JP2008266883A - レール継目部絶縁カバー - Google Patents

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【課題】 レールの絶縁継目を中心とする配設箇所からの脱落を確実に防止でき、絶縁状態を維持できると共に、繰返し使用後の破損状態を容易に識別でき、安全な使用状態を確保できるレール継目部絶縁カバーを提供する。
【解決手段】 複数のシート体11を積層して一体化した構造のカバー本体10を、固定部20を用いてレール50上に固定可能とすると共に、重ね合せたシート体11同士の接触面を明色とすることから、レール50の絶縁継目51を中心とする配設箇所にカバー本体10を保持して、その脱落を確実に防止でき、再取付の手間無く継続して使用できる他、使用の前後にカバー本体10におけるシート体11の接合していない接触面を目視でき、シート体11が破損した場合に、暗色系の付着物が内側の接触面に現れた状態を見て破損を容易に認識できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、絶縁継目を挟む二つのレールが工事用車両の車輪等を介して短絡することを防ぐレール継目部絶縁カバーに関し、特に配設箇所に確実に保持固定でき、破損状態も把握しやすいレール継目部絶縁カバーに関する。
鉄道における軌道では、各種制御のために、軌道をなすレールに電気を通せる仕組みとなっているが、所定の区間ごとにレールには絶縁継目が設けられ、継目箇所を挟むレール同士が機械的に連結される一方で、電気的には絶縁されている。鉄道の運行管理システムでは、電車等運行する車両の追突や正面衝突を防止したり、踏切の制御を行うために、この絶縁継目で区切られた区間ごとにその区間に車両が入っているかどうかを検知するようにしており、具体的には、軌道をなす左右のレールを使用し、その上を通る車両の車輪や車軸等を介してレール間に電流が流れることで車両を検知している。車両を検知すると、信号機を操作する軌道リレーが作動し、車両より後方の信号機が停止状態を示したり、車両より前方の踏切制御部が受電して警報機や踏切を動作させる。このようなレールを用いた回路を軌道回路と称しており、この軌道回路の正常な動作は、絶縁継目での絶縁が維持され、個々の軌道回路が独立していることが前提となっている。
仮に、絶縁継目の箇所で継目箇所を挟むレール同士が誤って導通状態に陥ると、絶縁されるべき個々の軌道回路が混触するため、制御回路の異常発報や機器の不要動作を誘発するなどのトラブルにつながることとなる。
こうした事象が最も顕著に現れる例として、夜間の線路工事現場では、各種の工事用車両が軌道上に乗入れた状態となるが、一般に工事用車両は速度が遅く、小刻みに移動することが多いため、車輪等の導体が絶縁継目の箇所を跨いでレール同士を短絡させる危険性が高くなっている。仮に短絡状態になると、運行管理上問題となるため、工事作業者は絶縁継目箇所に注意を払いながら工事を進める必要があった。
従来、こうした工事作業中における問題の発生を防止するために、所定長さの樋状で厚さ2〜3mm程度のポリエチレン製カバーを、絶縁継目を挟むレール所定区間の上側に被せて、レール間に十分な絶縁区間を確保し、工事用車両が絶縁継目を通過する際に、継目箇所を挟む各レールが同時に車輪等と導通する状態になるのを防ぎ、レール同士が車輪等を介して短絡しないように保護していた。これにより、レールの絶縁継目箇所を工事用車両が通過しても、制御回路の異常発報や機器の不要動作等を防げることとなる。
従来のレールの絶縁継目箇所における車両との絶縁は以上のように行われており、樋状のカバーをレールに被せることで、工事用車両通過時のカバー設置箇所における絶縁を確保できたものの、従来の樋状のカバーは、工事用車両の通過時にその車輪がレール上のカバーに接触し離れる過程で、転動する車輪から受ける力により、レール上での静止状態を維持できずにレール上から脱落しやすく、工事の間、何度も取付を繰返す手間がかかるという問題があった。また、カバーを何度も繰返し使用すると、車輪との接触に伴う押圧力等の外力で次第に断面形状が変形し、さらにレール上から脱落しやすくなるという課題を有していた。
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、レールの絶縁継目を中心とする配設箇所からの脱落を確実に防止でき、絶縁を維持できると共に、繰返し使用後の破損状態を容易に識別でき、安全な使用状態を確保できるレール継目部絶縁カバーを提供することを目的とする。
