JP2008254619A - Pneumatic tire - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、空気入りタイヤに関する。より詳細には、主としてラリー用の車両に装着される空気入りタイヤに関する。 The present invention relates to a pneumatic tire. More specifically, the present invention relates to a pneumatic tire mainly mounted on a rally vehicle.
ラリーにおいて、車両は不整地を走行する。車両がこの不整地を高速で安定に走行するために、操縦安定性に優れるタイヤが求められる。このラリーでは、走行中に砕石等がタイヤに衝突する。この衝突により、タイヤのサイドウォールにカットが発生する場合がある。このカットは、パンクの起点となりうる。したがって、ラリー用の車両には、耐カット性に優れるタイヤが求められる。乗用車用の、操縦安定性及び耐カット性に優れるタイヤの一例が、特開2006−21671公報に開示されている。
タイヤのサイドウォールは、架橋ゴムからなる。このサイドウォールは通常、一の架橋ゴムで構成される。耐カット性に優れるタイヤを得るために、高い硬度を有する架橋ゴムからなり、大きな厚みを有するサイドウォールがタイヤに設けられる場合がある。このタイヤでは、サイドウォールの屈曲性は不充分である。このタイヤは、充分に接地しないので、操縦安定性に劣る。大きな厚みを有するサイドウォールは、タイヤ質量に影響を与える。このタイヤでは、サイドウォールの表面が高い張力を有するので、このタイヤが長距離走行するとこの表面に割れが形成される場合もある。 The sidewall of the tire is made of a crosslinked rubber. This sidewall is usually made of a single crosslinked rubber. In order to obtain a tire having excellent cut resistance, a tire may be provided with a sidewall made of a crosslinked rubber having a high hardness and having a large thickness. In this tire, the flexibility of the sidewall is insufficient. Since this tire does not sufficiently contact the ground, the steering stability is inferior. The sidewall having a large thickness affects the tire mass. In this tire, since the surface of the sidewall has a high tension, a crack may be formed on the surface when the tire travels a long distance.
本発明の目的は、操縦安定性及び耐カット性に優れるラリー用空気入りタイヤの提供にある。 An object of the present invention is to provide a pneumatic tire for rally that is excellent in handling stability and cut resistance.
本発明に係るラリー用空気入りタイヤは、一対のビードと、両ビードの間に架け渡されたカーカスと、サイドウォールとを備えている。このサイドウォールは、内層と、外層とを備えている。この内層は、軸方向においてこのカーカスの外側に位置している。この外層は、軸方向においてこの内層のさらに外側に位置している。この内層の厚みの、このサイドウォールの厚みに対する比率は、20%以上80%以下である。この外層の複素弾性率の、この内層の複素弾性率に対する比率は、70%以上90%以下である。この外層の損失係数の、この内層の損失係数に対する比率は、105%以上135%以下である。 The pneumatic tire for rally according to the present invention includes a pair of beads, a carcass spanned between both beads, and a sidewall. The sidewall includes an inner layer and an outer layer. The inner layer is located outside the carcass in the axial direction. The outer layer is located further outside the inner layer in the axial direction. The ratio of the thickness of the inner layer to the thickness of the sidewall is 20% or more and 80% or less. The ratio of the complex elastic modulus of the outer layer to the complex elastic modulus of the inner layer is 70% or more and 90% or less. The ratio of the loss factor of the outer layer to the loss factor of the inner layer is 105% or more and 135% or less.
好ましくは、このタイヤでは、上記内層の複素弾性率は、4MPa以上5MPa以下である。この内層の損失係数は、0.12以上0.15以下である。 Preferably, in this tire, the complex elastic modulus of the inner layer is 4 MPa or more and 5 MPa or less. The inner layer has a loss coefficient of 0.12 to 0.15.
好ましくは、このタイヤでは、上記サイドウォールの厚みは、4mm以上12mm以下である。 Preferably, in this tire, the sidewall has a thickness of 4 mm or more and 12 mm or less.
好ましくは、このタイヤでは、上記外層は、タイヤ最大幅となる位置にプロテクターリブを備えている。 Preferably, in the tire, the outer layer includes a protector rib at a position where the tire has the maximum width.
