JP2000149654A - 住宅の照明器具及び設備に関する体験学習方法 - Google Patents

住宅の照明器具及び設備に関する体験学習方法

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JP2000149654A
JP2000149654A JP10326224A JP32622498A JP2000149654A JP 2000149654 A JP2000149654 A JP 2000149654A JP 10326224 A JP10326224 A JP 10326224A JP 32622498 A JP32622498 A JP 32622498A JP 2000149654 A JP2000149654 A JP 2000149654A
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lighting
corner
equipment
experience
hot water
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JP10326224A
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Shinya Ogakura
眞也 小鹿倉
Takeki Hirose
雄樹 広瀬
Nobuyuki Wada
伸之 和田
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Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
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  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 学習者が各種照明器具による照明効果の相違
等を学習したり、各種給湯器具による給湯能力の相違等
を学習できる住宅の照明器具及び設備に関する体験学習
方法を提供すること。 【解決手段】 多数の照明器具A乃至Eが配置されて住
宅の照明器具について学習するための照明器具コーナK
1と、給湯器具31乃至33や便器、配管の設備が設置
されこれらの設備について学習するための設備コーナK
2とを学習者が順次廻りながら、住宅の照明器具及び設
備について体験学習する住宅の照明器具及び設備に関す
る体験学習方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅の各種照明器
具や給湯器具及び便器等の各種設備を任意に見て廻りな
がら体験的に学習する住宅の照明器具及び設備に関する
体験学習方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅の照明器具は形式及び光源の
種類とも多様化しつつある。形式の面では、図17に示
すように、天井に取り付ける比較的大型の照明器具であ
るシーリングライトA、天井に埋込み式に設ける比較的
小型の照明器具であるダウンライトB、天井から棒状の
吊下げ部材cを介して吊り下げるペンダントライトC、
壁に固定するブラケットD、壁や床等に光の照射方向可
変に取り付けるスポットライトE、床やテーブル上に配
置するスタンドF等に分類され、各形式毎に好適な使用
位置や使用目的等が異なるものである。
【0003】また、光源の種類としては、主として蛍光
ランプと白熱ランプとに分類されるが、蛍光ランプは色
温度等に基づいてさらに電球色の蛍光ランプと昼白色の
蛍光ランプ等に細分類され、白熱ランプも封入するガス
の種類等によりハロゲンランプ、クリプトンランプ等に
細分類され、各光源毎に照明光の性質が異なる。
【0004】一方、給湯器具も熱源としてガスを用いる
もの、電気を用いるもの等があり、例えば、ガス給湯器
具についても給湯能力(号数)の異なる多種のものが提
供されている。また、水洗便器の形式も、サイホン式、
洗い落し式等、断面構造等の異なる種々の形式のものが
あり、浴槽やシャワーの形式も多様化している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ユーザは上
記シーリングライトAやダウンライトB等の形式の異な
る照明器具を、各々住宅内のどのような場所に用いるの
が好適か、或いは、蛍光ランプや白熱ランプ等の光源の
種類によって照明効果がどのように異なるか等について
の知識が乏しいため、住宅の建築時等に照明器具を選択
を適切に行うことが困難な問題があった。一方、建築会
