JP2008210191A - 情報機能提供装置、サービス提供方法及びサービス提供プログラム - Google Patents

情報機能提供装置、サービス提供方法及びサービス提供プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】異なる通信網間にオープンなAPIによるインタフェースを提供し、一方の通信網が有する通信情報や通信機能を他方の通信網でも利用し、その利用を適切に制御する。
【解決手段】情報機能提供装置3において、API関数ファイル321は、通信ノード11により提供されるサービスのサービス提供粒度に関連付けられ、Webサービス提供システム20に対してウェブサービスとして提供されるAPI関数をWSDLに従う記述文に対応付けて記憶する。Web対応処理部32は、Webサービス提供システム20からAPI関数により指定されるサービス要求を受信し、API関数ファイル321からWAPI関数に対応するWSDL記述文を検索する。シナリオサーバ30は、WSDL記述文に基づいて特定されるサービス提供粒度のサービスを選択する。IMS対応処理部31は、選択されたサービスを通信ノードに対して実行させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、通信網内の通信情報や通信機能を連携情報や連携機能としてウェブサービスに提供するための技術のうち特にAPI(Application Program Interface)により通信網での各種サービス提供を実施するための情報機能提供装置、サービス提供方法及びサービス提供プログラムに関する。
従来の技術としては、例えば、特許文献1において、ユーザを取り巻く状況の情報をコンテクスト情報として要求するアプリケーションに対し、コンテクスト情報を参照するためのAPIを予め規定しておき、そのAPIに基づいてコンテクスト情報をアプリケーションに提供するコンテクスト把握システムが開示されている。このコンテクスト把握システムによれば、動的な状況変化に対応してコンテクストの収集が行われ、サービス提供を継続することが可能となり、また、コンテクスト情報の生成部分がアプリケーションから隠蔽され、同じコンテクスト情報を用いた新たなアプリケーションの開発が容易になるとされている。
特許第3635319号公報
上記特許文献1のコンテクスト把握システムは、それぞれのサービスを実施するためのアプリケーションが当該コンテクスト把握システムにアクセスすることにより、それぞれのプロバイダによる特定のサービス提供を実施するシステムが構成される形態になっている。APIを利用した技術は、このように特定の用途に供せられる情報通信システムで実施され、主として企業内システムで実施されていたのがこれまでの実情である。
図10は、従来の情報通信システムにおけるアプリケーションサーバとデータベースとの接続形態を示した図である。この図に示すように、従来の情報通信システムでは、アプリケーションサーバ4に配備されているアプリケーション41が与信情報データベース12、位置情報データベース13、トラヒック情報データベース14及び設備情報データベース15を利用するため、それぞれのデータベースへの接続インタフェースを個別に備えている。また、アプリケーションサーバ5に配備されているアプリケーション51も与信情報データベース12、位置情報データベース13、トラヒック情報データベース14及び設備情報データベース15のそれぞれに対して個別の接続インタフェースを備えている。APIは、このような個別の接続インタフェースをそれぞれ構成するための一手段として利用され、特定用途の情報通信システムに用いられていたにとどまり、対象を特定しないオープンなAPIによる情報提供サービスの実用化は未だ確立されていない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、オープンなAPIによる情報提供サービスの実用化技術として、異なる通信網間にオープンなAPIによるインタフェースを提供し、一方の通信網が有する通信情報や通信機能を他方の通信網においても利用することを可能にする情報機能提供装置、サービス提供方法及びサービス提供プログラムを提供することを目的としている。
上記問題を解決するために、本発明は、通信ネットワークに接続する通信ノード装置と、情報ネットワークに接続するウェブサービス提供システムと、情報機能提供装置とを備えた情報通信システムにおける情報機能提供装置であって、前記通信ノードにより提供されるサービスのサービス提供粒度に関連付けられ、前記ウェブサービス提供システムに対してウェブサービスとして提供されるAPI関数を所定の情報インタフェースに従う記述文に対応付けて記憶するAPI関数記憶手段と、前記ウェブサービス提供システムから前記API関数により指定されるサービス要求を受信し、前記API関数記憶手段から前記API関数に対応する記述文を検索するウェブ対応処理手段と、前記ウェブ対応処理手段が検索する記述文に基づいて特定されるサービス提供粒度のサービスを選択するシナリオ処理手段と、前記シナリオ処理手段が選択するサービスを前記通信ノードに対して実行させるサービス実行手段と、を備えたことを特徴とする情報機能提供装置である。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記API関数に付加するオプションにより、前記サービス提供粒度が指定され、前記API関数記憶手段は、前記オプションが付加されたAPI関数に対応付けられる記述文を記憶しており、前記ウェブ対応処理手段は、前記サービス要求を指定するオプションが付加されたAPI関数に対応する前記記述文を検索することを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、ユーザに対するサービス提供粒度を特定するユーザ情報を記憶したコンテキストデータベースを備え、前記API関数記憶手段は、前記サービス提供粒度と前記API関数とに対応付けられる記述文を記憶しており、前記ウェブ対応処理手段は、前記サービス要求にユーザを特定する情報が含まれる場合、当該ユーザを特定する情報に基づいてコンテキストデータベースを検索し、検索したユーザ情報により特定されるサービス提供粒度を判定し、判定したサービス提供粒度と前記サービス要求により指定されるAPI関数とに基づいて前記API関数記憶手段から前記記述文を検索することを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記ユーザ情報は、当該ユーザに対するサービスの契約内容であることを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記ユーザ情報は、当該ユーザに提供されるサービスのサービスグレードの情報であることを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記ユーザ情報は、当該ユーザに対するサービス料金の情報であることを特徴とする。
