JP2008233436A - 符号化装置、符号化プログラムおよび符号化方法 - Google Patents

符号化装置、符号化プログラムおよび符号化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】記憶部の空き容量に簡易かつ柔軟に対応でき、かつ、鑑賞に堪えうる品質を確保して符号化することを課題とする。
【解決手段】記憶部20がとりうる現在の空き容量の値が連続する所定範囲それぞれで、所定のサンプリング周波数およびビットレートを対応付けて記憶する(空き容量の値が小さくなるのにともなって値の低いサンプリング周波数およびビットレートを対応付けることが望ましい)。矢印に指示された位置(現在の空き容量の値)における範囲に対応付けられたサンプリング周波数およびビットレートを決定し、当該符号化条件で所定の符号化ソフトウェアを用いて符号化する。符号化したデータで再現した音と初めの音源で再現した音をPEAQなどの評価法で評価値を算出し、評価値が所定の閾値を超えるか否かを判定し、閾値を超えたデータを記憶部20に格納する。閾値については、鑑賞に堪えうる品質を確保できる値にすることが望ましい。
【選択図】 図1

Description

この発明は、符号化装置、符号化プログラムおよび符号化方法に関する。
音や画像などのコンテンツを所定の符号化方式で符号化し、当該符号化したコンテンツを記憶する符号化装置がある。例えば、パソコンは、音楽CDに記録された音声波形のデジタル信号をリッパーと呼ばれるソフトウェアで音楽ファイルとして抽出し、さらにエンコーダによってMP3(MPEG Audio Layer-3)形式などで符号化して記憶する。
このような符号化装置は、エンコーダによって所定の符号化条件に基づいて符号化を行う。符号化装置によっては、ユーザから任意の符号化条件を受付けるものもあるし、予め一律の符号化条件が設定されたものもあり、いずれの場合においても装置自身が有する記憶容量を効率よく使う符号化条件をいかに設定するかが重要である。
例えば、記憶容量を効率よく使う技術として、特許文献1では、留守番電話機能を有する携帯端末において、留守番電話機能で受信した音声を符号化して音声パケットで記憶部に格納する際に、発声区間で生成されたものか、あるいは非発声区間で生成されたものかを分析し、当該音声パケットにいくつかの段階に分けた重要度を付加して格納する。そして、その後記憶部の空き容量が少なくなると、低い重要度を付加された音声パケットからさらに圧縮して符号化するという技術が開示されている。
特開2005−316499号公報
ところで、上述した従来の技術のうち、ユーザから任意の符号化条件を受付ける符号化装置では、ユーザが記憶部の空き容量を計算に入れて自分で符号化条件を定めなければならないので、その作業が面倒であるという課題があった。また、予め一律の符号化条件が設定された符号化装置では、符号化条件を簡易に変更すれば通常の鑑賞に堪えうる範囲で符号化対象全てを記憶部の空き容量に記憶できる場合でも、符号化条件を変えられないので、符号化に際して柔軟性がないという課題があった。また、特許文献1で開示されている技術では、空き容量が少なくなればなるほど符号化された情報が圧縮されるので、必ずしも鑑賞に堪えうる品質を確保できないという課題があった。
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、記憶部の空き容量に簡易かつ柔軟に対応でき、かつ、鑑賞に堪えうる品質を確保して符号化することが可能な符号化装置、符号化プログラムおよび符号化方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係る発明は、符号化対象であるコンテンツを符号化する符号化装置であって、符号化されたコンテンツを格納する記憶部の空き容量に応じた符号化条件を記憶する符号化条件記憶手段と、前記記憶部が現に所有する空き容量である現空き容量に基づいて、前記符号化条件記憶手段から前記現空き容量に応じた符号化条件を決定する符号化条件決定手段と、前記符号化条件決定手段によって決定された符号化条件で前記符号化対象であるコンテンツを符号化する符号化手段と、前記符号化手段によって符号化されたコンテンツを人間の主観を考慮した評価方法で評価し、当該評価結果が所定の閾値を超えるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって前記所定の閾値を超えると判定された前記符号化されたコンテンツのみを前記記憶部に格納する格納手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、前記符号化対象であるコンテンツを周波数解析する解析手段をさらに備え、前記符号化条件記憶手段は、前記記憶部の空き容量のほかに前記符号化対象であるコンテンツの周波数領域に応じた符号化条件を記憶し、前記符号化条件決定手段は、前記現空き容量と、前記解析手段によって解析された前記コンテンツの周波数領域とに基づいて、前記符号化条件記憶手段から前記記憶部の空き容量および前記周波数領域に応じた符号化条件を決定することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、前記符号化手段は、符号化方式が異なる複数のエンコーダそれぞれで、前記符号化条件決定手段によって決定された符号化条件を用いて前記符号化対象であるコンテンツを符号化し、前記判定手段は、前記符号化手段によって符号化された複数の符号化されたコンテンツそれぞれを人間の主観を考慮した評価方法で評価し、当該全ての評価結果が所定の閾値を超えるか否かを判定し、前記格納手段は、前記判定手段による判定において