JP2008185023A - 密閉型往復動圧縮機及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

密閉型往復動圧縮機及び冷凍サイクル装置 Download PDF

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Abstract

【課題】プロパン(R290)を用いても低騒音かつ高成績係数が可能な密閉型往復動圧縮機及び冷凍サイクル装置を提供する。
【解決手段】密閉型往復動圧縮機100の吸込孔115aの面積Ss(mm)及び上記圧縮室の圧縮した上記圧縮対象流体の排除容積Vcc(mm)との関係が0.0015≦(Ss/Vcc)<0.003に形成されている密閉型往復動圧縮機100と、密閉型往復動圧縮機100に接続された凝縮器200と、凝縮器200に接続された膨張装置300と、膨張装置300に接続された蒸発器400とで連結され構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、家庭用冷蔵庫等に用いられる密閉型往復動圧縮機、及び密閉型往復動圧縮機が組み込まれた冷凍サイクル装置に関し、特に騒音を低減できるものに関する。
家庭用冷蔵庫等の冷凍サイクル装置には密閉型往復動圧縮機が用いられている。しかし、密閉型往復動圧縮機の吐出流量を最適になるよう設計しても、形状が複雑であるため、設計通りにはならず吐出流量が目標流量に達しないことがあった。
このため、吐出流量が目標流量に達するように、吸込口の通路面積や、吐出口の通路面積等を設定している。このように設定した例として、密閉型往復動圧縮機の吸込孔の開口面積をシリンダ内の圧縮室の面積に対しての比が0.06〜0.08程度としたものがある。また、無潤滑コンプレッサにおいては、吸込孔の面積を、シリンダ内の圧縮室の面積に対して0.04〜0.12とし、吐出バルブの総リフト面積を、前記圧縮室の面積に対して0.02〜0.10と設定したもの等がある(例えば特許文献1参照)。
また、以前はフロンが主に冷凍サイクル装置の冷媒として使用されていたが、オゾン層の破壊などから、代替フロン(HFC134a)が冷媒として使用されるようになった。しかし、代替フロンはオゾン層の破壊はしないが、高い温室効果係数を持つ物質であることから、冷媒として代替フロンから炭化水素冷媒に移行した。現在、冷蔵庫等に使用されている冷媒は主として炭化水素冷媒(HC冷媒)、特にイソブタン(R600a)が用いられている。しかし、今後の冷蔵庫等の低蒸発温度化、大容量化(圧縮機小型化)対応として冷媒を同じHC冷媒であるプロパン(R290)が選定される可能性がある。
特開2003−286950号公報
上述した密閉型往復動圧縮機では、次のような問題があった。すなわち、プロパン(R290)はイソブタン(R600a)に比べ、冷媒体積循環量が少ないという性質がある。このため、従来の吸込孔の面積、吐出孔の面積、シリンダ径等を有する圧縮機では騒音が大きくなる。しかし、騒音を小さくすると成績係数が低下することがある。
そこで本発明は、冷媒としてプロパン(R290)を用いたものであっても、最適な吸込通路を形成することにより、高い成績係数を維持するとともに、低騒音の密閉型往復動圧縮機及び冷凍サイクル装置を提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の密閉型往復動圧縮機及び冷凍サイクル装置は次のように構成されている。
密閉ケースと、この密閉ケース内に設けられた電動機部と、この電動機部に連結された回転軸と、上記密閉ケース内に設けられ、圧縮室を形成するシリンダ、上記回転軸に偏心回転可能に設けられたクランクピン、上記圧縮室内を往復動自在に設けられたピストン、このピストンと上記クランクピンとを連接する連接部材、上記圧縮室へ圧縮対象流体を導く吸込孔を有する弁装置、この弁装置を有する圧縮機構部とを備え、上記圧縮対象流体はプロパンとし、上記弁装置の上記吸込孔及び上記圧縮室は、上記吸込孔の開口面積Ss(mm)と排除容積Vcc(mm)との関係が、0.0015≦(Ss/Vcc)<0.003に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、冷媒としてプロパン(R290)を用いたものであっても、最適な吸込通路を形成することにより、高い成績係数を維持するとともに、低騒音とすることが可能となる。