このタイヤでは、外層は内層の複素弾性率よりも小さい複素弾性率を有している。このため、この外層に砕石等が衝突すると、この衝突時の外力によりこの外層は容易に変形しうる。この外層は、内層の損失係数よりも大きい損失係数を有している。この外層は、この外力がなした仕事として蓄えられた弾性エネルギーを熱エネルギーに変換しうる。この外層に、砕石等の衝突によるカットは生じにくい。このタイヤは、耐カット性に優れる。この外層は伸縮性に優れるので、このタイヤが長距離走行に使用されてもその表面に割れは発生しない。このタイヤは、耐久性に優れる。このタイヤでは、大きい複素弾性率を有する内層が、その変形が容易である外層の軸方向内側に位置している。この内層は、サイドウォールの過大な変形を防止しうる。この内層は、この過大な変形によるカットの発生を効果的に防止しうる。このタイヤは、耐カット性に優れる。このタイヤでは、内層の厚みの、サイドウォールの厚みに対する比率が適切に調節される。このため、このサイドウォールは屈曲性を適切に維持しうる。このタイヤは、充分な接地性を有するので、操縦安定性に優れる。 In this tire, the outer layer has a complex elastic modulus smaller than that of the inner layer. For this reason, when a crushed stone collides with this outer layer, this outer layer can be easily deformed by the external force at the time of the collision. The outer layer has a loss factor that is greater than the loss factor of the inner layer. The outer layer can convert the elastic energy stored as work performed by the external force into heat energy. The outer layer is less likely to be cut due to the impact of crushed stone or the like. This tire is excellent in cut resistance. Since this outer layer is excellent in elasticity, even if this tire is used for long-distance running, the surface does not crack. This tire is excellent in durability. In this tire, the inner layer having a large complex elastic modulus is positioned on the inner side in the axial direction of the outer layer which is easily deformed. This inner layer can prevent excessive deformation of the sidewall. This inner layer can effectively prevent the occurrence of cuts due to this excessive deformation. This tire is excellent in cut resistance. In this tire, the ratio of the inner layer thickness to the sidewall thickness is appropriately adjusted. For this reason, this side wall can maintain flexibility appropriately. Since this tire has sufficient ground contact properties, it has excellent steering stability.
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。 Hereinafter, the present invention will be described in detail based on preferred embodiments with appropriate reference to the drawings.
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ2の一部が示された断面図である。図2は、図1のタイヤ2の一部が示された部分拡大断面図である。この図1及び図2において、上下方向が半径方向であり、左右方向が軸方向であり、紙面との垂直方向が周方向である。このタイヤ2は、図1中の一点鎖線CLを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。この一点鎖線CLは、タイヤ2の赤道面を表す。このタイヤ2は、ラリー用の車両に装着される。このタイヤ2は、トレッド4、サイドウォール6、クリンチ8、ビード10、カーカス12、ベルト14、バンド16、第一ストリップ18、第二ストリップ20、インナーライナー22及びチェーファー24を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a part of a
トレッド4は、本体26と、一対のウィング28とを備えている。本体26は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。本体26は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。本体26は、路面と接地するトレッド面30を形成する。トレッド面30には、溝32が刻まれている。この溝32により、トレッドパターンが形成されている。ウィング28は、軸方向において本体26の外側に位置している。ウィング28は、架橋ゴムからなる。この架橋ゴムは、本体26を構成する架橋ゴムとは異なる。
The
サイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。サイドウォール6は、半径方向において、トレッド4と後述するクリンチ8との間に位置している。サイドウォール6は、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。さらにサイドウォール6は、カーカス12の外傷を防止する。
The
ビード10は、サイドウォール6よりも半径方向略内側に位置している。ビード10は、コア34と、このコア34から半径方向外向きに延びるエイペックス36とを備えている。コア34は、リング状である。コア34は、複数本の非伸縮性ワイヤー(典型的にはスチール製ワイヤー)を含む。エイペックス36は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス36は、高硬度な架橋ゴムからなる。
The
クリンチ8は、サイドウォール6の半径方向内側に位置している。クリンチ8は、ビード10の軸方向外側に位置している。クリンチ8は、架橋ゴムからなる。
The clinch 8 is located inside the
カーカス12は、第一カーカスプライ38及び第二カーカスプライ40からなる。第一カーカスプライ38及び第二カーカスプライ40は、両側のビード10の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6の内側に沿っている。第一カーカスプライ38及び第二カーカスプライ40は、コア34の周りを、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。なお、このカーカス12が、3枚のカーカスプライから構成されてもよい。
The
図示されていないが、第一カーカスプライ38及び第二カーカスプライ40は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、通常は70°から90°である。換言すれば、このカーカス12はラジアル構造を有する。コードは、通常は有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。バイアス構造のカーカス12が採用されてもよい。
Although not shown, the
ベルト14は、カーカス12の半径方向外側に位置している。ベルト14は、カーカス12と積層されている。ベルト14は、カーカス12を補強する。ベルト14は、内側プライ42及び外側プライ44からなる。図示されていないが、内側プライ42及び外側プライ44のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の絶対値は、10°以上35°以下である。内側プライ42のコードの傾斜方向は、外側プライ44のコードの傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。
The
バンド16は、ベルト14の半径方向外側に位置している。バンド16は、ベルト14を覆っている。バンド16は、内側バンドプライ46及び外側バンドプライ48からなる。図示されていないが、内側バンドプライ46及び外側バンドプライ48は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは実質的に周方向に延びており、螺旋状に巻かれている。バンド16は、いわゆるジョイントレス構造を有する。このコードによりベルト14が拘束されるので、ベルト14のリフティングが抑制される。コードは、通常は有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
The
このタイヤ2では、サイドウォール6は、内層50と外層52とを備えている。内層50は、軸方向においてカーカス12の外側に位置している。内層50は、架橋ゴムからなる。外層52は、軸方向においてこの内層50のさらに外側に位置している。外層52は、架橋ゴムからなる。外層52は、複数のプロテクターリブ54を備えている。図2中、点P1はタイヤ最大幅となる位置を表している。したがって、これらのプロテクターリブ54には、タイヤ最大幅となる位置に存在するプロテクターリブ54aが含まれている。換言すれば、この外層52は、タイヤ最大幅となる位置にプロテクターリブ54aを備えている。
In the
このタイヤ2では、内層50と外層52との境界56は、半径方向に延在している。この境界56の一方の端58は、トレッド4とサイドウォール6との境界60上に位置している。この境界56の他方の端62は、このサイドウォール6とクリンチ8との境界64上に位置している。このタイヤ2では、この内層50と外層52とは、軸方向において重なり合っている。
In the
このタイヤ2では、サイドウォール6の外層52の複素弾性率は、この内層50の複素弾性率よりも小さい。この外層52の損失係数は、このサイドウォール6の内層50の損失係数よりも大きい。換言すれば、このサイドウォール6は、小さい複素弾性率と大きい損失係数とを有する外層52と、大きい複素弾性率と小さい損失係数とを有する内層50とを備えている。
In the
このタイヤ2では、外層52は小さい複素弾性率を有している。このため、この外層52に砕石等が衝突すると、この衝突時の外力によりこの外層52は容易に変形する。この外層52は、大きい損失係数を有している。この外層52は、この外力がなした仕事として蓄えられた弾性エネルギーを熱エネルギーに変換しうる。この外層52に、砕石等の衝突によるカットは生じにくい。このタイヤ2は、耐カット性に優れる。この外層52は伸縮性に優れるので、このタイヤ2が長距離走行に使用されてもその表面に割れは発生しない。このタイヤ2は、耐久性に優れる。
In the
このタイヤ2では、大きい複素弾性率を有する内層50が、その変形が容易である外層52の軸方向内側に位置している。この内層50は、サイドウォール6の過大な変形を防止しうる。この内層50は、この過大な変形によるカットの発生を効果的に防止しうる。このタイヤ2は、耐カット性に優れる。
In the
後述するように、このタイヤ2では、内層50の厚みの、サイドウォール6の厚みに対する比率が適切に調節される。このため、このサイドウォール6は屈曲性を適切に維持しうる。このタイヤ2は、充分な接地性を有するので、操縦安定性に優れる。
As will be described later, in the
