JP2008225978A - 情報処理装置の分岐予測回路の試験装置、情報処理装置の分岐予測回路の試験方法及び情報処理装置の分岐予測回路の試験プログラム - Google Patents

情報処理装置の分岐予測回路の試験装置、情報処理装置の分岐予測回路の試験方法及び情報処理装置の分岐予測回路の試験プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】分岐ポイントを特定して分岐命令を他の命令で置き換える処理を行うことなく、容易に、かつ効率的に分岐予測回路の検証を可能とする情報処理装置の分岐予測回路の試験装置、情報処理装置の分岐予測回路の試験方法及び情報処理装置の分岐予測回路の試験プログラムを提供すること。
【解決手段】分岐予測回路試験装置1のランダム命令生成部11がランダム命令列を生成し、試験実行制御部12が該命令列を被試験対象装置2に実行させる。該命令列の実行後、試験実行制御部12がランダム命令生成部11に指示して該命令列をシフトし、試験実行制御部12が、被試験対象装置2に該シフトされた新たな命令列を実行させる。検証部13が、命令列が実行される毎にログ情報を記憶し、該ログ情報と期待値記憶部132に記憶された期待値とを比較して、分岐予測回路21の動作を検証する。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置の分岐予測回路の試験技術に関し、特に、分岐命令を含むランダムな命令列を被試験対象装置に実行させて、該ランダムな命令列の実行結果に基づき該被試験対象装置の分岐予測回路の動作を検証する情報処理装置の分岐予測回路の試験装置、情報処理装置の分岐予測回路の試験方法及び情報処理装置の分岐予測回路の試験プログラムに関する。
従来、分岐予測回路を検証するためには、命令列に含まれる分岐命令箇所(分岐ポイント)を特定し、該分岐ポイントの分岐命令を他の命令に書き換えて該命令列を実行し、分岐予測が正しくキャンセルされることを検証する必要があった。ランダム命令列を使用したシステム試験では分岐命令箇所(分岐ポイント)を特定できないため、該ランダム命令列に含まれる分岐命令を書き換える一連の処理(以下、「ファントム」という)をランダム命令列生成時に埋め込んだ上で該ランダム命令列を実行し、該実行結果に基づいて分岐予測回路の検証を行っていた。
なお、分岐予測機能を検証する具体的技術として、下記の特許文献1に、ランダム命令列を生成し、該命令列内の分岐命令の分岐先をランダムに設定し、分岐命令で比較する条件を初期設定する命令と繰り返しループから抜け出すために比較値を変化させる命令とを上記命令列内に設定し、無条件分岐命令の時ループを抜け出す命令を設定することで、分岐予測機能について試験を行う情報処理装置試験方式に関して記載されている。
特開平2−115942号公報
前述した、ランダム命令列に含まれる分岐命令を書き換えるファントムをランダム命令生成時に埋め込んで該命令を実行して分岐予測回路の検証を行う技術は、機能試験レベルと変わらないため、試験のランダム性が失われる。また、命令の書き換え作業に時間を要し、試験効率の低下に繋がる。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、分岐ポイントを特定して分岐命令を他の命令で置き換える処理を行うことなく、容易に、かつ効率的に分岐予測回路の検証を可能とする情報処理装置の分岐予測回路の試験装置、情報処理装置の分岐予測回路の試験方法及び情報処理装置の分岐予測回路の試験プログラムの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、次のようにして前記課題を解決する。
(1)分岐命令のアドレスと該分岐命令により分岐する分岐先アドレスとの対応情報を記憶手段に記憶し、分岐命令を実行する際、上記記憶手段を参照し、該記憶手段に当該分岐命令のアドレスが登録されているとき、該分岐命令を実行することなく、該記憶手段に登録された分岐先アドレスの命令を実行対象とする分岐予測回路を有する情報処理装置における分岐予測回路の試験装置を設ける。上記情報処理装置における分岐予測回路の試験装置は、分岐命令を含むランダムな命令列を生成する手段と、上記ランダムな命令列を被試験対象装置に与えて実行させ、該ランダムな命令列の実行後、上記ランダムな命令列を所定の命令数分シフトさせて上記実行された命令列に含まれる分岐命令のアドレス位置が更新された新たな命令列を生成させ、該新たな命令列を再度実行させる試験実行制御手段と、上記被試験対象装置による上記ランダムな命令列の実行結果に基づき上記被試験対象装置の分岐予測回路の動作を検証する検証手段とを備える。
(2)上記試験実行制御手段は、更に、上記新たな命令列が実行された後に、該新たな命令列を上記シフト前の状態に戻し、シフト前の状態に戻した該命令列を被試験対象装置に実行させる。
(3)上記試験実行制御手段は、上記命令列に含まれる分岐命令の分岐条件を規定するデータを、上記ランダムな命令列を実行する毎に変更する。
(4)上記検証手段は、前記命令列の実行中にトラップが発生したことを契機として、該トラップ発生時のログ情報を記憶するログ情報記憶手段と、
前記命令列の実行後に、前記ログ情報記憶手段に記憶されたログ情報と予め用意された期待値もしくは先の試験時に取得したログ情報とを比較し、該比較結果に基づいて該命令列の実行結果を検証する比較手段とを備える。
