JP2008172464A - 移動無線端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの異なる同期手法にも対応する同期信号で同期を行うことが可能な移動無線端末装置を提供する。
【解決手段】送信機において、互いに異なる同期コード系列で構成された複数のブロックを前半部と後半部で入れ替えた順序で連ねた同期信号を用いて送信を行い、受信機においては、上記同期信号に対応したレプリカベース方式と遅延相関ベース方式の両方式にそれぞれ対応する同期検波回路232,233を備えて、選択的にレプリカベース方式か遅延相関ベース方式により同期検波を行うようにしたものである。
【選択図】 図5

Description

この発明は、例えば携帯電話システムに用いられる移動無線端末装置に関する。
周知のように、無線セルラシステムの移動無線端末装置における同期手法として二つの方法が提案されている。一つは同期コードをレプリカ(既知コード)として移動無線端末装置に記憶しておき、これ使用して時間ドメインでマッチトフィルタによる相互相関を検出する方法(以下、レプリカベース方式と称する)である(例えば、非特許文献1参照)。このレプリカベース方式は、マッチトフィルタの回路規模が大きく、計算量も多いことから消費電力が大きいという問題が知られている。
もう一つは、同期コード内に同じ信号波形を繰り返し配置し自己遅延相関により同期タイミングを検出するという方式(以下、遅延相関ベース方式と称する)である(例えば、非特許文献1参照)。この遅延相関ベース方式は、回路規模が小さく、計算量も少ないというメリットがある一方で、一般にレプリカベース方式と比較して同じ電力の同期信号から得られる相関値のSNが低いため、同期検出に時間がかかるというデメリットがある。
また、レプリカベース方式に使用される同期コードは、同期タイミングにおける自己相関ピークが鋭く、他の時間シフトにおいては絶対値の小さな自己相関になることが要求される。一方、遅延相関ベース方式に使用される同期コードは上述したように、同じ信号波形を繰り返し配置する必要があるため、一般にこれら二つの同期コードに求められる条件は相反する。
このため、例えば移動無線端末装置がローエンド端末の場合には、消費電力が小さい遅延相関ベース方式を採用したいが、ハイエンド端末の場合には、消費電力よりも同期性能を重視したいためレプリカベース方式を採用したく、同じシステムで2つの異なる同期手法の移動無線端末装置に対応させたいという要望があった。
横山光雄 著 「スペクトル拡散通信システム」 科学技術出版社、1988年。
従来は、例えば移動無線端末装置がローエンド端末の場合には、消費電力が小さい遅延相関ベース方式を採用したいが、ハイエンド端末の場合には、消費電力よりも同期性能を重視したいためレプリカベース方式を採用したく、同じシステムで2つの異なる同期手法の移動無線端末装置に対応させたいという要望があった。
この発明は上記の要望に応えるべく為されたものであって、2つの異なる同期手法にも対応する同期信号で同期を行うことが可能な移動無線端末装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明は、送信信号に多重された同期信号が少なくとも4つのブロックA,B,C,Dで構成され、これらのブロックA,B,C,Dのうち、時間的に先行する2つのブロックA,Bは、互いに異なる同期コード系列で構成され、一方、これに後続する2つのブロックC,Dは、ブロックCがブロックBと同じ同期コード系列で構成され、ブロックDがブロックAと同じ同期コード系列で構成されるものであって、同期信号に基づく同期を行って受信を行う移動無線端末装置であって、ベースバンドにダウンコンバートされた受信信号のチップ位相を遅延相関によって求めて、受信に用いる同期タイミングを検出する第1検出手段と、ベースバンドにダウンコンバートされた受信信号のチップ位相を予め記憶したレプリカ信号との相関によって求めて、受信に用いる同期タイミングを検出する第2検出手段と、第1検出手段と前記第2検出手段のうち、少なくとも一方を選択的に動作させる制御手段とを具備して構成するようにした。
以上述べたように、この発明では、送信信号に多重された同期信号が少なくとも4つのブロックA,B,C,Dで構成され、これらのブロックA,B,C,Dのうち、時間的に先行する2つのブロックA,Bは、互いに異なる同期コード系列で構成され、一方、これに後続する2つのブロックC,Dは、ブロックCがブロックBと同じ同期コード系列で構成され、ブロックDがブロックAと同じ同期コード系列で構成されるものであって、遅延相関による同期タイミングの検出と、レプリカ信号を用いた同期タイミングの検出を選択的に行うようにしている。
