JP2007293062A - 携帯表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用者の周囲の状況に応じて、自動的に第三者による覗き見を防止する。
【解決手段】携帯表示装置100は、液晶パネル7と、液晶パネル7に表示させる画像を制御する表示制御手段5,6と、表示制御手段5,6の出力に対して液晶パネル7の視野角を制御する処理を施す視野角制御手段3と、液晶パネル7の周囲の人間の存在を検出する検出手段400とを備える。検出手段400が液晶パネル7の周囲に使用者以外の第三者が存在することを検出した場合には、視野角制御手段5,6が、第三者による液晶パネル7の視認を妨げるよう視野角を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】携帯表示装置100は、液晶パネル7と、液晶パネル7に表示させる画像を制御する表示制御手段5,6と、表示制御手段5,6の出力に対して液晶パネル7の視野角を制御する処理を施す視野角制御手段3と、液晶パネル7の周囲の人間の存在を検出する検出手段400とを備える。検出手段400が液晶パネル7の周囲に使用者以外の第三者が存在することを検出した場合には、視野角制御手段5,6が、第三者による液晶パネル7の視認を妨げるよう視野角を制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、携帯電話などの携帯端末機器に使用され、画像等を表示する携帯表示装置に関し、より詳細には、第三者による覗き見を防止する覗き見防止機能を備えた携帯表示装置に関する。
従来より、携帯表示装置は、液晶パネルなどの表示画面を有しており、電話番号やメール文章、あるいは音楽再生曲名(音楽再生機能を有している場合)等を表示するようになっている。
携帯表示装置は、室内で使用されるほか、屋外や電車内など、不特定多数の人間が密集する場所でも使用される。電車、バス等の車内において携帯表示装置を使用する場合、例えば隣の座席又は立ち位置にいる第三者により、携帯表示装置の表示画面を盗み見される可能性がある。
そこで、携帯表示装置の液晶パネル表面に視界を制限するシールを貼ることにより、覗き込みを防止することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、液晶パネル上に、ベールビュー液晶と呼ばれる視野角を切り替えるためのスイッチ液晶を設けることも提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
しかしながら、液晶パネルの表面に視界を制限するシールを貼った携帯表示装置では(特許文献1)、シールを貼ることにより輝度の低下を招き、表示画像の明るさが低下するという問題がある。また、ベールビュー液晶を設けた携帯表示装置では(非特許文献1)、使用者が、周囲に第三者がいるか否かを監視してボタン操作等を行わなければならず、操作が煩わしいという問題がある。
本発明は、上記の課題を解消するためになされたものであり、周囲の状況に応じて、第三者による表示画面の覗き込みを自動的に防止できるようにすることを目的とする。
この発明に係る携帯表示装置は、液晶パネルと、液晶パネルに表示させる画像を制御する表示制御手段と、表示制御手段の出力に対して液晶パネルの視野角を制御する処理を施す視野角制御手段と、液晶パネルの周囲の人間の存在を検出する検出手段とを備える。検出手段が液晶パネルの周囲に使用者以外の第三者が存在することを検出した場合には、視野角制御手段が、第三者による液晶パネルの表示画像の視認を妨げるよう液晶パネルの視野角を制御する。
この発明に係る携帯表示装置は、また、表示画面を有する表示手段と、表示手段の周囲の人間の存在を検出する検出手段と、検出手段が表示手段の周囲に使用者以外の第三者が存在することを検出した場合に、使用者に対して、表示画面を視認しうる第三者が存在することを警告する警告手段とを備える。
この発明によれば、携帯表示装置の液晶パネルを覗き込もうとする第三者がいる場合、検出手段によりこの第三者を検出し、視野角制御手段により、第三者による覗き見を妨げるよう視野角を制御する。そのため、使用者が第三者の存在に気付かなくても、自動的に液晶パネルの表示画像の覗き見を防止し、情報の漏洩を未然に防止することができる。また、第三者が立ち去った場合には、覗き見防止の処理が解除されるため、液晶パネルの本来の広視野角による良好な視認性を使用者のみが楽しむことができる。さらに、使用者が視野角制御のための操作を行う必要がないため、操作の煩わしさが無く、また、メール作成のキー入力などを中断する必要がないため快適性が向上する。
また、この発明によれば、携帯表示装置の表示画面を覗き込もうとする第三者がいる場合、検出手段によりこの第三者を検出し、警告手段により使用者に対して警告を発する。そのため、使用者が周囲の状況を常に把握していなくとも、警告手段からの警告(例えば、表示画面上の警告表示、LEDの点灯、バイブレータの振動など)により、表示画面が覗かれる可能性があることを認識することができる。そのため、使用者が、周囲に第三者のいない環境に移動するなどの適切な対処を行うことが可能となり、情報の漏洩を未然に防止することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1の携帯表示装置100の構成を示すブロック図である。この携帯表示装置100は、アンテナ11と、RF処理部10と、CPU8と、メモリカード9と、マイクロホン12と、スピーカ13と、カメラモジュール4と、画像エンジン5と、LCDドライバ6と、視野角制御処理回路3と、表示手段としての液晶パネル(以下、LCDとする。)7と、人感センサ400とを備えている。
