JP2008217635A - 磁気インク文字読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】規格が異なる磁気インク文字であっても精度良く読取を行うことのできる磁気インク文字読取装置を提案すること。
【解決手段】磁気インク文字読取装置70の信号処理部80は、磁気インク文字の規格に対応した特定の周波数帯を通過させる第1、第2帯域フィルタ回路81、82と、これら第1、第2帯域フィルタ回路81、82の通過周波数帯域を包含する通過周波数帯を備えた第3帯域フィルタ回路83とを備えている。小切手4の先頭の磁気インク文字4A(1)から得られる磁気ヘッド54の読取信号波形S1は第3帯域フィルタ回路83を介した後に文字認識回路86で文字認識され、判別された規格に応じてスイッチ回路84が選択した帯域フィルタ回路を用いて以後の文字認識が行われる。規格に応じた周波数通過帯域を備えたフィルタを選択することによりノイズが確実に除去された読取信号波形に基づき文字認識を精度良く行うことができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、磁気インク文字の情報を読み取る磁気インク文字読取装置に関する。さらに詳しくは、磁気インク文字を読み取って得られた読取信号波形からノイズを除去することが可能な磁気インク文字読取装置に関する。
銀行などの金融機関においては、持ち込まれた小切手、手形などの小切手類(有価証券類)を磁気インク文字読取装置に掛けて、それらの磁気インク文字および表面画像を読み取り、読取結果に応じて小切手類の仕分け作業などを行っている。また、近年においては電子決済の普及に伴って、読み取った画像データ、磁気インク文字をコンピュータ処理して、小切手類をコンピュータにより管理することも行われている。特許文献1にはこのような小切手読取装置が開示されている。
特開2004−206362号公報
磁気インク文字の読み取り精度を向上させるためには、磁気ヘッドから出力される読取信号波形からノイズ成分を除去する必要がある。磁気インク文字の読取信号波形に含まれる周波数成分は、磁気インク文字の規格(フォント)に応じて特定の周波数帯に限られている。したがって、読取対象の磁気インク文字の規格に対応する周波数通過帯域を備えたフィルタに磁気ヘッドの読取信号波形をかけることにより、ノイズ成分を除去して読み取り精度を向上させることができる。
しかし、磁気インク文字にはフォントの異なる複数の規格が存在しており、規格が異なると読取信号波形に含まれる周波数成分の周波数帯が異なる。従って、汎用性を持たせるためには広帯域フィルタを用いてノイズ成分を除去せざるを得ず、読み取り精度の向上に限界がある。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、規格の異なる磁気インク文字を精度良く読み取ることのできる磁気インク文字読取装置を提案することにある。また、そのような磁気インク文字読取装置を備えた小切手読取装置を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の磁気インク文字読取装置は、磁気インク文字を読み取るための磁気ヘッドと、この磁気ヘッドの読取信号波形からノイズ周波数成分を除去するための複数の帯域フィルタと、これら複数の帯域フィルタから、読み取り対象の規格に応じて一つの帯域フィルタを選択するためのフィルタ選択手段と、このフィルタ選択手段によって選択されている帯域フィルタを通すことによりノイズ周波数成分が除去された後の前記読取信号波形を、磁気インク文字認識用の基本波形データと照合して、当該読取信号波形に対応する磁気インク文字を認識する文字認識手段とを有していることを特徴とする。
本発明の磁気インク文字読取装置は複数の帯域フィルタを備えているので、読取対象の磁気インク文字の規格に合った周波数通過帯域を備えたフィルタを用いて磁気ヘッドの読取信号波形からノイズ成分を除去することにより、各規格の磁気インク文字の読取精度を上げることができる。
ここで、フィルタの選択は手動操作によって行うことができる。この場合には、前記フィルタ選択手段は、前記複数の帯域フィルタの一つを選択するための手動スイッチを備えた構成とされる。読み取り対象となる磁気インク文字の規格が予め判明している場合等には、オペレータが手動操作スイッチにより規格に合った帯域フィルタを選択することにより、ノイズ成分を適切に除去することができる。
