JP2008244894A - 必要十分な受信バッファサイズを決定するパケット受信装置、方法及びプログラム - Google Patents

必要十分な受信バッファサイズを決定するパケット受信装置、方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】受信バッファを有するパケット受信装置について、必要十分な受信バッファサイズを決定することができるパケット受信装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】パケット送信時間間隔Δに基づいてジッタ平均最大値を算出するジッタ平均最大値算出部104と、ジッタ平均最大値に基づいて受信バッファサイズを決定する受信バッファサイズ決定部105とを有する。ジッタ平均最大値算出部104は、パケット送信時間間隔Δの2倍(2Δ)を、ジッタ平均最大値とする。また、ジッタを計測し、該ジッタとその回数(度数)とからなる統計的な確率分布を導出するジッタ計測部106を更に有し、受信バッファサイズ決定部105は、ジッタ平均最大値及びジッタ標準偏差に基づいて、受信バッファサイズを決定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、必要十分な受信バッファサイズを決定するパケット受信装置、方法及びプログラムに関する。特に、インターネットを介して、映像・音声等のマルチメディアデータを含むIP(Internet Protocol)パケットを受信するパケット受信装置について、その受信バッファサイズを設計又は制御する技術に関する。
図1は、従来技術に基づくパケット受信装置の機能構成図である。
図1によれば、パケット受信装置1は、ネットワークを介して、パケット送信装置2からパケットを受信する。ネットワークが、例えばインターネットのようなIPネットワークであった場合、転送されるパケットは、IPパケットである。IPパケットに含まれるメディアデータ形式としては、ファイルデータ、映像データ、音声データ等がある。
図1によれば、パーソナルコンピュータのような端末であるパケット受信装置1が、ストリーミングコンテンツ配信サーバのようなパケット送信装置2から、ストリーミングデータ(映像データ+音声データ)を受信し且つ再生している。このとき、パケット受信装置1は、ストリーミングデータを、パケットの送信時刻間隔と同じ時間間隔で再生すると共に、映像データ及び音声データを同期させて再生する。
図1のパケット受信装置1は、受信バッファ部101と、パケット解析部102と、映像デコーダ部111と、映像バッファ部112と、ディスプレイ部113と、音声デコーダ部121と、音声バッファ部122と、スピーカ部123と、同期制御部103とを有する。受信バッファ部101は、インターネットを介して受信したIPパケットを一時的にバッファする。パケット解析部102は、IPパケットに含まれるメディアデータの形式を解析し、映像データは映像デコーダ部111へ出力し、音声データは音声デコーダ部121へ出力する。映像デコーダ部111は、IPパケットに含まれる映像データをデコードし、その映像信号を映像バッファ部112へ出力する。映像バッファ部112は、同期制御部103からの指示に応じたタイミングで、ディスプレイ部113へ映像信号を出力する。音声デコーダ部121は、IPパケットに含まれる音声データをデコードし、その音声信号を音声バッファ部122へ出力する。音声バッファ部122は、同期制御部103からの指示に応じたタイミングで、スピーカ部123へ音声信号を出力する。同期制御部103は、映像信号と音声信号とが同期して出力されるように、映像バッファ部112及び音声バッファ部122へ出力タイミングを指示する。
図1に表されたように、受信したパケットを、一時的に溜めてから順次再生することによって、ネットワークによるジッタを吸収することができる。ジッタとは、信号の時間軸方向の揺れをいう。パケットの場合、伝送遅延(=受信時刻−送信時刻)の揺れ(変化量)を意味する。
通信エラーによって発生したジッタを吸収することにより、高品質のデータ伝送を実現するために、様々な従来技術がある。例えば、受信パケットに付加されるタイムスタンプを制御することによって受信パケットを破棄する技術がある(例えば特許文献1参照)。また、パケット送信装置(又は中継装置)について、ネットワーク遅延のジッタのみを考慮した揺らぎ吸収バッファを制御し、パケット受信装置に対する影響を軽減する技術もある(例えば特許文献2参照)。更に、ストリーミングデータをTCPのオーバレートで伝送し、バックグラウンドでRTSP(Real Time Streaming Protocol)によってフロー制御を実行し、受信データ残量を指定範囲内に保持する技術もある(例えば特許文献3参照)。