(5)分岐命令のアドレスと該分岐命令により分岐する分岐先アドレスとの対応情報を記憶手段に記憶し、分岐命令を実行する際、上記記憶手段を参照し、該記憶手段に当該分岐命令のアドレスが登録されているとき、該分岐命令を実行することなく、該記憶手段に登録された分岐先アドレスの命令を実行対象とする分岐予測回路を有する情報処理装置における分岐予測回路の試験方法を実行する。上記情報処理装置における分岐予測回路の試験方法は、分岐命令を含むランダムな命令列を生成し、上記ランダムな命令列を被試験対象装置に与えて実行させ、該ランダムな命令列の実行後、上記ランダムな命令列を所定の命令数分シフトさせて上記実行された命令列に含まれる分岐命令のアドレス位置が更新された新たな命令列を生成させ、該新たな命令列を再度実行させ、上記被試験対象装置による上記ランダムな命令列の実行結果に基づき上記被試験対象装置の分岐予測回路の動作を検証する。
(6)分岐命令のアドレスと該分岐命令により分岐する分岐先アドレスとの対応情報を記憶手段に記憶し、分岐命令を実行する際、上記記憶手段を参照し、該記憶手段に当該分岐命令のアドレスが登録されているとき、該分岐命令を実行することなく、該記憶手段に登録された分岐先アドレスの命令を実行対象とする分岐予測回路を有する情報処理装置における分岐予測回路の試験プログラムを設ける。上記情報処理装置における分岐予測回路の試験プログラムは、コンピュータに、分岐命令を含むランダムな命令列を生成する処理と、上記ランダムな命令列を被試験対象装置に与えて実行させ、該ランダムな命令列の実行後、上記ランダムな命令列を所定の命令数分シフトさせて上記実行された命令列に含まれる分岐命令のアドレス位置が更新された新たな命令列を生成させ、該新たな命令列を再度実行させる処理と、上記被試験対象装置による上記ランダムな命令列の実行結果に基づき上記被試験対象装置の分岐予測回路の動作を検証する処理とを実行させる。
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本発明は、分岐命令を含むランダムな命令列を生成して被試験対象装置に実行させ、該ランダムな命令列の実行後、該ランダムな命令列を所定の命令数分シフトして上記実行された命令列に含まれる分岐命令のアドレス位置が更新された新たな命令列を生成し、該新たな命令列を被試験対象装置に再度実行させ、該実行結果に基づいて、被試験対象装置の分岐予測回路の動作を検証する。従って、本発明によれば、ランダムな命令列をシフトすることによって、該ランダムな命令列に含まれる分岐命令のアドレス位置が更新され、結果的に分岐命令の元のアドレス位置に他の命令を上書きしたことと同じ状態を作ることができる。その結果、分岐ポイントを特定して分岐命令を他の命令で置き換える処理を行う必要がなくなり、容易に、かつ効率的に被試験対象装置の分岐予測回路の検証をすることが可能となる。
(2)本発明は、上記シフトされた命令列が実行された後に、該新たな命令列をシフト前の状態に戻し、シフト前の状態に戻した該命令列を被試験対象装置に実行させる。従って、本発明によれば、例えば、シフト前の状態に戻した命令列が実行された時のログ情報と、該シフト前の元の命令列が実行された時のログ情報とが一致するかを検証することによって、精度良く被試験対象装置の分岐予測回路の動作を検証することができる。
(3)本発明は、上記命令列に含まれる分岐命令の分岐条件を規定するデータを上記ランダムな命令列を実行する毎に変更した上で、被試験対象装置の分岐予測回路の動作を検証する。従って、本発明によれば、分岐条件を規定するデータを変更しつつ、同じ命令列を繰り返し実行することを通じて、被試験対象装置の分岐予測回路の動作を検証することができる。その結果、効率良く被試験対象装置の分岐予測回路の動作を検証することが可能となる。
(4)本発明は、命令列の実行中にトラップが発生したことを契機として、該トラップ発生時のログ情報を記憶し、上記命令列の実行後に、上記記憶されたログ情報と予め用意された期待値もしくは先の試験時に取得したログ情報とを比較し、該比較結果に基づいて該命令列の実行結果を検証する。従って、本発明によれば、被試験対象装置の分岐予測回路の動作が正常であるか否かを自動的に検証することが可能となる。
図1は、本発明のシステム構成の一例を示す図である。
分岐予測回路試験装置1は、被試験対象装置2が備える分岐予測回路21の動作を検証する処理装置である。分岐予測回路試験装置1は、ランダム命令生成部11、試験実行制御部12、検証部13を備える。
ランダム命令生成部11は、分岐命令を含むランダムな命令列(ランダム命令列)を生成する。試験実行制御部12は、生成されたランダム命令列を被試験対象装置2が備える命令実行部22に与えて実行させる。また、試験実行制御部12は、該ランダム命令列が実行された後、上記ランダム命令生成部11に指示して、上記ランダム命令列を所定の命令数分シフトさせて、上記実行された命令列に含まれる分岐命令のアドレス位置が更新された新たな命令列を生成させ、該新たな命令列を再度命令実行部22に実行させる。
本発明の一実施形態によれば、試験実行制御部12は、更に、上記新たな命令列が実行された後に、該新たな命令列を上記シフト前の状態に戻し、シフト前の状態に戻した該命令列を被試験対象装置2が備える命令実行部22に実行させる。
また、本発明の一実施形態によれば、試験実行制御部12は、上記命令列に含まれる分岐命令の分岐条件を規定するデータを、上記被試験対象装置2が備える命令実行部22が上記ランダム命令列を実行する毎に変更する。
検証部13は、被試験対象装置2による上記ランダム命令列の実行結果に基づいて、該被試験対象装置2が備える分岐予測回路21の動作を検証する。
検証部13は、チェックサム生成部131、期待値記憶部132、比較部133を備える。チェックサム生成部131は、上記ランダム命令列の実行中にトラップが発生したことを契機として、該トラップ発生時の各レジスタ、メモリの内容に基づいてチェックサムを生成し、生成されたチェックサムの値をログ情報として記憶する。チェックサムは、例えば、各レジスタ、メモリの内容を加算して圧縮した形式のデータである。チェックサム生成部131は、ハードトラップ又はソフトトラップが発生したことを契機として、又は、トラップの発生に関係なくランダム命令列の実行終了時に、上記各レジスタ、メモリの内容をログ情報として記憶するようにしてもよい。期待値記憶部132には、上記ログ情報との比較対象となる期待値が予め記憶される。比較部133は、上記ランダム命令列が実行された後に、上記チェックサム生成部131によって生成されたログ情報と上記期待値記憶部132に予め記憶された期待値もしくは先の試験時に生成されたログ情報とを比較し、該比較結果に基づいて該命令列の実行結果の検証(分岐予測回路21の動作の検証)を行う。
