JP2008182402A - 携帯端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、携帯端末装置使用者の周囲の環境に応じて自動的に携帯端末装置に備えられるスピーカの指向性を制御し、出力音声の音質を使い分けることを目的とする。
【解決手段】本発明による携帯端末装置は、指向性範囲を変更自在に音波を出力可能な携帯端末装置に対し所定の方向に存在する人の位置を検出する人感センサ400と、人感センサ400からの検出結果に基づき、音波の指向性範囲を変えて出力する音声再生器500と、携帯端末装置100に入力されるかまたはメモリカード18に保存されている音声情報を音声再生器500に出力するCPU4とを備え、周囲の状況に応じて自動的に音波の指向性範囲を制御し、出力音声の音質を使い分けることによって使用者が快適に携帯端末装置100からの音声を視聴することが可能であることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明による携帯端末装置は、指向性範囲を変更自在に音波を出力可能な携帯端末装置に対し所定の方向に存在する人の位置を検出する人感センサ400と、人感センサ400からの検出結果に基づき、音波の指向性範囲を変えて出力する音声再生器500と、携帯端末装置100に入力されるかまたはメモリカード18に保存されている音声情報を音声再生器500に出力するCPU4とを備え、周囲の状況に応じて自動的に音波の指向性範囲を制御し、出力音声の音質を使い分けることによって使用者が快適に携帯端末装置100からの音声を視聴することが可能であることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は携帯端末装置に関し、特に、使用者の周囲への音漏れ防止技術に関する。
携帯端末装置は、電話番号やメールでの文章、あるいは音楽再生機能を有している場合には再生曲名といった情報を表示するために、液晶ディスプレイなどの表示機器を備えている。また、最近の携帯端末装置には、TV番組放送の受信機能を搭載したものも出てきており、TV番組放送や、インターネットなどから入手した音声付きの番組コンテンツを視聴するための音声再生装置が備えられている。
上記の携帯端末装置は、室内だけでなく、屋外や電車内などといった不特定多数の人が密集する場所での使用が想定される。特に、電車やバスの車内で携帯端末装置を使用するような環境下においてTV番組や楽曲コンテンツなどを再生した場合に、使用者の座席または立ち位置と隣り合う第三者に再生音が聞こえて不快感を与えてしまう。
このような問題に対する改善策として、携帯端末装置の周囲にいる人に対して、再生音が漏れないように使用者のみが視聴する方法が考えられている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の従来の携帯端末装置では、超指向性スピーカを使用して音声を再生しているので、使用者の周囲にいる第三者に再生音が漏れることはない。しかし、携帯端末装置を複数人で視聴する場合(例えば、スポーツ中継などのTV番組放送を視聴する場合)などにおいて、周囲の人が音声を視聴可能な状態にするために、携帯端末装置の超指向性スピーカを使用者が手動で停止しなければならないので煩わしさがある。
また、超指向性スピーカの特性として、超音波を搬送波として音声信号を伝送していることから音声の低音部分の再現性が悪いため、楽曲コンテンツの再生などの音質を重視する場合には高音質の再生が難しいといった問題がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、携帯端末装置使用者の周囲の環境状況に応じて自動的に携帯端末装置に備えられるスピーカの指向性を制御し、出力音声の音質を使い分けることを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明による携帯端末装置は、人の位置を検出する人感センサと、人感センサの検出結果に基づき、音波の指向性範囲を変えて出力する音声再生器と、音声情報を音声再生器に出力するCPUとを備えることを特徴とする。
