JP2008260298A - インクセットを用いるインクジェット記録方法、及び前記方法用のインクセット - Google Patents

インクセットを用いるインクジェット記録方法、及び前記方法用のインクセット Download PDF

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Kiyohiko Takemoto
清彦 竹本
Shuichi Kataoka
修一 片岡
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Seiko Epson Corp
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
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Abstract

【課題】色再現範囲が広く、彩度が高く、メタメリズムが低減され、粒状性に優れ、光沢
感が著しく向上した高画質の印刷物の提供が可能になるインクジェット記録方法及びイン
クセットを提供する。
【解決手段】記録方法は、色相角が約80〜約110°のイエローインク、色相角が約3
30〜約360°のマゼンタインク、色相角が約230〜約260°のシアンインク、色
相角が約0〜約80°のインク(A)、及び色相角が約260〜約330°の範囲である
インク(B)を備えるインクセットを用いて、記録媒体上にインクジェット記録を実施す
る際に、記録媒体上での前記マゼンタインクのドット径(Dm)、前記シアンインクのド
ット径(Dc)、前記インク(A)のドット径(Da)、及び前記インク(B)のドット
径(Db)が、関係式(1):Dm>Da又は関係式(2):Dc>Dbを満足する条件
で実施する。
【選択図】なし

Description

本発明は、少なくとも5色の特定インクを含むインクセットを用いるインクジェット記
録方法に関する。前記の5色の特定インクとは、イエローインク、マゼンタインク、及び
シアンインクの3原色インクに加え、記録媒体上でのCIELAB色空間において定義さ
れる色相角(∠H°)が特定の範囲にある2種の顔料インクであり、本発明のインクジェ
ット記録方法によれば、色再現範囲が広く、彩度が高く、メタメリズムの低減された高画
質の印刷物が提供されるだけでなく、粒状性及び光沢性に優れた混色部を有する高画質の
印刷物を得ることができる。
顔料インクは、一般に、染料インクに比して印刷物の画像堅牢性に優れており、サイン
やディスプレイ市場向けのワイドフォーマットのカラーインクジェット記録用インク等、
その特性を活かした種々の用途において使用されている。このカラーインクジェット記録
においては、通常、減法混色の3原色であるイエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン
(C)の3色の顔料インクを備えた3色インクセット、あるいはこれにブラック(K)を
加えた4色インクセットを用いて種々の色相を表現することが行われている。
しかし、前記3色又は4色インクセットは、色再現範囲が狭く、2次色以上の印刷部分
(混色部分)の彩度が低下する等の問題があり、銀塩写真等に匹敵する高画質の印刷物を
提供し得るレベルには到っていない。
また、彩度の低下の問題に対しては、これを高めるべく、YMCの各色インクの顔料濃
度を増加する方法や、YMCの各色インクの記録媒体への打ち込み量を増加する方法等が
採られてきたが、いずれの方法も光沢感の低下を招き、記録媒体として光沢紙を用いても
写真調の風合いが得られないという欠点があった。また、3原色(YMC)インクだけで
彩度を効率的に広げるためには、減法混色に適した理想的な分光特性を持ったYMCイン
ク用の顔料種を選択しなければならず、更に耐光性等に優れた顔料種となるとその数は限
られており、このような限られた顔料種の中で、上記のように顔料濃度の増加により彩度
を高めようとしても、3原色の色相変化や、インクジェットプリンタのノズルの目詰まり
等を起こすおそれがあり、効率的ではない。
また、色再現範囲の広い顔料インクセットとして、特開2000−351928号公報
(特許文献1)には、YMCの3色の顔料インクに加えて、それぞれ特定の顔料を含有す
るオレンジ、グリーン及びバイオレットのうちの少なくとも1色を備えたカラープリント
用カラーインクジェットインクセットが開示されているが、このインクセットは、彩度の
再現範囲が十分に広いとは言えず、光沢感の低下を招かずに彩度を高めることは出来なか
った。また、WO99/05230号公報(特許文献2)には、YMCKの4色の顔料イ
ンクに加えてオレンジ及びグリーンの2色の特色顔料インクを備えたインクセットが開示
されているが、このインクセットは、パステル調の色のような明度が高く、彩度の低い色
の再現性には優れるものの、それ以外の色に関しては、前記インクセットと同様に、彩度
の再現範囲が不十分で、光沢感の低下を招かずに彩度を高めることは出来なかった。
このように、従来の顔料インクセットは、光沢感の低下を招くことなく、色再現範囲が
広く彩度が高い高画質の印刷物を提供することは出来なかった。
また、従来の顔料インクセットを用いてインクジェット記録された印刷物は、照明する
光源が変わると色相が変化する現象、いわゆるメタメリズムを起こすという問題があった
。このメタメリズムは、特にYMCの3色のインクにより形成されたコンポジットブラッ
クやグレー系の色相部分で顕著に見られ、画質低下の一因となっている。
これらの欠点を解消する目的で、WO02/100959(特許文献3)には、イエロ
ーインク、マゼンタインク、及びシアンインクの3原色インクに加えて、記録媒体上での
CIELAB色空間において定義される色相角∠H°が特定の範囲にある2種の顔料イン
ク〔すなわち、イエローとマゼンタとの間に極大吸収波長を有するインク(A)、及びマ
ゼンタとシアンとの間に極大吸収波長を有するインク(B)〕の少なくとも5色のインク
を含むインクセットが提案されている。このインクセットによれば、色再現範囲が広く、
彩度が高く、光沢感があり、メタメリズムの低減された高画質の印刷物の提供が可能にな
る。しかしながら、銀塩写真に匹敵し、更に銀塩写真を凌駕する程度の高画質の印刷物を
目指す場合には、前記インク(A)及び前記インク(B)は、いずれも明度が低いため、
粒状性の改善が望まれていた。
特開2000−351928号公報 WO99/05230号パンフレット WO02/100959号パンフレット
