JP2008190400A - ベーン式油圧ポンプの故障検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧、油温の異常上昇を早期に検知し、未然に事故を回避できるベーン式油圧ポンプの故障検出装置の提供。
【解決手段】ベーン式油圧ポンプ(1)の特定個所(P1〜P4)に設けた油圧上昇検出手段(20)と警告発生手段(例えばブザー31及び/又は警告灯32)を有し、特定個所の油温が所定値以上になった場合に警告を発生するように構成されたことを特徴としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のパワーステアリングで用いられるベーン式油圧ポンプの故障検知技術に関する。
一般的に、自動車用パワーステアリング装置には、ベーン式油圧ポンプ(ベーンポンプ)が用いられている。図5は、ベーンポンプの回転軸に直交する要部断面を示しており、図6は同回転軸に沿った断面を示している。
図5、図6において、ベーンポンプ1は、ケーシング2と、軸受け部3と、ケーシング1内に固定して収容されたカムリング4と、ロータ5と、カムリング4の両端面を覆うサイドプレート6と、ロータシャフト7を有している。
ベーンポンプ1は、更に、ケーシング2の上方に、吸入口8と吐出口9と、図示は省略しているが、フローコントロールバルブ、プレッシャリリーフバルブを備えている。
カムリング4には楕円状の油室41が形成されており、その楕円状の油室41に内接するようにロータ5が回転自在に収容されている。ロータ5にはロータの外周面からロータの中心に向かって放射状に複数のベーン溝51が形成されており、その溝51内を複数のベーン10が油室41の内壁面に先端を接触させながら摺動している。
ところで、ベーンポンプ1では、主として作動油の管理不良に夜作動油の劣化や、コンタミ(異物混入)に起因して、摺動部(ロータ5とサイドプレート6間、ベーン10とサイドプレート6間、ベーン10とカムリング4間、軸受け部3のブッシュBとシャフト7間等)が潤滑不良となると、油圧、油温が上昇し、「焼き付き」や「カジリ」と言った故障が発生する。
「焼き付き」や「カジリ」が進行すると、内部リークの増大やオイルシールの損傷を招き、最悪の場合には、シャフト7の折損に至る恐れがある。係る事態が生じた場合には、自動車の操舵が困難となり、重大な事故を惹起する可能性がある。
ここで、車速、舵角に応じた吐出量を得ることの出来る可変容量型ポンプであって、吐出側における流量変動や流量低下を防止することが出来る可変容量形ポンプが開示されている(例えば特許文献1)。
しかし、吐出側における流量変動や流量低下の防止を目的とする特許文献1は、上述した問題を解消するものではない。
特開平7−243385号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、油圧、油温の異常上昇を早期に検知し、未然に事故を回避できるベーン式油圧ポンプの故障検出装置の提供を目的としている。
本発明の自動車のパワーステアリング用のベーン式油圧ポンプの故障検出装置は、ケーシング(2)と、軸受け部(3)と、ケーシング(2)内に固定して収容され楕円状の油室(41)が形成されたカムリング(4)と、ロータ外周面からロータの中心に向かって放射状に複数のベーン溝(51)が形成されたロータ(5)と、先端が前記油室の外周面に当接しつつ前記ベーン溝(51)を摺動する複数のベーン(10)と、前記カムリング(4)の両端面を覆うサイドプレート(6、6)とを有するベーン式油圧ポンプ(1)の故障検出装置において、ベーン式油圧ポンプ(1)の特定個所に設けた油圧上昇検出手段(20)と警告発生手段(例えばブザー31及び/又は警告灯32)を有し、特定個所の油温が所定値以上になった場合に警告を発生するように構成されたことを特徴としている(請求項1)。
また、本発明の自動車のパワーステアリング用のベーン式油圧ポンプの故障検出装置は、制御手段(コントロールユニット50)を有し、前記油圧上昇検出手段(20)は油温検知手段(例えば油温センサ)であり、制御手段(50)は特定個所の油温が所定値以上になった場合に、前記警告発生手段(ブザー31及び/又は警告灯32)に警告を発生させるように構成されている(請求項2)。
