JP2008240118A - Taphole opening apparatus and taphole closing apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、高炉の出銑口を開孔するための出銑口開孔装置、及び開孔した出銑口を閉塞するための出銑口閉塞装置に関する。 The present invention relates to a sprue opening device for opening a sprue opening of a blast furnace, and a sprue port closing device for closing the opened spout.
一般に、高炉の操業は次の通り行われる。炉頂から炉内に鉄鉱石とコークスを装入し、炉下部に配設された羽口から熱風又はこれに加えて補助燃料を吹き込む。これにより、コークス及び補助燃料が高温の還元ガスに転換されて炉内を上昇する。炉上部より装入され降下する鉄鉱石が昇温、還元されて、金属状態となって溶銑となるとともに、その脈石成分は溶滓(スラグ)となり、炉床部に貯溜する。なお、溶滓はその比重が溶銑の比重よりも小さいため、溶銑の上に積み重なった状態で貯溜する。そして、出銑口を開孔してそこから溶銑滓を抽出し、出銑の終了後出銑口を閉塞する。通常はこのような操作が繰り返され操業が継続される。 In general, blast furnace operation is performed as follows. Iron ore and coke are charged into the furnace from the top of the furnace, and hot air or auxiliary fuel is blown in addition to the tuyere arranged at the bottom of the furnace. As a result, coke and auxiliary fuel are converted into high-temperature reducing gas and rise in the furnace. The iron ore charged and lowered from the upper part of the furnace is heated and reduced to become a metallic state and become hot metal, and its gangue component becomes hot metal (slag) and is stored in the hearth. Since the specific gravity of the hot metal is smaller than the specific gravity of the hot metal, it is stored in a state of being stacked on the hot metal. Then, the spout is opened, the hot metal is extracted therefrom, and the spout is closed after completion of the spout. Usually, such an operation is repeated and the operation is continued.
ところで、高炉操業においては、高炉の炉体や炉体レンガを冷却している冷却盤もしくはステーブクーラー又は羽口等が破損して、多量の水が炉内に浸入したり、炉壁部に生成した付着物の脱落や鉄鉱石の装入ミスによる多量装入等の結果、急激な炉熱不足となったりする場合がある。この場合、炉内に貯溜されている溶銑滓は次第に固化し、そのままでは通常の出銑ができなくなる事態に陥る。更に、羽口からの送風ができなくなってその送風量が急激に減少するため、溶銑滓が羽口ひいては送風支管にまで逆流して固化し、送風不能に至ることもある。このような事態を一般には高炉の冷え込みと呼び、これが起こると、炉内で固化した溶銑滓を溶解して炉外に流出させる必要がある。この復旧作業には長期間を要する。 By the way, in blast furnace operation, the cooling panel, stave cooler, or tuyere that cools the furnace body and bricks of the blast furnace is damaged, and a large amount of water enters the furnace or is generated in the furnace wall. As a result of a large amount of charging due to falling off of the attached deposits or mistakes of iron ore charging, there may be a sudden shortage of furnace heat. In this case, the hot metal stored in the furnace is gradually solidified, so that it becomes impossible to perform normal extraction. Furthermore, since air cannot be blown from the tuyere and the amount of blown air rapidly decreases, the hot metal may flow back to the tuyere and eventually to the blower branch and solidify, which may make it impossible to blow. Such a situation is generally called blast furnace cooling, and when this occurs, it is necessary to melt the molten iron solidified in the furnace and flow it out of the furnace. This restoration work takes a long time.
図7は、高炉の冷え込みによって炉内で固化した溶銑滓を溶解している状況を模式的に示す高炉の炉下部の縦断面図である。 FIG. 7 is a longitudinal sectional view of the lower part of the blast furnace schematically showing a state in which the molten iron solidified in the furnace is melted by the cooling of the blast furnace.
同図に示すように、高炉の炉体1は、その内側にあたる炉壁2及び炉底3をレンガ等の耐火物で構成され、その炉壁2の外側を鉄皮4で覆われている。炉体1には、鋳床8と概ね同じ高さの位置に、通常の出銑時に出銑口15(以下、「通常出銑口」と記すことがある)が形成される予定の領域5(以下、「通常出銑口用領域」と記すことがある)が予め設けられている。
As shown in FIG. 1, a
閉塞材(マッド)は、シャモット、粘土、コークス粉等を主原料とし、これに炭化ケイ素や電融アルミナを添加して混練したものである。このような通常出銑口用領域5が炉体1の周方向に所定の間隔をあけて複数配設される。
The plugging material (mud) is made from chamotte, clay, coke powder or the like as a main material, and kneaded with silicon carbide or fused alumina added thereto. A plurality of such
鋳床8には、各通常出銑口用領域5に対応して、それぞれ樋9が設けられている。各樋9は、各通常出銑口用領域5の通常出銑口15から流出した溶銑滓を受け、溶銑と溶滓に分離した後、溶滓を専用の処理設備に導くとともに、溶銑をその後の製鋼処理のためにトーピードカー等の溶銑運搬車に導く役割を担う。
The
また、炉体1には、通常出銑口用領域5の鉛直上方に、羽口部61が設けられている。この羽口部61には、後述する図1等で示す羽口6が設けられる。羽口6は、鉄皮4及び炉壁2を貫通して炉体1内に突出開口する。この羽口6には、後述する図1等で示すが、熱風送風設備につながる送風支管10からのブローパイプ11が連結される。羽口6の周辺には、羽口6及びブローパイプ11を冷却するための羽口冷却箱12やステーブクーラー13が設けられている。このような羽口6が炉体1の周方向に所定の間隔をあけて複数配設される。炉体1の周囲には、羽口6の位置よりも少し低い高さの位置に、羽口交換用デッキ14が設置されている。
Also, the
また、炉体1には、各通常出銑口用領域5とその直上の羽口6との間に、臨時に出銑口16(以下、「臨時出銑口」と記すことがある)が形成される予定の領域7(以下、「臨時出銑口用領域」と記すことがある)が予め設けられている。
Further, the
このような高炉において、冷え込みが起こると、一般には、固化した溶銑滓に対し、通常出銑口用領域5に通常の出銑時と同様の通常出銑口15を開孔するとともに、その直上の羽口6が配設された羽口部61を開く。そして、その通常出銑口15、その羽口部61に外部からそれぞれ鉄パイプ18、19を挿入し、各鉄パイプ18、19に酸素を送り込む。すると、各鉄パイプ18、19の先端が燃焼し、その燃焼熱により、その付近の固化した溶銑滓が逐次溶解していく。これにより通常出銑口15とその直上の羽口部61とが連絡すると、その羽口部61から炉内に熱風を吹き込み、この熱風による炉内コークスの燃焼熱により、炉内の固化した溶銑滓を少しずつ溶解しながら通常出銑口15から流出させていく。
In such a blast furnace, when chilling occurs, generally, a
もっとも、通常出銑口15とその直上の羽口部61とが連絡できないときには、その通常出銑口15と羽口部61との間の臨時出銑口用領域7に、臨時出銑口16を開孔したり、その通常出銑口15と羽口部61との間という意味では同じ通常出銑口用領域5内での通常出銑口15の直上に、臨時出銑口17を開孔したりする。そして、その臨時出銑口16、17にも酸素を送通する鉄パイプ20、21を挿入し、先ずは、臨時出銑口16、17と羽口部61の連絡を行って、臨時出銑口16、17から溶銑滓を流出させる。なお、臨時出銑口16、17から流出する溶銑滓は、常設の樋9とは別に仮設した小型の樋(不図示)を使用して処理される。
Of course, when the
炉内で固化した溶銑滓を溶解させる手法としては、鉄パイプ18、19、20、21に代えて、プラズマトーチを挿入する手法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。この手法では、各トーチの先端に陽極と陰極とを両方持たせ、両極間に発生させたプラズマアークにより、固化した溶銑滓を溶解させるようにしている。また、臨時出銑口16とその直上の羽口部61に挿入されたトーチのように、両トーチの先端間の距離が近い場合には、一方のトーチの先端に陽極を持たせ、他方のトーチの先端に陰極を持たせるようにしてもよい。
As a technique for melting the molten iron solidified in the furnace, a technique of inserting a plasma torch instead of the
このようにして、高炉の冷え込みが起こったときの復旧作業がなされるわけであるが、その際の出銑口の開孔は、従来、以下のような出銑口開孔装置によってなされる。 In this way, recovery work is performed when the blast furnace has cooled down, and the opening of the tap hole at that time is conventionally made by a tap hole opening device as described below.
