JP2001160826A - 遅延ゆらぎ吸収装置、遅延ゆらぎ吸収方法 - Google Patents

遅延ゆらぎ吸収装置、遅延ゆらぎ吸収方法

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JP2001160826A
JP2001160826A JP34443499A JP34443499A JP2001160826A JP 2001160826 A JP2001160826 A JP 2001160826A JP 34443499 A JP34443499 A JP 34443499A JP 34443499 A JP34443499 A JP 34443499A JP 2001160826 A JP2001160826 A JP 2001160826A
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Abstract

(57)【要約】 【解決すべき課題】 音声の明瞭性を損なうことなく、
遅延付加量の増加、減少を行うことを可能にする遅延ゆ
らぎ吸収装置及び遅延ゆらぎ吸収方法を提供することに
ある。 【課題を解決するための手段】 音声検出手段により、
音声パケットに対して無音の音声パケットを検出し、検
出された音声パケットに無音を示す無音情報を付加す
る。そして、遅延量制御手段は、遅延量算出段により測
定された遅延ゆらぎ量と、設定されている遅延設定値と
を比較し、測定された遅延ゆらぎ量が遅延設定値よりも
予め設定された値以上大きい場合には遅延量を増加させ
る指示を出し、前記測定された遅延ゆらぎ量が前記遅延
設定値よりも予め設定された値以上小さい場合には遅延
量を減少させる指示を出し、この指示に基づいて、遅延
量調整手段が、遅延量を増加させる場合には前記無音情
報が付加された音声パケットを繰り返し送出し、遅延量
を減少させる場合には前記無音情報が付加された音声パ
ケットを破棄することにより遅延量を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遅延ゆらぎ吸収装置
及び遅延ゆらぎ吸収方法に関し、特にインターネットに
代表されるパケット通信網を用いて音声通信を行う場
合、ネットワークのトラフィックなどにより発生する遅
延ゆらぎを吸収するための音声通信ゆらぎ吸収装置及び
音声通信ゆらぎ吸収方法に関する。
【従来の技術】近年、インターネットの隆盛に伴いパケ
ット通信網が普及している。このパケット通信網はデー
タ通信を行うことを主目的として発展した。パケット通
信網は、通信帯域が狭い場合には伝送遅延が大きくな
り、通信帯域が広い場合には伝送遅延は小さくなる特徴
をもつ。さらに、パケット通信網はバースト的なトラフ
ィックが発生すると、その瞬間だけ伝送遅延が大きくな
る。従って、パケット通信網においてデータとして音声
を伝送する場合、上述の特徴から、伝送する音声には遅
延ゆらぎが発生してしまう。
【0002】一方、電話器などで用いられる音声通信網
は、一定時間間隔で一定量ずつ音声データを送受信する
特徴をもつ。
【0003】従って、パケット通信網上を伝送されてき
た音声データを、電話器などの音声再生装置や音声通信
網に出力する為の装置には、パケット通信網で発生する
遅延ゆらぎを吸収する機能が必要となる。
【0004】ところで、音声データをパケット化するた
めに用いられるプロトコルは各種あるが、代表的なプロ
トコルのひとつとしてRTP(Real-time Transport Pr
otocol)がある。このRTPは、音声データをパケット
化してパケット通信網に送信する際、音声データにシー
ケンス番号及びパケット送信時刻を付加して送信するも
のである。そして、音声パケットの受信側では音声デー
タに付加されたシーケンス番号及びパケット送信時刻に
基づいて、遅延ゆらぎを吸収する。
【0005】また、パケット網から音声データを受信
し、音声通信網へ送り出す装置では、遅延ゆらぎを吸収
するため、一般的にFIFOバッファが用いられる。大
きな遅延ゆらぎを吸収するためには、先頭音声パケット
をFIFOバッファに入力してから出力するまでの時間
を大きくする、つまりFIFOバッファにおける遅延量
を大きくする。しかし、必要以上に大きな遅延は、音声
