JP2008193734A - 媒体透かし判別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体における透かしの位置がずれている場合であっても、透かしの位置を確実に特定することができ、また、透かしが見え難い場合であっても、透かしの位置を確実に判別することができるようにして、媒体の品質が低くても、高い精度で透かしの真偽判別を行うことができ、偽造券、変造券に対する判別セキュリティを向上させることができ、高い精度で真正な媒体と不正な媒体とを識別して媒体の真偽を判別することができ、偽造媒体を適切に排除することができるようにする。
【解決手段】媒体11のイメージデータから透かし画像を含む領域を切り出す画像情報取得部12と、前記領域に含まれる透かし画像の特徴値を抽出する画像特徴値抽出部と、前記特徴値を判定情報と比較して透かしの有無を判定する判定部とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、媒体透かし判別装置に関するものである。
従来、銀行、信用金庫、郵便局、消費者金融会社等の金融機関の支店等に配設されたATM(Automatic Teller Machine:現金自動預払機)、CD(Cash Dispenser:現金自動支払機)等の自動取引装置や両替機、また、商店や路上に配設された自動販売機等には、紙幣等の有価証券の真偽を判別するための媒体真偽判別装置が配設されている。該媒体真偽判別装置が紙幣等の媒体の真偽を判別することによって、偽造紙幣等の不正な媒体を排除することができる。そして、種々の多様な媒体の真偽を判別することができる媒体真偽判別装置に関する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この場合、紙幣等の媒体が有する透かしを利用して媒体の真偽を判別するために、透かし領域における画素の濃淡に基づいて媒体の真偽を判別するようになっている。
特開2001−101473号公報
しかしながら、前記従来の媒体真偽判別装置においては、透かしの位置がずれていたり、透かしが見え難かったりする場合には、透かし領域における画素の濃淡の差に基づいて媒体の真偽を判別することが困難であった。一般に、外国の紙幣は、印刷や紙の品質が比較的低く、透かしの位置が本来の位置からずれている場合がある。そのため、媒体が外国の紙幣である場合、透かし領域における画素の濃淡に基づいて媒体の真偽を判別しようとしても、透かしの位置を特定することができないので、高い精度で真偽を判別することができなくなってしまう。また、印刷や紙の品質が比較的低いと、透かしが見え難い場合がある。この場合も、同様に、透かし領域における画素の濃淡に基づいて媒体の真偽を判別しようとしても、高い精度で真偽を判別することができなくなってしまう。
本発明は、前記従来の問題点を解決して、媒体における透かしの位置がずれている場合であっても、透かしの位置を確実に特定することができ、また、透かしが見え難い場合であっても、透かしの位置を確実に判別することができるようにして、媒体の品質が低くても、高い精度で透かしの真偽判別を行うことができ、偽造券、変造券に対する判別セキュリティを向上させることができ、高い精度で真正な媒体と不正な媒体とを識別して媒体の真偽を判別することができ、偽造媒体を適切に排除することができる媒体透かし判別装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の媒体透かし判別装置においては、媒体のイメージデータから透かし画像を含む領域を切り出す画像情報取得部と、前記領域に含まれる透かし画像の特徴値を抽出する画像特徴値抽出部と、前記特徴値を判定情報と比較して透かしの有無を判定する判定部とを有する。
本発明の他の媒体透かし判別装置においては、さらに、前記特徴値は前記領域に含まれる画素の分散値であり、前記判定情報は前記分散値の閾(しきい)値である。
本発明の更に他の媒体透かし判別装置においては、さらに、前記判定部は、前記分散値が前記閾値以上である場合には前記媒体に透かしがあると判定し、前記分散値が前記閾値未満である場合には前記媒体に透かしがないと判定する。
本発明によれば、媒体における透かしの位置がずれている場合であっても、透かしの位置を確実に特定することができ、また、透かしが見え難い場合であっても、透かしの位置を確実に特定することができる。そのため、媒体の品質が低くても、高い精度で透かしの真偽判別を行うことができ、偽造券、変造券に対する判別セキュリティを向上させることができ、高い精度で真正な媒体と不正な媒体とを識別して媒体の真偽を判別することができ、偽造媒体を適切に排除することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における媒体透かし判別装置の機能構成を示すブロック図である。
