JP2008199528A - 情報処理装置および情報処理方法、プログラム、並びに、プログラム格納媒体 - Google Patents

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綾子 岩瀬
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Abstract

【課題】フォーマット変換時にストリームを結合する。
【解決手段】ステップS71において、変換されるデータのうちの、1つのClipInfo(換言すれば、1つのPlayList)において定義されているトランスポートストリームファイルの数が抽出され、ステップS72において、トランスポートストリームファイルの数は200以上であるか否かが判断され、200以上ではないと判断された場合、ステップS73において、ユーザから、トランスポートストリームファイルの結合が指令されたか否かが判断される。ステップS72において200以上であると判断された場合、または、ステップS73においてトランスポートストリームファイルの結合が指令されたと判断された場合、ステップS74において、結合するトランスポートストリームファイルが特定されて、結合される。本発明は、映像処理装置に適用できる。
【選択図】図26

Description

本発明は、情報処理装置および情報処理方法、プログラム、並びに、プログラム格納媒体に関し、特に、フォーマット変換を行う場合に用いて好適な、情報処理装置および情報処理方法、プログラム、並びに、プログラム格納媒体に関する。
従来、AV(Audio Visual)ストリームの管理のために、AVストリームとそれに付随する情報であるClip InformationのペアであるClipと、Clipのアクセスポイントを指定するタイムスタンプを有するPlayListとの2つのレイヤを有するアプリケーションフォーマットが用いられている。
このようなアプリケーションフォーマットにおいて、Clip Informationに、複数の異なるカウンタ情報を持たせ、それらのカウンタ情報が連続性を有する部分を、それぞれ1シーケンスとして管理することにより、記録後に編集処理が行われた場合であっても、編集後のデータを容易に管理したり、欠落することなく再生させることができるような技術がある(例えば、特許文献1)
WO2002/075739号公報
ところで、このような形式のアプリケーションフォーマットの中に複数のフォーマットが存在する場合があり、フォーマット変換が必要とされる場合がある。
そして、それぞれのフォーマットにおいて、1つのPlayList(すなわち、1つのClip)で定義可能な、複数の異なるカウンタ情報に対応するそれぞれのシーケンスの上限数が異なるように定義されることが考えられる。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、異なるフォーマットが存在する場合のフォーマット変換を可能とするためのものである。
本発明の一側面の情報処理装置は、トランスポートストリーム、前記トランスポートストリームの実体を管理する実体管理情報、および前記トランスポートストリームの再生を管理する再生管理情報を含んで構成されるコンテンツプログラムのフォーマット変換を実行する情報処理装置であって、第1のフォーマットのコンテンツプログラムにおいて、1つの前記実体管理情報により管理されている前記トランスポートストリームが、複数のシーケンスで構成されている場合、1つの前記実体管理情報により管理されている前記トランスポートストリームに含まれる複数の前記シーケンスのうちの少なくとも一部を結合する結合手段と、前記結合手段により結合された前記トランスポートストリームを含む第2のフォーマットのコンテンツプログラムを生成する生成手段とを備える。
前記結合手段には、前記第1のフォーマットの前記コンテンツプログラムにおける前記実体管理情報のファイル数が所定の値を超えている場合、前記実体管理情報のファイル数が前記所定の値以下となるように、前記トランスポートストリームに含まれる複数の前記シーケンスを結合させるようにすることができる。
ユーザの操作入力を受ける操作入力取得手段を更に備えさせるようにすることができ、前記結合手段には、前記操作入力取得手段により取得された前記ユーザの操作入力に基づいて、前記トランスポートストリームに含まれる複数の前記シーケンスを結合させるようにすることができる。
前記実体管理情報には、前記トランスポートストリームが取得された時刻に対応するカウンタ情報に基づいて定められている前記シーケンスに関する情報が含まれるものとすることができ、前記トランスポートストリームにおいては、前記トランスポートストリームのうち、前記カウンタ情報が連続性を有する部分が1シーケンスとして管理されるものとすることができ、前記結合手段には、前記実体管理情報に含まれる前記シーケンスに関する情報に基づいて、前記トランスポートストリームに含まれる複数の前記シーケンスのうちの少なくとも一部を結合させるようにすることができる。
前記実体管理情報には、前記コンテンツプログラム内容の変更点に基づいて定められている前記シーケンスに関する情報が含まれるものとすることができ、前記トランスポートストリームにおいては、前記変更点により分割される前記トランスポートストリームの1部分が1シーケンスとして管理されるものとすることができ、前記結合手段には、前記実体管理情報に含まれる前記シーケンスに関する情報に基づいて、前記トランスポートストリームに含まれる複数の前記シーケンスのうちの少なくとも一部を結合させるようにすることができる。
本発明の一側面の情報処理方法は、トランスポートストリーム、前記トランスポートストリームの実体を管理する実体管理情報、および前記トランスポートストリームの再生を管理する再生管理情報を含んで構成されるコンテンツプログラムのフォーマット変換を実行する情報処理装置の情報処理方法であって、第1のフォーマットのコンテンツプログラムにおいて、1つの前記実体管理情報により管理されている前記トランスポートストリームが、複数のシーケンスで構成されている場合、1つの前記実体管理情報により管理されている前記トランスポートストリームに含まれる複数の前記シーケンスのうちの少なくとも一部を結合し、結合された前記トランスポートストリームを含む第2のフォーマットのコンテンツプログラムを生成するステップを含む。
本発明の一側面のプログラム、および、プログラム格納媒体に核のされているプログラムは、トランスポートストリーム、前記トランスポートストリームの実体を管理する実体管理情報、および前記トランスポートストリームの再生を管理する再生管理情報を含んで構成されるコンテンツプログラムのフォーマット変換をコンピュータに実行させるプログラムであって、第1のフォーマットのコンテンツプログラムにおいて、1つの前記実体管理情報により管理されている前記トランスポートストリームが、複数のシーケンスで構成されている場合、1つの前記実体管理情報により管理されている前記トランスポートストリームに含まれる複数の前記シーケンスのうちの少なくとも一部を結合し、結合された前記トランスポートストリームを含む第2のフォーマットのコンテンツプログラムを生成するステップを含む処理をコンピュータに実行させる。
本発明の一側面においては、第1のフォーマットのコンテンツプログラムにおいて、1つの実体管理情報により管理されているトランスポートストリームが、複数のシーケンスで構成されている場合、1つの実体管理情報により管理されているトランスポートストリームに含まれる複数のシーケンスのうちの少なくとも一部が結合され、結合されたトランスポートストリームを含む第2のフォーマットのコンテンツプログラムが生成される。
ネットワークとは、少なくとも2つの装置が接続され、ある装置から、他の装置に対して、情報の伝達をできるようにした仕組みをいう。ネットワークを介して通信する装置は、独立した装置どうしであっても良いし、1つの装置を構成している内部ブロックどうしであっても良い。
また、通信とは、無線通信および有線通信は勿論、無線通信と有線通信とが混在した通信、即ち、ある区間では無線通信が行われ、他の区間では有線通信が行われるようなものであっても良い。さらに、ある装置から他の装置への通信が有線通信で行われ、他の装置からある装置への通信が無線通信で行われるようなものであっても良い。
映像処理装置は、独立した装置であっても良いし、情報処理装置や、記録再生装置などのフォーマット変換処理を行うブロックであっても良い。
以上のように、本発明の一側面によれば、フォーマット変換を実行することができ、特に、フォーマットの変換に伴って、ファイル数を減少させることができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書または図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書または図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書または図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の情報処理装置(例えば、図1の映像処理装置11)は、トランスポートストリーム(例えば、AVストリームを含んで構成されるTS)、前記トランスポートストリームの実体を管理する実体管理情報(例えば、ClipInfomation)、および前記トランスポートストリームの再生を管理する再生管理情報(例えば、PlayList)を含んで構成されるコンテンツプログラムのフォーマット変換を実行する情報処理装置であって、第1のフォーマットのコンテンツプログラムにおいて、1つの前記実体管理情報により管理されている前記トランスポートストリームが、複数のシーケンスで構成されている場合、1つの前記実体管理情報により管理されている前記トランスポートストリームに含まれる複数の前記シーケンスのうちの少なくとも一部を結合する結合手段(例えば、図23のストリーム結合部134)と、前記結合手段により結合された前記トランスポートストリームを含む第2のフォーマットのコンテンツプログラムを生成する生成手段(例えば、図23の変換後データ記憶制御部118)とを備える。
前記結合手段には、前記第1のフォーマットの前記コンテンツプログラムにおける前記実体管理情報のファイル数が所定の値(例えば、200)を超えている場合、前記実体管理情報のファイル数が前記所定の値以下となるように、前記トランスポートストリームに含まれる複数の前記シーケンスを結合させるようにすることができる。
ユーザの操作入力を受ける操作入力取得手段(例えば、図1の操作入力取得部40)を更に備えさせるようにすることができ、前記結合手段には、前記操作入力取得手段により取得された前記ユーザの操作入力に基づいて、前記トランスポートストリームに含まれる複数の前記シーケンスを結合させるようにすることができる。
前記実体管理情報には、前記トランスポートストリームが取得された時刻に対応するカウンタ情報(例えば、ATC)に基づいて定められている前記シーケンスに関する情報(例えば、SequenceInfo()のnum_of_ATC_sequences)が含まれるものとすることができ、前記トランスポートストリームにおいては、前記トランスポートストリームのうち、前記カウンタ情報が連続性を有する部分が1シーケンス(例えば、ATCシーケンス)として管理されるものとすることができ、前記結合手段には、前記実体管理情報に含まれる前記シーケンスに関する情報に基づいて、前記トランスポートストリームに含まれる複数の前記シーケンスのうちの少なくとも一部を結合させるようにすることができる。
前記実体管理情報には、前記コンテンツプログラム内容の変更点(例えば、トランスポートパケットのPIDが変化したり、ビデオストリームのコンポーネント種類がSDTVからHDTVに変更する点)に基づいて定められている前記シーケンスに関する情報(例えば、ProgramInfo()のnum_of_program_sequences)が含まれるものとすることができ、前記トランスポートストリームにおいては、前記変更点により分割される前記トランスポートストリームの1部分が1シーケンス(例えば、プログラムシーケンス)として管理されるものとすることができ、前記結合手段には、前記実体管理情報に含まれる前記シーケンスに関する情報に基づいて、前記トランスポートストリームに含まれる複数の前記シーケンスのうちの少なくとも一部を結合させるようにすることができる。
本発明の一側面の情報処理方法は、トランスポートストリーム(例えば、AVストリームを含んで構成されるTS)、前記トランスポートストリームの実体を管理する実体管理情報(例えば、ClipInfomation)、および前記トランスポートストリームの再生を管理する再生管理情報(例えば、PlayList)を含んで構成されるコンテンツプログラムのフォーマット変換を実行する情報処理装置(例えば、図1の映像処理装置11)の情報処理方法であって、第1のフォーマットのコンテンツプログラムにおいて、1つの前記実体管理情報により管理されている前記トランスポートストリームが、複数のシーケンスで構成されている場合、1つの前記実体管理情報により管理されている前記トランスポートストリームに含まれる複数の前記シーケンスのうちの少なくとも一部を結合し(例えば、図26のステップS74の処理)、結合された前記トランスポートストリームを含む第2のフォーマットのコンテンツプログラムを生成する(例えば、図24のステップS15の処理)ステップを含む。
本発明の一側面のプログラムは、トランスポートストリーム(例えば、AVストリームを含んで構成されるTS)、前記トランスポートストリームの実体を管理する実体管理情報(例えば、ClipInfomation)、および前記トランスポートストリームの再生を管理する再生管理情報(例えば、PlayList)を含んで構成されるコンテンツプログラムのフォーマット変換をコンピュータに実行させるプログラムであって、第1のフォーマットのコンテンツプログラムにおいて、1つの前記実体管理情報により管理されている前記トランスポートストリームが、複数のシーケンスで構成されている場合、1つの前記実体管理情報により管理されている前記トランスポートストリームに含まれる複数の前記シーケンスのうちの少なくとも一部を結合し(例えば、図26のステップS74の処理)、結合された前記トランスポートストリームを含む第2のフォーマットのコンテンツプログラムを生成する(例えば、図24のステップS15の処理)ステップを含む処理をコンピュータに実行させる。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、映像処理装置11の構成を示すブロック図である。