したがって、この発明によれば、レプリカベース方式と遅延相関ベース方式の両方式で同期を行うことができ、またいずれの方式でも、誤ったタイミングでの相関レベルを抑制できるので、高い同期検波精度を発揮することが可能な移動無線端末装置を提供できる。
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態について説明する。
この発明に係わる無線通信システムは、複数の送信機と複数の受信機から構成され、各受信機は、それぞれ最近傍(もっとも受信信号電力の大きい)一つの送信機と通信を行う。また各送信機は、図1に示すように構成され、それぞれ送信信号に周期的に同期コードを挿入する。また各受信機は、図2に示すように構成され、所望の送信機との同期を確立するために、同期コードの送信周期内の全チップ位相について相関値を求め、これに基づいて、最大の相関ピークが得られる送信機を最近傍と判定し、そのピーク位置からシンボルタイミングを抽出する。
まず、この発明に係わる送信機の構成について説明する。この送信機は、制御部10と、同期信号生成部11と、マッピング部12と、RF送信部13と、アンテナ14とを備える。
同期信号生成部11は、当該送信機から送信される信号を受信機が受信するための同期信号を生成する。図3に、上記同期信号の構成例を示す。この図では、一つのマス目が、1チップ時間で用いる同期コード系列の1符号に相当しており、同期信号は、連続する各チップ時間に同期コード系列が対応付けたものである。
また同期信号生成部11が生成する同期信号は、所定数(図3の例では6個)の連続する同期コード系列を1つのブロックとし、前半部として、相異なる同期コード系列から成る上記ブロックを所定数(図3の例では2ブロック)連続させ、これに続く後半部として、上記連続させたブロックの順序を入れ替えて各ブロックを追加して構成する。すなわち、構成される同期コード系列は、元の同期コード系列(図3の例では2ブロック)の2倍の系列長となる。なお、後半部を構成する各ブロックを構成する同期コード系列の順序は、前半部を構成する各ブロックを構成する同期コード系列と同一である。
図3の例では、ブロック1として同期コード系列{a, b, c, d, e, f}を、ブロック2として同期コード系列{g, h, i, j, k, l}を連続させて、前半部を形成している。そしてこの連続するブロック1とブロック2に続く後半部として、ブロック2とブロック1を連続させて、6×4の同期コード系列を構成している。なおここで、「a」、「b」、「c」、「d」、「e」、「f」、「g」、「h」、「i」、「j」、「k」および「l」は、それぞれ1チップ時間の同期コード系列の1符号を示している。
なお、上記の例と同じ同期コード系列長であっても、1ブロックを4つの同期コード系列で構成し、3種類のブロックを用いて計6個のブロックで同期信号を構成する場合には、図4に示すように構成するようにしてもよい。すなわち、1ブロックを4チップで構成したことで、3つの異なるブロック1,2,3を用いる。そしてこれらのブロックを、「1」、「2」、「3」、「3」、「2」、「1」の順で並べて同期コード系列を構成する。
マッピング部12は、上述のようにして同期信号生成部11によって生成された同期信号を、制御部10からの指示にしたがった周期で、他の信号(制御信号、位相基準信号、データ信号など)と多重する。ここでの多重方法としては、時間多重や、CDMA(Code Division Multiple Access)のようなコード多重を適用することができる。
制御部10は、所定の周期で上記同期信号が送信されるように、マッピング部12の多重を制御する。RF送信部13は、マッピング部12で多重された信号で搬送波を変調し、アンテナ14を通じて空間に放射する。
次に、この発明に係わる受信機の構成について説明する。この受信機は、制御部20と、アンテナ21と、RF受信部22と、タイミング検出部23と、デマッピング部24と、記憶部25とを備える。
RF受信部22は、前述の送信機から送信されたRF信号をアンテナ21を通じて受信するものであって、受信したRF信号をダウンコンバートして復調し、ベースバンド信号を得る。このベースバンド信号は、タイミング検出部23およびデマッピング部24に出力される。
タイミング検出部23は、レプリカベース方式と遅延相関ベース方式の両方式を、制御部20からの指示にしたがって選択的に用いて、上記ベースバンド信号の同期コード周期内のすべてのチップ位相の相関値を求めて、この中からピークを検出し、これによって近傍の送信機のシンボルタイミングを検出する。
