JP2008199614A - 無線通信システムにおいてｃｅｌｌ＿ｆａｃｈ状態の高速ダウンリンク機能を改善する方法及び装置 - Google Patents

Abstract

【課題】無線通信システムのネットワークにおいてＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能に関するＲＲＣ確立プロセスを改善する方法及び関連装置を提供する。
【解決手段】無線通信システムのネットワークに用いられる方法は、ＵＥでＲＲＣ確立プロセスを起動した場合に、専用Ｈ−ＲＮＴＩをＵＥに割り当てない第二機能を使用せずに、専用のＨ−ＲＮＴＩをＵＥに割り当てる第一機能を使用する段階を含む。
【選択図】図３

Description

本発明は無線通信システムにおいてＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能を改善する方法及び装置に関し、特に無線通信システムにおいて高速ダウンリンク機能のＲＲＣ確立プロセスでのＨ−ＲＮＴＩ割り当てを改善する方法及び装置に関する。

第三世代移動通信技術はＷＣＤＭＡ（広帯域多元分割接続）方式で高スペクトル利用効率、高カバー率、優れた通話品質と高速のマルチメディアデータ伝送を実現するとともに、ＱｏＳ（サービス品質）の確保、柔軟性のある双方向通信の実現、よりよい通信品質の提供、通話中断率の低減に大きく寄与する。第三世代移動通信システムでは、ユーザーは無線通信装置（例えば携帯電話）で映像通信、電話会議、オンラインゲーム、オンラインミュージック、電子メールを楽しむことができる。もっとも、これらの機能は迅速かつ実時間の送信機能に頼る。

帯域幅の利用効率とパケットデータの処理効率を向上させ、上り・下りの送信速度を改善するために、従来の第三世代移動通信技術にはＨＳＤＰＡ（高速ダウンリンクパケットアクセス）とＨＳＵＰＡ（高速アップリンクパケットアクセス）が導入された。ＨＳＤＰＡシステムでは、３ＧＰＰは無線資源制御接続モードのＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ（セルフォワードアクセスチャネル）状態についてＨＳ−ＤＳＣＨ（高速ダウンリンク共用チャネル）受信機能（以下に高速ダウンリンク受信機能と略す）を導入した。この機能は、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態のＵＥ（ユーザー端末）がＨＳ−ＤＳＣＨを利用し、ＨＳ−ＳＣＣＨ（ＨＳ−ＤＳＣＨ共用制御チャネル）と合わせてダウンリンクデータを受信することを可能にし、最大データ率、信号送信の遅延、状態変換の遅延、セルのサポート可能なＵＥの数量などを改善する。

ＵＴＲＡＮ（ＵＭＴＳ無線アクセスネットワーク）はシステム情報ブロードキャスト方式で高速ダウンリンク受信機能を起動する。それに関するパラメータとしては、ＨＳ−ＳＣＣＨとＨＳ−ＤＳＣＨの構成と、共用Ｈ−ＲＮＴＩ（共用ＨＳ−ＤＳＣＨ無線ネットワークトランザクション識別子）などがある。

共用Ｈ−ＲＮＴＩパラメータはＵＥに複数のＨ−ＲＮＴＩを与えるものとして、ＳＩＢ（システム情報ブロック）タイプ５／５ｂｉｓのダウンリンクＨＳ−ＰＤＳＣＨシステム情報（ｄｏｗｎｌｉｎｋ ＨＳ−ＰＤＳＣＨ ｓｙｓｔｅｍ ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ）ＩＥ（情報要素）を通してアイドリングモードのＵＥに送信するか、またはＳＩＢタイプ６の接続モードダウンリンクＨＳＰＤＳＣＨシステム情報（ｄｏｗｎｌｉｎｋ ＨＳ−ＰＤＳＣＨ ｓｙｓｔｅｍ ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ ｆｏｒ ｃｏｎｎｅｃｔｅｄ ｍｏｄｅ）を通してＲＲＣ（無線資源制御）接続モードで動作するＵＥに送信する。一方、ＵＥは選定された共用Ｈ−ＲＮＴＩを共用Ｈ−ＲＮＴＩ変数に保存する。同セルに属するＵＥを分類するために、共用Ｈ−ＲＮＴＩは複数のＵＥに用いられる。言い換えれば、共用Ｈ−ＲＮＴＩは複数のＵＥの識別情報を同時に表示する。