なお、上述した分岐予測回路試験装置1及びその各部の機能は、CPUとその上で実行されるプログラムにより実現される。当該本発明を実現するプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体、例えば半導体メモリ、ハードディスク、CD−ROM、DVD等に格納することができ、これらの記録媒体に記録して提供され、又は、通信インタフェースを介してネットワークを利用した送受信により提供される。
被試験対象装置2は、分岐予測回路試験装置1による分岐予測回路の検証処理の対象となる情報処理装置である。被試験対象装置2は、命令実行部22と分岐予測回路21とを備える。
分岐予測回路21は、分岐命令のアドレスと該分岐命令により分岐する分岐先アドレスとの対応情報を分岐予測管理テーブル211に記憶する。また、分岐予測回路21は、分岐命令の実行時に分岐予測管理テーブル211を参照して、該分岐予測管理テーブル211に該分岐命令のアドレスが登録されているとき、該分岐命令を実行することなく、該該分岐予測管理テーブル211に登録された分岐先アドレスの命令を実行対象として命令実行部22に実行させる(分岐予測処理を行う)。命令実行部22は、命令格納域100に格納された命令をフェッチし、データ格納域101に格納されたデータをロードして、該命令を実行する。
図2は、分岐命令と該分岐命令の分岐条件の一例を示す図である。
図2に示すように、例えば、分岐命令BRNZは、対象レジスタの値が0でなかったら分岐するという分岐条件を有し、分岐命令BRZは、対象レジスタの値が0であれば分岐するという分岐条件を有し、分岐命令BRGZは、対象レジスタの値が0より大きければ分岐するという分岐条件を有し、分岐命令BRLZは、対象レジスタの値が0より小さければ分岐するという分岐条件を有する。
図3は、被試験対象装置が備える分岐予測回路の分岐予測処理を説明する図である。
図3に示すように、分岐命令Xが命令格納域100のA番地に格納され、該分岐命令Xの分岐先アドレスであるB番地に命令Zが格納されている。分岐予測回路21による分岐予測処理は、以下の[1]〜[4]までの処理ステップに従って行われる。
[1]:命令実行部22が、命令格納域100に格納されている命令列を実行する。
[2]:分岐予測回路21が、分岐命令XのアドレスであるA番地と該分岐命令Xにより分岐する分岐先アドレスであるB番地とを分岐予測管理テーブル211に登録する。図3中に示す分岐予測管理テーブル211において、分岐アドレスというデータ項目は分岐命令のアドレスを示し、分岐先アドレスというデータ項目は分岐命令により分岐する分岐先アドレスを示す。
[3]:命令実行部22が、再度命令列を実行する。
[4]:分岐予測回路21が、分岐予測管理テーブル211を参照して、A番地を分岐命令Xと判断し、予め分岐先アドレスであるB番地に格納された命令Zを実行する。
上記のように、分岐予測回路21は、一度実行された分岐命令のアドレスと該分岐命令により分岐する分岐アドレスとの対応情報を分岐予測管理テーブル211に登録し、次回同じアドレスの分岐命令を実行する際に、上述した分岐予測処理を行い、予め分岐先アドレスに格納された命令を実行することによって、処理の高速化を図る。
以下に、図4乃至図6を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。本発明の第1の実施の形態では、分岐命令を含むランダム命令列を生成して実行した後、該ランダム命令列を所定の命令数分シフトして再度実行し、該ランダム命令列の実行結果に基づき、分岐予測回路の動作を検証する。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る分岐予測回路の試験処理フローの一例を示す図である。まず、分岐予測回路試験装置1のランダム命令生成部11が、図5(A)に示すような、分岐命令Xを含むランダム命令列を生成する(ステップS1)。次に、試験実行制御部12が、生成されたランダム命令列を被試験対象装置2の命令実行部22に実行させる(ステップS2)。ステップS2の処理によって、ランダム命令列が実行されると、分岐予測回路21が、図6(A)に示すように、分岐命令XのアドレスであるA番地と該分岐命令Xにより分岐する分岐先アドレスであるB番地とを分岐予測管理テーブル211に登録する。
次に、試験実行制御部12が、上記ランダム命令列の実行後、ランダム命令生成部11に指示して、該ランダム命令列の先頭にnop命令を一つ追加させることによって該ランダム命令列をシフトする(ステップS3)。nop命令とは、命令としては存在するが動作を伴わない命令である。ステップS3の処理によって、例えば、図5(B)に示すような、ランダム命令列が下方向(アドレスが増加する方向)にシフトされた新たなランダム命令列が生成される。図5(B)に示すランダム命令列を参照すると、A番地に命令Cが格納され、A’番地に分岐命令Xが格納され、B’番地に分岐命令Xの分岐先の命令である命令Yが格納されている。
