JP2008197143A - 情報表示用パネルの製造方法および情報表示用パネル - Google Patents
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Abstract
【課題】3個の導電性マスクを用いて表示領域内に3色の表示媒体を填することにより、表示領域内に異なる2種類の色の組み合わせの2色表示部を形成する。
【解決手段】基板の表示領域内に異なる2種類の色の組み合わせの2色表示部を形成するために、3種類の色の異なる表示媒体を用いる本発明の情報表示用パネルの製造方法では、開口部14−1〜14−4を有する導電性マスク15−1〜15−3を用意し、表示媒体13R,13B,13Wの1色毎に前記導電性マスクの1つを表示領域12に位置合わせ配置して、表示領域12内の前記1色に対応する2色表示部内に当該表示媒体を充填する第1〜第3表示媒体充填工程を行うことにより、第1の2色表示部内および第2の2色表示部内のそれぞれに異なる2色の表示媒体を充填して、表示領域12内に異なる色の2種類の組み合わせの2色表示部を形成する。
【選択図】図4
【解決手段】基板の表示領域内に異なる2種類の色の組み合わせの2色表示部を形成するために、3種類の色の異なる表示媒体を用いる本発明の情報表示用パネルの製造方法では、開口部14−1〜14−4を有する導電性マスク15−1〜15−3を用意し、表示媒体13R,13B,13Wの1色毎に前記導電性マスクの1つを表示領域12に位置合わせ配置して、表示領域12内の前記1色に対応する2色表示部内に当該表示媒体を充填する第1〜第3表示媒体充填工程を行うことにより、第1の2色表示部内および第2の2色表示部内のそれぞれに異なる2色の表示媒体を充填して、表示領域12内に異なる色の2種類の組み合わせの2色表示部を形成する。
【選択図】図4
Description
本発明は、少なくとも一方が透明な2枚の基板間に形成した隔壁で形成された気体中セル空間に、少なくとも1種類以上の粒子からなり光学的反射率および帯電性を有する表示媒体を少なくとも2種類以上封入し、表示媒体に電界を付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルの製造方法、および、その製造方法により作製した情報表示用パネルに関するものである。
液晶表示装置(LCD)に代わる情報表示装置として、電気泳動方式、エレクトロクロミック方式、サーマル方式、2色粒子回転方式等の技術を用いた情報表示装置が提案されている。
これら従来技術は、LCDと比較すると、通常の印刷物に近い広い視野角が得られる、消費電力が小さい、メモリ機能を有している等のメリットがあることから、次世代の安価な情報表示装置に使用可能な技術として考えられており、携帯端末用情報表示、電子ペーパー等への展開が期待されている。特に、最近では、分散粒子と溶液とから成る分散液をマイクロカプセル化し、これを対向する基板間に配置して成る電気泳動方式が提案され、期待が寄せられている。
しかしながら、電気泳動方式では、液中を粒子が泳動するために液の粘性抵抗により応答速度が遅くなるという問題がある。さらに、低比重の溶液中に酸化チタン等の高比重の粒子を分散させているため沈降しやすくなっており、分散状態の安定性維持が難しく、情報表示の繰り返し安定性に欠けるという問題を抱えている。また、マイクロカプセル化にしても、セルサイズをマイクロカプセルレベルにして、見かけ上、上述した欠点が現れにくくしているだけであって、本質的な問題は何ら解決されていない。
一方、溶液中での挙動を利用する電気泳動方式に対し、溶液を使わず、導電性粒子と電荷輸送層とを基板の一部に組み入れる方式も提案され始めている(例えば、非特許文献1参照)。しかし、この方式は、電荷輸送層、さらには電荷発生層を配置するために構造が複雑化するとともに、導電性粒子に電荷を一定に注入することは難しいため、表示書き換えや表示状態の安定性に欠けるという問題もある。
上述した種々の問題を解決するための一方法として、少なくとも一方が透明な2枚の基板間に形成した空間に、光学的反射率および帯電性を有する表示媒体を封入し、表示媒体に電界を付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルが知られており、その一例としては、赤白2色表示や黒白2色表示を行う情報表示用パネルがある。このような赤白2色表示や黒白2色表示を行う情報表示用パネルの製造方法としては、表示領域全域に開口部を有する導電性マスク(例えばメタルマスク)を表示領域と位置合わせして配置し、表示領域全域に、赤色表示媒体および白色表示媒体を充填したり、黒色表示媒体および白色表示媒体を充填したりする表示媒体充填工程を行うことにより、表示領域内に赤色表示媒体および白色表示媒体を重ねて充填したり表示領域内に黒色表示媒体および白色表示媒体を重ねて充填したりする製造方法(例えば特許文献1参照)がある。
上記情報表示用パネルの製造方法では、表示領域内に充填する表示媒体が赤白や黒白等の単一の組み合わせの2色の表示媒体であるため、同一表示領域内に異なる組み合わせの2色表示部(例えば「赤白表示部」および「黒白表示部」)を所望の領域に形成してそれぞれに異なる2色表示を行うことができなかった。
本発明は、2個以上の導電性マスクを用いて表示領域内に3色以上の表示媒体を充填することにより、表示領域内に異なる色の組み合わせの2色表示部を2種類以上形成する情報表示用パネルの製造方法を提供することを第1の目的とする。
本発明は、3個の導電性マスクを用いて表示領域内に3色の表示媒体を重ねて充填することにより、表示領域内に異なる色の組み合わせの2色表示部を2種類形成する情報表示用パネルの製造方法を提供することを第2の目的とする。
本発明は、3個の導電性マスクを用いて表示領域内に3色の表示媒体を重ねて充填することにより、表示領域内に異なる色の組み合わせの2色表示部を2種類形成する情報表示用パネルの製造方法を提供することを第2の目的とする。
上記第1の目的を達成するため、第1発明の情報表示用パネルの製造方法は、少なくとも一方が透明な2枚の基板間に形成した隔壁で形成された気体中セル空間に、少なくとも1種類以上の粒子からなり光学的反射率および帯電性を有する表示媒体を少なくとも2種類以上封入し、セルに対応して配置する電極間に印加した電圧に応じた電界を表示媒体に付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルを作製する際に、基板の表示領域内に異なる色の組み合わせの2色表示部を複数N種類(N=2,3,・・)形成するために、N種類以上かつ2N種類以下の色の異なる表示媒体を用いる情報表示用パネルの製造方法であって、前記2色表示部のそれぞれに対応する開口部を有するN個以上の導電性マスクであって、少なくともその内の2個以上の導電性マスクの開口部の合計領域が基板の表示領域全域をカバーする、前記N個以上の導電性マスクを用意し、前記表示媒体の1色毎に前記導電性マスクの何れか1つを基板の表示領域に位置合わせして配置して、前記表示領域内の前記1色に対応する2色表示部内に当該表示媒体を充填する表示媒体充填工程を繰り返し行うことにより、各2色表示部内に異なる2色の表示媒体を充填することを特徴とする。
上記第1の目的を達成するため、第2発明の情報表示用パネルの製造方法は、少なくとも一方が透明な2枚の基板間に形成した隔壁で形成された気体中セル空間に、少なくとも1種類以上の粒子からなり光学的反射率および帯電性を有する表示媒体を少なくとも2種類以上封入し、セルに対応して配置する電極間に印加した電圧に応じた電界を表示媒体に付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルを作製する際に、基板の表示領域内に異なる色の組み合わせの2色表示部を2種類形成するために、3種類または4種類の色の異なる表示媒体を用いる情報表示用パネルの製造方法であって、前記2色表示部のそれぞれに対応する開口部を有する2個の導電性マスクであって、それらの導電性マスクの開口部の合計領域が基板の表示領域全域をカバーする、第1および第2の導電性マスクを用意し、第1の導電性マスクを基板の表示領域に位置合わせして配置して、前記表示領域内の第1の表示媒体に対応する第1の2色表示部内に第1の表示媒体を充填する第1表示媒体充填工程と、第1の導電性マスクを基板の表示領域に位置合わせして配置して、前記表示領域内の第2の表示媒体に対応する第1の2色表示部内に第2の表示媒体を充填する第2表示媒体充填工程と、第2の導電性マスクを基板の表示領域に位置合わせして配置して、前記表示領域内の第3の表示媒体に対応する第2の2色表示部内に第3の表示媒体を充填する第3表示媒体充填工程と、第2の導電性マスクを基板の表示領域に位置合わせして配置して、前記表示領域内の第4の表示媒体または前記第1の表示媒体または前記第2の表示媒体に対応する第2の2色表示部内に当該表示媒体を充填する第4表示媒体充填工程と、を行うことにより、第1の2色表示部内および第2の2色表示部内のそれぞれに異なる2色の表示媒体を充填することを特徴とする。
上記第2の目的を達成するため、第3発明の情報表示用パネルの製造方法は、少なくとも一方が透明な2枚の基板間に形成した隔壁で形成された気体中セル空間に、少なくとも1種類以上の粒子からなり光学的反射率および帯電性を有する表示媒体を少なくとも2種類以上封入し、セルに対応して配置する電極間に印加した電圧に応じた電界を表示媒体に付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルを作製する際に、基板の表示領域内に異なる色の組み合わせの2色表示部を2種類形成するために、3種類の色の異なる表示媒体を用いる情報表示用パネルの製造方法であって、前記2色表示部のそれぞれに対応する開口部を有する2個の導電性マスクであって、それらの導電性マスクの開口部の合計領域が基板の表示領域全域をカバーする第1および第2の導電性マスクと、開口部が基板の表示領域全域をカバーする第3の導電性マスクとを用意し、第1の導電性マスクを基板の表示領域に位置合わせして配置して、前記表示領域内の第1の表示媒体に対応する第1の2色表示部内に第1の表示媒体を充填する第1表示媒体充填工程と、第2の導電性マスクを基板の表示領域に位置合わせして配置して、前記表示領域内の第2の表示媒体に対応する第2の2色表示部内に第2の表示媒体を充填する第2表示媒体充填工程と、第3の導電性マスクを基板の表示領域に位置合わせして配置して、前記表示領域全域に第3の表示媒体を充填する第3表示媒体充填工程と、を行うことにより、第1の2色表示部内および第2の2色表示部内のそれぞれに異なる2色の表示媒体を充填することを特徴とする。
