JP2008206704A - 心拍検出装置 - Google Patents

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良周 西村
Katsuhiro Inoue
勝裕 井上
Tatsuya Takahashi
達也 高橋
Akihiro Michimori
章弘 道盛
Masako Kitado
真子 北堂
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Abstract

【課題】比較用基準波形を予め用意する必要がなく、且つ被測定対象者固有の情報と被測定対象者が就寝する環境の特性をも反映させた比較用基準波形を用いることで心拍を高精度に検出することができる心拍検出装置を提供することにある。
【解決手段】心拍検出部40は、初期用及び比較用の基準波形と信号処理回路部3から出力される測定波形との形状パターン比較を行い、残差波形を出力する基準波形比較部40aと、残差波形を基にして推定される心拍の時点を検出する推定心拍検出部40bと、検出された推定心拍の時点と信号処理回路部3から出力される測定波形を基にして新たに比較用基準波形を生成する比較用基準波形生成部40cと、前回作成された比較用基準波形と今回作成された比較用基準波形とを比較し、比較用基準波形が収束したか否かを判断する収束判断部40dとを備え、比較用基準波形が収束し、最適化するまで繰り返し処理を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、心拍検出装置に関するものである。
従来、被検出対象者の就寝中の心拍、呼吸、いびき、寝姿勢、寝位置及び入離床の生体
情報を高精度に検出する生体情報検出装置が提供されている(例えば、特許文献1)
特開2006−263454号公報
上述の特許文献1に開示されている生体情報検出装置は、予め登録している複数の比較用の基準波形と、センサ部により得られる被検出対象者の生体に起因する圧力の検出信号の波形とを比較することによって、被検出対象者の呼吸、いびき、寝姿勢、寝位置及び入離床の生体情報を検出する構成であるため、比較用の基準波形を予め用意する必要がある上に、比較用の基準波形は、標準的なものであるため、実際に被検出対象者が就寝する環境(寝具、床)の特性を反映させたものではなかった。
そのため、被検出対象者が就寝する環境(寝具、床)の特性を反映させて心拍をより高精度に検出することができる心拍検出装置が希求されていた。
本発明は、上述の点に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、測定波形と比較するための比較用基準波形を予め用意する必要がなく、且つ被測定対象者固有の情報と被測定対象者が就寝する環境の特性をも反映させた比較用基準波形を用いることで心拍を高精度に検出することができる心拍検出装置を提供することにある。
上述の目的を達成するために、請求項1の発明では、寝具を介して伝播する生体に起因する圧力を検出するセンサ部と、 前記センサ部の出力を増幅した測定波形を生成する信号処理回路部と、測定波形固有の特徴を持つ基準波形と前記測定波形との形状パターン比較から残差を求めるとともに、残差から推定される心拍から新たな基準波形を生成する処理を、前回生成の基準波形に今回生成の基準波形が収束するまで繰り返して比較用基準波形の最適化を図り、最適化された比較用基準波形と前記測定波形との残差から推定される心拍を検出心拍として出力する心拍検出部と、最初の形状パターン比較に用いる初期用の基準波形を生成する初期用基準波形生成部とを備えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、測定波形と比較するための比較用基準波形を予め用意する必要がなく、且つ被測定対象者固有の情報と被測定対象者が就寝する環境の特性をも反映させて最適化した比較用基準波形を用いることで心拍を高精度に検出することができるという効果がある。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記初期用基準波形生成部は、前記測定波形の周波数スペクトルのパワーが最大となる周波数を持つ波形を生成することを特徴とする。
