JP2008210028A - Xyステージ - Google Patents

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Abstract

【課題】ステージの機械的な特性に基づく位置決め誤差を補正できるXYステージを実現する。
【解決手段】XYステージにおいて、下軸リニアモータの軸方向及び上軸リニアモータの軸方向の所定距離毎のロール角,ピッチ角,ヨー角を測定して収集する第1データ収集手段及び第2データ収集手段と、前記第1データ収集手段の収集データ及び前記第2データ収集手段の収集データに基づいてロール角,ピッチ角,ヨー角の変化を関数で近似する第1関数化手段及び第2関数化手段と、前記第1関数化手段及び第2関数化手段の関数に基づいて下軸及び上軸の垂直真直度と水平真直度を演算する第1積分演算手段及び第2積分演算手段と、前記位置指令値、前記第1関数化手段及び第2関数化手段の関数データ、前記第1積分演算手段及び第2積分演算手段の垂直真直度と水平真直度データに基づいて、前記上軸スライダの絶対座標位置を演算する絶対座標位置演算手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、X軸方向またはY軸方向の一方に配置され、その軸方向に位置制御される下軸スライダを有する下軸リニアモータと、前記下軸スライダ上にX軸方向またはY軸方向の他方に取り付けられ、その軸方向に位置制御される上軸スライダを有する上軸リニアモータと、与えられた位置指令値に基づいて前記下軸スライダ及び前記上軸スライダを位置制御する下軸ドライバ及び上軸ドライバとよりなるXYステージに関するものである。
平行配置された一対のリニアモータにより下軸リニアモータが形成され、これら下軸リニアモータの夫々の軸方向に位置制御されるスライダ間をブリッジ結合して上軸リニアモータが形成されるブリッジ型のXYステージの構成及びスライダの位置制御に関しては、特許文献1に開示されている。
図12は、下軸リニアモータ及びこれと直交する上軸リニアモータよりなる従来のXYステージの構成例を示す機能ブロック図であり、ステージに水平設置された液晶パネル1上に、X軸方向に直線を描画する実施形態を示している。
液晶パネル1の一辺に近接してX軸方向に下軸リニアモータ10が配置され、その軸方向に位置制御される下軸スライダ11が搭載されている。更に、その軸方向に下軸スケール12を備えている。
下軸スライダ11に結合している下軸エンコーダ13は、下軸スケール12の目盛りを読み取り、下軸スライダ11の移動距離を検出し、基準点からの移動距離により下軸スライダ11のX位置検出値Pxを出力する。
下軸スライダ11上には、下軸リニアモータ10と直交するY軸方向に上軸リニアモータ20が液晶パネル1を跨いで固定配置され、その軸方向に位置制御される上軸スライダ21が搭載されている。さらにその軸方向に上軸スケール22を備えている。
上軸第1スライダ21に結合している上軸エンコーダ23は、上軸スケール22の目盛りを読み取り、各上軸スライダの移動距離を検出し、基準点からの移動距離により上軸スライダ21のY位置検出値Pyを出力する。
下軸ドライバ30は、上位装置50からのX軸位置指令値Xcmd1及びX位置検出値Pxを入力し、これらの偏差を制御演算した電流値Mxを下軸スライダ11のモータ巻線に供給するフィードバック制御により、下軸スライダ11をX軸指令値Xcmd1に移動制御する。
上軸ドライバ40は、上位装置50からのY軸位置指令値Ycmd2及びY位置検出値Pyを入力し、これらの偏差を制御演算した電流値Myを上軸スライダ21のモータ巻線に供給するフィードバック制御により、上軸スライダ21をY軸位置指令値Ycmd2に移動制御する。
上軸スライダ21には、ワーク24としてインクジェット装置Wが搭載され、そのノズル24の先端位置(ヘッド位置H)からのインクジェットで液晶パネル1上に描画線Lを描画する。
図13は、下軸ドライバ30及び上軸ドライバ40の構成例を示す機能ブロック図である。下軸ドライバ30は、X軸位置指令値Xcmd1と位置検出値Pxとの偏差を演算して速度指令値Vsxを出力する位置制御部31と、速度指令値Vsxと速度検出値Vfxとの偏差を演算して下軸スライダ11に電流値Mxを出力する速度制御部32と、位置検出値Pxの差分より前記速度検出値Vfxを出力する差分検出手段33よりなる。
上軸ドライバ40は、Y軸位置指令値Ycmd2と位置検出値Pyとの偏差を演算して速度指令値Vsyを出力する位置制御部41と、速度指令値Vsyと速度検出値Vfyとの偏差を演算して上軸スライダ21に電流値Myを出力する速度制御部42と、位置検出値Pyの差分より前記速度検出値Vfyを出力する差分検出手段43よりなる。
特開2006−034078号公報 ロボット工学ハンドブック −日本ロボット学会編− P196 初版:1990.10.20 編者:日本ロボット学会 発行者:(株)コロナ社
