JP2008169989A - 真空断熱パネルの設置方法及び真空断熱パネル - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡易で軽量な真空断熱パネルを温室栽培ハウス構造物の内側に取り付けて配置し、室内外間の熱の貫流伝熱を抑制し、室内の安定した保温と省エネを確実に確保できる真空断熱パネルの設置方法及び真空断熱パネルを提供する。
【解決手段】温室栽培ハウス1において、構造物の屋根2および側面3の内側の構造部材に真空断熱パネル4を取り付け、真空断熱パネルに設置した真空バルブ5を真空ポンプ6に接続されている配管7に接続し真空ポンプで真空断熱パネル内部の空気を吸引し、パネル内部を耐圧構造部材と真空空間から構成し高い保温及び断熱性を確保している。
【選択図】図1
【解決手段】温室栽培ハウス1において、構造物の屋根2および側面3の内側の構造部材に真空断熱パネル4を取り付け、真空断熱パネルに設置した真空バルブ5を真空ポンプ6に接続されている配管7に接続し真空ポンプで真空断熱パネル内部の空気を吸引し、パネル内部を耐圧構造部材と真空空間から構成し高い保温及び断熱性を確保している。
【選択図】図1
Description
本発明は、真空断熱パネルの設置方法及び真空断熱パネルに関し、特に、軽量で容易に構造物に設置ができ確実に室内の保温及び断熱が確保できる真空断熱パネルの設置方法及び真空断熱パネルに関する。
従来から、温室栽培ハウス、ビニールハウス等の構造物を構築する場合に、年間を通した温度管理に対して、温度の安定性及び冷暖房費の削減が要求されてきたように、温室栽培ハウス、ビニールハウスの他にも、熱帯植物園、熱帯動物園、鮮魚用ダンボール箱、建築構造物等のように、温度の安定性の確保及び冷暖房費の削減等の省エネ対策が要求されてきた。
しかるに、温度の安定性、保温性、断熱性を確保する方法として、実用化されてはいるが、必ずしも高効率の省エネ効果を発揮していないのが実情である。
一例として、温度管理は24時間を通し行われるため省人化および自動化を図る温度環境制御機器が導入されており、夏季の場合、室内の温度上昇を制御するために天井自動開閉、側面自動開閉、換気装置、電動シャッター、自動カーテン、冷房システムの設備の設置、冬季の場合、暖房システムの設置と大規模な冷暖房設備をしても、一次被覆とその室内に二次としてビニールを被覆し空気層を設ける対策が取られてはいるが保温・断熱効果が少ないため、直接生産費にしめる燃料費が大きくなること、さらに燃料高騰による燃料費の上昇が大きな問題となっている。
さらに、上記に加えて保温性を高める資材として、発泡樹脂シートやアルミ蒸着フィルムなどが使用されているが光透過性が悪いため、採光に影響の少ない側面や妻側の内張りに用いているが保温及び断熱効果をより高めることが期待出来ないのが実情である。
以上の状況から、生産者の大きな課題は生産コストを下げることであり、特に直接生産費にしめる燃料費を低下させることにあり、そのための省エネ対策として、室内の熱を逃さない保温性及び断熱性を有し、かつ太陽の光を十分捕捉する採光性が可能な対策が望まれている。
本発明は、上記の実情に鑑みて問題点の解決のために提案するものであり、簡易で軽量な真空断熱パネルを構造物の内側の部材に取り付けて配置することによって、室内外間の熱の貫流伝熱を抑制し、室内の安定した保温及び断熱が確保でき確実に省エネでき、かつ透明な真空断熱パネルの使用により採光もできる真空断熱パネルの設置方法及び真空断熱パネルを提供している。
請求項1に記載の発明である真空断熱パネルの設置方法は、温度制御により植物、動物を育成する構造物における室内の保温性および断熱性を容易にできる真空断熱パネルであり、真空断熱パネルを構造物の天井、側面、妻側等の内側の部材に取り付け、真空断熱パネルには真空状態を表示する真空計と真空バルブが装備されており、真空バルブは真空ポンプに結合された配管に接続し、真空ポンプの稼動により真空断熱パネルの内部が真空状態にあることを真空計で視認できる。
請求項2に記載の発明である真空断熱パネルは、透明で柔軟性を有する樹脂製のシートの前面シートと後面シートを備え、前面シートには真空バルブと真空状態を表示する真空計が装備されており、前面シートと後面シートの間に透明で強度を有する耐圧構造部材を配置し、両シートの端面を接着し耐圧構造部材を内在し密閉された袋を形成されたものであり、袋内部に存在する空気を脱気することにより、袋内部が耐圧構造部材と真空状態の空間から構成されていることを特徴としており保温性と断熱性を図っている。
