JP2008220414A - 放射線画像処理装置及び放射線画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】放射線画像が低線量で撮影されたものである場合であっても、当該放射線画像のエッジ成分のみを強調し、且つ、ノイズ成分のみを抑制する処理を実現する。
【解決手段】画像入力部101から入力されたt枚目のフレーム画像を分解部102で複数の周波数帯域毎の係数群に分解する。前フレームエッジ情報入力部107では、フレーム画像を撮影した際の放射線の線量に応じて、t枚目のフレーム画像を基準としてkフレーム前までのエッジ情報群を利用することを決定する。判定部104では、t枚目のフレーム画像の係数群と前記エッジ情報群に基づいて、t枚目のフレーム画像における各周波数帯域のエッジとノイズを判定する。そして、係数変更部103では、判定部104により判定されたエッジ及びノイズの情報と動き補償部110による算出された動き補償量とに基づいて、分解部102から出力されたt枚目のフレーム画像の係数群を変更する。
【選択図】図1
【解決手段】画像入力部101から入力されたt枚目のフレーム画像を分解部102で複数の周波数帯域毎の係数群に分解する。前フレームエッジ情報入力部107では、フレーム画像を撮影した際の放射線の線量に応じて、t枚目のフレーム画像を基準としてkフレーム前までのエッジ情報群を利用することを決定する。判定部104では、t枚目のフレーム画像の係数群と前記エッジ情報群に基づいて、t枚目のフレーム画像における各周波数帯域のエッジとノイズを判定する。そして、係数変更部103では、判定部104により判定されたエッジ及びノイズの情報と動き補償部110による算出された動き補償量とに基づいて、分解部102から出力されたt枚目のフレーム画像の係数群を変更する。
【選択図】図1
Description
本発明は、X線透視画像等の低線量で撮影された放射線画像に対して、エッジ強調処理及びノイズ低減処理を行う放射線画像処理装置及び放射線画像処理方法に関するものである。
X線を用いて撮影したX線画像には、X線量子モトルが原因の量子ノイズが必ず含まれている。したがって、診断に適したX線画像を作成するには、量子ノイズを抑制し、さらにエッジを強調することが必要である。
このような画像処理の一手法として、多重解像度解析という方法が利用されている。これは、画像を多重解像度空間に変換することにより複数の周波数帯域に分解し、分解された各周波数帯域の画像のうち、少なくとも1つの周波数帯域の画像に対してエッジ強調処理やノイズ抑制処理を施す。そして、エッジ強調処理やノイズ抑制処理が施された周波数帯域の画像及び他の周波数帯域の画像を逆変換することにより、処理済みの画像を得る。
この画像処理方法を利用して、下記の特許文献1では、次のような提案がされている。
画像を複数の周波数帯域に分解したとき、エッジ成分は高周波成分として現れる。しかしながら、ノイズも高周波成分として現れるため、エッジだけを強調したいがノイズも強調してしまったり、或いは、ノイズだけを抑制したいがエッジも抑制してしまったりすることが起こる。そこで、中周波成分に注目をすると、中周波成分にはエッジ成分は現れるが、ノイズ成分は現れない。よって、特許文献1では、高周波成分の係数(画像信号値)にエッジ強調処理とノイズ抑制処理をする際に、中周波成分での情報を利用し、そのフィルタの効果を弱めることを行っている。つまり、別の周波数帯域の情報を利用することで、ノイズを強調してしまったり、エッジをぼかしてしまったりすることを防いでいる。
画像を複数の周波数帯域に分解したとき、エッジ成分は高周波成分として現れる。しかしながら、ノイズも高周波成分として現れるため、エッジだけを強調したいがノイズも強調してしまったり、或いは、ノイズだけを抑制したいがエッジも抑制してしまったりすることが起こる。そこで、中周波成分に注目をすると、中周波成分にはエッジ成分は現れるが、ノイズ成分は現れない。よって、特許文献1では、高周波成分の係数(画像信号値)にエッジ強調処理とノイズ抑制処理をする際に、中周波成分での情報を利用し、そのフィルタの効果を弱めることを行っている。つまり、別の周波数帯域の情報を利用することで、ノイズを強調してしまったり、エッジをぼかしてしまったりすることを防いでいる。
また、動画技術として、動き補償という技術がある。この技術は、前フレームの情報を現フレームに利用する際に、現フレームと前フレームとの動きによるずれを考慮して使用するものである。これは画像データを圧縮することや、リカーシブフィルタなどの時間フィルタとして、公知の動画技術として知られている(非特許文献1参照)。
動画撮影等により得られるX線透視画像は、X線静止画画像に比べてX線の線量が極めて少ない。このように低線量であると、X線量子モトルが原因の量子ノイズの影響が大きい画像になり、ノイズの多い画像になる。これにより、高周波成分に含まれるノイズ成分が非常に多くなり、エッジ成分とノイズ成分の分離はさらに困難になる。この場合、特許文献1のように別の周波数帯域の情報を使うだけでは、エッジをぼかすことやノイズを強調することを避けることができない。
更に、上記の課題に対して空間方向の情報だけでなく、時間方向の情報、つまり前フレームを利用しようと考えたとき、何フレーム前の情報までを利用すればよいのかという課題も発生する。利用する前フレームの枚数を増やせば増やすほどエッジ情報が増えるが、動きによる影響が大きくなり、エッジ情報の精度が欠けてくる。したがって、最適な枚数を決めて処理を行うことも必要である。
即ち、X線等の放射線を用いて撮影された放射線画像の処理を行う従来の放射線画像処理では、当該放射線画像が低線量で撮影されたものである場合、当該放射線画像のエッジ成分のみを強調し、且つ、ノイズ成分のみを抑制する処理を行うことが困難であった。
本発明は上述の問題点にかんがみてなされたものであり、放射線画像が低線量で撮影されたものである場合であっても、当該放射線画像のエッジ成分のみを強調し、且つ、ノイズ成分のみを抑制する処理を実現する放射線画像処理装置及び放射線画像処理方法を提供することを目的とする。
本発明の放射線画像処理装置は、撮影された複数のフレーム画像を入力する画像入力部と、前記画像入力部から入力されたt(tは1以上の整数)枚目のフレーム画像を複数の周波数帯域に分割して、各周波数帯域における当該t枚目のフレーム画像の係数群を出力する分解部と、前記フレーム画像を撮影した際の放射線の線量に応じて、前記t枚目のフレーム画像を基準としてk(kは0以上の整数)フレーム前までの前記各周波数帯域に対応したエッジ情報群を利用することを決定する決定部と、前記分解部から出力された前記t枚目のフレーム画像の係数群と前記決定部で決定されたエッジ情報群とに基づいて、前記t枚目のフレーム画像における前記各周波数帯域のエッジとノイズを判定する判定部と、前記t枚目のフレーム画像における動き補償量を算出する動き補償部と、前記判定部により判定されたエッジ及びノイズの情報と前記動き補償部による算出された動き補償量とに基づいて、前記分解部から出力された前記t枚目のフレーム画像の係数群を変更し出力を行う係数変更部と、前記係数変更部から出力された前記t枚目のフレーム画像の係数群に基づいて、当該t枚目のフレーム画像を再構成する再構成部と、前記再構成部で再構成された前記t枚目のフレーム画像の出力を行う画像出力部とを有する。