図において、10は本実施の形態における媒体透かし判別装置であり、自動販売機、両替機、ゲーム機等の装置に配設され、媒体11の真偽を判別するための媒体真偽判別装置等に使用される。ここで、前記媒体11は、真偽を判定するための透かしとしての透かし画像を有するものであり、例えば、紙幣であるが、透かし画像を有するものであれば、ビール券、ギフト券、商品券等の金券、トラベラーズチェック、小切手、株券等の有価証券、入場券等の施設利用券であってもよく、いかなる種類のものであってもよい。
ここで、前記媒体11が紙幣である場合について説明する。この場合、前記媒体真偽判別装置は、透かし画像に基づいて、前記媒体11の真偽を判別することができるものであるが、複数種類の媒体11の真偽を判別することができるものであることが望ましい。例えば、該媒体11が我が国の紙幣である場合、千円札、二千円札、五千円札及び一万円札の四種類の金種の紙幣について、真偽を判別することができることが望ましい。さらに、前記媒体真偽判別装置は、外国の紙幣の真偽を判別することができるものであることが望ましい。
そして、前記媒体真偽判別装置は、自動取引装置のように媒体としての紙幣を受領する装置における紙幣の搬送経路や紙幣の取り扱い装置に配設され、受領した紙幣の真偽を判別する。なお、前記紙幣を受領する装置は、一般的には、銀行、信用金庫、郵便局等の金融機関の支店等の営業店や、コンビニエンスストア、スーパーマーケット等の商店の店舗に配設されているATM、CD等の自動取引装置であるが、紙幣を受領するための装置であれば、鉄道、バス等の交通機関の券売機、飲料、タバコ等の自動販売機、両替機、ゲーム機等、いかなる装置であってもよい。本実施の形態においては、前記紙幣を受領する装置が自動取引装置である場合について説明する。そして、前記紙幣を受領する装置は、媒体真偽判別装置が真券と判別した紙幣を真正な紙幣として取り扱い、媒体真偽判別装置が真券と判別しなかった紙幣を偽造紙幣のような不正な紙幣として排除する。
本実施の形態において、前記媒体透かし判別装置10は、CPU、MPU等の演算手段、磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶手段、通信インターフェイス等を有し、特に、媒体11が有する透かし画像の透過イメージを読み取って透かし画像の位置を特定するものである。なお、本実施の形態においては、位置が特定された透かし画像の特徴によって媒体11の真偽を判別する点の構成及び動作については、説明を省略する。ここで、前記媒体透かし判別装置10は、機能の観点から画像情報取得部12、画像二値化部13、位置ずれ特徴値算出部14、座標情報格納部15及び位置ずれ補正判定部16を有する。
そして、前記画像情報取得部12は、図示されない媒体画像取得装置から出力された媒体11のデジタルイメージデータを取得する。前記媒体画像取得装置は、例えば、LED(Light Emitting Diode)等の光源、レンズ、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像手段、信号増幅手段、A/D変換手段等を備える。そして、光源の発する光を媒体11に照射し、透過光をレンズによって縮小して撮像手段に結像させる。該撮像手段は、結像された媒体11の透過イメージを光電変換し、アナログイメージデータとしての透過画像信号を出力する。さらに、該透過画像信号は、信号増幅手段によって増幅され、A/D変換手段によって、例えば、8〔bit〕のデジタル信号に変換され、デジタルイメージデータとして出力される。なお、該デジタルイメージデータは、画像を構成する各画素(ピクセル)が、例えば、256階調の輝度を有するデータである。そして、前記画像情報取得部12は、前記媒体画像取得装置から取得した媒体11のデジタルイメージデータから、透かし画像を含む領域の画像としての透かし領域画像を切り出すようになっている。なお、透かし画像の傾きは補正されているものとする。
また、前記画像二値化部13は、画像情報取得部12が切り出した透かし領域画像に含まれる透かし画像に対して二値化を行い、透かし領域画像の二値画像を作成する。具体的には、所定の階調を閾値とする二値化処理を実行して、前記透かし領域画像を前記閾値を基準として二値化し、黒の画素と白の画素とに二分する。