前記特定箇所は、サイドプレート(6、6)における油室(41)に面した側の近傍(P1)である(請求項3)。
前記特定箇所は、カムリング(4)における油室(41)に面した側の近傍(P2)である(請求項4)。
前記特定箇所は、軸受け部(3)におけるブッシュ(B)の半径方向外方(P3)である(請求項5)。
前記特定箇所は、ケーシング(2)におけるカムリング(4)との境界部近傍(P4)である(請求項6)。
上述する構成を具備する本発明のベーン式油圧ポンプの故障検出装置(100)によれば、ベーン式油圧ポンプ(1)の特定個所に設けた油圧上昇検出手段(油温センサ20)と警告発生手段(ブザー31及び/又は警告灯32)と制御手段(コントロールユニット50)を有し、制御手段(50)は、特定個所の油温が所定値以上になった場合に警告を発生するように構成されているので、作動液の管理不良による作動油の劣化や、コンタミ(異物混入)に起因する摺動部(例えば、ロータ5とサイドプレート6の間、ベーン10とサイドプレート6の間、ベーン10とカムリング4の間、ブッシュBとシャフト7の間等)の潤滑不良により、油圧、油温の上昇が発生しても、警告発生手段の作動により、大事に至る前に運転者に警告を与えることができる。
ここで、温度計測の特定箇所は、サイドプレート(6、6)における油室(41)に面した側の近傍(P1)、カムリング(4)の油室(41)に面した側の近傍(P2)、軸受け部(3)におけるブッシュ(B)の半径外方、ケーシング(2)におけるカムリング(4)との境界部近傍の何れかである。
或いは、油圧上昇検知手段が、油温が所定値以上で作動するタイプの温度検知型スイッチであれば、当該スイッチが、直接、警告発生手段(ブザー31及び/又は警告灯32)を作動させて、大事に至る前に運転者に警告を与えることができる。
以下、図1〜図4を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1〜図4において、図5、図6で示すのと同様な構成については、同様な符号を付して説明する。
図1〜図3は、本発明の第1実施形態を示している。
図1において、全体を符号100で示されるベーン式油圧ポンプの故障検出装置は、ベーン式油圧ポンプ(以下、ベーンポンプと言う)1と、ベーンポンプ1の特定個所に設けた複数(図1では1箇所のみが示されている)の油温センサ20と、制御手段であるコントロールユニット50と、警告発生手段である警報ブザー31及び警告灯32とで構成されている。
上述した「ベーンポンプ1の特定個所」(油温センサの設置箇所)は、図2において、サイドプレート6、6における油室41(図5を参照)に面した側の近傍P1、カムリング4の油室41に面した側の近傍P2、軸受け部3におけるブッシュBの半径外方P3、ケーシング2におけるカムリング4との境界部近傍P4の何れかである。
ここで、ベーンポンプ1の特定個所(油温センサの設置箇所)は、1ヶ所ノミであっても良いし、複数箇所であっても良い。
図3のフローチャートに基づいて、第1実施形態の故障検出に関する制御を説明する。
図3において、先ず、油温センサ20で、特定箇所の油温を検出する(ステップS1)。
次のステップS2では、コントロールユニット50は、油温センサ20の出力情報によって、検出温度(油温)が所定値(閾値)以上になったか否かを判断する。
特定箇所における油温が所定値以上となれば(ステップS2がYES)、警報ランプ32及び/又はブザー31を作動させて運転者に警告を与える(ステップS3)。
一方、特定箇所における油温が所定値未満であれば(ステップS2がNO)、警報ランプ32及び/又はブザー31を作動することなく(警報ランプ32及び/又はブザー31がOFF:ステップS4)、ステップS1に戻り、ステップS1以降を繰り返す。
第1実施形態によれば、特定個所(P1〜P4)の油温が所定値以上になった場合に警告を発生するように構成されているので、作動油の管理不良による作動油の劣化や、コンタミ(異物混入)に起因する摺動部分(ロータ5とサイドプレート6間、ベーン10とサイドプレート6間、ベーン10とカムリング4間、ブッシュBとシャフト7間)の潤滑不良により、油圧、油温の上昇が発生しても、大事に至る前に運転者に警告を与えることができる。
