JP2008234914A - モジュール保持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成によりモジュールの強固な固定が可能なモジュール保持構造を提供する。
【解決手段】モジュール保持構造は、板状のモジュール2を基板に対して保持するためのものであり、ソケットハウジング4と、ソケット側端子31と、金属製の一対のスライド部材5,5と、を有する。一対のスライド部材5,5が第1位置にあるときは、モジュール2がソケットハウジング4に嵌入可能となり、一対のスライド部材5,5が第2位置にあるときは、嵌入方向と直交する方向について対向するモジュール2の二つの縁部2e,2eと一対のスライド部材5,5とが、嵌入方向について接触することで嵌入完了状態となる。また、一対のスライド部材5,5のそれぞれは、係止部44に対して係止受け部51が係止されることにより、ソケットハウジング4に対する嵌入方向手前側への変位を規制される。
【選択図】図2

Description

本発明は、モジュール側端子を有する板状のモジュールを、モジュール側端子と電気的に接続される基板側端子を有する基板に対して保持するためのモジュール保持構造に関する。
従来、SOP(Small Outline Package)等の半導体装置等の電子装置を装着するためのソケットとしては、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1のソケットは、ベース10と、ベース10に回動可能に取り付けられる少なくとも一対のラッチ20と、複数のコンタクト30とを有する。ラッチ20は、軸方向に延びる操作部210と、操作部210の両端に設けられた一対の脚部220と、複数の円弧状の摺動部230と、複数の押圧部240とを含んでいる。そして、ラッチ20は、摺動部220を支点にして退避位置と保持位置との間を回動され、ラッチ20が保持位置にあるときに、複数の押圧部240が対応するコンタクト30を押圧する(特許文献1の図1、9、10等参照)。
また、特許文献2には、モジュール(カメラモジュール)11を、複数のコンタクトピン24が配設されたコネクタ12に嵌合させるためのモジュール用コネクタ装置が開示されている。このモジュール用コネクタ装置においては、コネクタ12の中空部19の側面の四つのコーナ部近傍にバネフック18が設けられており、モジュール本体13には、バネフック18と係合する係合部17が設けられている。そして、モジュール11をコネクタ12に対して押し込んでいくと、バネフック18は弾性変形されて外側に逃がされ、モジュール11の押し込みが許容される。そして、さらにモジュール11を押し込むと、バネフック18が自身の弾性力で係合部17上に係合される(特許文献2の図1、2参照)。
そして、特許文献1の技術においては、一対の脚部220の端部には、外側に突出したフック221が形成されている。フック221は、ベース部の四隅には、直立したポスト部が設けられ、ポスト部の内壁には、内側に突出した傾斜面を有する係止部が形成されている。そして、ラッチ20のフック221がベース部10の係止部に係止されると、ラッチ220が保持状態となる。また、特許文献2の技術においては、モジュール11の四隅において、バネフック18との係合により、モジュール11の組み込みが完了する。
以上のようなソケット、モジュール用コネクタ装置を用いることで、電子装置、モジュールを容易に装着、嵌合することができる。
特開2006−100189号公報 特開2004−247264号公報
特許文献1、2に記載されているような技術は、受け側装置(ソケット、コネクタ)として、コンタクトの極数が少ないもの、コンタクトの弾性復元力が小さいもの等、電子装置やモジュールを接続する際の、コンタクトからの押し返し力が小さいものへの適用は可能である。
しかし、特許文献1、2の技術では、電子装置やモジュールを部分的に押圧しているのみであるので、コンタクトからの押し返し力が大きい受け側装置へ適用した場合には、電極間の接触信頼性を確保するために必要な押圧力が得られない。具体的には、特許文献1の技術ではラッチ20が、横長に形成された操作部210の両端において、フック221によりベース部に係止されているので、複数のコンタクト30から強い押し返し力を受けた場合には、操作部210の中央が撓んだり、フック221の係合が解除されたりするために、電子装置やモジュールを強固に固定することができないと考えられる。また、特許文献2の技術では、モジュール11の四隅において、モジュール11とバネフック18とが係合するが、四隅における部分的な係合であるために、モジュール11に対するコンタクトピン24からの押し返し力が大きい場合には、当初の押圧状態を維持できず、電子装置やモジュールを強固に固定することができないと考えられる。
例えば、複数のモジュール側端子を有する板状のモジュールを、複数のモジュール側端子と電気的に接続される複数の基板側端子を有する基板に対して保持するためのモジュール保持構造においては、極数が多い、保持構造の端子が突出するように配置されている、端子の弾性復元力が大きい等の理由で、端子からの押し返し力が大きい場合がある。このようなモジュール保持構造に特許文献1、2の技術を適用しても、モジュールを強固に固定することができず、モジュールが接続の際の押し返し力により浮き上がってしまい、端子間の接触信頼性を確保することができない。
一方で、複雑な機構や、重量が大きな部材をモジュール保持構造に用いることにより、モジュールを強固に固定できると考えられるが、保持構造としては、簡易な構成によってモジュールを固定できることが望ましい。
そこで、本発明の目的は、簡易な構成によりモジュールの強固な固定が可能なモジュール保持構造を提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
上記の目的を達成するために、本発明に係るモジュール保持構造は、複数のモジュール側端子を有する板状のモジュールを、複数の前記モジュール側端子と電気的に接続される複数の基板側端子を有する基板に対して保持するためのモジュール保持構造であって、前記モジュールが嵌入される凹部が形成され、前記基板に対して一体的に又は別体として設けられているソケットハウジングと、前記基板側端子と電気的に接続され、前記ソケットハウジングに取り付けられる複数のソケット側端子と、前記ソケットハウジングに対して、前記モジュールの前記ソケットハウジングへの嵌入方向と直交する方向に沿ってスライドするように取り付けられる金属製の一対のスライド部材と、を有する。そして、前記ソケットハウジングは、前記一対のスライド部材のそれぞれに対応するように形成された複数の係止部を備え、且つ、前記一対のスライド部材のそれぞれは、前記係止部に対して係止されるように形成された係止受け部を備えており、前記複数のソケット側端子のそれぞれは、前記凹部において少なくとも前記複数のモジュール側端子と接触する接触部が露出するように配置され、且つ、前記ソケットハウジングに対する前記モジュールの嵌入が完了した嵌入完了状態において、前記複数のモジュール側端子と前記複数のソケット側端子とが電気的に接続され、前記一対のスライド部材のそれぞれは、第1位置と第2位置との間で、前記第1位置から前記第2位置へ向かうスライド方向に沿ってスライドし、前記一対のスライド部材が前記第1位置にあるときは、前記一対のスライド部材は前記ソケットハウジングに対する前記モジュールの嵌入経路を遮断せず、前記モジュールが前記ソケットハウジングに嵌入可能となり、前記一対のスライド部材が前記第2位置にあるときは、前記一対のスライド部材は前記嵌入経路の少なくとも一部を遮断し、且つ、前記モジュールが前記ソケットハウジングへ嵌入された状態において、前記嵌入方向と直交する方向について対向する前記モジュールの二つの縁部と前記一対のスライド部材とが、前記嵌入方向について接触することで前記嵌入完了状態となり、前記一対のスライド部材のそれぞれは、前記係止部に対して前記係止受け部が係止されることにより、前記ソケットハウジングに対する前記嵌入方向手前側への変位を規制される。
この構成によると、モジュールをソケットハウジングに嵌入して、一対のスライド部材を第1位置から第2位置へスライド移動させると、スライド部材によって、モジュールが嵌入方向に押圧された状態でソケットハウジングの凹部に取り付けられ、接続の際の押し返し力が大きい場合であっても強固な固定が可能となる。そのため、簡易な構成によりモジュールの強固な固定が可能となる。また、スライド部材は、嵌入方向と直交する方向に沿ってスライドするため、スライド動作時に、嵌入方向高さが高くなることがないので、嵌入方向について省スペース化を図ることができる。また、例えば、第1位置の状態で工場から出荷することにより、組立時にはモジュールをセットしてスライド部材を第2位置に移動するだけとなるために、組立が容易にできる。
前記スライド方向は、前記二つの縁部が対向する方向に沿ったものであってもよい。これによると、簡易な構成により、モジュールの確実な保持を行うことができる。
前記モジュールは、長方形板状に形成されており、前記スライド方向は、前記モジュールの辺方向に沿っており、前記二つの縁部には、前記モジュールの四つの角部分が含まれていてもよい。これによると、長方形板状に形成されたモジュールの確実な保持が可能となり、接触信頼性が向上する。