上記第1発明および第2発明の情報表示用パネルの製造方法の好適例としては、前記異なる色の組み合わせの2色表示部の領域の幅はそれぞれ、ライン電極を用いた情報表示用パネルの場合、8電極ライン以上であること、前記異なる色の組み合わせの2色表示部の領域の幅はそれぞれ、ドット電極を用いた情報表示用パネルの場合、縦横共に8ドット電極以上であること、および、前記異なる色の組み合わせの2色表示部の領域はそれぞれ、個別電極を用いた情報表示用パネルの場合、少なくとも1つの個別電極を内包すること、がある。
本発明の情報表示用パネルは、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の情報表示用パネルの製造方法によって作製される。
上記第1発明の情報表示用パネルの製造方法によれば、少なくとも一方が透明な2枚の基板間に形成した隔壁で形成された気体中セル空間に、少なくとも1種類以上の粒子からなり光学的反射率および帯電性を有する表示媒体を少なくとも2種類以上封入し、セルに対応して配置する電極間に印加した電圧に応じた電界を表示媒体に付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルを作製する際に、基板の表示領域内に異なる色の組み合わせの2色表示部を複数N種類(N=2,3,・・)形成するために、N種類以上かつ2N種類以下の色の異なる表示媒体を用いる情報表示用パネルの製造方法において、前記2色表示部のそれぞれに対応する開口部を有するN個以上の導電性マスクであって、少なくともその内の2個以上の導電性マスクの開口部の合計領域が基板の表示領域全域をカバーする、前記N個以上の導電性マスクを用意し、前記表示媒体の1色毎に前記導電性マスクの何れか1つを基板の表示領域に位置合わせして配置して、前記表示領域内の前記1色に対応する2色表示部内に当該表示媒体を充填する表示媒体充填工程を繰り返し行うことにより、各2色表示部内に異なる2色の表示媒体を充填して、表示領域内に異なる色の組み合わせの2色表示部を複数N種類形成する情報表示用パネルの製造方法を提供することができる。
上記第2発明の情報表示用パネルの製造方法によれば、少なくとも一方が透明な2枚の基板間に形成した隔壁で形成された気体中セル空間に、少なくとも1種類以上の粒子からなり光学的反射率および帯電性を有する表示媒体を少なくとも2種類以上封入し、セルに対応して配置する電極間に印加した電圧に応じた電界を表示媒体に付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルを作製する際に、基板の表示領域内に異なる色の組み合わせの2色表示部を2種類形成するために、3種類または4種類の色の異なる表示媒体を用いる情報表示用パネルの製造方法においては、まず、前記2色表示部のそれぞれに対応する開口部を有する2個の導電性マスクであって、それらの導電性マスクの開口部の合計領域が基板の表示領域全域をカバーする、第1および第2の導電性マスクを用意し、次に、第1表示媒体充填工程で、第1の導電性マスクを基板の表示領域に位置合わせして配置して、前記表示領域内の第1の表示媒体に対応する第1の2色表示部内に第1の表示媒体を充填し、次に、第2表示媒体充填工程で、第1の導電性マスクを基板の表示領域に位置合わせして配置して、前記表示領域内の第2の表示媒体に対応する第1の2色表示部内に第2の表示媒体を充填し、次に、第3表示媒体充填工程で、第2の導電性マスクを基板の表示領域に位置合わせして配置して、前記表示領域内の第3の表示媒体に対応する第2の2色表示部内に第3の表示媒体を充填し、次に、第4表示媒体充填工程で、第2の導電性マスクを基板の表示領域に位置合わせして配置して、前記表示領域内の第4の表示媒体または前記第1の表示媒体または前記第2の表示媒体に対応する第2の2色表示部内に当該表示媒体を充填することにより、第1の2色表示部内および第2の2色表示部内のそれぞれに異なる2色の表示媒体を充填して、表示領域内に異なる色の組み合わせの2色表示部を2種類形成する情報表示用パネルの製造方法を提供することができる。
上記第3発明の情報表示用パネルの製造方法によれば、少なくとも一方が透明な2枚の基板間に形成した隔壁で形成された気体中セル空間に、少なくとも1種類以上の粒子からなり光学的反射率および帯電性を有する表示媒体を少なくとも2種類以上封入し、セルに対応して配置する電極間に印加した電圧に応じた電界を表示媒体に付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルを作製する際に、基板の表示領域内に異なる色の組み合わせの2色表示部を2種類形成するために、3種類の色の異なる表示媒体を用いる情報表示用パネルの製造方法においては、まず、前記2色表示部のそれぞれに対応する開口部を有する2個の導電性マスクであって、それらの導電性マスクの開口部の合計領域が基板の表示領域全域をカバーする第1および第2の導電性マスクと、開口部が基板の表示領域全域をカバーする第3の導電性マスクとを用意し、次に、第1表示媒体充填工程で、第1の導電性マスクを基板の表示領域に位置合わせして配置して、前記表示領域内の第1の表示媒体に対応する第1の2色表示部内に第1の表示媒体を充填し、次に、第2表示媒体充填工程で、第2の導電性マスクを基板の表示領域に位置合わせして配置して、前記表示領域内の第2の表示媒体に対応する第2の2色表示部内に第2の表示媒体を充填し、次に、第3表示媒体充填工程で、第3の導電性マスクを基板の表示領域に位置合わせして配置して、前記表示領域全域に第3の表示媒体を充填することにより、第1の2色表示部内および第2の2色表示部内のそれぞれに異なる2色の表示媒体を充填して、表示領域内に異なる色の組み合わせの2色表示部を2種類形成する情報表示用パネルの製造方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき詳細に説明する。
まず、本発明の製造方法によって作製する情報表示用パネルの基本的な構成について説明する。本発明の製造方法によって作製する情報表示用パネルでは、対向する2枚の基板間に封入した表示媒体に電界が付与される。付与された電界方向に沿って、表示媒体が電界による力やクーロン力などによって引き寄せられ、表示媒体が電界方向の変化によって移動することにより、画像等の情報表示がなされる。従って、表示媒体が、均一に移動し、かつ、繰り返し表示情報を書き換える時あるいは表示情報を継続して表示する時の安定性を維持できるように、情報表示用パネルを設計する必要がある。ここで、表示媒体を構成する粒子にかかる力は、粒子同士のクーロン力により引き付けあう力の他に、電極や基板との電気鏡像力、分子間力、液架橋力、重力などが考えられる。
本発明の製造方法によって作製する情報表示用パネルにおいて、表示媒体を充填するセルおよび表示媒体駆動の例を、図1(a),(b)、図2(a),(b)、図3(a)〜(d)に基づき説明する。
図1(a),(b)に示す例では、少なくとも1種以上の粒子から構成される光学的反射率および帯電特性の異なる少なくとも2種以上の表示媒体3(ここでは表示媒体用白色粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wと表示媒体用黒色粒子3Baの粒子群からなる黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板1に設けた電極5(個別電極)と基板2に設けた電極6(個別電極)との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図1(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を行うか、あるいは、図1(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示を行っている。なお、図1(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。電極は、基板の外側に設けても、基板の内側に設けても、基板内部に埋め込むように設けてもよい。
図2(a)、(b)に示す例では、少なくとも1種以上の粒子から構成される光学的反射率および帯電特性の異なる少なくとも2種以上の表示媒体3(ここでは表示媒体用白色粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wと表示媒体用黒色粒子3Baの粒子群からなる黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板1に設けた電極5(ライン電極)と基板2に設けた電極6(ライン電極)との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図2(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を行うか、あるいは、図2(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示を行っている。なお、図2(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。電極は、基板の外側に設けても、基板の内側に設けても、基板内部に埋め込むように設けてもよい。
