JP2008183489A - パターン形成用基材およびパターン形成方法 - Google Patents

パターン形成用基材およびパターン形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】所望のパターンに対応した凹凸パターンを予め基材上に形成することなく、基材上に精度良くインクパターンを形成する。
【解決手段】インクジェット方式によりインクパターンを形成する基板1の表面に、基板1上に液滴が付着したときの接触角が第1の接触角の親液領域2と、第1の接触角よりも大きい第2の接触角の撥液領域3を形成する。このとき撥液領域3は、親液領域2上に規則的に点在している。また、撥液領域3は、親液領域2上に付着した液滴の広がりを堰き止めることが可能な間隔Wで配列している。これにより、予め所望のパターンに対応した凹凸パターン等を形成することなく、容易に所望のパターンを基板1上に形成することが可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、パターン形成用基材に関するものであり、特にインクジェットを用いてパターンを形成するに適した基材に関するものである。
インクジェットによるパターン形成技術は、マスク形成の必要がなく、所望のパターンをオンデマンドで形成できる技術として近年注目されている。またインクジェットによるパターン形成技術では、インク材料を利用効率よく有効活用できるためコストダウンが可能であり、さらに真空チャンバーを必要としないため装置の小型化を実現し得る。
しかしながら、例えば基板に対してインクジェットによりインクを付与した場合、以下に示すような問題が生じる。すなわち、基板がインクに対して親液性を有している場合、基板に付与されたインクは濡れ広がってしまい、インクの広がりを制御するのが困難であるため、幅の狭いパターン、膜厚の厚いパターン等を形成することができない。さらにインクの濡れ広がりを制御することが困難であるため、基板上に形成したパターンの輪郭がぼやけてしまい、明瞭なパターンを形成することができない。
一方、インクに対して撥液性を有する基板上にインクを付与したとき、付与されたインクが濡れ広がることを防ぐため、幅の狭いパターン、膜厚の厚いパターン等を形成することができる。しかしながら、ライン状のパターンを形成する場合、付与したインクが重なりあうようにインクを付与する必要があり、タクトタイムの増加を招く。さらにインクの吐出位置がずれることによって、ライン状のパターンが途切れ、例えば基板上に配線を形成する場合、断線等の不良が発生する虞があるため、精度の高いパターン形成装置が必要であった。
そこで、上述したような問題を解決するための技術として、以下に示すような技術が知られている。特許文献1には、形成するパターンに対応するように、基板上に親液領域および撥液領域のパターンを予め形成する方法が開示されている。また、特許文献2には、形成するパターンに対応する凹凸パターンを基板上に予め形成する方法が開示されている。このように所望するパターンに対応する親撥液パターンおよび凹凸パターンを予め基板上に形成することによって、タクトタイムを短縮し、所望のパターンを精度よく形成することができる。
さらに特許文献3には、撥水性を有するシート状の部材の表面に、親水―撥水パターンを形成し、親水性を有する部分に塗布液を塗布して固化させることによってパターンを形成する方法が開示されている。これにより、所望のパターンを精度よく形成することができる。また特許文献4には、液体を弾く凹凸構造部を、凹凸構造部よりも平滑な平滑部を挟んで基板上に配列させることによって、基板上に親水および撥水領域を形成する方法が開示されている。これにより基板上の親水−撥水効果が高められ、所望のパターンを精度良く形成することができる。また、特許文献5には、親液領域と撥液領域とが互いに隣接するように形成された基板上において、親液領域と撥液領域とに跨るように液滴を付着させることによってパターンを形成する方法が開示されている。これにより、例えばパターン幅よりも大きな径の液滴を付着させても、液滴は親液領域に集まるため、基板に対する液滴の吐出数を減らし、かつ所望のパターンを容易に形成することができる。
特開2001−305523号公報(2001年10月31日公開) 特開2000―353594号公報(2000年12月19日公開) 特開2003−190874号公報(2003年7月8日公開) 特開2003−190876号公報(2003年7月8日公開) 特開2004−89878号公報(2004年3月25日公開)
しかしながら、特許文献1〜4に記載の方法では、形成するパターンに対応した親液−撥液領域パターン、または形成するパターンに対応した凹凸パターンを前もって基板上に形成する必要がある。すなわち、形成したいパターンが変更した場合には基板上の親液−撥液領域パターン、または凹凸パターンを変更する必要があり、汎用性に乏しくコストの増大を招いていた。
また、特許文献5に記載の方法では、基板上の液滴を付着させる対象となる領域内に確実に液滴を収めることが困難であり、対象領域外にまで液滴が漏れ広がることになるため、所望のパターンを精度良く形成することができない。
本発明の目的は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、形成するパターンに対応した凹凸パターン等を予め基板上に形成する必要がなく、所望のパターンを容易にかつ精度良く形成することが可能な基板を実現することにある。
本発明に係るパターン形成用基材は、上記課題を解決するために、基材上に液滴が付着したときの接触角が第1の接触角の第1の領域と、上記第1の接触角よりも大きい第2の接触角の第2の領域とを備え、上記第2の領域は、上記第1の領域上に規則的に点在しており、上記第1の領域に付着した液滴の広がりを堰き止めることが可能な間隔で配列されていることを特徴としている。
また、本発明に係るパターン形成方法は、上記パターン形成用基材に液滴を吐出することによって所定のパターンを形成することを特徴としている。
上記の構成によれば、第2の接触角が第1の接触角よりも大きいため、第2の領域に比べて第1の領域は、液滴に対する親液性が高い。このため、基材上に付着した液滴は、より高い親液性を示す第1の領域内に広がる。さらに、第2の領域は、第1の領域上に規則的に点在しており、第1の領域に付着した液滴の広がりを堰き止めることが可能な間隔で配列している。このため、基材上に付着し、第1の領域上に広がる液滴を第2の領域によって堰き止めることができる。この結果、基材上に付着した液体を、一定範囲内に収めることが可能である。