次に、試験実行制御部12が、命令実行部22に上記新たなランダム命令列を再度実行させる(ステップS4)。ステップS4における新たなランダム命令列の実行時に、分岐予測回路21は、一旦、図6(A)に示す分岐予測管理テーブル211中に登録されたA番地を検索する。しかし、図5(B)に示すように、A番地には命令Cが分岐命令Xに置き換わって格納されているため、分岐予測回路21による分岐予測処理はキャンセルされて命令Cが実行される。また、ステップS4の処理によって新たなランダム命令列が実行されると、分岐予測回路21が、図6(B)に示すように、上記新たなランダム命令列に含まれる分岐命令XのアドレスであるA’番地と該分岐命令Xにより分岐する分岐先アドレスであるB’番地とを分岐予測管理テーブル211に登録する。
次に、試験実行制御部12が、ランダム命令生成部11に指示して、ステップS4において実行されたランダム命令列にnop命令を一つ追加させることによって該ランダム命令列をシフトする(ステップS5)。ステップS5の処理によって、例えば、図5(C)に示すような、ステップS4において実行されたランダム命令列が下方向にシフトされた新たなランダム命令列が生成される。図5(C)に示すランダム命令列を参照すると、A’番地に命令Cが格納され、A”番地に分岐命令Xが格納され、B”番地に分岐命令Xの分岐先の命令である命令Yが格納されている。
次に、試験実行制御部12が、命令実行部22に上記ステップS5において生成された新たなランダム命令列を再度実行させる(ステップS6)。該新たなランダム命令列の実行時に、分岐予測回路21は、一旦、図6(B)に示す分岐予測管理テーブル211中に登録されたA’番地を検索する。しかし、図5(C)に示すように、A’番地には命令Cが分岐命令Xに置き換わって格納されているため、分岐予測回路21による分岐予測処理はキャンセルされて命令Cが実行される。また、ステップS6の処理によって新たなランダム命令列が実行されると、分岐予測回路21が、図6(C)に示すように、上記新たなランダム命令列に含まれる分岐命令XのアドレスであるA”番地と該分岐命令Xにより分岐する分岐先アドレスであるB”番地とを分岐予測管理テーブル211に登録する。 上述したランダム命令列のシフト処理(ステップS3、ステップS5)とシフトされた命令列の実行処理(ステップS4、ステップS6)と同様の処理を、ランダム命令列がN回シフトされるまで繰り返す。
分岐予測回路試験装置1の検証部13は、例えば、上述した図4に示す処理フローに従ってランダム命令列が実行される毎に、該命令列の実行終了時の各レジスタ、メモリの内容をログ情報として記憶し、該ログ情報と期待値記憶部132に記憶された期待値とを比較し、該比較結果に基づいて、分岐予測処理がキャンセルされたかの検証を行う。
以下に、図7乃至図9を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。本発明の第2の実施の形態では、分岐命令を含むランダム命令列を生成して実行し、該ランダム命令列を所定の命令数分シフトして実行した後、該実行された命令列をシフト前の元の命令列の状態に戻して再度実行する。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る分岐予測回路の試験処理フローの一例を示す図である。まず、分岐予測回路試験装置1のランダム命令生成部11が、図8(A)に示すような、分岐命令Xを含むランダム命令列を生成する(ステップS11)。次に、試験実行制御部12が、生成されたランダム命令列を被試験対象装置2の命令実行部22に実行させる(ステップS12)。ステップS12の処理によって、ランダム命令列が実行されると、分岐予測回路21が、図9(A)に示すように、分岐命令XのアドレスであるA番地と該分岐命令Xにより分岐する分岐先アドレスであるB番地とを分岐予測管理テーブル211に登録する。
次に、試験実行制御部12が、上記ランダム命令列の実行後、ランダム命令生成部11に指示して、該ランダム命令列の先頭にnop命令を一つ追加させることによって該ランダム命令列をシフトする(ステップS13)。ステップS13の処理によって、例えば、図8(B)に示すような、ランダム命令列が下方向(アドレスが増加する方向)にシフトされた新たなランダム命令列が生成される。図8(B)に示すランダム命令列を参照すると、A番地に命令Cが格納され、A’番地に分岐命令Xが格納され、B’番地に分岐命令Xの分岐先の命令である命令Yが格納されている。
次に、試験実行制御部12が、命令実行部22に上記新たなランダム命令列を再度実行させる(ステップS14)。ステップS14における新たなランダム命令列の実行時に、分岐予測回路21は、一旦、図9(A)に示す分岐予測管理テーブル211中に登録されたA番地を検索する。しかし、図8(B)に示すように、A番地には命令Cが分岐命令Xに置き換わって格納されているため、分岐予測回路21による分岐予測処理はキャンセルされて命令Cが実行される。また、ステップS14の処理によって新たなランダム命令列が実行されると、分岐予測回路21が、図9(B)に示すように、上記新たなランダム命令列に含まれる分岐命令XのアドレスであるA’番地と該分岐命令Xにより分岐する分岐先アドレスであるB’番地とを分岐予測管理テーブル211に登録する。
次に、試験実行制御部12が、ランダム命令生成部11に指示して、ステップS14において実行されたランダム命令列からnop命令を一つ削除させることによって、該ランダム命令列を上方向にシフトする(ステップS15)。ステップS15の処理によって、例えば、図8(C)に示すような、ステップS12において実行された命令列(図8(A)に示す命令列)と同じ状態の命令列が生成される。すなわち、図8(B)に示す命令列がシフト前の元の状態に戻る。図8(C)に示すランダム命令列を参照すると、A番地に分岐命令Xが格納され、B番地に分岐命令Xの分岐先の命令である命令Yが格納されている。