前記複数の符号化されたコンテンツが全て所定の閾値を超えた場合にのみ、当該複数の符号化されたコンテンツのうち最高の評価を得たものを前記記憶部に格納することを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、前記判定手段は、前記現空き容量に応じて、閾値を変えて判定することを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、前記判定手段による判定において所定の閾値を超えない場合には、前記符号化条件記憶手段が記憶する符号化条件を品質が上がる方向に調整し、初回の判定で所定の閾値を越えた場合には、前記符号化条件記憶手段が記憶する符号化条件を品質が下がる方向に調整する符号化条件更新手段をさらに備え、前記符号化手段は、前記判定手段による判定において所定の閾値を超えない場合には、前記符号化条件更新手段によって更新された符号化条件で前記コンテンツを再度符号化することを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、符号化対象であるコンテンツを符号化する方法をコンピュータに実行させる符号化プログラムであって、符号化されたコンテンツを格納する記憶部の空き容量に応じた符号化条件を保持する符号化条件保持手順と、前記記憶部が現に所有する空き容量である現空き容量に基づいて、前記符号化条件保持手順から前記現空き容量に応じた符号化条件を決定する符号化条件決定手順と、前記符号化条件決定手順によって決定された符号化条件で前記符号化対象であるコンテンツを符号化する符号化手順と、前記符号化手順によって符号化されたコンテンツを人間の主観を考慮した評価方法で評価し、当該評価結果が所定の閾値を超えるか否かを判定する判定手順と、前記判定手順によって前記所定の閾値を超えると判定されたコンテンツのみを前記記憶部に格納する格納手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、符号化対象であるコンテンツを符号化する符号化方法であって、符号化されたコンテンツを格納する記憶部の空き容量に応じた符号化条件を保持する符号化条件保持工程と、前記記憶部が現に所有する空き容量である現空き容量に基づいて、前記符号化条件保持工程から前記現空き容量に応じた符号化条件を決定する符号化条件決定工程と、前記符号化条件決定工程によって決定された符号化条件で前記符号化対象であるコンテンツを符号化する符号化工程と、前記符号化工程によって符号化されたコンテンツを人間の主観を考慮した評価方法で評価し、当該評価結果が所定の閾値を超えるか否かを判定する判定工程と、前記判定工程によって前記所定の閾値を超えると判定されたコンテンツのみを前記記憶部に格納する格納工程と、を含んだことを特徴とする。
請求項1、6または7の発明によれば、符号化されたコンテンツを格納する記憶部の空き容量に応じた符号化条件を記憶し、記憶部が現に所有する空き容量である現空き容量に応じて決定した符号化条件で符号化対象であるコンテンツを符号化し、符号化されたコンテンツを人間の主観を考慮した評価方法で評価し、当該評価結果が所定の閾値を超えるか否かを判定し、所定の閾値を超えると判定した符号化されたコンテンツのみを記憶部に格納するので、記憶部の空き容量に簡易かつ柔軟に対応でき、かつ、鑑賞に堪えうる品質を確保して符号化することが可能となる。
また、請求項2の発明によれば、符号化対象であるコンテンツを周波数解析し、記憶部の空き容量のほかに符号化対象であるコンテンツの周波数領域に応じた符号化条件を記憶し、現空き容量と、解析手段によって解析されたコンテンツの周波数領域とに応じて符号化条件を決定するので、記憶部の空き容量に対してより柔軟に対応することが可能となる。つまり、鑑賞に堪えうる品質を確保しつつ符号化条件をより詳細に決定するので、記憶部の空き容量に対してより柔軟に対応することが可能となる。
また、請求項3の発明によれば、符号化方式が異なる複数のエンコーダそれぞれで、同一の符号化条件を用いて符号化対象であるコンテンツを符号化し、複数の符号化されたコンテンツそれぞれを人間の主観を考慮した評価方法で評価し、当該全ての評価結果が所定の閾値を超えるか否かを判定し、判定において複数の符号化されたコンテンツが全て所定の閾値を超えた場合にのみ、当該複数の符号化されたコンテンツのうち最高の評価を得たものを記憶部に格納するので、符号化されたコンテンツのうち最適な品質のものを選択することが可能となる。
また、請求項4の発明によれば、現空き容量に応じて、閾値を変えて判定するので、空き容量が大きいときは良い品質で格納し、空き容量が小さいときは最低限の品質で格納するなど、空き容量に応じて品質を管理することが可能となる。
また、請求項5の発明によれば、判定において所定の閾値を超えない場合には、符号化条件を品質が上がる方向に調整し、初回の判定で所定の閾値を越えた場合には、符号化条件を品質が下がる方向に調整し、調整された符号化条件でコンテンツを再度符号化するので、記憶部の空き容量を最適に使用する符号化条件を学習することが可能となる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る符号化装置、符号化プログラムおよび符号化方法の実施例(実施例1〜3)を詳細に説明する。
[実施例1に係る符号化装置の概要および特徴]
まず、図1を用いて、実施例1に係る符号化装置の概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係る符号化装置の概要および特徴を説明するための図である。