このように、基材上に液滴を付着させたときに、所望する範囲内に液滴を収めることができるため、所望のパターンを基材上に形成することが可能である。すなわち、本発明に係るパターン形成用基材を用いれば、基材上に予め所望のパターンに対応した凹凸パターン等を形成することなく、容易に所望のパターンを基材上に形成することが可能である。
また、本発明に係るパターン形成用基材において、上記第2の領域は、近接する第2の領域の中心点を結ぶ直線によって正多角形が形成されるように、上記第1の領域上に配列されていることが好ましい。
上記の構成によれば、第2の領域は、第1の領域上において、近接する第2の領域の中心点を結ぶ直線によって正多角形が形成されるように配列されている。このため、基材に対して液滴を吐出するときに、例えば、第2の領域の中心点を結ぶ直線によって囲まれている対象領域の中心点上に最初に液滴が付着するように液滴を吐出すると、より確実に基材上の液滴の広がりを対象領域内に収めることができる。
このように、基材上に予め所望のパターンに対応した凹凸パターン等を形成することなく、容易に所望のパターンを基材上に形成することが可能であり、かつ基材上に液滴を付着させたときに、所望する範囲内に液滴を収めることができるため、所望のパターンを基材上に精度よく形成することが可能である。
また、本発明に係るパターン形成用基材において、上記第1の領域は液滴に対して親液性を示しており、上記第2の領域は液滴に対して撥液性を示していることが好ましい。
上記の構成によれば、第1の領域が液滴に対して親液性を示す親液領域であり、第2の領域が液滴に対して撥液性を示す撥液領域であるため、撥液領域の中心点を結ぶ直線によって形成される対象領域の中心点上に吐出された液滴は、対象領域の親液領域内に広がり、対象領域の外周にある撥液領域によって弾かれる。すなわち対象領域内に吐出された液滴は撥液領域に囲まれた対象領域内に収まる。なお、対象領域内に付着する液滴の中心が、対象領域の中心に近づくほど、対象領域内で広がる液滴が、対象領域内に収まる確実性が向上する。
このように、基材上に液滴を付着させたときに、所望する範囲内に液滴を確実に収めることができるため、所望のパターンを基材上に精度よく形成することが可能である。すなわち、本発明に係るパターン形成用基材を用いれば、基材上に予め所望のパターンに対応した凹凸パターン等を形成することなく、容易に所望のパターンを基材上に形成することが可能である。
さらに、本発明に係るパターン形成用基材において、上記第2の領域は、対称形状であることであることが好ましい。
上記の構成によれば、基材上の第2の領域は、基材のパターン形成面において上下左右に対称な形状を有している。このような形状として、例えば、円形状、正方形状、十字形状等が挙げられる。これにより、基材上に付着した液滴の広がりを所望する対象領域内により確実に収めることができる。また、第2の領域の中心点を結ぶ直線によって囲まれた領域を対象領域と呼ぶことにすると、第2の領域が、対称形状であることであることによって、同一形状の対象領域が、規則的に配列する。以上より、所望のパターンを基材上により精度良く形成することができる。
また、本発明に係るパターン形成用基材において、上記第2の領域は、上記第1の領域よりも、基材のパターン形成面から突出していることが好ましい。
これにより、基材上に付着した液滴をより確実に対象領域内に収めることが可能であり、例えば幅の狭いラインパターン、膜厚の厚いパターン等の所望のパターンを基材上により精度良く形成することができる。
また、本発明に係るパターン形成用基材において、隣接する2つの上記第2の領域間の距離をLとし、当該2つの上記第2の領域の中心点を結ぶ直線の長さをWとしたとき、上記第1の領域上において、上記第2の領域がL≧W/2を満たすように配列されていることが好ましい。
液滴は表面張力によって球状に近い形状を形成し易いため、隣接する2つの第2の領域間の距離が極端に短い場合、第1の領域に付着した液滴の形状はいびつな形状になってしまう。その結果、隣接する対象領域に付着した液滴同士が連結せず、例えば1本に繋がった線状パターンを精度良く形成することができない。
本発明のパターン形成用基材によれば、隣接する2つの第2の領域間の距離と、当該2つの第2の領域の中心点を結ぶ直線の長さとが、上記の関係を満たすように、第2の領域を配列させることによって、所望のパターンを精度良く形成することができる。
本発明に係るパターン形成方法は、さらに、上記第2の領域の中心点を結ぶ直線によって囲まれている対象領域の中心点上に最初に液滴が付着するように液滴を吐出する吐出工程を含むことが好ましい。
これにより、基材上に吐出した液滴を、上記対象領域内に収めることができるため、所望のパターンを基材上に精度よく形成することが可能である。すなわち、基材上に予め所望のパターンに対応した凹凸パターン等を形成することなく、容易かつ精度良く所望のパターンを基材上に形成し得る。
また、本発明に係るパターン形成方法は、さらに、上記第2の領域の中心点を結ぶ直線によって囲まれている対象領域に吐出する液滴量の2倍量の液滴を吐出するとき、隣接する上記2つの対象領域によって形成される領域の中心点上に最初に液滴が付着するように、液滴を吐出する吐出工程を含むことが好ましい。
上記の構成によれば、対象領域に吐出する液適量の2倍量の液滴を吐出するとき、隣接する上記2つの上記対象領域によって形成される領域の中心点上に最初にインクが付着するようにインクを吐出する。これにより、所望のパターンを形成するためのインクの吐出回数、または吐出液滴数を減少させることができるため、タクトタイムの減少、およびインクジェットヘッドの長寿命化を図ることが可能となる。
本発明に係るパターン形成方法は、上記課題を解決するために、基材上に液滴が付着したときの接触角が第1の接触角の第1の領域と、上記第1の接触角よりも大きい第2の接触角の第2の領域とを備え、上記第2の領域は、上記第1の領域上に点在しており、近接する上記第2の領域の中心点を結ぶ直線によって正多角形が形成されるように配列されている基材上に所定のパターンを形成するパターン形成方法であって、基材に対して液滴を吐出するとき、上記第2の領域の中心点を結ぶ直線によって囲まれている対象領域の中心点上に最初に液滴が付着するように液滴を吐出するときの液滴の吐出量Vが、以下の(1)式を満たすように、基材上に液滴を付着させる工程を含むことを特徴としている。
V<{S(2+X)/3(1+X)}×√{S(1−X)/π(1+X)}・・・(1)
ここで、X=(COSθ−COSθ)A+COSθ
θ:第1の接触角
θ:第2の接触角
S:第2の領域の中心点を結ぶ直線によって囲まれている対象領域の面積
A:面積Sに占める第2の領域の面積比
である。
