JP2008250527A - 画像処理装置、プログラム - Google Patents

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正生 関
Koji Aikawa
幸二 相川
Tomoko Taguchi
智子 田口
Masaru Okutsu
優 奥津
Kazuyuki Takahashi
和幸 高橋
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Abstract

【課題】処理の負担を大きくすることなく、画像から肌色の領域を精度よく抽出する画像処理装置及びプログラム。
【解決手段】肌色度とは、画素の色の肌色らしさの度合である。この肌色度は、感応実験等の結果によって定められた、最も肌色らしい色、及び人間の目が肌色と許容できる色の範囲の空間の各々に基づいて求められる。(A)に、画像の色と最も肌色らしいと定められた色との座標間の距離(r)、及び人間の目が肌色と許容できる色の範囲の空間の最も端に至るまでの距離(R)を模式的に示す。また、色差(ΔE)と肌色度(S)との関係は、(B)に示されるように変化する。
この肌色度に基づいて、処理対象の画像から肌色の領域を抽出する。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像処理装置、プログラムに関する。
プリンタや複写機等により、人物画を出力するとき、肌色の再現は特に重要である。
例えば、露光不足等で撮像情報が良好な状態でない場合であっても、良好な肌色を再現することが要求される。また、特許文献1には、画像信号に含まれる画素から肌色の領域に属する画素を抽出すると共に、肌色の領域の画素に対し信号強度を調整することで、人物画像の顔や首からシワやシミ等を除去する技術が記載されている。
ところで、人物画の肌色を補正を行なうためには、画像から肌色の領域を精度よく抽出することが重要になる。肌色の領域を抽出する代表的な方法としては、画像信号に含まれる各画素の色度から、画素単位で肌色の領域か否かを判定する方法と、画像信号の2次元的な形状解析により顔や手足の領域を抽出し、肌色の領域とする方法とがある。
しかしながら、画素単位で判定する方法では、例えば金色の帯等の肌色と区別の付かない他の画像を肌色の領域と誤判定する場合があり、良好な肌色の領域の抽出が困難になる場合がある。この画素単位で判定では、更に単純な空間周波数情報を補助データとして用いる方法も知られているが、この方法を用いた場合にも判定の精度に難があった。
また、2次元的な形状解析を行う方法は、精度の点では非常に好ましいが、処理の負担が格段に大きくなり、コストのアップやパフォーマンスの低下を引き起こす欠点がある。
特開2005−196270公報
本発明は、上述した背景技術に基づいてなされたもので、処理の負担を大きくすることなく、画像から精度よく肌色の領域を抽出する画像処理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、画像を構成する画素毎に、当該画素の肌色らしさを表す肌色度を当該画素の画素値に基づいて算出する肌色度算出手段と、前記画像を所定のサイズの分割領域に分割する画像分割手段と、前記分割領域を構成する各画素の前記肌色度に基づく当該分割領域の肌色らしさを表す領域肌色度が所定のレベルを超えるか否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段により前記領域肌色度が所定のレベルを超えると判定された特定領域内の前記画像の変化の特徴を表す特徴データを算出する算出手段と、前記算出手段により算出された前記特徴データに基づいて、前記特定領域が肌色の領域であるか否かを判定する第2の判定手段と、を備えている。
請求項2の発明は、前記特徴データを、前記特定領域内の前記肌色度の空間周波数を示すデータとしたものである。
請求項3の発明は、前記特徴データを、前記肌色度を2値化した値の内の一方の画素が前記特定領域内で所定方向に連続する流さを示すデータとしたものである。
請求項4の発明は、前記画像を構成する画素毎に、当該画素と当該画素の周辺領域との色差を算出する色差算出手段を更に備え、前記特徴データを、前記特定領域内の前記色差の空間周波数を示すデータとしたものである。
請求項5の発明は、前記画像を構成する画素毎に、当該画素と当該画素の周辺領域との色差を算出する色差算出手段を更に備え、前記特徴データを、前記色差を2値化した値の内の一方の画素が前記特定領域内で所定方向に連続する流さを示すデータとしたものである。
