JP2008199426A - リアルタイム通信におけるメディア品質制御方法、品質制御通信システム、品質制御装置、及び制御プログラム - Google Patents

リアルタイム通信におけるメディア品質制御方法、品質制御通信システム、品質制御装置、及び制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ボトルネックリンク帯域に依存せずにエンド−エンド遅延を目標値に近づけ、さらに、クロストラヒックが存在する場合に、予め設定した割合以上にクロストラヒックに帯域を譲らないようメディア品質制御方法、品質制御通信システム等を提供する。
【解決手段】送信レートを制御するメディア品質制御部201において、オブザーバ205は、ボトルネックリンク推定部207からのボトルネックリンク帯域の推定値bとラウンドトリップ時間(RTT)、及び受信レポート解析部からの受信レートの計測値v、及び送信レートuに基づいて、キューイング遅延dqとボトルネックリンク帯域に対する自身の送信レート割合rを算出し、このキューイング遅延dqと遅延目標値の差分に基づき送信レートuを算出・制御すると共に、重み付け処理部203で、送信レート割合rが閾値を超えていない場合、送信レートを下げないように重み付け制御をする構造とした。
【選択図】図3

Description

本発明は、リアルタイム通信におけるメディアデータの品質制御方法、品質制御通信システム、品質制御装置、及び品質制御プログラムに関する。
インターネットなどエンド−エンド間の帯域(通信レート)が保証されていない通信網を介して、動画像や音声などのリアルタイム性が要求されるメディアデータを通信する場合、そのサービス品質(Quality of Service:QoS)を保証するために、ネットワーク内部での輻輳を抑制し、パケット遅延やパケットロスを規定値以内に抑えることが重要になっている。そこで、ネットワークへのデータの流入を制御するため、データ送信装置等の送信レートを制御する種々の方法が提案されている。
従来のリアルタイム通信におけるメディアデータの品質制御方法とし、パケット遅延(キューイング遅延)の要因になっているネットワーク上のパケットバッファ量に着目し、受信側の受信レポートに基づいて計測されるパケットの往復時間であるRTT(Round Trip Time、ラウンドトリップ時間)からネットワーク上のパケットバッファ量を算出し、この算出されたパケットバッファ量に基づいて送信側の送信レートを制御する方法があった(例えば、特許文献1参照)。
また、上記の算出されたパケットバッファ量に基づく制御方法に対して、パケットバッファ量の目標値と実際の観測値との差分に比例する動作と積分動作を組み合わせて送信レートを制御する方法もあった(例えば、特許文献2参照)。さらに、受信側からの受信レポートに基づいて計測されるラウンドトリップ時間(RTT)やパケットロス率から送信側の送信レートを制御する方法があった(例えば、特許文献3参照)。
特開平11−308271号公報 特開2004−253883号公報 特開2006−42334号公報
上述した従来技術による品質制御システムや方法の第一の問題点は、サービス品質に直接影響を与えるエンド―エンド遅延の目標値ではなく、ネットワーク上のボトルネック(ネットワーク中で最もメディアデータのトラヒックの輻輳乃至遅延が生じているノード部分をいう)でのパケットバッファ量を一定の目標値に保つようにメディアデータの送信レート制御していたことである。
確かに、パケットバッファ量が増大すると、一般的にその読み出しに時間がかかり、バッファでの待ち(遅延)時間、すなわちキューイング遅延も増大するので、バッファ量を制御することは有効である場合もある。しかし、そのバッファにおけるボトルネックリンク帯域(読み出す速度)によっても、その遅延時間は変わるので、これを考慮しない従来方式では、十分なサービス品質の制御が困難であった。すなわち、同じパケットバッファ量でも、ボトルネックリンク帯域が小さい場合には、バッファに蓄積されたパケットを送出し終えるまでの時間がかかりエンド−エンド遅延が大きくなってしまい、又、ボトルネックリンク帯域が大きい場合には、実際のエンド−エンド遅延が少ないにも関わらず送信レートを必要以上に下げてしまい、サービス品質を低下させるという不都合が生じていた。
又、上述した従来技術による品質制御システムの第二の問題点は、ネットワーク上でパケットのバッファリングがなされるノードにおけるクロストラヒック(そのノードにおけるこの品質制御システムの対象である目的エンド(端末)以外へのメディアデータのトラヒック)の影響を考慮して制御していないために、クロストラヒックの流量が増加すると、クロストラヒックに対して帯域を必要以上に譲ってしまい、自身のメディアデータの送信レートを下げてしまい、サービス品質を低下させるという不都合が生じていた。
[発明の目的]
本発明は、上記問題点に鑑み、第一に、ボトルネックリンク帯域の広狭に依存することなく、エンド−エンド遅延を一定に保つことによってメディア情報のサービス品質をより一層高めることのできるメディア品質制御方法、品質制御通信システム、品質制御装置、品質制御プログラムを提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、本発明にかかるメディアデータの品質制御方法は、ネットワークを介してメディアデータのリアルタイム通信を行なうデータ送信装置とデータ受信装置とからなるメディア通信システムにおけるメディア品質制御方法であって、前記メディアデータの受信レートを計測する受信レート計測工程と、前記データ送信装置と前記データ受信装置との間のラウンドトリップ時間(RTT)を計測するRTT計測工程と、前記受信レートと前記ラウンドトリップ時間(RTT)と前記データ送信装置自身の送信レートに基づいて前記ネットワークにおけるボトルネックリンクにおけるキューイング遅延を算出するキューイング遅延算出工程と、前記キューイング遅延とキューイング遅延の目標値との差分を用いて送信レートを制御する送信レート制御工程とを有することを特徴とする(請求項1)。
このため、これにより、従来のバッファ量を制御する方法と違って、ラウンドトリップ時間(RTT)、受信レート、及び送信レートに基づいて推定したキューイング遅延を用いて送信レートを制御しているので、エンド−エンド遅延を目標値内に近づける制御が可能になり、リアルタイム性が強く要求されるメディアデータに相応しい品質保証が可能になる。