請求項2の発明によれば、元々の測定波形に近い初期用基準波形を用いることで、比較用基準波形が収束するまでの形状パターンの比較回数を低減でき、効率的な心拍検出ができる。
請求項3の発明では、請求項1の発明において、前記初期用基準波形生成部は、前記心拍検出部で、収束したと判断された比較用基準波形を次回の心拍検出時の初期用基準波形として生成することを特徴とする。
請求項3の発明によれば、寝具、被検出対象者の生体情報を含んでいる収束した比較用基準波形を初期用基準波形とすることで、被測定対象者の寝位置、寝姿勢が変わったときもそれに似た初期用基準波形を用いることにより、比較用基準波形の収束が早くなり、効率的な心拍検出ができる。
請求項4の発明では、請求項1乃至3の何れかの発明において、前記心拍検出部は、前記初期用及び比較用の基準波形の形状パターンと前記測定波形の形状パターンとを比較し、残差波形を出力する基準波形比較部と、前記残差波形を基にして推定される心拍の時点を検出する推定心拍検出部と、検出された推定心拍の時点と前記測定波形を基にして新たに比較用基準波形を生成する比較用基準波形生成部と、前回作成された比較用基準波形と今回作成された比較用基準波形とを比較し、比較用基準波形が収束したか否かを判断する収束判断部とを備え、比較用基準波形が収束し、最適化するまで繰り返し処理を行うことを特徴とする。
請求項4の発明によれば、請求項1の発明乃至3の発明の効果を奏する心拍検出装置を、CPU等の演算処理で実現できる。
請求項5の発明では、請求項4の発明において、前記推定心拍検出部は、前記基準波形比較部の出力波形において、ある一定区間における最小値を推定心拍の時点とし、次の推定心拍の時点は、該推定心拍時点から一定幅先の時点から、推定心拍を求め、これを繰り返し処理することで推定心拍の系列を求めることを特徴とする。
請求項5の発明によれば、データ値による閾値処理よりもノイズに強く、また測定波形データがバイアスされていても検出でき、一定間隔に起きる心拍の検出が確実に行える。
請求項6の発明では、請求項5の発明において、前記一定区間は、ある区間のセンサデータの2乗値の包絡線の周波数スペクトルのピーク周波数を参照して決定することを特徴とする。
請求項6の発明によれば、心拍検出の精度が向上する。
請求項7の発明では、請求項4乃至6の何れかの発明において、前記収束判断部は、前記推定心拍検出部の推定心拍の時点を参照して比較用基準波形の収束を判断することを特徴とする。
請求項7の発明によれば、推定心拍の推移を見て、比較用基準波形の収束を判断できる。
請求項8の発明では、請求項4乃至6の何れかの発明において、前記収束判断部は、前記比較用基準波形生成部で生成された比較用基準波形の形状を前回と今回で比較することで比較用基準波形の収束を判断することを特徴とする。
請求項8の発明によれば、相関係数等の演算処理で比較用基準波形の収束を判断できる。
請求項9の発明では、請求項1乃至8の何れかの発明において、前記心拍検出部は、測定波形に基づいて体動を検出して検出信号を出力する体動検出部を更に備え、前記体動検出部から検出信号が入力された場合に新たに比較用基準波形生成部で比較用基準波形を生成し、前記心拍検出部で比較用基準波形を最適化し、体動以後の区間の測定波形に対応した心拍検出を行うことを特徴とする。
請求項9の発明によれば、体動の影響を排除して精度の高い心拍検出ができる。
本発明は、測定波形と比較するための比較用基準波形を予め用意する必要がなく、且つ被測定対象者固有の情報と被測定対象者が就寝する環境の特性をも反映させて最適化した比較用基準波形を用いることで心拍を高精度に検出することができるという効果がある。
以下本発明を実施形態により説明する。