下軸スライダ及び上軸スライダの位置制御系では、ステージを構成する下軸リニアモータ及び上軸リニアモータの駆動部分の機械的特性が位置決めの制御系に組み込まれていないために、平面位置決めの精度がステージの機械的特性の影響を受ける問題がある。
下軸及び上軸の機械的特性は、
(1)駆動部分の微小回転(ロール,ピッチ,ヨー)による特性
(2)駆動部分の真直度(水平,垂直)による特性
(3)リニアエンコーダの熱膨張による特性
(4)下軸及と上軸の直角度
である。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、ステージの機械的な特性に基づく位置決め誤差を補正することができるXYステージの実現を目的としている。
このような課題を達成するために、本発明は次の通りの構成になっている。
(1)X軸方向またはY軸方向の一方に配置され、その軸方向に位置制御される下軸スライダを有する下軸リニアモータと、前記下軸スライダ上にX軸方向またはY軸方向の他方に取り付けられ、その軸方向に位置制御される上軸スライダを有する上軸リニアモータと、与えられた位置指令値に基づいて前記下軸スライダ及び前記上軸スライダを位置制御する下軸ドライバ及び上軸ドライバと、よりなるXYステージにおいて、
前記下軸リニアモータの軸方向及び前記上軸リニアモータの軸方向の所定距離毎のロール角,ピッチ角,ヨー角を測定して収集する第1データ収集手段及び第2データ収集手段と、
前記第1データ収集手段の収集データ及び前記第2データ収集手段の収集データに基づいてロール角,ピッチ角,ヨー角の変化を関数で近似する第1関数化手段及び第2関数化手段と、
前記第1関数化手段及び第2関数化手段の関数に基づいて下軸及び上軸の垂直真直度と水平真直度を演算する第1積分演算手段及び第2積分演算手段と、
前記位置指令値、前記第1関数化手段及び第2関数化手段の関数データ、前記第1積分演算手段及び第2積分演算手段の垂直真直度と水平真直度データに基づいて、前記上軸スライダの絶対座標位置を演算する絶対座標位置演算手段と、
を備えることを特徴とするXYステージ。
(2)前記絶対座標位置演算手段は、入力されるデータをパラメータとする下軸順運動学式モデル及び上軸順運動学式モデルを備えることを特徴とする(1)に記載のXYステージ。
(3)前記絶対座標位置推定手段は、前記上軸スライダから作業ヘッド位置までの距離情報を入力し、前記作業ヘッド位置の絶対座標位置を演算することを特徴とする(1)または(2)に記載のXYステージ。
(4)前記絶対座標位置演算手段は、前記下軸スライダ及び前記上軸スライダの位置検出用エンコーダの熱膨張を補償した下軸位置指令値及び上軸位置指令値を、前記下軸の静特性の数学モデル及び前記上軸の静特性の数学モデルのパラメータとすることを特徴とする(2)又は(3)に記載のXYステージ。
(5)前記絶対座標位置演算手段の出力と前記位置指令値の差を演算し、前記位置指令値を補正する位置指令補正手段を備えることを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載のXYステージ。
(6)X軸方向またはY軸方向の一方に配置され、その軸方向に位置制御される下軸スライダを有する下軸リニアモータと、前記下軸スライダ上にX軸方向またはY軸方向の他方に取り付けられ、その軸方向に位置制御される上軸スライダを有する上軸リニアモータと、与えられた位置指令値に基づいて前記下軸スライダ及び前記上軸スライダを位置制御する下軸ドライバ及び上軸ドライバと、よりなるXYステージにおいて、
前記下軸リニアモータの複数位置での軸方向及び前記上軸リニアモータの複数位置での軸方向の所定距離毎のロール角,ピッチ角,ヨー角を測定して収集する第1データ収集手段及び第2データ収集手段と、
前記第1データ収集手段の収集データ及び前記第2データ収集手段の収集データに基づいてロール角,ピッチ角,ヨー角の変化を関数で近似する第1関数化手段及び第2関数化手段と、
前記第1関数化手段及び第2関数化手段の関数に基づいて下軸及び上軸の垂直真直度と水平真直度を演算する第1積分演算手段及び第2積分演算手段と、
前記第1関数化手段及び第2関数化手段の関数に基づいて、前記複数位置での下軸及び上軸の撓みを多次関数で補間する第1関数補間手段及び第2関数補間手段と、
前記第1積分演算手段及び第2積分演算手段の関数に基づいて、垂直真直度と水平真直度の前記複数位置での下軸及び上軸の撓みを多次関数で補間する第3関数補間手段及び第4関数補間手段と、
前記位置指令値、前記第1関数補間手段及び第2関数補間手段の補間データ、前記第3関数補間手段及び第4関数補間手段の補間データに基づいて、前記上軸スライダの絶対座標位置を演算する絶対座標位置演算手段と、
を備えることを特徴とするXYステージ。