のやり取りを不自然にし、音声通信で会話を行う場合の
妨げになる。従って、遅延量は、遅延ゆらぎを吸収する
のに必要な最小限の量にする必要がある。
【0006】そこで、遅延量を必要な最小限の量にする
技術として、特開平11−41287号公報に開示され
た技術がある(以下、従来技術1という)。この従来技
術1は、FIFOバッファに蓄積された音声データが一
定量を超えた場合において、その一定量を超える時間が
一定時間継続し、かつその蓄積音声データの無音状態を
検出した場合、リセット手段によってFIFOバッファ
の蓄積容量をゼロにクリアすることを特徴とする。
【0007】また、パケット通信網で発生する遅延ゆら
ぎを吸収するための他の従来技術として、図4に開示さ
れる技術がある(以下、従来技術2という)。この従来
技術2に開示される遅延ゆらぎ吸収装置は、遅延ゆらぎ
を吸収するために一時的に音声パケットを蓄積するFI
FOバッファ20と、音声パケットの送信時刻と受信時
刻とを比較して遅延ゆらぎ量を算出するジッタ算出部2
1と、FIFOバッファ20から音声パケットを読み出
すタイミングを決めるとともに、遅延量を大きくする場
合には無音パケットを挿入し、遅延量を小さくする場合
には音声データを破棄する機能をもつ遅延付加部22
と、ジッタ算出部21で算出した遅延ゆらぎ量に基づき
遅延付加部22で付加する遅延量の増減の指示を与える
判定部23とから成る。
【0008】パケット通信網から受信する音声データ
は、FIFOバッファ20に蓄積されると同時にジッタ
算出部21で送信時刻と受信時刻とが比較され、ジッタ
(遅延ゆらぎ量)が算出される。判定部23ではジッタ算
出部21で算出された遅延ゆらぎを吸収するのに十分な
大きさの遅延量を求める。この算出遅延量が現在の設定
値よりもある値以上大きい場合には遅延量を大きくする
ように遅延付加部22に指示を出す。一方、算出遅延量
が現在の設定値よりもある値以上小さい場合には遅延量
を小さくするように遅延付加部22に指示を出す。遅延
付加部22は判定部23の指示に基づき、無音パケット
を挿入する、または、音声パケットを破棄することで遅
延量を調節する。尚、無音パケットを挿入する代わりに
ノイズパケットを挿入する場合や、1つの音声パケット
を繰り返し送出する場合もある。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術1及び従来技術2には、以下の問題点があった。
【0009】まず、従来技術1では、バッファ蓄積量は
固定である為、蓄積量を大きめに設定する必要があっ
た。従って、遅延量が大きくなってしまうために音声の
遅延が大きくなり、自然な会話の妨げになってしまうと
いう問題があった。また、バッファ蓄積量は固定である
為、パケット通信網の遅延ゆらぎの変動に柔軟に対応で
きないという問題もあった。
【0010】従来技術2では、遅延付加部22で遅延を
大きくする場合には、擬似的な、すなわち人工的に生成
された無音パケットやノイズパケットを繰り返し挿入す
る為、送信側で送信していない音声データが送出される
ことになり、電話器や音声通信網へ届く音声データには
もともと存在していない音が混ざり、違和感が生じると
いう問題点があった。そこで、本発明は上記問題点に鑑
みて発明されたものであり、本発明の目的は音声の明瞭
性を損なうことなく、遅延付加量の増加、減少を行うこ
とを可能にする遅延ゆらぎ吸収装置及び遅延ゆらぎ吸収
方法を提供することにある。
【課題を解決する為の手段】本発明の目的は、パケット
通信網から送られてくる音声データの遅延ゆらぎを吸収
する遅延ゆらぎ吸収装置であって、パケット通信網から
送られてきた音声パケットを一時的に蓄積するバッファ
と、到着した前記音声パケットの遅延ゆらぎ量を測定す
る遅延ゆらぎ算出手段と、前記バッファに蓄積されてい
る音声パケットを取り出し、取り出した音声パケットに
対して無音を検出し、無音の音声パケットに無音を示す
無音情報を付加する無音検出手段と、前記遅延ゆらぎ算
出手段で測定された遅延ゆらぎ量と、設定されている遅
延設定値とを比較し、前記測定された遅延ゆらぎ量が前
記遅延設定値よりも所定値以上大きい場合には遅延量を
増加させる指示を出し、前記測定された遅延ゆらぎ量が
前記遅延設定値よりも所定値以上小さい場合には遅延量