また、本発明は、通信ネットワークに接続する通信ノード装置と、情報ネットワークに接続するウェブサービス提供システムと、情報機能提供装置とを備えた情報通信システムにおける情報機能提供装置におけるサービス提供方法であって、前記通信ノードにより提供されるサービスのサービス提供粒度に関連付けられ、前記ウェブサービス提供システムに対してウェブサービスとして提供されるAPI関数を所定の情報インタフェースに従う記述文に対応付けてAPI関数記憶手段に記憶させるステップと、前記ウェブサービス提供システムから前記API関数により指定されるサービス要求を受信するステップと、前記API関数記憶手段から前記API関数に対応する記述文を検索するステップと、前記ウェブ対応処理手段が検索する記述文に基づいて特定されるサービス提供粒度のサービスを選択するステップと、前記シナリオ処理手段が選択するサービスを前記通信ノードに対して実行させるステップと、を含むことを特徴とするサービス提供方法である。
また、本発明は、通信ネットワークに接続する通信ノード装置と、情報ネットワークに接続するウェブサービス提供システムと、情報機能提供装置とを備えた情報通信システムにおける情報機能提供装置のコンピュータに、前記通信ノードにより提供されるサービスのサービス提供粒度に関連付けられ、前記ウェブサービス提供システムに対してウェブサービスとして提供されるAPI関数を所定の情報インタフェースに従う記述文に対応付けてAPI関数記憶手段に記憶させるステップと、前記ウェブサービス提供システムから前記API関数により指定されるサービス要求を受信するステップと、前記API関数記憶手段から前記API関数に対応する記述文を検索するステップと、前記ウェブ対応処理手段が検索する記述文に基づいて特定されるサービス提供粒度のサービスを選択するステップと、前記シナリオ処理手段が選択するサービスを前記通信ノードに対して実行させるステップと、を実行させるためのサービス提供プログラムである。
本発明によれば、情報機能提供装置は、通信ノードにより提供されるサービスのサービス提供粒度に関連付けられ、ウェブサービス提供システムに対してウェブサービスとして提供されるAPI関数を所定の情報インタフェースに従う記述文に対応付けてAPI関数記憶手段に記憶させ、ウェブサービス提供システムから前記API関数により指定されるサービス要求を受信し、前記API関数記憶手段から前記API関数に対応する記述文を検索し、検索する記述文に基づいて特定されるサービス提供粒度のサービスを選択し、選択するサービスを通信ノードに対して実行させる構成とした。これにより、通信ネットワークと情報ネットワークの間にオープンなAPIによるインタフェースを提供することができ、通信ネットワークが有する通信情報や通信機能を情報ネットワークにおいても利用することが可能になる。さらに、API関数による当該サービスの指定におけるAPI粒度を制御することとしたので、通信ネットワークが有する通信情報や通信機能の情報ネットワーク側での利用を適宜制御することが可能となり、適正なサービス提供の実施を実現することができる。
<構成>
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態による情報通信システムの構成を示した図である。本情報通信システムは、図示のように通信ネットワーク1、情報ネットワーク2、情報機能提供装置3で構成され、以下に説明するように通信ネットワーク1内での各種サービス(通信ネットワーク1内にある通信情報や通信機能)を情報機能提供装置3が、情報ネットワーク2に接続される任意のシステムから通信ネットワーク1を利用可能とするオープンなAPIであるAPIインタフェース6を介して情報ネットワーク2側に提供する。
通信ネットワーク1は、通信事業者が所有ないし維持管理する通信網、例えば、携帯電話網等の移動通信網やIP(Internet Protocol)電話網等の固定通信網で構成されたネットワークであり、通信機能及び通信情報によりサービスを提供する所定の通信ノードを備えている。図示の通信ノード11は、かかる所定の通信ノードの一つを例示したものである。通信ノード11は、それぞれのサービスを実施するために必要なすべての通信情報及び通信機能を備えており、例えば、携帯電話網やIP電話網での通信を実現するテレコム機能等の通信機能も備えている。また、通信ノード11が有する通信情報には、それぞれの通信機能に関するすべての情報が含まれ、携帯電話網やIP電話網におけるテレコム情報、例えば、収容回線情報、IPアドレス情報、ネットワーク帯域情報、トラヒックデータ及び通信設備情報等の情報等が含まれている。
情報ネットワーク2は、Webシステムによって情報提供を実施するネットワークであり、インターネットを始めとするWebシステムを利用した情報通信網で構成され、Webサービスプロバイダ等が運営するWebサービス提供システム20−1〜20−n(以下、これらのいずれか1つを示す場合、前述したWebサービス提供システム20という)が接続されている。Webサービス提供システム20は、情報ネットワーク2を通じて情報提供サービス等の各種Webサービスをユーザに対して提供する。
情報機能提供装置3は、通信ネットワーク1と情報ネットワーク2の双方に接続し、APIインタフェース6を用いて、通信ネットワーク1の通信ノード11が保持する通信情報及び通信機能を、Webサービス提供システム20が通信ノード11と連携してユーザに提供する連携情報サービスの通信情報及び通信機能としてWebサービス提供システム20に提供する。例えば、APIインタフェース6を用いて通信ネットワーク1内の通信情報及び通信機能と情報ネットワーク2につながるWebサービス提供システムとの連携サービスを行い、それらの通信情報及び通信機能をAPI連携サービスとして提供、すなわち通信情報については、API連携情報として提供し、通信機能については、API連携機能として提供する。Webサービス提供システム20から情報機能提供装置3へのサービス要求と、情報機能提供装置3からWebサービス提供システム20への連携情報サービスの提供は、APIインタフェース6における所定の情報インタフェースであるWSDL(Web Services Description Language)で記述されたAPIの関数を用いることによって行われる。
