JP2008204491A - ハードディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】パーソナルコンピュータなどの特殊な機器を用いずにソフトウェアの不具合の原因を特定することを可能にするハードディスク装置を提供する。
【解決手段】ソフトウェアの流れを確認する場合、各周辺デバイスとのデータ通信が有ったときのデータ通信履歴情報が、キーの押下が検出されたときの当該キーのキー種別情報が、ログ領域にそれぞれ書き込まれる。この後、キーの押下による処理が実行されると、実行された処理の内容がログ領域に書き込まれる。それらのログ情報はログ領域に時系列で書き込まれる。不具合が発生した場合、ログ情報表示要求が有れば、ログ情報がディスプレイ装置に表示される。操作上で異常な処理の流れになっていれば、ソフトウェアの不具合の原因を早期に発見することができる。
【選択図】図5
【解決手段】ソフトウェアの流れを確認する場合、各周辺デバイスとのデータ通信が有ったときのデータ通信履歴情報が、キーの押下が検出されたときの当該キーのキー種別情報が、ログ領域にそれぞれ書き込まれる。この後、キーの押下による処理が実行されると、実行された処理の内容がログ領域に書き込まれる。それらのログ情報はログ領域に時系列で書き込まれる。不具合が発生した場合、ログ情報表示要求が有れば、ログ情報がディスプレイ装置に表示される。操作上で異常な処理の流れになっていれば、ソフトウェアの不具合の原因を早期に発見することができる。
【選択図】図5
Description
本発明は、ハードディスクに情報を記録したり、ハードディスクに記録された情報を再生したりするハードディスク装置に関し、特に、内蔵されているソフトウェアの処理の流れを確認するための処理手順に関する。
近年、映像情報および音声情報のデジタル化および、そのデータの圧縮技術の目覚しい発達により、磁気テープに対して映像音声情報を記録/再生するVCR(ビデオカセットレコーダ)に代わり、光ディスクであるDVD(デジタルバーサタイルディスク)に対して映像音声情報を記録/再生する光ディスク装置(DVDレコーダ)や、ハードディスクに対して映像音声情報を記録/再生するハードディスク装置(ハードディスクレコーダ)が普及してきている。DVDは、ディスク1枚当たり約4.7GB程度の容量になるが、ハードディスクは、80GBから数百GBの容量を持っているので、ハードディスクは、テレビ番組のような長時間の情報を記録するのに適している。したがって、テレビ番組を記録するのに、ハードディスク装置が用いられることが多い。
ところで、ハードディスク装置の開発段階において、様々な問題が起きてくる。したがって、問題を早急に解決しないと、開発が進まなくなるので、装置に搭載されているハードウェアやソフトウェアなどを調べることが必要になる。特に、装置全体を制御するCPUを含むシステムコントローラの処理に不具合が発生した場合は、システムコントローラを制御するソフトウェアに問題が有る場合が多いので、ソフトウェアの処理の流れを確認する必要がある。
そこで、ハードディスク装置におけるソフトウェアの処理の流れを確認するための従来の構成では、ハードディスク装置をパーソナルコンピュータに接続するため、ハードウェア的にシリアル出力をハードディスク装置に装備しておき、例えば、各周辺デバイスとのデータ通信履歴情報、押下されたキーが何のキーであるかの種別を示すキー種別情報、実行された処理の内容などのログ(LOG)情報を、パーソナルコンピュータの通信ソフトウェア(例えばハイパーターミナル(WINDOWS(登録商標))等)でディスプレイ装置に表示させ、モニタしていた。
特開2005−115857号公報
特開2005−302142号公報
しかしながら、開発段階において、ハードディスク装置におけるソフトウェアの処理の流れを確認するための従来の構成では、前述したように、ハードディスク装置をパーソナルコンピュータに接続するため、ハードウェア的にシリアル出力をハードディスク装置に装備しておく必要があるので、ハードウェア対応によるハードディスク装置のコストアップになり、また、処理の過程でログ情報を記録している訳ではないので、モニタ可能な環境で、不具合を再現させる必要があり、不具合の発見に時間を多く費やして、開発効率が劣るという課題があった。
また、ユーザがハードディスク装置を使用している状態において、不具合が発生した場合、このハードディスク装置をメーカーに送り、前述したパーソナルコンピュータなどで不具合の原因を調べてもらっても、症状が直ぐに出ない場合があり、原因究明に多くの時間を要するという課題があった。