ここで、上記メディアデータの品質制御方法に、さらに、ネットワークのボトルネックリンク帯域を推定するボトルネックリンク帯域推定工程と、前記ボトルネックリンクの帯域に対する送信レート割合を算出する送信レート割合算出工程とを備えていてもよい(請求項2)。
これによって、エンド−エンド遅延を目標値内に近づける制御が可能になると共に、さらに、ボトルネックリンク帯域に対する送信レート割合を送信レートの制御に用いることによって、クロストラヒックが存在する場合にも、予め設定した割合以上にクロストラヒックに帯域を譲らず、送信レートを確保することが可能になる。
また、前記送信レート制御工程は、送信レート割合が予め設定した送信レート割合の閾値を下回った状態では送信レートをそのまま維持するか、又は上げるように制御を行う重み付け工程を備えていてもよい(請求項3)。
これによって、送信レート割合が所定の閾値を下回る場合には、送信レートをそれ以上は下げない制御が行なえるので、必要以上にクロストラヒックに帯域を譲っていた従来の不都合を改善できる。
さらに、前記送信レート制御工程はPID制御工程を備えていてもよい(請求項4)。
また、前記ボトルネックリンク帯域推定工程は、プローブパケットから推定されるラウンドトリップ時間(RTT)とプローブパケットのサイズからボトルネックリンク帯域の推定値を算出する推定工程であってもよい(請求項5)。
上記目的を達成するため、本発明にかかる品質制御通信システムは、ネットワークを介してメディアデータのリアルタイム通信を行なうデータ送信装置とデータ受信装置とからなるメディア通信システムにおけるメディア品質制御システムであって、前記データ送信装置は、前記メディアデータの受信レートを計測する受信レート計測手段と、前記データ受信装置との間のラウンドトリップ時間(RTT)を計測するRTT計測手段と、前記受信レートと前記ラウンドトリップ時間(RTT)と前記データ送信装置自身の送信レートに基づいて前記ネットワークにおけるボトルネックリンクにおけるキューイング遅延を算出するキューイング遅延算出手段と、前記キューイング遅延とキューイング遅延の目標値との差分を用いて送信レートを制御する送信レート制御手段とを備え、前記データ受信装置は、前記データ送信装置に備わるRTT計測手段と協働して前記ラウンドトリップ時間(RTT)を計測のための応答パケット返送手段と、前記受信レートを計測し前記データ送信装置へ送出する受信レポート作成手段とを備えていることを特徴とする(請求項6)。
これによって、従来のバッファ量を制御する制御システムと違って、ラウンドトリップ時間(RTT)、受信レート、及び送信レートに基づいて推定したキューイング遅延を用いて送信レートを制御する手段を備えているので、エンド−エンド遅延を目標値内に近づけることが可能になり、リアルタイム性が強く要求されるメディアデータの品質保証が可能になる。
ここで、上記品質制御通信システムにおいて、さらに、ネットワークのボトルネックリンクの帯域を推定するボトルネックリンク帯域推定手段と、前記ボトルネックリンクの帯域に対する送信レート割合を算出する送信レート割合算出手段とを備えていてもよい(請求項7)。
これによって、従来のバッファ量を制御する制御システムと違って、エンド−エンド遅延を目標値内に近づける制御が可能になると共に、さらに、ボトルネックリンク帯域に対する送信レート割合を用いて送信レートを制御する手段を備えることによって、クロストラヒックが存在する場合にも、予め設定した割合以上にクロストラヒックに帯域を譲らず、送信レートを確保することができる。
また、前記送信レート制御手段は、送信レートの割合が予め設定した送信レートの割合の閾値を下回った状態では送信レートをそのまま維持するか、又は上げるように制御を行う重み付け手段を備えていてもよい(請求項8)。
更に、前記送信レート制御手段はPID制御手段を具備していてもよい(請求項9)。
また、前記ボトルネックリンク帯域推定手段は、プローブパケットから推定されるラウンドトリップ時間(RTT)とプローブパケットのサイズとに基づいてボトルネックリンク帯域の推定値を算出する算出手段であってもよい(請求項10)。
上記目的を達成するため、本発明にかかるメディアデータの品質制御装置は、ネットワークを介してデータ受信装置とメディアデータのリアルタイム通信を行なうデータ送信装置におけるメディア品質制御装置であって、前記メディアデータの受信レートを前記データ受信装置に備わる受信レポート作成手段と協働して算出する受信レート計測手段と、前記データ送信装置と前記データ受信装置との間のラウンドトリップ時間(RTT)を前記データ受信装置に備わる応答パケット返送手段と協働して計測するRTT計測手段と、前記受信レートと前記ラウンドトリップ時間(RTT)とデータ送信装置自身の送信レートに基づいてボトルネックリンクにおけるキューイング遅延を算出する手段と、前記キューイング遅延とキューイング遅延の目標値との差分を用いて送信レートを制御する送信レート制御手段とを備えていることを特徴とする(請求項11)。
これによって、従来のバッファ量を制御する制御装置と違って、ラウンドトリップ時間(RTT)、受信レート、及び送信レートに基づいて推定したキューイング遅延を用いて送信レートを制御する手段を備えているので、エンド−エンド遅延を目標値内に近づけることが可能になり、リアルタイム性が強く要求されるメディアデータの品質保証が可能になる。
ここで、前記メディアデータの品質制御装置において、さらに、ネットワークのボトルネックリンク帯域を推定するボトルネックリンク帯域推定手段と、前記ボトルネックリンクの帯域に対する送信レート割合を算出する送信レート割合算出手段とを備えていてもよい(請求項12)。
これによって、エンド−エンド遅延を目標値内に近づける制御が可能になると共に、さらに、ボトルネックリンク帯域に対する送信レート割合を用いて送信レートを制御する手段を備えることによって、クロストラヒックが存在する場合にも、予め設定した割合以上にクロストラヒックに帯域を譲らず、送信レートを確保することができる。
また、前記メディアデータの品質制御層において、前記送信レート制御手段は、送信レートの割合が予め設定した送信レートの割合の閾値を下回った状態では送信レートをそのまま維持するか、又は上げるように制御を行う重み付け手段を備えていることを特徴とする(請求項13)。
更に、前記メディアデータの品質制御装置において、前記送信レート制御手段はPID制御手段を具備していてもよい(請求項14)。
