JP2008191199A - 体感型家庭電気設備模擬装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】家屋模型内に、照明灯、エアコン、洗濯機、冷蔵庫等の家電製品を縮小した家電製品模型1を設置し、各家電製品模型1にその作動状態を点灯明示するLED等の光源を取り付けた家屋電気設備模型2と、家電製品模型1の光源に電力を供給する電源部3と、家電製品模型1の光源を点灯、消灯させるスイッチ4を並列配置した操作パネル5と、家電製品模型1の電力を遮断する配線用遮断器6と、家電製品模型1の電気配線上で生じる漏電を遮断する漏電遮断器7とを備えた。
【選択図】図4
Description
更に、省エネに関する提案、CO2削減、太陽電池などの説明を、立体的な家屋模型により分かりやすく説明する教材もなかった。
電圧などの条件を実際の家電製品に必要な電力量を低減した数値データをデータベース(8)に格納し、家電製品ごとの消費電力の傾向を算出する演算処理部(9)を更に備えたものである。
前記配線用遮断器(6)、漏電遮断器(7)に、電流が流れて発熱して発光する炭素棒発光装置(20)を接線した。
前記家屋電気設備模型(2)の傍に、白熱電球(21)、省エネ型電球(22)、蛍光灯(23)を更に備えることが好ましい。
前記電源部(3)に太陽電池(12)を接続することができる。
図1は実施例1の体感型家庭電気設備模擬装置の家屋電気設備模型、電気エネルギー体感装置及び操作パネルを示す斜視図である。図2は体感型家庭電気設備模擬装置の電気系統配線図である。図3は体感型家庭電気設備模擬装置の操作パネルを2分割した状態の平面図である。
実施例1の体感型家庭電気設備模擬装置は、家屋模型内に、照明灯、エアコン、洗濯機、冷蔵庫等の家電製品を縮小・模擬した家電製品模型1を設置し、各家電製品模型1にその作動状態を点灯明示するLED等の光源を取り付けた家屋電気設備模型2と、家電製品模型1の光源に電力を供給する受電点となる電源部3と、各家電製品模型1の光源を点灯、消灯させるスイッチ4とメータを並列配置した操作パネル5を備えたものである。
体感型家庭電気設備模擬装置には、電圧などの条件を実際の家電製品に必要な電力量を低減した数値データをデータベース8に格納し、家電製品ごとの消費電力の増加により配線用遮断器6、漏電遮断器7を作動するかどうかを算出する演算処理部9と、それを制御する制御部10と、入力システム11を更に備えた。そこで、家電製品模型1ごとの消費電力量およびその電気料金の変化を確認させ、家電製品によって消費電力の大小と電気料金が大きくことなることを表示することができる。また、操作パネル5の各スイッチ4には、冷蔵庫、エアコンのような「自動運転」、食洗器、照明灯のような「一定運転」、テレビ、ビデオのような「待機電圧有り」の別を表示して電力の消費形態を認識できるようになっている。
電気エネルギー体感装置13は、家電製品模型1の電力を遮断する配線用遮断器6と、家電製品模型1の電気配線上で生じる漏電を遮断する漏電遮断器7、絶縁変圧器14、トライアック電流制限装置15等で構成される。この電気エネルギー体感装置13には、電線に過電流が流れて電線被覆を焼損し、又は銅電線の赤熱溶断を発生させる電線溶断実験線16を接線した。大地を模擬する電極シート短絡母線、架電母線、溶断リード線17の一端を、大地模擬用ステンレスシート18に接触させることで漏電を模擬する。大地模擬用ステンレスシート18には、ロックスイッチ19を設けている。このロックスイッチ19は、リード線17を溶断させる場合に、このリード線17が大地模擬用ステンレスシート18に落下して漏電遮断させないスイッチである。なお、配線用遮断器および漏電遮断器の電流容量については一例であり、この値に限定しない。
(1)電気エネルギー体感装置13を用いて、学生や見学者等の受講者に次のような体感をさせることができる。
a.短絡エネルギーの体感
電気エネルギー体感装置13を用いて、例えば30ATの配線用遮断器6で電力を供給した状態、即ちパイロットランプ24を点灯させた状態において短絡銅バーのような導体でリード線間を接触させて短絡させ、その短絡音、閃光、短絡臭を受講者に体験させることができる。なお、短絡状態は実験のたびに消滅させる。
例えば、3AT程度の配線用遮断器6で電力を供給した状態において短絡銅バーのような導体で溶断リード線17の負荷側の銅母線26で短絡継続させ、配線用遮断器6がトリップすることを確認させることができる。その後、試験用電線に触れさせ常温であることを確認させ、正常に電線保護ができていることを受講者に説明する。