実施例1に係る符号化装置の概要は、CD−DA(Compact Disc Digital Audio)に書き込まれたデジタル信号を所定の符号化方式で符号化し、当該符号化したコンテンツのデータを記憶するという内容であり、記憶部の空き容量に簡易かつ柔軟に対応でき、かつ、鑑賞に堪えうる品質を確保して符号化することを可能にしている点に主たる特徴がある。
この主たる特徴について説明すると、符号化装置は、符号化されたコンテンツを格納する記憶部20の空き容量に応じた符号化条件を記憶する。具体的には、図1に示すように、符号化装置は、記憶部20がとりうる現在の空き容量の値が連続する所定範囲それぞれで、所定のサンプリング周波数およびビットレートを対応付けて記憶する。ここで、空き容量の値が小さくなるのにともなってその周辺で定める範囲には、値の低いサンプリング周波数およびビットレートを対応付けることが望ましい。なお、図1では、説明の便宜上、同図上方に現した目盛りにおいて双方向の矢印が指示する(他方は記憶部20の目盛りを指示する)位置が現在の空き容量の値であり(例えば、記憶部20に符号化されたコンテンツのデータが蓄積することで双方向の矢印が指示する位置が矢印の方向に動く)、さらに目盛りにおける連続した所定範囲それぞれにサンプリング周波数およびビットレートを対応付けている。
そして、符号化装置は、記憶部20が現に所有する空き容量である現空き容量に基づいて、現空き容量に応じた符号化条件を決定する。具体的には、図1に示すように、符号化装置は、現空き容量が矢印に指示された位置における範囲であることから、当該範囲に対応付けられたサンプリング周波数およびビットレートを決定する(例えば、サンプリング周波数「16kHz」、ビットレート「96kbps」(図1の(1)参照))。なお、図1では、現空き容量に応じて符号化条件を決定する手法を概念的に表現しているものであり、決定の方法についてはこれに限定されるものではない。
そして、符号化装置は、決定された符号化条件で符号化対象であるコンテンツを符号化する。具体的には、図1に示すように、符号化装置は、決定された符号化条件で所定の符号化ソフトウェアを用いてCD−DAに書き込まれたデジタル信号を符号化し、符号化したコンテンツのデータを生成する(図1の(2)参照)。
そして、符号化装置は、符号化されたコンテンツを人間の主観を考慮した評価方法で評価し、当該評価結果が所定の閾値を超えるか否かを判定する。具体的には、図1に示すように、符号化装置は、符号化ソフトによって符号化したコンテンツのデータで再現した音とCD−DAに書き込まれたデジタル信号で再現した音をPEAQ(Perceived Evaluation of Audio Quality)における評価が可能なソフトウェアを用いて突き合わせることで評価値を算出し、当該評価値が所定の閾値を超えるか否かを判定する(図1の(3)参照)。
そして、符号化装置は、所定の閾値を超えると判定した符号化されたコンテンツのみを記憶部20に格納する。具体的には、図1に示すように、符号化装置は、PEAQにおける評価で算出された評価値が所定の閾値を超えた符号化したコンテンツのデータを記憶部20に格納する。ここで、閾値については、鑑賞に堪えうる品質を確保できる値にすることが望ましい。なお、当該データが記憶部20に格納されることで双方向の矢印によって目盛りを指示する位置が動き、現在の範囲を超えて異なる範囲になった場合には、対応するサンプリング周波数およびビットレートも変動する。
したがって、この符号化装置によれば、上記した主たる特徴のとおり、記憶部の空き容量に簡易かつ柔軟に対応でき、かつ、鑑賞に堪えうる品質を確保して符号化することが可能となる。
[実施例1に係る符号化装置の構成]
次に、図2を用いて、図1に示した符号化装置の構成を説明する。なお、図2は、符号化装置1の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、符号化装置1は、符号化条件算出テーブル記憶部10と、記憶部20と、音源受付部30と、音源解析部40と、行情報決定テーブル記憶部41と、符号化条件算出部50と、エンコーダ60と、ストリーム処理部70と、音質評価部80と、閾値決定テーブル記憶部81とを備える。なお、符号化条件算出テーブル記憶部10は、特許請求の範囲に記載の「符号化条件記憶手段」に対応し、符号化条件算出部50は、同じく「符号化条件決定手段」および「符号化条件更新手段」に対応し、エンコーダ60は、同じく「符号化手段」に対応し、音質評価部80は、同じく「判定手段」および「符号化条件更新手段」に対応し、ストリーム処理部70は、同じく「格納手段」に対応する。
記憶部20は、符号化されたコンテンツのデータを記憶する。具体的には、記憶部20は、後述するストリーム処理部70から符号化されたコンテンツのデータを受け取って記憶する。なお、記憶部20がデータを記憶した分だけ空き容量が減り、記憶部20における現在の空き容量の値を示す現空き容量情報も変動する。また、この現空き容量情報については後述する符号化条件算出部50や音質評価部80によって取得される。
符号化条件算出テーブル記憶部10は、符号化されたコンテンツを格納する記憶部20の空き容量に応じた符号化条件であり、かつ、当該記憶部20の空き容量のほかに符号化対象であるコンテンツの周波数領域に応じた符号化条件を記憶する。具体的には、図3に示すように、符号化条件算出テーブル記憶部10は、マトリクスの各行に行を決定付ける情報である行情報が対応付けられるとともに、各列に現空き容量情報によって列を決定付ける条件を示す列決定情報が対応付けられたマトリクスであって、当該マトリクスのセルそれぞれにサンプリング周波数およびビットレートが埋め込まれた符号化条件算出テーブルを記憶する。例えば、図3に示すように、符号化条件算出テーブル記憶部10は、行情報「S2」と列決定情報「X<50MB(Xには現空き容量情報が入力される)」に対応付けられたセルにサンプリング周波数「32kHz」およびビットレート「32kbps」が埋め込まれた符号化条件算出テーブルを記憶する。