を減少させる指示を出す遅延量制御手段と、前記遅延量
制御手段からの指示を受け、遅延量を増加させる場合に
は前記無音情報が付加された音声パケットを繰り返し送
出し、遅延量を減少させる場合には前記無音情報が付加
された音声パケットを破棄することにより遅延量を調整
する遅延量調整手段とを有することを特徴とする遅延ゆ
らぎ吸収装置によって達成される。
【0011】本発明は、音声検出手段により、音声パケ
ットに対して無音の音声パケットを検出し、検出された
音声パケットに無音を示す無音情報を付加する。そし
て、遅延量制御手段は、遅延量算出段により測定された
遅延ゆらぎ量と、設定されている遅延設定値とを比較
し、測定された遅延ゆらぎ量が遅延設定値よりも予め設
定された値以上大きい場合には遅延量を増加させる指示
を出し、前記測定された遅延ゆらぎ量が前記遅延設定値
よりも予め設定された値以上小さい場合には遅延量を減
少させる指示を出し、この指示に基づいて、遅延量調整
手段が、遅延量を増加させる場合には前記無音情報が付
加された音声パケットを繰り返し送出し、遅延量を減少
させる場合には前記無音情報が付加された音声パケット
を破棄することにより遅延量を調整することを特徴とす
る。
【0012】尚、上記遅延ゆらぎ吸収装置に、前記バッ
ファに蓄積されている音声パケットを取り出し、取り出
した音声パケットに対して音程、音量又は音質に変化が
ない音声パケットを検出し、検出された音声パケットに
音程、音量又は音質に変化がないことを示す無変化情報
を付加する手段と、前記遅延量制御手段からの指示を受
け、遅延量を増加させる場合には前記無変化情報が付加
された音声パケットを繰り返し送出し、遅延量を減少さ
せる場合には前記無変化情報が付加された音声パケット
を破棄することにより遅延量を調整する第2の遅延量調
整手段とを更に設けることもできる。
【0013】また、前記遅延量制御手段は、前記遅延ゆ
らぎ算出手段で測定された遅延ゆらぎ量と設定されてい
る遅延設定値とを比較し、前記測定された遅延ゆらぎ量
が前記遅延設定値よりも予め設定された第2の所定値以
上大きい場合には、無音情報が付加されていない音声パ
ケットも繰り返して送出する指示を出し、前記遅延ゆら
ぎ量が前記遅延設定値よりも予め設定された第2の所定
値よりも小さい場合には、無音情報が付加されていない
音声パケットも破棄するように指示を出すように構成さ
れ、前記遅延量調整手段は、前記無音情報が付加されて
いない音声パケットも繰り返して送出する指示を受けた
場合には、無音情報が付加されていない音声パケットも
繰り返して送出し、前記無音情報が付加されていない音
声パケットも破棄する指示を受けた場合には、無音情報
が付加されていない音声パケットも破棄するように構成
することも可能である。
【0014】また、前記遅延ゆらぎ算出手段は、音声パ
ケットに付加されている送信時刻と、前記音声パケット
を受信した受信時刻とに基づいて、遅延ゆらぎ量を算出
するように構成することが可能である。
【0015】また、音声パケットは、RTP(Real-time
Transport Protocol)に基づいてパケット化されている
ことが好ましい。
【0016】上記本発明の目的は、パケット通信網から
送られてくる音声データの遅延ゆらぎを吸収する遅延ゆ
らぎ吸収方法であって、パケット通信網から送られてき
た音声パケットを一時的に蓄積するステップと、到着し
た前記音声パケットの遅延ゆらぎ量を測定するステップ
と、前記蓄積されている音声パケットを取り出し、取り
出した音声パケットに対して無音を検出し、無音の音声
パケットに無音を示す無音情報を付加するステップと、
前記測定された遅延ゆらぎ量と、設定されている遅延設
定値とを比較し、前記測定された遅延ゆらぎ量が前記遅
延設定値よりも所定値以上大きい場合には前記無音情報
が付加された音声パケットを繰り返し送出し、前記測定
された遅延ゆらぎ量が前記遅延設定値よりも所定値以上
小さい場合には前記無音情報が付加された音声パケット
を破棄することにより遅延量を調整するステップとを有
することを特徴とする遅延ゆらぎ吸収方法によって達成
される。
【0017】尚、上記遅延ゆらぎ吸収方法に、前記蓄積
されている音声パケットを取り出し、取り出した音声パ
