JP2008233500A - 液晶表示装置および液晶表示装置の駆動方法 - Google Patents

液晶表示装置および液晶表示装置の駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エッジ焼き付きの発生を抑制するとともに、発生してしまったエッジ焼き付きを効率よく解消することができる液晶表示装置および液晶表示装置の駆動方法を提供する。
【解決方法】最低階調値または最高階調値の近傍の所定の階調値において、液晶32に一方の極性側の電圧が印加されるようにソース電圧Vsを印加する表示モードと、液晶32に印加される電圧が正極側と負極側とに対称に極性反転するようにしたソース電圧Vsを印加するリフレッシュモードとを切り換える。
【選択図】 図6

Description

本発明は、液晶表示装置の駆動方法および液晶表示装置に関するものである。
近年、コンピュータやテレビなどの電気製品の表示部として、たとえば液晶表示装置などの平面型の表示装置が広く用いられている。液晶表示装置は、一般に、
微小な間隔をおいて対向して配設される二枚の基板を備え、これらの基板の間に液晶が充填される構成を有する。
このような液晶表示装置の表示画面上にマトリクス状に配置される各絵素には、一方の基板上に形成された絵素電極と他方の基板上に形成された対向電極とが液晶を介して互いに対向して配置される構成を有する。この対向電極に対向電圧が印加され、絵素電極にその絵素で表示されるべき階調値に応じた駆動電圧が印加されることで、この対向電極と絵素電極との間に電界が生じ、その電界によって液晶が配向して各絵素で所定の階調が表示される。
この液晶に電界を印加するに際し、絵素電極または対向電極のいずれかの電圧が高い状態が続くと、液晶中に含まれる微量のイオン性不純物が絵素電極側または対向電極側のいずれか一方に凝集して表示画面全体に焼き付き(面焼き付き)が発生するという問題がある。このような面焼き付きを抑制するために、液晶に正極側と負極側に対称に極性反転された電圧が印加されるようにして各絵素を駆動するフレーム反転駆動が適用された液晶表示装置が知られている例えば特許文献1に記載の液晶表示装置は各階調のソース電圧の中心をフィールドスルー電圧分だけオフセットすることにより焼き付きが起こるのを防止するというものである。
特開平5−203918号公報
しかしながら、液晶表示装置の焼き付きには、上記のように表示画面全体への焼き付きの他に、表示画面に部分的に焼き付きが発生する場合がある。すなわち、図10(a)に示すように、表示画面100上に黒(最低階調)を表示する領域Bと白(最高階調)を表示する領域Wとが混在する映像を長時間表示し続けた後に、表示画面全体に中間調を表示すると、図10(b)に示すように、黒を表示していた領域と白を表示していた領域との境界に焼き付き102が発生するというような、エッジ焼き付きである。
このようなコントラストの強い映像を長時間表示した際に発生するエッジ焼き付きは、上記のようなフレーム反転駆動を適用した液晶表示装置であっても抑えることはできないという問題があった。また、発生したエッジ焼き付きが、表示画面全体に黒または白などのイオン性不純物が移動しやすい階調値を所定の期間表示して凝集したイオン性不純物を分散させる必要があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、エッジ焼き付きの発生を抑制するとともに、発生してしまったエッジ焼き付きを効率よく解消することができる液晶表示装置および液晶表示装置の駆動方法を提供することにある。
上記実状に鑑み、発明者らは鋭意研究を重ねた結果、このようなエッジ焼き付きは、階調値の異なる絵素において、液晶に印加される電圧の大きさが異なることにより、液晶中のイオン性不純物の移動速度が異なることに起因するものであることを知見し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明に係る液晶表示装置は、液晶を介して互いに対向するように配置された絵素電極と対向電極を備えた絵素がマトリクス状に配置されてなる表示画面と、前記対向電極に対向電圧を印加する対向電圧印加手段と、前記絵素電極に各絵素で表示されるべき階調値に対応する駆動電圧を印加する駆動電圧印加手段と、前記駆動電圧が、最低階調値または最高階調値の近傍の所定の階調値において、液晶に一方の極性側の電圧が印加されるようにする表示モードと、液晶に印加される電圧が正極側と負極側とに対称に極性反転するようにするリフレッシュモードとを切り換える切換手段とを備えることを要旨とするものである。