請求項3に記載の発明である真空断熱パネルは、請求項2に記載の真空断熱パネルにおいて、耐圧構造部材が、透明で強度を有する透明樹脂を母材とし加工が施され、真空状態時に生ずる前面シートと後面シートの吸引による内側に変形する圧力に耐える構造耐力を有し、かつ、両面シートの接触を防ぎ真空空間を形成するものであり、その構造形式は格子状、円形及びハニカム構造からなることを特徴としており熱伝達の低減を図っている。
請求項1に記載の発明である真空断熱パネルの設置方法は、温度制御により植物、動物を育成する構造物における室内の保温性および断熱性を容易にできる真空断熱パネルであって、真空断熱パネルを構造物の天井、側面、妻側等の内側の部材に取り付け、真空断熱パネルには真空状態を表示する真空計と真空バルブが装備されており、真空バルブは真空ポンプに結合された配管に接続し、真空ポンプの稼動により真空断熱パネルの内部が真空状態にあることを真空計で視認できる効果を発揮している。
請求項2に記載の発明である真空断熱パネルは、透明で柔軟性を有する樹脂製のシートの前面シートと後面シートを備え、前面シートには真空バルブと真空状態を表示する真空計が装備されており、前面シートと後面シートの間に透明で強度を有する耐圧構造部材を配置し、両シートの端面を接着し耐圧構造部材を内在し密閉された袋を形成されたものであり、袋内部に存在する空気を脱気することにより、袋内部が耐圧構造部材と真空状態の空間から構成されていることを特徴としており保温性と断熱性を図れる効果を発揮している。
請求項3に記載の発明である真空断熱パネルは、請求項2に記載の真空断熱パネルにおいて、耐圧構造部材が、透明で強度を有する透明樹脂を母材とし加工が施され、真空状態時に生ずる前面シートと後面シートの吸引による内側に変形する圧力に耐える構造耐力を有し、かつ、両面シートの接触を防ぎ真空空間を形成するものであり、その構造形式は格子状、円形及びハニカム構造からなることを特徴としており熱伝達の低減を図れる効果を発揮している。
本発明による真空断熱パネルの設置方法及び真空断熱パネルは、簡易で軽量な真空断熱パネルを構造物の内側の部材に取り付けて配置することによって、室内外間の熱の貫流伝熱を抑制し、室内の安定した保温及び断熱が確保でき確実に省エネでき、かつ透明な真空断熱パネルの使用により採光もできることを特徴としている。
以下に、本発明による真空断熱パネルの設置方法及び真空断熱パネルの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は温室栽培ハウス1の断面図であり、屋根2及び側面3の内側の部材に真空断熱パネル4をマジックテ−プ又は接着剤等で取り付け、真空断熱パネルに設置した真空バルブ5を真空ポンプ6に接続されている配管7に接続し、真空断熱パネルの真空状態を真空計8で確認する実施の形態である。
図2は図1における(1)−(1)矢視の正面図である。温室栽培ハウスの形状寸法に対応した1セルの真空断熱パネル4を並列に組み立て、継目9をテープ等で密閉し熱の漏洩を防ぎ断熱性を確保し、真空断熱パネル毎に設置した真空バルブ5を真空ポンプ6に接続されている配管7に接続し真空ポンプで真空断熱パネル内部の空気を脱気すると袋内部の耐圧構造部材と耐圧構造部材間で造形された空間が真空状態となり、常時、真空計8で真空状態を確認しつつ管理する。
ある1セルの真空断熱パネルの真空度が低下した場合、設置してある真空バルブを開き脱気し真空度を上げることができ、破損した場合、その1セルの真空断熱パネル全体を交換することができる。
なお、本実施の形態における耐圧構造部材の形状として格子部材を適用し説明をする。
図3は真空断熱パネル4の正面図である。透明で柔軟性を有する樹脂製のシートの前面シート10と後面シート11を備え、前面シート10には真空バルブ5と真空状態を表示する真空計8が装備されており、前面シートと後面シートの間に透明で強度を有する格子部材12を配置し、両シートの端面13を接着し格子部材を内在し密閉された袋を形成されたものであり、袋内部に存在する空気を脱気することにより、袋内部が格子部材12と格子部材の母材間で造形された真空状態の空間14から構成されている。
格子部材の母材間で造形された真空状態の空間14を確保するため、前面シート10と後面シート11が吸引による内側に変形し、両シート面の接触を防止し、空間を確保する格子部材の母材間の距離15は10〜30mmの範囲が適当である。
また、必要に応じて格子状の側面と両シートを接着することが出来る。
格子部材は、透明の樹脂であるアクリル板、PET樹脂板、硬質塩ビ板、ポリカーボネート板を母材16として加工を施している。