すなわち、情報機能提供装置3は、WSDL記述のAPI関数(以下、API関数のWSDL記述文ともいう)を用いるという構成により、Webサービス提供システムやサービス要求先の通信ノードを特定しないオープンなAPIによるインタフェースをAPIインタフェース6として情報ネットワーク2のWebサービス提供システム20に提供する。APIインタフェース6においては、要求及び提供がなされる連携情報サービスを実施するネットワーク機能は、すべてWebサービス化、すなわち対応するWebサービスの機能に変換するものとし、それらのネットワーク機能は、通信ノード11の通信情報及び通信機能の提供サービスの内容を定義するWSDL記述のAPI関数で特定するものとする。このため、情報機能提供装置3は、通信ノード11の通信情報及び通信機能のそれぞれに予め所定のAPI関数を対応付けたAPI関数ファイルを備え、Webサービス提供システム20から連携情報サービスのサービス要求としてAPI関数のWSDL記述文を受信したときには、API関数ファイルを検索して該当する通信情報と通信機能を提供する。
ここで、情報機能提供装置3は、Webサービス提供システム20に提供される通信情報と通信機能の粒度制御を行う機能を有している。すなわち、情報機能提供装置3は、受信したAPI関数のWSDL記述文を適宜変更する処理等を実行して、APIの粒度を制御(ここで、APIの粒度を制御することをAPI粒度制御ともいう)することによりサービス提供の粒度(以下、サービス提供粒度ともいう)の制御を行う。
図2は、情報機能提供装置3の構成を詳細に示した図である。情報機能提供装置3は、シナリオサーバ30、IMS(IP Multimedia Subsystem)対応処理部31、Web対応処理部32、サービス管理制御部33、連携サービス情報作成部35及びサービスバス36を有しており、IMS対応処理部31を介して通信ネットワーク1に接続し、サービスバス36を介して情報ネットワーク2に接続する構成になっている。シナリオサーバ30は、提供するサービスのシナリオの情報が予め登録されたシナリオサービス登録データベース301を有している。Web対応処理部32は、管理用の情報入出力等を行うシステム管理端末7と接続されており、システム管理端末7からWeb対応処理部32の記憶領域に記憶されるAPI関数ファイル321にAPI関数を含むWSDLの定義文が登録される。
Webサービス提供システム20からのサービス要求は、特定のAPIを指定するAPI関数を含むWSDL記述に基づいたSOAP(Simple Object Access Protocol)メッセージによって行われる。そのSOAPメッセージをサービスバス36を経由してWeb対応処理部32が受信すると、サービス管理制御部33による認証後に、Web対応処理部32がAPI関数ファイル321を検索する。そして、その検索結果によるWSDL記述に基づいてシナリオサーバ30によりシナリオサービス登録データベース301に記憶されるシナリオが選択されて起動され、起動されたシナリオに基づいてWeb対応処理部32がIMS対応処理部31を経由して通信ノード11からAPI関数に対応する通信情報のデータ収集を行う。これによって収集されたデータから連携サービス情報作成部35がAPI関数の返り値(以下、API返り値という)としての連携情報を作成し、Web対応処理部32が作成された連携情報をWebサービスのインタフェースを備えた情報に変換してサービスバス36経由でWebサービス提供システム20に提供する。また、Web対応処理部32は、WSDL記述に含まれるAPI関数が連携機能に対応する場合には、シナリオサーバ30により起動されたシナリオに基づいて、IMS対応処理部31を介して要求された通信機能を有する通信ノード11に当該通信機能を実行させる。
また、Web対応処理部32は、粒度判定部323及び粒度制御部322を内部に備えており、粒度判定部323及び粒度制御部322は、それぞれ提供すべきサービスの粒度を判定して、判定結果に基づいて提供するサービスの粒度を制御する。また、Web対応処理部32は、シナリオサーバ30により起動されたシナリオに基づいて、IMS対応処理部31を経由して当該制御により決定されたサービス提供粒度に応じたサービスを通信ノード11に実行させる。
<動作>
次に、いくつかの具体例における実施形態を挙げて本情報通信システムの動作について説明する。
(第1実施形態)
第1の実施形態では、API関数にオプションとして付加するWSDL記述文によってサービス提供の粒度を指定し、そのオプション付API関数に対応する情報提供等のサービス提供を情報機能提供装置3が行う。図3は、オプション付API関数の一例を示した図である。このオプション付API関数は、トラヒック情報の取得を要求するAPI関数<getTrafficInformation>のWSDL記述文である以下の文に対してオプションを追加することにより構成される。
<xsd:element name="getBandwidthRequest type="tns: getBandwidthRequest "/>
<xsd:complexType name=" getBandwidthRequest">
<xsd:sequence>
<xsd:element name="SessionID" type="xsd:string"/>
</xsd:sequence>
</xsd:complexType>
追加されるオプションのWSDL記述文は、図3に示すように<xsd:element name="Option" type="xsd:string"/>であり、この<xsd:element name="Option" type="xsd:string"/>に日時や場所や網番号を指定してトラヒック情報の取得指示を行う。
図4は、オプション付API関数によってサービス提供粒度を指定する場合において、情報機能提供装置3の各機能によって実行される第1実施形態の処理の手順を示した処理シーケンス図である。第1実施形態では、まず、システム管理端末7からサービス提供粒度を指定するオプションが付加されたAPI関数のWSDL記述文をAPI関数ファイル321に登録する(ステップ1)。これにより、API関数ファイル321のファイル更新がなされ、API関数のオプションを定義するWSDL記述文が記憶される(ステップ2)。すなわち、Web対応処理部32によってAPI関数ファイル321中にAPI関数のオプションを追加する更新がなされ、そのオプション付きのAPI関数が当該オプションによって指定されるサービス提供粒度の通信情報ないし通信機能と対応付けられる。
そして、Webサービス提供システム20が情報ネットワーク2経由でサービス提供粒度指定のオプション付きのAPI関数によりサービスを要求すると(ステップ3)、その要求をサービスバス36が中継し(ステップ4)、Web対応処理部32が当該要求を受信する(ステップ5)。すると、Web対応処理部32は、当該要求にあるオプション付API関数のWSDL記述文をAPI関数ファイル321から検索する(ステップ6)。検索により、API関数ファイル321は、データをWeb対応処理部32に出力する(ステップ7)。当該データには粒度の情報が含まれており、これにより、Web対応処理部32は、当該粒度に応じたデータを取得する(ステップ8)。
