JP2008224629A - 三次元形状測定装置 - Google Patents

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耕一 久後
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康生 政木
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Abstract

【課題】三次元形状測定装置において、撮像所要時間を短縮すると共に、被写体表面の反射率の分布に関わらず正しく三次元情報を取得する。
【解決手段】三次元形状測定装置は、2種類のスリットパターンSa、Sbを切替えて照射するパターン照射装置と、被写体Pを撮像する複眼撮像装置と、撮像された画像情報から空間コード情報を取得する電子回路とを備える。複眼撮像装置は、同一平面上に配置された2つの光学レンズを有する光学レンズアレイと、各光学レンズにより形成される2つの個眼像A、Bを撮像する固体撮像素子8と、個眼像A、Bを1シャッタ動作内で時間差をもって順に読出すローリングシャッタ装置9を備え、パターン照射装置は、ローリングシャッタ装置9が1シャッタ動作を行う間にスリットパターンSa、Sbを順に切替える。各個眼像A、Bには、それぞれスリットパターンSa、Sbによって空間が明暗に分割された被写体Pの像が形成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、三次元形状測定装置に関し、特に空間コード化パターン光投影法を用いて対象物の空間コード情報を取得する三次元形状測定装置に関する。
対象物の三次元情報を取得する手法は、一般的にアクティブ手法とパッシブ手法に大別され、アクティブ手法は、対象となる物体に光、音波等を照射して対象物からの反射に基づいて情報を取得する手法であり、パッシブ手法は、対象物の見え方、光源の種類等の既知の情報を利用して三次元情報を取得する手法である。
アクティブ手法には、対象物にレーザ光を照射して対象物からの反射光量や到達時間等から対象物の奥行き情報を得る手法や、位相の異なる複数のスリットパターンを対象物に照射し、そのスリットパターンが陰影となって対象物の表面に映し出された像を解析して三次元情報を得る手法(空間コード化パターン光投影法)等が知られている。
空間コード化パターン光投影法を用いる三次元形状測定装置としては、対象物を異なった方向から別々のカメラで撮像してより精度の高い三次元情報を得るようにした3次元画像撮像装置(例えば、特許文献1参照)や、対象物に照射するスリットパターンとして光強度が反転したスリットパターンを用いて対象物の性状の違いに左右されずに安定して対象物の距離情報を得ることができるようにした三次元画像取得装置(例えば、特許文献2参照)が知られている。
また、上記特許文献1及び2に記載の撮像装置における、対象物の像をスリットパターンが切替えられるたびに撮像することによる撮像所要時間の長時間化といった問題を解消する装置として、対象物への照射時間をスリットパターンごとに異ならせ、スリットパターンを順に切替えつつ一連に撮像し、撮像された画像において対象物を構成する各画素の露光量を検出することによってどのスリットパターンに照射された画素であるかを知ることができる三次元形状計測装置(例えば、特許文献3参照)が知られている。
他方、複数のスリットパターンを用いず、対象物に連続的に移動する縞状の光パターンを投影し、対象物の撮像された画面において輝度の明滅するタイミングに応じて対象物の距離を取得するようにした3次元距離計測装置(例えば、特許文献4参照)が知られている。
特開2002−218505号公報 特開2006−64454号公報 特開2002−131031号公報 特開2006−170744号公報
上記特許文献3に記載の三次元形状計測装置においては、スリットパターンを順に切替えつつ撮像された1枚の対象物の画像に基づいて三次元情報(空間コード情報)を取得できることから、上記特許文献1及び2に記載の撮像装置のように、スリットパターンが切替えられるたびに対象物を撮像することによる撮像所要時間の長時間化といった問題は有しないが、画像の各画素の露光量の違い(濃淡)に基づいて三次元情報を取得するので、対象物の表面の反射率が場所によって大きく異なっている場合には露光量を正しく検出することができず、誤った三次元情報を取得してしまうという問題がある。
