JP2008224283A - 磁気式絶対値エンコーダ装置 - Google Patents

磁気式絶対値エンコーダ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】1回転内の角度検出と多回転量を検出でき、消費電力の小さい信頼性の高い磁気式絶対値エンコーダ装置を得る。
【解決手段】外部電源が遮断した場合、電圧モニタ付電源回路65はバッテリ電源からバックアップ付電源を生成して供給し、バックアップ無電源は遮断する。このとき、電圧モニタ付電源回路65は、外部電源が遮断したことを知らせるモニタ信号をスイッチ66に出力する。このモニタ信号を受けてスイッチ66は、磁気検出素子4と1回転信号生成部61間の接続を切り離す。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロボット、NC工作機械等に用いられるサーボモータの回転位置を検出するエンコーダ装置に関し、特に消費電力を低減できる磁気式絶対値エンコーダ装置に関する。
(従来例1)
従来、回転体の回転軸に対して垂直方向の一方向に磁化され回転体に固定された永久磁石の磁界を磁界検出素子で検出し、1回転内の角度を検出する磁気式エンコーダ装置が開示されている。(例えば、特許文献1参照)。
図7は、従来の磁気式エンコーダの装置の構成図である。
図において、1は回転体、2は回転体1の端部に固定された円板状の発磁体を構成する永久磁石で、永久磁石2は回転体1の軸方向に対して垂直な一方向に磁化されている。3は永久磁石2の外周側に設けられたリング状の固定体、4は回転体1の回転中心に対し同心円状にして設けられ、且つ、固定体3の周方向に等間隔に設置された磁界検出素子であって、4個の磁界検出素子41、42、43、44から構成されている。これらの磁界検出素子4は、永久磁石2の外周面に対して空隙を介して対向し、且つ、互いに電気角で90度位相をずらしてA1相検出素子41とB1相検出素子42を設け、さらにA1相検出素子41に対して電気角で180度位相をずらしてA2相検出素子43を、B1相検出素子42に対して電気角で180度位相をずらしてB2相検出素子44を設けている。また、6’は信号処理回路である。
図8は信号処理回路6’のブロック図である。
信号処理回路6は差動増幅器611、612および角度演算回路615から構成されている。
次に、動作について説明する。
回転体1が回転すると、回転体1に固定された永久磁石2が回転する。磁界検出素子4は、永久磁石2の発生する磁界を検出し、回転角に対して1回転に1周期の正弦波状の信号を出力する。なお、このように1回転に1周期の信号を出力するエンコーダを1X型磁気式エンコーダと呼ぶ。
差動増幅器611は、A1相検出素子41からの検出信号であるA1信号(Va1)とA2相検出素子43からの検出信号であるA2信号(Va2)の入力を受けて両信号の差動信号Vaを出力する。また、差動増幅器612は、B1相検出素子42からの検出信号であるB1信号(Vb1)とB2相検出素子44からの検出信号であるB2信号(Vb2)の入力を受けて両信号の差動信号Vbを出力する。差動信号VaとVbはお互いに90度位相の異なる信号となる。角度演算回路64は、差動信号VaとVbからarctan(Va/Vb)の演算を行って回転角度を演算する。
このように、従来の1X型エンコーダは、一方向に磁化された永久磁石が発する磁界を磁界検出素子により検出して信号処理回路により角度演算を行い、1回転内角度を検出していた。
(従来例2)
また、バックアップ用の電池を内蔵し、停電時のシャフトの回転量を検出できるマルチターン方式のアブソリュート方式エンコーダが開示されている(例えば特許文献4参照)。
このエンコーダでは、アブソリュートデータの内、下位の所定ビット数のデータについて、原点位置と最大値との間を境として、原点位置から所定の値までを第1のデータ領域とし、最大値から所定の値減少した値までを第2のデータ領域とし、入力された下位の所定ビット数のアブソリュートデータが第1のデータ領域又は第2のデータ領域に属するかどうかを判断して、そして、第1のデータ領域の出力、第2のデータ領域の出力及び境目近傍のパルスに基づいて原点位置の回転方向を検出して、カウンタに加算信号又は減算信号を出力している。