また、読取対象の磁気インク文字の規格が予め分からない場合には、各規格の周波数帯域を包含する広い周波数通過帯域を備えた広帯域フィルタを用いて最初の磁気インク文字を読み取ることにより規格を判別し、判別結果に基づき使用する帯域フィルタを自動的に選択できるようにすればよい。すなわち、前記複数の帯域フィルタとして、磁気インク文字の規格に対応した周波数通過帯域を備えた少なくとも2つの帯域フィルタと、これらの帯域フィルタの周波数通過帯域を包含する周波数通過帯域を備えた広帯域フィルタとを用意しておき、前記フィルタ選択手段は、前記広帯域フィルタを選択した状態に初期設定されており、前記文字認識手段による認識結果に基づき、認識された磁気インク文字の規格に対応する周波数帯域を備えた帯域フィルタに選択を切り換えるようにすればよい。
また、前記文字認識手段は、磁気インク文字の規格に対応した少なくとも2つの基本波形データ群を備え、前記文字認識手段による認識結果に基づき、認識された磁気インク文字の規格に対応する前記基本波形データ群を選択できるようにすればよい。文字認識をする際、全ての基本波形データとのマッチングをすることなく、選択した基本波形データ群からマッチングするため、負担が少ない上、処理時間が短縮できる。
この場合において、例えば1枚の小切手に担持されている磁気インク文字の読取終了毎に、使用するフィルタを広帯域フィルタに戻すようにすれば、規格の異なる磁気インク文字が印刷されている小切手が混在している場合においても、各小切手の磁気インク文字を精度良く読み取ることができる。このようにするために、前記フィルタ選択手段は、前記広帯域フィルタから前記帯域フィルタに選択を切り換えた後、前記磁気ヘッドにより各磁気インク文字の読取動作が予め定めた時間間隔で継続して行なわれている間は、前記帯域フィルタの選択の切り換え動作を行わず、当該読取動作が途絶えると、前記広帯域フィルタを選択した初期状態に戻るようにすればよい。
また、磁気インク文字の規格を判別する動作を正確に行うためには、前記磁気ヘッドにより読み取られる磁気インク文字を光学的に読み取る画像読取手段と、この画像読取手段によって読み取った文字画像に基づき前記磁気インク文字の規格を判別する判別手段とを配置しておき、前記文字認識手段によって認識された規格と前記判別手段によって判別された規格が一致しない場合には、前記磁気ヘッドによる読取動作を中止することが望ましい。
文字認識手段と判別手段とによって判別された規格が相違している場合には、磁気インク文字が印刷された紙媒体の表面が、例えば、皺や汚れによって、磁気インク文字を読み取るのに不適切な状態になっており、そこに担持された情報を正確に読み取ることができない可能性が高い。従って、磁気ヘッドによる読取動作を中止して、その処理をオペレータに委ねることができる。
次に、本発明による小切手処理装置は、小切手類を搬送する搬送路と、この搬送路に沿って搬送される小切手類に担持されている磁気インク文字を読み取るための磁気ヘッドを備えた磁気インク文字読取装置とを有し、当該磁気インク文字読取装置は上記の磁気インク文字読取装置であることを特徴とする。本発明の小切手処理装置によれば、磁気インク文字によって小切手に印刷されている決済機関や口座番号等の情報を正確に読み取って、処理することができる。
本発明の磁気インク文字読取装置によれば、読取対象の磁気インク文字の規格に合った帯域フィルタを選択して用いることにより、各規格の磁気インク文字を精度良く読み取ることができる。
また、本発明の小切手処理装置によれば、小切手に印刷されている磁気インク文字から決済機関や口座番号等の情報を正確に読み取って処理することができる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した磁気インク文字読取装置が搭載されている小切手読取装置の実施の形態を説明する。
(全体構成)
図1は本実施の形態に係る小切手読取装置の外観斜視図である。小切手読取装置1は、本体ケース2と、この上側に被せた蓋ケース3とを備えており、この内部に各部品が組み込まれた構成となっている。蓋ケース3には細幅の垂直溝からなる小切手4の搬送路5が形成されている。搬送路5は上から見た場合に全体としてU形状をしており、直線状の上流側搬送路部分6と、これに連続する湾曲状搬送路部分7と、これに連続する僅かに屈曲した下流側搬送路部分8とを備えている。
