JP2008245102A - ネットワーク通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】センサデバイスノードだけでなく、中継デバイスノードにおいても、より消費電力量を軽減することが可能なネットワーク通信方法を提供する。
【解決手段】センサデバイスノードが予め約束された時間に通信するようなタイミング制御を実施することで、中継デバイスノードが該時間のみ稼動し、該時間以外に休眠状態になることを可能にする。更に、センサデバイスノードと中継デバイスノードの通信タイミング制御に必要な時間情報は、中継デバイスノード側から与えることで、通信の同期を可能にする。
【選択図】図6
【解決手段】センサデバイスノードが予め約束された時間に通信するようなタイミング制御を実施することで、中継デバイスノードが該時間のみ稼動し、該時間以外に休眠状態になることを可能にする。更に、センサデバイスノードと中継デバイスノードの通信タイミング制御に必要な時間情報は、中継デバイスノード側から与えることで、通信の同期を可能にする。
【選択図】図6
Description
本発明は、センサデバイスにてセンシングしたデータを伝送するネットワークシステムの通信方法に関するものである。
近年、省エネやメンテナンス等の理由から、ビルや工場、倉庫内における温湿度等の環境情報やビルや橋梁のひずみ等の安全情報を常時モニタリングするシステムを導入する事例が増えている。
これらのシステムは、情報収集手段としてセンサデバイスを各所に配置し、各デバイスにて情報取得、いわゆるセンシングを行い、そこで得た情報をネットワークを介して、管理側の装置に収集する仕組みとなっている。ここで使われるネットワークをセンサネットワークと称する。
このセンサネットワークの媒体には、従来からのシリアル通信やイーサネット通信といった有線媒体も使われているが、近年、敷設の容易さから無線媒体を使う場合が増えている。
センサネットワークの典型的なネットワークトポロジを図1に示す。図1の101〜115の点(ノード)は、それぞれデバイスを表し、点間を結ぶ線は無線にて通信を行う関係にあることを表したものである。図1を見てわかるように多層化されたツリー構造のトポロジとなっている。
図1のツリーの最下層に位置する101〜108はセンサデバイスノードである。センサデバイスは、センサを搭載し、センシングした情報を上位層に送信する役割を有したデバイスである。
図1のツリーの中層に位置する109〜114は中継デバイスノードである。中継デバイスは、下層のデバイスから送られてきた情報を受信してより上層に再送信する中継の役割を有するデバイスである。このデバイス自身にもセンサを搭載する場合もある。
図1のツリーの最上層に位置する115は管理デバイスノードであり、下層から送られてきた情報を一箇所に収集する役割を有するデバイスである。ここに収集された情報は、管理側の装置に渡されることになる。また、このデバイスはアドレス付与等の下層ノードの管理も行う。
例えば、センサデバイスノード101でセンシングされた情報は、中継デバイスノード109から中継デバイスノード113を経由して管理デバイスノード115に伝送されることになる。
センサデバイスノードは、その通信相手は中継デバイスノードあるいは管理デバイスノードに限られる仕様となっている。
図1においては、典型的な例として、最下層を除く層の各ノードがその直下に2つの下層ノードを通信相手に持つように記載したが、実際には任意の数が可能となっている。また、層の段数も実際には任意の数が可能となっている。
このようなセンサネットワークを構成するデバイスノードは、省電力性を特徴の1つにしている場合が多い。デバイスノードによっては、電池数本で数ヶ月間の連続稼動が可能なものも存在する。
そのようなデバイスは、無線通信に使われる瞬間電力量や情報処理に使われるCPUの瞬間電力量を小さくするとともに、稼働時間を極力短くしデバイス自体がほとんどの時間、電力をほとんど使用しない休眠状態におくことで消費電力を抑えることが可能になっている。
なお、上記従来技術は、発明者が既に知られていることと認識して記述したものであるが、適切な文献が見出せなかったので、従来技術文献情報の記載をしていない。
しかしながら、上述のような省電力性が発揮でき、消費電力が極少なのは、センサネットワークを構成するデバイスノードのうち、センサデバイスノードのみである。