図8は、従来の出銑口開孔装置の側面図である。同図に示すように、従来の出銑口開孔装置130は、穿孔機であるドリフター131と、このドリフター131を穿孔する方向に沿って進退可能に案内支持するガイドセル134と、このガイドセル134の後部を一対より成る吊上げリンク138、139を介して吊り上げる概ね水平な支持フレーム136とを備える。
FIG. 8 is a side view of a conventional tap hole opening device. As shown in the figure, a conventional
ドリフター131は、ガイドセル134上に固定されたモータ135からの駆動力により、ガイドセル134に案内されながら進退移動をする。ドリフター131の前端からは、回転や打撃の駆動をするロッド132がドリフター131の進退方向に延び出しており、このロッド132の先端にビット133が装着されている。
The
吊上げリンク138、139は、ドリフター131の進退方向に所定の間隔をあけて配設され、各上下端部をそれぞれ支持フレーム136、ガイドセル134に回動自在に連結されている。ドリフター131の後退方向側の吊上げリンク139は、ドリフター131の前進方向側の吊上げリンク138よりも長さが短く、その後退方向側の吊上げリンク139には、ガイドセル134寄りの位置にワイヤ140が連結されている。そのワイヤ140は、支持フレーム136の後端に設けられたプーリ141を介して、支持フレーム136上に固定された正逆回転が可能な巻上げモータ142のドラムに巻かれている。
The
ワイヤ140が巻き上げられると、図8中の破線で示すように、後退方向側の吊上げリンク139が上端を支点に回動して引き上げられ、鉛直方向下向きより後方下向きに傾いた状態になり、これに連動して、前進方向側の吊上げリンク138が上端を支点に回動し、鉛直方向下向きより後方下向きに傾いた状態になる。これにより、ガイドセル134が水平よりも前部を下向きに傾けた姿勢で、開孔位置よりも後方にずれた待機位置におかれた状態になる。
When the
一方、ワイヤ140が巻き戻されると、図8中の実線で示すように、後退方向側の吊上げリンク139及び前進方向側の吊上げリンク138が、ドリフター131を含むガイドセル134の自重により各上端を支点に回動し、それぞれ鉛直方向下向きの状態になる。これにより、ガイドセル134が水平よりも前部を下向きに傾けた姿勢で待機位置から前方の開孔位置におかれた状態になる。
On the other hand, when the
なお、支持フレーム136は、鋳床8に立設された支柱(不図示)からの旋回ビーム(不図示)に結合されている。その旋回ビームを支柱に対して旋回させることにより、支持フレーム136と一体でドリフター131及びガイドセル134を、通常出銑口用領域5の正面から外れた退避位置(図8では紙面に対し垂直な方向に外れた位置)と、通常出銑口用領域5の正面の待機位置及び開孔位置とにおくことができる。
The
このような構成の出銑口開孔装置130は、通常出銑口用領域5に通常出銑口15を開孔する際に用いられる。その際、支持フレーム136と一体でドリフター131及びガイドセル134が先ずは通常出銑口用領域5の正面の待機位置におかれる。ここからワイヤ140が巻き戻されることによりドリフター131及びガイドセル134が開孔位置に至る。この状態のとき、ガイドセル134の前端部から突き出すハッカー部143が炉体1に対して固定のハッカー受け144に係合し、ドリフター131からのロッド132の先端のビット133が通常出銑口用領域5のすぐ近くに配置された状態になる。
The
そして、ドリフター131のロッド132を回転させながら、場合によっては更にロッド132に打撃力を与えながら、モータ135の駆動に従ってガイドセル134に対してドリフター131を前進させていく。これにより、ビット133が通常出銑口用領域5を水平よりも下向きに傾斜した一定の穿孔角度で進入していき、その結果ここに、炉体1の内部の位置の方が外部の位置よりも低い通常出銑口15が開孔される。
Then, while rotating the
ところが、このような従来の出銑口開孔装置130では、通常出銑口用領域5とその直上の羽口6との間の臨時出銑口用領域7に、臨時出銑口16を開孔することはできない。また、通常出銑口用領域5内で通常出銑口15の直上に、通常出銑口15とは異なる穿孔角度、例えば水平や上向きに傾斜した穿孔角度の臨時出銑口17を開孔することはできない。吊上げリンク138、139の回動角度により、通常出銑口15の開孔に見合うように、通常出銑口用領域5への穿孔の位置決めと、水平よりも下向きに傾斜した穿孔角度が一義的に設定されているからである。
However, in such a conventional
従って従来は、臨時出銑口16、17の開孔を行うために、上記した従来の出銑口開孔装置130とは別に、仮設の出銑口開孔装置が必要となる。
Therefore, conventionally, in order to open the
しかし、通常出銑口用領域5及び臨時出銑口用領域7の周囲には、従来の出銑口開孔装置130や羽口交換用デッキ14が設置されていることから、スペースに余裕があるとは到底言えない。そのため、仮設の出銑口開孔装置として、従来の出銑口開孔装置130に準じた十分な能力を発揮し得る大型の出銑口開孔装置を設置することは困難である。しかも、臨時出銑口16、17の開孔作業自体が通常の高炉操業で定期的に実施される作業ではないこととあいまって、汎用性のある小型の出銑口開孔装置を持ち込み、手動にての開孔作業を余儀なくされていた。
However, since the conventional
なお、上記した従来の出銑口開孔装置130では、その穿孔の駆動源となるドリフター131に、能力が高くて安定した油圧式のものを一般に採用するが、これは現在希少且つ高価であることから、臨時出銑口16、17を開孔するための仮設の出銑口開孔装置に油圧式のものを採用することは困難である。仮に仮設の出銑口開孔装置として油圧式のものを採用した場合、その出銑口開孔装置自体の自重の保持方法や、出銑時のその出銑口開孔装置の退避方法や、油圧配管が仮設であるが故の油圧配管の防熱方法等を格別に考慮しなければならず、安全面(火災、人身災害)の観点からも問題が多い。
In the above-described conventional
このような結果、高炉の冷え込みが起こったときの復旧作業をしていくにあたり、先ずは出銑口の開孔が必要となるが、特に臨時出銑口16、17の開孔において、その作業が煩雑で時間を要するし、開孔した臨時出銑口16、17の形状や寸法といった性状も決して良いものとは言えない。臨時出銑口16、17の性状は、その後の鉄パイプ20、21やプラズマトーチの挿入が円滑に行えるか否かに影響する上、更にその鉄パイプ20、21やプラズマトーチによってなされる固化した溶銑滓の加熱条件にも影響を及ぼす。
As a result, in order to carry out recovery work when the blast furnace has cooled down, it is first necessary to open the tapholes, especially at the temporary tapholes 16 and 17. However, it is complicated and time consuming, and it cannot be said that the properties such as the shapes and dimensions of the
続いて、開孔した出銑口の閉塞は、従来、以下のような出銑口閉塞装置によってなされる。 Subsequently, the opening of the spout opening that has been opened is conventionally performed by a spout closing apparatus as described below.
