JP2008239426A - 携帯型酸素濃縮装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 患者の在宅及び/または外出時(車内移動時等を含む)でも使用が可能な携帯型酸素濃縮装置の提供。
【解決手段】 空気の取り入れ口から取り入れられた空気を圧縮するための圧縮手段105と、圧縮された空気内の酸素以外の所定の成分を吸着筒108a、108b内で吸着して圧縮された空気内から除去するための吸着手段と、所定の成分が除去された濃縮酸素を蓄積するための製品タンクとを備え、筐体内面の少なくとも一部が繊維径1〜4μmのポリオレフィン系繊維と繊維径20〜30μmのポリオレフィン系短繊維とからなる不織布で形成されている携帯型酸素濃縮装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、酸素濃縮装置に関し、より詳細には患者の使い勝手を向上させるための携帯型酸素濃縮装置に関する。
従来、慢性気管支炎等の呼吸器疾患の患者の治療法として有効な酸素吸入法に使用される酸素濃縮装置は、空気中の酸素を透過し窒素を選択的に吸着するゼオライトを吸着剤として用いた吸着法が広く使われている。
しかしながら、この種の酸素濃縮装置は、在宅患者が通常家庭内に据置いて使用するものであり総重量が40〜50kg程度と重く、可搬型のものではなかった。患者が外出する場合には酸素ボンベを搭載したカートを押しながら、その酸素ボンベから濃縮酸素を供給する必要があり、患者のQOLを著しく損なうものであった。また、バッテリの使用を可能にした可搬型酸素濃縮装置が提案されている(特許文献1)が、コンプレッサの振動音が低減されず、夜間において睡眠の妨げとなるという問題があった。
特表2005−515864号公報
上記課題を解決するための本発明は、患者の在宅及び/または外出時(車内移動時等を含む)でも使用が可能な携帯型酸素濃縮装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の携帯型酸素濃縮装置は、空気から90%以上の酸素を少なくとも0.25L/分の連続流で生成することを可能にする患者の携帯型酸素濃縮器であって、本体の筐体内に、空気を圧縮するための300〜450gのコンプレッサ、圧変動による吸着によって気体を分離するための200〜300gの気体分離手段、400g以下のバッテリを備え、携帯型酸素濃縮器の全重量を3000g以下とし、90%以上の酸素の0.25L/分の連続流時に少なくとも30分可動するようにし、少なくとも前記筐体の内面の適所に繊維径1〜4μmのポリオレフィン系繊維と繊維径20〜30μmのポリオレフィン系短繊維とからなる不織布を設けたことを特徴とする。また、吸着手段は、1mm未満の顆粒測定値を有し、及び/または、リチウム、カルシウム、亜鉛、銅、および、これらの組合せから選ばれる少なくとも1個の金属陽イオンによって置換されるゼオライトXから成る粒子を含み、好ましくは、ゼオライトXは、約1乃至1.25のSi/Al比を有し、リチウム陽イオンによって少なくとも80%置換されることを特徴とする、また、呼吸同調制御により、実質的な90%以上の酸素の5.0L/分のフローを可能としたことを特徴とする。また、本発明の携帯型酸素濃縮装置は、空気から90%以上の酸素を患者に供給する携帯型酸素濃縮器であって、本体の筐体内に、空気を圧縮するためのコンプレッサ、圧変動による吸着によって気体を分離するための気体分離手段、バッテリを備え、携帯型酸素濃縮器の全重量を3000g以下とし、筐体内に繊維径1〜4μmのポリオレフィン系繊維と繊維径20〜30μmのポリオレフィン系短繊維とからなる不織布を装填(充填)したことを特徴とする。また、また、ポリオレフィン系繊維、ポリオレフィン系短繊維は、好ましくはポリプロピレンであることを特徴とする。