要するに、ハードディスク装置の開発段階においても、また、ユーザがハードディスク装置を使用している状態においても、ソフトウェアの不具合には、100%再現可能なものと、めったに発生しないものとが存在し、例えば、何百回に1度しか発生しない不具合は、ソフトウェアの不具合であるかハードウェアの不具合であるかが判断できないので、従来の構成では不具合の発見の効率が劣るという課題があった。100%再現可能な不具合としては、例えば、再生キーを押下することにより、再生が開始し、再生中に停止キーを押下しても再生が停止しないような不具合などがある。また、めったに発生しない不具合としては、例えば、再生キーを押下することにより、再生が開始し、再生中に停止キーを押下しても、映像出力は停止するが、音声出力は停止しないような不具合などがある。また、めったに発生しない不具合は、ソフトウェアが正常であっても、ハードウェアが信号のタイミングや回路的な原因で起きる場合もある。
なお、特許文献1の従来技術では、制御部は、HDDのログ保存領域に記憶されるログデータが所定量を超えるか否かを監視し、これを超えた場合、このログ保存領域の開放を開始し、例えば、蓄積されたログデータがログ保存領域の全体容量の一定割合に達した場合に、ログ保存領域の開放を開始すると言う制御を行っているが、ログデータはファイル管理に関するものであり、ソフトウェアの処理の流れが分かるようなログ情報を記録するものではない。
また、特許文献2の従来技術では、記録装置は、所定の単位で分割されたデータおよび所定の予約領域を記録媒体に連続して記録する記録手段と、記録手段により記録されるデータおよび予約領域の管理情報が含まれるログ情報を生成するログ情報生成手段とを備え、記録手段は、記録媒体にデータおよび予約領域の管理情報を記録する際に、ログ情報生成手段により生成されたログ情報を予約領域に記録するように構成されており、予約管理に関するログ情報を記録媒体に記録するものであり、ソフトウェアの処理の流れが分かるようなログ情報を記録するものではない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、パーソナルコンピュータなどの特殊な機器を用いずにソフトウェアの不具合の原因を特定することを可能にするハードディスク装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、ソフトウェアの処理の流れを確認する場合に、各周辺デバイスとのデータ通信が有ったときにデータ通信履歴情報を前記ハードディスクに予め設けられたログ領域に書き込むデータ通信履歴情報書込み手段と、キーの押下を検出したときに当該キーが何のキーであるかの種別を示すキー種別情報を前記ログ領域に書き込むキー種別情報書込み手段と、前記キー種別情報が前記ログ領域に書き込まれた後、前記キーの押下による処理を実行させる処理実行手段と、前記実行された処理の内容を前記ログ領域に書き込んだり、前記キーの押下が検出されるまでの処理の内容を前記ログ領域に書き込んだりする処理内容書込み手段と、前記データ通信履歴情報または/および前記キー種別情報または/および前記処理の内容を含むログ情報を前記ログ領域に時系列で書き込ませるように前記データ通信履歴情報書込み手段と前記キー種別情報書込み手段と前記処理内容書込み手段とを制御すると共に、前記ログ領域が満杯になった場合には最初に書き込みを行ったアドレスから再び上書きを行うことにより前記データ通信履歴情報または/および前記キー種別情報または/および前記処理の内容を含むログ情報を時系列でループ的に書き込ませるように前記データ通信履歴情報書込み手段と前記キー種別情報書込み手段と前記処理内容書込み手段とを制御する書込み制御手段と、ソフトウェアの処理の流れを確認中に不具合が発生した場合、ログ情報表示要求が有れば、前記ログ領域から前記データ通信履歴情報または/および前記キー種別情報または/および前記処理の内容を含むログ情報を読み出してディスプレイ装置に表示させるログ情報表示処理手段と、ユーザが使用時においてキーを押下した場合、当該キーのキー種別情報に対応した処理を実行しないときディスプレイ装置にエラー表示を行うエラー表示処理手段とを有するシステムコントローラを備えたことをハードディスク装置を提供する。
この構成において、ソフトウェアの処理の流れを確認する場合に、各周辺デバイスとのデータ通信が有ったときのデータ通信履歴情報が、データ通信履歴情報書込み手段によりハードディスクのログ領域に書き込まれる。また、キーの押下が検出されたときの当該キーのキー種別情報が、キー種別情報書込み手段によりログ領域に書き込まれる。この後、前記キーの押下による処理が、処理実行手段により実行される。
前記実行された処理の内容や、前記キーの押下が検出されるまでの処理の内容は、処理内容書込み手段によりログ領域に書き込まれる。前記データ通信履歴情報または/および前記キー種別情報または/および前記処理の内容は、前記ログ領域に時系列で書き込ませるように、前記データ通信履歴情報書込み手段と前記キー種別情報書込み手段と前記処理内容書込み手段とが、書込み制御手段により制御される。また、前記ログ領域が満杯になった場合には、最初に書き込みを行ったアドレスから再び上書きを行うことにより前記データ通信履歴情報または/および前記キー種別情報または/および前記処理の内容が時系列でループ的に書き込ませるように、前記データ通信履歴情報書込み手段と前記キー種別情報書込み手段と前記処理内容書込み手段とが、書込み制御手段により制御される。
