JP2008195450A - 屋根形液体用パンク容器前駆体及び液体用パック容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
基体と熱融着性シートを積層して構成された液体用パック容器11の折り曲げ融着部19a及び/又は屋根構成融着部19bの一部を除去する。これにより両融着部の融着力が他の部分より低下して、注ぎ口の形成が容易になる。
【選択図】図1
Description
この液体用紙パック容器は、ブリック(レンガ)型、三角パック型及び屋根形に大別される。これらのうち屋根形の液体用紙パック容器は、予め液体を入れた有底角筒状の紙容器の上縁の4面のうち、対向する2面を内向きに折り曲げ、他の2面の内面を、折り曲げた前記2面の内面に接触させ、更に前記折り曲げた2面のそれぞれの外面上部同士を融着又は接着(以下融着という)接触することにより、前記有底角筒状の紙容器の上縁を封止して当該容器内に飲料などを封入している。
この液体用紙パック容器1は次のように製造される。
まず上面視が正方形であり牛乳などの液体が満たされた有底角筒状の容器本体2の上縁部の4面のうち、対向する2面(折り曲げ面)4を該当面の上縁7中央部に折り目を付けながら内向きに折り曲げて両面4の折り目同士を接触させる。次いで他の対向する2面(屋根構成面)3を斜めに折り曲げて、その上端縁6同士を熱融着させて密封し屋根形の液体用紙パック容器1とする。このときに前記折り曲げ面4の上縁7外面同士、及び折り曲げ面4の上縁7内面と対応する屋根構成面内面間も融着される。
この状態で牛乳パック等として流通して消費者に購入される。購入した消費者は、この牛乳パックに注ぎ口を形成して牛乳をパックから取り出す必要がある。そのためには前記4面のうちの2枚の内側の屋根構成面3外面と折り曲げ面4の上面(外面)で構成される空間に指を入れて、融着されている折り曲げ面4の上縁7間及び屋根構成面の上部間の融着を解除して図13bに示す状態にする。次いで融着されている折り曲げ面4の上縁7の内面を、屋根構成面3上端縁6から引き剥がすと、図13cに示すように上端縁6と上縁7により注ぎ口が形成される。
これらの欠点を解消するために、前記折り曲げ面4の上縁7や前記屋根構成面3の上端縁6に舌片(特許文献2)や指かけ穴付きフック(特許文献3)等を付加成形し、この舌片を指で保持し、開口方向に引くことで注ぎ口形成を容易にしたり、前記折り曲げ面4の上縁7を波形に成形したり、当該上縁7に切り込みを入れたりして(特許文献1及び4)、接着面積を少なくして注ぎ口形成を容易に行うことが提案されている。
しかし紙パック容器に舌片や指かけ穴付きフックを形成すると、舌片等が紙パック容器から上向きに突出して開封を意図しない場合には、邪魔になり、外観上も好ましくない。しかも前記舌片等が牛乳パック等から突出しているため、舌片を2本又は3本の指で挟んで引き開ける必要があり、力が適切に掛からないと舌片が千切れたり、舌片と折り曲げ面の連結部が裂けたりして円滑な開口ができないこともある。更に波形形成により融着面積を少なくしても、単位面積当たりの融着強度は低下せず簡単に融着が解除できるまでには強度が低下しないことが多い。
本発明は、前記各欠点を解消して製造コストを僅かに上昇させるだけで、容易に開口(注ぎ口)を形成できる屋根形液体用パック容器(前駆体)を提供することを目的とする。
以下、熱融着性シート(接着性シート)の一部を除去する発明を第1発明と、変質させる発明を第2発明と、指掛片を形成する発明を第3発明と称する。
更に本発明は、前記2面の折り曲げ面の少なくとも1面の上縁と対応する前記屋根構成面の間に耐溶着性薄片を設けた液体用パック容器(以下第4発明と称する)である。
第1発明〜第3発明では、牛乳パック等の液体用パック容器が、紙などの基体表面の少なくとも内面側(通常は外面側も)にポリエチレン(PE)フィルムなどの熱融着性シート(接着性シート)を被覆した構造(多層構造)を有していることを利用する。前記図13の牛乳パックにおいて、容易には注ぎ口が形成できないのは、折り曲げ面4の上縁7(第1発明〜第4発明における折り曲げ融着部)の内面が、屋根構成面3上端縁6(第1発明〜第4発明における屋根構成融着部)に強固に融着されているからである。