本願発明の携帯型酸素濃縮装置によれば、小型、軽量、低消費電力であり、患者の外出時等においても容易に持ち運びでき、騒音が低減され就寝時において患者のQOLに役立つものである。
図1は、本発明の実施形態に対応した携帯型酸素濃縮装置で、筐体(不図示)にも受けられた構成の一例を示すブロック図である。なお、太線および矢印は、配管流路(導管)および空気(濃縮酸素)の流れ方向を示すものである。図1に示すように、空気取入口100から携帯型酸素濃縮装置1内に取り込まれる空気は、空気取入口100から取入れられ、フィルタ101と、消音バッファも兼ねる吸気フィルタ102とによりゴミが除去された後、コンプレッサ(圧縮手段)105で圧縮される。なお、コンプレッサ(圧縮手段)105は、冷却用ファン104により冷却される。なお、少なくとも筐体の内面の適所やコンプレッサ105の周囲に繊維径1〜4μmのポリオレフィン系繊維と繊維径20〜30μmのポリオレフィン系短繊維とからなる不織布を設け(貼付け)ている。また、ポリオレフィン系繊維、ポリオレフィン系短繊維は好ましくは、ポリプロピレンである。また好ましくは、エンボス加工処理がなされたポリプロピレン系繊維である。この不織布は、コンプレッサ105、気体分離手段(吸着筒108a,108b)を覆うように筐体内に装填(充填)してもよい。こうして、適所や特に圧縮手段を収容する防音室の少なくとも内側に設けることにより、同じ厚みのポリウレタンやフェルトと比較して、より優れた吸音性を発揮する(低騒音化)。酸素濃縮装置の内面の適所、特に圧縮手段を収容する防音室の少なくとも内側に設けることにより、同じ厚みのポリウレタンやフェルトと比較して、重量を25〜50%低減できる(軽量化)。酸素濃縮装置の内面の適所、特に圧縮手段を収容する防音室の少なくとも内側に設けることにより、吸湿しづらい性質のため、1年中安定した性能が発揮でき、耐久性が向上する(耐久性の向上)。
圧縮された空気は配管流路を切替える流路切換手段としての3方向切換弁(パイロット式3方向電磁弁)107を介して、吸着剤が充填され、並列に2本配列された吸着筒108a,108bのいずれかに送り込まれる。
吸着筒108a,108b内ではガス分離が行われ、90%以上に濃縮・生成された酸素濃縮ガスは一時的に製品タンク111に送り込まれた後、さらに圧力調整器112と流量調節器(流量設定器)15とを介して圧力と流速に基づく流量とが制御され(このとき、酸素濃度は圧力調整器112に接続した酸素濃度センサ114によって検知される。)、呼吸同調器(デマンド弁)116を経て、酸素濃縮装置1の酸素供給出口(ワンタッチ酸素出口)117から鼻カニューレ(不図示)を経て患者に最大流量2L/分の90%程度に濃縮された酸素が供給されるように構成されている。また、吸着された酸素以外の成分を排出(排気)するため、コンプレッサ105の減圧手段VP、排気マフラ120、排気口121により排気流路を形成している。この排気流路に開放弁(真空破壊弁)118が設けられている。
携帯型酸素濃縮装置1の駆動は、通常は、AC電源と接続するAC電源アダプタ130、スイッチング電源部127を介して商用電源により行われる。外出時等においては、バッテリ(充電式バッテリ)127aによって行われる。なお、126は、電源スイッチ、126aは、呼吸同調モードを選択するための同調スイッチ、126bは、酸素流量を設定するための流量設定スイッチ、128は、表示部である。表示部128は、LED等で形成され、運転状態(通常動作時は緑色に点灯または点滅/異常時または停止時は赤色に点灯または点滅)、酸素濃度(所定濃度時は緑色に点灯または点滅/所定濃度範囲外は赤色に点灯または点滅)、呼吸同調モニタ表示(呼吸同調制御時は緑色に点灯または点滅)、バッテリ残量表示(緑色から赤色までの複数段階の色、例えば6色)等の表示を行うようになっている。