映像処理装置11は、例えば、放送信号を受信したり、放送信号と同等のコンテンツデータを電話回線やCATVを含む各種のネットワークを介して取得して、受信または取得したデータを内部に記録したり、表示装置13に出力して表示させたり、装着された光ディスク12などの記録媒体に記録する処理を実行することができる。また、映像処理装置11は、装着された光ディスク12などの記録媒体に記録されていたデータ、受信したデータ、または、外部から供給されたデータを、必要に応じてフォーマット変換する処理を実行することができる。また、映像処理装置11は、取得して内部に記録された、または、フォーマット変換処理が施されたデータを、装着された光ディスク12などの記録媒体に記録したり、外部の他の装置に供給する処理などを実行することができる。
映像処理装置11は、制御部31、アンテナ32、放送受信制御部33、再エンコード処理部34、データ記録処理部35、ローカルストレージ36、ディスクドライブ37、ネットワークインタフェース38、変換処理部39、操作入力取得部40、再生制御部41、AVデコーダ部42、および、表示制御部43を含んで構成されている。
制御部31は、映像処理装置11の各部を制御するものである。具体的には、例えば、操作入力取得部40により取得されたユーザの操作入力に基づいて、ディスクドライブ37に装着された光ディスク12に記録されているデータを読み取って、ユーザが所望するコンテンツを再生したり、ローカルストレージ36に記録する処理を制御したり、放送受信制御部33により受信が制御された放送信号や、ネットワークインタフェース38を介して供給されたデータをローカルストレージ36に記録する処理を制御したり、変換処理部39を制御して、ローカルストレージ36に記録されているデータのフォーマットを変換する処理を制御する。
アンテナ32は、放送信号を受信し、放送受信制御部33に供給する。
放送受信制御部33は、アンテナ32により受信される放送信号のチューニングや復調などを実行し、復調された放送信号を、再エンコードが必要な場合は再エンコード処理部34に、再エンコードが必要でない場合はデータ記録処理部35に供給する。
再エンコード処理部34は、制御部31の制御に基づいて、必要に応じて、放送受信制御部33により受信された放送信号を、映像処理装置11が扱えるデータ形式に変換するための再エンコード処理を実行する。
データ記録処理部35は、放送受信制御部33により受信された放送信号、ネットワークインタフェース38から供給されたデータ、または、再エンコード処理部34により再エンコードされた符号化データなどのトランスポートストリーム(TS)の先頭に、トランスポートストリームを取得した時刻に対応する時間情報の一種であるATS(arrival time stamp)を付加して、パケッタイズ処理を施し、ローカルストレージ36に供給する。データ記録処理部35に供給されるデータが、既にパケッタイズされているトランスポートストリームである場合、データ記録処理部35は、供給されたトランスポートストリームにATSを付加して、ローカルストレージ36に供給するものとしても良い。データ記録処理部35の処理の詳細、および、ATSについては、図2を用いて後述する。
ローカルストレージ36は、例えば、ハードディスクなどにより構成され、供給されたデータを記録する。
ネットワークインタフェース38は、有線または無線によりネットワークと接続されており、制御部31からの制御に従って、ネットワークを介して、他の装置との間で通信を行い、他の装置から取得したデータをローカルストレージ36に供給したり、ローカルストレージ36から供給されたデータを他の装置に送信する。また、ネットワークインタフェース38は、放送信号と同等のコンテンツデータを電話回線やCATVを含む各種のネットワークを介して取得した場合、取得したコンテンツデータを、必要に応じて、データ記録処理部35に供給する。
ディスクドライブ37は、例えば、光ディスク12などの記録媒体を装着し、制御部31の制御に基づいて、装着された記録媒体からデータを読み出して、ローカルストレージ36に供給して記録させたり、装着された記録媒体にローカルストレージ36から供給されたデータを記録する。
変換処理部39は、制御部31の制御に基づいて、ローカルストレージ36に記録されているデータのフォーマットを変換する処理を実行する。変換処理部39が有する機能の詳細、および、フォーマットの変換については後述する。
操作入力取得部40は、例えば、ボタン、キー、ダイヤル、タッチパッド、または、図示しないリモートコマンダから供給される赤外線などを受信する受信部を含んで構成され、ユーザからの操作入力を取得し、制御部31に供給する。
再生制御部41は、制御部31の制御に基づいて、AVデコーダ部42によるデータの再生を制御する。
AVデコーダ部42は、再生制御部41の制御に基づいて、ローカルストレージ36から取得したデータを、そのデータの種類(例えば、オーディオデータであるか、ビデオデータであるか、テキストデータであるか、その他のデータであるかなど)に基づいて、それぞれ、対応する方法でデコードし、外部の表示装置13に供給する。
表示制御部43は、制御部31の制御に基づいて、例えば、ユーザに対する通知や、メニュー画面などに対応する表示画面データを生成し、外部の表示装置13に供給して、その表示を制御するとともに、変換処理部39から供給された、例えば、ユーザに対する通知や、メニュー画面などに対応する表示画面データを、外部の表示装置13に供給して、その表示を制御する。
上述したように、データ記録処理部35は、放送受信制御部33により受信された放送信号、ネットワークインタフェース38から供給されたデータ、または、再エンコード処理部34により再エンコードされた符号化データを、所定のフォーマットのトランスポートストリームに変換し、トランスポートストリームの先頭に、トランスポートストリームを取得した時刻に対応する時間情報の一種であるATSを付加して、ローカルストレージ36に供給する。
図2に、MPEG2(Moving Picture Experts Group 2)トランスポートストリームのレコーダモデルを示す。これは、レコーディングプロセスを規定するための概念上のモデルである。MPEG2トランスポートストリームは、このモデルに従っていなければならない。図1の映像処理装置11においては、データ記録処理部35が、図2に示されるレコーダモデルに従って、MPEG2トランスポートストリームをパケッタイズし、ATSを付加する機能を有する。
入力されるMPEG2トランスポートストリームは、フルトランスポートストリームまたはパーシャルトランスポートストリームである。また、入力されるMPEG2トランスポートストリームは、ISO/IEC13818-1またはISO/IEC13818-9に従っていなければならない。
そして、入力されるMPEG2トランスポートストリームのi番目のバイトは、T-STD(ISO/IEC 13818-1で規定されるTransport stream system target decoder)81とソースパケッタイザ(source packetizer)84へ、時刻t(i)に同時に入力される。
なお、T-STD81は、MPEG2トランスポートストリームのレコーダモデルのシステムにおける仮想的なデコーダであり、T-STD81に対応するデコーダがデータ記録処理部35に存在するのではない。
PLL82は、MPEG2トランスポートストリームのPCR(Program Clock Reference)の値にロックされた周波数(例えば、27MHzのクロック)を発生する。
アライバルタイムクロックカウンタ(Arrival time clock counter)83は、PLL82が出力する27MHzの周波数のパルスをカウントするバイナリカウンタである。Arrival_time_clock(i)は、時刻t(i)におけるArrival time clock counter83のカウント値である。
ソースパケッタイザ84は、すべてのトランスポートパケットにTP_extra_headerを付加し、ソースパケットを作る。また、ソースパケッタイザ84は、トランスポートパケットにATSを付加する。
換言すれば、ソースパケッタイザ84は、アライバルタイムクロックカウンタ83から供給されるArrival_time_clock(i)を基に、ソースパケットのTP_extra_headerにおけるATS(以下、Arrival_time_stampとも称する)の値を設定する。Arrival_time_stampは、トランスポートパケットの第1バイト目がT-STD81とソースパケッタイザ84の両方へ到着する時刻を表す。Arrival_time_stamp(k)は、Arrival_time_clock(k)のサンプル値であり、ここで、kはトランスポートパケットの第1バイト目を示す。
データ記録処理部35に供給されるデータが、所定のフォーマットでパケッタイズされたトランスポートストリームである場合、ソースパケッタイザ84は、供給されたソースパケットにATSを付加して、ライトバッファ85に供給するものとしても良い。
ライトバッファ(Write Buffer)85は、ローカルストレージ36にソースパケットを記録する場合に用いられるバッファである。
入力トランスポートストリームの最大ビットレートをTS_recording_rateとすると、ソースパケッタイザ84からライトバッファ85へのソースパケットストリームの入力ビットレートであるRmaxは、次の式(1)に示されるように計算される。
Rmax=TS_recording_rate×192/188・・・(1)
そして、ライトバッファ85からローカルストレージ36への出力ビットレートRudは、ライトバッファ85が空でない時、所定の値をとり、ライトバッファ85が空である時、ゼロである。ライトバッファ85から出力された、T-STD81への各パケットの到着時刻に対応するATSが付加された、ライトバッファ85からの各パケットは、ローカルストレージ36に供給されて記録される。
次に、映像処理装置11において扱われるデータのアプリケーションフォーマットについて説明する。
図3は、映像処理装置11において扱われるデータのアプリケーションフォーマットの簡単化された構造を示している。
アプリケーションフォーマットは、AV(Audio Visual)ストリームの管理のためにPlayListとClipの2つのレイヤをもつ。ここでは、AVストリームと、必要に応じて、例えば、字幕に対応するテキストデータなど、AVストリームとともに再生可能なデータストリームと、それに付随する情報であって、対応するAVストリームの実体を管理するための情報であるClip Informationのペアを1つのオブジェクトと考え、それらをまとめてClipと称する。以下、AVストリームのデータファイルをAVストリームファイルと称する。また、Clip InformationのデータファイルをClip Informationファイルと称する。
一般的に、コンピュータ等で用いられるファイルはバイト列として扱われるが、AVストリームファイルなどにより構成されるコンテンツは時間軸上に展開され、Clipのアクセスポイントは、主に、タイムスタンプでPlayListにより指定される。
Clip中のアクセスポイントがタイムスタンプでPlayListにより示されている場合、Clip Informationファイルは、タイムスタンプから、AVストリームファイルなどのストリーム中のデコードを開始すべきアドレス情報を見つけるために用いられる。
PlayListはAVストリームの再生を管理するための情報であり、AVストリームなどの再生区間を示す情報の集合である。具体的には、例えば、あるAVストリーム中の1つの再生区間を示す情報はPlayItemと呼ばれ、PlayItemは、時間軸上の再生区間のIN点(再生開始点)とOUT点(再生終了点)のペアで表される。したがって、PlayListは、図3に示されるように1つ、または複数のPlayItemにより構成される。
図3において、左から1番目に図示されている第1のPlayListは2つのPlayItemから構成され、その2つのPlayItemにより、左側に図示される第1のClipに含まれるAVストリームの前半部分と後半部分がそれぞれ参照されている。また、左から2番目に図示されている第2のPlayListは1つのPlayItemから構成され、それにより、右側に図示されている第2のClipに含まれるAVストリーム全体が参照されている。更に、左から3番目に図示されている第3のPlayListは2つのPlayItemから構成され、その2つのPlayItemにより、左側に図示されている第1のClipに含まれるAVストリームの所定の部分と、右側に図示されている第2のClipに含まれるAVストリームの所定の部分とがそれぞれ参照されている。
ナビゲーションプログラム(Navigation program)は、PlayListの再生の順序や、PlayListのインタラクティブな再生をコントロールする機能を、再生制御部41に実行させるためのプログラムである。
ナビゲーションプログラムは、インデックステーブル(Index table)と、インデックステーブルにより読み出されるMovie ObjectやBD−J Objectにより構成される。インデックステーブルは、コンテンツのタイトルやメニューの定義を行うものであり、各タイトルやメニューのエントリーポイントを保持している。
Movie ObjectやBD−J Objectは、PlayListの再生の順序や、PlayListのインタラクティブな再生をコントロールする機能を有する。また、Movie ObjectやBD−J Objectは、各種の再生の実行をユーザが指示するためのメニュー画面を表示する機能なども有する。このBD−J Objectは、例えば、Java(登録商標)などのプログラミング言語で記述される。
例えば、Movie ObjectやBD−J Objectにより、そのときの再生位置を表す情報として、左のPlayListに含まれる一番左側のPlayItemが指定された場合、そのPlayItemが参照する、Clipに含まれるAVストリームの前半部分の再生が行われる。このように、PlayListは、AVストリームファイルなどの再生を管理するための再生管理情報として用いられる。
また、Movie ObjectやBD−J Objectには、ナビゲーションコマンドが含まれている場合がある。ナビゲーションコマンドは、AVストリームファイルなどの再生を制御するための各種のコマンドである。
