JP2008166129A - 燃料電池用セパレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】固体高分子電解質を用いた燃料電池において、発電に伴う排水中に混入するフッ化物イオンまたはフッ酸などの強い腐食性を有する物質を低減し、実用的な耐久性を確保できる燃料電池用の金属製セパレータ及びそれを用いた燃料電池を提供する。
【解決手段】固体高分子電解質を用いた燃料電池に用いられる本発明の金属セパレータは、前記電解質に対面する面の一部が所定の厚さ以上の厚さを有するアルミニウムあるいはアルミニウム合金で構成され、かつ前記アルミニウムあるいはアルミニウム合金が露出しており、かつ前記セパレータの電気的接点領域に不動態皮膜の成長を抑える皮膜成長抑制層を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、固体高分子電解質形燃料電池に用いられる燃料電池用セパレータ及びそれを用いた燃料電池に関し、特に、フッ化物イオンまたはフッ化水素酸(フッ酸)などの強い腐食性を有する物質の排出を抑制する燃料電池用セパレータ及びそれを用いた燃料電池に関する。
燃料電池は、化学変化を直接に電気エネルギーに変えることができることから高効率であり、また、窒素や硫黄などを含む燃料を燃焼しないので、大気汚染物質(NO、SO等)の排出量が少なく地球環境に優しいという特長を有する。この燃料電池には、電解質の種類などによって幾つかの種類がある。
例えば、リン酸形燃料電池(PAFC)は、リン酸を保持体に染み込ませて用いるタイプで、150〜220℃程度の温度で運転される。溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)は、炭酸リチウム/炭酸カリウムを混合して電解質保持体に成型したものが用いられ、600〜700℃程度の温度で動作する。また、固体酸化物形燃料電池(SOFC)では、酸素イオン導電性を有する安定化ジルコニアを電解質とし、700〜1000℃程度の温度で動作する。いずれも燃料には水素、改質ガス、炭化水素などが用いられ、酸化剤ガスには空気が用いられるのが一般的である。
これらに対し、固体高分子電解質形燃料電池(PEFC)や直接メタノール形燃料電池(DMFC)は、電解質として固体高分子膜を利用しており、上記燃料電池よりもはるかに温度の低い70〜80℃程度の環境で動作する特長を有する。この特長により、PEFCやDMFCは、自動車や一般家庭等の電力用、モバイル機器電源や無停電電源として、将来普及することが期待されている。なお、本明細書において、固体高分子電解質形燃料電池(PEFC)は、直接メタノール形燃料電池(DMFC)を含むものとする。
図1は、固体高分子電解質形燃料電池の燃料電池スタックにおける、基本的な構成の1例を示す模式的な展開斜視図である。燃料電池スタックは、MEA5、ガス拡散層7、セパレータユニット1’の組み合わせによる基本単位(単セル)を順次直列に複数個積層し、集電板8、絶縁板9、エンドプレート10で挟持、締結した構造となっている。必要に応じて、冷却部6を単セル間に挿入する場合もある。
MEA(Membrane Electrode Assembly、膜電極接合体)5は、PEFC発電の主要部材であり、高分子からなる膜状の固体電解質の両面に白金等の触媒を担持したカーボン製電極を接合して構成される。ガス拡散層7は、通常、多孔質のカーボン製シートからなり、反応ガスを効率良く均一に電極へ供給する役割を担う。
図2は、セパレータユニット1’の構成の1例を示す模式的な展開斜視図である。セパレータユニット1’はセパレータ1とガスケット4から構成される。セパレータ1は、燃料(水素を含むガス、またはメタノール水溶液)および酸化剤ガス(酸素あるいは空気)の流路が形成された板で、隣り合う単セル間を電気的に接続するとともに、燃料と酸化剤ガスが混ざらないようにするための部材である。また、ガスケット4は、セパレータ1とMEA5の間のギャップを埋め、反応ガスの気密性を保つための部材である。
なお、燃料と酸化剤ガスを総括して反応ガスあるいは反応流体と称する。参考のため、反応ガスの流れの様子を実線で図中に例示した。反応ガスは入口側のマニホールド101からセパレータ1に設けられた凹凸状の反応ガス流路106(畝部104と溝部105の加工がなされている部位)に沿って流れる。その際、図1に示したガス拡散層7を経由してMEA5に反応ガスを供給する。その後、過剰の反応ガスは出口側のマニホールド401に到達し排出される。