図3(a)〜(d)に示す例では、まず、図3(a)、(c)に示すように、少なくとも1種以上の粒子から構成される光学的反射率および帯電特性の異なる少なくとも2種以上の表示媒体3(ここでは表示媒体用白色粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wと表示媒体用黒色粒子3Baの粒子群からなる黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板1の外側に設けた電極21と基板2の外側に設けた電極22とからなる外部電界形成手段により発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図3(b)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を行うか、あるいは、図3(d)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示を行っている。なお、図3(a)〜(d)において、手前にある隔壁は省略している。また、基板1の内側には導電部材23を設けるとともに、基板2の内側には導電部材24を設けている。これら導電部材は設けなくてもよい。
以上の説明は、白黒2色の組み合わせにて行ったが、色の組合せは白黒に限られない。
以下、本発明の情報表示用パネルの製造方法について詳細に説明する。
図4(a)〜(g)は本発明の情報表示用パネルの第1の製造方法を説明するための図である。まず、図4(a)に示す隔壁を形成済みの基板(多面取り用基板)11を用意する。次に、図4(b)に示すように、基板11の各基板に対応する表示領域12内の第1の表示媒体(例えば赤色表示媒体13R)の充填領域に開口部14−1,14−2を有する第1の導電性マスク(例えばメタル製マスク)15−1を用意する。次に、図4(c)に示すように、第1の導電性マスク15−1を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域内12の第1の表示媒体13Rの充填領域内に赤色表示媒体13Rを充填する第1表示媒体充填工程を行う。
次に、図4(d)に示すように、基板11の表示領域12内の第1の表示媒体13Rの充填領域以外の領域に開口部14−3を有する第2の導電性マスク(例えばメタル製マスク)15−2を用意し、次に、図4(e)に示すように、第2の導電性マスク15−2を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域12内の第2の表示媒体(例えば黒色表示媒体13B)の充填領域内に黒色表示媒体13Bを充填する第2表示媒体充填工程を行う。
その後、図4(f)に示すように、基板11の表示領域12の全域に開口部14−4を有する第3の導電性マスク(例えばメタル製マスク)15−3を用意し、次に、図4(g)に示すように、第3の導電性マスク15−3を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域12の全域に第3の表示媒体(例えば白色表示媒体13W)を充填する第3表示媒体充填工程を行う。
以上により、基板11の表示領域12内に、第1の表示媒体である赤色表示媒体13Rまたは第2の表示媒体である黒色表示媒体13Bと、第3の表示媒体である白色表示媒体13Wとが重ねて充填され、「赤白」および「黒白」という異なる2種類の組み合わせの2色表示部が基板の表示領域12内に形成される。
図4(a)〜(g)は本発明の情報表示用パネルの第1の製造方法を説明するための図である。まず、図4(a)に示す隔壁を形成済みの基板(多面取り用基板)11を用意する。次に、図4(b)に示すように、基板11の各基板に対応する表示領域12内の第1の表示媒体(例えば赤色表示媒体13R)の充填領域に開口部14−1,14−2を有する第1の導電性マスク(例えばメタル製マスク)15−1を用意する。次に、図4(c)に示すように、第1の導電性マスク15−1を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域内12の第1の表示媒体13Rの充填領域内に赤色表示媒体13Rを充填する第1表示媒体充填工程を行う。
次に、図4(d)に示すように、基板11の表示領域12内の第1の表示媒体13Rの充填領域以外の領域に開口部14−3を有する第2の導電性マスク(例えばメタル製マスク)15−2を用意し、次に、図4(e)に示すように、第2の導電性マスク15−2を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域12内の第2の表示媒体(例えば黒色表示媒体13B)の充填領域内に黒色表示媒体13Bを充填する第2表示媒体充填工程を行う。
その後、図4(f)に示すように、基板11の表示領域12の全域に開口部14−4を有する第3の導電性マスク(例えばメタル製マスク)15−3を用意し、次に、図4(g)に示すように、第3の導電性マスク15−3を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域12の全域に第3の表示媒体(例えば白色表示媒体13W)を充填する第3表示媒体充填工程を行う。
以上により、基板11の表示領域12内に、第1の表示媒体である赤色表示媒体13Rまたは第2の表示媒体である黒色表示媒体13Bと、第3の表示媒体である白色表示媒体13Wとが重ねて充填され、「赤白」および「黒白」という異なる2種類の組み合わせの2色表示部が基板の表示領域12内に形成される。
図5(a)〜(g)は本発明の情報表示用パネルの第2の製造方法を説明するための図である。この第2の製造方法は、上記第1の製造方法に対して、使用する表示媒体を3種類から4種類に増やすとともに、使用する導電性マスクの枚数を1枚減らす変更を加えたものである。まず、図5(a)に示す隔壁を形成済みの基板(多面取り用基板)11を用意する。次に、図5(b)に示すように、基板11の各基板に対応する表示領域12内の第1の表示媒体(例えば赤色表示媒体13R)の充填領域に開口部14−1,14−2を有する第1の導電性マスク(例えばメタル製マスク)15−1を用意する。次に、図5(c)に示すように、第1の導電性マスク15−1を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域内12の第1の表示媒体である赤色表示媒体13Rの充填領域内に赤色表示媒体13Rを充填する第1表示媒体充填工程を行う。
次に、図5(c)に示すように、前記第1の導電性マスク15−1を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域内12の第2の表示媒体(例えば白色表示媒体13W)の充填領域内に白色表示媒体13Wを充填する第2表示媒体充填工程を行う。
次に、図5(e)に示すように、基板11の表示領域12内の第1の表示媒体13Rおよび第2の表示媒体13Wの充填領域以外の領域に開口部14−3を有する第2の導電性マスク(例えばメタル製マスク)15−2を用意し、次に、図5(f)に示すように、第2の導電性マスク15−2を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域12内の第3の表示媒体(例えば黒色表示媒体13B)の充填領域内に黒色表示媒体13Bを充填する第3表示媒体充填工程を行う。
その後、図5(g)に示すように、前記第2の導電性マスク15−2を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域内12の第4の表示媒体(例えば黄色表示媒体13Y)の充填領域内に黄色表示媒体13Yを充填する第4表示媒体充填工程を行う。
以上により、基板11の表示領域12内に、第1の表示媒体である赤色表示媒体13Rと、第2の表示媒体である白色表示媒体13Wとが、また、第3の表示媒体である黒色表示媒体13Bと、第4の表示媒体である黄色表示媒体13Yとが、それぞれ重ねて充填され、「赤白」および「黒黄」という異なる2種類の組み合わせの2色表示部が基板の表示領域12内に形成される。
次に、図5(c)に示すように、前記第1の導電性マスク15−1を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域内12の第2の表示媒体(例えば白色表示媒体13W)の充填領域内に白色表示媒体13Wを充填する第2表示媒体充填工程を行う。
次に、図5(e)に示すように、基板11の表示領域12内の第1の表示媒体13Rおよび第2の表示媒体13Wの充填領域以外の領域に開口部14−3を有する第2の導電性マスク(例えばメタル製マスク)15−2を用意し、次に、図5(f)に示すように、第2の導電性マスク15−2を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域12内の第3の表示媒体(例えば黒色表示媒体13B)の充填領域内に黒色表示媒体13Bを充填する第3表示媒体充填工程を行う。
その後、図5(g)に示すように、前記第2の導電性マスク15−2を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域内12の第4の表示媒体(例えば黄色表示媒体13Y)の充填領域内に黄色表示媒体13Yを充填する第4表示媒体充填工程を行う。
以上により、基板11の表示領域12内に、第1の表示媒体である赤色表示媒体13Rと、第2の表示媒体である白色表示媒体13Wとが、また、第3の表示媒体である黒色表示媒体13Bと、第4の表示媒体である黄色表示媒体13Yとが、それぞれ重ねて充填され、「赤白」および「黒黄」という異なる2種類の組み合わせの2色表示部が基板の表示領域12内に形成される。