ケットに対して音程、音量又は音質に変化がない音声パ
ケットを検出し、検出された音声パケットに音程、音量
又は音質に変化がないことを示す無変化情報を付加する
ステップと、遅延量を増加させる場合には前記無変化情
報が付加された音声パケットを繰り返し送出し、遅延量
を減少させる場合には前記無変化情報が付加された音声
パケットを破棄するステップとを更に有することも可能
である。
【0018】また、上記遅延ゆらぎ吸収方法に、前記測
定された遅延ゆらぎ量が前記遅延設定値よりも第2の所
定値以上大きい場合には、無音情報が付加されていない
音声パケットも繰り返して送出し、前記測定された遅延
ゆらぎ量が前記遅延設定値よりも第2の所定値以上小さ
い場合には、無音情報が付加されていない音声パケット
も破棄するステップを更に有することも可能である。
【0019】また、前記遅延ゆらぎ量を測定するステッ
プは、音声パケットに付加されている送信時刻と、前記
音声パケットを受信した受信時刻とに基づいて、遅延ゆ
らぎ量を算出するステップであることが好ましい。
【0020】また、音声パケットは、RTP(Real-time
Transport Protocol)に基づいてパケット化されている
ことが好ましい。
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。
【0021】尚、パケット通信網上を伝送される音声デ
ータは、RTP(Real-time Transport Protocol)に代表
される画像、音声通信用プロトコルを用いてパケット化
することが一般的であり、本発明の実施の形態において
も、パケット網上を伝送される音声データはRTPを用
いてパケット化されたものとして説明する。
【0022】図1は本実施の形態を示すブロック図であ
る。
【0023】図1中、1はパケット通信網から入力され
た音声パケットaを一時的に蓄積しておくバッファであ
り、FIFO(First-in First-out)方式のバッファが用
いられている。
【0024】2はジッタ算出部であり、このジッタ算出
部2は音声パケットaの到着とともに、到着した音声パ
ケットaのジッタb(遅延ゆらぎ量b)を算出するもの
である。算出の方法としては、受信データに付加されて
いる送信時刻と、データを受信した受信時刻とを比較し
て遅延ゆらぎ量bを算出する。
【0025】3は判定部であり、この判定部3はジッタ
算出部で算出された遅延ゆらぎ量bに基づいて遅延量c
を算出して後述する遅延付加部5に指示dをだすもので
ある。尚、遅延量の算出する際、算出遅延ゆらぎ量bを
吸収するのに十分な大きさの遅延量を求める。また、遅
延付加部5への指示の方法としては、算出遅延量cと遅
延付加部5に設定されている現在の遅延設定値eとを比
較する。そして、算出遅延量cが遅延設定値dよりも所
定の値x(予め設定しておく)以上大きい場合には遅延
量を大きくするように遅延付加部5に指示dを出す。一
方、算出遅延量cが遅延設定値eよりも前記所定値x以
上小さい場合には遅延量を小さくするように遅延付加部
5に指示dを出す。
【0026】4は無音検出部である。この無音検出部4
は、遅延付加部5から音声パケット読み出し要求fがあ
った場合にFIFOバッファ1からパケットを取りだし
(要求g)、取り出したパケットが無音であるか否かに
ついて検出する。そして、取り出したパケットhが無音
である場合には、無音パケットであることを示す無音情
報として、音声パケットhに無音を示すフラグを立てる
ように構成されている。
【0027】5は遅延付加部である。この遅延付加部5
は判定部3の指示dに基づき無音パケットを繰り返す、
または破棄することで遅延量を増減する。すなわち、受
けた指示dが遅延量を大きくする指示である場合には、
無音を示すフラグが付加されている音声パケット(無音
パケット)とその複製ひとつとを送出するように構成さ
れている。一方、受けた指示dが遅延量を小さくする指
示である場合には、無音を示すフラグが付加されている
音声パケットひとつを破棄するように構成されている。
【0028】次に、上記の如く構成された本実施の形態
の動作について、図2のフローチャートを参照しながら
説明する。尚、本説明において、上述した所定値xを1
5msecとして説明する。