本発明の放射線画像処理方法は、撮影された複数のフレーム画像を入力するステップと、前記入力されたt(tは1以上の整数)枚目のフレーム画像を複数の周波数帯域に分割して、各周波数帯域における当該t枚目のフレーム画像の係数群を出力するステップと、前記フレーム画像を撮影した際の放射線の線量に応じて、前記t枚目のフレーム画像を基準としてk(kは0以上の整数)フレーム前までの前記各周波数帯域に対応したエッジ情報群を利用することを決定するステップと、前記t枚目のフレーム画像の係数群と前記決定されたエッジ情報群とに基づいて、前記t枚目のフレーム画像における前記各周波数帯域のエッジとノイズを判定するステップと、前記t枚目のフレーム画像における動き補償量を算出するステップと、前記エッジ及び前記ノイズの情報と前記動き補償量とに基づいて、前記t枚目のフレーム画像の係数群を変更し出力を行うステップと、前記変更された前記t枚目のフレーム画像の係数群に基づいて、当該t枚目のフレーム画像を再構成するステップと、前記再構成された前記t枚目のフレーム画像の出力を行うステップとを有する。
本発明によれば、放射線画像が低線量で撮影されたものである場合であっても、当該放射線画像のエッジ成分のみを強調し、且つ、ノイズ成分のみを抑制する処理を行うことが可能となる。これにより、高画質な画像を生成することができる。
−本発明の骨子−
本発明者は、放射線画像が低線量で撮影されたものである場合であっても、当該放射線画像のエッジ成分のみを強調し、且つ、ノイズ成分のみを抑制する処理を実現すべく以下に示す発明の骨子を思料した。
本発明者は、放射線画像が低線量で撮影されたものである場合であっても、当該放射線画像のエッジ成分のみを強調し、且つ、ノイズ成分のみを抑制する処理を実現すべく以下に示す発明の骨子を思料した。
本発明者は、上記の課題に対し、前フレームのエッジ情報を現フレームのエッジ強調及びノイズ抑制に利用すると共に、利用する前フレームのエッジ情報量、即ち、利用する前フレームの枚数を、放射線の線量に応じて変化させることを見出した。
エッジ強調処理やノイズ抑制処理を行うために、多重解像度解析を用いることは有効である。これは、分解した複数の周波数帯域毎に、選択的にエッジ抽出やノイズ抑制をすることが可能であるからである。
以下の説明においては、放射線透視画像の時刻tにおいて撮影されたt(tは1以上の整数)枚目のフレーム画像を「第tフレーム画像」と称して説明を行う。
本発明では、第tフレーム画像における第1の周波数帯域のエッジ強調処理とノイズ抑制処理を行う際、t−1枚目の第t−1フレーム画像における第1の周波数帯域のエッジ情報を利用して処理をする。このとき、第t−1フレーム画像における第1の周波数帯域のエッジ情報は、動き補償をしてから利用する。また、t−2枚目の第t−2フレーム画像における第1の周波数帯域のエッジ情報を利用することも、t−3枚目の第t−3フレーム画像における第1の周波数帯域のエッジ情報を利用することも可能である。
ここで、第tフレーム画像のエッジ強調処理及びノイズ抑制処理に利用する前フレームをt−k(kは0以上の整数)枚目の第t−kフレーム画像までとする。本発明では、利用する前フレーム画像の枚数kの値を、放射線の線量に依存したものとする。放射線の線量が少ないときは、画像内の量子ノイズが増加するため、エッジがノイズに埋もれてしまい、エッジが不明瞭となる。そのため、より多くのエッジ情報を利用することで、エッジを良好に抽出する。したがって、放射線が低線量のときには、kの値を増やすように、即ち、利用に供する前フレーム画像のエッジ情報量(利用する前フレーム画像の枚数)が多くなるように制御する。
逆に、放射線の線量が多いときは、画像内の量子ノイズが減少し、エッジがしっかりとする。よって、この場合にkの値を増やすことを行うと、逆に、動きによる悪影響を及ぼしてしまう。したがって、放射線の線量が多いときには、kの値を減らすように、即ち、利用に供する前フレーム画像のエッジ情報量(利用する前フレーム画像の枚数)が少なくなるように制御する。この場合、k=0であってもかまわない。
同様に、第tフレーム画像における第2の周波数帯域(ここで、第2の周波数帯域は、第1の周波数帯域よりも低周波帯域)のエッジ強調処理とノイズ抑制処理を行う際、kフレーム前までの前フレーム画像における第2の周波数帯域のエッジ情報を利用する。このとき、第1の周波数帯域のkをk1、第2の周波数帯域のkをk2とすると、k2≦k1となる。量子ノイズ成分は高周波帯域に偏っているため、周波数帯域が高周波になればなるほど、エッジとノイズの分離は困難になる。よって、周波数帯域が高周波ほどkの値を大きくし、前フレームのエッジとのノイズの分離結果をより多く利用する。
放射線として、例えばX線を適用した場合のX線の線量は、当該X線を発生させるX線発生装置の管電圧や管電流、X線のパルス幅、被写体の厚み、撮影部位、撮影フレームレートなどに依存する。つまり、これらの撮影条件は、入射するX線の線量に影響を与える。よって、X線の線量に依存してエッジ情報に供する前フレーム画像の利用枚数kの値が決まるということは、言い換えれば、撮影条件によって当該kの値が決まるということにもなる。
また、センサ(撮像素子)の駆動条件によっても1画素あたりの入射線量が変わる。撮像素子が複数の画素を加算した状態で読み出したとき、その出力画像の1画素あたりの線量は、撮像素子が加算した画素数分の合計線量になるため、線量の高い状態で撮影した状態に近くなる。よって、エッジ情報に供する前フレーム画像の利用枚数kの値は、言い換えれば、撮像素子の駆動条件によって決まるということにもなる。
このようにして、本発明では、周波数帯域毎に、ノイズ画素を強調することなくエッジ画素には強調処理を施し、かつ、エッジ画素を抑制することなくノイズ画素には抑制処理を施すことを実現し、高画質な画像を生成することを可能としている。
以下、本発明における放射線画像処理装置の構成について説明を行う。なお、以下に示す説明においては、放射線としてX線を適用した例を示すが、本発明においてはこれに限定されず、例えば、放射線として、可視光等の電磁波やα線、β線、γ線なども含まれるものとする。
図1は、本発明に係るX線画像処理装置(放射線画像処理装置)の機能構成を示すブロック図である。
図1に示すX線画像処理装置は、画像入力部101、多重解像度分解部102、係数変更部103、エッジ/ノイズ判定部104、多重解像度再構成部105、画像出力部106、前フレームエッジ情報入力部107、撮影条件入力部108、エッジ情報記憶部109、及び、動き補償部110の各構成部から構成されている。
図1に示すX線画像処理装置は、画像入力部101、多重解像度分解部102、係数変更部103、エッジ/ノイズ判定部104、多重解像度再構成部105、画像出力部106、前フレームエッジ情報入力部107、撮影条件入力部108、エッジ情報記憶部109、及び、動き補償部110の各構成部から構成されている。
画像入力部101では、撮影されたX線透視画像を構成する複数のフレーム画像(画像信号)を入力とする。即ち、画像入力部101からは、X線透視画像の時刻tにおけるフレームであるt枚目のフレーム画像(第tフレーム画像)が出力される。
多重解像度分解部102では、画像入力部101の出力である第tフレーム画像を入力とし、これを複数の周波数帯域に分割した、各周波数帯域における第tフレーム画像の係数群を出力とする。
係数変更部103では、多重解像度分解部102の出力である第tフレーム画像の係数群と、エッジ/ノイズ判定部104の出力である第tフレームエッジ情報及び第tフレームノイズ情報と、前フレームエッジ情報入力部107の出力である前フレーム画像のエッジ情報群と、動き補償部110の出力である動き補償情報とを入力とし、エッジ画素及びノイズ画素の係数を変更する。そして、係数変更部103では、変更した第tフレーム画像の変更後の係数群を出力とする。