特開2006−203649号公報 特開2006−094130号公報 特開2005−303783号公報
ここで、ジッタを吸収するために、受信バッファ部の受信バッファサイズの大きさを、どの程度に決定するかが問題となる。前述の従来技術の特許文献は、受信バッファサイズを固定とし、受信バッファ以外の部分を制御することによって、ジッタを吸収しようとしている。即ち、従来技術によれば、ネットワークに基づくジッタの特性を考慮に入れた受信バッファサイズについては、十分に検討されていない。
ネットワークのジッタが大きい場合、パケット到着時間が長くなり、受信バッファが空(empty)になる場合が発生する。このとき、映像バッファ及び音声バッファも空になり、映像や音声が一時的に停止する。その後、一度に連続してパケットが受信され、受信バッファを溢れる(full)場合が発生する。このとき、映像や音声が急激に再生されるような状態となる。また、受信バッファは、溢れたパケットを破棄することとなり、映像や音声に間欠状態が生じる。
受信バッファサイズを、固定値に設定した場合、ネットワークのジッタに対して小さければ、パケットが破棄される場合が多くなる。そうすると、受信バッファサイズを大きくしなければならず、メモリのコストが増大する。一方で、ネットワークのジッタに対して大きければ、パケットが受信バッファに一時的に蓄積されている時間も長くなり、遅延を生じることとなる。これは、インタラクティブな通信には適当ではない。
また、受信バッファサイズを、ネットワーク状態に応じて可変にする方法もある。この方法によれば、受信バッファが溢れた際に、一度再生を止めて、受信バッファサイズを大きくする。しかしながら、受信バッファサイズを変更する毎に、再生を止める必要があり、リバッファリングを要することとなる。
そこで、本発明によれば、必要十分な受信バッファサイズを決定することができるパケット受信装置、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、受信バッファを有するパケット受信装置において、パケット送信時間間隔Δに基づいてジッタ平均最大値を算出するジッタ平均最大値算出手段と、ジッタ平均最大値に基づいて受信バッファサイズを決定する受信バッファサイズ決定手段とを有することも好ましい。
本発明のパケット受信装置における他の実施形態によれば、ジッタ平均最大値算出手段は、パケット送信時間間隔Δの2倍(2Δ)を、ジッタ平均最大値とすることも好ましい。
本発明のパケット受信装置における他の実施形態によれば、ジッタを計測し、該ジッタとその回数(度数)とからなる統計的な確率分布を導出するジッタ計測手段を更に有し、
受信バッファサイズ決定手段は、ジッタ平均最大値及びジッタ標準偏差に基づいて、受信バッファサイズを決定することも好ましい。
本発明のパケット受信装置における他の実施形態によれば、受信バッファサイズ決定手段は、ジッタ計測手段によって計測されたジッタの確率分布が、(m,σ2)の正規分布に従う場合に、受信バッファサイズを2Δ(パケット送信時間間隔Δの2倍)+3σに設定し、99%以上の受信パケットを安定して受信再生することも好ましい。
本発明のパケット受信装置における他の実施形態によれば、受信バッファサイズ決定手段は、ジッタ計測手段によって計測されたジッタの確率分布が、m(平均値)=σ(標準偏差)の指数分布に従う場合に、受信バッファサイズを3σ(6Δ:パケット送信時間間隔Δの6倍)に設定し、95%以上の受信パケットを安定して受信再生することも好ましい。
本発明のパケット受信装置における他の実施形態によれば、標準偏差σが既知の場合、受信バッファサイズ決定手段は、受信バッファサイズを2Δ+4σに設定し、93.8%以上の受信パケットを安定して受信再生することも好ましい。
本発明のパケット受信装置における他の実施形態によれば、パケット送信装置からパケット送信時間間隔Δを受信し、該パケット送信時間間隔Δをジッタ平均最大値算出手段へ出力するパケット送信時間間隔受信手段を更に有することも好ましい。