【0029】まず、パケット通信網から受信した音声パ
ケットaはFIFOバッファ1に蓄えられると同時に
(Step 100)、ジッタ算出部2が遅延ゆらぎ量
bを算出する(Step 101)。
【0030】判定部3では算出した遅延ゆらぎbを吸収
するのに十分な大きさの遅延量を求め、この算出遅延量
cと遅延付加部5に設定されている現在の遅延設定値d
とを比較する(Step 102)。算出遅延量cが遅
延設定値eよりも15msec以上大きい場合には遅延量を
大きくするように遅延付加部5に指示dを出す(Ste
p 103)。算出遅延量cが遅延設定値eよりも15
msec以上小さい場合には遅延量を小さくするように遅延
付加部5に指示dを出す(Step 104)。
【0031】無音検出部4は、遅延付加部5から音声パ
ケット読み出し要求fがあったとき、FIFOバッファ
1から音声パケットを取り出す(Step 105)。
取り出した音声パケットが無音であるか否かを検出する
(Step 106)。そして、音声パケットが無音で
あると判断した場合にはそれを示すフラグを音声パケッ
トに立てて遅延付加部5に送出する(Step 10
7)。一方、音声パケットが無音でないと判断した場合
には、フラグを立てずに音声パケットを遅延付加部5に
送出する(Step 108)。
【0032】遅延付加部5は判定部3の指示に基づき遅
延量の増減を行う。遅延を増加させる場合には無音フラ
グの立った音声パケットとその複製ひとつとを送出する
(Step 109)。遅延を減少させる場合には無音
フラグの立った音声パケットひとつを破棄する(Ste
p 110)。
【0033】このように動作することにより、本発明は
遅延付加量を増加させるときには、送信側が送信されて
きた音声パケットのうち無音部分を繰り返し再生するこ
とにより、音声と音声との間の無音部分を長く再生する
ことで遅延量を増加するので、人工的に作成したノイズ
を挿入する手法や、話声を無作為に繰り返す手法より再
生音が不自然にならず、会話の明瞭性を保つことができ
る。
【0034】尚、本実施の形態の説明において、上記遅
延量の増減の指示dの基準となる所定の値を15msecと
して説明したが、あくまで一例であり、実際には音声デ
ータをパケット化するときのパケット化時間間隔やパケ
ット通信網の伝送特性によって異なる値となる。
【0035】また、本実施の形態の説明において、繰り
返す音声パケット(無音パケット)の複製をひとつとし
たが、システムの状態を考慮してふたつ以上複製して繰
り返し送出しても良い。更に、本実施の形態の説明にお
いて、破棄するパケットについても、システムの状態を
考慮してふたつ以上破棄しても良い。
【0036】更に、判定部3が遅延付加部5に遅延量の
増減の指示dを出す際、算出遅延量cと遅延設定値eと
が大きく異なる場合、例えば上述の例では30msec(第
2の所定値)以上の差がある場合には、無音フラグの立
った音声パケットだけでなく通常の音声パケットについ
ても破棄、または繰り返しを実行するように構成しても
良い。この場合、判定部3を、算出遅延量cと遅延設定
値eとの差が第2の所定値(例えば、30msec)以上の
差がある場合には、無音フラグの立った音声パケットだ
けでなく通常の音声パケットについても破棄、または繰
り返しを実行する指示をだす様に構成する。そして、指
示を受けた遅延付加部5が、無音フラグの立った音声パ
ケットだけでなく通常の音声パケットについても破棄、
または繰り返しを実行する様に構成すれば良い。尚、無
音フラグの立った音声パケットだけの破棄を開始する算
出遅延量cと遅延設定値eとの差の基準値(第1の所定
値)と、通常の音声パケットの破棄も開始する算出遅延
量と遅延設定値との差の基準値(第2の所定値)とは、
同じに定めても、またそれぞれ独立に定めても良い。
【0037】このように構成することにより、無音区間
の少ない音声でも、遅延ゆらぎ吸収を行うことが可能に
なる。
【0038】次に他の実施の形態について説明する。
【0039】図3は本発明の他の実施の形態のブロック
図である。
【0040】他の実施の形態と上述した実施の形態とが
異なる点は、図3に示される如く長音検出部10が更に
付加された点である。
【0041】長音検出部10では、音程、音量、音質に