エッジ/ノイズ判定部104では、多重解像度分解部102の出力である第tフレーム画像の係数群と前フレームエッジ情報入力部107の出力である前フレームエッジ情報群と入力し、第tフレーム画像における各周波数帯域のエッジとノイズの判定をする。そして、エッジ/ノイズ判定部104は、第tフレーム画像における各周波数帯域のエッジとノイズの判定結果として、第tフレームエッジ情報と第tフレームノイズ情報とを出力する。
多重解像度再構成部105では、係数変更部103の出力である第tフレーム画像の変更後の係数群を入力とし、画像再構成を行い、第tフレーム処理後の画像を出力する。
画像出力部106では、多重解像度再構成部105の出力である第tフレーム処理後の画像を入力とし、これをモニタ等に表示、もしくはディスクに保存、フィルム出力、プリンタ出力、或いは別の画像処理ブロックへの入力などを行う。
前フレームエッジ情報入力部107では、撮影条件入力部108の出力である撮影情報信号を入力とし、何フレーム前までのエッジ情報を利用するかを決定する。即ち、前フレームエッジ情報入力部107は、フレーム画像を撮影した際の放射線の線量に応じて、t枚目のフレーム画像を基準としてkフレーム前までの各周波数帯域に対応したエッジ情報群を利用することを決定する、本発明に係る「決定部」に相当する。そして、前フレームエッジ情報入力部107は、これを前フレームエッジ情報群として出力とする。
撮影条件入力部108では、X線透視画像の撮影条件、例えば、X線を発生させるX線発生装置の管電圧や管電流、当該X線パルス幅、被写体の厚み、撮影部位、撮影フレームレートなどの情報を受け取ってコマンドに変換し、撮影情報信号として出力する。
エッジ情報記憶部109では、エッジ/ノイズ判定部104の出力である第tフレームエッジ情報を入力して保存し、前フレームエッジ情報入力部の指示により、前フレームエッジ情報を出力する。
動き補償部110では、第tフレーム画像と第t−1フレーム画像を入力とし、第t−1フレーム画像に対する第tフレーム画像の動き量を算出する。そして、動き補償部110は、算出した動き量から動き補償量を計算し、当該動き補償量を出力とする。
図1に示すX線画像処理装置の各構成をPC等で実現し、X線撮影装置のシステムに組み込んだ場合、次のようになる。
図2は、本発明に係るX線撮影装置(放射線撮影装置)のハードウェア構成を示すブロック図である。
コントロールPC201は、当該X線撮影装置を統括的に制御するものである。平面検出器202は、被写体を透過したX線像の撮影を行う撮像素子であり、例えば、入射したX線を電気信号として出力する画素が平面状(2次元行列状)に配設されている。コントロールPC201と平面検出器(撮像素子)202とは、光ファイバー222でつながっている。ここでは、接続媒体として光ファイバーを用いているが、光ファイバーではなくカメラリンクなどで構成しても良い。図2の光ファイバー222には、他にも、画像処理部230、表示部209、記憶部であるHDD211及びネットワークインタフェース(NIF)212が接続されている。
コントロールPC201は、当該X線撮影装置を統括的に制御するものである。平面検出器202は、被写体を透過したX線像の撮影を行う撮像素子であり、例えば、入射したX線を電気信号として出力する画素が平面状(2次元行列状)に配設されている。コントロールPC201と平面検出器(撮像素子)202とは、光ファイバー222でつながっている。ここでは、接続媒体として光ファイバーを用いているが、光ファイバーではなくカメラリンクなどで構成しても良い。図2の光ファイバー222には、他にも、画像処理部230、表示部209、記憶部であるHDD211及びネットワークインタフェース(NIF)212が接続されている。
コントロールPC201には、例えば、バス221に対して、CPU203、RAM204、ROM205、入力部206、表示部207及び記憶部208が接続される構成である。ここで、CPU203は、中央演算装置である。また、RAM204は、ランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory)である。また、ROM205は、リード・オンリー・メモリ(Read Only Memoryである。画像処理部230には、例えば、バス223に対して、CPU(中央演算装置)231、RAM232、ROM233及び記憶部234が接続される構成である。コントロールPC201は、撮影条件等に応じて、平面検出器(撮像素子)202や画像処理部230などにコマンドを送る。
図1の多重解像度分解部102、係数変更部103、エッジ/ノイズ判定部104、多重解像度再構成部105、画像出力部106及び動き補償部110は、例えば、画像処理部230のCPU231及びROM233のプログラムから構成されている。図1の画像出力部106は、例えば、表示部209やHDD211の出力媒体に画像を出力する機能を有するものである。エッジ情報記憶部109は、例えば、画像処理部230の記憶部234に備えられている。図1の画像入力部101、撮影条件入力部108及び前フレームエッジ情報入力部107は、例えば、コントロールPC201のCPU203並びに記憶部208(又はROM205)のソフトウェアモジュールに係るプログラムから構成されている。この際、当該プログラムがRAM204に読み込まれて各手段の機能が実行される。図2に示すX線撮影装置は、例えば、コントロールPC201及び画像処理部230の各ハードウェア構成により構成される図1に示すX線画像処理装置、平面検出器(撮像素子)202、表示部209、HDD211及びNIF212を具備して構成されている。
なお、図2においては、PC等を用いて図1に示す各構成部の機能を実現しているが、本発明はこれに限定されず、例えば、PC上ではなく全て専用のハードウェアを用いても実現は可能である。この場合は、図1における各構成部を全て専用のハードウェアとして実現する。本発明では、目的に応じて最適な実装形態を適用することが可能である。
−本発明の具体的な実施形態−
次に、上述した本発明の骨子を踏まえた本発明における各実施形態を、添付図面を参照しながら説明する。具体的には、X線撮影装置の動作、特に、図1に示すX線画像処理装置における3つの実施形態について説明する。
次に、上述した本発明の骨子を踏まえた本発明における各実施形態を、添付図面を参照しながら説明する。具体的には、X線撮影装置の動作、特に、図1に示すX線画像処理装置における3つの実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
図3は、第1の実施形態に係るX線画像処理装置(放射線画像処理装置)100の機能構成を示すブロック図である。なお、図3において、図1に示す構成部と同様の構成部については、同様の符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図4は、第1の実施形態に係るX線画像処理装置(放射線画像処理装置)100によるX線画像処理方法(放射線画像処理方法)を示すフローチャートである。この図3に示す構成図と図4に示すフローチャートを用いて、X線画像処理装置100における処理の流れを説明する。この際、図3に示す各構成部については、図4に示すフローチャートの処理の説明の中で説明する。