本発明者らは、銀塩写真に匹敵し、更に銀塩写真を凌駕する高画質の印刷物を提供する
べく、前記WO02/100959号公報(特許文献3)に記載のインクセットを用いる
インクジェット記録方法における粒状性を向上させる手段を鋭意検討していたところ、前
記インク(A)及び前記インク(B)を記録媒体に吐出させる際のドット径を調節するこ
とにより、粒状性が改良された印刷物の提供が可能になることを見出した。
従って、本発明の課題は、前記WO02/100959号公報(特許文献3)に記載の
インクセットを用いるインクジェット記録方法によって得られる利点を維持したまま、粒
状性を改善する手段を提供することにある。
前記の課題は、本発明により、少なくとも、記録媒体上でのCIELAB色空間におい
て定義される色相角∠H°が約80〜約110°の範囲であるイエローインク、該色相角
∠H°が約330〜約360°の範囲であるマゼンタインク、該色相角∠H°が約230
〜約260°の範囲であるシアンインク、該色相角∠H°が約0〜約80°の範囲である
インク(A)、及び該色相角∠H°が約260〜約330°の範囲であるインク(B)を
備えるインクセットを用いて、記録媒体上にインクジェット記録を実施する際に、前記記
録媒体上での前記マゼンタインクのドット径(Dm)、前記シアンインクのドット径(D
c)、前記インク(A)のドット径(Da)、及び前記インク(B)のドット径(Db)
が、関係式(1):
Dm>Da (1)
又は関係式(2):
Dc>Db (2)
を満足する条件で実施することを特徴とする、インクジェット記録方法によって解決す
ることができる。
本発明方法の好ましい態様によれば、前記関係式(1)及び前記関係式(2)を同時に
満足する条件で実施する。
本発明方法の別の好ましい態様によれば、前記マゼンタインクのドット径(Dm)に対
する前記インク(A)のドット径(Da)の比(Da/Dm)が、0.7以上0.9以下
であり、前記シアンインクのドット径(Dc)に対する前記インク(B)のドット径(D
b)の比(Db/Dc)が、0.7以上0.9以下である。
本発明方法の別の好ましい態様によれば、〔前記マゼンタインクの浸透性が前記インク
(A)の浸透性よりも高く、前記シアンインクの浸透性が前記インク(B)の浸透性より
も高いインクセットを用いる。
本発明方法の別の好ましい態様によれば、前記マゼンタインクの表面張力が前記インク
(A)の表面張力よりも低く、前記シアンインクの表面張力が前記インク(B)の表面張
力よりも低いインクセットを用いる。
本発明方法の別の好ましい態様によれば、前記マゼンタインクの吐出量を前記インク(
A)の吐出量よりも多くし、前記シアンインクの吐出量を前記インク(B)の吐出量より
も多くする。
本発明方法の別の好ましい態様によれば、前記インクセットの各インクに含有される色
材が顔料である。
本発明方法の別の好ましい態様によれば、前記インク(A)に含有される顔料が、C.
I.ピグメントオレンジ5、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントオレ
ンジ62、C.I.ピグメントレッド17、C.I.ピグメントレッド49:2、C.I
.ピグメントレッド112、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッ
ド178、C.I.ピグメントレッド188、C.I.ピグメントレッド255、及びC
.I.ピグメントレッド264からなる群から選ばれる1種又は2種以上の顔料である。
本発明方法の別の好ましい態様によれば、前記インク(B)に含有される前記顔料が、
C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントバイオレット3、C.I.ピグメン
トバイオレット19、C.I.ピグメントバイオレット23、C.I.ピグメントバイオ
レット32、C.I.ピグメントバイオレット36、及びC.I.ピグメントバイオレッ
ト38からなる群から選ばれる1種又は2種以上の顔料である。
本発明方法の別の好ましい態様によれば、前記イエローインクに含有される前記顔料が
、C.I.ピグメントイエロー1、C.I.ピグメントイエロー2、C.I.ピグメント
イエロー3、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.
I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー16、C.I.ピグメントイ
エロー17、C.I.ピグメントイエロー73、C.I.ピグメントイエロー74、C.
I.ピグメントイエロー75、C.I.ピグメントイエロー83、C.I.ピグメントイ
エロー93、C.I.ピグメントイエロー95、C.I.ピグメントイエロー97、C.
I.ピグメントイエロー98、C.I.ピグメントイエロー109、C.I.ピグメント
イエロー110、C.I.ピグメントイエロー114、C.I.ピグメントイエロー12
8、C.I.ピグメントイエロー129、C.I.ピグメントイエロー138、C.I.
ピグメントイエロー139、C.I.ピグメントイエロー150、C.I.ピグメントイ
エロー151、C.I.ピグメントイエロー154、C.I.ピグメントイエロー155
、C.I.ピグメントイエロー180、及びC.I.ピグメントイエロー185からなる
群から選ばれる1種又は2種以上の顔料である。
本発明方法の別の好ましい態様によれば、前記マゼンタインクに含有される前記顔料が
、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッ
ド12、C.I.ピグメントレッド48(Ca)、C.I.ピグメントレッド48(Mn
)、C.I.ピグメントレッド57(Ca)、C.I.ピグメントレッド57:1、C.
I.ピグメントレッド112、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレ
ッド123、C.I.ピグメントレッド168、C.I.ピグメントレッド184、C.
I.ピグメントレッド202、及びC.I.ピグメントバイオレット19からなる群から
選ばれる1種又は2種以上の顔料である。
本発明方法の別の好ましい態様によれば、前記シアンインクに含有される前記顔料が、
C.I.ピグメントブルー1、C.I.ピグメントブルー2、C.I.ピグメントブルー
3、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4、C.I.