そして、前記位置ずれ特徴値算出部14は、前記透かし画像の二値画像と前記座標情報格納部15に格納されている透かし画像の辞書データとを使用して、透かし領域画像に含まれる透かし画像の位置ずれを示す特徴値を算出する。この場合、前記辞書データは、基準となる透かし画像の輪郭線画像を構成する画素の座標データである。そして、前記位置ずれ特徴値算出部14は、前記透かし画像の二値画像の上に基準となる透かし画像の輪郭線画像を重ねながら、該輪郭線画像を移動させる。この場合、該輪郭線画像は、例えば、前記透かし画像の二値画像の上を走査するように移動させられる。そして、前記位置ずれ特徴値算出部14は、前記輪郭線画像の移動途中における各位置において、前記透かし画像の二値画像と輪郭線画像との一致率を算出し、該一致率を前記特徴値として前記座標情報格納部15に格納する。なお、前記一致率とともに、前記輪郭線画像の移動途中における各位置を示す座標データも、前記一致率と対応付けて格納される。
そして、前記位置ずれ補正判定部16は、前記座標情報格納部15に格納された特徴値としての一致率に基づいて前記透かし画像の位置を特定する。この場合、一致率が最も高くなる前記輪郭線画像の位置を、前記透かし画像の位置とする。これにより、媒体11の透かしの位置ずれがどの程度であるのかを判定することができる。
次に、前記構成の媒体透かし判別装置10の動作について説明する。
図2は本発明の第1の実施の形態における媒体透かし判別装置が使用する画像を示す図である。
まず、媒体11が自動取引装置、自動販売機、両替機、ゲーム機等の装置における媒体の搬送経路に挿入され、搬送装置に搬送されて、媒体画像取得装置の位置に到達すると、該媒体画像取得装置は、撮像手段によって媒体11のアナログイメージデータを取得し、該アナログイメージデータをA/D変換して、デジタルイメージデータとして出力する。この場合、該デジタルイメージデータは、図2(a)に示されるようになっており、画像を構成する各画素が、例えば、256階調の輝度を有する。この場合、輝度が0であると最も暗いことを示し、輝度が255であると最も明るいことを示している。なお、図2(a)において、20は媒体11の全体を示す画像であり、21は透かし画像である。
続いて、前記画像情報取得部12は、前記媒体画像取得装置から取得した媒体11のデジタルイメージデータから、図2(b)に示されるように、透かし画像21を含む透かし領域画像26を切り出す。続いて、前記画像二値化部13は、画像情報取得部12が切り出した透かし領域画像26に含まれる透かし画像21に対して二値化を行い、図2(c)に示されるような透かし領域画像26の二値画像24を作成する。二値化の基準となる閾値は、固定された固定値であってもよいし、適宜変更可能な可変値であってもよい。そして、輝度が前記閾値未満の画素を黒画素とし、輝度が前記閾値以上の画素を白画素とする。これにより、図2(c)に示されるように、黒画素部分22及び白画素部分23から成る透かし画像の二値画像21aが作成される。
続いて、前記位置ずれ特徴値算出部14は、前記画像二値化部13が作成した透かし画像の二値画像21aと、座標情報格納部15に格納されている透かし画像の辞書データとを使用して、前記透かし画像21の位置ずれを示す特徴値を算出する。ここで、前記座標情報格納部15に格納されている透かし画像の辞書データは、図2(d)に示されるような基準となる透かし画像の輪郭線画像25を構成する画素の座標データである。そして、前記位置ずれ特徴値算出部14は、前記透かし画像の二値画像21aの上に前記輪郭線画像25を重ねながら、該輪郭線画像25を移動させる。この場合、前記位置ずれ特徴値算出部14は、前記輪郭線画像25を透かし領域画像の二値画像24の上を走査するように移動させる。例えば、前記輪郭線画像25を透かし領域画像の二値画像24の一番上における左端の位置から右方向に水平に移動させる。そして、前記輪郭線画像25が透かし領域画像の二値画像24の右端に到達すると、前記輪郭線画像25の位置を一段下げて、再び透かし領域画像の二値画像24の左端の一番上から一段下がった位置から右方向に水平に移動させる。以降、同様の動作を繰り返して行い、前記輪郭線画像25が透かし領域画像の二値画像24の一番下の位置における右端に到達すると、動作を停止する。
そして、前記位置ずれ特徴値算出部14は、前記輪郭線画像25が透かし領域画像の二値画像24の上を移動している途中における各位置において、前記輪郭線画像25と透かし画像の二値画像21aとの一致率を算出する。該一致率は、前記輪郭線画像25を構成する画素の座標と、透かし画像の二値画像21aにおける黒画素部分22を構成する画素の座標とが一致する率である。すなわち、前記一致率は、前記輪郭線画像25を構成する画素のうちで、前記黒画素部分22を構成する画素と互いに重なり合った画素の数をカウントし、該画素数を前記輪郭線画像25を構成する画素の総数で除した値である。