社の営業担当者等も、上記のような知識が必ずしも豊富
でないため、ユーザに適切な助言を行えない場合もあっ
た。
【0006】同様に、給湯器具や便器、浴槽等の設備に
関する知識も、ユーザ、建築会社の担当者とも不十分で
あるため、住宅の建築時等にこれらの設備の選択を誤
り、建築後等に種々の不便を生じることも多いものであ
った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記した課題
を解決し、各種照明器具や給湯器具、便器等の設備の設
けられた体験施設を学習者が廻りながら照明器具や設備
について体験的に学習できる住宅の照明器具及び設備に
関する体験学習方法の提供を目的としている。
【0008】そのため、請求項1に係る住宅の照明器具
及び設備に関する体験学習方法は、多数の照明器具が配
置されて住宅の照明器具について学習するための照明器
具コーナと、給湯器具や便器、配管等の設備が設置され
これらの設備について学習するための設備コーナとを学
習者が任意に廻りながら、住宅の照明器具及び設備につ
いて体験学習することを特徴とするものである。ここ
で、「任意に」とは、学習者が上記各コーナの全てを廻
ってもよく、一部のコーナのみを廻っても差し支えない
ことを意味する。
【0009】請求項2に係る住宅の照明器具及び設備に
関する体験学習方法は、請求項1の方法において、上記
照明器具コーナには、形式または光源の種類の異なる多
数の照明器具が配置された照明体験ルームが設けられて
いることを特徴としている。
【0010】請求項3に係る住宅の照明器具及び設備に
関する体験学習方法は、請求項1の方法において、上記
照明器具コーナには、光源の光量を連続的に変化させる
ことにより、明るさを連続的に変化させることのできる
明るさ可変ルームが設けられていることを特徴とするも
のである。
【0011】請求項4に係る住宅の照明器具及び設備に
関する体験学習方法は、請求項1の方法において、上記
設備コーナには、給湯能力の異なる複数の給湯器具と、
各給湯器具に配管を介して接続された複数の蛇口とが設
けられていることを特徴とするものである。
【0012】請求項5に係る住宅の照明器具及び設備に
関する体験学習方法は、請求項1の方法において、上記
設備コーナには、形式の異なる複数の便器の断面模型が
配置されていることを特徴とするものである。
【0013】請求項6に係る住宅の照明器具及び設備に
関する体験学習方法は、請求項1の方法において、上記
設備コーナには、さらに、形式の異なる複数の浴槽やシ
ャワーが配置されていることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基いて説明する。図1に示すように、この実施の形態
に係る学習施設は、例えば、同一の建物の同じフロアに
3つのコーナ、つまり、照明器具について学習するため
の照明器具コーナK1と、給湯器具や便器、配管等につ
いて学習するための第1の設備コーナK2と、浴槽やシ
ャワーについて学習するための第2の設備コーナK3に
分割されて設けられている。
【0015】照明器具コーナK1には、第1及び第2の
照明体験ルーム1、2と、その間に配置された明るさ可
変ルーム3とが設けられている。図2及び第3に示すよ
うに、第1の照明体験ルーム1の前部にはステージ4が
設けられ、このステージ4上には人形5、椅子6、テー
ブルクロス7で覆われた不図示のテーブル等が配置され
ている。また、ステージ4の後方は、図示しない椅子等
が配置されて学習者が着座する客席部8とされている。
【0016】そして、この第1の照明体験ルーム1に
は、2つのシーリングライトA1、A2、多数のダウン
ライトB(図中○印で表示)、多数のスポットライトE
(図中△印で表示)、多数の蛍光ランプG1、G2等の
照明器具が配置されている。これらの照明器具は主とし
て、天井10に配置されているが、図3から明らかなよ
うに、一部のスポットライトE1、E2、E3等は壁1
1や床12にも配置されている。
【0017】この第1の照明体験ルーム1は、主とし
て、照明器具の光源の種類によって照明効果がどのよう
に相違するかを学習するための部屋である。そのため、
例えば、シーリングライトA1の光源としては電球色の
蛍光ランプが、A2の光源としては昼白色の蛍光ランプ
が使用されている。同様に、蛍光ランプも、例えば、電
球色の蛍光ランプG1と、昼白色の蛍光ランプG2とが
交互に配置されている。
【0018】また、各々多数設けられているダウンライ
トBやスポットライトEの光源としても、ハロゲンラン
プ、ネオジウムランプ、クリプトンランプ等の各種白熱