本発明は、請求項1に記載のように、人感センサによって指向性範囲を変更自在に音波を出力可能な携帯端末装置に対し所定方向に存在する人の位置を検出し、音声再生器によって人感センサの検出結果に基づき音波の指向性範囲を変えて出力し、CPUによって音声情報を音声再生器に出力するため、携帯端末装置使用者の周囲の環境状況によって携帯端末装置に備えられるスピーカの指向性を制御するという効果がある。
本発明の実施形態について、図面に基づいて以下に説明する。
〈実施形態1〉
図1は、本発明の実施形態1による携帯端末装置の構成を示すブロック図である。本発明の実施形態1における携帯端末装置100の特徴は、人感センサ400を設け、人感センサ400が備える距離センサ1aおよび1bに超音波センサを用いていることと、音声再生器500が有する超指向性スピーカ10と通常音声スピーカ11とを選択的に切り替えるスピーカ切替回路7を備えていることである。また、携帯端末装置100は指向性範囲を変更自在に音波を出力可能であり、人感センサ400は携帯端末装置100に対して所定の方向に存在している。
図1は、本発明の実施形態1による携帯端末装置の構成を示すブロック図である。本発明の実施形態1における携帯端末装置100の特徴は、人感センサ400を設け、人感センサ400が備える距離センサ1aおよび1bに超音波センサを用いていることと、音声再生器500が有する超指向性スピーカ10と通常音声スピーカ11とを選択的に切り替えるスピーカ切替回路7を備えていることである。また、携帯端末装置100は指向性範囲を変更自在に音波を出力可能であり、人感センサ400は携帯端末装置100に対して所定の方向に存在している。
図1に示すように、RF処理部13ではアンテナ12で受信したアナログ信号である信号iが入力され、復調処理した後にデジタル信号である信号jとしてCPU4に出力する。また、CPU4から入力された信号kを変調処理した後に、信号lとしてアンテナ12に出力する。
CPU4は、音声通話中にマイク14から入力された信号tを信号kとしてRF処理部13に出力したり、音声信号や映像信号をメモリカード18に出力したりする。また、RF処理部13からの音声信号である信号j、TVチューナ3からの音声信号である信号n、メモリカード18からの音声情報である信号ahのいずれか1つの信号を、携帯端末装置100の使用条件に応じて信号mとしてスピーカ切替回路7に出力する。携帯端末装置100の使用条件としては、例えば通話中には信号jを信号mとしてスピーカ切替回路7に出力し、TV放送番組視聴中には信号nを信号mとしてスピーカ切替回路7に出力し、記録再生中にはメモリカード18からの音声情報である信号ahを信号mとしてスピーカ切替回路7に出力する。また、CPU4は、RF処理部13から入力された映像信号である信号jを、信号qとして画像エンジン5に、信号ahとしてメモリカード18に出力する。そして、CPU4は、画像エンジン5から入力された信号pを信号kとしてRF処理部13に出力し、信号pを記録する場合にはメモリカード18に信号ahを出力して記録させる。さらに、CPU4は、スピーカ切替回路7に制御信号である信号aiを出力し、スピーカの切替を制御する。
なお、音声の情報としては、受信した放送番組の音声、通話における相手の音声、音声情報コンテンツによる音声、記録媒体に記録された音楽ファイルなどを含む音声情報であり、CPU4はこれらの音声情報から選択して音声再生器500に出力する。
画像エンジン5は、撮影画像のサイズやシャッタータイミングなどカメラ撮影に必要な情報を信号vとしてカメラモジュール16に出力する。そして、信号vに基づいて撮影された画像情報は信号wとして画像エンジン5に入力される。また、画像エンジン5はTVチューナ3からの映像信号である信号h、カメラモジュール16からの画像信号である信号w、CPU4からの画像信号である信号qのいずれか1つの信号を、信号rとしてLCDモジュール6に、信号pとしてCPU4にそれぞれ出力する。LCDモジュール6では、画像エンジン5からの画像信号である信号rが入力されて画像が表示される。