ソフトウェアの処理の流れを確認中に不具合が発生した場合、ログ情報表示要求が有れば、前記ログ領域から前記データ通信履歴情報または/および前記キー種別情報または/および前記処理の内容は、ログ情報表示処理手段により読み出されてディスプレイ装置に表示される。ユーザが使用時においてキーを押下した場合、当該キーのキー種別情報に対応した処理が実行されないときは、エラー表示処理手段により、ディスプレイ装置にエラー表示が行われる。
この構成によれば、ハードディスクのログ領域にデータ通信履歴情報または/およびキー種別情報または/および処理の内容を含むログ情報を記録しておき、装置に不具合が発生したときに、任意のアドレスのログ情報をログ領域から読み出して、ディスプレイ装置に表示させることができるので、パーソナルコンピュータなどの特殊な機器を用いずに、製品そのままの状態で、ソフトウェア内部で何が行われているかが分かり、操作上で異常な処理の流れになっていれば、ソフトウェアの不具合の原因を早期に発見することができる。
また、前記ログ領域が満杯になった場合には最初に書き込みを行ったアドレスから再び上書きを行うことにより、常にソフトウェア処理の最新の流れが前記ログ領域に書き込まれるので、不具合が発生したとき、前記ログ領域のログ情報を有効に活用できる。また、ユーザが使用時においてキーを押下した場合、当該キーのキー種別情報に対応した処理を実行しないときディスプレイ装置にエラー表示を行うので、ユーザがキーを押下したときに、エラー表示があれば、不具合が発生したことを知ることができ、メーカーに装置を送り、不具合に対処することが可能になる。
したがって、従来の構成のように、ハードディスク装置をパーソナルコンピュータに接続するため、ハードウェア的にシリアル出力をハードディスク装置に装備しておく必要がないので、ハードディスク装置のコストアップにはつながらず、また、処理の過程でログ情報を記録しているので、ソフトウェアの不具合の早期原因究明が可能になり、開発効率が向上する。
また、ユーザがハードディスク装置を使用している状態において、不具合が発生した場合、このハードディスク装置をメーカー側に送れば、データ通信履歴情報または/およびキー種別情報または/および処理の内容を含むログ情報を調べれば、不具合の原因を究明することができ、市販されたハードディスク装置に不具合が発生しても、直ぐに対処することができる。
請求項2の発明は、ソフトウェアの処理の流れを確認する場合に、各周辺デバイスとのデータ通信が有ったときにデータ通信履歴情報を前記ハードディスクに予め設けられたログ領域に書き込むデータ通信履歴情報書込み手段と、キーの押下を検出したときに当該キーが何のキーであるかの種別を示すキー種別情報を前記ログ領域に書き込むキー種別情報書込み手段と、前記キー種別情報が前記ログ領域に書き込まれた後、前記キーの押下による処理を実行させる処理実行手段と、前記実行された処理の内容を前記ログ領域に書き込んだり、前記キーの押下が検出されるまでの処理の内容を前記ログ領域に書き込んだりする処理内容書込み手段と、前記データ通信履歴情報または/および前記キー種別情報または/および前記処理の内容を含むログ情報を前記ログ領域に時系列で書き込ませるように前記データ通信履歴情報書込み手段と前記キー種別情報書込み手段と前記処理内容書込み手段とを制御すると共に、前記ログ領域が満杯になった場合には最初に書き込みを行ったアドレスから再び上書きを行うことにより前記データ通信履歴情報または/および前記キー種別情報または/および前記処理の内容を含むログ情報を時系列でループ的に書き込ませるように前記データ通信履歴情報書込み手段と前記キー種別情報書込み手段と前記処理内容書込み手段とを制御する書込み制御手段と、を有するシステムコントローラを備えたことを特徴とするハードディスク装置を提供する。
この構成において、ソフトウェアの処理の流れを確認する場合に、各周辺デバイスとのデータ通信が有ったとき、データ通信履歴情報が、データ通信履歴情報書込み手段によりハードディスクのログ領域に書き込まれる。キーの押下が検出されたとき、当該キーのキー種別情報が、キー種別情報書込み手段によりログ領域に書き込まれる。この後、前記キーの押下による処理が、処理実行手段により実行される。
前記実行された処理の内容や、前記キーの押下が検出されるまでの処理の内容は、処理内容書込み手段によりログ領域に書き込まれる。前記データ通信履歴情報または/および前記キー種別情報または/および前記処理の内容は、前記ログ領域に時系列で書き込ませるように、前記データ通信履歴情報書込み手段と前記キー種別情報書込み手段と前記処理内容書込み手段とが、書込み制御手段により制御される。また、前記ログ領域が満杯になった場合には、最初に書き込みを行ったアドレスから再び上書きを行うことにより前記データ通信履歴情報または/および前記キー種別情報または/および前記処理の内容が時系列でループ的に書き込ませるように、前記データ通信履歴情報書込み手段と前記キー種別情報書込み手段と前記処理内容書込み手段とが、書込み制御手段により制御される。