図1は、この発明の実施の形態1の携帯表示装置100の構成を示すブロック図である。この携帯表示装置100は、アンテナ11と、RF処理部10と、CPU8と、メモリカード9と、マイクロホン12と、スピーカ13と、カメラモジュール4と、画像エンジン5と、LCDドライバ6と、視野角制御処理回路3と、表示手段としての液晶パネル(以下、LCDとする。)7と、人感センサ400とを備えている。
アンテナ11により受信された無線信号iは、RF処理部10においてアナログ信号からデジタル信号に復調処理され、デジタル信号jとしてCPU8に出力される。また、RF処理部10は、CPU8からの音声情報やデータ情報などのデジタルデータkをデジタル変調処理した後、アンテナ11へ出力し、電波として空中に放出する。
CPU8は、音声通話処理時のマイクロホン12からの音声信号lを信号kとしてRF処理部10に送出するとともに、RF処理部10からの信号jから通話相手の音声信号を再生して、オーディオ信号mとしてスピーカ13に出力する。また、画像エンジン5からの画像データpを信号nとしてメモリカード9に書き込む処理を行うとともに、メモリカード9に書き込まれた情報を信号oとして読み出し、信号qとして画像エンジン5に出力する。
画像エンジン5は、カメラモジュール4に対して、撮影画像サイズやシャッタータイミングなどのカメラ撮影に必要な情報を信号fとして出力する。カメラモジュール4は、画像エンジン5からの信号fに基づいて撮影した撮影画像情報を、信号gとして画像エンジン5に出力する。
画像エンジン5は、また、CPU8からの信号qに含まれる画像信号や、カメラモジュール4からの信号gに含まれる撮影画像情報を、一定の周期で画像信号cとして視野角制御処理回路3に出力する。
視野角制御処理回路3は、画像エンジン5からの画像信号cに対して、LCD7の視野角を制御する処理を実行する。この視野角制御処理回路3は、センサ出力処理回路2(後述)から出力された信号bの値に応じて後述する視野角制御処理を施し、処理結果を信号dとしてLCDドライバ6に出力する。LCDドライバ6は、視野角制御処理回路4からの信号dを画像として表示可能な信号形式に変換した後、信号eとしてLCD7に出力する。なお、LCDドライバ6と画像エンジン5は、LCD7の表示画像を制御する「表示制御手段」を構成している。
人感センサ400は、距離センサ1a,1b及びセンサ出力処理回路2を備えて構成される。距離センサ1a,1bは、超音波や赤外線(ここでは超音波とする)を利用して対象物までの距離を計測する非接触センサである。距離センサ1a,1bは、物体までの距離に比例した信号(アナログ信号又はデジタル信号)を、信号aa,abとしてセンサ出力処理回路2に出力する。センサ出力処理回路2では、距離センサ1a,1bからの信号aa又は信号abに基づき、対象物、すなわち使用者以外の第三者までの距離が一定値(例えば45cm)以下と判断した場合、b=“1”を表す信号bを視野角制御処理回路3に出力する。
次に、人感センサ400により使用者以外の第三者(覗き込み者とする。)を検知する処理について説明する。図2は、携帯表示装置100と、この携帯表示装置100を使用する使用者101と、この使用者101の右側にいる覗き込み者102と、左側にいる覗き込み者103との位置関係を示す上面図である。
図2において、携帯表示装置100のLCD7の表面における法線の長さY1は、使用者101が携帯表示装置100を使用する際のLCD7と使用者101との距離を示す。携帯表示装置の表示部として、日本国内で最も普及しているLCD7のサイズは携帯電話などで用いられる約2.2〜2.4インチであるが、そのようなLCD7に表示される画素数は、横240画素、縦320ライン(240×320)が主流である。このような解像度の画像をLCD7に表示する場合、表示される文字などを認識するためには、Y1=30cm程度とするのが一般的である。
また、図2において、使用者101を成人とした場合の使用者101と右側の覗き込み者102との距離X1は、日本人の成人の標準的な肩幅と同等の40cm〜45cm程度となる。θ1は、LCD7の上記法線(Y1)から距離X1だけ離れたところにいる覗き込み者102と携帯表示装置100との角度である。
ここで、Y1=30cm、X1=40cmとした場合、角度θ1は53°となる。また、Y1=30cm、X1=45cmとした場合、角度θ1は56°となる。上述したようにX1が40〜45cmであることから、角度θ1は53°〜56°となる。使用者101と左側の覗き込み者103との距離X2及び角度θ2については、右側の覗き込み者102との距離X1及び角度θ1と同様と想定されるため、X1=X2、θ1=θ2として扱うことができる。