(従来例3)
また、イグニッションスイッチがOFFされたことを検出しマイクロコンピュータをスタンバイモードにするように構成し、バッテリの消費電流を低減する電子制御装置が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
図9に従来例3の電子制御装置の構成を示す。
電子制御装置200は車両のバッテリBTから電圧を所定の電源電圧VSに変換して常時出力する第1電源回路400と、バッテリBTからの電圧をイグニッションスイッチIGSがONされたときのみ所定の電源電圧VMに変換して出力する第2電源回路600と、第1電源回路400からの電力供給を受けて作動すると共に、上述した各種センサ(図示せず)からの検出信号に基づいて所定の制御プログラムを実行し、その処理結果に応じて制御信号を出力する制御手段としてのマイクロコンピュータ80と、第2電源回路600からの電力供給を受けて作動すると共に、マイクロコンピュータ80から出力された各制御信号を入力し、その各信号を夫々電流増幅して駆動信号として出力する出力用IC(半導体集積回路)100と、出力用IC100から出力された各駆動信号に応じて、燃料噴射弁やイグナイタ等の各種アクチュエータ120a,120b,120c,…を駆動する駆動用トランジスタ140a,140b,140c,…と、を備えている。
次に、イグニッションスイッチOFF時の動作について説明する。
イグニッションスイッチIGSがOFFされると、第2電源回路600からの電源電圧VMがほぼ0Vにまで低下するため、マイクロコンピュータ80においては、スタンバイ制御部32が、電源電圧VMが2.5Vよりも小さくなったことを検出し、全てのトランジスタ18a,18bをOFFさせて全出力ポート16a,16b,16c,…をハイインピーダンスの状態にすると共に、クロック発生部26に発振回路24の発振動作を停止させる。これによってバッテリの消費電流を低減している。
ここで、入力端子34a側をアノードとし電源電圧VM側をカソードとした寄生ダイオードD1が形成されており、第2電源回路600からの電源電圧VMが低下し、入力端子34aに電源電圧VMよりも寄生ダイオードD1の順方向電圧降下分だけ大きな電圧以上の電圧が加わると、入力端子34aから第2電源回路600の電源系へ電流が流れてしまう。本従来技術では、出力用IC100を、絶縁体分離法によって形成し、その入力端子34a,34b,…に直列に保護抵抗を形成することによって第2電源回路600の電源系へ電流が流れを防止している。
WO99/013296号公報 特開平8−181590号公報 特開平11−37800号公報
従来例1の磁気式エンコーダ装置は、多回転量を検出する手段を持っていなかったので、モータが多回転することによって必要なアームの可動範囲を確保するロボットに適用した場合、原点復帰等が必要であった。
また、従来例2の磁気式エンコーダ装置は、小規模な回路構成で多回転量を検出し、消費電流を抑える効果を有していたが、停電時においてもアブソリュートデータを生成する必要があり、そのため磁界検出素子の駆動電流が大きく、充分に消費電流を低減できないという問題を有していた。
また、従来例3の電子制御装置では、出力用ICを、絶縁体分離法によって形成して、
寄生ダイオードによる破壊を防止しているが、半導体を製造するものであるため非常にコストがかかるという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、多回転量検出機能を有し、さらに磁界検出素子の駆動電流を小さくして消費電流を低減するとともに、低コストで信頼性の高い磁気式エンコーダ装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1記載の発明は、回転体の回転軸に対して垂直方向の一方向に磁化され前記回転体に固定された永久磁石と、前記永久磁石に空隙を介して対向し、固定体に取り付けられた磁界検出素子と、前記磁界検出素子を駆動する駆動回路と、前記磁界検出素子からの信号を処理し1回転内信号を生成する1回転内信号生成部と、前記磁界検出素子からの信号を処理し多回転信号を生成する多回転信号生成部と、外部電源の供給を検知し、外部電源が供給されているときは外部電源に、外部電源が切れているときはバッテリ電源に切り替える電圧モニタ付電源回路を備えた磁気式エンコーダ装置において、前記1回転内信号生成部は電圧モニタ付電源回路からの外部電源供給または遮断を示すモニタ信号に応じて、前記磁気検出素子と前記1回転内信号生成部間を接続又は切断するスイッチを備えたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、前記駆動回路は、外部電源遮断時に前記磁界検出素子にパルス状の定電圧または定電流を供給することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、前記パルス状電源のパルス周期は、前記回転体の最高回転速度における回転周期の1/4以下で、パルス幅は、前記回転体の回転数のカウント処理に必要な時間以上とすることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、前記磁界検出素子としてホール素子を用い、前記ホール素子の出力信号のうち、前記回転軸に対して180度対向位置にある組のホール素子の出力を逆並列に接続したことを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、前記ホール素子の駆動入力端子を並列に接続したことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によると、電圧モニタ付電源回路からの外部電源供給または遮断を示すモニタ信号に応じて、磁気検出素子と1回転内信号生成部の増幅器を接続又は開放するスイッチを備えているので、バッテリ電源の消費電流を大きく低減できる。また、バッテリ電源での駆動時に信号処理回路を破壊することが無く、信頼性の高い磁気式絶対値エンコーダ装置が実現できる。
また、請求項2に記載の発明によると、外部電源遮断時に前記磁界検出素子にパルス状の定電圧または定電流を供給すれば、さらに消費電流を低減できる。
また、請求項3に記載の発明によると、パルス状電源のパルス周期を回転体の最高回転速度以下とし、パルス幅を回転回数をカウントする処理時間以上とすれば、回転体の運転条件に応じてパルス周期およびパルス幅を設定できるのでさらに消費電流を低減できる。
また、請求項4に記載の発明によると、対向したホール素子の出力を並列に接続すれば、少ない配線数でホール素子のオフセット温度ドリフトを平均化することにより減少させることができる。従って、信号処理回路の負担が小さく、高精度の磁気式絶対値エンコーダ装置を実現できる。
また、請求項5に記載の発明によると、ホール素子の駆動入力端子をパラレル接続すれば、出力信号のDCレベルがほぼ同じレベルとなり、信号調整範囲を小さくすることができる。従って、微小な調整が可能となり調整精度が上げられるため、検出精度を上げることができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施例を示す磁気式エンコーダ装置の構成図である。
図において、1は回転体、2は回転体1に固定された永久磁石、3は固定体、4は永久磁石2に空隙を介して対向し、固定体3に取り付けられた4つの磁界検出素子、6は磁界検出素子4の出力信号から位置信号を生成する信号処理回路である。
信号処理回路6は磁界検出素子4からの信号を処理し1回転内信号を生成する1回転内信号生成部61と、磁界検出素子4からの信号を処理し多回転信号を生成する多回転信号生成部62と、1回転内信号と多回転信号から位置信号を生成する位置信号生成部63と、磁界検出素子を駆動する駆動回路64と、外部電源およびバッテリ電源の供給を検知し、外部電源が供給されているときは外部電源に、外部電源が切れているときはバッテリ電源に切り替える電圧モニタ付電源回路65と、電圧モニタ付電源回路からの外部電源供給または遮断を示すモニタ信号に応じて、磁気検出素子4と1回転信号生成部620間を接続又は開放するスイッチ66を備えている。スイッチ66としては、例えばアナログスイッチを用いることができる。
永久磁石2は、回転体1の軸に対して垂直方向の一方向に平行に磁化した2 極の構成となっている。