本発明に係るレール継目部絶縁カバーは、軌道をなすレールの絶縁継目近傍所定範囲を覆う大きさとされる絶縁材料製で且つ可撓性を有するシート体を複数枚積層し、各シート体を互いの接触面の一部のみで接合して一体に形成されるカバー本体と、当該カバー本体における端部の互いに離隔した二箇所以上の部位にそれぞれ配設され、カバー本体のレール載置状態でカバー本体のレールを中心とした両側にそれぞれ位置すると共に、カバー本体の絶縁継目箇所を中心とした両側にそれぞれ位置して、レール側にカバー本体を固定状態とする複数の固定部とを備え、前記カバー本体をなすシート体の、積層状態で他のシート体と接触して外部に露出しない面が、明色系の色調とされるものである。
このように本発明によれば、複数のシート体を積層して一部のみで接合し一体化した構造のカバー本体を、固定部を用いてレール上に固定可能とすると共に、重ね合せたシート体同士の接触面を明色とし、この接触面側で汚れ等の暗色系の付着物の存在を識別できるようにすることにより、レールの絶縁継目を中心とする配設箇所にカバー本体を保持して、その脱落を確実に防止でき、再取付の手間無く継続して使用できる他、使用の前後にはカバー本体におけるシート体の接合していない接触面を目視でき、繰返し使用を経てシート体が破損した場合に、外面側における汚れ等の暗色系の付着物が破損部分を経て内側の接触面に現れた状態を見て破損を容易に認識でき、シート体が全て破損して絶縁機能が消失する前にカバーの使用を中止して新品に取替える等、適切な使用状態を維持できる。
また、本発明に係るレール継目部絶縁カバーは必要に応じて、前記カバー本体が、矩形状又は方形状とされ、四隅となる各端部で各シート体同士を一体に接合して形成されてなり、前記固定部が、カバー本体における前記四隅の端部にそれぞれ配設されるものである。
このように本発明によれば、カバー本体を矩形状又は方形状としてその四隅を接合箇所とすると共に固定部の配設箇所とし、カバー本体形状及び固定部の配置関係をカバー本体中心について対称とすることにより、カバー本体のレール載置状態で、カバー本体のレールを中心とした両側にそれぞれ二つの固定部を位置させ、且つカバー本体の絶縁継目箇所を中心とした両側にもそれぞれ二つの固定部を位置させたバランスのとれた固定部配置でカバー本体を支持できることとなり、絶縁継目箇所に対してカバー本体を偏り無く均等に配置して確実にレール上に保持でき、加わる外力に対しても安定的にカバー本体位置を維持できる。また、シート体の四隅が接合箇所となることで、カバー本体の側部を一部広げてシート体の接触面側をより容易に見ることができ、シート体の破損確認が能率よく行える。
また、本発明に係るレール継目部絶縁カバーは必要に応じて、前記シート体が、伸縮変形に対する弾性復元力を有する材質とされるものである。
このように本発明によれば、カバー本体をなすシート体を、弾性復元力を有する材質製とし、カバー本体のレール載置状態で、車両の車輪との接触に伴う押圧力等の外力を受けると、シート体が一旦変形するものの、外力が無くなった状態ではシート体を元の状態に復帰させられることにより、加わる外力を弾性変形により一部逃して、外力に対する耐久性を高められ、シート体をより破損しにくくすることができる。
また、本発明に係るレール継目部絶縁カバーは必要に応じて、前記固定部が、レールと継目板との間隙に先端部を掛止可能なフックとされ、当該フックが、カバー本体に対し弾性材からなる連結具を介して取付けられるものである。
このように本発明によれば、固定部をフックとすると共に、このフックとカバー本体との間に弾性材からなる連結具を介在させ、カバー本体を連結具の弾性力で緊張させた状態としてレール側に取付可能とすることにより、車両の車輪がカバー本体上側を通過する際に、転動する車輪から受ける力でカバー本体がずれても、通過後は弾性力でカバー本体が元の位置に戻ることとなり、車両が何度もカバー本体上側を通ってもずれの累積が無く、カバー本体の脱落を確実に防止できる。また、フックを空隙部分に掛止する際に、連結部の弾性変形代の分だけフックの位置自由度が高く、フック掛止によるカバー本体のレールへの取付作業を能率よく行うことができる。