図3は、使用者101の右側の覗き込み者102と、距離センサ1aとの関係を示す上面図である。図3に示すように、距離センサ1aは、LCD7の表面の法線Y1に対して角度θ1aだけ右方向に向けて配置されており、距離センサ1bは、LCD7の表面の法線Y1に対して角度θ1bだけ左方向に向けて設置されている。距離センサ1a,1bは、ここでは超音波センサで構成されている。超音波センサの特性上、同じ距離だけ離れている対象物でも、距離センサ1a,1bの法線から離れている対象物を測定する場合の方が、法線上にある対象物を測定する場合よりも、距離センサ1a,1bの出力が小さくなる。すなわち、距離センサ1a,1bの法線から離れている対象物は、実際よりも距離センサ1a,1bから遠くにあると判断されてしまう。
例えば、距離センサ1aの法線上(θ1a0=0)の覗き込み者102までの距離をL0とし、当該法線に対して右側(θ1a0>0)の覗き込み者102aまでの距離をL1とし、L0>L1の関係がある場合において、距離L1が実際よりも大きく計測される結果、距離センサ1aの計測結果(出力aa)が実際とは逆のL0<L1となる場合がある。図3には、距離センサ1aの法線に対して右側(θ1a0>0)に覗き込み者102aを示したが、距離センサ1aの法線に対して左側(θ1a0<0)に覗き込み者がいる場合も同様である。そのため、覗き込み者102の位置を正しく検出するには、距離センサ1の法線の近くに覗き込み者102が存在するように、距離センサ1aの超音波照射角度θ1aを決定する必要がある。
LCD7表面の法線Y1に対する距離センサ1aの超音波照射角度θ1aは、使用者101と覗き込み者102とが密接して隣り合うような距離にいる場合(図2)を想定して、θ1a=53°〜56°に設定される。角度θ1aがこの範囲にあるときには、覗き込み者102を検出するための距離センサ1aの距離検出感度は最高となる。
ここでは、図3を参照して、使用者101の右側に覗き込み者102がいる場合の距離センサ1aの出力について説明したが、使用者101の左側に覗き込み者103がいる場合の距離センサ1bの出力についても同様に考えることができる。これについて、図4を参照して説明する。
図4は、使用者101の左側の覗き込み者103と距離センサ1bとの関係を示す上面図である。例えば、距離センサ1bの法線上(θ1b0=0)の覗き込み者103までの距離をL3とし、当該法線に対して左側(θ1b0<0)の覗き込み者103aまでの距離をL4とし、L3>L4の関係がある場合において、距離L4が実際よりも大きく計測される結果、距離センサ1bの計測結果(出力ab)が実際とは逆のL3<L4となる場合がある。図4には、距離センサ1bの法線に対して左側(θ1b0<0)に覗き込み者103aを示したが、距離センサ1bの法線に対して右側(θ1b0>0)に覗き込み者がいる場合も同様である。そのため、覗き込み者103の位置を正しく検出するには、距離センサ1bの法線の近くに覗き込み者103が存在するように、距離センサ1bの超音波照射角度θ1bを決定する必要がある。
LCD7表面の法線Y1に対する距離センサ1bの超音波照射角度θ1bは、使用者101と覗き込み者103とが密接して隣り合うような距離にいる場合(図2)を想定して、θ1b=53°〜56°に設定される。角度θ1bがこの範囲にあるときには、覗き込み者103を検出するための距離センサ1bの距離検出感度は最高となる。
上述した角度θ1,θ2(図2)の関係から、覗き込み者102,103はLCD7表面の法線Y1に対して対称の位置にあり、θ1a=θ1b、L0=L3、L1=L4となる。
図5は、距離センサ1a,1bの超音波照射角度θ1a,θ1bを53°に設定した場合の、LCD7の法線Y1から覗き込み者102,103までの距離Lと距離センサ1a,1bのセンサ出力aa,abとの関係を示す図である。
図5において、距離センサ1a,1bと覗き込み者102,103との距離L=50cmのときの距離センサ1a,1bの出力電圧値aa,abを1.0Vとする。距離センサ1a,1bから覗き込み者102,103までの距離Lが大きくなるにつれて出力aa,abは徐々に小さくなり、距離センサ1a,1bから覗き込み者102,103までの距離が小さくなるにつれて出力aa,abは徐々に大きくなる。
さらに、距離Lを一定とした場合、距離センサ1a,1bの法線からのずれ(角度θ1a0,θ1b0)が±10°、±20°、±30°と大きくなるにつれ、距離センサ1a,1bの出力aa,abは小さくなる。そこで、図5に四角形Aで囲った範囲のように、覗き込み者102,103が使用者101の左右に隣り合う場合か、隣り合わなくても液晶パネル7と覗き込み者の距離が極めて近い場合に、これを検出できるような範囲を設定する。ここでは、距離センサ1a,1bからの出力aa,abが、図5の範囲A(aa,ab>1.0V)に入る場合には、携帯端末機器100に極めて接近した位置に覗き込み者がいる、すなわち携帯端末機器100が覗き見されうると判断する。
センサ出力処理回路2は、上述したように距離センサ1a,1bの出力値aa,abの値を検出し、例えばaa,ab>1.0V(aa,abの少なくとも一方が1.0Vより大)の場合には、使用者101が操作する携帯端末機器100が覗き込み者に覗き見されていると判別し、出力b=“1”という信号を視野角制御回路3に出力する。一方、距離センサ1a,1bの出力値aa,abが、aa,ab≦1.0V(aa,abの両方が1.0以下)の場合には、覗き見されていないと判別し、出力b=“0”信号を視野角制御処理回路3に出力する。