ここで、API関数ファイル321から出力されるデータは、それぞれのAPI関数が対応付けられた通信ノード11の通信情報ないし通信機能を示すデータであり、それぞれのAPI関数について登録されたオプションが指定する粒度に応じた通信情報ないし通信機能を実行させるためのデータを含んでいる。
このような粒度に対応したデータをWeb対応処理部32が取得して、シナリオサーバ30を起動する。起動されたシナリオサーバ30は、当該粒度に応じたデータ(粒度データ)を参照して、シナリオサービス登録データベース301から当該データに対応するシナリオを起動する(ステップ9)。これにより、Web対応処理部32は、シナリオサーバ30により起動されたシナリオに基づいて、情報利用要求をIMS対応処理部31に対して出力する(ステップ10)。
Web対応処理部32からの情報利用要求は、IMS対応処理部31が通信ネットワーク1へ送信するためのプロトコル変換をした後に中継し、通信ノード11に送信する(ステップ11)。これにより、通信ノード11は、要求された粒度のサービスを提供し、例えば、要求された情報を検索して応答する(ステップ12)。
通信ノード11からの応答は、IMS対応処理部31が受信してプロトコル変換した後に、連携サービス情報作成部35に送信する(ステップ13)。連携サービス情報作成部35は、IMS対応処理部31から送信された応答に基づき、連携情報としてAPI返り値を作成する(ステップ14)。
連携サービス情報作成部35が作成した連携情報としてのAPI返り値は、Web対応処理部32がWSDL文書化し、Web化、すなわちWSDLの文書の形態にし、Webシステムで提供されるサービスの形態にする(ステップ15)。そして、そのWeb化されたWSDL文書をサービスバス36が中継し(ステップ16)、Webサービス提供システム20は、指定した粒度で要求した連携情報を取得する(ステップ17)。
以上の第1実施形態によれば、API関数にオプション付加するWSDL記述文によってサービス提供の粒度を指定することにより、オプション付API関数に対応するサービス提供粒度の通信情報の収集や通信機能の提供指示等が行うことが可能となる。
(第2実施形態)
第2の実施形態では、情報機能提供装置3がコンテキストデータベース37を検索し、検索結果からサービス内容の粒度を判定してサービス提供粒度制御を行う。ここで、コンテキストデータベース37は、サービス提供粒度の情報を含むユーザ情報に係るコンテキストデータが記憶されているデータベースであり、IMS対応処理部31が通信可能なネットワーク1に接続されている。コンテキストデータベース37のコンテキストデータとしては、ユーザのシステム利用履歴や契約内容等(本情報通信システムないし通信ネットワーク1内のサービス提供システムについてのユーザの利用履歴や契約内容等)に関するデータが保持されている。
例えば、あるユーザについて、被介護老人が、居間、食堂、トイレ、風呂場等のいずれの部屋にいるかといった建物内のセンシング情報を過去に使っていたこと、例えば、センシング情報システムのサービスを利用して被介護老人の詳細位置情報の提供を受けていたことが当該ユーザのシステム利用履歴としてコンテキストデータベース37に保持されていたとする。この場合、API関数"getLocation"の位置情報要求であるが詳細な必要位置情報精度を指定する記述がないような情報要求を当該ユーザから受信したときには、粒度判定部323がコンテキストデータベース37のユーザ情報を調べ、当該センシング情報システムを当該ユーザが過去に使っていたというシステム利用履歴から、位置情報提供の粒度の判定をし、Web対応処理部32からセンシング情報システムの利用要求を送信する。このときの位置情報のサービス提供の粒度は、位置の精度若しくは情報の提供頻度又はこれらの双方等であり、例えば、建物内のどの部屋か等の詳細な位置情報を提供することを粒度として判定してもよい。
図5は、かかるコンテキストデータベース37の検索結果から情報機能提供装置3がサービス提供粒度を判定してサービス提供粒度制御を行う第2実施形態の処理の手順を示した処理シーケンス図である。第2実施形態では、Webサービス提供システム20が情報ネットワーク2経由でAPI関数によりサービスを要求すると(ステップ20)、その要求をサービスバス36が中継し(ステップ21)、Web対応処理部32が当該要求を受信する(ステップ22)。すると、サービス管理制御部33が当該要求の送信元ユーザのユーザ認証を行い、結果を粒度判定部323に転送する(ステップ23)。その結果を受けた粒度判定部323は、ユーザ情報の利用要求を行う(ステップ24)。
粒度判定部323からのユーザ情報の利用要求は、IMS対応処理部31がプロトコル変換した後に、コンテキストデータベース37に送信する(ステップ25)。これにより、コンテキストデータベース37がユーザ情報を応答し(ステップ26)、その応答をIMS対応処理部31がプロトコル変換した後に、粒度判定部323に送信する(ステップ27)。
粒度判定部323は、送信されてきた応答のユーザ情報に基づき、そのユーザに対するサービス提供粒度を示すサービス粒度データを選択して決定する(ステップ28)。その後、ウェブ対応処理部32が、当該サービス粒度データで制限されたAPI関数をAPI関数ファイル321から検索する(ステップ29)。これにより、API関数ファイル321からファイルのデータが出力され(ステップ30)、出力されたファイルのデータに基づいてWeb対応処理部32がシナリオサーバ30を起動させる(ステップ31)。
Web対応処理部32が検索して取得するファイルのデータは、サービス粒度データに応じた粒度を含むデータとなるので、シナリオサーバ30は、その粒度を含むデータを用いて、シナリオサービス登録データベース301から当該粒度に対応するシナリオを起動する(ステップ32)。これにより、Web対応処理部32は、シナリオサーバ30は、当該シナリオに沿った情報利用要求を出力する(ステップ33)。
Web対応処理部32が出力した情報利用要求は、IMS対応処理部31がプロトコル変換した後に通信ノード11に送信する(ステップ34)。これにより、通信ノード11は、要求された粒度のサービスを提供し、例えば、要求された情報を検索して応答する(ステップ35)。
通信ノード11からの応答は、IMS対応処理部31が受信してプロトコル変換した後に、連携サービス情報作成部35に送信する(ステップ36)。連携サービス情報作成部35は、IMS対応処理部31から送信された応答に基づき、連携情報としてAPI返り値を作成する(ステップ37)。
連携サービス情報作成部35が作成した連携情報としてのAPI返り値は、Web対応処理部32がWSDL文書化し、Web化する(ステップ38)。そして、そのWeb化されたWSDL文書をサービスバス36が中継し(ステップ39)、Webサービス提供システム20は、粒度判定部323が決定した粒度で要求した連携情報を取得する(ステップ40)。