また、本発明に係るレール継目部絶縁カバーは必要に応じて、前記固定部が、レール又はレール近傍の強磁性材質部に吸着する磁石とされ、当該磁石が、カバー本体に対し弾性材からなる連結具を介して取付けられるものである。
このように本発明によれば、固定部を磁石とすると共に、この磁石とカバー本体との間に弾性材からなる連結具を介在させ、カバー本体を連結具の弾性力で緊張させた状態としてレール側に取付可能とすることにより、車両の車輪がカバー本体上側を通過する際に、転動する車輪から受ける力でカバー本体がずれても、通過後は弾性力でカバー本体が元の位置に戻ることとなり、車両が何度もカバー本体上側を通ってもずれの累積が無く、カバー本体の脱落を確実に防止できる。また、磁石を用いることでレールやその近傍の強磁性材質部を支持基盤として用いることができ、カバー本体の保持作業がより一層容易となる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。図1は本実施形態に係るレール継目部絶縁カバーの斜視図、図2は本実施形態に係るレール継目部絶縁カバーを取付けたレールの側面図、図3は本実施形態に係るレール継目部絶縁カバーを取付けたレールの断面図、図4は本実施形態に係るレール継目部絶縁カバーの内面側確認状態説明図である。
前記各図に示すように本実施の形態に係るレール継目部絶縁カバー1は、軌道をなすレール50の絶縁継目51近傍所定範囲を覆う大きさとされる絶縁材料製で且つ可撓性を有するシート体11を複数枚積層して形成されるカバー本体10と、このカバー本体10における端部の四箇所にそれぞれ配設され、レール50側にカバー本体10を固定状態とする前記固定部としてのフック20とを備える構成である。
前記カバー本体10は、伸縮変形に対する弾性復元力を有しつつ強度的に優れた絶縁材料製で、且つレール50の絶縁継目51近傍所定範囲を覆う大きさの矩形状とされるシート体11を二枚重ねの積層状態とし、この積層状態で四隅をそれぞれハトメ12で止めてシート体11同士を接合し一体化した構成である。
このカバー本体10は、二枚のシート体11をハトメ12により四隅となる各端部のみで接合し一体化した構造としていることで、側部を一部広げてシート体11の対向し接触する内面側を視認できる。そして、各ハトメ12の孔にはフック取付用の前記連結具としてのゴム輪13が通されて配設される。
カバー本体10のレール50に接触しない上面側のシート体11には、光を反射する素材からなるテープ状の反射体14が、レール50の上側に位置せず工事用車両の車輪と接触しない端部に縫着等により配設され、夜間作業等での視認性を高めて、作業後のカバー取外し忘れの防止を図っている。
前記シート体11は、可撓性を有する高強度のシート状材料、例えば、ターポリン等の、ポリエステル等の繊維芯を含む合成樹脂シート材を、適度な大きさの矩形状としたものである。
各シート体11の色は、黄色やオレンジ色等の明度の高い色(明色)としており、車輪やレール50との接触に伴って黒い鉄粉等の暗色系付着物が目立つ状態となっている。このシート体11の、カバー本体10をなす積層状態で他のシート体と接触して外部に露出しない内面についても、同じ明色系の色調となっている。
このシート体11の対向する内面側は、シート体11外面側がレール50や車輪との多数回の接触により汚れるのに対し、シート体以外と接触せず汚れない状態を維持でき、明色とした表面がそのまま残る。
前記フック20は、レール50と継目板52との間隙に先端部を掛止可能な略鉤形状とされ、カバー本体10の四隅の端部にそれぞれ配設される構成である。各フック20は、カバー本体10四隅のハトメ12に前記連結具としてのゴム輪13を介して取付けられており、カバー本体10のレール載置状態では、カバー本体10のレール50を跨ぐ両側にそれぞれ二つのフック20が位置すると共に、カバー本体10の絶縁継目51箇所を跨ぐ両側にもそれぞれ二つのフック20が位置することとなる。
これら各フック20が、先端部をレール50と継目板52との間の空隙部分に入れて掛止状態とされることで、カバー1を絶縁継目51のあるレール50上に保持できる仕組みである。