上流側搬送路部分6の上流端は広幅の垂直溝からなる小切手挿入部9に連通している。下流側搬送路部分8の下流端は、左右に分岐した分岐路10a、10bを介して、それぞれ広幅の垂直溝からなる第1および第2小切手収納部11、12に繋がっている。
読取対象の小切手4は、その表面4aの下端部分に磁気インク文字列4Aが印刷されている。磁気インク文字列4Aは複数の磁気インク文字4A(1)〜4A(n)からなり、決済機関や口座番号、小切手のシリアル番号などを特定している。また、表面4aには、所定の模様の背景に、金額、振出人、番号、サインなどが記載されており、裏面4bには裏書き欄などが設けられている。
図2は小切手読取装置1の内部構造を示す説明図である。この図に示すように、小切手挿入部9には、ここに積層状態で挿入された小切手4を搬送路5に向けて送り出すための繰り出しローラ13と、小切手4を繰り出しローラ13に押し付けるための押し付け部材14が配置されている。繰り出しローラ13によって繰り出された小切手4を搬送路5に送り出すための送り出し通路15には、1枚ずつに分離して搬送路5に送り出すための分離機構として、分離パッド16と、分離ローラ17およびリタードローラ18からなる分離ローラ対が配置されている。繰り出しローラ13、分離ローラ17および押し付け部材14は、例えば、共通の送り出しモータ19によって駆動されるようになっている。
小切手4を搬送路5に沿って搬送する搬送機構は、搬送モータ21と、この搬送モータ21の回転軸に取り付けた駆動プーリ22と、搬送路5に沿って配置されている搬送ローラ31〜37と、各搬送ローラ31〜37に押し付けられて連れ回りする押えローラ41〜46および第2排出ローラ47とを備えている。第2排出ローラ47の回転は、伝達歯車48を介して、第1排出ローラ49に伝達されるようになっている。また、搬送モータ21の回転を各搬送ローラ31〜37に伝達するための無端ベルト23を備えている。
搬送ローラ31〜34は、上流側搬送路部分6における上流端、その中程の位置、および湾曲状搬送路部分7との境界位置にそれぞれ配置されている。搬送ローラ35は湾曲状搬送路部分7における下流側の位置に配置されている。搬送ローラ36は、下流側搬送路部分8における中程の位置に配置されており、搬送ローラ37は第2小切手収納部12へ続く分岐路10bに配置されている。第1排出ローラ49、第2排出ローラ47は、それぞれ、第1、第2小切手収納部11、12の上流位置に配置されている。
上流側搬送路部分6における搬送ローラ31、32の間には、磁気インク文字着磁用の磁石51が配置されている。搬送ローラ32、33の間には、表面画像読取手段としての表面側コンタクトイメージスキャナ52および裏面画像読取手段としての裏面側コンタクトイメージスキャナ53が配置されている。搬送ローラ33、34の間には、磁気インク文字読取用の磁気ヘッド54が配置されている。
下流側搬送路部分8における搬送ローラ36の下流側には、「電子決済済み」などの印字を行うための印刷機構59が配置されている。印刷機構59は小切手4に押圧される印刷位置と、この印刷位置から後退した待機位置の間を、駆動用モータ(図示せず)によって移動可能となっている。印刷機構59は、プランジャにより押されて小切手4に印刷するようなスタンプ機構でもよい。
繰り出しローラ13によって搬送路5へと繰り出された小切手4は、搬送路5に沿って搬送されながら、表面側コンタクトイメージスキャナ52および裏面側コンタクトイメージスキャナ53によって表裏の画像が読み取られ、次に、磁気ヘッド54によって表面に印刷されている磁気インク文字列4Aが読み取られる。これらの情報が正常に読み取られた小切手4は分岐路10aを介して第1小切手収納部11に排出される。情報が正常に読み取れなかった小切手4は分岐路10bを介して第2小切手収納部12に排出される。
(磁気インク文字読取装置)
図3は小切手処理装置1に搭載されている磁気インク文字読取装置の制御系を示す概略ブロック図である。この図に示すように、磁気インク文字読取装置70は、磁気ヘッド54と、磁気ヘッド54の読取信号波形を処理して磁気インク文字を認識する信号処理部80とを備えている。