この携帯型酸素濃縮装置1は、バッテリ駆動時において駆動時間を長くするためと、患者の外出時/室内での移動時の利便性を向上するための小型化、軽量化、低消費電力化、騒音の低減化を実現するために様々な工夫がなされており、以下に詳述する。
<吸気フィルタ> 吸気フィルタ102は、消音構造となっており、内部にフィルタを兼ね備えた一体構造となっている。約200cc程度の体積で、重量は120g程度である。
<コンプレッサ> コンプレッサ105は、総重量300〜400gであり、制御シーケンスや各種動作条件等が記憶されたROM124a,RAM124bの情報に基づいて制御部(CPU)124で動作条件を読出し、モータ制御部123、可変速度制御器(不図示)による駆動制御により行われる。コンプレッサ105は、加圧機能(加圧手段:P)と減圧機能(減圧手段:VP)の両方の機能を備えるものである。コンプレッサ105は、取出される酸素流量に応じて回転数が制御され、速度が500rpmから3000rpmの間で制御される。至適速度(1700rpm程度)で回転するときの操作寿命は15000時間程度である。コンプレッサ/モータ・システムを取り巻く操作温度は、好ましくは0℃〜40℃である。コンプレッサ105用の電圧は、好ましくは12Vまたは24V DC(自動車などのアダプタから得られる電源)で、電力使用量は、約45〜80W程度で制御される。コンプレッサ105―の冷却と、できれば携帯型酸素濃縮装置1全体の冷却のために、コンプレッサ105には消費電力約2.7W程度のシャフト搭載ファン、もしくはブロア等の冷却ファン(冷却手段)104がコンプレッサ105に一体的に少なくとも取り付けられ得る。酸素濃縮装置1の最大騒音圧力レベルは、制御される最大の回転数の場合、35dBA以下であり、濃縮酸素流量0.25L/分の場合、33dBAである。また、コンプレッサ105は、空気を100kPa、好ましくは60kPa以下に圧縮するように適応される。
コンプレッサ105は、各種速度で運転可能であり、必要な真空/圧力レベルと流量を提供し、僅かな騒音と振動しか出さず、僅かな熱しか発生せず、小型軽量であり、そして僅かな電力を消費するものであることが好ましい。充電式バッテリ127aや他の商用電源等の電源に対してコンプレッサ105に必要とされる消費電力を軽減するために可変速度制御器(可変速度制御手段)が設けられている。可変速度制御器を備えることにより、患者の活動レベル、環境条件に基づいてコンプレッサ105の速度を変化させることができる。
例えば、可変速度制御器は、患者が座ったり、寝たり、低い場所にいる時等、患者の酸素要求が比較的低いと判断される時にはコンプレッサ105の駆動(回転)速度を落とし、患者が立ったり、活動的であったり、高地にいるときなど、患者の酸素要求が比較的高い、もしくは高まったと判断される時には速度を上げることができる。これによって携帯型酸素濃縮装置1全体の消費電力が低減され、充電式バッテリ127aでの駆動時の充電式バッテリ127aの寿命を延ばし、充電式バッテリ127aの重量と大きさを軽減し、コンプレッサ105の摩耗度を低めて寿命を延ばし信頼性が向上する。
<3方向切換弁/制御> 従来装置においては、一般的に直動式と呼ばれる電磁弁が使用されており、弁の動作は電気の力によるものである。この種の電磁弁は電気の力だけで主弁を動作させるため消費電力が高いという問題点があった。ここで、図2、3に基づいて本発明の携帯型酸素濃縮装置1に採用されるパイロット式3方向切換弁とその制御シーケンスについて説明する。パイロット式3方向切換弁107は、僅かな消費電力とコンプレッサ105からの空気圧を利用して動作させることができるため大幅に電力が低減される(8Wから0.5Wに低減される)。