JP2008247862A - 油性睫毛用化粧料 - Google Patents

油性睫毛用化粧料 Download PDF

Info

Publication number
JP2008247862A
JP2008247862A JP2007093970A JP2007093970A JP2008247862A JP 2008247862 A JP2008247862 A JP 2008247862A JP 2007093970 A JP2007093970 A JP 2007093970A JP 2007093970 A JP2007093970 A JP 2007093970A JP 2008247862 A JP2008247862 A JP 2008247862A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
titanium
powder
cosmetic
oily
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007093970A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4976179B2 (ja
Inventor
Nobusuke Kawai
伸亮 河合
Masaki Okuyama
雅樹 奥山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kose Corp filed Critical Kose Corp
Priority to JP2007093970A priority Critical patent/JP4976179B2/ja
Publication of JP2008247862A publication Critical patent/JP2008247862A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4976179B2 publication Critical patent/JP4976179B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】 粉体の色沈みや、彩度の低下による白ぼけがなく発色に優れ、ボリューム効果が得られ、塗布時の滑らかさに優れ、付着力の向上により化粧もちに優れた油性睫毛用化粧料に関する。
【解決手段】 次の成分(a)〜(c);(a)ポリイソブテン、(b)黒酸化鉄被覆雲母チタン、(c)チタン・酸化チタン焼結物および/または成分(b)以外の黒酸化鉄、を配合したことを特徴とする油性睫毛用化粧料を提供するものである。
【選択図】なし