信号処理部80は、磁気ヘッド54の読取信号波形S1からノイズ周波数成分を除去するために用いる第1帯域フィルタ回路81、第2帯域フィルタ回路82および第3帯域フィルタ回路83と、これら第1〜第3帯域フィルタ回路81〜83の一つを選択するスイッチ回路84とを備えている。磁気ヘッド54から出力される読取信号波形S1は、スイッチ回路84によって選択されている帯域フィルタ回路を介してノイズ周波数成分が除去され、ノイズ周波数成分が除去された後の読取信号波形S2がADコンバータ85に供給される。
読取信号波形S2はADコンバータ85を介してデジタル信号に変換された後に、文字認識回路86に供給される。文字認識回路86は、パターンマッチング部87とMICR(Magnetic Ink Character Recognition)文字テンプレート88とを備えている。パターンマッチング部87では、ノイズ周波数成分が除去されてデジタル化された読取信号波形S3とMICR文字テンプレート88に記憶保持されている磁気インク文字認識用の基本波形データとを照合して、読取信号波形S3に対応する磁気インク文字を認識して出力する。また、認識された磁気インク文字の規格(フォント)をスイッチ回路84に出力する。
ここで、第1〜第3帯域フィルタ回路81〜83の特性(周波数通過帯域)について説明する。小切手4に印刷されている磁気インク文字4Aの規格としては複数種類の規格がある。代表的な規格は、E13Bフォントを用いた規格およびCMC7フォントを用いた規格である。E13Bフォントを用いた規格は、北米を中心に広く流通している小切手に使用されており、CMC7フォントを用いた規格は、欧州および南米で広く流通している小切手に使用されている。文字テンプレート88には、基本波形データ群として、E13Bフォントの規格のものと、CMC7フォントの規格のもの、その他のフォントのものなどがメモリなどに記憶され、用意されている。
図4(a)および(c)にはこれら2種類のフォントを示してある。また、図4(b)および(d)には、磁気ヘッド54によって、これら2種類のフォントによる数字の「2」を読み取った場合に得られる読取信号波形S1の例を示してある。
磁気インク文字は、規格に応じて読取信号波形に含まれる周波数成分が特定の周波数帯域に限られている。例えば、図5に示すように、E13Bフォントを用いた規格の読取信号波形の周波数成分がf1〜f3の周波数帯に含まれているものとすると、CMC7フォントを用いた規格の読取信号波形の周波数成分は、全体として高い周波数の側にシフトしたf2〜f4の周波数帯に含まれている。
本例では、第1帯域フィルタ回路81の帯域通過特性を図5の折れ線B1で示すように、E13Bフォントに含まれる周波数帯域成分を通過させることができるように設定してあり、第2帯域フィルタ回路82の帯域通過特性を図5の折れ線B2で示すように、CMC7フォントに含まれる周波数帯域成分を通過させることができるように設定してある。これに対して、第3帯域フィルタ回路83の帯域通過特性は、図5の折れ線B3で示すように、これら双方の通過周波数帯域を包含する広帯域特性に設定されている。
なお、E13Bフォントを用いた規格およびCMC7フォントを用いた規格以外の規格の磁気インク文字に対応できるようにするためには、帯域フィルタ回路の数を対応規格に応じて増やせばよい。また、それらを包含するように、第3帯域フィルタ回路の周波数通過帯域を設定すればよい。
(磁気インク文字の読取動作)
図6は1枚の小切手4に印刷されている磁気インク文字列4Aの読取動作を示す概略フローチャートである。このフローチャートに従って、信号処理部80における磁気インク文字4Aの認識動作を説明する。
まず、初期状態においては、スイッチ回路84は第3帯域フィルタ回路83を選択した切替状態にある(ステップST1)。磁気ヘッド54が、搬送路5に沿って搬送されてきた小切手4の先頭の磁気インク文字4A(1)を読み取ると、その読取信号波形S1は第3帯域フィルタ回路83に入力され、読取信号波形S1から、その周波数通過帯域f1〜f4以外の周波数成分がノイズ成分として除去される(ステップST2、ST3)。
文字認識回路86では、第3帯域フィルタ回路83を介して供給された読取信号波形S3を磁気インク文字認識用の基本波形データとを照合して、文字認識を行い、文字認識結果を出力する(ステップST4、ST5)。この処理に時間が掛かる場合は、小切手4の先頭の磁気インク文字4A(1)を読み取った後、送り出しモータ19と搬送モータ21を低速または一旦停止し、文字認識結果を出力できた後通常の搬送速度に戻し、磁気インク文字4A(2)〜4A(n)を読むようにすればよい。この際、一旦全ての磁気文字4A(1)〜4A(n)の読取信号波形S1を読み込んでメモリ等に記憶させた後、処理を行うようにしてもよい。メモリに十分な容量があれば、読み取りの速度を遅くする必要がない。
