JP2008223257A - ヒンジ - Google Patents

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Takahiko Ishida
孝彦 石田
Muneo Ichimura
宗男 市村
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Abstract

【課題】ストッパを備えるヒンジにおいて、簡単な構造でストッパの規制部の強度を高めながら、ストッパの装着部の軸線方向での小型化を図る。
【解決手段】ヒンジHにおいて、回動範囲Rを規制するストッパSは、回動軸線Lに平行な軸線方向で両軸受部11,21の間に配置されて枢支軸30に装着される装着部40と、装着部40から軸線方向で軸受部11側に第1突出量で突出している規制部50と、装着部40から軸線方向で軸受部21側に第2突出量で突出している規制部60とを有する。蝶板10が軸受部11よりも径方向外方で規制部50に当接し、かつ蝶板20が軸受部21よりも径方向外方で規制部60に当接することにより、回動範囲が規制される。規制部50は第1突出量以上の周方向長さを有し、規制部60は第2突出量以上の周方向長さを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、枠体やケースなどの基体と、扉や蓋などの開閉部材である可動体とを連結して、基体に対して可動体を回動可能にするヒンジに関し、詳細には、該可動体の回動範囲を規制するストッパを備えるヒンジに関する。
基体(例えば枠体)に対して可動体(例えば扉)を回動軸線回りに回動可能に連結するヒンジが、基体に取り付けられる第1蝶板と、可動体に取り付けられる第2蝶板と、第1蝶板に対して第2蝶板が回動軸線回りに回動可能となるように第1,第2蝶板を連結する枢支軸と、基体に対する可動体の回動範囲を規制する規制部を有するストッパとを備えるものは知られている。(例えば、特許文献1,2参照)
特開平11−50726号公報 実開昭60−82078号公報
ストッパが、枢支軸に装着される円筒状の装着部と、該装着部から軸線方向(回動軸線に平行な方向である。)に突出する規制部とを有するものでは、規制部に蝶板が当接して可動体の回動範囲が規制される際に、規制部には、各蝶板を通じて可動体および基体からの荷重が作用するため、該荷重を受け止める強度を有することが要求される。そして、この要求を満足することは、ヒンジが建具に使用される場合のように、ヒンジに比べて可動体(例えば扉)が著しく大きかったり、または著しく重量が大きかったりするとき、特に重要である。
しかしながら、規制部が軸線方向に突出する細長い棒状部材である場合には、その細長い形状の故に、規制部の強度を高めることは困難である。さらに、装着部と該装着部に結合される規制部との結合力を高めるためには、装着部と規制部との結合部の長さを軸線方向で長くする必要があるので、装着部が軸線方向に大型化する。このため、既に基体や可動体に取り付けられているヒンジにストッパを装着すると、両蝶板間の軸線方向での間隔が過度に大きくなることがあり、そのような場合には、既存のヒンジに該ストッパを適用することができない。
また、規制部が蝶板の軸受部に当接することにより、回動範囲が規制されるストッパでは、規制部が該軸受部よりも径方向外方で蝶板に当接する場合に比べて、規制部には一層大きな荷重が作用するため、規制部の強度を確保することが一層困難になって、ストッパの耐久性の低下を招来する。そのうえ、ストッパを装着するためには、軸受部を規制部が当接するための形状に加工する必要があることから、既存のヒンジに、該ストッパを容易に、しかも低コストで適用することができない。