以上の第2実施形態によれば、粒度情報(ユーザに対するサービス提供粒度の特定に供し得る情報)を含むユーザ情報に関するコンテキストデータベース37が検索され、その検索結果に基づいてサービス内容の粒度が判定されて提供されるサービスの粒度制御が行われる。
(第3実施形態)
第3の実施形態では、サービス提供粒度の情報を含むユーザ情報として、SLA(Service Level Agreement)の内容に関する情報がコンテキストデータベース37に保持されている。第3実施形態では、粒度情報を含むユーザ情報として、このSLA契約内容のような契約内容の情報を利用する。例えば、動画画面の精細度にリンクする回線の帯域幅に関して、通信ベンダとユーザがSLAで最高帯域幅に関する契約をしていて、その契約内容がコンテキストデータベース37に保持されている。このような状況で当該ユーザからの帯域保証幅を変更指示するAPI関数"alterBandwidth"に関する、以下に示すWSDL記述で要求された「保証された帯域幅の変更要求」を情報機能提供装置3が受信する。
<xsd:element name="alterBandwidthRequest" type="tns:alterBandwidthRequest"/>
<xsd:complexType name="alterBandwidthRequest">
<xsd:sequence>
<xsd:element name="SessionID" type="xsd:string"/>
<xsd:element name="DemandingBandwidth" type="xsd:string"/>
</xsd:sequence>
</xsd:complexType>
情報機能提供装置3は、「保証された帯域幅の変更要求」を受信するとコンテキストデータベース37を検索し、契約以上の帯域幅への変更要求の場合には、契約された帯域幅の値になるようにサービス提供粒度を制御して、シナリオサーバ30を起動させる。このような帯域幅の契約をするサービスでは、帯域幅が大きいほど動画の精細度が高くて粒度が高いサービスが提供される。
図6は、かかる契約内容を保持しているコンテキストデータベース37の検索結果から情報機能提供装置3がサービス提供粒度制御を行う第3実施形態の処理の手順を示した処理シーケンス図である。第3実施形態では、Webサービス提供システム20が情報ネットワーク2経由でAPI関数によりサービスを要求すると(ステップ50)、その要求をサービスバス36が中継し(ステップ51)、Web対応処理部32が当該要求を受信する(ステップ52)。サービス管理制御部33は、Web対応処理部32が受信した要求の送信元ユーザのユーザ認証を行い、結果を粒度判定部322に転送する(ステップ53)、その結果を受けた粒度制御部322は、ユーザ情報の利用要求をコンテキストデータベース37に送付する(ステップ54)。
粒度制御部322からのユーザ情報の利用要求は、IMS対応処理部31がプロトコル変換した後にコンテキストデータベース37に送信する(ステップ55)。これにより、コンテキストデータベース37が情報検索をして該当するユーザ情報、例えば前述したそのユーザのシステム利用契約等を応答し(ステップ56)、その応答をIMS対応処理部31がプロトコル変換した後に粒度制御部322に送信する(ステップ57)。
粒度制御部322は、検索されて送信されてきた応答のユーザ情報に基づき、そのユーザに対するサービス提供粒度を示すサービス粒度データを選択して決定する(ステップ58)。その後、当該サービス粒度データで制限されたAPI関数をWeb対応処理部32がAPI関数ファイル321から検索する(ステップ59)。これにより、API関数ファイル321からデータが出力され(ステップ60)、Web対応処理部32は、API関数ファイル321から出力された粒度を含むデータからシナリオサーバ30を起動させる(ステップ61)。
シナリオサーバ30は、当該粒度を含むデータを使い、シナリオサービス登録データベース301から当該粒度に対応するシナリオを起動する(ステップ62)。これにより、Web対応処理部32は、シナリオサーバ30は、当該シナリオに沿った機能利用要求を出力する(ステップ63)。
Web対応処理部32が出力した機能利用要求は、IMS対応処理部31がプロトコル変換した後に通信ノード11に送信する(ステップ64)。これにより、通信ノード11は、要求された粒度のサービスを提供することになり、要求された機能を実行して応答する(ステップ65)。
通信ノード11からの応答は、IMS対応処理部31が受信してプロトコル変換した後に連携サービス情報作成部35に送信する(ステップ66)。連携サービス情報作成部35は、IMS対応処理部31から送信された応答に基づき、連携機能としてAPI返り値を作成する(ステップ67)。
連携サービス情報作成部35が作成した連携機能としてのAPI返り値(連携機能実行の応答)は、Web対応処理部32がWSDL文書化し、Web化する(ステップ68)。そして、そのWeb化されたWSDL文書をサービスバス36が中継し(ステップ69)、Webサービス提供システム20は、粒度制御、すなわちコンテキストデータベース37に保持されたシステム利用契約等のユーザ情報に基づくサービス提供粒度制御がなされてサービスの連携実行(連携機能によるサービス提供の実施)がされたという応答を取得する(ステップ70)。
(第4実施形態)
第4の実施形態では、粒度情報を含むユーザ情報として、ユーザに対して提供するサービスのグレードを示すサービスグレード情報がコンテキストデータベース37に保持されている。サービスのグレードが高いユーザに対しては、サービス提供でやり取りされるAPI関数の数も多く、高度で詳細な、そして幅広いサービスが提供される。逆に、サービスのグレードが低いユーザに対しては、サービス提供でやり取りされるAPI関数の数は少なく、基本的で粗い、そして狭いサービスしか提供されない。
図7は、かかるサービスグレード情報を保持しているコンテキストデータベース37の検索結果から情報機能提供装置3がサービス提供粒度制御を行う第4実施形態の処理の手順を示した処理シーケンス図である。第4実施形態では、Webサービス提供システム20が情報ネットワーク2経由でAPI関数でサービスを要求すると(ステップ80)、その要求をサービスバス36がWeb対応処理部32に中継する(ステップ81)。そして、Web対応処理部32が当該要求を受信し、当該要求をサービス管理制御部33に転送すると共に、当該要求のデータ、すなわち当該要求が求めるサービスの内容を示すAPI関数のWSDL記述文を粒度制御部322に転送する(ステップ82)。
転送された当該要求を受けたサービス管理制御部33は、当該要求の送信元ユーザのユーザ認証を行い、結果を粒度判定部323に転送する(ステップ83)。その結果を受けた粒度判定部323は、ユーザ情報の利用要求をコンテキストデータベース37に送付する(ステップ84)。