ピグメントブルー15:34、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブル
ー22、C.I.ピグメントブルー60、C.I.バットブルー4、及びC.I.バット
ブルー60からなる群から選ばれる1種又は2種以上の顔料である。
本発明方法の別の好ましい態様によれば、前記イエローインク、前記マゼンタインク及
び前記シアンインクそれぞれにおける前記顔料の含有量が0.1〜3重量%であり、前記
インク(A)及び前記インク(B)それぞれにおける前記顔料の含有量が2〜6重量%で
ある。
本発明方法の別の好ましい態様によれば、前記インクセットが、更に、ブラックインク
を備える。
更に、本発明は、少なくとも、記録媒体上でのCIELAB色空間において定義される
色相角∠H°が約80〜約110°の範囲であるイエローインク、該色相角∠H°が約3
30〜約360°の範囲であるマゼンタインク、該色相角∠H°が約230〜約260°
の範囲であるシアンインク、該色相角∠H°が約0〜約80°の範囲であるインク(A)
、及び該色相角∠H°が約260〜約330°の範囲であるインク(B)を備えるインク
セットであって、前記マゼンタインクの浸透性が前記インク(A)の浸透性よりも高く、
前記シアンインクの浸透性が前記インク(B)の浸透性よりも高いことを特徴とする、イ
ンクセットにも関する。
本発明方法の前記インクセットの好ましい態様によれば、前記インク(A)における浸
透促進剤含有率(Pa)に対する前記マゼンタインクにおける浸透促進剤含有率(Pm)
の比(Pm/Pa)が1.5以上であり、前記インク(B)における浸透促進剤含有率(
Pb)に対する前記シアンインクにおける浸透促進剤含有率(Pc)の比(Pc/Pb)
が1.5以上である。
更に、本発明は、少なくとも、記録媒体上でのCIELAB色空間において定義される
色相角∠H°が約80〜約110°の範囲であるイエローインク、該色相角∠H°が約3
30〜約360°の範囲であるマゼンタインク、該色相角∠H°が約230〜約260°
の範囲であるシアンインク、該色相角∠H°が約0〜約80°の範囲であるインク(A)
、及び該色相角∠H°が約260〜約330°の範囲であるインク(B)を備えるインク
セットであって、前記インク(A)の表面張力が前記マゼンタインクの表面張力よりも高
く、前記インク(B)の表面張力が前記シアンインクの表面張力よりも高いことを特徴と
する、インクセットにも関する。
本発明方法の前記インクセットの好ましい態様によれば、前記マゼンタインクにおける
界面活性剤含有率(Sm)に対するに前記インク(A)おける界面活性剤含有率(Sa)
の比(Sa/Sm)が0.7以下であり、前記シアンインクにおける界面活性剤含有率(
Sc)に対する前記インク(B)における界面活性剤含有率(Sb)の比(Sb/Sc)
が0.7以下である。
最初に、本発明方法に用いるインクセットについて、その好ましい実施形態に沿って説
明する。
本発明方法で用いるインクセットは、イエローインク、マゼンタインク及びシアンイン
クの3色のインクと、前記インク(A)及び前記インク(B)の2色の特色インクとを少
なくとも含み、いずれのインクも顔料インクであることが好ましいが、色材は顔料に限定
されるものではない。
前記特色インクの一つであるインク(A)は、記録媒体上でのCIELAB色空間にお
いて定義される色相角∠H°が約0〜約80°の範囲であるインクであることが好ましい
。色相角∠H°は、a*<0の場合は、計算式(3):
∠H°=tan-1(b*/a*)+180 (3)
により求められ、a*>0の場合には、計算式(4):
∠H°=tan-1(b*/a*)+360 (4)
により求められる。a*及びb*は、CIELAB色空間において定義される知覚色度指
数を表す。
前記特色インクの他の一つであるインク(B)は、記録媒体上でのCIELAB色空間
において定義される色相角∠H°が、約260〜約330°の範囲であるインクであるこ
とが好ましい。
本発明方法で用いるインクセットに含まれるイエローインク、マゼンタインク及びシア
ンインクの3色のインクとしては、この種の通常のインクセットにおいて通常用いられて
いる減法混色の3原色のインクを用いることができる。
前記イエローインクの色相角∠H°は約80〜約110°であり、前記マゼンタインク
の色相角∠H°は約330〜約360°であり、前記シアンインクの色相角∠H°は約2
30〜約260°の範囲である。
本発明方法で用いるインクセットに含まれるインクに含有される顔料としては、無機顔
料及び有機顔料を使用することができ、それぞれ単独また複数種混合して用いることがで
きる。前記無機顔料としては、例えば、酸化チタン及び酸化鉄の他、コンタクト法、ファ
ーネス法、サーマル法等の公知の方法によって製造されたカーボンブラックが使用できる
。また、前記有機顔料としては、例えば、アゾ顔料(アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合
アゾ顔料、キレートアゾ顔料等を含む)、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペ
リレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料
、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料等)、染料キレート(例
えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレート等)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、ア
ニリンブラック等が使用できる。具体的には下記顔料が挙げられる。
前記インク(A)に含有される顔料としては、C.I.ピグメントオレンジ5,43及
び62並びにC.I.ピグメントレッド17,49:2,112,177,178,18
8,255及び264からなる群から選ばれる1種又は2種以上を用いることが好ましい
前記インク(B)に含有される顔料としては、C.I.ピグメントブルー60並びにC
.I.ピグメントバイオレット3,19,23,32,36及び38からなる群から選ば
れる1種又は2種以上を用いることが好ましい。
前記イエローインクに含有される顔料としては、例えば、C.I.ピグメントイエロー
1,2,3,12,13,14,16,17,73,74,75,83,93,95,9
7,98,109,110,114,128,129,138,139,150,151
,154,155,180,185等が挙げられ、これらの1種又は2種以上が用いられ
る。これらのうち、特にC.I.ピグメントイエロー74,110及び128からなる群
から選ばれる1種又は2種以上を用いることが好ましい。
前記マゼンタインクに含有される顔料としては、例えば、C.I.ピグメントレッド5
,7,12,48(Ca),48(Mn),57(Ca),57:1,112,122,
123,168,184,202;C.I.ピグメントバイオレット19等が挙げられ、
これらの1種又は2種以上が用いられる。これらのうち、特にC.I.ピグメントレッド
122及びC.I.ピグメントバイオレット19からなる群から選ばれる1種又は2種以
上を用いることが好ましい。
前記シアンインクに含有される顔料としては、例えば、C.I.ピグメントブルー1,
2,3,15:3,15:4,15:34,16,22,60;C.I.バットブルー4
,60等が挙げられ、これらの1種又は2種以上が用いられる。これらのうち、特にC.