磁界検出素子4は、4個のホール効果素子を永久磁石2の外周面に対して空隙を介して配置し、回転軸に対して180度対向位置にあるA1相検出素子41とA2相検出素子43の組と、180度対向位置にあるB1相検出素子42とB2相検出素子44の組を90度位相ずらして配置している。
図2は本実施例の1回転内信号生成部のブロック図である。
図において、611、612は磁界検出素子4からの信号を増幅する差動増幅器、613は差動増幅器の出力をデジタル信号に変換するADコンバータ、614はADコンバータ613の出力から1回転内角度を演算する角度演算器である。
また、図3は本実施例の多回転信号生成部のブロック図である。
図において、621、622は磁界検出素子からの検出信号を矩形波信号に変換するコンパレータ、623は多回転信号を生成するカウンタである。
次に、本実施例の動作について説明する。
先ず、位置信号の生成動作について説明する。
図1において、回転体1が回転すると、回転体1に固定された永久磁石2が回転する。磁界検出素子4は、永久磁石2の発生する磁界を検出し、回転角に対して1回転に1周期の正弦波状の信号を出力する。
磁界検出素子4からの正弦波状の検出信号はスイッチ66を通して1回転内信号生成部61に入力される。
図2において、差動増幅器611は、磁界検出素子4のA1相検出素子41からの検出信号であるA1信号(Va1)とA2相検出素子43からの検出信号であるA2信号(Va2)の入力を受けて両信号の差動信号Vaを出力する。また、差動増幅器63は、B1相検出素子42からの検出信号であるB1信号(Vb1)とB2相検出素子44からの検出信号であるB2信号(Vb2)の入力を受けて両信号の差動信号Vbを出力する。差動信号VaとVbはお互いに90度位相の異なる信号となる。差動信号VaとVbはADコンバータ613に入力され、デジタル信号に変換される。角度演算器614は、デジタル変換された差動信号VaとVbからarctan(Va/Vb)の演算を行って1回転内角度信号を演算し出力する。
また、差動信号Va、Vbは図3に示すコンパレータ621、622にそれぞれ直接入力され、矩形波信号に変換される。カウンタ623は、この矩形波信号をカウントすることによって多回転信号を生成する。
図1に示す位置信号生成部63において、1回転内角度信号と多回転信号を合成することにより、多回転量の情報を有する多回転位置信号を生成している。
電圧モニタ付電源回路65は、外部電源遮断時にバックアップを行なわないバックアップ無電源無電源とバッテリ電源によってバックアップを行なうバックアップ付電源を備えている。1回転内信号生成部および位置信号生成部にはバックアップ無電源無電源を供給し、多回転信号生成部62、駆動回路64およびスイッチ66にはバックアップ付電源を供給している。
次に、外部電源供給時と外部電源遮断時におけるスイッチ66の動作について説明する。
外部電源が供給されている場合、電圧モニタ付電源回路65は外部電源からバックアップ付電源、バックアップ無し電源を生成して供給する。
外部電源が遮断した場合、電圧モニタ付電源回路65はバッテリ電源からバックアップ付電源を生成して供給し、バックアップ無電源は遮断される。このとき、電圧モニタ付電源回路65は、外部電源が遮断したことを知らせるモニタ信号をスイッチ66に出力する。このモニタ信号を受けてスイッチ66は、磁気検出素子4と1回転信号生成部61の増幅器611、612間の接続を切り離す。
前述のように磁界検出素子4、多回転信号生成部62および駆動回路64にはバックアップ付電源が供給されているので、外部電源が遮断時においても問題なく多回転量をカウントすることができる。
外部電源が再供給された場合は、スイッチ66がONとなり、差動増幅器611、612に信号を入力し、1回転内信号生成部61で1回転内角度信号を演算し、位置信号生成部63で多回転信号生成部62からの多回転量と1回転内信号生成部61からの1回転内角度信号を合成した多回転位置信号が生成される。なお、1回転内信号生成部61は1回転内の絶対値信号を生成でき、外部電源の再供給により正しい1回転内角度信号を出力することは言うまでも無い。
このように本実施例では、外部電源遮断時は、多回転信号生成に必要な部分のみにバッテリからの電源を供給しているのでバッテリの消費電流を低減できる。また、スイッチ66は、磁気検出素子4と電源供給されていない1回転内信号生成部61の差動増幅器611、612間の接続を切り離すことにより、差動増幅器の入力端子に電圧がかからないため、寄生ダイオードによる破壊を起こすことがない。