行情報決定テーブル記憶部11は、後述する音源解析部40が行情報を決定するための行情報決定テーブルを記憶する。具体的には、図4に示すように、行情報決定テーブル記憶部11は、行情報と、解析結果を示す情報とが対応付けられた行情報決定テーブルを記憶する。例えば、図4に示すように、行情報決定テーブル記憶部11は、行情報「S2」と、解析結果「周波数領域は0〜22kHz 8kHz以下の周波数が比較的高い音圧で分布」を示す情報とが対応付けられた行情報決定テーブルを記憶する。
閾値決定テーブル記憶部12は、後述する音質評価部80が同次元の値である評価値との比較に用いる閾値を決定するための閾値決定テーブルを記憶する。具体的には、図5に示すように、閾値決定テーブル記憶部12は、閾値と、現空き容量情報によって閾値を決定付ける条件を示す閾値決定情報とが対応付けられた閾値決定テーブルを記憶する。例えば、図5に示すように、閾値決定テーブル記憶部12は、閾値「4」と、閾値決定情報「80MB<X(Xには空き容量の値が入力される)」とが対応付けられた閾値決定テーブルを記憶する。
音源受付部30は、投入されたCD−DAから音楽ファイルを生成する。具体的には、音源受付部30は、CD−DAが投入されると、当該CD−DAに書き込まれたデジタル信号を読み込み、WAVE形式などの音楽ファイルを生成する。そして、音源受付部30は、生成した音楽ファイルを後述する音源解析部40、エンコーダ60および音質評価部80に出力する。
音源解析部40は、符号化対象であるコンテンツを周波数解析する。具体的には、音源解析部40は、上述した音源受付部30から音楽ファイルを受け取ると、当該音楽ファイルの情報に基づいてフーリエ変換などの処理を行うことによって、音声に含まれる周波数について解析を行う。そして、音源解析部40は、行情報決定テーブル記憶部11が記憶する行情報決定テーブルから解析結果に対応する行情報を読み出し、後述する符号化条件算出部50に出力する。例えば、音源解析部40は、音声の始まりから終わりまでに出現した全ての音に含まれている最も低い周波数から最も高い周波数までの範囲である周波数領域や、各周波数の音圧を解析し、周波数領域が「0〜22kHz」であり、8kHz以上の周波数が比較的高い音圧で分布していた場合には、行情報決定テーブルより行情報「S2」を読み出し、符号化条件算出部50に行情報「S2」を出力する。
符号化条件算出部50は、現空き容量と、コンテンツの周波数領域とに基づいて、符号化条件算出テーブルから記憶部20の空き容量および周波数領域に応じた符号化条件を決定する。具体的には、符号化条件算出部50は、上述した音源解析部40から行情報を受け取ると、記憶部20から現空き容量情報を取得して符号化条件算出テーブル記憶部10が記憶する符号化条件算出テーブルにおいて、両情報に該当するセルを特定する。そして、符号化条件算出部50は、特定したセルに埋め込まれたサンプリング周波数およびビットレートを読み出し、後述するエンコーダ60に出力する。例えば、符号化条件算出部50は、音源解析部40から行情報「S2」を受け取ると、記憶部20から現空き容量情報「40MB」を取得してサンプリング周波数「32kHz」およびビットレート「32kbps」を読み出し、エンコーダ60に出力する。
また、符号化条件算出部50は、音質評価部80による判定において所定の閾値を超えない場合には、符号化条件算出テーブルの符号化条件を品質が上がる方向に調整し、初回の判定で所定の閾値を越えた場合には、符号化条件算出テーブルの符号化条件を品質が下がる方向に調整する。具体的には、符号化条件算出部50は、後述する音質評価部80から更新指示を受け付けると、符号化条件を現に読み出したセルに埋め込まれた符号化条件について品質が上がる方向へ、もしくは品質が下がる方向へ所定量だけ更新する。例えば、符号化条件算出部50は、音質評価部80から現に符号化条件を読み出したセルに埋め込まれた符号化条件について品質が上がる方向への更新を指示する信号を受け取った場合には、図3において、行情報「S2」と列決定情報「X<50MB」に対応付けられたセルに埋め込まれたサンプリング周波数「32kHz」およびビットレート「32kbps」を、サンプリング周波数「32kHz」およびビットレート「48kbps」に更新する。
エンコーダ60は、決定された符号化条件で符号化対象であるコンテンツを符号化する。また、エンコーダ60は、音質評価部80による判定において所定の閾値を超えない場合には、符号化条件算出部50によって更新された符号化条件でコンテンツを再度符号化する。具体的には、エンコーダ60は、上述した符号化条件算出部50からサンプリング周波数およびビットレートを受け取ると、音源受付部30から受け取った音楽ファイルを符号化し、符号化したデータを後述するストリーム処理部70に出力する。また、エンコーダ60は、符号化条件算出部50から更新されたサンプリング周波数およびビットレートを受け取ると、音源受付部30から受け取った音楽ファイルを再度その符号化条件で符号化し、符号化したデータをストリーム処理部70に出力する。
ストリーム処理部70は、所定の閾値を超えると判定された符号化されたコンテンツのみを記憶部20に格納する。具体的には、ストリーム処理部70は、上述したエンコーダ60から符号化されたデータを受け取ると、当該データに基づいて再現される音を後述する音質評価部80に出力する。そして、ストリーム処理部70は、後述する音質評価部80から格納指示を受け付けた場合には、現に音の再現に用いている符号化されたデータを記憶部20に格納する。