図6(a)〜(i)は本発明の情報表示用パネルの第3の製造方法を説明するための図である。この第3の製造方法は、上記第1の製造方法に対して、使用する表示媒体を3種類から4種類に増やすとともに、使用する導電性マスクの枚数を1枚増やす変更を加えたものである。まず、図6(a)に示す隔壁を形成済みの基板(多面取り用基板)11を用意する。次に、図6(b)に示すように、基板11の各基板に対応する表示領域12内の第1の表示媒体(例えば赤色表示媒体13R)の充填領域に開口部18−1を有する第1の導電性マスク(例えばメタル製マスク)19−1を用意する。次に、図6(c)に示すように、第1の導電性マスク19−1を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域内12の第1の表示媒体(例えば赤色表示媒体13R)の充填領域内に赤色表示媒体13Rを充填する第1表示媒体充填工程を行う。
次に、図6(d)に示すように、基板11の各基板に対応する表示領域12内の第2の表示媒体(例えば緑色表示媒体13G)の充填領域に開口部18−2を有する第2の導電性マスク(例えばメタル製マスク)19−2を用意する。次に、図6(e)に示すように、第2の導電性マスク19−2を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域内12の第2の表示媒体(例えば緑色表示媒体13G)の充填領域内に緑色表示媒体13Gを充填する第2表示媒体充填工程を行う。
次に、図6(f)に示すように、基板11の各基板に対応する表示領域12内の第3の表示媒体(例えば青色表示媒体13BL)の充填領域に開口部18−3を有する第3の導電性マスク(例えばメタル製マスク)19−3を用意する。次に、図6(g)に示すように、第3の導電性マスク19−3を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域内12の第3の表示媒体(例えば青色表示媒体13BL)の充填領域内に青色表示媒体13BLを充填する第3表示媒体充填工程を行う。
その後、図6(h)に示すように、基板11の表示領域12の全域に開口部18−4を有する第4の導電性マスク(例えばメタル製マスク)19−4を用意し、次に、図6(i)に示すように、第4の導電性マスク19−4を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域12の全域に第4の表示媒体(例えば白色表示媒体13W)を充填する第4表示媒体充填工程を行う。
以上により、基板11の表示領域12内に、第1の表示媒体である赤色表示媒体13Rまたは第2の表示媒体である緑色表示媒体13Gまたは第3の表示媒体である青色表示媒体13BLと、第4の表示媒体である白色表示媒体13Wとがそれぞれ重ねて充填され、「赤白」、「緑白」および「青白」という異なる3種類の組み合わせの2色表示部が基板の表示領域12内に形成される。
次に、図6(d)に示すように、基板11の各基板に対応する表示領域12内の第2の表示媒体(例えば緑色表示媒体13G)の充填領域に開口部18−2を有する第2の導電性マスク(例えばメタル製マスク)19−2を用意する。次に、図6(e)に示すように、第2の導電性マスク19−2を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域内12の第2の表示媒体(例えば緑色表示媒体13G)の充填領域内に緑色表示媒体13Gを充填する第2表示媒体充填工程を行う。
次に、図6(f)に示すように、基板11の各基板に対応する表示領域12内の第3の表示媒体(例えば青色表示媒体13BL)の充填領域に開口部18−3を有する第3の導電性マスク(例えばメタル製マスク)19−3を用意する。次に、図6(g)に示すように、第3の導電性マスク19−3を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域内12の第3の表示媒体(例えば青色表示媒体13BL)の充填領域内に青色表示媒体13BLを充填する第3表示媒体充填工程を行う。
その後、図6(h)に示すように、基板11の表示領域12の全域に開口部18−4を有する第4の導電性マスク(例えばメタル製マスク)19−4を用意し、次に、図6(i)に示すように、第4の導電性マスク19−4を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域12の全域に第4の表示媒体(例えば白色表示媒体13W)を充填する第4表示媒体充填工程を行う。
以上により、基板11の表示領域12内に、第1の表示媒体である赤色表示媒体13Rまたは第2の表示媒体である緑色表示媒体13Gまたは第3の表示媒体である青色表示媒体13BLと、第4の表示媒体である白色表示媒体13Wとがそれぞれ重ねて充填され、「赤白」、「緑白」および「青白」という異なる3種類の組み合わせの2色表示部が基板の表示領域12内に形成される。
図7(a)〜(i)は本発明の情報表示用パネルの第4の製造方法を説明するための図である。この第4の製造方法は、上記第1の製造方法に対して、使用する表示媒体を3種類から4種類に増やすとともに、使用する導電性マスクの枚数を1枚増やす変更を加えたものである。まず、図7(a)に示す隔壁を形成済みの基板(多面取り用基板)11を用意する。次に、図7(b)に示すように、基板11の各基板に対応する表示領域12内の第1の表示媒体(例えば赤色表示媒体13R)の充填領域に開口部14−1,14−2を有する第1の導電性マスク(例えばメタル製マスク)15−1を用意する。次に、図7(c)に示すように、第1の導電性マスク15−1を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域内12の第1の表示媒体(例えば赤色表示媒体13R)の充填領域内に赤色表示媒体13Rを充填する第1表示媒体充填工程を行う。
次に、図7(d)に示すように、基板11の表示領域12内の第1の表示媒体13Rの充填領域以外の領域に開口部14−3を有する第2の導電性マスク(例えばメタル製マスク)15−2を用意し、次に、図7(e)に示すように、第2の導電性マスク15−2を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域12内の第2の表示媒体(例えば黒色表示媒体13B)の充填領域内に黒色表示媒体13Bを充填する第2表示媒体充填工程を行う。
次に、図7(f)に示すように、基板11の各基板に対応する表示領域12内の第3の表示媒体(例えば白色表示媒体13W)の充填領域に開口部14−5を有する第3の導電性マスク(例えばメタル製マスク)15−4を用意し、次に、図7(g)に示すように、第3の導電性マスク15−4を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域12内の第3の表示媒体(例えば白色表示媒体13W)の充填領域内に白表示媒体13Wを充填する第3表示媒体充填工程を行う。
その後、図7(h)に示すように、基板11の表示領域12内の第3の表示媒体13Wの充填領域以外の領域に開口部14−6を有する第4の導電性マスク(例えばメタル製マスク)15−5を用意し、次に、図7(i)に示すように、第4の導電性マスク15−5を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域12内の第4の表示媒体(例えば黄色表示媒体13Y)の充填領域内に黄色表示媒体13Yを充填する第4表示媒体充填工程を行う。
以上により、基板11の表示領域12内に、第1の表示媒体である赤色表示媒体13Rとまたは第2の表示媒体である黒色表示媒体13Bと、第3の表示媒体である白色表示媒体13Wまたは第4の表示媒体である黄色表示媒体13Yとがそれぞれ重ねて充填され、「赤白」、「黒白」、「赤黄」および「黒黄」という異なる4種類の組み合わせの2色表示部が基板の表示領域12内に形成される。
次に、図7(d)に示すように、基板11の表示領域12内の第1の表示媒体13Rの充填領域以外の領域に開口部14−3を有する第2の導電性マスク(例えばメタル製マスク)15−2を用意し、次に、図7(e)に示すように、第2の導電性マスク15−2を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域12内の第2の表示媒体(例えば黒色表示媒体13B)の充填領域内に黒色表示媒体13Bを充填する第2表示媒体充填工程を行う。
次に、図7(f)に示すように、基板11の各基板に対応する表示領域12内の第3の表示媒体(例えば白色表示媒体13W)の充填領域に開口部14−5を有する第3の導電性マスク(例えばメタル製マスク)15−4を用意し、次に、図7(g)に示すように、第3の導電性マスク15−4を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域12内の第3の表示媒体(例えば白色表示媒体13W)の充填領域内に白表示媒体13Wを充填する第3表示媒体充填工程を行う。
その後、図7(h)に示すように、基板11の表示領域12内の第3の表示媒体13Wの充填領域以外の領域に開口部14−6を有する第4の導電性マスク(例えばメタル製マスク)15−5を用意し、次に、図7(i)に示すように、第4の導電性マスク15−5を基板11の表示領域12と位置合わせして配置した後、表示領域12内の第4の表示媒体(例えば黄色表示媒体13Y)の充填領域内に黄色表示媒体13Yを充填する第4表示媒体充填工程を行う。
以上により、基板11の表示領域12内に、第1の表示媒体である赤色表示媒体13Rとまたは第2の表示媒体である黒色表示媒体13Bと、第3の表示媒体である白色表示媒体13Wまたは第4の表示媒体である黄色表示媒体13Yとがそれぞれ重ねて充填され、「赤白」、「黒白」、「赤黄」および「黒黄」という異なる4種類の組み合わせの2色表示部が基板の表示領域12内に形成される。
なお、上記本発明の情報表示用パネルの第1〜第4の製造方法では、第1表示媒体充填工程、第2表示媒体充填工程、第3表示媒体充填工程、第4表示媒体充填工程を上記の順番で行うようにしているが、上記と異なる順番で行うようにしてもよい。また、第1表示媒体充填工程、第2表示媒体充填工程、第3表示媒体充填工程、第4表示媒体充填工程において、第1の導電性マスク15−1〜第5の導電性マスク15−5にそれぞれ、アース電位または充填する表示媒体の帯電極性と反対の極性の電位を印加することにより、効率良く導電性マスク開口部を通して表示領域内に表示媒体を充填することができ、好ましい。