図3は、第1の実施形態に係るX線画像処理装置(放射線画像処理装置)100の機能構成を示すブロック図である。なお、図3において、図1に示す構成部と同様の構成部については、同様の符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図4は、第1の実施形態に係るX線画像処理装置(放射線画像処理装置)100によるX線画像処理方法(放射線画像処理方法)を示すフローチャートである。この図3に示す構成図と図4に示すフローチャートを用いて、X線画像処理装置100における処理の流れを説明する。この際、図3に示す各構成部については、図4に示すフローチャートの処理の説明の中で説明する。
まず、撮影条件入力部108は、医師等の操作者がオペレーションユニットなどを操作することによって設定した撮影条件を取得する(ステップS401)。ここで、撮影条件としては、図5に示すように、不図示のX線発生装置(放射線発生装置)の管電流及び管電圧、X線パルス幅(放射線パルス幅)、被写体の厚み(被写体厚)、被写体の撮影部位及び撮影フレームレートが挙げられる。また、撮影条件としては、図5に示す以外に、例えば、撮影モード、X線(放射線)の輝度値等も挙げられる。そして、撮影条件入力部108は、当該撮影条件を信号に変えて、これを撮影情報信号として前フレームエッジ情報入力部107に出力する。
続いて、前フレームエッジ情報入力部107は、撮影条件入力部108からの撮影情報信号に応じて、エッジ/ノイズ判定部104に入力する前フレームエッジ情報群を決定する(ステップS402)。ここで、前フレームエッジ情報群とは、エッジ情報記憶部109に保存されている、複数の前フレームエッジ情報である。即ち、ステップS402では、前フレームエッジ情報量が決定される。
また、前フレームエッジ情報とは、画像入力部101から第tフレーム画像が入力されたときに、第t−1フレーム画像におけるエッジ情報、第t−2フレーム画像におけるエッジ情報、・・・、第t−kフレーム画像におけるエッジ情報、・・・、第t−kmaxフレーム画像におけるエッジ情報に相当するものである。ここで、kmaxという値は、X線撮影装置によって設定を可能にしておく。
また、各エッジ情報は、周波数帯域毎にもつことになる。つまり、フレーム画像を多重解像度分解によってM個の周波数帯域に分解したとき、1つのフレーム画像に対して、M個のエッジ情報をもつことになる。即ち、上述した例の場合には、合計でkmax×M個のエッジ情報がエッジ情報記憶部109に保存されることになる。なお、メモリ容量の節約のため、各エッジ情報は、ビットマップ形式などで保存しておくことが望ましい。ステップS402では、第tフレーム画像から第t−kmaxフレーム目までの画像がある中で、いくつのフレーム画像(その数をkとする)におけるエッジ情報を入力するかを決定する。
このkの値は、次のように決まる。
まず、前フレームエッジ情報入力部107は、撮影条件入力部108からの撮影情報信号により、出力画像の1画素あたりの線量を算出する。X線画像処理装置100では、この算出した1画素あたりの線量によってkの値を制御する。
まず、前フレームエッジ情報入力部107は、撮影条件入力部108からの撮影情報信号により、出力画像の1画素あたりの線量を算出する。X線画像処理装置100では、この算出した1画素あたりの線量によってkの値を制御する。
X線が低線量の撮影を行う際、平面検出器(撮像素子)202からの出力画像は、X線の量子ノイズが増加した画像になる。したがって、X線の線量が低い(少ない)場合には、kの値を大きくして、前フレームエッジ情報をより多く用いて、第tフレーム画像におけるエッジ/ノイズの判定を精度よく行うようにする。
一方、X線が高線量の撮影を行う際、平面検出器(撮像素子)202からの出力画像は、X線の量子ノイズが少ない画像になる。そのため、前フレームエッジ情報をそれほど必要としなくても良好にエッジ/ノイズの判定をすることができる。逆に、多くの前フレームエッジ情報を用いることで動きによる悪影響を受けてしまう可能性がある。したがって、X線の線量が高い(多い)場合には、kの値を小さくする。
図5は、X線照射による撮影条件、センサ駆動条件及び画像処理条件と、前フレームエッジ情報の利用量を示すkとの関係を示す図である。
図5には、撮影条件として、X線発生装置(不図示)の管電流及び管電圧、X線パルス幅、被写体の厚み(被写体厚)、被写体の撮影部位及び撮影フレームレートが示されている。また、センサ駆動条件として、平面検出器(撮像素子)202による画素加算数及びゲイン切替のレベルが示されている。また、画像処理条件として、周波数帯域のレベルが示されている。
図5には、撮影条件として、X線発生装置(不図示)の管電流及び管電圧、X線パルス幅、被写体の厚み(被写体厚)、被写体の撮影部位及び撮影フレームレートが示されている。また、センサ駆動条件として、平面検出器(撮像素子)202による画素加算数及びゲイン切替のレベルが示されている。また、画像処理条件として、周波数帯域のレベルが示されている。
X線発生装置(不図示)の管電流を低くする、その管電圧を低くする、X線パルス幅を短くする、厚い被写体を撮影する、腹部などのX線透過性が悪い被写体を撮影する、撮影フレームレートを高くするといった撮影条件は、すべて、出力画像の1画素あたりの線量を減少させることになるので、kの値を大きくする。反対に、X線発生装置(不図示)の管電流を高くする、その管電圧を高くする、X線パルス幅を長くする、薄い被写体を撮影する、肺野などのX線透過性がよい被写体を撮影する、撮影フレームレートを低くするといった撮影条件は、すべて、出力画像の1画素あたりの線量を増加させることになるので、kの値を小さくする。
なお、本実施形態では使用しないが、画素の加算数を少なくする、ゲイン切替のレベルを下げるといったセンサ駆動条件並びに周波数帯域を高くする画像処理条件は、すべて、出力画像の1画素あたりの線量を減少させることになるので、kの値を大きくする。反対に、画素の加算数を多くする、ゲイン切替のレベルを上げるといったセンサ駆動条件、並びに、周波数帯域を低くする画像処理条件は、すべて、出力画像の1画素あたりの線量を増加させることになるので、kの値を小さくする。
上述したように、kの値を決定する要素には複数あるが、本実施形態では、次のように決定する。まず、各要素の変化量を数値化する。そして、各要素を数値化した値をpiとする。そして、要素数をI個としたとき、各要素にはそれぞれKiという重みがかかり、以下に示す式(1)のJの値を求める。
式(1)のαは、全てのpiが最大値をとったときに、Jの値が1となるように正規化するものである。前フレームエッジ情報入力部107は、この式(1)により算出されるJの値の大きさによってkの値を制御し、前フレームエッジ情報群を決定する。
続いて、画像入力部101は、平面検出器(撮像素子)202から第tフレーム画像を取得し、前処理部301へと出力する(ステップS403)。
続いて、前処理部301は、画像入力部101から入力された第tフレーム画像の前処理を行う(ステップS404)。具体的に、前処理部301で行われる前処理としては、例えば、平面検出器(撮像素子)202の特性を補正するオフセット補正やゲイン補正、欠陥補正といったものである。多重解像度解析を行う前に必要な画像処理は、前処理部301による前処理で行われる。そして、前処理部301は、前処理済の第tフレーム画像を多重解像度分解部102及び動き量作成部303に出力すると共に、当該前処理済の第tフレーム画像を前フレーム記憶部302へ出力し、これを保存する。
続いて、動き量作成部303は、第tフレーム画像における動き情報である動き量を取得する(ステップS405)。具体的に、動き量作成部303は、前処理済の第tフレーム画像と、前フレーム記憶部302に保存されている前処理済の第t−1フレーム画像とを入力とし、前処理済の第t−1フレーム画像に対する前処理済の第tフレーム画像の動き量を求め、これを出力する。