上記問題について、図8及び図9に示される特許文献3に記載の三次元形状計測装置において撮像される対象物の画像の例を参照してさらに説明する。ここで、スリットパターンは、図9(a)、(b)、(c)に示される3種類Sa、Sb、Scであり、露光量(露光時間)が、図9(a)のスリットパターンSaのときは「4」、図9(b)のスリットパターンSbのときは「2」、図9(c)のスリットパターンScのときは「1」である場合、対象物Pに図8に示されるように8段階の濃淡のグラデュエーションが形成されたコードパターンが現れる。図8において領域p10から領域p80に向かうに従って濃度が段階的に濃く現れる。
ところが、対象物Pの表面の反射率が場所によって異なる場合には、8つの領域p10〜p80が適正に段階的に濃度が増加する画像として撮像されない。例えば、領域p80、領域p70に対応する対象物の表面の反射率が他の部分の反射率よりも高い場合には、本来濃度が濃く撮像されるべき領域p80、p70の濃度が低く撮像され、三次元形状計測装置は、誤った三次元情報(空間コード情報)を取得してしまう虞がある。
そこで、本発明は、被写体(対象物)に対して複数のスリットパターンを順次切替えて照射し、撮像した被写体の画像から空間コード情報を取得する三次元形状測定装置において、複数のスリットパターンに対応する複数枚の画像を1回の撮像動作によって得ることができて撮像所要時間が短縮化できると共に、被写体表面の反射率の分布にあまり影響を受けることなく正しい三次元情報(空間コード情報)を取得することができる三次元形状測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、被写体に対して位相の異なる複数のスリットパターンを順次切替えて照射するパターン照射手段と、前記パターン照射手段が照射するスリットパターンによって照明される被写体を撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって撮像された画像から被写体の空間コード情報を取得する画像処理手段と、を備える三次元形状測定装置において、前記撮像手段は、被写体からの光をそれぞれ集光する複数の光学レンズが同一平面上に配置された光学レンズアレイと、前記光学レンズアレイの複数の光学レンズによりそれぞれ形成される複数の個眼像を撮像する固体撮像素子と、前記固体撮像素子上に形成される複数の個眼像を1シャッタ動作内で時間差をもって順に読出すローリングシャッタ手段と、を備え、前記パターン照射手段は、前記ローリングシャッタ手段が1シャッタ動作の読出しを行う間に前記複数のスリットパターンを順次切替えて照射し、前記画像処理手段は、前記複数のスリットパターンによって照射されて順次形成される複数の個眼像に基づいて被写体の空間コード情報を取得することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記固体撮像素子は、X、Y方向に行列状に配置された多数の単位画素を有し、前記ローリングシャッタ手段は、前記固体撮像素子のY方向(以下、時間差方向という)に沿って前記複数の個眼像を読出すことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記光学レンズアレイは、複数の光学レンズが、前記時間差方向に沿った複数の列に配置され、各列における光学レンズの前記時間差方向の位置が互いにずれて配置されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記パターン照射手段は、前記固体撮像素子上に形成される前記時間差方向における個眼像の個数のn倍(nは整数)のスリットパターンを有し、前記ローリングシャッタ手段が1シャッタ動作を行う間に、各個眼像についてのn回のスリットパターンの切替えを繰り返すことによって全スリットパターンを切替えて照射し、前記画像処理手段は、前記ローリングシャッタ手段が読出した各個眼像を、前記パターン照射手段が前記スリットパターンを切替えるタイミングに合わせて、前記時間差方