図1に示したように、燃料電池スタックにおいては、所望の出力電圧が得られるように所定数の単セルを直列接続して使用される。このため、所望する出力電圧によっては、セパレータの枚数が数十枚から百枚以上になる場合もある。
従来、PEFCのセパレータ材料には、耐食性と導電性の観点から、主に黒鉛系の材料が用いられてきた。しかし、黒鉛製セパレータに対する切削加工による流路形成は、製作コストが高く、上述したように使用枚数が多くなると、燃料電池システムのコストが非常に高くなるという問題がある。また、樹脂モールド成形法による黒鉛製セパレータにおいても、機械的強度の観点からセパレータの薄肉化が困難であり、燃料電池システムの小型化が困難になるという問題がある。
これに対し、セパレータ材料として、ステンレス鋼(SUS)のような耐食性のある金属を用いることが提案されている。金属が有する導電性は一般に黒鉛材料のそれよりも優れており、高い靱性や延性はプレス成型加工を可能とし、薄板の利用によりセパレータをコンパクトで軽量化できる等の特長を有するためである。また、セパレータ材料として使用する金属が汎用金属であれば、材料の入手が容易で、かつ安価である。そのため、一層のコスト削減が期待できる。
一方、固体高分子電解質形燃料電池のセパレータ材料にステンレス鋼を用いた場合、表面処理を施さないでそのまま使用すると、ステンレス鋼の成分元素が溶出し、セパレータが破損する、ならびに燃料電池特性を劣化させてしまうことが知られている。
この対策として、例えば、ステンレス鋼をベース材にし、その表面にAu(金)を0.01〜0.06μmの厚みにめっき層を形成し、接触抵抗を小さくした金属製セパレータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、上記したような薄い貴金属被膜はポーラスであり、ステンレス鋼の表面を完全に被覆するものではない。このため、導電性に不満はないが、耐食性の観点では不満足であり、長時間の使用に対してステンレス鋼の成分元素が溶出してしまい、燃料電池特性を劣化させることになる。一方、耐食性の点で問題とならない程度に貴金属被膜を厚くすると、耐食性の課題が解決されてもコストが高くなり、実用的ではない。
この問題を解決するものとして、例えば、特許文献2に示されるものがある。この金属製セパレータは、ステンレス鋼をベース材にし、その表面全面にTa(タンタル)、Zr(ジルコニウム)、Nb(ニオブ)、Ti(チタン)等による耐酸性被膜を形成し、この耐酸性被膜上にAu,Pt(白金),Pd(パラジウム)等の導電性被膜を0.1μm以下、実施例として0.03μmの厚みにめっきを施し、耐食性および導電性を改善した金属製セパレータが知られている。
また、例えば特許文献3には、次のような金属製セパレータが開示されている。この金属製セパレータは、SUS、Al(アルミニウム)、Ti等の金属板の表面に、Au、Ru(ルテニウム)、Rh(ロジウム)、Pd、Os(オスミウム)、Ir(イリジウム)およびPtからなる群より選ばれる少なくとも1種以上の貴金属もしくは前記貴金属の酸化物部分を3〜50nm配置し、前記貴金属もしくは前記貴金属の酸化物部分を配置した以外の部分を耐食性被膜で被覆して、高い導電性と耐食性を備えるようにしている。
また、例えば特許文献4には、次のような金属製セパレータが開示されている。この金属製セパレータは、純度99.5%以上のAl金属板の全面に厚さ5〜50μmのアルマイト皮膜を形成し、電極接触面上のアルマイト皮膜を除去した後、Pt、Au、Pd、Ru、Rh、Ir及びAgからなる群から選ばれる金属若しくはその合金、カーボン、又は導電性炭化物からなる導電性皮膜を形成して、高い導電性と耐食性を備えるようにしている。
また、例えば特許文献5には、次のような金属製セパレータが開示されている。この金属製セパレータは、3層の金属からなるセパレータであって、中心層に鉄,アルミニウム,銅,チタン,マグネシウム,ジルコニウム,タンタル,ニオブ,タングステン,ニッケル,クロムおよびこれらの合金から選ばれる少なくとも1種の金属を用い、その外層にチタン,ジルコニウム,タンタル,ニオブおよびこれらの合金から選ばれる金属を有し、更にその表面にカーボン,導電性セラミックス,金属粉末から選ばれる少なくとも1種の導電材と該導電材を固定するための樹脂結着材で構成される被覆層を有するものであり、優れた導電性および耐食性を得ることができるとしている。