I.ピグメントブルー15:3及び/又は15:4を用いることが好ましく、とりわけ、
C.I.ピグメントブルー15:3を用いることが好ましい。
前記インク(A)及び(B)それぞれにおける前記各顔料の含有量は、印字濃度とイン
クジェット記録用インクとしての信頼性とのバランスの観点から、それぞれ、インク全重
量に対して、好ましくは2〜6重量%、更に好ましくは2〜4重量%である。
また、前記イエロー、マゼンタ及びシアンの3色のインクにおける前記各顔料の含有量
は、光沢度と彩度の観点から、それぞれ、インク全重量に対して、好ましくは0.1〜3
重量%、更に好ましくは1.5〜2重量%である。
本発明方法で用いるインクセットは、イエローインク、マゼンタインク及びシアンイン
クの3色の前記インクと2色の前記特色インクとを備えるものであるが、必要に応じてブ
ラックインクを更に追加することもできる。ブラックインクに含有される顔料としては、
例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャネルブラック
等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、酸化鉄顔料等の無機顔料;
アニリンブラック(C.I.ピグメントブラック1)等の有機顔料等が挙げられる。特に
カーボンブラックを用いることが好ましく、好ましいカーボンブラックの例として、三菱
化学製のNo.2300, No.900, MCF88, No.33, No.40, No.52, MA7, MA8, MA100, No.2200B等
、コロンビア社製の Raven5750, Raven5250, Raven5000, Raven3500, Raven1255, Raven7
00等、キャボット社製の Regal 400R, Regal 400R, Regal 1660R, Mogul 1, Monarch 700
, Monarch 800, Monarch 880, Monarch 900, Monarch 1000, Monarch 1100, Monarch 130
0, Monarch 1400 等、テグッサ社製の Color Black FW1, Color Black FW2, Color Black
FW2V, Color Black FW18, Color Black FW200, Color Black S150, Color Black S160,
Color Black S170, Printex 35, Printex U, Printex V, Printex 140U, Special Black
6, Special Black 5, Special Black 4A, Special Black 4等が挙げられる。
また、前記ブラックインク中における前記顔料の含有量は、好ましくは0.1〜4重量
%、更に好ましくは1〜3重量%である。
本発明方法で用いるインクセットに含まれる各インクには、顔料の分散安定性を高める
観点から、分散剤を含有させることが好ましい。分散剤としては、この種の顔料インクに
おけるものと同様のものを特に制限なく用いることができ、例えば、カチオン性分散剤、
アニオン性分散剤、ノニオン性分散剤や界面活性剤等が挙げられる。アニオン性分散剤の
例としては、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリル酸−アクリロニトリル共重合
体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸−アクリル酸アルキルエステ
ル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレ
ン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸−アク
リル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体
、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、
スチレン−マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−
エチレン共重合体、酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレン共重合体、酢酸ビニル−マレイン
酸エステル共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合
体等が挙げられる。また、アニオン性界面活性剤の例としては、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェ
ートのアンモニウム塩等が挙げられ、ノニオン性界面活性剤の例としては、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド等が挙げられ、これらの1種
又は2種以上が用いられる。特に、スチレン−(メタ)アクリル酸共重合体を用いること
が好ましい。
前記分散剤は、前記インク中において、前記顔料に対して、固形分換算で好ましくは0
.1〜10重量%、更に好ましくは0.3〜6重量%含有される。
また、本発明方法で用いるインクセットに含まれる各インクには、インクの乾燥を防い
でインクジェットプリンタのヘッドでの目詰まりを防止する観点から、高沸点有機溶媒を
含有させることができる。高沸点有機溶媒としては、例えば、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオ
ール、チオグリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、ト
リメチロールプロパン等の多価アルコール類;エチレングリコールモノエチルエーテル、
エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ト
リエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル
、トリエチレングリコールモノブチルエーテル等の多価アルコールのアルキルエーテル類
;尿素、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジノン、トリエタノールアミン、糖アルコール等の糖類等が挙げられ、これらの1種
又は2種以上が用いられる。
前記高沸点有機溶媒は、前記インク中、好ましくは0.1〜30重量%、更に好ましく
は0.5〜20重量%含有される。
本発明方法で用いるインクセットに含まれる各インクには、前記顔料の他、必要に応じ
て、分散剤、高沸点有機溶媒、低沸点有機溶媒、浸透促進剤を含有させ、バランスとして
水を含有させる。水は、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水又は超純
水を用いることが好ましい。特に、これらの水を、紫外線照射又は過酸化水素添加等によ
り滅菌処理した水は、長期間に亘ってカビやバクテリアの発生が防止されるので好ましい
また、本発明方法で用いるインクセットに含まれる各インクには、インクの乾燥時間を
短縮する観点から、低沸点有機溶媒を含有させることができる。低沸点有機溶媒としては
、例えば、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、iso−プロプルアルコ
ール、n−ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、iso−ブタノー
ル、n−ペンタノール等が挙げられ、これらの1種又は2種以上が用いられる。特に、一
価アルコールが好ましい。
また、本発明方法で用いるインクセットに含まれる各インクには、記録媒体への濡れ性
を高めて浸透性を高める観点から、浸透促進剤を含有させることができる。浸透促進剤と