上記の構成によれば、基材に対して吐出する液滴の吐出量を、基材上に形成された領域の接触角および、液滴を付着させる対象領域の面積に対する、より大きい接触角を有する領域の面積比から算出する。このように算出した吐出量で液滴を基材の対象領域の中心点に対して吐出することによって、対象領域の周囲に形成された第2の領域によって、確実に液滴が弾かれるため、基材に付着した液滴をより確実に対象領域内に収めることができる。
本発明に係るパターン形成用基材は、以上のように、接触角が第1の接触角の第1の領域と第1の接触角よりも大きい第2の接触角の第2の領域とを備え、第2の領域は、第1の領域上に点在しており、第1の領域に付着した液滴の広がりを堰き止めることが可能な間隔で配列しているで、基材上に予め所望のパターンに対応した凹凸パターン等を形成することなく、容易に所望のパターンを形成することが可能である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、図1〜図6に基づいて説明すれば以下の通りである。
本発明に係る基板(パターン形成用基材)1の構成について図1を参照して以下に説明する。図1は、本実施形態に係る基板1を示す平面図である。図1に示すように、基板1は、親液領域(第1の領域)2および撥液領域(第2の領域)3を備えている。ここで、撥液領域3は、親液領域2上に規則的に点在している。親液領域2の液滴に対する接触角(第1の接触角)は、撥液領域3の液滴に対する接触角(第2の接触角)よりも小さいため、基板1上に付着した液滴は、液滴に対して撥液性を示す撥液領域3により弾かれ、液滴に対して親液性を示す親液領域2上に集まる。また、撥液領域3は、親液領域2に付着した液滴の広がりを堰き止めることが可能な間隔Wで配列している。
本実施形態において、基板1上の撥液領域3は、円形状であり、かつ隣り合う撥液領域3同士の中心を結ぶ直線によって正方形が形成されるように配列されている。そして、例えば円形状の撥液領域3の直径を30μmとし、隣り合う撥液領域3の中心間の距離Wを100μmとする。すなわち、基板1上に複数の撥液領域3を100μm間隔で規則的に配置する。また、パターンを形成するために基板上に吐出する液滴として水性インクを用い、予め接触角を接触角計により測定することによって、親液領域2と水性インクとの接触角が10度、撥液領域3と水性インクとの接触角が85度になるようにする。
次に、本発明に係る基板1の製造方法について図2(a)〜(d)を参照して以下に説明する。図2(a)〜(d)は、本発明に係る基板を製造するための各工程を示す図である。
まず、図2(a)に示すように、ガラス基板4上に、スピンコート法等を用いて、シランカップリング剤などからなる濡れ性変化層5を塗布・乾燥させることで形成する。本実施形態では濡れ性変化層5として、フッ素系非イオン界面活性剤であるZONYL FSN(商品名、デュポン社製)をイソプロピルアルコールに混合して用いる。
次に、図2(b)に示すように、あらかじめクロムなどからなるマスクパターン7および酸化チタンなどからなる光触媒層8が形成されたフォトマスク6を通じてUV露光を行う。本実施の形態では、光触媒層8は、二酸化チタン微粒子分散体とエタノールの混合物をスピンコート法により塗布した後、150℃で熱処理することで形成している。また、露光条件は、水銀ランプ(波長365nm)により70mW/cm2の照度で2分間露光を行う。
その結果、図2(c)および(d)に示すように、UV露光された部分は濡れ性が向上し、親液性を有する親液領域2となり、UV露光されなかった部分は撥液性を維持して撥液領域3となる。このようにして形成した基板1に対して液滴を吐出することによりパターンを形成する。
次に、本発明のパターン形成方法を実現するためのパターン形成装置10について、図3を参照して以下に説明する。図3は、本発明のパターン形成方法に適用されるパターン形成装置の概略斜視図である。
本実施の形態に係るパターン形成装置10は、図3に示すように、本発明に係る基板11を載置するステージ12を備え、このステージ12上に、基板11上に対してインク(液滴)を吐出する液滴吐出手段としてのインクジェットヘッド13と、インクジェットヘッド13をY方向に移動させるY方向駆動部14およびX方向に移動させるX方向駆動部15とが設けられている。
また、パターン形成装置10には、インクジェットヘッド13に液滴を供給する液滴供給システム16と、液配管18、インクジェットヘッド13の吐出制御、Y方向駆動部14、X方向駆動部15の駆動制御等の各種制御を行う装置コントロールユニット17とが設けられている。
上記インクジェットヘッド13と液滴供給システム16との間には、信号ケーブル18が設けられており、液滴供給システム16によってインクジェットヘッド13への液滴の供給制御が行なわれる。
また、上記インクジェットヘッド13、Y方向駆動部14およびX方向駆動部15と装置コントロールユニット17との間には、信号ケーブル(図示しない)が設けられており、装置コントロールユニット17によって、インクジェットヘッド13の液滴の吐出制御、Y方向駆動部14、X方向駆動部15の駆動制御が行われる。
すなわち、上記装置コントロールユニット17から、基板11への塗布位置情報をY方向駆動部14、X方向駆動部15と連動してインクジェットヘッド13のドライバー(図示せず)に吐出情報が入力され、目的位置に目的量の液滴を供給するようになっている。これにより、基板11の全領域に対して、液滴を滴下することが可能となる。
上記インクジェットヘッド13としては、電圧を印加すると変形する圧電素子を使用し、瞬間的にインク室の液圧を高めることでノズルから液体(液滴)を押し出すピエゾ方式のインクジェットヘッドや、ヘッドに取り付けたヒータによって、液体内に気泡を発生させ、液体を押し出すサーマル方式のインクジェットヘッドが使用される。何れの方式のインクジェットヘッドであっても、圧電素子やヒータに印加する電圧に応じて、吐出する液滴径を調整することができる。
本実施の形態では、上述したパターン形成装置10において、インクジェットヘッド13として、40μm径の複数ノズルを備えたピエゾ駆動型インクジェットヘッドを用いて、駆動電圧波形を変化させることにより、吐出液滴径をおよそ20plから200plまで変化させるようになっている。
上述したパターン形成装置10を用いて、基板1に対してインクを吐出するときの、インクの吐出位置について、図4〜図6を参照して以下に説明する。図4は、本実施形態の基板に対してインクを吐出するときの吐出位置について説明する説明図である。図4に示すように、基板1上の円形状の撥液領域3は、隣接する撥液領域3の中心間の距離が100μmになるように配設されており、近接する4つの撥液領域3の中心を結ぶ直線によって正方形が形成される。すなわち、この基板1上の撥液領域は、近接する4つの撥液領域3の中心を結ぶ直線によって形成される正方形が複数配列されるように形成されている。このように、最も近い位置に存在する撥液領域3の中心を結ぶ直線によって形成される領域を、本実施形態および後述の実施形態において最小単位(対象領域)9とする。最小単位9は、パターン形成装置10のインクジェットヘッド13から吐出された液滴によって形成されるパターンの最小範囲である。