請求項6の発明は、前記画像を構成する画素毎に、当該画素と当該画素の周辺領域との色差を算出する色差算出手段を更に備え、前記特徴データは、前記特定領域内の前記肌色度の空間周波数を示すデータ、及び前記肌色度を2値化した値の内の一方の画素が前記特定領域内で所定方向に連続する流さを示すデータの少なくとも一方である肌色度特徴データと、前記特定領域内の前記色差の空間周波数を示すデータ、及び前記色差を2値化した値の内の一方の画素が前記特定領域内で所定方向に連続する流さを示すデータの少なくとも一方である色差特徴データとを含み、前記第2の判定手段は、前記肌色度特徴データと前記色差特徴データとの双方に基づいて、前記特定領域が肌色の領域であるか否かを判定するものである。
請求項7の発明は、コンピュータに、画像を構成する画素毎に、当該画素の肌色らしさを表す肌色度を当該画素の画素値に基づいて算出する肌色度算出ステップと、前記画像を所定のサイズの分割領域に分割する画像分割ステップと、前記分割領域を構成する各画素の前記肌色度に基づく当該分割領域の肌色らしさを表す領域肌色度が所定のレベルを超えるか否かを判定する第1の判定ステップと、前記第1の判定ステップにより前記領域肌色度が所定のレベルを超えると判定された特定領域内の前記画像の変化の特徴を表す特徴データを算出する算出ステップと、前記算出ステップにより算出された前記特徴データに基づいて、前記特定領域が肌色の領域であるか否かを判定する第2の判定ステップと、を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、画素の肌色らしさを表す肌色度を算出し、当該肌色度に基づいて肌色の領域か否かを判定するので、処理の負担を大きくすることなく、画像から精度よく肌色の領域を抽出できる、という効果が得られる。
また、肌色の領域か否かの判定を、画素の肌色らしさを表す肌色度に基づいた判定と、画素と当該画素の周辺領域との色差に基づいた判定とを組み合わせて行うことにより、さらに精度よく肌色の領域を抽出できる、という効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、画像処理装置であるコンピュータ10の概略構成を示すブロック図である。
コンピュータ10は、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)12、ROM(Read Only Memory)14、及びRAM(Random Access Memory)16を含んで構成されている。
CPU12は、コンピュータ10の全体の動作を司るものであり、プログラムに従い後述する画像処理を実行する。
ROM14は、コンピュータ10の起動時に動作するブートプログラムなどが記憶されている不揮発性の記憶装置である。
RAM40は、CPU12の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ、コンピュータ10の作動中に取得される各種のログデータを記憶する揮発性の記憶装置である。
また、コンピュータ10には、通信部18、HDD(Hard Disk Drive)20、接続ポート22、及び読取装置24が設けられており、これらは、バスを介してCPU12に信号授受可能に接続されている。
通信部18は、コンピュータ10と直接又はネットワークを介して接続された外部装置とデータの送受信を行うものである。コンピュータ10は、通信部18を介して、スキャナからスキャンされたデータを受信したり、画像処理を施したデータを画像形成装置へ送信したりするようになっている。
HDD20は、OS(オペレーティングシステム)、後述する画像処理を実行するためのプログラム、プログラムの実行に用いられるデータ、及び通信部18を介して外部装置と送受信されるデータ等が格納される不揮発性の記憶装置である。
接続ポート22は、USB、IEEE1394等の接続部を有し、コンピュータ10に外部機器を接続するためのポートである。この接続ポート22を介して、USBメモリ等の記憶媒体23をコンピュータ10に接続することができる。
読取装置24は、光磁気ディスク、光ディスク、磁気ディスク等の記憶媒体25が装着され、記憶媒体25から記憶内容が伝達されるものであり、光磁気ディスクの記憶内容を読み取るための光磁気ディスク装置、光ディスクの記憶内容を読み取るための光ディスク装置、及び磁気ディスクの記憶内容を読み取るための磁気ディスク装置等がある。