ランプと、電球色、昼白色、昼光色等の各種蛍光ランプ
とが種々織り混ぜて使用されている。さらに、ステージ
4の上部中央の3つのスポットライトE4乃至E6に
は、各々色の3原色のフィルタ、つまり、赤色、緑色、
青色のフィルタが取り付けられている。
【0019】上記の構成において、学習者が客席部8に
着席し、講師が図示しない操作パネルを操作することに
より、各種照明器具を点灯または消灯させ、光源の種類
や光の照射方向等により照明効果がいかに相違するかを
学習させることができる。例えば、電球色の蛍光ランプ
を用いたシーリングライトA1や電球色の蛍光ランプG
1と、昼白色の蛍光ランプを用いたシーリングライトA
2や昼白色の蛍光ランプG2とを交互に点灯させること
により、学習者は電球色の蛍光ランプと昼白色の蛍光ラ
ンプとの照明効果の差を体験できる。
【0020】一般に、電球色の蛍光ランプ(色温度30
00K(K=ケルビン)程度)より昼白色の蛍光ランプ
(色温度5000K程度)の方を明るく感じる場合が多
いが、高齢者等は昼白色の蛍光ランプを眩しく感じる場
合もある。従って、学習者は、家族の年齢構成等をも考
慮して、蛍光ランプの種類を選択する必要があることを
学習することができる。
【0021】さらに、学習者は蛍光ランプとして、上記
の電球色、昼白色のものの他に、温白色(色温度350
0K程度)、白色(色温度4200K程度)、昼光色
(色温度6500K程度)等の各種のものがあること
や、通常の蛍光ランプ以外に、いわゆるインバータ式の
蛍光ランプ(商用電源周波数(50/60Hz)を整流
した後、数10kHz程度の高周波数の交流に変換し、
ランプを点灯させるもの)があり、通常の蛍光ランプと
インバータ式の蛍光ランプとを比較すると、消費電力が
同じでもインバータ式の蛍光ランプの方が明るく、ちら
つきが少ないこと等を実際に照明光を比較しながら学習
できる。
【0022】また、例えば、光源が各種白熱ランプであ
るダウンライトBや、光源が各種蛍光ランプであるダウ
ンライトBを同時に点灯させることにより、学習者に各
種白熱ランプと各種蛍光ランプとの照明効果の差を体験
させることができる。例えば、クリプトンランプでステ
ージ4の左側を照明し、ネオジウムランプでステージ4
の右側を照明して比較すると、クリプトンランプは白い
物が黄ばんで見える傾向があるが、ネオジウムランプは
黄ばみもなく、赤色や緑色が鮮やかに見える傾向がある
ことが分かる。
【0023】また、例えば、クリプトンランプと電球色
の蛍光ランプを比較すると、電球色の蛍光ランプは演色
性がやや劣っていることが分かる。ここで、演色性と
は、照明した物の色の見え方であって、演色性が良好な
場合、照明した物の色がそのランプの色みと同じ色みの
自然光の下で見た場合と近い色になる。さらに、クリプ
トンランプ等の白熱ランプと昼白色の蛍光ランプとを比
較すると、赤みの色は白熱ランプの方がきれいである
が、白や青、緑は昼白色の蛍光ランプの方がきれいであ
ることが分かる。このように、各種ランプの照明効果を
比較することにより、学習者は自らが照明器具の選択す
る場合の参考に供することができる。
【0024】第1の照明体験ルーム1では、さらに、照
明光の照射方向によって照明効果がどのように異なるか
についても学習できる。例えば、図3のスポットライト
E1で人形5を斜め上方から照明した場合と、スポット
ライトE2で人形5を斜め下方から照明した場合とを比
較すると、一般に斜め上方からの照明の場合、程よい立
体感が強調されて美しく、かつ表情が優しく見える傾向
がある。一方、斜め下方からの照明は、目新しい効果を
得るための演出としては好適であるが、怖い表情となり
易く、表情を正しく見せるには適していないことが分か
る。
【0025】また、3原色のフィルタを取り付けたスポ
ットライトE4乃至E6の単独または同時に点灯するこ
とにより、異なる2色または3色の光を混合した場合、
どのような色の光となるかを学習することができる。
【0026】次に、第2の照明体験ルーム2につき説明
する。図4に示すように、第2の照明体験ルーム2は、
右側部分が住宅のリビングルームLを模して構成される
一方その左側部分がダイニングルームMを模して構成さ
れている。リビングルームLには、ソファ13、14や
その間のテーブル15等が配置されるとともに、ダイニ
ングルームMには食卓16や椅子17等が配置されてい
る。また、リビングルームLには疑似窓18が設けられ
ている。
【0027】そして、この第2の照明体験ルーム2に
は、複数のシーリングライトA3乃至A5、第1のダウ
ンライト群Bs1や第2のダウンライト群Bs2等を含