このタイヤ2では、内層50の、温度が70℃であり、振幅が2%である条件下で計測された複素弾性率(E*)は、4MPa以上5MPa以下であるのが好ましい。この複素弾性率が4MPa以上に設定されることにより、この内層50がサイドウォール6の過大な変形を防止しうる。このタイヤ2は、耐カット性に優れる。この観点から、この複素弾性率は4.1MPa以上がより好ましく、4.2MPa以上が特に好ましい。この複素弾性率が5MPa以下に設定されることにより、サイドウォール6の剛性過大が防止されうる。このタイヤ2では、サイドウォール6の屈曲性が維持されうる。このタイヤ2は、充分な接地性を有するので、操縦安定性に優れる。この観点から、この複素弾性率は4.9MPa以下がより好ましく、4.8MPa以下が特に好ましい。
In the
このタイヤ2では、内層50の、温度が70℃であり、振幅が2%である条件下で計測された損失係数(tanδ)は、0.12以上0.15以下であるのが好ましい。この損失係数が0.12以上に設定された内層50は、タイヤ2が受ける衝撃を効果的に吸収しうる。このタイヤ2は乗り心地に優れる。この観点から、この損失係数は0.13以上がより好ましい。この損失係数が0.15以下に設定されることにより、タイヤ2の変形による内層50の発熱が抑えられる。この観点から、この損失係数は0.14以下がより好ましい。
In the
本発明において、内層50の複素弾性率及び損失係数並びに、後述する外層52の複素弾性率及び損失係数は、「JIS−K 6394」の規定に準拠して、下記に示される条件で、粘弾性スペクトロメーター(岩本製作所社の「VES・F−3型」)によって測定される。
初期歪み:10%
振幅:2%
周波数:10Hz
変形モード:引張
開始温度:−100℃
終了温度:100℃
昇温温度:3℃/min
測定温度:70℃
In the present invention, the complex elastic modulus and loss coefficient of the
Initial strain: 10%
Amplitude: 2%
Frequency: 10Hz
Deformation mode: Tensile
Starting temperature: -100 ° C
End temperature: 100 ° C
Temperature rising temperature: 3 ° C / min
Measurement temperature: 70 ° C
粘弾性スペクトロメーターによる測定に供される試験片は板状であり、その長さは45mmであり、幅は4mmであり、厚みは2mmである。この試験片の両端部がチャックされて、測定がなされる。試験片の変位部分の長さは、30mmである。この試験片は、タイヤ2から切り出される。切り出しが困難な場合は、温度が160℃である金型内で内層50又は外層52を構成するゴム組成物が10分間保持されることで得られるスラブから、この試験片が打ち抜かれる。
The test piece used for the measurement by a viscoelastic spectrometer is plate shape, the length is 45 mm, the width is 4 mm, and the thickness is 2 mm. Measurement is performed by chucking both ends of the test piece. The length of the displacement part of the test piece is 30 mm. This test piece is cut out from the
このタイヤ2では、外層52の、温度が70℃であり、振幅が2%である条件下で計測された複素弾性率(E*)は、2.8MPa以上4.5MPa以下であるのが好ましい。この複素弾性率が2.8MPa以上に設定されることにより、外層52の剛性過小が防止される。このタイヤ2では、サイドウォール6の剛性が適切に維持されうる。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。この観点から、この複素弾性率は3.0MPa以上がより好ましく、3.2MPa以上が特に好ましい。この複素弾性率が4.5MPa以下に設定されることにより、サイドウォール6の剛性過大が防止されうる。このタイヤ2では、サイドウォール6の屈曲性が維持されうる。このタイヤ2は、充分な接地性を有するので、操縦安定性に優れる。この観点から、この複素弾性率は4.3MPa以下がより好ましく、4.1MPa以下が特に好ましい。
In the
このタイヤ2では、外層52の、温度が70℃であり、振幅が2%である条件下で計測された損失係数(tanδ)は、0.13以上0.20以下であるのが好ましい。この損失係数が0.13以上に設定されることにより、この外層52に砕石等が衝突したとき、この衝突時の外力がなした仕事として蓄えられた弾性エネルギーを、この外層52は熱エネルギーに効果的に変換しうる。このタイヤ2では、砕石等の衝突によるカットは生じにくい。このタイヤ2は、耐カット性に優れる。この観点から、この損失係数は0.15以上がより好ましい。この損失係数が0.20以下に設定されることにより、タイヤ2の変形による外層52の過大な発熱が抑えられる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この観点から、この損失係数は0.18以下がより好ましい。
In the
このタイヤ2では、外層52の複素弾性率の、内層50の複素弾性率に対する比率は、70%以上90%以下である。この比率が70%以上に設定されることにより、外層52の剛性過小が防止される。このタイヤ2では、サイドウォール6の剛性が適切に維持されうる。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。この観点から、この比率は75%以上がより好ましく、78%以上が特に好ましい。この比率が90%以下に設定されることにより、この外層52に砕石等が衝突したときこの外層52は容易に変形しうる。このタイヤ2は、耐カット性に優れる。この外層52は充分な伸縮性を有するので、このタイヤ2が長距離走行に使用されてもその表面に割れは発生しない。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この観点から、この比率は85%以下がより好ましく、83%以下が特に好ましい。