従って、バッテリ電源の消費電流が小さく信頼性が高い磁気式絶対値エンコーダ装置が実現できる。
図4は本発明の第2実施例を示す磁気式エンコーダ装置の構成図である。
図において、67は駆動パルス発生器である。
本実施例が第1実施例と異なる点は、電圧モニタ付電源回路65から外部電源が遮断されたことを示すモニタ信号を受信した場合に駆動回路64にパルス信号を送信する駆動パルス発生器67を備えたことである。
外部電源が遮断された場合、電圧モニタ付電源回路65は外部電源が遮断されたことを示すモニタ信号を出力する。この信号をスイッチ66および駆動パルス発生器67が受信する。このモニタ信号を受信して、第1実施例と同様に、磁気検出素子4と1回転信号生成部61の増幅器611、612間の接続を切り離す。
本実施例ではさらに、モニタ信号を受信すると、駆動パルス発生器67はパルス信号を発生し、駆動回路64に送信する。駆動回路64は駆動パルス発生器67からのパルス信号に同期して駆動電圧および電流を磁界検出素子4に供給する。
このときのパルス信号の波形図を図5に示す。パルス信号の周期P[sec]は、回転体1の最高回転速度をVmax[1/sec]として、回転体1の最高回転速度における回転周期の1/4以下となるよう次式で表される周期とする。また、パルス幅Wは、カウンタ623が回転数をカウント処理できる時間以上とする。このカウント処理できる時間には、駆動電圧および電流が流れて磁界検出素子からの信号波形が安定する時間も含まれる。
このように本実施例では、外部電源遮断時に、磁界検出素子4を駆動する駆動電圧あるいは電流がパルスで駆動することにより、さらに、バッテリの消費電流を低減することがでる。また、回転体の運転条件に応じてパルス周期およびパルス幅を設定できるのでさらに消費電流を低減できる。
図6は本発明の第3実施例を示す磁気式エンコーダ装置の磁界検出素子の接続図である。図に示すように磁界検出素子として4つのホール素子41〜44を用いている。ホール素子41〜44は、図1に示す磁界検出素子41〜44と同じ配置となっている。すなわち、ホール素子41と43は180度対向位置に配置し、ホール素子42と44も180度位置に配置し、ホール素子41と42は90度位置に配置している。
ここで、ホール素子41〜44の端子1を駆動HIGH入力、端子3を駆動LOW入力、端子2を+出力、端子4を−出力としホール素子の出力を逆並列に接続する。すなわち、ホール素子41の+出力2とホール素子43の−出力4とを接続してこの出力信号をA1相信号、ホール素子41の−出力4とホール素子43の+出力2とを接続してこの出力信号をA2相とする。同様にホール素子42の+出力2とホール素子44の−出力4とを接続してこの出力信号をB1相信号、ホール素子42の−出力4とホール素子44の+出力2とを接続してこの出力信号をB2相とする。
A1相信号、B1相信号、A2相信号およびB相信号は、回転体1の回転角に対してそれぞれ90度置きの信号となり、これらの信号を使って1回転内の絶対値を検出することができる。また、図1に示す多回転信号生成部62にこれらの信号を入力することにより多回転検出ができる。このように180度対向するホール素子の出力を並列に接続することにより、A1相、A2相、B1相、B2相の出力信号のオフセット温度ドリフトは、接続した個々のホール素子のオフセット温度ドリフトを足して2で割った平均値となる。
このように、本実施例では、180度対向位置にあるホール素子の出力を逆並列に接続し差動信号を得ているので、差動アンプ等を用いて信号処理側で差動処理する必要がなく、また差動アンプ等の入力オフセット等の影響を受けにくいため、精度良くオフセット温度ドリフトを減少させることができる。
さらに磁界検出素子41〜44の4素子の駆動入力側を並列接続する。これにより、A1相、A2相、B1相、B2相の出力信号のDCレベルがほぼ同じレベルとなり、DCレベル調整範囲幅が小さくなることから、微小な調整が可能となり、検出位置の精度が向上する。(さらにホール素子の抵抗値を低くすることが可能であるので、低電圧で高電流を流すことができるようになるため、出力信号が大きくなる。)?