特開平10−228914号公報 特開2001−93538号公報 特開2001−297777号公報 特開2001−338658号公報 特開2003−272659号公報
一方、燃料電池の開発が進むにつれ、固体高分子電解質膜を用いた燃料電池において、いくつかの新たな課題が顕在化してきた。そのうちの一つとしては、PEFCやDMFCにおいて現在主流となっているフッ素系固体高分子電解質膜(例えば、パーフルオロスルホン酸系電解質膜やパーフルオロカルボン酸系電解質膜)が発電時の化学的作用によりラジカル分解し、その結果、該電解質膜を構成する硫酸イオンやフッ化物イオンが発電に伴う排水中に混入することが明らかになった。
従来の燃料電池用の金属製セパレータにおいても、例えば、約80℃でpH2〜3程度の硫酸酸性に対する耐食性は、ある程度確保される。これは、電解質膜に対面する面の全面に上述の耐酸性の層または皮膜を形成したためと考えられる。
しかしながら、フッ化物イオンやフッ化水素酸(フッ酸)などは強い腐食性を有することから、金属製セパレータ(上述の耐酸性の層や皮膜を含む)をはじめ、配管材などの金属材料を腐食させるという従来考慮されていなかった新たな課題が大きな問題になってきている。例えば、上述の耐酸性の層や皮膜が腐食すると、金属製セパレータが本来有する導電性を維持できなくなり、燃料電池の発電効率が悪化する。さらには、セパレータや配管材などを腐食させる場合がある。また、腐食生成物がMEAに取り込まれると、電解質膜の分解の加速、電解質膜のイオン導電性の低下、あるいは触媒の活性の低下をもたらす場合もある。
そして、そのような新たな課題(フッ化物イオンまたはフッ酸などの強い腐食性を有する物質の発生)に対しては、特許文献2乃至特許文献5の金属製セパレータにおいても、長期信頼性(実用的な耐久性)の低下となって現れることが懸念される。
従って、本発明の目的は、発電に伴う排水中に混入するフッ化物イオンまたはフッ酸などの強い腐食性を有する物質を低減し、実用的な耐久性を確保できる燃料電池用の金属製セパレータ及びそれを用いた燃料電池を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、固体高分子電解質を用いた燃料電池における金属製セパレータにおいて、前記電解質に対面する面の一部が所定の厚さ以上の厚さを有するアルミニウムあるいはアルミニウム合金で構成され、かつ前記アルミニウムあるいはアルミニウム合金が露出しており、かつ前記セパレータの電気的接点領域に不動態皮膜の成長を抑える皮膜成長抑制層を有することを特徴とする燃料電池用セパレータを提供する。
また、本発明は、上記目的を達成するため、固体高分子電解質を用いた燃料電池における金属製セパレータにおいて、アルミニウムあるいはアルミニウム合金からなる基材の前記電解質に対面する面に、チタンあるいはチタン合金からなる被覆金属層で被覆されている領域と前記基材が露出している基材露出部が形成されており、かつ前記セパレータの電気的接点領域に不動態皮膜の成長を抑える皮膜成長抑制層を有することを特徴とする燃料電池用セパレータを提供する。
また、本発明は、上記目的を達成するため、上記の本発明に係る前記基材露出部が前記被覆金属層の一部を除去して形成されていることを特徴とする燃料電池用セパレータを提供する。
また、本発明は、上記目的を達成するため、上記の本発明に係る前記皮膜成長抑制層が貴金属および/または炭素を導電材とする導電性塗料からなることを特徴とする燃料電池用セパレータを提供する。
また、本発明は、上記目的を達成するため、上記の本発明に係る前記セパレータを用いた燃料電池を提供する。
本発明によれば、発電に伴う排水中に混入するフッ化物イオンまたはフッ酸などの強い腐食性を有する物質を低減し、結果として実用的な耐久性に優れた燃料電池用セパレータ及びそれを用いた燃料電池を得ることができる。
(フッ化物イオン低減の効果)
はじめに、フッ素系固体高分子電解質に対面する面に露出するアルミニウムあるいはアルミニウム合金が、発電に伴う排水中に混入するフッ化物イオン濃度を低減する効果について例を挙げて説明する。