次に、試験実行制御部12が、命令実行部22に上記ステップS15の処理によって元の状態に戻ったランダム命令列を再度実行させる(ステップS16)。図8(C)に示すように、A番地には分岐命令Xが格納されているため、該分岐命令Xが実行される。ステップS16の処理によってランダム命令列が実行されると、分岐予測回路21が、図9(C)に示すように、該実行されたランダム命令列に含まれる分岐命令XのアドレスであるA番地と該分岐命令Xにより分岐する分岐先アドレスであるB番地とを分岐予測管理テーブル211に登録する。
分岐予測回路試験装置1の検証部13は、例えば、上述した図7に示す処理フローに従ってランダム命令列が実行される毎に、該命令列の実行終了時の各レジスタ、メモリの内容をログ情報として記憶する。そして、検証部13は、例えば、ランダム命令列が下方向にシフトされて実行された時のログ情報と期待値記憶部132に記憶された期待値とを比較し、該比較結果に基づいて分岐予測処理がキャンセルされたかを検証する。また、検証部13は、例えば、上記下方向にシフトされて実行されたランダム命令列がシフト前の元の命令列の状態に戻されて実行された時のログ情報と、該シフト前の元の命令列が実行された時のログ情報とが一致するかを判断し、該判断結果に基づいて、分岐予測回路21の動作を検証する。
次に、図10乃至図12を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。本発明の第3の実施の形態では、ランダム命令列に含まれる分岐命令の分岐条件を規定するデータを、該ランダム命令列を実行する毎に変更する。
図10は、本発明の第3の実施の形態に係る分岐予測回路の試験処理フローの一例を示す図である。まず、分岐予測回路試験装置3のランダム命令生成部11が、図11(A)に示すような、分岐命令Xを含むランダム命令列を生成する(ステップS21)。該生成された図10(A)に示す命令列を参照すると、命令格納域100のA番地に分岐命令Xが格納され、A番地より前のアドレスであるA’番地に命令Cが格納されている。命令Cと分岐命令Xの処理フローを示す図12を参照すると、命令Cは、図11(A)中のデータ格納域101のC番地に格納されたデータをロード(load)する命令であり、分岐命令Xは、命令Cがロードしたデータの値が0である場合に分岐先をB番地とし、命令Cがロードしたデータの値が0でない場合に分岐先をA+1番地とする分岐命令である。
次に、試験実行制御部12が、生成されたランダム命令列を被試験対象装置2の命令実行部22に実行させる(ステップS22)。ここで、図11(A)中のデータ格納域101のC番地には値が0であるデータAが格納されているため、命令Cがロードするデータの値は0である。従って、分岐命令Xが実行されると、前述した図12に示す処理フローに従って、B番地へ分岐する。分岐予測回路21は、分岐命令XのアドレスであるA番地と該分岐命令Xにより分岐する分岐先アドレスであるB番地とを分岐予測管理テーブル211に登録する。
次に、試験実行制御部12が、分岐命令Xの分岐条件を規定するデータである、データ格納域101のC番地のデータを変更する(ステップS23)。例えば、図11(B)中に示すように、データAに替えて、値が10であるデータWがデータ格納域101のC番地に格納される。そして、試験実行制御部12が、命令実行部22に上記ステップS22において実行されたランダム命令列を再度実行させる(ステップS24)。該ランダム命令列に含まれる分岐命令Xの実行時には、分岐命令Xの分岐条件を規定する上記C番地のデータの値が10に変更されているため、前述した図12に示す処理フローに従って、A+1番地へ分岐する。分岐命令Xの分岐方向がB番地からA+1番地に変更されるため、分岐予測回路21による分岐予測処理がキャンセルされる。
分岐予測回路試験装置1の検証部13は、例えば、上述した図10に示す処理フローに従ってランダム命令列が実行される毎に、該命令列の実行終了時の各レジスタ、メモリの内容をログ情報として記憶し、該ログ情報と期待値記憶部132に記憶された期待値とを比較し、該比較結果に基づいて、分岐予測処理がキャンセルされたかを検証する。
次に、図13を参照して、本発明の第4の実施の形態について説明する。本発明の第4の実施の形態では、命令列の実行中にトラップが発生したことを契機として、該トラップ発生時のログ情報を生成し、該命令列の実行後に、上記生成されたログ情報と予め記憶手段に記憶された期待値もしくは先の試験時に生成されたログ情報とを比較し、該比較結果に基づいて該命令列の実行結果を検証する。
本発明の第4の実施の形態では、ランダム命令生成部11が、ランダム命令列を生成する際に、図13中に示すように、ランダム命令列中の所定の命令数毎(例えば、1024命令毎)にソフトトラップを設定する。そして、検証部13のチェックサム生成部131が、上記ランダム命令列の実行中にハードトラップ又は上記ソフトトラップが発生したことを契機として、該トラップ発生時の各レジスタ、メモリの内容をログ情報として記憶する。チェックサム生成部131が、トラップが発生する毎に、各レジスタ、メモリの内容に基づいて、例えば8バイトのチェックサムを生成し、該チェックサムの値を図13中に示すログ情報として記憶するようにしてもよい。また、チェックサム生成部131が、最終トラップが発生した時に、上記トラップが発生する毎に作成された全てのチェックサムを統合して、図13中に示すトータルのチェックサム(トータルchecksum200)の値を求め、該トータルchecksum200の値をログ情報として記憶するようにしてもよい。
上記ランダム命令列の実行後、検証部13の比較部133が、上記記憶されたログ情報と予め期待値記憶部132に記憶された期待値とを比較し、該比較結果に基づいて、上記ランダム命令列の実行結果を検証する。例えば、比較部133は、図13中に示すトータルchecksum200と期待値201とを比較して、ランダム命令列の実行結果を検証する。