また、ＵＥは専用Ｈ−ＲＮＴＩを用いて高速ダウンリンク受信機能を実行することもできる。専用Ｈ−ＲＮＴＩは特定ＵＥの識別に用いられる。ＵＥで起動されるＲＲＣ確立プロセスを通して、ＵＴＲＡＮはＵＥに専用Ｈ−ＲＮＴＩを割り当てる第一機能か、またはＵＥに専用Ｈ−ＲＮＴＩを割り当てない第二機能を選ぶことができる。

当業者に周知のとおり、ＵＥにはアイドリングモードと、ＲＲＣ接続モードが定められており、ＲＲＣ接続モードにはＣＥＬＬ＿ＰＣＨ（セルページングチャネル）、ＵＲＡ＿ＰＣＨ（ＵＴＲＡＮページングチャネル）、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ（セルフォワードチャネル）、ＣＥＬＬ＿ＤＣＨ（セル専用チャネル）という４種類の状態がある。ＵＥがアイドリング状態にあるとき、ＵＴＲＡＮとＲＲＣ接続を確立しようとすれば、以下のようなＲＲＣ確立プロセスを起動しなければならない。まず、ＵＥがＲＲＣ接続要求（ＲＲＣ ＣＯＮＮＥＣＴＩＯＮ ＲＥＱＵＥＳＴ）メッセージをＵＴＲＡＮに送信し、当該要求がＵＴＲＡＮに受け入れられたら、ＵＴＲＡＮは指定されたＲＲＣ状態を含んだＲＲＣ接続セットアップ（ＲＲＣ ＣＯＮＮＥＣＴＩＯＮ ＳＥＴＵＰ）メッセージを送信する。ＵＥがこのようなＲＲＣ接続セットアップメッセージに基づいて関連設定を実行した後に、設定が完成したことと指定状態に進入したことを示すＲＲＣ接続セットアップ完成（ＲＲＣ ＣＯＮＮＥＣＴＩＯＮ ＳＥＴＵＰ ＣＯＭＰＬＥＴＥ）メッセージを返送する。なお、ＲＲＣ接続セットアップメッセージにＵＥがサポートしない機能設定または無効の構成が含まれた場合では、ＵＥはこのＲＲＣ接続セットアップメッセージを無効と判断し、ＲＲＣ接続モードを再起動するかアイドリングモードに残る。それに反して、資源不足か通信環境の不良によりＵＴＲＡＮが接続要求を拒否した場合では、ＵＥにＲＲＣ接続拒否（ＲＲＣ ＣＯＮＮＥＣＴＩＯＮ ＲＥＪＥＣＴ）メッセージを送信する。

ＵＴＲＡＮで上記第一機能が選ばれた場合、ＵＴＲＡＮは新Ｈ−ＲＮＴＩ（Ｎｅｗ Ｈ−ＲＮＴＩ）ＩＥをＲＲＣ接続セットアップメッセージに組み入れて、当該ＩＥの中に割り当てられた専用Ｈ−ＲＮＴＩを設定し、ＵＥは割り当てられた専用Ｈ−ＲＮＴＩをＨ−ＲＮＴＩ変数に保存する。それに対して、ＵＴＲＡＮで上記第二機能が選ばれた場合では、新Ｈ−ＲＮＴＩをＲＲＣ接続セットアップメッセージに載せず、ＵＥは本来の共用Ｈ−ＲＮＴＩを引き続き使用する。