TVチューナ3では、TVアンテナ15から受信したTV放送波信号である信号gが入力され、映像信号を信号hとして画像エンジン5に出力するとともに、音声信号を信号nとしてCPU4に出力する。
メモリカード18は、CPU4に入力された画像、音声、文字などの情報を電子データである信号ahとして記録したり、また、すでに記録されている電子情報をCPU4の命令に従ってCPU4に出力する。
人感センサ400は、距離センサ1aおよび1bと、センサ出力処理回路2とから構成される。距離センサ1aおよび1bは、人などの対象物と距離センサ1aおよび1bとの距離を計測するセンサであり、センサの検出結果に基づいて、計測距離に比例したアナログ信号またはデジタル信号を信号aaおよび信号abとしてセンサ出力処理回路2に出力する。センサ出力処理回路2に、信号aaおよび信号abが入力され、距離センサ1aおよび1bと対象物との距離が設定された距離との対比により判定され、その長短に応じて、信号bをb=”0”または”1”としてスピーカ切替回路7に出力する。なお、本発明の実施形態1における距離センサ1aおよび1bには、超音波センサを用いている。
音声再生器500は、スピーカ切替回路7、超指向性音声処理回路8、通常音声処理回路9、超指向性スピーカ10、通常音声スピーカ11から構成される。スピーカ切替回路7は、センサ出力処理回路2からの信号bの値によって、超指向性スピーカ10か通常音声スピーカ11のいずれを使用するのかを選択し、選択結果に応じて音声信号である信号dか信号cのうちのいずれかの信号を出力する。信号dが入力され超指向性音声処理回路8は、極めて指向性の鋭い音波を発生するように信号処理を行った後に信号eとして超指向性スピーカ10に出力する。また、信号cが入力された通常音声処理回路9は、視聴可能な音波に変換する処理を行った後に信号fとして通常音声スピーカ11に出力する。こうすることによって、超指向性スピーカ10からは指向性の幅が極めて狭い音波が再生され、通常音声スピーカ10からは高音質で指向性の幅が広い音波が再生される。
図2は、本発明の実施形態1による携帯端末装置と使用者およびその周辺の人物との距離の関係を示す図である。図2に示すように、Y1は携帯端末装置100のLCDモジュール6に対する法線である。Y1の長さをL1とし、携帯端末装置100のLCDモジュール6と使用者101との距離を表している。現在、日本国内で最も普及している携帯端末装置100のLCDモジュール6のサイズは、携帯電話などで使用されるサイズであり、約2.2〜2.4インチである。このようなLCDモジュール6に表示される画像数は、横240画素×縦320ラインが主流となっている。このようなLCDモジュール6を備える携帯端末装置100を使用し、LCDモジュール6に表示される文字などを認識するためには、通常Y1=30cmに保持した状態で使用されることが多い。
また、使用者101を成人とした場合における使用者101と人物102との距離X1は、日本人の成人の標準的な肩幅である約40cm〜45cm程度となる。さらに、θ1は、携帯端末装置100のLCDモジュール6と人物102とを結ぶ直線とY1とからなる角度であり、同様にθ2は、携帯端末装置100のLCDモジュール6と人物103とを結ぶ直線とY1とからなる角度である。
本発明の実施形態1において、Y1=30cm、X1=40cmとしたときのθ1は53°となり、Y1=30cm、X1=45cmとしたときのθ1は56°となることから、θ1は53°〜56°の値となる。なお、X1、Y1、θ1は使用者101と人物102の関係について用いたが、使用者101と人物103との関係で用いられるX2、Y1、θ2についても人物102と同様であると見なされるため、X1=X2、θ1=θ2とすることができる。