また、本発明に係る液晶表示装置の駆動方法は、液晶を介して互いに対向するように配置された絵素電極と対向電極を備えた絵素が表示画面にマトリクス状に配置され、前記対向電極には対向電圧を印加し、前記絵素電極には、液晶に印加される電圧が正極側と負極側とに対称に極性反転するようにした駆動電圧を印加して各絵素を駆動して前記表示画面に映像を表示させるに際し、最低階調値または最高階調値の近傍の所定の階調値において、液晶に一方の極性側の電圧が印加されるように前記絵素電極に駆動電圧を印加する表示モードと、液晶に印加される電圧が正極側と負極側とに対称に極性反転するようにした駆動電圧を印加するリフレッシュモードとを切り換えることを要旨とするものである。
また、前記所定の階調値が最低階調値の近傍の所定の範囲の階調値であると、絵素に電圧が印加されない状態において黒表示となるノーマリーブラックモードの液晶表示装置に好適であり、前記所定の階調値が最高階調値の近傍の所定の範囲の階調値であると、絵素に電圧が印加されない状態において白表示となるノーマリーブラックモードの液晶表示装置に好適である。
本発明によれば、最低階調値または最高階調値の近傍の所定の階調値において、液晶に一方の極性側の電圧が印加されるようにする表示モードと、液晶に印加される電圧が正極側と負極側とに対称に極性反転するようにするリフレッシュモードとを切り換えることができるので、前記表示モードの場合は液晶に直流バイアス電圧が印加され、前記リフレッシュモードの場合には液晶に直流バイアス電圧が印加されないことになる。従って、前記表示モードの場合には、表示画面にコントラストの強い映像を表示し続けてもエッジ焼き付きが発生しにくく、また、前記リフレッシュモードの場合には発生したエッジ焼き付きを効率良く解消することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る液晶表示装置および液晶表示装置の駆動方法について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る液晶表示装置の概略構成を示すブロック図である。図2は図1に示した液晶表示装置が備える液晶表示パネルの断面を示す図である。図3はこの液晶表示装置の1絵素分の等価回路を示す図である。図4は絵素に印加される電圧の時間変化の一例を示す図である。図5は、表示モードにおける階調値と絵素に印加される電圧との関係を示すグラフである。図6および図7は、表示モードとリフレッシュモードにおける絵素に印加される電圧を示すグラフである。
なお、この液晶表示装置は、一般的な表示装置と同様に、所定の周期で1画面分(フレーム)の映像信号が順次入力されて、その映像信号に対応する映像が順次表示されるものである。また、この各フレームの映像は、表示画面にマトリクス状に配置された絵素が順次選択されて、各絵素にそのフレームの映像に対応した階調値が書き込まれることで表示される。この1フレームの映像が表示される周期を、フレーム周期と称する。なお、本実施形態においては、液晶への電界無印加時に黒表示(最低階調)となるノーマリーブラックモードの液晶表示装置を適用して説明する。
液晶表示装置1は、図1に示すように、多数の絵素Pがマトリクス状に配置されてなる表示画面を備えた液晶表示パネル10を備えている。この液晶表示パネル10に対向電圧印加回路22とゲート駆動回路12Gとソース駆動回路12Sが接続され、これらの回路はコントロール回路に接続されている。さらに、コントロール回路14には、液晶表示パネル10の背面側に配置された光源18を駆動する光源駆動回路20が接続されている。