粒度判定部323からのユーザ情報の利用要求は、IMS対応処理部31がプロトコル変換した後にコンテキストデータベース37に送信する(ステップ85)。これにより、コンテキストデータベース37が情報検索をして該当するユーザ情報を応答し(ステップ86)、その応答をIMS対応処理部31がプロトコル変換した後に粒度判定部323に送信する(ステップ87)。
コンテキストデータベース37からの応答であるユーザ情報としては、検索されたユーザのサービスグレード情報が送信されてくる。粒度判定部323は、その検索されたサービスグレードに関するユーザ情報からサービス粒度グレード、すなわちユーザのサービスグレードに応じた提供サービスの粒度グレードを選択して決定する(ステップ88)。
このとき、粒度制御部322は、当該要求のデータを保持しており(ステップ89)、粒度制御部322は、粒度判定部323が決定したサービス粒度グレードに従い、保持しているデータのWSDL記述文からサービス実行の対象とするAPI関数を選択して決定する(ステップ90)。その粒度制御部322が決定したサービス粒度グレードで制限されたAPI関数をWeb対応処理部32がAPI関数ファイル321から検索する(ステップ91)。これにより、API関数ファイル321からデータが出力され(ステップ92)、出力されたデータに基づいてWeb対応処理部32がシナリオサーバ30を起動させる(ステップ93)。
Web対応処理部32がAPI関数ファイル321から取得するデータは、サービス粒度グレードに応じた粒度を含むデータとなるので、シナリオサーバ30は、その粒度を含むデータを使い、シナリオサービス登録データベース301から当該粒度に対応するシナリオを起動する(ステップ94)。これにより、Web対応処理部32は、シナリオサーバ30は、当該シナリオに沿った情報利用要求を出力する(ステップ95)。
Web対応処理部32が出力した情報利用要求は、IMS対応処理部31がプロトコル変換した後に通信ノード11に送信する(ステップ96)。これにより、通信ノード11は、要求された粒度のサービスを提供することになり、要求された情報を検索して応答する(ステップ97)。
通信ノード11からの応答は、IMS対応処理部31が受信してプロトコル変換した後に連携サービス情報作成部35に送信する(ステップ98)。連携サービス情報作成部35は、IMS対応処理部31から送信された応答に基づき、連携情報としてAPI返り値を作成する(ステップ99)。
連携サービス情報作成部35が作成した連携情報としてのAPI返り値は、Web対応処理部32がWSDL文書化し、Web化する(ステップ100)。そして、そのWeb化された返り値を含むメッセージ文をサービスバス36が中継し(ステップ101)、Webサービス提供システム20は、ユーザのサービスグレードに応じて粒度制御された連携情報を取得する(ステップ102)。
(第5実施形態)
第5の実施形態では、粒度情報を含むユーザ情報として、ユーザに対して課されているサービス料金とサービス料金に応じたサービスの内容の情報がコンテキストデータベース37に保持されている。
図8は、かかるサービス料金等の情報を保持しているコンテキストデータベース37の検索結果から情報機能提供装置3がサービス提供粒度制御を行う第5実施形態の処理の手順を示した処理シーケンス図である。第5実施形態では、Webサービス提供システム20が情報ネットワーク2経由でAPI関数によりサービスを要求すると(ステップ110)、その要求をサービスバス36がWeb対応処理部32に中継する(ステップ111)。そして、Web対応処理部32が当該要求を受信し、当該要求をサービス管理制御部33に転送すると共に、当該要求のデータ、すなわち当該要求が求めるサービスの内容を示すAPI関数のWSDL記述文を粒度制御部322に転送する(ステップ112)。
転送された当該要求を受けたサービス管理制御部33は、当該要求の送信元ユーザのユーザ認証を行い、結果を粒度判定部323に転送する(ステップ113)。その結果を受けた粒度判定部323は、ユーザ情報の利用要求をコンテキストデータベース37に送付する(ステップ114)。
粒度判定部323からのユーザ情報の利用要求は、IMS対応処理部31がプロトコル変換した後にコンテキストデータベース37に送信する(ステップ115)。これにより、コンテキストデータベース37が情報検索をして該当するユーザ情報を応答し(ステップ116)、その応答をIMS対応処理部31がプロトコル変換した後に粒度判定部323に送信する(ステップ117)。
コンテキストデータベース37からの応答であるユーザ情報としては、検索されたユーザに課されているサービス料金等の情報が送信されてくる。粒度判定部323は、その検索されたユーザ情報から当該ユーザのサービス料金に見合う料金見合いサービスを選択して決定する(ステップ118)。
このとき、粒度制御部322は、API関数を含む当該要求のデータを保持しており(ステップ119)、粒度制御部322は、粒度判定部323が決定した料金見合いサービスに従い、保持しているデータのWSDL記述文から当該サービスを実行するAPI関数を選択して決定する(ステップ120)。その粒度制御部322が決定したユーザのサービス料金をサービス提供粒度の粒度データとして制限されたAPI関数をWeb対応処理部32がAPI関数ファイル321から検索する(ステップ121)。これにより、API関数ファイル321からデータが出力され(ステップ122)、出力されたデータからWeb対応処理部32がシナリオサーバ30を起動させる(ステップ123)。
Web対応処理部32がAPI関数ファイル321から取得するデータは、サービス料金に応じた粒度を含むデータとなるので、シナリオサーバ30は、その粒度を含むデータに基づいて、シナリオサービス登録データベース301から当該粒度に対応するシナリオを起動する(ステップ124)。これにより、Web対応処理部32は、シナリオサーバ30は、当該シナリオに沿った情報利用要求を出力する(ステップ125)。
Web対応処理部32が出力した情報利用要求は、IMS対応処理部31がプロトコル変換した後に通信ノード11に送信する(ステップ126)。これにより、通信ノード11は、要求された粒度のサービスを提供することになり、要求された情報を検索して応答する(ステップ127)。
通信ノード11からの応答は、IMS対応処理部31が受信してプロトコル変換した後に連携サービス情報作成部35に送信する(ステップ128)。連携サービス情報作成部35は、IMS対応処理部31から送信された応答に基づき、連携情報としてAPI返り値を作成する(ステップ129)。
連携サービス情報作成部35が作成した連携情報としてのAPI返り値は、Web対応処理部32がWSDL文書化し、Web化する(ステップ130)。そして、そのWeb化されたWSDL文書をサービスバス36が中継し(ステップ131)、Webサービス提供システム20は、ユーザの料金見合いサービスに応じて粒度制御された連携情報を取得する(ステップ132)。