向の長さが1/nの部分個眼像に分割する分割手段と、前記分割手段が分割した部分個眼像のうち同一のスリットパターンによって照射されて形成されたn個の部分個眼像同士を接合して1つの個眼像に合成する合成手段と、を備え、前記合成手段が合成した個眼像に基づいて被写体の空間コード情報を取得することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、被写体の撮像手段が、固体撮像素子上に形成される複数の個眼像を1シャッタ動作内で時間差をもって順に読出し、パターン照射手段は、1シャッタ動作の間に複数のスリットパターンを順次切替えて照射するので、複数のスリットパターンにそれぞれ対応する複数枚の画像を1回の撮像動作によって得ることができて撮像所要時間が短縮化できる。また、取得した各画像中の被写体表面の2値のコードパターン(濃淡の程度の情報ではなく明るいか暗いかという情報)に基づいて空間コード情報を得ることができるので、被写体表面の反射率の分布にあまり影響を受けることなく正しい三次元情報を取得することができる。
請求項4の発明によれば、請求項1の効果に加えて、固体撮像素子上に形成される各個眼像の解像度を減少することなしに、切替え可能なスリットパターンの数を増加することができ、より精密な(情報量の多い)空間コード情報を容易に取得することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態の三次元形状測定装置1は、図1に示されるように、被写体P(図に示される例では、大小の直方体を2段に重ねた形状となっている)に対して位相の異なる2種類のスリットパターンを順次切替えて照射するパターン照射装置2(パターン照射手段)と、パターン照射装置2によってスリットパターンを順次切替えられて照明される被写体Pを撮像する複眼撮像装置3(撮像手段)と、複眼撮像装置3によって撮像された画像を取込んで被写体Pの空間コード情報を取得するマイクロプロセッサ4(画像処理手段)を有する電子回路5とを備えている。
マイクロプロセッサ4は、複眼撮像装置3に対して読出し開始信号s1を出力して複眼撮像装置3からの個眼像の読出し開始タイミングを制御すると共に、ドライバ6を介してパターン照射装置2に対してスリットパターンの切替え信号s2を出力して、パターン照射装置2のスリットパターンの切替タイミングを複眼撮像装置3からの個眼像の読出しタイミングに同期するように制御する。複眼撮像装置3からの個眼像の読出しタイミングと、パターン照射装置2のスリットパターンの切替えタイミングについては、後述する。
本実施形態の複眼撮像装置3は、図2及び図3に示されるように、同一平面上に配置され被写体Pからの光をそれぞれ集光する2つの光学レンズL1、L2を有する光学レンズアレイ7と、光学レンズアレイ7に対して平行に配置され各光学レンズL1、L2によってそれぞれ形成される2つの個眼像A、Bを撮像する固体撮像素子8と、固体撮像素子8上に形成される2つの個眼像A、Bを1シャッタ動作内で個眼像A、Bの順に時間差をもって読出すローリングシャッタ装置9(ローリングシャッタ手段)とを備えている。
光学レンズアレイ7は、図2に示されるように、レンズホルダ10によって支持され、レンズホルダ10の一面には各光学レンズL1、L2へ入射する光量を調整する絞り開口11、12が形成されている。レンズホルダ10の光学レンズアレイ7と固体撮像素子8を連結する中間部分には各光学レンズL1、L2から出射して固体撮像素子8へ向かう光が互いに干渉することを防止する隔壁10aが形成されている。
固体撮像素子8は、基板13上に形成されたCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサから構成され、図3に示されるように、X、Y方向に行列状に配置された多数の単位画素Gを有し、光学レンズアレイ7に対して、2つの個眼像A、BがY方向に沿って並んで形成されるように配置される。
ローリングシャッタ装置9は、固体撮像素子8を構成する全ての単位画素Gに対して接続線14がマトリクス状に接続された垂直走査回路15と水平走査回路16から構成され、各接続線14を介して垂直走査回路15と水平走査回路16から所定のタイミングで走査パルスが出力される。