また、前記メディア品質制御システムにおいて、前記ボトルネックリンク帯域推定手段は、プローブパケットから推定されるラウンドトリップ時間(RTT)とプローブパケットのサイズとに基づいてボトルネックリンク帯域の推定値を算出する算出手段であってもよい(請求項15)。
上記目的を達成するため、本発明にかかるメディアデータの品質制御プログラムは、ネットワークを介してデータ受信装置とメディアデータのリアルタイム通信を行なうデータ送信装置におけるメディア品質制御プログラムであって、前記メディアデータの受信レートを前記データ受信装置に備わる受信レポート作成手段と協働して計測する受信レート計測処理と、前記データ送信装置と前記データ受信装置との間のラウンドトリップ時間(RTT)を前記データ受信装置に備わる応答パケット返送手段と協働して計測するRTT計測処理と、前記ネットワークのボトルネックリンクの帯域を推定するボトルネックリンク帯域推定処理と、前記受信レートと前記ラウンドトリップ時間(RTT)と前記ボトルネックリンク帯域と前記データ送信装置自身の送信レートに基づいてボトルネックリンクにおけるキューイング遅延を算出するキューイング遅延算出処理と、前記ボトルネックリンクの帯域に対する送信レート割合を算出する送信レート割合算出処理と、前記キューイング遅延とキューイング遅延の目標値との差分及び前記送信レート割合とを用いて送信レートを制御する送信レート制御処理とをコンピュータに実行させるように構成したことを特徴とする(請求項16)。
これによって、メディアの違いによる仕様変更などにも容易に対処でき、経済的で柔軟なメディア品質制御装置の提供が可能になる。
ここで、前記送信レート制御処理は、送信レートの割合が予め設定した送信レートの割合の閾値を下回った状態では送信レートをそのまま維持するか、又は上げるように制御を行う重み付け処理をコンピュータに実行させるように構成されていてもよい(請求項17)。
また、前記ボトルネックリンク帯域推定処理は、プローブパケットから推定されるラウンドトリップ時間(RTT)とプローブパケットのサイズとに基づいてボトルネックリンク帯域の推定値を算出する算出処理をコンピュータに実行させるように構成されていてもよい(請求項18)。
第1の効果は、従来のバッファ量を制御する方法と違って、ラウンドトリップ時間(RTT)、受信レート、及び送信レートに基づいて推定したキューイング遅延を用いて送信レートを制御しているので、エンド−エンド遅延を目標値内に近づける制御が可能になり、リアルタイム性が強く要求されるメディアデータの品質保証が可能となる。
さらに、ボトルネックリンク帯域に対する送信レート割合を送信レートの制御に用いた場合には、クロストラヒックの流量が増加すると送信レートを下げてしまうという従来技術のもう一つの問題点を克服し、予め設定した割合以上にクロストラヒックに帯域を譲らず、送信レートを確保することをも可能にしている。
本発明の実施形態について図1乃至図4に基づいて説明する。
図1には、ネットワークを介してメディアデータを送受信するデータ送信装置101及びデータ受信装置111からなる本品質制御通信システムのブロック構成が示されている。先ず、構成の概要を説明する。
図1に示されるデータ生成部102、データ送信部103、データ受信部112、及びデータ処理部113は、メディアデータの送受信手段を構成している。このデータ生成部102で生成されるメディアデータの送信レートを、ネットワークの輻輳状態に応じて制御し、パケットのキューイング遅延を目標値以下に抑えるのが、以下に説明する本品質制御通信システムの役割である。
上記の品質制御通信システムの中心的役割を果たすのが、メディア品質制御部104である。本実施形態では、メディア品質制御の評価尺度としてキューイング遅延をとり、これを目標値に収めることを制御目標にしており、ネットワーク上の使用バッファ量を評価尺度にしていた従来の制御方法と異なる特徴となっている。
そのため、後ほど詳しく説明するが、本メディア品質制御部104では、受信レート、ラウンドトリップ時間(RTT)等のネットワークの輻輳状態を反映する量に基づいて、ボトルネックリンクにおけるキューイング遅延を算出し、この算出されたキューイング遅延とキューイング遅延の目標値との差分を用いて送信レートを制御する。
すなわち、本メディア品質制御部104は、キューイング遅延算出手段としての役割と、ボトルネックリンク帯域に対する送信レート割合を算出する送信レート割合算出手段としての役割と、送信レート制御手段としての役割の三つの役割を兼備している。
受信レート計測手段としての受信レポート解析部105は、メディアデータの受信レートを計測しメディア品質制御部104へ通知する。そのため、データ受信装置111における受信レポート作成手段としての受信レポート生成部114で作成された受信レポートを、受信レポート送信部115、受信レポート受信部106を介して受け取り、そこから受信レートを算定する。
RTT計測手段としてのボトルネック推定部107は、プローブパケットを利用して、データ送受信装置間のラウンドトリップ時間(RTT)を計測しメディア品質制御部104へ通知する。そのため、ボトルネック推定部107は、測定開始の信号をプローブパケット生成部108に送り、発生したプローブパケットがプローブパケット送信部109、プローブパケット受信部116を介して受信側に送られ、それへの応答として応答パケット生成部117で生成された応答パケットを応答パケット送信部118、応答パケット受信部110を介して受け取り、それからRTTを計測する。
さらに、ボトルネックリンク推定部107は、ネットワークのボトルネックリンク帯域を推定するボトルネックリンク帯域推定手段としての役割をも兼ね備えている。
次に、以上の構成を備えた本品質制御通信システムの動作の概略を、図2を参照して説明する。
メディアデータの受信状況を示す受信レポートが、受信レポート計測手段を構成する受信レポート生成部114で作成され、それが受信レポート送信部115、ネットワーク、受信レポート受信部106を介して受信レポート解析部105へ送られ、そこで解析され、受信レートが算出される(ステップ401、受信レート計測工程)。
プローブパケットの送受信を利用して、ボトルネックリンク推定部107でパケットのラウンドトリップ時間(RTT)を推定する(ステップ402、RTT計測工程)。具体的には、ボトルネックリンク推定部107の指令によりプローブパケットがプローブパケット生成部108で生成され、それがネットワークを介してデータ受信装置111で受信され、それに対する応答パケットが返送されてその応答パケットからラウンドトリップ時間(RTT)が推定される。