図2に、センサデバイスノードから中継デバイスノード間での通信と動作状態の関係を示す。図2において、左から右方向が時系列方向を示している。
図2の最上段は、中継デバイスノードの動作状態を示している。図2中に示したように時刻t1で電源オンされたノードの動作状態は常時「稼動」となる。
図2の2段目は、通信を示している。矢印は通信方向を示し、上向き矢印はセンサデバイスノードから中継デバイスノードへの送信、下向き矢印は中継デバイスノードからセンサデバイスノードへの返信を表している。
図2の3、4段目は、センサデバイスノードの動作状態を示している。本例においては、2つのセンサデバイスノードが中継デバイスノードの下層に存在する場合を図示している。センサデバイスノード1は、時刻t2〜t3、t4〜t5、t6〜t7において、センサデバイスノード2は、時刻t8〜t9、t10〜t11において中継デバイスノードとの通信の為に動作状態が「稼動」となり、それ以外においては「休眠」となる。
このようにセンサデバイスノードは、通信以外の時間帯は休眠状態になり、電力消費が抑えられる為、省電力性が発揮できる。一方、中継デバイスノードは、センサデバイスノードが中継デバイスノードに向けて任意の時刻に通信を実施する為、センサデバイスノードからの送信を随時受信できるようにしておかなければならず、休眠状態による省電力化ができない。
本例においては、センサデバイスノードと中継デバイスノード間で通信する場合を挙げたが、この関係は、中継デバイスノード同士間や中継デバイスノードと管理デバイスノード間、センサデバイスノードと管理デバイスノード間においても同様である。
ここで、センサネットワークが大規模ネットワークになると、センサデバイスノード数も増大する。それに伴い中継デバイスノード数も増大する場合が多い。管理デバイスノードは規模の大小に関わらず1つである。中継デバイスノードは消費電力が極少ではないので、電源供給元が電池の場合にはその交換メンテナンスがセンサデバイスノードに比べ頻繁に発生し、電源ケーブルの場合にはその敷設コストがよりかかることになる。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、中継デバイスノードにおいてより消費電力量を軽減することが可能なネットワーク通信方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るネットワーク通信方法は、センサデバイスノード、中継デバイスノード、及び、管理デバイスノードで構成されるセンシングしたデータを伝送するネットワークシステムにおけるネットワーク通信方法において、センサデバイスノードが予め決められた時間に送信するステップと、中継デバイスノードが予め決められた時間に受信するステップを含む。
また、上記目的を達成するため、本発明に係るネットワーク通信方法は、センサデバイスノード、中継デバイスノード、及び、管理デバイスノードで構成されるセンシングしたデータを伝送するネットワークシステムにおけるネットワーク通信方法において、センサデバイスノードが予め決められた時間に送信するステップと、中継デバイスノードが予め決められた時間に受信するステップからなり、予め決められた時間は中継デバイスノードが与えることを含む。
また、上記目的を達成するため、本発明に係るネットワーク通信方法は、センサデバイスノード、中継デバイスノード、及び、管理デバイスノードで構成されるセンシングしたデータを伝送するネットワークシステムにおけるネットワーク通信方法において、センサデバイスノードが予め決められた時間に送信するステップと、中継デバイスノードが予め決められた時間に受信するステップからなり、予め決められた時間は中継デバイスノードが通信中に毎回与える。
また、上記目的を達成するため、本発明に係るネットワーク通信方法は、センサデバイスノード、中継デバイスノード、及び、管理デバイスノードで構成されるセンシングしたデータを伝送するネットワークシステムにおけるネットワーク通信方法において、通信失敗時にセンサデバイスノードから中継デバイスノードへの通信を再試行するステップからなり、通信再試行の期限を中継デバイスノードの休眠時間間隔から求める。