また、上記本発明の情報表示用パネルの第1の製造方法では、異なる色の組み合わせの2色表示部を2種類形成する際に、色の異なる表示媒体を3種類使用しており、上記本発明の情報表示用パネルの第2の製造方法では、異なる色の組み合わせの2色表示部を2種類形成する際に、色の異なる表示媒体を4種類使用しており、上記本発明の情報表示用パネルの第3の製造方法では、異なる色の組み合わせの2色表示部を3種類形成する際に、色の異なる表示媒体を4種類使用しており、上記本発明の情報表示用パネルの第4の製造方法では、異なる色の組み合わせの2色表示部を4種類形成する際に、色の異なる表示媒体を4種類使用していることから、異なる色の組み合わせの2色表示部を複数N種類(N=2,3,4,・・)形成する際には、色の異なる表示媒体を(N+1)種類以上かつ2N種類以下使用すればよいのであるが、上記第4の製造方法の場合(N=4)は、色の異なる表示媒体をN種類用いて異なる色の組み合わせの2色表示部を複数N種類形成することができるので、結局、異なる色の組み合わせの2色表示部を複数N種類(N=2,3,4,・・)形成する際には、色の異なる表示媒体をN種類以上かつ2N種類以下使用すればよいことになる。
また、異なる色の組み合わせの2色表示部を複数N種類形成するため必要とする導電性マスクの個数は、上記第2の製造方法(N=2)の場合の2個が最小であり、N=2個以上あればよい。その際、N個以上の導電性マスクの内の2個以上の導電性マスクの開口部の合計領域が基板の表示領域全域をカバーする必要があり、上記本発明の情報表示用パネルの第1〜第4の製造方法では、そのようになるようにN個以上の導電性マスクの開口部を構成している。
また、上記本発明の第1〜第4の製造方法では、基板の表示領域12内に「赤白」、「黒白」等の異なる組み合わせの2色表示部を形成した情報表示用パネルを例示したが、2色表示部の色の組み合わせは上記に限定されるものではなく、他の色の組み合わせを用いることもできる。
また、異なる色の組み合わせの2色表示部を複数N種類形成するため必要とする導電性マスクの個数は、上記第2の製造方法(N=2)の場合の2個が最小であり、N=2個以上あればよい。その際、N個以上の導電性マスクの内の2個以上の導電性マスクの開口部の合計領域が基板の表示領域全域をカバーする必要があり、上記本発明の情報表示用パネルの第1〜第4の製造方法では、そのようになるようにN個以上の導電性マスクの開口部を構成している。
また、上記本発明の第1〜第4の製造方法では、基板の表示領域12内に「赤白」、「黒白」等の異なる組み合わせの2色表示部を形成した情報表示用パネルを例示したが、2色表示部の色の組み合わせは上記に限定されるものではなく、他の色の組み合わせを用いることもできる。
ところで、上記本発明の第1〜第4の製造方法により作製する情報表示用パネルにおいては、基板の表示領域12内に形成される「赤白」、「黒白」等の異なる色の組み合わせの2色表示部は、以下に示す電極の種類に応じた条件を満たす必要がある。
第1に、ライン電極を用いる情報表示用パネルを作製する場合には、各2色表示部の領域は、8ライン以上の電極にする必要があり、それにより、各2色表示部において「7セグメント表示」が可能になる。
具体的には、図4の各基板に対応する表示領域12の拡大図である図8(a)に示すように、互いに異なる2色の組み合わせから成る2色表示部である赤白表示部16および黒白表示部17を形成する場合、各2色表示領域に対応するように一方の基板に形成する電極はそれぞれ、図8(b)に示すように8ライン以上の電極となるように構成し、各2色表示領域に対応するように他方の基板に形成するライン電極はそれぞれ、図8(c)に示すように8ライン以上の電極となるように構成する。また、表示媒体を充填するセルの配置は、2本のライン電極にまたがらない、ライン状か格子状のものに限られる。
第1に、ライン電極を用いる情報表示用パネルを作製する場合には、各2色表示部の領域は、8ライン以上の電極にする必要があり、それにより、各2色表示部において「7セグメント表示」が可能になる。
具体的には、図4の各基板に対応する表示領域12の拡大図である図8(a)に示すように、互いに異なる2色の組み合わせから成る2色表示部である赤白表示部16および黒白表示部17を形成する場合、各2色表示領域に対応するように一方の基板に形成する電極はそれぞれ、図8(b)に示すように8ライン以上の電極となるように構成し、各2色表示領域に対応するように他方の基板に形成するライン電極はそれぞれ、図8(c)に示すように8ライン以上の電極となるように構成する。また、表示媒体を充填するセルの配置は、2本のライン電極にまたがらない、ライン状か格子状のものに限られる。
第2に、ドット電極としての個別電極を用いる情報表示用パネルを作製する場合には、各2色表示部の領域は、縦横共に8ドット以上の個別電極とする必要がある。
具体的には、図4の各基板に対応する表示領域12の拡大図である図9(a)に示すように、互いに異なる2色の組み合わせから成る2色表示部である赤白表示部16および黒白表示部17を形成する場合、各2色表示領域に対応するように一方の基板に形成するドット電極はそれぞれ、縦横共に8ドット以上の個別電極となるように構成する。この場合の個別電極はアクティブ駆動を行うことができる。
第3に、セグメント電極としての個別電極を用いる情報表示用パネルを作製する場合には、各2色表示部の領域は、少なくとも1つの一続きの個別電極(セグメント電極)を内包するようにする必要がある。
具体的には、図4の各基板に対応する表示領域12の拡大図である図9(b)に示すように、互いに異なる2色の組み合わせから成る2色表示部である赤白表示部16および黒白表示部17を形成する場合、各2色表示領域に対応するように一方の基板に形成する個別電極および他方の基板に形成する個別電極(図示せず)はそれぞれ、少なくとも1つの一続きの個別電極(セグメント電極)を内包するように構成する。この場合の個別電極はアクティブ駆動およびダイナミック駆動を行うことができる。
具体的には、図4の各基板に対応する表示領域12の拡大図である図9(a)に示すように、互いに異なる2色の組み合わせから成る2色表示部である赤白表示部16および黒白表示部17を形成する場合、各2色表示領域に対応するように一方の基板に形成するドット電極はそれぞれ、縦横共に8ドット以上の個別電極となるように構成する。この場合の個別電極はアクティブ駆動を行うことができる。
第3に、セグメント電極としての個別電極を用いる情報表示用パネルを作製する場合には、各2色表示部の領域は、少なくとも1つの一続きの個別電極(セグメント電極)を内包するようにする必要がある。
具体的には、図4の各基板に対応する表示領域12の拡大図である図9(b)に示すように、互いに異なる2色の組み合わせから成る2色表示部である赤白表示部16および黒白表示部17を形成する場合、各2色表示領域に対応するように一方の基板に形成する個別電極および他方の基板に形成する個別電極(図示せず)はそれぞれ、少なくとも1つの一続きの個別電極(セグメント電極)を内包するように構成する。この場合の個別電極はアクティブ駆動およびダイナミック駆動を行うことができる。
本発明の情報表示用パネルの第1〜第4の製造方法によれば、上述したように第1表示媒体充填工程〜第3表示媒体充填工程(第1の製造方法)、第1表示媒体充填工程〜第4表示媒体充填工程(第2〜第4の製造方法)を行うことにより、表示領域12内に複数種類の表示媒体を充填する(重ねて充填する)ことができるので、基板の表示領域12内に「赤白」および「黒白」という異なる組み合わせの2種類の2色表示部を形成したり(第1の製造方法)、基板の表示領域12内に「赤白」および「黒黄」という異なる組み合わせの2種類の2色表示部を形成したり(第2の製造方法)、基板の表示領域12内に「赤白」、「緑白」および「青白」という異なる組み合わせの3種類の2色表示部を形成したり(第3の製造方法)、基板の表示領域12内に「赤白」、「黒白」、「赤黄」および「黒黄」という異なる組み合わせの4種類の2色表示部を形成したり(第4の製造方法)することができる。したがって、本発明の情報表示用パネルの製造方法により作製した情報表示用パネルは、「多色カラー表示」に対応したものとなり、いわゆる「エリアカラー表示」に対応させることも可能である。
以下、本発明の対象となる情報表示用パネルを構成する各部材について説明する。
基板については、少なくとも一方の基板はパネル外側から表示媒体の色が確認できる透明な基板であり、可視光の透過率が高くかつ耐熱性の良い材料が好適である。もう一方の基板となる背面基板は透明でも不透明でもかまわない。基板材料を例示すると、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリイミド、アクリルなどのポリマーシートや、金属シートのように可とう性のあるもの、および、ガラス、石英などの可とう性のない無機シートが挙げられる。基板の厚みは、2〜5000μmが好ましく、さらに5〜2000μmが好適であり、薄すぎると、強度、基板間の間隔均一性を保ちにくくなり、5000μmより厚いと、薄型情報表示用パネルとする場合に不都合がある。
必要に応じて基板に設ける電極や導電部材の形成材料としては、アルミニウム、銀、ニッケル、銅、金等の金属類や酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、アンチモン錫酸化物錫(ATO)、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛等の導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェンなどの導電性高分子類が例示され、適宜選択して用いられる。電極や導電部材の形成方法としては、上記例示の材料をスパッタリング法、真空蒸着法、CVD(化学蒸着)法、塗布法等で薄膜状にパターニング形成する方法や、導電剤を溶媒や合成樹脂バインダーに混合して塗布してパターニング形成する方法が用いられる。視認側(表示面側)基板に設ける電極や導電部材は透明である必要があるが、背面側基板に設ける電極や導電部材は透明である必要がない。いずれの場合もパターン形成可能である導電性である上記材料を好適に用いることができる。なお、電極や導電部材の厚みは、導電性が確保でき光透過性に支障がなければ良く、3〜1000nm、好ましくは5〜400nmが好適である。背面側基板に設ける電極や導電部材の材質や厚みなどは上述した表示面側基板に設ける電極や導電部材と同様であるが、透明である必要はない。なお、この場合の外部電圧入力は、直流あるいは交流を重畳しても良い。