また、推定されたパケットのラウンドトリップ時間(RTT)をつかって、同じくボトルネックリンク帯域推定手段としてのボトルネックリンク推定部107においてボトルネックリンク帯域を推定される(ステップ403、ボトルネックリンク帯域推定工程)。
次に、前記ラウンドトリップ時間(RTT)と前記受信レートとデータ送信装置の送信レートに基づいて、キューイング遅延算出手段としてのメディア品質制御部104においてキューイング遅延が算出される(ステップ404、キューイング遅延算出工程)。
さらに、送信レート割合算出手段としてのメディア品質制御部104では、前記ボトルネックリンクの帯域をも使い、ボトルネックリンク帯域に対する送信レート割合が算出される(ステップ405、送信レート割合算出工程)。
このキューイング遅延とキューイング遅延の目標値との差分、及び、ボトルネックリンク帯域に対する送信レート割合とを用いて、送信レート制御手段としてのメディア品質制御部104において、送信レートが算出・制御される(ステップ406、送信レート制御工程)。
なお、上述した各工程についてはその各処理内容をプログラム化して、コンピュータに実行させるように構成してもよい。
以上のようにして、従来のバッファ量を制御する方法と違って、ラウンドトリップ時間(RTT)、受信レート、及び送信レートに基づいて推定したキューイング遅延を用いて送信レートを制御しているので、エンド−エンド遅延を目標値内に近づける制御が可能になり、リアルタイム性が強く要求されるメディアデータの品質保証が可能になる。
以下、更にこれらの動作について詳述する。
先ず、メディアデータの送受信の動作を説明する。
データ生成部102は、メディア品質制御部104で算出された送信レートの値を受け取り、受け取った値に基づいてメディアデータを生成する。生成されたメディアデータは、カメラやマイクなどのデバイスから得られたデータをエンコードしたデータであってもよく、例えば、映像や音声の場合、各コーデックによってエンコードされたデータをペイロードとするRTPパケットであってもよい。
データ送信部103では、データ生成部102で生成されたメディアデータを受け取り、受信側111に対してメディアデータを送信する。データ受信部112では、送信されたメディアデータを受信する。
データ処理部113では、データ受信部112で受信したメディアデータに対してデコード処理や再生処理など目的に応じた処理を行う。
続いて、受信レート計測手段の動作について説明する。
先ず、データ受信装置111の受信レポート生成部114では、データ受信部112で受信した情報に基づいて受信レポートを生成し、受信レポート送信部115では、この受信レポートを送信側101に対して送信する。受信レポート受信部106では、この送信された受信レポートを受信する。
受信レポート解析部105では、この受信レポートに基づいて受信側111の受信レートを算出する。
次に、RTT計測手段の動作を説明する
ボトルネックリンク推定部107は、プローブパケット生成部108に対してボトルネックリンクの帯域を推定するためのプローブパケットを生成するように指示する。
プローブパケット生成部108では、ボトルネックリンク推定部107からの指示を受け、ボトルネックリンクの帯域を推定するためのプローブパケットを生成する。
プローブパケット送信部109では、プローブパケット生成部108で生成したプローブパケットを受信側111に対して送信する。
プローブパケット受信部116では、送信されたプローブパケットを受信し、応答パケット生成部117に対して応答パケットを生成するように指示する。
応答パケット生成部117では、プローブパケットを受信したことに対する応答を示す応答パケットを生成し、応答パケット送信部118では、生成された応答パケットをデータ送信装置101に対して送信する。
応答パケット受信部110では、送信された応答パケットを受信し、応答パケットを受信したことをボトルネックリンク推定部107に伝える。
ボトルネックリンク推定部107では、応答パケットの情報からラウンドトリップ時間(RTT)を算定する(以上、RTT計測工程)。
また、ボトルネックリンク帯域推定手段としての役割も備えているボトルネックリンク推定部107では、上記の計測されたラウンドトリップ時間(RTT)も使い、ボトルネックリンク帯域の推定値を算出する。
ボトルネックリンクの帯域の推定方法は、プローブパケットを送信してから応答パケットが返ってくるまでの時間をラウンドトリップ時間(RTT)として計測し、得られたラウンドトリップ時間(RTT)やプローブパケットのサイズの情報からボトルネックリンクの帯域を推定する。
推定するための具体的な演算方法は、Packet−Pair推定法やOne−Packet推定法を利用してもよい。
Packet−Pair推定法とは、連続した2つのUDPパケットを1組として受信側へ送信し、それぞれの到着時刻の差に基づいて送信側から受信側の間のボトルネックリンクの帯域を推定する方式である。
又、One−Packet推定法とは、単独のUDPパケットを受信側に対して様々にサイズを変えて送信することでラウンドトリップ時間(RTT)を複数回測定し、パケットサイズと各サイズでの最小ラウンドトリップ時間(RTT)の関係からボトルネックリンクの帯域を推定する方法である。
尚、ボトルネックリンクの帯域の推定は、前述のようにプローブパケットを使うのではなく、メディアデータのパケットや受信レポートのパケットをプローブパケットの代替として利用してボトルネックリンクを推定しても良い。メディアデータをプローブパケットの代替として利用する場合、RTP(Real−Time Tranport Protocol、リアルタイム転送プロトコル)パケットの到着時刻やRTPパケットに含まれるシーケンス番号やタイムスタンプの情報を利用してもよい。
又、前記説明にて、ラウンドトリップ時間(RTT)の算出はボトルネックリンク推定部107にて行ったが、受信レポートからも算出することが可能であるため受信レポート解析部105にてラウンドトリップ時間(RTT)の算出を行ってもよい。
さらに、前記説明における受信レポートは、RTCP(RTP Control Protocol、RTP制御プロトコル)におけるRR(Receiver Report、受信端末からの通知)パケットであってもよい。
以上、メディア品質制御部104の概要とその動作に必要なネットワークの輻輳等の状態を示すラウンドトリップ時間(RTT)等の取得について述べた。