金属製セパレータ材料として、工業用の純アルミニウムA1000(代表として、JIS A1050)、ジュラルミンのA2000(代表として、JIS A2017)、Al−Mn合金のA3000(代表として、JIS A3003)、Al−Mg合金のA5000(代表として、JIS A5052)、Al−Cr−Cu合金のA6000(代表として、JIS A6063)および超々ジュラルミンのA7000(代表として、JIS A7075)を用い、図2に示すようなセパレータユニット1’を作製した。このとき、Au粉末を導電材としフェノール樹脂をバインダとする導電性塗料を、スクリーン印刷法で反応ガス流路106の畝部104(電気的接点領域)に塗布し、厚さ約10μmの皮膜成長抑制層を形成した。一方、比較試料として、従来の黒鉛製セパレータも用意した。
上述のアルミニウム製、アルミニウム合金製および黒鉛製セパレータを用いて、図1と同様な燃料電池スタックを作製した。MEA5は、厚さ約50μmのパーフルオロスルホン酸系電解質膜を用い、電極面積を9cm、アノードおよびカソードの触媒をいずれも白金0.4mg/cmとした。燃料を水素ガス、酸化剤を空気とし、燃料利用率70%、酸化剤利用率40%、アノード加湿器温度70℃、カソード加湿器温度70℃、セル温度70℃、および電流密度0.25A/cmの発電条件で300hの発電を行い、発電試験中に採取した排水中のフッ化物イオン濃度を測定した。フッ化物イオン濃度の測定は、イオンクロマトグラフ用いて行った(株式会社東レリサーチセンターにて)。
図3は、PEFCにおける発電に伴う排水中に混入するフッ化物イオン濃度の測定結果である。黒鉛製セパレータの排水中に含まれるフッ化物イオン濃度が、アノード側およびカソード側でそれぞれ0.29、0.15ppmであるのに対し、アルミニウムあるいはアルミニウム合金製セパレータの場合のそれは、最大でもA3000の0.05ppmであった。この結果から明らかなように、電解質に対面する面の少なくとも一部が露出したアルミニウムあるいはアルミニウム合金で構成されていることで、発電に伴う排水中に混入するフッ化物イオン濃度を大幅に低減できることが判る。
上述の発電に伴う排水中に混入するフッ化物イオン濃度を大幅に低減できるメカニズムは、現時点で完全に解明されていないが、電解質中の水分によりわずかに溶出したアルミニウムイオンとフッ化物イオンが化合し、非腐食性のフッ化アルミニウム様の化合物としてフッ化物イオンが捕捉(固定化)されたためではないかと考えられる。
言い換えると、電解質に対面する面に露出するアルミニウムあるいはアルミニウム合金を犠牲金属の一種として活用して、腐食性の強いフッ化物イオンを相殺することにより、発電に伴う排水中に混入するフッ化物イオン濃度を大幅に低減できる効果が出現するものと考えられる。また、腐食性物質を低減することにより、結果として金属製セパレータ本体(特に、電気的接点領域)の実用的な耐久性が向上するものと考えられる。
(アルミニウムイオンが発電特性に与える影響)
つぎに、アルミニウムイオンがPEFCの発電特性に与える影響として、「触媒被毒」、「交流抵抗」および「電解質膜の分解」について説明する。
金属製セパレータから溶出するイオン種によっては、電極触媒の活性が低下する触媒被毒を起こすことがある。そこで、電極触媒の白金被毒をサイクリックボルタモグラムの水素脱着波電気量から調べたところ、上述のアルミニウム製、アルミニウム合金製および黒鉛製セパレータのいずれを用いた燃料電池スタックおいても、水素脱着波の電気量に有意差は見られなかった。このことから、アルミニウムイオンの電極触媒活性に対する影響は、無視できるほど小さいと考えられる。
電解質膜中において、金属イオンの移動度はプロトンのそれよりもはるかに小さいことから、金属イオンが電解質膜中のプロトンと置換すると、通常、交流抵抗が桁で(10倍、100倍オーダーで)上昇する場合がある。そこで、アノード側セパレータとしてA1000、カソード側セパレータとして黒鉛を用いた燃料電池スタックを作製し、各部位における交流抵抗を求めたところ、MEA部分の交流抵抗は発電開始から100h経過した時点でわずかな(2%程度)上昇が観察されただけであった。このことから、アルミニウムイオンによるプロトンとの置換は、無視できるほど少ないと考えられる。
また、電解質膜中に鉄などの金属イオンが存在すると、電解質膜を分解させることが知られている。そこで、硫酸第一鉄の代わりに硫酸アルミニウムを用いた類似フェントン試験を行ったところ、電解質膜が分解している証拠は得られなかった。このことから、アルミニウムイオンによる電解質膜の分解は、無視できるほど少ないと考えられる。なお、フェントン試験とは、電解質膜の対ラジカル耐性を調べるために広く用いられている加速試験方法であって、所定濃度の過酸化水素、硫酸第一鉄を加えた試験溶液中に被試験体となる電解質膜を一定時間浸漬した後の試験溶液中に含まれるフッ化物イオン濃度や硫酸イオン濃度等の測定により、電解質膜の対ラジカル耐性の評価に用いられている試験である。