変化がない音声パケットを検出したとき、該当する音声
パケットにフラグを立てる。遅延付加部5では無音フラ
グの立った音声パケットと同様に扱う。
【0042】このように構成することによって、一定の
音程、音量、音質の続く部分は、一般的な会話において
重要でないことが多く、会話の明瞭性を損なわずに済
む。
【0043】
【発明の効果】本発明の音声通信ゆらぎ吸収方法では、
音声通信ゆらぎを吸収するため、遅延付加量を増加させ
るときには無音部分を繰り返し再生する。会話中の音声
ではなく、音声と音声の間の無音部分を長く再生するこ
とで遅延量を増加するので、人工的に作成したノイズを
挿入する手法や、話声を無作為に繰り返す手法より再生
音が不自然にならず、会話の明瞭性を保つことができ
る。
【0044】また、遅延付加量を減少させるときには無
音部分を破棄するので、同様に会話の明瞭性を損なうこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本実施の形態のブロック図である。
【図2】図2は本実施の形態の動作フローチャートであ
る。
【図3】図3は他の実施の形態のブロック図である。
【図4】図4は従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
1 FIFOバッファ 2 ジッタ算出部 3 判定部 4 無音検出部 5 遅延付加部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パケット通信網から送られてくる音声デ
    ータの遅延ゆらぎを吸収する遅延ゆらぎ吸収装置であっ
    て、 パケット通信網から送られてきた音声パケットを一時的
    に蓄積するバッファと、 到着した前記音声パケットの遅延ゆらぎ量を測定する遅
    延ゆらぎ算出手段と、 前記バッファに蓄積されている音声パケットを取り出
    し、取り出した音声パケットに対して無音を検出し、無
    音の音声パケットに無音を示す無音情報を付加する無音
    検出手段と、 前記遅延ゆらぎ算出手段で測定された遅延ゆらぎ量と、
    設定されている遅延設定値とを比較し、前記測定された
    遅延ゆらぎ量が前記遅延設定値よりも所定値以上大きい
    場合には遅延量を増加させる指示を出し、前記測定され
    た遅延ゆらぎ量が前記遅延設定値よりも所定値以上小さ
    い場合には遅延量を減少させる指示を出す遅延量制御手
    段と、 前記遅延量制御手段からの指示を受け、遅延量を増加さ
    せる場合には前記無音情報が付加された音声パケットを
    繰り返し送出し、遅延量を減少させる場合には前記無音
    情報が付加された音声パケットを破棄することにより遅
    延量を調整する遅延量調整手段とを有することを特徴と
    する遅延ゆらぎ吸収装置。
  2. 【請求項2】 前記バッファに蓄積されている音声パケ
    ットを取り出し、取り出した音声パケットに対して音
    程、音量又は音質に変化がない音声パケットを検出し、
    検出された音声パケットに音程、音量又は音質に変化が
    ないことを示す無変化情報を付加する手段と、 前記遅延量制御手段からの指示を受け、遅延量を増加さ
    せる場合には前記無変化情報が付加された音声パケット
    を繰り返し送出し、遅延量を減少させる場合には前記無
    変化情報が付加された音声パケットを破棄することによ
    り遅延量を調整する第2の遅延量調整手段とを更に有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の遅延ゆらぎ吸収装
    置。
  3. 【請求項3】 前記遅延量制御手段は、前記遅延ゆらぎ
    算出手段で測定された遅延ゆらぎ量と設定されている遅
    延設定値とを比較し、前記測定された遅延ゆらぎ量が前
    記遅延設定値よりも予め設定された第2の所定値以上大
    きい場合には、無音情報が付加されていない音声パケッ
    トも繰り返して送出する指示を出し、前記遅延ゆらぎ量
    が前記遅延設定値よりも予め設定された第2の所定値よ
    りも小さい場合には、無音情報が付加されていない音声
    パケットも破棄するように指示を出すように構成され、 前記遅延量調整手段は、前記無音情報が付加されていな