む多数のダウンライトB、ペンダントライトC、複数の
ブラケットD、複数のスポットライトE、複数のスタン
ドF、各複数の電球色及び昼白色の蛍光ランプG1、G
2、屋外で採光した太陽光を光ファイバ等で伝送して第
2の照明体験ルーム2内に照射する複数の照射部H等が
配置されている。なお、第1のダウンライト群Bs1を
構成する4つのダウンライトB1乃至B4、第2のダウ
ンライト群Bs2を構成する3つのダウンライトB5乃
至B7は、各々光源の種類(昼白色、電球色の各種蛍光
ランプ、クリプトンランプ等の各種白熱ランプ等)が異
なる。
【0028】上記の構成において、第2の照明体験ルー
ム2内の任意の複数の照明器具を組み合わせて点灯させ
ることにより、学習者は照明器具の種類によってリビン
グルームLやダイニングルームM部屋の雰囲気がどのよ
うに異なるから体験できる。図5は、照明器具の一つの
組合せ例であって、図中ハッチングを付した照明器具の
み、つまり、4つのダウンライトB3、ペンダントライ
トC、ブラケットD、スポットライトE及びスタンドF
を点灯させた場合を示す。
【0029】この場合、ダウンライトB3による照明を
ベースとし、ブラケットDによる装飾効果を得、スポッ
トライトEでリビングルームLに中心感を与え、スタン
ドFによる低い位置からの間接光で落ち着きと安らぎ感
を醸し出し、全体としてクラシックな雰囲気を与えるこ
とができる。
【0030】次に、図6の組合せ例では、4つのダウン
ライトB3に加えて、シーリングライトA3、ペンダン
トライトC等を点灯させたもので、シーリングライトA
3を主照明、ダウンライトB3を補助照明として、部屋
全体が穏やかな明かりに包まれ、だんらんが楽しめる雰
囲気を醸し出している。このように、種々の組合せで照
明器具を点灯させてみることにより、学習者が自らの好
みの組合せを選択することができる。
【0031】ここで、各形式の照明器具の特徴を簡単に
説明すると、シーリングライトA(図17参照)は、薄
型で視線を遮らないため、部屋全体を広く見せることが
でき、ダウンライト2は天井面に凹凸ができないので、
空間を広く見せることができる。また、ペンダントライ
トCは視線に入り易く、周辺の明るさを上げて、食事や
簡単な視作業に必要な明るさを得るのに適しており、ブ
ラケットDは単調な壁にリズムを与えることができる。
【0032】さらに、スポットライトEは方向性のある
光であるから、照明物に陰影を与えて、立体的に見せる
ことができ、スタンドFは住み手一人一人に必要な明る
さが容易に得られるものである。学習者は各形式の照明
器具を点灯してみることにより、上記のような各形式の
照明器具毎の特徴を知ることができる。
【0033】次に、明るさ可変ルーム3につき説明す
る。図7及び図8に示すように、明るさ可変ルーム3
は、例えば、和室として構成され、その天井20には各
々電球色の蛍光ランプと昼白色の蛍光ランプを光源とす
る2つのシーリングライトA6、A7が配置されるとと
もに、2つのスポットライトEが支持部20aに沿って
移動自在に取り付けられている。また、天井20に貼り
渡した透明樹脂等からなる透明板20bの上方には、複
数の電球色の蛍光ランプG1と複数の昼白色の蛍光ラン
プG2とが交互に配置されている。
【0034】上記各照明器具は、不図示のコントローラ
に接続され、後述の操作パネル28の操作に基づいて、
各照明器具の光源の光量、言い換えれば、明るさ可変ル
ーム3の明るさを、例えば、最大限10000ルクス程
度の範囲内で連続的に変化させられるようになってい
る。明るさ可変ルーム3の壁部22には、3つの照度計
23乃至25、照度センサ26、視力検査表27及び操
作パネル28が設けられている。
【0035】照度計23には、屋外側に設けた不図示の
照度センサで検出される屋外の照度が表示され、照度計
24には照度センサ26で検出される壁部22の照度が
表示されるとともに、照度計25には不図示の照度セン
サで検出される床面上の照度が表示されるようになって
いる。
【0036】上記の構成において、学習者が明るさ可変
ルーム3の床(畳)上に着座し、講師が操作パネル28
を操作することにより、種々の体験学習を行える。例え
ば、暗順応を学習する場合、明るさ可変ルーム3を十分
に明るくしておき、この状態から各照明器具の光量を急
激に低下させて室内を暗くすると、学習者は当初は室内
の物が全く見えないが、時間の経過とともに暗い環境に
徐々に順応し、室内の物が少しずつ見えてくる暗順応を
体験できる。係る体験に基づき、例えば、屋外との間で
明るさの差がある玄関の照明は土間からオン・オフでき
るようにするのが好ましいこと、夜間における室内と廊