このコントロール回路14は、入力される映像信号に基づいてゲート駆動回路12Gおよびソース駆動回路12Sにゲート信号Sgおよびソース信号Ssを出力するとともに、電圧駆動回路を制御してゲート駆動回路12Gおよびソース駆動回路12Sに駆動電圧を供給する。また、コントロール回路は、最低階調値または最高階調値の近傍の所定の階調値において、液晶に一方の極性側の電圧が印加されるようにする表示モードと、液晶に印加される電圧が正極側と負極側とに対称に極性反転するようにするリフレッシュモードとを切り換える切換手段である切り換え部を備えている。
ゲート駆動回路12Gは、コントロール回路14から出力されたゲート信号Sgに基づいて表示画面の各絵素を順次選択するゲート電圧Vgを供給する。ソース駆動回路12Sは、各絵素で表示されるべき階調値に対応する駆動電圧(以下、ソース電圧Vsと称する。)を供給する。対向電圧印加回路22は、所定の定電圧を出力する定電圧回路であり、対向電極に接続されている。
液晶表示パネル10は、図2に示すように、一方の透明基板24aに多数の絵素電極26がマトリクス状に配置されたアクティブマトリクス基板AMと、他方の透明基板24bに前記絵素電極26と対向する対向電極28(共通電極)およびカラーフィルタ30R、30G、30B等が設けられたカラーフィルタ基板CFとを所定の間隔で離間させた状態で対向させて貼り合わせ、その間に表示媒体として液晶32を封入したものである。
この液晶表示パネル10の表示画面にマトリクス状に配置された各絵素Pは、液晶32を介して互いに対向するように配置された絵素電極26と対向電極28とを備えており、絵素電極26と対向電極28の間の電位差によって生じる電界により液晶分子を配向させて光の透過率を変化させるものである。そして、液晶表示パネル10の背面に配置された光源18を駆動して液晶表示パネル10を背面から照射すると、この照明光が各絵素Pを透過して表示画面に映像が表示される。
また、一般にこの液晶32には、微量なイオン性不純物Iの混入が避けられず、このようなイオン性不純物Iは液晶電極26と対向電極28との間を電界の影響を受けながら移動している。このイオン性不純物IがAM基板またはCF基板の表面に付着して凝集すると、絵素電極26と対向電極28との間の電界に乱れが生じて、表示が暗くなる(焼き付き)などの不具合が生じ得る。また、このイオン性不純物の液晶電極26および対向電極28と平行な方向への移動速度VIW,VIBは、例えば白表示のように液晶電極26と対向電極28との間の電位差が大きいと小さくなり、例えば黒表示のように液晶電極26と対向電極28との間の電位差が小さいと大きくなるものと考えられる。
各絵素Pは、図3に示すように、絵素電極26と対向電極28との間に液晶32が充填されてなる液晶容量CLCと、この液晶容量CLCに並列に接続された補助容量Csと、これらの液晶容量CLCおよび補助容量Csに接続されたスイッチング素子である薄膜トランジスタ36(以下TFTと称す。)とを備えている。TFT36のゲート電極36Gはゲート配線16Gに、ソース電極36Sはソース配線16Sに、ドレイン電極36Dは絵素電極26に接続されている。また、ソース電極36Sとドレイン電極36Dとの間およびドレイン電極36Dとゲート電極36Gの間などには寄生容量Csd、Cgdが発生している。
図4に示すように、ある絵素Pのゲート電極36Gに印加されるゲート電圧Vgがオンになっている間(書き込み期間Ton)は、TFT36がオン状態になり、その絵素Pが選択された状態になる。そうすると、ソース電極36Sに印加されているソース電圧Vsが、ソース電極36Sからドレイン電極36Dを経て絵素電極26に印加される。これにより液晶容量CLCおよび補助容量Csが充電されて、絵素電極26の電圧Vpと対向電圧Vcomとの電位差によって生じる電界により液晶が配向されて、印加されたソース電圧に対応する階調が表示される。
ソース電圧Vsは、所定のフレーム周期Tvで反転中心(センター値Vsc)に対して、高電圧側Vshと低電圧側Vslとに反転する。ソース電圧Vsのセンター値Vscから高電圧側Vshまたは低電圧側Vslでの大きさは各絵素Pで表示されるべき階調値に対応している。この表示画面に動画を表示する場合には、各絵素Pに表示される階調値はフレーム毎に異なるので、ソース電圧Vsのセンター値Vcsからの大きさもフレーム毎に異なる。しかし以下においては、説明の便宜上、表示画面には固定パターンを表示しているものとし、高電圧側Vshと低電圧側Vslとの大きさは等しいものとして説明する。