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る冷凍サイクル装置1の構成及び密閉型往復動圧縮機100を示す縦断面図、図2は密閉型往復動圧縮機100の圧縮機構部103に組み込まれた弁座板115を示す側面図、図3は同弁座板115の吸込孔115aに接続された吸込マフラ119を示す側面図、図4はプロパン(R290)を用いた密閉型往復動圧縮機100の吸込孔115aの面積(Ss)の排除容積(Vcc)に対する比(Ss/Vcc)と成績係数及び騒音との相関を示すグラフである。
冷凍サイクル装置1は、密閉型往復動圧縮機100と、密閉型往復動圧縮機100の吐出側に接続された凝縮器200と、凝縮器200に接続された膨張装置300と、膨張装置300に接続された蒸発器400とが連結されて構成されている。冷凍サイクル装置1に用いる冷媒は炭化水素冷媒(HC冷媒)のプロパン(R290)を用いる。
密閉型往復動圧縮機100は、密閉ケース101内に電動機部104を介してスプリング102aにより弾性的に支持されるフレーム102と、このフレーム102の上部に配置された圧縮機構部103と、フレーム102の下部に配置された電動機部104とを備えている。また、密閉ケース101は、下部ケース101cと、この下部ケース101cを密閉するための上蓋101aを備えている。圧縮機構部103と電動機部104とは、フレーム102に設けられた枢支用孔102bに嵌合軸支された回転軸105により連結されており、電動機部104により圧縮機構部103が駆動される。
密閉ケース101は、スプリング102aを挿入し、スプリング102aを密閉ケース101に固定する突出部101bを備えている。
圧縮機構部103は、フレーム102の上面に載置され圧縮室107aを形成するシリンダ107と、後述するクランクピン105bからボールジョイント機構部110を介して連結され圧縮室内を往復動自在に配置されたピストン108とを備えている。ボールジョイント機構部110は、回転軸105のクランクピン105bに回転自在に嵌合された大端部111と、この大端部111に結合された連接部材109と、連接部材109に設けられたボールジョイント112とを備えており、ボールジョイント112とピストン108とが回転自由にピストン108に設けられた嵌合部113により嵌合されている。ここで、ピストン108が1往復したときの圧縮された冷媒ガスの吐出容積である排除容積をVccとする。
電動機部104は、回転軸105に固着された回転子117と、フレーム102に支持ボルト106aによって固定された固定子118とを備えている。この支持ボルト106aは、スプリング102aを挿入することで、スプリング102aを押支・固定するためのボルト頭部106を備えている。
回転子117は永久磁石(不図示)を有するとともに、固定子118はコイルが集中巻方式により巻かれている。
回転軸105には、フレーム102上面に鍔部105aを介し、回転軸105が回転するとき所定の偏心半径で偏心回転する中心軸を備えたクランクピン105bが設けられている。
シリンダ107の端面には弁座板115が設けられている。図2に示すように、弁座板115は吸込孔115aと吐出孔115bを有し、吸込孔115aと吐出孔115bに対応して吸込弁及び吐出弁(共に不図示)が設けられている。ここで、弁座板115の吸込孔115a直径をDs、吸込孔115aの開口面積をSsとする。ただし、弁座板115に吸込孔115aが複数個設けられているときは、複数個の吸込孔115aの開口面積の和をSsとする。
弁座板115は、バルブカバー116で覆われており、バルブカバー116は、内部を二分する仕切り部(不図示)を有している。バルブカバー116の仕切り部の一方は吸込孔115aを覆うように設けられた吸込室、他方は吐出弁115bを覆うように設けられた吐出室に形成されている。
また、弁座板115の吸込孔115aの上流側には、図3に示すような吸込マフラ119が接続されている。この吸込マフラ119は、プロパン(R290)を吸込マフラ入口119aから吸込み、吸込マフラ室(不図示)を介して吸込マフラ出口119bから吐出するよう形成されている。また、吸込マフラ出口119aから吐出されたプロパン(R290)は、弁座板115へと移動するよう吸込経路が形成されている。