ＨＳ＿ＤＳＣＨ＿ＲＥＣＥＰＴＩＯＮ＿ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ＿ＳＴＡＴＥ変数を判断することで、ＵＥは高速ダウンリンク受信機能を起動・終了することができる。その判断について詳しくは３ＧＰＰによるＲＲＣプロトコル３ＧＰＰ ＴＳ ２５．３３１ Ｖ７．３．０を参照する。ＵＥがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態に入って高速ダウンリンク受信機能を起動したとき、ＵＥはＨ−ＲＮＴＩ変数に設定値があった場合に専用Ｈ−ＲＮＴＩを使用し、さもなければ共用Ｈ−ＲＮＴＩを使用する。したがって、ＵＴＲＡＮがＵＥに対して専用Ｈ−ＲＮＴＩを割り当てない限り、ＵＥは常に共用Ｈ−ＲＮＴＩで高速ダウンリンク受信機能を実行する。

なお、送信パケットのヘッダはＨＳ−ＤＳＣＨとエンハンスドリンク専用チャネルに対応するヘッダを含まない。ＭＡＣ（媒体アクセス制御）層には、目的チャネルタイプ（ＴＡＲＧＥＴ ＣＨＡＮＮＥＬ ＴＹＰＥ）、ソースチャネルタイプ（Ｃ／Ｔ）、ＵＥ Ｉｄ（ＵＥ識別情報）、ＵＥ Ｉｄタイプ、ＭＢＭＳ Ｉｄ（マルチメディアブロードキャスト・マルチキャストサービス識別情報）という５つのフィールドが定められている。そのうちＵＥ ＩｄとＵＥ Ｉｄタイプはいずれもパケットの所属ＵＥを示し、ソースチャネルタイプはパケットの所属論理チャネルのタイプを示す。

ＵＴＲＡＮのＭＡＣ層では、トランスポートチャネルによって異なる形式のヘッダをＭＡＣ−ｄ ＰＤＵ（パケットデータユニット）に取り付けてＳＤＵ（サービスデータユニット）を形成する。

また、ＳＤＵを載せてＨＳ−ＤＳＣＨを通して送信するものとしてＭＡＣ−ｅｈｓ ＰＤＵがある。ＭＡＣ−ｅｈｓ ＰＤＵのヘッダフィールドは論理チャネル識別情報（ＬＣＨ−ＩＤ）、長さ（L）、伝送シーケンス番号（ＴＳＮ）、フィールドフラッグ（Ｆｌａｇ）からなる。一般に、ＭＡＣ−ｅｈｓ ＰＤＵはセル専用状態のＵＥの高速ダウンリンクアクセスに用いられ、ＵＥごとに専用Ｈ−ＲＮＴＩが割り当てられているので、ＭＡＣ−ｅｈｓ ＰＤＵでは１個または１組のＵＥに割り当てられるＵＥ識別情報を含まなくてもよい。

従来の技術では、ＭＡＣ（媒体アクセス制御）パケットを受信するとき、Ｈ−ＲＮＴＩを共用するＵＥは、ヘッダの中のＵＥ識別情報に基づいてパケットが自己に所属するかどうかを確認してから、パケットを廃棄するか復号を継続する。それに反して、Ｈ−ＲＮＴＩを専用するＵＥはパケットを識別する必要がない。しかし、上記のとおり、ＵＥ識別情報を含むＵＥ ＩｄとＵＥ Ｉｄタイプフィールドには専用ＳＤＵが含まれておらず、ＭＡＣ−ｅｈｓ ＰＤＵのヘッダにもＵＥ識別情報が含まれていないので、Ｈ−ＲＮＴＩを共用するＵＥはパケットを識別することができず、そのためパケットを受信することができない。

簡単にいえば、従来のＵＴＲＡＮはＲＲＣ確立プロセスの進行中に第一機能または第二機能を実行し、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態のＵＥに専用Ｈ−ＲＮＴＩかまたは共用Ｈ−ＲＮＴＩで高速ダウンリンク受信機能を実行させる。しかし、共用Ｈ−ＲＮＴＩを使用するＵＥはダウンリンクデータを受信することができない。

本発明はＵＥが専用Ｈ−ＲＮＴＩを用いて高速ダウンリンク受信機能を実行することを確保し、ＵＥでのダウンリンクデータの受信不能を回避するために、無線通信システムのネットワークにおいてＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能に関するＲＲＣ確立プロセスを改善する方法及び関連装置を提供することを課題とする。