(必要とされるアルミニウムあるいはアルミニウム合金の厚さ)
実用的な耐久性を確保するために必要とされるアルミニウムあるいはアルミニウム合金の厚さは、次のように見積もられる。
上述のアルミニウムあるいはアルミニウム合金(A1000〜A7000)製セパレータを用いた発電試験において、発電に伴ってアノードおよびカソードから排出される水分に含まれるアルミニウムはセパレータから溶出したものと考えられるため、実用的な耐久性を確保するためには、この溶出量以上のアルミニウム量が必要と考えられる。
上記A1000〜A7000製セパレータを用いた燃料電池の発電試験において、発電に伴う排水中に含まれるアルミニウム濃度はA1000製セパレータの場合が最も多く、約0.3ppmであった。また、このときの排水量は1日平均で約80gであった。前述したように、電極面積は9cmであるため、単位面積、単位時間あたりのアルミニウム平均排出量は約0.97mg/cm/yearと見積もられる。これをアルミニウムの密度2.7g/cmで除すると、1年間に約3.6μm減肉することが判る。したがって、要求される耐用年数に3.6μm/yearを掛けた厚さ以上の厚さが、必要とされるアルミニウムの厚さとなる。
以上のことから、フッ素系固体高分子電解質膜に対面する面に所定の厚さ以上の厚みを有するアルミニウムあるいはアルミニウム合金を露出させた金属製セパレータは、発電に伴う排水中に混入するフッ化物イオン濃度を大幅に低減できるとともに、PEFCの発電特性を劣化させる悪影響(例えば、触媒被毒、交流抵抗の増大、電解質膜の分解促進など)がほとんど見られない、優れた燃料電池用セパレータと言うことができる。
〔本発明の第1の実施の形態〕
本実施の形態における燃料電池用セパレータは、フッ素系固体高分子電解質を用いた燃料電池における金属製セパレータにおいて、前記電解質に対面する面の一部が所定の厚さ以上の厚さを有するアルミニウムあるいはアルミニウム合金で構成され、かつ前記アルミニウムあるいはアルミニウム合金が露出しており、かつ前記セパレータの電気的接点領域に不動態皮膜の成長を抑える皮膜成長抑制層を有することを特徴とする。
このようなセパレータは、例えば、燃料電池用金属製セパレータとして通常利用される厚さ(例えば、0.1〜2mm)を有するアルミニウムあるいはアルミニウム合金板(例えば、前述のA1000〜A7000)を用い、プレス加工等の手法により所定の形状に整形した後、電気的接点領域(例えば、図2における反応ガス流路106の畝部104)に不動態皮膜の成長を抑える皮膜成長抑制層を形成することで製造できる。なお、皮膜成長抑制層の形成に際しては、従来の手法(例えば、特開2003−272659号公報、Au、Pt、Pd等の貴金属および/または黒鉛、カーボンブラック等の炭素を導電材とし、シリコン系樹脂、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等をバインダとする導電性塗料を厚さ10〜100μmで塗布する)を適用することができる。
また、次のような構成でもかまわない。図4は、耐食性金属の表面にアルミニウムあるいはアルミニウム合金を被覆した金属製セパレータの断面模式図である(図2のA−A部分の一部断面図)。ここで示したセパレータ1は、金属薄板を張り出しプレス加工で流路を成形した例である。セパレータ1は、耐食性金属で構成される中心の基材金属110の電解質膜に対面する側の面の全面に、所定の厚さ以上の厚みを有するアルミニウムあるいはアルミニウム合金が被覆され、被覆金属層111を形成している。また、電気的接点領域(例えば、畝部104)に不動態皮膜の成長を抑える皮膜成長抑制層112を形成している。このような構成とすることにより、アルミニウムが表面に露出するため、発電に伴う排水中に混入するフッ化物イオン濃度を大幅に低減できる。
なお、耐食性金属とは、大気中で酸化物が不動態皮膜を形成するような金属(例えば、ステンレス鋼(SUS)、Ti、Zr、W、Ta、Nbおよびそれらの合金など)を意味する。もちろん、耐食性金属として、前記特許文献1〜3などに記載の金属製セパレータ材料を用いてもよい。また、アルミニウムあるいはアルミニウム合金を被覆する方法は、前述した所定の厚さ以上の厚さに形成できる限り特に限定されない。例えば、溶融アルミニウムめっき法、クラッド法、乾式めっき法など通常行われている手法により製造できる。また、皮膜成長抑制層の形成も、上述と同様、従来の手法を適用できる。