基体の材料は通常紙とするが、可撓性で比較的熱に強い樹脂なども使用できる。更に、紙に繊維状に成形した樹脂などの他成分を含ませた基体でも良い。
前記熱融着性シートは通常通りPEフィルムなどを使用でき、接着性シートも前記基体の両面又は片面に接着剤を被覆したシートを使用する。
接着性シートの場合は、基体の内面側に接着剤を塗布する際に、内面の一部のみ接着剤を被覆しないか被覆量を減少させるようにすることが望ましい。
この熱融着性シートの除去は完全に(熱融着性シートの全厚さ)除去することが望ましいが、表面部分のみの除去でも差し支えない。従来の液体用パック容器でもその開口時に円滑に注ぎ口が形成できることがあるように、融着状況は様々で、部分的な熱融着性シートの除去でも開口はかなり容易になる。
熱融着性シートを折り曲げ面内面と対応する屋根構成面内面の両面で除去すると、除去部分では折り曲げ面と屋根構成面間の融着は起こらなくなる。
接着剤を減少(被覆量を零にする場合も含む)させる場合も、折り曲げ面内面と対応する屋根構成面内面の両面で行うと効果的である。
第1発明では、容器本体の上縁開口部を構成する4面のうち、対向する折り曲げ面の上下長が他の対向する屋根構成面の上下長より短くなるようにしている。この液体用パック容器では、折り曲げ融着部が屋根構成面融着部に融着するとともに、この折り曲げ融着部より上に位置する屋根構成面融着部はそれら同士で融着して容器の封止を行う。従って折り曲げ融着部及び/又は屋根構成面融着部に融着されない部分又は低融着部分があっても、前記屋根構成面融着部同士の融着により容器内の液体の漏出を防止できる。
更に前記熱融着性シートの除去を、その折り曲げ面融着で行う場合、その上下全長で行う必要はなく、上縁を含む上部のみで行っても良い。この場合には、折り曲げ融着部の下部と屋根構成面融着部の下部同士が融着しているため、液体の漏洩防止は更に確実になる。接着性シートの場合も同様である。
従って第1発明と同じように、商品購入者は、折り曲げられた折り曲げ面内に指を入れて押し広げると、折り曲げ面上縁が屋根構成面から離れて両者間に空間が生じているか、かなり弱く融着(接着)されていて、容易に注ぎ口を形成できる。
なお熱融着性シート(接着剤)の変質は、液体用パック容器の組立て前の前駆体に対して行っても、液体用パック容器の組立て時に行っても良い。
従来の液体用パック容器における舌片は容器全体から上向き突出しているため、開口形成のためには舌片を指でつまみ開口方向に引っ張ることが必要であるが、第3発明では、指掛片と屋根構成面内面間に既に形成されている空間に指を入れることで注ぎ口が形成できるため、指掛片や折り曲げ面などが裂けたりすることなく、円滑に注ぎ口形成を行うことができる。
接着性シートの場合にも、同様に耐接着性薄片を使用する。
前記耐融着性薄片(耐接着性薄片)の材料としては、金属箔、樹脂シート、木の薄板、紙などがある。
この耐融着性薄片(耐接着性薄片)は、組立て前の前駆体の折り曲げ面又は屋根構成面に接着剤などを使用して予め接着しておいても、組立て時に折り曲げ面及び屋根構成面に保持しながら熱融着(接着)を行って保持しても良い。
又耐接着性薄片の場合にも、両面上の接着剤の接着強度が低下する。
従って第4発明でも第1発明と同じように、商品購入者は、折り曲げられた折り曲げ面内に指を入れて押し広げると、折り曲げ面上縁が屋根構成面から離れて両者間に空間が生じているため、その空間に指を挿入し容易に注ぎ口を形成できる。
第1〜第4発明の液体用パック容器又はその前駆体は、従来の紙パック容器と殆ど同じ形状で、製造や組み立てのための大規模な工程変更や高価な設備投資が不要である。