また、ナビゲーションプログラムは、各種の再生の実行をユーザが指示するためのメニュー画面を表示する機能なども有する。このナビゲーションプログラムは、例えば、Java(登録商標)などのプログラミング言語で記述され、PlayListおよびClipとともに、1つのプログラムを構成する。
また、図3を用いて説明したPlayListには、PlayItemにより指定されるメインパス(Main Path)に加えて、サブプレイアイテム(Sub Play Item)を用いて指定されるサブパス(Sub path)の情報を含ませるようにすることもできる。SubPlayItemを定義すると、例えば、PlayItemにより指定されるClip(例えば、MPEG2トランスポートストリーム)に多重化されていない、独立したデータストリームをAVストリーム再生に同期して再生させることができる。
例えば、PlayItemにより指定されるメインパス(Main Path)のClip AVストリームに対応させて、テキスト字幕ファイル、および、レンダリングに必要となるフォントファイルから構成される字幕関連情報と、字幕関連情報の再生区間を指定したSubPlayItemを用意することで、Clip AVストリームの再生と同時に、テキスト字幕ファイルに記載されているデータに対応する字幕を、フォントファイルに記載されているフォントデータに基づいた表示フォントで、表示装置13に表示させるようにすることができる。また、例えば、PlayItemにより指定されるメインパス(Main Path)のClip AVストリームに対応させて、他言語の吹き替え音声データと、吹き替え音声データに対応したSubPlayItemを用意することで、Clip AVストリームの再生と同時に、他言語の吹き替え音声データを再生出力することができる。
同様に、PlayItemにより指定されるメインパス(Main Path)のClip AVストリームに対応させて、字幕表示用のテキストデータのストリーム(TextST stream)のみならず、所定のGUI表示画面のようなビットマップ字幕をランレングス符号化したストリームであるPGストリーム(Presentation Graphics stream)や、例えば、ユーザの操作入力を受けることが可能なボタンやアイコン、または、サムネイルなどのアイテムを含むインタラクティブグラフィックメニュー(Interactive graphics presentation menu)を表示させるためのIGストリーム(Interactive graphics stream)に対応したSubPlayItemを用意することで、Clip AVストリームの再生と同時に、字幕やGUI表示画面などを再生出力することができる。
また、映像処理装置11において再生可能なコンテンツとそのコンテンツを再生するためのデータ、換言すれば、映像処理装置11において扱うことができるナビゲーションプログラム、PlayList、および、Clipをコンテンツプログラム、または、単にプログラムと称するものとする。映像処理装置11において扱うことができるコンテンツプログラムのフォーマットは、複数種類存在し、映像処理装置11においては、ユーザの操作入力に基づいて、ローカルストレージ36に記録されているコンテンツプログラムのフォーマットを変換することが可能である。
そして、PGやIGは、コンテンツプログラムのフォーマットによっては、制限ありでClipに含まれるものとしても良い。具体的には、例えば、IGをClipに含むことが可能なデータフォーマットと、IGをClipに含むことができないデータフォーマットが存在するものとすることができる。
次に、AVストリームファイルの構造の一例について説明する。AVストリームファイルは、例えば、図4に示すような、MPEG2トランスポートストリームの構造を有することができる。
MPEG2トランスポートストリームは、整数個のAligned unitから構成される。Aligned unitの大きさは、6144バイト(2048×3バイト)であり、ソースパケットの第1バイト目から始まる。ソースパケット(Source packet)は、192バイト長である。1つのソースパケットは、TP_extra_headerとトランスポートパケットから構成される。TP_extra_headerは、4バイト長であり、またトランスポートパケットは、188バイト長である。1つのAligned unitは、32個のソースパケットから構成される。ビデオストリームやオーディオストリームのデータは、MPEG2 PES(Packetized Elementary Stream)パケットにパケット化されており、PESパケットは、トランスポートパケットにパケット化される。
ソースパケットのシンタクスを図5に示す。
TP_extra_header()は、4バイト長のヘッダである。また、transport_packet() は、 ISO/IEC 13818-1で規定される188バイト長のMPEG-2トランスポートパケットである。
TP_extra_headerのシンタクスを図6に示す。
copy_permission_indicatorは、対応するトランスポートパケットのペイロードのコピー制限を表す整数である。
arrival_time_stampは、AVストリームの中で、対応するトランスポートパケットが、図2を用いて説明したMPEG2トランスポートストリームのレコーダモデルにおけるT-STD81に到着する時刻を示すタイムスタンプである。これは、arrival_time_stamp(ATS)によって指定される値を持つ整数値である。
また、上述したように、映像処理装置11において扱うことができるコンテンツプログラム(ナビゲーションプログラム、PlayList、および、Clip)のフォーマットは、複数種類存在し、映像処理装置11においては、ユーザの操作入力に基づいて、所望のデータのフォーマットを変換することが可能である。
映像処理装置11において扱うことができるコンテンツプログラムのフォーマットには、1つのClipInfo(換言すれば、1つのPlayList)において定義可能なシーケンス数が異なる第1のフォーマットと第2のフォーマットとが含まれる。
図7を参照して、第1のフォーマットと第2のフォーマットのそれぞれにおけるトランスポートストリームの構成について説明する。
第1のフォーマットは、例えば、放送ストリームをそのまま記録する場合を想定したデータフォーマットであり、1つのClipInfo(換言すれば、1つのPlayList)において定義可能なATCシーケンスの数の上限が255である。ここで、1つのATCシーケンスとは、ATC(または、アライバルタイムベース)の不連続点を含まないソースパケット列である。
第2のフォーマットは、再生専用のリムーバブルメディア(例えば、再生専用の光ディスクなど)にコンテンツプログラムを記録する場合のフォーマットに近い形式の(すなわち、再生専用のリムーバブルメディア用のフォーマットと非常に互換性の高い)フォーマットであり、第1のフォーマットとは異なり、1つのClipInfo(換言すれば、1つのPlayList)において定義可能なATCシーケンスの数が1である。
また、第1のフォーマットおよび第2のフォーマットのいずれにおいても、1つのClipInfo(換言すれば、1つのPlayList)において定義可能なSTC(System Time Clock)シーケンスの数の上限は、225である。ここで、1つのSTCシーケンスとは、STCの不連続点を含まないソースパケット列である。
STCの定義は、MPEG-2で規定されている定義に従う。すなわち、これは、トランスポートストリームの中のPCR(Program Clock Reference)に基づいて作られる時間軸であるシステムタイムベースのクロックである。STCの値は90kHz精度、33ビット長のバイナリカウンタのカウント値で表される。
ATCが、例えば、放送信号の受信時や、コンテンツの基となるAVストリームデータの取得時など、入力トランスポートストリームをClip AVストリームファイルとして新しく記録する時に、映像処理装置11においてカウントされる値であるのに対して、STCは、ストリームの供給元においてカウントされ、ストリームに付与されている値である。STCの不連続は、例えば、取得されるストリームが放送信号である場合、放送局が伝送系を切り替えた場合、記録側(すなわち、映像処理装置11)が記録するチャンネルを切り替えた場合、ユーザが編集操作を行った場合などに発生する。
そして、第1のフォーマットにおいて、1つのClipInfo(換言すれば、1つのPlayList)において定義可能なプログラムシーケンス(program-sequence)の数の上限は、255であり、第2のフォーマットにおいて、1つのClipInfo(換言すれば、1つのPlayList)において定義可能なプログラムシーケンスの数は、1である。
ここで、ストリームファイルの中で本フォーマットが規定するコンテンツプログラム内容が一定であるソースパケット列が、1つのプログラムシーケンスであるものとする。例えば、トランスポートパケットのPIDが変化したり、ビデオストリームのコンポーネント種類がSDTVからHDTVに変化した場合、その変化点の前後は、異なるプログラムシーケンスとされる。
また、データの記録時に、1つのディレクトリに含ませることが可能なClipInfoファイルの数の上限は、第1のフォーマットで200、第2のフォーマットで4000となっている。
また、第1のフォーマットおよび第2のフォーマットのいずれにおいても、所定のGUI表示画面のようなビットマップ字幕をランレングス符号化したストリームであるPGを、一定の条件を満たすことにより、Clipに含めることが可能である。そして、第1のフォーマットにおいては、例えば、ユーザの操作入力を受けることが可能なボタンやアイコン、または、サムネイルなどのアイテムを含むインタラクティブグラフィックメニュー(Interactive graphics presentation menu)を表示させるためのIGをClipに含めることはできないが、第2のフォーマットにおいては、IGをClipに含めることが可能である。
また、第1のフォーマットでは、主な映像ストリームと、字幕やPGとは、いずれもビデオストリームとして取り扱われ、異なるストリームの種別であるとして、シンタクス上で明確に区別されないが、第2のフォーマットでは、主な映像ストリームと、字幕、PGおよびIGとが、異なるストリームの種別であるとして、シンタクス上で明確に区別される。
次に、図8を参照して、第1のフォーマットと第2のフォーマットとのフォーマット変換について説明する。
第1のフォーマットと第2のフォーマットとは、図7を用いて説明したように、1つのClipInfo(換言すれば、1つのPlayList)において定義可能なシーケンス数が異なる。また、PlayListおよびClipInfoの構成も異なる。
第1のフォーマットと第2のフォーマットとで、ATC_sequenceとProgram_sequenceの数が同一である場合、換言すれば、第1のフォーマットにおいて1つのClipInfo(換言すれば、1つのPlayList)において定義されているシーケンス数がATC_sequenceとProgram_sequenceのいずれにおいても1である場合、付随するDatabaseファイル(PlayList/ClipInfo)を変換することによって、トランスポートストリームを変換することなく、両フォーマット間でデータを変換することが可能となる。
これに対して、第1のフォーマットと第2のフォーマットとで、ATC_sequenceとProgram_sequenceの少なくともいずれかの数が異なる場合、換言すれば、第1のフォーマットにおいて1つのClipInfo(換言すれば、1つのPlayList)において定義されているシーケンス数がATC_sequenceとProgram_sequenceのいずれかにおいて1ではない場合、第1のフォーマットと第2のフォーマットとのフォーマット変換を行うにあたっては、付随するDatabaseファイル(PlayList/ClipInfo)を変換するとともに、トランスポートストリームを変換する必要がある。
すなわち、第1のフォーマットで記述されているデータを第2のフォーマットに変換する場合において、1つのClipInfo(換言すれば、1つのPlayList)で定義されているトランスポートストリームに、複数のATC_sequenceまたはProgram_sequenceが含まれているとき、ATC_sequenceおよびProgram_sequenceがそれぞれ1つになるようにトランスポートストリームが分割されるとともに、それぞれのトランスポートストリームに対応付けて、付随するDatabaseファイル(PlayList/ClipInfo)が生成され、更に、これに対応するナビゲーションプログラムのIndexファイルが生成される。
例えば、図9に示されるように、第1のフォーマットで記述されているデータのうち、Clip1で定義されている第1のトランスポートストリームに、#1ATC_sequence、#2ATC_sequence、#3ATC_sequence、#4ATC_sequenceの4つのATC_sequenceが含まれていた場合について考える。
このデータを第2のフォーマットに変換する場合、第2のフォーマットでは、1つのClipInfo(換言すれば、1つのPlayList)において定義可能なATC_sequenceの数は1つだけであるから、トランスポートストリームは4つに分割され、#1ATC_sequenceはClip1で定義され、#2ATC_sequenceはClip2で定義され、#3ATC_sequenceはClip3で定義され、#4ATC_sequenceはClip3で定義されるように、それぞれのトランスポートストリームに対応付けて、付随するDatabaseファイル(PlayList/ClipInfo)が変換されて生成される。
また、第1のフォーマットで記述されているデータのうちのあるClipで定義されているトランスポートストリームが複数のATC_sequenceを含んでいるのみならず、複数のProgram_sequenceを含んでいる場合について、図10を用いて説明する。
すなわち、図10に示されるように、第1のフォーマットで記述されているデータのうちのあるClipで定義されているトランスポートストリームが、2つのProgram_sequenceを含み、3つのATC_sequenceおよびSTC_sequenceを含み、ATC_sequenceおよびSTC_sequenceの境界位置が同一であり、かつ、2つのProgram_sequenceの境界位置と、3つのATC_sequenceおよびSTC_sequenceにおける2箇所の境界位置とがそれぞれ異なる場合について考える。