In the
このタイヤ2では、外層52の損失係数の、内層50の損失係数に対する比率は、105%以上135%以下である。この比率が105%以上に設定されることにより、この外層52に砕石等が衝突したとき、この衝突時の外力がなした仕事として蓄えられた弾性エネルギーを、この外層52は熱エネルギーに効果的に変換しうる。このタイヤ2では、砕石等の衝突によるカットは生じにくい。このタイヤ2は、耐カット性に優れる。この観点から、この比率は105%以上がより好ましく、110%以上が特に好ましい。この比率が135%以下に設定されることにより、外層52の過大な発熱が抑えられる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この観点から、この比率は130%以下がより好ましく、125%以下が特に好ましい。
In the
図2において、実線L1は点P1を通り軸方向に延在する直線である。両矢印線TAは、サイドウォール6の、この直線L1における厚みを表している。本発明では、この厚みTAがこのサイドウォール6の総厚みとして用いられる。両矢印線TBは、内層50の、この直線L1における厚みを表している。本発明では、この厚みTBがこの内層50の厚みとして用いられる。
In FIG. 2, a solid line L1 is a straight line passing through the point P1 and extending in the axial direction. A double arrow line TA represents the thickness of the
このタイヤ2では、厚みTAは4mm以上12mm以下であるのが好ましい。この厚みTAが4mm以上に設定されることにより、サイドウォール6に生じたカットを起点としたパンクの発生が確実に防止されうる。このサイドウォール6を備えたタイヤ2は、耐パンク性に優れる。この観点から、この厚みTAは5mm以上がより好ましく、6mm以上が特に好ましい。この厚みTAが12mm以下に設定されることにより、サイドウォール6の屈曲性が維持されうる。このタイヤ2は、充分な接地性を有するので、操縦安定性に優れる。この観点から、この厚みTAは10mm以下がより好ましく、9mm以下が特に好ましい。
In the
このタイヤ2では、厚みTBの、厚みTAに対する比率は、20%以上80%以下である。この比率が20%以上に設定されることにより、内層50がサイドウォール6に生じたカットを起点としたパンクの発生防止に寄与しうる。このタイヤ2は、耐パンク性に優れる。この観点から、この比率は25%以上がより好ましく、30%以上が特に好ましい。この比率が80%以下に設定されることにより、サイドウォール6の屈曲性が維持されうる。このタイヤ2は、充分な接地性を有するので、操縦安定性に優れる。この観点から、この比率は75%以下がより好ましく、70%以下が特に好ましい。
In the
このタイヤ2では、内層50は、基材ゴム及び充填剤としてのカーボンブラックを含んだゴム組成物が架橋されて形成される。このゴム組成物は、基材ゴム及びカーボンブラック以外に架橋剤、加硫促進剤、老化防止剤等の薬品も含んでいる。タイヤ2の加工性及び性能が考慮されて、最適な薬品が最適な量でこのゴム組成物に配合されている。このカーボンブラックは、キャボットジャパン株式会社製の「N550」である。なお、このタイヤ2では、この内層50を構成するゴム組成物に含まれる軟化剤の配合量は少ない。このゴム組成物が軟化剤を含まなくてもよい。具体的には、この内層50を構成するゴム組成物に含まれる軟化剤の配合量は、基材ゴム100質量部に対して5質量部以下であるのが好ましい。
In the
このタイヤ2では、内層50の基材ゴムとしては、天然ゴム、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリイソプレン、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、ポリクロロプレン、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体及びイソブチレン−イソプレン共重合体が例示される。この内層50の基材ゴムは、天然ゴム及びポリブタジエンをブレンドすることにより構成されるのが好ましい。このブレンドの質量比((天然ゴム)/(ポリブタジエン))は、20/80以上60/40以下であるのが好ましい。なお、このタイヤ2では、この天然ゴムは「RSS#3」である。このポリブタジエンは、JSR株式会社製の「BR01」である。
In the
このタイヤ2では、外層52は、基材ゴム及び充填剤としてのカーボンブラックを含んだゴム組成物が架橋されて形成される。このタイヤ2では、前述の内層50のゴム組成物とは異なり、この外層52のゴム組成物は軟化剤をさらに含んでいる。したがって、この外層52を構成する架橋ゴムは、内層50を構成する架橋ゴムとは異なる。この外層52のゴム組成物は、基材ゴム、カーボンブラック及び軟化剤以外に架橋剤、加硫促進剤、老化防止剤等の薬品も含んでいる。タイヤ2の加工性及び性能が考慮されて、最適な薬品が最適な量でこのゴム組成物に配合されている。このタイヤ2では、このカーボンブラックは、キャボットジャパン株式会社製の「N550」である。この内層50の軟化剤は、ジャパンエナジー株式会社製の「X140」である。
In the
このタイヤ2では、外層52の基材ゴムとしては、天然ゴム、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリイソプレン、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、ポリクロロプレン、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体及びイソブチレン−イソプレン共重合体が例示される。この内層50の基材ゴムは、天然ゴム及びポリブタジエンをブレンドすることにより構成されるのが好ましい。このブレンドの質量比((天然ゴム)/(ポリブタジエン))は、25/75以上65/35以下であるのが好ましい。このタイヤ2では、この外層52の基材ゴムと、内層50の基材ゴムとは異なる。なお、このタイヤ2では、この天然ゴムは「RSS#3」である。このポリブタジエンは、JSR株式会社製の「BR01」である。