図9は、従来の出銑口閉塞装置の側面図である。同図に示すように、従来の出銑口閉塞装置150は、マッドガン151と、このマッドガン151を待機位置での水平姿勢から前部を下向きに傾けた閉塞位置での姿勢に回動可能に軸支する支持フレーム153と、この支持フレーム153を支持し水平方向に進退させるアクチュエータ154とを備える。アクチュエータ154としては、油圧式のものが採用される。
FIG. 9 is a side view of a conventional spout closing device. As shown in the figure, a conventional spout
マッドガン151は、筒体の内部に閉塞材を収容しており、その筒体の内部をピストンが移動することにより、筒体の前端のノズル152から閉塞材を押し出すものである。その駆動は一般に油圧によってなされる。
The
なお、支持フレーム153を支持するアクチュエータ154は、鋳床8に立設された支柱(不図示)からの旋回ビーム(不図示)に結合されている。この支柱及び旋回ビームは、上記した従来の出銑口開孔装置130のものとは異なる。その旋回ビームを支柱に対して旋回させることにより、アクチュエータ154と一体でマッドガン151及び支持フレーム153を、通常出銑口用領域5の正面から外れた退避位置(図9では紙面に対し垂直な方向に外れた位置)と、通常出銑口用領域5の正面の待機位置及び閉塞位置とにおくことができる。
The
このような構成の出銑口閉塞装置150は、通常出銑口用領域5に開孔した通常出銑口15を閉塞する際に用いられる。その際、アクチュエータ154と一体でマッドガン151及び支持フレーム153が先ずは通常出銑口用領域5の正面の待機位置におかれる。ここからアクチュエータ154が水平方向前方に進出することによりマッドガン151及び支持フレーム153が前進し、これに連動して、マッドガン151が支持フレーム153に対して支軸155を支点に回動して、水平よりも前部を下向きに傾けた姿勢で閉塞位置に至る。この状態のとき、アクチュエータ154の進出力が作用して、マッドガン151のノズル152が通常出銑口15に密着するように押し付けられた状態になる。
The sprue
そして、マッドガン151のピストンを駆動する。これにより、ノズル152から閉塞材が押し出されて通常出銑口15に圧入されていき、その結果、通常出銑口15が閉塞材で完全に埋められて閉塞される。
Then, the piston of the
ところが、このような従来の出銑口閉塞装置150では、高炉の冷え込みが起こったときの一連の復旧作業の中で、通常出銑口用領域5とその直上の羽口6との間の臨時出銑口用領域7に開孔した臨時出銑口16を閉塞することはできない。また、通常出銑口用領域5内で通常出銑口15の直上に開孔した臨時出銑口17を閉塞することはできない。アクチュエータ154の進出に連動してマッドガン151が回動することにより、通常出銑口15の閉塞に見合うように、マッドガン151のノズル152の通常出銑口15への位置決めが一義的に設定されているからである。
However, in such a conventional tap
従って従来は、臨時出銑口16、17の閉塞を行うために、上記した従来の出銑口閉塞装置150とは別に、仮設の出銑口閉塞装置が必要となる。
Therefore, conventionally, in order to close the
しかし、通常出銑口用領域5及び臨時出銑口用領域7の周囲には、従来の出銑口閉塞装置150や羽口交換用デッキ14が設置されていることから、スペースに余裕があるとは到底言えない。そのため、仮設の出銑口閉塞装置として、従来の出銑口閉塞装置150に準じた十分な能力を発揮し得る大型の出銑口閉塞装置を設置することは困難である。しかも、臨時出銑口16、17の閉塞作業自体が通常の高炉操業で定期的に実施される作業ではないこととあいまって、汎用性のある小型の出銑口閉塞装置を持ち込み、手動にての閉塞作業を余儀なくされていた。
However, since the conventional
なお、上記した従来の出銑口閉塞装置150では、アクチュエータ154の進出力に応じた通常出銑口15へのノズル152の押付け力が294kN〜490kN(30〜50ton−f)程度と大きいため、実際にはその反力を受ける基礎(ベース)を備えているが、臨時出銑口16、17を閉塞するための仮設の出銑口閉塞装置用に、反力受け等のためのスペースを更に確保できないので、やはり大型の出銑口閉塞装置を設置することは困難と言える。
Note that, in the above-described conventional
このような結果、高炉の冷え込みが起こったときの復旧作業をしていくにあたり、開孔した出銑口の閉塞が必要となるが、特に臨時出銑口16、17の閉塞において、その作業が煩雑で時間を要するし、閉塞した臨時出銑口16、17の状態も決して良いものとは言えない。閉塞した臨時出銑口16、17の状態が悪いと、復旧後の通常操業でトラブルの要因になりかねない。
As a result, when the blast furnace is cooled down, it is necessary to close the opened tapholes, especially when the temporary tapouts 16 and 17 are closed. It is cumbersome and time consuming, and the state of the closed
そこで本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、高炉の冷え込みが起こったときの復旧作業を効率良く行える出銑口開孔装置及び出銑口閉塞装置を提供することを目的とするものである。 Therefore, the present invention has been made in view of the above problems, and an object thereof is to provide a tap opening device and a tap opening closing device that can efficiently perform a recovery operation when the blast furnace has cooled down. To do.
上記目的を達成するため、本発明による出銑口開孔装置は、高炉炉体に設けられた通常出銑口用領域、又はこの通常出銑口用領域の直上の羽口との間に設けられた臨時出銑口用領域の少なくとも一方に互いに高さ方向で位置の異なる出銑口を複数開孔する出銑口開孔装置であって、穿孔機と、この穿孔機を穿孔する方向に沿って進退可能に案内支持するガイドセルと、このガイドセルを支持する支持フレームと、を備える。そして、前記ガイドセルと前記支持フレームとの支持部に、前記ガイドセルの高さ方向での姿勢を調整する姿勢調整機構を設けた。このような構成にすることより、通常出銑口用領域や臨時出銑口用領域に、高さの異なる出銑口を複数開孔することができる。 In order to achieve the above object, the tap hole opening device according to the present invention is provided between the normal tap hole area provided in the blast furnace body or the tuyere directly above the normal tap hole area. A spout opening device for punching a plurality of spouts at different positions in the height direction in at least one of the temporary spout spout areas, comprising a perforator and a direction for perforating the perforator A guide cell that guides and supports the guide cell so as to advance and retreat along, and a support frame that supports the guide cell. And the attitude | position adjustment mechanism which adjusts the attitude | position in the height direction of the said guide cell was provided in the support part of the said guide cell and the said support frame. With such a configuration, a plurality of tap holes having different heights can be opened in the normal tap port region or the temporary tap port region.
ここで、特に安全面での観点から、前記姿勢調整機構が遠隔操作によって駆動する油圧式、電動式又は空圧式のアクチュエータを含むことが好ましい。 Here, particularly from the viewpoint of safety, it is preferable that the posture adjusting mechanism includes a hydraulic, electric, or pneumatic actuator that is driven by remote operation.