前記ソケットハウジングは、底部と外周壁部とを有し且つ前記凹部は前記底部及び前記外周壁部の内側に形成され、前記係止部及び前記係止受け部は、前記一対のスライド部材のそれぞれに対応して二つずつ設けられ、前記一対のスライド部材のそれぞれに対応する二つの前記係止部は、前記ソケットハウジングの、前記嵌入方向及び前記スライド方向の両方に直交する方向である幅方向における両側端部に設けられ、前記二つの係止部のそれぞれは、法線方向が前記嵌入方向に一致する係止面を有しており、且つ、当該係止面は、前記スライド方向に沿って連続するように形成されており、前記一対のスライド部材のそれぞれは、前記嵌入完了状態において前記縁部と接触する接触面を有する接触本体部を備えて構成されており、且つ、当該接触本体部の前記幅方向の長さは、前記ソケットハウジングの前記幅方向の長さ以上であり、前記一対のスライド部材のそれぞれに対応する二つの前記係止受け部は、前記一対のスライド部材のそれぞれにおいて、前記接触本体部の前記幅方向における両端に設けられ、且つ、当該二つの係止受け部のそれぞれは、前記係止面に対して係止される係止受け面を有していてもよい。これによると、係止面によりスライド部材が係止される。また、係止面がスライド部材のスライドガイド面となり、スライド部材のスライド動作時において、係止面に対して係止受け面が摺動しつつ係止される。そのため、係止面及び係止受け面からなる簡易な構成により、スライド動作の安定化、及び、スライド部材の係止の両方を実現できる。
前記ソケットハウジングには、前記一対のスライド部材のそれぞれに対応する二つの浮き上がり防止用係止部が、前記スライド方向における両側端部の、前記幅方向中央部に設けられており、前記二つの浮き上がり防止用係止部のそれぞれには、法線方向が前記嵌入方向に一致する浮き上がり防止用係止面が形成され、前記一対のスライド部材のそれぞれにおいて、前記接触本体部の前記幅方向中央部には、前記浮き上がり防止用係止面に対して係止される浮き上がり防止用係止受け面を有する浮き上がり防止用係止受け部が形成され、前記一対のスライド部材のそれぞれは、前記スライド部材が前記第2位置にある状態において、前記浮き上がり防止用係止部に対して前記浮き上がり防止用係止受け部が係止されることによって、前記ソケットハウジングに対する前記嵌入方向手前側への変位を規制されてもよい。これによると、それぞれのスライド部材が、少なくとも3箇所で支持されることにより、一対のスライド部材の浮き上がりが効率的に防止される。
前記ソケットハウジングは、突出形成され、且つ、前記一対のスライド部材のそれぞれに対応して二つずつ設けられたリブ係止部を有し、前記一対のスライド部材のそれぞれに対応する二つの前記リブ係止部は、前記ソケットハウジングの、前記幅方向における両側端部に設けられ、前記二つのリブ係止部のそれぞれは、法線方向が前記嵌入方向に一致するリブ係止面を有し、且つ、当該リブ係止面は、前記スライド方向に沿って連続するように形成されており、前記一対のスライド部材のそれぞれは、前記幅方向における両端に、前記接触本体部よりも前記スライド方向奥側に向かって突出形成された二つのリブ係止受け部を有し、且つ、当該二つのリブ係止受け部のそれぞれは、前記リブ係止面に対して係止されるリブ係止受け面を有しており、前記一対のスライド部材のそれぞれは、前記二つのリブ係止部のそれぞれに対して前記リブ係止受け部が係止されることによって、前記ソケットハウジングに対する前記嵌入方向手前側への変位を規制されてもよい。これによると、モジュールのより強固な固定が可能となる。その上、接触本体部をスライド方向奥側に向けて大きくする必要がないため、スライド部材が第1位置にあるときにソケットハウジングからはみ出る部分を少なくすることができる。以上により、モジュールのより強固な固定が可能となり、且つ、省スペース化を図ることができる。
前記一対のスライド部材のそれぞれにおいて、前記幅方向における両端には、互いの方向へ向かって折れ曲がって形成された二つのロック部が形成されており、前記一対のスライド部材のそれぞれに対応して、前記ソケットハウジングの、前記幅方向における両側端部には、前記二つのロック部の案内溝となる二つのガイドレール部が前記スライド方向に沿って形成されており、且つ、当該二つのガイドレール部のそれぞれには、前記二つのロック部のそれぞれを受け入れるように形成された第1の被ロック部と、第2の被ロック部とが、前記スライド方向に沿って順に形成され、前記第1位置では、前記二つのロック部のそれぞれが前記第1の被ロック部に係止され、前記一対のスライド部材は、前記第1位置よりも前記スライド方向手前側への変位を規制され、前記第1位置に前記一対のスライド部材がある状態で、前記一対のスライド部材のそれぞれを前記スライド方向奥側へ押圧すると、前記二つのロック部のそれぞれが前記ソケットハウジングとの接触により弾性変形しつつ、前記一対のスライド部材が前記第2位置の方向へ移動し、前記第2位置では、前記二つのロック部のそれぞれが前記第2の被ロック部に係止され、前記一対のスライド部材は、前記第2位置よりも前記スライド方向手前側への変位を規制されてもよい。これによると、第1位置及び第2位置のそれぞれにおいて、スライド部材が係止される。また、第1位置から第2位置への変位時においてロック部が弾性変形することで、第1位置から第2位置への変位が適切に規制される。
前記一対のスライド部材のそれぞれに対応する、前記二つのガイドレール部のそれぞれにおいて、前記第1被ロック部は、前記ガイドレール部の途中に設けられたロック用凹部の、前記スライド方向手前側に形成された第1端面であり、且つ、前記第2被ロック部は、前記ガイドレール部の前記スライド方向の終端である第2端面であり、前記二つのガイドレール部のそれぞれにおいて、前記ロック用凹部は、前記スライド方向奥側に行くに連れて深さが次第に浅くなっていてもよい。これによると、簡易な構成により、第1位置及び第2位置のそれぞれにおいて、スライド部材が係止される。また、第1位置から第2位置への変位時にロック部が弾性変形する構成を簡易に実現できる。
前記ソケットハウジングは、突出形成され、且つ、前記一対のスライド部材のそれぞれに対応して二つずつ設けられたリブ係止部を有し、前記一対のスライド部材のそれぞれに対応する二つの前記リブ係止部は、前記ソケットハウジングの、前記幅方向における両側端部に設けられ、前記二つのリブ係止部のそれぞれは、法線方向が前記嵌入方向に一致するリブ係止面を有し、且つ、当該リブ係止面は、前記スライド方向に沿って連続するように形成されており、前記一対のスライド部材のそれぞれは、前記幅方向における両端に、前記接触本体部よりも前記スライド方向奥側に向かって突出形成された二つのリブ係止受け部を有し、且つ、当該二つのリブ係止受け部のそれぞれは、前記リブ係止面に対して係止されるリブ係止受け面を有しており、前記一対のスライド部材のそれぞれは、前記二つのリブ係止部のそれぞれに対して前記リブ係止受け部が係止されることによって、前記ソケットハウジングに対する前記嵌入方向手前側への変位を規制され、前記一対のスライド部材のそれぞれにおいて、前記二つのロック部のそれぞれは、前記リブ係止受け部の前記スライド方向奥側における先端部に設けられており、且つ、前記二つのロック部のそれぞれにおいて、前記ロック部の前記嵌入方向についての幅は前記リブ係止受け部における前記嵌入方向についての幅よりも小さくてもよい。これによると、スライド部材のリブ係止部全体ではなく、先端のロック部のみが撓むので、部材の撓みを先端部のみに集中させることができる。
前記ソケットハウジングにおいて、前記一対のスライド部材のそれぞれに対応する前記二つのガイドレール部のそれぞれの、前記嵌入方向手前側又は奥側の少なくとも一方においては、前記スライド部材のスライド動作時に、前記リブ係止受け部の内面と接触するレール面が、前記スライド方向に沿って形成されていてもよい。これによると、スライド動作がより安定する。
前記一対のスライド部材のそれぞれには、スライド動作時に用いられる被操作部が設けられており、前記被操作部は、長板状の折り曲げ部を、前記スライド方向手前側から奥側へ曲線的に折り曲げることで形成された曲線部を有していてもよい。これによると、第1位置から第2位置へのスライド動作時(固定動作時)に、治具による作業スペースを小さくすることができる。
前記一対のスライド部材のそれぞれにおいて、前記被操作部は、前記接触本体部から連続して形成されており、前記折り曲げ部の先端部は、前記接触本体部の表面に接着されていてもよい。これによると、被操作部が撓むことがないので、第2位置から第1位置へのスライド動作(固定解除動作)を、治具を用いて効率的に行うことができる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(全体構成について)
まず、図1を参照しながら、本発明の一実施形態に係る電気的接続装置の全体構成について説明する。図1は、本実施形態に係る電気的接続装置の構成概略図である。
図1に示すように、モジュール保持構造1は、基板3に対してモジュール2を保持し、且つ、モジュール2を基板3に対して電気的に接続するためのものであり、ソケットハウジング4、複数のソケット側端子31、一対のスライド部材5,5を有して構成されている。
モジュール2は、板状に形成され、複数のモジュール側端子2p(図4参照。後述)を有している。基板3は、複数の基板側端子3cを有しており、複数の基板側端子3cは、(複数のソケット側端子31を介して)複数のモジュール側端子2pと電気的に接続されるものである。ソケットハウジング4は、基板3に対して別体として設けられている。また、複数のソケット側端子31は、ソケットハウジング4に取り付けられており、複数の基板側端子3c、及び、複数のモジュール側端子2pと電気的に接続される。また、一対のスライド部材5,5は、ソケットハウジング4に対して、第1位置と第2位置との間でスライドするように取り付けられる金属製部材である。なお、本実施形態においては、ソケットハウジング4は、基板3に対して別体として設けられているが、基板に対して一体的に設けられたものであってもよい。
図2は、図1のモジュール保持構造1の構成をより具体的に示した概略図である。なお、図2以降においては、基板3を省略して示している。図2は、モジュール保持構造1において、一対のスライド部材5,5が開いた状態(第1位置にある状態)を示している。モジュール保持構造1においては、このように開いた状態の一対のスライド部材5,5においてソケットハウジング4にモジュール2を嵌入し、一対のスライド部材5,5を閉じるようにスライドさせることにより(図の矢印のスライド方向参照)、モジュール2が保持・固定された状態となる。そして、この状態(スライド部材が第2位置にある状態)において、モジュール側端子2pと、基板側端子3cとが、ソケット側端子31を介して電気的に接続されることになる。以下、モジュール2、ソケットハウジング4、ソケット側端子31、一対のスライド部材5,5の構成について説明する。
以下の説明において、嵌入方向とは、モジュールがソケットハウジングへ嵌入される方向のことであり、スライド方向とは、スライド部材5が第1位置から第2位置へ向かう方向のことである(図2等参照)。また、幅方向とは、嵌入方向及びスライド方向の両方に直交する方向のことである(図2等参照)。
(モジュール)
モジュール2の詳細について、図3、4等を参照しつつ説明する。図3はモジュール2の表側を示す斜視概略図であり、図4はモジュール2の裏側を示す斜視概略図である。図3、4に示すように、モジュール2は長方形板状に形成されたメモリモジュールであり、より詳細には、不揮発性半導体メモリ(フラッシュメモリ)である。
図3に示すように、モジュール2の表側においては、表面部2sと、一縁部において突出した突出縁部2tとが形成されている。また、図2に示すように、モジュール2には、(四つの縁部のうち)二つの縁部2e,2eがあり、二つの縁部2e,2eは、嵌入方向と直交する方向について対向している。そして、モジュール2がソケットハウジング4へ嵌入された状態において、スライド部材5が第2位置にあるときには、モジュール2の二つの縁部2e,2eと一対のスライド部材5,5とが、嵌入方向について接触する(詳細については後述する)。また、図2sに示すように、この二つの縁部2e,2eには、モジュール2の四つの角部分2cが含まれる。
また、図4に示すように、モジュール2の裏面においては、複数のモジュール側端子2pが、四辺に沿って配列されている。また、モジュール側端子2pは平面電極パッドである。本実施形態においてはこのように構成されているが、モジュール端子2pは、平面電極パッド以外であってもよい。また、モジュール2の内部には、図示しない半導体メモリチップが基板に装着されており、複数のモジュール側端子2pは、この半導体メモリチップと外部機器とを電気的に接続するための接続端子となっている。なお、モジュール2はこのようなフラッシュメモリには限られず、他の種類の半導体メモリであってもよい。
(ソケットハウジング)
まず、ソケットハウジング4の詳細について、図5、6等を参照しつつ説明する。図5は、ソケットハウジング4の上面斜視概略図であり、図6は、ソケットハウジング4の底面斜視概略図である。図5、6に示すように、ソケットハウジング4は、凹部43を有して構成されている。凹部43はモジュール2が嵌入されるソケット部分であり、モジュール2を受け入れられるような形状及び寸法を有している。より具体的には、ソケットハウジング4は、長方形板状の底部41と、底部41の周囲四方において立ち上がるように形成された外周壁部42とを有して構成され、凹部43は底部41、及び、外周壁部42の内側に形成されている(図5,6参照)。底部41が長方形板状であり、外周壁部42がその周囲に設けられた四つの壁部から構成されているので、凹部43は、直方体状の空間となっている。また、図5に示すように、凹部43は、図5における上方向(嵌入方向手前側)へと開口している。そして、上記のように、ソケットハウジング4は、基板3に対して別体として設けられている。
次に、スライド部材5のスライド動作とスライドハウジング4との関係について説明する。図2に示すように、モジュール2は、スライドハウジング4に対して、上面視における四つの辺方向(図3参照)が、上面視における凹部43の四つの辺方向、及び、外周壁部42の四つの辺方向と一致するように嵌入される(嵌入方向については図2の矢印方向参照)。そして、一対のスライド部材5,5のスライド方向は、モジュール2の、二つの縁部2e,2eが対向する方向に沿ったものであり、且つ、モジュール2の辺方向に沿ったものである(図2の矢印方向参照)。すなわち、図5に示すように、一対のスライド部材5,5のスライド方向は、ソケットハウジングの辺方向に沿ったものとなっている。
また、図2に示すように、ソケットハウジング4には、複数のソケット側端子31が取り付けられる。より具体的には、ソケットハウジング4には、互いに連通する孔部4h,4i,4jが複数形成されており、ソケット側端子31は、これらの孔部4h、4i、4jに対して挿入される(より詳細な構成については後述する)。
ソケットハウジング4は、一対のスライド部材5,5のそれぞれに対応するように形成された複数の係止部44を有して構成されている。具体的には、一対のスライド部材5,5のそれぞれのスライド部材5に対応して、係止部44が二つずつ設けられ、その結果、計四つの係止部44が設けられている。
そして、それぞれのスライド部材5に対応する二つの係止部44,44は、図5、6に示すように、ソケットハウジング4の、幅方向(図5、6の矢印方向参照)における両側端部に設けられている。また、一つのスライド部材5に対応する二つの係止部44,44のそれぞれは、法線方向が嵌入方向に一致する係止面44sを有している(図6参照)。また、それぞれの係止面44sは、スライド方向(図6の矢印方向参照)に沿って連続するように形成されている。
また、ソケットハウジング4には、一対のスライド部材5,5のそれぞれに対応する二つの浮き上がり防止用係止部45,45が、スライド方向における両側端部の、幅方向中央部に設けられており、二つの浮き上がり防止用係止部45,45のそれぞれの浮き上がり防止用係止部45には、法線方向が嵌入方向に一致する浮き上がり防止用係止面45sが形成されている(図6参照)。また、それぞれの浮き上がり防止用係止部45には、法線方向がスライド方向の逆方向に一致するスライド方向係止面45tが形成されている(図5、6参照)。
また、ソケットハウジング4は、突出形成され、且つ、一対のスライド部材5,5のそれぞれに対応して二つずつ設けられた、計四つのリブ係止部46を有している。一対のスライド部材5,5のそれぞれのスライド部材5に対応する二つのリブ係止部46,46は、ソケットハウジング4の、幅方向における両側端部に設けられている(図5,6参照)。また、二つのリブ係止部46,46のそれぞれは、法線方向が嵌入方向に一致するリブ係止面46sを有しており、リブ係止面46sは、スライド方向に沿って連続するように形成されている。また、それぞれのリブ係止部46の、スライド方向手前側には、スライド係止面46tが設けられている(図5、6参照)。
また、一対のスライド部材5,5のそれぞれのスライド部材5に対応して、ソケットハウジング4の、幅方向における両側端部には、スライド部材5の二つのロック部55(後述)の案内溝となる二つのガイドレール部42g,42gがスライド方向に沿って形成されている(図5参照)。また、二つのガイドレール部42g,42gのそれぞれには、二つのロック部55,55のそれぞれを受け入れるように形成された第1の被ロック部47と、第2の被ロック部48とが、スライド方向に沿って順に形成されている(図12、13、14参照)。
より詳細には、ガイドレール部42gの拡大断面図である図14に示すように、二つのガイドレール部42g,42gのそれぞれにおいて、ガイドレール部42gの途中には、ロック用凹部47aが設けられており、第1被ロック部47は、ロック用凹部47aの、スライド方向手前側に形成された第1端面47sである。また、第2被ロック部48は、ガイドレール部42gのスライド方向の終端である第2端面48sである。また、ロック用凹部47aは、スライド方向奥側に行くに連れてその深さが次第に浅くなっている。図14の詳細については後述する。