本発明のパケット受信装置における他の実施形態によれば、パケット送信時間間隔受信手段は、伝送途中に、映像符号化ビットレート及び伝送パケットサイズが変更になった際に、変更後のパケット送信時間間隔Δを受信し、該パケット送信時間間隔Δをジッタ平均最大値算出手段へ出力することも好ましい。
本発明によれば、受信バッファを有するパケット受信装置における受信バッファサイズ決定方法において、パケット送信時間間隔Δに基づいてジッタ平均最大値を算出する第1のステップと、ジッタ平均最大値に基づいて受信バッファサイズを決定する第2のステップとを有することを特徴とする。
本発明の受信バッファサイズ決定方法における他の実施形態によれば、第1のステップは、パケット送信時間間隔Δの2倍を、ジッタ平均最大値とすることも好ましい。
本発明によれば、受信バッファを有する通信装置に搭載されたコンピュータを機能させるパケット受信用のプログラムにおいて、パケット送信時間間隔Δに基づいてジッタ平均最大値を算出するジッタ平均最大値算出手段と、ジッタ平均最大値に基づいて受信バッファサイズを決定する受信バッファサイズ決定手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明のパケット受信用のプログラムにおける他の実施形態によれば、ジッタ平均最大値算出手段は、パケット送信時間間隔Δの2倍を、ジッタ平均最大値とすることも好ましい。
本発明のパケット受信装置、方法及びプログラムによれば、パケット送信装置におけるパケット送信時間間隔Δのみに基づいてジッタ平均最大値を算出し、そのジッタ平均最大値をカバーする必要十分な受信バッファサイズを決定することができる。
以下では、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
本発明におけるパケット受信装置は、ジッタ平均最大値に基づいて、受信バッファサイズを決定する。そのジッタ平均最大値は、パケット送信装置から送信されるパケット送信時間間隔時間Δに基づく。パケット受信装置は、送信時間間隔時間Δに基づいて、パケット受信装置で観測されるであろうジッタ平均最大値が2Δであると算出する。これにより、パケット受信装置は、ジッタ平均最大値2Δ[ms]に相当する受信バッファサイズを確保することができる。
図2は、ジッタの説明図である。
図2によれば、パケット送信装置がパケット(n−1)をパケット受信装置へ送信し、そのパケット(n−1)に対して伝送遅延Sn−1が生じたとする。また、次に、パケット送信装置がパケット(n)をパケット受信装置へ送信し、そのパケット(n)に対して伝送遅延Sが生じたとする。このとき、伝送遅延増加量Dは、以下のようになる。
:n番目のパケットの伝送遅延量
n−1:n−1番目のパケットの伝送遅延量
伝送遅延増加量D=S−Sn−1
この伝送遅延増加量Dの変動が、瞬時ジッタとなる。
また、平均ジッタは、以下の式1によって表される。
Figure 2008244894
図3は、本発明に基づくジッタのモデルシーケンス図である。
発明者は、インターネットのようなネットワークをシミュレーションし、その中で、ジッタの量を可変させることによって、図3のような動作を確認した。パケットが破棄されない程度のジッタが、ネットワークに存在する場合、パケット遅延の増加と減少とが繰り返される。従って、どのようなネットワーク状態についても、計測されるジッタは、頭打ちとなる。ここで、最大のジッタが特定できた場合、そのジッタに応じた受信バッファサイズを決定することができる。
本発明に基づく図3のモデルシーケンスは、パケット損失と、パケットの順序逆転とが発生しない状況にすることを想定している。パケット損失は、送受信装置及び中継装置におけるキュー溢れによって生じる。また、パケットの順序逆転は、送信装置と受信装置との間に複数の経路が設定され、一方の経路で輻輳が発生しているような場合に生じる。
このような状況では、他の方法によって解決した上で、本発明を適用する。例えば、パケット損失に対しては、通信経路に十分な利用帯域を確保してからパケットを送信する。また、パケットの順序逆転に対しては、経路を一意に決定するか、又は、帯域管理によって輻輳を抑制する。
図3によれば、最初は、パケット送信装置から送信されたパケットは、一定の伝送遅延で、パケット受信装置によって受信されている(パケット1)。しかし、パケット送信装置が、パケットを送信し続けていると、次第に伝送遅延が増加していく(パケット2〜5)。そして、最大伝送遅延Mに達すると、急激に伝送遅延が減少し始める(パケット6〜9)。結局、最初の一定の伝送遅延に戻る(パケット10)。