タイミング検出部23の構成例を図5に示す。タイミング検出部23は、切替スイッチ231と、遅延検波回路232と、レプリカベース検波回路233とを備える。切替スイッチ231は、制御部20からの指示にしたがって、入力されたベースバンド信号を遅延検波回路232またはレプリカベース検波回路233に選択的に出力する。
まず遅延検波回路232について説明すると、遅延検波回路232は、遅延相関ベース方式により、上記ベースバンド信号の相関値を求めるものであって、図3に例示したような構成の同期信号についての相関値を求めるために、図6に示すように、シフトレジスタ2321と、乗算器2322,2323と、共役器2324,2325と、加算部2326,2327,2328とを備える。
シフトレジスタ2321は、送信機で送信信号に挿入された同期信号に対応するものであって、ブロック長(m)×ブロック数(n−1)個のレジスタで構成される。同期信号が図3に示した例の場合、シフトレジスタ2321は、6(=m)×3(=n−1)個のレジスタで構成される。
そして、シフトレジスタ2321は、ベースバンド信号を同期信号1チップに相当する分ずつレジスタに記憶するものであって、新たに1チップ分のベースバンド信号が入力されると、これを1番目として出力して1番目のレジスタに記憶するとともに、すでに記憶している1チップ分のベースバンド信号を隣接するレジスタに移動(シフト)させる。
またシフトレジスタ2321は、同期信号を構成するブロックの長さmに対応した出力を行うもので、同期信号が4ブロックで構成される場合は、新たに1チップ分のベースバンド信号が入力される度に、その時点でm×1番目、m×2番目、m×3番目の各レジスタに既に記憶されるベースバンド信号を出力する。図3に例示した同期信号の場合は、新たに1チップ分のベースバンド信号が入力される度に、その入力された1チップ分のベースバンド信号と、この時点で6×1番目、6×2番目、6×3番目の各レジスタに既に記憶されたベースバンド信号を出力する。
なお、ここでいう「p番目」とは、シフトレジスタ2321に入力されてからの経過時間に相応するものであり、値が大きいほど、以前に入力されたことを示すもので、1番目が最も最近入力されたものである。
すなわち、シフトレジスタ2321は、図3に例示したような同期信号を用いたベースバンド信号が入力される場合、ベースバンド信号が入力され始めてから6×3チップが経過して全てのレジスタがベースバンド信号で満たされた後は、以後、1番目のレジスタに入力されるベースバンド信号と、この時点で6×1番目、6×2番目、6×3番目の各レジスタが記憶するベースバンド信号が合わせて出力されることになる。
共役器2324,2325は、それぞれ6×2番目のレジスタと、6×3番目のレジスタから出力されるベースバンド信号の複素共役を求める。乗算器2322は、1番目に入力されるベースバンド信号と、共役器2325から出力される6×3番目の同期信号の複素共役とを乗算して、両者の相関を求める。同様に、乗算器2323は、6×1番目のレジスタから出力されるベースバンド信号と、共役器2324から出力される6×2番目の同期信号の複素共役とを乗算して、両者の相関を求める。なお、相関のレベルは、ベクトルレベルで示される。
加算部2326は、乗算器2322で求められた相関値を、シフトレジスタ2321に1チップ分のベースバンド信号が入力される毎に、ブロック長mだけ累積加算して出力する。同様に、加算部2327は、乗算器2323で求められた相関値を、シフトレジスタ2321に1チップ分のベースバンド信号が入力される毎に、ブロック長mだけ累積加算して出力する。そして加算部2328は、加算部2326と加算部2327でそれぞれ求められた加算結果を電力変換した後、加算し、この加算結果をこの時点での相関値として制御部20に出力する。
なお、各ブロックの遅延検波の結果をベクトル加算することもできる。これには各ブロック間の時間間隔の比が分かるため、各相関値の位相回転量を利用する。図3の例では、2つのブロック1同士は、2つのブロック2同士の3倍時間間隔が離れているので、ブロック2内の位相回転の3倍の位相回転がブロック1全体に追加されているとみなしてベクトル加算することで、相関値のSNを向上させ、同期時間を短縮することができる。
次に、レプリカベース検波回路233について説明すると、レプリカベース検波回路233は、レプリカベース方式により、上記ベースバンド信号の相関値を求めるものであって、図3に例示したような構成の同期信号から相関値を求めるために、図8に示すように、シフトレジスタ2331と、レプリカコード記憶部2332と、乗算器23331〜2333qと、加算部2334とを備える。