その走査パルスによって、各単位画素Gは、図3に示されるように、X方向に沿って最初の行x1が読出され、次にY方向に沿って2行目x2が読出され、同様にして3行目x3が読出され・・という順に読出し動作が行われ、2つの個眼像A、Bが時間差をもって読出される。なお、ローリングシャッタ装置9による読出し動作の開始タイミングは、前述の通り、マイクロプロセッサ4からの読出し開始信号s1によって制御される。
パターン照射装置2は、光源17と液晶シャッタ装置18とを備え、液晶シャッタ装置18は、マイクロプロセッサ4から入力されるスリットパターンの切替え信号s2に応じて2種類のスリットパターンSa、Sbを切替える。本実施形態の2種類のスリットパターンSa、Sbは、図4に示されるように、光照射面積の1/2ずつが透過部と不透過部に形成されたスリットパターンSaと、光照射面積の1/4ずつが交互に透過部と不透過部に形成されたスリットパターンSbである。
電子回路5は、マイクロプロセッサ4の他に、複眼撮像装置3から出力される画像情報をアナログディジタル変換器19を介して取り込み、画像の歪補正等を行って画像情報をマイクロプロセッサ4が処理可能な形式に調整するDSP(Digital Signal Processor)21と、マイクロプロセッサ4の動作プログラムが予め格納されたROM22と、マイクロプロセッサ4が処理した画像情報等を一時的に記憶するRAM23とを備えている。マイクロプロセッサ4が行う空間コード情報の取得手順については後述する。
次に、本実施形態の三次元形状測定装置1の動作について説明する。マイクロプロセッサ4は、まず、パターン照射装置2に対してスリットパターンの切替え信号s2を出力してスリットパターンSaに切替えると同時に、複眼撮像装置3に対して読出し開始信号s1を出力してローリングシャッタ装置9に各個眼像A、Bの読出しを開始させる(t=0)。
ここで、個眼像Aとしては、図3に示されるように、スリットパターンSaによって明と暗の2つの領域に分割された被写体Pの像が形成され、その画像情報が行x1、x2、x3・・の順で読出されて、ディジタル情報としてDSP21へ出力され、さらにRAM23に一時的に記憶される。
次に、マイクロプロセッサ4は、パターン照射装置2に対してスリットパターンの切替え信号s2を出力してスリットパターンをSaからSbに切替える(t=t1、t=t2)。
スリットパターンがSbに切替えられるので、個眼像Bとしては、図3に示されるように、スリットパターンSbによって明と暗の4つの領域に分割された被写体Pの像が形成され、その画像情報が行xn、xn+1・・の順で読出されて、ディジタル情報としてDSP21へ出力され、さらにRAM23に一時的に記憶される。
ローリングシャッタ装置9による1シャッタ動作が終了して個眼像A、Bが読出されたとき(t=T)、マイクロプロセッサ4は、パターン照射装置2に対してスリットパターンの切替え信号s2を出力してスリットパターンSbの照射を終了する。
なお、ローリングシャッタ装置9による画像の読出しは、行x1、x2、・・xn、xn+1・・ごとにY方向へ向かって所定の速度で行われ、マイクロプロセッサ4は、スリットパターンSa、Sbの切替えタイミング(t=t1、t=t2)を正確に制御することができる。
次に、マイクロプロセッサ4は、RAM23に記憶された個眼像Aと個眼像Bの画像情報を読出して、各個眼像A、Bについて、画素ごとに明と暗に2値化する。例えば、光が照射されて明るい領域(画素)には「1」を対応付け、光が照射されておらず暗い領域(画素)には「0」を対応付けることによって、空間コード情報を取得する。
図3に示された例では、被写体Pの左端の領域p1に「1、1」の空間コードが対応付けられ、隣の領域p2に「1、0」の空間コードが対応付けられ、同様に領域p3に「0、1」の空間コードが、領域p4に「0、0」の空間コードが対応付けられる。つまり、4ビットの空間コード情報が得られる。
なお、複数種類のスリットパターンによって照明された被写体Pの画像から空間コード情報を取得する手順の詳細と、取得した空間コード情報に基づいて被写体P(対象物)の撮像装置からの距離を算出する手法については、前記特許文献3に開示されている。
