JP2008228574A - 施肥方法 - Google Patents

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宏 飯村
Masaomi Matsuzaki
政臣 松崎
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Abstract

【課題】長期にわたって肥料効果を維持することができ、また環境にも優しい施肥方法を提供する。
【解決手段】0.5μm〜1mmの孔径を有する多孔質の生分解性ポリマーフィルムから構成される袋体に固体状若しくは粉体状の肥料を封入してなる肥料袋を土中に埋設することを特徴とする施肥方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、施肥方法に関する。詳細には、水稲、果物、野菜、芝生、花、樹木などの各種植物に固体・粉末肥料を施肥する方法に関する。
従来、各種植物に肥料を施肥する場合、水溶性の肥料を水溶液として供給したり、固体あるいは粉末状の肥料を養土中に埋設したりしているが、いずれの場合にも雨水などにより溶け出して流出したり、飛散したりしてして、肥料としての効果を発揮する期間が短いという問題があった。
従って、長期にわたって肥料効果を維持する施肥方法が求められている。また、併せて環境に優しい施肥方法も求められている。環境対応型の施肥方法としては、近年、生分解性プラスチックを用いる方法が提案されている。例えば、肉厚の異なる生分解性プラスチックの容器にそれぞれ肥料を封入し、それを土中に埋設しておくことにより、生分解性樹脂の肉厚が薄い容器から生分解性プラスチックが順次分解し、充填されていた肥料が供給されて肥効時期が調整されるいう方法が提案されている(特許文献1)。同様な考え方から、肥料を生分解性プラスチックで被膜してカプセル化し、被膜厚さを変えることにより肥効時期を調整させる方法も提案されている(特許文献2)。
しかしながら、これらの方法では、肉厚の異なる容器やカプセルを複数種類製造することが必要である他、肥料としての効果を必要とする時期に容器やカプセルが分解されるように厚みを厳密に調整する必要がある。
特開2002−226288号公報 特開2002−226288号公報
本発明は、長期にわたって肥料効果を維持することができ、また環境にも優しい施肥方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らはかかる課題について鋭意研究した結果、本発明を完成したものである
すなわち、本発明は、0.5μm〜1mmの孔径を有する多孔質の生分解性ポリマーフィルムから構成される袋体に固体状若しくは粉体状の肥料を封入してなる肥料袋を土中に埋設することを特徴とする施肥方法に関する。
本発明の方法によれば、降雨があっても肥料が溶け出すことなく、長期間にわたり肥料としての効果が維持される。また、肥料袋は使用後もそのまま土中に埋め込んでおけば生分解されるので回収する必要もないため、作業性に優れ、かつ環境に優しい施肥方法である。
以下、本発明について詳述する。
本発明においては、まず、0.5μm〜1mmの孔径を有する多孔質の生分解性ポリマーフィルムからなる袋体を形成する。
本発明において用いられる生分解性ポリマーのフィルムは、0.5μm〜1mmの孔径を有する多孔質なものであることが必要である。孔径が0.5μm未満のときは肥料の溶出量が少なすぎ、また1mmより大きいと多くなりすぎるおそれがある。このため、径としては、1〜500μmが好ましく、10〜300μmがさらに好ましく、30〜250μmが特に好ましい。開口率については特に制限はなく、目的とする肥料の溶出量に応じて適宜決定することができる。通常は20〜60%であることが好ましく、より好ましくは30〜50%である。すなわち、多孔質とすることにより、散水や雨水などにより溶出する肥料の量を調節することが可能となり、長期にわたって肥料としての作用効果を有する。またフィルム厚については、前記の特許文献のように生分解させることにより初めて施肥効果を生ずるものではないため、使用初期には殆ど生分解されず、また使用中期〜後期においては生分解されないか、或いはある程度生分解されるか、目的に応じて厚さを確保するのが好ましい。本発明においては、フィルム厚としては平均10μm以上が好ましく、より好ましくは30μm以上であり、さら好ましくは50μm以上である。上限は特に制限はないが、使用後いつまでも生分解されないのでは環境に優しいとは言えないので、1mm以下が好ましく、より好ましくは500μm以下、さらに好ましくは200μm以下が望ましい。
本発明において用いられる生分解性ポリマーとしては、例えば、ポリヒドロキシブチレート、ポリヒドロキシ酪酸、ポリヒドロキシアルカノエート、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、ポリカプロラクトン、ポリエチレンサクシネート、ポリテトラメチレンアジペート、ポリビニールアルコール、ポリグリコール酸、澱粉脂肪酸エステル、澱粉ポリエステル、澱粉セルロース、キト酸、およびこれらの混合物などを挙げることができる。もちろんこれらの2種以上の混合ポリマーも用いることができる。本発明においては、生分解性ポリマーとしてポリ乳酸が特に好ましく用いられる。
なお、生分解性ポリマーフィルムからなる袋体の形状や大きさについては特に制限は無く、当業者が採用し得る範囲で適宜決定・選択し得るものである。
次に、上記で形成した多孔質の生分解性ポリマーフィルムからなる袋体に固体状若しくは粉体状の肥料を封入する。