    い音声パケットも繰り返して送出する指示を受けた場合
    には、無音情報が付加されていない音声パケットも繰り
    返して送出し、前記無音情報が付加されていない音声パ
    ケットも破棄する指示を受けた場合には、無音情報が付
    加されていない音声パケットも破棄するように構成され
    ていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    遅延ゆらぎ吸収装置。
  4. 【請求項4】 前記遅延ゆらぎ算出手段は、音声パケッ
    トに付加されている送信時刻と、前記音声パケットを受
    信した受信時刻とに基づいて、遅延ゆらぎ量を算出する
    ように構成されていることを特徴とする請求項1から請
    求項3のいずれかに記載の遅延ゆらぎ吸収装置。
  5. 【請求項5】 音声パケットは、RTP(Real-time Tra
    nsport Protocol)に基づいてパケット化されていること
    を特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の
    遅延ゆらぎ吸収装置。
  6. 【請求項6】 パケット通信網から送られてくる音声デ
    ータの遅延ゆらぎを吸収する遅延ゆらぎ吸収方法であっ
    て、 パケット通信網から送られてきた音声パケットを一時的
    に蓄積するステップと、 到着した前記音声パケットの遅延ゆらぎ量を測定するス
    テップと、 前記蓄積されている音声パケットを取り出し、取り出し
    た音声パケットに対して無音を検出し、無音の音声パケ
    ットに無音を示す無音情報を付加するステップと、 前記測定された遅延ゆらぎ量と、設定されている遅延設
    定値とを比較し、前記測定された遅延ゆらぎ量が前記遅
    延設定値よりも所定値以上大きい場合には前記無音情報
    が付加された音声パケットを繰り返し送出し、前記測定
    された遅延ゆらぎ量が前記遅延設定値よりも所定値以上
    小さい場合には前記無音情報が付加された音声パケット
    を破棄することにより遅延量を調整するステップとを有
    することを特徴とする遅延ゆらぎ吸収方法。
  7. 【請求項7】 前記蓄積されている音声パケットを取り
    出し、取り出した音声パケットに対して音程、音量又は
    音質に変化がない音声パケットを検出し、検出された音
    声パケットに音程、音量又は音質に変化がないことを示
    す無変化情報を付加するステップと、 遅延量を増加させる場合には前記無変化情報が付加され
    た音声パケットを繰り返し送出し、遅延量を減少させる
    場合には前記無変化情報が付加された音声パケットを破
    棄するステップとを更に有することを特徴とする請求項
    6に記載の遅延ゆらぎ吸収方法。
  8. 【請求項8】 前記測定された遅延ゆらぎ量が前記遅延
    設定値よりも第2の所定値以上大きい場合には、無音情
    報が付加されていない音声パケットも繰り返して送出
    し、前記測定された遅延ゆらぎ量が前記遅延設定値より
    も第2の所定値以上小さい場合には、無音情報が付加さ
    れていない音声パケットも破棄するステップを更に有す
    ることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の遅延
    ゆらぎ吸収方法。
  9. 【請求項9】 前記遅延ゆらぎ量を測定するステップ
    は、音声パケットに付加されている送信時刻と、前記音
    声パケットを受信した受信時刻とに基づいて、遅延ゆら
    ぎ量を算出するステップであることを特徴とする請求項
    6から請求項8のいずれかに記載の遅延ゆらぎ吸収方
    法。
  10. 【請求項10】 音声パケットは、RTP(Real-time T
    ransport Protocol)に基づいてパケット化されているこ
    とを特徴とする請求項6から請求項9のいずれかに記載
    の遅延ゆらぎ吸収方法。
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