In the
このタイヤ2では、内層50の複素弾性率及び損失係数は、カーボンブラックの量が最適化されることにより調整される。外層52の複素弾性率及びは、カーボンブラック及び軟化剤の量が最適化されることにより調整される。
In the
このタイヤ2では、内層50を構成するゴム組成物に含まれるカーボンブラックの配合量は、基材ゴム100質量部に対して35質量部以上50質量部以下であるのが好ましい。この配合量が35質量部以上に設定されることにより、この内層50がサイドウォール6の過大な変形を防止しうる。このタイヤ2は、耐カット性に優れる。この観点から、この配合量は、40質量部以上がより好ましい。この配合量が50質量部以下に設定されることにより、サイドウォール6の剛性過大が防止されうる。このタイヤ2では、サイドウォール6の屈曲性が維持されうる。このタイヤ2は、充分な接地性を有するので、操縦安定性に優れる。この観点から、この配合量は45質量部以下がより好ましい。このタイヤ2では、内層50を構成するゴム組成物に含まれるカーボンブラックの配合量は、基材ゴム100質量部に対して42質量部である。
In the
このタイヤ2では、外層52を構成するゴム組成物に含まれるカーボンブラックの配合量は、基材ゴム100質量部に対して40質量部以上60質量部以下であるのが好ましい。この配合量が40質量部以上に設定されることにより、外層52の剛性過小が防止される。このタイヤ2では、サイドウォール6の剛性が適切に維持されうる。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。この観点から、この配合量は45質量部以上がより好ましい。この配合量が55質量部以下に設定されることにより、この外層52に砕石等が衝突したときこの外層52は容易に変形しうる。このタイヤ2は、耐カット性に優れる。この外層52の伸縮性が維持されうるので、このタイヤ2が長距離走行に使用されてもその表面に割れは発生しない。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この観点から、この配合量は55質量部以下がより好ましい。このタイヤ2では、外層52を構成するゴム組成物に含まれるカーボンブラックの配合量は、基材ゴム100質量部に対して50質量部である。
In the
このタイヤ2では、外層52を構成するゴム組成物に含まれる軟化剤の配合量は、基材ゴム100質量部に対して5質量部以上15質量部以下であるのが好ましい。この配合量が5質量部以上に設定されることにより、この外層52に砕石等が衝突したとき、この外層52は容易に変形しうる。このタイヤ2は、耐カット性に優れる。この外層52の伸縮性が維持されうるので、このタイヤ2が長距離走行に使用されてもその表面に割れは発生しない。このタイヤ2は、耐久性に優れる。このゴム組成物の生産において、良好な加工性が維持されうる。この観点から、この配合量は8質量部以上がより好ましい。この配合量が15質量部以下に設定されることにより、外層52の剛性過小が防止される。このタイヤ2では、サイドウォール6の剛性が適切に維持されうる。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。この観点から、この配合量は、12質量部以下がより好ましい。このタイヤ2では、外層52を構成するゴム組成物に含まれる軟化剤の配合量は、基材ゴム100質量部に対して10量部である。
In the
本発明では、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。便宜上、乗用車用タイヤ2の内圧は180kPaに設定される。
In the present invention, the size and angle of each member of the
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。 Hereinafter, the effects of the present invention will be clarified by examples. However, the present invention should not be construed in a limited manner based on the description of the examples.
[ゴム組成物Dの調整]
45質量部の天然ゴム、55質量部のポリブタジエン、50質量部のカーボンブラック及び10質量部の軟化剤を、密閉式混練機にて混練して、ゴム組成物Dを得た。天然ゴムは、「RSS#3」である。ポリブタジエンは、JSR株式会社製の「BR01」である。このカーボンブラックは、キャボットジャパン株式会社製の「N550」である。この軟化剤は、ジャパンエナジー株式会社製の「X140」である。このゴム組成物Dを架橋することにより得られる架橋ゴムの複素弾性率及び損失係数が、その温度が70℃であり、その振幅が2%である条件下で計測された。この計測結果が、下記表1に示されている。
[Adjustment of rubber composition D]
45 parts by mass of natural rubber, 55 parts by mass of polybutadiene, 50 parts by mass of carbon black, and 10 parts by mass of a softening agent were kneaded in a closed kneader to obtain rubber composition D. Natural rubber is “
[ゴム組成物B、C、E及びFの調整]
カーボンブラックの配合量を下記表1に示す通りとした他は、ゴム組成物Dと同様にして、ゴム組成物B、C、E及びFを得た。
[Adjustment of rubber compositions B, C, E and F]
Rubber compositions B, C, E, and F were obtained in the same manner as the rubber composition D, except that the blending amount of carbon black was as shown in Table 1 below.