一方、ストッパが枢支軸に装着される円筒状の装着部と、装着部から径方向外方に突出する規制部とを有するものでは、規制部の所要の強度を確保するためには、軸線方向での規制部の幅、したがって軸線方向での装着部の幅を大きくする必要があることから、該装着部が軸線方向で大型化する。このため、前述したのと同様の理由によって、既存のヒンジにストッパを適用できないことがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、請求項1〜5記載の発明は、ストッパを備えるヒンジにおいて、簡単な構造でストッパの規制部の強度を高めながら、ストッパの装着部の軸線方向での小型化を図ることを目的とする。そして、請求項3,4記載の発明は、第1,第2規制部が装着部から軸線方向で互いに反対方向に突出していることを利用して、第1,第2規制部のうちの一方の規制部の強度を他方の規制部により高めることを目的とし、請求項5記載の発明は、既存のヒンジに対するストッパの適用性を高めることを目的とする。
請求項1記載の発明は、 基体に対して可動体を回動軸線回りに回動可能に連結するヒンジであって、前記基体に取り付けられる第1取付部材と、前記可動体に取り付けられる第2取付部材と、前記第2取付部材が前記第1取付部材に対して前記回動軸線回りに回動可能となるように前記第1取付部材と前記第2取付部材とを連結する枢支部材と、前記基体に対する前記可動体の回動範囲を規制するストッパとを備え、前記第1取付部材および前記第2取付部材は、前記回動軸線の周囲に配置される第1中心部および第2中心部をそれぞれ有するヒンジにおいて、前記ストッパは、前記回動軸線に平行な軸線方向で前記第1中心部および前記第2中心部の間に配置されて前記枢支部材に装着される前記装着部と、前記装着部から前記軸線方向で前記第1中心部側に第1突出量で突出して設けられる前記第1規制部と、前記装着部から前記軸線方向で前記第2中心部側に第2突出量で突出して設けられる第2規制部とを有し、前記第2取付部材が前記第2中心部よりも径方向外方で前記第2規制部に当接し、かつ前記第1取付部材が前記第1中心部よりも径方向外方で前記第1規制部に当接することにより前記回動範囲が規制され、前記第1規制部は前記第1突出量以上の周方向長さを有し、前記第2規制部は前記第2突出量以上の周方向長さを有するヒンジである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のヒンジにおいて、前記装着部は、前記回動軸線に対する周方向位置および径方向位置が前記第1規制部および前記第2規制部と同じである重合部を有し、前記第1規制部および前記第2規制部は前記重合部から前記軸線方向に突出しているものである。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のヒンジにおいて、前記第1規制部は前記第1取付部材と当接する第1当接部を有し、前記第2規制部は前記第2取付部材と当接する第2当接部を有し、前記第1当接部または前記第2当接部の周方向位置および径方向位置は、前記重合部の形成範囲内にあるものである。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のヒンジにおいて、前記重合部は、前記枢支部材を周方向で部分的に囲む前記形成範囲に渡って径方向外方に突出する突出部であり、前記第1規制部および前記第2規制部は前記形成範囲と同じ周方向範囲に渡って設けられるものである。
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項記載のヒンジにおいて、前記軸線方向での前記装着部の幅は前記第1突出量および前記第2突出量よりも小さく、前記第1規制部および前記第2規制部は半周以上の周方向範囲に渡って設けられるものである。
請求項1記載の発明によれば、装着部から軸線方向に突出している第1,第2規制部は、それぞれ、その突出量以上の長さで周方向に延びていることで装着部と結合されることから、装着部と各規制部との所要の結合力を確保するために軸線方向での装着部の幅を大きくすることなく、第1,第2規制部の強度を高めることができて、各規制部の耐久性が向上する。この結果、各規制部の周方向長さを突出量以上とするという簡単な構造で、規制部の強度を高めながら、装着部の軸線方向での小型化が可能になるので、既に基体および可動体に取り付けられている既存のヒンジにストッパを容易に、かつ低コストで適用できる。