このデータを第2のフォーマットに変換する場合、第2のフォーマットでは、1つのClipInfo(換言すれば、1つのPlayList)において定義可能なATC_sequenceの数、および、Program_sequenceの数はそれぞれ1つだけであるから、トランスポートストリームは、2つのProgram_sequenceの間に存在する1箇所の境界位置と、3つのATC_sequenceおよびSTC_sequenceのそれぞれの間に存在する2箇所の境界位置とのぞれぞれで分割される。すなわち、第1のフォーマットで記述されている1つのClipで定義されている1つのトランスポートストリームは、4つに分割され、分割された4つのシーケンスは、それぞれ異なる4つのClipであるClip1乃至Clip4で定義されるように、それぞれのトランスポートストリームに対応付けて、付随するDatabaseファイル(PlayList/ClipInfo)が変換されて生成される。
また、第2のフォーマットで記述されているデータを第1のフォーマットに変換する場合においては、1つのClipInfo(換言すれば、1つのPlayList)で定義されているトランスポートストリームをそのまま1つのトランスポートストリームとしてもよいが、第1のフォーマットと第2のフォーマットとで1つのディレクトリに含ませることが可能なClipInfoファイルの数の上限が異なることから、ATC_sequence、STC_sequence、およびProgram_sequenceがそれぞれ255を超えない範囲で、複数のトランスポートストリームを結合して、1つのトランスポートストリームとすることにより、ClipInfoファイル数を減少させるようにしてもよい。トランスポートストリームが結合された場合には、トランスポートストリームの結合に対応して、対応するDatabaseファイル(PlayList/ClipInfo)が1つ生成される。
上述したように、第1のフォーマットおよび第2のフォーマットのいずれにおいても、所定のGUI表示画面のようなビットマップ字幕をランレングス符号化したストリームであるPGを、一定の条件を満たすことにより、Clipに含めることが可能である。これに対して、第1のフォーマットにおいては、例えば、ユーザの操作入力を受けることが可能なボタンやアイコン、または、サムネイルなどのアイテムを含むインタラクティブグラフィックメニュー(Interactive graphics presentation menu)を表示させるためのIGをClipに含めることはできないが、第2のフォーマットにおいては、IGをClipに含めることが可能である。
例えば、放送受信制御部33により受信が制御された放送コンテンツが、第1のフォーマットでローカルストレージ36に記録されている場合、そのままでは、IGによるメニュー画面を付けることができない。例えば、ローカルストレージ36に記録されているコンテンツプログラムを編集したときなどにおいて、編集後のコンテンツプログラムにIGによるメニュー画面を付けることをユーザが求めた場合、そのコンテンツプログラムが第1のフォーマットで記録されているのであれば、そのコンテンツプログラムを第2のフォーマットに変換した後であれば、IGによるメニュー画面を付けることが可能となる。
映像処理装置11においては、例えば、ユーザの操作入力などに基づいて、第1のフォーマットと第2のフォーマットとのフォーマットの相互変換を行なうことができるようになされている。映像処理装置11においては、ユーザによりフォーマットの変更が指示されたファイルのフォーマットが第1のフォーマットであるか第2のフォーマットであるかを確認し、変換後のフォーマットにおいて、1つのClipInfo(換言すれば、1つのPlayList)において定義可能なシーケンス数やファイル数の上限の制限を違反しないようにして、変換処理を実行する。
次に、AVストリームファイルの再生情報を管理するデータベースフォーマットについて説明する。
図11は、第1のフォーマットにおける、Clip Information fileのシンタクスを示す。Clip Information fileは、SequenceInfo(), ProgramInfo(), CPI()を含む。
type_indicatorは、ファイルのタイプを示している。
version_numberは、このzzzzz.clpiファイルのバージョンナンバーを示す4個のキャラクター文字を示す。
SequenceInfo_start_addressは、zzzzz.clpiファイルの先頭のバイトからの相対バイト数を単位として、SequenceInfo()の先頭アドレスを示す。相対バイト数はゼロからカウントされる。
ProgramInfo_Start_addressは、zzzzz.clpiファイルの先頭のバイトからの相対バイト数を単位として、ProgramInfo()の先頭アドレスを示す。相対バイト数はゼロからカウントされる。
CPI_Start_addressは、zzzzz.clpiファイルの先頭のバイトからの相対バイト数を単位として、CPI()の先頭アドレスを示す。相対バイト数はゼロからカウントされる。
ClipMark_Start_addressは、zzzzz.clpiファイルの先頭のバイトからの相対バイト数を単位として、ClipMark()の先頭アドレスを示す。相対バイト数はゼロからカウントされる。
MakersPrivateData_Start_addressは、zzzzz.clpiファイルの先頭のバイトからの相対バイト数を単位として、MakersPrivateData()の先頭アドレスを示す。相対バイト数はゼロからカウントされる。padding_word(パディングワード)は、zzzzz.clpiのシンタクスに従って挿入される。N1乃至N6は、ゼロまたは任意の正の整数である。それぞれのパディングワードは、任意の値を取るようにしても良い。
ClipInfo()は、対応するAVストリームファイル(Clip AVストリーム)の属性情報をストアする。第1のフォーマットと第2のフォーマットとでは、ClipInfo()のシンタクスが異なる。それぞれのシンタクスについての詳細は、ここでは省略するが、いずれのシンタクスにおいても、Clip_stream_type、application_type、TS_type_info_blockのフィールドが含まれる。Clip_stream_typeの8ビットのフィールドは、Clip Informationファイルに対応するAVストリームのタイプを示す。また、application_typeは、アプリケーションのタイプを表す。
SequenceInfo()は、Clip AV streamの中のATC-sequenceとSTC-sequenceの情報を定義する。SequenceInfo()については、図17を用いて後述する。
PloglamInfo()は、AVストリームファイルの中でのコンテンツプログラム内容の変化点の情報をストアする。PloglamInfo()については、図19および図20を用いて後述する。
CPI()は、AVストリームの中の時間情報とそのファイルの中のアドレスとを関連づけるための情報を定義するものである。
また、クリップ内に番組の頭出し点やシーンチェンジ点などを設けることを可能にするマークの情報はClipMark()に、このClipMarkを記録した記録再生装置のメーカ固有の情報はMakersPrivateData()に、それぞれ格納される。
そして、第2のフォーマットにおける、Clip Information fileのシンタクスについて、この部分の構成は、図11を用いて説明した第1のフォーマットにおける場合と同様であるので、それぞれのフィールドなどの説明は省略するが、シンタクス内のそれぞれのフィールド等において取りうる値などは異なる。
具体的には、例えば、第1のフォーマットにおいては、ClipMark()に、例えば、番組の頭出し点やシーンチェンジ点などを設けることを可能にするマークの情報が記載されるようになされているが、第2のフォーマットにおいては、対応する部分の情報の使用については未定義とされている。また、上述したように、第1のフォーマットと第2のフォーマットとにおいては、定義可能なシーケンスの数の上限が異なるため、対応する部分(例えば、SequenceInfo()やProgramInfo()など)の記載もそれぞれにおいて異なる。
上述したTS_type_info_block()のシンタクスは、第1のフォーマットおよび第2のフォーマットで同一であり、映像処理装置11をはじめとする、これらのデータフォーマットで規定されるデータを扱う装置は、TS_type_info_block()内に記載の値を参照して、データのフォーマットの種類を判断する。図12に、第1のフォーマットおよび第2のフォーマットにおけるTS_type_info_block()のシンタクスを示す。映像処理装置11をはじめとする、これらのデータフォーマットで規定されるデータを扱う装置は、TS_type_info_block()のFormat_IdentifierとStream_format_nameを確認することで、データのフォーマットの種類を判断する。
次に、第1のフォーマットおよび第2のフォーマットにおけるSequenceInfo()のシンタクスを説明するのに先立って、SequenceInfo()において定義される、ATC-sequenceおよびSTC-sequenceについて説明する。
まず、SequenceInfo()において定義される、ATC-sequenceについて説明する。
AVストリームファイルを構成する各ソースパケットのarrival time stamp (ATS) に基づいて作られる時間軸を、アライバルタイムベースと呼び、そのクロックを、ATC (Arrival Time Clock)と呼ぶ。そして、ATCの不連続点(アライバルタイムベースの不連続点)を含まないソースパケット列を、ATC-sequenceと呼ぶ。
図13は、ATC-sequenceについて説明する図である。例えば、放送信号の受信時など、入力トランスポートストリームをClip AVストリームファイルとして新しく記録する時、そのClipはATCの不連続点を含んではならず、ただ1つのATC-sequenceを持つ。ATCの不連続点は、編集等によってClip AVストリームファイルのストリームデータを部分的に消去した場合にだけ作られることを想定している。
AVストリームファイルの中で、新しいATCが開始するアドレス、すなわち、ATC-sequenceのスタートアドレスは、SequenceInfo()にストアされる。このアドレスは、SPN_ATC_startにより示される。
AVストリームファイルの中にある最後のATC-sequence以外のATC-sequenceは、そのSPN_ATC_startで指されるソースパケットから開始し、その次のSPN_ATC_startで指されるソースパケットの直前のソースパケットで終了する。最後のATC-sequenceは、そのSPN_ATC_startで指されるソースパケットから開始し、AVストリームファイルの最後のソースパケットで終了する。
図14は、ATCの不連続点とATC-sequenceの関係を説明する図である。この例の場合、Clip AVストリームファイルは、2個のATC不連続点を持ち、3個のATC-sequenceを持つ。
次に、SequenceInfo()において定義される、STC-sequenceについて説明する。
STC(System Time Clock)の定義は、MPEG-2で規定されている定義に従う。すなわち、これは、トランスポートストリームの中のPCR(Program Clock Reference)に基づいて作られる時間軸であるシステムタイムベースのクロックである。STCの値は90kHz精度、33ビット長のバイナリカウンタのカウント値で表される。
図15は、連続なSTC区間について説明する図である。ここで横軸は、Arrival Time Clock(またはアライバルタイムベース)であり、縦軸はSTC(またはシステムタイムベース)である。また、図中の白丸は、TSパケットにおけるPCRの最後のバイトが到着した時刻を示している。ケース1の場合、STCは単調増加しており、その区間のSTCは連続である。ケース2の場合、33ビットのSTCが途中でラップアラウンドしている。STCのラップアラウンド点はSTCの不連続ではない。ラップアラウンドしてもSTCは連続である。
STCの不連続は、上述したように、放送局が伝送系を切り替えた場合、記録側(例えば、映像処理装置11)が記録するチャンネルを切り替えた場合、ユーザが編集操作を行った場合などに発生する。
STCの不連続点(システムタイムベースの不連続点)を含まないソースパケット列を、STC-sequenceと称する。なお、同じSTC_sequenceの中で同じSTCの値は、決して現れない。そのために、Clipの最大時間長を、33ビットのSTCのラップアラウンド周期(約26時間)以下に制限している。
AVストリームファイルの中で、新しいSTCが開始するアドレス、すなわち、STC-sequenceのスタートアドレスが、SequenceInfo()にストアされる。このアドレスは、SPN_STC_startにより示される。
STC-sequenceは、ATC-sequenceの境界をまたぐことはない。
AVストリームファイルの中にある最後のSTC-sequence以外のSTC-sequenceは、そのSPN_STC_startで指されるソースパケットから開始し、その次のSPN_STC_startで指されるソースパケットの直前のソースパケットで終了する。最後のSTC-sequenceは、そのSPN_STC_startで指されるソースパケットから開始し、AVストリームファイルの最後のソースパケットで終了する。
図16は、STCの不連続点とSTC-sequenceの関係、およびSTC-sequenceとATC-sequenceの関係を説明する図である。この例の場合、Clip AVストリームファイルは、3個のSTCを持ち、3個のSTC-sequenceを持つ。1つのSTC-sequenceが、ATC-sequenceの境界をまたぐことはない。