音質評価部80は、符号化されたコンテンツを人間の主観を考慮した評価方法で評価し、当該評価結果が所定の閾値を超えるか否かを判定する。また、音質評価部80は、現空き容量に応じて、閾値を変えて判定する。
具体的には、音質評価部80は、上述したストリーム処理部70から音を受け取ると、PEAQにおける評価で、音源受付部30から受け取った音楽ファイルで再現される音を基準に評価値を算出する(例えば、5段階で評価し、CD−DAの音源に対して最も音質に劣化がない評価値を「5」とする)。そして、音質評価部80は、記憶部20から現空き容量情報を取得し、閾値決定テーブル記憶部12が記憶する閾値決定テーブルより閾値を決定すると、当該閾値と算出した評価値を比較し、評価値が閾値を超えていた場合には、現に符号化条件を読み出したセルに埋め込まれた符号化条件について品質が下がる方向への更新を指示する信号を符号化条件算出部50に出力するとともに、現に音の再現に用いている符号化されたデータについて記憶部20への格納を指示する信号をストリーム処理部70に対して出力する。また、音質評価部80は、評価値が閾値と同じ、もしくは下回っていた場合には、現に符号化条件を読み出したセルに埋め込まれた符号化条件について品質が上がる方向への更新を指示する信号を符号化条件算出部50に出力する。
[符号化装置による処理]
次に、図6を用いて、符号化装置1による処理を説明する。図6は、符号化装置による処理の流れを示すフローチャートである。
図6に示すように、符号化装置1は、音源受付部30によってCD−DAに書き込まれた音源を受け付けると(ステップS601)、音源解析部40によって音源の周波数を解析し(ステップS602)、符号化条件算出部50では、音源解析部40が決定した行情報と、記憶部20の現空き容量情報とに基づいて符号化条件を算出する(ステップS603)。
そして、符号化装置1は、符号化条件算出部50において算出された符号化条件に基づいてエンコーダ60によって音源を符号化し(ステップS604)、当該符号化されたデータで再現した音を音質評価部80によってPEAQにおける評価で音源を基準に評価し(ステップS605)、評価の結果得られた評価値が現空き容量情報に基づく閾値を超えるか否かを判定する(ステップS606)。
そして、符号化装置1は、音質評価部80による判定において評価値が閾値を初回で超えた場合には(ステップS606肯定)、符号化条件算出部50によって符号化条件算出テーブルにおける所定セルに埋め込まれた符号化条件を品質が下がる方向で更新し(ステップS607)、当該符号化されたデータを記憶部20に格納する(ステップS612)。
一方、符号化装置1は、音質評価部80による判定において評価値が閾値と同じ、もしくは下回った場合には(ステップS606否定)、符号化条件算出部50によって符号化条件算出テーブルにおける所定セルに埋め込まれた符号化条件を品質が上がる方向で更新し(ステップS608)、当該更新された符号化条件に基づいてエンコーダ60によって再度音源を符号化し(ステップS609)、当該符号化されたデータで再現した音を同様に音質評価部80によって評価し(ステップS610)、評価の結果得られた評価値が現空き容量情報に基づいた閾値を超えるか否かを再度判定する(ステップS611)。
そして、符号化装置1は、音質評価部80による判定において評価値が閾値を超えた場合には(ステップS611肯定)、当該符号化されたデータを記憶部20に格納し(ステップS612)、処理を終了する。なお、符号化装置1は、音質評価部80による判定において評価値が閾値と同じ、もしくは下回った場合には(ステップS611否定)、同様に符号化条件算出部50によって符号化条件を品質が上がる方向で更新する処理を評価値が閾値を超えるまで繰り返す(繰り返すうちに記憶部20の空き容量を超えるビットレートが必要となった場合には、エラーとなる)。
[実施例1の効果]
上記したように、実施例1によれば、符号化されたデータを格納する記憶部の空き容量に応じたサンプリング周波数およびビットレートを記憶し、記憶部が現に所有する空き容量である現空き容量に基づいて、現空き容量に応じたサンプリング周波数およびビットレートを決定して符号化対象である音楽ファイルを符号化し、符号化されたデータを人間の主観を考慮した評価方法で評価し、当該評価結果が所定の閾値を超えるか否かを判定し、所定の閾値を超えると判定された符号化されたデータのみを記憶部に格納するので、記憶部の空き容量に簡易かつ柔軟に対応でき、かつ、鑑賞に堪えうる品質を確保して符号化することが可能となる。
また、実施例1によれば、符号化対象である音楽ファイルを周波数解析し、記憶部の空き容量のほかに周波数領域に応じたサンプリング周波数およびビットレートを決定するので、記憶部の空き容量に対してより柔軟に対応することが可能となる。つまり、鑑賞に堪えうる品質を確保しつつサンプリング周波数およびビットレートをより詳細に決定するので、記憶部の空き容量に対してより柔軟に対応することが可能となる。
また、実施例1によれば、現空き容量に応じて、閾値を変えて判定するので、空き容量が大きいときは良い品質で格納し、空き容量が小さいときは最低限の品質で格納するなど、空き容量に応じて品質を管理することが可能となる。
また、実施例1によれば、所定の閾値を超えない場合には、サンプリング周波数およびビットレートを品質が上がる方向に調整し、当該更新されたサンプリング周波数およびビットレートで音楽ファイルを再度符号化し、初回の判定で所定の閾値を越えた場合には、サンプリング周波数およびビットレートを品質が下がる方向に調整するので、記憶部の空き容量を最適に使用するサンプリング周波数およびビットレートを学習することが可能となる。