基板に設ける隔壁4については、その形状は表示にかかわる表示媒体の種類や、配置する電極の形状、配置により適宜最適設定され、一概には限定されないが、隔壁の幅は2〜100μm、好ましくは3〜50μmに、隔壁の高さは10〜100μm、好ましくは10〜50μmに調整される。
また、隔壁を形成するにあたり、対向する両基板1、2の各々にリブを形成した後に接合する両リブ法、片側の基板上にのみリブを形成する片リブ法が考えられる。この発明では、いずれの方法も好適に用いられる。
これらのリブからなる隔壁により形成されるセルは、図10に示すごとく、基板平面方向からみて四角状、三角状、ライン状、円形状、六角状が例示され、配置としては格子状やハニカム状や網目状が例示される。表示面側から見える隔壁断面部分に相当する部分(セルの枠部の面積)はできるだけ小さくした方が良く、表示状態の鮮明さが増す。
ここで、隔壁の形成方法を例示すると、金型転写法、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、フォトリソ法、アディティブ法が挙げられる。いずれの方法もこの発明の情報表示用パネルに好適に用いることができるが、これらのうち、レジストフィルムを用いるフォトリソ法や金型転写法が好適に用いられる。
また、隔壁を形成するにあたり、対向する両基板1、2の各々にリブを形成した後に接合する両リブ法、片側の基板上にのみリブを形成する片リブ法が考えられる。この発明では、いずれの方法も好適に用いられる。
これらのリブからなる隔壁により形成されるセルは、図10に示すごとく、基板平面方向からみて四角状、三角状、ライン状、円形状、六角状が例示され、配置としては格子状やハニカム状や網目状が例示される。表示面側から見える隔壁断面部分に相当する部分(セルの枠部の面積)はできるだけ小さくした方が良く、表示状態の鮮明さが増す。
ここで、隔壁の形成方法を例示すると、金型転写法、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、フォトリソ法、アディティブ法が挙げられる。いずれの方法もこの発明の情報表示用パネルに好適に用いることができるが、これらのうち、レジストフィルムを用いるフォトリソ法や金型転写法が好適に用いられる。
粒子を負または正に帯電させる方法は、特に限定されないが、コロナ放電法、電極注入法、摩擦法等の粒子を帯電する方法が用いられる。キャリアを用いてブローオフ法により測定した粒子の帯電量が絶対値で10〜100μC/gであることが好ましい。帯電量の絶対値がこの範囲より低いと、電界の変化に対する応答速度が遅くなり、メモリ性も低くなる。帯電量の絶対値がこの範囲より高いと、電極や基板への鏡像力が強すぎ、メモリ性はよいが、電界を反転した場合の表示媒体の反転追随性が悪くなる。
本発明において、帯電量の測定は、以下によって行った。
<ブローオフ測定原理および測定方法>
ブローオフ法においては、両端に網を張った円筒容器中に表示媒体を構成する表示媒体用粒子とキャリア粒子の混合体を入れ、一端から高圧ガスを吹き込んで表示媒体用粒子とキャリア粒子とを分離し、網の目開きから表示媒体用粒子のみをブローオフ(吹き飛ばし)する。このとき、表示媒体用粒子が容器外に持ち去った帯電量と等量で逆の帯電量がキャリア粒子に残る。そして、この電荷による電束の全てはファラデーケージで集められ、この分だけコンデンサは充電される。そこでコンデンサ両端の電位を測定することにより、表示媒体用粒子の電荷量Qは、
Q=CV(C;コンデンサ容量、V;コンデンサ両端の電圧)
として求められる。
ブローオフ帯電量測定装置としては東芝ケミカル社製のTB−200を用いた。本発明では、被測定粒子の帯電量測定にフェライト系キャリアを用いるが、情報表示用パネルに例えば正帯電性の表示媒体用粒子から構成される表示媒体と負帯電性の表示媒体用粒子から構成される表示媒体との2種類の表示媒体を組み合わせて用いる場合にそれぞれの表示媒体を構成する表示媒体用粒子の帯電量を測定するときには同一種類のキャリア粒子を用いる。具体的には、キャリア粒子として同和鉄粉工業(株)製のDFC100 リンクル(Mn−Mg含有フェライト系)を用いて表示媒体用粒子の帯電量(μC/g)を測定した。
本発明において、帯電量の測定は、以下によって行った。
<ブローオフ測定原理および測定方法>
ブローオフ法においては、両端に網を張った円筒容器中に表示媒体を構成する表示媒体用粒子とキャリア粒子の混合体を入れ、一端から高圧ガスを吹き込んで表示媒体用粒子とキャリア粒子とを分離し、網の目開きから表示媒体用粒子のみをブローオフ(吹き飛ばし)する。このとき、表示媒体用粒子が容器外に持ち去った帯電量と等量で逆の帯電量がキャリア粒子に残る。そして、この電荷による電束の全てはファラデーケージで集められ、この分だけコンデンサは充電される。そこでコンデンサ両端の電位を測定することにより、表示媒体用粒子の電荷量Qは、
Q=CV(C;コンデンサ容量、V;コンデンサ両端の電圧)
として求められる。
ブローオフ帯電量測定装置としては東芝ケミカル社製のTB−200を用いた。本発明では、被測定粒子の帯電量測定にフェライト系キャリアを用いるが、情報表示用パネルに例えば正帯電性の表示媒体用粒子から構成される表示媒体と負帯電性の表示媒体用粒子から構成される表示媒体との2種類の表示媒体を組み合わせて用いる場合にそれぞれの表示媒体を構成する表示媒体用粒子の帯電量を測定するときには同一種類のキャリア粒子を用いる。具体的には、キャリア粒子として同和鉄粉工業(株)製のDFC100 リンクル(Mn−Mg含有フェライト系)を用いて表示媒体用粒子の帯電量(μC/g)を測定した。
表示媒体用粒子は、その帯電電荷を保持する必要があるので、体積固有抵抗が1×1010Ω・cm以上の絶縁性粒子が好ましく、特に体積固有抵抗が1×1012Ω・cm以上の絶縁性粒子が好ましい。また、電荷減衰性の遅い粒子がさらに好ましい。
次に、本発明の対象となる情報表示用パネルにおいて表示媒体を構成する表示媒体用粒子(以下、粒子ともいう)について説明する。表示媒体用粒子は、そのまま該表示媒体用粒子だけで構成して表示媒体としたり、その他の粒子と合わせて構成して表示媒体としたり、マイクロカプセルを構成して表示媒体としたりして用いられる。
表示媒体用粒子には、その主成分となる樹脂に、必要に応じて、従来と同様に、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等を含ますことができる。以下に、樹脂、荷電制御剤、着色剤、その他添加剤を例示する。
表示媒体用粒子には、その主成分となる樹脂に、必要に応じて、従来と同様に、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等を含ますことができる。以下に、樹脂、荷電制御剤、着色剤、その他添加剤を例示する。
樹脂の例としては、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリルウレタン樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、アクリルフッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレンアクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニリデン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルフォン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられ、2種以上混合することもできる。また、予め重合した樹脂を使用してもよいし、粒子形成の際に重合して樹脂としてもよい。さらに、重合時に複数種の樹脂原料を用いて共重合体としてもよい。特に、基板との付着力を制御する観点と、懸濁重合の容易さから、アクリル樹脂、アクリルフッ素樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレンアクリル樹脂が好適である。
荷電制御剤としては、特に制限はないが、負荷電制御剤としては例えば、サリチル酸金属錯体、含金属アゾ染料、含金属(金属イオンや金属原子を含む)の油溶性染料、4級アンモニウム塩系化合物、カリックスアレン化合物、含ホウ素化合物(ベンジル酸ホウ素錯体)、ニトロイミダゾール誘導体、負帯電官能基を有するスチレンアクリル樹脂等が挙げられる。正荷電制御剤としては例えば、ニグロシン染料、トリフェニルメタン系化合物、4級アンモニウム塩系化合物、ポリアミン樹脂、イミダゾール誘導体、正帯電官能基を有するスチレンアクリル樹脂等が挙げられる。その他、超微粒子シリカ、超微粒子酸化チタン、超微粒子アルミナ等の金属酸化物、ピリジン等の含窒素環状化合物及びその誘導体や塩、各種有機顔料、フッ素、塩素、窒素等を含んだ樹脂等も荷電制御剤として用いることもできる。
着色剤としては、以下に例示するような、有機または無機の各種、各色の顔料、染料が使用可能である。
黒色着色剤としては、カーボンブラック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性炭等がある。
青色着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等がある。