次に、前記構成に基づくレール継目部絶縁カバーの使用状態について説明する。あらかじめ、工事用車両が絶縁継目箇所に近付く際に、カバー本体10の反射体14側を上側に向け、レール50の絶縁継目51箇所にちょうどカバー本体10の中心が位置するようにして被せ、フック20先端をレール50と継目板52との間の空隙部分に入れてフック20を掛ける。カバー本体10とフック20はゴム輪13で連結されており、カバー取付けにおけるフック20の位置自由度は高く、容易に取付けられる。なお、カバー取付状態で、各ゴム輪13が適度に緊張し、その弾性力でカバー本体10部分がレール50上に確実に固定されるよう、あらかじめ各ゴム輪13のサイズやそのカバー本体10に対する位置関係、並びにカバー本体10やフック20の寸法等が適切に選定されていることが望ましい。
カバー取付の後、作業においてカバー本体10の上を工事用車両が通過する際、カバー本体10により絶縁継目51を挟む二つのレール50上に十分な絶縁部位が確保されていることから、継目箇所を挟む各レール50が同時に工事用車両の車輪等と導通するのを防ぐことができ、車輪等を介したレール50同士の短絡が発生せず、工事用車両が絶縁継目51を通過しても制御回路の異常発報や機器の不要動作等を防げる。
このカバー本体10の上を工事用車両が通過する際、カバー本体10はその上側を転動する車輪から受ける力により、レール50上からずれようとするが、カバー本体10を弾性体であるゴム輪13を介してレール50側に固定していることで、カバー本体10が一時的にずれたとしても、車輪の通過後はカバー本体10における四隅のいずれか一又は複数に生じる弾性復元力で元の位置に戻ることとなり、カバー本体10のずれが進行してレール50上からカバー本体10が脱落するようなことはない。
また、カバー本体10上を車両が通過すると、車輪とレール50に接触する各シート体11表面に黒い鉄粉等の暗色系付着物が付き、車両の通過が度重なると付着物が増えて各シート体11表面のちょうど車輪又はレールに接触する領域全体が黒く汚れた状態となる。一方、シート体11は車両の通過に伴って車輪とレール50の間に挟まれて押圧力等の外力を受け、伸縮を繰返したり摩耗したりすることで次第に劣化し、最終的には破れが発生して車輪とレール50との絶縁を確保できない状態に至る。
この破れは、カバーをなすシート体が仮に一枚の場合、同時に生じる各面の汚れにより破損状態の識別が非常に困難になるが、カバー本体10を二枚のシート体11の積層構造としており、重なったシート体11の側部を広げて二枚のシート体11の対向する面を視認できる状態(図4参照)とすれば、車輪やレール50との多数回の接触によりシート体11の一方が破損した場合、汚れ等の暗色系の付着物が、明色のままの表面状態が維持されている内面側に識別可能な状態で現れるか、内面側から破損箇所が孔として見えることとなり、破損を容易に確認できる。
シート体11の破損は、重ねた二枚で同時に発生することはほとんどないことから、一枚が破損しても絶縁状態を維持して安全性を確保できる。また、カバーの使用の都度、シート体11内面側の確認を行うようにすれば、シート体11の一方が破損した時点で内面側に移行する汚れ等の暗色系の付着物を視認することで容易にシート体11の破損を認識できるため、シート体11が二枚とも破損して絶縁機能が消失する前に確実に使用を中止して新品に取替えることができる。
このように本実施形態に係るレール継目部絶縁カバーでは、複数のシート体11を積層して一部のみで接合し一体化した構造のカバー本体10を、フック20を用いてレール50上に固定可能とすると共に、重ね合せたシート体11同士の接触面を明色とし、この接触面側における汚れ等の暗色系の付着物の存在を識別できるようにすることから、レール50の絶縁継目51を中心とする配設箇所にカバー本体10を保持して、その脱落を確実に防止でき、再取付の手間無く継続して使用できる他、使用の前後にはカバー本体10におけるシート体11の接合していない接触面を目視でき、繰返し使用を経てシート体11が破損した場合に、外面側における汚れ等の暗色系の付着物が破損部分を経て内側の接触面に現れた状態を見て破損を容易に認識でき、シート体11が全て破損して絶縁機能が消失する前にカバーの使用を中止して新品に取替える等、適切な使用状態を維持できる。
なお、前記実施の形態に係るレール継目部絶縁カバーにおいては、カバー本体を矩形状とし、四隅に固定部としてのフック20を配置する構成としているが、これに限らず、カバー本体をレールに載置した状態で、各固定部がカバー本体のレールを中心とした両側にそれぞれ位置すると共に、カバー本体の絶縁継目箇所を中心とした両側にもそれぞれ位置して、レール上でカバー本体を一定の緊張状態でバランス良く保持できれば、固定部を四つより少ない二つや三つにする構成とすることもできる。この場合、カバー本体を二つ又は三つの固定部配置に対応させて、固定部による保持力がカバー全体に加わってばたつき等を端部に生じさせないよう最適化した形状とするのが望ましい。さらに、レール又はその近傍に固定部を固定する箇所を十分に確保できれば、固定部の数を四つより多くすることもでき、さらに安定的にカバー本体をレール上に保持できる。