下との明るさの差は少なくすることが必要なこと等を学
習できる。
【0037】また、逆に明るさ可変ルーム3内を暗くし
た状態から、各照明器具の光量を急激に上昇させて明る
くすると、学習者はまぶしさにより、瞬間的に室内のも
のが見えなくなるが、やがて明るさに順応する明順応を
体験できる。そして、明順応に要する時間は暗順応に要
する時間より遙に短いことも学習できる。
【0038】さらに、明るさ可変ルーム3では、明るさ
を徐々に変化させながら、各種作業に必要な明るさ、例
えば、室内を歩行するのに支障のない明るさ(通常、3
0乃至75ルクス程度)、新聞読みや長時間の読書に必
要な明るさ(通常、500乃至1000ルクス程度)、
裁縫や手芸等の細かい視作業に必要な明るさ(通常、7
50乃至2000ルクス程度)等が各々どの程度である
かを学習できる。
【0039】また、学習者は、照度と実際に感じる明る
さとの関係、例えば、照度を10倍にした時に実際に明
るさが10倍になったように感じられるか等も確認でき
る。通常、実際に感じる明るさの変化は、照度の変化よ
りかなり小さくなる傾向がある。なお、種々の明るさに
おける視力の検査に視力検査表27等を利用できる。
【0040】次に、第1の設備コーナC2につき説明す
る。図9に示すように、第1の設備コーナC2には、給
湯器具の能力を体験的に学習するための給湯器具コーナ
29が設けられている。すなわち、給湯器具コーナ29
には、壁面30上に給湯能力(号数)の異なる3つのガ
ス給湯器31乃至33が配置されるとともに、壁面30
の裏側に図示しない電気温水器が配置されている。な
お、ガス給湯器31乃至33を壁面30上に配置する代
わりに、それらの模型を壁面30上に配置し、実際のガ
ス給湯器は壁面30の裏側に配置するようにしてもよ
い。
【0041】ガス給湯器31乃至33としては、例え
ば、各々号数が16号、24号、32号のものが使用さ
れる。ここで、ガス給湯器の号数とは、元(加熱前)の
水温より25℃温度を上昇させた温水を毎分1リットル
供給できる能力を「1号」としており、例えば、「16
号」であれば、元の水温より25℃温度の高い温水を毎
分16リットル供給できることになる。また、電気温水
器としては、例えば、容量(貯湯量)500リットル程
度のものが使用される。
【0042】壁面30の下方には流し34、洗面台35
及び浴槽36の3箇所の給湯部が配置され、各給湯部に
各々蛇口34a乃至36aが設けられている。そして、
上記3つのガス給湯器31乃至33及び上記電気温水器
と、流し34、洗面台35及び浴槽36の各蛇口34a
乃至36aとが、各々長さの異なる不図示の2系統の配
管、例えば、配管長5mと15mの配管で接続され、所
望の配管を通して給湯できるようになっている。なお、
上記各蛇口34a乃至36aは図示しない給水源と接続
され、各蛇口から給水も可能とされている。
【0043】流し34の側部には操作パネル37が設け
られ、この操作パネル37により上記4種類の給湯器具
中のいずれを使用するかの選択と配管(5m、15m)
の選択とを行えるようになっている。また、壁面30上
には、各蛇口蛇口34a乃至36aに対応して、流量を
表示する流量表示部38と温度を表示する温度表示部3
9とが設けられている。また、壁面30には、各々複数
のランプを線状に配列してなり、配管長5mの配管によ
る給湯時に点灯する短配管表示部41と、配管長15m
の配管による給湯時に点灯する長配管表示部42とが設
けられている。
【0044】上記の構成において、例えば、3つのガス
給湯器31乃至33の給湯能力を比較する場合、例え
ば、操作パネル37で、まず、16号のガス給湯器31
と5mの配管とを選択した後、所望の蛇口で給湯操作す
ると、流し34、洗面台35または浴槽36で給湯する
ことができる。学習者は、この16号のガス給湯器31
では、1箇所のみで給湯するには支障はないが、2箇所
以上、例えば、流し34と浴槽36等で同時に給湯する
と、温水の量が不足しがちなことを学習できる。
【0045】次に、24号のガス給湯器32を選択し、
給湯すると、2箇所給湯では特に問題がないが、3箇所
で同時に給湯する場合、個々の給湯部での温水の量が不
足しがちなことを理解できる。一方、32号のガス給湯
器33の場合、3箇所同時給湯でも給湯能力に問題のな
いことが分かる。さらに、電気温水器を用いた場合、容
量(例えば、500リットル)の範囲内であれば、給湯
能力に特に問題のないことを学習できる。また、学習者
は5m配管と15m配管とを切り換えることにより、配
管長により給湯開始までの待ち時間がどの程度異なるか
も体験できる。