本実施形態において、基板1に対してインクを吐出するとき、描画の対象となる最小単位9の中心点、すなわち図4に示す中心点Aの位置に最初にインクが付着するように、インクを吐出する。このときのインクの吐出量を、例えばおよそ50plとする。このように、中心点Aに向けて吐出されたインクの着弾後の状態を図5に示す。図5に示すように、中心点Aに着弾したインク液滴20は、インクに対して親液性を示す親液領域2において広がり、最小単位9のそれぞれ4つの頂点に位置する、4つの撥液領域3において弾かれる。すなわち、インクに対して撥液性を示す4つの撥液領域3によりインクの広がりが抑制されるため、基板1上に付着したインク液滴20は、図5に示すように概ね最小単位9内に収まる。
また、最小単位9の中心点に向けてインク吐出し、隣接する最小単位9に対して同様にインクの吐出を繰り返すことによって、隣接する最小単位9に着弾したインクを繋げることができる。このため、図6に示すようなラインパターン21の描画が可能になる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について、図7〜9に基づいて説明すれば以下の通りである。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、基板1に対してパターン形成装置10を用いてインクを吐出する。本実施形態におけるインクの吐出位置について図7を参照して以下に説明する。図7は、本実施形態の基板に対してインクを吐出するときの吐出位置について説明する説明図である。図7に示すように、基板1上の円形状の撥液領域3は、近接する4つの撥液領域3の中心を結ぶ直線によって正方形が形成されるように、配列されている。そして、本実施形態においては、近接する撥液領域3の中心を結ぶ直線によって形成される最小単位9を構成する一辺の中点B、すなわち隣接する2つの撥液領域3の中心を結ぶ直線の中点B上に最初にインクが付着するように、インクを吐出する。このときインクの吐出量を、例えば、第1の実施形態において図4に示す中心点Aに対してインクを吐出したときの2倍量の100plとする。
このように、図7に示す中点Bに向けて吐出されたインクの着弾後の状態を図8に示す。図8に示すように、中点Bに着弾したインク液滴22は親液領域2上に広がる。親液領域2上をY方向に広がるインク液滴22は、最小単位9の撥液領域3によって弾かれ、Y方向に隣接する2つの撥液領域3の間に収まる。すなわち、中点Bに着弾したインク液滴22は、1つの最小単位9を構成する一辺の長さと概ね同一の長さ分Y方向に広がる。一方、親液領域2上をX方向に広がるインク液滴22は、中点Bを含む辺を共有し、かつX方向に隣接する2つの最小単位9の撥液領域3によって弾かれる。すなわち、中点Bに着弾したインク液滴22は、X方向に隣接する2つの最小単位9において、X方向に最も離れた位置にある撥液領域3の間に収まる。
このように、中点Bに対してインクを吐出することによって、X方向には最小単位9の一辺の長さの2倍分、またY方向には最小単位9の一辺の長さ分広がったインクパターンを形成することができる。言い換えると、一辺を共有する2つの最小単位9によって形成される長方形状の対象領域の中心点に対してインクを吐出することによって、長方形状の対象領域内にインクを収めることができる。これにより、より精度良くインクパターンを形成することが可能である。なお、図7に示す中点B’に対してインクを吐出した場合、中点B’に着弾したインクは、X方向には最小単位9の一辺の長さ分、またY方向には最小単位9の一辺の長さの2倍分広がったインクパターンを形成することができる。
また、隣接する2つの最小単位9によって形成される対象領域の中心点に向けてインク吐出し、この対象領域に隣接する対象領域に対して同様にインクの吐出を繰り返すことによって、隣接する対象領域に着弾したインクを繋げることができる。このため、図9に示すようなラインパターン23の描画が可能になる。すなわち、図7に示す中点Bにインクを吐出することによって、X方向にラインパターンを形成する際のインクの吐出回数を減少させることが可能であり、図7に示す中点B’にインクを吐出することによって、Y方向にラインパターンを形成する際のインクの吐出回数を減少させることができる。
このように、パターンを形成する対象となる領域の中心点上に最初にインクが付着するようにインクを吐出することによって、ラインパターンを形成するためのインクの吐出回数、または吐出液滴数を減少させることができるため、タクトタイムの減少、およびインクジェットヘッドの長寿命化を図ることが可能となる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態について、図10および図11に基づいて説明すれば以下の通りである。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、基板1に対してパターン形成装置10を用いてインクを吐出する。本実施形態に係る基板1における撥液領域3の配置状態について図10を参照して以下に説明する。図10は、本実施形態に係る基板1上に形成された撥液領域3の配置状態を示す平面図である。
本実施形態において、基板1上の撥液領域3は、円形状であり、かつ近接する撥液領域3の中心を結ぶ直線によって正六角形が形成されるように配列されている。そして例えば、円形状の撥液領域3の直径を30μmとし、上述したような正六角形を形成する各撥液領域3のうち、近接する撥液領域3同士の中心間の距離Wを100μmとする。本実施形態において、インクの吐出対象となる対象領域は、近接する撥液領域3により形成される正六角形状の最小単位24であり、図10に示す最小単位24の中心点Cの位置に最初にインクが付着するように、インクを吐出する。このときのインクの吐出量を、例えば100plとする。
このように中心点Cに向けて吐出されたインクの着弾後の状態を図11に示す。図11に示すように、中心点Cに着弾したインク25は、親液領域上において広がり、最小単位24の6つの頂点に位置する、6つの撥液領域3において弾かれる。これにより、インク25の広がりが撥液領域3によって抑制されるため、基板1上に付着したインクは、図11に示すように概ね最小単位24内に収まる。これにより、基板上に精度良くインクパターンを形成することができる。