ソース電極Vsに高電圧側のソース電圧Vshが印加されているときに、ゲート電圧Vgが立ち上がると、ソース電圧Vshが絵素電極26に印加されて、液晶容量CLCおよび補助容量Csが充電される。そうすると、絵素電極26の電圧Vpは、ソース電圧Vsまで上昇する。その後ゲート電圧Vgが立ち下がるとTFT36がオフ状態になり、液晶容量CLCおよび補助容量Csに充電された電荷が寄生容量Csd、Cgdに引き込まれる等して絵素電極26の電圧Vpに微小な電圧降下ΔV1が起きる。そして、次にTFT36がオン状態になるまで、その状態が保持される。
このTFT36が次にオン状態になるときには、ソース電圧Vsはセンター値に対して逆の極性にすなわち低電圧側Vslに反転されている。TFT36がオン状態になると、絵素電極26の電圧Vpはソース電圧Vslまで下降する。そしてTFT36がオフ状態になると、絵素電極26の電圧Vpは、寄生容量Csd、Cgd等の影響により再び微小な電圧降下ΔV2を起こす。そして、次にTFT36がオン状態になるまでその状態が保持される。
この、ソース電圧Vsが高電圧側のときおよび低電圧側のときのそれぞれの場合において、TFT36がオフ状態になる前とオフ状態になった後の絵素電極の電圧Vpの差をフィールドスルー電圧ΔV1、ΔV2と称する。また、以下の説明において液晶に印加される電圧とは、絵素電極電圧Vpと対向電圧Vcomとの電位差を1フレーム期間積分した実効電圧のことをいう。また、絵素電極電圧Vpが対向電圧Vcomより高い場合を、液晶32に「正極性」の電圧が印加されていると称し、対向電圧Vcomが絵素電極電圧Vpより高い場合を液晶32に「負極性」の電圧が印加されていると称する。
ここで、本実施形態の液晶表示装置においては、液晶32に印加される電圧が正極側と負極側とに対称に極性反転されるようにソース電圧Vsおよび対向電圧Vcomが印加される。ソース電圧Vsにはフィールドスルー電圧ΔV1、ΔV2の分だけ電圧降下が起きるため、ソース電圧Vsのセンター値Vscと対向電圧Vcomとを一致させると絵素電極電圧Vpの反転中心と対向電圧Vcomとがずれる。したがって、フィールドスルー電圧ΔV1、ΔV2によって決まる所定のシフト電圧Vshift分だけセンター値Vscを対向電圧Vcomからずらしてソース電圧Vsを印加する。
そうすると、図4に示すように、対向電圧の波形と絵素電極電圧Vpの波形とに囲まれた領域の面積が対向電圧Vcomの正極側と負極側とで等しくなる。すなわち、液晶32に印加される電圧が正極側と負極側とで対称になる。したがって、液晶に直流バイアス電圧ΔVdcが印加されることがなく、液晶中のイオン性不純物の凝集による表示画面全体の焼き付きを防ぐことができる。また、フリッカの発生を抑えることができる。
また、このフィールドスルー電圧ΔV1、ΔV2は、液晶32に印加される電圧等によって変化するため、液晶32に印加される電圧が正極側と負極側とに対称に極性反転されるようにするためには、各階調値において、その階調値のフィールドスルー電圧ΔV1、ΔV2に対応するようにシフト電圧Vshiftを変化させなければならない。以下、液晶32に印加される電圧が正極側と負極側とに対称に極性反転されるソース電圧Vsの極性反転の中心値を最適ソースセンター値Vsc−opと称する。
この液晶表示パネル10では、図5に示すように、階調値が低くなるのに伴ってフィールドスルー電圧ΔV1、ΔV2は大きくなる。したがって、対向電圧Vcomを一定にすると、最適ソースセンター値Vsc−opは、階調値が低くなるのに伴って徐々に上昇する。ここでは、対向電圧が6.5Vのときに、最高階調値における最適ソースセンター値Vscが7.73Vであって、最低階調値における最適ソースセンター値Vsc−opが8.02Vである例を示す。