〔本発明の第2の実施の形態〕
本実施の形態における燃料電池用セパレータは、フッ素系固体高分子電解質を用いた燃料電池における金属製セパレータにおいて、アルミニウムあるいはアルミニウム合金からなる基材の前記電解質に対面する面に、チタンあるいはチタン合金からなる被覆金属層で被覆されている領域と前記基材が露出している基材露出部が形成されており、かつ前記セパレータの電気的接点領域に不動態皮膜の成長を抑える皮膜成長抑制層を有することを特徴とする。
図5は、第2の実施の形態に係る燃料電池用セパレータの断面模式図である。ここで示したセパレータ2は、金属薄板を張り出しプレス加工で流路を成形した例である。セパレータ2は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金からなる中心の基材金属210の電解質膜に対面する側の面に、チタンあるいはチタン合金からなる被覆金属層211を形成している。また、電気的接点領域(例えば、畝部104)に不動態皮膜の成長を抑える皮膜成長抑制層112を形成している。なお、被覆金属層211の一部には、基材金属210まで貫通する基材露出部213が設けてある。このような構成とすることにより、アルミニウムが表面に露出するため、発電に伴う排水中に混入するフッ化物イオン濃度を大幅に低減できる。
また、被覆金属層211をチタンあるいはチタン合金とすることで、長寿命なセパレータが得られる。これは、実用金属の中でチタンあるいはチタン合金の不動態皮膜が耐食的であり、かつ皮膜が厚くなりにくいため、電気抵抗の増大が少ないことに起因する。ただし、不動態皮膜成長によるオーム損(iR損)の増大が存在することから、これを極力抑えるために、本実施の形態においても皮膜成長抑制層112を形成することが好ましい。皮膜成長抑制層112の形成に際しては、前述と同様に従来の手法(例えば、特開2003−272659号公報)を適用することができる。
チタン合金としては、例えば、JIS 11種、JIS 12種、JIS 13種、JIS 60種、JIS 60E種、JIS 61種、ASTM Gr.6等が好適に利用できる。また、JIS 60種、JIS 60E種、JIS 61種、ASTM Gr.6等のアルミニウムを含むチタン合金を利用することによって、セパレータの機械的強度が向上する効果も期待できる。
このようなセパレータ2は、例えば、基板金属210のアルミニウムあるいはアルミニウム合金に被覆金属層211のチタンあるいはチタン合金をクラッド加工した後、被覆金属層211を貫通して基板金属210まで達する切削加工や研削加工等を施し、被覆金属層211の一部を除去することで基材露出部213を形成して製造することができる。
なお、アルミニウムあるいはアルミニウム合金からなる基板金属210とチタンあるいはチタン合金からなる被覆金属層211のクラッド加工に際しては、従来の手法(例えば、特開2005−219478号公報、特開2006−210320号公報)を適用することができる。
また、基材露出部213の形成に際しては、結果的に基材露出部213が形成されていればその形成方法に特段の限定は無い。上記の方法以外には、例えば、チタンあるいはチタン合金からなる被覆金属層211に予めパンチング処理を施して多数の孔を開け、それを基板金属210にクラッド加工する方法でもよい。また、アルミニウムあるいはアルミニウム合金からなる基板金属210とチタンあるいはチタン合金からなる被覆金属層211を従来の手法でクラッド加工し、これにプレス加工を施して反応ガス流路106(畝部104と溝部105)を成型する際、被覆金属層211の延性限界を超えた加工を施すと、被覆金属層211にクラックが自ずと発生し、その結果、基板金属210が露出する部位(基材露出部213)を形成する方法でもよい。
なお、電解質膜の分解により生じるフッ化物イオンはガス拡散層7を経由してセパレータ2に到達すると考えられるため、基材露出部213を設ける位置はガス拡散層7から近い方が好ましい。また、皮膜成長抑制層112の形成は、基材露出部213を形成する前でも後でもよいが、基材露出部213を塞がないようにすることが肝要であり、工程順序を適宜選択することが望ましい。
(実施の形態の効果)