また、最小単位24の中心点に向けてインクを吐出し、この最小単位24と一辺を共有し、かつ隣接する他の最小単位24に対して同様にインクの吐出を繰り返すことによって、隣接する最小単位24に着弾したインクを繋げることができる。このように、ラインパターンの描画が可能である。
さらに、近接する撥液領域3の中心を結ぶ直線によって、正三角形、正五角形、正八角形等の他の正多角形が形成されるように撥液領域3を配列させた基板に対して、パターン形成装置10を用いて同様にインクを吐出した場合であっても、対象領域内にインク液滴を収めることができるため、精度よく基板上にインクパターンを形成することが可能である。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態について、図12(a)〜(c)に基づいて説明すれば以下の通りである。図12(a)〜(c)は、本実施形態における基板1上の撥液領域の配置例を説明する説明図である。インク液滴は、表面張力によって球状に近い形状を形成し易いため、図12(a)に示すように、隣接する撥液領域3同士の間隔が極端に狭いとき、隣り合う撥液領域3の中心を結ぶ直線によって形成される最小単位34、35の中心点に最初にインクが付着するように、それぞれインクを吐出すると、液滴32、33はいびつな形状になる。その結果、図12(a)に示すように、領域Eの部分に空間が生じ、隣り合う液滴32、33同士が連結しないため、例えば線状パターンのように1本に繋がった形状のパターンを形成することができない。
そこで、本実施形態においては、図12(b)および(c)に示すように、隣接する撥液領域3同士の間隔が一定の条件を満たすように撥液領域3を配列させる。具体的には、図12(b)に示すように、隣り合う撥液領域3の中心を結ぶ直線によって形成される最小単位36が正方形である場合、最小単位36を構成する一辺の長さをWとし、隣接する撥液領域3の間の距離をLとしたとき、L≧W/2を満たすように撥液領域3を配列させる。これにより、最小単位36に付着した液滴は最小単位36内に広がり、これと隣り合う最小単位に付着した液滴と繋がる。すなわち、隣接する最小単位に、それぞれ液滴を付着させることによって、精度良く直線パターンを形成することができる。特に、最小単位の形状が正方形で、かつ撥液領域の形状が円形である場合は、最小単位の一辺をWとし、円形の撥液領域の半径をRとしたとき、W≧4Rを満たすように撥液領域を配列させても、同様の効果が得られる。
また、図12(c)に示すように、隣り合う撥液領域3の中心を結ぶ直線によって形成される最小単位37が正方形ではない場合、隣接する2つの撥液領域3の中心点を結ぶ直線の長さをWとし、当該2つの撥液領域3の間の距離をLとしたとき、L≧W/2を満たすように撥液領域3を配列させる。すなわち、最小単位37の短辺の長さWと、その短辺の伸長方向に隣接した撥液領域3同士の間の距離Lとが、L≧W/2を満たし、最小単位37の長辺の長さWと、その長辺方向に隣接した撥液領域3同士の間の距離LとがL≧W/2を満たすように撥液領域3を配列させる。これにより、上記と同様に精度良く所望のパターンを形成することができる。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態について、図13〜15に基づいて説明すれば以下の通りである。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、基板1に対してパターン形成装置10を用いてインクを吐出する。本実施形態における基板1上の撥液領域の形状について、図13〜15を参照して以下に説明する。図13〜15は、撥液領域の形状の他の実施形態を説明する説明図である。図13に示すように、基板1上の撥液領域26は正方形状であり、近接する4つの撥液領域26の中心を結ぶ直線によって正方形が形成されるように配列されている。このとき、撥液領域26の大きさを、例えば直径30μmの円に内接する大きさにし、隣接する撥液領域26の中心間の距離が、例えば100μmになるように配設する。また、パターン形成装置10からのインクの吐出量を、例えば50plとする。
撥液領域26の形状が正方形状であっても、近接する4つの撥液領域26の中心を結ぶ直線によって形成される正方形状の最小単位27の中心点に最初にインクが付着するように、インクを吐出することによって、基板1上に付着したインク液滴を、概ね最小単位27内に収めることが可能である。また、撥液領域の形状が、上下左右に対称な十字形状であっても、基板1上に上記と同様に配列させることによって、基板1に対して吐出されたインク液滴を最小単位内に収めることが可能である。
一方、撥液領域の形状が、上下左右に対称でない形状である場合、基板1に対して吐出されたインク液滴を最小単位内に収めることができない。具体的に説明すると、図14(a)に示すように、例えば撥液領域3が円形状である場合、円形状は上下左右に対称であるため、4つの隣り合う撥液領域3によって形成される最小単位の中心にインク液滴が付着したとき、濡れ広がったインク液滴は、最小単位の頂点に位置する4つの撥液領域3によって均等に弾かれ、最小単位内に留まる方向に力を受ける。すなわち、領域Fの位置にある撥液領域3、および領域F’の位置にある撥液領域3は、インク液滴に最小単位の中心方向(矢印方向)の力を付与する。このように、インク液滴を最小単位内に収めることが可能である。
しかしながら、図14(b)に示すように、例えば撥液領域38の形状が三角形状である場合、三角形状は上下に非対称であるため、4つの隣り合う撥液領域38によって形成される最小単位にインク液滴が付着したとき、濡れ広がったインク液滴が領域Gの位置にある撥液領域38から受ける力の方向と、領域G’の位置にある撥液領域38から受ける力の方向とが異なる。特に、図14(b)に示す場合においては、領域Gの位置にある撥液領域38は、インク液滴を最小単位の外側に押し出す力が働く。このように、撥液領域の形状が上下左右に対称ではないとき、インク液滴と撥液領域との接触面(境界面)の形状が、撥液領域の位置によって異なるため、インク液滴が撥液領域から受ける力の方向が異なり、インク液滴を最小単位内に効果的に収めることができない。
すなわち、図15に示すように、基板1上の撥液領域28が半円形状であるとき、近接する4つの撥液領域28の中心を結ぶ直線によって形成される正方形の最小単位29の中心点に向けて吐出されたインク液滴30は、最小単位29内に収まらず、最小単位29から溢れて隣接する最小単位9の内部まで広がる可能性がある。
このため、基板のX−Y平面上において、撥液領域の形状が、X方向およびY方向に対して対称形状であることが好ましい。これにより、基板に対して吐出されたインク液滴と、対象領域の頂点に位置する撥液領域との接触面が全方位において均一となるため、インク液滴に対して等しく撥液効果を及ぼすことが可能であり、インク液滴をより効果的に最小単位内に収めることが可能である。