Description

本発明は油性睫毛用化粧料に関するものであり、粉体の色沈みや、彩度の低下による白ぼけがなく発色に優れ、ボリューム効果が得られ、塗布時の滑らかさに優れ、付着力の向上により化粧もちに優れた油性睫毛用化粧料に関するものである。
従来、睫用化粧料は、睫を上にカールする事や睫を太く、長く見せることで、目元をはっきりさせるといった化粧効果をもつものである。睫用化粧料には、発色させる機能を持つ粉体成分の他に、付着力やボリューム感を付与させたり、乾燥速度を調節する為に、タルクや雲母、セリサイト等の体質顔料等の粉体成分が配合されている。しかし、これらの粉体成分を配合すると、透明性が損なわれ発色が悪くなったり、粉体自体が持っている白さにより彩度が低下する現象の白ぼけがみられたり、粉体が液体にぬれて粉体自体が色沈みしてそれにより化粧料も色沈みを起こしてしまうといった問題や、化粧膜が不均一になりダマづきしてしまうといった問題があった。
このような問題を解決する従来技術としては、例えばデキストリン脂肪酸エステルとエステルの平均置換度が3〜8のショ糖脂肪酸エステルとを組み合わせ塗膜の光沢性を上げることで、色材の発色を向上させる技術(例えば、特許文献1参照)や、皮膜形成性樹脂とフラクトオリゴ糖脂肪酸エステル、フッ素化合物処理粉体を含有する技術(例えば、特許文献2参照)等が挙げられる。
特開2006−306829号公報 特開平10−182357号公報
しかしながら、特許文献1、2の技術では粉体自体の白さの影響を改善するものではない為に、粉体による白ぼけがあり発色の良さに関しては必ずしも満足のできるものではなかった。このため、粉体による白ぼけがなく、発色に優れた油性睫用化粧料が望まれていた。
また、ポリイソブテンは、付着力が高く、透明性に優れているが、膜がやわらかく、化粧膜がベタつくといった問題があるため、油性睫用化粧料にはあまり用いられることがなかった。
そして、黒酸化鉄被覆雲母チタンは、発色させる機能を持つ粉体成分として知られており、該粉体のみではタルクや雲母、セリサイト等の体質顔料と同等の付着力やボリューム効果を付与させたり、乾燥速度を調節することはできなかった。
かかる実情において、本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、油性睫毛用化粧料において、ワックスやロウ類、皮膜形成剤や通常の粉体成分を含んでいても、ポリイソブテン、酸化鉄被覆雲母チタン、チタン・酸化チタン焼結物および/または成分(b)以外の黒酸化鉄を組み合わせて配合することで、ワックスやロウ類に起因する透明性が損なわれることを防ぎ、透明感のある化粧膜を形成して発色とツヤを向上させることができ、粉体に起因する色沈みや白ぼけが生じること防ぎ、黒くツヤのある化粧膜を形成することができ、しかもボリューム効果が得られ、塗布時の滑らかさに優れ、付着力の向上により化粧もちに優れた油性睫毛用化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、油性睫毛用化粧料においてポリイソブテン、黒酸化鉄被覆雲母チタン、チタン・酸化チタン焼結物および/または成分(b)以外の黒酸化鉄を組み合わせて配合することによって、黒くツヤのある発色に優れた化粧膜が得られ、ボリューム効果に優れ、塗布時には滑らかな使用感が得られ、化粧もちに優れた油性睫毛用化粧料を提供するものである。
本発明の油性睫毛用化粧料は、粉体の色沈みや、彩度の低下による白ぼけがなく発色に優れ、ボリューム効果が得られ、塗布時の滑らかさに優れ、付着力の向上により化粧もちに優れた油性睫毛用化粧料を提供するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の油性睫毛用化粧料の油性とは、油性成分が連続相となるものをいう。
本発明の油性睫毛用化粧料に用いられる成分(a)ポリイソブテンとは、イソブテンの重合による長鎖状炭化水素によって構成され、高粘性の半固体から固体の性状をとる油性成分で通常化粧料に用いられているものであれば、何れのものも使用できる。好ましい分子量としては500,000〜5,000,000であり、さらに好ましくは700,000〜3,500,000である。この範囲であれば、付着力、ボリュームの点で優れるものが得られる。市販品としては、ビスタネックス(エクソン社製)、ハイモール(新日本石油化学社製)、Oppanol(BASF社製)等が挙げられる。成分(a)ポリイソブテンは、その1種または2種以上用いることができる。
本発明に用いられる成分(a)ポリイソブテンの配合量は特に限定されないが、油性睫用化粧料中0.01〜10質量%(以下単に「%」と示す。)が好ましく、更に好ましくは0.1〜5%である。この範囲であれば、付着力があがり、ボリュームの点で優れるものが得られる。
本発明に用いる成分(b)黒酸化鉄被覆雲母チタンは、雲母に酸化チタンと黒酸化鉄を化学的処理にて被覆させたものであり、通常化粧料に用いられているものであれば、何れのものも使用できる。好ましい黒酸化鉄の被覆量としては得られる黒酸化鉄被覆雲母チタン中40〜60%で、さらに好ましくは45〜55%であり、好ましい酸化チタンの被覆量としては得られる黒酸化鉄被覆雲母チタン中1%〜20%であり、さらに好ましくは3〜15%である。また、好ましい粒径としては10〜250μmであり、さらに好ましくは30〜200μmである。この範囲であれば、色沈みや白ぼけを防ぎ発色を良くする点に優れる。市販品としては、MICA BLACK(MERC社製)等が挙げられる。成分(b)黒酸化鉄被覆雲母チタンは、その1種または2種以上用いることができる。
尚、成分(b)黒酸化鉄被覆雲母チタンは、フッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の1種又は2種以上を用いて表面処理を施してあっても良い。
本発明に用いる本発明に用いる成分(b)黒酸化鉄被覆雲母チタンの配合量は特に限定されないが、油性睫用化粧料中0.01%〜30%が好ましく、更に好ましくは1〜15%である。この範囲であれば、色沈みや白ぼけを防ぎ発色を良くする点と付着力やボリューム感を付与させたり、乾燥速度を調節する点で優れるものが得られる。
本発明に用いられる成分(c)チタン・酸化チタン焼結物は、黒色の粉末であり、通常化粧料に用いられているものであれば、何れのものも使用できる。好ましい粒径としては0.01〜15μmであり、さらに好ましくは0.02〜10μmである。この範囲であれば、色沈みや白ぼけを防ぎ発色を良くする点と、塗布時の滑らかな使用感の点で優れるものが得られる。市販品としては、TILACK D(赤穂化成社製)等が挙げられる。チタン・酸化チタン焼結物は、その1種または2種以上用いることができる。