以上のように、本実施形態の三次元形状測定装置1によれば、複眼撮像装置3が、固体撮像素子8上に形成される2つの個眼像A、Bを1シャッタ動作内で時間差をもって順に読出し、ローリングシャッタ装置9が1シャッタ動作を行う間に2種類のスリットパターンSa、Sbが順次切替えて照射されるので、スリットパターンSa、Sbそれぞれに対応する2枚の画像A、Bを1回の撮像動作によって得ることができて撮像所要時間が短縮化できる。
また、取得した各画像A、B中の被写体Pの表面の2値のコードパターン(明るいか暗いかという情報)に基づいて空間コード情報を得ることができるので、被写体Pの表面の反射率の分布にあまり影響を受けることなく正しい三次元情報を取得することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態における三次元形状測定装置1では、スリットパターンが2種類Sa、Sbであって、固体撮像素子8上に個眼像A、Bが形成され、4ビットの空間コード情報を取得できるが、取得できる空間コード情報のビット数を増すために、スリットパターンの種類を増す場合には、1枚当たりの個眼像を撮像する時間(図3におけるt=0からt=t1までの時間、又はt=t2からt=Tまでの時間)が短くなることから、1枚当たりの個眼像を構成する画素数が減少してY方向(図3)の解像度が低下する不具合がある。
そこで、複眼撮像装置3の光学レンズアレイ7の光学レンズが固体撮像素子8のY方向に沿った複数の列に配置され、各光学レンズによって形成される個眼像も複数列に並ぶようにして(図3のX方向にも並ぶようにして)、1枚当たりの各個眼像の画素数を減らすことなくスリットパターンの種類を増加することができるようにした第2の実施形態を次に説明する。
以下、第2の実施形態について、図5乃至図7を参照して説明する。第2の実施形態の三次元形状測定装置1も、要素装置としては第1の実施形態と同様に、パターン照射装置2と、複眼撮像装置3と、マイクロプロセッサ4を含む電子回路5を備える。第1の実施形態と異なる部分は、パターン照射装置2の液晶シャッタ装置18が9種類のスリットパターンSa、Sb、・・Sh、Siを切替え可能になっている点と、複眼撮像装置3の光学レンズアレイ7が、図6に示されるように、固体撮像素子8のX方向に複数列の光学レンズ列(光学レンズL11、L12、L13の列と、光学レンズL21、L22、L23、L24の列と、光学レンズL31、L32、L33、L34の列)を有する構造になっている点と、マイクロプロセッサ4が複数列の光学レンズによって形成される複数の個眼像を分割した後合成してスリットパターンSa、Sb・・ごとの個眼像を再構成する点である。
パターン照射装置2のスリットパターンSa、Sb・・Siは、第1の実施形態と同様にマイクロプロセッサ4からのスリットパターンの切替え信号s2によって切替えられる。切替えのタイミングは、後述するように、各個眼像について3種類のスリットパターンが切替えられるように制御される。
複眼撮像装置3の光学レンズアレイ7は、図6に示されるように、固体撮像素子8のY方向に沿って形成され、X方向に距離dxずつ離間された3本の列にそれぞれ3個、4個、4個の光学レンズL11、L12、・・L34が、所定ピッチdyずつずれて配置されている。
上記のように配置された11個の光学レンズL11、L12、・・L34によって固体撮像素子8上にそれぞれ形成される個眼像A1、B1、・・D3が図5に示される。右列と中央列の上下端の光学レンズL31、L34、L21、L24によって形成される個眼像A3、D3、A2、D2は、一部分が固体撮像素子8からはみ出し、固体撮像素子8によって撮像されるY方向における個眼像の実際の個数は3個である。
なお、個眼像A1、B1、C1によって形成される個眼像列、個眼像A2、B2、C2、D2、及び個眼像A3、B3、C3、D3によって形成される個眼像列同士は、X方向に距離dxずつ離間されており、各個眼像列内の各個眼像は、ピッチdyずつずれて形成される。
次に、第2の実施形態の三次元形状測定装置1の動作について説明する。第1の実施形態と略同様に、マイクロプロセッサ4は、複眼撮像装置3のローリングシャッタ装置9に対して読出し開始信号s1を出力して固体撮像素子8の画素Gからの信号を行x1、x2・・(図3参照)の順に読出し開始させると共に、パターン照射装置2に対してスリットパターンの切替え信号s2を出力してスリットパターンをSa、Sb・・Siの順に切替えさせる。