ソケットハウジング4において、一対のスライド部材5,5のそれぞれに対応する二つのガイドレール部42g,42gのそれぞれの、嵌入方向奥側においては、スライド部材5のスライド動作時において、リブ係止部54の内面(後述)と接触するレール面42rがスライド方向に沿って形成されている(図5参照)。本実施形態においては、レール面42rが、ガイドレール部42gの嵌入方向奥側に形成されているが、レール面は、ガイドレール部の嵌入方向手前側又は奥側の少なくとも一方において形成されていればよく、嵌入方向手前側、又は、手前側及び奥側の両方に形成されていてもよい。
(ソケット側端子)
次に、ソケット側端子31の詳細について図7を参照しつつ説明する。ソケット側端子31は、ソケットハウジング4により支持されるものである。また、ソケット側端子31は、長板状(棒状)の金属を曲げて形成されるものであり、その側面図は図7のようになる。図7に示すように、ソケット側端子31は、基板接続部31d、接触部31c、係合部31eを有するように形成されている。
そして、ソケット側端子31がソケットハウジングに対して装着された状態においては、ソケットハウジング4の底面の孔部4jを通って、ソケット側端子31の基板接続部31dがソケットハウジング4の外方へ向かって突出し、また、凹部43において、孔部4hを通って、モジュール側端子2pと接触する接触部31cが露出する。また、ソケット側端子31は、凹部4i内に係合部31eが(嵌入方向奥側から手前側へ)挿入された状態となることで、ソケットハウジング4に対して装着される。また、ソケットハウジング4に装着された状態では、複数のソケット側端子31は、凹部43において、接触部31cが嵌入方向奥側から手前側に向かって弾性的に突出するように配置される(図2参照)。
(スライド部材)
次に、一対のスライド部材5,5について図8、9等を参照しつつ説明する。図8は、スライド部材5の上面斜視概略図であり、図9は、スライド部材5の底面斜視概略図である。一対のスライド部材5,5は、ソケットハウジング4に対して、モジュール2のソケットハウジング4への嵌入方向と直交する方向に沿ってスライドするように取り付けられる金属製部材である。また、一対のスライド部材5,5のそれぞれは、第1位置と第2位置との間で、第1位置から第2位置へ向かうスライド方向に沿ってスライドする。また、一対のスライド部材5,5のそれぞれは同様に構成されたものであるので、以下の説明においては、一方のスライド部材5の構成を中心に説明する。
図8、9に示すように、それぞれのスライド部材5は、接触本体部52、二つの係止受け部51,51を有して構成されている。接触本体部52は、嵌入方向奥側(裏側)に接触面52sを有しており(図9参照)、接触面52sは、ソケットハウジング2に対するモジュール2の嵌入が完了した嵌入完了状態(モジュール2がソケットハウジング4へ嵌入され、且つ、一対のスライド部材5,5が第2位置にある状態)において、モジュール2の縁部2eと接触する。また、接触本体部52の幅方向の長さは、ソケットハウジング4の幅方向の長さ以上となっている(図2参照)。本実施形態では、接触本体部52の幅方向の長さは、ソケットハウジング4の幅方向の長さにほぼ等しい。
また、それぞれのスライド部材5は、係止部44に対して係止されるように形成された係止受け部51を有している。具体的には、一対のスライド部材5,5のそれぞれのスライド部材5に対応して、係止受け部51が二つずつ設けられている(図8、9参照)。また、一対のスライド部材5,5のそれぞれのスライド部材5に対応する二つの係止受け部51,51は、一対のスライド部材5,5のそれぞれにおいて、接触本体部52の幅方向における両端に、嵌入完了状態における嵌入方向に伸びるように設けられている。具体的には、二つの係止受け部51,51のそれぞれは、接触本体部52に対してL字状に折り曲げられた垂下部51dと、垂下部51dに対してL字状に折り曲げられ、幅方向内側へ向かうように形成された先端部51tと、を有している(図8、9参照)。また、この二つの係止受け部51,51のそれぞれは、係止面44sに対して係止される係止受け面51sを有しており、係止受け面51sは、先端部51tの嵌入方向手前側に形成されている(図8、9参照)。
また、スライド部材5において、接触本体部52の幅方向中央部には、浮き上がり防止用係止受け部53が形成されている。また、浮き上がり防止用係止受け部53は、浮き上がり防止用係止面45sに対して係止される浮き上がり防止用係止受け面53sを有するように構成されている(図8、9参照)。また、浮き上がり防止用係止受け部53には、スライド方向係止面45tに対して係止されるスライド方向係止受け面53tが形成されている(図9参照)。具体的には、浮き上がり防止用係止受け部53は、接触本体部52に対してL字状に折り曲げられた垂下部53dと、垂下部53dに対してL字状に折り曲げられ、スライド方向奥側へ向かうように形成された先端部53vと、を有している(図8参照)そして、垂下部53dにスライド方向係止受け面53tが形成され、先端部53vに、浮き上がり防止用係止受け面53sが形成されている。
また、スライド部材5は、幅方向における両端に、接触本体部52よりもスライド方向奥側に向かって突出形成された二つのリブ係止受け部54,54を有している。具体的には、二つのリブ係止受け部54,54は、二つの垂下部51d,51dから連続して突出形成されている(図8、9参照)。また、この二つのリブ係止受け部54,54のそれぞれは、リブ係止面46sに対して係止されるリブ係止受け面54sを有している(図8参照)。また、リブ係止受け部の内面54t(図8、9参照)は、スライド部材5のスライド動作時に、ソケットハウジング4に形成されたレール面42rと接触する。なお、本実施形態においては、リブ係止受け部は、係止受け部51(垂下部51d)から連続して形成されているが、接触本体部52よりもスライド方向奥側に向かって突出形成されているのであれば、このような形態には限られず、例えば、接触本体部のスライド方向手前側に係止受け部が形成され、係止部とは別に、リブ係止受け部が接触本体部のスライド方向奥側から連続形成されていてもよい。
また、スライド部材5において、幅方向における両端には、互いの方向へ向かって折れ曲がって形成された二つのロック部55,55が形成されている。より詳細には、この二つのロック部55,55のそれぞれは、リブ係止受け部54のスライド方向奥側における先端部に設けられている(図8、9参照)。本実施形態においてはこのように構成されているが、スライド部材にリブ係止受け部が設けられておらず、ロック部が係止部(垂下部)に設けられていてもよい。また、ロック部が接触本体部から直接、連続形成されていてもよい。
また、二つのロック部55,55のそれぞれにおいて、ロック部55の嵌入方向についての幅は、リブ係止受け部54における嵌入方向についての幅よりも小さい(すなわち、ロック部55は、リブ係止受け部54における嵌入方向についての一部分から突出形成されている)。なお、本実施形態においては、ロック部55は、リブ係止部54における嵌入方向手前側において形成されているが、このような形態に限られず、嵌入方向奥側において形成されていてもよい。
また、図8に示すように、スライド部材5には、スライド動作時に用いられる二つの被操作部56,56が設けられている。二つの被操作部56,56のそれぞれは、接触本体部52から連続して形成されており、長板状の折り曲げ部56bを、スライド方向手前側から奥側へ曲線的に折り曲げることで形成された曲線部56rを有している(図8参照)。また、折り曲げ部56bの先端部は、接触本体部52の表面に接着されている。
(モジュール保持構造)
モジュール保持構造1においては、上記のように構成されるソケットハウジング4に対して、一対のスライド部材5,5が、スライド方向に沿って進退可能となるように取り付けられている。
(接続動作)
次に、モジュール保持構造1の接続動作について図を参照しつつ説明する。図10は、スライド部材5が第1位置にある状態を示す斜視概略図であり、図11は、スライド部材5が第2位置にある状態を示す斜視概略図である。図12は、スライド部材5が第1位置にある状態を示す説明概略図であり、(a)は図10のA矢視側面図、(b)はX−X’断面図である。図13は、スライド部材5が第1位置にある状態を示す説明概略図であり、(a)は図11のB矢視側面図、(b)はY−Y’断面図である。また、図14は、図12、13の破線部C,Dを拡大して示した概略図である。図14では、第1位置及び第2位置にあるスライド部材を一つの図面中に示しており、スライド部材が第1位置にあるときのロック部を破線で示している。
(第1位置)
まず、スライド部材5が第1位置にある状態について説明する。モジュール保持構造1は、工場出荷時において、図2、10、12に示すように、一対のスライド部材5,5が第1位置にある状態となっている。一対のスライド部材5,5が第1位置にあるときは、一対のスライド部材5,5はソケットハウジング4に対するモジュールの嵌入経路2を遮断しない。そのため、モジュール2がソケットハウジング4に嵌入可能な状態となっている(図2、10参照)。