本実施形態に係る液晶表示装置によれば、後述する所定の階調値を除く階調値においては、液晶32に印加される電圧を正極側と負極側に対称に反転させるために、ソース電圧Vsのセンター値Vscを、最適ソースセンター値Vsc−opと一致するように変化させる。すなわち、階調値が低くなりソース電圧Vsの正極側と負極側との差が小さくなるにしたがって、ソース電圧Vsのセンター値Vscを高くする。
一方、最低階調値または最高階調値の近傍の所定の階調値においては、表示画面の各絵素で異なる階調値を表示する表示モードの場合と表示画面全体に黒を表示するリフレッシュモードの場合とで異なった電圧が液晶に印加される。
表示モードにおいては、液晶32に一方の極性側の電圧が印加されるようにソース電圧VsがTFT36に印加される。本実施形態においては、最低階調値において、ソース電圧Vsのセンター値Vscが、最適ソースセンター値Vsc−opよりも低く設定されている。図5に示すように、最低階調において最適ソースセンター値Vsc−opは8.02Vであるが、これに対してソース電圧Vsは、6.93V(高電圧側Vsh)と7.85V(低電圧側Vsl)であり、センター値Vscが7.39Vである。
したがって、ソース電圧Vsは高電圧側Vshも低電圧側Vslも最適ソースセンター値Vsc−opよりも低く、液晶32には一方の極性の電圧が印加される。すなわち、図5に示した例では、最適ソースセンター値Vsc−opに対して最低階調値において、ソース電圧Vsには−0.63Vの直流バイアス電圧ΔVdcが付加されていることになる。
このように、表示モードにおいては、所定の階調値を除く階調値においては、ソース電圧Vsのセンター値Vscを最適ソースセンター値Vsc−opと一致させ、液晶32に正極側と負極側とに対称に極性反転する電圧が印加されるようにし、かつ、最低階調値近傍の所定の階調値においては、ソース電圧Vsを最適ソースセンター値Vsc−opよりも低くして、液晶32に一方の極性の電圧しか印加されないようにする。そうすると、最低階調値においては、液晶32に正極側と負極側とに対称に極性反転する電圧が印加される場合に比べて、液晶32に印加されるソース電圧Vsの絶対値が直流バイアス電圧ΔVdcの分だけ大きくなる。
従来のフレーム反転駆動では、全ての階調値において、液晶に正極側と負極側とに対称に極性反転する電圧が印加されるようにソース電圧のセンター値を最適ソースセンター値と一致させるようにしていたため、最低階調(黒)を表示する絵素の液晶に印加される電圧と、最高階調値(白)を表示する絵素の液晶に印加される電圧の差が大きかった。そうすると、図11に示すように、液晶32に印加される電圧が大きい絵素(白表示の絵素)では、液晶中のイオン性不純物Iは絵素電極126および対向電極128と平行な方向への移動速度VIWが小さくなり、液晶32に印加される電圧が小さい絵素(黒表示の絵素)では、液晶中のイオン性不純物Iは絵素電極126および対向電極128と平行な方向への移動速度VIBが大きくなる。このイオン性不純物の移動速度VIW、VIBの差により、黒表示の絵素と白表示の絵素が隣り合う部分でイオン性不純物Iの移動が停滞して凝集が起き、エッジ焼き付102を発生させていた。
しかし、本実施形態のように、液晶32に印加される電圧が小さくなる最低階調値の近傍の所定の階調値において、ソース電圧のセンター値Vscを最適ソースセンター値Vsc−opからずらして液晶32に一方の極性の電圧が印加されるようにすると、液晶32に印加される電圧が、ソース電圧のセンター値Vscと最適ソースセンター値Vsa−opとの間のズレの量(直流バイアス電圧ΔVdc)だけ大きくなる。したがって、図2に示すように、黒表示をする絵素と白表示をする絵素とで、液晶32に印加される電圧の差が小さくなり、液晶中のイオン性不純物Iの絵素電極26および対向電極28と平行な方向への移動速度VIW、VIBの差も小さくなる。そのため、黒表示の絵素と白表示の絵素が隣り合う部分においてもイオン性不純物Iの凝集が起きにくく、エッジ焼き付の発生を抑制することができる。
しかしながら、このような液晶表示装置であっても、液晶に印加される電圧の状態や表示時間によっては、イオン性不純物の凝集が起きて面焼き付きまたはエッジ焼き付きが起こりうる。このような場合には、所定の時間表示画面全体に黒を表示し液晶に印加される電圧を小さくして、イオン性不純物を液晶中に再び分散させることで、エッジ焼き付きを解消する必要がある(以下、この動作をリフレッシュと称する)。