しては、例えば、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等の各
種界面活性剤;メタノール、エタノール、iso−プロピルアルコール等のアルコール類
;エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル
、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテ
ル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル;1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘ
キサンジオール等のジオール等が挙げられ、これらの1種又は2種以上が用いられる。特
に、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエー
テル又は1,2−ヘキサンジオールを用いることが好ましい。
前記浸透促進剤は、前記インク中、好ましくは1〜20重量%、更に好ましくは1〜1
0重量%含有される。
前記浸透促進剤として、一般式(6):
Figure 2008260298
〔式中、0≦m+n≦50であり、R21、R22、R23、及びR24はそれぞれ独立してア
ルキル基、好ましくは炭素原子数6以下のアルキル基である〕
で表されるアセチレングリコール系化合物や、一般式(7):
Figure 2008260298
(式中、R11〜R17は、独立して、C1-6アルキル基を表し、j及びkは、独立して、
1以上の整数を表し、EOはエチレンオキシ基を表し、POはプロピレンオキシ基を表し
、s及びtは0以上の整数を表すが、但しs+tは1以上の整数を表し、EO及びPOは
、[ ]内においてその順序は問わず、ランダムであってもブロックであってもよい)
で表されるポリシロキサン系化合物を用いることもできる。
該アセチレングリコール系化合物としては、市販されているものを用いることができ、
例えば、オルフィンY、サーフィノール82,440,465,485,STG,E10
10(いずれも商品名、エア・プロダクツ・アンド・ケミカルズ社製)等が挙げられ、こ
れらの1種又は2種以上が用いられる。特にサーフィノール465を用いることが好まし
い。また、該ポリシロキサン系化合物としては、市販品としてBYK347,348(ビ
ックケミージャパン製)等を用いることができる。該アセチレングリコール系化合物及び
/又は該ポリシロキサン系化合物は、前記インク中、好ましくは0.1〜5重量%、更に
好ましくは0.5〜2重量%含有される。
本発明方法で用いるインクセットに含まれる各インクには、更に必要に応じて、水溶性
ロジン類等の定着剤、安息香酸ナトリウム等の防黴剤・防腐剤、アロハネート類等の酸化
防止剤・紫外線吸収剤、キレート剤、酸素吸収剤、pH調整剤等の添加剤を含有させるこ
とができ、これらの1種又は2種以上が用いられる。
本発明方法で用いるインクセットに含まれる各インクは、従来公知の方法で、各配合成
分を分散及び混合することによって調製することができる。例えば、最初に、イオン交換
水と、顔料と、分散剤と、有機溶剤と、そして必要に応じて、その他の添加剤成分を適当
な分散機(例えば、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータミ
ル、へンシェルミキサー、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、ジェットミル、又はオ
ングミルなど)で混合し、均一な顔料分散液を調製する。次いで、イオン交換水と、有機
溶剤と、そして必要に応じて、その他の添加剤成分を常温で充分に攪拌してインク溶媒を
調製する。このインク溶媒を適当な攪拌機で攪拌した状態のところに、前記顔料分散液を
徐々に滴下して充分に攪拌する。充分に攪拌した後に、目詰まりの原因となる粗大粒子及
び異物を除去するために濾過を行って目的のインク組成物を得ることができる。
また、自己分散型顔料を着色剤として用いる場合には、顔料を表面処理して顔料自体を
分散状態とする以外は、前記の操作と同様にしてインク組成物を得ることができる。
本発明方法で用いるインクセットに含まれる各インクの物性も、一般的には、インクジ
ェット記録用インク組成物が有する物性を有する。例えば、表面張力(20℃)は、20
〜40mN/mであることが好ましく、更に好ましくは、25〜35mN/mの範囲であ
る。表面張力が40mN/mを越えると、印字の乾燥性が悪くなり、滲みが発生しやすく
なり、良好な印刷画像が得られにくい。また、表面張力が20mN/m未満では、プリン
タヘッドのノズル周囲が濡れやすくなるためにインク滴の飛行曲がりが発生する等、吐出
安定性に問題が生じ易い。
前記表面張力は、通常に用いられる表面張力計によって測定することができる。
インクの表面張力は、インクを構成する各成分の種類や組成比などを調整することによ
り前記範囲内とすることができる。
なお、本発明方法で用いるインクセットにおいては、特定のインク間において、それら
の表面張力を調節することによって、前記関係式(1)及び/又は前記関係式(2)を満
足する条件を実現することができる。この点については後述する。
本発明方法で用いるインクセットに含まれる各インクの20℃における粘度も、一般的
なインクジェット記録用インク組成物が有する粘度と同様であり、好ましくは2〜10c
ps、より好ましくは3〜6cpsである。粘度が10cpsを越えると、ヘッドの駆動
周波数を上げることができないことがあり、2cps未満になると、吐出が不安定になる
ことがある。
なお、本発明方法で用いるインクセットに含まれる各インクの浸透性も、一般的なイン
クジェット記録用インク組成物が有する浸透性と同様であることが好ましい。インクの浸
透性は、インクを構成する各成分(特に、前記の各浸透促進剤)の種類や組成比などを調
整することにより適切な範囲内とすることができる。
ただし、本発明方法で用いるインクセットにおいては、特定のインク間において、それ
らの浸透性を調節することによって、前記関係式(1)及び/又は前記関係式(2)を満
足する条件を実現することができる。この点については後述する。
本発明方法で用いるインクセットは、ノズルからインクの液滴を吐出させ、該液滴を記
録媒体に付着させて文字及び/又は画像を形成する記録方法であるインクジェット記録方
法に用いられる。特にオンデマンド型のインクジェット記録方法に用いられることが好ま
しい。オンデマンド型のインクジェット記録方法としては、例えば、プリンタヘッドに配
設された圧電素子を用いて記録を行う圧電素子記録方法、プリンタヘッドに配設された発
熱抵抗素子のヒーター等による熱エネルギーを用いて記録を行う熱ジェット記録方法等が
挙げられ、いずれのインクジェット記録方法にも好適に使用できる。
本発明方法で用いるインクセットは、イエロー、マゼンタ及びシアンの減法混色の3原
色のインク以外に、更に2色の前記特色インクを備えているので、色再現範囲が広く、彩
度が高く、光沢感のある印刷物を提供することができる。更に、本発明方法では、特定の
ドット径に調節するので、粒状性が改善される。
次に、前記のインクセットを用いる本発明のインクジェット記録方法について説明する

本発明のインクジェット記録方法においては、前記インクセットを用いて、記録媒体上
にインクジェット記録を実施する際に、記録媒体上での前記マゼンタインクのドット径(
Dm)、前記シアンインクのドット径(Dc)、前記インク(A)のドット径(Da)、
及び前記インク(B)のドット径(Db)が、関係式(1):
Dm>Da (1)
又は関係式(2):
Dc>Db (2)
を満足する条件で実施する。前記関係式(1)及び前記関係式(2)を同時に満足する
条件で実施するのが好ましい。
本発明の好ましい記録方法においては、前記マゼンタインクのドット径(Dm)に対す