これらのホール素子の接続は、リードで接続するかまたは、基板内にパターンを配置して接続しても良い。
また、ホール素子を4つとしたが4つである必要性はなく、6つ、8つでも問題はない。180度対向するホール素子の出力の+出力と−出力を短絡して信号を出力するようにすれば同様な効果が得られる。
絶対位置検出が必要なロボット用のサーボモータの位置検出装置に適用できる。
本発明の第1実施例を示す磁気式エンコーダ装置の構成図 第1実施例における1回転内信号生成部のブロック図 第1実施例における多回転信号生成部のブロック図 本発明の第2実施例を示す磁気式エンコーダ装置の構成図 第2実施例におけるパルス信号の波形図 本発明の第3実施例を示す磁気式エンコーダ装置の磁界検出素子の接続図 従来例1の磁気式エンコーダの装置の構成図 従来例1の磁気式エンコーダ装置の信号処理回路のブロック図 従来例3の電子制御装置の構成を示す構成図
符号の説明
1 回転体
2 永久磁石
3 固定体
4 磁界検出素子(ホール素子)
41 A1相検出素子、42 B1相検出素子、43 A2相検出素子、44 B2相検出素子
5 駆動回路
6、6’ 信号処理回路
61 1回転内信号生成部
611、612 差動増幅器
613 ADコンバータ
614 角度演算器
62 多回転信号生成部
621、622 コンパレータ
623 カウンタ
63 位置信号生成部
64 駆動回路
65 電圧モニタ付電源回路
66 スイッチ
67 駆動パルス発生器

Claims (5)

  1. 回転体の回転軸に対して垂直方向の一方向に磁化され前記回転体に固定された永久磁石と、前記永久磁石に空隙を介して対向し、固定体に取り付けられた磁界検出素子と、前記磁界検出素子を駆動する駆動回路と、前記磁界検出素子からの信号を処理し1回転内信号を生成する1回転内信号生成部と、前記磁界検出素子からの信号を処理し多回転信号を生成する多回転信号生成部と、外部電源の供給を検知し、外部電源が供給されているときは外部電源に、外部電源が切れているときはバッテリ電源に切り替える電圧モニタ付電源回路を備えた磁気式エンコーダ装置において、
    前記1回転内信号生成部は電圧モニタ付電源回路からの外部電源供給または遮断を示すモニタ信号に応じて、前記磁気検出素子と前記1回転内信号生成部間を接続又は切断するスイッチを備えたことを特徴とする磁気式絶対値エンコーダ装置。
  2. 前記駆動回路は、外部電源遮断時に前記磁界検出素子にパルス状の定電圧または定電流を供給することを特徴とする請求項1記載の磁気式絶対値エンコーダ装置。
  3. 前記パルス状電源のパルス周期は、前記回転体の最高回転速度における回転周期の1/4以下で、パルス幅は、前記回転体の回転数のカウント処理に必要な時間以上とすることを特徴とする請求項2記載の磁気式絶対値エンコーダ装置。
  4. 前記磁界検出素子としてホール素子を用い、前記ホール素子の出力信号のうち、前記回転軸に対して180度対向位置にある組のホール素子の出力を逆並列に接続したことを特徴とする請求項1記載の磁気式絶対値エンコーダ装置。
  5. 前記ホール素子の駆動入力端子を並列に接続したことを特徴とする請求項4記載の磁気式絶対値エンコーダ装置。
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