図4は図3における(2)−(2)矢視の断面図である。前面シート10と後面シート11の端部13を接着して作られた袋内部に格子部材12を配置した状態であり、真空バルブ5を通し袋内部の空気を吸引したとき両シートが内側に変形し、両シート面の接触を防止し、空間を確保する格子部材の厚さ17は10〜30mmの範囲が適当である。
格子部材の側面の中央部に円形の穴18をあけ空気の流れを容易にし、真空ポンプの吸引を容易にしている
常時、真空計8で真空状態を確認し管理している。
1温室栽培ハウス
2屋根
3側面
4真空断熱パネル
5真空バルブ
6真空ポンプ
7配管
8真空計
9継目
10前面シート
11後面シート
12格子部材
13端部
14空間
15母材間の距離
16格子部材の母材
17格子部材の厚さ
18円形の穴
2屋根
3側面
4真空断熱パネル
5真空バルブ
6真空ポンプ
7配管
8真空計
9継目
10前面シート
11後面シート
12格子部材
13端部
14空間
15母材間の距離
16格子部材の母材
17格子部材の厚さ
18円形の穴
Claims (3)
- 温度制御により植物、動物を育成する構造物における室内の保温性および断熱性を容易にできる真空断熱パネルであって、真空断熱パネルを構造物の天井、側面、妻側等の内側の部材に取り付け、真空断熱パネルには真空状態を表示する真空計と真空バルブが装備されており、真空バルブは真空ポンプに結合された配管に接続し、真空ポンプの稼動により真空断熱パネルの内部が真空状態にあることを真空計で視認できることを特徴とする真空断熱パネルの設置方法。
- 請求項1に記載の設置方法に用いる真空断熱パネルであって、透明で柔軟性を有する樹脂製のシートの前面シートと後面シートを備え、前面シートには真空バルブと真空状態を表示する真空計が装備されており、前面シートと後面シートの間に透明で強度を有する耐圧構造部材を配置し、両シートの端面を接着し耐圧構造部材を内在し密閉された袋を形成されたものであり、袋内部に存在する空気を脱気することにより、袋内部が耐圧構造部材と真空状態の空間から構成されていることを特徴とする真空断熱パネル。
- 耐圧構造部材が、透明で強度を有する樹脂を母材とし加工が施され、真空状態時に生ずる前面シートと後面シートの吸引による内側に変形する圧力に耐える構造耐力を有し、かつ、両面シートの接触を防ぎ真空空間を形成するものであり、その構造形式は格子状、円形及びハニカム構造からなることを特徴とする請求項2に記載の真空断熱パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007026116A JP2008169989A (ja) | 2007-01-10 | 2007-01-10 | 真空断熱パネルの設置方法及び真空断熱パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007026116A JP2008169989A (ja) | 2007-01-10 | 2007-01-10 | 真空断熱パネルの設置方法及び真空断熱パネル |
Publications (1)
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JP2008169989A true JP2008169989A (ja) | 2008-07-24 |
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Family Applications (1)
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JP2007026116A Pending JP2008169989A (ja) | 2007-01-10 | 2007-01-10 | 真空断熱パネルの設置方法及び真空断熱パネル |
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JP (1) | JP2008169989A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014139467A (ja) * | 2013-01-21 | 2014-07-31 | Miura Co Ltd | 断熱構造 |
CN107624442A (zh) * | 2017-08-15 | 2018-01-26 | 合肥市日之丰农业发展有限公司 | 一种智能化保温隔热玻璃温室 |
-
2007
- 2007-01-10 JP JP2007026116A patent/JP2008169989A/ja active Pending
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