更に、本メディア品質制御部104の詳細について図3と図4に基づいて説明する。
図3において、メディア品質制御部104は、差分器201、PID補償器202と、重み付け処理部203と、積分処理部204と、オブザーバ205とを備えて構成されている。
ここで、オブザーバ205は、ボトルネックリンク推定部107からボトルネックリンクの帯域の推定値bとラウンドトリップ時間(RTT)の値を受け取り、かつ受信レポート解析部からは受信側の受信レートの計測値vを受け取り、かつ送信レートuを受け取り、その内部に備えているネットワークモデルに基づいて、キューイング遅延dqとボトルネックリンク帯域に対する自身の送信レート割合rを算出する。具体的な算出方法については後ほど詳述する。
差分器201は、オブザーバ205で算出されたキューイング遅延dqとキューイング遅延の目標値εとの差分をとり、差分eをPID補償器202に供給する。
PID補償器202は、差分eを制御入力として受け取り、これに基づいてPID制御の演算を行い、制御出力Δuを算出する。
重み付け処理部203は、PID補償器202から制御出力Δuを受け取り、重みwを乗じてwΔuとする。重み付け処理部203で乗じる重みwは、オブザーバ205で算出されるボトルネックリンクの帯域に対する自身の送信レートの割合rの値を参照して動的に変動させる。
すなわち、予め閾値rtを設定しておき、r≧rtのとき、つまり自身の送信レートの割合が閾値を超えたときはw=1としてPID補償器の制御出力Δuをそのまま使用する。又、r<rtのとき、つまり自身の送信レートの割合が閾値を超えていないときはΔu≧0の場合w=1として前記同様PID補償器の制御出力Δuをそのまま使用するが、Δu<0の場合w=0として制御出力を0とする。この重み付けの処理によって、自身の送信レートが閾値を超えていない場合、送信レートを下げないような制御がはたらくことになる。
積分処理部204は、重み付け処理部203で算出されたwΔuを積分することにより送信レートuを算出し、算出結果のuをデータ生成部208に伝える。
次に、上述のオブザーバ205におけるキューイング遅延dqとボトルネックリンクの帯域に対する送信レート割合rの算出方法について、図4を参照して詳細に説明する。これは前述したメディア品質制御部104が備える3つの機能(あるいは手段)の内の、キューイング遅延算出機能と送信レート割合算出機能に対応するものである。
図4を参照すると、オブザーバが備えるネットワークモデル301は、送信者302と、受信者303と、クロストラヒック(送信)304と、クロストラヒック(受信)305と、固定遅延307と、ボトルネックリンクのバッファ306を備えて構成されている。
まず、このネットワークモデル301を使ったキューイング遅延dqの算出方法について説明する。
オブザーバのネットワークモデル301はエンド−エンド遅延を固定遅延とキューイング遅延に分割している。エンド−エンド遅延をdtとすると、dtは固定遅延daとキューイング遅延dqを用いて次式(1)で表すことができる。
[数1]
dt=da+dq -----------(1)
ここで、エンド−エンド遅延dtは、ボトルネックリンク推定部から得られるラウンドトリップ時間(RTT)に基づいて推定する。本実施形態では、エンド−エンド遅延dtは往復時間であるラウンドトリップ時間(RTT)の半分であるとし、dt=RTT/2とする。
ところで、キューイング遅延dqは、送信者302が送信したデータとクロストラヒック(送信)304が送信したデータがボトルネックリンクのバッファ306に蓄積することによってもたらされる。送信者302が送信したデータがボトルネックリンクに蓄積している量をqとし、受信者303の受信レートをvとすると、時刻tにおけるqは次式(2)で表される。ここで、∫[0,t]f(τ)dτは、関数fについての0からtまでの定積分を表す。
[数2]
q(t)=∫[0,t]{u(τ−da)−v(τ)}dτ ---------(2)
同様に、クロストラヒック(送信)304が送信したデータがボトルネックリンクに蓄積している量をqcとし、クロストラヒック(受信)305の受信レートをvcとすると、時刻tにおけるqcは次式(3)で表される。
[数3]
qc(t)=∫[0,t]{uc(τ)−vc(τ)}dτ ----------(3)
時刻tにおけるキューイング遅延dqは、ボトルネックリンクがq(t)+qc(t)のデータ量を、ボトルネックリンク帯域bの速度で送出するのに要する時間であるから、dqは次式(4)で表される。
[数4]
dq(t)={q(t)+qc(t)}/b ----------(4)
ここで、送信者302の送信レートuは自身で把握できるため容易に観測することができる。また、受信者303の受信レートvは、受信レポート解析部から得られる。さらに、ボトルネックリンク帯域bは、ボトルネックリンク推定部から得られる。なお、この式(4)に、式(2)と式(3)を代入しても、クロストラヒックuc(τ),vc(τ)がわからないためキューイング遅延dqを算定することはできない。
そこでさらに、送信者302が定常的にデータを送信している場合、時刻tにおけるキューイング遅延dq(t)は、時刻tで送信者302が送信したデータがボトルネックリンクに蓄積している量q(t)を送出しきる時間であることから、次式(5)が成り立つ。
[数5]
q(t)=∫[t,t+dq(t)]v(τ)dτ ---------(5)
前記式(5)の右辺は次式(6)で近似できるので、
[数6]
∫[t,t+dq(t)]v(τ)dτ≒v(t)×dq(t) -----(6)
結局、q(t)≒v(t)×dq(t)と表せる。このq(t)を式(2)の左辺q(t)に代入すると次式(7)を導出できる。
[数7]
v(t)×dq(t)=∫[0,t]{u(τ−da)−v(τ)}dτ ---(7)
この式(7)と式(1)とをdaとdqについての連立方程式として解くことにより、固定遅延daとキューイング遅延dqを算出することができる。
即ち、本実施形態のオブザーバにおいては、キューイング遅延dqは、送信レートu(t)、受信レートv(t)、及びラウンドトリップ時間ラウンドトリップ時間(RTT)に基づいて算出・推定されることになる。
次に、ボトルネックリンクの帯域に対する送信レートの割合rの算出方法について説明する。
ボトルネックリンクの帯域に対する送信レートの割合rは、次式(8)で表される。
[数8]
r(t)=u(t−da)/{u(t−da)+uc(t)} --------(8)