【0046】第1の設備コーナC2には、さらに、水洗
便器の形式や配管等について学習する便器・配管コーナ
43が設けられている。すなわち、図10に示すよう
に、便器・配管コーナ43には、形式の異なる複数種の
便器の断面模型44、45が展示されている。
【0047】各断面模型44、45は、便器を中央の垂
直面で切断した片側のみからなり、断面模型44はサイ
ホンゼット式の便器の模型、断面模型45はサイホンボ
ルテックス式の便器の模型である。なお、図示しない
が、これ以外にサイホン式、洗い落し式等の各種便器の
断面模型を展示できる。学習者はこれらの断面模型4
4、45等から各種便器の内部構造等を学習できる。
【0048】また、図11に示すように、便器・配管コ
ーナ43には、例えば、上記サイホンゼット式の便器の
下部及び配管を透明材で形成した透明模型46が設けら
れていて、この透明模型46内に疑似汚物47を挿入し
た上で、実際に水洗することが可能とされている。学習
者は、透明模型46及び疑似汚物47を用いて、汚物が
便器から排出される様子を観察することができる。
【0049】図12に示すように、便器・配管コーナ4
3には、さらに、水平板48上の支持部48aに螺合し
たねじ軸49の回転に伴って勾配(傾斜角度)が可変な
横引き配管50が設けられている。すなわち、この横引
き配管50の一端部(図示せず)は高さ一定に保持さ
れ、ねじ軸49の接続された他端部の高さが可変とされ
ている。学習者は、この配管50の一端部の開口から疑
似汚物47を挿入し、勾配を変更しながら、横引き配管
50を通して疑似汚物47を排出させることにより、ど
の程度の勾配(通常、1/100程度)が排水性、排出
性の点で好適であるかを実験できるようになっている。
【0050】また、図13に示すように、便器・配管コ
ーナ43には、同一の支持部51上に、例えば、2つの
洗面台52、53が設けられるとともに、洗面台52、
53の下方に透明材からなる排水用の配管54、55が
設けられている。配管54には、S字形のSトラップ5
4aが形成される一方、配管55にはS字を2つ重ねた
2重Sトラップ55aが形成されている。
【0051】上記の各トラップ54a、55aは下水管
からの悪臭の侵入等を防止するためのものであるが、一
方でトラップ54a、55aにより洗面台52、53か
らの排水を流れが悪くなる場合もある。学習者は洗面台
52、53で蛇口52a、53aから各々水を流してみ
ることにより、Sトラップ54aと2重Sトラップ55
aの排水性を比較することができ、Sトラップ54aは
排水性に特に問題はないが、2重Sトラップ55aは排
水性が悪くなりがちなことを確認できる。
【0052】なお、図示しないが、上記のSトラップ5
4aと2重Sトラップ55a以外に、略P字形をなすP
トラップの配管を展示してもよい。また、図示しない
が、いわゆるウォーターハンマ、つまり、給水、給湯用
の蛇口を急激に閉じた時に配管内の圧力が急上昇して水
撃音が発生する問題に対する対処方法について学習する
ために、ウォーターハンマの防止器を付けた配管と、こ
の防止器を付けない配管とを並列配置して、上記防止器
を付けた場合と付けない場合とで、上記水撃音の大きさ
がどの程度異なるかを実験できるようにしてもよい。
【0053】便器・配管コーナ43には、図14に示す
ように、さらに、サイホンボルテックス式、サイホンゼ
ット式等の形式の異なる複数の便器56、57(排水機
能付)が設けられるとともに、各便器56、57毎に騒
音レベル検出・表示装置58が設置されている。学習者
は各便器56、57で実際に排水してみて、洗浄による
騒音や、洗浄後の給水時の騒音が何デシベル程度である
かを確認できる。洗浄音については、各種形式の便器の
中で、通常、サイホンボルテックス式の便器56が最も
低くなる。
【0054】図15に示すように、第1の設備コーナC
2にはクリーナコーナ58が設けられている。このクリ
ーナコーナ58には、セントラルクリーナの模型60
と、通常のクリーナ61(掃除機)とが配置されてい
る。ここで、セントラルクリーナとは、住宅の屋外側ま
たは屋内の押入れ内等に吸引部としてのクリーナ本体を
設けるとともに、このクリーナ本体に通じる配管を住宅
の壁内に配設し、該配管に連通する差込み口を各部屋毎
等に設けて、持ち運び可能なゴミの吸込み器具が接続さ
れたホースの端部を上記差込み口に差し込むことにより
清掃が可能な装置であり、通常のクリーナ61に比べ
て、吸引力が強い、吸引後の排気を屋外へ排出できるの
で、屋内が排気により汚染されない等の利点がある。
【0055】上記セントラルクリーナの模型60は、透
明板62とその後方に所定の前後間隔を隔てて設けられ