視野角制御処理回路3は、LCD7に表示される画像情報に対して、例えばLCDの左右方向からの光学的特性を利用した視野角制御動作を行う。具体的には、視野角制御処理回路3は、LCD7の正面方向から見た場合には問題なく表示画像を視認できるが、LCD7の左右方向から見た場合には、表示画像のコントラストが極めて悪化し、そこに表示されている画像情報が識別できなくなるような効果を与える信号処理を、画像エンジン5からの情報cに対して施す。
図6は、使用者101がLCD7を視認する際の位置関係を示す図である。図7は、一般的な広視野角液晶における視野角特性を示す図である。図6において、携帯表示装置100に搭載されているLCD7を使用者101が視認する際、LCD7の表面に対して垂直方向に視認する場合に輝度及びコントラストが最大となる(すなわち画質が良好となる
)が、必ずしもLCD7の表面に対して垂直方向に視認するとは限らず、左右方向から視認する場合もある。例えば、一つのLCD7を複数人数で見る場合など、LCD7が、その法線方向に対して右方向(角度P0>0)及び左方向(角度P1<0)から観察される場合もある。
)が、必ずしもLCD7の表面に対して垂直方向に視認するとは限らず、左右方向から視認する場合もある。例えば、一つのLCD7を複数人数で見る場合など、LCD7が、その法線方向に対して右方向(角度P0>0)及び左方向(角度P1<0)から観察される場合もある。
図7に、縦軸にコントラストCRをとり、横軸に液晶パネル107の左右方向の視野角P(−90°≦P≦90°)をとると、コントラストCRと視野角Pとの関係は、視野角P=0のときにコントラストCRが最大で、視野角Pが大きくなるほどコントラストCRが小さくなる曲線となる。すなわち、使用者101がLCD107を正面から視認する場合にコントラストCRが最大になり、視野角Pの絶対値が大きくなるに従ってコントラストCRが小さくなる。
図7からも分かるように、例えば視野角Pの絶対値が80°に近い範囲から覗き込まれる場合(P=±80°)には、CR=20:1という値となり、視野角P=0°における最大コントラスト100:1を大きく下回ることから、画像品位も極めて悪くなる。
但し、文字情報、例えば携帯電話などのメールの文字情報などは、文字入力時や読み取り時の視認性を重視するために、背景色を単色(例えば全面白表示)にし、文字を黒色に設定することにより、背景色と文字色のコントラストCRが良好になるような色の組み合わせが設定されている。
例えば、背景色及び文字色を、赤(R)、緑(G)、青(B)のそれぞれの量子化ビット数8ビット(0〜255)で表現すると、背景色=白(255,255,255)、文字色=黒(0,0,0)となる。
図8は、液晶の配向構造がねじれ配向型(TN型とする。)又は垂直配向型(VA型とする。)のLCDにおける階調特性の一例を示す。図8において、縦軸に入力画像の階調数をとり、横軸にLCD表示時の透過率をとった場合の、視野角Pの変化に対する階調特性の変化を示す。視野角Pの変化に対して、0階調(黒)及び255階調(白)の透過率は変化しないが、正面視(P=0°)の場合の階調特性のカーブにおける白/黒以外の中間調は大きく変化している。例えば192階調においては、P=0°にて透過率=0.2であるが、P=±80°では0.95と大きく変化してしまう。
このような特性を持つLCD7に、背景色=白(255,255,255)、文字色=黒(0,0,0)となるメール文章と、背景色=白(255,255,255)、文字色グレー(192,192,192)のメール文書を表示させた場合の視野角による視認性を比較する。P=0°の正面視の場合は、図8から背景色=白(255,255,255)の場合は透過率=1、文字色グレー(192,192,192)の透過率=0.2、文字色黒(0,0,0)の透過率=0となる。このような表示画像を、視野角P=±80°方向から見た場合は、背景色=白(255,255,255)及び文字色=黒(0,0,0)における透過率は変化しないが、文字色=グレー(192,192,192)の透過率は0.95と背景色白(255,255,255)の透過率1.0と極めて近くなることから、視野角P=±80°においては文字色と背景色がほぼ同一の明るさとなり、文字色と背景色とのコントラストは極めて悪くなることから、このような文字色と背景色の組み合わせにて生成されたメール画像が表示されたLCD7では、左右方向から文字が見えにくくなる。
視野角制御処理回路3は、センサ出力処理回路2からb=“1”という信号を入力された場合には、画像エンジン5からの出力画像cに対して、左右方向から覗き込まれた場合にも文字が見えないよう背景色及び文字色の色を変化させる処理(覗き見防止処理)を施した後、処理画像をLCDドライバ6に出力する。すなわち、LCD7において、上述したように文字色をグレー(192,192,192)で表示し、背景色を白(255,255,255)で表示することにより、左右から覗き込んだ場合に文字が見にくいような処理を施す。
一方、センサ出力処理回路2からb=“0”という信号を入力された場合には、視野角制御処理回路3は、画像エンジン5からの出力画像cを何ら処理せずにLCDドライバ6に出力する。