図2において、107a1,107b1は主弁(主電磁弁)、107a2,107b2はパイロット弁(パイロット電磁弁)である。このパイロット弁107a2,107b2は、コンプレッサ105からのわずかな圧力により、主弁107a1,107b1を開閉動作するため、直動式に比べ低消費電力化が図られる。なお、図1と同一の参照符号は同一の構成要素であることを示す。107a3,107b3は逆止弁である。その制御シーケンスは、従来の方法とは異なり、図3に示すように、酸素濃縮装置1を起動させる工程(起動時工程)で、まずコンプレッサ105を所定秒(図3では0.5秒)作動させ(コンプレッサ起動工程)、次に3方向切換弁107のパイロット弁107a2を作動(開動作)させるように制御する(動作状態は矢印で示す)。このように制御をすることにより、パイロット弁は空気圧を利用できる状態となり、わずかな電力で主弁を作動させることが可能となる。主弁が開となると圧縮空気は吸着筒108a(吸着筒A)に流れ込み、ガス吸着を行われる吸着工程となる。均圧弁を所定秒開動作(このとき、開動作状態の前半は、吸着筒108bの洗浄工程となる)させる。吸着筒108b(吸着筒B)の洗浄工程が終了すると、3方向切換弁107の主弁107b1を作動(開動作)させるように制御する。均圧弁の開動作状態の後半は、3方向切換弁107の主弁107a1,107b1ともに開動作状態であり、いわゆる均圧工程となる。以降、同様のシーケンスで吸着工程、洗浄工程、均圧工程を繰り返す。なお、コンプレッサ105は、上記すべての工程(起動時工程、吸着工程、洗浄工程、均圧工程)において、動作状態にある。ここでは、吸着筒108aの吸着工程から始まる工程について説明したが、先に吸着筒108bの吸着工程から始まる工程としてもよい。また、3方向切換弁107の排気流路側には開放弁118が接続(連通)し、均圧工程と同期して、制御部124により開放弁118を開状態に動作させてコンプレッサ105に高真空状態を低減(真空度を調整可能にしている)させ、振動の発生を防止し、騒音を低減している。
<開放弁> 携帯型酸素濃縮装置1に採用されるコンプレッサー105の形態は加圧機能(加圧手段:P)と減圧機能(減圧手段:VP)の両機能を備えるものである。加圧手段のみで構成された携帯型酸素濃縮装置より、この種のコンプレッサーを採用することで酸素の回収率が高まり濃縮部の小型化できるという利点がある。しかしながら、一体化されたコンプレッサーは加圧専用コンプレッサーや真空専用コンプレッサーに対して振動が大きいという問題点があった。特に、酸素濃縮プロセスにおいては均圧工程時に振動が激しくなる。均圧工程時には3方向切換弁107の流路は加圧機能側と吸着筒側が連通され、減圧機能側は遮断された状態となるため、3方向切換弁と減圧手段間は極端な高真空状態となるためである。この問題点を解決するために、まず、この流路内に外気と連通する開放弁118を設け、さらには均圧工程と同期して、制御部124により開放弁118を開状態に動作させることで流路内に外気が入り込み、流路内は大気圧により近い状態となる。この作用によりコンプレッサー105は無負荷状態に近い状態となるため、振動の発生を防止できまた、騒音の低減や低電力化にも寄与する結果となる。
<吸着筒> 気体分離手段としての吸着筒108a,108bは、少なくとも2本以上の吸着筒が並列に配置されており、充填される吸着剤には、1mm未満の顆粒測定値を有し、SiO/Al比が1.0〜1.25であるX型ゼオライトであり、かつ、Alの四面体単位の少なくとも88%以上をリチウムカチオンと融合させたものが好ましい。