本発明において用いられる肥料としては、尿素、硫化アンモニウム、石灰窒素等の窒素肥料、溶成りん肥等のリン酸質肥料、塩成カリを主成分としたカリ肥料、牛糞、乾燥鶏糞、油かす、腐葉肥、草木灰、動植物の化石を原料とした特殊肥料(例えば、貝化石肥料)、およびこれらの2種以上の混合肥料などを挙げることができる。また、これらの肥料を、植物や鉱物の基盤材に吸着若しくは担持させた肥料体も用いることができる。本発明においては、肥料として貝化石肥料が特に好ましく用いられる。
上記のようにして肥料が封入された本発明に係る肥料袋は、施肥する土中にそれぞれ適当な間隔で埋設しておくことにより、封入された肥料が散水や雨水などにより適量が溶出して肥料としての作用を発揮する。このため長期にわたる栽培においても、作物の成育に応じた追肥作業は不要となるため、作業の効率化、作業環境の改善が図られる。
なお、生分解性ポリマーは、肥料袋が目的とする肥料としての役割を果たした後は、土壌中の水分、温度、日光などによって生分解作用が進み、袋体は生分解されて土壌に還元されることになるため、回収作業は不要となる。
以下に実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
脂肪酸ポリエステルポリマーを平均厚さ50μm、孔の直径30〜150μmに成形加工したフィルムを袋体とし、本袋体に市販の窒素−リン酸−カリ(4:10:1)に油かす、骨粉を混合した肥料50gおよび特殊肥料である貝化石肥料50gを封入し、肥料袋を製造した。図1に示すように、植土、壌土、砂壌土を混合した土壌床に瑞光102の名称で知られるトマト苗を2本立てで植し、上記で製造した肥料袋を元肥として等間隔に施肥した。通常10〜15日に一度の追肥が必要とされているが、本実施例においては緩効性効果を確認するため追肥は省略した。3.5ヶ月後までに収穫されたトマトは1苗あたり平均17.5個であり、元肥、追肥を施した一般の施肥方法との差は認められなかった。更に収穫されたトマトの水分は93.5%〜94.0%、糖度5.5であった。また、この時点において、肥料封入用として使用した脂肪酸ポリエステルポリマーの袋体は原型を留めていない状態であった。
(実施例2)
ポリ乳酸ポリマーを平均厚さ30μm、孔の直径100〜220μmに成形加工したフィルムを袋体とし、本袋体に市販の窒素−リン酸−カリ(8:5:6)に油かす、乾燥鶏糞を混合した肥料100gを封入し、肥料袋を製造した。図2に示すように、植土、壌土、砂壌土、砂土を混合した土壌の深さ15cm、間隔30cmで上記で製造した肥料袋を元肥として施肥した。20日後に宮内大根の名称で知られる大根種を7cmの深さ、1ヶ所に5〜6粒を蒔いた。双葉が発芽した時点で2〜3本間引きし、更に本葉が5〜6枚に生育した時点で1本を残し間引きした。通常期間引きにあわせた追肥が必要とされているが、本実施例においては緩効性効果を確認するため追肥は省略した。播種後7日後の発芽状態を観察したところ、元肥を土壌と事前混合した施肥方法との差は認められなかった。更に3ヶ月後の収穫字の可食部外観は裂根や裂根現象は見られなかった。また、葉部重量と根部重量の比は0.34〜0.38であり、根部の生育が旺盛であった。
(実施例3)
ポリビニールアルコールポリマーを平均厚さ70μm、孔の直径50〜120μmに成形加工したフィルムを袋体とし、本袋体に市販の窒素−リン酸−カリ(10:10:10)に油かす、骨粉を混合した肥料100gおよび特殊肥料である貝化石肥料100gを封入し、肥料袋を製造した。図3に示すように、黒土、砂土、砂壌土を混合した土壌床20kgをプランター内に入れ、赤色シャルムールの名称で知られるチューリップ球根を植し、上記で製造した肥料袋を元肥として施肥した。開花時の外観は元肥を土壌と事前混合した施肥方法との差は認められなかった。また、開花後10日間花弁を維持していた。更に葉部が黄色になった状態で茎元より切断し、球根を掘り出し、乾燥した球根を翌年同一のプランター内で生育させ遅効性効果を確認した。開花時の花弁は前年より3割程度小さくはなったが、正常な開花が確認された。
本実施例1で行った施肥方法におけるトマト苗と肥料袋の配置図である。 本実施例2で行った施肥方法における大根種と肥料袋の配置図である。 本実施例3で行った施肥方法におけるチューリップ球根と肥料袋の配置図である。
符号の説明
1 肥料袋
2 トマト苗
3 大根種
4 チューリップ球根
5 ゴロ石
6 排水孔

Claims (3)

  1. 0.5μm〜1mmの孔径を有する多孔質の生分解性ポリマーフィルムから構成される袋体に固体状若しくは粉体状の肥料を封入してなる肥料袋を土中に埋設することを特徴とする施肥方法。
  2. 生分解性ポリマーが、ポリヒドロキシブチレート、ポリヒドロキシ酪酸、ポリヒドロキシアルカノエート、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、ポリカプロラクトン、ポリエチレンサクシネート、ポリテトラメチレンアジペート、ポリビニールアルコール、ポリグリコール酸、澱粉脂肪酸エステル、澱粉ポリエステル、澱粉セルロース、キト酸、およびこれらの2種以上の混合物から選ばれるものであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 固体状若しくは粉体状の肥料が、窒素肥料、リン酸質肥料、カリ肥料、牛糞、乾燥鶏糞、油かす、腐葉肥、草木灰、動植物の化石を原料とした特殊肥料、およびこれらの2種以上の混合肥料から選ばれるものであることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
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