(7)前記絶対座標位置演算手段は、入力されるデータをパラメータとする下軸の静特性の数学モデル及び上軸の静特性の数学モデルを備えることを特徴とする(6)に記載のXYステージ。
(8)前記絶対座標位置演算手段は、前記上軸スライダから作業ヘッド位置までの距離情報を入力し、前記作業ヘッド位置の絶対座標位置を演算することを特徴とする(6)または(7)に記載のXYステージ。
(9)前記絶対座標位置演算手段は、前記下軸スライダ及び前記上軸スライダの位置検出用エンコーダの熱膨張を補償した下軸位置指令値及び上軸位置指令値を、前記下軸の静特性の数学モデル及び前記上軸の静特性の数学モデルのパラメータとすることを特徴とする(7)又は(8)に記載のXYステージ。
(10)前記絶対座標位置演算手段の出力と前記位置指令値の差を演算し、前記位置指令値を補正する位置指令補正手段を備えることを特徴とする(6)乃至(9)のいずれかに記載のXYステージ。
(11)前記第1データ収集手段及び第2データ収集手段は、3位置でデータ収集を実行し、前記第1乃至第4関数補間手段は、2次関数により前記下軸及び上軸の撓みを近似することを特徴とする(6)乃至(10)のいずれかに記載のXYステージ。
本発明によれば、次のような効果を期待することができる。
(1)下軸及び上軸の位置指令値が与えられたときに、ステージの機械的特性に基づく実際のスライダ位置又はヘッド位置を予測することができる。この予測値と位置指令値との差で与えられる補正値により位置指令値を補正することができる。
(2)ステージの機械的特性に基づく実際のスライダ位置又はヘッド位置を予測するための静特性数学モデルは、多自由度関節の動作を解析する周知の順運動学式により演算することができる。
(3)位置検出用エンコーダの熱膨張を補償した下軸位置指令値及び上軸位置指令値を、前記下軸の静特性の数学モデル及び前記上軸の静特性の数学モデルのパラメータとすることにより、熱膨張の影響を補償したヘッド位置を予測することができる。
以下、本発明を図面により詳細に説明する。図1は、本発明を適用したXYステージの一実施形態を示す機能ブロック図である。図12及び図13で説明した従来のXYステージと同一要素には同一符号を付して説明を省略する。図1の実施形態は、下軸リニアモータ10及び上軸リニアモータ20が撓みのない剛体であることを前提としている。
実施形態の説明に先立ち、機械的特性に基づく実際のスライダ位置又はヘッド位置の移動過程を説明する。図2は、機械的特性に基づくスライダの挙動を示す模式図である。
図2において、下軸リニアモータのエンコーダのスタート点に絶対座標系(X_abs,Y_abs,Z_abs,)の原点Pを定義する。上軸リニアモータのエンコーダのスタート点に相対座標系(X_inc1,Y_inc1,Z_inc1)の原点Qを定義する。
絶対座標の原点Pにある下軸スライダが位置指令値Xcmd1によりX軸方向S点に移動制御されたとき、相対座標の原点Qは、S点の機械的特性によるY軸方向の水平真直度Y1及びZ軸方向の垂直真直度Z1の影響によりY方向及びZ方向にシフトし、図示のQ点位置に移動する。
更に、上軸スライダが位置指令値Ycmd2によりY軸方向T点に移動制御されたとき、相対座標の原点Qは、T点の機械的特性によるX軸方向の水平真直度X2及びZ軸方向の垂直真直度Z2の影響によりX方向及びZ方向にシフトし、図示のR点位置に移動する。このR点が上軸スライダの予測位置である。
更に、このR点から作業ヘッド位置までの距離情報(X_inc1,Y_inc1,Z_inc1)を追加した位置Hが、ヘッド予測位置である。このヘッド予測位置Hの平面位置情報と、位置指令値Xcmd1,Ycmd2で指令された平面位置情報との差が機械的特性に基づく位置制御誤差である。
図1に戻り、実施形態を説明する。(A)は下軸データ処理系、(B)は上軸データ処理系である。第1データ収集手段101は、下軸リニアモータの軸方向に所定距離毎のロール角φ11,φ12,…φ及びピッチ角θ11,θ12,…θ1n及びヨー角ψ11,ψ12,…ψ1nを測定して収集する。
第2データ収集手段102は、上軸リニアモータの軸方向に所定距離毎のロール角φ21,φ22,…φ2n及びピッチ角θ21,θ22,…θ2n及びヨー角ψ21,ψ22,…ψ2nを測定して収集する。
図3は、データ収集の実施形態を示す平面図である。X軸方向に平行配置されたマスター側の下軸リニアモータ10とスレーブ側の下軸リニアモータ10´の中間位置にX軸方向にレーザビームを出射するレーザヘッド60が固定配置される。
絶対座標原点(図2P点)の初期位置に配置された上軸リニアモータ20の上軸スライダ21は、レーザヘッド60に対向する中央位置に移動されており、スライダ上に搭載された反射鏡80でビームBXを反射し、レーザヘッド60に戻す。
ビームBXの出射ビームと反射ビームの干渉により反射位置における剛体としての下軸リニアモータ10,10´のロール角φ11、ピッチ角θ11、ヨー角ψ11が測定できる。上軸リニアモータ20を所定距離ずつレーザヘッド60に向かってX軸方向に移動させながら同様な測定をn回実行することで、第1データ収集手段101のデータ収集ができる。