(実施形態1)
本実施形態の心拍検出装置1は図1(a)に示すように被測定対象者のセンサ部2と、信号処理回路部3と、演算処理部4と、記憶部5と、入力部6と、出力部7と、バス8とで構成され、信号処理回路部3と、演算処理部4と、記憶部5と、入力部6と、出力部7とはバス8を介して接続されている。
センサ部2は、図2に示すように寝具MLを介して伝播する寝具ML上にいる被検出対象者Mの生体に起因する圧力(以下生体圧力という)を検出する圧電セラミックスや圧電高分子等からなる圧電素子を備えている圧力検出センサにより構成される。このセンサ部2は、図2に示すように、被検出対象者Mが座ったり横たわったりするマットレス等の寝具MLと寝具MLを載置する寝台BTとの間に配置される。
ここでセンサ部2は、寝具MLを介して伝播する寝具ML上にいる被検出対象者Mの生体圧力をより精度良く検出することができるようにする観点から、図2(a),(b)に示すように、被測定対象者Mが枕PIを用いて寝具MLの略中央に仰臥している場合に、被測定対象者Mの首から胸にかけた被測定対象者Mの部分がセンサ部2の検出部分に重なるように配置されている。
生体圧力は、例えば、心臓の鼓動(拍動)及び呼吸等の生命維持活動並びに被測定対象者Mが身体の各部を動かすこと等によって時間的に変化するもので、センサ部2では伝播する時間遅れが一定となっている生体に起因する圧力を検出する。
信号処理回路部3は、センサ部2に接続され、センサ部2で検出したアナログの生体圧力をディジタルの生体圧力に変換し、演算処理部4が処理可能な形式のデータに変換する回路であって、センサ部2のアナログの測定波形信号を所定利得で増幅する増幅器30と、商用電源に起因する所謂ハムノイズを抑制するために増幅器30の出力から所定周波数(例えば30Hzから50Hz)より大きい信号成分をカットして所定周波数以下の信号成分を通過させるローパスフィルタ31と、このローパスフィルタ31から出力されるアナログ信号をディジタル信号へ変換するAD変換器32とを備えて構成される。尚ローパスフィルタ31に代えてバンドパスフィルタを用いても良い。
演算処理部4は、例えば、マイクロプロセッサ及びその周辺回路等を備えて構成され、図1(b)に示すように機能的に、信号処理回路部3の出力から測定波形を生成しこの生成した測定波形の形状パターンから生成する比較用基準波形(テンプレート波形)と測定波形とのパターンマッチングを後述するように行って被測定対象者の心拍を推定検出するための信号処理を行うとともに検出結果を出力する心拍検出部40及び比較用基準波形の初期波形を生成する初期基準波形生成部41とを備えるとともに、制御プログラムに従って信号処理回路部3、記憶部入力部6及び出力部7を当該機能に応じてそれぞれ制御する制御機能部(図示せず)とを備えている。
心拍検出部40は、自己学習テンプレート機能を持つもので、測定波形の形状パターンと比較用基準波形の形状パターンとの比較(パターンマッチング)を行って残差を求める基準波形比較部40aと、この基準波形比較部40aで求めた残差から推定心拍を検出する推定心拍検出部40bと、推定心拍検出部40bでの心拍検出時点からの比較用基準波形を新たなテンプレートとして生成する比較用基準波形生成部40cと、この比較用基準波形生成部40cで生成した比較用基準波形と前回の比較に用いた比較用基準波形とを比較して今回生成した比較用基準波形が収束しているか否かを判断する収束判断部40dと、結果出力部40eとを機能として備え、収束判断部40dで収束していると判断されたとき丹、今回の推定心拍検出結果を出力して検出動作を終了するようになっている。
入力部6は、心拍検出装置1の電源をオンオフする電源スイッチや、心拍の検出開始を心拍検出装置1に指示する測定開始スイッチ等の、心拍検出装置1に指示を与える各種のスイッチを備えて構成される。
出力部7は、測定波形及び心拍検出結果等を出力する機器であり、例えばCRTディスプレイ、LCD、有機ELディスプレイ又はプラズマディスプレイ等の表示装置である。