この際の動き量計算方法としては、単純に差分をとるだけでもよい。この場合、差分値そのものが動き量として抽出される。ただし、ノイズの影響をさけるため、差分を行う前にローパスフィルタに通すなどして、ノイズ成分を除去してから処理してもよい。もしくは、多重解像度分解部102によって、多重解像度分解を行う際に発生する低周波画像を利用してもよい。動き量作成部303は、この動き量を(t,t−1)フレーム動き量として動き補償部110へ出力すると共に、当該(t,t−1)フレーム動き量を動き量記憶部304へ出力し、これを保存する。
続いて、動き補償部110は、ステップS402で決定したk−1フレーム分の動き補償量を計算する(ステップS406)。具体的に、動き補償部110は、(t,t−1)フレーム動き量と、動き量記憶部304に保存されている(t−1,t−2)フレーム動き量、・・・、(t−k+1,t−k)フレーム動き量とを入力し、k−1フレーム分の動き補償量を求め、これを出力とする。
より詳細な動き補償部110による動き補償量の算出方法について、以下に説明する。
まず、動き補償部110は、動き量記憶部304から、(t,t−1)フレーム動き量、(t−1,t−2)フレーム動き量、・・・、(t−k+1,t−k)フレーム動き量を取得する。そして、動き補償部110は、これらから、(t,t−1)フレーム動き補償量、・・・、(t−1,t−k)フレーム動き補償量を計算する。この計算方法としては、以下の式(2)のようになる。
まず、動き補償部110は、動き量記憶部304から、(t,t−1)フレーム動き量、(t−1,t−2)フレーム動き量、・・・、(t−k+1,t−k)フレーム動き量を取得する。そして、動き補償部110は、これらから、(t,t−1)フレーム動き補償量、・・・、(t−1,t−k)フレーム動き補償量を計算する。この計算方法としては、以下の式(2)のようになる。
(t−1,t−k)フレーム動き補償量=(t,t−1)フレーム動き量+ … +(t−k+1,t−k)フレーム動き量 ・・・式(2)
これらの動き補償量は、画素毎に算出しても良いし、あるサイズのブロックに画像を分割し、ブロック毎に算出するようにしても良い。
続いて、多重解像度分解部102は、前処理部301から出力された第tフレーム画像の多重解像度分解を行い、当該第tフレーム画像を複数の周波数帯域の成分に分解する(ステップS407)。この多重解像度分解部102では、前処理済の第tフレーム画像を入力とし、複数の周波数帯に分割した各周波数帯域における第tフレーム画像の成分である係数群を出力とする。
多重解像度分解部102による多重解像度分解方法については、ラプラシアンピラミッド分解や離散ウェーブレット変換などが広く知られており、これらを利用するとよい。ラプラシアンピラミッド分解については、例えば、上記の非特許文献2等に詳述されているため、その説明は省略する。また、離散ウェーブレット変換については、例えば、上記の非特許文献3等に詳述されているため、その説明は省略する。
続いて、エッジ/ノイズ判定部104は、第tフレーム画像における各周波数帯域のエッジとノイズの判定し、エッジとノイズの分離を行う(ステップS408)。
具体的に、エッジ/ノイズ判定部104は、多重解像度分解部102の出力である第tフレーム画像の係数群と、前フレームエッジ情報入力部107の出力である前フレームエッジ情報群を入力する。そして、エッジ/ノイズ判定部104は、この第tフレーム画像の係数群及び前フレームエッジ情報群から、第tフレーム画像における各周波数帯域のエッジとノイズを判定する。
図6は、各周波数帯域におけるエッジ成分とノイズ成分とを、係数値との関係で示した模式図である。
係数値が0に近ければ近いほど、その周波数帯域の成分が少ないことになる。また、係数値の絶対値が大きくなると、エッジもしくはノイズの可能性が出る。そして、図6に示すように、ノイズの方がエッジよりも係数値の絶対値が大きい。したがって、係数値がX1〜X2の間、もしくはX3〜X4の間といった、ある閾値に囲まれた係数値領域がエッジということになる。このX1、X2、X3及びX4といった閾値は、周波数帯域毎に異なるため、各周波数帯域毎に設定しておく必要がある。もしくは、係数空間で分散値などを計算し、毎フレーム毎に閾値を計算する方法でもよい。
係数値が0に近ければ近いほど、その周波数帯域の成分が少ないことになる。また、係数値の絶対値が大きくなると、エッジもしくはノイズの可能性が出る。そして、図6に示すように、ノイズの方がエッジよりも係数値の絶対値が大きい。したがって、係数値がX1〜X2の間、もしくはX3〜X4の間といった、ある閾値に囲まれた係数値領域がエッジということになる。このX1、X2、X3及びX4といった閾値は、周波数帯域毎に異なるため、各周波数帯域毎に設定しておく必要がある。もしくは、係数空間で分散値などを計算し、毎フレーム毎に閾値を計算する方法でもよい。
エッジ/ノイズ判定部104は、このようにして求めた第tフレーム画像のエッジ情報と第tフレーム画像のノイズ情報を係数変更部103に出力する。
続いて、係数変更部103は、多重解像度分解部102から出力された第tフレーム画像の各周波数帯域の係数を変更する(ステップS410)。
係数変更部103では、第tフレーム画像の係数群と、エッジ/ノイズ判定部104の出力である第tフレームエッジ情報及び第tフレームノイズ情報を入力する。さらに、係数変更部103では、前フレームエッジ情報入力部107の出力である前フレームエッジ情報群と、動き補償部110の出力である動き補償情報を入力する。そして、係数変更部103は、多重解像度分解部102から出力された第tフレーム画像の各周波数帯域のエッジ画素及びノイズ画素の係数を変更する。
ステップS408において、第tフレーム画像のエッジとノイズとを求めたが、低線量撮影をして取得した画像では、画像内にノイズ量が非常に多く、あらかじめ設定した閾値だけでノイズを抑制し、エッジを強調することは困難である。そこで、本実施形態では、前フレームのエッジ情報を利用する。
前フレームエッジ情報入力部107から入力される前フレームエッジ情報は、ステップS402で決定したkフレーム分のエッジ情報が、エッジ情報記憶部109から入力される。その際、エッジ情報は、動き補償部110によって動き補償がなされた状態で係数変更部103に入力される(ステップS409)。前フレームエッジ情報は、時間的に遅れたものであるため、第tフレーム画像との動きの差というのは少なからず発生する。そこで、ステップS406で求めた動き補償量を使って、ステップS409で前フレームエッジ情報をシフトさせる動き補償を行うことで、第tフレーム画像との動きによる誤差をできる限り小さくする。これにより、前フレームエッジ情報をより効果的に利用することができる。
第t−1フレーム画像においてエッジと判定された画素において、第tフレーム画像でもエッジと判定された領域に関しては、文句なくエッジと判断する。
第t−1フレーム画像においてエッジと判定された画素において、第tフレーム画像ではノイズと判定された領域に関しては、次のようにする。第tフレーム画像においてノイズと判定されたので、係数変更部103においてノイズ抑制処理を行うが、ノイズである可能性も少なくない。そこで、その画素にかけるフィルタのフィルタ係数を変更し、フィルタ効果を弱めるようにする。