さらに、各規制部は各中心部よりも径方向外方で取付部材に当接することから、規制部が中心部に当接する場合に比べて、各取付部材を通じて規制部に作用する荷重が小さくなり、該荷重に基づいて規制部に作用する接触圧力が減少するので、規制部の耐久性の向上に寄与する。
請求項2記載の事項によれば、第1,第2規制部はいずれも重合部で結合されるので、各規制部の強度が重合部により高められる。しかも、第1,第2規制部が周方向位置および径方向位置で同じ位置を占めることを利用して、重合部が第1,第2規制部に共通の部分とされることから、軸線方向で装着部の幅が大きくなることが防止される。
請求項3記載の事項によれば、第1取付部材が当接する第1当接部または第2取付部材が当接する第2当接部の強度が重合部により高められる。この結果、第1,第2規制部が装着部から軸線方向で互いに反対方向に突出していることを利用して、第1,第2規制部のうちの一方の規制部の強度を他方の規制部により高めることができて、第1,第2規制部の耐久性が向上する。
請求項4記載の事項によれば、第1規制部は第2規制部の突出量の分だけ軸線方向での幅が大きくなり、第2規制部は第1突出量の分だけ軸線方向での幅が大きくなるので、第1,第2規制部の強度が一層高められる。また、第1取付部材が装着部を越えて第2取付部材まで軸線方向に延びている場合、または第2取付部材が装着部を越えて第1取付部材まで軸線方向に延びている場合には、第2取付部材が第1,第2規制部に当接し、または第1取付部材が第1,第2規制部に当接するようにできるので、第2取付部材と第2規制部との接触圧力または第1取付部材と第1規制部との接触圧力を低減できるので、第1,第2規制部の耐久性が一層向上する。
請求項5記載の事項によれば、軸線方向での装着部の幅が小さいにも拘わらず、半周以上の周方向範囲に渡って延びている第1,第2規制部により、装着部の所要の強度が確保される。この結果、軸線方向での装着部の幅が小さいことから、既存のヒンジに対する適用性を高めることができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図5を参照して説明する。
図1,図2を参照すると、本発明が適用されたヒンジHは、例えば建具に使用され、基体としての枠体1および該枠体1に対して可動体としての扉2を回動軸線L回りに回動可能に連結する。
図3を併せて参照すると、ヒンジHは、固定手段としてのネジ3により枠体1に着脱可能に取り付けられる第1取付部材としての固定側の蝶板10と、固定手段としてのネジ3により扉2に着脱可能に取り付けられる第2取付部材としての可動側の蝶板20と、蝶板20が蝶板10に対して回動軸線L回りに回動可能となるように蝶板10と蝶板20とを連結する枢支部材としての枢支軸30と、枠体1に対する扉2の回動範囲Rを規制するストッパSと、1対のプラグ35,36とを備える。
各蝶板10,20、枢支軸30、ストッパSおよび各プラグ35,36は、鋼から形成されるが、他の金属または合成樹脂により形成されてもよい。
なお、明細書において、軸線方向は回動軸線Lに平行な方向であり、径方向および周方向は、それぞれ回動軸線Lを中心とする径方向および周方向である。そして、この実施形態では、軸線方向は上下方向に一致し、上方および下方の一方を軸線方向での一方向とするとき、上方および下方の他方は軸線方向での他方向である。
蝶板10は、枢支軸30が挿入されて回動軸線Lの周囲に配置される第1中心部としての軸受部11と、円筒状の軸受部11から径方向外方に延びていると共にネジ3が挿入される複数の取付孔13が設けられた板状の取付部12とを有する。枢支軸30は、軸線方向の貫通孔である収容空間14を形成する軸受部11に圧入されて結合され、蝶板10と枢支軸30とが一体化される。
蝶板20は、枢支軸30が挿入されて回動軸線Lの周囲に配置される第2中心部としての軸受部21と、円筒状の軸受部21から径方向外方に延びていると共にネジ3が挿入される複数の取付孔23が設けられた板状の取付部22とを有する。枢支軸30は、軸線方向の貫通孔である収容空間24を形成する軸受部21に、軸受部21との間で相対的に回動可能に挿入される。