カットモデルの一般形配線用遮断器6を使用して短絡を発生させ、動作状況を観察させる。トリップ直後に短絡を復帰し、配線用遮断器6を再投入させ直後でも投入可能であることを確認させる。その後、このタイプの配線用遮断器6については、短絡電流による電磁力を利用して遮断させる旨の説明を受講者に行う。
実習に先立ち、漏電遮断器7は電気回路から漏電が発生した場合に動作するもので通常の配線用遮断器6に漏電検出機能を付加したものである旨を解説する。また、漏電によりトリップした場合に通常の短絡によるトリップと判別するためのターゲットと試験用のスイッチがあることを解説し、テストボタンにより動作させ、ターゲットが動作することを受講者に説明する。
電気エネルギー体感装置13における白熱電球21を点灯させ、クランプメータ27により電球に流れる電流値を確認させるとともに電球に手を近づけさせ発熱していることを体験させる。このことから白熱電球21が点灯中には手を触れればやけどをする危険性があることを受講者に解説する。
a.各電気製品の消費電力および電気料金
操作パネル5のスイッチ4を操作し、各種の家電製品模型1を運転・停止させ、家電製品模型1ごとの消費電力量およびその電気料金の変化を確認させ、家電製品によって消費電力の大小と電気料金が大きくことなることを確認させ、省エネ(節約)の重要性を解説する。また、各回線および総合の電流計により電気の流れを受講者に解説する。
各家電製品模型1を運転させ、運転する家電製品模型1ごとに大気に排出するCO2が大きく異なり省エネにより地球温暖化を防止することに役立つことを受講者に解説する。
各回線の家電製品模型1を順次運転させて、回線に流れる電流が増えていくことを確認させる。そして、一定値を超過すると配線用遮断器6が動作して、その回線が停電することを確認させ、たくさんの家電製品模型1を同時に使用すれば停電することを解説する。例えばこの実習は各回線で行い、受講者に自由に電気器具を運転・停止させ体感させる。
待機電力がある家電製品模型1のコンセント(コンセント模擬スイッチ)を抜いた状態と抜かない状態で使用する電気量および電気料金が異なることを確認させ、コンセントを抜くことで省エネになることを受講者に解説する。
各回線ごとの家電製品模型1を複数運転(配線用遮断器6が動作するより少ない器具の運転)させ、各回線の配線用遮断器6は動作しないが総合の配線用遮断器(漏電遮断器7)が動作することを確認させる。この状態は、各回線ごとの負荷が少なくても運転する家電製品模型1の合計電力が一定値を超過すると大元の配線用遮断器(漏電遮断器7)が動作して家庭内が全停電することを受講者に解説する。
短絡故障させる家電製品模型1を受講者に知らせて模擬短絡を発生させ接続されている配線用遮断器6が動作し、再投入しても直ぐに遮断することを確認させる。次に模擬短絡させた家電製品模型1のスイッチ4を切り、再投入すれば投入可能であることを確認させる。この状況から配線用遮断器6が動作した場合、故障原因を除去しなければ電気を活かせないことを受講者に解説する。なお、補足として故障器具のスイッチを切っても故障が復帰しないケースもあり、コンセントを抜くほうが良いことを補足する。
短絡故障させる家電製品模型1を受講者に知らせず、模擬短絡を発生させて受講者に故障器具を発見させる。その後、探査方法の一例として、全ての家電製品模型1のスイッチ4を切り、1台ごとスイッチ4を入れ、配線用遮断器6を入れて状況を確認し、異常がなければ配線用遮断器6を切り、次の器具にうつり故障器具を探査する方法を紹介する。配線用遮断器6を入れたまま器具を運転(実際はコンセントを挿入することになる)することは、短絡故障の場合、火花が出て危険な旨を受講者に解説する。
地絡故障させる電気器具を受講者に知らせて模擬地絡を発生させ接続されている配線用遮断器6が動作するのではなく、大元の漏電遮断器7(配線用遮断器)が動作して家庭内が全停電し、再投入しても直ぐに遮断することを確認させる。なお、漏電により大元の漏電遮断器7(配線用遮断器)が動作した場合、ターゲットが動作して短絡故障と地絡故障の判別ができるようになっていることを解説する。次に模擬地絡させた家電製品模型1のスイッチ4を切り、再投入すれば投入可能であることを確認させる。この状況から大元の漏電遮断器7(配線用遮断器)が動作した場合、短絡故障の場合と同様に故障原因を除去しなければ電気を活かせず、短絡故障か地絡故障かを判別することが大切であることを受講者に解説する。