ここで、上述した表示モードでは、最低階調値近傍の所定の階調値において、ソース電圧Vsを最適ソースセンター値Vsc−opよりも低くして、液晶32に一方の極性の電圧しか印加されないようにしているので、液晶に印加される電圧が大きいためイオン性不純物が分散されにくいばかりか、かえってイオン性不純物が絵素電極または対向電極のいずれかの側に凝集されて面焼き付きを起こしやすくなってしまう。
そこで、本実施形態に係る液晶表示装置においては、表示画面のリフレッシュの際に、液晶に印加される電圧が正極側と負極側とに対称に極性反転されるようにするリフレッシュモードに切り換えられる。
リフレッシュモードでは、表示画面の全絵素で最低階調値を表示する。このときは、最低階調値において、ソース電圧Vsのセンター値Vscを最適ソースセンター値Vsc−opと一致させ、液晶32に正極側と負極側とに対称に極性反転する電圧が印加されるようにする。例えば、図6に示すように、ソース電圧のセンター値Vscを最適ソースセンター値Vsc−opと同じ8.02Vにし、ソース電圧を8.49V(高電圧側)と7.55V(低電圧側)にする。
そうすると、表示モードの最低階調値の場合と比較して液晶に印加される電圧が小さくなる。さらに、液晶に直流バイアス電圧が印加されないので、イオン性不純物が絵素電極側または対向電極側に凝集してしまうようなこともない。このように、リフレッシュモードのときに、液晶に正極側と負極側とに対称に反転するように電圧を印加することにより、エッジ焼き付きを効率良く解消することができる。
また、このように、リフレッシュモードにおいて液晶に印加される電圧が正極側と負極側に対称に反転されるようにするためには、図7に示すように、対向電圧を変化させるようにしても良い。つまり、ソース電圧Vsを、表示モードのときと同じ6.93V(高電圧側Vsh)と7.85V(低電圧側Vsl)にし、対向電圧をこれに合わせて0.63V下げて5.87Vにしても良い。
この、表示モードからリフレッシュモードへの切換は、次のようにして行うことができる。液晶表示装置にタイマーを設け、予めユーザーが設定した時間になったら、タイマーが切り換え信号をコントロール回路の切り換え部に出力し、切り換え部がその切り換え信号に応じて、表示モードからリフレッシュモードに切り換わるようにすることができる。また、液晶表示装置を操作するためのリモコン、または、液晶表示装置の本体に切り換えボタンを設けて、この切り換えボタンの操作に応じてリフレッシュモードに切り換わるようにしても良い。また、リフレッシュモードから表示モードへの切り換えも、タイマーによりまたは切り換えボタンの操作により行うことができる。
次に、この液晶表示装置1または1aの全体構造について説明する。図9はこの液晶表示装置1または1aの要部の構成を模式的に示した分解斜視図である。なお、説明の便宜上、図9の上方を表示装置の「前面側」と称し、下方を「背面側」と称する。
図9に示すように液晶表示装置1または1aは、シャーシ51と、反射シート52と、光源18と、サイドホルダ54と、光学シート類55と、フレーム56と、液晶表示パネル10と、ベゼル58と、光源駆動回路基板60と、光源駆動回路基板カバー60aと、コントロール回路基板59と、駆動制御回路基板カバー59aとを備える。
これらのシャーシ51、反射シート52、光源18、サイドホルダ54、光学シート類55、フレーム56、液晶表示パネル10、ベゼル58、光源駆動回路基板カバー60a、駆動制御回路基板カバー59aは、従来一般に知られている構成のものが適用できる。したがって以下簡単に説明し、詳細な説明は省略する。
シャーシ51は略平板状の部材であり、たとえば金属の板材などによりプレス加工などを用いて形成される。
光源18には、たとえば冷陰極管や熱陰極管などの蛍光管、キセノン管などの放電管、LEDなどの発光素子などといった、公知の各種光源が適用できる。ここでは、線状の冷陰極管が適用される構成を示す。