図3は、本発明の実施形態1による携帯端末装置の距離センサと使用者の右側に位置する人物との距離の関係を示す図である。図3に示すように、距離センサ1aは携帯端末装置100のLCDモジュール6と使用者101とからなる法線Y1に対して、角度θ1aだけ使用者101からLCDモジュール6に向かって右側に配置され、距離センサ1bはY1に対して角度θ1bだけ使用者101からLCDモジュール6に向かって左側に配置されている。本発明の実施形態1による距離センサ1a、1bには超音波センサを用いている。超音波センサの特徴として、距離が同じだけ離れている対象物でも、距離センサ1a、1bと人物102、103とをそれぞれ結ぶ法線から離れている対象物の方が、法線上にある対象物を測定するよりもセンサの出力が小さくなる。すなわち、距離センサ1a、1bの法線から離れている対象物は実際よりも距離センサ1a、1bから遠くにあると判断されてしまう。
例えば、距離センサ1aの法線上(θ1a0=0°)における、距離センサ1aと人物102までの距離をL0とし、この法線に対して携帯端末装置100のLCDモジュール6に向かって右側(θ1a0>0°)における、距離センサ1aと人物102aまでの距離をL1とする。L0>L1の関係のとき、距離L1が実際よりも長く計測される場合を想定すると、距離センサ1aの検出結果(出力aa)が実際とは逆のL0<L1となる場合がある。ここでは、距離センサ1aの法線に対して右側(θ1a0>0°)の人物102aについて示したが、距離センサ1aの法線に対して左側(θ1a0<0°)の人物についても同様である。
これらのことから、人物102の位置を距離センサ1aによって正しく検出するためには、距離センサ1aの法線の近くに人物102が存在するように、距離センサ1aの超音波照射角度θ1aを決定して設定する必要がある。また、法線Y1に対する距離センサ1aの超音波照射角度θ1aは、図2に示すような使用者101と人物102とが密接して隣り合っているような距離である場合を想定しており、θ1a=53°〜56°に設定される。角度θ1aがこのような範囲にあるとき、人物102を検出する距離センサ1aの距離検出感度は最高となる。
図4は、本発明の実施形態1による携帯端末装置の距離センサと使用者の左側に位置する人物との距離の関係を示す図である。例えば、距離センサ1bの法線上(θ1b0=0°)における、距離センサ1bと人物103までの距離をL3とし、この法線に対して携帯端末装置100のLCDモジュール6に向かって左側(θ1b0<0°)における、距離センサ1bと人物103aまでの距離をL4とする。L3>L4の関係のとき、距離L4が実際よりも長く計測される場合を想定すると、距離センサ1bの検出結果(出力ab)が実際とは逆のL3<L4となる場合がある。ここでは、距離センサ1bの法線に対して左側(θ1b0<0°)の人物103aについて示したが、距離センサ1bの法線に対して右側(θ1b0>0°)の人物についても同様である。
これらのことから、人物103の位置を距離センサ1bによって正しく検出するためには、距離センサ1bの法線の近くに人物103が存在するように、距離センサ1bの超音波照射角度θ1bを決定して設定する必要がある。また、法線Y1に対する距離センサ1bの超音波照射角度θ1bは、図2に示すような使用者101と人物103とが密接して隣り合っているような距離である場合を想定しており、θ1b=53°〜56°に設定される。角度θ1bがこのような範囲にあるとき、人物103を検出する距離センサ1bの距離検出感度は最高となる。
以上のことから、図2に示すθ1とθ2との関係より、人物102と人物103とは法線Y1に対して対象の位置にあるので、θ1a=θ1b、L0=L3、L1=L4となる。
図5は、本発明の実施形態1による携帯端末装置の距離センサから人物までの距離と、距離センサ出力との関係を示すグラフである。ここで、θ1a=θ1b=53°に設定している。図5に示すように、距離センサ1a、1bと人物102、103との距離をL=50cmとしたときの距離センサ1a、1bの各々の出力電圧aa、abを1.0Vとすると、出力電圧aa、abは距離Lが遠くなるに従って徐々に低くなり、距離Lが近くなるに従って徐々に高くなる。