AVストリームがSTCの不連続点を持つ場合、そのAVストリームファイルの中で同じ値のPTS(Program Time Stamp)が現れるかもしれない。そのため、AVストリーム上のある時刻をPTSベースで指す場合、アクセスポイントのPTSだけではそのポイントを特定するためには不十分である。PTSに加えて、そのPTSを含むところのSTC-sequenceのインデックスが必要である。そのインデックスをSTC-idと呼ぶ。
そして、第1のフォーマットと第2のフォーマットとでは、SequenceInfo()のシンタクスの構造は同じだが、取れる値の制限が異なる。
次に、図17を参照して、第1のフォーマットおよび第2のフォーマットにおけるSequenceInfo()のシンタクスについて説明する。
lengthは、このlengthフィールドの直後のバイトからSequenceInfo()の最後のバイトまでのバイト数を示す。
num_of_ATC_sequencesは、AVストリームファイルの中にあるATC-sequenceの数を示す。
すなわち、第1のフォーマットと第2のフォーマットとで、num_of_ATC_sequencesの取れる値が異なる。すなわち、num_of_ATC_sequencesの値として、第1のフォーマットでは、255以下の値をとることができるが、第2のフォーマットでは、1のみしか取ることができない。
SPN_ATC_start[atc_id]は、AVストリームファイル上でatc_idによって指されるATC-sequenceが開始するアドレスを示す。SPN_ATC_start[atc_id]は、ソースパケット番号を単位とする大きさであり、AVストリームファイルの最初のソースパケットからゼロを初期値としてカウントされる。
SequenceInfo()の中の最初のSPN_ATC_start[0]は、ゼロである。また、SequenceInfo()の中でエントリーされるSPN_ATC_start[atc_id]の値は、昇順に並んでいる。すなわち、SequenceInfo()の中でエントリーされるSPN_ATC_start[atc_id]は、次の条件を満たす。
SPN_ATC_start[0]=0
0<atc_id<num_of_ATC_sequencesなるatc_idについて、
SPN_ATC_start[atc_id−1]<SPN_ATC_start[atc_id]
num_of_STC_sequences[atc_id]は、atc_idによって指されるATC-sequence上にあるSTC-sequenceの数を示す。
offset_STC_id[atc_id]は、atc_idによって指されるATC-sequence上にある最初のSTC-sequenceに対するsct_idのオフセット値を示す。AVストリームファイルを新たに記録する時、offset_STC_id[atc_id]は、ゼロである。
atc_idによって指されるATC-sequence上にあるSTC-sequenceに対応するstc_idの値は、シンタクス中のstc_idのfor-loopによって記述される順番によって定義され、その値はoffset_STC_id[atc_id]から開始する。
SequenceInfo()の中で定義される連続する2個のATC-sequenceについて、前側のATC-sequence上にある最後のSTC-sequenceに対するstc_idとそれに続くATC-sequence上にある最初のSTC-sequenceに対するstc_idは、同じ値でも良い。もし、これら2個のstc_idが同じ値の場合、それらの値で参照される2個のSTC-sequenceの中で同じSTCの値が現れることはない。
SequenceInfo()の中でエントリーされるstc_idの値は、昇順に並ばなければならない。offset_STC_id[atc_id]は、この制限を満たすように値がセットされる。
PCR_PID[atc_id][stc_id]は、atc_idによって指されるATC-sequence上にあるところのstc_idによって指されるSTC-sequence に有効なPCRを持つトランスポートパケットのPIDの値である。
SPN_STC_start[atc_id][stc_id]は、atc_idによって指されるATC-sequence上にあるところのstc_idによって指されるSTC-sequence が、AVストリームファイル上で開始するアドレスを示す。SPN_STC_start[atc_id][stc_id]は、ソースパケット番号を単位とする大きさであり、AVストリームファイルの最初のソースパケットからゼロを初期値としてカウントされる。
SequenceInfo()の中でエントリーされるSPN_STC_start[atc_id][stc_id]の値は、昇順に並んでいる。atc_idによって指されるATC-sequence上にある最初のSPN_STC_start[atc_id][stc_id]は、SPN_ATC_start[atc_id]以上の値である。すなわち、次の条件を満たす。
SPN_ATC_start[atc_id]≦SPN_STC_start[atc_id][0]
presentation_start_time[atc_id][stc_id]は、atc_idによって指されるATC-sequence上にあるstc_idによって指されるSTC-sequence上にあるAVストリームデータのプレゼンテーション・スタート・タイムを示す。これは、そのSTC-sequenceのSTCから導かれる45kHzを単位とするプレゼンテーション・タイムの値である。
presentation_end_time[atc_id][stc_id]は、atc_idによって指されるATC-sequence上にあるstc_idによって指されるSTC-sequence上にあるAVストリームデータのプレゼンテーション・エンド・タイムを示す。これは、そのSTC-sequenceのSTCから導かれる45kHzを単位とするプレゼンテーション・タイムの値である。
次に、ProgramInfo()について説明する。コンテンツプログラムは、複数のエレメンタリストリームを含んで構成することが可能であるので、これらのストリームの同期再生のために、ただ1つのシステムタイムベースを共有するものである。
映像処理装置11をはじめとする、これらのデータフォーマットで規定されるデータを扱う装置にとって、AVストリームのデコードに先だち、そのAVストリームの内容がわかることは有用である。この内容とは、例えば、ビデオやオーディオのエレメンタリストリームを伝送するトランスポートパケットのPIDの値や、ビデオやオーディオのコンポーネント種類(例えば、HDTVのビデオとMPEG-2 AACのオーディオストリームなど)などの情報である。
この情報はAVストリームを参照するPlayListに基づいて、ユーザの操作入力などを促したり、内容を説明するためなどに表示されるメニュー画面を作成するのに有用であるし、また、AVストリームのデコードに先だって、映像処理装置11のAVデコーダなどの初期状態をセットするために役立つ。この理由のために、Clip Information fileは、コンテンツプログラムの内容を説明するためのProgramInfoを持つ。
MPEG2トランスポートストリームにより構成されるAVストリームファイルにおいては、そのファイルの中でプログラム内容が変化する可能性を有している。例えば、ビデオエレメンタリストリームを伝送するトランスポートパケットのPIDが変化したり、ビデオストリームのコンポーネント種類がSDTVからHDTVに変化する可能性がある。
すなわち、ProgramInfoは、AVストリームファイルの中でのプログラム内容の変化点の情報をストアするものである。
AVストリームファイルの中で本フォーマットが規定するプログラム内容が一定であるソースパケット列を、program-sequenceと称する。
AVストリームファイルの中で、新しいprogram-sequenceが開始するアドレスがProgramInfo()にストアされる。このアドレスは、SPN_program_sequence_startにより示される。
AVストリームファイルの中にある最後のprogram-sequence以外のprogram-sequenceは、そのSPN_program_sequence_startで指されるソースパケットから開始し、その次のSPN_program_sequence_startで指されるソースパケットの直前のソースパケットで終了する。最後のprogram-sequenceは、そのSPN_program_sequence_startで指されるソースパケットから開始し、AVストリームファイルの最後のソースパケットで終了する。
図18は、program-sequenceを説明する図である。この例の場合、Clip AVストリームファイルは3個のprogram-sequenceを持つ。
program-sequenceは、ATC-sequenceの境界およびSTC-sequenceの境界をまたいでも良い。
図19に、第1のフォーマットにおけるProgramInfo()のシンタクスを示す。
lengthは、このlengthフィールドの直後のバイトからProgramInfo()の最後のバイトまでのバイト数を示す。
num_of_program_sequencesは、AVストリームファイルの中にあるprogram-sequenceの数を示す。
SPN_program_sequence_startは、AVストリームファイル上でprogram-sequenceが開始するアドレスを示す。SPN_program_sequence_startは、ソースパケット番号を単位とする大きさであり、AVストリームファイルの最初のソースパケットから、ゼロを初期値としてカウントされる。ProgramInfo()の中でエントリーされるSPN_program_sequence_startの値は、昇順に並んでいる。
SPN_program_sequence_startは、そのprogram-sequenceに対する最初のPMT(program map table)を持つソースパケットを指していることを前提とする。SPN_program_sequence_startは、データを記録する記録装置(例えば、映像処理装置11など)がトランスポートストリーム中のPSI/SI(Program Specific Information/Service Information)を解析することによって作られる。記録装置(例えば、映像処理装置11など)がPSI/SIを解析し、その変化を検出するまでの遅延時間が必要なために、SPN_program_sequence_startは、実際のPSI/SIの変化点から所定の時間以内にあるソースパケットを指しても良い。
program_map_PIDは、そのprogram-sequenceに適用できるPMTを持つトランスポートパケットのPIDの値である。
num_of_streams_in_psは、そのprogram-sequenceの中で定義されるエレメンタリストリームの数を示す。
num_of_groupsは、そのprogram-sequenceの中で定義されるエレメンタリストリームのグループの数を示す。num_of_groupsは、1以上の値である。トランスポートストリームのPSI/SIがエレメンタリストリームのグループ情報を持つ場合、num_of_groupsは、1以上の値をとることを想定している。それぞれのグループは、マルチ・ビュー・プログラム中の1つのビューを構成する。
stream_PIDは、そのprogram-sequenceのprogram_map_PIDが参照するところのPMTの中で定義されているエレメンタリストリームに対するPIDの値を示す。
StreamCodingInfo()は、前記stream_PIDで指されるエレメンタリストリームの情報を示す。StreamCodingInfo()は、第1のフォーマットと第2のフォーマットとで異なる構成を有する。第1のフォーマットと第2のフォーマットとのStreamCodingInfo()のシンタクスについては、図21および図22を用いて後述する。
num_of_streams_in_groupは、エレメンタリストリームのグループが持つエレメンタリストリームの数を示す。
stream_indexは、前記エレメンタリストリームのグループが持つエレメンタリストリームに対応するところの、シンタクス中のfor-loopで定義されるstream_indexの値を示す。
次に、図20に、第2のフォーマットにおけるProgramInfo()のシンタクスを示す。
第2のフォーマットにおいては、1つのClip(すなわち、1つのPlayList)では、プログラムシーケンスは、1しか定義することができない。第2のフォーマットにおけるProgramInfo()のシンタクスは、num_of_groupsが削除されて、その領域が、reserved_for_future_useとされ、num_of_groupsの値が1以上であった場合の記載が削除されている以外は、図19を用いて説明した。第1のフォーマットにおけるProgramInfo()のシンタクスと同様の構成を有している。
次に、図21に、第1のフォーマットにおけるStreamCodingInfo()のシンタクスを示す。
lengthは、このlengthフィールドの直後のバイトからStreamCodingInfo()の最後のバイトまでのバイト数を示す。
stream_coding_typeは、このStreamCodingInfo()に対応するstream_PIDで指されるエレメンタリストリームの符号化タイプを示す。
以下、video_format乃至original_display_aspect_ratioは、stream_coding_typeにおいて、このStreamCodingInfo()に対応するstream_PIDで指されるエレメンタリストリームの符号化タイプがビデオストリームのうちのいずれかである場合に用いられる。
video_formatは、このStreamCodingInfo()に対応するstream_PIDで指されるビデオストリームのビデオフォーマットを示す。ビデオエレメンタリストリームのビデオフォーマットとしては、例えば、480i、576i、480p、1080i、720p、および1080pが記述される。
frame_rateは、このStreamCodingInfo()に対応するstream_PIDで指されるビデオストリームのフレームレートを示す。ビデオエレメンタリストリームのフレームレートとしては、例えば、24000/1001、24、25、30000/1001、50、および60000/1001が記述される。