また、ガラス基板上にレジストを塗布した後、露光・現像することによって、基板上に立体形状の撥液領域を形成してもよい。すなわち、ガラス基板が露出している領域は親液性を示す親液領域となり、レジストが残存している領域は撥液性を示す撥液領域となる。このとき、撥液領域は、X−Y平面の形状が例えば一辺が30μmの正方形、Z方向の厚みが2μmの直方体形状であってもよい。また、隣接する撥液領域同士の中心間の距離を例えば100μmとし、基板に対して吐出するインクの吐出量を50plとする。
撥液領域の形状が直方体形状である基板においても、近接する撥液領域の中心を結ぶ直線によって形成される最小単位の中心点に対してインクを吐出したとき、インク液滴は最小単位内に収まり、最小単位の外部に濡れ広がらない。同様に、隣接する最小単位の中心点に対してそれぞれ連続してインクを吐出することによって、精度良くラインパターンを形成することができる。
さらに、最小単位に対して吐出するインクの吐出量を、例えば100pl、150pl、および200plのように増加した場合であっても、吐出されたインク液滴は最小単位の外部に濡れ広がることなく、最小単位の内部に収まる。このように、インクの吐出量を増加させて膜厚の厚いパターンを形成することが可能である。また、隣接する最小単位にそれぞれ連続してインクを吐出することによってラインパターンを容易に形成することができる。
撥液領域の形状を直方体とすることによって、基板上において、撥液領域が親液領域よりも突出しているため、基板に着弾したインク液滴と、撥液領域との接触面積が大きくなる。このため、インク液滴を最小単位の内部に保持する力が大きくなり、基板に対して吐出されるインクの吐出量が増加しでも、インク液滴が最小単位の内部に収まり、精度よくパターンを形成することができる。
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態について、図16および17に基づいて説明すれば以下の通りである。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、基板1に対してパターン形成装置10を用いてインクを吐出する。本実施形態におけるインクの吐出位置について図16を参照して以下に説明する。図16は、本実施形態の基板に対してインクを吐出するときの吐出位置について説明する説明図である。図16に示すように、基板1の円形状の撥液領域3は、近接する撥液領域3の中心を結ぶ直線によって正方形が形成されるように、配列されている。そして、本実施形態においては、近接する撥液領域3の中心を結ぶ直線によって形成される最小単位9の頂点に位置する撥液領域3の中心点D上に最初にインクが付着するように、インクを吐出する。すなわち、中心点Dに存在する撥液領域3を共有する4つの最小単位9を含む対象領域の中心点上に最初にインクが付着するようにインクを吐出する。このときインクの吐出量を、例えば150plとする。
このように、図16に示す中心点Dに向けて吐出されたインクの着弾後の状態を図17に示す。図17に示すように、中心点Dに着弾したインク液滴31は、中心点Dの周囲にある親液領域2上に広がる。すなわち、最小単位9の頂点に位置する撥液領域の中心に着弾したインク液滴は、その周囲の4つの最小単位9内に広がり、4つの最小単位9を構成する撥液領域3により濡れ広がりを抑制される。この結果、基板1に対して吐出されたインク液滴は、4つの最小単位9の内部に収まる。
すなわち撥液領域3を含み、親液領域2と撥液領域3を跨ぐようにインクを吐出することによって、対象領域の周囲に配置された撥液領域を増加させ、不要な部分にインクを濡れ広がるのを抑制することができる。さらに、吐出されたインク液滴の吐出位置の±X方向および±Y方向に、それぞれ撥液領域3が存在するため、インク液滴のX方向およびY方向へのインクの濡れ広がりを効果的に抑制し得、形成するラインパターンが滲むことなく明瞭化することができる。
(第7の実施形態)
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、基板1に対してパターン形成装置10を用いてインクを吐出しする。本実施形態においてパターン形成に使用する基板1の構成は、第1の実施形態における基板1の構成と同一であり、かつインクの吐出位置も第1の実施形態と同様である(図1および4を参照のこと)。
このとき、最小単位9に吐出する液滴量Vを以下の(1)式を満たすように設定することによって、より確実に吐出されたインク液滴を最小単位9の内部に収めることができる。
V<{S(2+X)/3(1+X)}×√{S(1−X)/π(1+X)}・・・(1)
ここでX=(cosθ−cosθ)A+cosθ
θ:第1の接触角
θ:第2の接触角
S:第2の接触角の撥液領域の中心を結ぶ直線によって形成される領域の面積
A:面積Sに占める第2の接触角の撥液領域の面積比率
である。
上記(1)式について以下に説明する。図4に示す最小単位9の中心点Aに吐出されたインク液滴は、撥液領域3に接触するまで親液領域2上を濡れ広がる。このときのインクの接触角はθである。接触角θの撥液領域3まで濡れ広がったインク液滴は、接触角θの撥液領域3によって最小単位9の内部方向に力を受ける。この力によって、インク液滴の接触角はθからθに変化する。接触角θは以下の(2)式により求められる値に近似する。
cosθ=(cosθ−cosθ)A+cosθ・・・(2)
ここで、Aは最小単位9内に占める第2の接触角の撥液領域3の面積比率を示している。(1)式においては、式の簡略化のためcosθ=Xと置きかえて示している。Xは、接触角θおよび接触角θのそれぞれの接触角の領域の面積比率によって決定し、同じ最小単位9の面積Sに対しては、Xの値が小さいほど(θの値が大きいほど)、より多くのインクを最小単位9の内部に納めることができる。
X値および最小単位9の面積Sから算出される、最小単位9の内部に保持することができる最大インク量Vmaxは、以下の(3)式により求められる値に近似する。
max={S(2+X)/3(1+X)}×√{S(1−X)/π(1+X)}・・・(3)
すなわち、最小単位9に吐出されるインクの吐出量Vが、(3)式により算出されるVmaxよりも小さいとき、吐出されたインク液滴は最小単位9の外部に溢れることなく、最小単位9の内部に保持される。例えば、接触角θ=10度の親液領域2、および接触角θ=85度の撥液領域3を備える基板1を用いる。このとき円形状の撥液領域3の直径を30μmとし、隣接する撥液領域3の中心を結ぶ直線によって形成される最小単位9を一辺の長さ100μmの正方形とする。