この実施の形態によれば、下記の効果を奏する。
(1)従来のフッ素系固体高分子電解質を用いた燃料電池においても、発電に伴う排水中に混入するフッ化物イオンまたはフッ酸などの強い腐食性を有する物質を低減することができ、フッ化物イオンまたはフッ酸などに起因するセパレータや配管材などの腐食を抑制できる。
(2)セパレータの腐食を抑制することにより、MEAのガス拡散層との電気的な接触条件を良くすることができ、集電材としての機能も大幅に高めることができる。
(3)燃料電池システム全体としての実用的な耐久性が確保できる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、その要旨を変更しない範囲内で種々な変形が可能である。
〔実施例1〜3、比較例1〜3の作製〕
実施例1は次のように用意した。まず、板厚0.3mmのSUS304にプレス加工を施して図2のような反応ガス流路を形成した後、SUS304両面にA1050を用いて厚さ約10μmの溶融アルミニウムめっきを施して被覆金属層を形成した。その後、黒鉛を導電材としフェノール樹脂をバインダとする導電性塗料を、スクリーン印刷法で反応ガス流路の畝部(電気的接点領域)に塗布し、皮膜成長抑制層を約10μm厚さで形成した。
実施例2は次のように用意した。セパレータ素材として、A5052、Ti(JIS 11種)を用い、特開2006−210320号公報に開示された方法により、Ti(JIS 11種)が被覆金属層となる0.3mm厚さの板材を作製し、電気的接点領域となる部分にPtを導電材としフェノール樹脂をバインダとする導電性塗料をスクリーン印刷法で塗布し、皮膜成長抑制層を約10μm厚さで形成した。その後、プレス加工を施して図2のような反応ガス流路を形成した。このとき、反応ガス流路の畝部の肩部分に被覆金属層を貫通するクラック(基材露出部)が形成された。
実施例3は次のように用意した。セパレータ素材として、A3003、Ti(JIS 61種)を用い、特開2006−210320号公報に開示された方法により、Ti(JIS 61種)が被覆金属層となる0.3mm厚さの板材を作製し、プレス加工を施して図2のような反応ガス流路を形成した。次に、反応ガス流路の溝部の一部分に研削加工を施しアルミニウム合金基材を露出させた。その後、カーボンブラックを導電材としポリフッ化ビニリデン(PVDF)をバインダとする導電性塗料を、スクリーン印刷法で反応ガス流路の畝部(電気的接点領域)に塗布し、皮膜成長抑制層を約10μm厚さで形成した。
比較例1は次のように用意した。板厚0.3mmのSUS304にプレス加工を施して図2のような反応ガス流路を形成した後、SUS304の両面に厚さ約0.06μmのAuめっきを施して被覆金属層を形成した。
比較例2は次のように用意した。板厚0.3mmのA1050にプレス加工を施して図2のような反応ガス流路を形成した後、A1050の全面に厚さ約20μmのアルマイト皮膜を形成した。その後、反応ガス流路の畝部(電気的接点領域)のアルマイト皮膜を除去した後、電気的接点領域に厚さ約20μmのAuめっきを施して皮膜成長抑制層を形成した。また、比較例3として、黒鉛製セパレータも用意した。
〔発電試験〕
上記実施例1〜3および比較例1〜3のセパレータを用いて、図1に示すような燃料電池スタックを作製し、1000hの発電試験を行った。また、発電試験中に採取した発電に伴う排水中のフッ化物イオン濃度を測定した。フッ化物イオン濃度の測定は、イオンクロマトグラフを用いて行った(株式会社東レリサーチセンターにて)。
なお、MEAは、溶液(シグマアルドリッジジャパン社製、Nafion5%溶液)に分散させた(燃料極および空気極)触媒(田中貴金属工業株式会社製、TEC10V50E)を電解質膜(デュポン社製、Nafion 112)に塗布、ホットプレスで接合させる方法により作製した。このとき、電極触媒の白金量がアノード側及びカソード側でそれぞれ0.4mg/cmとなるように塗布厚みを調整した。ガス拡散層にはカーボンペーパ(東レ株式会社、品番:TGP-H-060)を用いた。また、発電試験の条件は、燃料(水素ガス)利用率を70%、酸化剤(空気中の酸素ガス)の利用率を40%、アノード加湿器温度を70℃、カソード加湿器温度を70℃、セル温度を70℃とし、定電流密度通電(電流密度=0.25A/cm)とした。