この構成によれば、ハードディスクのログ領域にデータ通信履歴情報または/およびキー種別情報または/および処理の内容を含むログ情報が書き込まれるので、装置に不具合が発生したときに、任意のアドレスのログ情報をログ領域から読み出すことにより、ディスプレイ装置に表示させることができ、パーソナルコンピュータなどの特殊な機器を用いずに、製品そのままの状態で、ソフトウェア内部で何が行われているかが分かり、操作上で異常な処理の流れになっていれば、ソフトウェアの不具合の原因を早期に発見することができる。また、前記ログ領域が満杯になった場合には最初に書き込みを行ったアドレスから再び上書きを行うことにより、常にソフトウェア処理の最新の流れが前記ログ領域に書き込まれるので、不具合が発生したとき、前記ログ領域のログ情報を有効に活用できる。
したがって、従来の構成のように、ハードディスク装置をパーソナルコンピュータに接続するため、ハードウェア的にシリアル出力をハードディスク装置に装備しておく必要がないので、ハードディスク装置のコストアップにはつながらず、また、処理の過程でログ情報を記録しているので、ソフトウェアの不具合の早期原因究明が可能になり、開発効率が向上する。
また、ユーザがハードディスク装置を使用している状態において、不具合が発生した場合、このハードディスク装置をメーカー側に送れば、データ通信履歴情報または/およびキー種別情報または/および処理の内容を含むログ情報を調べれば、不具合の原因を究明することができ、市販されたハードディスク装置に不具合が発生しても、直ぐに対処することができる。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、ソフトウェアの処理の流れを確認中に不具合が発生した場合、ログ情報表示要求が有れば、前記ログ領域から前記データ通信履歴情報または/および前記キー種別情報または/および前記処理の内容を含むログ情報を読み出してディスプレイ装置に表示させるログ情報表示処理手段を有するシステムコントローラを備えたので、装置に不具合が発生したときに、任意のアドレスのログ情報をログ領域から読み出すことにより、ディスプレイ装置に表示させることができ、パーソナルコンピュータなどの特殊な機器を用いずに、製品そのままの状態で、ソフトウェア内部で何が行われているかが分かり、操作上で異常な処理の流れになっていれば、ソフトウェアの不具合の原因を早期に発見することができる。
請求項4の発明は、請求項2の発明において、ユーザが使用時においてキーを押下した場合、当該キーのキー種別情報に対応した処理を実行しないときディスプレイ装置にエラー表示を行うエラー表示処理手段を有するシステムコントローラを備えたので、ユーザがキーを押下したときに、エラー表示があれば、不具合が発生したことを知ることができ、メーカーに装置を送り、不具合に対処することが可能になる。
以上のように本発明によれば、ハードディスクのログ領域にデータ通信履歴情報または/およびキー種別情報または/および処理の内容を含むログ情報を記録しておき、装置に不具合が発生したときに、任意のアドレスのログ情報をログ領域から読み出して、ディスプレイ装置に表示させることができるので、パーソナルコンピュータなどの特殊な機器を用いずに、製品そのままの状態で、ソフトウェア内部で何が行われているかが分かり、操作上で異常な処理の流れになっていれば、ソフトウェアの不具合の原因を早期に発見することができる。
また、前記ログ領域が満杯になった場合には最初に書き込みを行ったアドレスから再び上書きを行うことにより、常にソフトウェア処理の最新の流れが前記ログ領域に書き込まれるので、不具合が発生したとき、前記ログ領域のログ情報を有効に活用できる。また、ユーザが使用時においてキーを押下した場合、当該キーのキー種別情報に対応した処理を実行しないときディスプレイ装置にエラー表示を行うので、ユーザがキーを押下したときに、エラー表示があれば、不具合が発生したことを知ることができ、メーカーに装置を送り、不具合に対処することが可能になる。
したがって、従来の構成のように、ハードディスク装置をパーソナルコンピュータに接続するため、ハードウェア的にシリアル出力をハードディスク装置に装備しておく必要がないので、ハードディスク装置のコストアップにはつながらず、また、処理の過程でログ情報を記録しているので、ソフトウェアの不具合の早期原因究明が可能になり、開発効率が向上する。