このとき最小単位9の面積は100×100=10000μmであり、最小単位9内の接触角θの撥液領域3の面積は15×15×π/4×4≒706.5μmであることから、最小単位9の面積に占める接触角θの撥液領域3の面積比率Aは約0.07となる。よって上述した式からXは約0.92となり、これを(1)式に代入するとV<57.6plとなる。
すなわち、基板1の最小単位9に対して、インクの吐出量Vを57.6pl未満とすることにより、最小単位9からインクが溢れることなく、最小単位9の内部にインクを保持することができる。パターン形成装置10を用いて、基板1に対するインクの吐出量を20pl、50pl、60pl、80pl、および100plとしてインクを吐出したとき、吐出量50pl以下では最小単位9の内部にインクを保持することができる。一方、吐出量60pl以上では、最小単位9の外部にインクが濡れ広がり、インクを最小単位9内に収めることが困難である。
このように、最小単位9に吐出するインクの吐出量を(1)式から求めることによって、パターン形成を最適化することができる。さらに、(1)式は、最小単位9に対して吐出する方法に限られるものではなく、一辺が100μmの正方形である最小単位9が4つ並んでいる対象領域(図18の斜線部)に対する吐出量についても同様に算出し得るため、パターン形成を最適化することができる。
図18に示す斜線部に対して吐出するインクの吐出量について、例えば以下のように算出することができる。円形状の撥液領域3の直径を30μm、接触角θを10度、および接触角θを85°とする。このとき、4つの最小単位9により構成される対象領域の面積は200×200=40000μmであり、対象領域内に含まれる接触角θの撥液領域3の面積は4×15×15×π/4×4≒2826μmである。そして、接触角θの撥液領域3の面積比率Aは、約0.07となり、上述した式からXは約0.92となる。これを(1)式に代入すると、V<460plとなる。
すなわち図18に示す基板1において、4つの最小単位9によって構成される対象領域(図18の斜線部)に対して、インクの吐出量Vを460pl未満とすることによって、対象領域からインクが溢れることなく、対象領域の内部にインクを保持することができる。図18に示す対象領域にたいして、対象領域の中心点に吐出するインクの吐出量を350pl、400pl、450pl、500pl、および600plとしてインクを吐出した場合、吐出量450pl以下では対象領域の外部にインク液滴が濡れ広がることなく、対象領域内にインク液滴を収めることができる。一方、吐出量500pl以上では、インク液滴は対象領域外に濡れ広がり、インク液滴を対象領域内に収めることが困難である。
すなわち、最小単位9の内部に液滴を吐出する場合だけでなく、上述したような対象領域に吐出するインクの吐出量を算出する場合であっても、(1)式により吐出量を算出することが有効である。
また、インクの液滴量Vと飛翔状態におけるインクの液滴半径Rとは、V=4πR/3を満たす関係にあるため、最小単位9に吐出するインクの液滴半径Rを以下の(4)式を満たすように設定することによっても、より確実に吐出されたインク液滴を最小単位9の内部に収めることができる。ここで、基板1に着弾後のインクの液滴径は、基板1の特性により変化し、インク液滴の表面張力と基板1の界面張力とが釣り合う接触角になるまで随時変化するものである。このため、上記(4)式により、飛翔状態における液滴半径Rを算出することによって、より正確かつ有効なインク液滴の条件を算出する。
{S(2+COSθ)/4π(1+COSθ)}×√{S(1−COSθ)/π(1+COSθ)}<R<{S(2+X)/4π(1+X)}×√{S(1−X)/π(1+X)}・・・(4)
さらに、本実施形態において撥液領域3の形状を円形状としたが、これに限定されず、他の形状であっても同様の効果が得られる。さらに最小単位9の形状、すなわち撥液領域3の中心を結ぶ直線によって形成される領域が正方形となるように撥液領域を配列したが、これに限定されず、撥液領域3の中心を結ぶ直線によって形成される領域が正多角形であればよい。
なお、通常パターン形成装置10においては、200pl以上の液滴を吐出することができないため、対象領域に着弾する液適量が200pl以上の場合は、同一の吐出位置に複数の液滴を吐出する。
上述した各実施形態においては、インクを吐出する手段としてインクジェット方式を採用しているが、インクを吐出する手段はこれに限定されず、インクの吐出量を制御してパターン形成用基板に精度良くインクを付着させることができる方法であれば同様の効果が得られる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
(他の構成)
本発明を以下のように表現することもできる。
(第1の構成)
液滴が対象面上に吐出されることで所定のパターンが形成されるパターン形成基材において、前記液滴に対して接触角θの領域中に、接触角θとは異なる接触角θの領域を規則的に配置したことを特徴とするパターン形成基材。
(第2の構成)
接触角θが、接触角θよりも小さいことを特徴とする第1の構成に記載のパターン形成基材。
(第3の構成)
接触角θの領域形成面における接触角θの領域の形状が、上下左右に対して対称形であることを特徴とする第1または第2の構成に記載のパターン形成基材。
(第4の構成)
最も近い距離に位置している接触角θの領域の中心同士を結んだ形状が正多角形となる位置に接触角θの領域を配置したことを特徴とする第1から第3の構成に記載のパターン形成基材。
(第5の構成)
接触角θの領域が、接触角θの領域よりも凸であることを特徴とする第1から第4の構成に記載のパターン形成基材。
(第6の構成)
第1ないし第5の構成の何れかの構成に記載のパターン形成基材上に液滴を吐出して、所定のパターンを形成することを特徴とするパターン形成方法。
(第7の構成)
接触角θの領域に液滴を吐出し、前記液滴の周囲に配置された接触角θの領域により、前記液滴の濡れ広がりを抑制することを特徴とした第6の構成に記載のパターン形成方法。
(第8の構成)
最も近い位置にある接触角θの領域の中心同士を結んで得られる正多角形の領域の中心付近に液滴を吐出して所定のパターンを形成することを特徴とする第6または第7の構成に記載のパターン形成方法。
(第9の構成)
最も近い位置にある二つの接触角θの領域の中点付近に液滴を吐出して所定のパターンを形成することを特徴とする第6または第7の構成に記載のパターン形成方法。
(第10の構成)
基板に吐出された液滴が少なくとも一つの接触角θの領域を含み、且つ接触角θと接触角θを跨るように液滴を吐出して所定のパターンを形成することを特徴とする第6の構成に記載のパターン形成方法。
(第11の構成)
接触角θの領域と、接触角θよりも撥液性である接触角θの領域を規則的に配置したパターン形成基材に液滴を吐出してパターン形成を行うパターン形成方法において、