Y軸方向に配置された上軸リニアモータ20と平行に、レーザヘッド70が固定配置される。このレーザヘッド70からY軸方向に出射されるレーザビームBYは、スライダ21に搭載された反射鏡80で反射してレーザヘッド70に戻る。
スライダ21を絶対座標原点(図2P点)の初期位置に配置したときに、ビームBYの出射ビームと反射ビームの干渉により反射位置における剛体としての上軸リニアモータ20のロール角φ11、ピッチ角θ11、ヨー角ψ11が測定できる。上軸スライダ21を所定距離ずつレーザヘッド70と反対方向のY軸方向に移動させながら同様な測定をn回実行することで、第2データ収集手段102のデータ収集ができる。
(0000)
使用するレーザヘッド60及び70は、別符号で示したが、第1データ収集手段101のデータ収集と第2データ収集手段102のデータ収集は同時には実行できず、順番に実行されるので、1台のレーザヘッドを使い回しすることができる。
第1関数化手段201は、第1データ収集手段101が収集したロール角φデータの変化を関数φ1(X)で近似する。同様に、ピッチ角θデータの変化を関数θ1(X)で近似する。同様に、ヨー角ψデータの変化を関数ψ1(X)で近似する。
第2関数化手段202は、第2データ収集手段102が収集したロール角φデータの変化を関数φ2(Y)で近似する。同様に、ピッチ角θデータの変化を関数θ2(Y)で近似する。同様に、ヨー角ψデータの変化を関数ψ2(Y)で近似する。
第1積分演算手段301は、第1関数化手段の関数θ1(X)及びψ1(X)を積分演算して下軸垂直真直度Z1(X)及び水平真直度Y1(X)を算出する。
第2積分演算手段302は、第2関数化手段の関数φ2(Y)及びψ2(Y)を積分演算して上軸垂直真直度Z2(Y)及び水平真直度X2(Y)を算出する。
図4は、下軸データ処理系での収集データ、関数近似、積分演算による水平及び垂直真直度を示す特性図である。(A)は収集データ及び関数近似特性であり、(イ)はヨーデータψの変化と近似関数ψ1(X)を示し、(ロ)はピッチデータθの変化と近似関数θ1(X)を示す。
図4(B)は積分演算結果の関数特性であり、(イ)はヨーデータの近似関数ψ1(X)を積分演算した水平真直度Y1(X)を示し、(ロ)はピッチデータの近似関数θ1(X)を積分演算した垂直真直度Z1(X)を示す。
図5は、上軸データ処理系での収集データ、関数近似、積分演算による水平及び垂直真直度を示す特性図である。(A)は収集データ及び関数近似特性であり、(イ)はヨーデータψの変化と近似関数ψ2(Y)を示し、(ロ)はピッチデータθの変化と近似関数θ2(Y)を示す。
図5(B)は積分演算結果の関数特性であり、(イ)はヨーデータの近似関数ψ2(Y)を積分演算した水平真直度X2(Y)を示し、(ロ)はピッチデータの近似関数θ2(Y)を積分演算した垂直真直度Z2(Y)を示す。
絶対座標位置演算手段400は、下軸及び上軸の位置指令値Xcmd1及びYcmd2、第1関数化手段201及び第2関数化手段202の関数データ、第1積分演算手段301及び第2積分演算手段302の垂直真直度と水平真直度データに基づいて、上軸スライダ21の絶対座標位置を予測演算する。
絶対座標位置演算手段400は、ヘッド位置設定手段500からのユーザ設定により、上軸スライダ20から作業ヘッドHまでの距離情報を入力し、作業ヘッドHの2次元の絶対座標位置Xabs及びYabsを予測演算して出力する。
減算器601は、絶対座標位置演算手段400からの出力される予測位置Xabsより下軸の位置指令値Xcmd1を減算した補正値exを位置指令補正手段701に出力する。位置指令補正手段701は、下軸の位置指令値Xcmd1より補正値exを減算した位置指令値、
Xcmd1´(=2Xcmd1−Xabs)を下軸ドライバ30に渡す。
減算器602は、絶対座標位置演算手段400からの出力される予測位置Yabsより上軸の位置指令値Ycmd2を減算した補正値eyを位置指令補正手段702に出力する。位置指令補正手段702は、上軸の位置指令値Ycmd2より補正値eyを減算した位置指令値、
Ycmd2´(=2Ycmd2−Yabs)を上軸ドライバ40に渡す。
絶対座標位置演算手段400は、入力されるデータをパラメータとする下軸の静特性の数学モデル401及び上軸の静特性の数学モデル402を備える。これら静特性の数学モデルとしては、ロボット工学において周知の順運動学方程式を利用することができる。
非特許文献1には、順運動学方程式について解説がある。順運動学(direct kinematics)とは、関節の位置,速度,加速度が与えられたとき、各リンクの位置,姿勢,速度,加速度,角速度,角加速度を求める問題である。とくに、終端リンクすなわちエンドエフェクタの位置,姿勢,速度,角速度を求める問題は、実用上重要である。順運動学はDKと略記される。順運動学の解析法としては、同時変換による方法とベクトルによる方法が知られている。