また、図12、14に示すように、一対のスライド部材5,5のそれぞれが第1位置にある状態では、二つのロック部55,55のそれぞれが第1端面47s(第1の被ロック部47)に係止され、一対のスライド部材5,5は、第1位置よりもスライド方向手前側への変位を規制されている。また、ロック用凹部47aは、スライド方向奥側に行くに連れて深さが次第に浅くなっているので(図14の、ロック用凹部47aの内面47b参照)、第1位置に一対のスライド部材5,5がある状態で、一対のスライド部材5,5をスライド方向奥側へ押圧するときに、所定の大きさよりも大きな力で押圧しない限り、二つのロック部55,55のそれぞれが内面47bに当接して進まないので、一対のスライド部5,5は、スライド方向奥側への変位をも規制される(これを仮ロック状態とする)。
(モジュールのセット)
次に、モジュール2をソケットハウジング4に対して嵌入してセットする(図2参照)。上記のように、一対のスライド部材5,5が第1位置において仮ロック状態となっているので、一対のスライド部材5,5が開いた状態が維持されており、モジュール2を容易に嵌入することができる。
(スライド動作時)
次に、一対のスライド部材5,5を閉じるようにスライドする。第1位置に一対のスライド部材5,5がある状態で、一対のスライド部材5,5をスライド方向奥側へ所定の大きさよりも大きな力で押圧すると、二つのロック部55,55のそれぞれが、ソケットハウジング4(ロック用凹部47aの内面47b)との接触により弾性変形しつつ、一対のスライド部材5,5が第2位置の方向へ移動する。ここで、スライド方向は、二つの縁部2e,2eが対向する方向に沿ったものであり、且つ、モジュール2の辺方向に沿ったものである(図2参照)。
また、一対のスライド部材5,5のそれぞれのスライド動作時において、二つの係止受け部51,51のそれぞれの係止受け面51sは、係止面44sに対して摺動しつつ係止される(図10、11参照。図5、6、8、9も合わせて参照)。また、スライド部材5のスライド動作時において、リブ係止部54の内面54tとレール面42rとが接触しつつ、スライド部材5がスライドする(図14参照)。これらにより、スライド動作が安定する。
また、一対のスライド部材5,5が第2位置に達すると、スライド係止面46tに対して接触本体部52が当接することで、一対のスライド部材5,5は、ソケットハウジング4に対するスライド方向奥側への変位を規制され、それ以上先へはスライド移動できなくなる(図11、13、16等参照)。また、スライド方向係止面45tに対してスライド方向係止受け面53tが係止されることによって、一対のスライド部材5,5は、ソケットハウジング4に対するスライド方向奥側への変位を補助的に規制される。(図13等参照)。これらにより、例えばモジュールの表面中央部に貼付物があるような場合に、その貼付物を剥がしてしまうようなことがない。また、スライド部材を、モジュールの固定に適した所定の位置に位置決めすることができる。また、スライド量をモジュールの固定が可能な最小限の量とすることができる。さらに、浮き上がり防用係止受け部53に、スライド方向係止受け面53tを形成することによって、モジュール2の浮き上がりの防止、及び、スライド部材のスライド方向についての変位の規制の両方を、簡易な構成により実現できる。
(第2位置)
次に、スライド部材5が第2位置にある状態について説明する。スライド移動により、一対のスライド部材5,5が第2位置にあるときは、一対のスライド部材5,5は、接触本体部52がモジュール2の嵌入経路の一部を遮断するように配置される(図11参照)。また、一対のスライド部材5,5が第2位置にあり、且つ、モジュール2がソケットハウジング4へ嵌入された状態においては、嵌入方向と直交する方向について対向するモジュール2の二つの縁部2e,2eと一対のスライド部材5,5とが、嵌入方向について接触する。より具体的には、一対のスライド部材5,5のそれぞれにおいて、縁部2eと接触本体部52の接触面52sとが、嵌入方向について接触する(図11等参照)。ここで、二つの縁部2e,2eには、モジュール2の四つの角部分2cが含まれる(図2参照)。このような状態において、ソケットハウジング4に対するモジュール2の嵌入が完了した嵌入完了状態となる。なお、本実施形態においては、第2位置において、一対のスライド部材5,5は、嵌入経路の一部を遮断するように構成されているが、一対のスライド部材は、嵌入経路の少なくとも一部を遮断すればよく、嵌入経路を全て遮断するように構成されていてもよい。
また、図13、14に示すように、一対のスライド部材5,5のそれぞれが第2位置にある状態では、二つのロック部55,55のそれぞれが第2端面48s(第2の被ロック部48)に係止され、一対のスライド部材5,5は、第2位置よりもスライド方向手前側への変位を規制されている。また、上記のように、スライド係止面46tに対して接触本体部52が当接することによって、また、スライド方向係止面45tに対してスライド方向係止受け面53tが係止されることによって、一対のスライド部材5,5は、ソケットハウジング4に対するスライド方向奥側への変位を規制されている。このため、第2位置においては、一対のスライド部材5,5のスライド動作が制限される(ロック状態)。
また、上記のように、複数のソケット側端子31は、凹部43において、接触部31cが嵌入方向奥側から手前側へ向かって弾性的に突出するように配置されている。また、極数についても、図に示すように多い(128極)。そのため、ソケット側端子31からの、嵌入方向手前側への押し返し力は大きいものとなる。そのため、モジュール2をソケットハウジング4に嵌入しても、モジュール2は、ソケット側端子31から大きな力で押し返される。モジュール保持構造1では、嵌入完了状態において、以下に説明するような機構により、モジュール2がソケットハウジングに対して強固に固定される。
まず、一対のスライド部材5,5のそれぞれは、二つの係止部44,44(係止面44s,44s)に対して二つの係止受け部51,51(係止面51s,51s)が係止されることにより、ソケットハウジング4に対する嵌入方向手前側への変位を規制される(図11等参照)。
また、一対のスライド部材5,5が第2位置にある状態において、浮き上がり防止用係止部45(浮き上がり防止用係止面45s)に対して浮き上がり防止用係止受け部53(浮き上がり防止用係止受け面53s)が係止されることによって、一対のスライド部材5,5は、ソケットハウジング4に対する嵌入方向手前側への変位を規制される(図11、13等参照)。これにより、接触本体部52の中央部におけるモジュール2の浮き上がりを防止することができる。
また、一対のスライド部材5,5のそれぞれは、二つのリブ係止部46,46のそれぞれに対してリブ係止受け部54が係止されることによって、ソケットハウジング4に対する嵌入方向手前側への変位を規制される(図11、13参照)。これにより、モジュール2がソケットハウジングに対してより強固に固定される。
そして、ソケットハウジング4に対するモジュール2の嵌入が完了した嵌入完了状態において、複数のモジュール側端子2pと複数のソケット側端子31とが電気的に接続される。すなわち、この状態において、複数のモジュール側端子2pと、複数の基板側端子3cとが電気的に接続される。
(治具によるスライド動作について)
次に、治具を用いた、スライド部材5のスライド動作について図15、16を参照しつつ説明する。図15は、治具を用いた固定動作を示す側面視概略図であり、図16は、治具を用いた固定解除動作を示す側面視概略図である。
まず、モジュール2の固定動作について説明する。この場合には、図15に示すように、曲線部56rに沿った曲面を有する治具61を用いることで、スライド部材5を、第1位置から第2位置へとスライドさせる。具体的には、治具61を嵌入方向奥側へ押圧することにより、治具61の曲面と、スライド部材5の曲線部56rとが接触し、治具61の曲面に押されるようにして、スライド部材5がスライド方向奥側へ移動する。このようにすることで、第1位置から第2位置へのスライド動作時(固定動作時)に、スライド方向手前側のスペースを使うことなく、嵌入方向手前側からの操作により、スライド部材5をスライドさせることができる。そのため、治具による作業スペースを小さくすることができる。
次に、モジュール2の固定解除動作について説明する。この場合には、図16に示すように、折り曲げ部56bの先端面56sと接触する面、及び、嵌入方向に対して傾いた斜面を有する治具62aと、治具62aの斜面に対して接触するような斜面を有して形成された治具62bとを、用いることで、スライド部材5を、第2位置から第1位置へとスライドさせる。具体的には、治具62bを嵌入方向奥側へ押圧することにより、治具62bの斜面と、治具62aの斜面とが接触する。そして、治具62bに押されるようにして治具62aがスライド方向手前側へ移動し、これに伴って、治具62aが先端面56sを押圧することにより、スライド部材5はスライド方向手前側へ移動する。このようにすることで、上記と同様に、スライド方向手前側のスペースを使うことなく、嵌入方向手前側からの操作により、スライド部材5をスライドさせることができる。
また、折り曲げ部56bの先端部は、接触本体部52の表面に接着されているために、被操作部56が撓むことがないので、第2位置から第1位置へのスライド動作(固定解除動作)を、治具を用いて効率的に行うことができる。
(効果)