実施例1では、一つのエンコーダを用いて符号化する場合を説明したが、実施例2では、符号化方式の異なる複数のエンコーダを用いて符号化する場合を説明する。
[実施例2に係る符号化装置の構成]
図7を用いて、実施例2に係る符号化装置2の構成を説明する。図7は、実施例2に係る符号化装置2の構成を示すブロック図である。同図に示すように、この符号化装置2は、符号化条件算出テーブル記憶部10と、記憶部20と、音源受付部30と、音源解析部40と、行情報決定テーブル記憶部41と、符号化条件算出部50と、音質評価部80と、閾値決定テーブル記憶部81とで構成され、実施例1とは異なり、符号化方式が異なる複数のエンコーダ60a1〜60anと、複数のストリーム処理部70a1〜70anとを備える。なお、実施例1と同じ動作をするものについては同じ番号を付して説明を省略し、以下では、エンコーダ60a1〜60anと、ストリーム処理部70a1〜70anと、音質評価部82とについて説明を行う。
エンコーダ60a1〜60anは、同一の符号化条件を用いてそれぞれ異なる符号化方式で符号化対象であるコンテンツを符号化する。具体的には、エンコーダ60a1〜60anは、符号化条件算出部50から同一のサンプリング周波数およびビットレートを受け取ると、音源受付部30から受け取った音楽ファイルをそれぞれ異なる符号化方式で符号化し(例えば、エンコーダ60a1は、MP3形式で符号化し、エンコーダ60a2は、AAC(Advanced Audio Coding)形式で符号化するなど)、符号化したデータをストリーム処理部70a1〜70anに出力する。
ストリーム処理部70a1〜70anは、符号化されたデータに基づいて音を再現する。具体的には、ストリーム処理部70a1〜70anは、上述したエンコーダ60a1〜60anからそれぞれ符号化されたデータを受け取ると、当該データに基づいて再現した音を後述する音質評価部82に出力する。そして、ストリーム処理部70a1〜70anのうち、後述する音質評価部82から格納指示を受け付けた所定のストリーム処理部70axは、現に音の再現に用いている符号化されたデータを記憶部20に格納する。
音質評価部82は、複数の符号化されたコンテンツそれぞれを人間の主観を考慮した評価方法で評価し、当該全ての評価結果が所定の閾値を超えるか否かを判定する。また、音質評価部82は、判定において複数の符号化されたコンテンツが全て所定の閾値を超えた場合にのみ、当該複数の符号化されたコンテンツのうち最高の評価を得たものを記憶部に格納する。
具体的には、音質評価部82は、上述したストリーム処理部70a1〜70anそれぞれから音を受け取ると、PEAQにおける評価で、音源受付部30から受け取った音楽ファイルで再現される音を基準に各評価値を算出する。そして、音質評価部82は、記憶部20から現空き容量情報を取得し、閾値決定テーブル記憶部12が記憶する閾値決定テーブルより閾値を決定すると、当該閾値と算出した各評価値を比較し、全ての評価値が閾値を超えていた場合には、現に符号化条件を読み出したセルに埋め込まれた符号化条件について品質が下がる方向への更新を指示する信号を符号化条件算出部50に出力するとともに、現に音の再現に用いている符号化されたデータについて記憶部20への格納を指示する信号を、最も良い評価値で評価された音を出力したストリーム処理部70axに対して出力する。
また、音質評価部82は、全ての評価値のうち一つでも閾値と同じ、もしくは下回った評価値がある場合には、現に符号化条件を読み出したセルに埋め込まれた符号化条件について品質が上がる方向への更新を指示する信号を符号化条件算出部50に出力する。
[実施例2の効果]
上記したように、実施例2によれば、符号化方式が異なる複数のエンコーダそれぞれで音楽ファイルを符号化し、符号化されたデータで再現される音それぞれを人間の主観を考慮した評価方法で評価し、当該全ての評価結果が所定の閾値を超えるか否かを判定し、複数の符号化されたデータが全て所定の閾値を超えた場合にのみ、当該複数の符号化されたデータのうち最高の評価を得たものを記憶部に格納するので、符号化されたコンテンツのうち最適な品質のものを選択することが可能となる。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下に示すように、(1)〜(6)にそれぞれ区分けして異なる実施例を説明する。
(1)周波数解析
上記の実施例1では、音源の周波数を解析し、空き容量のほかに当該解析結果に応じた符号化条件で符号化を行う場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、周波数の解析結果を用いずに空き容量のみに応じた符号化条件で符号化を行ってもよい。このような場合でも、記憶部の空き容量に簡易かつ柔軟に対応でき、かつ、鑑賞に堪えうる品質を確保して符号化することが可能となる。
(2)閾値の設定
また、上記の実施例1では、評価値と比較するための閾値を記憶部の空き容量に応じて変動する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、鑑賞に堪えうる品質が確保されるならばいかなる方法であってもよく、例えば、空き容量に関係なく一定の閾値を保ってもよい。
(3)符号化条件の更新
また、上記の実施例1では、評価値が閾値を越えるまで符号化条件を品質が上がる方向に更新したり、初回の判定で評価値が閾値を越えた際には符号化条件を品質が下がる方向に更新したりする場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、必ずしも符号化条件を更新する処理を行うものでなくてもよい。