また、ユーザがハードディスク装置を使用している状態において、不具合が発生した場合、このハードディスク装置をメーカー側に送れば、データ通信履歴情報または/およびキー種別情報または/および処理の内容を含むログ情報を調べれば、不具合の原因を究明することができ、市販されたハードディスク装置に不具合が発生しても、直ぐに対処することができる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係るハードディスク装置の構成を示すブロック図である。
このハードディスク装置Aは、アンテナ1aを介してテレビ放送信号を受信して所望の放送局のテレビ放送信号を選局するチューナ1、このチューナ1からの映像音声信号を復調する復調部2、外部から入力されてくる映像音声信号を復調する復調部3、復調部2または復調部3で復調された映像音声信号をMPEG方式で圧縮処理する圧縮処理部4、前記圧縮処理された映像音声データをHD(ハードディスク)5aに書き込んだりHD5aに記録された映像音声データを読み出したりするHDD(ハードディスクドライブ)5、およびHDD5によりHD5aから読み出した映像音声データを元の映像音声データに復元する伸張処理部6を備えている。
また、このハードディスク装置Aは、前記復元した映像音声データのうち映像データ(システムコントローラ10からのタイトルリスト画面のデータやメッセージデータなどがある場合はタイトルリスト画面のデータやメッセージデータなどを重畳した映像データ)を表示可能な映像信号に変換してテレビ受信機8のディスプレイ装置81に供給するOSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)部7、伸張処理部6で復元した映像音声データのうち音声データをデジタル信号からアナログ信号に変換してテレビ受信機8のスピーカ83に接続された音声出力装置82に音声信号を供給するD/A変換部9、圧縮処理部4による圧縮処理時や伸張処理部6による伸張処理時に映像音声データを一時的に格納するRAM15、装置全体の動作を制御するシステムコントローラ10、このシステムコントローラ10に各種キー操作信号を入力する本体のキー入力部11、リモコン13からの赤外線の各種キー操作信号を受信するキー受信部12、およびシステムコントローラ10の処理に必要なプログラム(ソフトウェア)やデータなどが記憶されたフラッシュROM14を備えている。
システムコントローラ10は、図示しないCPUを含み構成され、本実施形態の特徴とする構成要素として、ソフトウェアの処理の流れを確認する場合に、各周辺デバイスとのデータ通信が有ったときにデータ通信履歴情報をHD5aに予め設けられたログ領域51(図3参照)に書き込むデータ通信履歴情報書込み手段と、リモコン13のキーの押下を検出したときに当該キーが何のキーであるかの種別を示すキー種別情報をログ領域51に書き込むキー種別情報書込み手段と、前記キー種別情報がログ領域51に書き込まれた後、前記キーの押下による処理を実行させる処理実行手段と、前記実行された処理の内容をログ領域51に書き込んだり、前記キーの押下が検出されるまでの処理の内容をログ領域51に書き込んだりする処理内容書込み手段と、前記データ通信履歴情報または/および前記キー種別情報または/および前記処理の内容を含むログ情報を前記ログ領域に時系列で書き込ませるように前記データ通信履歴情報書込み手段と前記キー種別情報書込み手段と前記処理内容書込み手段とを制御すると共に、前記ログ領域が満杯になった場合には最初に書き込みを行ったアドレスから再び上書きを行うことにより前記データ通信履歴情報または/および前記キー種別情報または/および前記処理の内容を含むログ情報を時系列でループ的に書き込ませるように前記データ通信履歴情報書込み手段と前記キー種別情報書込み手段と前記処理内容書込み手段とを制御する書込み制御手段とを有する。
また、システムコントローラ10は、ソフトウェアの処理の流れを確認中に不具合が発生した場合、ログ情報表示要求が有れば、ログ領域51から前記データ通信履歴情報または/および前記キー種別情報または/および前記処理の内容を含むログ情報を読み出してディスプレイ装置81に表示させるログ情報表示処理手段と、ユーザが使用時においてリモコン13のキーを押下した場合、当該キーのキー種別情報に対応した処理を実行しないときディスプレイ装置81にエラー表示を行うエラー表示処理手段とを有する。
図2は本実施形態においてリモコンのキー配置の一例を示す図である。図2において、リモコン13の操作パネル200には、TV電源キー211、入力切換キー212、HDD電源キー213、音量キー214、複数の数字キー215、再生リストキー216、機能表示キー217、上方向きー218、下方向キー219、左方向キー220、右方向キー221、決定キー222、クリアキー223、記録キー224、一時停止キー225、早戻しキー226、停止キー227、再生キー228、早送りキー229などが配置されている。なお、ここでのキーの配置および個数は一例であるので、これに限ることはない。