次に、図4を参照して、第2実施形態を説明する。
図4において、全体を符号101で示す故障検出装置101では、油温センサ20の代わりに、油温が所定値以上になった場合に作動する(通電する)温度感知型のスイッチ22を、特定箇所、すなわち、サイドプレート6、6における油室41(図5を参照)に面した側の近傍P1、カムリング4の油室41に面した側の近傍P2、軸受け部3におけるブッシュBの半径外方P3、ケーシング2におけるカムリング4との境界部近傍P4の何れかに設置している。
温度感知型のスイッチ22は、電源60と連通しており、電源60からの電流のブザー31及び警告ランプ32への供給を中継している。そして、特定箇所P1〜P4における油温が所定値以上になった場合には、電源60からの電流が、温度スイッチ22を経由して、ブザー31及び警告ランプ32へ供給され、ブザー31は吹鳴し、警告ランプ32は点灯或いは点滅するように構成されている。
したがって、作動油の管理不良による作動油の劣化や、コンタミ(異物混入)に起因する摺動部分(ロータ5とサイドプレート6間、ベーン10とサイドプレート6間、ベーン10とカムリング4間、ブッシュBとシャフト7間)の潤滑不良により、油圧、油温の上昇が発生した場合に、大事に至る前の段階で、運転者に警告を与えることができる。
なお、第2実施形態においては、コントロールユニット50を省略することが可能である。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない。
例えば、図示の実施形態では警告発生手段にブザー31を用いているが、音声発生手段を用いても良い。
本発明の第1実施形態の全体構成を示したブロック図。 本発明の実施形態における油温測定箇所を示すベーンポンプの断面図。 第1実施形態の故障検出方法を示したフローチャート。 本発明の第2実施形態の全体構成を示したブロック図。 ベーン式油圧ポンプの要部断面を示した正面図。 ベーン式油圧ポンプの横断面図。
符号の説明
1・・・ベーン式油圧ポンプ/ベーンポンプ
2・・・ケーシング
3・・・軸受け部
4・・・カムリング
5・・・ロータ
6・・・サイドプレート
7・・・ロータシャフト
8・・・吸入口
9・・・吐出口
10・・・ベーン
20・・・油温センサ
31・・・ブザー
32・・・警告灯
50・・・制御手段/コントロールユニット

Claims (6)

  1. ケーシングと、軸受け部と、ケーシング内に固定して収容され楕円状の油室が形成されたカムリングと、ロータ外周面からロータの中心に向かって放射状に複数のベーン溝が形成されたロータと、先端が前記油室の外周面に当接しつつ前記ベーン溝を摺動する複数のベーンと、前記カムリングの両端面を覆うサイドプレートとを有する自動車のパワーステアリング用のベーン式油圧ポンプの故障検出装置において、ベーン式油圧ポンプの特定個所に設けた油圧上昇検出手段と警告発生手段を有し、特定個所の油温が所定値以上になった場合に警告を発生するように構成されたことを特徴とするベーン式油圧ポンプの故障検出装置。
  2. 制御手段を有し、前記油圧上昇検出手段は油温検知手段であり、制御手段は特定個所の油温が所定値以上になった場合に、前記警告発生手段に警告を発生させるように構成された請求項1のベーン式油圧ポンプの故障検出装置。
  3. 前記特定箇所は、サイドプレートにおける油室に面した側の近傍である請求項1、請求項2の何れかベーン式油圧ポンプの故障検出装置。
  4. 前記特定箇所は、カムリングにおける油室に面した側の近傍である請求項1〜請求項3の何れかのベーン式油圧ポンプの故障検出装置。
  5. 前記特定箇所は、軸受け部におけるブッシュの半径方向外方である請求項1〜請求項4の何れかのベーン式油圧ポンプの故障検出装置。
  6. 前記特定箇所は、ケーシングにおけるカムリングとの境界部近傍である請求項1〜請求項5の何れかのベーン式油圧ポンプの故障検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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