このようなコンピュータ10において、CPU12は、HDD20に記憶されているプログラムを読み出してRAM16に格納し、RAM16に格納したプログラムの各々を実行する。本実施形態では、CPU12によりプログラムが実行されることによって、コンピュータ10において、画像に含まれる肌色の領域の色度を求める画像処理が実行される。
なお、HDD20に記憶されているプログラム及びプログラムの実行に用いられるデータ等は、記憶媒体23,25に記憶させて、コンピュータ10に読み取らせてもよい。
このようにプログラム及びプログラムの実行に用いられるデータ等が記憶媒体23,25に記憶されている場合は、記憶媒体23が接続ポート22に接続、又は記憶媒体25が読取装置24に装着されると、CPU12は、記憶媒体23,25に記憶されているプログラム及びプログラムの実行に用いられるデータ等を読み出してRAM16に格納する。
また、コンピュータ10により画像処理が施されるデータは、記憶媒体23,25に記憶され、接続ポート22又は読取装置24を介してコンピュータ10に読み取られてもよいし、スキャナ等の外部装置から、通信部18を介してコンピュータ10に入力されてもよい。
次に、本実施形態に係るコンピュータ10で行なわれる、画像に含まれる肌色の領域の色度を求める画像処理の流れについて説明する。
図2は、画像処理の流れの一例を示すフローチャートである。
肌色度算出手段であるステップ100では、処理対象の画像を構成する画素毎に画素の肌色度を算出する。以下、この算出処理について、図3のフローチャート及び図4を参照して説明する。
ステップ150では、画像を構成する画素のうち、肌色度が算出されていない1つの画素を注目画素として指定する。
ステップ152では、ステップ150で指定された注目画素の肌色度を算出する。
ここで、肌色度とは、画素の色の肌色らしさの度合である。肌色度は、画素の色を表現する複数の値から求められる。画素の色を表現する複数の値とは、例えば、CIEL空間の座標(L,a,b)等である。
まず、画素の色と、感応実験等の結果によって定められた最も肌色らしい色との色差を求める。最も肌色らしい色のCIEL空間における座標を(L ,a ,b )とすると、画像の色(CIEL空間における座標(L,a,b)の色)と最も肌色らしい色との色差(ΔE)は、下記の式(1)のように座標間の距離(r)で表すことができる。
色差(ΔE) = r
= ((L −L+(a −a+(b −b1/2
・・・(1)
次に、式(1)で表される色差(ΔE)の距離(R)に対する比から、肌色度(S)を求める。距離(R)は、最も肌色らしい色の座標(L ,a ,b )から、画素の色の座標(L,a,b)を通って、感応実験等の結果によって求められた人間の目が肌色と許容できる色の範囲の空間の最も端に至るまでの距離である。図4(A)に、座標間の距離(r)と、人間の目が肌色と許容できる色の範囲の空間の最も端に至るまでの距離(R)とを模式的に示す。
肌色度(S)は、下記の式(2)で求められる。
肌色度(S) = 1−(ΔE/R) (ΔE≦R)
= 0 (ΔE>R) ・・・(2)
このように、肌色度(S)は、最も肌色らしい色の場合は「1」となり、色差(ΔE)が大きくなるにつれ「1」から「0」に近づき、人間の目が肌色と許容できる色の範囲外の色の場合は「0」となる。図4(B)に、色差(ΔE)と肌色度(S)との関係を示す。
色を表す値から肌色度への変換は、人間の目が肌色と許容できる色の範囲の空間を、球、及び楕円体等の単純な形状に近似することで容易に行える。例えば球に近似した場合、距離(R)は最も肌色らしい色の座標(L ,a ,b )を中心とした球の半径になる。
また、色と肌色度との変換関係のルックアップテーブル(LUT)を用意し、このLUTを用いて、色を表す値から肌色度への変換を行ってもよい。この場合、人間の目が肌色と許容できる色の範囲の空間を、球、及び楕円体等の単純な形状に近似する場合に比べ、精度よく肌色度を求めることができる。
ステップ154では、画像を構成する全ての画素の肌色度を算出したか否かを判定し、肯定された場合は、画素の肌色度の算出処理は終了する。
画像分割手段であるステップ102では、画像を所定のサイズの分割領域に分割する。例えば、16画素(主走査方向)×4画素(副走査方向)のサイズの分割領域に分割する。
ステップ104では、ステップ102で分割された分割領域から、肌色の領域を抽出する。以下、この抽出処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。