また、距離Lが一定の場合、角度θ1=θ2が53°を中心として増減するに従って、距離センサ1a、1bの出力電圧aa、abは低くなる。図5の斜線部A(aa、ab>1.0V)は、人物102、103が使用者101の左右に隣り合って位置しているか、または隣り合っていなくてもLCDモジュール6と人物102、103との距離が極めて近いということの一例を示している。斜線の範囲Aから距離センサ1a、1bの出力電圧aa、abの値を検出し、例えば(aa、abの少なくとも一方)>1.0Vのときには、人物102および人物103は携帯端末装置100に極めて接近していると判断することができる。具体的には、距離センサ1a、1bの出力電圧aa、abをセンサ出力処理回路2が検出し、(aa、abの少なくとも一方)>1.0Vのときには、人物102および人物103は携帯端末装置100に極めて接近していると判断して信号b=”1”をスピーカ切替回路7に出力する。また、(aa、abの少なくとも一方)≦1.0Vのときには、人物102および人物103が携帯端末装置100の近くにいないと判断して信号b=”0”をスピーカ切替回路7に出力する。スピーカ切替回路7では、センサ出力処理回路2からの信号bに基づいて、CPU4から入力された信号mを超指向性音声処理回路8か通常音声処理回路9のいずれかに出力する。
例えば、信号b=0の場合は、センサ出力処理回路2が携帯端末装置100の周囲に人がいないと判断していることから、使用者101の周囲に音が漏れてもかまわないので、極めて指向性の狭い音波を出力する必要はない。従って、スピーカ切替回路7は携帯端末装置100が通常の音声を再生するように、信号d=0(無音声)、信号c=信号mとする。その結果、通常音声スピーカ11からは音声が再生され、超指向性スピーカ10からは音声が再生されない。
一方、信号b=1の場合は、センサ出力処理回路2が携帯端末装置100の周囲に人がいると判断していることから、使用者101の周囲に音が漏れないように、極めて指向性の狭い音波を出力する必要がある。従って、スピーカ切替回路7は携帯端末装置100が極めて指向性の狭い音声を再生するように、信号d=信号m、信号c=0(無音声)とする。その結果、超指向性スピーカ10からは使用者101にのみ聞こえるように音声が再生され、通常音声スピーカ11からは音声が再生されない。なお、CPU4からの制御信号である信号aiによって、センサ出力処理回路21からの信号bの影響を受けることなく、強制的に信号mを超指向性スピーカ10または通常音声スピーカ11のいずれかに出力することが可能である。
以上のことから、本発明の実施形態1の携帯端末装置100は、距離センサ1a、1bを用いて携帯端末装置100と使用者101の近くにいる人物102、103との距離を常に計測している。そして、人物102、103がある一定の距離に近づいた場合には、センサ出力処理回路2からの信号bに基づいた処理をスピーカ切替回路7が実行することによって、自動的に超指向性スピーカ10で音声を視聴することができるので、たとえ使用者101が周囲の人物の接近に気が付かなかったとしても周囲に音を漏らすことなく視聴可能となり、周囲の人物が使用者101の近くから遠ざかった場合には、自動的に通常音声スピーカ11で音声を視聴することができる。このことから、周囲の環境状況に応じて良好な音質を使用者のみが楽しむことができるといった効果がある。また、たとえ使用者101が周囲の人物の存在に気が付いたとしても、携帯端末装置100のボタン操作などの手動での設定が不要となる。すなわち、周囲の環境によって超指向性スピーカ10か通常音声スピーカ11かをスピーカ切替回路7によって自動的に切り替えるため、例えばTV放送番組などを視聴しているときなどに視聴を妨げることなく携帯端末装置を快適に使用することができるという効果もある。
〈実施形態2〉
図6は、本発明の実施形態2による携帯端末装置の構成を示すブロック図である。本発明の実施形態2と実施形態1との相違点は、人感センサ400としてカメラモジュール16を使用している点である。また、その他の携帯端末装置100の構成要素および動作は実施形態1と同様である。
図6は、本発明の実施形態2による携帯端末装置の構成を示すブロック図である。本発明の実施形態2と実施形態1との相違点は、人感センサ400としてカメラモジュール16を使用している点である。また、その他の携帯端末装置100の構成要素および動作は実施形態1と同様である。