本発明の一実施形態によれば、各々のトラップに対応付けられた複数の期待値を予め期待値記憶部132に記憶しておき、比較部133が、トラップが発生した時にチェックサム生成部131によって生成されたチェックサムの値と、上記期待値記憶部132に記憶された複数の期待値のうちの該トラップに対応付けられた期待値とを比較するようにしてもよい。
また、本発明の一実施形態によれば、命令列実行部21が、同じ命令列を繰り返し実行し、比較部133が、ある命令列の実行後に生成されたログ情報と該命令列の過去の実行時に生成されたログ情報とを比較し、該比較結果に基づいて該命令列の実行結果を検証するようにしてもよい。
以下に図14乃至図16を参照して、本発明の実施例について説明する。
図14は本発明の実施例に係る期待値記憶部のデータ構成例を示す図である。この例では、期待値記憶部132は、データ、シフト、期待値といったデータ項目を有する。データには、実行対象となる命令列に含まれる分岐命令の分岐条件を規定するデータの更新回数が設定される。シフトには、命令列のシフト回数が設定される。期待値には、上記データの更新回数と命令列のシフト回数とに対応付けられた期待値が設定される。
図15は、データ格納域に格納されているデータの更新を示す図である。分岐予測回路試験装置1の試験実行制御部12は、Xのポインタによって、図15に示すような、ランダムデータに含まれる各データを指定して、実行対象となる命令列に含まれる分岐命令の分岐条件を規定するアドレスに該指定された各データを設定する。Xは、上記分岐命令の分岐条件を規定するアドレスを示す変数である。ランダムデータは、複数のランダムなデータからなるデータである。試験実行制御部12は、Xのポインタによって指定するデータを順次変更することによって、分岐命令の分岐条件を規定するデータを更新する。。
図16は、本発明の実施例に係る情報処理装置の分岐予測回路の試験処理フローを示す図である。まず、ランダム命令生成部11がランダム命令列を生成し、試験実行制御部12が図15中に示すようなランダムデータを生成する(ステップS31)。次に、試験実行制御部12がXのポインタでランダムデータの先頭のデータを指定する(ステップS32)。試験実行制御部12が、データ域を初期化する(ステップS33)。データ域は、ランダムな命令を実行する際のメモリ上の作業領域である。
そして、命令列実行部31が、ランダム命令列を実行する(ステップS33)。該ランダム命令列の実行中にトラップが発生すると、チェックサム生成部131がチェックサムを生成する(ステップS35)。
次に、比較部133が、上記ステップS35において生成されたチェックサムと前述した図14に示す期待値記憶部132に予め記憶されている期待値とを比較する(ステップS36)。試験実行制御部12が、ランダム命令列を下方向にN回シフトして実行したかを判断する(ステップS37)。試験実行制御部12が、ランダム命令列を下方向にN回シフトして実行していないと判断した場合、試験実行制御部12は、ランダム命令生成部11に指示して、ランダム命令列の先頭にnop命令を一つ追加させることによって該ランダム命令列を1命令分下方向にシフトし(ステップS38)、ステップS33に戻る。
試験実行制御部12が、ランダム命令列を下方向にN回シフトして実行したと判断した場合、試験実行制御部12が、データ格納域101を初期化し(ステップS39)、命令実行部22が、ランダム命令列を実行する(ステップS40)。該ランダム命令列の実行中にトラップが発生すると、チェックサム生成部131がチェックサムを生成する(ステップS41)。
次に、比較部133が、上記ステップS41において生成されたチェックサムと図14に示す期待値記憶部132に予め記憶されている期待値とを比較する(ステップS42)。試験実行制御部12が、ランダム命令列を上方向にN回シフトして実行したかを判断する(ステップS43)。試験実行制御部12が、ランダム命令列を上方向にN回シフトして実行していないと判断した場合、試験実行制御部12は、ランダム命令生成部11に指示して、ランダム命令列のnop命令を一つ削除させることによって該ランダム命令列を1命令分上方向にシフトし(ステップS44)、ステップS39に戻る。
試験実行制御部12が、ランダム命令列を上方向にN回シフトして実行したと判断した場合、試験実行制御部12は、ランダム命令列に含まれる分岐命令の分岐条件を規定するデータをM回更新したかを判断する(ステップS45)。試験実行制御部12が、ランダム命令列に含まれる分岐命令の分岐条件を規定するデータをM回更新したと判断した場合は、処理を終了する。
試験実行制御部12が、ランダム命令列に含まれる分岐命令の分岐条件を規定するデータをM回更新していないと判断した場合は、試験実行制御部12は、Xのポインタを更新して(Xのポインタの指定によって他のデータを分岐命令の分岐条件を規定するアドレスに設定して)、ステップS33に戻る。
以上から把握できるように、本発明の実施形態の特徴を述べると以下の通りである。
(付記1)分岐命令のアドレスと該分岐命令により分岐する分岐先アドレスとの対応情報を記憶手段に記憶し、分岐命令を実行する際、上記記憶手段を参照し、該記憶手段に当該分岐命令のアドレスが登録されているとき、該分岐命令を実行することなく、該記憶手段に登録された分岐先アドレスの命令を実行対象とする分岐予測回路を有する情報処理装置における分岐予測回路の試験装置であって、
分岐命令を含むランダム命令列を生成する手段と、
上記ランダム命令列を被試験対象装置に与えて実行させ、該ランダム命令列の実行後、上記ランダム命令列を所定の命令数分シフトさせて上記実行された命令列に含まれる分岐命令のアドレス位置が更新された新たな命令列を生成させ、該新たな命令列を再度実行させる試験実行制御手段と、
上記被試験対象装置による上記ランダム命令列の実行結果に基づき上記被試験対象装置の分岐予測回路の動作を検証する検証手段とを備えた
ことを特徴とする情報処理装置の分岐予測回路の試験装置。