また、前記実施の形態に係るレール継目部絶縁カバーにおいては、固定部としてフック20を用いる構成としているが、これに限らず、固定部としてレール50や継目板52等の強磁性材質部分に吸着する磁石を用いる構成とすることもでき、フックを掛けるのに適した空隙部分等がない場合にレールその他を支持基盤として用いることができ、カバーの適用範囲を広げられる。
また、前記実施の形態に係るレール継目部絶縁カバーにおいては、夜間作業等でのカバー取外し忘れ防止等を目的として、反射体14を一部に配設する構成としているが、これに限らず、蛍光色の外観又は蓄光性を有するテープやシートを一部に配設したり、蛍光色塗料又は蓄光性塗料を塗布したり、シート体自体を明色系の反射性素材や蛍光色素材製、又は蓄光性を有するものとすることもできる。
また、前記実施の形態に係るレール継目部絶縁カバーにおいては、カバー本体10をシート体11の二枚重ねで形成する構成としているが、これに限らず、カバー本体をなすシート体を三枚以上としてもよい。さらに、各シート体の色は、全体が明色のものに限らず、露出する外面と他のシート体に接触して通常は露出しない接触面(内面)とが異なる色となっていてもよく、少なくとも接触面側が明色となっていれば、外面側はどのような色調としてもかまわない。
本発明の一実施形態に係るレール継目部絶縁カバーの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るレール継目部絶縁カバーを取付けたレールの側面図である。 本発明の一実施形態に係るレール継目部絶縁カバーを取付けたレールの断面図である。 本発明の一実施形態に係るレール継目部絶縁カバーの内面側確認状態説明図である。
符号の説明
1 カバー
10 カバー本体
11 シート体
12 ハトメ
13 ゴム輪
14 反射体
20 フック
50 レール
51 絶縁継目
52 継目板

Claims (5)

  1. 軌道をなすレールの絶縁継目近傍所定範囲を覆う大きさとされる絶縁材料製で且つ可撓性を有するシート体を複数枚積層し、各シート体を互いの接触面の一部のみで接合して一体に形成されるカバー本体と、
    当該カバー本体における端部の互いに離隔した二箇所以上の部位にそれぞれ配設され、カバー本体のレール載置状態でカバー本体のレールを中心とした両側にそれぞれ位置すると共に、カバー本体の絶縁継目箇所を中心とした両側にそれぞれ位置して、レール側にカバー本体を固定状態とする複数の固定部とを備え、
    前記カバー本体をなすシート体の、積層状態で他のシート体と接触して外部に露出しない面が、明色系の色調とされることを
    特徴とするレール継目部絶縁カバー。
  2. 前記請求項1に記載のレール継目部絶縁カバーにおいて、
    前記カバー本体が、矩形状又は方形状とされ、四隅となる各端部で各シート体同士を一体に接合して形成されてなり、
    前記固定部が、カバー本体における前記四隅の端部にそれぞれ配設されることを
    特徴とするレール継目部絶縁カバー。
  3. 前記請求項1又は2に記載のレール継目部絶縁カバーにおいて、
    前記シート体が、伸縮変形に対する弾性復元力を有する材質とされることを
    特徴とするレール継目部絶縁カバー。
  4. 前記請求項1ないし3のいずれかに記載のレール継目部絶縁カバーにおいて、
    前記固定部が、レールと継目板との間隙に先端部を掛止可能なフックとされ、当該フックが、カバー本体に対し弾性材からなる連結具を介して取付けられることを
    特徴とするレール継目部絶縁カバー。
  5. 前記請求項1ないし3のいずれかに記載のレール継目部絶縁カバーにおいて、
    前記固定部が、レール又はレール近傍の強磁性材質部に吸着する磁石とされ、当該磁石が、カバー本体に対し弾性材からなる連結具を介して取付けられることを
    特徴とするレール継目部絶縁カバー。
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