地絡故障させる家電製品模型1を受講者に知らせず、模擬地絡を発生させて受講者に故障器具を発見させる。短絡故障の探査方法を解説しており、ある程度の探査ができるため、少し状況を見ておき難しい様子であれば、一例として以下の方法を受講者に紹介する。
一度、各回線の配線用遮断器6を全て切り、元電源の漏電遮断器7(配線用遮断器)を投入する。続いて各回線の配線用遮断器6を順番に投入して漏電遮断器7(配線用遮断器)の動作を確認する。(漏電遮断器7が動作しなければ、その回線には故障器具が無いため、その回線の配線用遮断器6は、その後に切っておく)順番に操作していくと漏電遮断器7(配線用遮断器)が動作するので動作した回線に故障器具があることがわかる。次に個別の故障器具を特定する方法は、短絡故障の場合と同様の方法で故障器具を見つけ出す。
故障させる家電製品模型1を受講者に知らせず、家電製品模型1ではなく電気配線に短絡故障又は地絡故障を発生させ、受講者に探査させる。少し状況を見ておき、時間を見て次の解説を行う。
全ての電気器具を停止しても配線用遮断器(漏電遮断器7)が動作する場合、家電製品模型1の故障ではなく天井裏や壁の中にある電気配線で短絡や地絡が発生していることを解説する。この場合の対応として故障が発生している回線の配線用遮断器6を切った状態で電気屋さんに連絡して修理してもらう必要があることを受講者に解説する。
故障探査実習の仕上げとして、数例の故障を発生させ、受講者に故障探査をしてもらう。
短絡故障時の配線用遮断器6動作時間と過負荷時の配線用遮断器6動作時間の違いを見させ、短絡故障は短時間で動作し、過負荷時には、配線用遮断器6の動作電流を少し超過した状態では動作までに時間を要することを確認させる。このことから配線用遮断器6を入れても直ぐに動作する場合は、短絡故障で動作までに時間を要する場合は過負荷である可能性が高いことを受講者に解説する。
小学校低学年の教材として利用するときは、例えば、電気エネルギー体感装置13による電気の短絡実験により電気エネルギーを体感する。家庭電気設備模擬装置を使用して使用する電気器具により具体的な電気料金を知ることで省エネルギーの大切さを理解する。また、同装置によりたくさんの電気器具を同時に使用することで停電することを実験により理解することができる。
2 家屋電気設備模型
3 電源部
4 スイッチ
5 操作パネル
6 配線用遮断器
7 漏電遮断器
8 データベース
9 演算処理部
12 太陽電池
16 電線溶断実験線
20 炭素棒発光装置
21 白熱電球
22 省エネ型電球
23 蛍光灯
Claims (6)
- 家屋模型内に、照明灯、エアコン、洗濯機、冷蔵庫等の家電製品を縮小・模擬した家電製品模型(1)を設置し、各家電製品模型(1)にその作動状態を点灯明示するLED等の光源を取り付けた家屋電気設備模型(2)と、
前記家電製品模型(1)の光源に電力を供給する電源部(3)と、
前記家電製品模型(1)の光源を点灯、消灯させるスイッチ(4)を並列配置した操作パネル(5)と、
前記家電製品模型(1)の電力を遮断する配線用遮断器(6)と、
前記家電製品模型(1)の電気配線上で生じる漏電を遮断する漏電遮断器(7)と、を備えた、ことを特徴とする体感型家庭電気設備模擬装置。 - 電圧などの条件を実際の家電製品に必要な電力量を低減した数値データをデータベース(8)に格納し、家電製品ごとの消費電力の傾向を算出する演算処理部(9)を更に備えた、ことを特徴とする請求項1の体感型家庭電気設備模擬装置。
- 前記配線用遮断器(6)、漏電遮断器(7)に、電線に過電流が流れて電線被覆を焼損し、又は銅電線の赤熱溶断を発生させる電線溶断実験線(16)を接線した、ことを特徴とする請求項1の体感型家庭電気設備模擬装置。
- 前記配線用遮断器(6)、漏電遮断器(7)に、電線に過電流が流れて発熱したときに、発光する炭素棒発光装置(20)を接線した、ことを特徴とする請求項1の体感型家庭電気設備模擬装置。
- 前記家屋電気設備模型(2)の傍に、白熱電球(21)、省エネ型電球(22)、蛍光灯(23)を更に、ことを特徴とする請求項1の体感型家庭電気設備模擬装置。
- 前記電源部(3)に太陽電池(12)を接続した、ことを特徴とする請求項1の体感型家庭電気設備模擬装置。
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