この実施の形態1では、距離センサ1a,1bが携帯表示装置100と覗き込み者との距離を常に計測しており、一定距離以内と判断した場合には、センサ出力処理回路2からの制御信号によって、視野角制御処理回路3が、画像エンジン3の出力画像を覗き見防止効果が得られる画像に変換する。従って、使用者101が、周囲の覗き込み者に気がつかなかった場合でも、LCD7の表示画像に自動的に覗き見防止処理が施される。また、覗き込み者が立ち去った後は、携帯表示装置100と覗き込み者との距離が一定距離以上になるため、センサ出力処理回路2からの制御信号によって、視野角制御処理回路3が覗き見防止処理を解除する。
つまり、使用者が周囲の状況を監視しなくても、覗き込み者の存在を検知し、LCD7の視野角を自動的に狭くして覗き込み者が表示情報を視認できないようにすることができるため、機密文章の閲覧時やパスワードなどの重要な情報を入力していた場合にも、機密情報の漏洩などを未然に防止することが可能になる。また、覗き込み者が周囲にいなくなった場合には、自動的にLCD7の視野角が元の広い状態に戻るため、LCD7正面からコントラストが最良の状態にて使用者が表示画像を視認できる。すなわち、LCD7本来の広視野角による良好な視認性を、使用者のみが楽しむことができる。
さらに、仮に使用者101が周囲の覗き込み者の存在に気がついたとしても、特にボタン操作等をしなくても自動的に覗き見防止状態に切り替わるため、メール作成のためのキー操作などを中断する必要がなくなり、携帯表示装置を快適に使用することができる。
また、この実施の形態1においては、LCD7に表示するコントラストを変化させることで、左右方向から覗き込まれた場合にも文字が視認できないような処理を行っているため、LCD7上に視野角制御用のベールビュー液晶等を設けなくても、覗き込み者による表示画面の視認を抑制することができる。
また、この実施の形態1では、超音波センサ等の非接触センサ(距離センサ1a,1b)を用いるようにしたので、使用者の隣にいる覗き込み者を確実に検知できるよう柔軟に検出可能範囲を設定することができ、検出精度を高くすることができる。また、距離センサ1a,1bによる検出可能範囲をLCD7の表示面の法線に対して左右に向けて設定することにより、左右に隣接する覗き込み者を確実に検出することが可能となる。
実施の形態2.
図9は、本発明の実施の形態2に係る携帯表示装置120の構成を示すブロック図である。図9において、実施の形態1の携帯表示装置100(図1)と同一の機能を有する構成要素には、同一符号を付す。実施の形態2に係る携帯表示装置120は、携帯表示装置120の周囲の覗き込み者102,103の存在を検出する手段として、カメラモジュール4及び距離計測処理回路20を用いるものである。
図9は、本発明の実施の形態2に係る携帯表示装置120の構成を示すブロック図である。図9において、実施の形態1の携帯表示装置100(図1)と同一の機能を有する構成要素には、同一符号を付す。実施の形態2に係る携帯表示装置120は、携帯表示装置120の周囲の覗き込み者102,103の存在を検出する手段として、カメラモジュール4及び距離計測処理回路20を用いるものである。
カメラモジュール4は、携帯表示装置120において、通常、風景や人物などを撮影するために用いられるが、例えばTV電話機能を有する携帯電話などでは、使用者101の表情を通話相手に送信する必要があることから、使用者101自身を撮影できるよう構成されている。実施の形態2における人感センサ401は、カメラモジュール4と距離計測処理回路20から構成される。
ここで、カメラモジュール4が使用者101を撮影する状態にある場合、画像エンジン5は、カメラモジュール4に対し、撮影画像情報gを画像エンジン5に常に出力し続けるよう指示する制御信号hを出力する。この制御信号hには、撮影時の画像サイズ、画角、光学ズームの倍率など、撮影に必要な情報も含まれている。制御信号hによりカメラモジュール4が起動し、撮影画像情報gを画像エンジン5及び距離計測処理回路20に出力する。
図10(A)は、TV電話機能を有する携帯表示装置120の一例を示す図であり、図10(B)は、カメラモジュール4による使用者101自身の撮影画像の一例を示す。なお、図10(B)には、使用者101の周囲に覗き込み者がいない場合が示されている。
図10(A)に示すように、携帯表示装置120におけるカメラモジュール4の取り付け位置は、一般に、使用者101とLCD7との距離や使用者101の目線を考慮し、使用者101の容貌が撮影画面の中心にくるように決定される。例えば、図10(A)に示すように、携帯表示装置120の中心部分において、LCD7の下側に設けられる。
図11は、使用者101の左右に覗き込み者102,103が存在する場合におけるカメラモジュール4における撮影画像の一例を示す図である。カメラモジュール4は、使用者101の左右に覗き込み者102,103の容貌の一部を撮影することになるため、カメラモジュール4の撮影画像には、覗き込み者102,103の顔面(図11の斜線部分)が入り込んでいる。
図12は、図11に示した使用者101及び覗き込み者102,103の顔の位置を、撮影画像情報gの中から特定する方法を説明するための図である。図12の撮影画像において、斜線で示したエリア200,201,202は、覗き込み者102,103及び使用者101の顔面がそれぞれ存在するエリアを示す。このエリアには、人間の顔面の情報があるため、例えば覗き込み者が日本人など黄色人種であれば、通常薄い橙色から薄い茶色をとる場合が多い。