る前記インク(A)のドット径(Da)のドット径比(Da/Dm)が、0.7以上、よ
り好ましくは0.9以下であり、前記シアンインクのドット径(Dc)に対する前記イン
ク(B)のドット径(Db)のドット径比(Db/Dc)が、0.7以上、より好ましく
は0.9以下である。ドット径比(Da/Dm)が0.7未満になると、白スジ発生によ
る画質劣化となり、0.9を越えると粒状性が悪くなることがある。
前記関係式(1)の条件を満たすには、例えば、前記マゼンタインクの浸透性を前記イ
ンク(A)の浸透性よりも高くすることによって達成することができ、前記関係式(2)
の条件を満たすには、例えば、前記シアンインクの浸透性を前記インク(B)の浸透性よ
りも高くすることによって達成することができる。この場合、前記マゼンタインクの浸透
性、前記インク(A)の浸透性、前記シアンインクの浸透性、及び前記インク(B)の浸
透性は、それぞれ、一般的なインクジェット記録用インク組成物が有する好適な浸透性の
範囲内にあることが好ましい。
前記関係式(1)の条件を満足させる目的で、インクの浸透性に差異を設けるためには
、例えば、前記インク(A)における浸透促進剤含有率(Pa)に対する前記マゼンタイ
ンクにおける浸透促進剤含有率(Pm)の浸透促進剤含有率比(Pm/Pa)を1.5以
上とすることによって達成することができ、前記関係式(2)の条件を満たすには、例え
ば、前記インク(B)における浸透促進剤含有率(Pb)に対する前記シアンインクにお
ける浸透促進剤含有率(Pc)の浸透促進剤含有率比(Pc/Pb)を1.5以上とする
ことによって達成することができる。
あるいは、前記関係式(1)の条件を満たすには、例えば、前記マゼンタインクの表面
張力を前記インク(A)の表面張力よりも低くすることによって達成することができ、前
記関係式(2)の条件を満たすには、例えば、前記シアンインクの表面張力を前記インク
(B)の表面張力よりも低くすることによって達成することができる。この場合も、前記
マゼンタインクの表面張力、前記インク(A)の表面張力、前記シアンインクの表面張力
、及び前記インク(B)の表面張力は、それぞれ、一般的なインクジェット記録用インク
組成物が有する好適な表面張力の範囲内(すなわち、20〜40mN/m)にあることが
好ましい。
より詳細には、前記関係式(1)の条件を満たすには、例えば、前記マゼンタインクに
おける界面活性剤含有率(Sm)に対するに前記インク(A)おける界面活性剤含有率(
Sa)の界面活性剤含有率比(Sa/Sm)を0.7以下とすることによって達成するこ
とができ、前記関係式(2)の条件を満たすには、例えば、前記シアンインクにおける浸
透剤含有率(Sc)に対する前記インク(B)における浸透剤含有率(Sb)の界面活性
剤含有率比(Sb/Sc)を0.7以下とすることによって達成することができる。
あるいは、前記関係式(1)の条件を満たすには、例えば、前記マゼンタインクの吐出
量を前記インク(A)の吐出量よりも多くすることによって達成することができ、前記関
係式(2)の条件を満たすには、例えば、前記シアンインクの吐出量を前記インク(B)
の吐出量よりも多くすることによって達成することができる。この場合も、前記マゼンタ
インクの吐出量、前記インク(A)の吐出量、前記シアンインクの吐出量、及び前記イン
ク(B)の吐出量は、それぞれ、一般的なインクジェット記録用インクにおける好適な吐
出量の範囲内(すなわち、好ましくは1〜50pL、より好ましくは1.5〜30pL)
にあることが好ましい。
本発明のインクジェット記録方法は、複数色の前記インクの液滴をそれぞれ吐出させ、
該液滴を記録媒体上で混合して、該記録媒体上に1色又は2色以上の混色部分を形成する
場合に、前記インク(A)及び前記インク(B)以外のインク(すなわち、イエローイン
ク、マゼンタインク、シアンインク、及び場合によりその他のインク、例えば、ブラック
インク)の少なくとも2種と、該インク(A)及び/又は該インク(B)とにより該混色
部分を形成するインクジェット記録方法に好適に適用することができる。
即ち、本発明のインクジェット記録方法は、記録媒体上で2次色以上の混色部分を形成
する場合、前記イエロー、マゼンタ及びシアンの3色のインクの少なくとも2種と、2色
の前記特色インクの両方又はいずれか1種とを用いること、及びドット径を特定の関係に
調節することを主な特徴とするもので、記録媒体に単色でインクを打ち込む場合は、通常
のインクジェット記録方法と同様である。
具体的には、前記知覚色度指数a*及びb*が、それぞれ、a*=約−50〜約50、及
びb*=約−50〜約50の範囲にある混色部分、即ち、白色と黒色との間の色相群の1
色(例えばグレー色)の混色部分を形成する場合、少なくとも、イエロー、マゼンタ及び
シアンの3色の前記インクと、前記インク(A)及び/又は前記インク(B)とを用いる
。前記インクセットが、前記5種類のインク以外のインク、例えば、ブラック、ライトマ
ゼンタ、ライトシアン等の色のインクを備えている場合は、それらを適宜用いてもよい。
上記のように白色と黒色との間の色相群の1色の混色部分を形成する場合、前記特色イ
ンク〔前記インク(A)及び/又は(B)〕の単位面積当たりのインク打ち込み量は、該
混色部分の形成に用いられるインクの総打ち込み量に対して、好ましくは10〜90重量
%、更に好ましくは30〜50重量%である。
また、前記知覚色度指数a*及びb*が、それぞれ、a*=約−40〜約90、及びb*
約−40〜約100の範囲にある混色部分、即ち、イエロー色とマゼンタ色との間の色相
群の1色(例えばオレンジ色や赤色)の混色部分を形成する場合、少なくとも、イエロー
及びマゼンタの2色の前記インクと、前記インク(A)とを用いる。この場合、該インク
(A)の単位面積当たりのインク打ち込み量は、該混色部分の形成に用いられるインクの
総打ち込み量に対して、好ましくは10〜90重量%、更に好ましくは30〜50重量%
である。
また、前記知覚色度指数a*及びb*が、それぞれ、a*=約−50〜約100、及びb*
=約−10〜約−80の範囲にある混色部分、即ち、マゼンタ色とシアン色との間の色相
群の1色(例えばバイオレット色や青色)の混色部分を形成する場合、少なくとも、マゼ
ンタ及びシアンの2色の前記インクと、前記インク(B)とを用いる。この場合、該イン
ク(B)の単位面積当たりのインク打ち込み量は、該混色部分の形成に用いられるインク
の総打ち込み量に対して、好ましくは10〜90重量%、更に好ましくは30〜50重量
%である。
本発明のインクジェット記録方法によれば、2次色以上の混色部分を形成する場合、上
述の如き組み合わせで前記各インクを用いるので、照明する光源が変わっても色相がほと
んど変化しない印刷物、即ち、メタメリズムの低減された高画質の印刷物を提供すること
ができる。具体的に説明すると、例えば、イエロー、マゼンタ及びシアンのYMC3色の
前記インクのみを用いて混色部分を形成すると、特に該混色部分の彩度C*が低い場合、
該混色部分の分光特性は、ピークトップが3つ現れたものとなり、照明する光源によって
色相が異なって見えてしまう(メタメリズム現象;前記WO02/100959号公報(
特許文献3)の図1参照)。これに対し、本発明のインクジェット記録方法のように、例
えば、YMCの前記インクに加えて、更に前記インク(A)及び(B)を用いて混色部分
を形成することにより、該混色部分の分光特性は、前記3つのピークトップと、これらの
ピークトップの谷間を埋める新たなピークトップ(点線部)とを有するものとなり、あた
かもピークトップが一つになった状態となるので、メタメリズムが低減する。
また、本発明のインクジェット記録方法は、この種の記録方法において通常用いられる
記録媒体は特に制限無く適用できるが、特に普通紙に対して有効である。即ち、普通紙は
、多量の水分が接触すると、その接触部分におけるセルロース繊維間の水素結合が破壊さ
れ、該接触部分が伸長して紙シワ等の変形を起こす性質があり、前記特開2000−35