display_aspect_ratioは、このStreamCodingInfo()に対応するstream_PIDで指されるビデオストリームのディスプレイ・アスペクト・レシオを示す。ビデオエレメンタリストリームのアスペクト比情報としては、例えば、4:3 display aspect ratio、および16:9 display aspect ratioが記述される。
cc_flagは、このStreamCodingInfo()に対応するstream_PIDで指されるビデオストリームの中でクローズド・キャプション(closed caption data)信号が符号化されているかを示すフラグである。
original_video_format_flagは、このStreamCodingInfo()の中にoriginal_video_formatとoriginal_display_aspect_ratioが存在するか否かを示すフラグである。
original_video_formatは、このStreamCodingInfo()に対応するstream_PIDで指されるビデオストリームが符号化される前のオリジナルのビデオフォーマットである。
original_display_aspect_ratioは、このStreamCodingInfo()に対応するstream_PIDで指されるビデオストリームが符号化される前のオリジナルのディスプレイ・アスペクト・レシオである。
上述したように、第1のフォーマットにおいては、ビデオストリームにおいて、主な映像ストリームと、字幕やPGとが明確に区別されない。
主な映像に対応するビデオストリームと共に、マルチメディアデータストリーム(例えば、BMLストリームや字幕など)が多重化されているトランスポートストリームをトランスコーディングする場合において、ビデオストリームは再エンコードされることによって、そのビデオフォーマットが変化する(例えば、1080iから480iへ変化する)が、マルチメディアデータストリームはオリジナルのストリームを保つ場合を考える。
この時、新しいビデオストリームとマルチメディアデータストリームの間に情報のミスマッチが生じる場合がある。例えば、マルチメディアデータストリームの表示に関するパラメータは、オリジナルのビデオストリームのビデオフォーマットを想定して決められているにもかかわらず、ビデオストリームの再エンコードによって、そのビデオフォーマットが変化した場合である。
このような場合、original_video_formatとoriginal_display_aspect_ratioに、オリジナルのビデオストリームに関する情報を保存する。再生装置は、前記の新しいビデオストリームとマルチメディアデータストリームから次のようにして、表示画像をつくる。
ビデオストリームは、original_video_formatとoriginal_display_aspect_ratioで示されるビデオフォーマットにアップ・サンプリングされる。そのアップ・サンプリングされた画像とマルチメディアデータストリームが合成されて、正しい表示画像をつくる。
そして、audio_presentation_typeおよびsampling_frequencyは、このStreamCodingInfo()に対応するstream_PIDで指されるエレメンタリストリームの符号化タイプがオーディオストリームのうちのいずれかである場合に用いられる。
audio_presentation_typeは、このStreamCodingInfo()に対応するstream_PIDで指されるオーディオストリームのプレゼンテーションタイプを示す。オーディオエレメンタリストリームのプレゼンテーションタイプ情報としては、例えば、single mono channel、dual mono channel、stereo(2-channel)、およびmulti-channelが記述される。
sampling_frequencyは、このStreamCodingInfo()に対応するstream_PIDで指されるオーディオストリームのサンプリング周波数を示す。オーディオエレメンタリストリームのサンプリング周波数としては、例えば、48kHz、および96kHzが記述される。
次に、図22に、第2のフォーマットにおけるStreamCodingInfo()のシンタクスを示す。
lengthは、このlengthフィールドの直後のバイトからStreamCodingInfo()の最後のバイトまでのバイト数を示す。
stream_coding_typeは、このStreamCodingInfo()に対応するstream_PIDで指されるエレメンタリストリームの符号化タイプを示す。エレメンタリストリームの符号化タイプとしては、例えば、MPEG-2 video stream、MPEG−4 AVC video stream、VC−1video stream、 HDMV LPCM audio stream、Dolby AC-3 audio stream、dts audio stream、Presentation graphics stream、Interactive graphics stream、およびText subtitle streamなどが記述される。
以下、video_format乃至cc_flagは、stream_coding_typeにおいて、このStreamCodingInfo()に対応するstream_PIDで指されるエレメンタリストリームの符号化タイプがビデオストリームのうちのいずれかである場合に用いられ、それらは、図21を用いて説明した第1のフォーマットにおける場合と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
すなわち、第2のフォーマットにおけるStreamCodingInfo()のシンタクスにおいては、第1のフォーマットとは異なり、エレメンタリストリームの符号化タイプとして主な映像に対応するビデオストリームと音声ストリーム以外に、字幕(text subtitle stream)、PG、および、IGが明確に区別されているので、original_video_format_flagを定義する必要がない。
そして、audio_presentation_type、sampling_frequency、および、audio_language_codeは、このStreamCodingInfo()に対応するstream_PIDで指されるエレメンタリストリームの符号化タイプがオーディオストリームのうちのいずれかである場合に用いられる。audio_presentation_typeおよびsampling_frequencyは、図21を用いて説明した第1のフォーマットにおける場合と同様であるので、その詳細な説明は省略する。audio_language_codeは、このStreamCodingInfo()に対応するstream_PIDで指されるオーディオストリームが対応している言語コード(例えば、日本語、韓国語、中国語など)を示す。
上述したように、第2のフォーマットにおけるStreamCodingInfo()のシンタクスにおいては、主な映像ビデオストリームと、その他の字幕(text subtitle stream)、PG、および、IGとが、明確に区別されている。
PG_language_codeは、このStreamCodingInfo()に対応するstream_PIDで指されるエレメンタリストリームの符号化タイプがプレゼンテーショングラフィックスである場合に用いられ、このプレゼンテーショングラフィックストリームが対応している言語コード(例えば、日本語、韓国語、中国語など)を示す。
IG_language_codeは、このStreamCodingInfo()に対応するstream_PIDで指されるエレメンタリストリームの符号化タイプがインタラクティブグラフィックスである場合に用いられ、このインタラクティブグラフィックストリームが対応している言語コード(例えば、日本語、韓国語、中国語など)を示す。
character_codeおよびtextST_language_codeは、このStreamCodingInfo()に対応するstream_PIDで指されるエレメンタリストリームの符号化タイプがテキストサブタイトル(テキスト字幕)である場合に用いられる。
character_codeは、テキスト字幕エレメンタリストリームのキャラクタコードを示す。テキスト字幕エレメンタリストリームのキャラクタコードとしては、例えば、Unicode V1.1(ISO 10646-1)、Shift JIS(Japanese)、KSC 5601-1987 including KSC 5653 for Roman character(Korean)、GB 18030-2000(Chinese)、GB2312(Chinese)、およびBIG5(Chinese)が記述される。
character_codeは、textST_language_codeは、このテキストサブタイトルストリームが対応している言語コード(例えば、日本語、韓国語、中国語など)を示す。
次に、第1のフォーマットと第2のフォーマットにおけるPlayListの構成について説明する。
第1のフォーマットと第2のフォーマットとでは、PlayListのシンタクス構成が異なる。ここでは、その詳細については省略するが、例えば、映像信号を記録する場合を想定した第1のフォーマットにおいては、放送信号が有する所謂メタデータに対応する情報を格納する多くの領域がSyntax定義されているが、第2のフォーマットにおいては、それらの情報を格納する領域は定義されていない。第1のフォーマットのコンテンツプログラムにおいては、PGを用いたメニューを表示させることができないため、これらの情報を利用してナビゲーションプログラムによるメニューを表示することはできないが、例えば、第1のフォーマットのコンテンツプログラムを記録または再生する装置において固有に用いられるプログラムによってメニュー画面を作成するためなどに利用可能である。
図1を用いて説明した映像処理装置11の変換処理部39は、制御部31の制御に基づいて、上述した第1のフォーマットおよび第2のフォーマットとの間で、データを相互にフォーマット変換する。
図23は、変換処理部39が有する機能を示す機能ブロック図である。
変換処理部39は、フォーマット種別検出部111、ユーザ提示情報生成部112、データおよび制御情報取得部113、ストリームデータ変換部114、ClipInfoファイル変換部115、PlayListファイル変換部116、Indexファイル変換部117、および、変換後データ記憶制御部118を含んで構成され、ストリームデータ変換部114は、ATCシーケンス数検出部131、プログラムシーケンス数検出部132、ストリーム分断部133、および、ストリーム結合部134を含んで構成されている。
フォーマット種別検出部111は、ローカルストレージ36に記録されているコンテンツプログラム(ここでは、PlayListおよびClipと、対応するナビゲーションプログラムにより構成される、1つまたは複数の所定のトランスポートストリームを所定の方法で再生させるために必要なデータ群をコンテンツプログラム、または、単にプログラムと称するものとする)のClipInfo()から、TS_type_info_block()のFormat_IdentifierとStream_format_nameを確認することで、それぞれのデータのフォーマットの種別を判別し、判別されたフォーマットの種別をユーザ提示情報生成部112に供給するとともに、データおよび制御情報取得部113により取得された、フォーマット変換されるデータのClipInfo()から、TS_type_info_block()のFormat_IdentifierとStream_format_nameを確認することで、それぞれのデータのフォーマットの種別を判別し、判別されたフォーマットの種別をデータおよび制御情報取得部113に供給する。
ユーザ提示情報生成部112は、フォーマット種別検出部111から供給された、ローカルストレージ36に記録されているコンテンツプログラムのフォーマットの種別を基に、フォーマット変換が可能なコンテンツプログラムを検出し、そのコンテンツプログラムのPlayListに関する情報をユーザに提示して、フォーマット変換を実行するデータをユーザに選択させるための補助となるような表示画面に対応するデータを生成し、表示制御部43に供給して、表示させる。
データおよび制御情報取得部113は、制御部31の制御に基づいて、ローカルストレージ36に記録されているコンテンツプログラムのうち、ユーザの操作入力によりフォーマット変換が指令されたコンテンツプログラムのデータを取得し、そのうちのトランスポートストリームデータ、および、トランスポートストリームデータの変換に必要なClipInfoファイルやPlayListファイルなどの情報をストリームデータ変換部114に供給し、ClipInfoファイルをClipInfoファイル変換部115に供給し、PlayListファイルをPlayListファイル変換部116に供給し、IndexファイルをIndexファイル変換部117に供給する。
ストリームデータ変換部114は、データおよび制御情報取得部113から供給されたトランスポートストリームを変換する処理を実行し、変換後のデータを、変換後データ記憶制御部118に供給する。
ATCシーケンス数検出部131は、第1のフォーマットから第2のフォーマットへのフォーマット変換時に、データおよび制御情報取得部113から供給された、1つのClipInfo(換言すれば、1つのPlayList)において定義されているトランスポートストリームに含まれるATCシーケンスの数をSequenceInfo()のnum_of_ATC_sequencesを参照して検出し、ストリーム分断部133に供給する。
プログラムシーケンス数検出部132は、第1のフォーマットから第2のフォーマットへのフォーマット変換時に、データおよび制御情報取得部113から供給された、1つのClipInfo(換言すれば、1つのPlayList)において定義されているトランスポートストリームに含まれるプログラムシーケンスの数をProgramInfo()のnum_of_program_sequencesを参照して検出し、ストリーム分断部133に供給する。