また、第t−1フレーム画像においてエッジではないと判定された画素において、第tフレーム画像ではエッジと判定された領域に関しては、次のようにする。第tフレーム画像においてエッジと判定されたので、係数変更部103においてエッジ強調処理を行うが、ノイズである可能性も少なくない。そこで、その画素におけるエッジ強調度を弱くする。このようにすることで、ノイズを強調してしまったり、エッジをぼかしてしまったりすることを防ぐことができる。
前フレームエッジ情報がk−1個ある場合、それらは次のように扱う。ここで、iフレーム前のエッジ情報をbiとする。そして、各前フレームエッジ情報にはそれぞれGiという重みがかかり、式(3)のように示される。
式(3)のβは、全てのbiが1であったときに、Eの値が1となるように正規化するものである。前フレームエッジ情報は、第tフレーム画像に時間的に近ければ近いほど、第tフレーム画像のエッジ情報との誤差が少ないと考えられる。したがって、式(3)の重みGiは、iの値が小さいほど大きくする。このEの値の大きさによって、エッジを強調する際の強調度を弱めたり、ノイズ抑制フィルタのフィルタ効果を弱めたりする。
続いて、多重解像度再構成部105は、画像の再構成を行う(ステップS411)。
具体的に、多重解像度再構成部105では、係数変更部103からの出力である第tフレーム画像の各周波数帯域における変更後の係数群を入力とし、第tフレーム画像の再構成を行い、再構成後の第tフレーム画像を出力する。この際の再構成方法としては、多重解像度分解部102による多重解像度分解方法としてラプラシアンピラミッド分解を用いて分解をしたならば、ラプラシアンピラミッド再構成を用いて行う。また、多重解像度分解部102による多重解像度分解方法として離散ウェーブレット変換を用いて分解をしたならば、離散ウェーブレット逆変換で再構成を行う。詳細については、上記の非特許文献2及び3に記載されているので、その説明は省略する。
具体的に、多重解像度再構成部105では、係数変更部103からの出力である第tフレーム画像の各周波数帯域における変更後の係数群を入力とし、第tフレーム画像の再構成を行い、再構成後の第tフレーム画像を出力する。この際の再構成方法としては、多重解像度分解部102による多重解像度分解方法としてラプラシアンピラミッド分解を用いて分解をしたならば、ラプラシアンピラミッド再構成を用いて行う。また、多重解像度分解部102による多重解像度分解方法として離散ウェーブレット変換を用いて分解をしたならば、離散ウェーブレット逆変換で再構成を行う。詳細については、上記の非特許文献2及び3に記載されているので、その説明は省略する。
続いて、後処理部305は、多重解像度再構成部105から入力された第tフレーム画像の後処理を行う(ステップS412)。具体的に、後処理部305で行われる後処理としては、例えば、階調処理や、幾何変換といった出力用、表示用の画像処理である。そして、後処理部305は、後処理済の第tフレーム画像を出力する。
続いて、画像出力部106は、後処理部305から入力された第tフレーム画像を、表示部209へのモニタ表示や、HDD211に保存するための出力を行う(ステップS413)。その他に、画像出力部106は、例えば、後処理済の第tフレーム画像を、フィルム出力、プリンタ出力、別の画像処理ブロックへの入力といった出力処理も行う。
なお、図3に示すX線画像処理装置100の機能構成において、前処理部301、動き量作成部303及び後処理部305は、例えば、図2に示すX線撮影装置の画像処理部230のCPU231及びROM233のプログラムから構成されされている。また、図3の前フレーム記憶部302及び動き量記憶部304は、例えば、図2に示すX線撮影装置の画像処理部230の記憶部234に備えられている。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について、図7及び図8を用いて説明する。
図7は、第2の実施形態に係るX線画像処理装置(放射線画像処理装置)200の機能構成を示すブロック図である。なお、図7において、図3に示す第1の実施形態に係るX線画像処理装置100の構成部と同様の構成部については、同様の符号を付しており、その詳細な説明は省略する。図7に示すX線画像処理装置200の機能構成は、図3に示す第1の実施形態に係るX線画像処理装置100の機能構成に対して、センサ駆動条件入力部701を新たに追加したのみである。
次に、第2の実施形態について、図7及び図8を用いて説明する。
図7は、第2の実施形態に係るX線画像処理装置(放射線画像処理装置)200の機能構成を示すブロック図である。なお、図7において、図3に示す第1の実施形態に係るX線画像処理装置100の構成部と同様の構成部については、同様の符号を付しており、その詳細な説明は省略する。図7に示すX線画像処理装置200の機能構成は、図3に示す第1の実施形態に係るX線画像処理装置100の機能構成に対して、センサ駆動条件入力部701を新たに追加したのみである。
また、図8は、第2の実施形態に係るX線画像処理装置200によるX線画像処理方法(放射線画像処理方法)を示すフローチャートである。なお、図8において、図4に示す第1の実施形態に係るX線画像処理装置100によるX線画像処理方法と同様の処理ステップについては、同様の符号(ステップ番号)を付しており、その詳細な説明は省略する。図8に示す第2の実施形態に係るX線画像処理方法は、図4に示す第1の実施形態に係るX線画像処理方法に対して、ステップS801を新たに追加し、ステップS402における処理の内容を変更したのみである。
まず、図4のステップS401と同様に、撮影条件入力部108は、医師等の操作者がオペレーションユニットなどを操作することによって設定した撮影条件を取得する。ここで、撮影条件としては、図5に示す、X線発生装置(不図示)の管電流及び管電圧、X線パルス幅、被写体の厚み(被写体厚)、被写体の撮影部位及び撮影フレームレートが挙げられる。そして、撮影条件入力部108は、当該撮影条件を信号に変え、これを撮影情報信号として前フレームエッジ情報入力部107に出力する。
続いて、センサ駆動条件入力部701は、医師等の操作者がオペレーションユニットなどを操作することによって設定したセンサ駆動条件を取得する(ステップS801)。ここで、センサ駆動条件としては、図5に示す、平面検出器(撮像素子)202による画素加算数及びゲイン切替のレベルが挙げられる。そして、センサ駆動条件入力部701は、当該センサ駆動条件を信号に変え、これをセンサ駆動情報信号として前フレームエッジ情報入力部107に出力する。
続いて、前フレームエッジ情報入力部107は、入力された撮影情報信号及びセンサ駆動情報信号に応じて、エッジ/ノイズ判定部104に入力する前フレームエッジ情報群を決定する(ステップS802)。
第1の実施形態では、kの値は、式(1)に基づいて決定した。即ち、第1の実施形態では、式(1)内の各要素を数値化した値をpi、撮影条件を各要素として数値化したものであった。第2の実施形態では、さらに、センサ駆動条件を各要素として数値化する。センサ駆動条件とkとの関係については、図5に示されている。
図5に示すように、撮影フレームレートを高くする、平面検出器(撮像素子)202の画素加算読み出しをしない、センサゲインを低くするといった条件は、すべて、出力画像の1画素あたりの線量を減少させることになるので、kの値を大きくする。なお、kの値を大きくする場合として、平面検出器(撮像素子)202の画素加算数が少ない場合も含まれる。
反対に、撮影フレームレートを低くする、平面検出器(撮像素子)202の多画素加算読み出しをする、センサゲインを高くするといった条件は、すべて、出力画像1画素あたりの線量を増加させることになるので、kの値を小さくする。これを式で表すと式(1)と変わらず、式(1)の要素として新たにセンサ駆動条件が加わった形になる。