ステップ200では、肌色の領域か否か未判定の分割領域があるか否かを判定する。肯定された場合はステップ202へ移行し、否定された場合は、抽出処理は終了する。
ステップ202では、分割領域のうち、肌色の領域か否か未判定の1つの分割領域を注目領域として指定する。
ステップ204では、ステップ202で指定された注目領域の領域肌色度である、注目領域を構成する画素の肌色度を平均した平均肌色度を算出する。
第1の判定手段であるステップ206では、ステップ204で算出された平均肌色度が所定レベル以上か否かを判定する。肯定された場合は、注目領域を特定領域としてステップ208へ移行し、否定された場合は、ステップ200へ移行する。
ステップ208では、特定領域の画素の色の変化の特徴に基づいて、肌色の領域か否かの判定を行う。この判定処理は4パターン(第1の判定処理、第2の判定処理、第3の判定処理、第4の判定処理)挙げられ、どの判定処理を採用してもよい。以下、それぞれの判定処理について図面を参照して説明する。
第1の判定処理を図6のフローチャート、及び図7〜8を参照して説明する。
算出手段であるステップ250では、特定領域の肌色度で表される画像(肌画像)をフーリエ変換し、特定領域の肌画像の周波数と該周波数の強度との関係を得る。この第1の判定処理では、特定領域の画像の変化の特徴は、特定領域の肌画像の周波数と該周波数の強度との関係で表される。
図7に、フーリエ変換の結果である周波数(横軸)と該周波数の強度(縦軸)との関係を模式的に示す。なお、図7では簡単のために画像の特定の方向の1次元のフーリエ変換の結果について示しているが、実際のフーリエ変換では2次元のフーリエ変換の結果が得られる。
ステップ252では、フーリエ変換後の肌画像に、肌マスキング関数を掛ける演算を行うと共に、演算結果の総和を求める。ここで肌マスキング関数とは、肌色の画像(フーリエ変換後)に掛けると演算結果の総和が大きくなるマスキング関数を指す。
肌色の画像(フーリエ変換後)に、肌マスキング関数を掛けた場合の結果を図8(A)に例示する。フーリエ変換後の肌色の画像の周波数と該周波数の強度との関係が8AFで示され、肌マスキング関数が8AMで示されている。演算結果は8AOで示されており、8Aで示される領域の面積は、演算結果の総和を表す。
ステップ254では、ステップ252で求められた演算結果の総和が予め定めた第1のレベル未満か否かを判定する。肯定された場合はステップ256へ移行し、否定された場合はステップ260へ移行する。
ステップ256では、ステップ252で求められた演算結果の総和が予め定めた第2のレベル以上か否かを判定する。肯定された場合はステップ258へ移行し、否定された場合はステップ260へ移行する。
ステップ258では、フーリエ変換後の肌画像に、誤肌マスキング関数を掛ける演算を行うと共に、演算結果の総和を求める。ここで誤肌マスキング関数とは、肌色の画像と誤判断されやすい画像(フーリエ変換後)に掛けると演算結果の総和が大きくなり、且つ肌色の画像(フーリエ変換後)に掛けると演算結果の総和が小さくなるマスキング関数を指す。肌色の画像と誤判断されやすい画像としては、例えば、紅葉したもみじの画像、黄葉したいちょうの画像等が挙げられる。
肌色の画像(フーリエ変換後)に、誤肌マスキング関数を掛けた場合の結果を図8(B)に例示する。フーリエ変換後の肌色の画像の周波数と該周波数の強度との関係が8BFで示され、誤肌マスキング関数が8BMで示されている。演算結果は8BOで示されており、8Bで示される領域の面積は、演算結果の総和を表す。
第2の判定手段であるステップ260では、ステップ254〜ステップ258の処理結果に基づき、特定領域が肌色の領域か否かを判定する。ステップ254で否定された場合は、肌色の領域と判定し、ステップ256で否定された場合は肌色の領域でないと判定する。また、ステップ256で肯定された場合は、ステップ258の演算結果に基づいて肌色の領域か否かを判定する。
なお、肌マスキング関数と、誤肌マスキング関数との何れか一方を用いて、特定領域が肌色の領域か否かの判定を行ってもよい。
次に、第2の判定処理を図9のフローチャートを参照して説明する。
算出手段であるステップ260では、特定領域の肌画像をフーリエ変換し、特定領域の肌画像の周波数と該周波数の強度との関係を得る。第2の判定処理では、特定領域の画像の変化の特徴は、特定領域の肌画像の周波数と該周波数の強度との関係で表される。