順運動学方程式に準拠した、下軸の静特性の数学モデル401を次式に示す。
Figure 2008210028
順運動学方程式に準拠した、上軸の静特性の数学モデル402を次式に示す。
Figure 2008210028
(1)式及び(2)式を連立して解くことにより、絶対座標の原点Pから見た作業ヘッドHの予想位置(Xabs,Yabs,Zabs)を演算することができる。
この絶対座標位置演算手段の下軸の静特性の数学モデル401及び上軸の静特性の数学モデル402のパラメータである下軸位置指令値及び上軸位置指令値を、下軸スライダ及び前記上軸スライダの位置検出用エンコーダの熱膨張を考慮した指令値とすることで、エンコーダの熱膨張の影響を反映した作業ヘッドHの予想位置(Xabs,Yabs,Zabs)を演算することができる。
下軸エンコーダの熱膨張を考慮した下軸の位置指令値Xcmd1は、次式で与えられる。上軸の位置指令値についても同様である。
Xcmd1={1+γ(Tx−To)}xcmd (3)
ここで、To:エンコーダの基準温度
Tx:エンコーダの現在温度
xcmd:ドライバ内部の指令値
Xcmd1:温度補正後の指令値
γ:エンコーダを構成するガラススケールの熱膨張率
図6は、本発明の他の実施形態を示す機能ブロック図である。この実施形態は、下軸リニアモータ10及び上軸リニアモータ20に撓みがあることを前提としている。
図6(A)は下軸データ処理系、(B)は上軸データ処理系である。第1データ収集手段101は、下軸リニアモータの軸方向に所定距離毎のロール角φ11,φ12,…φ1n、ピッチ角θ11,θ12,…θ1n、ヨー角ψ11,ψ12,…ψ1nを測定して収集する。この測定と収集を、下軸方向と直交方向のa,b,cの3位置で実行する。
第2データ収集手段102は、上軸リニアモータの軸方向に所定距離毎のロール角φ21,φ22,…φ2n、ピッチ角θ21,θ22,…θ2n、ヨー角ψ21,ψ22,…ψ2nを測定して収集する。この測定と収集を、上軸方向と直交方向のd,e,fの3位置で実行する。
図7は、データ収集の実施形態を示す平面図である。ステージは、X軸方向に平行配置されたマスター側の下軸リニアモータ10とスレーブ側の下軸リニアモータ10´を備える。マスター側位置a、中央位置b、スレーブ側位置cに、X軸方向にレーザビームを出射するレーザヘッド60、60´、60″が固定配置される。
絶対座標原点(図2P点)の初期位置に配置された上軸リニアモータ20の上軸スライダ21は、レーザヘッド60に対向するマスター側位置aに配置されており、スライダ上に搭載された反射鏡80でビームBXを反射し、レーザヘッド60に戻す。
ビームBXの出射ビームと反射ビームの干渉により反射位置における下軸リニアモータ10,10´のロール角φ11、ピッチ角θ11、ヨー角ψ11が測定できる。上軸リニアモータ20を所定距離ずつレーザヘッド60に向かってX軸方向に移動させながら同様な測定をn回実行することで、第1データ収集手段101のa位置でのデータ収集ができる。
次に、上軸スライダ21を中央位置bに移動し、レーザヘッド60´により同様な測定とデータ収集を実行する。更に、上軸スライダ21をスレーブ側cに移動し、レーザヘッド60″により同様な測定とデータ収集を実行し、b位置及びc位置でのデータ収集を実行する。
Y軸方向に配置された上軸リニアモータ20と平行に、下軸リニアモータに沿って原点位置dにレーザヘッド70が、中央位置eにレーザヘッド70´が、終端位置fにレーザヘッド70″が固定配置される。各レーザヘッドからY軸方向に出射されるレーザビームBYは、スライダ21に搭載された反射鏡80で反射してレーザヘッドに戻る。
上軸リニアモータ20及び上軸スライダ21を絶対座標原点(図2P点)の初期位置(d位置)に配置したときに、ビームBYの出射ビームと反射ビームの干渉により反射位置における上軸リニアモータ20のロール角φ11、ピッチ角θ11、ヨー角ψ11が測定できる。上軸スライダ21を所定距離ずつレーザヘッド70と反対方向のY軸方向に移動させながら同様な測定をn回実行することで、第2データ収集手段102のd位置でのデータ収集ができる。
次に、上軸リニアモータ20を中央位置eに移動し、レーザヘッド70´により同様な測定とデータ収集を実行する。更に、上軸リニアモータ20を終端位置fに移動し、レーザヘッド70″により同様な測定とデータ収集を実行し、e位置及びf位置でのデータ収集を実行する。
使用するレーザヘッド60〜60″及び70〜70″は、別符号で示したが、第1データ収集手段101のデータ収集と第2データ収集手段102のデータ収集は同時には実行できず、順番に実行するので、1台のレーザヘッドを使い回しすることができる。