シフトレジスタ2331は、送信機で送信信号に挿入された同期信号に対応するものである。シフトレジスタ2331は、(ブロック長m×ブロック数n)個のレジスタで構成される。つまり、同期信号が図3に示した例の場合、この図に示す同期信号一周期分、24チップに相当するベースバンド信号を記憶できるレジスタで構成される。
そして、シフトレジスタ2331は、ベースバンド信号を同期信号1チップに相当する分ずつレジスタに記憶し、新たに1チップ分の信号が入力されてこれを記憶する度に、すでに記憶している1チップ分の同期信号を隣接するレジスタに移動させるとともに、各レジスタが対応する乗算器23331〜2333qにそれぞれ記憶していた1チップ分の信号を出力する。なお、qは、図3の例では、24である。
レプリカコード記憶部2332は、送信機で用いられる同期コード系列、すなわち図3に例示したような(ブロック長m×ブロック数n)個の同期コード系列をレプリカコードとして記憶しており、各コードを対応する乗算器23331〜2333qに出力する。
乗算器23331〜2333qは、1チップ分のベースバンド信号がシフトレジスタ2331に入力されるのに同期して、シフトレジスタ2331を構成するレジスタからそれぞれ出力される1チップ分のベースバンド信号と、レプリカコード記憶部2332が記憶するレプリカコードとを個々に乗算し、この乗算結果を加算部2334に出力する。
加算部2334は、乗算器23331〜2333qからそれぞれ出力される乗算結果を加算し、この加算結果をこの時点での相関値として制御部20に出力する。
制御部20は、タイミング検出部23を制御して、レプリカベース方式か遅延相関ベース方式によりタイミング検出部23に相関値を求めさせる。レプリカベース方式を用いる場合には、切替スイッチ231に遅延検波回路232を選択させ、一方、遅延相関ベース方式を用いる場合には、切替スイッチ231にレプリカベース検波回路233を選択させる。2つの方式の選択基準は、例えば当該受信機のバッテリ残量に基づく。バッテリ残量が少ない場合には、消費電力の少ない遅延相関ベース方式を選択し、一方、バッテリ残量が十分な場合には、レプリカベース方式を選択する。
そして制御部20は、タイミング検出部23が求めた相関値のピークと雑音の比率を求め、これを記憶部25に記録する。このような処理を各送信機について実施した後、制御部20は、記憶部25に記憶される上記比率に基づいて、最も受信品質が良好な送信機を特定し、この送信機から受信を行うための同期タイミングを記憶部25に記憶しておいたピークに対応するタイミングから検出し、このタイミングをデマッピング部24に通知する。
また制御部20は、上述したような同期タイミングの検出を、初期同期として、通信の最初に送信機と同期を確立する場合や、通信中または待ち受け中に送信機とのクロックずれによって生じる同期タイミングずれを補正する場合に実施したり、または隣接サーチとして、移動や、周辺チャネルの変動による近傍送信機の切り替えを行う場合に行う。
隣接サーチにおいて制御部20は、前回の同期処理結果から、各送信機からの受信信号強度がある程度分かっている。このため、制御部20は、前回の同期処理結果に基づいて、前回受信強度が強かった送信機との間で同期処理では、消費電力が小さいが同期性能が比較的貧弱な遅延相関ベース方式を使用し、一方、信号強度が弱い送信機との間で同期処理を行うときには、消費電力が大きいが同期性能に優れたレプリカベース方式を使用することで、十分な精度のシンボルタイミング検出を低消費電力に行うことができる。
デマッピング部24は、制御部20から通知されるタイミングでベースバンド信号を復調して、この復調によって得た信号をデマッピングして、制御信号と、位相基準信号と、データ信号に分離する。
次に、上記構成の受信機における同期タイミングの検出動作について説明する。
まず、図8に示すような従来の一般的な同期検波用の同期信号を用いてレプリカベース方式の同期検波を行うと、同期信号は信号波形を連続して繰り返す成分で構成されるため、図9に示すように、所望のタイミング以外でも大きな自己相関ピークが現れる。このため、実際の同期検波においては、各チップ位相の相関値に雑音が足されるため、誤ったタイミングで大きな自己相関を持つことは同期性能を著しく劣化させることになる。