反射シート52は、光源18が発する光を乱反射する表面性状を有するシート状または板状の部材である。この反射シート52は、たとえば発泡PET(ポリエチレンテレフタレート)などにより形成される。
サイドホルダ54は、後述する光学シート類55を配設するためのスペーサなどとして機能する部材である。このサイドホルダ54は略棒状の部材であり、たとえば樹脂材料によって一体に形成される。
光学シート類55は、光源18が発する光の特性を調整するシート状の部材もしくは板状の部材、またはこのような部材の集合をいうものとする。光学シート類55には、たとえば拡散板、拡散シート、偏光反射シート、レンズシートなどが含まれる。そして一般的には、これらが積み重ねられて用いられる。
フレーム56は、光学シート類55や液晶表示パネル10などを保持および/または保護する機能などを有する部材である。このフレーム56は、開口した略四辺形の形状を有し、たとえば樹脂材料などにより一体に形成される構成、樹脂材料などにより形成される複数の部品を組み合わせる構成、金属の板材によりプレス加工などを用いて形成される構成、金属の板材によりプレス加工などを用いて形成される部品などを組み合わせる構成、などが適用できる。
光源駆動回路基板60は、前記光源駆動回路20などが構築された回路基板である。光源駆動回路基板カバー16aは、光源駆動回路基板60を覆う板状の部材であり、たとえば金属の板材などにより形成される。
液晶表示パネル10は、図10に示すように、その外周縁にはゲート駆動回路12Gが実装された回路基板12ga(フィルム状のものも含む)や、ソース駆動回路12Sが実装された回路基板12sa(フィルム状のものも含む)が装着される。
ベゼル58は、液晶表示パネル10を保護および/または保持するなどの機能を有する部材である。このベゼル58は開口した略四辺形の形状を有する。たとえば樹脂材料により一体に形成される構成、樹脂材料などにより形成された部品を組み合わせる構成、金属の板材によりプレス加工などを用いて形成される構成、金属の板材によりプレス加工などを用いて形成された部材を組み合わせる構成、などが適用できる。
コントロール回路基板59は、コントロール回路14などが構築される回路基板である。コントロール回路基板カバー59aは、コントロール回路基板59を覆う部材であり、たとえば金属の板材などにより形成される。
このような部材を備える表示装置1の組み付け構造は次のとおりである。
まずシャーシ51の前面側に反射シート52を配設する。そしてその前面側に光源18を配設し、各光源18の端部を覆うようにサイドホルダ54を配設する。その前面側に光学シート類55を配設し、さらにその前面側にフレーム56を装着する。そしてフレーム56の前面側に液晶パネル15を配設し、その前面側にベゼル58を装着する。
また、シャーシ51の背面側には光源駆動回路基板60とコントロール回路基板59とを配設する。そして、光源駆動回路基板60と各光源18を電気的に接続するとともに、コントロール回路基板59と液晶表示パネル10に装着される回路基板とを電気的に接続する。そして光源駆動回路基板60を覆うように光源駆動回路基板カバー60aを装着し、コントロール回路基板59を覆うようにコントロール回路基板カバー59aを装着する。
このような液晶表示装置によれば、表示モードの場合には、表示画面にコントラストの強い映像を表示し続けてもエッジ焼き付きが発生しにくく、また、前記リフレッシュモードの場合には発生したエッジ焼き付きを効率良く解消することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることはもちろんである。例えば、ソース電圧の具体的な値は液晶表示装置の特性によって種々なる設定が可能である。また、上記実施形態ではノーマリブラックの液晶表示装置で黒表示の際に表示モードとリフレッシュモードを切り換えるが、ノーマリーホワイトの液晶表示装置であれば白表示のときに表示モードとリフレッシュモードとを切り換えるようにすると良い。