<圧力調整器> 図1の製品タンク111では、吸着筒内圧力と同期して圧力が変動しているため、圧力調整器112は、リリーフ弁(開放弁)112a、減圧弁112cを含み、濃縮酸素を減圧し、ほぼ一定圧力となるよう機能する。更に、図4に示すように、酸素吐出圧(2次側圧力)が異常に上昇した場合のリリーフ機能(リリーフ弁)112aとフィルタ機能(フィルタ112b)を備えており、従来機のような個々に部品を設置するタイプに比べ、小型・軽量化・メンテナンス等の作業性の向上が図れる。なお、圧力調整器下流側には流量設定器が設置されるが、この流量設定器は流量制限をオリフィスで行っており、その孔径は設定される吐出圧力にもよるが最小で120〜150ミクロン(マイクロメータ)程度の孔径(平均孔径)が設定される。よって、ここで使用されるフィルタ112bには100ミクロン(マイクロメータ)以下の孔径(平均孔径)のものが使用されることが流量を安定して得られる点で好ましい。また、リリーフ機能は、吸気検知の際に使用する微圧センサの保護を目的とする。
<電源> 携帯型酸素濃縮装置1の本体重量が2000g以下の軽量で、適切に機能するためには、適切な再充電可能な電源から電源供給を受けなければならない。従来、このような携帯型酸素濃縮器に使用される電池は残量が不明確で、繰り返し使用による容量減少により、更に電池残量の予測が難しいものであった。携帯型酸素濃縮装置1の電源は、数100回程度の充放電が可能で、バッテリ残量、使用充放電サイクル数、劣化程度、出力電圧等のマネジメント機能を有するものが使用され、バッテリ残量、残充電容量、充放電回数が表示部128(図1参照)に表示または通信コネクタ130a(図1参照)を介して外部モニタ装置で読取れるようにされている。本機能により、従来の電池のように不確実な残量ではなく、劣化程度に応じた、電池の実力値としての残量管理が可能となった。また、ACコネクタ130を介して携帯型酸素濃縮装置1に好ましくは着脱自在に設けられ、好ましくはリチウム・イオン形式で積層された構造で、出力電圧が21.0〜29.0Vの充電式バッテリ127を含む。また、重量は、400g程度またはそれ以下で、呼吸同調制御を行う場合、濃縮酸素流量が最大2L/分時に最大1時間の動作を可能にしている。リチウム・イオン・バッテリ以外にも他の携帯用エネルギ源からの供給も受け得る。例えば、充電式もしくは取替え式の燃料電池セルが使用され得る。全般に1つの充電式バッテリ127により動力供給されるように記述されているが、多数のバッテリによっても動力供給がされ得る。したがって、ここで言う「バッテリ」は、1つ、もしくはそれ以上のバッテリを含む。さらには、充電式バッテリ127には、1つ、もしくはそれ以上の内部、及び/又は外部バッテリを含み得る。
<呼吸同調制御>
特に、充電式バッテリ127により携帯型酸素濃縮装置1全体が駆動されている場合、患者が呼吸同調モードを同調スイッチ126aを押して選択することで、濃縮された酸素をより効率的に患者が使用するために、呼吸に同調した制御が行われる。通常の呼吸の間、患者は、吸息/呼息サイクル時間の約1/3を吸息に、残りの2/3を呼息に当てている。呼息の間に生成される濃縮酸素は患者にとっては不要のもので、その結果この余剰の濃縮酸素の流れを効率的に提供する追加のバッテリ電力は無駄にされているといえる。呼息の間に生成された濃縮酸素を吸息時に供給することにより、仮に、吸息/呼息サイクルが1(吸息):2(呼息)であるならば、吸息時に3倍の流量まで供給することが可能となる。このように、呼吸同調制御を行うことにより、装置の小型化、低消費電力化が可能となる。呼吸同調器116の開閉制御は図5に示すように全期間に亘って行われる(コンプレッサ105も全期間に亘って動作する)。なお、図5において、矢印は、3方向切換弁107の主弁107a1,107b1の開動作、開放弁118、均圧弁の開動作の期間を示すものである。