これに対して、図3に例示したような同期信号を用いてレプリカベース方式の同期検波を行うと、図8の同期信号に比べて、総ブロック数に反比例して、図10に示すように、誤ったタイミングでの自己相関ピークを抑えることができる。すなわち、図3の同期信号は、図8の同期信号に比べて、ブロック数を2倍にすることで、誤ったタイミングでの自己相関ピークを1/2に抑えている。なお、ブロック数を減らすことは受信機のComplexityを増すことになるため、同期性能と受信機のComplexityのトレードオフを考慮してブロック数を決めることにより、そのメリットが享受できる。
一方、遅延相関ベース方式の場合には、図8に示すような従来の一般的な同期検波用の同期信号を用い、これに対応する従来の構成で遅延相関ベース方式の同期検波を行うと、図11に示すように、所望のタイミングを中心とした山型の相関ピークが現れる。
これに対して、図3に例示したような同期信号を用い、図6に示したような構成により遅延相関ベース方式の同期検波を行うと、図12に示すように、従来と同様に所望のタイミングを中心とした山型の相関ピークが現れるものの、図11より急峻な山型となり、誤ったタイミングでの相関ピークを抑えることができる。
以上のように、上記構成の無線通信システムでは、送信機において、互いに異なる同期コード系列で構成された複数のブロックを前半部と後半部で入れ替えた順序で連ねた同期信号を用いて送信を行い、受信機においては、上記同期信号に対応したレプリカベース方式と遅延相関ベース方式の両方式にそれぞれ対応する同期検波回路232,233を備えて、選択的にレプリカベース方式か遅延相関ベース方式により同期検波を行うようにしている。
したがって、上記構成の無線通信システムによれば、送信機は、レプリカベース方式にも遅延相関ベース方式にも対応する同期信号を用いて送信を行い、受信機は、レプリカベース方式と遅延相関ベース方式の両方式で同期を行うことができ、またいずれの方式でも、誤ったタイミングでの相関レベルを抑制できるので、高い同期検波精度を発揮することができる。
なお、この発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
その一例として例えば、上記実施の形態では、受信機は、レプリカベース方式と遅延相関ベース方式の両方式で同期を行うことができるものとして説明したが、いずれか一方の構成を備えるものであってもよい。
また上記実施の形態では、受信機は、レプリカベース方式と遅延相関ベース方式の両方式のうち、いずれか一方を用いて同期を行うものとして説明したが、両方を用いてそれぞれチップ位相を求め、これら両方の結果に基づいて同期タイミングを決定するようにしてもよい。
その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を施しても同様に実施可能であることはいうまでもない。
この発明に係わる無線通信システムの送信機の一実施形態の構成を示す回路ブロック図。 この発明に係わる無線通信システムの受信機の一実施形態の構成を示す回路ブロック図。 図1に示した送信機が用いる同期信号の構成例を示す図。 図1に示した送信機が用いる同期信号の他の構成例を示す図。 図2に示した受信機のタイミング検出部の構成例を示す図。 図5に示したタイミング検出部の遅延検波回路の構成例を示す図。 図5に示したタイミング検出部のレプリカベース検波回路の構成例を示す図。 従来の送信機が用いる同期信号の構成例を示す図。 図8に示した同期信号を用いた従来のレプリカベース方式による自己相関レベルの検出結果を示す図。 図8に示したレプリカベース検波回路による自己相関レベルの検出結果を示す図。 図8に示した同期信号を用いた従来の遅延相関ベース方式による相関レベルの検出結果を示す図。 図6に示した遅延検波回路による自己相関レベルの検出結果を示す図。
符号の説明
10…制御部、11…同期信号生成部、12…マッピング部、13…送信部、14…アンテナ、20…制御部、21…アンテナ、22…受信部、23…タイミング検出部、24…デマッピング部、25…記憶部、231…切替スイッチ、232,233…同期検波回路、2321…シフトレジスタ、2322,2323…乗算器、2324,2325…共役器、2326,2327,2328…加算部、2331…シフトレジスタ、2332…レプリカコード記憶部、2334…加算部、23331…乗算器。

Claims (5)

  1. 送信信号に多重された同期信号が少なくとも4つのブロックA,B,C,Dで構成され、これらのブロックA,B,C,Dのうち、時間的に先行する2つのブロックA,Bは、互いに異なる同期コード系列で構成され、一方、これに後続する2つのブロックC,Dは、ブロックCがブロックBと同じ同期コード系列で構成され、ブロックDがブロックAと同じ同期コード系列で構成されるものであって、前記同期信号に基づく同期を行って受信を行う移動無線端末装置であって、