以上のように、本発明では、センサデバイスノードが予め約束された時間に通信するようなタイミング制御を実施することで、中継デバイスノードが該時間のみ稼動し、該時間以外に休眠状態になることを可能にする。更に、センサデバイスノードと中継デバイスノードの通信タイミング制御に必要な時間情報は、中継デバイスノード側から与えることで、通信の同期を可能にする。
以上説明したように、本発明に係るネットワーク通信方法によると、中継デバイスノードにおいてより消費電力量を軽減することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図3は、本発明におけるセンサネットワークのネットワークトポロジの一例を示している。
図3の301〜307の点(ノード)は、それぞれデバイスを表し、点間を結ぶ線は無線にて通信を行う関係にあることを表したものである。図1と同様にツリー構造のトポロジとなっている。
図3のツリーの最下層に位置する301〜304はセンサデバイスノードである。センサデバイスは、センサを搭載し、センシングした情報を上位層に送信する役割を有したデバイスである。
図3のツリーの中層に位置する305〜306は中継デバイスノードである。中継デバイスは、下層のデバイスから送られてきた情報を受信してより上層に再送信する中継の役割を有するデバイスである。このデバイス自身にもセンサを搭載する場合もある。
図3のツリーの最上層に位置する307は管理デバイスノードであり、下層から送られてきた情報を一箇所に収集する役割を有するデバイスである。ここに収集された情報は、管理側の装置に渡されることになる。また、このデバイスはアドレス付与等の下層ノードの管理も行う。
例えば、センサデバイスノード301でセンシングされた情報は、中継デバイスノード305を経由して管理デバイスノード307に伝送されることになる。
図4に、本発明の通信における通信データ構造の一例を示す。
図4Aは、下層ノードから上層ノード、本例では、センサデバイスノードから中継デバイスノードへの送信データの構造を示している。401は、送信データヘッダ領域であり、ここには自身のアドレスや宛先のアドレス、後述の送信データボディ領域のデータサイズ等の通信上必要な情報が格納されるデータ領域となる。402は送信データボディ領域であり、センシングしたデータが格納される領域となる。なお、本発明における送信データヘッダ領域401や送信データボディ領域402は、従来と同じ内容である。
図4Bは、上層ノードから下層ノード、本例では、中継デバイスノードからセンサデバイスノードへの返信データの構造を示している。411は、返信データヘッダ領域であり、送信データヘッダ領域401と同様に自身のアドレスや宛先のアドレス、返信データボディ領域のデータサイズ等の通信上必要な情報が格納されるデータ領域となる。412は、返信データボディ領域であり、センシングデータを受領した旨の伝達や、下層ノードへの命令・指示等が格納される領域となる。
本発明では、この返信データヘッダ領域411に、システム現在時刻格納領域4111、次回受信時間格納領域4112、及び、インターバル情報格納領域4113を設け、下層ノードが上層ノードへの通信タイミングが計る為の情報を下層ノードに送れるようにする。
システム現在時刻格納領域4111には、システム現在時刻が格納される。この時刻は、下層ノードが上層ノードへの通信タイミングを計る為の基準時計として使用される値である。上層ノードはこの値に自身の内蔵時計の値を使用する。下層ノードはこの値に自身の内蔵時計を同期させてもよい。
次回受信時間格納領域4112には、次回受信時間が格納される。この時間は、上層ノードが次に受信可能になる開始時刻と終了時刻、あるいは開始時刻と受信時間長を示す値である。
インターバル情報格納領域4113には、インターバル情報が格納される。この情報は、上層ノードの動作状況、すなわち稼動時間長と休眠時間長を示す値である。
本発明において、返信データ中でシステム現在時刻格納領域4111、次回受信時間格納領域4112、及び、インターバル情報格納領域4113以外の返信データヘッダ領域411や返信データボディ領域412に格納される情報の種類は、従来と同じ内容である。
図5に、本発明の通信における下層ノード側の処理フローチャートの一例を示す。本例では、下層ノードがセンサデバイスノードであった場合を例に挙げる。