(付記2)上記試験実行制御手段は、更に、上記新たな命令列が実行された後に、該新たな命令列を上記シフト前の状態に戻し、シフト前の状態に戻した該命令列を被試験対象装置に実行させる
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置の分岐予測回路の試験装置。
(付記3)上記試験実行制御手段は、上記命令列に含まれる分岐命令の分岐条件を規定するデータを、上記ランダム命令列を実行する毎に変更する
ことを特徴とする付記1又は付記2に記載の情報処理装置の分岐予測回路の試験装置。
(付記4)上記検証手段は、
前記命令列の実行中にトラップが発生したことを契機として、該トラップ発生時のログ情報を生成するログ情報生成手段と、
前記命令列の実行後に、前記生成されたログ情報と予め記憶手段に記憶された期待値もしくは先の試験時に生成されたログ情報とを比較し、該比較結果に基づいて該命令列の実行結果を検証する比較手段とを備えた
ことを特徴とする付記1,2,又は付記3に記載の情報処理装置の分岐予測回路の試験装置。
(付記5)分岐命令のアドレスと該分岐命令により分岐する分岐先アドレスとの対応情報を記憶手段に記憶し、分岐命令を実行する際、上記記憶手段を参照し、該記憶手段に当該分岐命令のアドレスが登録されているとき、該分岐命令を実行することなく、該記憶手段に登録された分岐先アドレスの命令を実行対象とする分岐予測回路を有する情報処理装置における分岐予測回路の試験方法であって、
分岐命令を含むランダム命令列を生成し、
上記ランダム命令列を被試験対象装置に与えて実行させ、該ランダム命令列の実行後、上記ランダム命令列を所定数シフトさせて上記実行された命令列に含まれる分岐命令のアドレス位置が更新された新たな命令列を生成させ、該新たな命令列を再度実行させ、
上記被試験対象装置による上記ランダム命令列の実行結果に基づき上記被試験対象装置の分岐予測回路の動作を検証する
ことを特徴とする情報処理装置の分岐予測回路の試験方法。
(付記6)上記新たな命令列が実行された後に、該新たな命令列を上記シフト前の状態に戻し、シフト前の状態に戻した該命令列を被試験対象装置に実行させる
ことを特徴とする付記5に記載の情報処理装置の分岐予測回路の試験方法。
(付記7)上記命令列に含まれる分岐命令の分岐条件を規定するデータを、上記ランダム命令列を実行する毎に変更する
ことを特徴とする付記5又は付記6に記載の情報処理装置の分岐予測回路の試験方法。
(付記8)分岐命令のアドレスと該分岐命令により分岐する分岐先アドレスとの対応情報を記憶手段に記憶し、分岐命令を実行する際、上記記憶手段を参照し、該記憶手段に当該分岐命令のアドレスが登録されているとき、該分岐命令を実行することなく、該記憶手段に登録された分岐先アドレスの命令を実行対象とする分岐予測回路を有する情報処理装置における分岐予測回路の試験プログラムであって、
コンピュータに、
分岐命令を含むランダム命令列を生成する処理と、
上記ランダム命令列を被試験対象装置に与えて実行させ、該ランダム命令列の実行後、上記ランダム命令列を所定数シフトさせて上記実行された命令列に含まれる分岐命令のアドレス位置が更新された新たな命令列を生成させ、該新たな命令列を再度実行させる処理と、
上記被試験対象装置による上記ランダム命令列の実行結果に基づき上記被試験対象装置の分岐予測回路の動作を検証する処理とを実行させる
ことを特徴とする情報処理装置の分岐予測回路の試験プログラム。
(付記9)新たな命令列を再度実行させる処理は、更に、上記新たな命令列が実行された後に、該新たな命令列を上記シフト前の状態に戻し、シフト前の状態に戻した該命令列を被試験対象装置に実行させる
ことを特徴とする付記8に記載の情報処理装置の分岐予測回路の試験プログラム。
(付記10)新たな命令列を再度実行させる処理は、上記命令列に含まれる分岐命令の分岐条件を規定するデータを、上記ランダム命令列を実行する毎に変更する
ことを特徴とする付記8又は付記9に記載の情報処理装置の分岐予測回路の試験プログラム。
以上、説明したように、本発明によれば、ランダム命令列をシフトすることによって、該ランダム命令列に含まれる分岐命令のアドレス位置が更新され、結果的に分岐命令の元のアドレス位置に他の命令を上書きしたことと同じ状態を作ることができる。その結果、分岐ポイントを特定して分岐命令を他の命令で置き換える処理を行う必要がなくなり、容易に、かつ効率的に被試験対象装置の分岐予測回路の検証をすることが可能となる。また、本発明は、上記シフトされた命令列が実行された後に、該新たな命令列をシフト前の状態に戻し、シフト前の状態に戻した該命令列を被試験対象装置に実行させる。従って、本発明によれば、例えば、シフト前の状態に戻した命令列が実行された時のログ情報と、該元の命令列が実行された時のログ情報とが一致するかを検証することによって、精度良く被試験対象装置の分岐予測回路の動作を検証することができる。
また、本発明によれば、分岐条件を規定するデータを変更した上で同じ命令列を繰り返し実行することを通じて、被試験対象装置の分岐予測回路の動作を検証することができる。その結果、効率良く被試験対象装置の分岐予測回路の動作を検証することが可能となる。
また、本発明は、命令列の実行中にトラップが発生したことを契機として、該トラップ発生時のログ情報を記憶し、上記命令列の実行後に、上記記憶されたログ情報と予め用意された期待値もしくは先の試験時に取得したログ情報とを比較し、該比較結果に基づいて該命令列の実行結果を検証する。従って、本発明によれば、被試験対象装置の分岐予測回路の動作が正常であるか否かを自動的に検証することが可能となる。