    ベースバンドにダウンコンバートされた受信信号のチップ位相を遅延相関によって求めて、受信に用いる同期タイミングを検出する第1検出手段と、
    ベースバンドにダウンコンバートされた受信信号のチップ位相を予め記憶したレプリカ信号との相関によって求めて、受信に用いる同期タイミングを検出する第2検出手段と、
    前記第1検出手段と前記第2検出手段のうち、少なくとも一方を選択的に動作させる制御手段とを具備することを特徴とする移動無線端末装置。
  2. 前記第1検出手段は、
    複数のレジスタからなり、前記受信信号をチップ単位で記憶するシフトレジスタと、
    このシフトレジスタが記憶する受信信号のうち、ブロックAとブロックDの同じ同期コード系列の送信タイミングの差に相当する2つのレジスタがそれぞれ記憶する受信信号のチップ位相の相関を求める第1遅延相関検出手段と、
    前記シフトレジスタが記憶する受信信号のうち、ブロックBとブロックCの同じ同期コード系列の送信タイミングの差に相当する2つのレジスタがそれぞれ記憶する受信信号のチップ位相の相関を求める第2遅延相関検出手段と、
    前記第1遅延相関検出手段と前記第2遅延相関検出手段がそれぞれ求めた相関のピークに基づいて、受信に用いる同期タイミングを検出する同期検出手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の移動無線端末装置。
  3. 前記第2検出手段は、
    同期信号のレプリカ信号を予め記憶する記憶手段と、
    複数のレジスタからなり、前記受信信号をチップ単位で記憶するシフトレジスタと、
    前記記憶手段が記憶するレプリカ信号と、前記シフトレジスタが記憶する受信信号との相関を求める相関検出手段と、
    この相関検出手段が求めた相関のピークに基づいて、受信に用いる同期タイミングを検出する同期検出手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の移動無線端末装置。
  4. 送信信号に多重された同期信号が少なくとも4つのブロックA,B,C,Dで構成され、これらのブロックA,B,C,Dのうち、時間的に先行する2つのブロックA,Bは、互いに異なる同期コード系列で構成され、一方、これに後続する2つのブロックC,Dは、ブロックCがブロックBと同じ同期コード系列で構成され、ブロックDがブロックAと同じ同期コード系列で構成されるものであって、前記同期信号に基づく同期を行って受信を行う移動無線端末装置であって、
    複数のレジスタからなり、ベースバンドにダウンコンバートされた受信信号をチップ単位で記憶するシフトレジスタと、
    このシフトレジスタが記憶する受信信号のうち、ブロックAとブロックDの同じ同期コード系列の送信タイミングの差に相当する2つのレジスタがそれぞれ記憶する受信信号のチップ位相の相関を求める第1遅延相関検出手段と、
    前記シフトレジスタが記憶する受信信号のうち、ブロックBとブロックCの同じ同期コード系列の送信タイミングの差に相当する2つのレジスタがそれぞれ記憶する受信信号のチップ位相の相関を求める第2遅延相関検出手段と、
    前記第1遅延相関検出手段と前記第2遅延相関検出手段がそれぞれ求めた相関のピークに基づいて、受信に用いる同期タイミングを検出する同期検出手段とを具備することを特徴とする移動無線端末装置。
  5. 送信信号に多重された同期信号が少なくとも4つのブロックA,B,C,Dで構成され、これらのブロックA,B,C,Dのうち、時間的に先行する2つのブロックA,Bは、互いに異なる同期コード系列で構成され、一方、これに後続する2つのブロックC,Dは、ブロックCがブロックBと同じ同期コード系列で構成され、ブロックDがブロックAと同じ同期コード系列で構成されるものであって、前記同期信号に基づく同期を行って受信を行う移動無線端末装置であって、
    同期信号のレプリカ信号を予め記憶する記憶手段と、
    複数のレジスタからなり、ベースバンドにダウンコンバートされた受信信号をチップ単位で記憶するシフトレジスタと、
    前記記憶手段が記憶するレプリカ信号と、前記シフトレジスタが記憶する受信信号との相関を求める相関検出手段と、
    この相関検出手段が求めた相関のピークに基づいて、受信に用いる同期タイミングを検出する同期検出手段とを具備することを特徴とする移動無線端末装置。
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