本発明は、無線通信システムのネットワークにおいてＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ（セルフォワードアクセス）状態の高速ダウンリンク機能を改善する方法を提供する。該ネットワークはＵＥ（ユーザー端末）と無線通信を行う。該ネットワークとＵＥは両方ともＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能をサポートする。該方法は、ＵＥでＲＲＣ（無線資源制御）確立プロセスを起動した場合に、第二機能を使用せずに第一機能を使用する段階を含む。該第一機能はＵＥに対して該ＵＥ専用のＨ−ＲＮＴＩ（ＨＳ−ＤＳＣＨ無線ネットワークトランザクション識別子）を割り当て、ＵＥに当該Ｈ−ＲＮＴＩで高速ダウンリンク機能を実行させ、該第二機能は当該Ｈ−ＲＮＴＩをＵＥに割り当てないことを内容とする。

本発明は更に、無線通信システムにおいてＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能を改善し、ＵＥが高速ダウンリンク機能の実行中にダウンリンクデータを受信できないことを回避する通信装置を提供する。該通信装置はＵＥと無線通信を行う。該通信装置とＵＥは両方ともＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能をサポートする。該通信装置は、通信装置の機能を実現する制御回路と、制御回路の中に設けられ、プログラムコードを実行して制御回路を制御するＣＰＵ（中央処理装置）と、制御回路の中にＣＰＵと結合するように設けられ、プログラムコードを記録する記憶装置とを含む。該プログラムコードは、ＵＥでＲＲＣ確立プロセスを起動した場合に、第二機能を使用せずに第一機能を使用するコードを含み、該第一機能はＵＥに対して該ＵＥ専用のＨ−ＲＮＴＩを割り当て、ＵＥに当該Ｈ−ＲＮＴＩで高速ダウンリンク機能を実行させ、第二機能は当該Ｈ−ＲＮＴＩをＵＥに割り当てない。

本発明は更に、無線通信システムのＵＥにおいてＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能を改善する方法を提供する。該ＵＥはネットワークと無線通信を行う。該ネットワークとＵＥは両方ともＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能をサポートする。該方法は、ＲＲＣ確立プロセスを起動する段階と、ネットワークからのＲＲＣ接続セットアップメッセージを受信する段階と、上記ＲＲＣ接続セットアップメッセージに、ＵＥ専用のＨ−ＲＮＴＩが含まれた場合に、当該Ｈ−ＲＮＴＩに基づいて高速ダウンリンク機能を実行する段階と、上記ＲＲＣ接続セットアップメッセージに当該Ｈ−ＲＮＴＩが含まれない場合に、該ＲＲＣ接続セットアップメッセージを無効メッセージと判断する段階とを含む。

本発明は更に、無線通信システムにおいてＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能を改善し、高速ダウンリンク機能の実行中にダウンリンクデータを受信できないことを回避する通信装置を提供する。該通信装置はネットワークと無線通信を行う。該通信装置とネットワークは両方ともＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能をサポートする。該通信装置は、通信装置の機能を実現する制御回路と、制御回路の中に設けられ、プログラムコードを実行して制御回路を制御するＣＰＵと、制御回路の中にＣＰＵと結合するように設けられ、プログラムコードを記録する記憶装置とを含む。該プログラムコードは、ＲＲＣ確立プロセスを起動するコードと、ネットワークからのＲＲＣ接続セットアップメッセージを受信するコードと、上記ＲＲＣ接続セットアップメッセージに、ＵＥ専用のＨ−ＲＮＴＩが含まれた場合に、当該Ｈ−ＲＮＴＩに基づいて高速ダウンリンク機能を実行するコードと、上記ＲＲＣ接続セットアップメッセージに当該Ｈ−ＲＮＴＩが含まれない場合に、該ＲＲＣ接続セットアップメッセージを無効メッセージと判断するコードとを含む。