本発明に係るモジュール保持構造1により、以下のような効果が得られる。まず、本発明に係るモジュール保持構造1は、複数のモジュール側端子2pを有する板状のモジュール2を、複数のモジュール側端子2pと電気的に接続される複数の基板側端子3cを有する基板3に対して保持するためのモジュール保持構造1であって、モジュール2が嵌入される凹部43が形成され、基板3に対して別体として設けられているソケットハウジング4と、基板側端子3cと電気的に接続され、ソケットハウジング4に取り付けられる複数のソケット側端子31と、ソケットハウジング4に対して、モジュール2のソケットハウジング4への嵌入方向と直交する方向に沿ってスライドするように取り付けられる金属製の一対のスライド部材5,5と、を有する。そして、ソケットハウジング4は、一対のスライド部材5,5のそれぞれに対応するように形成された複数の係止部44を備え、且つ、一対のスライド部材5,5のそれぞれは、係止部44に対して係止されるように形成された係止受け部51を備えており、複数のソケット側端子31のそれぞれは、凹部43において少なくとも複数のモジュール側端子2pと接触する接触部31cが露出するように配置され、且つ、ソケットハウジング4に対するモジュール2の嵌入が完了した嵌入完了状態において、複数のモジュール側端子2pと複数のソケット側端子31とが電気的に接続され、一対のスライド部材5,5のそれぞれは、第1位置と第2位置との間で、第1位置から第2位置へ向かうスライド方向に沿ってスライドし、一対のスライド部材5,5が第1位置にあるときは、一対のスライド部材5,5はソケットハウジング4に対するモジュール2の嵌入経路を遮断せず、モジュール2がソケットハウジング4に嵌入可能となり、一対のスライド部材5,5が第2位置にあるときは、一対のスライド部材5,5は嵌入経路の少なくとも一部を遮断し、且つ、モジュール2がソケットハウジング4へ嵌入された状態において、嵌入方向と直交する方向について対向するモジュール2の二つの縁部2e,2eと一対のスライド部材5,5とが、嵌入方向について接触することで嵌入完了状態となり、一対のスライド部材5,5のそれぞれは、係止部44に対して係止受け部51が係止されることにより、ソケットハウジング4に対する嵌入方向手前側への変位を規制される。
この構成によると、モジュール2をソケットハウジング4に嵌入して、一対のスライド部材5,5を第1位置から第2位置へスライド移動させると、スライド部材5によって、モジュール2が嵌入方向に押圧された状態でソケットハウジング4の凹部43に取り付けられる。そのため、極数が多い、端子が突出するように配置されている、端子の弾性復元力が大きい等の理由で、接続の際の押し返し力が大きい場合であっても、モジュールの強固な固定が可能となる。その結果、簡易な構成によりモジュール2の強固な固定が可能となる。また、スライド部材5は、嵌入方向と直交する方向に沿ってスライドするため、スライド動作時に、嵌入方向高さが高くなることがないので、嵌入方向について省スペース化を図ることができる。また、例えば、第1位置の状態で工場から出荷することにより、組立時にはモジュールをセットしてスライド部材を第2位置に移動するだけとなるために、組立が容易にできる。また、スライド部材5が金属製であることにより、スライド部材の厚みを厚くすることなく押圧力を確保することができる。
スライド方向は、二つの縁部2e,2eが対向する方向に沿ったものであるので、簡易な構成により、モジュールの確実な保持を行うことができる。
モジュール2は、正方形板状に形成されており、スライド方向は、モジュール2の辺方向に沿っており、二つの縁部2e,2eには、モジュール2の四つの角部分2cが含まれていてもよい。これによると、長方形板状に形成されたモジュールの確実な保持が可能となり、接触信頼性が向上する。本実施形態においては、モジュール2は正方形板状に形成されているが、長方形状であって、四辺の長さがすべて等しくないものであってもよい。
ソケットハウジング4は、底部41と外周壁部42とを有し且つ凹部43は底部41及び外周壁部42の内側に形成され、係止部44及び係止受け部51は、一対のスライド部材5,5のそれぞれに対応して二つずつ設けられ、一対のスライド部材5,5のそれぞれに対応する二つの係止部44,44は、ソケットハウジング4の、嵌入方向及びスライド方向の両方に直交する方向である幅方向における両側端部に設けられ、二つの係止部44,44のそれぞれは、法線方向が嵌入方向に一致する係止面44sを有しており、且つ、当該係止面44sは、スライド方向に沿って連続するように形成されており、一対のスライド部材5,5のそれぞれは、嵌入完了状態において縁部2eと接触する接触面52sを有する接触本体部52を備えて構成されており、且つ、当該接触本体部52の幅方向の長さは、ソケットハウジング4の幅方向の長さ以上であり、一対のスライド部材5,5のそれぞれに対応する二つの係止受け部51,51は、一対のスライド部材5,5のそれぞれにおいて、接触本体部52の幅方向における両端に設けられ、且つ、当該二つの係止受け部51,51のそれぞれは、係止面44sに対して係止される係止受け面51sを有している。そのため、係止面44sによりスライド部材5が係止される。また、係止面44sがスライド部材5のスライドガイド面となり、スライド部材5のスライド動作時において、係止面44sに対して係止受け面51sが摺動しつつ係止される。そのため、係止面44s及び係止受け面51sからなる簡易な構成により、スライド動作の安定化、及び、スライド部材の係止の両方を実現できる。
ソケットハウジング4には、一対のスライド部材5,5のそれぞれに対応する二つの浮き上がり防止用係止部45,45が、スライド方向における両側端部の、幅方向中央部に設けられており、二つの浮き上がり防止用係止部45,45のそれぞれには、法線方向が嵌入方向に一致する浮き上がり防止用係止面45s,45sが形成され、一対のスライド部材5,5のそれぞれにおいて、接触本体部52の幅方向中央部には、浮き上がり防止用係止面45sに対して係止される浮き上がり防止用係止受け面53sを有する浮き上がり防止用係止受け部53が形成され、一対のスライド部材5,5のそれぞれは、スライド部材5が第2位置にある状態において、浮き上がり防止用係止部45に対して浮き上がり防止用係止受け部53が係止されることによって、ソケットハウジング4に対する嵌入方向手前側への変位を規制される。このため、それぞれのスライド部材が、少なくとも3箇所で支持されることにより、一対のスライド部材の浮き上がりが効率的に防止される。
ソケットハウジング4は、突出形成され、且つ、一対のスライド部材5,5のそれぞれに対応して二つずつ設けられたリブ係止部46を有し、一対のスライド部材5,5のそれぞれに対応する二つのリブ係止部46,46は、ソケットハウジング4の、幅方向における両側端部に設けられ、二つのリブ係止部46,46のそれぞれは、法線方向が嵌入方向に一致するリブ係止面46sを有し、且つ、当該リブ係止面46sは、スライド方向に沿って連続するように形成されており、一対のスライド部材5,5のそれぞれは、幅方向における両端に、接触本体部52よりもスライド方向奥側に向かって突出形成された二つのリブ係止受け部54,54を有し、且つ、当該二つのリブ係止受け部54,54のそれぞれは、リブ係止面46sに対して係止されるリブ係止受け面54sを有しており、一対のスライド部材5,5のそれぞれは、二つのリブ係止部46,46のそれぞれに対してリブ係止受け部54が係止されることによって、ソケットハウジング4に対する嵌入方向手前側への変位を規制されてもよい。これによると、モジュール2のより強固な固定が可能となる。その上、接触本体部52をスライド方向奥側に向けて大きくする必要がないため、スライド部材5が第1位置にあるときにソケットハウジング4からはみ出る部分を少なくすることができる。以上により、モジュールのより強固な固定が可能となり、且つ、省スペース化を図ることができる。
一対のスライド部材5,5のそれぞれにおいて、幅方向における両端には、互いの方向へ向かって折れ曲がって形成された二つのロック部55,55が形成されており、一対のスライド部材5,5のそれぞれに対応して、ソケットハウジング4の、幅方向における両側端部には、二つのロック部55,55の案内溝となる二つのガイドレール部42g,42gがスライド方向に沿って形成されており、且つ、当該二つのガイドレール部42g,42gのそれぞれには、二つのロック部55,55のそれぞれを受け入れるように形成された第1の被ロック部47と、第2の被ロック部48とが、スライド方向に沿って順に形成され、第1位置では、二つのロック部55,55のそれぞれが第1の被ロック部47に係止され、一対のスライド部材5,5は、第1位置よりもスライド方向手前側への変位を規制され、第1位置に一対のスライド部材がある状態で、一対のスライド部材5,5のそれぞれをスライド方向奥側へ押圧すると、二つのロック部55,55のそれぞれがソケットハウジング4との接触により弾性変形しつつ、一対のスライド部材5,5が第2位置の方向へ移動し、第2位置では、二つのロック部55,55のそれぞれが第2の被ロック部48に係止され、一対のスライド部材5,5は、第2位置よりもスライド方向手前側への変位を規制される。これにより、第1位置及び第2位置のそれぞれにおいて、スライド部材5が係止される。また、第1位置から第2位置への変位時においてロック部55が弾性変形することで、第1位置から第2位置への変位が適切に規制される。