本発明に用いられる成分(c)の成分(b)以外の黒酸化鉄は、通常化粧料に用いられているものであれば、何れのものも使用できる。好ましい粒径としては0.01〜15μmであり、さらに好ましくは0.02〜10μmである。この範囲であれば、色沈みや白ぼけを防ぎ発色を良くする点や塗布時の滑らかな使用感の点で優れるものが得られる。市販品としては、タロックスブラックBL−100(チタン工業社製)、高純度鉄黒NIB−500(日本無機化学工業社製)等が挙げられる。黒酸化鉄は、その1種または2種以上用いることができる。
尚、成分(c)のチタン・酸化チタン焼結物、黒酸化鉄は、フッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の1種又は2種以上を用いて表面処理を施してあっても良い。
本発明に用いる成分(c)の配合量は特に限定されないが、油性睫用化粧料中0.01〜30%が好ましく、更に好ましくは1〜15%である。この範囲であれば、色沈みや白ぼけを防ぎ発色を良くする点と、塗布時の滑らかな使用感の点で優れるものが得られる。
また、成分(b)と成分(c)の合計配合量は、本発明の油性睫用化粧料中に配合する全粉体中50%以上が好ましく、60%以上がさらに好ましく、かつ成分(b)と成分(c)の合計配合量は、本発明の油性睫用化粧料中に10%以上が好ましく、15%以上が更に好ましい。この範囲であれば、色沈みや彩度の低下がなく、発色に優れ、黒くツヤのある化粧膜を形成する点で優れるものが得られる。
また、成分(b)と成分(c)の配合比が質量比で、10:1〜1:10が好ましく、さらには5:1〜1:5が好ましい。この範囲であれば、発色に優れ、黒くツヤのある化粧膜を形成する点、塗布時の滑らかな使用感の点で優れるものが得られる。
本発明の油性睫毛用化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、前記必須成分以外の通常化粧料に使用される各種成分、例えば、油性成分、成分(b)、(c)以外の粉体成分、成分(a)以外の油溶性樹脂、繊維、界面活性剤、紫外線吸収剤、保湿剤、酸化防止剤、美容成分、防腐剤、褪色防止剤、香料などを本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
油性成分としては、動物油、植物油、合成油等の起源、および固形油、半固形油、液体油等の性状を問わず、揮発性油剤、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。
油性成分で挙げられる揮発性油剤は、成分(a)〜(c)を配合する油性睫毛用化粧料において、成分(a)を含む本発明に用いる油性成分の溶媒として用いられ、具体的には、軽質流動イソパラフィン、イソドデカン等の炭化水素油、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、低重合度ジメチルポリシロキサン、メチルトリメチコン等のシリコーン油等を挙げることができる。
この他には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリブテン、水素添加ポリイソブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス等の炭化水素類、モクロウ、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、ホホバ油等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、部分架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリシロキサン等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸、デンプン脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられる。
粉体成分としては、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的に例示すれば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、黄酸化鉄、ベンガラ、カーボンブラック、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆合成金雲母、ガラス末、酸化チタン被覆ガラス末、酸化鉄被覆ガラス末、ベンガラ被覆雲母チタン、コンジョウ被覆雲母チタン、カルミン被覆雲母チタン、カルミン・コンジョウ被覆雲母チタン、酸化クロム被覆雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、酸化鉄被覆雲母、有機顔料被覆雲母チタン、多層被覆雲母チタン、ケイ酸・酸化チタン被覆雲母、ベンガラ被覆無水ケイ酸、酸化チタン被覆無水ケイ酸、酸化チタン被覆酸化アルミニウム等のパール剤やポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等のラメ剤の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、澱粉、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、等が挙げられ、これら粉体はその1種又は2種以上を用いることができ、更に複合化したものを用いても良い。尚、これら粉体は、フッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の1種又は2種以上を用いて表面処理を施してあっても良い。
油溶性樹脂としては、皮膜を形成するものであれば、いずれのものも使用することができ、具体的に例示すれば、キャンデリラレジン、ロジン酸ペンタエリスリトール等のテルペン系樹脂、トリメチルシロキシケイ酸、アクリル変性シリコーン、酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルイソブチルエーテル等が挙げられる。