図1は、第1発明の液体用パック容器の前駆体の第1実施例を示す展開図、図2a及び図2bはそれぞれ図1のA−A線横断平面図及びB−B線横断平面図、図3は図1の前駆体を組立てた液体用パック容器を例示する正面図、図4aからcは順に図3のC−C線横断平面図、D−D線横断平面図及びE−E線横縦断平面図、図5は、図4の液体用パック容器の開口時を例示する部分横断平面図である。図中、斜点線は融着される部分を示す。
図中の右端の屋根構成面融着部19b、屋根構成面本体17b及び側壁13の右側には糊代21が連続形成されている。
各屋根構成面も3層構造を有し、図2bに示す通り、屋根構成面融着部19bは、中心の紙製基体19fの両面に、外方熱融着性シート19gと内方熱融着性シート19hを積層して成っている。両屋根構成面融着部19bの内方熱融着性シート19hには、組立てられた際に前記折り曲げ融着部19aの剥離部23aと接触する剥離部23bがそれぞれ形成されている。
この状態で、左右の折り曲げ融着部19aの中央に折り目25を付けながら、折り曲げ面本体17aを内側に向けて折り込むと、同時に屋根構成面本体17bも斜め方向に傾斜する。更に前記折り曲げ本体17aを内方に折り込むと、単一のそれぞれの折り曲げ融着部19a同士が前記折り目25を中心にして接触し、当該折り曲げ融着部19aの内面は屋根構成融着部19bの内面の下半分に接触し、前記屋根構成融着部19bの内面の上半分は他の屋根構成融着部19bの内面の上半分に接触する。この状態で熱融着を行うと、折り曲げ融着部19aと屋根構成融着部19bがシールされて紙パック容器が完成する。
この完成品では、図4a〜c(これらの図では作図の都合上、折り曲げ融着部及び屋根構成融着部ともかなり厚く図示され、実際とは異なっている)に示すように、注ぎ口形成側の折り曲げ融着部19aの内方熱融着性シート19eの一部が除去されて剥離部23aが形成され、かつ両屋根構成融着部19bの内方熱融着性シート19hの一部が除去されて剥離部23bが形成され、対応する剥離部23a、23bが整合するよう組立てられている。従ってこの部分では、折り曲げ融着部19aの紙製基体19cと屋根構成融着部19bの紙製基体19fが接触することになり、前記熱融着性を行っても折り曲げ融着部19aと屋根構成融着部19bは互いに融着していない。
なお図4a〜cに示す通り、屋根構成融着部19b同士の融着面積は減少しておらず、折り曲げ融着部19a下部でも融着面積は減少していない。折り曲げ融着部19aの上部で僅かに融着面積が減少しているのみで内部の液体の漏出が生じることはない。
注ぎ口形成のためには、図3の屋根構成融着部19bと折り曲げ面本体17a間に形成される空間27に指を入れて、融着されている折り曲げ融着部19a間及び屋根構成融着部19b間の接着を解除する(図13b参照)。前記剥離部23a、23bが存在して前記両融着部19a、19bが互いに融着していないため、この状態では、折り曲げ融着部19aが屋根構成融着部19bから離れ、非融着空間29が自然に形成される(図5)。この非融着空間29に指を入れ、押し広げることにより容易に注ぎ口を形成できる。
折り曲げ融着部19aに剥離部を形成する場合、第1実施例のように折り曲げ融着部19aの上部のみに形成するのではなく、図6に示すように、折り曲げ融着部19aの上下全長に亘って剥離部23cを形成しても良い。この場合にも、剥離部23cのため、折り曲げ融着部19aと屋根構成融着部19b間の融着力が低下して注ぎ口形成を容易に行える。
更に第1実施例では屋根構成融着部19bにも剥離部を形成したが、図6に示す通り、折り曲げ融着部19aにのみ剥離部を形成しても良い。この場合には両融着部19a、19bが融着されるが、融着力が他の部分の融着力より十分小さく、第1実施例の場合と同じように、容易に注ぎ口を形成できる。
なお図示は省略したが、前記剥離部は、折り曲げ融着部19aには形成せず、屋根構成融着部19bにのみ形成しても良い。