ステップS802の処理後については、第1の実施形態における図4のステップS403〜ステップS413の処理を経て、第2の実施形態に係るX線画像処理方法が行われる。
なお、図7に示すセンサ駆動条件入力部701は、例えば、図2に示すX線撮影装置のコントロールPC201のCPU203並びに記憶部208(又はROM205)のソフトウェアモジュールに係るプログラムから構成されている。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態について、図9及び図10を用いて説明する。
図9は、第3の実施形態に係るX線画像処理装置(放射線画像処理装置)300の機能構成を示すブロック図である。なお、図9において、図7に示す第2の実施形態に係るX線画像処理装置200の構成部と同様の構成部については、同様の符号を付しており、その詳細な説明は省略する。図9に示すX線画像処理装置300の機能構成は、図7に示す第2の実施形態に係るX線画像処理装置200の機能構成に対して、画像処理条件入力部901を新たに追加したのみである。
次に、第3の実施形態について、図9及び図10を用いて説明する。
図9は、第3の実施形態に係るX線画像処理装置(放射線画像処理装置)300の機能構成を示すブロック図である。なお、図9において、図7に示す第2の実施形態に係るX線画像処理装置200の構成部と同様の構成部については、同様の符号を付しており、その詳細な説明は省略する。図9に示すX線画像処理装置300の機能構成は、図7に示す第2の実施形態に係るX線画像処理装置200の機能構成に対して、画像処理条件入力部901を新たに追加したのみである。
また、図10は、第3の実施形態に係るX線画像処理装置300によるX線画像処理方法(放射線画像処理方法)を示すフローチャートである。なお、図10において、図8に示す第2の実施形態に係るX線画像処理装置200によるX線画像処理方法と同様の処理ステップについては、同様の符号(ステップ番号)を付しており、その詳細な説明は省略する。図10に示す第3の実施形態に係るX線画像処理方法は、図8に示す第2の実施形態に係るX線画像処理方法に対して、ステップS1001を新たに追加し、ステップS802における処理の内容を変更したのみである。
まず、図4及び図8のステップS401と同様に、撮影条件入力部108は、医師等の操作者がオペレーションユニットなどを操作することによって設定した撮影条件を取得する。ここで、撮影条件としては、図5に示す、X線発生装置(不図示)の管電流及び管電圧、X線パルス幅、被写体の厚み(被写体厚)、被写体の撮影部位及び撮影フレームレートが挙げられる。そして、撮影条件入力部108は、当該撮影条件を信号に変え、これを撮影情報信号として前フレームエッジ情報入力部107に出力する。
続いて、図8のステップS801と同様に、センサ駆動条件入力部701は、医師等の操作者がオペレーションユニットなどを操作することによって設定したセンサ駆動条件を取得する。ここで、センサ駆動条件としては、図5に示す、平面検出器(撮像素子)202による画素加算数及びゲイン切替のレベルが挙げられる。そして、センサ駆動条件入力部701は、当該センサ駆動条件を信号に変え、これをセンサ駆動情報信号として前フレームエッジ情報入力部107に出力する。
続いて、画像処理条件入力部901は、医師等の操作者がオペレーションユニットなどを操作することによって設定した画像処理条件を取得する(ステップS1001)。ここで、画像処理条件としては、少なくとも多重解像度分解レベル、即ち、図5に示す周波数帯域のレベルを含むものとする。そして、画像処理条件入力部901は、当該画像処理条件を信号に変え、これを画像処理パラメータ信号として前フレームエッジ情報入力部107に出力する。
続いて、前フレームエッジ情報入力部107は、入力された撮影情報信号、センサ駆動情報信号及び画像処理パラメータに応じて、エッジ/ノイズ判定部104に入力する前フレームエッジ情報群を決定する(ステップS1002)。
第1及び第2の実施形態では、kの値は、式(1)に基づいて決定した。第3の実施形態では、第2の実施形態に対して、さらに、周波数帯域毎を加味してkの値を決める。今、画像処理パラメータ信号より、各多重解像度信号レベルがM個あるとすると、M通りのkを設定する。画像処理条件とkとの関係については、図5に示されている。
図5に示すように、周波数帯域のレベルが低周波になるといった条件では、kの値を小さくする。それは、低周波成分にはノイズ成分が少ないため、エッジとノイズを比較的容易に区別することができ、また、前フレームの多くのエッジ情報を利用することで逆に動きによる悪影響を及ぼすことが考えられるからである。
一方、高周波成分にはノイズ成分が非常に存在するため、エッジとのノイズを区別することが非常に困難であり、前フレームのエッジ情報を多く利用する方がよい。このため、周波数帯域のレベルが高周波になるといった条件では、kの値を大きくする。
これを式で表すと式(1)とかわらず、式(1)の要素として新たに分解レベルという画像処理条件が加わった形になる。
ステップS1002の処理後については、第2の実施形態における図8のステップS403〜ステップS413の処理、即ち、第1の実施形態における図4のステップS403〜ステップS413の処理を経て、第3の実施形態に係るX線画像処理方法が行われる。
なお、図9に示す画像処理条件入力部901は、例えば、図2に示すX線撮影装置のコントロールPC201のCPU203並びに記憶部208(又はROM205)のソフトウェアモジュールに係るプログラムから構成されている。
前述した各実施形態に係るX線画像処理装置を構成する図3、図7及び図9の各手段、並びにX線画像処理方法を示した図4、図8及び図10の各ステップは、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は本発明に含まれる。
具体的に、前記プログラムは、例えばCD−ROMのような記憶媒体に記録し、或いは各種伝送媒体を介し、コンピュータに提供される。前記プログラムを記録する記憶媒体としては、CD−ROM以外に、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、不揮発性メモリカード等を用いることができる。他方、前記プログラムの伝送媒体としては、プログラム情報を搬送波として伝搬させて供給するためのコンピュータネットワーク(LAN、インターネットの等のWAN、無線通信ネットワーク等)システムにおける通信媒体を用いることができる。また、この際の通信媒体としては、光ファイバ等の有線回線や無線回線などが挙げられる。
また、コンピュータが供給されたプログラムを実行することにより各実施形態に係るX線画像処理装置の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)或いは他のアプリケーションソフト等と共同して各実施形態に係るX線画像処理装置の機能が実現される場合や、供給されたプログラムの処理の全て、或いは一部がコンピュータの機能拡張ボードや機能拡張ユニットにより行われて各実施形態に係るX線画像処理装置の機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発明に含まれる。
100、200、300:X線画像処理装置(放射線画像処理装置)
101:画像入力部
102:多重解像度分解部
103:係数変更部
104:エッジ/ノイズ判定部
105:多重解像度再構成部