本発明のシステム構成の一例を示す図である。 分岐命令と該分岐命令の分岐条件の一例を示す図である。 被試験対象装置が備える分岐予測回路の動作処理を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係る分岐予測回路の試験処理フローの一例を示す図である。 ランダム命令列を示す図(1)である。 分岐予測管理テーブルに登録される分岐命令のアドレスと分岐先アドレスの例を示す図(1)である。 本発明の第2の実施の形態に係る分岐予測回路の試験処理フローの一例を示す図である。 ランダム命令列を示す図(2)である。 分岐予測管理テーブルに登録される分岐命令のアドレスと分岐先アドレスの例を示す図(2)である。 本発明の第3の実施の形態に係る分岐予測回路の試験処理フローの一例を示す図である。 ランダム命令列を示す図(3)である。 命令Cと分岐命令Xの処理フローを示す図 本発明の第4の実施の形態を説明する図である。 本発明の実施例に係る期待値記憶部のデータ構成例を示す図である。 データ格納域に格納されているデータの更新を示す図である。 本発明の実施例に係る情報処理装置の分岐予測回路の試験処理フローを示す図である。 従来の分岐予測回路の試験方法を示す図である。
符号の説明
1 分岐予測回路試験装置
11 ランダム命令生成部
12 試験実行制御部
13 検証部
21 分岐予測回路
22 命令実行部
100 命令格納域
101 データ格納域
131 チェックサム生成部
132 期待値記憶部
133 比較部
200 トータルchecksum
201 期待値
211 分岐予測管理テーブル

Claims (6)

  1. 分岐命令のアドレスと該分岐命令により分岐する分岐先アドレスとの対応情報を記憶手段に記憶し、分岐命令を実行する際、上記記憶手段を参照し、該記憶手段に当該分岐命令のアドレスが登録されているとき、該分岐命令を実行することなく、該記憶手段に登録された分岐先アドレスの命令を実行対象とする分岐予測回路を有する情報処理装置における分岐予測回路の試験装置であって、
    分岐命令を含むランダムな命令列を生成する手段と、
    上記ランダムな命令列を被試験対象装置に与えて実行させ、該ランダムな命令列の実行後、上記ランダムな命令列を所定の命令数分シフトさせて上記実行された命令列に含まれる分岐命令のアドレス位置が更新された新たな命令列を生成させ、該新たな命令列を再度実行させる試験実行制御手段と、
    上記被試験対象装置による上記ランダムな命令列の実行結果に基づき上記被試験対象装置の分岐予測回路の動作を検証する検証手段とを備えた
    ことを特徴とする情報処理装置の分岐予測回路の試験装置。
  2. 上記試験実行制御手段は、更に、上記新たな命令列が実行された後に、該新たな命令列を上記シフト前の状態に戻し、シフト前の状態に戻した該命令列を被試験対象装置に実行させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置の分岐予測回路の試験装置。
  3. 上記試験実行制御手段は、上記命令列に含まれる分岐命令の分岐条件を規定するデータを、上記ランダムな命令列を実行する毎に変更する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置の分岐予測回路の試験装置。
  4. 上記検証手段は、
    前記命令列の実行中にトラップが発生したことを契機として、該トラップ発生時のログ情報を生成するログ情報生成手段と、
    前記命令列の実行後に、前記生成されたログ情報と予め記憶手段に記憶された期待値もしくは先の試験時に生成されたログ情報とを比較し、該比較結果に基づいて該命令列の実行結果を検証する比較手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項1,2,又は請求項3に記載の情報処理装置の分岐予測回路の試験装置。
  5. 分岐命令のアドレスと該分岐命令により分岐する分岐先アドレスとの対応情報を記憶手段に記憶し、分岐命令を実行する際、上記記憶手段を参照し、該記憶手段に当該分岐命令のアドレスが登録されているとき、該分岐命令を実行することなく、該記憶手段に登録された分岐先アドレスの命令を実行対象とする分岐予測回路を有する情報処理装置における分岐予測回路の試験方法であって、
    分岐命令を含むランダムな命令列を生成し、
    上記ランダムな命令列を被試験対象装置に与えて実行させ、該ランダムな命令列の実行後、上記ランダムな命令列を所定数シフトさせて上記実行された命令列に含まれる分岐命令のアドレス位置が更新された新たな命令列を生成させ、該新たな命令列を再度実行させ、
    上記被試験対象装置による上記ランダムな命令列の実行結果に基づき上記被試験対象装置の分岐予測回路の動作を検証する
    ことを特徴とする情報処理装置の分岐予測回路の試験方法。
  6. 分岐命令のアドレスと該分岐命令により分岐する分岐先アドレスとの対応情報を記憶手段に記憶し、分岐命令を実行する際、上記記憶手段を参照し、該記憶手段に当該分岐命令のアドレスが登録されているとき、該分岐命令を実行することなく、該記憶手段に登録された分岐先アドレスの命令を実行対象とする分岐予測回路を有する情報処理装置における分岐予測回路の試験プログラムであって、
    コンピュータに、
    分岐命令を含むランダムな命令列を生成する処理と、
    上記ランダムな命令列を被試験対象装置に与えて実行させ、該ランダムな命令列の実行後、上記ランダムな命令列を所定数シフトさせて上記実行された命令列に含まれる分岐命令のアドレス位置が更新された新たな命令列を生成させ、該新たな命令列を再度実行させる処理と、
    上記被試験対象装置による上記ランダムな命令列の実行結果に基づき上記被試験対象装置の分岐予測回路の動作を検証する処理とを実行させる
    ことを特徴とする情報処理装置の分岐予測回路の試験プログラム。
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