ここで、密閉型往復動圧縮機100の吸込孔115aの面積Ss(mm)の排除容積Vcc(mm)に対する比(Ss/Vcc)が0.0015(mm−1)以上0.003(mm−1)未満に設定されている。このように設定した理由については後述する。
このように構成された冷凍サイクル装置1では、まず密閉型往復動圧縮機100で、電動機部104への外部エネルギ(例えば商用電源等)の供給により回転子117が回転する。これにより、回転子117に固着された回転軸105も回転することとなる。この回転軸105の回転に合わせ、クランクピン105bは偏心回転される。クランクピン105bの偏心回転は、ボールジョイント機構部110を介してピストン111の往復動に変換され、ピストン111は圧縮室107a内で往復動し、この往復動により冷媒であるプロパン(R290)を圧縮する。圧縮されたプロパン(R290)は吐出孔115bから吐出室を通り、密閉型往復動圧縮機100から冷媒管120を介して凝縮器200、膨張装置300及び蒸発器400を順次通過する。蒸発器400を通過したプロパン(R290)は冷媒管120を介し密閉型往復動圧縮機100へ入り、吸込マフラ119の吸込マフラ119a入口から吸込マフラ室を介して吸込マフラ出口119bへと移動する。さらにプロパン(R290)は、吸込マフラ出口119bから吸込孔115aを通過し圧縮室107aへ戻る。
次に、吸込孔115aの面積Ss(mm)の排除容積Vcc(mm)に対する比Ss/Vcc(mm−1)を0.0015(mm−1)以上0.003(mm−1)未満とした理由について説明する。
音の減衰量には、空間ボリュームの面積比が大きく影響する。密閉型往復動圧縮機100の騒音は、圧縮機構部103で発生する圧力脈動が吸込孔115a及び吸込室を通り、密閉ケース101空間へ放出される等により騒音となる。
また、音の減衰量は、音の伝達方向の空間ボリュームを大から小にすることにより、大きくなるため、シリンダ107の圧縮ボリューム、すなわち排除容積Vccに対して吸込孔115aを小さくすることで、伝播する音を減衰することが可能になる。
成績係数(以下、「COP」と称する)と冷媒体積循環量との関係では、冷媒体積循環量の多いイソブタン(R600a)では吸込孔115aを小さくするとCOPが大幅に低下する。これに対し、冷媒体積循環量が少ないプロパン(R290)ではCOPを低下させることなく吸込孔115aを細径化できる。ただし、吸込孔115aが小さすぎると圧力損失が大きくなり、吸込みの冷媒量が減少してCOPが低下する。
ここで実測したところ、図4に示すように、プロパン(R290)を用いた密閉型往復動圧縮機100での騒音は、Ss/Vccが0.003(mm−1)未満で小さく、0.003(mm−1)以上になると急激に大きくなることがわかった。このためSs/Vccを0.003未満にすることで低騒音化を図ることができる。
さらに、図4に示すように、密閉型往復動圧縮機100のCOPは、Ss/Vccが0.0015(mm−1)未満では急激に低下するが、0.0015(mm−1)以上では略一定である。
このように、本実施の形態の形態に係る冷凍サイクル装置1によれば、圧縮機構部103の吸込み孔の面積Ss(mm)と排除容積Vcc(mm)との関係を0.0015≦(Ss/Vcc)<0.003(mm−1)と設定することで、COPを低下させることなく、低騒音化を図ることができる。
次に、第2の実施の形態に係る冷凍サイクル装置1として、吸込孔115aの面積(Ss)と吸込マフラ入口119aの面積(Ms)との最適化を行う密閉型往復動圧縮機100Aの説明を行う。図5はプロパン(R290)を用いた密閉型往復動圧縮機100Aの吸込マフラ入口119aの面積Ms(mm)の吸込孔115aの面積Ss(mm)に対する比(Ms/Ss)と成績係数及び騒音との相関を示すグラフである。
ここで、吸込マフラ入口119aの面積をMsとし、第1の実施の形態に係る冷凍サイクル装置1の密閉型往復動圧縮機100と同構成とする。