106:画像出力部
107:前フレームエッジ情報入力部
108:撮影条件入力部
109:エッジ情報記憶部
110:動き補償部
201:コントロールPC
202:平面検出器(撮像素子)
203、231:CPU
204、232:RAM
205、233:ROM
206:入力部
207:表示部(操作モニタ)
208、234:記憶部
209:表示部(リアルタイムモニタ)
211:HDD
212:ネットワークインタフェース(NIF)
221、223:バス
222:光ファイバー
230:画像処理部
301:前処理部
302:前フレーム記憶部
303:動き量作成部
304:動き量記憶部
305:後処理部
701:センサ駆動条件入力部
901:画像処理条件入力部
101:画像入力部
102:多重解像度分解部
103:係数変更部
104:エッジ/ノイズ判定部
105:多重解像度再構成部
106:画像出力部
107:前フレームエッジ情報入力部
108:撮影条件入力部
109:エッジ情報記憶部
110:動き補償部
201:コントロールPC
202:平面検出器(撮像素子)
203、231:CPU
204、232:RAM
205、233:ROM
206:入力部
207:表示部(操作モニタ)
208、234:記憶部
209:表示部(リアルタイムモニタ)
211:HDD
212:ネットワークインタフェース(NIF)
221、223:バス
222:光ファイバー
230:画像処理部
301:前処理部
302:前フレーム記憶部
303:動き量作成部
304:動き量記憶部
305:後処理部
701:センサ駆動条件入力部
901:画像処理条件入力部
Claims (11)
- 撮影された複数のフレーム画像を入力する画像入力部と、
前記画像入力部から入力されたt(tは1以上の整数)枚目のフレーム画像を複数の周波数帯域に分割して、各周波数帯域における当該t枚目のフレーム画像の係数群を出力する分解部と、
前記フレーム画像を撮影した際の放射線の線量に応じて、前記t枚目のフレーム画像を基準としてk(kは0以上の整数)フレーム前までの前記各周波数帯域に対応したエッジ情報群を利用することを決定する決定部と、
前記分解部から出力された前記t枚目のフレーム画像の係数群と前記決定部で決定されたエッジ情報群とに基づいて、前記t枚目のフレーム画像における前記各周波数帯域のエッジとノイズを判定する判定部と、
前記t枚目のフレーム画像における動き補償量を算出する動き補償部と、
前記判定部により判定されたエッジ及びノイズの情報と前記動き補償部による算出された動き補償量とに基づいて、前記分解部から出力された前記t枚目のフレーム画像の係数群を変更し出力を行う係数変更部と、
前記係数変更部から出力された前記t枚目のフレーム画像の係数群に基づいて、当該t枚目のフレーム画像を再構成する再構成部と、
前記再構成部で再構成された前記t枚目のフレーム画像の出力を行う画像出力部と
を有することを特徴とする放射線画像処理装置。 - 前記決定部は、前記放射線の線量が低線量になるほど前記kの値を大きくし、前記放射線の線量が高線量になるほど前記kの値を小さくすることを特徴とする請求項1に記載の放射線画像処理装置。
- 前記決定部は、前記放射線の線量に係る撮影条件に応じて、前記kの値を決定することを特徴とする請求項1に記載の放射線画像処理装置。
- 前記撮影条件は、放射線発生装置の管電流及び管電圧、放射線のパルス幅、被写体の厚み、被写体の撮影部位、撮影フレームレート、撮影モード、並びに、放射線の輝度値のうちの少なくともいずれかを含むものであることを特徴とする請求項3に記載の放射線画像処理装置。
- 前記決定部は、前記撮影条件に加えて、前記放射線の線量に係る、前記フレーム画像の撮像を行うセンサの駆動条件に応じて、前記kの値を決定することを特徴とする請求項3又は4に記載の放射線画像処理装置。
- 前記決定部は、前記撮影条件、及び前記センサの駆動条件に加えて、前記放射線の線量に係る画像処理条件に応じて、前記kの値を決定することを特徴とする請求項5に記載の放射線画像処理装置。
- 前記画像処理条件は、前記分解部における前記周波数帯域のレベルを含むものであり、
前記決定部は、前記周波数帯域が高周波になるほど前記kの値を大きくし、前記周波数帯域が低周波になるほど前記kの値を小さくすることを特徴とする請求項6に記載の放射線画像処理装置。 - 前記動き補償部で前記動き補償量を算出する際に用いるt−1枚目のフレーム画像を含む前フレーム画像を記憶する前フレーム記憶部を更に有することを特徴とする請求項1に記載の放射線画像処理装置。
- 前記動き補償部で算出した前記動き補償量を記憶する動き量記憶部を更に有することを特徴とする請求項1に記載の放射線画像処理装置。
- 前記動き補償部は、前記決定部で決定されたエッジ情報群に対応した動き補償量を算出し、
前記係数変更部は、前記kフレーム分の前記エッジ情報群及び前記動き補償量を入力し、前記係数群の変更を行う際に、前記t枚目のフレーム画像に近い前記エッジ情報群及び前記動き補償量ほど当該変更に対する影響を強くすることを特徴とする請求項1に記載の放射線画像処理装置。 - 撮影された複数のフレーム画像を入力するステップと、
前記入力されたt(tは1以上の整数)枚目のフレーム画像を複数の周波数帯域に分割して、各周波数帯域における当該t枚目のフレーム画像の係数群を出力するステップと、
前記フレーム画像を撮影した際の放射線の線量に応じて、前記t枚目のフレーム画像を基準としてk(kは0以上の整数)フレーム前までの前記各周波数帯域に対応したエッジ情報群を利用することを決定するステップと、
前記t枚目のフレーム画像の係数群と前記決定されたエッジ情報群とに基づいて、前記t枚目のフレーム画像における前記各周波数帯域のエッジとノイズを判定するステップと、
前記t枚目のフレーム画像における動き補償量を算出するステップと、
前記エッジ及び前記ノイズの情報と前記動き補償量とに基づいて、前記t枚目のフレーム画像の係数群を変更し出力を行うステップと、
前記変更された前記t枚目のフレーム画像の係数群に基づいて、当該t枚目のフレーム画像を再構成するステップと、
前記再構成された前記t枚目のフレーム画像の出力を行うステップと
を有することを特徴とする放射線画像処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007058888A JP2008220414A (ja) | 2007-03-08 | 2007-03-08 | 放射線画像処理装置及び放射線画像処理方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007058888A JP2008220414A (ja) | 2007-03-08 | 2007-03-08 | 放射線画像処理装置及び放射線画像処理方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008220414A true JP2008220414A (ja) | 2008-09-25 |
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ID=39839729
Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2007
- 2007-03-08 JP JP2007058888A patent/JP2008220414A/ja active Pending
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