まず、キューイング遅延が存在する場合(dq>0)、ボトルネックリンクから送出されるデータのビットレートはbと等しくなるため次式(9)が成り立つ。
[数9]
vc=b−v -----------------(9)
この式(9)を使って式(3)のvcを消去し、次に式(2)、式(3)を式(4)に代入し、さらに、近似式∫[0,t]uc(τ)dτ≒uc(t)×tを使い、次式を導出することができる。
[数10]
uc(t)=1/t{b×(t+dq)−∫[0,t]u(τーda)dτ}-(10)
ボトルネックリンク帯域に対する送信レートの割合rは、上式(10)を式(8)に代入することによって算出することができる。即ち、ボトルネックリンク帯域に対する送信レートの割合rは、送信レート、ボトルネックリンク帯域、キューイング遅延に基づいて算出され、それを用いて上記した重み付け処理が可能になる。
一方、dq=0が成立しているときは、ボトルネックリンクの帯域を使い切っていないため、vc<b−vが成立している。また、同時にuc=vcが成立しているから、ボトルネックリンク帯域に対する送信レート割合rについて次式(11)が成立する。
[数11]
r>u(tーda)/{u(tーda)+b−v(t)} -------(11)
上式(11)の右辺を用いると、キューイング遅延が零(dq=0)の場合にも、送信レート割合rの下限が求まるので、これと送信レート割合rの閾値rtを比較することで、上記した重み付けの処理が可能になる。
以上、オブザーバ205におけるキューイング遅延dqとボトルネックリンクの帯域に対する送信レート割合rの算出方法を説明した。これはメディア品質制御部104が備える三つの機能のうち、キューイング遅延算出機能と送信レート割合算出機能に対応するものである。これにより、図3に示すメディア品質制御部104の各構成要素の説明を終える。
続いて、送信レート制御機能を中心にメディア品質制御部104の動作について説明する。
先ず、キューイング遅延の目標値εとオブザーバ205からのキューイング遅延dqの差分が差分器201においてとられ、その結果の信号である差分eがPID補償器202へ供給され、PID制御の演算を受けて制御出力Δuが出力される。この制御出力Δuは
重み付け処理部203へ供給され、重みwを乗じられwΔuが出力される。
このとき重み付け処理部203で乗じる重みwは、オブザーバ205で算出されたボトルネックリンクの帯域に対する自身の送信レートの割合rの値を参照して動的に変動させる。すなわち、予め閾値rtを設定しておき、r≧rtのとき、つまり自身の送信レートの割合が閾値を超えたときはw=1としてPID補償器の制御出力Δuをそのまま使用する。又、r<rtのとき、つまり自身の送信レートの割合が閾値を超えていないときはΔu≧0の場合w=1として前記同様PID補償器の制御出力Δuをそのまま使用するが、Δu<0の場合w=0として制御出力を0とする。この重み付けの処理によって、自身の送信レートが閾値を超えていない場合、送信レートを下げないような制御が働くことになる。次に重み付け処理部203からの出力信号wΔuは、積分処理部204に供給され、積分操作をうけてその結果の信号u(送信レート)をデータ生成部に供給する。
以上、キューイング遅延算出機能によるキューイング遅延dq、送信レート割合算出機能による送信レートの割合rにより制御されたメディア品質制御部104の動作について、送信レート制御機能を中心に説明した。このようにして生成された信号uが、データ送信装置のデータ生成部102における送信レートとなり、サービス品質の保証されたメディアデータ通信を実現することになる。
以上の構成と動作を備えた本メディア品質制御システムの第1の効果について、図面を参照して説明する。図5は、従来技術と対比して本実施形態の定常状態での遅延量とボトルネックリンク帯域との関係を示したグラフである。ここで、定常状態とは、制御が安定しているときの状態を指す。
従来技術では、ネットワーク上のバッファサイズを目標値に近づけるように制御しているので、定常状態ではそのバッファサイズは目標値に近づく。しかし、キューイング遅延量は、ボトルネックリンク帯域に反比例する(キューイング遅延量=バッファサイズ/ボトルネックリンク帯域)ため、ボトルネックリンク帯域が狭いときにはキューイング遅延が大きくなってしまい、反対に、ボトルネックリンク帯域が広いときには、その帯域を有効に利用できないようになる(図5参照)。
一方、本メディア制御システムは、オブザーバにて算出したキューイング遅延を目標値に近づけるように制御を行っているので、定常状態ではボトルネックリンク帯域に影響されることなく、図5に示すようにキューイング遅延を目標値に近づけることができる。すなわち、エンド−エンド遅延を目標値内に近づける制御が可能になり、リアルタイム性が強く要求されるメディアデータの品質保証が可能になる。
次に、第2の効果について図面に基づいて説明する。図6は、従来技術と対比して本実施形態の定常状態での送信レートとクロストラヒックとの関係を示したグラフである。図6のrtは、重み付け処理を行なう際の閾値を示し、ボトルネックリンク帯域に対する送信レート割合rが、予め設定したこの閾値を下回った状態では送信レートをそれ以上下げないように制御を行うためのものである。
従来技術では、定常状態での送信レートは、クロストラヒックの流量が増加するに従って、それに比例して線形に減少していたので、クロストラヒックに帯域を譲り、自身の送信レートを下げてしまう制御となる。例えば、TCPによるファイルのダウンロードなどバースト的にデータの送受信を行う場合、ネットワーク上のバッファサイズが大きくなるため、従来技術では自身の送信レートを必要以上に下げてしまう結果になる。
一方、本実施形態では、送信レートを制御するにあたり、ボトルネックリンク帯域に対する送信レート割合が閾値rtを下回った状態では送信レートを下げないよう制御する。すなわち、クロストラヒックに対して帯域を譲る割合を、閾値rtの指定により設計することができるようになっている。
例えば、閾値rt=0.5の場合、従来技術と同様にクロストラヒック増加に伴い送信レートをボトルネックリンクの帯域の2分の1までは下げているが、以降クロストラヒックが増加しても送信レートは一定に維持されている。このとき、クロストラヒックがTCPであった場合、クロストラヒックが残りの帯域、つまりボトルネックリンクの帯域から送信レートを引いた帯域を使用することになり、設定した閾値rtにしたがってボトルネックリンクの帯域を使用することができる。閾値rtの値は、利用するシステムの特徴に合わせて適宜設計することが可能である。