続いて、前記位置ずれ特徴値算出部14は、算出した前記一致率を特徴値として前記座標情報格納部15に格納する。前記一致率とともに、前記輪郭線画像25の移動途中における各位置を示す座標データも、前記一致率と対応付けて格納される。この場合、前記座標データは、前記輪郭線画像25における所定の部位、例えば、前記輪郭線画像25の重心点の位置を示す座標データである。
続いて、前記位置ずれ補正判定部16は、前記座標情報格納部15に格納された特徴値としての一致率に基づいて前記透かし画像21の位置を特定する。この場合、前記座標情報格納部15に格納された一致率の中で最も高い一致率に対応する輪郭線画像25の位置を前記透かし画像21の位置として特定する。これにより、媒体11における透かしの位置ずれがどの程度であるのかを判定することができる。すなわち、透かしの位置が本来の位置からどの程度ずれているのかを把握することができる。そのため、以降の処理、例えば、透かしの真偽を判別する処理において、適切に処理を行うことができる。例えば、前記透かしの形状、色等に基づいて媒体11の真偽を判別するために前記透かし画像21を取得したりする際に、どの程度の位置ずれ補正を行うべきかを決定することができる。なお、透かしの真偽を判別する処理のような、以降の処理についての説明は省略する。
また、前記位置ずれ補正判定部16は、前記最も高い一致率に基づいて、透かしの真偽を判別することもできる。すなわち、前記最も高い一致率が所定の数値未満である場合、透かし画像の二値画像21aが本来の形状を有していないと考えることができるので、前記透かしが偽物であると判別することができる。
このように、本実施の形態においては、透かしの特徴的な部分である輪郭を用いて透かしの位置ずれを判定するようになっている。そのため、以降の処理において、高い精度で透かしの真偽を判別することが可能となる。さらに、透かしの位置ずれを判定する情報として最も効果的な特徴である輪郭を用いて透かしの位置を特定するので、透かしの位置を特定するための処理速度を向上させることができる。
なお、本実施の形態においては、黒画素部分22を構成する画素との一致率に基づいて透かしの真偽を判別する動作について説明したが、白画素部分23を構成する画素との一致率に基づいて透かしの真偽を判別することもできるし、黒画素部分22を構成する画素及び白画素部分23を構成する画素との一致率に基づいて透かしの真偽を判別することもできる。さらに、一致の対象として輪郭線画像25を使用した場合について説明したが、輪郭線画像25以外のものを使用することもできる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
図3は本発明の第2の実施の形態における媒体透かし判別装置の機能構成を示すブロック図である。
本実施の形態において、媒体透かし判別装置10は透かしの有無を判定するようになっている。なお、媒体11における透かしの位置は、前記第1の実施の形態において、特定されているものとする。そして、前記媒体透かし判別装置10は、機能の観点から、図3に示されるように、画像情報取得部12、画像特徴値抽出部33、判定部34及び判定情報格納部35を有する。
ここで、前記画像特徴値抽出部33は、画像情報取得部12が切り出した透かし領域画像に含まれる透かし画像の特徴値の抽出を行う。本実施の形態における特徴値は、透かし領域画像における各画素の輝度の分散を示す分散値である。この場合、前記画像特徴値抽出部33は、前記透かし領域画像に含まれる画素の輝度の分散値を算出する。そして、前記判定部34は、前記画像特徴値抽出部33が抽出した特徴値を判定情報格納部35に格納されている判定情報と比較し、透かしの有無を判定する。ここで、前記判定情報はあらかじめ設定された閾値であり、前記判定部34は、前記画像特徴値抽出部33が算出した分散値を判定情報格納部35に格納されている閾値と比較し、透かしの有無を判定する。この場合、前記分散値が閾値以上であれば透かしがあると判定し、前記分散値が閾値未満であれば透かしがないと判定して判定結果を出力する。そのため、前記判定部34の判定結果によって、媒体11の真偽を判別することができる。
次に、本実施の形態における媒体透かし判別装置10の動作について説明する。