繊維としては、化粧料に一般に使用されるものであれば特に制限されず、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエステル等の合成繊維、レーヨン等の人造繊維、セルロース等の天然繊維、アセテート人絹等の半合成繊維等が挙げられる。これら繊維は1種又は2種以上を用いることができ、フッ素化合物、シリコ−ン油、粉体、油剤、ゲル化剤、エマルションポリマー、界面活性剤等を用いて公知の方法により表面処理を施したものであっても良い。
界面活性剤としては、化粧料一般に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。非イオン界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機および有機塩、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性オルガノポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。アニオン界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられる。
保湿剤としては、モイスチャー効果を付与する目的で用いる水性成分として、水及び水に可溶な成分であれば何れでもよく、水の他に、例えば、タンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等の多糖類、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプリピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等が挙げられる。
美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等が挙げられる。
防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等が挙げられる。
本発明の油性睫毛用化粧料としては、マスカラ、マスカラオーバーコート、マスカラ下地等が挙げられ、その形態としては、クリーム状、ゲル状、液状等が挙げられる。
本発明の油性睫毛用化粧料の製造方法は特に限定されるものではないが、例えば成分(a)を含む油性成分を90℃以上で加熱混合し、成分(b)、(c)を含む粉体や他の成分を加え均一に混合し、容器に充填することで得られる。
次に実施例をもって本発明をより詳細に説明する。本発明はこれらにより、何ら限定されるものではない。
実施例1〜7及び比較例1〜3:マスカラ(クリーム状)
表1に示す組成のマスカラを下記製造方法により調製し、(イ)発色の良さ、(ロ)ボリューム効果、(ハ)滑らかな使用感、(ニ)化粧もちの評価を以下に示す評価方法及び判定基準により行った。その結果も併せて表1に示す。
注1:エステルガムHP(荒川化学工業社製)
注2:KF−7312J(信越化学工業社製:50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)
注3:ビスタネックスMML(エクソン社製、分子量1,060,000〜1,440,000)
注4:TILACK D(赤穂化成社製)
注5:MICA BLACK(メルク社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(7)を90℃以上で均一に加熱混合した後、成分(8)〜(13)を加え、均一に混合した。
B.Aを塗布具付き容器に充填して製品を得た。
(評価方法)
下記評価項目について各々評価を行った。
評価項目イ〜ニついて、各試料に対し専門パネル20名による使用テストを行い、パネル各人が下記(1)7段階絶対評価にて評価し評点を付け、各試料ごとにパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記(2)4段階判定規準により判定した。なお、イの項目の発色の良さについては、色沈みや白ぼけの有無及び黒くツヤのある化粧膜が得られたかどうかを基準に、ニの項目の化粧もちについては、塗布後パネルに、通常の生活をしてもらい、6時間後の化粧効果について評価した。
評価項目:
イ.発色の良さ
ロ.ボリューム効果
ハ.滑らかな使用感
ニ.化粧もち
(使用評価)
(1)7段階評価:
評点:評価
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
(2)4段階判定基準
〈評価平均値〉 :(判定)
5点を超える :非常に良好:◎
3.5点を超えて5点以下 :良好 :○
1.5点を超えて3.5点以下:やや不良 :△
1.5点以下 :不良 :×
表1の結果から明らかな如く、本発明の実施例1〜7の油性睫用化粧料は、比較例1〜3の油性睫用化粧料に比べ、発色の良さ、ボリューム感、滑らかな使用感、化粧もちの全てにおいて優れたものであった。
これに対して、成分(a)のポリイソブテンが配合されていない比較例1では化粧膜の透明性が悪く発色に劣り、付着力に劣る為化粧もちが悪く、膜が硬くなるため滑らかな使用感が得られず、満足できるものが得られなかった。また、成分(b)の黒酸化鉄被覆雲母チタンが配合されていない比較例2では、粉体の色沈みや白ぼけによる彩度の低下が見られるため発色が悪く、満足できるものが得られなかった。また、成分(b)のチタン・酸化チタン焼結物および/または成分(b)以外の黒酸化鉄が配合されていない比較例3では、発色の良さの点で満足できるものが得られなかった。
実施例8:マスカラ(ゲル状)
(成分) (%)
(1)キャンデリラロウ樹脂 注6 15
(2)トリメチルシロキシケイ酸溶液 注2 5
(3)パルミチン酸デキストリン 2
(4)カルナウバロウ 4
(5)セレシン 5
(6)ポリイソブテン 注3 1
(7)軽質流動イソパラフィン 38
(8)デカメチルシクロペンタシロキサン 5
(9)有機変性ベントナイト 5
(10)無水ケイ酸 2
(11)フッ素化合物処理黒酸化鉄 注7 7
(12)チタン・酸化チタン焼結物 注4 1
(13)黒酸化鉄被覆雲母チタン 7
(14)フッ素化合物処理タルク 注7 1
(15)ナイロン繊維 注8 1
注6:キャンデリラ樹脂E−1(日本ナチュラルプロダクツ社製)
注7:パーフルオロアルキルリン酸エステル塩5%処理
注8:ナイロンファイバー6D−2MM(中部パイル社製)
A.成分(1)〜(8)を均一に90℃以上で加熱混合する。
B.Aに成分(9)〜(15)を均一に混合する。
C.Bを充填成型して製品とする。
以上の製法にて得られたマスカラは、発色の良さ、ボリューム感、滑らかさな使用感、化粧もちの全ての点において優れたものであった。