両蝶板10,20は同一形状であり、各蝶板10,20の軸受部11,21および取付部12,22は単一の板材により一体成形され、軸受部11,21は曲げ加工により形成される。
枢支軸30において、収容空間14に挿入される部分には、軸受部11との結合力を高めるためのローレット30aが形成されている。そして、蝶板10に結合された枢支軸30にストッパSおよび蝶板20が順次挿入されて組み付けられ、枢支軸30が、両収容空間14,24に跨って収容される。この状態で、蝶板10および蝶板20は、枢支軸30を介して、回動軸線L回りに相対的に回動可能に連結される。
1対のプラグ35,36は、枢支軸30が収容された各収容空間14,24の開放端を閉塞するために、軸受部11の下端部11aおよび軸受部21の上端部21bにそれぞれスポット溶接により固着される。そして、収容空間24内には、枢支軸30と軸受部21との摺動部を潤滑する潤滑剤としてのグリースが注入される。
図1〜図5を参照すると、枢支軸30に回動可能に支持されるストッパSは、軸線方向で両軸受部11,21の間に配置されると共に枢支軸30に嵌合されて回動可能に装着される環状の装着部40と、装着部40から軸線方向で軸受部11側に第1突出量W3で突出して設けられる第1規制部50と、装着部40から軸線方向で軸受部21側に第2突出量W4で突出して設けられる第2規制部60とを有する。そして、ストッパSは、装着部40および両規制部50,60が、互いに一体に結合されるように、一体成形された単一の部材である。両突出量W3,W4は、ここでは等しい値に設定されるが、異なる値に設定されてもよい。また、各2突出量W3,W4は、回動軸線Lに対する周方向での位置(以下、「周方向位置」という。)に無関係に一定に設定されるが、周方向位置に応じて異なる値に設定されてもよい。
枢支軸30が挿入される挿入孔43を形成する円環状の装着部40は、両軸受部11,21の外径よりも僅かに大きな外径を有して両軸受部11,21が軸線方向でそれぞれ当接する端面41a,41bを有すると共に両軸受部11,21に挟持される本体部41と、本体部41の径方向外方に所定の径方向幅W5で突出する円弧状の突出部42とを有する。突出部42は、枢支軸30を周方向で部分的に囲むように、周方向での所定長さW10の形成範囲A4(図5参照)に渡って連続して設けられている。
そして、軸線方向での本体部41および突出部42の幅W1,W2は等しい。また、各幅W1,W2は突出量W3および突出量W4よりも小さく、また幅W5は、各規制部50,60の径方向幅W6,W7に等しい。
周方向での一部分で軸受部11の上端部11bを径方向外方から覆う部分円筒状の規制部50は、突出部42から下方に向かって突出していて、本体部41および突出部42に対して、軸線方向で蝶板10側に配置される。規制部50は、周方向での一方の端面から構成されると共に軸受部11の径方向外方で蝶板10の取付部12が当接する第1当接部としての当接面51と、周方向での他方の端面から構成される自由端部としての自由端面52とを有する。
ここで、部分円筒状とは、円筒の一部が周方向で除去された形状を意味する。
周方向での一部分で軸受部21の下端部21aを径方向外方から覆う規制部60は、突出部42から上方に突出していて、本体部41および突出部42に対して、軸線方向で蝶板20側に配置される。規制部60は、周方向での一方の端面から構成されると共に軸受部21の径方向外方で蝶板20の取付部22が当接する第2当接部としての当接面61と、周方向での他方の端面から構成されると共に扉2が全閉状態にあるときに軸受部21の径方向外方で取付部22と周方向で対向可能な自由端部としての自由端面62とを有する。
当接面51および自由端面52は、本体部41から下方に突出量W3に等しい軸線方向での幅を有し、当接面61および自由端面62は、本体部41から上方に突出量W4に等しい軸線方向での幅を有する。両当接面51,61は、それぞれ蝶板10および蝶板20に面接触する。また、各当接面51,61は、軸受部11,21の近傍に形成される湾曲部15,25(図2,図3参照)に対応する形状の湾曲部51a,61aを有する。これにより、枠体1および扉2からの荷重に基づいて両当接面51,61にそれぞれ作用する接触圧力が減少する。