なお、ここでは、ATCシーケンス数検出部131は、1つのClipInfo(換言すれば、1つのPlayList)において定義されているトランスポートストリームに含まれるATCシーケンスの数をSequenceInfo()のnum_of_ATC_sequencesを参照して検出し、プログラムシーケンス数検出部132は、1つのClipInfoにおいて定義されているトランスポートストリームに含まれるプログラムシーケンスの数をProgramInfo()のnum_of_program_sequencesを参照して検出するものとして説明しているが、ATCシーケンス数検出部131およびプログラムシーケンス数検出部132は、異なる情報に基づいて、それぞれのシーケンス数を検出するようにしても良い。具体的には、例えば、ATCシーケンス数検出部131は、例えば、ストリームに対応つけられたATSを基に、ATCの連続性に基づいて、ATCシーケンスの数を検出するようにしても良いし、プログラムシーケンス数検出部132は、プログラムの変更点を示す時刻情報を基に、プログラムシーケンスの数を検出するようにしても良い。
ストリーム分断部133は、ATCシーケンス数検出部131から供給されたATCシーケンスの数の検出結果、および、プログラムシーケンス数検出部132から供給されたプログラムシーケンスの数の検出結果に基づいて、データおよび制御情報取得部113から供給されたトランスポートストリームを分断して、分断後のデータを、変換後データ記憶制御部118に供給する。
ストリーム結合部134は、第2のフォーマットから第1のフォーマットへのフォーマット変換時に、1つのClipInfo(換言すれば、1つのPlayList)において定義されているトランスポートストリームのファイル数が200を超えている場合、または、ユーザによりフォーマット変換時におけるファイルの結合が指令された場合、データおよび制御情報取得部113から供給されたトランスポートストリームを結合し、結合後のデータを、変換後データ記憶制御部118に供給する。
ClipInfoファイル変換部115は、データおよび制御情報取得部113から供給されたClipInfoファイルを変換する処理を実行し、変換後のデータを、変換後データ記憶制御部118に供給する。
PlayListファイル変換部116は、データおよび制御情報取得部113から供給されたPlayListファイルを変換する処理を実行し、変換後のデータを、変換後データ記憶制御部118に供給する。
Indexファイル変換部117は、データおよび制御情報取得部113から供給されたIndexファイルを変換する処理を実行し、変換後のデータを、変換後データ記憶制御部118に供給する。
変換後データ記憶制御部118は、ストリーム分断部133、または、ストリーム結合部134から供給された変換後のトランスポートストリーム、ClipInfoファイル変換部115から供給された変換後のClipInfoファイル、PlayListファイル変換部116から供給された変換後のPlayListファイル、および、Indexファイル変換部117から供給された変換後のIndexファイルを基に、変換後のフォーマットに対応するコンテンツプログラムを生成し、変換後のフォーマットに対応するコンテンツプログラムの、ローカルストレージ36への記憶を制御する。
次に、図24のフローチャートを参照して、映像処理装置11が実行するデータ変換処理について説明する。
ステップS1において、制御部31は、操作入力取得部40から供給された、ユーザの操作入力を表す情報に基づいて、フォーマット変換処理の開始の指令を受けたか否かを判断する。ステップS1において、フォーマット変換処理の開始の指令を受けていないと判断された場合、フォーマット変換処理の開始の指令を受けたと判断されるまで、ステップS1の処理が繰り返される。
すなわち、制御部31は、操作入力取得部40から供給された、ユーザの操作入力を表す情報に基づいて、放送信号の受信や、光ディスク12に記録されているコンテンツの再生など、データ変換処理以外の処理の制御を必要に応じて実行しながら、フォーマット変換処理の開始の指令の入力を待機する。
ステップS1において、フォーマット変換処理の開始の指令を受けたと判断された場合、ステップS2において、制御部31は、フォーマット変換処理の開始を、変換処理部39に指令する。変換処理部39のフォーマット種別検出部111は、ローカルストレージ36に記録されているコンテンツプログラムのClipInfo()から、TS_type_info_block()のFormat_IdentifierとStream_format_nameを確認することで、それぞれのデータのフォーマットの種別を判別し、判別されたフォーマットの種別をユーザ提示情報生成部112に供給する。ユーザ提示情報生成部112は、フォーマット種別検出部111から供給された、ローカルストレージ36に記録されているコンテンツプログラムのフォーマットの種別を基に、フォーマット変換が可能なコンテンツプログラムを検出し、フォーマット変換可能なPlayListを抽出して、フォーマット変換を実行するデータをユーザに選択させるための補助となるような表示画面に対応するデータを生成し、表示制御部43に供給して、表示させ、ユーザに提示する。
ステップS3において、制御部31は、操作入力取得部40から供給された、ユーザの操作入力を表す情報に基づいて、フォーマット変換されるPlayListの選択を受けたか否かを判断する。ステップS3において、フォーマット変換されるPlayListの選択を受けていないと判断された場合、フォーマット変換されるPlayListの選択を受けたと判断されるまで、ステップS3の処理が繰り返される。
ステップS3において、フォーマット変換されるPlayListの選択を受けたと判断された場合、ステップS4において、制御部31は、選択されたPlayListを、変換処理部39に通知する。変換処理部39のデータおよび制御情報取得部113は、フォーマット変換されるPlayListに対応するClip(ClipInfo、および、ストリームデータ)を特定し、ローカルストレージ36から、フォーマット変換が指令されたコンテンツプログラムのデータを取得し、そのうちのトランスポートストリームデータ、および、トランスポートストリームを変換するために必要なClipInfoファイルやPlayListファイルをストリームデータ変換部114に供給し、ClipInfoファイルをClipInfoファイル変換部115に供給し、PlayListファイルをPlayListファイル変換部116に供給し、IndexファイルをIndexファイル変換部117に供給する。
ステップS5において、ストリームデータ変換部114は、実行される変換処理は、第1のフォーマットから第2のフォーマットへの変換処理であるか否かを判断する。ステップS5において、第1のフォーマットから第2のフォーマットへの変換処理ではない、すなわち、第2のフォーマットから第1のフォーマットへの変換処理であると判断された場合、処理は、後述するステップS10に進む。
ステップS5において、第1のフォーマットから第2のフォーマットへの変換処理であると判断された場合、ステップS6において、図25のフローチャートを用いて後述する、第2のフォーマットへのストリーム変換処理が実行される。
ステップS7において、ClipInfoファイル変換部115は、必要に応じて、ClipInfoのプログラムシーケンスおよびATCシーケンスに関する部分を、ストリームの変換内容に対応させて変更する。具体的には、ClipInfoファイル変換部115は、ステップS6において実行される第2のフォーマットへのストリーム変換処理において、ストリームが複数に分割された場合、プログラムシーケンスおよびATCシーケンスに関する部分が、分割されたストリームのそれぞれに対応するように記載されるように、ClipInfoを変更または生成する。
ステップS8において、ClipInfoファイル変換部115は、ステップS7において変更または生成された、ストリームの分割数に対応するClipInfoを、第2のフォーマットに変換し、変換後のデータを、変換後データ記憶制御部118に供給する。
ステップS9において、PlayListファイル変換部116は、ストリームの分割に対応するように、PlayListを、第2のフォーマットに変換または生成し、変換後のデータを、変換後データ記憶制御部118に供給し、処理は、後述するステップS14に進む。
ステップS5において、第1のフォーマットから第2のフォーマットへの変換処理ではない、すなわち、第2のフォーマットから第1のフォーマットへの変換処理であると判断された場合、ステップS10において、図26のフローチャートを用いて後述する、第1のフォーマットへのストリーム変換処理が実行される。
ステップS11において、ClipInfoファイル変換部115は、必要に応じて、ClipInfoのプログラムシーケンスおよびATCシーケンスに関する部分を、ストリームの変換に対応させて変更する。具体的には、ClipInfoファイル変換部115は、ステップS10において実行された第1のフォーマットへのストリーム変換処理において、複数のストリームが結合された場合、結合された複数のストリームに対応するClipInfoファイルに基づいて、結合後のストリームに対応するように、ClipInfoファイルを変換する。
ステップS12において、ClipInfoファイル変換部115は、ステップS10において実行された第1のフォーマットへのストリーム変換処理において、複数のストリームが結合された場合、結合されたストリームに対応するClipInfoを、第1のフォーマットに変換し、変換後のデータを、変換後データ記憶制御部118に供給する。
ステップS13において、PlayListファイル変換部116は、ステップS10において実行された第1のフォーマットへのストリーム変換処理において、複数のストリームが結合された場合、結合されたストリームを再生可能なように、PlayListを、第1のフォーマットに変換し、変換後のデータを、変換後データ記憶制御部118に供給する。
ステップS9、または、ステップS13の処理の終了後、ステップS14において、Indexファイル変換部117は、必要に応じて、変換されたPlayListが順次再生されるようなIndex.bdmvファイルを生成し、生成された新たなIndex.bdmvファイルを、変換後データ記憶制御部118に供給する。
ステップS15において、変換後データ記憶制御部118は、ストリームデータ変換部114、ClipInfoファイル変換部115、PlayListファイル変換部116、Indexファイル変換部117において、それぞれ変換、または、生成されたデータを基に、変換後のフォーマットに対応するコンテンツプログラムを生成し、新たなフォーマットのコンテンツプログラムに含まれるファイル群を、ローカルストレージ36の適切な記憶エリアに記憶させて、処理が終了される。
このような処理により、ユーザが所望するコンテンツプログラムのデータが、フォーマット変換される。
次に、図25のフローチャートを参照して、図24のステップS6において実行される、第2のフォーマットへのストリーム変換処理について説明する。
ステップS41において、ストリームデータ変換部114のプログラムシーケンス数検出部132は、ProgramInfo()のnum_of_program_sequencesを参照し、データおよび制御情報取得部113から供給された、1つのClipInfo(換言すれば、1つのPlayList)において定義されている、フォーマット変換されるストリームデータに含まれるプログラムシーケンスの数を抽出する。
ステップS42において、プログラムシーケンス数検出部132は、対応するストリームデータに含まれるプログラムシーケンスの数は2以上であるか否かを判断する。ステップS42において、対応するストリームデータに含まれるプログラムシーケンスの数は2以上ではない、すなわち、1であると判断された場合、処理は、後述するステップS45に進む。
ステップS42において、対応するストリームデータに含まれるプログラムシーケンスの数は2以上であると判断された場合、ステップS43において、プログラムシーケンス数検出部132は、対応するストリームデータに含まれるプログラムシーケンスの数と位置をストリーム分断部133に通知する。ストリーム分断部133は、プログラムシーケンスの境界付近を解析し、PMT不連続点を検出する。
ステップS44において、ストリーム分断部133は、検出されたPMT不連続点の境界の前の適切な位置において、ストリームを分断する。
ステップS42において、対応するストリームデータに含まれるプログラムシーケンスの数は2以上ではない、すなわち、1であると判断された場合、または、ステップS44の処理の終了後、ステップS45において、ATCシーケンス数検出部131は、SequenceInfo()のnum_of_ATC_sequencesを参照し、データおよび制御情報取得部113から供給された、1つのClipInfo(換言すれば、1つのPlayList)において定義されている、フォーマット変換されるストリームデータに含まれるATCシーケンスの数を抽出する。
ステップS46において、ATCシーケンス数検出部131は、対応するストリームデータに含まれるATCシーケンスの数は2以上であるか否かを判断する。
ステップS46において、対応するストリームデータに含まれるATCシーケンスの数は2以上であると判断された場合、ステップS47において、ATCシーケンス数検出部131は、対応するストリームデータに含まれるATCシーケンスの数と位置をストリーム分断部133に通知する。ストリーム分断部133は、ATCシーケンスの境界部分でストリームを分断し、分断されたそれぞれのデータを変換後データ記憶制御部118に供給して、処理は、図24のステップS6に戻り、ステップS7に進む。
ステップS46において、対応するストリームデータに含まれるATCシーケンスの数は2以上ではない、すなわち、1つであると判断された場合、プログラムシーケンスの数に基づいて分断されたそれぞれのデータ、または、全く分断されていないデータを、変換後データ記憶制御部118に供給して、処理は、図24のステップS6に戻り、ステップS7に進む。
このような処理により、変換元となる第1のフォーマットのトランスポートストリームデータが、変換後の第2のフォーマットの規定に違反しないように、プログラムシーケンスの数とATCシーケンスの数に基づいて分断される。
次に、図26のフローチャートを参照して、図24のステップS10において実行される、第1のフォーマットへのストリーム変換処理について説明する。
ステップS71において、ストリームデータ変換部114のストリーム結合部134は、変換されるデータのうちの、1つのClipInfo(換言すれば、1つのPlayList)において定義されているトランスポートストリームファイルの数を抽出する。