(4)符号化対象
また、上記の実施例1では、符号化対象となるコンテンツが音である場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ユーザが鑑賞するデジタルデータ化されたものであればいかなるものでもよく、例えば動画や静止画像などに適用可能である。
(5)システム構成等
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、例えば、音源受付部30と音源解析部40を統合するなど、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。例えば、上記の実施例では、CD−DAを受け付けた音源受付部30が自動的に音楽ファイルを生成する場合を説明したが、ユーザから所定の操作を受け付けることで音楽ファイルを生成するようにしてもよい。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報(例えば、行情報「S1」や「S2」など)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
(6)符号化プログラム
ところで、上記の実施例1では、ハードウェアロジックによって各種の処理を実現する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータで実行することによって実現するようにしてもよい。そこで、以下では、図8を用いて、上記の実施例1に示した符号化装置と同様の機能を有する符号化プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図8は、符号化プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
図8に示すように、符号化装置としてのコンピュータ90は、ディスプレイ91、スピーカ92、マウス93、CPU94、ROM95、HDD96およびRAM97をバス98などで接続して構成される。
ROM95には、上記の実施例1に示した符号化装置1と同様の機能を発揮する符号化プログラム、つまり、図8に示すように、音源受付プログラム95aと、音源解析プログラム95bと、符号化条件算出プログラム95cと、エンコードプログラム95dと、ストリーム処理プログラム95eと、音質評価プログラム95fとが予め記憶されている。なお、これらのプログラム95a〜プログラム95fについては、図2に示した符号化装置1の各構成要素と同様、適宜統合または分散してもよい。
そして、CPU94が、これらのプログラム95a〜プログラム95fをROM95から読み出して実行することで、図8に示すように、プログラム95a〜プログラム95fは、音源受付プロセス94aと、音源解析プロセス94bと、符号化条件算出プロセス94cと、エンコードプロセス94dと、ストリーム処理プロセス94eと、音質評価プロセス94fとして機能するようになる。なお、プロセス94a〜プロセス94fは、図2に示した音源受付部30と、音源解析部40と、符号化条件算出部50と、エンコーダ60と、ストリーム処理部70と、音質評価部80とにそれぞれ対応する。
また、HDD96には、図8に示すように、符号化条件算出テーブル96aと、行情報決定テーブル96bと、閾値決定テーブル96cとが設けられる。なお、符号化条件算出テーブル96a、行情報決定テーブル96bおよび閾値決定テーブル96cは、図2に示した符号化条件算出テーブル記憶部10、行情報決定テーブル記憶部11および閾値決定テーブル記憶部12にそれぞれ対応する。そして、CPU94は、符号化条件算出テーブル96a、行情報決定テーブル96bまたは閾値決定テーブル96cから符号化条件算出データ97a、行情報決定データ97bまたは閾値決定データ97cを読み出してRAM97に格納し、RAM97に格納された符号化条件算出データ97a、行情報決定データ97bまたは閾値決定データ97cに基づいて符号化処理を行う。
なお、上記したプログラム95a〜プログラム95fについては、必ずしも最初からROM95に記憶させておく必要はなく、例えば、コンピュータ90に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MOディスク、DVDディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」、または、コンピュータ90の内外に備えられるHDDなどの「固定用の物理媒体」、さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ90に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などに各プログラムを記憶させておき、コンピュータ90がこれらから各プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
以上のように、本発明に係る符号化装置、符号化プログラムおよび符号化方法は、符号化対象であるコンテンツを符号化する場合に有用であり、特に、記憶部の空き容量に簡易かつ柔軟に対応でき、かつ、鑑賞に堪えうる品質を確保して符号化することに適する。
実施例1に係る符号化装置の概要および特徴を説明するための図である。 実施例1に係る符号化装置の構成を示すブロック図である。 符号化条件算出テーブル記憶部が記憶する情報の例を示す図である。 行情報決定テーブル記憶部が記憶する情報の例を示す図である。 閾値決定テーブル記憶部が記憶する情報の例を示す図である。 符号化装置による処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2に係る符号化装置の構成を示すブロック図である。 符号化プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