1928号公報(特許文献1)等に記載の従来のインクセットを用いたインクジェット記
録方法では、特に2次色以上の混色部分で、紙シワが発生していたところ、本発明のイン
クジェット記録方法によれば、該混色部分の形成時におけるインクの打ち込み量が比較的
少量で、高発色の文字及び/又は画像を形成できるので、紙シワ等の変形や、紙の裏面へ
の着色を抑制することができる。
本発明は、前記実施形態に制限されず、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可
能である。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定する
ものではない。
<比較例1>
(1)インクセット1の調製
以下の表2に記載の6種のインク組成物〔イエロー、マゼンタ、シアン、インク(A)
、インク(B)、及びブラック〕からなるインクセット1を調製した。
また、各インクは、表2に記載の配合成分から、常法によって調製した。
具体的には、イオン交換水と、顔料と、スチレン−アクリル酸共重合体(分散剤)と、
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(浸透促進剤)の一部と、トリエタノールア
ミン(分散剤の中和剤)の一部とをボールミルで混合し、均一な顔料分散液を調製した。
次いで、イオン交換水と、有機溶剤と、浸透促進剤と、界面活性剤と、トリエタノールア
ミンの残部とを常温で充分に攪拌してインク溶媒を調製した。このインク溶媒を攪拌した
状態のところに、前記顔料分散液を徐々に滴下して充分に攪拌した。充分に攪拌した後に
、目詰まりの原因となる粗大粒子及び異物を除去するために濾過を行って目的のインク組
成物を得た。
得られた各インク組成物の表面張力及び浸透性を測定した。その結果を表2に示す。な
お、インク組成物の表面張力の測定は、自動表面張力計(CBVP−A3;協和界面化学
社製)にて行い、浸透性の測定は、コピー用紙(Xerox4024;Xerox社製)
にインク液滴1μLを滴下し、インクが付着した面を指で擦っても汚れが生じなくなる時
間(秒)を測定する方法によって行った。
(2)印刷方法
1列で180dpi(ドット/インチ)のノズル間隔で96ノズルを配置して形成され
たノズル列を7列備えたピエゾ駆動方式のプリントヘッドを搭載したインクジェットプリ
ンタ(PM−4000PX;セイコーエプソン製)を用い、その6列を使用して、前記の
インクセット1によって、高光度なインクジェット専用紙であるPM写真用紙(セイコー
エプソン社製)に印刷した。印刷は1ドット当たりの吐出量を4pL(ピコリットル)と
し、横×縦のインク付着密度を2,880×1,440dpiで行った。
印刷画像は、ISO400で規定されている数種類の人物画像の印刷サンプルを用いて
A4サイズとした。
(3)人物画像の粒状性の評価
印刷サンプル人物画像のシャドウ部(影の部分)の粒状性を、ランダムに抽出した被験
者30人による目視で、以下の3段階の基準で判定した。
A:サンプルからの観察距離を10cm以下にしてもザラツキが認識できないとした被
験者が50%以上。
B:サンプルからの観察距離が10cm以下ではザラツキが認識できるが、30cm以
上では認識できないとした被験者が50%以上。
C:サンプルからの観察距離を30cm以上としてもザラツキが認識できるとした被験
者が50%以上。
判定結果を、表5に示す。
<実施例1>
(1)インクセット2の調製
以下の表3に記載の6種のインク組成物〔イエロー、マゼンタ、シアン、インク(A)
、インク(B)、及びブラック〕からなるインクセット2を調製した。
また、各インクは、表3に記載の配合成分から、比較例1(1)に記載の方法と同様に
して調製した。また、得られた各インク組成物の表面張力及び浸透性を測定した。その結
果を表3に示す。
(2)印刷方法及び人物画像の粒状性の評価
前記比較例1(2)に記載の方法と同様にして印刷サンプルを作成し、前記比較例1(
3)に記載の方法と同様にして、人物画像の粒状性の評価を行った。判定結果を、表5に
示す。
<実施例2>
(1)インクセット3の調製
以下の表4に記載の6種のインク組成物〔イエロー、マゼンタ、シアン、インク(A)
、インク(B)、及びブラック〕からなるインクセット3を調製した。
また、各インクは、表4に記載の配合成分から、比較例1(1)に記載の方法と同様に
して調製した。また、得られた各インク組成物の表面張力及び浸透性を測定した。その結
果を表4に示す。
(2)印刷方法及び人物画像の粒状性の評価
前記比較例1(2)に記載の方法と同様にして印刷サンプルを作成し、前記比較例1(
3)に記載の方法と同様にして、人物画像の粒状性の評価を行った。判定結果を、表5に
示す。
<実施例3>
(1)インクセット1
比較例1(1)で調製したインクセット1を使用した。
(2)印刷方法
比較例1(2)で使用したインクジェットプリンタにおいて、インク(A)及びインク
(B)の列の吐出インク量を3pLとなるようにピエゾ素子の駆動電圧を調整した他は、
前記比較例1(2)に記載の方法と同様にして印刷サンプルを作成した。
なお、6種の各インクをベタ印刷して、各インクのドット径を測定し、10個の平均を
計算した。結果は、以下の表1に示す通りであった。
Figure 2008260298
(3)人物画像の粒状性の評価
前記比較例1(3)に記載の方法と同様にして、人物画像の粒状性の評価を行った。判
定結果を、表5に示す。
Figure 2008260298
表2〜4において、数値は重量%である。また、表2〜4に記載の配合成分は、以下の
通りである。
AQUACER593:ノニオン性ポリプロピレンエマルジョン(ビック・ケミージャ
パン社製)固形分30重量%
オルフィンE1010:アセチレングリコール系界面活性剤(日信化学社製)
BYK−347:ポリシロキサン系界面活性剤(ビック・ケミージャパン社製) なお
、表2〜4において、オルフィンE1010及びBYK−347は界面活性剤であり、ト
リエチレングリコールモノブチルエーテル及び1,2−ヘキサンジオールは浸透促進剤で
ある。
Figure 2008260298
Figure 2008260298
Figure 2008260298
本発明によれば、色再現範囲が広く、彩度が高く、光沢感があり、メタメリズムの低減
された高画質の印刷物の提供が可能になるだけでなく、粒状性に優れ、しかも光沢性も一
層向上した高画質の印刷物を提供することができる。

Claims (16)

  1. 少なくとも、記録媒体上でのCIELAB色空間において定義される色相角∠H°が約
    80〜約110°の範囲であるイエローインク、該色相角∠H°が約330〜約360°
    の範囲であるマゼンタインク、該色相角∠H°が約230〜約260°の範囲であるシア
    ンインク、該色相角∠H°が約0〜約80°の範囲であるインク(A)、及び該色相角∠
    H°が約260〜約330°の範囲であるインク(B)を備えるインクセットを用いて、
    記録媒体上にインクジェット記録を実施する際に、前記記録媒体上での前記マゼンタイン
    クのドット径(Dm)、前記シアンインクのドット径(Dc)、前記インク(A)のドッ
    ト径(Da)、及び前記インク(B)のドット径(Db)が、関係式(1):
    Dm>Da (1)又は関係式(2):
    Dc>Db (2)を満足する条件で実施することを特徴とする、インクジェット記
    録方法。〔前記色相角(∠H°)は、∠H°=tan-1(b*/a*)+180(a*<0
    の場合)、又は∠H°=tan-1(b*/a*)+360(a*>0の場合)により求めら
    れ、a*及びb*は、CIELAB色空間において定義される知覚色度指数を表す。〕
  2. 前記関係式(1)及び前記関係式(2)を同時に満足する条件で実施する、請求項1に
    記載の記録方法。