かかる方法及び装置の特徴を詳述するために、具体的な実施例を挙げ、図を参照にして以下に説明する。

図１を参照する。図１は無線通信装置１００のブロック図である。説明を簡素化するため、図１では無線通信装置１００の入力装置１０２、出力装置１０４、制御回路１０６、ＣＰＵ（中央処理装置）１０８、記憶装置１１０、プログラムコード１１２及びトランシーバー１１４のみ描かれている。無線通信装置１００では、制御回路１０６はＣＰＵ１０８を用いて記憶装置１１０に記録されたプログラムコード１１２を実行し、無線通信装置１００の動作を制御し、入力装置１０２（例えばキーボード）でユーザーが入力した信号を受信し、出力装置１０４（スクリーン、スピーカーなど）で映像、音声などの信号を出力する。無線信号を受発信するトランシーバー１１４は受信した信号を制御回路１０６に送信し、または制御回路１０６による信号を無線で出力する。言い換えれば、通信プロトコルに当てはめれば、トランシーバー１１４は第一層の一部とみなされ、制御回路１０６は第二層と第三層の機能を実現する。望ましくは、無線通信装置１００は第三世代移動通信システムの高速パケットアクセスシステムに用いられ、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能をサポートする。当該高速ダウンリンク機能は望ましくは、ＨＳ−ＤＳＣＨ受信機能を含む。

図２を参照する。図２は図１に示すプログラムコード１１２を表す説明図である。プログラムコード１１２はアプリケーション層２００と、第三層２０２と、第一層２１８と接続された第二層２０６を備える。第三層２０２は第一層２１８と第二層２０６を制御するＲＲＣエンティティー２２２を含み、第二層２０６はＭＡＣ−ｈｓ ＰＤＵを処理するＭＡＣ層を含む。

無線通信装置１００はＵＴＲＡＮまたはＵＥである。無線通信装置１００がＵＴＲＡＮであってＵＥと無線通信を行った場合、ＲＲＣエンティティー２２２はＲＲＣ確立プロセスを通してＵＥに高速ダウンリンク受信機能に関する設定を与え、第二層２０６のＭＡＣ層はＭＡＣ−ｈｓ ＰＤＵを形成し、ＨＳ−ＤＳＣＨを通してＵＥに送信する。

無線通信装置１００がＵＥであった場合、ＲＲＣエンティティー２２２はＲＲＣ確立プロセスを起動し、ＵＴＲＡＮによって与えられた高速ダウンリンク受信機能の構成データを受信する。なお、ＲＲＣエンティティー２２２は無線通信装置１００の状態をアイドリング、ＣＥＬＬ＿ＰＣＨ、ＵＲＡ＿ＰＣＨ、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ、ＣＥＬＬ＿ＤＣＨに切り替える。ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態では、ＵＥはＨＳ＿ＤＳＣＨ＿ＲＥＣＥＰＴＩＯＮ＿ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ＿ＳＴＡＴＥ変数を判断することで、高速ダウンリンク受信機能を起動または終了する。当該機能が起動された場合では、第二層２０６のＭＡＣ層でＨＳ−ＤＳＣＨを通してＭＡＣ−ｈｓ ＰＤＵを受信する。

それに鑑みて、本実施例ではＵＥの識別情報を制御し、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク受信機能でＵＥがダウンリンクデータを受信できないことを回避するために、プログラムコード１１２の中にＨ−ＲＮＴＩ処理プログラムコード２２０を設ける。図３を参照する。図３は本実施例による方法３０のフローチャートである。下記方法３０は無線通信システムのＵＴＲＡＮにおいてＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク受信機能を改善するに用いられ、Ｈ−ＲＮＴＩ処理プログラムコード２２０としてコンパイルすることができる。

ステップ３００：開始。
ステップ３０２：ＵＥでＲＲＣ確立プロセスを起動した場合に、専用Ｈ−ＲＮＴＩをＵＥに割り当てる第一機能を使用し、専用Ｈ−ＲＮＴＩをＵＥに割り当てない第二機能を使用しない。
ステップ３０４：終了。

なお、図４を参照する。図４は本実施例による方法４０のフローチャートである。下記方法４０は、上記方法３０と合わせて無線通信システムのＵＥにおいてＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク受信機能を改善するに用いられ、Ｈ−ＲＮＴＩ処理プログラムコード２２０としてコンパイルすることができる。