[ゴム組成物Aの調整]
天然ゴム、ポリブタジエン、カーボンブラック及び軟化剤の配合量を下記表1に示す通りとした他は、ゴム組成物Dと同様にして、ゴム組成物Aを得た。
[Adjustment of rubber composition A]
Rubber composition A was obtained in the same manner as rubber composition D, except that the blending amounts of natural rubber, polybutadiene, carbon black and softener were as shown in Table 1 below.
[実施例1]
図1に示された基本構成を備え、下記表2に示された仕様を備えた実施例1のラリー用空気入りタイヤを得た。このタイヤサイズは、205/65R15である。内層は、ゴム組成物Aが架橋されて形成されている。外層は、ゴム組成物Dが架橋されて形成されている。サイドウォールの総厚みは、8mmである。内層の厚みは、4mmである。外層の厚みは、4mmである。この内層の厚みの、この総厚みに対する比率は、50%である。表2において、この比率は、厚みの比率として表示されている。この内層の複素弾性率は、4.3MPaである。この外層の複素弾性率は、3.4MPaである。したがって、この外層の複素弾性率の、この内層の複素弾性率に対する比率は、79%である。表2において、この比率は、複素弾性率の比率として表示されている。この内層の損失係数は、0.13である。この外層の損失係数は、0.16である。したがって、この外層の損失係数の、この内層の損失係数に対する比率は、123%である。表2において、この比率は、損失係数の比率として表示されている。
[Example 1]
A pneumatic tire for a rally according to Example 1 having the basic configuration shown in FIG. 1 and having the specifications shown in Table 2 below was obtained. The tire size is 205 / 65R15. The inner layer is formed by crosslinking the rubber composition A. The outer layer is formed by crosslinking the rubber composition D. The total thickness of the sidewall is 8 mm. The thickness of the inner layer is 4 mm. The thickness of the outer layer is 4 mm. The ratio of the thickness of the inner layer to the total thickness is 50%. In Table 2, this ratio is displayed as a thickness ratio. The inner layer has a complex elastic modulus of 4.3 MPa. The complex elastic modulus of this outer layer is 3.4 MPa. Therefore, the ratio of the complex elastic modulus of the outer layer to the complex elastic modulus of the inner layer is 79%. In Table 2, this ratio is displayed as a ratio of complex elastic modulus. The loss factor of this inner layer is 0.13. The loss factor of this outer layer is 0.16. Therefore, the ratio of the loss factor of the outer layer to the loss factor of the inner layer is 123%. In Table 2, this ratio is displayed as the ratio of the loss factor.
[比較例2及び3並びに実施例4から7]
厚みの比率を下記表2及び表3の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[Comparative Examples 2 and 3 and Examples 4 to 7]
Tires were obtained in the same manner as in Example 1 except that the thickness ratios were as shown in Tables 2 and 3 below.
[比較例4及び5]
サイドウォールをゴム組成物Aのみからなる架橋ゴムで構成して、総厚みを下記表3の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。この比較例4及び5は、市販されている従来のタイヤである。
[Comparative Examples 4 and 5]
A tire was obtained in the same manner as in Example 1 except that the sidewall was made of a crosslinked rubber composed only of the rubber composition A and the total thickness was as shown in Table 3 below. Comparative Examples 4 and 5 are commercially available conventional tires.
[比較例1及び6並びに実施例3及び8]
外層のゴム組成物を下記表2及び表3の通りとして、複素弾性率の比率及び損失係数の比率を変えた他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[Comparative Examples 1 and 6 and Examples 3 and 8]
Tires were obtained in the same manner as in Example 1 except that the rubber composition of the outer layer was as shown in Tables 2 and 3 below, and the ratio of the complex elastic modulus and the ratio of the loss coefficient were changed.
[実施例2及び9]
サイドウォールの総厚みを下記表2及び表3の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[Examples 2 and 9]
Tires were obtained in the same manner as in Example 1 except that the total thickness of the sidewalls was as shown in Tables 2 and 3 below.