本実施例では、第1発明の第1実施例で剥離部を形成したのと同じ箇所の熱融着性シートを剥離せずに、変質させて変質部31としている。この変質は、加熱や毒性のない薬品の塗布などにより行うことができる。変質した熱融着性シートは融着力が低下し又は融着性がなくなり、変質させた折り曲げ融着部19aと屋根構成融着部19bは、変質していない部分より容易に剥離できる。本実施例でも、変質部は、折り曲げ融着部19aと屋根構成融着部19bの両方又は一方に形成する。
本実施例では、2枚の折り曲げ融着部19aの一方の基体19cの上縁中央に、上向き指掛片33を一体成形している。
この前駆体を前述の通り組立てると、前記上向き指掛片33が中央の折り目で折り曲げられ、2枚の屋根構成融着部19bの内方熱融着性シート19hの下部間に位置して外部には露出せず、その上方は2枚の屋根構成融着部19bの内方熱融着性シート19hの上部が融着しシールされている液体用パック容器(図10参照)が得られる。
この液体用パック容器でも、注ぎ口形成のためには、屋根構成融着部19bと折り曲げ面本体17a間に形成される空間に指を入れて、融着されている折り曲げ融着部19a間及び屋根構成融着部19b間の融着を解除する。前記上向き指掛片33と屋根構成融着部19bが互いに融着していないため、この状態で、上向き指掛片33が屋根構成融着部19bから離れ、非融着空間が自然に形成される。この非融着空間に指を入れ、押し広げることにより容易に注ぎ口を形成できる。
2面の折り曲げ融着部19aの内の1面の内面側には、アルミ箔などの耐融着性薄片35が、接着剤などを使用して接着されている。この耐融着性薄片35は組立て時に所定箇所に保持されていれば良く、通常の接着強度は不要である。前記耐融着性薄片35は、折り曲げ融着部19aや屋根構成融着部19bを構成する熱融着性シートよりも低融着性であれば任意の材料が使用できる。
この液体用パック容器に注ぎ口を形成するためには、先行実施例と同じように、屋根構成融着部19bと折り曲げ面本体17a間に形成される空間に指を入れて、融着されている折り曲げ融着部19a間及び屋根構成融着部19b間の融着を解除する。このとき耐融着性薄片35が存在して前記両融着部19a、19bが互いに融着していないため、前記融着解除のみで、折り曲げ融着部19aが屋根構成融着部19bから離れる。前記耐融着性薄片35は強く接着されていないため、簡単に剥すことができ、容易に注ぎ口を形成できる。
Claims (15)
- 基体の内面側に熱融着性シートを積層して構成した有底角筒状の容器本体の上縁開口部を構成する4面のうち、対向する2面の折り曲げ面の上下長を他の対向する屋根構成面の上下長より短くなるようにした液体用パック容器前駆体において、前記2面の折り曲げ面の少なくとも1面の上縁の熱融着性シートの一部及び/又は前記折り曲げ面の上縁に対応する屋根構成面の熱融着性シートの一部を除去したことを特徴とする屋根形液体用パック容器前駆体。
- 基体の内面側に熱融着性シートを積層して構成した有底角筒状の容器本体の上縁開口部を構成する4面のうち、対向する2面の折り曲げ面の上下長を他の対向する屋根構成面の上下長より短くなるようにした液体用パック容器前駆体において、前記折り曲げ面の2面の少なくとも1面の上縁の熱融着性シートの一部及び/又は前記折り曲げ面の上縁に対応する屋根構成面の熱融着性シートの一部を変質させたことを特徴とする屋根形液体用パック容器前駆体。
- 熱融着性シートの除去又は変質部分が、折り曲げ面の融着部の上下長の一部である請求項1又は2記載の屋根形液体用パック容器前駆体。
- 基体の内面側に熱融着性シートを積層して構成した有底角筒状の容器本体の上縁開口部を構成する4面のうち、対向する2面の折り曲げ面の上下長が他の対向する屋根構成面の上下長より短くなるようにした屋根形液体用パック容器前駆体において、前記2面の折り曲げ面の少なくとも1面の上縁の前記基体に上向き指掛片を形成したことを特徴とする屋根形液体用パック容器前駆体。