ステップ４００：開始。
ステップ４０２：ＲＲＣ確立プロセスを起動する。
ステップ４０４：ＵＴＲＡＮからのＲＲＣ接続セットアップメッセージを受信する。
ステップ４０６：上記ＲＲＣ接続セットアップメッセージには専用Ｈ−ＲＮＴＩが含まれているかどうかを判断する。そうであればステップ４０８に進み、さもなければステップ４１０に進む。
ステップ４０８：上記専用Ｈ−ＲＮＴＩに基づいて高速ダウンリンク機能を実行し、ステップ４１２に進む。
ステップ４１０：上記ＲＲＣ接続セットアップメッセージを無効メッセージと判断し、ステップ４１２に進む。
ステップ４１２：終了。

上記方法３０、４０のとおり、アイドリング状態のＵＥはＲＲＣ確立プロセスを実行してＵＴＲＡＮとＲＲＣ接続を確立し、その指示に従ってＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態に進入する。ＲＲＣ確立プロセスが起動されている場合では、ＵＴＲＡＮは第二機能を使用せずに第一機能を使用し、専用Ｈ−ＲＮＴＩをＵＥに割り当てる。望ましくは、ＵＴＲＡＮは新Ｈ−ＲＮＴＩ ＩＥの中に専用Ｈ−ＲＮＴＩを設定してから、この新Ｈ−ＲＮＴＩをＵＥに送信するＲＲＣ接続セットアップメッセージに載せる。第二機能は望ましくは、ＵＴＲＡＮに新Ｈ−ＲＮＴＩをセル更新確認メッセージに載せさせないことを内容とする。

一方、ＵＥはＲＲＣ接続セットアップメッセージを受信したとき、当該メッセージに専用Ｈ−ＲＮＴＩが含まれているかどうかを判断する。望ましくは、ＵＥはＲＲＣ接続セットアップメッセージに新Ｈ−ＲＮＴＩが含まれるかどうかを判断する。新Ｈ−ＲＮＴＩが含まれれば、メッセージ内に専用Ｈ−ＲＮＴＩが含まれていることが判明し、ＵＥは当該専用Ｈ−ＲＮＴＩを保存するとともに、高速ダウンリンク機能の実行時に、専用Ｈ−ＲＮＴＩに基づいてＨＳ−ＤＳＣＨを通してパケットを受信するようにＭＡＣ層を制御する。さもなければ、ＵＥはＲＲＣ接続セットアップメッセージを無効メッセージと判断し、プロセスにエラーが生じたとＵＴＲＡＮに通報する。

したがって、上記方法３０、４０を合わせて利用すれば、ＵＥが高速ダウンリンク受信機能を実行するときに専用Ｈ−ＲＮＴＩを用いてダウンリンクデータを受信することを確保できる。

以上のとおり、従来のＲＲＣ確立プロセスでは、ＵＴＲＡＮは第一機能を通してＵＥに専用Ｈ−ＲＮＴＩを用いてＨＳ−ＤＳＣＨ受信を実行させるか、第二機能を通してＵＥに共用Ｈ−ＲＮＴＩを使用させる。ＵＥが共用Ｈ−ＲＮＴＩを使用する後者の場合では、ダウンリンクパケットにはＵＥ識別情報が含まれないので、ＵＥはダウンリンクデータを受信することができない。それに対して、本実施例ではＲＲＣ確立プロセスの実行中に、常に専用Ｈ−ＲＮＴＩをＵＥに割り当てるので、ＵＥが高速ダウンリンクデータを受信することを確保することができる。

以上は本発明に好ましい実施例であって、本発明の実施の範囲を限定するものではない。よって、当業者のなし得る修正、もしくは変更であって、本発明の精神の下においてなされ、本発明に対して均等の効果を有するものは、いずれも本発明の特許請求の範囲に属するものとする。

本発明の実施例による無線通信装置のブロック図である。 図１に示すプログラムコードを表す説明図である。 ネットワークに用いられる本発明の実施例による方法のフローチャートである。 ＵＥに用いられる本発明の実施例による方法のフローチャートである。