カメラモジュール4から出力される撮影画像情報gは、RGB各色8bitの量子化ビット数を割り当てられるが、例えば日本人の肌の色を表す情報としては、RGB値=(241,187,147)という情報(肌情報とする。)が一般的に使われている。
距離計測処理回路20では、エリア200及びエリア201の画像情報を常に抽出し、RGB値=(241,187,147)という色の検出結果をもとに、エリア200,201に人間の肌が存在するか否かの判定を行う。
すなわち、距離計測処理回路20は、エリア200又はエリア201に一定以上の肌情報の画素を検出した場合には、ac=“1”という信号を視野角制御処理回路3に出力する。また、エリア200,201の何れにも一定以上の肌情報の画素を検出できなかった場合には、ac=“0”という信号を視野角制御処理回路3に出力する。この信号acを「距離情報」とも呼ぶ。
距離情報acの他の導出方法としては、以下の方法がある。距離計測処理回路20は、撮影画像の中心部に写る使用者101の顔(エリア202)の表示面積と、左右に存在する覗き込み者102,103の顔(エリア200,201)の表示面積とを比較する。そして、エリア200の面積S200がエリア202の面積S202の1/2とほぼ等しい場合(S202×1/2≒S200)、又は、エリア201の面積S201がエリア202の面積S202の1/2とほぼ等しい場合(S202×1/2≒S201)には、使用者101と覗き込み者102又は覗き込み者103との間隔が極めて近いと判断し、ac=“1”という信号を出力し、それ以外の場合にはac=“0”という信号を出力する。
なお、視野角制御処理回路3は、距離計測処理回路20からac=“1”という信号を入力された場合には、画像エンジン5からの出力画像cに対して実施の形態1で説明した覗き見防止処理(左右方向から覗き込まれた場合にも文字が視認できないようLCD7の視野角を狭くする処理)を施す。一方、距離計測処理回路20からac=“0”という信号を入力された場合には、視野角制御処理回路3は、画像エンジン5からの出力画像cを何ら処理せずにLCDドライバ6に出力する。
この実施の形態2では、覗き込み者がLCD7に表示された情報を覗き込む可能性がある場合は、カメラモジュール4及び距離計測処理回路20により覗き込み者の存在を検知し、覗き込み者がLCD7の表示情報を視認できないよう覗き見防止処理を施すため、機密文章の閲覧時やパスワードなどの重要な情報を入力していた場合にも、機密情報の漏洩などを未然に防止することが可能になる。また、覗き込み者が周囲にいなくなった場合には、覗き見防止処理が自動的に解除されて元の広い状態に戻るため、LCD7正面からのコントラストが最良の状態にて使用者が画像を視認できる。
特に、この実施の形態2においては、使用者を撮影するためのカメラモジュール4を利用して、覗き込み者が表示画面を覗き込む可能性の有無を判断しているため、専用のセンサ等を用いた場合と比較して、部品点数を少なくし、製造コストを低減することができる。
実施の形態3.
図13は、本発明の実施の形態3に係る携帯表示装置130の構成を示すブロック図である。図13において、実施の形態1の携帯表示装置100(図1)と同一の機能を有する構成要素には、同一符号を付す。この実施の形態3の携帯表示装置130は、実施の形態1で説明した視野角制御処理回路3(図1)の代わりに、覗き込み警告表示回路300を備えたものである。
図13は、本発明の実施の形態3に係る携帯表示装置130の構成を示すブロック図である。図13において、実施の形態1の携帯表示装置100(図1)と同一の機能を有する構成要素には、同一符号を付す。この実施の形態3の携帯表示装置130は、実施の形態1で説明した視野角制御処理回路3(図1)の代わりに、覗き込み警告表示回路300を備えたものである。
覗き込み警告表示回路(警告手段)300は、センサ出力処理回路2からb=“1”という信号が出力された場合、画像エンジン5からの表示画像情報cに対して、第三者に表示画像を覗き込まる可能性があることを示す情報を表示させる処理を行う。具体的には、覗き込み警告表示回路300は、例えばLCD7の表示画像の上部に“セキュリティチェック!!”等の警告メッセージを重畳して表示するよう、LCDドライバ6にその画像情報dを出力する。図14は、LCD7の表示画像の上部に“セキュリティチェック!!”等の警告メッセージ420が表示された例を示す図である。センサ出力回路2からの信号がb=“0”であった場合には、第三者に表示画像を覗き込まれる可能性があることを示す情報を表示させる処理は行わない。
この実施の形態3では、第三者がLCD7に表示された情報を覗き込む可能性がある場合には、使用者が周囲の状況を常に監視していなくても、覗き込み者の存在を検知し、LCD7の表示画面で使用者に警告するため、機密文章の閲覧時やパスワードなどの重要な情報を入力していた場合にも、第三者の存在しない場所に移動するといった適切な対処をとることが可能となり、その結果、機密情報の漏洩などを未然に防止することが可能になる。
また、超音波センサ等の非接触センサ(距離センサ1a,1b)を用いることで、実施の形態1と同様、高い検出精度で使用者の隣にいる第三者を検知することができる。
実施の形態4.