センサデバイスノードは、まずステップ501にて、搭載センサにてセンシングを実施する。次に、ステップ502にて、通信開始時刻tsを自身の内蔵時計より取得する。次に、ステップ503にて、センシングデータを格納した送信データを上層ノードに通信する。
次に、ステップ504にて上層ノードからの返信データを受取りの可否を判定する。受取ったと判定した場合、処理はステップ511に進み、システム現在時刻格納領域4111からシステム現在時刻tnを取出す。更に、次回受信時間格納領域4112から次回受信開始時刻tasと次回受信終了時刻taeを取出し、インターバル情報格納領域4113から稼働時間長TAと休眠時間長TSを取出す。
そして、ステップ512にて、システム現在時刻tnを自身の内蔵時計に反映させ、ステップ513にて次回受信開始時刻tasまで休眠状態に遷移する。
ステップ504にて、返信データを受取らなかった、すなわち通信に失敗したと判定した場合、処理はステップ521に進み、一定時間Tw待機する。一定時間Twは、稼働時間長TAからセンサデバイスノード自身の通信所要時間Tcを引いた値以下の値になる。詳細は図6にて説明する。待機後、ステップ522にて、ステップ502から一定時間TIの経過可否を判定する。一定時間TIは、稼動時間長TAと休眠時間長TSの合計値以下の値になる。詳細は図6にて説明する。
ステップ522にて、経過していないと判定された場合、処理はステップ503に戻り、上述した一連の処理を繰り返す。経過したと判定された場合、処理はステップ523に進み、終了する。
図5では、ステップ523において終了する例を記載したが、ここではさらに一定時間TDの待機後にステップ501や503に戻って、動作し続けるようにしてもよい。この一定時間TDは、後述するように一定時間TIよりはかなり大きい値を設定するのがよい。
また、図5は説明の都合上、本発明における特徴的な処理のみを記載したものであり、各ステップ間に存在する他の処理、例えば衝突回避処理やエラー訂正処理等は表記していない。それらの処理は、本発明においても従来どおりの処理に準ずる。
本発明における下層ノードから上層ノード間での通信と動作状態の関係の一例を図6に示す。図6では、下層ノードがセンサデバイスノード、上層ノードが中継デバイスノードであった場合を例に挙げる。また、図6において左から右方向が時系列方向を示している。
図6の最上段は、中継デバイスノードの動作状態を示している。図6中の線分が上方に折れ曲がった部分、すなわち時刻tas1から時刻tae1までの区間、時刻tas2から時刻tae2までの区間、時刻tas3から時刻tae3までの区間が、中継デバイスノードが稼動状態であり、センサデバイスノードとの通信可能な時間帯である。それ以外の時間帯においては、中継デバイスノードは休眠状態となり、通信は不可である。
時刻tasnと時刻taen(nは自然数)は、時刻taen=時刻tasn+稼働時間長TAの関係となる。また、時刻tasnと時刻tas(n+1)は、時刻tas(n+1)=時刻tasn+稼働時間長TA+休眠時間長TSの関係となる。
図6の2段目は、通信を示している。矢印は通信方向を示し、上向き矢印はセンサデバイスノードから中継デバイスノードへの送信、下向き矢印は中継デバイスノードからセンサデバイスノードへの返信を表している。1度の通信において上下双方向ペアの矢印は通信成功を示し、上方向のみの矢印は通信失敗を示す。
図6の3、4段目は、センサデバイスノードの動作状態を示している。図6においては、2つのセンサデバイスノードが中継デバイスノードの下層に存在する場合を図示している。
図6中の線分が上方に折れ曲がった部分、すなわち3段目において、時刻tcs1から時刻tce1までの区間、時刻tcs2から時刻tce2までの区間、時刻tcs3から時刻tce3までの区間が、センサデバイスノードが稼動状態であり、中継デバイスノードに通信を試みた時間帯である。4段目においても、時刻tcs4から時刻tce4までの区間、時刻tcs5から時刻tce5までの区間、時刻tcs6から時刻tce6までの区間、時刻tcs7から時刻tce7までの区間、時刻tcs8から時刻tce8までの区間が同様である。それ以外の時間帯においては、センサデバイスノードは休眠状態で、通信を行っていない時間帯である。
ここで、通信所要時間Tcは、センサデバイスノード自身の通信に要する時間であり、通信所要時間Tc=時刻tcen−時刻tcsn(nは自然数)の関係となる。