(第6実施形態)
第6の実施形態では、情報機能提供装置3が情報ネットワーク2に接続され、Webサービス提供システム20を利用しているユーザの端末システムの性能に応じたAPI粒度制御をしてAPI連携サービスの提供をする。図9は、かかる第6実施形態の処理の手順を示した処理シーケンス図である。第6実施形態では、Webサービス提供システム20が情報ネットワーク2経由でAPI関数を使用してサービスを要求すると(ステップ140)、その要求をサービスバス36がWeb対応処理部32に中継する(ステップ141)。そして、Web対応処理部32が当該要求を受信し、当該要求をサービス管理制御部33に転送すると共に、当該要求のデータ、すなわち当該要求が求めるサービスの内容を示すAPI関数のWSDL記述文を粒度制御部322に転送する(ステップ142)。
転送された当該要求を受けたサービス管理制御部33は、当該要求の送信元ユーザのユーザ認証を行い、その認証後に当該要求を粒度判定部323に転送する(ステップ143)。当該要求を受けた粒度判定部323は、Webサービス提供システム20に対し、ユーザ端末の性能調査の要求をする(ステップ144)。これにより、Webサービス提供システム20は、ユーザ端末(当該要求の送信元ユーザのユーザ端末)の性能調査の処理を行い(ステップ145)、粒度判定部323は、その性能調査の結果からユーザ端末の性能データを取得する(ステップ146)。
そして、粒度判定部323は、取得した性能データに基づき、ユーザの端末システムの性能に適したサービス提供粒度に対応するAPI関数群を判定する(ステップ147)。このとき、粒度制御部322は、受信したAPI関数を含む当該要求のWSDL記述文を保持しており(ステップ148)、粒度制御部322は、粒度判定部323が判定したAPI関数群に従い、保持しているWSDL記述文からサービスを実行するAPI関数を選択して決定する(ステップ149)。その粒度制御部322が決定したユーザの端末システムの性能をサービス提供粒度の粒度データとして制限されたAPI関数をWeb対応処理部32がAPI関数ファイル321で検索する(ステップ150)。これにより、API関数ファイル321からデータが出力され(ステップ151)、出力されたデータからWeb対応処理部32がシナリオサーバ30を起動させる(ステップ152)。
Web対応処理部32がAPI関数ファイル321から取得するデータは、ユーザの端末システムの性能に関する粒度を含むデータとなるので、シナリオサーバ30は、その粒度を含むデータを使い、シナリオサービス登録データベース301から当該粒度に対応するシナリオを起動する(ステップ153)。これにより、Web対応処理部32は、シナリオサーバ30は、当該シナリオに沿った情報利用要求を出力する(ステップ154)。
Web対応処理部32が出力した情報利用要求は、IMS対応処理部31がプロトコル変換した後に通信ノード11に送信する(ステップ155)。これにより、通信ノード11は、要求された粒度のサービスを提供することになり、要求された情報検索を実行して応答する(ステップ156)。
通信ノード11からの応答は、IMS対応処理部31が受信してプロトコル変換した後に連携サービス情報作成部35に送信する(ステップ157)。連携サービス情報作成部35は、IMS対応処理部31から送信された応答に基づき、連携情報としてAPI返り値を作成する(ステップ158)。
連携サービス情報作成部35が作成した連携情報としてのAPI返り値は、Web対応処理部32がWSDL文書化し、Web化する(ステップ159)。そして、そのWeb化されたWSDL文書をサービスバス36が中継し(ステップ160)、Webサービス提供システム20は、ユーザの端末システムの性能に応じて粒度制御された連携情報を取得する(ステップ161)。
なお、上記の実施形態の構成において、第1、第2、第4から第6実施形態においては、Web対応処理部32は、通信情報を利用する情報利用要求をIMS対応処理部31出力し、第3実施形態では、Web対応処理部32は、通信機能を利用する機能利用要求をIMS対応処理部31出力するようにしているが、いずれの実施形態においても、シナリオを適宜準備することにより、通信情報を利用する情報利用要求及び通信機能を利用する機能利用要求をIMS対応処理部31に出力させるようにするようにしてもよい。
上記の実施形態の構成により、上述したように通信ネットワーク1と情報ネットワーク2の間にAPIインタフェース6によるオープンなインタフェースが提供され、通信ネットワーク1が有する通信情報や通信機能を情報ネットワーク2においても利用することが可能になる。そして、情報ネットワーク2におけるユーザは、これによって自身が利用できなかった通信ネットワーク1でのサービスも受けられるとともに、通信ネットワーク1が有する通信情報や通信機能の利用を情報機能提供装置3がユーザのサービス利用適格等に応じて適切に制御するので、適正なサービス提供の実施を実現することができる。
また、上記の実施形態の構成により、アプリケーションサービス毎にHSS(Home Subscriber Server)やNASS(Network Attachment Sub-System)とのインタフェースを持たずに、標準化されオープンなAPIのためのWSDL記述関数体系を使用して共通的にWebサービス化することにより、様々なサービスから柔軟に通信ノード等がもつ通信ネットワークの通信情報と通信機能が利用可能となり、特に提供するサービスの粒度の制御を自動的に行うことができるシステムを提供することが可能となる。
また、上記の実施形態の構成により、標準化されたオープンな関数体系でAPIのインタフェースをWeb上で公開して、インターネットと通信事業者が提供するネットワークサービスの連携によるサービスの発展が図られ、新たなビジネスシーンの創出が可能となる。ネットワークサービス機能とウェブ系サービス機能の連携により、ユーザコンテキストに応じたダイナミックな連携サービスをエンドユーザに提供するユビキタスサービスポータルビジネスの創出が可能となる。
そして、本情報通信システムは、通信ネットワークのもつ通信網情報を情報ネットワークサービスサーバに提供できるため、通信ネットワーク産業と情報ネットワーク産業のいずれの産業にも役立ち、ユビキタスな情報通信産業にも利用することができる。
また、図4から図9に示す情報機能提供装置にかかる各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、また、情報機能提供装置における処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