先頭の磁気インク文字の認識の際には、文字認識回路86から出力される規格情報がスイッチ回路84に供給される。スイッチ回路84は、供給された規格情報に基づき、第1〜第3帯域フィルタ回路81〜83から一つの帯域フィルタ回路を選択する(ステップST6)。先頭の磁気インク文字4A(1)の規格がE13Bフォントを使用した規格であれば第1帯域フィルタ回路81を選択し(ステップST7)、CMC7フォントを使用した規格であれば第2帯域フィルタ回路82を選択する(ステップST8)。また、それ以外のフォントを使用した規格と判別された場合には、第3帯域フィルタ回路83を選択する(ステップST9)。このとき、文字認識回路86は先頭の磁気インク文字4A(1)の文字認識結果より、文字テンプレート88から、基本波形データ群として、E13Bフォントの規格のもの、または、CMC7フォントの規格のもの、その他の規格のもの、のいずれかの基本波形データ群を選択する。以降、同一の小切手4においては、選択された基本データ群を用いる。
この後は、1枚の小切手4に印刷されている磁気インク文字列4Aの各磁気インク文字4A(2)〜4A(n)を読み終えるまでは、スイッチ回路84による帯域フィルタ回路の切替動作は行われず、選択された帯域フィルタ回路が使用される。最後の磁気インク文字4A(n)の読み取りが終了した後は、スイッチ回路84は第3帯域フィルタ回路83を選択した初期状態に戻る。
なお、ステップST10における最後の磁気インク文字4A(n)の読み取りが終了したか否かの判断は、例えば、磁気ヘッド54により各磁気インク文字4Aの読取動作が予め定めた時間間隔で継続して行なわれているか否かで判断することができる。予め定めた時間間隔内に次の磁気インク文字4Aを読み込んでいれば、1枚の小切手4に印刷された磁気インク文字4Aを読み取り中であると判断できる。一方、次の磁気インク文字4Aを読み込むまでの間に予め定めた時間間隔を経過した場合には、最後の磁気インク文字4A(n)の読み取りが終了し、次に搬送されてきた小切手4の先頭の磁気インク文字4A(1)を読み込むまでの待機状態になっているものと判断できる。
また、小切手読取装置1が処理する小切手4に印刷されている磁気インク文字4Aの規格が予め判っている場合には、オペレータが手動で第1〜第3帯域フィルタ回路81〜83のうちの一つを選択できるようにしてもよい。例えば、図3において想像線で示すように手動操作スイッチ89を配置しておき、オペレータが手動操作スイッチ89を操作して帯域フィルタを選択できるようにすることができる。この場合には、例えば、手動操作による帯域フィルタ回路の選択を、文字認識回路86による規格判別に優先させるなどの処理を行うようにすればよい。この際、基本波形データ群も選択しておくことができる。
以上説明したように、本例の小切手処理装置1では、先頭の磁気インク文字4A(1)の規格に基づいて、2文字目以降は最適な帯域フィルタ回路が選択される。従って、読取信号波形からノイズ周波数成分を適切に除去することができるので、文字認識の精度が向上する。
また、第3帯域フィルタ回路83を備えているので、規格に対応した帯域フィルタ回路を備えていない場合でも、一定レベルのノイズ周波数成分の除去が可能になっている。
(磁気インク文字読取装置の変形例1)
上記の磁気インク文字読取装置70の信号処理部80は、磁気ヘッド54の読取信号波形からノイズを除去するために帯域フィルタ回路を用いているが、ソフトウエアによってノイズ除去用のフィルタを構成することもできる。
図7はソフトウエアを用いて帯域フィルタを構成した信号処理部を備えた磁気インク文字読取装置の例を示す概略ブロック図である。なお、図においては図3に示す各部と対応する部位には同一の符号を付し、それらの説明を省略する。
本例の磁気インク文字読取装置70Aでは、磁気ヘッド54の読取信号波形C1をデジタル化した後に、ファーストフーリエ変換回路91において、読取信号波形に含まれている周波数成分D1が算出される。算出された周波数成分D1は、フィルタ選択回路90が帯域フィルタライブラリ92から選択した一つの帯域フィルタ93を用いて特定の周波数帯域以外の周波数成分がノイズとして除去される。帯域フィルタ93を介してノイズが除去された後の周波数成分D2は、逆ファーストフーリエ変換回路94において読取信号波形C2に戻し、当該読取信号波形C2を用いて文字認識回路86は文字認識を行う。文字認識回路86からは規格情報が出力される。なお、読取信号波形C2はイメージであり、実際にはデジタル信号である。