図3は本実施形態においてハードディスクの記録領域に設けられたログ領域とデータ領域を説明するための記録領域図である。図3において、HD(ハードディスク)5aのログ領域51には、ハードディスク装置Aがソフトウェアの処理の流れをテストするためのテストモードに設定された場合におけるデータ通信履歴情報やキー種別情報や実行処理内容などのログ情報を記録するログ領域51、映像データや音声データなどを記録するデータ領域52などが設けられている。
前記データ通信履歴情報とは、システムコントローラ10が、各周辺デバイスとのデータ通信を行った履歴情報、例えば、図1に示す構成では、チューナ1、HDD5、圧縮処理部4、伸張処理部6、OSD部7、テレビ受信機81、外部機器が接続されていれば外部機器などと、データ通信を行った履歴の情報のことを言う。前記キー種別情報とは、押下されたキーが何のキーであるかの種別を示す情報のことを言う。前記実行処理内容とは、キーの押下により実行された処理の内容や、キーが押下されるまでの処理の内容のことを言う。
図4は本実施形態においてディスプレイ装置の画面に表示されるログ情報の一例を示す図である。図4において、ディスプレイ装置の画面81aには、2006年12月13日の12時1分にPLAYキー(再生キー)が押下され、2006年12月13日の12時2秒にPLAY処理(再生処理)が実行され、2006年12月13日の12時3秒にAUDIO MUTEが実行されたことを示すログ情報が表示されている。
図5は本実施形態のハードディスク装置におけるソフトウェアの処理の流れを確認する場合の処理の手順を説明するためのフローチャートである。このフローチャートおよび図1〜図4を参照してハードディスク装置におけるソフトウェアの処理の流れを確認する場合の処理の手順について説明する。
先ず、技術者は、ハードディスク装置Aの映像出力端子および音声出力端子を、ケーブルを介してテレビ受信機8の映像入力端子および音声入力端子に接続し、リモコン13のHDD電源キー213とTV電源キー211を押下して、ハードディスク装置Aの電源とテレビ受信機8の電源をそれぞれオンする。そして、技術者は、ハードディスク装置Aの開発段階においてソフトウェアの流れの不具合が発生した場合に、ソフトウェアの処理の流れをテストするためのテストモードに設定するため、リモコン13の機能表示キー217を押下すると、機能メニューを示すメニュー画面がテレビ受信機8のディスプレイ装置81に表示される。
そして、メニュー画面にテストモードを選択するためのテストモード項目も表示させるため、技術者は、リモコン13の数字キー215を操作して、暗証番号を入力すると、メニュー画面にテストモード項目が表示される。なお、ここでは、テストモードに対しては、ユーザが使用できないように、暗証番号を入力することによって、テストモード項目を選択できるようにしているが、このような暗証番号を入力せずに、リモコン13の特定キーを操作することによって、テストモード項目を表示させ、テストモードを選択できるようにしても良い。
さて、ハードディスク装置Aが動作を開始すると、システムコントローラ10は、リモコン11のキーが押下されるまでの処理の内容(現在ソフトウェアの内部で、どのような処理が実行されているかなどを示す内容)をHD5aのログ領域51に書き込んだり(ステップS15)、各周辺デバイスとのデータ通信が有った場合に(ステップS14)、データ通信履歴情報をHD5aのログ領域51に書き込んだりする(ステップS16)。また、ログ領域51が満杯になったときは(ステップS17)、ログ領域51へのログ情報のデータは、上書きされる(ステップS18)。
このような状態のときに、システムコントローラ10のキー種別情報書込み手段は、リモコン11のキーの押下を検出したときに(ステップS1)、当該キーが何のキーであるかの種別を、キーマトリクス上の位置情報により行い(ステップS2)、当該キーのキー種別情報をHD5aのログ領域51に書き込む(ステップS3)。
システムコントローラ10の書込み制御手段は、ログ領域51が満杯になったか否かを領域管理情報を調べることにより判定し(ステップS4)、ログ領域51が満杯になった場合には最初に書き込みを行ったアドレスから再び上書きを行うことにより前記キー種別情報を含むログ情報を時系列でループ的に書き込ませるように、前記キー種別情報書込み手段を制御する(ステップS5)。
前記キー種別情報がログ領域51に書き込まれた後、または、前記キー種別情報がログ領域51に上書きされた後、システムコントローラ10の処理実行手段は、押下されたキーに対応する処理を実行する(ステップS6)。そして、システムコントローラ10の処理内容書込み手段は、前記処理の内容をログ領域51に書き込む(ステップS7)。
前記押下されたキーが例えば再生キー(PLAYキー)228であった場合、ログ領域51には、例えば、061213 12:00:01 PLAYキー押下、061213 12:00:02 PLAY処理実行、061213 12:00:02 AUDIO MUTE、061213 12:00:03 ・・・・と言うような内容のテキスト情報が時系列で書き込まれて行く。