人感センサ400はカメラモジュール16と距離計測処理回路22とから構成される。通常、カメラモジュール16は風景や人物を撮影するために用いられることが多いが、例えばTV電話機能を有する携帯電話では使用者101の表情などを通話相手側に伝えるために用いられることがある。
カメラモジュール16によって撮影をするとき、画像エンジン5は撮影時の画像サイズ、画角、光学ズームの倍率などのカメラ撮影に必要な情報を制御信号である信号adとしてカメラモジュール16に出力し、カメラモジュール16から撮影画像情報である信号acが入力される。カメラモジュール16は、画像エンジン5からの制御信号である信号adに基づいて、距離計測処理回路22および画像エンジン5に信号acを出力する。
図7は、本発明の実施形態による携帯端末装置の構成図である。携帯端末(内側)にはLCDモジュール6と、その下部にカメラモジュール16を挟むように両側に距離センサ1a、1bを備えられる。携帯端末装置100におけるカメラモジュール16の取り付け位置は、使用者101の容貌が撮影画面の中央となるように、対象物である使用者101とLCDモジュール6との距離、使用者101の目線などの関係から決定する。その結果、例えば図7に示すように、カメラモジュール16はLCDモジュール6の下部であって携帯端末装置100の中心部分に備えられる。
図8は、本発明の実施形態2による携帯端末装置のカメラモジュールにおける使用者およびその左右の人物の撮影画像の一例を示す図である。図8に示すように、使用者101の左右には人物102および人物103の容貌の一部分が写り込んでおり、特に、撮影画面の中心部には斜線部分で示すような人物102および人物103の顔面の一部分が写り込んでいる。
図9は、本発明の実施形態2による携帯端末装置のカメラモジュールによる撮影画像における使用者およびその左右の人物の顔面情報を示す図である。本発明の実施形態2では、横240ドット×縦320ラインのLCDモジュール6としている。図中のエリア202は使用者101の顔面を示し、エリア200およびエリア201はそれぞれ人物102および人物103を示している。例えば図9では、使用者101を中心に人物102および人物103の一部が表示されており、これらの顔面の位置を撮影画像情報である信号acに基づいて特定する。特定方法は顔面の肌の色から判断するものであり、例えば日本人のような黄色人種であれば薄い橙色から薄い茶色を用いて判断される。カメラモジュール16から出力される信号acは、例えばRGB各色8bitの量子化ビット数を割り当てられるが、日本人の肌であれば、RGB値=(241、187、147)という色情報(以下、肌情報)が一般に用いられている。
距離計測処理回路22では、エリア200、エリア201、エリア202の画像情報を常に抽出しており、RGB値=(241、187、147)の肌情報の検出結果に基づいて各エリアに人間の肌が存在するか否かの判定を行う。そして、例えばエリア200またはエリア201に一定以上の肌情報が検出された場合には、使用者101の左右のいずれかに人物が存在していると判断し、その検出結果を携帯端末装置100と人物102および人物103との距離情報である信号aeとしてスピーカ切替回路7に出力する。
距離情報である信号aeは、例えば携帯端末装置100と人物102または人物103との距離が一定距離よりも近づいた場合は、信号ae=”1”をスピーカ切替回路7に出力し、一方で、携帯端末装置100と人物102または人物103との距離が一定距離よりも離れている場合は、信号ae=”0”をスピーカ切替回路7に出力する。
距離情報である信号aeの具体的な算出方法として、例えば図9に示すように画面の中央部にある使用者101の顔面情報であるエリア202の面積と、使用者101の左右に存在している人物102および人物103の顔面情報であるエリア200およびエリア201の各々の面積とを比較する。そして、エリア202の面積×k1<エリア200の面積<エリア202の面積×k2またはエリア202の面積×k1<エリア201の面積<エリア202の面積×k2のときには、使用者101と人物102または人物103との距離が極めて近いと判断され、距離計測処理回路22は信号ae=”1”としてスピーカ切替回路7に出力し、その他の場合は信号ae=”0”としてスピーカ切替回路7に出力する。なお、上記のk1およびk2は任意の係数である。