また、上記目的を達成するための本発明による出銑口閉塞装置は、高炉炉体に設けられた通常出銑口用領域、又はこの通常出銑口用領域の直上の羽口との間に設けられた臨時出銑口用領域の少なくとも一方に開孔した互いに高さ方向で位置の異なる複数の出銑口を閉塞する出銑口閉塞装置であって、マッドガンと、このマッドガンを支持する支持フレームと、を備える。そして、前記マッドガンと前記支持フレームとの支持部に、前記マッドガンの高さ方向での姿勢を調整する姿勢調整機構を設けた。このような構成にすることより、通常出銑口用領域や臨時出銑口用領域に開孔した高さの異なる複数の出銑口を閉塞することができる。 In order to achieve the above object, the taphole closing device according to the present invention is provided between the normal tapout area provided in the blast furnace body or the tuyere directly above the normal tapout area. A spout closing device that closes a plurality of spouts that are different from each other in the height direction and that is formed in at least one of the provided temporary spout opening regions, and a mud gun and a support that supports the mud gun A frame. And the attitude | position adjustment mechanism which adjusts the attitude | position in the height direction of the said mud gun was provided in the support part of the said mud gun and the said support frame. By adopting such a configuration, it is possible to close a plurality of tap holes having different heights opened in the normal tap hole region or the temporary tap port region.
ここで、特に安全面での観点から、前記姿勢調整機構が遠隔操作によって駆動する油圧式、電動式又は空圧式のアクチュエータを含むことが好ましい。 Here, particularly from the viewpoint of safety, it is preferable that the posture adjusting mechanism includes a hydraulic, electric, or pneumatic actuator that is driven by remote operation.
また、各出銑口を有効に閉塞するには、前記マッドガンのノズルが先端の高さの異なるノズルに交換可能であるとよい。 Further, in order to effectively close each tap hole, it is preferable that the nozzle of the mud gun can be replaced with a nozzle having a different tip height.
本発明の出銑口開孔装置によれば、高炉の冷え込みが起こったときの復旧作業をしていくにあたり、一台常設するだけで、高さの異なる出銑口を複数開孔することができるため、格段に、開孔作業が簡単であるし、その所要時間も短くて済む。従って、高炉の冷え込みからの復旧作業を効率良く行える。 According to the tap hole opening device of the present invention, when performing recovery work when the blast furnace has cooled down, it is possible to open a plurality of tap holes having different heights by simply installing one unit. Since this is possible, the opening work is much easier, and the time required is shorter. Therefore, the recovery work from the blast furnace cooling can be performed efficiently.
また、本発明の出銑口閉塞装置によれば、高炉の冷え込みが起こったときの復旧作業をしていくにあたり、一台常設するだけで、開孔した高さの異なる複数の出銑口を閉塞することができるため、格段に、閉塞作業が簡単であるし、その所要時間も短くて済む。従って、高炉の冷え込みからの復旧作業を効率良く行える。 In addition, according to the tap opening closing device of the present invention, when carrying out recovery work when the blast furnace has cooled down, it is necessary to install a plurality of tap spouts with different heights by simply installing one unit. Since it can be closed, the closing operation is remarkably simple, and the required time is also short. Therefore, the recovery work from the blast furnace cooling can be performed efficiently.
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳述する。先ず、本発明の第1実施形態である出銑口開孔装置について説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. First, the tap hole opening apparatus which is 1st Embodiment of this invention is demonstrated.
図1、図2は、第1実施形態である出銑口開孔装置の側面図であって、図1では、通常出銑口用領域に通常出銑口を開孔する状況を示し、図2では、臨時出銑口用領域に臨時出銑口を開孔する状況を示している。なお、高炉自体の構造は図7〜図9に示したものと同じであるので、その部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。後述する第2〜第4実施形態においても同様とする。 FIG. 1 and FIG. 2 are side views of the tap hole opening device according to the first embodiment. FIG. 1 shows a situation in which a normal tap hole is opened in the normal tap hole region. 2 shows a situation in which a temporary outlet is opened in the temporary outlet area. In addition, since the structure of the blast furnace itself is the same as that shown in FIGS. 7 to 9, the same reference numerals are given to the portions, and duplicate descriptions are omitted. The same applies to the second to fourth embodiments described later.
図1、図2に示すように、本第1実施形態の出銑口開孔装置30は、穿孔機であるドリフター31と、このドリフター31を穿孔する方向に沿って進退可能に案内支持する剛性の高いガイドセル34と、このガイドセル34の後部を剛性の高い吊上げ棒38を介して吊り上げる概ね水平な剛性の高い支持フレーム36と、この支持フレーム36を支持し水平方向に進退させるアクチュエータ37とを備える。そのアクチュエータ37としては、好適には油圧式のものが採用される。但し、電動式や空圧式のものであっても構わない。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
ドリフター31は、ガイドセル34上に固定されたモータ35からの駆動力により、ガイドセル34に案内されながら進退移動をする。ドリフター31の前端からは、回転や打撃の駆動をするパイプ状のロッド32がドリフター31の進退方向に延び出しており、このロッド32の先端に穿孔工具のビット33が装着されている。
The
ここで、ガイドセル34は、その後部を支持フレーム36から鉛直下方に突き出す吊上げ棒38の下端部で軸支されていて、その支軸39を支点に回動可能になっている。吊上げ棒38の上端部は、支持フレーム36に固定されている。
Here, the
更に、ガイドセル34の後端部には、伸縮の駆動が可能な第1アクチュエータ40の一端部が回動自在に連結され、この第1アクチュエータ40の他端部が、支持フレーム36の後端部に回動自在に連結されている。こうして、ドリフター31の進退方向に沿って前進方向側から後退方向側へ順に、吊上げ棒38、第1アクチュエータ40が配置され、ドリフター31を含むガイドセル34は、その吊上げ棒38及び第1アクチュエータ40を通じて、姿勢が定められながら支持された状態になっている。
Further, one end of a
なお、支持フレーム36を支持するアクチュエータ37は、鋳床8に立設された支柱(不図示)からの旋回ビーム(不図示)に結合されている。その旋回ビームを支柱に対して旋回させることにより、アクチュエータ37と一体でドリフター31、ガイドセル34及び支持フレーム36を、通常出銑口用領域5及び臨時出銑口用領域7の正面から外れた退避位置(図1、図2では紙面に対し垂直な方向に外れた位置)と、通常出銑口用領域5及び臨時出銑口用領域7の正面の待機位置及び閉塞位置とにおくことができる。
The
このような構成の出銑口開孔装置30は、通常出銑口用領域5に通常出銑口15を開孔する際のみならず、臨時出銑口用領域7に臨時出銑口16を開孔する際にも用いられる。
The
通常出銑口用領域5に通常出銑口15を開孔する際は、図1に示すように、アクチュエータ37と一体でドリフター31、ガイドセル34及び支持フレーム36が先ずは通常出銑口用領域5の正面の待機位置におかれる。
When the
次に、第1アクチュエータ40の縮む駆動がなされ、これに応じて、ガイドセル34及びドリフター31が支軸39を支点に後端部を持ち上げられるように回動する。これにより、ガイドセル34及びドリフター31が水平よりも前部を下向きに傾けた姿勢におかれた状態になる。この姿勢の傾き角度は、水平よりも下向きに傾斜した通常出銑口15の穿孔角度と一致する。
Next, the