さらに、規制部50は、突出量W3以上、好ましくは突出量W3の2倍以上の周方向長さW11を有し、規制部60は、突出量W4以上、好ましくは突出量W4の2倍以上の周方向長さW12を有する。両規制部50,60は、半周以上の周方向範囲A5,A6(図5参照)に渡って連続して、それぞれ、軸受部11および軸受部21のストッパS側の端部である上端部11bおよび下端部21aを囲んで設けられている。このため、上端部11bと装着部40との軸線方向間隙G1(図1参照)および下端部21aと装着部40との間の軸線方向間隙G2が、それぞれ規制部50および規制部60により径方向外方から覆われるので、塵埃などの異物が該軸線方向間隙G1,G2から収容空間14,24内に侵入することが抑制される。
そして、この実施形態では、両周方向長さW11,W12は等しく、両規制部50,60は、周方向位置および回動軸線Lに対する径方向位置(以下、「径方向位置」という。)が同じである。
また、この実施形態では、周方向範囲A5,A6は約225°であり、周方向範囲A5,A6以外の周方向での範囲内で設定される回動範囲Rは鈍角、例えば約116°である。
そして、装着部40の突出部42は、周方向位置および径方向位置が両規制部50,60と同じであると共に、両規制部50,60の周方向長さW11,W12と等しい周方向長さW10を有する。それゆえ、突出部42は、軸線方向から見て、規制部50の全体および規制部60の全体と、その全体で重なる位置に設けられており、装着部40における両規制部50,60との重合部44となっている。このため、当接面51および当接面61の周方向位置および径方向位置は、周方向および径方向での重合部44の形成範囲A4(周方向範囲A5,A6と同じ範囲である。)内にある。
そして、扉2が全開状態のとき、蝶板20が当接面61に当接する一方、ストッパSが蝶板20に押圧されて枢支軸30の回りで回動し、当接面51が蝶板10に当接することにより、蝶板10に対する蝶板20の回動範囲Rが規制され、したがって枠体1に対する扉2の回動範囲Rが規制される。
次に、前述のように構成された実施形態の作用および効果について説明する。
ヒンジHのストッパSは、軸線方向で両軸受部11,21の間に配置されて枢支軸30に装着される装着部40と、装着部40から軸線方向で軸受部11側に突出量W3で突出して設けられる規制部50と、装着部40から軸受部21側に突出量W4で突出して設けられる規制部60とを有し、蝶板20が軸受部21よりも径方向外方で規制部60に当接し、かつ蝶板10が軸受部11よりも径方向外方で規制部50に当接することにより回動範囲Rが規制され、規制部50は突出量W3以上の周方向長さW11を有し、規制部60は突出量W4以上の周方向長さW12を有することにより、両規制部50,60は、それぞれ、その突出量W3,W4以上の長さW11,W12で周方向に延びていることで装着部40と結合されることから、装着部40と各規制部50,60との所要の結合力を確保するために軸線方向での装着部40の幅W1を大きくすることなく、各規制部50,60の強度を高めることができて、各規制部50,60の耐久性が向上する。この結果、各規制部50,60の周方向長さW11,W12を突出量W3,W4以上とするという簡単な構造で、規制部50,60の強度を高めながら、装着部40の軸線方向での小型化が可能になるので、既に枠体1および扉2に取り付けられている既存のヒンジHにストッパSを容易に、かつ低コストで適用できる。
さらに、各規制部50,60は各軸受部11,21よりも径方向外方で蝶板10,20に当接することから、規制部50,60が軸受部11,21に当接する場合に比べて、各蝶板10,20を通じて規制部50,60に作用する荷重が小さくなり、該荷重に基づいて規制部50,60に作用する接触圧力が減少するので、規制部50,60の耐久性の向上に寄与する。