- 基体の内面側に熱融着性シートを積層して構成した有底角筒状の容器本体の上縁開口部を構成する4面のうち、対向する2面の折り曲げ面の上下長が他の対向する屋根構成面の上下長より短くなるようにし、前記2面の折り曲げ面を折り込み、他の対向する屋根構成面を斜め内方に折り曲げかつ熱融着して屋根形に成形した液体用パック容器において、前記2面の折り曲げ面の少なくとも1面の上縁の熱融着性シートの一部及び/又は前記折り曲げ面の上縁に対応する屋根構成面の熱融着性シートの一部を除去したことを特徴とする屋根形液体用パック容器。
- 基体の内面側に熱融着性シートを積層して構成した有底角筒状の容器本体の上縁開口部を構成する4面のうち、対向する2面の折り曲げ面の上下長が他の対向する屋根構成面の上下長より短くなるようにし、前記2面の折り曲げ面を折り込み、他の対向する屋根構成面を斜め内方に折り曲げかつ熱融着して屋根形に成形した液体用パック容器において、前記2面の折り曲げ面の少なくとも1面の上縁の熱融着性シートの一部及び/又は前記折り曲げ面の上縁に対応する屋根構成面の熱融着性シートの一部を変質させたことを特徴とする屋根形液体用パック容器。
- 基体の内面側に熱融着性シートを積層して構成した有底角筒状の容器本体の上縁開口部を構成する4面のうち、対向する2面の折り曲げ面の上下長が他の対向する屋根構成面の上下長より短くなるようにし、前記2面の折り曲げ面を折り込み、他の対向する屋根構成面を斜め内方に折り曲げかつ熱融着して屋根形に成形した液体用パック容器において、前記2面の折り曲げ面の少なくとも1面の上縁の前記基体に上向き指掛片を形成したことを特徴とする屋根形液体用パック容器。
- 基体の内面側に熱融着性シートを積層して構成した有底角筒状の容器本体の上縁開口部を構成する4面のうち、対向する2面の折り曲げ面の上下長が他の対向する屋根構成面の上下長より短くなるようにし、前記2面の折り曲げ面を折り込み、他の対向する屋根構成面を斜め内方に折り曲げかつ熱融着して屋根形に成形した液体用パック容器において、前記2面の折り曲げ面の少なくとも1面の上縁と対応する前記屋根構成面の間に耐融着性薄片を設けたことを特徴とする屋根形液体用パック容器。
- 基体の内面側に接着性シートを積層して構成した有底角筒状の容器本体の上縁開口部を構成する4面のうち、対向する2面の折り曲げ面の上下長を他の対向する屋根構成面の上下長より短くなるようにした液体用パック容器前駆体において、前記2面の折り曲げ面の少なくとも1面の上縁の接着性シート表面及び/又は前記折り曲げ面の上縁に対応する屋根構成面の接着シート表面の接着剤量を減少させたことを特徴とする屋根形液体用パック容器前駆体。
- 基体の内面側に接着性シートを積層して構成した有底角筒状の容器本体の上縁開口部を構成する4面のうち、対向する2面の折り曲げ面の上下長を他の対向する屋根構成面の上下長より短くなるようにした液体用パック容器前駆体において、前記2面の折り曲げ面の少なくとも1面の上縁の接着性シートの一部及び/又は前記折り曲げ面の上縁に対応する屋根構成面の接着シートの一部を変質させたことを特徴とする屋根形液体用パック容器前駆体。
- 基体の内面側に接着性シートを積層して構成した有底角筒状の容器本体の上縁開口部を構成する4面のうち、対向する2面の折り曲げ面の上下長を他の対向する屋根構成面の上下長より短くなるようにした液体用パック容器前駆体において、前記2面の折り曲げ面の少なくとも1面の上縁の前記基体に上向き指掛片を形成したことを特徴とする屋根形液体用パック容器前駆体。
- 基体の内面側に接着性シートを積層して構成した有底角筒状の容器本体の上縁開口部を構成する4面のうち、対向する2面の折り曲げ面の上下長が他の対向する屋根構成面の上下長より短くなるようにし、前記2面の折り曲げ面を折り込み、他の対向する屋根構成面を斜め内方に折り曲げかつ接着して屋根形に成形した液体用パック容器において、前記2面の折り曲げ面の少なくとも1面の上縁の接着性シート表面及び/又は前記折り曲げ面の上縁に対応する屋根構成面の接着シート表面の接着剤量を減少させたことを特徴とする屋根形液体用パック容器。
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