スピーカ切替処理回路7では、距離計測処理回路22からの信号aeに基づいて、CPU4からの信号mを超指向性音声処理回路8か音声処理回路9のどちらに出力するのかを決定する。すなわち、信号ae=”1”の場合は信号d=m、信号e=0(無音声)として超指向性スピーカ10から音声を出力し、信号ae=”0”の場合は信号d=0(無音声)、信号e=mとして通常音声スピーカ11から音声を出力する。
以上のことから、本発明の実施形態2の携帯端末装置100は、カメラモジュール16を用いて携帯端末装置100と使用者101の近くにいる人物102、人物103との距離を常に計測している。そして、人物がある一定の距離に近づいた場合には、センサ出力処理回路2からの信号bに基づいた処理をスピーカ切替回路7が実行することによって、自動的に超指向性スピーカ10で音声を視聴することができるので、使用者以外の人物への音声の漏れを防止することが可能となる。そのため、例えば通話内容やインターネット経由で入手した音声情報を、電車内などの人混みの中であっても使用者以外の人物への音声漏れで迷惑をかけることなく音声の視聴が可能となる。また、他人に知られたくないような秘匿性の高い音声情報であっても音声漏れすることなく使用者にのみ視聴可能となる。
〈実施形態3〉
図10は、本発明の実施形態3による携帯端末装置の構成を示すブロック図である。本発明の実施形態3は、人感センサではなく騒音レベル検出器20を備えることを特徴としている。その他の携帯端末装置100の構成要素および動作については、実施形態1と同様である。また、携帯端末装置100は指向性範囲を変更自在に音波を出力可能であり、騒音レベル検出器は携帯端末装置が受ける騒音を検出する。
図10は、本発明の実施形態3による携帯端末装置の構成を示すブロック図である。本発明の実施形態3は、人感センサではなく騒音レベル検出器20を備えることを特徴としている。その他の携帯端末装置100の構成要素および動作については、実施形態1と同様である。また、携帯端末装置100は指向性範囲を変更自在に音波を出力可能であり、騒音レベル検出器は携帯端末装置が受ける騒音を検出する。
騒音レベル検出器20は、マイク17、騒音レベル検出回路21、騒音レベル閾値40とから構成されている。マイク17は、図7に示すように携帯端末装置100の外側に備えることによって、通話時に使用者101の音声を極力取り入れることなく、使用者101の周囲の音声のみを音声信号である信号afとして騒音レベル検出回路21に出力する。しかし、マイク17は使用者101の音声をわずかに取り入れてしまうこともあるため、マイク17の音声信号である信号afから使用者101の音声信号を取り除くことによって、携帯端末装置101の周辺の正確な騒音レベルの計測が可能となる。
マイク17の音声信号である信号afから使用者101の音声信号を取り除く方法について以下に説明する。図10に示すように、マイク14から入力された音声信号である信号tは、CPU4に出力されるとともに騒音レベル検出回路21にも出力される。騒音レベル検出回路21には信号tおよび信号afが入力され、信号afから使用者の音声信号である信号tの周波数成分のみを取り除き、さらに騒音レベル閾値40を考慮した信号agがスピーカ切替回路7に出力される。
スピーカ切替回路7では、騒音レベル検出回路21からの信号agに基づいてCPU4からの信号mを超指向性音声処理回路8または通常音声処理回路9のどちらに出力するのかを決定する。図11は、本発明の実施形態3による騒音レベルに対する携帯端末装置のスピーカの切り替えを示す図である。一般的に騒音レベルはデシベル(dB)で表され、騒音レベルと環境音との比較を図12に示している。例えば、騒音レベル=30dBでは屋内の置時計の秒針の音程度であり、騒音レベル=100dBでは列車が通過する鉄橋下の音である。