このような動作に基づくジッタ平均値は、以下のモデル式によって表される。
Do :パケット毎の伝送遅延増加量
Δ :パケット毎の伝送遅延減少量(=パケット送信時間間隔)
M/Do :最大伝送遅延における遅延増加の送信パケット数
M/Do×Do:遅延増加における最大伝送遅延
M/Δ :最大伝送遅延における遅延減少の送信パケット数
M/Δ×Δ :遅延減少における最大伝送遅延
Figure 2008244894
(分子)M/Do×Do+M/Δ×Δ:遅延増加及び遅延減少の全伝送遅延
(分母)M/Do+M/Δ:送信パケット総数
式2によれば、Δ=10ms及びDo=30msの場合、ジッタ平均値Jave=15msとなる。
ここで、式2についてDoが∞に大きくなったとしても、高々2×Δにしかならないことが、式3から理解できる。
Figure 2008244894
そうすると、Δ=10msと、最大値を与えるDo→∞の場合、ジッタ平均最大値(上限値)Javeは、高々20ms(2・Δ)となる。従って、パケット受信装置における受信バッファサイズは、ジッタ平均最大値Jave=20msとする確率分布に基づいて算出することができる。
図4は、ジッタに対する度数分布を表すグラフである。
図4によれば、ジッタ平均最大値を2Δとし、ジッタの確率分布から救済範囲を考慮に入れた2Δ+αを受信バッファサイズとする。救済範囲までの受信パケットに関して、バッファエンプティに陥ることなく、十分な受信バッファサイズを確保し、且つ、余計な遅延を発生させることなく、スムーズで安定した再生を保証する。
例えば、ジッタの確率分布が、式4に確率密度関数を示す(m,σ2)の正規分布に従う場合(m:平均、σ2:分散)、m=2Δとなる。
Figure 2008244894
このとき、受信バッファサイズを2Δ+3σに設定することにより、99%以上の受信パケットを安定して受信再生できることになる。また、2Δ+2σに設定することにより、95%以上の受信パケットを安定して受信再生できる。このように、救済範囲に応じて受信バッファサイズを決定することもできる。例えば、FEC(Frame Error Correct)の強度が強い場合には、救済範囲の割合をある程度下げても、再生に支障を及ぼさないと考えられる。
また、ジッタの確率分布が、式5に確率密度関数を示す指数分布に従う場合、m(平均値)=2Δとなる。
Figure 2008244894
このとき、m(平均値)=σ(標準偏差)=2Δとなる。従って、受信バッファを3σ(6Δ)に設定することにより、95%以上の受信パケットを安定して受信再生できることになる。また、2σ(4Δ)で86%以上、又はσ(2Δ)で63%以上の受信パケットを安定して受信再生できることになる。
式6は、式5の確率分布を0〜tまで積分した式である。t=3σ、2σ、σと代入することで救済される確率が求められる。
Figure 2008244894
ジッタの確率分布が分からない場合においても、分布の標準偏差σが既知であれば、式7のチェビシェフの不等式より、所望の救済範囲を得るためには、何σ分まで考慮すればよいかが分かる。
Figure 2008244894
X:確率変数、k:k>0の任意の数
例えば、8/9(88.8%)救済したい場合には、K=3として、3σとすればよい。即ち、受信バッファ量は、m+3σ=2Δ+3σに設定すればよい。一方、15/16(93.8%)救済したい場合には、K=4とおいて、4σとすればよい。すなわち、受信バッファ量は、m+4σ=2Δ+4σに設定すればよい。
ここで、具体的に数値を代入して説明する。
映像符号化ビットレートが4Mpbsで、送信するパケットのペイロードサイズが1400Byteの場合、1秒間に357個のパケットが送出される。そのとき、パケット送信時間間隔は、2.8msecになる。従って、2Δ=5.6msecとなる。
映像符号化ビットレート:4Mpbs
パケットのペイロードサイズ:1400Byte
1秒間のパケット数=(4Mbit/8bit)/1400Byte
=357(個)
パケット送信時間間隔Δ=1000(ms)/357(個)=2.8msec
2Δ=2×2.8msec=5.6msec
ここで、ジッタの確率分布が指数分布に従う場合、以下のようになる。
m(平均値)=σ(標準偏差)=2Δ=5.6msec