第1関数化手段201は、第1データ収集手段101が収集したロール角φデータの変化を関数φ1(X)で近似する。同様に、ピッチ角θデータの変化を関数θ1(X)で近似する。同様に、ヨー角ψデータの変化を関数ψ1(X)で近似する。各近似関数は、測定位置a,b,c毎に3個生成される。
第2関数化手段202は、第2データ収集手段102が収集したロール角φデータの変化を関数φ2(Y)で近似する。同様に、ピッチ角θデータの変化を関数θ2(Y)で近似する。同様に、ヨー角ψデータの変化を関数ψ2(Y)で近似する。各近似関数は、測定位置d,e,f毎に3個生成される。
第1積分演算手段301は、第1関数化手段の関数θ1(X)及びψ1(X)を積分演算して下軸垂直真直度Z1(X)及び水平真直度Y1(X)を算出する。各真直度は、測定位置a,b,c毎に3個生成される。
第2積分演算手段302は、第2関数化手段の関数φ2(Y)及びψ2(Y)を積分演算して上軸垂直真直度Z2(Y)及び水平真直度X2(Y)を算出する。各真直度は、測定位置d,e,f毎に3個生成される。
図8は、下軸データ処理系での収集データ、関数近似、積分演算による水平及び垂直真直度を示す特性図である。(A)は収集データ及び関数近似特性であり、(イ)はヨーデータψの変化と近似関数ψ1(X)を示し、(ロ)はピッチデータθの変化と近似関数θ1(X)を示す。各近似関数は、測定位置a,b,c毎に3個が生成されている。
図8(B)は積分演算結果の関数特性であり、(イ)はヨーデータの近似関数ψ1(X)を積分演算した水平真直度Y1(X)を示し、(ロ)はピッチデータの近似関数θ1(X)を積分演算した垂直真直度Z1(X)を示す。各真直度は、測定位置a,b,c毎に3個が生成されている。
図9は、上軸データ処理系での収集データ、関数近似、積分演算による水平及び垂直真直度を示す特性図である。(A)は収集データ及び関数近似特性であり、(イ)はヨーデータψの変化と近似関数ψ2(Y)を示し、(ロ)はピッチデータθの変化と近似関数θ2(Y)を示す。各近似関数は、測定位置d,e,f毎に3個が生成されている。
図9(B)は積分演算結果の関数特性であり、(イ)はヨーデータの近似関数ψ2(Y)を積分演算した水平真直度X2(Y)を示し、(ロ)はピッチデータの近似関数θ2(Y)を積分演算した垂直真直度Z2(Y)を示す。各真直度は、測定位置d,e,f毎に3個が生成されている。
第1関数補間手段801は、第1関数化手段201で生成された夫々3位置でのロール関数φ1(X),ピッチ関数θ1(X),ヨー関数ψ1(X)に基づいて下軸リニアモータの撓みを近似する2次関数φ1(X,Y),θ1(X,Y),ψ1(X,Y)を生成する。
第2関数補間手段802は、第2関数化手段202で生成された夫々3位置でのロール関数φ2(Y),ピッチ関数θ2(Y),ヨー関数ψ2(Y)に基づいて上軸リニアモータの撓みを近似する2次関数φ2(X,Y),θ2(X,Y),ψ2(X,Y)を生成する。
第3関数補間手段901は、第1積分演算手段301で生成された夫々3位置での垂直真直度Z1(X),水平真直度Y1(X)に基づいて下軸リニアモータの撓みを近似する2次関数Z1(X,Y),Y1(X,Y)を生成する。
第4関数補間手段902は、第2積分演算手段302で生成された夫々3位置での垂直真直度Z2(Y),水平真直度X2(Y)に基づいて下軸リニアモータの撓みを近似する2次関数Z2(X,Y),X2(X,Y)を生成する。
図10は、2次関数で撓みを近似することを示す模式図である。X軸方向の2点A,Bに、弛ませて撓みを持たせてその両端を固定した紐が形成する関数F1は、Y=cosh(X)で表される。この関数上の近接した3点P1,P2,P3を通る曲線F2は、2次関数で近似できる。従って測定された3個のデータに基づく2次関数からその測定点の撓みを知ることができる。
絶対座標位置演算手段400は、下軸及び上軸の位置指令値Xcmd1及びYcmd2、第1関数補間手段801及び第2関数補間手段802の2次関数データ、第3関数補間手段901及び第4関数補間手段902の垂直真直度と水平真直度の2次関数データに基づいて、上軸スライダ21の絶対座標位置を予測演算する。
絶対座標位置演算手段400は、ヘッド位置設定手段500からのユーザ設定により、上軸スライダ20から作業ヘッドHまでの距離情報を入力し、作業ヘッドHの2次元の絶対座標位置Xabs及びYabsを予測演算して出力する。
減算器601は、絶対座標位置演算手段400からの出力される絶対座標位置Xabsより下軸の位置指令値Xcmd1を減算した補正値exを位置指令補正手段701に出力する。位置指令補正手段701は、下軸の位置指令値Xcmd1より補正値exを減算した位置指令値、Xcmd1´(=2Xcmd1−Xabs)を下軸ドライバ30に渡す。