一対のスライド部材5,5のそれぞれに対応する、二つのガイドレール部42g、42gのそれぞれにおいて、第1被ロック部47は、ガイドレール部42gの途中に設けられたロック用凹部47aの、スライド方向手前側に形成された第1端面47sであり、且つ、第2被ロック部48は、ガイドレール部42gのスライド方向の終端である第2端面48sであり、二つのガイドレール部42g,42gのそれぞれにおいて、ロック用凹部47aは、スライド方向奥側に行くに連れて深さが次第に浅くなっていてもよい。これによると、簡易な構成により、第1位置及び第2位置のそれぞれにおいて、スライド部材が係止される。また、第1位置から第2位置への変位時にロック部が弾性変形する構成を簡易に実現できる。
ソケットハウジング4は、突出形成され、且つ、一対のスライド部材5,5のそれぞれに対応して二つずつ設けられたリブ係止部46を有し、一対のスライド部材5,5のそれぞれに対応する二つのリブ係止部46,46は、ソケットハウジング4の、幅方向における両側端部に設けられ、二つのリブ係止部46,46のそれぞれは、法線方向が嵌入方向に一致するリブ係止面46sを有し、且つ、当該リブ係止面46sは、スライド方向に沿って連続するように形成されており、一対のスライド部材5,5のそれぞれは、幅方向における両端に、接触本体部52よりもスライド方向奥側に向かって突出形成された二つのリブ係止受け部54,54を有し、且つ、当該二つのリブ係止受け部54,54のそれぞれは、リブ係止面46sに対して係止されるリブ係止受け面54sを有しており、一対のスライド部材5,5のそれぞれは、二つのリブ係止部46,46のそれぞれに対してリブ係止受け部54が係止されることによって、ソケットハウジング4に対する嵌入方向手前側への変位を規制され、一対のスライド部材5,5のそれぞれにおいて、二つのロック部55,55のそれぞれは、リブ係止受け部54のスライド方向奥側における先端部に設けられており、且つ、二つのロック部55,55のそれぞれにおいて、ロック部55の嵌入方向についての幅はリブ係止受け部54における嵌入方向についての幅よりも小さくてもよい。これによると、スライド部材のリブ係止部全体ではなく、先端のロック部のみが撓むので、部材の撓みを先端部のみに集中させることができる。
ソケットハウジング4において、一対のスライド部材5,5のそれぞれに対応する二つのガイドレール部42g,42gのそれぞれの、嵌入方向奥側においては、スライド部材5のスライド動作時に、リブ係止受け部54の内面と接触するレール面42rが、スライド方向に沿って形成されているので、スライド動作がより安定する。
一対のスライド部材5,5のそれぞれには、スライド動作時に用いられる被操作部56が設けられており、被操作部56、長板状の折り曲げ部56bを、スライド方向手前側から奥側へ曲線的に折り曲げることで形成された曲線部56rを有していてもよい。これによると、第1位置から第2位置へのスライド動作時(固定動作時)に、治具による作業スペースを小さくすることができる。
一対のスライド部材5,5のそれぞれにおいて、被操作部56は、接触本体部52から連続して形成されており、折り曲げ部56bの先端部は、接触本体部52の表面に接着されていてもよい。これによると、被操作部56が撓むことがないので、第2位置から第1位置へのスライド動作(固定解除動作)を、治具を用いて効率的に行うことができる。
以上のように、モジュール保持構造1を用いることで、スライド部材の動作に必要となるソケットハウジング周囲のスペースを最小限としつつ、モジュール2を確実且つ強固に固定できる。
(変形例)
次に、本発明に係るモジュール保持構造の変形例について、図17、18を参照しながら、上記の実施形態と異なる部分を中心に説明する。図17、18は、上記の実施形態に係るモジュール保持構造の第1、第2変形例を示す上面視説明概略図である。
第1変形例に係るモジュール保持構造101について説明する。図17に示すように、一対のスライド部材105,105の幅方向の長さは、ソケットハウジング104、モジュール102の幅方向の長さより小さいものであってもよく、二つの縁部102e,102eには、モジュール102の四つの角部分が含まれていなくてもよい。
次に、第2変形例に係るモジュール保持構造201について説明する。図18に示すように、スライド部材205のスライド方向は、二つの縁部202e,202eが対向する方向に沿ったものや、スライドモジュール202の辺方向に沿ったものでなくてもよく、スライド部材205は、二つの縁部202e,202eの対向方向(モジュール202の辺方向)に対して傾いた方向にスライドしていてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。
例えば、モジュールの形状は、長方形板状のものには限られず、その他の多角形板状のものや、円板状のものであってもよい。
また、浮き上がり防止用係止部、及び、浮き上がり防止用係止受け部はなくてもよいし、リブ係止部、リブ係止受け部は形成されていなくてもよい。また、ロック部及びガイドレール部はなくてもよい。また、第1の被ロック部、第2の被ロック部は、第1端面、第2端面には限られず、例えば、被ロック部以外の部分との摩擦係数の違いによりロック部を係止するようなものであってもよい。また、被操作部はなくてもよい。
本発明の一実施形態に係る基板及びモジュール保持構造の全体構成を示す構成概略図。 図1のモジュール保持構造の構成をより具体的に示した概略図。 図2のモジュールの表側を示す斜視概略図。 図2のモジュールの裏側を示す斜視概略図。 図2のソケットハウジング上面斜視概略図。 図2のソケットハウジングの底面斜視概略図。 図2のソケット側端子の側面概略図。 図2のスライド部材の上面斜視概略図。 図2のスライド部材の底面斜視概略図。 図2のモジュール保持構造において、スライド部材が第1位置にある状態を示す斜視概略図。 図2のモジュール保持構造において、スライド部材が第2位置にある状態を示す斜視概略図。 図2のモジュール保持構造において、スライド部材が第1位置にある状態を示す説明概略図。(a)は図10のA矢視側面図。(b)はX−X’断面図。 図2のモジュール保持構造において、スライド部材が第1位置にある状態を示す説明概略図。(a)は図11のB矢視側面図。(b)はY−Y’断面図。 図12、13のC,D拡大概略図。 治具を用いた固定動作を示す側面視概略図。 治具を用いた固定解除動作を示す側面視概略図。 第1変形例に係るモジュール保持構造を示す上面視説明概略図。 第2変形例に係るモジュール保持構造を示す上面視説明概略図。
符号の説明
1,101,201 モジュール保持構造
2,102,202 モジュール
2p モジュール側端子
2e,102e,202e 縁部
2c 角部分
3 基板
3c 基板側端子
31 ソケット側端子
31c 接触部
4,104,204 ソケットハウジング
41 底部
42 外周壁部
42a ロック用凹部
42g ガイドレール部
42r レール面
43 凹部
44 係止部
44s 係止面
45 浮き上がり防止用係止部
45s 浮き上がり防止用係止面
45t スライド方向係止面
46 リブ係止部
46s リブ係止面
47 第1の被ロック部
47a ロック用凹部
47s 第1端面
48 第2の被ロック部
48s 第2端面
5,105,205 スライド部材
51 係止受け部
51s 係止受け面
52 接触本体部
52s 接触面
53 浮き上がり防止用係止受け部
53s 浮き上がり防止用係止受け面
53t スライド方向係止受け面
54 リブ係止受け部
54s リブ係止受け面
55 ロック部
56 被操作部
56b 折り曲げ部
56r 曲線部

Claims (12)

  1. 複数のモジュール側端子を有する板状のモジュールを、複数の前記モジュール側端子と電気的に接続される複数の基板側端子を有する基板に対して保持するためのモジュール保持構造であって、
    前記モジュールが嵌入される凹部が形成され、前記基板に対して一体的に又は別体として設けられているソケットハウジングと、
    前記基板側端子と電気的に接続され、前記ソケットハウジングに取り付けられる複数のソケット側端子と、
    前記ソケットハウジングに対して、前記モジュールの前記ソケットハウジングへの嵌入方向と直交する方向に沿ってスライドするように取り付けられる金属製の一対のスライド部材と、を有し、
    前記ソケットハウジングは、前記一対のスライド部材のそれぞれに対応するように形成された複数の係止部を備え、且つ、前記一対のスライド部材のそれぞれは、前記係止部に対して係止されるように形成された係止受け部を備えており、
    前記複数のソケット側端子のそれぞれは、前記凹部において少なくとも前記複数のモジュール側端子と接触する接触部が露出するように配置され、且つ、前記ソケットハウジングに対する前記モジュールの嵌入が完了した嵌入完了状態において、前記複数のモジュール側端子と前記複数のソケット側端子とが電気的に接続され、
    前記一対のスライド部材のそれぞれは、第1位置と第2位置との間で、前記第1位置から前記第2位置へ向かうスライド方向に沿ってスライドし、