図6中の3段目は、センサデバイスノードから中継デバイスノードへの通信が最初から成功した場合を示している。時刻tcs1から時刻tce1までの区間において、ノードは通信に成功している。すなわち図5におけるステップ504から511に遷移する流れになる。矢印601で伝達される内容が図4Bに示した返信データになる。センサデバイスノードが次に稼動して通信を行う時刻tcs2から時刻tce2までの区間は、この返信データ内から取出され、決定され、その時間帯になるまでノードは休眠状態になる。時刻tcs2から時刻tce2までの区間、時刻tcs3から時刻tce3までの区間においても同様で、これを通信成功が続く限り繰り返す。
図6中の4段目は、センサデバイスノードから中継デバイスノードへの通信が失敗した場合を示している。時刻tcs4から時刻tce4までの区間において、ノードは通信に失敗している。すなわち、図5におけるステップ504から521に遷移する流れになる。センサデバイスノードは、一定時間Tw待機した後、時刻tcs5から時刻tce5までの区間で再度、通信を試みる。時刻tcs5から時刻tce5までの区間、時刻tcs6から時刻tce6までの区間と通信失敗による通信再試行を繰り返し、時刻tcs7から時刻tce7までの区間で通信に成功する。その後は、図6中の3段目と同様で時刻tcs8まで休眠状態となる。
図6中の4段目に示したのは、センサデバイスノードが最初の通信に失敗した場合を例である。しかし、3段目に示したような通信成功の連続状態から、タイミングずれ等のなんらかの理由で通信失敗が発生した場合においても、4段目に示した流れで、再度、通信成功の連続状態に復帰できる。
ここで、一定時間Twは、中継デバイスノードの次の稼働時間帯に確実に通信出来るようにする為に、次の一定時間Tw≦稼働時間長TA−通信所要時間Tcでなければならない。センサデバイスノードから中継デバイスノードへの通信の失敗が、そのセンサデバイスノードにとって初めてではない、すなわち過去に通信成功実績がある場合には、その際、入手した稼働時間長TAを用いて、一定時間Twを算出する。初めての通信失敗であった場合には、予めデフォルト値を設けておき、その値は中継デバイスノードが取り得る設定値範囲のうちの最小値Twminを与えておくとよい。
図6中の4段目に示したのは、初期段階では通信が失敗したものの、通信再試行を繰返すうちに中継デバイスノードが稼動状態に遷移し、通信成功に転じた例である。正常動作をしているシステムの場合は、この例に該当する。しかしながら、なんらかの理由で中継デバイスノードが正常動作していない場合、センサデバイスノードが無限に通信再試行を繰り返しては、電力を消耗し、中継デバイスノードが正常動作に復旧した時点で、電力不足の為、今度はセンサデバイスノードが動作不能という状態になりかねない。そこで、通信再試行を繰返す期限として一定時間TIを設ける。一定時間TIは、稼働時間長TAと休眠時間長TSの合計値以下の値でよい。何故ならば、中継デバイスノードが正常であれば、その時間以内には確実に稼動状態に遷移し通信可能となるからである。
センサデバイスノードが、過去に通信成功の実績がない場合、一定時間TIの算出は、予めデフォルト値を設けておき、その値は中継デバイスノードが取り得る設定値範囲のうちの最大値TImaxを与えておくとよい。
一定時間TIの間、通信再試行を繰返しても通信成功しない場合、中継デバイスノードになんらかの異常が発生したと判断して、センサデバイスノードは通信再試行を停止し、休眠状態に遷移するようにする。この状態から稼動状態への復帰は、一定時間TD経過後に実施する。一定時間TDは、電力消耗の観点から、一定時間TIよりははるかに大きい値を与えておくとよい。
図6を見て明らかなように、本方式を適用することで、従来のセンサデバイスノードに加え、中継デバイスノードにおいても休眠状態が可能になる。
図6では、下層ノードがセンサデバイスノード、上層ノードが中継デバイスノードであった場合を例に挙げたが、この方式の有効性は、中継デバイスノード同士間や中継デバイスノードと管理デバイスノード間、センサデバイスノードと管理デバイスノード間においても同様である。