減算器602は、絶対座標位置演算手段400からの出力される絶対座標位置Yabsより上軸の位置指令値Ycmd2を減算した補正値eyを位置指令補正手段702に出力する。位置指令補正手段702は、上軸の位置指令値Ycmd2より補正値eyを減算した位置指令値、Ycmd2´(=2Ycmd2−Yabs)を上軸ドライバ40に渡す。
絶対座標位置演算手段400は、入力されるデータをパラメータとする下軸の静特性の数学モデル401及び上軸の静特性の数学モデル402を備える。これら静特性の数学モデルとしては、非特許文献1に開示されているロボット工学において周知の順運動学方程式を利用することができる。
順運動学方程式に準拠した、下軸の静特性の数学モデル403を次式に示す。
Figure 2008210028
順運動学方程式に準拠した、上軸の静特性の数学モデル404を次式に示す。
Figure 2008210028
(4)式及び(5)式を連立して解くことにより、絶対座標の原点Pから見た作業ヘッドHの予想位置(Xabs,Yabs,Zabs)を演算することができる。
この絶対座標位置演算手段の下軸の静特性の数学モデル403及び上軸の静特性の数学モデル404のパラメータである下軸位置指令値及び上軸位置指令値を、下軸スライダ及び前記上軸スライダの位置検出用エンコーダの熱膨張を考慮した指令値とすることで、エンコーダの熱膨張の影響を反映した作業ヘッドHの予想位置(Xabs,Yabs,Zabs)を演算することができる。
下軸エンコーダの熱膨張を考慮した下軸の位置指令値Xcmd1は、次式で与えられる。上軸の位置指令値についても同様である。
Xcmd1={1+γ(Tx−To)}xcmd (6)
ここで、To:エンコーダの基準温度
Tx:エンコーダの現在温度
xcmd:ドライバ内部の指令値
Xcmd1:温度補正後の指令値
γ:エンコーダを構成するガラススケールの熱膨張率
図11は、図6の実施形態における下軸リニアモータ位置誤差特性図である。(A)は下軸マスター側(図7のa位置)の誤差特性、(B)は下軸中央(図7のb位置)の誤差特性、(C)は下軸スレーブ側(図7のc位置)の誤差特性を示す。
各特性において、F1は実測値と指令値の差を示し、F2は予測値と指令値の差を示している。F1で明らかなように位置誤差は原点位置から離れるに従い比例的に増加し、スレーブ側では20ミクロンメータに達するが、F2の予測値も同一傾向で変化しており両者間の乖離は小さいことがわかる。
従って、F3で示すように、実測値と予測値間の誤差は下軸リニアモータの全スパンで数ミクロンメータ以内に収まっており、本発明による補正効果を確認することができる。
以上説明した図6の実施形態では、リニアモータの撓みを3位置の測定データによる2次関数で近似させているが、3位置以上の測定位置でデータ収集を行い、多次多項式によって撓みをより高精度で近似させることが可能である。
本発明を適用したXYステージの一実施形態を示す機能ブロック図である。 機械的特性に基づくスライダの挙動を示す模式図である。 データ収集の実施形態を示す平面図である。 下軸データ処理系での収集データ、関数近似、積分演算による水平及び垂直真直度を示す特性図である。 上軸データ処理系での収集データ、関数近似、積分演算による水平及び垂直真直度を示す特性図である。 本発明の他の実施形態を示す機能ブロック図である。 データ収集の実施形態を示す平面図である。 下軸データ処理系での収集データ、関数近似、積分演算による水平及び垂直真直度を示す特性図である。 上軸データ処理系での収集データ、関数近似、積分演算による水平及び垂直真直度を示す特性図である。 2次関数で撓みを近似することを説明する模式図である。 図6の実施形態における下軸リニアモータ位置誤差特性図である。 従来のXYステージの構成例を示す機能ブロック図である。 下軸ドライバ及び上軸ドライバの構成例を示す機能ブロック図である。
符号の説明
11 下軸スライダ
13 下軸エンコーダ
30下軸ドライバ
31 位置制御部
32 速度制御部
33 差分検出手段
101 第1データ収集手段
102 第2データ収集手段
201 第1関数化手段
202 第2関数化手段
301 第1積分演算手段
302 第2積分演算手段
400 絶対座標位置演算手段
401 下軸の静特性数学モデル
402 上軸の静特性数学モデル
500 ヘッド位置設定手段
601,602 減算器
701,702 位置指令補正手段

Claims (11)

  1. X軸方向またはY軸方向の一方に配置され、その軸方向に位置制御される下軸スライダを有する下軸リニアモータと、前記下軸スライダ上にX軸方向またはY軸方向の他方に取り付けられ、その軸方向に位置制御される上軸スライダを有する上軸リニアモータと、与えられた位置指令値に基づいて前記下軸スライダ及び前記上軸スライダを位置制御する下軸ドライバ及び上軸ドライバと、よりなるXYステージにおいて、
    前記下軸リニアモータの軸方向及び前記上軸リニアモータの軸方向の所定距離毎のロール角,ピッチ角,ヨー角を測定して収集する第1データ収集手段及び第2データ収集手段と、