装着部40は、周方向位置および径方向位置が両規制部50,60と同じである重合部44を有し、両規制部50,60は重合部44から軸線方向に突出していることにより、両規制部50,60はいずれも重合部44で結合されるので、各規制部50,60の強度が重合部44により高められる。しかも、両規制部50,60が周方向位置および径方向位置で同じ位置を占めることを利用して、重合部44が両規制部50,60に共通の部分とされることから、軸線方向で装着部40の幅W1が大きくなることが防止される。
規制部50は蝶板10と当接する当接面51を有し、規制部60は蝶板20と当接する当接面61を有し、両当接面51,61の周方向位置および径方向位置は、重合部44の形成範囲A4内にあることにより、各当接面51,61の強度が重合部44により高められる。この結果、両規制部50,60が装着部40から軸線方向で互いに反対方向に突出していることを利用して、第1,第2規制部50,60のうちの一方の規制部50,60の強度を他方の規制部60,50により高めることができて、第1,第2規制部50,60の耐久性が向上する。
重合部44は、枢支軸30を周方向で部分的に囲む形成範囲A4に渡って径方向外方に突出する突出部42であり、規制部50および規制部60は形成範囲A4と同じ周方向範囲A5,A6に渡って設けられることにより、規制部50は規制部60の突出量W4の分だけ軸線方向での幅が大きくなり、規制部60は突出量W3の分だけ軸線方向での幅が大きくなるので、両規制部50,60の強度が一層高められる。
装着部40の幅W1は突出量W3および突出量W4よりも小さく、規制部50および規制部60は、半周以上の周方向範囲A5,A6に渡って設けられることにより、軸線方向での装着部40の幅W1が小さいにも拘わらず、半周以上の周方向範囲A5,A6に渡って延びている両規制部50,60により、装着部40の所要の強度が確保される。この結果、装着部40の幅W1が小さいことから、既存のヒンジHに対する適用性を高めることができる。
以下、前述した実施形態の一部の構成を変更した実施形態について、変更した構成に関して説明する。
枢支部材および可動体が相対回動不能または相対移動不能に一体化され、枢支部材に対して基体が相対回動可能であってもよい。そして、枢支部材および可動体、または枢支部材および基体が相対移動不能の場合、枢支部材および可動体、または枢支部材および基体が一体成形されてもよい。
規制部50,60の当接面51,61は、前記端面に設けられる緩衝材を含んでいてもよい。
ヒンジHが取り付けられる基体および可動体の種類によっては、蝶板10の取付部12は、軸線方向で装着部40を越えて上方に向かって延びていて蝶板20側に配置される部分を有していてもよく、蝶板20の取付部22は、軸線方向で装着部40を越えて下方に向かって延びていて蝶板10側に配置される部分を有していてもよい。この場合、蝶板20が規制部60の当接面61および規制部50の自由端面52に当接し、蝶板10が規制部50の当接面51および規制部60の自由端面62に当接するように、両規制部50,60が形成されてもよい。これにより、規制部60に加えて規制部50も蝶板20の回動を規制することになるために、自由端面52の分だけ蝶板20に対する接触面積が増加するので、および、規制部50に加えて規制部60も蝶板10の回動を規制することになるために、自由端面62の分だけ蝶板10に対する接触面積が増加するので、蝶板20と規制部60との接触圧力および蝶板10と規制部50との接触圧力を低減できて、ヒンジHの耐久性が一層向上する。
基体は、扉や蓋やなどの任意の可動体が回動可能に取り付けられる柱やケースなど、さらに可動体と共に回動可能な部材などの任意の部材であってよい。
回動範囲Rは、90°以下または180°以上に設定されてもよい。
装着部40は、図4(a)に二点鎖線で示されるように、全周に渡って突出部42の外径を有する円環状の部材であってもよい。
ストッパSと、軸受部11または軸受部21との間には、枢支軸30に挿入されたワッシャが設けられてもよい。
図5に一点鎖線で示されるように、自由端面52または自由端面62が、重合部44よりも周方向に突出していてもよい。そして、この場合にも、当接面61および当接面51の少なくとも一方の周方向位置および径方向位置は、重合部44の形成範囲A4内にある。