接触角θの領域の中心を結んだ領域に吐出する液滴の吐出量Vと、接触角θの領域の中心を結んだ領域の面積Sと、面積Sに占める接触角θの領域の面積比率Aとが下記の(1)式を満たすように設定されていることを特徴とする第6から第10の構成に記載のパターン形成方法。
V<{S(2+X)/3(1+X)}×√{S(1−X)/π(1+X)}・・・(1)
ただしX= (COSθ−COSθ)A+COSθ
θ:第一の接触角
θ:第二の接触角
S:接触角θの領域の中心を結んだ領域の面積
A:面積Sに占める接触角θの領域の面積比率
である。
(第12の構成)
塗布する手段がインクジェット方式であることを特徴とする第6から第11の構成に記載のパターン形成方法。
(第13の構成)
第6から第12の構成に記載のパターン形成方法により作製されたことを特徴とするパターン描画基板。
本発明に係るパターン形成用基材を用いれば、所望するパターンを容易かつ精度良く基板上に形成することができるため、複数色によりパターンが形成されるカラーフィルタの製造にも適用できる。
本発明に係る基板の一実施形態を示す平面図である。 (a)〜(d)は、本発明に係る基板の製造方法を説明する説明図である。 本発明のパターン形成方法に適用されるパターン形成装置の概略斜視図である。 本発明に係る基板に対してインクを吐出するときの吐出位置について説明する説明図である。 本発明に係る基板に対して吐出されたインクの着弾後の状態を説明する説明図である。 本発明に係る基板上に形成されるラインパターンを示す図である。 本発明に係る基板に対してインクを吐出するときの吐出位置の他の形態を説明する説明図である。 本発明に係る基板に対して吐出されたインクの着弾後の状態を説明する説明図である。 本発明に係る基板上に形成されるラインパターンを示す図である。 本発明に係る基板に対してインクを吐出するときの吐出位置の他の形態を説明する説明図である。 本発明に係る基板に対して吐出されたインクの着弾後の状態を説明する説明図である。 (a)〜(c)は、本発明に係る基板上に形成される撥液領域の配置例を説明する説明図である。 本発明に係る基板上の撥液領域の他の形態を示す図である。 (a)および(b)は、本発明に係る基板上の撥液領域の形状を説明する説明図である。 本発明に係る基板上の撥液領域の他の形態を示す図である。 本発明に係る基板に対してインクを吐出するときの吐出位置の他の形態を説明する説明図である。 本発明に係る基板に対して吐出されたインクの着弾後の状態を説明する説明図である。 本発明に係る基板の対象領域の他の形態を説明する説明図である。
符号の説明
1 基板(パターン用形成基材)
2 親液領域(第1の領域)
3 撥液領域(第2の領域)
4 ガラス基板
5 濡れ性変化層
6 フォトマスク
7 マスクパターン
8 光触媒層
9 最小単位(対象領域)
10 パターン形成装置
11 基板
12 ステージ
13 インクジェットヘッド
14 Y方向駆動部
15 X方向駆動部
16 液滴供給システム
17 装置コントロールユニット
18 液配管

Claims (12)

  1. 基材上に液滴が付着したときの接触角が第1の接触角の第1の領域と、
    前記第1の接触角よりも大きい第2の接触角の第2の領域とを備え、
    前記第2の領域は、前記第1の領域上に規則的に点在しており、前記第1の領域に付着した液滴の広がりを堰き止めることが可能な間隔で配列されていることを特徴とするパターン形成用基材。
  2. 前記第2の領域は、近接する前記第2の領域の中心点を結ぶ直線によって正多角形が形成されるように、前記第1の領域上に配列されていることを特徴とする請求項1に記載のパターン形成用基材。
  3. 前記第1の領域は液滴に対して親液性を示しており、前記第2の領域は液滴に対して撥液性を示していることを特徴とする請求項1に記載のパターン形成用基材。
  4. 前記第2の領域は、対称形状であることを特徴とする請求項1に記載のパターン形成用基材。
  5. 前記第2の領域は、前記第1の領域よりも、基材のパターン形成面から突出していることを特徴とする請求項1に記載のパターン形成用基材。
  6. 隣接する2つの前記第2の領域間の距離をLとし、当該2つの前記第2の領域の中心点を結ぶ直線の長さをWとしたとき、前記第1の領域上において、前記第2の領域がL≧W/2を満たすように配列されていることを特徴とする請求項1に記載のパターン形成用基材。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のパターン形成用基材に液滴を吐出することによって所定のパターンを形成するパターン形成方法。
  8. 前記第2の領域の中心点を結ぶ直線によって囲まれている対象領域の中心点上に最初に液滴が付着するように液滴を吐出する吐出工程を含むことを特徴とする請求項7に記載のパターン形成方法。
  9. 前記第2の領域の中心点を結ぶ直線によって囲まれている対象領域に吐出する液滴量の2倍量の液滴を吐出するとき、隣接する前記2つの対象領域によって形成される領域の中心点上に最初に液滴が付着するように、液滴を吐出する吐出工程を含むことを特徴とする請求項7に記載のパターン形成方法。
  10. 基材上に液滴が付着したときの接触角が第1の接触角の第1の領域と、
    前記第1の接触角よりも大きい第2の接触角の第2の領域とを備え、
    前記第2の領域は、前記第1の領域上に点在しており、近接する前記第2の領域の中心点を結ぶ直線によって正多角形が形成されるように配列されている基材上に所定のパターンを形成するパターン形成方法であって、
    基材に対して液滴を吐出するとき、前記第2の領域の中心点を結ぶ直線によって囲まれている対象領域の中心点上に最初に液滴が付着するように液滴を吐出するときの液滴の吐出量Vが、以下の(1)式を満たすように、基材上に液滴を付着させる工程を含むパターン形成方法。
    V<{S(2+X)/3(1+X)}×√{S(1−X)/π(1+X)}・・・(1)
    ここで、X=(COSθ−COSθ)A+COSθ
    θ:第1の接触角
    θ:第2の接触角
    S:第2の領域の中心点を結ぶ直線によって囲まれている対象領域の面積
    A:面積Sに占める第2の領域の面積比
    である。
  11. 液滴の吐出にインクジェットヘッドを用いることを特徴とする請求項7〜10に記載のパターン形成方法。
  12. 請求項7〜11のいずれか1項に記載のパターン形成方法により、上記パターン形成基材上にパターンが形成されたことを特徴とする基板。
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