赤色着色剤としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B、C.I.ピグメントレッド2等がある。
青色着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等がある。
赤色着色剤としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B、C.I.ピグメントレッド2等がある。
黄色着色剤としては、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファーストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ、C.I.ピグメントイエロー12等がある。
緑色着色剤としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、C.I.ピグメントグリーン7、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等がある。
橙色着色剤としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK、C.I.ピグメントオレンジ31等がある。
紫色着色剤としては、マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等がある。
白色着色剤としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等がある。
緑色着色剤としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、C.I.ピグメントグリーン7、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等がある。
橙色着色剤としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK、C.I.ピグメントオレンジ31等がある。
紫色着色剤としては、マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等がある。
白色着色剤としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等がある。
体質顔料としては、バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイト等がある。また、塩基性、酸性、分散、直接染料等の各種染料として、ニグロシン、メチレンブルー、ローズベンガル、キノリンイエロー、ウルトラマリンブルー等がある。
無機系添加剤の例としては、酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛、酸化アンチモン、炭酸カルシウム、鉛白、タルク、シリカ、ケイ酸カルシウム、アルミナホワイト、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、カドミウムオレンジ、チタンイエロー、紺青、群青、コバルトブルー、コバルトグリーン、コバルトバイオレット、酸化鉄、カーボンブラック、マンガンフェライトブラック、コバルトフェライトブラック、銅粉、アルミニウム粉などが挙げられる。
これらの顔料および無機系添加剤は、単独であるいは複数組み合わせて用いることができる。このうち特に黒色顔料としてカーボンブラックが、白色顔料として酸化チタンが好ましい。上記着色剤を配合して、所望の色の表示媒体用粒子を作製できる。
これらの顔料および無機系添加剤は、単独であるいは複数組み合わせて用いることができる。このうち特に黒色顔料としてカーボンブラックが、白色顔料として酸化チタンが好ましい。上記着色剤を配合して、所望の色の表示媒体用粒子を作製できる。
また、本発明の表示媒体用粒子(以下、粒子ともいう)は平均粒子径d(0.5)が、1〜20μmの範囲であり、均一で揃っていることが好ましい。平均粒子径d(0.5)がこの範囲より大きいと表示上の鮮明さに欠け、この範囲より小さいと粒子同士の凝集力が大きくなりすぎるために表示媒体としての移動に支障をきたすようになる。
更に本発明では、各表示媒体用粒子の粒子径分布に関して、下記式に示される粒子径分布Spanを5未満、好ましくは3未満とする。
Span=(d(0.9)−d(0.1))/d(0.5)
(但し、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値、d(0.1)はこれ以下の粒子の比率が10%である粒子径をμmで表した数値、d(0.9)はこれ以下の粒子が90%である粒子径をμmで表した数値である。)
Spanを5以下の範囲に納めることにより、各粒子のサイズが揃い、均一な表示媒体としての移動が可能となる。
Span=(d(0.9)−d(0.1))/d(0.5)
(但し、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値、d(0.1)はこれ以下の粒子の比率が10%である粒子径をμmで表した数値、d(0.9)はこれ以下の粒子が90%である粒子径をμmで表した数値である。)
Spanを5以下の範囲に納めることにより、各粒子のサイズが揃い、均一な表示媒体としての移動が可能となる。
さらにまた、各表示媒体用粒子の相関について、使用した粒子の内、最大径を有する粒子のd(0.5)に対する最小径を有する粒子のd(0.5)の比を50以下、好ましくは10以下とすることが肝要である。たとえ粒子径分布Spanを小さくしたとしても、互いに帯電特性の異なる粒子が互いに反対方向に動くので、互いの粒子サイズが近く、互いの粒子が当量ずつ反対方向に容易に移動できるようにするのが好適であり、それがこの範囲となる。
なお、上記の粒子径分布および粒子径は、レーザー回折/散乱法などから求めることができる。測定対象となる粒子にレーザー光を照射すると空間的に回折/散乱光の光強度分布パターンが生じ、この光強度パターンは粒子径と対応関係があることから、粒子径および粒子径分布が測定できる。
ここで、本発明における粒子径および粒子径分布は、体積基準分布から得られたものである。具体的には、Mastersizer2000(Malvern Instruments Ltd.)測定機を用いて、窒素気流中に粒子を投入し、付属の解析ソフト(Mie理論を用いた体積基準分布を基本としたソフト)にて、粒子径および粒子径分布の測定を行なうことができる。
ここで、本発明における粒子径および粒子径分布は、体積基準分布から得られたものである。具体的には、Mastersizer2000(Malvern Instruments Ltd.)測定機を用いて、窒素気流中に粒子を投入し、付属の解析ソフト(Mie理論を用いた体積基準分布を基本としたソフト)にて、粒子径および粒子径分布の測定を行なうことができる。
さらに、本発明の製造方法により表示媒体を気体中空間で駆動する情報表示用パネルを作製する場合には、基板間の表示媒体を取り巻く空隙部分の気体の管理が重要であり、表示安定性向上に寄与する。具体的には、空隙部分の気体の湿度について、25℃における相対湿度を60%RH以下、好ましくは50%RH以下とすることが重要である。
この空隙部分とは、図1(a),(b)、図2(a),(b)、図3(a)〜(d)において、対向する基板1、基板2に挟まれる部分から、電極5、6(基板の内側に電極を設ける場合)、表示媒体3の占有部分、隔壁4の占有部分、情報表示用パネルのシール部分を除いた、いわゆる表示媒体が接する気体部分を指すものとする。
空隙部分の気体は、先に述べた湿度領域であれば、その種類は問わないが、乾燥空気、乾燥窒素、乾燥アルゴン、乾燥ヘリウム、乾燥二酸化炭素、乾燥メタンなどが好適である。この気体は、その湿度が保持されるように情報表示用パネルに封入することが必要であり、例えば、表示媒体の充填、情報表示用パネルの組み立てなどを所定湿度環境下にて行い、さらに、外からの湿度侵入を防ぐシール材、シール方法を施すことが肝要である。
この空隙部分とは、図1(a),(b)、図2(a),(b)、図3(a)〜(d)において、対向する基板1、基板2に挟まれる部分から、電極5、6(基板の内側に電極を設ける場合)、表示媒体3の占有部分、隔壁4の占有部分、情報表示用パネルのシール部分を除いた、いわゆる表示媒体が接する気体部分を指すものとする。
空隙部分の気体は、先に述べた湿度領域であれば、その種類は問わないが、乾燥空気、乾燥窒素、乾燥アルゴン、乾燥ヘリウム、乾燥二酸化炭素、乾燥メタンなどが好適である。この気体は、その湿度が保持されるように情報表示用パネルに封入することが必要であり、例えば、表示媒体の充填、情報表示用パネルの組み立てなどを所定湿度環境下にて行い、さらに、外からの湿度侵入を防ぐシール材、シール方法を施すことが肝要である。
本発明の対象となる情報表示用パネルにおける基板と基板との間隔は、表示媒体が移動できて、コントラストを維持できればよいが、通常10〜500μm、好ましくは10〜200μmに調整される。
対向する基板間の気体中セル空間における表示媒体の体積占有率は5〜70%が好ましく、さらに好ましくは5〜60%である。70%を超える場合には表示媒体の移動に支障をきたし、5%未満の場合にはコントラストが不明確となり易い。
対向する基板間の気体中セル空間における表示媒体の体積占有率は5〜70%が好ましく、さらに好ましくは5〜60%である。70%を超える場合には表示媒体の移動に支障をきたし、5%未満の場合にはコントラストが不明確となり易い。