図15は、本発明の実施の形態4に係る携帯表示装置140の構成を示すブロック図である。図15において、実施の形態2の携帯表示装置120(図9)と同一の機能を有する構成要素には、同一符号を付す。
図15は、本発明の実施の形態4に係る携帯表示装置140の構成を示すブロック図である。図15において、実施の形態2の携帯表示装置120(図9)と同一の機能を有する構成要素には、同一符号を付す。
この実施の形態4に係る携帯表示装置140は、実施の形態2の携帯表示装置120(カメラモジュール4及び距離計測処理回路20を用いて第三者が覗き込む可能性の判断を行う)における視野角制御処理回路3の代わりに、実施の形態3で説明した覗き込み警告表示回路300を設けたものである。覗き込み警告表示回路300は、実施の形態3にて説明した処理と同一の処理を行うものである。
覗き込み警告表示回路300は、距離計測処理回路20からac=“1”という信号を入力された場合には、実施の形態3と同様に、第三者に表示画像を覗き込まれる可能性があることを示す情報をLCD7に表示させる処理を行う。距離計測処理回路20からac=“0”という信号を入力された場合には、覗き込み警告表示回路300は、第三者に表示画像を覗き込まれる可能性があることを示す情報をLCD7に表示させる処理は行わない。
この実施の形態4では、実施の形態3と同様の効果に加え、使用者を撮影するためのカメラモジュール4を利用して第三者が覗き込む可能性の有無を判断しているため、専用のセンサ等を用いた場合と比較して、部品点数を少なくし、製造コストを低減することができる。
実施の形態5.
図16は、本発明の実施の形態5に係る携帯表示装置150の構成を示すブロック図である。図16において、実施の形態1の携帯表示装置100(図1)と同一の機能を有する構成要素には、同一符号を付す。
図16は、本発明の実施の形態5に係る携帯表示装置150の構成を示すブロック図である。図16において、実施の形態1の携帯表示装置100(図1)と同一の機能を有する構成要素には、同一符号を付す。
実施の形態5に係る携帯表示装置150は、実施の形態1の携帯表示装置100から視野角制御処理回路3(図1)を削除し、画像エンジン5の出力信号cをLCDドライバ6に直接入力し、さらに、センサ出力処理回路2の出力信号bをCPU8に入力するよう構成されている。また、LED301及びバイブレータ302を設け、CPU8からの制御信号p,qによりLED301およびバイブレータ302の動作を制御するようになっている。
CPU8は、センサ出力処理回路2からb=“1”の信号が入力された場合には、LED301及びバイブレータ302に対し、通常の携帯電話などで行われている着信時の動作パターンとは異なるパターンで動作するよう制御信号p,qを出力する。これにより、LED301は、着信時とは異なる表示パターン(例えば表示色が異なる)で点灯し、バイブレータ302は、着信時とは異なる振動モード(例えばオンオフ間隔が異なる)で振動する。使用者は、LED301の点灯及びバイブレータ302の振動により、周囲に覗き込む可能性のある第三者が存在することを認識することができる。
一方、CPU8は、センサ出力処理回路2からb=“0”の信号が入力された場合には、LED301及びバイブレータ302に対する通常の動作制御を行う。すなわち、着信があった場合には、LED301及びバイブレータ302を通常の動作モードに従って動作させる。
この実施の形態5では、第三者がLCD7に表示された情報を覗き込む可能性がある場合には、使用者が周囲の状況を常に監視していなくても、覗き込み者の存在を検知し、かつLED301やバイブレータ302により使用者に警告するため、機密文章の閲覧時やパスワードなどの重要な情報を入力していた場合にも、第三者の存在しない場所に移動するといった適切な対処をとることが可能となり、その結果、機密情報の漏洩などを未然に防止することが可能になる。
なお、この実施の形態5では、LED301及びバイブレータ302を動作させて警告を行うとしたが、LED301又はバイブレータ302の何れか一方のみを動作させて警告を行っても良い。また、LED301やバイブレータ302の代わりに、他の警告手段(例えばスピーカ103により一定の音声を発する)を用いてもよい。また、LED301以外の点灯部を用いても良い。
実施の形態6.