以上の説明では、中継デバイスノードの稼働時間長TAと休眠時間長TSは固定値であるように説明したが、中継デバイスノードが下層に通信として有するセンサデバイスノードの数や自身の電源状態等に応じて、変動させるようにしてもよい。例えば、センサデバイスノード数が少ない場合、稼働時間長TAを短くしてその分休眠時間長TSを長くしてより電力消費を抑えたり、逆にセンサデバイスノード数が多い場合、稼働時間長TAを長くしてその分休眠時間長TSを短くして通信の飽和により取りこぼしを防いだりといった具合である。この場合、中継デバイスノードは、センサデバイスノードにこれまでに伝達した次回受信開始時刻tasと次回受信終了時刻taeを経過した後に変更を実施しなくてはならない。
また、この変動方式をシステムに採用する場合には、確実な通信を行う為に、センサデバイスノードの一定時間TWは、中継デバイスノードが取り得る稼働時間長TAの設定値範囲のうちの最小値TAminから通信所要時間Tcを引いた値である最小値TWmin固定にすることが望ましい。また、確実な再接続を行う為に、一定時間TIは、中継デバイスノードが取り得る稼働時間長TAの最大値と休眠時間長TSの最大値の合計値TImax固定にすることが望ましい。
このように、本発明によれば、従来からのセンサデバイスノードに加え、中継デバイスノードも省電力化されるので、中継デバイスノードにおいても電池による電源供給が可能になり、ネットワークの敷設コストやメンテナンス頻度の低減が図ることができる。
ここで、本発明に係るネットワーク通信方法などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々な装置やシステムとして提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るネットワーク通信方法などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
101〜108:センサデバイスノード、109〜114:中継デバイスノード、115:管理デバイスノード、301〜304:センサデバイスノード、305〜306:中継デバイスノード、307:管理デバイスノード、401:送信データヘッダ領域、402:送信データボディ領域、411:返信データヘッダ領域、412:返信データボディ領域、4111:システム現在時刻格納領域、4112:次回受信時間格納領域、4113:インターバル情報格納領域、501〜504、511〜513、521〜523:ステップ、601:矢印。
Claims (4)
- センサデバイスノード、中継デバイスノード、及び、管理デバイスノードで構成されるセンシングしたデータを伝送するネットワークシステムにおけるネットワーク通信方法において、
センサデバイスノードが予め決められた時間に送信するステップと、
中継デバイスノードが予め決められた時間に受信するステップを含むことを特徴とするネットワーク通信方法。 - センサデバイスノード、中継デバイスノード、及び、管理デバイスノードで構成されるセンシングしたデータを伝送するネットワークシステムにおけるネットワーク通信方法において、
センサデバイスノードが予め決められた時間に送信するステップと、
中継デバイスノードが予め決められた時間に受信するステップからなり、予め決められた時間は中継デバイスノードが与えることを含むことを特徴とするネットワーク通信方法。 - センサデバイスノード、中継デバイスノード、及び、管理デバイスノードで構成されるセンシングしたデータを伝送するネットワークシステムにおけるネットワーク通信方法において、
センサデバイスノードが予め決められた時間に送信するステップと、
中継デバイスノードが予め決められた時間に受信するステップからなり、
予め決められた時間は中継デバイスノードが通信中に毎回与えることを特徴とするネットワーク通信方法。 - センサデバイスノード、中継デバイスノード、及び、管理デバイスノードで構成されるセンシングしたデータを伝送するネットワークシステムにおけるネットワーク通信方法において、
通信失敗時にセンサデバイスノードから中継デバイスノードへの通信を再試行するステップからなり、
通信再試行の期限を中継デバイスノードの休眠時間間隔から求めることを特徴とするネットワーク通信方法。
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