ステップ262では、ステップ260で得られた特定領域の肌画像の周波数と該周波数の強度との関係と、予め用意されている標準的な肌色の画像の周波数と該周波数の強度との関係とを比較して、差分を算出する。具体的には、周波数毎に、予め用意されている標準的な肌色の画像と特定領域の肌画像との周波数の強度の差を算出し、各々の周波数の強度の差の2乗の総和を算出する。
第2の判定手段であるステップ264では、ステップ262で算出された差分が所定のレベルよりも小さいか否かにより特定領域が肌色の領域か否かを判定する。
ところで、自然物の画像の周波数の強度は、図7に示されるように滑らかに変化するため、特定の周波数成分が周辺より大幅に大きな値を持つことは極めて稀である。このことから、フーリエ変換した肌画像が、周辺の周波数と比べて一定レベル以上強い周波数成分を有しているか否かを判断し、周辺の周波数よりも一定レベル以上強い周波数成分を有している場合は、肌色の領域ではないと判定してもよい。
次に、第3の判定処理を図10のフローチャートを参照して説明する。
ステップ300では、特定領域を構成する画素のうち、肌色度が2値化されていない1つの画素を注目画素として指定する。
ステップ302では、ステップ300で指定された注目画素の肌色度を、肌色度が、閾値を超える値の場合は「1」とし、閾値以下の場合は「0」として2値化する。
ステップ304では、特定領域を構成する全ての画素の肌色度を2値化したか否かを判定する。肯定された場合はステップ306へ移行し、否定された場合はステップ300へ移行する。
算出手段であるステップ306では、特定領域内の2値化された肌色度のランレングスの取得を行う。この第3の判定処理では、特定領域の画像の変化の特徴は、特定領域内の2値化された肌色度のランレングスで表される。以下、この取得処理について、図11のフローチャートを参照して説明する。
ステップ350では、変数「ランレングス」に「1」を代入する。
ステップ352では、特定領域の副走査方向最上流の列を注目列にする。
ステップ354では、注目列の主走査方向最上流の画素を注目画素にする。
ステップ356では、注目画素の2値化された値(0又は1)と、主走査方向下流側の注目画素と隣り合う画素の2値化された値が同じか否かを判定する。肯定された場合はステップ358へ移行する。
ステップ358では、変数「ランレングス」を「1」インクリメントする。
ステップ360では、注目画素を主走査方向下流側の隣り合う画素に移す。
ステップ362では、注目画素が主走査方向の最下流の画素か否かを判定する。肯定された場合はステップ368へ移行し、否定された場合はステップ356へ移行する。
一方、前述のステップ356の判定が否定された場合はステップ364へ移行する。
ステップ364では、変数「ランレングス」と注目画素の2値化された値とを記憶する。
ステップ366では、変数「ランレングス」に「1」を代入する。
ステップ368では、変数「ランレングス」と注目画素の2値化された値とを記憶する。
ステップ370では、変数「ランレングス」に「1」を代入する。
ステップ372では、注目列を副走査方向下流側の隣り合う列に移す。
ステップ374では、注目列が副走査方向の最下流の列か否かを判定する。肯定された場合は取得処理は終了し、否定された場合はステップ354へ移行する。
第2の判定手段であるステップ308では、ステップ306で取得したランレングスに基づき、特定領域が肌色の領域か否かを判定する。
ここで行われる判定方法の例として、取得されたランレングスと該ランレングスの発生頻度との関係を、標準的な肌色の領域におけるランレングスと該ランレングスの発生頻度との関係と比較し、比較結果に基づき判定する方法が挙げられる。具体的には、ランレングス毎に、標準的な肌色の領域におけるランレングスの発生頻度と取得されたランレングスの発生頻度との差を算出し、各々の差の2乗の総和を算出して、総和が所定レベルよりも小さいか否かを判定する。この判定は、「1」のランレングス、及び「0」のランレングスの両方について行う。この方法を採用する場合、標準的な肌色の領域の肌色度は、ステップ302の処理と同じ閾値で2値化されている。
また、別の例として、閾値を1に近い値に定め、「1」のランレングスの最大値が所定値よりも大きい場合に肌色の領域ではないと判定する方法が挙げられる。
また、閾値を0に近い値に定め、「0」のランレングスの最大値が所定値よりも大きい場合に肌色の領域ではないと判定してもよい。
上記の判定方法は、何れを採用してもよく、各々を組み合わせて判定を行ってもよい。