図17は、本発明の実施の形態6に係る携帯表示装置160の構成を示すブロック図である。図17において、実施の形態2の携帯表示装置120(図9)と同一の機能を有する構成要素には、同一符号を付す。
図17は、本発明の実施の形態6に係る携帯表示装置160の構成を示すブロック図である。図17において、実施の形態2の携帯表示装置120(図9)と同一の機能を有する構成要素には、同一符号を付す。
この実施の形態6に係る携帯表示装置160は、実施の形態2の携帯表示装置120において、実施の形態5と同様に、視野角制御処理回路3を削除し、画像エンジン5の出力信号cをLCDドライバ6に直接入力し、さらに、センサ出力処理回路2の出力信号bをCPU8に入力するようにしたものである。また、実施の形態5と同様に、LED301及びバイブレータ302を設け、CPU8からの制御信号p,qによりLED301およびバイブレータ302の動作を制御するようになっている。
CPU8は、距離計測処理回路20からac=“1”という信号を入力された場合には、LED301及びバイブレータ302に対し、通常の携帯電話などで行われている着信時の動作パターンとは異なるパターンで動作するよう制御信号p,qを出力する。また、
距離計測処理回路20からac=“0”という信号を入力された場合には、CPU8は、LED301及びバイブレータ302に対する通常の動作制御を行う。
距離計測処理回路20からac=“0”という信号を入力された場合には、CPU8は、LED301及びバイブレータ302に対する通常の動作制御を行う。
この実施の形態6では、実施の形態5と同様の効果に加え、使用者を撮影するためのカメラモジュール4を利用して第三者が覗き込む可能性の有無を判断しているため、専用のセンサ等を用いた場合と比較して、部品点数を少なくし、製造コストを低減することができる。
なお、この実施の形態6では、LED301及びバイブレータ302を動作させて警告を行うとしたが、LED301又はバイブレータ302の何れか一方のみを動作させて警告を行っても良い。また、LED301,302の代わりに、他の警告手段(例えばスピーカ103により一定の音声を発する)を用いてもよい。また、LED301以外の点灯部を用いても良い。
上述した実施の形態3〜6に係る携帯表示装置は、表示部としてLCDを有するものには限定されず、LCD以外の表示部を有するものであってもよい。
本発明は、携帯電話など、表示部を有する携帯端末機器に利用することができる。
1a,1b 距離センサ、 2 センサ出力処理回路、 3 視野角制御処理回路、 4 カメラモジュール、 5 画像エンジン、 7 LCD、 8 CPU、 20 距離計測処理回路、 300 覗き込み警告表示回路、 301 LED、 302 バイブレータ、 400 人感センサ。
Claims (13)
- 液晶パネルと、
前記液晶パネルに表示させる画像を制御する表示制御手段と、
前記表示制御手段の出力に対し、前記液晶パネルの視野角を制御する処理を施す視野角制御手段と、
前記液晶パネルの周囲の人間の存在を検出する検出手段と
を備え、
前記検出手段が前記液晶パネルの周囲に使用者以外の第三者が存在することを検出した場合には、前記視野角制御手段が、前記第三者による前記液晶パネルの表示画像の視認を妨げるよう前記液晶パネルの視野角を制御することを特徴とする携帯表示装置。 - 前記視野角制御手段は、前記液晶パネルの表示画像のコントラストを変化させることにより、前記液晶パネルの視野角を狭くすることを特徴とする請求項1に記載の携帯表示装置。
- 前記検出手段は、対象物までの距離を計測する距離センサと、前記距離センサの計測距離に応じて出力信号を生成するセンサ出力処理回路とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯表示装置。
- 前記距離センサは、非接触の方法で対象物までの距離を計測することを特徴とする請求項3に記載の携帯表示装置。
- 一対の前記距離センサが、各距離センサの検知可能エリアを前記液晶パネルの表示面の法線に対して左右両側に向けて配置されていることを特徴とする請求項4に記載の携帯表示装置。
- 前記検出手段は、前記液晶パネルの表示画像を視認している人間を撮影可能なカメラモジュールと、前記カメラモジュールの撮影画像に基づいて使用者の周囲の第三者の存在を判断する判断手段とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯表示装置。
- 表示画面を有する表示手段と、
前記表示手段の周囲の人間の存在を検出する検出手段と、
前記検出手段が前記表示手段の周囲に使用者以外の第三者が存在することを検出した場合に、使用者に対して、前記表示画面を視認しうる第三者が存在することを警告する警告手段と
を備えたことを特徴とする携帯表示装置。 - 前記警告手段は、前記表示画面に、当該表示画面の表示画像に重ねて警告表示を行うことを特徴とする請求項7に記載の携帯表示装置。
- 振動を発生するバイブレータを更に備え、
前記警告手段は、前記バイブレータを振動させることにより、使用者に対して第三者の存在を警告することを特徴とする請求項7又は8に記載の携帯表示装置。 - 点灯部を更に備え、
前記警告手段は、前記点灯部を点灯させることにより、使用者に対して第三者の存在を警告することを特徴とする請求項7から9までのいずれか1項に記載の携帯表示装置。 - 前記検出手段は、対象物までの距離を計測する距離センサと、前記距離センサの計測距離に応じて出力信号を生成するセンサ出力処理回路とを備えることを特徴とする請求項7から10までのいずれか1項に記載の携帯表示装置。
- 前記距離センサは、非接触の方法で対象物までの距離を計測することを特徴とする請求項11に記載の携帯表示装置。
- 前記検出手段は、前記表示手段の表示画像を視認している人間を撮影可能なカメラモジュールと、前記カメラモジュールの撮影画像に基づいて使用者の周囲の第三者の存在を判断する判断手段とを備えることを特徴とする請求項7から10までのいずれか1項に記載の携帯表示装置。
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