例えば、騒音レベル閾値40において閾値を60dB(向上の密集地に相当)に設定すると、騒音レベル≧60dBの場合には、周辺の音が大きいため使用者に音が聞こえるように信号d=信号ag、信号c=0(無音声)として超指向性スピーカ10から音声を出力する。一方、騒音レベル<60dBの場合には、周辺の音が小さいため信号d=0(無音声)、信号c=信号agとして通常音声スピーカ11から音声を出力する。
以上のことから、本発明の実施形態3の携帯端末装置100は、騒音レベル検出器20を用いて携帯端末装置100の周辺の騒音レベルを常に計測している。国道沿いや人の集まる雑踏など、閾値以上の騒音レベルの環境下では超指向性スピーカ10から音声が出力されるため、使用者101は周辺の騒音に影響されることなく携帯端末装置100から出力される音声を視聴することができる。また、使用者101が閾値以上の騒音レベルの環境下から閾値以下の環境下へ移動した場合には、使用者101が手動で出力するスピーカを変更することなく自動的に通常音声スピーカ11に変更され、高音質の音声が視聴可能となる。
1a 距離センサ、1b 距離センサ、2 センサ出力処理回路、3 TVチューナ、4 CPU、5 画像エンジン、6 LCDモジュール、7 スピーカ切替回路、8 超指向性音声処理回路、9 通常音声処理回路、10 超指向性、11 通常音声スピーカ、12 アンテナ、13 RF処理部、14 マイク、15 TVアンテナ、16 カメラモジュール、17 マイク、18 メモリカード、20 騒音レベル検出器、21 騒音レベル検出回路、22 距離計測処理回路、40 騒音レベル閾値、100 携帯端末装置、400 人感センサ、500 音声再生器。
Claims (6)
- 指向性範囲が変更可能な音波を出力可能な携帯端末装置であって、
前記携帯端末装置に対し所定方向に存在する人の位置を検出する人感センサと、
前記人感センサの検出結果に基づき、音波の指向性範囲を変えて出力する音声再生器と、
音声情報を前記音声再生器に出力するCPUと、
を備える携帯端末装置。 - 前記人感センサは、
超音波センサと、
前記超音波センサからの検出結果に基づいて処理を行うセンサ出力処理回路と、
を備えることを特徴とする、請求項1に記載の携帯端末装置。 - 前記人感センサは、
カメラモジュールと、
前記カメラモジュールからの出力信号に基づいて前記カメラモジュールと対象物との距離を計測する距離計測処理回路と、
を備えることを特徴とする、請求項1に記載の携帯端末装置。 - 指向性範囲が変更可能な音波を出力可能な携帯端末装置であって、
前記携帯端末装置が受ける騒音を検出する騒音レベル検出器と、
前記騒音レベル検出器の検出結果に基づき、音波の指向性範囲を変えて出力する音声再生器と、
音声情報を前記音声再生器に出力するCPUと、
を備える携帯端末装置。 - 前記騒音レベル検出器は、
マイクと、
騒音レベルの閾値を設定する騒音レベル閾値設定手段と、
前記マイクからの音声信号と前記騒音レベル閾値設定手段の閾値との比較から騒音レベルを決定する騒音レベル検出回路と、
を備えることを特徴とする、請求項4に記載の携帯端末装置。 - 前記音声情報は、
受信した放送番組の音声と、
通話における相手の音声と、
音声情報コンテンツによる音声と、
記録媒体に記録された音楽ファイルと、
の少なくとも2つを含む複数の音声情報であり、前記CPUは前記複数の音声情報から選択して前記音声再生器に出力することを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれかに記載の携帯端末装置。
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- 2007-01-24 JP JP2007013530A patent/JP2008182402A/ja not_active Withdrawn
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