吸込孔115aの面積Ssと吸込マフラ入口119aの面積Msとの最適化として吸込マフラ入口119aの面積Msに対する、吸込孔115aの面積Ssの比(Ms/Ss)が1以上2以下に設定されている。
このように設定した理由として、吸込マフラ119の吸込マフラ入口119aから吸込孔115aは、上述した構成からもわかるように圧縮室107aへの冷媒の吸込経路を形成している。特に、吸込マフラ入口119aは、吸込孔115aよりも上流に設けている。吸込孔115aは、第1の実施の形態による密閉型往復動圧縮機100にて最適値を設けているため、流路抵抗を吸込孔115aで大幅に調整することが難しい。しかし、流路抵抗が大きくなると、COPが大幅に低下し、流路抵抗が小さくなると騒音が増大するために、流路抵抗を最適化する調整を行う必要がある。
そこで、吸込マフラ入口119aの面積を吸込孔115aの面積に対して調整する。吸込マフラ入口119aの面積は、この面積を小さくすると流路抵抗が大きくなり、上述したようにCOPが大幅に低下する。また、吸込マフラ入口119aの面積を大きくしすぎると、圧縮機構部103で発生する圧力脈動が吸込経路を通って密閉ケース空間へ放射されやすくなり、騒音が大きくなる。
ここで実測したところ、図5に示すようにプロパン(R290)を用いた密閉型往復動圧縮機100Aの騒音は、Ms/Ssが2以下で小さく、2を超えると急激に大きくなる。したがって、Ss/Sdを2以下にすることによって、低騒音化を図ることができる。同様に実測したところ、図5に示すように、密閉型往復動圧縮機100AのCOPは、Ms/Ssが1未満になると急激に低下するが、1以上では略一定である。したがってSs/Sdを1以上にすれば、COPの低下を防止することができる。
本実施の形態に係る冷凍サイクル装置1において、圧縮機構部103の吸込孔115aの面積Ssと吸込マフラ119の吸込マフラ119aの面積Msとの比を1≦(Ms/Ss)≦2と設定することで、COPを低下することなく、低騒音化を図ることができる。
次に上述した密閉型往復動圧縮機100及び100Aのボルト頭部106の変形例を説明する。図6は、第1の変形例に係る冷凍サイクル装置1に用いる密閉型往復動圧縮機100Bのボルト頭部130の要部構成を示す断面図である。ボルト頭部130は、スプリング102aの座面を覆うよう形成された挿入部130aを有している。このような挿入部130aにスプリング102aの一端を挿入し、スプリング102aの多端を突出部101bに挿入することで、密閉ケース101にフレーム102が弾性的に支持される。
このように構成された冷凍サイクル装置1では、図6に示すように、溝部である挿入部130aを有するボルト頭部130を用いることで、挿入部130aがスプリング102aの水平方向への移動を制限する。このため、冷凍サイクル装置1及び密閉型往復動圧縮機100Bの輸送時等に発生する上下及び横方向の振動により、スプリング102aがボルト頭部130から離脱することを防止することができる。さらに、挿入部130aがボルト頭部130に一体成形されているために、例えば型を用いることにより、容易に成形することが可能となる。このため、ボルト頭部130の加工や製造にかかるコストを低減することにもなる。
次に上述した密閉型往復動圧縮機100Bのボルト頭部130の変形例を説明する。図7は、第2の変形例に係る冷凍サイクル装置1に用いる密閉型往復動圧縮機100Cのボルト頭部131の要部構成を示す断面図である。
ボルト頭部131には、スプリング102aの座面を覆う形状となる挿入部132が係合している。このような挿入部132にスプリング102aの一端を挿入し、スプリング102aの他端を突出部101bに挿入することで、密閉ケース101にフレーム102を弾性的に支持される。