符号の説明
1 符号化装置
10 符号化条件算出テーブル記憶部
11 行情報決定テーブル記憶部
12 閾値決定テーブル記憶部
20 記憶部
30 音源受付部
40 音源解析部
50 符号化条件算出部
60 エンコーダ
70 ストリーム処理部
80 音質評価部

Claims (7)

  1. 符号化対象であるコンテンツを符号化する符号化装置であって、
    符号化されたコンテンツを格納する記憶部の空き容量に応じた符号化条件を記憶する符号化条件記憶手段と、
    前記記憶部が現に所有する空き容量である現空き容量に基づいて、前記符号化条件記憶手段から前記現空き容量に応じた符号化条件を決定する符号化条件決定手段と、
    前記符号化条件決定手段によって決定された符号化条件で前記符号化対象であるコンテンツを符号化する符号化手段と、
    前記符号化手段によって符号化されたコンテンツを人間の主観を考慮した評価方法で評価し、当該評価結果が所定の閾値を超えるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって前記所定の閾値を超えると判定された前記符号化されたコンテンツのみを前記記憶部に格納する格納手段と、
    を備えたことを特徴とする符号化装置。
  2. 前記符号化対象であるコンテンツを周波数解析する解析手段をさらに備え、
    前記符号化条件記憶手段は、前記記憶部の空き容量のほかに前記符号化対象であるコンテンツの周波数領域に応じた符号化条件を記憶し、
    前記符号化条件決定手段は、前記現空き容量と、前記解析手段によって解析された前記コンテンツの周波数領域とに基づいて、前記符号化条件記憶手段から前記記憶部の空き容量および前記周波数領域に応じた符号化条件を決定することを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
  3. 前記符号化手段は、符号化方式が異なる複数のエンコーダそれぞれで、前記符号化条件決定手段によって決定された符号化条件を用いて前記符号化対象であるコンテンツを符号化し、
    前記判定手段は、前記符号化手段によって符号化された複数の符号化されたコンテンツそれぞれを人間の主観を考慮した評価方法で評価し、当該全ての評価結果が所定の閾値を超えるか否かを判定し、
    前記格納手段は、前記判定手段による判定において前記複数の符号化されたコンテンツが全て所定の閾値を超えた場合にのみ、当該複数の符号化されたコンテンツのうち最高の評価を得たものを前記記憶部に格納することを特徴とする請求項2に記載の符号化装置。
  4. 前記判定手段は、前記現空き容量に応じて、閾値を変えて判定することを特徴とする請求項1、2または3に記載の符号化装置。
  5. 前記判定手段による判定において所定の閾値を超えない場合には、前記符号化条件記憶手段が記憶する符号化条件を品質が上がる方向に調整し、初回の判定で所定の閾値を越えた場合には、前記符号化条件記憶手段が記憶する符号化条件を品質が下がる方向に調整する符号化条件更新手段をさらに備え、
    前記符号化手段は、前記判定手段による判定において所定の閾値を超えない場合には、前記符号化条件更新手段によって更新された符号化条件で前記コンテンツを再度符号化することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の符号化装置。
  6. 符号化対象であるコンテンツを符号化する方法をコンピュータに実行させる符号化プログラムであって、
    符号化されたコンテンツを格納する記憶部の空き容量に応じた符号化条件を保持する符号化条件保持手順と、
    前記記憶部が現に所有する空き容量である現空き容量に基づいて、前記符号化条件保持手順から前記現空き容量に応じた符号化条件を決定する符号化条件決定手順と、
    前記符号化条件決定手順によって決定された符号化条件で前記符号化対象であるコンテンツを符号化する符号化手順と、
    前記符号化手順によって符号化されたコンテンツを人間の主観を考慮した評価方法で評価し、当該評価結果が所定の閾値を超えるか否かを判定する判定手順と、
    前記判定手順によって前記所定の閾値を超えると判定されたコンテンツのみを前記記憶部に格納する格納手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする符号化プログラム。
  7. 符号化対象であるコンテンツを符号化する符号化方法であって、
    符号化されたコンテンツを格納する記憶部の空き容量に応じた符号化条件を保持する符号化条件保持工程と、
    前記記憶部が現に所有する空き容量である現空き容量に基づいて、前記符号化条件保持工程から前記現空き容量に応じた符号化条件を決定する符号化条件決定工程と、
    前記符号化条件決定工程によって決定された符号化条件で前記符号化対象であるコンテンツを符号化する符号化工程と、
    前記符号化工程によって符号化されたコンテンツを人間の主観を考慮した評価方法で評価し、当該評価結果が所定の閾値を超えるか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程によって前記所定の閾値を超えると判定されたコンテンツのみを前記記憶部に格納する格納工程と、
    を含んだことを特徴とする符号化方法。
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