記憶部5は、演算処理部4の心拍検出動作に必要なログラム等の各種プログラム、及び、各種プログラムの実行に必要なデータやその実行中に生じるデータ等の各種データを記憶するもので、演算処理部4の所謂ワーキングメモリとなるRAM等の揮発性の記憶素子、ROMや書き換え可能なEEPROM等の不揮発性の記憶素子等を備えて構成される。
次に本実施形態の心拍検出装置1の動作を図3のフローチャートに基づいて説明する。
まず、被測定対象者Mが図2(a),(b)に示すように寝具ML上に寝るとともに心心拍検出装置1の電源をオンし、心拍検出に対する準備が完了したところで、入力部6の測定開始スイッチを操作して測定開始を心拍検出装置1に指示する心拍検出が開始される(S1)。
検出開始によりセンサ部2で検出される被測定対象者Mの生体に起因する圧力の測定波形データが信号処理回路部3からディジタル化されて出力され、所定のサンプリング周波数(例えば500Hz)により演算処理部4に取り込まれることになる。
また、演算処理部4の初期基準波形生成部41から初期用基準波形データとして6Hzのsin波が仮の比較用基準波形として生成される(S2)。
そして演算処理部4の心拍検出部40の基準波形比較部40aは、センサ部2からの測定波形の形状パターンと、初期基準波形生成部41から生成された初期用基準波形データ(仮の比較用基準波形)の形状パターンとを比較(テンプレートマッチング)する処理を行う(S3)。
ここで仮の比較用基準波形は、体動などによるノイズのない状態で実測した測定波形データをフーリエ変換したときの主な周波数成分が6Hzであった点から6Hzのsin波を初期基準波形生成部41で生成するようにしているが、体動等によるノイズのない状態で測定した被検出対象者Mの実測データをフーリエ変換してそのときの主なる周波数成分を初期基準波形として用いても良い。尚テンプレートとなる比較用基準波形(初期基準波形を含む)のデータ長は750msecとしてある。この750msecは心臓のR波の心弾から750msec経過すれば振動が減衰し、750msec以降には特徴量が極めて少ないことを基に設定してある。
さて基準波形比較部40aでは、波形の比較(パターンマッチング)を行って、以下の式により残差を求める。
Figure 2008206704
(Z:残差 St+i:測定波形 T:比較用基準波形 N:比較用基準波形のデータ長)
ここで時刻tの残差は、時刻tから時刻t+Nまでの測定波形データと比較用基準波形データの差の2乗和で定義される。
サンプリング周波数が500Hzであるので、N=375である。
まず、1回目の波形比較では、図4(a)に示す6Hzのsin波からなる初期用基準波形と、例えば、図4(b)に示す測定波形との比較を行ったときの残差波形は図4(c)に示すようになる。尚測定波形データは1分目から約10sec間のデータである。
この残差波形は、推定心拍検出部40bに取り込まれて推定心拍が検出される(S4)。
この推定心拍検出は、図5に示すように残差波形Xに一定区間Waの中で最小値xを検出し、この最小値xの位置を推定心拍の時点とし、該推定心拍の時点から一定幅Wb先の時点から上述の一定区間Waを設定してこの一定区間Wa中で最小値xを検出し、この最小値xの位置を次に推定心拍の位置とし、これを繰り返し処理することで推定心拍の系列を求めるのである。
ここで推定心拍検出は一定区間Waと一定幅Wbの2つのパラメータに依存するため、この2つのパラメータの決定が重要となる。本実施形態では、一定幅Wbを0.01secとに固定し、一定区間Waは例えば20sec毎に切り換えるようにしている。
次にこの一定区間Waの決定方法について説明する。
一定区間Wa内の最小値を推定心拍とするため、一定区間Wa内に複数の心拍が入っていたり、一定区間Wa内に心拍が全く入っていない、といったことにならないように一定区間Waを決定する必要があるので、この一定区間Waの長さは心拍間隔と同程度とすれば良く、推定心拍検出部40bでは、20sec間のセンサ部2による測定波形データから平均心拍間隔を推定し、その値を一定区間Waの長さとして決定する