そして、不具合が発生しないときは(ステップS8)、ステップS1の処理に戻るが、不具合が発生すると(ステップS8)、技術者は不具合の原因を調べるため、リモコン13の例えば一時停止キー225を押下すると、システムコントローラ10は、一時停止指示が有ったことを検知し(ステップS9)、HDD5の再生動作を一時停止させる(ステップS10)。
次に、システムコントローラ10のログ情報表示処理手段は、テストモードにおいて、前記一時停止指示によりログ情報表示要求が有ったと判定して、HDD5を再生動作させ、HD5aのログ領域51からログ情報(データ通信履歴情報、キー種別情報、処理の内容)のデータを読み出し(ステップS11)、OSD部7でOSD処理し、テレビ受信機8のディスプレイ装置81に供給することにより、ディスプレイ装置81の画面81aに、例えば、図4に示すようなログ情報を表示させる(ステップS12)。
ここで、技術者は、ディスプレイ装置81に表示されたログ情報を見て、操作上で処理の流れが異常な流れになっていることを見つければ、処理のステップを修正し、修正が終ると、引き続いて処理を実行させるため、リモコン13の例えば一時停止キー225を再び押下すると、システムコントローラ10は、一時停止指示が解除されたことを検知し(ステップS13)、HDD5を再生動作させる。
以上説明したように本実施形態によれば、ソフトウェアの処理の流れを確認する場合、HD5aのログ領域51にデータ通信履歴情報または/およびキー種別情報または/および処理の内容を含むログ情報を記録しておき、装置に不具合が発生したときに、任意のアドレスのログ情報をログ領域51から読み出して、ディスプレイ装置81に表示させることができるので、パーソナルコンピュータなどの特殊な機器を用いずに、製品そのままの状態で、ソフトウェア内部で何が行われているかが分かり、操作上で異常な処理の流れになっていれば、ソフトウェアの不具合の原因を早期に発見することができる。
また、ログ領域51が満杯になった場合には最初に書き込みを行ったアドレスから再び上書きを行うことにより、常にソフトウェア処理の最新の流れがログ領域51に書き込まれるので、不具合が発生したとき、ログ領域51のログ情報を有効に活用できる。また、ユーザが使用時においてリモコン13のキーを押下した場合、当該キーのキー種別情報に対応した処理を実行しないときディスプレイ装置81にエラー表示を行うので、ユーザがキーを押下したときに、エラー表示があれば、不具合が発生したことを知ることができ、メーカーに装置を送り、不具合に対処することができる。
したがって、従来の構成のように、ハードディスク装置をパーソナルコンピュータに接続するため、ハードウェア的にシリアル出力をハードディスク装置に装備しておく必要がないので、ハードディスク装置のコストアップにはつながらず、また、処理の過程でログ情報を記録しているので、ソフトウェアの不具合の早期原因究明が可能になり、開発効率が向上する。
また、ユーザがハードディスク装置を使用している状態において、不具合が発生した場合、このハードディスク装置をメーカー側に送れば、データ通信履歴情報または/およびキー種別情報または/および処理の内容を含むログ情報を調べれば、不具合の原因を究明することができ、市販されたハードディスク装置に不具合が発生しても、直ぐに対処することができる。
本発明は、ハードディスク装置(ハードディスクレコーダ)におけるソフトウェアの処理の流れを確認するのに利用可能であり、ソフトウェアの不具合の早期原因究明を可能にする。
A ハードディスク装置
5a ハードディスク
10 システムコントローラ(データ通信履歴情報書込み手段、キー種別情報書込み手段、処理実行手段、処理内容書込み手段、書込み制御手段、ログ情報表示処理手段、エラー表示処理手段)
5a ハードディスク
10 システムコントローラ(データ通信履歴情報書込み手段、キー種別情報書込み手段、処理実行手段、処理内容書込み手段、書込み制御手段、ログ情報表示処理手段、エラー表示処理手段)
Claims (4)
- ハードディスクに情報を記録したり、ハードディスクに記録された情報を再生したりするハードディスク装置において、
ソフトウェアの処理の流れを確認する場合に、
各周辺デバイスとのデータ通信が有ったときにデータ通信履歴情報を前記ハードディスクに予め設けられたログ領域に書き込むデータ通信履歴情報書込み手段と、
キーの押下を検出したときに当該キーが何のキーであるかの種別を示すキー種別情報を前記ログ領域に書き込むキー種別情報書込み手段と、
前記キー種別情報が前記ログ領域に書き込まれた後、前記キーの押下による処理を実行させる処理実行手段と、
前記実行された処理の内容を前記ログ領域に書き込んだり、前記キーの押下が検出されるまでの処理の内容を前記ログ領域に書き込んだりする処理内容書込み手段と、