た壁体63との間の空間(住宅の壁に見立てたもの)内
に透明配管64を配置するとともに、透明板62に上記
透明配管64に連通する複数の差込み口65を設け、持
ち運び可能な吸込み器具66に接続されたホース67の
端部を差込み口65に差し込んで使用するものである。
透明配管64の一端は、吸引部としてのクリーナ本体6
8に接続されている。
【0056】学習者は、セントラルクリーナの模型60
と通常のクリーナ61とを用いて、ビーズ等からなる疑
似ゴミ70を吸引してみることにより、セントラルクリ
ーナの吸引力が通常のクリーナ61より強いこと等を体
験でき、また、模型60の透明配管64内を疑似ゴミ7
0が搬送される様子等を観察することができる。
【0057】次に、図16に第2の設備コーナC3を示
す。この第2の設備コーナC3は学習者が体験的に入浴
したり、シャワーを浴びることのできる施設であって、
ビデオ等により浴槽やシャワーの形式等について学習し
たり更衣を行う学習・更衣ルーム71と、各々浴槽Qの
配置された複数の浴室Rと、複数のシャワーブースSの
設けられた入浴・シャワー体験ルーム72からなり、学
習者は入浴・シャワー体験ルーム72内で実際に各種形
式の浴槽Qで入浴したり、各種シャワーブースSでシャ
ワーを浴びることができるようになっている。
【0058】また、入浴・シャワー体験ルーム72内に
は、床仕上げ材比較コーナ73が設けられている。この
床仕上げ材比較コーナ73には、タイル、天然石、繊維
強化プラスチック等、材質の異なる複数種の浴室床仕上
げ材73aが配置され、学習者で実際に各種浴室床仕上
げ材73aに足や手で触れてみることにより、滑り具合
等を比較できるようになっている。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の住宅の照明器具及び設備に関する体験学習方法は、多
数の照明器具が配置されて住宅の照明器具について学習
するための照明器具コーナと、給湯器具や各種配管類、
便器等の設備が設置されこれらの設備について学習する
ための設備コーナとを学習者が任意に廻りながら、住宅
の照明器具及び設備について体験学習するものであるか
ら、学習者はこれらの体験学習を通して各種照明器具や
設備に関する知識を得ることができ、これに基づいて、
例えば、住宅の建築時に照明器具や各種設備を的確に選
択することができる利点がある。
【0060】請求項2に係る住宅の照明器具及び設備に
関する体験学習方法は、請求項1の方法において、上記
照明器具コーナには、形式または光源の種類の異なる多
数の照明器具が配置された照明体験ルームが設けられた
ものであるから、係る照明体験ルーム内で各種照明器具
を順次点灯してみることにより、照明器具の形式や光源
の種類による照明効果の相違を学習することができ、係
る体験に基づいて、例えば、住宅の建築時等における照
明器具の選択を的確に行えるようになる。
【0061】請求項3に係る住宅の照明器具及び設備に
関する体験学習方法は、請求項1の方法において、上記
照明器具コーナには、光源の光量を連続的に変化させる
ことにより、明るさを連続的に変化させることのできる
明るさ可変ルームが設けられたものであるから、係る明
るさ可変ルーム内で明るさを変化させることにより、学
習者が、いわゆる、明順応や暗順応を体験したり、実際
の数値(照度等)で表される明るさと、感覚的に感じ取
る明るさとがどの程度一致しているか等を学習すること
ができ、係る学習内容を住宅の建築時の照明設計等に活
用できる。
【0062】請求項4に係る住宅の照明器具及び設備に
関する体験学習方法は、請求項1の方法において、上記
設備コーナには、給湯能力の異なる複数の給湯器具と、
各給湯器具に配管を介して接続された複数の蛇口とが設
けられたものであるから、学習者は各給湯器具から順次
給湯させ、複数の蛇口で同時に給湯した場合に給湯能力
が不足しないかどうか等を確認することにより、どの程
度の給湯能力の給湯器具を選択すれば自ら必要と考える
需要を満たすことができるか等について学習することが
できる。
【0063】請求項5に係る住宅の照明器具及び設備に
関する体験学習方法は、請求項1の方法において、上記
設備コーナには、形式の異なる複数の便器の断面模型が
配置されたものであるから、各形式の便器によって、便
器の使用後の汚物の洗浄、排出経路がどのように異なる
か等を学習し、自らが便器を選択する際の参考に供する
ことができる。
【0064】請求項6に係る住宅の照明器具及び設備に
関する体験学習方法は、請求項1の方法において、上記
設備コーナには、さらに、形式の異なる複数の浴槽やシ