以上、本品質制御通信システムは、クロストラヒックの流量が増加すると送信レートを下げてしまうという従来技術のもう一つの問題点を克服し、予め設定した割合以上にクロストラヒックに帯域を譲らず、送信レートを確保することをも可能にしている。
本発明によれば、IP電話、ソフトフォン、インスタントメッセンジャー、Web会議システムなどネットワークを介したコミュニケーション手段として利用するリアルタイム通信におけるメディア品質の制御方法に適用できる。
本発明の実施形態に係る品質制御通信システムの構成を示すブロック図である。 本品質制御通信システムの動作概要を示すフローチャート図である。 本メディア品質制御部の構成を示すブロック図である。 本メディア品質制御部に備わるオブザーバのネットワークモデルを示す図である。 本実施形態及び従来法によるメディア品質制御を行なった場合の、ボトルネックリンク帯域と定常状態でのキューイング遅延量の関係をシミュレートした結果を示した図である。 本実施形態及び従来法によるメディア品質制御を行なった場合の、クロストラヒックの流量と定常状態での送信レートの関係をシミュレートした結果を示した図である。
符号の説明
101 データ送信装置
102 データ生成部
103 データ送信部
104 メディア品質制御部(キューイング遅延算出手段、送信レート割合算出手段、送信レート制御手段)
105 受信レポート解析部(受信レート計測手段)
106 受信レポート受信部
107 ボトルネックリンク推定部(RTT計測手段、ボトルネックリンク帯域推定手段)
108 プローブパケット生成部
109 プローブパケット送信部
110 応答パケット受信部
111 データ受信装置
112 データ受信部
113 データ処理部
114 受信レポート生成部
115 受信レポート送信部
116 プローブパケット受信部
117 応答パケット生成部
118 応答パケット送信部
201 差分器
202 PID補償器
203 重み付け処理部
204 積分処理部
205 オブザーバ
301 オブザーバのネットワークモデル
302 送信者
303 受信者
304 クロストラヒック(送信)
305 クロストラヒック(受信)
306 ボトルネックリンクのバッファ
307 固定遅延

Claims (18)

  1. ネットワークを介してメディアデータのリアルタイム通信を行なうデータ送信装置とデータ受信装置とからなるメディア通信システムにおけるメディアデータの品質制御方法であって、
    前記メディアデータの受信レートを計測する受信レート計測工程と、前記データ送信装置と前記データ受信装置との間のラウンドトリップ時間(RTT)を計測するRTT計測工程と、前記受信レートと前記ラウンドトリップ時間(RTT)と前記データ送信装置の送信レートに基づいて前記ネットワークにおけるボトルネックリンクにおけるキューイング遅延を算出するキューイング遅延算出工程と、前記キューイング遅延とキューイング遅延の目標値との差分を用いて送信レートを制御する送信レート制御工程とを有することを特徴とするメディアデータの品質制御方法。
  2. ネットワークを介してメディアデータのリアルタイム通信を行なうデータ送信装置とデータ受信装置とからなるメディア通信システムにおけるメディアデータの品質制御方法であって、
    前記メディアデータの受信レートを計測する受信レート計測工程と、前記データ通信装置と前記データ受信装置との間のラウンドトリップ時間(RTT)を計測するRTT計測工程と、前記ネットワークのボトルネックリンク帯域を推定するボトルネックリンク帯域推定工程と、前記受信レートと前記ラウンドトリップ時間(RTT)と前記ボトルネックリンク帯域と前記データ送信装置の送信レートに基づいてボトルネックリンクにおけるキューイング遅延を算出するキューイング遅延算出工程と、前記ボトルネックリンクの帯域に対する送信レート割合を算出する送信レート割合算出工程と、前記キューイング遅延とキューイング遅延の目標値との差分及び前記送信レート割合とを用いて送信レートを制御する送信レート制御工程とを有することを特徴とするメディアデータの品質制御方法。
  3. 請求項2に記載のメディアデータの品質制御方法において、前記送信レート制御工程は、送信レート割合が予め設定した送信レート割合の閾値を下回った状態では送信レートをそのまま維持するか、又は上げるように制御を行う重み付け工程を備えていることを特徴とするメディアデータの品質制御方法。
  4. 請求項1乃至3に記載のメディアデータの品質制御方法において、前記送信レート制御工程はPID制御工程を備えていることを特徴とするメディアデータの品質制御方法。
  5. 請求項2乃至4に記載のメディアデータの品質制御方法において、前記ボトルネックリンク帯域推定工程は、プローブパケットから推定されるラウンドトリップ時間(RTT)とプローブパケットのサイズからボトルネックリンク帯域の推定値を算出する推定工程を備えていることを特徴とするメディアデータの品質制御方法。
  6. ネットワークを介してメディアデータのリアルタイム通信を行なうデータ送信装置とデータ受信装置とからなる品質制御通信システムであって、
    前記データ送信装置は、メディアデータの受信レートを計測する受信レート計測手段と、前記データ受信装置との間のラウンドトリップ時間(RTT)を計測するRTT計測手段と、前記受信レートと前記ラウンドトリップ時間(RTT)と前記データ送信装置の送信レートに基づいて前記ネットワークにおけるボトルネックリンクにおけるキューイング遅延を算出するキューイング遅延算出手段と、前記キューイング遅延とキューイング遅延の目標値との差分を用いて送信レートを制御する送信レート制御手段とを備え、
    前記データ受信装置は、前記データ送信装置に備わるRTT計測手段と協働して前記ラウンドトリップ時間(RTT)を計測のための応答パケット返送手段と、前記受信レートを計測し前記データ送信装置へ送出する受信レポート作成手段と、
    を備えていることを特徴とする品質制御通信システム。
  7. ネットワークを介してメディアデータのリアルタイム通信を行なうデータ送信装置とデータ受信装置とからなる品質制御通信システムであって、