実施例1〜3のセパレータを用いた場合、発電に伴う排水中のフッ化物イオン濃度は、いずれも0.02ppm以下であった。これに対し、比較例1〜3のセパレータを用いた場合のそれは、それぞれ約4.8、約0.3、約0.4ppmであった。この結果から、電解質膜に対面する面の少なくとも一部にアルミニウムの金属成分が露出していることにより、発電に伴う排水中に混入するフッ化物イオン濃度を大幅に低減することが確認された。
1000hの発電試験後、各燃料電池スタックの電気抵抗を測定し、発電試験前のそれと比較したところ、実施例1〜3と比較例2〜3はほとんど変化が無かった。これに対し、比較例1の場合は、電気抵抗が約3倍に増大していた。また、反応ガス排出側の配管(銅管)内面を観察したところ、実施例1〜3においてほとんど変化が無かったのに対し、比較例1〜3においては、発電に伴う排水中に混入するフッ化物イオンに起因すると思われる茶褐色の腐食生成物が観察された。これらの結果は、本発明の金属製セパレータが黒鉛製セパレータと同等の耐久性を有すると同時に、該セパレータを用いた燃料電池におけるシステム全体の実用的な耐久性が向上することを強く示唆している。
さらに、1000hの発電試験後、実施例1〜3の燃料電池スタックを分解し、セパレータ表面を観察したところ、露出させたアルミニウムまたはアルミニウム合金が十分残存していることが確認された。これは、発電時間に対して十分な厚さを有していたことを示している。
以上示したように、セパレータ1の構成として、電解質膜に対面する面の一部にアルミニウムの金属成分を露出させれば同様な効果が期待されるため、必ずしも上述した実施例に限定されることはなく、セパレータ1の電解質膜に対面する面の一部に所定の厚さ以上の厚さを有するアルミニウムの金属成分を実質的に露出する部位を設ければよい。これによって腐食性の強いフッ化物イオンが低減され、金属製セパレータおよび燃料電池の寿命を延ばす効果が得られる。この他、別の手段として、MEA5にアルミニウムあるいはアルミニウム合金を添加するか、フッ化物イオンとの親和性が強いアルミニウム化合物を添加しても同様の効果が期待できる。
固体高分子電解質形燃料電池の燃料電池スタックにおける、基本的な構成の1例を示す模式的な展開斜視図である。 セパレータユニット1’の構成の1例を示す模式的な展開斜視図である。 PEFCにおける発電に伴う排水中に混入するフッ化物イオン濃度の測定結果である。 耐食性金属の表面にアルミニウムあるいはアルミニウム合金を被覆した金属製セパレータの断面模式図である(図2のA−A部分の一部断面図)。 第2の実施の形態に係る燃料電池用セパレータの断面模式図である。
符号の説明
1…セパレータ、1’…セパレータユニット、101…マニホールド(セパレータ)、104…畝部、105…溝部、106…反応ガス流路、110…基板金属、111…被覆金属層、112…皮膜成長抑制層、2…セパレータ、210…基板金属、211…被覆金属層、213…基材露出部、4…ガスケット、401…マニホールド(ガスケット)、5…MEA、6…冷却部、7…ガス拡散層、8…集電板、9…絶縁板、10…エンドプレート。

Claims (5)

  1. 固体高分子電解質を用いた燃料電池における金属製セパレータにおいて、前記電解質に対面する面の一部が所定の厚さ以上の厚さを有するアルミニウムあるいはアルミニウム合金で構成され、かつ前記アルミニウムあるいはアルミニウム合金が露出しており、かつ前記セパレータの電気的接点領域に不動態皮膜の成長を抑える皮膜成長抑制層を有することを特徴とする燃料電池用セパレータ。
  2. 固体高分子電解質を用いた燃料電池における金属製セパレータにおいて、アルミニウムあるいはアルミニウム合金からなる基材の前記電解質に対面する面に、チタンあるいはチタン合金からなる被覆金属層で被覆されている領域と前記基材が露出している基材露出部が形成されており、かつ前記セパレータの電気的接点領域に不動態皮膜の成長を抑える皮膜成長抑制層を有することを特徴とする燃料電池用セパレータ。
  3. 請求項2に記載の燃料電池用セパレータであって、前記基材露出部が前記被覆金属層の一部を除去して形成されていることを特徴とする燃料電池用セパレータ。
  4. 請求項1乃至3に記載の燃料電池用セパレータであって、前記皮膜成長抑制層が貴金属および/または炭素を導電材とする導電性塗料からなることを特徴とする燃料電池用セパレータ。
  5. 請求項1乃至4に記載の燃料電池用セパレータを用いた燃料電池。
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