ここからアクチュエータ37が水平方向前方に進出することによりドリフター31、ガイドセル34及び支持フレーム36が開孔位置に至る。この状態のとき、ガイドセル34の前端部から突き出すハッカー部41が炉体1に対して固定の第1ハッカー受け42に係合し、ドリフター31からのロッド32の先端のビット33が通常出銑口用領域5のすぐ近くに配置された状態になる。
From here, the actuator 37 advances forward in the horizontal direction, so that the
そして、ドリフター31のロッド32を回転させながら、場合によっては更にロッド32に打撃力を与えながら、モータ35の駆動に従ってガイドセル34に対してドリフター31を前進させていく。これにより、ビット33が通常出銑口用領域5を水平よりも下向きに傾斜した一定の穿孔角度で進入していき、その結果ここに、炉体1の内部の位置の方が外部の位置よりも低い通常出銑口15が開孔される。
Then, while rotating the
一方、臨時出銑口用領域7に臨時出銑口16を開孔する際は、図2に示すように、上記した通常出銑口15の開孔時と同様にして、アクチュエータ37と一体でドリフター31、ガイドセル34及び支持フレーム36が先ずは臨時出銑口用領域7の正面の待機位置におかれる。
On the other hand, when opening the
次に、第1アクチュエータ40の伸びる駆動がなされ、これに応じて、ガイドセル34及びドリフター31が支軸39を支点に後端部を押し下げられるように回動する。これにより、ガイドセル34及びドリフター31が水平よりも前部を上向きに傾けた姿勢におかれた状態になる。この姿勢の傾き角度は、水平よりも上向きに傾斜した臨時出銑口16の穿孔角度と一致する。
Next, the
ここから、上記した通常出銑口15の開孔時と同様にして、アクチュエータ37が水平方向前方に進出することによりドリフター31、ガイドセル34及び支持フレーム36が開孔位置に至る。この状態のとき、ガイドセル34からのハッカー部41が炉体1に対して固定の第2ハッカー受け43に係合し、ドリフター31からのロッド32の先端のビット33が臨時出銑口用領域7のすぐ近くに配置された状態になる。
From here, as in the case of opening the above-mentioned
そして、上記した通常出銑口15の開孔時と同様にして、ドリフター31のロッド32を回転させながら、場合によっては更にロッド32に打撃力を与えながら、モータ35の駆動に従ってガイドセル34に対してドリフター31を前進させていく。これにより、ビット33が臨時出銑口用領域7を水平よりも上向きに傾斜した一定の穿孔角度で進入していき、その結果ここに、炉体1の内部の位置の方が外部の位置よりも高い臨時出銑口16が開孔される。
Then, in the same manner as when the
このように、本第1実施形態の出銑口開孔装置30によれば、通常出銑口用領域5に通常出銑口15を開孔することができるし、通常出銑口用領域5とその直上の羽口6との間の臨時出銑口用領域7に臨時出銑口16を開孔することもできる。つまり、通常出銑口15の開孔と臨時出銑口16の開孔に取り合いが可能である。これは、ドリフター31を案内支持するガイドセル34が、支持フレーム36に対し、吊上げ棒38及び第1アクチュエータ40によって支持され、第1アクチュエータ40の伸縮に応じて支軸39を支点に回動することにより、通常出銑口15、臨時出銑口16それぞれの開孔に見合うように、穿孔の位置決めと、穿孔角度を調整できるからである。
Thus, according to the tap
その結果、高炉の冷え込みが起こったときの復旧作業をしていくにあたり、常設した一台の出銑口開孔装置30によって通常出銑口15と臨時出銑口16を開孔することができるため、従来のような更に仮設の出銑口開孔装置を用いる場合と比較して、格段に、開孔作業が簡単であるし、その所要時間も短くて済む。従って、高炉の冷え込みからの復旧作業を効率良く行える。
As a result, when performing recovery work when the blast furnace cools down, the
通常出銑口15と臨時出銑口16が開孔した後は、図7に示すような手法と同様にして、羽口部61、通常出銑口15及び臨時出銑口16から鉄パイプ18、19、20やプラズマトーチを挿入して、炉内で固化した溶銑滓を溶解していく。
After the
なお、第1アクチュエータ40としては、油圧式、電動式又は空圧式のもので、遠隔操作によって駆動するものを採用することが好ましい。遠隔操作ができれば、装置の近くでの作業が無くなるため、特に安全面で有利となるからである。もっとも、高炉の冷え込みが起こる頻度、すなわち臨時出銑口16の開孔が必要となる頻度は、予測できないことから、手動操作用のものと遠隔操作用のもの採用の選択は、作業性とコストの兼ね合いから適宜判断する。特に制御性の観点から、油圧式又は電動式のものを採用することが望ましい。
The
また、穿孔の駆動源となるドリフター31については、能力が高くて安定した油圧式のものを採用することが好ましい。その理由を以下に説明する。
Further, as the
表1に、評価試験結果の一例を示す。ここでは、出銑口開孔装置30におけるドリフター31に油圧式のものと空圧式のものを用いて出銑口を開孔する試験をした。
Table 1 shows an example of the evaluation test result. Here, the test which opens a sprue opening was carried out using the thing of the hydraulic type and the pneumatic type for the
ここで、出銑時の開孔では、パイプの先にビットがついたロッドを用いるが、高熱の耐火物(マッド)を掘り進む作業であるので、耐火物を掘り進む途中で孔内にビットが固着する場合がある。その場合、正打により進めるだけでなく逆打による戻しを行うと、開孔作業が円滑に進むため正打・逆打どちらも使用される。但し、逆打には、穿孔動作が不要なので回転はない。評価としての孔壁の性状を決めるのは、打撃では「打撃力×打撃数」、回転では「回転力×回転数」の指標とするが、これら指標の比較から油圧式は空圧式と比較して1.5〜2倍程度の開孔能力を有していることがわかる。 Here, a rod with a bit at the end of the pipe is used to open the hole at the time of unloading, but since the work involves digging a high-temperature refractory (mud), the bit is fixed in the hole while digging the refractory. There is a case. In that case, if the return is performed not only by forward strike but also by reverse strike, the hole opening operation proceeds smoothly, so that both forward strike and reverse strike are used. However, since the punching operation is not necessary for reverse striking, there is no rotation. The properties of the hole wall as an evaluation are determined by the index of “striking force x number of impacts” for striking and “rotation force x number of revolutions” for rotation. From the comparison of these indices, the hydraulic type is compared with the pneumatic type. It can be seen that it has an opening ability of about 1.5 to 2 times.
孔壁の性状の評価は、開孔した孔が全長にわたって一律の径で真直ぐな場合を「優」とし、不均一な径で途中から曲がっていたり細くなっていたりする場合を「劣」とした。油圧式では「優」であり、空圧式では「劣」であった。 The evaluation of the properties of the hole wall was defined as “excellent” when the opened hole was straight and straight with a uniform diameter over the entire length, and “poor” when the hole was bent or narrowed from the middle with a non-uniform diameter. . The hydraulic type was “excellent” and the pneumatic type was “poor”.
孔壁の性状が「劣」の場合、例えば、その後の酸素送通の鉄パイプによる溶銑滓の溶解時に直径100mmの孔が必要であると予定して開孔作業を行った場合であっても、結局直径60mm相当の孔しか有効に使えないような事態となる。この場合、予定していた径の鉄パイプでは円滑に挿入できないし、急遽径の小さい鉄パイプを挿入すると、今度は送通する酸素が少なくなって溶銑滓の溶解能力が低下する。その結果として、高炉の冷え込みからの復旧が遅れる。 Even when the hole wall is inferior, for example, when a hole having a diameter of 100 mm is required when the molten iron is melted by an iron pipe for oxygen transmission, the hole is opened. Eventually, only a hole having a diameter of 60 mm can be used effectively. In this case, the steel pipe with the planned diameter cannot be smoothly inserted, and if an iron pipe with a small diameter is inserted, the oxygen to be sent is reduced and the melting capacity of the hot metal is lowered. As a result, recovery from the blast furnace cooling is delayed.
これに対して孔壁の性状が「優」の場合は、予定していた径の鉄パイプをそのまま円滑に挿入でき、送通する酸素が十分となって溶銑滓の溶解能力が十分に発揮される。その結果として、高炉の冷え込みからの復旧が早まる。 On the other hand, when the hole wall has a “excellent” shape, an iron pipe of the planned diameter can be smoothly inserted as it is. The As a result, the recovery from the blast furnace cooling is accelerated.