ステップS72において、ストリーム結合部134は、トランスポートストリームファイルの数は200以上であるか否かを判断する。ステップS72において、200以上であると判断された場合、処理は、後述するステップS74に進む。
ステップS72において、200以上ではないと判断された場合、ステップS73において、ストリーム結合部134は、制御部31からデータおよび制御情報取得部113を介して供給される情報に基づいて、ユーザから、トランスポートストリームファイルの結合が指令されたか否かを判断する。
ステップS72において、200以上であると判断された場合、または、ステップS73において、トランスポートストリームファイルの結合が指令されたと判断された場合、ステップS74において、ストリーム結合部134は、結合するトランスポートストリームファイルを特定し、結合し、結合後のデータを、変換後データ記憶制御部118に供給して、処理は、図24のステップS10に戻り、ステップS11に進む。
ステップS73において、トランスポートストリームファイルの結合が指令されていないと判断された場合、ストリーム結合部134は、結合されていないそのままのデータを変換後データ記憶制御部118に供給して、処理は、図24のステップS10に戻り、ステップS11に進む。
このような処理により、変換元となる第2のフォーマットのトランスポートストリームデータが、変換後の第1のフォーマットの規定に違反しないように、または、ユーザの指令に基づいてファイル数を減らすために、結合される。
上述した処理により、映像処理装置11においては、第1のフォーマットで記録されているコンテンツプログラムのフォーマットを第2のフォーマットに変換したり、第2のフォーマットで記録されているコンテンツプログラムのフォーマットを第1のフォーマットに変更することが可能となる。
例えば、第1のフォーマットで記録されているコンテンツプログラムには、IGによるメニューをつけることができない。そこで、第1のフォーマットで記録されているコンテンツプログラムを第2のフォーマットに変換することにより、ユーザは、そのコンテンツプログラムにIGによるメニューをつけて再生させることが可能となる。
また、第2のフォーマットは、上述したように、再生専用のリムーバブルメディア用のフォーマットと非常に互換性の高いフォーマットであるので、第1のフォーマットで記録されているコンテンツプログラムを第2のフォーマットに変換することにより、そのコンテンツプログラムの再生環境が広がる。
また、例えば、複数のコンテンツプログラムを編集したり、まとめて整理したい場合などに、それらの複数のコンテンツプログラムのフォーマットが混在することが考えられる。そして、その多くが第1のフォーマットで記録されている場合には、第2のフォーマットから第1のフォーマットへのフォーマット変換を行うことにより、混在したフォーマットを統一し、容易にコンテンツプログラムを編集または整理することが可能となる。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。この場合、上述した処理は、図27に示されるようなパーソナルコンピュータ200により実行される。
図27において、CPU(Central Processing Unit)201は、ROM(Read Only Memory)202に記憶されているプログラム、または、記憶部208からRAM(Random Access Memory)203にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM203にはまた、CPU201が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記憶される。
CPU201、ROM202、およびRAM203は、内部バス204を介して相互に接続されている。この内部バス204にはまた、入出力インターフェース205も接続されている。
入出力インターフェース205には、キーボード、マウスなどよりなる入力部206、CRT,LCDなどよりなるディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部207、ハードディスクなどより構成される記憶部208、並びに、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部209が接続されている。通信部209は、電話回線やCATVを含む各種のネットワークを介しての通信処理を行う。また、通信部209は、アンテナなどを有し、放送信号を受信することも可能であるものとしてもよい。
入出力インターフェース205にはまた、必要に応じてドライブ210が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどによりなるリムーバブルメディア211が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部208にインストールされる。
さらに、リムーバブルメディア211に記録されているのが、コンテンツデータ(ナビゲーションプログラム、PlayList、および、Clipから構成されるプログラム)である場合、リムーバブルメディア211から読み出されたプログラムを記憶部208に記憶し、CPU201の処理により、フォーマット変換させたり、再生させるようにすることができる。
なお、図1の再エンコード処理部34、または、AVデコーダ部42が実行するデコードまたはエンコードの処理は、CPU201により実行されてもよいし(所謂ソフトウェアコーディック)、パーソナルコンピュータ200に、図1の再エンコード処理部34、または、AVデコーダ部42に対応する機能を有するコーディック処理部を新たに設けるものとしても良い。
そして、上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークやプログラム格納媒体からインストールされる。
このプログラム格納媒体は、図27に示されるように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されているリムーバブルメディア211よりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM202や記憶部208が含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、コンピュータプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
映像処理装置の構成を示すブロック図である。 MPEG2トランスポートストリームのレコーダモデルについて説明するための図である。 映像処理装置において扱われるデータのアプリケーションフォーマットについて説明するための図である。 、AVストリームファイルの構造について説明するための図である。 ソースパケットのシンタクスを示す図である。 TP_extra_headerのシンタクスを示す図である。 第1のフォーマットと第2のフォーマットとの差異について説明するための図である。 第1のフォーマットと第2のフォーマットとのフォーマット変換について説明するための図である。 それぞれのフォーマットにおけるATCシーケンスの数とClipの数の関係について説明するための図である。 それぞれのフォーマットにおけるATCシーケンス、STCシーケンス、および、プログラムシーケンスの数とClipの数の関係について説明するための図である。 Clip Information fileのシンタクスを示す図である。 TS_type_info_block()のシンタクスを示す図である。 ATC-sequenceについて説明するための図である。 ATCの不連続点とATC-sequenceの関係について説明するための図である。 連続なSTC区間について説明するための図である。 STCの不連続点とSTC-sequenceの関係、およびSTC-sequenceとATC-sequenceの関係について説明するための図である。 SequenceInfo()のシンタクスを示す図である。 program-sequenceについて説明するための図である。 第1のフォーマットにおけるProgramInfo()のシンタクスを示す図である。 第2のフォーマットにおけるProgramInfo()のシンタクスを示す図である。 第1のフォーマットにおけるStreamCodingInfo()のシンタクスを示す図である。 第2のフォーマットにおけるStreamCodingInfo()のシンタクスを示す図である。 変換処理部が有する機能を示す機能ブロック図である。 データ変換処理について説明するためのフローチャートである。 第2のフォーマットへのストリーム変換処理について説明するためのフローチャートである。 第1のフォーマットへのストリーム変換処理について説明するためのフローチャートである。 パーソナルコンピュータの構成を示すブロック図である。
符号の説明
11 映像処理装置 12 光ディスク, 31 制御部, 32 アンテナ, 33 放送受信制御部, 35 データ記録処理部, 36 ローカルストレージ, 37 ディスクドライブ, 38 ネットワークインタフェース, 39 変換処理部, 40 操作入力取得部, 41 AVデコーダ部, 111 フォーマット種別検出部, 112 ユーザ提示情報生成部, 113 データおよび制御情報取得部, 114 ストリームデータ変換部, 115 ClipInfoファイル変換部, 116 PlayListファイル変換部, 117 Indexファイル変換部, 118 変換後データ記憶制御部, 131 ATCシーケンス数検出部, 132 プログラムシーケンス数検出部, 133 ストリーム分断部, 134 ストリーム結合部

Claims (8)

  1. トランスポートストリーム、前記トランスポートストリームの実体を管理する実体管理情報、および前記トランスポートストリームの再生を管理する再生管理情報を含んで構成されるコンテンツプログラムのフォーマット変換を実行する情報処理装置において、
    第1のフォーマットのコンテンツプログラムにおいて、1つの前記実体管理情報により管理されている前記トランスポートストリームが、複数のシーケンスで構成されている場合、1つの前記実体管理情報により管理されている前記トランスポートストリームに含まれる複数の前記シーケンスのうちの少なくとも一部を結合する結合手段と、
    前記結合手段により結合された前記トランスポートストリームを含む第2のフォーマットのコンテンツプログラムを生成する生成手段と
    を備える情報処理装置。
  2. 前記結合手段は、前記第1のフォーマットの前記コンテンツプログラムにおける前記実体管理情報のファイル数が所定の値を超えている場合、前記実体管理情報のファイル数が前記所定の値以下となるように、前記トランスポートストリームに含まれる複数の前記シーケンスを結合する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. ユーザの操作入力を受ける操作入力取得手段を更に備え、
    前記結合手段は、前記操作入力取得手段により取得された前記ユーザの操作入力に基づいて、前記トランスポートストリームに含まれる複数の前記シーケンスを結合する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記実体管理情報には、前記トランスポートストリームが取得された時刻に対応するカウンタ情報に基づいて定められている前記シーケンスに関する情報が含まれ、
    前記トランスポートストリームにおいては、前記トランスポートストリームのうち、前記カウンタ情報が連続性を有する部分が1シーケンスとして管理され、
    前記結合手段は、前記実体管理情報に含まれる前記シーケンスに関する情報に基づいて、前記トランスポートストリームに含まれる複数の前記シーケンスのうちの少なくとも一部を結合する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記実体管理情報には、前記コンテンツプログラム内容の変更点に基づいて定められている前記シーケンスに関する情報が含まれ、
    前記トランスポートストリームにおいては、前記変更点により分割される前記トランスポートストリームの1部分が1シーケンスとして管理され、
    前記結合手段は、前記実体管理情報に含まれる前記シーケンスに関する情報に基づいて、前記トランスポートストリームに含まれる複数の前記シーケンスのうちの少なくとも一部を結合する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  6. トランスポートストリーム、前記トランスポートストリームの実体を管理する実体管理情報、および前記トランスポートストリームの再生を管理する再生管理情報を含んで構成されるコンテンツプログラムのフォーマット変換を実行する情報処理装置の情報処理方法において、
    第1のフォーマットのコンテンツプログラムにおいて、1つの前記実体管理情報により管理されている前記トランスポートストリームが、複数のシーケンスで構成されている場合、1つの前記実体管理情報により管理されている前記トランスポートストリームに含まれる複数の前記シーケンスのうちの少なくとも一部を結合し、
    結合された前記トランスポートストリームを含む第2のフォーマットのコンテンツプログラムを生成する
    ステップを含む情報処理方法。
  7. トランスポートストリーム、前記トランスポートストリームの実体を管理する実体管理情報、および前記トランスポートストリームの再生を管理する再生管理情報を含んで構成されるコンテンツプログラムのフォーマット変換をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    第1のフォーマットのコンテンツプログラムにおいて、1つの前記実体管理情報により管理されている前記トランスポートストリームが、複数のシーケンスで構成されている場合、1つの前記実体管理情報により管理されている前記トランスポートストリームに含まれる複数の前記シーケンスのうちの少なくとも一部を結合し、
    結合された前記トランスポートストリームを含む第2のフォーマットのコンテンツプログラムを生成する
    ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムが記録されているプログラム格納媒体。
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