なお、ソフトウエアを用いて構成した磁気インク文字読取装置70Aでも、磁気インク文字4Aの認識動作は図6に示したフローチャートと同様である。
(磁気インク文字読取装置の変形例2)
次に、上記の小切手読取装置1は小切手4の表面画像を読み取る表面側コンタクトイメージスキャナ52を備えている。また、この表面側コンタクトイメージスキャナ52は、磁気ヘッド54よりも搬送路5の上流側に配置されている。そこで、磁気インク文字読取装置70において規格に対応する帯域フィルタ回路を選択する際に、表面側コンタクトイメージスキャナ52の読取画像を利用することもできる。
図8は、表面側コンタクトイメージスキャナの読取画像を利用した磁気インク文字読取装置を示す概略ブロック図である。この図においても、図3に示した構成例と共通する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
本例では、表面側コンタクトイメージスキャナ52で読み取った画像情報から磁気インク文字4Aの規格を判別する判別回路95を備えている。判別回路95によって判別した規格情報はスイッチ回路84に入力される。判別回路95としては、例えば、磁気インク文字4Aの先頭の文字部分の画像から文字を認識するためのOCR(Optical Character Reader)を用いて構成できる。
磁気インク文字読取装置70Bでは、磁気インク文字4Aの認識動作は基本的には、図6に示す動作と同一であるが、先頭の磁気インク文字4A(1)から規格情報が得られたステップST6において、磁気インク文字4A(1)の規格情報と判別回路95から得られている規格情報とを照合する点で異なる。両方の規格情報が一致している場合には、スイッチ回路84は当該規格情報に基づいて帯域フィルタ回路の切替を行う。しかるに、不一致の場合には、動作中断信号がスイッチ回路84から出力される。小切手処理装置1は、この動作中断信号の発生を確認すると、例えば、磁気ヘッド54による磁気インク文字4Aの読取動作を中止し、小切手4を第2小切手収納部12へ排出し、読取動作に異常が発生した旨の警告表示を行う。
文字認識回路86と判別回路95による規格が相違している場合としては、小切手4の表面4aが、例えば皺や汚れによって、磁気インク文字4Aを読み取るのに不適切な状態になっており、そこに担持された情報を正確に読み取ることができない場合がある。従って、磁気ヘッド54による読取動作を中止して、その処理をオペレータに委ねることが望ましい。
なお、表面側コンタクトイメージスキャナ52を利用する構成を、図7に示した磁気インク文字読取装置70Aに採用できることは勿論である。この場合には、判別回路95から出力される規格情報をフィルタ選択回路90に入力すればよい。
(その他の実施の形態)
上記の小切手処理装置に搭載した磁気インク文字読取装置は文字認識回路86を備えているが、文字認識回路86は小切手処理装置1に接続されたホストコンピュータの側に搭載されていてもよい。この場合には、先頭の磁気インク文字4A(1)のノイズ周波数成分除去後の読取信号波形S2をホストコンピュータに送信し、ホストコンピュータから返信されてくる規格情報に基づいて帯域フィルタ回路を選択すればよい。
また、上記の例は小切手処理装置についてのものであるが、小切手以外の印刷媒体から磁気インク文字を読み取るために本発明を同様に適用できることは勿論である。
本発明を適用した小切手読取装置の外観斜視図である。 図1の小切手読取装置の内部構造を示す説明図である。 内蔵されている磁気インク文字読取装置の制御系のブロック図である。 磁気インク文字の代表的な規格を示すものである。 帯域フィルタの特徴を説明するための模式図である。 磁気インク文字の認識動作を示すフローチャートである。 図4の磁気インク文字読取装置の別の例の制御系を示すブロック図である。 表面側コンタクトイメージスキャナの読取画像を利用した磁気インク文字読取装置の制御系を示すブロック図である。
符号の説明