  3. 前記マゼンタインクのドット径(Dm)に対する前記インク(A)のドット径(Da)
    の比(Da/Dm)が、0.7以上0.9以下であり、前記シアンインクのドット径(D
    c)に対する前記インク(B)のドット径(Db)の比(Db/Dc)が、0.7以上0
    .9以下である、請求項1又は2に記載の記録方法。
  4. 前記マゼンタインクの浸透性が前記インク(A)の浸透性よりも高く、前記シアンイン
    クの浸透性が前記インク(B)の浸透性よりも高いインクセットを用いる、請求項1〜3
    のいずれか一項に記載の記録方法。
  5. 前記マゼンタインクの表面張力が前記インク(A)の表面張力よりも低く、前記シアン
    インクの表面張力が前記インク(B)の表面張力よりも低いインクセットを用いる、請求
    項1〜4のいずれか一項に記載の記録方法。
  6. 前記マゼンタインクの吐出量を前記インク(A)の吐出量よりも多くし、前記シアンイ
    ンクの吐出量を前記インク(B)の吐出量よりも多くする、請求項1〜5のいずれか一項
    に記載の記録方法。
  7. 前記インクセットの各インクに含有される色材が顔料である、請求項1〜6のいずれか
    一項に記載の記録方法。
  8. 前記インク(A)に含有される顔料が、C.I.ピグメントオレンジ5、C.I.ピグ
    メントオレンジ43、C.I.ピグメントオレンジ62、C.I.ピグメントレッド17
    、C.I.ピグメントレッド49:2、C.I.ピグメントレッド112、C.I.ピグ
    メントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド18
    8、C.I.ピグメントレッド255、及びC.I.ピグメントレッド264からなる群
    から選ばれる1種又は2種以上の顔料である、請求項1〜7に記載の記録方法。
  9. 前記インク(B)に含有される前記顔料が、C.I.ピグメントブルー60、C.I.
    ピグメントバイオレット3、C.I.ピグメントバイオレット19、C.I.ピグメント
    バイオレット23、C.I.ピグメントバイオレット32、C.I.ピグメントバイオレ
    ット36、及びC.I.ピグメントバイオレット38からなる群から選ばれる1種又は2
    種以上の顔料である、請求項1〜8に記載の記録方法。
  10. 前記イエローインクに含有される前記顔料が、C.I.ピグメントイエロー1、C.I
    .ピグメントイエロー2、C.I.ピグメントイエロー3、C.I.ピグメントイエロー
    12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピ
    グメントイエロー16、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー
    73、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー75、C.I.ピ
    グメントイエロー83、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー
    95、C.I.ピグメントイエロー97、C.I.ピグメントイエロー98、C.I.ピ
    グメントイエロー109、C.I.ピグメントイエロー110、C.I.ピグメントイエ
    ロー114、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー129、
    C.I.ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー139、C.I.ピグ
    メントイエロー150、C.I.ピグメントイエロー151、C.I.ピグメントイエロ
    ー154、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグメントイエロー180、及
    びC.I.ピグメントイエロー185からなる群から選ばれる1種又は2種以上の顔料で
    ある、請求項1〜9のいずれか一項に記載の記録方法。
  11. 前記マゼンタインクに含有される前記顔料が、C.I.ピグメントレッド5、C.I.
    ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド12、C.I.ピグメントレッド48(
    Ca)、C.I.ピグメントレッド48(Mn)、C.I.ピグメントレッド57(Ca
    )、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド112、C.I.ピ
    グメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド1
    68、C.I.ピグメントレッド184、C.I.ピグメントレッド202、及びC.I
    .ピグメントバイオレット19からなる群から選ばれる1種又は2種以上の顔料である、
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の記録方法。
  12. 前記シアンインクに含有される前記顔料が、C.I.ピグメントブルー1、C.I.ピ
    グメントブルー2、C.I.ピグメントブルー3、C.I.ピグメントブルー15:3、
    C.I.ピグメントブルー15:4、C.I.ピグメントブルー15:34、C.I.ピ
    グメントブルー16、C.I.ピグメントブルー22、C.I.ピグメントブルー60、
    C.I.バットブルー4、及びC.I.バットブルー60からなる群から選ばれる1種又
    は2種以上の顔料である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の記録方法。
  13. 前記イエローインク、前記マゼンタインク及び前記シアンインクそれぞれにおける前記
    顔料の含有量が0.1〜3重量%であり、前記インク(A)及び前記インク(B)それぞ
    れにおける前記顔料の含有量が2〜6重量%である、請求項1〜12のいずれか一項に記
    載の記録方法。
  14. 前記インクセットが、更に、ブラックインクを備える、請求項1〜13のいずれか一項
    に記載の記録方法。
  15. 少なくとも、記録媒体上でのCIELAB色空間において定義される色相角∠H°が約
    80〜約110°の範囲であるイエローインク、該色相角∠H°が約330〜約360°
    の範囲であるマゼンタインク、該色相角∠H°が約230〜約260°の範囲であるシア
    ンインク、該色相角∠H°が約0〜約80°の範囲であるインク(A)、及び該色相角∠
    H°が約260〜約330°の範囲であるインク(B)を備えるインクセットであって、
    前記マゼンタインクの浸透性が前記インク(A)の浸透性よりも高く、前記シアンインク
    の浸透性が前記インク(B)の浸透性よりも高いことを特徴とする、インクセット。
  16. 少なくとも、記録媒体上でのCIELAB色空間において定義される色相角∠H°が約
    80〜約110°の範囲であるイエローインク、該色相角∠H°が約330〜約360°
    の範囲であるマゼンタインク、該色相角∠H°が約230〜約260°の範囲であるシア
    ンインク、該色相角∠H°が約0〜約80°の範囲であるインク(A)、及び該色相角∠
    H°が約260〜約330°の範囲であるインク(B)を備えるインクセットであって、
    前記インク(A)の表面張力が前記マゼンタインクの表面張力よりも高く、前記インク(
    B)の表面張力が前記シアンインクの表面張力よりも高いことを特徴とする、インクセッ
    ト。
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