<各種センサ> 酸素濃縮装置1は、酸素センサ114、流量センサ114aを標準装備しているが、加速度センサ、GPS(全地球位置センサ)、ショックセンサ等の各種センサ、脈拍センサ、血圧センサ、血中酸素飽和度センサ等をオプションとして付属させることも可能である。採用される酸素センサにはガルバニ電池式、超音波式、ジルコニア式等のセンサが使用可能だが、大きさの点や測定精度の点からもジルコニア式酸素センサが好ましい。しかしながら、ジルコニア式と呼ばれるその方法はジルコニア高分子膜をヒータで熱せなくてはならず、消費電力が高いという問題点があった。消費電力低減には特にバッテリ動作時には、連続測定(ヒータを連続加熱)でなく、間欠測定(ヒータを間欠加熱)するように動作させることが消費電力を最小限に抑えるうえで有効な手段であり、この酸素センサ114による測定値が所定の範囲を外れる場合には所定期間連続測定に切替えるようにすることで、測定の信頼性も向上できる。なお、所定期間の連続測定で所定範囲内であることが確認されると自動的に間欠測定にもどるようにしてもよい。
本発明に対応した酸素濃縮装置の構成の一例を示す図である。 本発明に対応した酸素濃縮装置の電磁弁を示す図である。 本発明に対応した酸素濃縮装置における制御シーケンスを示す図である。 本発明に対応した酸素濃縮装置における圧力調整器を示す図である。 本発明に対応した酸素濃縮装置における呼吸同調器動作時の運転制御シーケンスを示す図である。
符号の説明
1・・・携帯型酸素濃縮装置、101・・・フィルタ、102・・・吸気フィルタ、105・・・コンプレッサ、107・・・電磁弁、108a,b・・・吸着筒、112・・・圧力調整器、116・・・呼吸同調器、114・・・酸素センサ、127・・・バッテリ

Claims (6)

  1. 空気から90%以上の酸素を少なくとも0.25L/分の連続流で生成することを可能にする患者の携帯型酸素濃縮器であって、本体の筐体内に、
    空気を圧縮するための300〜450gのコンプレッサ、
    圧変動による吸着によって気体を分離するための200〜300gの気体分離手段、
    400g以下のバッテリを備え、
    前記携帯型酸素濃縮器の全重量を3000g以下とし、
    90%以上の酸素の0.25L/分の連続流時に少なくとも30分可動するようにし、
    少なくとも前記筐体の内面の適所に繊維径1〜4μmのポリオレフィン系繊維と繊維径20〜30μmのポリオレフィン系短繊維とからなる不織布を設けたことを特徴とする携帯型酸素濃縮器。
  2. 前記ポリオレフィン系繊維、前記ポリオレフィン系短繊維がポリプロピレンであることを特徴とする請求項1記載の携帯型酸素濃縮装置。
  3. 前記吸着手段は、1mm未満の顆粒測定値を有し、及び/または、リチウム、カルシウム、亜鉛、銅、および、これらの組合せから選ばれる少なくとも1個の金属陽イオンによって置換されるゼオライトXから成る粒子を含み、好ましくは、ゼオライトXは、約1乃至1.25のSi/Al比を有し、リチウム陽イオンによって少なくとも80%置換されることを特徴とする、請求項2記載の携帯型酸素濃縮器。
  4. 呼吸同調制御により、実質的な90%以上の酸素の5.0L/分のフローを可能としたことを特徴とする携帯型酸素濃縮器。
  5. 空気から90%以上の酸素を患者に供給する携帯型酸素濃縮器であって、本体の筐体内に、空気を圧縮するためのコンプレッサ、圧変動による吸着によって気体を分離するための気体分離手段、バッテリを備え、前記携帯型酸素濃縮器の全重量を3000g以下とし、前記筐体内に繊維径1〜4μmのポリオレフィン系繊維と繊維径20〜30μmのポリオレフィン系短繊維とからなる不織布を装填したことを特徴とする携帯型酸素濃縮器。
  6. 前記ポリオレフィン系繊維、前記ポリオレフィン系短繊維がポリプロピレンであることを特徴とする請求項5記載の携帯型酸素濃縮装置。
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