本発明の実施形態に係る液晶表示装置の概略構成を示すブロック図である。 図1に示した液晶表示装置が備える液晶表示パネルの断面を示す図である。 この液晶表示装置の1絵素分の等価回路を示す図である。 絵素に印加される電圧の時間変化の一例を示す図である。 表示モードにおける階調値と絵素に印加される電圧との関係を示すグラフである。 表示モードとリフレッシュモードにおける絵素に印加される電圧を示すグラフである。 図6の変形例を示すグラフである。 リフレッシュモードにおけるイオン性不純物の移動の様子を表す図である。 本発明の実施形態にかかる液晶表示装置の構成を模式的に示した分解斜視図である。 従来の液晶表示装置の駆動方法により発生するエッジ焼き付きを説明する図である。 従来の液晶表示装置の駆動方法により駆動される液晶表示装置の断面を示す図である。
符号の説明
1 液晶表示装置
10 液晶表示パネル
12S ソース駆動回路
12G ゲート駆動回路
14 コントロール回路
16S ソース配線
16G ゲート配線
22 対向電圧印加回路
26 絵素電極
28 対向電極
32 液晶
36 TFT
36S ソース電極
36G ゲート電極
36D ドレイン電極
Cgd、Csd 寄生容量

Claims (8)

  1. 液晶を介して互いに対向するように配置された絵素電極と対向電極を備えた絵素がマトリクス状に配置されてなる表示画面と、
    前記対向電極に対向電圧を印加する対向電圧印加手段と、
    前記絵素電極に各絵素で表示されるべき階調値に対応する駆動電圧を印加する駆動電圧印加手段と、
    前記駆動電圧が、最低階調値または最高階調値の近傍の所定の階調値において、液晶に一方の極性側の電圧が印加されるようにする表示モードと、液晶に印加される電圧が正極側と負極側とに対称に極性反転するようにするリフレッシュモードとを切り換える切換手段とを備えることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記液晶表示装置はタイマーを備え、前記切換手段は前記タイマーによって切り換えられることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記液晶表示装置は切換ボタンを備え、前記切換ボタンの操作により前記切換手段が切り換えられることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記一方の極性側が負極性側であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の液晶表示装置の駆動方法。
  5. 前記液晶表示装置がノーマリーブラックモードの場合は、前記所定の階調値が最低階調値の近傍の所定の範囲の階調値であって、
    前記液晶表示装置がノーマリーホワイトモードの場合は、前記所定の階調値が最高階調値の近傍の所定の範囲の階調値であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の液晶表示装置。
  6. 液晶を介して互いに対向するように配置された絵素電極と対向電極を備えた絵素が表示画面にマトリクス状に配置され、前記対向電極には対向電圧を印加し、前記絵素電極には、液晶に印加される電圧が正極側と負極側とに対称に極性反転するようにした駆動電圧を印加して各絵素を駆動して前記表示画面に映像を表示させるに際し、
    最低階調値または最高階調値の近傍の所定の階調値において、液晶に一方の極性側の電圧が印加されるように前記絵素電極に駆動電圧を印加する表示モードと、液晶に印加される電圧が正極側と負極側とに対称に極性反転するようにした駆動電圧を印加するリフレッシュモードとを切り換えることを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
  7. 前記一方の極性側が負極性側であることを特徴とする請求項6に記載の液晶表示装置の駆動方法。
  8. 前記所定の階調値は、ノーマリーブラックモードにおいては、最低階調値の近傍の所定の範囲の階調値であって、ノーマリーホワイトモードにおいては、最高階調値の近傍の所定の範囲の階調値であることを特徴とする請求項6または7に記載の液晶表示装置の駆動方法。
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