従って、出銑口開孔装置30におけるドリフター31には、油圧式のものを採用する方が、高炉の冷え込みからの復旧作業をより一層効率良く行える観点で好ましいことになる。
Therefore, it is preferable to employ a
次に、本発明の第2実施形態である出銑口開孔装置について、図3を参照しながら説明する。本第2実施形態の特徴は、第1実施形態における支持フレーム36に対するガイドセル34の支持構造を変形して、通常出銑口用領域5内で通常出銑口15の直上に臨時出銑口17を有効に開孔できるように図った点にある。
Next, a tap hole opening device according to a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. The feature of the second embodiment is that the support structure of the
図3は、第2実施形態である出銑口開孔装置の側面図であって、特に、通常出銑口用領域内で通常出銑口の直上に臨時出銑口を開孔する状況を示している。 FIG. 3 is a side view of the tap hole opening device according to the second embodiment, and particularly shows a situation in which a temporary tap opening is opened directly above the normal tap opening in the normal tap opening area. Show.
同図に示すように、本第2実施形態の出銑口開孔装置30では、第1実施形態における吊上げ棒38を、伸縮の駆動が可能な第2アクチュエータ44に置き換えた。つまり、ガイドセル34は、その後端部を支持フレーム36から鉛直下方に突き出す第2アクチュエータ44の下端部で軸支されていて、その支軸39を支点に回動可能になっている。第2アクチュエータ44の上端部は、支持フレーム36に固定されている。
As shown in the figure, in the
こうして、ドリフター31の進退方向に沿って前進方向側から後退方向側へ順に、第2アクチュエータ44、第1アクチュエータ40が配置され、ドリフター31を含むガイドセル34は、その第2アクチュエータ44及び第1アクチュエータ40を通じて、姿勢が定められながら支持された状態になっている。
Thus, the
このような構成の出銑口開孔装置30は、通常出銑口用領域5に通常出銑口15を開孔する際、臨時出銑口用領域7に臨時出銑口16を開孔する際の他に、通常出銑口用領域5内で通常出銑口15の直上に臨時出銑口17を開孔する際にも用いられる。
The
通常出銑口用領域5内で通常出銑口15の直上に臨時出銑口17を開孔する際は、図3に示すように、上記した第1実施形態での通常出銑口15及び臨時出銑口16の開孔時と同様にして、アクチュエータ37と一体でドリフター31、ガイドセル34及び支持フレーム36が先ずは通常出銑口用領域5の正面の待機位置におかれる。
When opening the
次に、第2アクチュエータ44の縮む駆動がなされ、これに応じて、ガイドセル34及びドリフター31が鉛直上方に持ち上げられて支軸39も鉛直上方に移動する。合わせて、第1アクチュエータ40の伸びる駆動がなされ、これに応じて、ガイドセル34及びドリフター31が、鉛直上方に移動した支軸39を支点に後端部を押し下げられるように回動する。これにより、ガイドセル34及びドリフター31が概ね水平な姿勢におかれた状態になる。この姿勢の傾き角度は、水平な臨時出銑口17の穿孔角度と一致する。
Next, the
ここから、上記した第1実施形態での通常出銑口15及び臨時出銑口16の開孔時と同様にして、アクチュエータ37が水平方向前方に進出することによりドリフター31、ガイドセル34及び支持フレーム36が開孔位置に至る。この状態のとき、ガイドセル34からのハッカー部41が炉体1に対して固定の第3ハッカー受け45に係合し、ドリフター31からのロッド32の先端のビット33が通常出銑口用領域5のすぐ近くに配置された状態になる。
From here, in the same manner as in the case of the opening of the
そして、上記した第1実施形態での通常出銑口15及び臨時出銑口16の開孔時と同様にして、ドリフター31のロッド32を回転させながら、場合によっては更にロッド32に打撃力を与えながら、モータ35の駆動に従ってガイドセル34に対してドリフター31を前進させていく(時折一時的に後退させる)。これにより、ビット33が通常出銑口用領域5を水平な一定の穿孔角度で進入していき、その結果ここに、炉体1の内部の位置と外部の位置とが概ね同じ高さの臨時出銑口17が開孔される。
Then, as in the case of opening the
一方、通常出銑口15や臨時出銑口用領域7への臨時出銑口16の開孔時には、支軸39の高さが通常出銑口用領域5への臨時出銑口17の開孔時よりも低くなるように、第2アクチュエータ44の駆動がなされ、それ以外は上記の第1実施形態と同様にして、通常出銑口15及び臨時出銑口16が開孔される。
On the other hand, when opening the
このように、本第2実施形態の出銑口開孔装置30によれば、通常出銑口用領域5に通常出銑口15を開孔することができるし、通常出銑口用領域5とその直上の羽口6との間の臨時出銑口用領域7に臨時出銑口16を開孔することができ、しかも、その通常出銑口15と羽口6との間という意味では同じ通常出銑口用領域5内での通常出銑口15の直上に、臨時出銑口17を支障なく有効に開孔することもできる。つまり、通常出銑口15の開孔と臨時出銑口16、17の開孔に取り合いが可能である。これは、ドリフター31を案内支持するガイドセル34が、支持フレーム36に対し、第2アクチュエータ44及び第1アクチュエータ40によって支持され、第2アクチュエータ44の伸縮に応じて支軸39の高さが調整されるとともに、第1アクチュエータ40の伸縮に応じてその支軸39を支点に回動することにより、通常出銑口15、臨時出銑口16、17それぞれの開孔に見合うように、穿孔の位置決めと、穿孔角度を調整できるからである。
As described above, according to the tap
その結果、高炉の冷え込みが起こったときの復旧作業をしていくにあたり、常設した一台の出銑口開孔装置30によって通常出銑口15と臨時出銑口16、17を開孔することができるため、従来のような更に仮設の出銑口開孔装置を用いる場合と比較して、格段に、開孔作業が簡単であるし、その所要時間も短くて済む。従って、高炉の冷え込みからの復旧作業を効率良く行える。
As a result, when carrying out recovery work when the blast furnace cools down, the
通常出銑口15と臨時出銑口16、17が開孔した後は、図7に示すような手法と同様にして、羽口部61、通常出銑口15及び臨時出銑口16、17から鉄パイプ18、19、20、21やプラズマトーチを挿入して、炉内で固化した溶銑滓を溶解していく。
After the
なお、第2アクチュエータ44としては、第1実施形態で述べた通り第1アクチュエータ40と同じ観点から、油圧式、電動式又は空圧式のもので、遠隔操作によって駆動するものを採用することが好ましく、より望ましくは油圧式又は電動式のものを採用するとよい。
As the
引き続いて、本発明の第3実施形態である出銑口閉塞装置について説明する。 Subsequently, a spout closing device that is a third embodiment of the present invention will be described.
図4、図5は、第3実施形態である出銑口閉塞装置の側面図であって、図4では、通常出銑口用領域に開孔した通常出銑口を閉塞する状況を示し、図5では、通常出銑口用領域内で通常出銑口の直上に開孔した臨時出銑口を閉塞する状況を示している。 FIG. 4 and FIG. 5 are side views of the tap hole closing device according to the third embodiment, and FIG. 4 shows a situation in which the normal tap opening opened in the normal tap port area is closed. FIG. 5 shows a situation in which a temporary dock that is opened directly above the normal dock in the normal dock area is closed.