図6は、20secのデータを示しており、同図(a)は参考とする心電図のデータ、同図(b)はセンサ部2による測定波形データであって、図6(a)、(b)から分かるように測定波形の振幅変動の周期が分かれば、測定波形から心拍周期を推定することができる。そこで本実施形態の推定心拍検出部40bでは、まず図7に示すようにS10で測定波形データ(図6(b))を取り込み、S11でこの測定データの2乗値を算出し、更にS12で2乗値の波形データ(図6(c)参照)に対してローパスフィルタ(図示せず)を通して包絡線(図6(d)参照)を抽出し、次のS13でこの包絡線をフーリエ変換して包絡線の周波数スペクトル(図6(e)参照)を求め、この周波数スペクトルのピーク周波数を推定心拍周波数として、該周波数の逆数で一定区間Waを決定するのである(S14)。尚上述のローパスフィルタとしては、カットオフ周波数が2Hzの4次のバタワーフィルタを使用した。図6(e)の包絡線のスペクトルは0.5〜1.3Hzまでを示す。
さて上述のようにして推定心拍検出部40bで推定心拍を検出した後、比較用基準波形生成部40cは、図8(a)に示す残差波形Xにおける上述した最小値xに対応する各推定心拍位置から図8(b)に示すように750msec間分の測定波形データの加算平均を求めて新たな比較用基準波形データ(テンプレート波形のデータ)を生成する(S5)。
そして生成された比較用基準波形データは収束判断部40dに取り込まれ、収束判断部40dはこの生成された比較用基準波形データと前回の比較用基準波形データ(上述の場合には初期用基準波形データ)とを比較してデータが収束しているか否かを判別し(S6)、収束していない場合には今回生成された比較用基準波形データを基準波形比較部40aに送り、基準波形比較部40aによって比較用基準波形データとセンサ部2の測定波形データとの比較(テンプレートマッチング)を上述と同様に行うのである。そして以後生成される比較用基準波形データと前回の比較に用いた比較用基準波形データとの比較によって収束している判別されるまで、S3〜S5の処理が繰り返して行われることになる。
ここで、収束判断部40dの収束判断について説明する。
まず、比較用基準波形生成部40cで新しく生成される比較用基準波形データの波形形状は検出した推定心拍位置に依存するため、収束判断部40dの推定心拍位置の推移を見て、生成される比較用基準波形データが収束しているかどうか判別する。この収束条件は以下の2つを満たしているかどうかである。
1)検出した最小値x(推定心拍検出個数)の個数が同じである。
2)前回の比較用基準波形データによる最小値x(推定心拍検出個数)と新しい比較用基準波形データによる最小値xの位置例えば±0.02秒以内であるという、2つの条件を満たしているとき、比較用基準波形データが収束し最適化されているとして、心拍検出を終了する。条件を1つでも満たしていないとき、比較用基準波形データが収束していないとして、もう1度、図3のS3〜S5の処理を繰り返す。
図9は最初の基準波形から収束するまでの基準波形までの一例を示しており、図9(a)は1回目の仮の比較用基準波形、同図(b)はそのときの残差波形、同図(c)は2回目の比較用基準波形、同図(d)はそのときの残差波形、同図(e)は3回目の比較用基準波形、同図(f)はそのときの残差波形、同図(g)は4回目の比較用基準波形、同図(h)はそのときの残差波形を夫々示し、4回目の残差波形は上述の2つの条件を満たしているので、収束判断部40dで、この4回目の比較用基準波形において収束判断を行い検出処理終了する。尚各図において示す縦線Zは心電図で検出した心拍を参考のために記入したものである。
而して、収束判断部40dで収束と判断されると、そのときの心拍検出データを結果機能部40eによって演算処理部4から出力部6に出力し(S7)、出力部6で表示され、一連の心拍検出を終了する(S8)。