Claims (4)

  1. 次の成分(a)〜(c);
    (a)ポリイソブテン
    (b)黒酸化鉄被覆雲母チタン
    (c)チタン・酸化チタン焼結物および/または成分(b)以外の黒酸化鉄
    を配合したことを特徴とする油性睫毛用化粧料。
  2. 粉体中の成分(b)と成分(c)の合計配合量が50質量%以上で、かつ化粧料中の10質量%以上であることを特徴とする請求項1記載の油性睫毛用化粧料。
  3. 成分(b)と成分(c)の配合比が質量比で1:10〜10:1であることを特徴とする請求項1または2に記載の油性睫毛用化粧料。
  4. 成分(a)の分子量が500,000〜5,000,000であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の油性睫毛用化粧料。
JP2007093970A 2007-03-30 2007-03-30 油性睫毛用化粧料 Active JP4976179B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007093970A JP4976179B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 油性睫毛用化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007093970A JP4976179B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 油性睫毛用化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008247862A true JP2008247862A (ja) 2008-10-16
JP4976179B2 JP4976179B2 (ja) 2012-07-18

Family

ID=39973242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007093970A Active JP4976179B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 油性睫毛用化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4976179B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020158492A (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 株式会社東洋新薬 頭部用組成物
US20220192945A1 (en) * 2020-12-23 2022-06-23 Tokiwa Corporation Aqueous liquid cosmetic and pen type cosmetic product

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002138009A (ja) * 2000-10-30 2002-05-14 Kose Corp 油性化粧料
JP2004503573A (ja) * 2000-07-13 2004-02-05 ロレアル 特定の接着性物質を含む長期持続性粉末状化粧品組成物
JP2004083577A (ja) * 2002-07-04 2004-03-18 Kose Corp 睫用化粧料
JP2004339131A (ja) * 2003-05-14 2004-12-02 Kose Corp 油性固形化粧料
JP2006282585A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Kose Corp 睫用化粧料

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004503573A (ja) * 2000-07-13 2004-02-05 ロレアル 特定の接着性物質を含む長期持続性粉末状化粧品組成物
JP2002138009A (ja) * 2000-10-30 2002-05-14 Kose Corp 油性化粧料
JP2004083577A (ja) * 2002-07-04 2004-03-18 Kose Corp 睫用化粧料
JP2004339131A (ja) * 2003-05-14 2004-12-02 Kose Corp 油性固形化粧料
JP2006282585A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Kose Corp 睫用化粧料

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020158492A (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 株式会社東洋新薬 頭部用組成物
JP7526984B2 (ja) 2019-03-25 2024-08-02 株式会社東洋新薬 頭部用組成物
US20220192945A1 (en) * 2020-12-23 2022-06-23 Tokiwa Corporation Aqueous liquid cosmetic and pen type cosmetic product

Also Published As

Publication number Publication date
JP4976179B2 (ja) 2012-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5101994B2 (ja) 油性睫用化粧料
JP5908674B2 (ja) 油性化粧料
JP2014001153A (ja) 水中油型睫用化粧料
JP5214863B2 (ja) アイメイクアップ化粧料
JP4414082B2 (ja) 油性化粧料
JP2006282510A (ja) メイクアップ化粧料
JP2017114803A (ja) 水系メイクアップ化粧料
JP5947065B2 (ja) 油性睫用化粧料
JP4903960B2 (ja) 油性化粧料
JP5770488B2 (ja) 油性スティック状口唇化粧料
JP4907997B2 (ja) 口唇化粧料
JP2004168662A (ja) アイメークアップ化粧料
JP2004217613A (ja) 油性固形化粧料
JP2008273943A (ja) 水性メイクアップ化粧料
JP2006273806A (ja) 睫用化粧料
JP6468891B2 (ja) 油性メイクアップ化粧料
JP3881603B2 (ja) 口唇化粧料
JP2003095874A (ja) 睫用化粧料
JP4976179B2 (ja) 油性睫毛用化粧料
JP2006248971A (ja) 立体感強調化粧料
JP5933941B2 (ja) アイライナー化粧料
JP2008247757A (ja) 複合粉体及び該複合粉体を含有する化粧料
JP6320797B2 (ja) 液状口唇化粧料
JP4866563B2 (ja) 化粧料
JP2015081256A (ja) 口唇化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100326

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100326

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120321

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120412

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4976179

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150420

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250