本発明の一実施形態による情報通信システムの構成を示した図である。 同制御装置に相当する情報機能提供装置3の構成を詳細に示した図である。 オプション付API関数の一例を示した図である。 情報機能提供装置3によるサービス提供粒度制御の第1実施形態の処理の手順を示した処理シーケンス図である。 情報機能提供装置3によるサービス提供粒度制御の第2実施形態の処理の手順を示した処理シーケンス図である。 情報機能提供装置3によるサービス提供粒度制御の第3実施形態の処理の手順を示した処理シーケンス図である。 情報機能提供装置3によるサービス提供粒度制御の第4実施形態の処理の手順を示した処理シーケンス図である。 情報機能提供装置3によるサービス提供粒度制御の第5実施形態の処理の手順を示した処理シーケンス図である。 情報機能提供装置3によるサービス提供粒度制御の第6実施形態の処理の手順を示した処理シーケンス図である。 従来の情報通信システムにおけるアプリケーションサーバとデータベースとの接続形態を示した図である。
符号の説明
1 通信ネットワーク
2 情報ネットワーク
3 情報機能提供装置
6 APIインタフェース
11 通信ノード
20 Webサービス提供システム(ウェブサービス提供システム)
30 シナリオサーバ(シナリオ処理手段)
31 IMS対応処理部(サービス実行手段)
32 Web対応処理部(ウェブ対応処理手段)
321 API関数ファイル(API関数記憶手段)
35 連携サービス情報作成部

Claims (9)

  1. 通信ネットワークに接続する通信ノード装置と、情報ネットワークに接続するウェブサービス提供システムと、情報機能提供装置とを備えた情報通信システムにおける情報機能提供装置であって、
    前記通信ノードにより提供されるサービスのサービス提供粒度に関連付けられ、前記ウェブサービス提供システムに対してウェブサービスとして提供されるAPI関数を所定の情報インタフェースに従う記述文に対応付けて記憶するAPI関数記憶手段と、
    前記ウェブサービス提供システムから前記API関数により指定されるサービス要求を受信し、前記API関数記憶手段から前記API関数に対応する記述文を検索するウェブ対応処理手段と、
    前記ウェブ対応処理手段が検索する記述文に基づいて特定されるサービス提供粒度のサービスを選択するシナリオ処理手段と、
    前記シナリオ処理手段が選択するサービスを前記通信ノードに対して実行させるサービス実行手段と、
    を備えたことを特徴とする情報機能提供装置。
  2. 前記API関数に付加するオプションにより、前記サービス提供粒度が指定され、
    前記API関数記憶手段は、
    前記オプションが付加されたAPI関数に対応付けられる記述文を記憶しており、
    前記ウェブ対応処理手段は、
    前記サービス要求を指定するオプションが付加されたAPI関数に対応する前記記述文を検索する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報機能提供装置。
  3. ユーザに対するサービス提供粒度を特定するユーザ情報を記憶したコンテキストデータベースを備え、
    前記API関数記憶手段は、
    前記サービス提供粒度と前記API関数とに対応付けられる記述文を記憶しており、
    前記ウェブ対応処理手段は、
    前記サービス要求にユーザを特定する情報が含まれる場合、当該ユーザを特定する情報に基づいてコンテキストデータベースを検索し、検索したユーザ情報により特定されるサービス提供粒度を判定し、判定したサービス提供粒度と前記サービス要求により指定されるAPI関数とに基づいて前記API関数記憶手段から前記記述文を検索する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報機能提供装置。
  4. 前記ユーザ情報は、当該ユーザに対するサービスの契約内容であることを
    特徴とする請求項3に記載の情報機能提供装置。
  5. 前記ユーザ情報は、当該ユーザに提供されるサービスのサービスグレードの情報
    であることを特徴とする請求項3に記載の情報機能提供装置。
  6. 前記ユーザ情報は、当該ユーザに対するサービス料金の情報
    であることを特徴とする請求項3に記載の情報機能提供装置。
  7. 前記API関数記憶手段は、
    前記サービス提供粒度と前記API関数とに対応付けられる記述文を記憶しており、
    前記ウェブ対応処理手段は、
    前記ウェブサービス提供システムに接続されるユーザ端末の性能に応じてサービス提供粒度を判定し、判定したサービス提供粒度と前記サービス要求により指定されるAPI関数とに基づいて前記API関数記憶手段から前記記述文を検索する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報機能提供装置。
  8. 通信ネットワークに接続する通信ノード装置と、情報ネットワークに接続するウェブサービス提供システムと、情報機能提供装置とを備えた情報通信システムにおける情報機能提供装置におけるサービス提供方法であって、
    前記通信ノードにより提供されるサービスのサービス提供粒度に関連付けられ、前記ウェブサービス提供システムに対してウェブサービスとして提供されるAPI関数を所定の情報インタフェースに従う記述文に対応付けてAPI関数記憶手段に記憶させるステップと、
    前記ウェブサービス提供システムから前記API関数により指定されるサービス要求を受信するステップと、
    前記API関数記憶手段から前記API関数に対応する記述文を検索するステップと、
    前記ウェブ対応処理手段が検索する記述文に基づいて特定されるサービス提供粒度のサービスを選択するステップと、
    前記シナリオ処理手段が選択するサービスを前記通信ノードに対して実行させるステップと、
    を含むことを特徴とするサービス提供方法。
  9. 通信ネットワークに接続する通信ノード装置と、情報ネットワークに接続するウェブサービス提供システムと、情報機能提供装置とを備えた情報通信システムにおける情報機能提供装置のコンピュータに、
    前記通信ノードにより提供されるサービスのサービス提供粒度に関連付けられ、前記ウェブサービス提供システムに対してウェブサービスとして提供されるAPI関数を所定の情報インタフェースに従う記述文に対応付けてAPI関数記憶手段に記憶させるステップと、
    前記ウェブサービス提供システムから前記API関数により指定されるサービス要求を受信するステップと、
    前記API関数記憶手段から前記API関数に対応する記述文を検索するステップと、
    前記ウェブ対応処理手段が検索する記述文に基づいて特定されるサービス提供粒度のサービスを選択するステップと、
    前記シナリオ処理手段が選択するサービスを前記通信ノードに対して実行させるステップと、
    を実行させるためのサービス提供プログラム。
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