1 小切手読取装置、2 本体ケース、3 蓋ケース、4 小切手、5 搬送路、6 上流側搬送路部分、7 湾曲状搬送路部分、8 下流側搬送路部分、9 小切手挿入部、10a,10b 分岐路、11 第1小切手収納部、12 第2小切手収納部、13 小切手送り出し機構、14 第1ガイド面、15 第2ガイド面、17 小切手送り出し通路、21 搬送モータ、22 駆動ローラ、23 無端ベルト、24〜27 ガイドローラ、31〜37 搬送ローラ、41〜46 押えローラ、47 第2排出ローラ、48 伝達歯車、49 第1排出ローラ、51 磁石、52 表面側コンタクトイメージスキャナ、53 裏面側コンタクトイメージスキャナ、54 磁気ヘッド、59 印刷機構、70,70A,70B 磁気インク文字読取装置、80 信号処理部、81 第1帯域フィルタ回路、82 第2帯域フィルタ回路、83 第3帯域フィルタ回路、84 スイッチ回路、85 ADコンバータ、86 文字認識回路、87 パターンマッチング部、88 MICR文字テンプレート、89 手動操作スイッチ、90 フィルタ選択回路、91 ファーストフーリエ変換回路、92 帯域フィルタライブラリ、93 帯域フィルタ、94 逆ファーストフーリエ変換手段、95 判別回路、S1,S2,S3,C1,C2 読取信号波形、D1,D2 読取信号波形の周波数成分

Claims (7)

  1. 磁気インク文字を読み取るための磁気ヘッドと、
    この磁気ヘッドの読取信号波形からノイズ周波数成分を除去するための複数の帯域フィルタと、
    これら複数の帯域フィルタから、読み取り対象の規格に応じて一つの帯域フィルタを選択するためのフィルタ選択手段と、
    このフィルタ選択手段によって選択されている帯域フィルタを通すことによりノイズ周波数成分が除去された後の前記読取信号波形を、磁気インク文字認識用の基本波形データと照合して、当該読取信号波形に対応する磁気インク文字を認識する文字認識手段とを有していることを特徴とする磁気インク文字読取装置。
  2. 前記フィルタ選択手段は、前記複数の帯域フィルタの一つを選択するための手動スイッチを備えていることを特徴とする請求項1に記載の磁気インク文字読取装置。
  3. 前記複数の帯域フィルタには、磁気インク文字の規格に対応した周波数通過帯域を備えた少なくとも2つの帯域フィルタと、これらの帯域フィルタの周波数通過帯域を包含する周波数通過帯域を備えた広帯域フィルタとが含まれており、
    前記フィルタ選択手段は、前記広帯域フィルタを選択した状態に初期設定されており、前記文字認識手段による認識結果に基づき、認識された磁気インク文字の規格に対応する周波数帯域を備えた帯域フィルタに選択を切り換えることを特徴とする請求項1に記載の磁気インク文字読取装置。
  4. 前記文字認識手段は、磁気インク文字の規格に対応した少なくとも2つの基本波形データ群を備え、
    前記文字認識手段による認識結果に基づき、認識された磁気インク文字の規格に対応する前記基本波形データ群を選択することを特徴とする請求項3に記載の磁気インク文字読取装置。
  5. 前記フィルタ選択手段は、前記広帯域フィルタから前記帯域フィルタに選択を切り換えた後は、前記磁気ヘッドにより各磁気インク文字の読取動作が予め定めた時間間隔で継続して行なわれている間は、前記帯域フィルタの選択の切り換え動作を行わず、当該読取動作が途絶えると、前記広帯域フィルタを選択した初期状態に戻ることを特徴とする請求項3または4に記載の磁気インク文字読取装置。
  6. 前記磁気ヘッドにより読み取られる磁気インク文字を光学的に読み取る画像読取手段と、
    この画像読取手段によって読み取った文字画像に基づき前記磁気インク文字の規格を判別する判別手段とを有しており、
    前記文字認識手段によって認識された規格と前記判別手段によって判別された規格が一致しない場合には、前記磁気ヘッドによる読取動作を中止することを特徴とする請求項3ないし5のうちのいずれかに記載の磁気インク文字読取装置。
  7. 小切手類を搬送する搬送路と、
    この搬送路に沿って搬送される小切手類に担持されている磁気インク文字を読み取るための磁気ヘッドを備えた磁気インク文字読取装置とを有し、
    当該磁気インク文字読取装置は請求項1ないし6のうちのいずれかの項に記載の磁気インク文字読取装置であることを特徴とする小切手処理装置。
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