第1の判定処理、第2の判定処理、及び第3の判定処理では、特定領域の肌色度の変化の特徴に基づいて、肌色の領域か否かを判定したが、画素の色と該画素の周辺画素の平均色との色差の変化の特徴に基づいて肌色の領域か否かを判定してもよい。
図12のフローチャートを参照して、画素の色と該画素の周辺画素の平均色との色差の変化の特徴に基づく第4の判定処理の流れを説明する。
ステップ400では、特定領域を構成する画素のうち、色差が算出されていない1つの画素を注目画素として指定する。
ステップ402では、ステップ400で指定された注目画素の色と注目画素の周辺画素の平均色との色差を算出する。ここで、注目画素の周辺画素とは、注目画素を中心とした所定領域に含まれる画素である。
ステップ404では、ステップ402で算出された色差が、閾値を超える値の場合は「1」とし、閾値以下の場合は「0」として2値化する。
ステップ406では、特定領域を構成する全ての画素の2値化した色差を算出したか否かを判定する。肯定された場合はステップ408へ移行し、否定された場合はステップ400へ移行する。
算出手段であるステップ408では、前述の図11のフローチャートで示された処理を行い、特定領域内の2値化された色差のランレングスの取得を行う。この第4の判定処理では、特定領域の画像の変化の特徴は、特定領域内の2値化された色差のランレングスで表される。
第2の判定手段であるステップ410では、ステップ408で取得した特定領域内の2値化された色差のランレングスに基づき特定領域が肌色の領域か否かを判定する。
ここで行われる判定の方法の例としては、第3の判定処理と同様に、ランレングスと該ランレングスの発生頻度との関係により判定する方法、「1」のランレングスの最大値により判定する方法、及び「0」のランレングスの最大値により判定する方法が挙げられる。これらの判定の方法は、何れを採用してもよく、各々を組み合わせて判定を行ってもよい。
なお、処理負担を小さくするために、注目画素のうち、注目画素の周辺画素が特定領域内にあるものについてのみ色差を算出して、肌色の領域か否かを判定してもよい。
また、第1の判定処理、第2の判定処理では、肌画像をフーリエ変換することにより肌色の領域か否かを判定したが、肌画像を、画素の色と該画素の周辺画素の平均色との色差で表される色差画像に置き換えて、色差画像をフーリエ変換することにより肌色の領域か否かを判定してもよい。
画素の色と該画素の周辺画素の平均色との色差の変化の特徴に基づいて、肌色の領域か否かを判定する場合は、ステップ102で、画像を所定のサイズの分割領域に分割する前に、画像を構成する全ての画素の色差を算出してもよい。
また、画素の肌色度の変化の特徴に基づく判定と、画素の色と該画素の周辺画素の平均色との色差の変化の特徴に基づく判定との双方を組み合わせて肌色の領域を抽出してもよい。これにより、さらに精度よく画像から肌色の領域を抽出することができる。
ステップ106では、肌色の領域のうち、平均肌色度がA%の領域を指定する。Aは30〜90の範囲の値であり、処理毎に変更することができる。なお、このステップ106の処理は省略してもよい。
ステップ108では、ステップ106で指定された全ての領域の色度の平均を算出する。このステップ108で算出された色度が、処理対象の画像の肌色の領域の色度である。
このように、3次元の色空間で表現されている画素の色から、肌色らしさを表す1次元の肌色度を求め、この肌色度を用いて肌色の領域か否かの判定を行うことにより、処理の負担を大きくすることなく、画像から肌色の領域を精度よく抽出することができる。
なお、上述のコンピュータ10で実現される機能は、記録媒体に画像を形成する画像形成装置、又は被写体を撮像する撮像装置等に搭載してもよい。この場合、コンピュータ10で用いたプログラムは、画像形成装置、撮像装置等により実行可能なコードに変換して用いられる。
コンピュータの概略構成を示すブロック図である。 画像処理の流れを示すフローチャートである。 肌色度算出処理の流れを示すフローチャートである。 (A)は、座標間の距離及び人間の目が肌色と許容できる色の範囲の空間の最も端に至るまでの距離を模式的に示した図であり、(B)は、色差に対する肌色度の変化を示した図である。 肌色の領域の判定処理の流れを示すフローチャートである。 肌色の領域か否かを判定する第1の判定処理の流れを示すフローチャートである。 フーリエ変換後の肌色度の周波数(横軸)と該周波数の強度(縦軸)との関係を模式的に示す図である。 マスキング関数とマスキング関数を掛けた演算結果の例を示している。 肌色の領域か否かを判定する第2の判定処理の流れを示すフローチャートである。 肌色の領域か否かを判定する第3の判定処理の流れを示すフローチャートである。 ランレングスの取得処理の流れを示すフローチャートである。 肌色の領域か否かを判定する第4の判定処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10 コンピュータ