ャワーが配置されているものであるから、学習者はこれ
らの浴槽やシャワーを見学したり、実際に使用してみる
ことにより、個々の浴槽やシャワーの特徴を把握するこ
とができ、住宅の建築時等に係る知識を活用して浴槽や
シャワーを的確に選択できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る学習施設を示す概略
平面図。
【図2】上記学習施設中の第1の照明体験ルームを示す
概略平面図。
【図3】上記第1の照明体験ルーム内のステージ周辺を
示す概略斜視図。
【図4】上記学習施設中の第2の照明体験ルームを示す
概略平面図。
【図5】上記第2の照明体験ルームにおける照明器具の
点灯例を示す概略平面図。
【図6】上記第2の照明体験ルームにおける照明器具の
他の点灯例を示す概略平面図。
【図7】上記学習施設中の明るさ可変ルームを示す概略
平面図。
【図8】上記明るさ可変ルーム内を示す概略斜視図。
【図9】上記学習施設中の給湯器具コーナを示す概略斜
視図。
【図10】上記学習施設中の便器・配管コーナに設けら
れる便器の断面模型を示す概略正面図。
【図11】上記便器・配管コーナに設けられる便器の透
明模型を示す概略正面図。
【図12】上記便器・配管コーナに設けられる勾配の調
整可能な配管を示す概略正面図。
【図13】上記便器・配管コーナに設けられる配管のト
ラップを示す概略正面図。
【図14】上記便器・配管コーナに設けられる便器と騒
音レベル検出・表示装置とを示す概略斜視図。
【図15】上記学習施設中のクリーナコーナを示す概略
斜視図。
【図16】上記学習に設けられる入浴・シャワー体験ル
ームを示す概略平面図。
【図17】住宅内に配置される各種形式の照明器具を説
明する説明図。
【符号の説明】
A シーリングライト(照明器具) B ダウンライト(照明器具) C ぺンダントライト(照明器具) D ブラケット(照明器具) E スポットライト(照明器具) F スタンド(照明器具) K1 照明器具コーナ K2 第1の設備コーナ K3 第2の設備コーナ Q 浴槽 S シャワーブース 1 第1の照明体験ルーム 2 第2の照明体験ルーム 3 明るさ可変ルーム 31乃至33 ガス給湯器(給湯器具) 34a乃至36a 蛇口 44、45 便器の断面模型
フロントページの続き (72)発明者 和田 伸之 大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハ ウス株式会社内 Fターム(参考) 3K014 AA01 AA02 AA03 PF00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の照明器具が配置されて住宅の照明
    器具について学習するための照明器具コーナと、給湯器
    具や便器、配管の設備が設置されこれらの設備について
    学習するための設備コーナとを学習者が任意に廻りなが
    ら、住宅の照明器具及び設備について体験学習すること
    を特徴とする住宅の照明器具及び設備に関する体験学習
    方法。
  2. 【請求項2】 上記照明器具コーナには、形式または光
    源の種類の異なる多数の照明器具が配置された照明体験
    ルームが設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の住宅の照明器具及び設備に関する体験学習方法。
  3. 【請求項3】 上記照明器具コーナには、光源の光量を
    連続的に変化させることにより、室内の明るさを連続的
    に変化させることのできる明るさ可変ルームが設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の住宅の照明器具
    及び設備に関する体験学習方法。
  4. 【請求項4】 上記設備コーナには、給湯能力の異なる
    複数の給湯器具と、各給湯器具に配管を介して接続され
    た複数の蛇口とが設けられていることを特徴とする請求
    項1記載の住宅の照明器具及び設備に関する体験学習方
    法。
  5. 【請求項5】 上記設備コーナには、形式の異なる複数
    の便器の断面模型が配置されていることを特徴とする請
    求項1記載の住宅の照明器具及び設備に関する体験学習
    方法。
  6. 【請求項6】 上記設備コーナには、さらに、形式の異
    なる複数の浴槽やシャワーが配置されていることを特徴
    とする請求項1記載の住宅の設備に関する体験学習方
    法。
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