[耐カット性評価]
振り子式衝撃試験機を用いて、試作タイヤのサイドウォールにカットを形成させた。このカットに至るまでのエネルギーが、所定の方法で算出された。この結果が、比較例1を100とした指数値で下記表2及び表3に示されている。大きな指数値は、耐カット性に優れることを表している。
[Cut resistance evaluation]
Using a pendulum impact tester, a cut was formed on the side wall of the prototype tire. The energy up to this cut was calculated by a predetermined method. The results are shown in Tables 2 and 3 below as index values with Comparative Example 1 taken as 100. A large index value indicates excellent cut resistance.
[実車評価]
試作タイヤを、その排気量が2000cm3であり、4輪駆動であるラリー用の車両に装着した。タイヤの内圧を220kPaとした。この車両を、その1周が1.5kmであるダートコースにおいて、走行させた。この走行時の操縦安定性について、ドライバーによる官能評価を実施した。この評価結果が、5点が満点とされた指数値で下記表2及び表3に示されている。この値が大きいほど、良好であることが示される。
[Real car evaluation]
The prototype tire was mounted on a rally vehicle having a displacement of 2000 cm3 and four-wheel drive. The internal pressure of the tire was 220 kPa. This vehicle was run on a dirt course with one lap of 1.5 km. A sensory evaluation by the driver was performed on the driving stability during driving. The evaluation results are shown in Tables 2 and 3 below as index values with 5 points being perfect. Larger values indicate better results.
[耐久性評価]
試作タイヤがドラム耐久試験機のリムに装着されて、最大負荷加重の状態で80km/hの速度で走行された。3万km走行した後、タイヤを目視で観察し、サイドウォールにおけるクラックの発生の有無が調べられた。この結果が、クラックの発生が確認されなかった場合をAとして、この発生が確認された場合をBとして、下記表2及び表3に示されている。
[Durability evaluation]
The prototype tire was mounted on a rim of a drum durability tester and ran at a speed of 80 km / h under a maximum load load. After traveling 30,000 km, the tire was visually observed to check for cracks in the sidewall. The results are shown in Tables 2 and 3 below as A when the occurrence of cracks was not confirmed and as B when the occurrence was confirmed.
表2及び3に示されるように、実施例のタイヤは、耐カット性、操縦安定性及び耐久性に優れる。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。 As shown in Tables 2 and 3, the tires of the examples are excellent in cut resistance, steering stability and durability. From this evaluation result, the superiority of the present invention is clear.
本発明に係る空気入りタイヤは、種々の車両に装着されうる。 The pneumatic tire according to the present invention can be mounted on various vehicles.
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・クリンチ
10・・・ビード
12・・・カーカス
14・・・ベルト
16・・・バンド
18・・・第一ストリップ
20・・・第二ストリップ
22・・・インナーライナー
24・・・チェーファー
26・・・本体
28・・・ウィング
30・・・トレッド面
32・・・溝
34・・・コア
36・・・エイペックス
38・・・第一カーカスプライ
40・・・第二カーカスプライ
42・・・内側プライ
44・・・外側プライ
46・・・内側バンドプライ
48・・・外側バンドプライ
50・・・内層
52・・・外層
54、54a・・・プロテクターリブ
56、60、64・・・境界
58、62・・・端
2 ...
Claims (4)
このサイドウォールが、内層と、外層とを備えており、
この内層が、軸方向においてこのカーカスの外側に位置しており、
この外層が、軸方向においてこの内層のさらに外側に位置しており、
この内層の厚みの、このサイドウォールの厚みに対する比率が、20%以上80%以下であり、
この外層の複素弾性率の、この内層の複素弾性率に対する比率が、70%以上90%以下であり、
この外層の損失係数の、この内層の損失係数に対する比率が、105%以上135%以下であるラリー用空気入りタイヤ。 It has a pair of beads, a carcass spanned between both beads, and a sidewall.
This sidewall has an inner layer and an outer layer,
This inner layer is located outside the carcass in the axial direction,
This outer layer is located further outside this inner layer in the axial direction,
The ratio of the thickness of the inner layer to the thickness of the sidewall is 20% or more and 80% or less,
The ratio of the complex elastic modulus of the outer layer to the complex elastic modulus of the inner layer is 70% or more and 90% or less,
A pneumatic tire for a rally, wherein the ratio of the loss factor of the outer layer to the loss factor of the inner layer is 105% or more and 135% or less.
この内層の損失係数が、0.12以上0.15以下である請求項1に記載のタイヤ。 The complex elastic modulus of the inner layer is 4 MPa or more and 5 MPa or less,
The tire according to claim 1, wherein the inner layer has a loss coefficient of 0.12 to 0.15.
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