図4は本発明の第2の実施の形態における媒体透かし判別装置が使用する画像を示す第1の図、図5は本発明の第2の実施の形態における透かし領域画像に含まれる画素の輝度のヒストグラムを示す第1の図、図6は本発明の第2の実施の形態における媒体透かし判別装置が使用する画像を示す第2の図、図7は本発明の第2の実施の形態における透かし領域画像に含まれる画素の輝度のヒストグラムを示す第2の図である。図5及び7においては、縦軸に個数を、横軸に輝度を採ってある。
まず、媒体11が透かしを有する場合について説明する。この場合、前記媒体11が自動取引装置、自動販売機、両替機、ゲーム機等の装置における媒体の搬送経路に挿入され、搬送装置に搬送されて、媒体画像取得装置の位置に到達すると、該媒体画像取得装置は、撮像手段によって媒体11のアナログイメージデータを取得し、該アナログイメージデータをA/D変換して、デジタルイメージデータとして出力する。この場合、該デジタルイメージデータは、図4(a)に示されるように、媒体11の全体を示す画像20の中に透かし画像21を含むものとなっていて、画像を構成する各画素が、例えば、256階調の輝度を有する。この場合、輝度が0であると最も暗いことを示し、輝度が255であると最も明るいことを示している。
続いて、前記画像情報取得部12は、前記媒体画像取得装置から取得した媒体11のデジタルイメージデータから、図4(b)に示されるように、透かし画像21を含む透かし領域画像26を切り出す。なお、媒体11における透かしの位置が特定されているので、前記画像情報取得部12は、前記透かし領域画像26を確実に切り出すことができる。
続いて、前記画像特徴値抽出部33は、画像情報取得部12が切り出した透かし領域画像26に含まれる画素の輝度の分散値を算出する。該分散値は次の式(1)によって算出される。
Figure 2008193734

ここで、Fは分散値、Wは透かし領域の幅、Hは透かし領域の高さ、Aveは透かし領域に含まれるすべての画素の平均輝度、及び、Pxlは透かし領域に含まれる各画素の輝度を示している。
前記式(1)に示されるように、前記画像情報取得部12は、まず、前記透かし領域画像26に含まれるすべての画素の平均輝度Aveを算出し、該平均輝度Aveと前記透かし領域画像26に含まれる各画素の輝度との差を二乗し、二乗した値を前記透かし領域画像26に含まれるすべての画素について加算して、分散値Fを算出する。
続いて、前記判定部34は、前記画像特徴値抽出部33が算出した分散値Fを判定情報格納部35に格納されている閾値と比較し、透かしの有無を判定する。ここで、媒体11が透かしを有する場合、すなわち、前記透かし領域画像26に透かし画像21が含まれている場合、該透かし画像21に含まれる画素の輝度は低く、それ以外の場所に含まれる画素の輝度は高いので、前記透かし領域画像26に含まれるすべての画素の輝度の分布を示すヒストグラムの形状は、図5に示されるように、幅が広く横に広がったものになる。すなわち、輝度分布が広くなる。そのため、媒体11が透かしを有する場合、画素の輝度の分散が大きく、前記分散値Fは大きくなる。したがって、前記判定部34は、前記分散値Fが判定情報格納部35に格納されている閾値以上であれば、媒体11に透かしがあると判定して判定結果を出力する。なお、前記閾値はあらかじめ設定されて、前記判定情報格納部35に格納されている。
次に、媒体11が透かしを有していない場合について説明する。この場合、前記媒体11のデジタルイメージデータは、図6(a)に示されるように、媒体11の全体を示す画像42の中に透かしのない部分の画像43を含むものとなっていて、画像を構成する各画素が、例えば、256階調の輝度を有する。
続いて、前記画像情報取得部12は、前記媒体画像取得装置から取得した媒体11のデジタルイメージデータから、図6(b)に示されるように、透かしのない部分の画像43を含む透かし領域画像45を切り出す。なお、媒体11における透かしの位置が特定されているので、前記透かし領域画像45は、媒体11が透かしを有していれば、必ず透かし画像を含む領域である。
続いて、前記画像特徴値抽出部33は、画像情報取得部12が切り出した透かし領域画像45に含まれる画素の輝度の分散値を前記式(1)によって算出する。該式(1)に示されるように、前記画像情報取得部12は、まず、前記透かし領域画像45に含まれるすべての画素の平均輝度Aveを算出し、該平均輝度Aveと前記透かし領域画像45に含まれる各画素の輝度との差を二乗し、二乗した値を前記透かし領域画像45に含まれるすべての画素について加算して、分散値Fを算出する。