符号の説明

１００ 無線通信装置
１０２ 入力装置
１０４ 出力装置
１０６ 制御回路
１０８ ＣＰＵ
１１０ 記憶装置
１１２ プログラムコード
１１４ トランシーバー
２００ アプリケーション層
２０２ 第三層
２０６ 第二層
２１８ 第一層
２２０ Ｈ−ＲＮＴＩ処理プログラムコード
２２２ ＲＲＣエンティティー

Claims (16)

1. 無線通信システムのネットワークにおいてＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ（セルフォワードアクセス）状態の高速ダウンリンク機能を改善する方法であって、該ネットワークはＵＥ（ユーザー端末）と無線通信を行い、該ネットワークとＵＥは両方ともＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能をサポートし、該方法は、
   ＵＥでＲＲＣ（無線資源制御）確立プロセスを起動した場合に、第二機能を使用せずに第一機能を使用する段階を含み、該第一機能はＵＥに対して該ＵＥ専用のＨ−ＲＮＴＩ（ＨＳ−ＤＳＣＨ無線ネットワークトランザクション識別子）を割り当て、ＵＥに当該Ｈ−ＲＮＴＩで高速ダウンリンク機能を実行させ、第二機能は当該Ｈ−ＲＮＴＩをＵＥに割り当てないことを内容とすることを特徴とするＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能を改善する方法。
2. 前記第一機能は、
   新Ｈ−ＲＮＴＩ ＩＥ（情報要素）の中に前記Ｈ−ＲＮＴＩを設定することと、
   新Ｈ−ＲＮＴＩ ＩＥをＵＥに送信するＲＲＣ接続セットアップ（ＲＲＣ ＣＯＮＮＥＣＴＩＯＮ ＳＥＴＵＰ）メッセージに載せることを含むことを特徴とする請求項１に記載のＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能を改善する方法。
3. 前記第二機能は、新Ｈ−ＲＮＴＩ ＩＥをＲＲＣ接続セットアップメッセージに載せないことを含むことを特徴とする請求項２に記載のＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能を改善する方法。
4. 前記高速ダウンリンク機能は、ＨＳ−ＤＳＣＨ（高速ダウンリンク共用チャネル）の受信機能を含むことを特徴とする請求項１に記載のＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能を改善する方法。
5. 無線通信システムにおいてＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能を改善し、ＵＥが高速ダウンリンク機能の実行中にダウンリンクデータを受信できないことを回避する通信装置であって、該通信装置はＵＥと無線通信を行い、該通信装置とＵＥは両方ともＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能をサポートし、該通信装置は、
   通信装置の機能を実現する制御回路と、
   制御回路の中に設けられ、プログラムコードを実行して制御回路を制御するＣＰＵ（中央処理装置）と、
   制御回路の中にＣＰＵと結合するように設けられ、プログラムコードを記録する記憶装置とを含み、該プログラムコードは、
   ＵＥでＲＲＣ確立プロセスを起動した場合に、第二機能を使用せずに第一機能を使用するコードを含み、該第一機能はＵＥに対して該ＵＥ専用のＨ−ＲＮＴＩを割り当て、ＵＥに当該Ｈ−ＲＮＴＩで高速ダウンリンク機能を実行させ、第二機能は当該Ｈ−ＲＮＴＩをＵＥに割り当てないことを内容とすることを特徴とする通信装置。
6. 前記第一機能は、
   新Ｈ−ＲＮＴＩ ＩＥの中に前記Ｈ−ＲＮＴＩを設定することと、
   新Ｈ−ＲＮＴＩ ＩＥをＵＥに送信するＲＲＣ接続セットアップメッセージに載せることを含むことを特徴とする請求項５に記載の通信装置。
7. 前記第二機能は、新Ｈ−ＲＮＴＩ ＩＥをＲＲＣ接続セットアップメッセージに載せないことを含むことを特徴とする請求項６に記載の通信装置。
8. 前記高速ダウンリンク機能は、ＨＳ−ＤＳＣＨの受信機能を含むことを特徴とする請求項５に記載の通信装置。