図4、図5に示すように、本第3実施形態の出銑口閉塞装置50は、マッドガン51と、このマッドガン51を水平姿勢から前部を下向きに傾けた姿勢に回動可能に吊り上げた状態で軸支する支持フレーム53と、この支持フレーム53を支持し水平方向に進退させるアクチュエータ54とを備える。そのアクチュエータ54としては、好適には油圧式のものが採用される。但し、電動式や空圧式のものであっても構わない。
As shown in FIGS. 4 and 5, the
マッドガン51は、筒体の内部に閉塞材を収容しており、その筒体の内部をピストンが移動することにより、筒体の前端のノズル52から閉塞材を押し出すものである。その駆動は一般に油圧によってなされる。
The
ここで、マッドガン51は、その長手方向のほぼ中央部を支持フレーム53の下部で軸支されていて、その支軸55を支点に回動可能になっている。
Here, the
更に、マッドガン51の後端部には、伸縮の駆動が可能な第3アクチュエータ56の一端部が回動自在に連結され、この第3アクチュエータ56の他端部が、支持フレーム53の後端部に回動自在に連結されている。こうして、マッドガン51の進退方向に沿って前進方向側から後退方向側へ順に、支軸55、第3アクチュエータ56が配置され、マッドガン51は、その支軸55及び第3アクチュエータ56を通じて、姿勢が定められながら支持された状態になっている。
Further, one end of a
なお、支持フレーム53を支持するアクチュエータ54は、鋳床8に立設された支柱(不図示)からの旋回ビーム(不図示)に結合されている。この支柱及び旋回ビームは、上記した第1、第2実施形態の出銑口開孔装置30のものとは異なる。その旋回ビームを支柱に対して旋回させることにより、アクチュエータ54と一体でマッドガン51及び支持フレーム53を、通常出銑口用領域5の正面から外れた退避位置(図4、図5では紙面に対し垂直な方向に外れた位置)と、通常出銑口用領域5の正面の待機位置及び閉塞位置とにおくことができる。
The
このような構成の出銑口閉塞装置50は、通常出銑口用領域5に開孔した通常出銑口15を閉塞する際のみならず、通常出銑口用領域5内で通常出銑口15の直上に開孔した臨時出銑口17を閉塞する際にも用いられる。
The
通常出銑口用領域5に開孔した通常出銑口15を閉塞する際は、図4に示すように、アクチュエータ54と一体でマッドガン51及び支持フレーム53が先ずは通常出銑口用領域5の正面の待機位置におかれる。
When closing the
次に、第3アクチュエータ56の縮む駆動がなされ、これに応じて、マッドガン51が支軸55を支点に後端部を引き上げられるように回動する。これにより、マッドガン51が水平よりも前部を下向きに傾けた姿勢の状態になる。この姿勢の傾き角度は、水平よりも下向きに傾斜した通常出銑口15の穿孔角度と概ね一致する。
Next, the
ここからアクチュエータ54が水平方向前方に進出することによりマッドガン51及び支持フレーム53が前進し、マッドガン51が水平よりも前部を下向きに傾けた姿勢で閉塞位置に至る。この状態のとき、アクチュエータ54の進出力が作用して、マッドガン51のノズル52が通常出銑口15に密着するように押し付けられた状態になる。
When the
そして、マッドガン51のピストンを駆動する。これにより、ノズル52から閉塞材が押し出されて通常出銑口15に圧入されていき、その結果、通常出銑口15が閉塞材で完全に埋められて閉塞される。
Then, the piston of the
一方、通常出銑口用領域5内で通常出銑口15の直上に開孔した臨時出銑口17を閉塞する際は、図5に示すように、上記した通常出銑口15の閉塞時と同様にして、アクチュエータ54と一体でマッドガン51及び支持フレーム53が先ずは通常出銑口用領域5の正面の待機位置におかれる。
On the other hand, when closing the
次に、第3アクチュエータ56の伸びる駆動がなされ、これに応じて、マッドガン51が支軸55を支点に後端部を押し下げられるように回動する。これにより、マッドガン51が概ね水平な姿勢の状態になる。この姿勢の傾き角度は、水平な臨時出銑口17の穿孔角度と概ね一致する。
Next, the
ここから、上記した通常出銑口15の閉塞時と同様にして、アクチュエータ54が水平方向前方に進出することによりマッドガン51及び支持フレーム53が前進し、マッドガン51が水平な姿勢で閉塞位置に至る。この状態のとき、アクチュエータ54の進出力が作用して、マッドガン51のノズル52が臨時出銑口17に密着するように押し付けられた状態になる。
From here, in the same manner as when the
そして、上記した通常出銑口15の閉塞時と同様にして、マッドガン51のピストンを駆動する。これにより、ノズル52から閉塞材が押し出されて臨時出銑口17に圧入されていき、その結果、臨時出銑口17が閉塞材で完全に埋められて閉塞される。
Then, the piston of the
このように、本第3実施形態の出銑口閉塞装置50によれば、通常出銑口用領域5に開孔した通常出銑口15を閉塞することができるし、通常出銑口用領域5内で通常出銑口15の直上に開孔した臨時出銑口17を閉塞することもできる。つまり、通常出銑口15の閉塞と臨時出銑口17の閉塞に取り合いが可能である。これは、マッドガン51が、支持フレーム53に対し、支軸55及び第3アクチュエータ56によって支持され、第3アクチュエータ56の伸縮に応じて支軸55を支点に回動することにより、通常出銑口15、臨時出銑口17それぞれの閉塞に見合うように、マッドガン51のノズル先端の通常出銑口15、臨時出銑口17への位置決めを調整できるからである。
Thus, according to the tap
その結果、高炉の冷え込みが起こったときの復旧作業をしていくにあたり、常設した一台の出銑口閉塞装置50によって通常出銑口15と臨時出銑口17を閉塞することができるため、従来のような更に仮設の出銑口閉塞装置を用いる場合と比較して、格段に、閉塞作業が簡単であるし、その所要時間も短くて済む。従って、高炉の冷え込みからの復旧作業を効率良く行える。
As a result, in carrying out the recovery work when the blast furnace has cooled down, the
通常出銑口15と臨時出銑口17が閉塞した後は、通常の高炉操業に移行する。
After the
なお、第3アクチュエータ56としては、油圧式、電動式又は空圧式のもので、遠隔操作によって駆動するものを採用することが好ましい。遠隔操作ができれば、装置の近くでの作業が無くなるため、特に安全面で有利となるからである。もっとも、高炉の冷え込みが起こる頻度、すなわち臨時出銑口17の閉塞が必要となる頻度は、予測できないことから、手動操作用のものと遠隔操作用のもの採用の選択は、作業性とコストの兼ね合いから適宜判断する。特に制御性の観点から、油圧式又は電動式のものを採用することが望ましい。
The
次に、本発明の第4実施形態である出銑口閉塞装置について、図6を参照しながら説明する。本第4実施形態の特徴は、第3実施形態におけるマッドガン51のノズル52を着脱可能にして、臨時出銑口用領域7に開孔した臨時出銑口16を有効に閉塞できるように図った点にある。
Next, a tap opening closing device according to a fourth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. The feature of the fourth embodiment is that the
図6は、第4実施形態である出銑口閉塞装置の側面図であって、特に、臨時出銑口用領域7に開孔した臨時出銑口16を閉塞する状況を示している。
FIG. 6 is a side view of the sprue port closing device according to the fourth embodiment, and particularly shows a situation where the
同図に示すように、本第4実施形態の出銑口閉塞装置50では、第3実施形態におけるマッドガン51のノズル52を着脱可能にし、そのノズル52を、別途準備した治具である異形ノズル57に付け替えた。この異形ノズル57は、斜め上向きに伸び上がり、その先端が曲がって前方に向く形状となっている。つまり、異形ノズル57の先端の高さは、第3実施形態でのノズル52の先端よりも高くなっている。
As shown in the figure, in the
このような構成の出銑口閉塞装置50は、臨時出銑口用領域7に開孔した臨時出銑口16を閉塞する際に用いられる。
The
臨時出銑口用領域7に開孔した臨時出銑口16を閉塞する際は、図6に示すように、上記した第3実施形態での通常出銑口15及び臨時出銑口17の閉塞時と同様にして、アクチュエータ54と一体でマッドガン51及び支持フレーム53が先ずは臨時出銑口用領域7の正面の待機位置におかれる。
As shown in FIG. 6, when closing the
次に、第3アクチュエータ56の縮む駆動がなされ、これに応じて、マッドガン51が支軸55を支点に後端部を引き上げられるように回動する。これにより、マッドガン51が水平よりも前部を下向きに傾けた姿勢の状態になる。この姿勢でマッドガン51の異形ノズル57の先端の高さは、臨時出銑口16の外部側の高さと一致する。
Next, the
ここから、上記した第3実施形態での通常出銑口15及び臨時出銑口17の閉塞時と同様にして、アクチュエータ54が水平方向前方に進出することによりマッドガン51及び支持フレーム53が前進し、マッドガン51が閉塞位置に至る。この状態のとき、アクチュエータ54の進出力が作用して、マッドガン51の異形ノズル57が臨時出銑口16に密着するように押し付けられた状態になる。
From here, the
そして、上記した第3実施形態での通常出銑口15及び臨時出銑口17の閉塞時と同様にして、マッドガン51のピストンを駆動する。これにより、異形ノズル57から閉塞材が押し出されて臨時出銑口16に圧入されていき、その結果、臨時出銑口16が閉塞材で完全に埋められて閉塞される。