受信バッファサイズ3σ(6Δ)=16.8msec−>95%以上の安定再生
2σ(4Δ)=11.2msec−>86%以上の安定再生
σ(2Δ) =5.6msec −>63%以上の安定再生
また、ジッタの確率分布が分からない場合で、標準偏差σが既知の場合(例えば、σ=8msecの場合)、以下のようになる。
m(平均値)=2Δ=5.6msec
m+4σ=5.6msec+4×8msec=37.6msec
−>93.8%以上の安定再生
m+3σ=29.6msec −>88.8%以上の安定再生
図5は、本発明におけるパケット受信装置の機能構成図である。
図5によれば、パケット受信装置1は、図1と比較して、ジッタ平均最大値算出部104と、受信バッファサイズ決定部105と、ジッタ計測部106と、送信時間間隔受信部107とを有する。これらの機能部は、パケット受信装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムによっても実現することができる。
ジッタ平均最大値算出部104は、パケット送信時間間隔Δに基づいて、Δの2倍(2Δ)をジッタ平均最大値として算出する。ジッタ平均最大値は、受信バッファサイズ決定部105へ出力される。
受信バッファサイズ決定部105は、ジッタ平均最大値に基づいて受信バッファサイズを決定する。また、ジッタ標準偏差σに基づいて救済範囲を広げて、受信バッファサイズを決定することもできる。
受信バッファサイズ決定部105は、ジッタ計測部106によって計測されたジッタの確率分布が、(m,σ2)の正規分布に従う場合に、受信バッファサイズを2Δ+3σに設定し、99%以上の受信パケットを安定して受信再生することができる。また、受信バッファサイズ決定部105は、ジッタ計測部106によって計測されたジッタの確率分布が、m(平均値)=σ(標準偏差)の指数分布に従う場合に、受信バッファサイズを3σ(6Δ)に設定し、95%以上の受信パケットを安定して受信再生することもできる。更に、標準偏差σが既知の場合、受信バッファサイズ決定部105は、受信バッファサイズを2Δ+4σに設定し、93.8%以上の受信パケットを安定して受信再生することもできる。
尚、映像符号化ビットレート及び伝送パケットサイズの組み合わせが1種類の場合、パケット受信装置の受信バッファサイズを固定として構成することもできる。また、映像符号化ビットレート及び伝送パケットサイズの組み合わせが、限定された複数種類ある場合、それら組み合わせに対応した受信バッファサイズを複数備えておき、通信状態に応じて、受信バッファサイズを選択することもできる。
ジッタ計測部106は、ジッタを計測し、該ジッタとその回数(度数)とからなる統計的な確率分布を導出する。ジッタ計測部106は、例えば前述した図4のようなヒストグラムを作成する。これにより、ジッタの確率分布が、正規分布に従うものか、又は指数分布に従うものかを検出することができる。「正規分布」「指数分布」の情報は、受信バッファサイズ決定部105へ出力される。
送信時間間隔受信部107は、パケット送信装置2からパケット送信時間間隔Δを受信する。パケット送信装置は、映像符号化ビットレート及び伝送パケットサイズから算出される送信パケットの送信時間間隔時間Δ[ms]を算出し、その送信時間間隔時間Δを、パケット受信装置へ送信する。
送信時間間隔受信部107は、受信したパケット送信時間間隔Δを、ジッタ平均最大値算出部104へ出力する。また、送信時間間隔受信部107は、伝送途中に、映像符号化ビットレート及び伝送パケットサイズが変更になった際に、変更後のパケット送信時間間隔Δを受信することもできる。受信したパケット送信時間間隔Δは、ジッタ平均最大値算出部104へ出力され、受信バッファサイズを再構成することができる。
以上、詳細に説明したように、本発明のパケット受信装置、方法及びプログラムによれば、パケット送信装置におけるパケット送信時間間隔Δのみに基づいてジッタ平均最大値を算出し、そのジッタ平均最大値をカバーする必要十分な受信バッファサイズを決定することができる。
前述した本発明における種々の実施形態によれば、当業者は、本発明の技術思想及び見地の範囲における種々の変更、修正及び省略を容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
従来技術におけるパケット受信装置の機能構成図である。 ジッタの説明図である。 本発明におけるジッタのモデルシーケンス図である。 ジッタ対度数のヒストグラムである。 本発明におけるパケット受信装置の機能構成図である。