続いて、前記判定部34は、前記画像特徴値抽出部33が算出した分散値Fを判定情報格納部35に格納されている閾値と比較し、透かしの有無を判定する。ここで、媒体11が透かしを有していない場合、すなわち、前記透かし領域画像45に透かし画像が含まれていない場合、前記透かし領域画像45に含まれる画素の輝度は一様であるので、前記透かし領域画像45に含まれるすべての画素の輝度の分布を示すヒストグラムの形状は、図7に示されるように、幅が狭く、尖(とが)ったものになる。すなわち、輝度分布が狭く、特定の輝度の値に集中する。そのため、媒体11が透かしを有していない場合、画素の輝度の分散が小さく、前記分散値Fは小さくなる。したがって、前記判定部34は、前記分散値Fが判定情報格納部35に格納されている閾値未満であれば、媒体11に透かしがないと判定して判定結果を出力する。
なお、媒体11の地の模様や色、また、透かしの模様や色によっては、前記透かし画像21に含まれる画素の輝度が高く、それ以外の場所に含まれる画素の輝度が低くなる場合もある。そして、媒体11が透かしを有していない場合のヒストグラムは、媒体11の地の模様や色、また、透かしの模様や色によっては、輝度の高い、すなわち、明るい方に位置したり、輝度の低い、すなわち、暗い方に位置したりすることがある。つまり、透かしの有無を判定する場合、ヒストグラムが明るい方に位置したり、暗い方に位置したりすることは重要でなく、ヒストグラムの形状が幅が広いものであるか幅が狭いものであるかが重要である。
このように、本実施の形態においては、透かし領域画像における各画素の輝度の分散を示す分散値を算出し、該分散値の大小に基づいて、媒体11における透かしの有無を判定するようになっている。そのため、高い精度で媒体11の真偽を判別することが可能となり、透かしを有していない媒体11を確実に見つけ出すことができる。
なお、本実施の形態においては、透かし領域画像45に含まれるすべての画素を対象として輝度の分散値を算出する場合について説明したが、より狭い領域に含まれる画素のみを対象とすることもできる。例えば、透かし画像21の輪郭ような特定の部位に存在する画素を中心とした縦横三個ずつの画素からなる3×3マトリクスの範囲の画素のみを対象としてもよいし、前記特定の部位に存在する画素及びその8近傍の画素のみを対象としてもよい。さらに、分散値と閾値との大小を比較して透かしの有無を判定する方法について説明したが、他の方法によって透かしの有無を判定することもできる。
また、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の第1の実施の形態における媒体透かし判別装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における媒体透かし判別装置が使用する画像を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における媒体透かし判別装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における媒体透かし判別装置が使用する画像を示す第1の図である。 本発明の第2の実施の形態における透かし領域画像に含まれる画素の輝度のヒストグラムを示す第1の図である。 本発明の第2の実施の形態における媒体透かし判別装置が使用する画像を示す第2の図である。 本発明の第2の実施の形態における透かし領域画像に含まれる画素の輝度のヒストグラムを示す第2の図である。
符号の説明
10 媒体透かし判別装置
11 媒体
12 画像情報取得部
13 画像二値化部
14 位置ずれ特徴値算出部
15 座標情報格納部
16 位置ずれ補正判定部
21 透かし画像
21a 透かし画像の二値画像
25 輪郭線画像
33 画像特徴値抽出部
34 判定部

Claims (3)

  1. (a)媒体のイメージデータから透かし画像を含む領域を切り出す画像情報取得部と、
    (b)前記領域に含まれる透かし画像の特徴値を抽出する画像特徴値抽出部と、
    (c)前記特徴値を判定情報と比較して透かしの有無を判定する判定部とを有することを特徴とする媒体透かし判別装置。
  2. 前記特徴値は前記領域に含まれる画素の分散値であり、前記判定情報は前記分散値の閾値である請求項1に記載の媒体透かし判別装置。
  3. 前記判定部は、前記分散値が前記閾値以上である場合には前記媒体に透かしがあると判定し、前記分散値が前記閾値未満である場合には前記媒体に透かしがないと判定する請求項2に記載の媒体透かし判別装置。
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