    前記第1データ収集手段の収集データ及び前記第2データ収集手段の収集データに基づいてロール角,ピッチ角,ヨー角の変化を関数で近似する第1関数化手段及び第2関数化手段と、
    前記第1関数化手段及び第2関数化手段の関数に基づいて下軸及び上軸の垂直真直度と水平真直度を演算する第1積分演算手段及び第2積分演算手段と、
    前記位置指令値、前記第1関数化手段及び第2関数化手段の関数データ、前記第1積分演算手段及び第2積分演算手段の垂直真直度と水平真直度データに基づいて、前記上軸スライダの絶対座標位置を演算する絶対座標位置演算手段と、
    を備えることを特徴とするXYステージ。
  2. 前記絶対座標位置演算手段は、入力されるデータをパラメータとする下軸の静特性の数学モデル及び上軸の静特性の数学モデルを備えることを特徴とする請求項1に記載のXYステージ。
  3. 前記絶対座標位置演算手段は、前記上軸スライダから作業ヘッド位置までの距離情報を入力し、前記作業ヘッド位置の絶対座標位置を演算することを特徴とする請求項1または2に記載のXYステージ。
  4. 前記絶対座標位置演算手段は、前記下軸スライダ及び前記上軸スライダの位置検出用エンコーダの熱膨張を補償した下軸位置指令値及び上軸位置指令値を、前記下軸の静特性の数学モデル及び前記上軸の静特性の数学モデルのパラメータとすることを特徴とする請求項2又は3に記載のXYステージ。
  5. 前記絶対座標位置演算手段の出力と前記位置指令値の差を演算し、前記位置指令値を補正する位置指令補正手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のXYステージ。
  6. X軸方向またはY軸方向の一方に配置され、その軸方向に位置制御される下軸スライダを有する下軸リニアモータと、前記下軸スライダ上にX軸方向またはY軸方向の他方に取り付けられ、その軸方向に位置制御される上軸スライダを有する上軸リニアモータと、与えられた位置指令値に基づいて前記下軸スライダ及び前記上軸スライダを位置制御する下軸ドライバ及び上軸ドライバと、よりなるXYステージにおいて、
    前記下軸リニアモータの複数位置での軸方向及び前記上軸リニアモータの複数位置での軸方向の所定距離毎のロール角,ピッチ角,ヨー角を測定して収集する第1データ収集手段及び第2データ収集手段と、
    前記第1データ収集手段の収集データ及び前記第2データ収集手段の収集データに基づいてロール角,ピッチ角,ヨー角の変化を関数で近似する第1関数化手段及び第2関数化手段と、
    前記第1関数化手段及び第2関数化手段の関数に基づいて下軸及び上軸の垂直真直度と水平真直度を演算する第1積分演算手段及び第2積分演算手段と、
    前記第1関数化手段及び第2関数化手段の関数に基づいて、前記複数位置での下軸及び上軸の撓みを多次関数で補間する第1関数補間手段及び第2関数補間手段と、
    前記第1積分演算手段及び第2積分演算手段の関数に基づいて、垂直真直度と水平真直度の前記複数位置での下軸及び上軸の撓みを多次関数で補間する第3関数補間手段及び第4関数補間手段と、
    前記位置指令値、前記第1関数補間手段及び第2関数補間手段の補間データ、前記第3関数補間手段及び第4関数補間手段の補間データに基づいて、前記上軸スライダの絶対座標位置を演算する絶対座標位置演算手段と、
    を備えることを特徴とするXYステージ。
  7. 前記絶対座標位置演算手段は、入力されるデータをパラメータとする下軸の静特性の数学モデル及び上軸の静特性の数学モデルを備えることを特徴とする請求項6に記載のXYステージ。
  8. 前記絶対座標位置演算手段は、前記上軸スライダから作業ヘッド位置までの距離情報を入力し、前記作業ヘッド位置の絶対座標位置を演算することを特徴とする請求項6または7に記載のXYステージ。
  9. 前記絶対座標位置演算手段は、前記下軸スライダ及び前記上軸スライダの位置検出用エンコーダの熱膨張を補償した下軸位置指令値及び上軸位置指令値を、前記下軸の静特性の数学モデル及び前記上軸の静特性の数学モデルのパラメータとすることを特徴とする請求項7又は8に記載のXYステージ。
  10. 前記絶対座標位置演算手段の出力と前記位置指令値の差を演算し、前記位置指令値を補正する位置指令補正手段を備えることを特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載のXYステージ。
  11. 前記第1データ収集手段及び第2データ収集手段は、3位置でデータ収集を実行し、前記第1乃至第4関数補間手段は、2次関数により前記下軸及び上軸の撓みを近似することを特徴とする請求項6乃至10のいずれかに記載のXYステージ。
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