本発明の製造方法により作製する情報表示用パネルは、ノートパソコン、電子手帳、PDA(Personal Digital Assistants )と呼ばれる携帯型情報機器、携帯電話、ハンディターミナル等のモバイル機器の表示部、電子書籍、電子新聞、電子マニュアル(電子取扱説明書)等の電子ペーパー、看板、ポスター、黒板やホワイトボード等の掲示板、電子卓上計算機、家電製品、自動車用品等の表示部、ポイントカード、ICカード等のカード表示部、電子広告、情報ボード、電子POP(Point Of Presence 、Point Of Purchase advertising )、電子値札、電子棚札、電子楽譜、RF−ID機器の表示部のほか、POS端末、カーナビゲーション装置、時計など様々な電子機器の表示部に好適に用いられる。
なお、本発明に係る情報表示用パネルは、パネル自体にスイッチング素子を用いない単純マトリックス駆動型表示用パネルやスタティック駆動型表示用パネル、また、薄膜トランジスタ(TFT)で代表される三端子スイッチング素子あるいは薄膜ダイオード(TFD)で代表される二端子スイッチング素子を用いたアクティブマトリックス駆動型表示用パネルなど、情報表示用パネルのセルに対応して設けた電極間に電圧を印加して行う種々のタイプの駆動方式の情報表示用パネルに用いることができる。
なお、本発明に係る情報表示用パネルは、パネル自体にスイッチング素子を用いない単純マトリックス駆動型表示用パネルやスタティック駆動型表示用パネル、また、薄膜トランジスタ(TFT)で代表される三端子スイッチング素子あるいは薄膜ダイオード(TFD)で代表される二端子スイッチング素子を用いたアクティブマトリックス駆動型表示用パネルなど、情報表示用パネルのセルに対応して設けた電極間に電圧を印加して行う種々のタイプの駆動方式の情報表示用パネルに用いることができる。
1,2 基板
3 表示媒体(粒子群)
3W 白色表示媒体
3B 黒色表示媒体
3R 赤色表示媒体
3Wa 白色表示媒体用粒子
3Ba 黒色表示媒体用粒子
4 隔壁
5 電極
6 電極
11 基板(多面取り用基板)
12 表示領域
13R 赤色表示媒体
13B 黒色表示媒体
13W 白色表示媒体
13Y 黄色表示媒体
13G 緑色表示媒体
13BL 青色表示媒体
14−1〜14−6 開口部
15−1〜15−5 導電性マスク
16 赤白表示部
17 黒白表示部
18−1〜18−4 開口部
19−1〜19−4 導電性マスク
21,22 外部電界形成手段となる対電極
23,24 導電部材
3 表示媒体(粒子群)
3W 白色表示媒体
3B 黒色表示媒体
3R 赤色表示媒体
3Wa 白色表示媒体用粒子
3Ba 黒色表示媒体用粒子
4 隔壁
5 電極
6 電極
11 基板(多面取り用基板)
12 表示領域
13R 赤色表示媒体
13B 黒色表示媒体
13W 白色表示媒体
13Y 黄色表示媒体
13G 緑色表示媒体
13BL 青色表示媒体
14−1〜14−6 開口部
15−1〜15−5 導電性マスク
16 赤白表示部
17 黒白表示部
18−1〜18−4 開口部
19−1〜19−4 導電性マスク
21,22 外部電界形成手段となる対電極
23,24 導電部材
Claims (7)
- 少なくとも一方が透明な2枚の基板間に形成した隔壁で形成された気体中セル空間に、少なくとも1種類以上の粒子からなり光学的反射率および帯電性を有する表示媒体を少なくとも2種類以上封入し、セルに対応して配置する電極間に印加した電圧に応じた電界を表示媒体に付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルを作製する際に、基板の表示領域内に異なる色の組み合わせの2色表示部を複数N種類(N=2,3,・・)形成するために、N種類以上かつ2N種類以下の色の異なる表示媒体を用いる情報表示用パネルの製造方法であって、
前記2色表示部のそれぞれに対応する開口部を有するN個以上の導電性マスクであって、少なくともその内の2個以上の導電性マスクの開口部の合計領域が基板の表示領域全域をカバーする、前記N個以上の導電性マスクを用意し、
前記表示媒体の1色毎に前記導電性マスクの何れか1つを基板の表示領域に位置合わせして配置して、前記表示領域内の前記1色に対応する2色表示部内に当該表示媒体を充填する表示媒体充填工程を繰り返し行うことにより、各2色表示部内に異なる2色の表示媒体を充填することを特徴とする情報表示用パネルの製造方法。 - 少なくとも一方が透明な2枚の基板間に形成した隔壁で形成された気体中セル空間に、少なくとも1種類以上の粒子からなり光学的反射率および帯電性を有する表示媒体を少なくとも2種類以上封入し、セルに対応して配置する電極間に印加した電圧に応じた電界を表示媒体に付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルを作製する際に、基板の表示領域内に異なる色の組み合わせの2色表示部を2種類形成するために、3種類または4種類の色の異なる表示媒体を用いる情報表示用パネルの製造方法であって、
前記2色表示部のそれぞれに対応する開口部を有する2個の導電性マスクであって、それらの導電性マスクの開口部の合計領域が基板の表示領域全域をカバーする、第1および第2の導電性マスクを用意し、
第1の導電性マスクを基板の表示領域に位置合わせして配置して、前記表示領域内の第1の表示媒体に対応する第1の2色表示部内に第1の表示媒体を充填する第1表示媒体充填工程と、
第1の導電性マスクを基板の表示領域に位置合わせして配置して、前記表示領域内の第2の表示媒体に対応する第1の2色表示部内に第2の表示媒体を充填する第2表示媒体充填工程と、
第2の導電性マスクを基板の表示領域に位置合わせして配置して、前記表示領域内の第3の表示媒体に対応する第2の2色表示部内に第3の表示媒体を充填する第3表示媒体充填工程と、
第2の導電性マスクを基板の表示領域に位置合わせして配置して、前記表示領域内の第4の表示媒体または前記第1の表示媒体または前記第2の表示媒体に対応する第2の2色表示部内に当該表示媒体を充填する第4表示媒体充填工程と、
を行うことにより、第1の2色表示部内および第2の2色表示部内のそれぞれに異なる2色の表示媒体を充填することを特徴とする情報表示用パネルの製造方法。 - 少なくとも一方が透明な2枚の基板間に形成した隔壁で形成された気体中セル空間に、少なくとも1種類以上の粒子からなり光学的反射率および帯電性を有する表示媒体を少なくとも2種類以上封入し、セルに対応して配置する電極間に印加した電圧に応じた電界を表示媒体に付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルを作製する際に、基板の表示領域内に異なる色の組み合わせの2色表示部を2種類形成するために、3種類の色の異なる表示媒体を用いる情報表示用パネルの製造方法であって、
前記2色表示部のそれぞれに対応する開口部を有する2個の導電性マスクであって、それらの導電性マスクの開口部の合計領域が基板の表示領域全域をカバーする第1および第2の導電性マスクと、開口部が基板の表示領域全域をカバーする第3の導電性マスクとを用意し、
第1の導電性マスクを基板の表示領域に位置合わせして配置して、前記表示領域内の第1の表示媒体に対応する第1の2色表示部内に第1の表示媒体を充填する第1表示媒体充填工程と、
第2の導電性マスクを基板の表示領域に位置合わせして配置して、前記表示領域内の第2の表示媒体に対応する第2の2色表示部内に第2の表示媒体を充填する第2表示媒体充填工程と、
第3の導電性マスクを基板の表示領域に位置合わせして配置して、前記表示領域全域に第3の表示媒体を充填する第3表示媒体充填工程と、
を行うことにより、第1の2色表示部内および第2の2色表示部内のそれぞれに異なる2色の表示媒体を充填することを特徴とする情報表示用パネルの製造方法。 - 前記異なる色の組み合わせの2色表示部の領域の幅はそれぞれ、ライン電極を用いた情報表示用パネルの場合、8電極ライン以上であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の情報表示用パネルの製造方法。
- 前記異なる色の組み合わせの2色表示部の領域の幅はそれぞれ、ドット電極を用いた情報表示用パネルの場合、縦横共に8ドット電極以上であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の情報表示用パネルの製造方法。
- 前記異なる色の組み合わせの2色表示部の領域はそれぞれ、個別電極を用いた情報表示用パネルの場合、少なくとも1つの個別電極を内包することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の情報表示用パネルの製造方法。
- 請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の情報表示用パネルの製造方法によって作製したことを特徴とする情報表示用パネル。
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---|---|---|---|
JP2007029220A JP2008197143A (ja) | 2007-02-08 | 2007-02-08 | 情報表示用パネルの製造方法および情報表示用パネル |
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JP2000305490A (ja) * | 1999-04-22 | 2000-11-02 | Tdk Corp | 磁気泳動型表示装置の製造方法 |
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JP2006053336A (ja) * | 2004-08-11 | 2006-02-23 | Bridgestone Corp | 画像表示用パネルの製造方法 |
JP2006227068A (ja) * | 2005-02-15 | 2006-08-31 | Bridgestone Corp | 可逆式情報表示パネルを用いた月毎カレンダー |
-
2007
- 2007-02-08 JP JP2007029220A patent/JP2008197143A/ja active Pending
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