    前記一対のスライド部材が前記第1位置にあるときは、前記一対のスライド部材は前記ソケットハウジングに対する前記モジュールの嵌入経路を遮断せず、前記モジュールが前記ソケットハウジングに嵌入可能となり、
    前記一対のスライド部材が前記第2位置にあるときは、前記一対のスライド部材は前記嵌入経路の少なくとも一部を遮断し、且つ、前記モジュールが前記ソケットハウジングへ嵌入された状態において、前記嵌入方向と直交する方向について対向する前記モジュールの二つの縁部と前記一対のスライド部材とが、前記嵌入方向について接触することで前記嵌入完了状態となり、
    前記一対のスライド部材のそれぞれは、前記係止部に対して前記係止受け部が係止されることにより、前記ソケットハウジングに対する前記嵌入方向手前側への変位を規制されることを特徴とするモジュール保持構造。
  2. 前記スライド方向は、前記二つの縁部が対向する方向に沿ったものであることを特徴とする請求項1に記載のモジュール保持構造。
  3. 前記モジュールは、長方形板状に形成されており、
    前記スライド方向は、前記モジュールの辺方向に沿っており、
    前記二つの縁部には、前記モジュールの四つの角部分が含まれることを特徴とする請求項2に記載のモジュール保持構造。
  4. 前記ソケットハウジングは、底部と外周壁部とを有し且つ前記凹部は前記底部及び前記外周壁部の内側に形成され、
    前記係止部及び前記係止受け部は、前記一対のスライド部材のそれぞれに対応して二つずつ設けられ、
    前記一対のスライド部材のそれぞれに対応する二つの前記係止部は、前記ソケットハウジングの、前記嵌入方向及び前記スライド方向の両方に直交する方向である幅方向における両側端部に設けられ、
    前記二つの係止部のそれぞれは、法線方向が前記嵌入方向に一致する係止面を有しており、且つ、当該係止面は、前記スライド方向に沿って連続するように形成されており、
    前記一対のスライド部材のそれぞれは、前記嵌入完了状態において前記縁部と接触する接触面を有する接触本体部を備えて構成されており、且つ、当該接触本体部の前記幅方向の長さは、前記ソケットハウジングの前記幅方向の長さ以上であり、
    前記一対のスライド部材のそれぞれに対応する二つの前記係止受け部は、前記一対のスライド部材のそれぞれにおいて、前記接触本体部の前記幅方向における両端に設けられ、且つ、当該二つの係止受け部のそれぞれは、前記係止面に対して係止される係止受け面を有していることを特徴とする請求項3に記載のモジュール保持構造。
  5. 前記ソケットハウジングには、前記一対のスライド部材のそれぞれに対応する二つの浮き上がり防止用係止部が、前記スライド方向における両側端部の、前記幅方向中央部に設けられており、
    前記二つの浮き上がり防止用係止部のそれぞれには、法線方向が前記嵌入方向に一致する浮き上がり防止用係止面が形成され、
    前記一対のスライド部材のそれぞれにおいて、前記接触本体部の前記幅方向中央部には、前記浮き上がり防止用係止面に対して係止される浮き上がり防止用係止受け面を有する浮き上がり防止用係止受け部が形成され、
    前記一対のスライド部材のそれぞれは、前記スライド部材が前記第2位置にある状態において、前記浮き上がり防止用係止部に対して前記浮き上がり防止用係止受け部が係止されることによって、前記ソケットハウジングに対する前記嵌入方向手前側への変位を規制されることを特徴とする請求項4に記載のモジュール保持構造。
  6. 前記ソケットハウジングは、突出形成され、且つ、前記一対のスライド部材のそれぞれに対応して二つずつ設けられたリブ係止部を有し、
    前記一対のスライド部材のそれぞれに対応する二つの前記リブ係止部は、前記ソケットハウジングの、前記幅方向における両側端部に設けられ、
    前記二つのリブ係止部のそれぞれは、法線方向が前記嵌入方向に一致するリブ係止面を有し、且つ、当該リブ係止面は、前記スライド方向に沿って連続するように形成されており、
    前記一対のスライド部材のそれぞれは、前記幅方向における両端に、前記接触本体部よりも前記スライド方向奥側に向かって突出形成された二つのリブ係止受け部を有し、且つ、当該二つのリブ係止受け部のそれぞれは、前記リブ係止面に対して係止されるリブ係止受け面を有しており、
    前記一対のスライド部材のそれぞれは、前記二つのリブ係止部のそれぞれに対して前記リブ係止受け部が係止されることによって、前記ソケットハウジングに対する前記嵌入方向手前側への変位を規制されることを特徴とする請求項4又は5に記載のモジュール保持構造。
  7. 前記一対のスライド部材のそれぞれにおいて、前記幅方向における両端には、互いの方向へ向かって折れ曲がって形成された二つのロック部が形成されており、
    前記一対のスライド部材のそれぞれに対応して、前記ソケットハウジングの、前記幅方向における両側端部には、前記二つのロック部の案内溝となる二つのガイドレール部が前記スライド方向に沿って形成されており、且つ、当該二つのガイドレール部のそれぞれには、前記二つのロック部のそれぞれを受け入れるように形成された第1の被ロック部と、第2の被ロック部とが、前記スライド方向に沿って順に形成され、
    前記第1位置では、前記二つのロック部のそれぞれが前記第1の被ロック部に係止され、前記一対のスライド部材は、前記第1位置よりも前記スライド方向手前側への変位を規制され、
    前記第1位置に前記一対のスライド部材がある状態で、前記一対のスライド部材のそれぞれを前記スライド方向奥側へ押圧すると、前記二つのロック部のそれぞれが前記ソケットハウジングとの接触により弾性変形しつつ、前記一対のスライド部材が前記第2位置の方向へ移動し、
    前記第2位置では、前記二つのロック部のそれぞれが前記第2の被ロック部に係止され、前記一対のスライド部材は、前記第2位置よりも前記スライド方向手前側への変位を規制されることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載のモジュール保持構造。
  8. 前記一対のスライド部材のそれぞれに対応する、前記二つのガイドレール部のそれぞれにおいて、前記第1被ロック部は、前記ガイドレール部の途中に設けられたロック用凹部の、前記スライド方向手前側に形成された第1端面であり、且つ、前記第2被ロック部は、前記ガイドレール部の前記スライド方向の終端である第2端面であり、
    前記二つのガイドレール部のそれぞれにおいて、前記ロック用凹部は、前記スライド方向奥側に行くに連れて深さが次第に浅くなることを特徴とする請求項7に記載のモジュール保持構造。
  9. 前記ソケットハウジングは、突出形成され、且つ、前記一対のスライド部材のそれぞれに対応して二つずつ設けられたリブ係止部を有し、
    前記一対のスライド部材のそれぞれに対応する二つの前記リブ係止部は、前記ソケットハウジングの、前記幅方向における両側端部に設けられ、
    前記二つのリブ係止部のそれぞれは、法線方向が前記嵌入方向に一致するリブ係止面を有し、且つ、当該リブ係止面は、前記スライド方向に沿って連続するように形成されており、
    前記一対のスライド部材のそれぞれは、前記幅方向における両端に、前記接触本体部よりも前記スライド方向奥側に向かって突出形成された二つのリブ係止受け部を有し、且つ、当該二つのリブ係止受け部のそれぞれは、前記リブ係止面に対して係止されるリブ係止受け面を有しており、
    前記一対のスライド部材のそれぞれは、前記二つのリブ係止部のそれぞれに対して前記リブ係止受け部が係止されることによって、前記ソケットハウジングに対する前記嵌入方向手前側への変位を規制され、
    前記一対のスライド部材のそれぞれにおいて、前記二つのロック部のそれぞれは、前記リブ係止受け部の前記スライド方向奥側における先端部に設けられており、且つ、前記二つのロック部のそれぞれにおいて、前記ロック部の前記嵌入方向についての幅は前記リブ係止受け部における前記嵌入方向についての幅よりも小さいことを特徴とする請求項7又は8に記載のモジュール保持構造。
  10. 前記ソケットハウジングにおいて、前記一対のスライド部材のそれぞれに対応する前記二つのガイドレール部のそれぞれの、前記嵌入方向手前側又は奥側の少なくとも一方においては、前記スライド部材のスライド動作時に、前記リブ係止受け部の内面と接触するレール面が、前記スライド方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項9に記載のモジュール保持構造。
  11. 前記一対のスライド部材のそれぞれには、スライド動作時に用いられる被操作部が設けられており、
    前記被操作部は、長板状の折り曲げ部を、前記スライド方向手前側から奥側へ曲線的に折り曲げることで形成された曲線部を有していることを特徴とする請求項4乃至10のいずれか1項に記載のモジュール保持構造。
  12. 前記一対のスライド部材のそれぞれにおいて、前記被操作部は、前記接触本体部から連続して形成されており、前記折り曲げ部の先端部は、前記接触本体部の表面に接着されていることを特徴とする請求項11に記載のモジュール保持構造。
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