    前記データ送信装置は、前記受信レートを計測する受信レート計測手段と、前記データ受信装置との間のラウンドトリップ時間(RTT)を計測するRTT計測手段と、前記ネットワークのボトルネックリンクの帯域を推定するボトルネックリンク帯域推定手段と、前記受信レートと前記ラウンドトリップ時間(RTT)と前記ボトルネックリンク帯域と前記データ送信装置の送信レートに基づいて前記ネットワークにおけるボトルネックリンクにおけるキューイング遅延を算出するキューイング遅延算出手段と、前記ボトルネックリンクの帯域に対する送信レート割合を算出する送信レート割合算出手段と、前記キューイング遅延とキューイング遅延の目標値との差分を用いて送信レートを制御する送信レート制御手段とを備え、
    前記データ受信装置は、前記データ送信装置に備わるRTT計測手段と協働して前記ラウンドトリップ時間(RTT)を計測のための応答パケット返送手段と、前記受信レートを計測し前記データ送信装置へ送出する受信レポート作成手段と、
    を備えていることを特徴とする品質制御通信システム。
  8. 請求項7に記載の品質制御通信システムにおいて、前記送信レート制御手段は、送信レートの割合が予め設定した送信レートの割合の閾値を下回った状態では送信レートをそのまま維持するか、又は上げるように制御を行う重み付け手段を備えていることを特徴とする品質制御通信システム。
  9. 請求項6乃至8に記載の品質制御通信システムにおいて、前記送信レート制御手段はPID制御手段を具備していることを特徴とする品質制御通信システム。
  10. 請求項7乃至9に記載の品質制御通信システムにおいて、前記ボトルネックリンク帯域推定手段は、プローブパケットから推定されるラウンドトリップ時間(RTT)とプローブパケットのサイズとに基づいてボトルネックリンク帯域の推定値を算出する算出手段を備えていることを特徴とする品質制御通信システム。
  11. ネットワークを介してデータ受信装置とメディアデータのリアルタイム通信を行なうデータ送信装置におけるメディアデータの品質制御装置であって、
    前記メディアデータの受信レートを前記データ受信装置に備わる受信レポート作成手段と協働して算出する受信レート計測手段と、前記データ受信装置との間のラウンドトリップ時間(RTT)を前記データ受信装置に備わる応答パケット返送手段と協働して計測するRTT計測手段と、前記受信レートと前記ラウンドトリップ時間(RTT)とデータ送信装置自身の送信レートに基づいてボトルネックリンクにおけるキューイング遅延を算出する手段と、前記キューイング遅延とキューイング遅延の目標値との差分を用いて送信レートを制御する送信レート制御手段とを備えていることを特徴とするメディアデータの品質制御装置。
  12. ネットワークを介してデータ受信装置とメディアデータのリアルタイム通信を行なうデータ送信装置におけるメディアデータの品質制御装置であって、
    前記メディアデータの受信レートを前記データ受信装置に備わる受信レポート作成通知手段と協働して計測する受信レート計測手段と、前記データ受信装置との間のラウンドトリップ時間(RTT)を前記データ受信装置に備わる応答パケット返送手段と協働して計測するRTT計測手段と、前記ネットワークのボトルネックリンクの帯域を推定するボトルネックリンク帯域推定手段と、前記受信レートと前記ラウンドトリップ時間(RTT)と前記ボトルネックリンクの帯域と前記データ送信装置の送信レートに基づいてボトルネックリンクにおけるキューイング遅延を算出するキューイング遅延算出手段と、前記ボトルネックリンクの帯域に対する送信レート割合を算出する送信レート割合算出手段と、前記キューイング遅延とキューイング遅延の目標値との差分及び前記送信レート割合とを用いて送信レートを制御する送信レート制御手段とを備えていることを特徴とするメディアデータの品質制御装置。
  13. 請求項12に記載のメディアデータの品質制御装置において、前記送信レート制御手段は、送信レートの割合が予め設定した送信レートの割合の閾値を下回った状態では送信レートをそのまま維持するか、又は上げるように制御を行う重み付け手段を備えていることを特徴とするメディアデータの品質制御装置。
  14. 請求項11乃至13に記載のメディアデータの品質制御装置において、前記送信レート制御手段はPID制御手段を具備していることを特徴とするメディアデータの品質制御装置。
  15. 請求項12乃至14に記載のメディアデータの品質制御装置において、前記ボトルネックリンク帯域推定手段は、プローブパケットから推定されるラウンドトリップ時間(RTT)とプローブパケットのサイズとに基づいてボトルネックリンク帯域の推定値を算出する算出手段を備えていることを特徴とするメディアデータの品質制御装置。
  16. ネットワークを介してデータ受信装置とメディアデータのリアルタイム通信を行なうデータ送信装置におけるメディアデータの品質制御プログラムであって、
    前記メディアデータの受信レートを前記データ受信装置に備わる受信レポート作成手段と協働して計測する受信レート計測処理と、前記データ受信装置との間のラウンドトリップ時間(RTT)を前記データ受信装置に備わる応答パケット返送手段と協働して計測するRTT計測処理と、前記ネットワークのボトルネックリンクの帯域を推定するボトルネックリンク帯域推定処理と、前記受信レートと前記ラウンドトリップ時間(RTT)と前記ボトルネックリンクの帯域と前記データ送信装置の送信レートに基づいてボトルネックリンクにおけるキューイング遅延を算出するキューイング遅延算出処理と、前記ボトルネックリンクの帯域に対する送信レート割合を算出する送信レート割合算出処理と、前記キューイング遅延とキューイング遅延の目標値との差分及び前記送信レート割合とを用いて送信レートを制御する送信レート制御処理とを、コンピュータに実行させる構成としたメディアデータの品質制御プログラム。
  17. 請求項16に記載のメディアデータの品質制御プログラムにおいて、前記送信レート制御処理は、送信レートの割合が予め設定した送信レートの割合の閾値を下回った状態では送信レートをそのまま維持するか、又は上げるように制御を行う重み付け処理を前記プロセッサに実行させるように構成したことを特徴とするメディアデータの品質制御プログラム。
  18. 請求項16又は17に記載のメディアデータの品質制御プログラムにおいて、前記ボトルネックリンク帯域推定処理は、プローブパケットから推定されるラウンドトリップ時間(RTT)とプローブパケットのサイズとに基づいてボトルネックリンク帯域の推定値を算出する算出処理とをコンピュータに実行させるように構成したことを特徴とするメディアデータの品質制御プログラム。
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