ここで、スリットパターンの切替え信号s2は、固体撮像素子8の全ての画素Gが行x1、x2・・の順で読出される間に、図5に示されるように9回(t=t1、t=t2・・t=t9)に亘って出力される。
具体的には、固体撮像素子8からの読出しが行x1、x2・・の順に行われるので、個眼像A1の最初の1/3の部分画像(以下、1/3部分画像という)a11、個眼像A2の中間の1/3部分画像a22、及び個眼像A3の最後の1/3部分画像a33が読出された時点(t=t1)で切替え信号が出力され、個眼像A1の中間の1/3部分画像a12、個眼像A2の最後の1/3部分画像a23、及び個眼像B3の最初の1/3部分画像b31が読出された時点(t=t2)で2回目の切替え信号が出力され、・・個眼像C1の最後の1/3部分画像c13、個眼像D2の最初の1/3部分画像d21、及び個眼像D3の中間の1/3部分画像d32が読出された時点(t=t9)で最後の切替え信号が出力される。
従って、各個眼像A1、B1・・D3についてみれば、Y方向に沿った1/3の部分ずつが異なったスリットパターンによって照射された状態の被写体Pが現れ、Y方向における同一の位相に相当する1/3部分画像同士(例えば、1/3部分画像a11とa22とa33)は、同一のスリットパターンによって照射された状態の被写体Pを構成する部分画像になる。例えば、個眼像A1、A2、A3は、図7に示されるように形成される。
そして、読出された各個眼像A1、B1・・D3は、順次RAM23に一時的に記憶され、その後マイクロプロセッサ4によって、画像の分割と合成の処理を施されて個別のスリットパターンに照射された全体画像PPに再構成される。
具体的には、マイクロプロセッサ4は、RAM23から読出した各個眼像A1、B1・・D3を、それぞれ1/3部分画像ずつに分割した上、同一のスリットパターンによって照射された状態の1/3部分画像同士を合成する。例えば、図7に示されるように、個眼像A1の1/3部分画像a11と個眼像A2の1/3部分画像a22と個眼像A3の1/3部分画像a33を合成して全体画像PPに再構成する。
マイクロプロセッサ4は、上記の処理を繰り返すことによって、各スリットパターンSa、Sb・・Siについての9枚の全体画像PPを作成し、その9枚の全体画像PPに基づいて前述と同様の手順によって空間コード情報を取得する。
なお、マイクロプロセッサ4が行う全体画像PPの再構成手順は、次のように行うこともできる。
すなわち、マイクロプロセッサ4は、スリットパターンが切替わるタイミング(t=t1、t=t2、・・t=t9)ごとに、各スリットパターンSa、Sb、・・Siによって照射された被写体Pの画像情報をRAM23内の別々の記憶エリアに記憶し、合成するときには、同一の記憶エリアに記憶された各3つの1/3部分画像を接合するようにする。
例えば、マイクロプロセッサ4は、スリットパターンSaをSbへ切替える信号s2を出力するときに(t=t1)、そのときまでに読出された各1/3部分画像a11、a22、a33をRAM23内の所定の記憶エリアに記憶し、その後合成するときには、同一の記憶エリアに記憶された1/3部分画像a11、a22、a33を読出して合成する。
以上のように、第2の実施形態の三次元形状測定装置1によれば、撮像所要時間が短縮化でき、被写体Pの表面の反射率の分布にあまり影響を受けることなく正しい三次元情報を取得することができる上に、個眼像A1、B1・・D3を固体撮像素子8のX、Y方向それぞれに沿って複数配置することによって1枚当たりの個眼像の画素数を減らすことなくスリットパターンの種類を増加することができるので、より精密な(情報量の多い)空間コード情報を容易に取得することができる。