このように本実施形態では、予め複数の基準波形データを登録する必要がなく、しかも被測定対象者M固有の情報(体重、身長、心弾)や被測定対象者Mが就寝する環境(寝具ML、床)の特性、更に被測定対象者Mの状態(寝位置、寝姿勢)をも反映させた比較用基準波形を用いることで心拍を高精度に検出することができることになる。
ところで、上述の場合1回目の比較用基準波形としては、初期基準波形生成部41によって6Hzのsin波を生成させたものを使用しているが、例えばセンサ部2による測定波形データの周波数スペクトルのパワーが最大となる周波数を持つ波形を1回目の比較用基準波形としても良い。
例えば図10(a)に示す測定波形の内、図10(b)に示す減衰振動由来(6Hz)の振動波形を1回目の比較用基準波形として生成するのである。尚1Hz付近は心拍数由来の部分を示す。
この場合元々の波形に近い波形からスタートすれば、収束するまでにかかる回数が減り、効率的である。
また、前回の心拍検出時において、収束した比較用基準波形(例え図11に示す)を次回の心拍検出時の1回目、つまり初期用基準波形として用いても良い。この場合は心拍検出終了時に、収束した基準波形データを記憶部5に記憶保存する。
この場合は、心拍検出部40において、収束した基準波形は、寝具ML・被検出対象者Mの生体の情報を含んだ波形であり、例えば被測定対象者Mの寝位置・寝姿勢が変わったときもよく似た波形であるため、収束が速くなる。
更に、上述の収束判断部40dの収束判断は、上述したように検出した最小値x(推定心拍検出個数)の個数が同じで、且つ前回の比較用基準波形データによる最小値x(推定心拍検出個数)と新しい比較用基準波形データによる最小値xの位置例えば±0.02秒以内であるという、2つの条件を満たしているときに収束と判断しているが、比較用基準波形生成部40dで生成された基準波形の形状を前回と今回で比較することで基準波形の収束を判断するようにしても良い。
つまり、前回と今回の比較用基準波形形状の相関係数を算出して予め設定している基準値(例えば0.95以上)を超える場合に、収束したと判断するのである。
図12(a)、(b)は前回の比較用基準波形と、今回の比較用基準波形の一例を示しているが、この両者の相関係数は0.6であるため収束していないと判断されるが、図12(c)、(d)に示す前回の比較用基準波形と、今回の比較用基準波形の場合には似ており、その相関係数0.97であるため収束と判断される。
(実施形態2)
本実施形態は、実施形態1の心拍検出部40内に図13に示すように体動検出部40fの機能を加え、この体動検出部40fの体動検出をトリガとして心拍検出の処理を行うようにした点に特徴がある。
つまり、図14のフローチャートで示すようにステップS6で比較用基準波形が収束している判断された場合及び収束していないと判断された場合の何れにおいても、次のステップS9a又はS9bにおいて体動検出部40fが体動検出しているが否かのチェックを行い、体動検出がない場合には心拍検出・出力のステップS7又は波形比較のステップS3に移行するが、体動検出があった場合には、初期用基準波形データ生成のステップS2に戻って体動以後の区間の測定波形に対応して心拍検出を行うのである。
これにより体動の影響を受けることなく、心拍検出が行え、検出精度の向上が図れるのである。
尚その他の動作、構成は実施形態1と同じであるの説明は省略する。
(a)は実施形態1の構成図である。(b)は同上の演算処理部の機能構成図である。 (a)は同上に用いる寝具に被測定対象者が寝ている状態の側面図、(b)は同上に用いる寝具に被測定対象者が寝ている状態の上面図である。 同上の動作説明用フローチャートである。 同上の基準波形比較部の動作説明用波形図である。 同上の推定心拍検出部の動作説明用波形図である。 同上の推定心拍検出部の動作説明用波形図である。 同上の推定心拍検出部の動作説明用フローチャートである。 同上の比較用基準波形生成部の動作説明用波形図である。 同上の収束判断部の動作説明用波形図である。 同上の初期基準波形生成部の基準波形生成の別の例の説明図である。 同上の初期基準波形生成部の基準波形生成の他の例の説明図である。 同上の収束判断部の別の判断方法の説明図である。 実施形態2の演算処理部の機能構成図である。 同上の動作説明用フローチャートである。