符号の説明
1 パケット受信装置
101 受信バッファ部
102 パケット解析部
103 同期制御部
104 ジッタ平均最大値算出部
105 受信バッファサイズ決定部
106 ジッタ計測部
107 送信時間間隔受信部
111 映像デコーダ部
112 映像バッファ部
113 ディスプレイ部
121 音声デコーダ部
122 音声バッファ部
123 スピーカ部
2 パケット送信装置

Claims (12)

  1. 受信バッファを有するパケット受信装置において、
    パケット送信時間間隔Δに基づいてジッタ平均最大値を算出するジッタ平均最大値算出手段と、
    前記ジッタ平均最大値に基づいて受信バッファサイズを決定する受信バッファサイズ決定手段と
    を有することを特徴とするパケット受信装置。
  2. 前記ジッタ平均最大値算出手段は、前記パケット送信時間間隔Δの2倍(2Δ)を、前記ジッタ平均最大値とすることを特徴とする請求項1に記載のパケット受信装置。
  3. 前記ジッタを計測し、該ジッタとその回数(度数)とからなる統計的な確率分布を導出するジッタ計測手段を更に有し、
    前記受信バッファサイズ決定手段は、前記ジッタ平均最大値及びジッタ標準偏差に基づいて、前記受信バッファサイズを決定することを特徴とする請求項2に記載のパケット受信装置。
  4. 前記受信バッファサイズ決定手段は、前記ジッタ計測手段によって計測された前記ジッタの確率分布が、(m,σ2)の正規分布に従う場合に、前記受信バッファサイズを2Δ(パケット送信時間間隔Δの2倍)+3σに設定し、99%以上の受信パケットを安定して受信再生することを特徴とする請求項3に記載のパケット受信装置。
  5. 前記受信バッファサイズ決定手段は、前記ジッタ計測手段によって計測された前記ジッタの確率分布が、m(平均値)=σ(標準偏差)の指数分布に従う場合に、前記受信バッファサイズを3σ(6Δ:パケット送信時間間隔Δの6倍)に設定し、95%以上の受信パケットを安定して受信再生することを特徴とする請求項3に記載のパケット受信装置。
  6. 標準偏差σが既知の場合、前記受信バッファサイズ決定手段は、前記受信バッファサイズを2Δ+4σに設定し、93.8%以上の受信パケットを安定して受信再生することを特徴とする請求項2に記載のパケット受信装置。
  7. パケット送信装置から前記パケット送信時間間隔Δを受信し、該パケット送信時間間隔Δをジッタ平均最大値算出手段へ出力するパケット送信時間間隔受信手段を更に有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のパケット受信装置。
  8. 前記パケット送信時間間隔受信手段は、伝送途中に、映像符号化ビットレート及び伝送パケットサイズが変更になった際に、変更後の前記パケット送信時間間隔Δを受信し、該パケット送信時間間隔Δを前記ジッタ平均最大値算出手段へ出力することを特徴とする請求項7に記載のパケット受信装置。
  9. 受信バッファを有するパケット受信装置における受信バッファサイズ決定方法において、
    パケット送信時間間隔Δに基づいてジッタ平均最大値を算出する第1のステップと、
    前記ジッタ平均最大値に基づいて受信バッファサイズを決定する第2のステップと
    を有することを特徴とする受信バッファサイズ決定方法。
  10. 第1のステップは、前記パケット送信時間間隔Δの2倍を、前記ジッタ平均最大値とすることを特徴とする請求項9に記載の受信バッファサイズ決定方法。
  11. 受信バッファを有する通信装置に搭載されたコンピュータを機能させるパケット受信用のプログラムにおいて、
    パケット送信時間間隔Δに基づいてジッタ平均最大値を算出するジッタ平均最大値算出手段と、
    前記ジッタ平均最大値に基づいて受信バッファサイズを決定する受信バッファサイズ決定手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とするパケット受信用のプログラム。
  12. 前記ジッタ平均最大値算出手段は、前記パケット送信時間間隔Δの2倍を、前記ジッタ平均最大値とすることを特徴とする請求項11に記載のパケット受信用のプログラム。
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