本発明の第1の実施形態に係る三次元形状測定装置の全体を示すブロック構成図。 同三次元形状測定装置における複眼撮像装置の側断面図。 同三次元形状測定装置における固体撮像素子と、その上に形成される個眼像を示す平面図。 (a)は同三次元形状測定装置において切替えられる第1のスリットパターンを示す図、(b)は同第2のスリットパターンを示す図。 本発明の第2の実施形態に係る三次元形状測定装置における固体撮像素子と、その上に形成される個眼像を示す平面図。 同三次元形状測定装置における光学レンズアレイの平面図。 同三次元形状測定装置における個眼像の再構成手順を示す説明図。 従来の三次元形状測定装置において撮像される被写体の画像を示す図。 (a)は同三次元形状測定装置において切替えられる第1のスリットパターンを示す図、(b)は同第2のスリットパターンを示す図、(c)は同第3のスリットパターンを示す図。
符号の説明
1 三次元形状測定装置
2 パターン照射装置(パターン照射手段)
3 複眼撮像装置(撮像手段)
4 マイクロプロセッサ(画像処理手段、分割手段、合成手段)
7 光学レンズアレイ
8 固体撮像素子
9 ローリングシャッタ装置(ローリングシャッタ手段)
15 垂直走査回路(ローリングシャッタ手段)
16 水平走査回路(ローリングシャッタ手段)
A、B 個眼像
A1、A2、A3 個眼像
B1、B2、B3 個眼像
C1、C2、C3 個眼像
D2、D3 個眼像
G 単位画素
L1、L2 光学レンズ
L11〜L34 光学レンズ
Sa〜Si スリットパターン
a11〜d32 1/3部分画像(部分個眼像)
dy ピッチ(ずれ)
X 行方向
Y 列方向(時間差方向)

Claims (4)

  1. 被写体に対して位相の異なる複数のスリットパターンを順次切替えて照射するパターン照射手段と、
    前記パターン照射手段が照射するスリットパターンによって照明される被写体を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段によって撮像された画像から被写体の空間コード情報を取得する画像処理手段と、を備える三次元形状測定装置において、
    前記撮像手段は、
    被写体からの光をそれぞれ集光する複数の光学レンズが同一平面上に配置された光学レンズアレイと、
    前記光学レンズアレイの複数の光学レンズによりそれぞれ形成される複数の個眼像を撮像する固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子上に形成される複数の個眼像を1シャッタ動作内で時間差をもって順に読出すローリングシャッタ手段と、を備え、
    前記パターン照射手段は、
    前記ローリングシャッタ手段が1シャッタ動作の読出しを行う間に前記複数のスリットパターンを順次切替えて照射し、
    前記画像処理手段は、
    前記複数のスリットパターンによって照射されて順次形成される複数の個眼像に基づいて被写体の空間コード情報を取得することを特徴とする三次元形状測定装置。
  2. 前記固体撮像素子は、X、Y方向に行列状に配置された多数の単位画素を有し、
    前記ローリングシャッタ手段は、前記固体撮像素子のY方向(以下、時間差方向という)に沿って前記複数の個眼像を読出すことを特徴とする請求項1に記載の三次元形状測定装置。
  3. 前記光学レンズアレイは、複数の光学レンズが、前記時間差方向に沿った複数の列に配置され、各列における光学レンズの前記時間差方向の位置が互いにずれて配置されていることを特徴とする請求項2に記載の三次元形状測定装置。
  4. 前記パターン照射手段は、
    前記固体撮像素子上に形成される前記時間差方向における個眼像の個数のn倍(nは整数)のスリットパターンを有し、前記ローリングシャッタ手段が1シャッタ動作を行う間に、各個眼像についてのn回のスリットパターンの切替えを繰り返すことによって全スリットパターンを切替えて照射し、
    前記画像処理手段は、
    前記ローリングシャッタ手段が読出した各個眼像を、前記パターン照射手段が前記スリットパターンを切替えるタイミングに合わせて、前記時間差方向の長さが1/nの部分個眼像に分割する分割手段と、
    前記分割手段が分割した部分個眼像のうち同一のスリットパターンによって照射されて形成されたn個の部分個眼像同士を接合して1つの個眼像に合成する合成手段と、を備え、前記合成手段が合成した個眼像に基づいて被写体の空間コード情報を取得することを特徴とする請求項3に記載の三次元形状測定装置。
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