符号の説明
1 心拍検出装置
2 センサ部
3 信号処理回路部
30 増幅器
31 ローパスフィルタ
32 AD変換器
4 演算処理部
40 心拍検出部
40a 基準波形比較部
40b 推定心拍検出部
40c 比較用基準波形生成部
40d 収束判断部
40e 結果出力部
41 初期基準波形生成部
5 入力部
6 出力部
7 バス

Claims (9)

  1. 寝具を介して伝播する生体に起因する圧力を検出するセンサ部と、 前記センサ部の出力を増幅した測定波形を生成する信号処理回路部と、測定波形固有の特徴を持つ基準波形と前記測定波形との形状パターン比較から残差を求めるとともに、残差から推定される心拍から新たな基準波形を生成する処理を、前回生成の基準波形に今回生成の基準波形が収束するまで繰り返して比較用基準波形の最適化を図り、最適化された比較用基準波形と前記測定波形との残差から推定される心拍を検出心拍として出力する心拍検出部と、最初の形状パターン比較に用いる初期用の基準波形を生成する初期用基準波形生成部とを備えることを特徴とする心拍検出装置。
  2. 前記初期用基準波形生成部は、前記測定波形の周波数スペクトルのパワーが最大となる周波数を持つ波形を生成することを特徴とする請求項1記載の心拍検出装置。
  3. 前記初期用基準波形生成部は、前記心拍検出部で、収束したと判断された比較用基準波形を次回の心拍検出時の初期用基準波形として生成することを特徴とする請求項1記載の心拍検出装置。
  4. 前記心拍検出部は、前記初期用及び比較用の基準波形の形状パターンと前記測定波形の形状パターンとを比較し、残差波形を出力する基準波形比較部と、前記残差波形を基にして推定される心拍の時点を検出する推定心拍検出部と、検出された推定心拍の時点と前記測定波形を基にして新たに比較用基準波形を生成する比較用基準波形生成部と、前回作成された比較用基準波形と今回作成された比較用基準波形とを比較し、比較用基準波形が収束したか否かを判断する収束判断部とを備え、比較用基準波形が収束し、最適化するまで繰り返し処理を行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の心拍検出装置。
  5. 前記推定心拍検出部は、前記基準波形比較部の出力波形において、ある一定区間における最小値を推定心拍の時点とし、次の推定心拍の時点は、該推定心拍時点から一定幅先の時点から、推定心拍を求め、これを繰り返し処理することで推定心拍の系列を求めることを特徴とする請求項4記載の心拍検出装置。
  6. 前記一定区間は、ある区間のセンサデータの2乗値の包絡線の周波数スペクトルのピーク周波数を参照して決定することを特徴とする請求項5記載の心拍検出装置。
  7. 前記収束判断部は、前記推定心拍検出部の推定心拍の時点を参照して比較用基準波形の収束を判断することを特徴とする請求項4乃至6の何れか1項に記載の心拍検出装置。
  8. 前記収束判断部は、前記比較用基準波形生成部で生成された比較用基準波形の形状を前回と今回で比較することで比較用基準波形の収束を判断することを特徴とする請求項4乃至6の1項に記載の心拍検出装置。
  9. 前記心拍検出部は、測定波形に基づいて体動を検出して検出信号を出力する体動検出部を更に備え、前記体動検出部から検出信号が入力された場合に新たに比較用基準波形生成部で比較用基準波形を生成し、前記心拍検出部で比較用基準波形を最適化し、体動以後の区間の測定波形に対応した心拍検出を行うことを特徴とする請求項1乃至8の何れかの1項に記載の心拍検出装置。
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