このように構成された冷凍サイクル装置では、ボルト頭部131と挿入部132とを別体とし、これらを係合させることで、スプリング102aを挿入する形状としたため、スプリング102a等の仕様に対して、ボルト頭部131と挿入部132との内外形や高さ寸法の変更を容易とすることが可能となる。これにより、第1の変形例に用いたボルト頭部130に比べ、ボルト頭部131と挿入部132がスプリング102aの水平方向への移動をより制限することが可能となる。このため、例えば、冷凍サイクル装置1及び密閉型往復動圧縮機100Cの輸送時等に発生する上下及び横方向の振動により、スプリング102aがボルト頭部130から離脱することを確実に防止することができる。また、型等による加工の制約を受けなくてすむため、各仕様に適した様々なボルト頭部の形状とすることが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した例では吸込マフラ入口109aが単数の吸込マフラ109を用いているが、これは複数の吸込マフラ入口を有している吸込マフラでも適用できる。この場合、吸込マフラ入口の面積Msは、複数の吸込マフラ入口の面積の和をMsとして用いればよい。また、密閉ケース101の上部に圧縮機構部103、下部に電動機部104を配置していると説明したが、密閉ケース101の下部に圧縮機構部103を、上部に電動機部104でも適用可能である。また、上述した例ではフレーム102とシリンダ107は別に設けていたが、フレーム102とシリンダ107を一体としてもよい。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る冷凍サイクル装置の構成及び密閉型往復動圧縮機を示す縦断面図。 同密閉型往復動圧縮機の圧縮機構部に組み込まれた弁座板を示す側面図。 同弁座板の吸込孔に接続された吸込マフラを示す側面図。 プロパン(R290)を用いた密閉型往復動圧縮機の吸込孔の面積Ssの排除容積Vccに対する比(Ss/Vcc)と成績係数及び騒音との相関を示すグラフ。 第2の実施の形態に係るプロパン(R290)を用いた密閉型往復動圧縮機の吸込マフラ入口の面積Msの吸込孔の面積Ssに対する比(Ms/Ss)と成績係数及び騒音との相関を示すグラフ。 第1の変形例に係る冷凍サイクル装置に用いる密閉型往復動圧縮機のボルト頭部の要部構成を示す断面図。 第2の変形例に係る冷凍サイクル装置に用いる密閉型往復動圧縮機のボルト頭部の要部構成を示す断面図。
符号の説明
1…冷凍サイクル装置、101…密閉ケース、101a…上蓋、101b…突出部、102…フレーム、102a…スプリング、102b…枢支用孔、103…圧縮機構部、104…電動機部、105…回転軸、105a…鍔部、105b…クランクピン、106…ボルト頭部、106a…支持ボルト、107…シリンダ、107a…圧縮室、108…ピストン、109…連接部材、110…ボールジョイント機構部、111…大端部、112…ボールジョイント、113…嵌合部、115…弁座板、115a…吸込孔、115b…吐出孔、116…バルブカバー、117…回転子、118…固定子、120…冷媒管、100…密閉型往復動圧縮機、200…凝縮器、300…膨張装置、400…蒸発器。

Claims (3)

  1. 密閉ケースと、
    この密閉ケース内に設けられた電動機部と、
    この電動機部に連結された回転軸と、
    上記密閉ケース内に設けられ、圧縮室を形成するシリンダ、上記回転軸に偏心回転可能に設けられたクランクピン、上記圧縮室内を往復動自在に設けられたピストン、このピストンと上記クランクピンとを連接する連接部材、上記圧縮室へ圧縮対象流体を導く吸込孔を有する弁装置、この弁装置を有する圧縮機構部とを備え、
    上記圧縮対象流体はプロパンとし、
    上記弁装置の上記吸込孔及び上記圧縮室は、上記吸込孔の開口面積Ss(mm)と排除容積Vcc(mm)との関係が、
    0.0015≦(Ss/Vcc)<0.003
    に形成されていることを特徴とする密閉型往復動圧縮機。
  2. 上記弁装置の吸込孔の上流側に上記圧縮対象流体を導く吸込マフラを備え、
    上記弁装置の吸込孔及び上記吸込マフラは、上記吸込孔開口面積Ssと上記吸込マフラ入口面積Msとの関係が、
    1≦(Ms/Ss)≦2
    に形成されていることを特徴とする請求項1記載の密閉型往復動圧縮機。
  3. 請求項1または2に記載の密閉型往復動圧縮機と、
    上記密閉型往復動圧縮機に接続された凝縮器と、
    上記凝縮器に接続された膨張装置と、
    上記膨張装置に接続された蒸発器とを備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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