さらに、図5に二点鎖線で示されるように、重合部44の周方向長さW13が両規制部50,60および突出部42の周方向長さW10,W11,W12よりも短くてもよい。
本発明が適用されたヒンジが取り付けられた扉が全閉状態にあるときの要部の側面図である。 (a)は、扉が全閉状態にあって、ヒンジの両規制部が蝶板と当接していないときの図1の2−2線での要部断面図であり、(b)は、扉が全開状態にあって、回動範囲が規制されているときの図1の2−2線での要部断面図である。 図1のヒンジの分解斜視図である。 (a)は、図1のヒンジのストッパの平面図であり、(b)は、(a)のb矢視図である。 図4(a)の5−5矢視でのストッパの展開図である。
符号の説明
1…枠体、2…扉、3…ネジ、10…蝶板、11…軸受部、12…取付部、13…取付孔、14…収容空間、20…蝶板、21…軸受部、22…取付部、23…取付孔、24…収容空間、30…枢支軸、35,36…プラグ、40…装着部、41…本体部、42…突出部、43…挿入孔、44…重合部、50…規制部、51…当接面、52…自由端面、60…規制部、61…当接面、62…自由端面、
H…ヒンジ、L…回動軸線、R…回動範囲、S…ストッパ、W1,W2,W5,W6,W7…幅、W3,W4…突出量、W10,W11,W12,W13…周方向長さ、A4,A5,A6…範囲。

Claims (5)

  1. 基体に対して可動体を回動軸線回りに回動可能に連結するヒンジであって、前記基体に取り付けられる第1取付部材と、前記可動体に取り付けられる第2取付部材と、前記第2取付部材が前記第1取付部材に対して前記回動軸線回りに回動可能となるように前記第1取付部材と前記第2取付部材とを連結する枢支部材と、前記基体に対する前記可動体の回動範囲を規制するストッパとを備え、前記第1取付部材および前記第2取付部材は、前記回動軸線の周囲に配置される第1中心部および第2中心部をそれぞれ有するヒンジにおいて、
    前記ストッパは、前記回動軸線に平行な軸線方向で前記第1中心部および前記第2中心部の間に配置されて前記枢支部材に装着される前記装着部と、前記装着部から前記軸線方向で前記第1中心部側に第1突出量で突出して設けられる前記第1規制部と、前記装着部から前記軸線方向で前記第2中心部側に第2突出量で突出して設けられる第2規制部とを有し、
    前記第2取付部材が前記第2中心部よりも径方向外方で前記第2規制部に当接し、かつ前記第1取付部材が前記第1中心部よりも径方向外方で前記第1規制部に当接することにより前記回動範囲が規制され、
    前記第1規制部は前記第1突出量以上の周方向長さを有し、前記第2規制部は前記第2突出量以上の周方向長さを有することを特徴とするヒンジ。
  2. 前記装着部は、前記回動軸線に対する周方向位置および径方向位置が前記第1規制部および前記第2規制部と同じである重合部を有し、前記第1規制部および前記第2規制部は前記重合部から前記軸線方向に突出していることを特徴とする請求項1記載のヒンジ。
  3. 前記第1規制部は前記第1取付部材と当接する第1当接部を有し、前記第2規制部は前記第2取付部材と当接する第2当接部を有し、前記第1当接部または前記第2当接部の周方向位置および径方向位置は、前記重合部の形成範囲内にあることを特徴とする請求項2記載のヒンジ。
  4. 前記重合部は、前記枢支部材を周方向で部分的に囲む前記形成範囲に渡って径方向外方に突出する突出部であり、前記第1規制部および前記第2規制部は前記形成範囲と同じ周方向範囲に渡って設けられることを特徴とする請求項3記載のヒンジ。
  5. 前記軸線方向での前記装着部の幅は前記第1突出量および前記第2突出量よりも小さく、前記第1規制部および前記第2規制部は半周以上の周方向範囲に渡って設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載のヒンジ。
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