Then, the piston of the
一方、通常出銑口15や臨時出銑口用領域7への臨時出銑口16の閉塞時には、異形ノズル57を元のノズル52に付け替えて、上記の第3実施形態と同様にして、通常出銑口15及び臨時出銑口17が閉塞される。
On the other hand, when the
このように、本第4実施形態の出銑口閉塞装置50によれば、通常出銑口用領域5に開孔した通常出銑口15を閉塞することができるし、通常出銑口用領域5内で通常出銑口15の直上に開孔した臨時出銑口17を閉塞することもでき、しかも、その通常出銑口15と羽口6との間という意味では同じ臨時出銑口用領域7に開孔した臨時出銑口16を支障なく有効に閉塞することもできる。つまり、通常出銑口15の閉塞と臨時出銑口16、17の閉塞に取り合いが可能である。これは、マッドガン51が、支持フレーム53に対し、支軸55及び第3アクチュエータ56によって支持され、第3アクチュエータ56の伸縮に応じて支軸55を支点に回動することに加え、ノズル52と異形ノズル57を適宜選択してマッドガン51に装着することにより、通常出銑口15、臨時出銑口16、17それぞれの閉塞に見合うように、マッドガン51のノズル先端の通常出銑口15、臨時出銑口16、17への位置決めを調整できるからである。
Thus, according to the tap
その結果、高炉の冷え込みが起こったときの復旧作業をしていくにあたり、常設した一台の出銑口閉塞装置50によって通常出銑口15と臨時出銑口16、17を閉塞することができるため、従来のような更に仮設の出銑口閉塞装置を用いる場合と比較して、格段に、閉塞作業が簡単であるし、その所要時間も短くて済む。従って、高炉の冷え込みからの復旧作業を効率良く行える。
As a result, when performing recovery work when the blast furnace cools down, the
通常出銑口15と臨時出銑口16、17が閉塞した後は、通常の高炉操業に移行する。
After the
その他本発明は上記の各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。 In addition, the present invention is not limited to the above embodiments, and various modifications can be made without departing from the spirit of the present invention.
本発明の出銑口開孔装置によれば、一台常設するだけで、高さの異なる出銑口を複数開孔することができるため、高炉の冷え込みが起こったときの復旧作業にあたっての開孔作業が格段に簡単であるし、その開孔作業の所要時間も短くて済む。従って、高炉の冷え込みからの復旧作業を効率良く行える。 According to the tap hole opening device of the present invention, it is possible to open a plurality of tap holes having different heights by simply installing one unit, so that it can be opened for recovery work when the blast furnace has cooled down. The hole work is much easier, and the time required for the hole work is shorter. Therefore, the recovery work from the blast furnace cooling can be performed efficiently.
また、本発明の出銑口閉塞装置によれば、一台常設するだけで、開孔した高さの異なる複数の出銑口を閉塞することができるため、高炉の冷え込みが起こったときの復旧作業にあたっての閉塞作業が格段に簡単であるし、その閉塞作業の所要時間も短くて済む。従って、高炉の冷え込みからの復旧作業を効率良く行える。 In addition, according to the tap outlet closing device of the present invention, it is possible to close a plurality of tap holes with different heights by simply installing one, so that recovery when the blast furnace cools down can be achieved. The closing work for the work is much simpler, and the time required for the closing work can be shortened. Therefore, the recovery work from the blast furnace cooling can be performed efficiently.
よって、本発明は、高炉の冷え込みが起こったときの復旧作業に特に有用である。もちろん、通常の出銑時の開孔・閉塞にも適用することができ、高炉操業にきわめて有用な技術である。 Therefore, the present invention is particularly useful for recovery work when the blast furnace is cooled. Of course, it can also be applied to opening and closing during normal brewing, and is a very useful technique for blast furnace operation.
1 炉体
5 通常出銑口用領域
6 羽口
7 臨時出銑口用領域
15 通常出銑口
16、17 臨時出銑口
18〜21 鉄パイプ
30 出銑口開孔装置
31 ドリフター
32 ロッド
33 ビット
34 ガイドセル
35 モータ
36 支持フレーム
37 アクチュエータ
38 吊上げ棒
39 支軸
40 第1アクチュエータ
41 ハッカー部
42 第1ハッカー受け
43 第2ハッカー受け
44 第2アクチュエータ
45 第3ハッカー受け
50 出銑口閉塞装置
51 マッドガン
52 ノズル
53 支持フレーム
54 アクチュエータ
55 支軸
56 第3アクチュエータ
57 異形ノズル
61 羽口部
DESCRIPTION OF
Claims (5)
穿孔機と、この穿孔機を穿孔する方向に沿って進退可能に案内支持するガイドセルと、このガイドセルを支持する支持フレームと、を備え、
前記ガイドセルと前記支持フレームとの支持部に、前記ガイドセルの高さ方向での姿勢を調整する姿勢調整機構を設けたことを特徴とする出銑口開孔装置。 Located in the height direction with respect to at least one of the normal taphole area provided in the blast furnace body or the temporary taphole area provided immediately above the normal taphole area. It is a tap opening device that opens a plurality of tap ports of different types,
A drilling machine, a guide cell that guides and supports the drilling machine so as to advance and retract along the direction of drilling the drilling machine, and a support frame that supports the guide cell,
A spout opening device that is provided with a posture adjusting mechanism that adjusts the posture of the guide cell in the height direction at a support portion between the guide cell and the support frame.
マッドガンと、このマッドガンを支持する支持フレームと、を備え、
前記マッドガンと前記支持フレームとの支持部に、前記マッドガンの高さ方向での姿勢を調整する姿勢調整機構を設けたことを特徴とする出銑口閉塞装置。 The height of each other opened in at least one of the normal taphole area provided in the blast furnace body or the temporary taphole area provided immediately above the normal taphole area. A spout closing device that closes a plurality of spouts at different positions in a direction,
A mud gun and a support frame that supports the mud gun,
A spout closing device, wherein a posture adjusting mechanism for adjusting the posture of the mud gun in the height direction is provided at a support portion between the mud gun and the support frame.
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