前記データ通信履歴情報または/および前記キー種別情報または/および前記処理の内容を含むログ情報を前記ログ領域に時系列で書き込ませるように前記データ通信履歴情報書込み手段と前記キー種別情報書込み手段と前記処理内容書込み手段とを制御すると共に、前記ログ領域が満杯になった場合には最初に書き込みを行ったアドレスから再び上書きを行うことにより前記データ通信履歴情報または/および前記キー種別情報または/および前記処理の内容を含むログ情報を時系列でループ的に書き込ませるように前記データ通信履歴情報書込み手段と前記キー種別情報書込み手段と前記処理内容書込み手段とを制御する書込み制御手段と、
ソフトウェアの処理の流れを確認中に不具合が発生した場合、ログ情報表示要求が有れば、前記ログ領域から前記データ通信履歴情報または/および前記キー種別情報または/および前記処理の内容を含むログ情報を読み出してディスプレイ装置に表示させるログ情報表示処理手段と、
ユーザが使用時においてキーを押下した場合、当該キーのキー種別情報に対応した処理を実行しないときディスプレイ装置にエラー表示を行うエラー表示処理手段と、を有するシステムコントローラを備えたことを特徴とするハードディスク装置。 - ハードディスクに情報を記録したり、ハードディスクに記録された情報を再生したりするハードディスク装置において、
ソフトウェアの処理の流れを確認する場合に、
各周辺デバイスとのデータ通信が有ったときにデータ通信履歴情報を前記ハードディスクに予め設けられたログ領域に書き込むデータ通信履歴情報書込み手段と、
キーの押下を検出したときに当該キーが何のキーであるかの種別を示すキー種別情報を前記ログ領域に書き込むキー種別情報書込み手段と、
前記キー種別情報が前記ログ領域に書き込まれた後、前記キーの押下による処理を実行させる処理実行手段と、
前記実行された処理の内容を前記ログ領域に書き込んだり、前記キーの押下が検出されるまでの処理の内容を前記ログ領域に書き込んだりする処理内容書込み手段と、
前記データ通信履歴情報または/および前記キー種別情報または/および前記処理の内容を含むログ情報を前記ログ領域に時系列で書き込ませるように前記データ通信履歴情報書込み手段と前記キー種別情報書込み手段と前記処理内容書込み手段とを制御すると共に、前記ログ領域が満杯になった場合には最初に書き込みを行ったアドレスから再び上書きを行うことにより前記データ通信履歴情報または/および前記キー種別情報または/および前記処理の内容を含むログ情報を時系列でループ的に書き込ませるように前記データ通信履歴情報書込み手段と前記キー種別情報書込み手段と前記処理内容書込み手段とを制御する書込み制御手段と、を有するシステムコントローラを備えたことを特徴とするハードディスク装置。 - ソフトウェアの処理の流れを確認中に不具合が発生した場合、ログ情報表示要求が有れば、前記ログ領域から前記データ通信履歴情報または/および前記キー種別情報または/および前記処理の内容を含むログ情報を読み出してディスプレイ装置に表示させるログ情報表示処理手段を有するシステムコントローラを備えたことを特徴とする請求項2に記載のハードディスク装置。
- ユーザが使用時においてキーを押下した場合、当該キーのキー種別情報に対応した処理を実行しないときディスプレイ装置にエラー表示を行うエラー表示処理手段を有するシステムコントローラを備えたことを特徴とする請求項2に記載のハードディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007035782A JP2008204491A (ja) | 2007-02-16 | 2007-02-16 | ハードディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007035782A JP2008204491A (ja) | 2007-02-16 | 2007-02-16 | ハードディスク装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008204491A true JP2008204491A (ja) | 2008-09-04 |
Family
ID=39781855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007035782A Pending JP2008204491A (ja) | 2007-02-16 | 2007-02-16 | ハードディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008204491A (ja) |
-
2007
- 2007-02-16 JP JP2007035782A patent/JP2008204491A/ja active Pending
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