9. 無線通信システムのＵＥにおいてＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能を改善する方法であって、該ＵＥはネットワークと無線通信を行い、該ネットワークとＵＥは両方ともＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能をサポートし、該方法は、
   ＲＲＣ確立プロセスを起動する段階と、
   ネットワークからのＲＲＣ接続セットアップメッセージを受信する段階と、
   上記ＲＲＣ接続セットアップメッセージに、ＵＥ専用のＨ−ＲＮＴＩが含まれた場合に、当該Ｈ−ＲＮＴＩに基づいて高速ダウンリンク機能を実行する段階と、
   上記ＲＲＣ接続セットアップメッセージに当該Ｈ−ＲＮＴＩが含まれない場合に、該ＲＲＣ接続セットアップメッセージを無効メッセージと判断する段階とを含むことを特徴とするＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能を改善する方法。
10. 前記ＲＲＣ接続セットアップメッセージにＵＥ専用のＨ−ＲＮＴＩが含まれることは、ＲＲＣ接続セットアップメッセージに当該Ｈ−ＲＮＴＩの関連設定を載せる新Ｈ−ＲＮＴＩ ＩＥが含まれることであり、前記ＲＲＣ接続セットアップメッセージに当該Ｈ−ＲＮＴＩが含まれないことは、ＲＲＣ接続セットアップメッセージに新Ｈ−ＲＮＴＩ ＩＥが含まれないことであることを特徴とする請求項９に記載のＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能を改善する方法。
11. 前記方法は更に、ＲＲＣ接続セットアップメッセージを無効メッセージと判断した場合に、ＲＲＣ確立プロセスにエラーが生じたとネットワークに通報する段階を含むことを特徴とする請求項９に記載のＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能を改善する方法。
12. 前記高速ダウンリンク機能は、ＨＳ−ＤＳＣＨの受信機能を含むことを特徴とする請求項９に記載のＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能を改善する方法。
13. 無線通信システムにおいてＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能を改善し、高速ダウンリンク機能の実行中にダウンリンクデータを受信できないことを回避する通信装置であって、該通信装置はネットワーク装置と無線通信を行い、該通信装置とネットワーク装置は両方ともＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク機能をサポートし、該通信装置は、
    通信装置の機能を実現する制御回路と、
    制御回路の中に設けられ、プログラムコードを実行して制御回路を制御するＣＰＵと、
    制御回路の中にＣＰＵと結合するように設けられ、プログラムコードを記録する記憶装置とを含み、該プログラムコードは、
    ＲＲＣ確立プロセスを起動するコードと、
    ネットワークからのＲＲＣ接続セットアップメッセージを受信するコードと、
    上記ＲＲＣ接続セットアップメッセージにＵＥ専用のＨ−ＲＮＴＩが含まれた場合に、当該Ｈ−ＲＮＴＩに基づいて高速ダウンリンク機能を実行するコードと、
    上記ＲＲＣ接続セットアップメッセージに当該Ｈ−ＲＮＴＩが含まれない場合に、該ＲＲＣ接続セットアップメッセージを無効メッセージと判断するコードとを含むことを特徴とする通信装置。
14. 前記ＲＲＣ接続セットアップメッセージにＵＥ専用のＨ−ＲＮＴＩが含まれることは、ＲＲＣ接続セットアップメッセージに当該Ｈ−ＲＮＴＩの関連設定を載せる新Ｈ−ＲＮＴＩ ＩＥが含まれることであり、前記ＲＲＣ接続セットアップメッセージに当該Ｈ−ＲＮＴＩが含まれないことは、ＲＲＣ接続セットアップメッセージに新Ｈ−ＲＮＴＩ ＩＥが含まれないことであることを特徴とする請求項１３に記載の通信装置。
15. 前記プログラムコードは更に、ＲＲＣ接続セットアップメッセージを無効メッセージと判断した場合に、ＲＲＣ確立プロセスにエラーが生じたとネットワークに通報するコードを含むことを特徴とする請求項１３に記載の通信装置。
16. 前記高速ダウンリンク機能は、ＨＳ−ＤＳＣＨの受信機能を含むことを特徴とする請求項１３に記載の通信装置。

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