12 CPU
14 ROM
16 RAM
18 通信部
20 HDD
22 接続ポート
23 記憶媒体
24 読取装置
25 記憶媒体

Claims (7)

  1. 画像を構成する画素毎に、当該画素の肌色らしさを表す肌色度を当該画素の画素値に基づいて算出する肌色度算出手段と、
    前記画像を所定のサイズの分割領域に分割する画像分割手段と、
    前記分割領域を構成する各画素の前記肌色度に基づく当該分割領域の肌色らしさを表す領域肌色度が所定のレベルを超えるか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段により前記領域肌色度が所定のレベルを超えると判定された特定領域内の前記画像の変化の特徴を表す特徴データを算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された前記特徴データに基づいて、前記特定領域が肌色の領域であるか否かを判定する第2の判定手段と、
    を備えた画像処理装置。
  2. 前記特徴データを、前記特定領域内の前記肌色度の空間周波数を示すデータとした請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記特徴データを、前記肌色度を2値化した値の内の一方の画素が前記特定領域内で所定方向に連続する流さを示すデータとした請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記画像を構成する画素毎に、当該画素と当該画素の周辺領域との色差を算出する色差算出手段を更に備え、
    前記特徴データを、前記特定領域内の前記色差の空間周波数を示すデータとした請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記画像を構成する画素毎に、当該画素と当該画素の周辺領域との色差を算出する色差算出手段を更に備え、
    前記特徴データを、前記色差を2値化した値の内の一方の画素が前記特定領域内で所定方向に連続する流さを示すデータとした請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記画像を構成する画素毎に、当該画素と当該画素の周辺領域との色差を算出する色差算出手段を更に備え、
    前記特徴データは、前記特定領域内の前記肌色度の空間周波数を示すデータ、及び前記肌色度を2値化した値の内の一方の画素が前記特定領域内で所定方向に連続する流さを示すデータの少なくとも一方である肌色度特徴データと、前記特定領域内の前記色差の空間周波数を示すデータ、及び前記色差を2値化した値の内の一方の画素が前記特定領域内で所定方向に連続する流さを示すデータの少なくとも一方である色差特徴データとを含み、
    前記第2の判定手段は、前記肌色度特徴データと前記色差特徴データとの双方に基づいて、前記特定領域が肌色の領域であるか否かを判定する請求項1記載の画像処理装置。
  7. コンピュータに、
    画像を構成する画素毎に、当該画素の肌色らしさを表す肌色度を当該画素の画素値に基づいて算出する肌色度算出ステップと、
    前記画像を所定のサイズの分割領域に分割する画像分割ステップと、
    前記分割領域を構成する各画素の前記肌色度に基づく当該分割領域の肌色らしさを表す領域肌色度が所定のレベルを超えるか否かを判定する第1の判定ステップと、
    前記第1の判定ステップにより前記領域肌色度が所定のレベルを超えると判定された特定領域内の前記画像の変化の特徴を表す特徴データを算出する算出ステップと、
    前記算出ステップにより算出された前記特徴データに基づいて、前記特定領域が肌色の領域であるか否かを判定する第2の判定ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011175347A (ja) * 2010-02-23 2011-09-08 Nec System Technologies Ltd 情報処理装置および情報処理方法

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