JP2008158846A - プラントコントローラ - Google Patents

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Abstract

【課題】プラントコントローラの機種が更新され命令語が異なった場合でも、機種に応じたプログラム設計を実施する必要が無く、かつ新規命令語仕様の理解/習得を特に必要としないプラントコントローラを得る。
【解決手段】プラントコントローラ用保守ツール1から転送されたオブジェクトコード4を受信し、受信したオブジェクトコードを旧機種オブジェクトコードとして扱う旧機種オブジェクトコード手段13と、旧機種オブジェクトコードを変換処理するオブジェクトコード変換処理手段14と、オブジェクト変換処理手段で変換処理されたオブジェクトコードをプラントコントロール用保守ツールが持っているオブジェクトコードとは異なる形態の新機種オブジェクトコードへと展開する新機種オブジェクトコード手段15とを内部に備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、プラントコントローラの新機種化による機種更新開発に関して、既存機種と新機種との機種互換性、新機種開発における効率化を図ったプラントコントローラに関するものである。
新規プラントコントローラの開発時、ユーザニーズの観点から既存機種との命令語の親和性を考慮し、プログラム命令語の互換性を考慮した開発設計を実施する必要があった。
逆にプログラム命令語の互換性を考慮しなければ、既存機能・既存命令語の制約が無く新機種開発ができるが、プログラム製作時においては、新たなる命令語仕様の理解・習得をする必要があった。
更に、機種更新時におけるプログラム設計作業時、旧新機種間で言語形態の異なる場合においては、旧機種プログラムを新機種プログラムに置き換える為の設計作業が必要となり、既存機種との命令実行に対する互換性を意識した開発設計が必要となっていた。
これら旧新機種間での言語変換については、変換作業効率の向上化等を目的に、汎用パーソナルコンピュータ等で別途、言語変換ツール等を開発する必要性があった。
また、新規プラントコントローラの開発時は、プラントコントローラだけでなく、コントローラに応じたプログラム編集機能、コンパイル処理にてプログラムをオブジェクトコードに変換する機能を設けたプラントコントローラ用保守ツールの開発が必要となっていた。
特開2006−127069号公報 特開2000−163103号公報 特開2001−290518号公報
従来、プラントコントローラの機種が更新された場合、命令語が異なる場合が多く、機種に応じた命令語によるプログラム設計を実施する必要があった。このため、プログラム設計者は、新規命令語仕様の理解/習得がその都度必要となっていた。よって、理解の為大幅な作業期間および費用を要するという問題点があった。
また、プラントコントローラの機種更新工事時においては、既存(従来)の命令語と新機種での命令語と双方を理解する必要がある。既存設備での設備動作を満足する為に、既存機種との命令実行に対する互換性を意識したプログラム設計、置き換え作業を行う必要があり、その為に大幅な作業期間および費用を要するという問題点があった。
さらに人間により新旧機種間での命令語を手で置き換えることになる為、置き換え誤りによるプログラムバグも発生するといった問題点があった。
これらプログラム置き換え前後の機種間の同一性評価の為、動作確認を実施する場合、ソフトウェア等でシミュレーション回路を別途製作する必要があり、製作、試験に多大な費用と期間を要すという問題点があった。
また、プラントコントローラを新規に開発する際に、命令語を新規開発する場合には、プラントコントローラだけでなく、プラントコントローラと会話通信する為にパーソナルコンピュータ端末上等で動作するプログラムコントローラ用保守ツールを開発する必要があった。この場合、旧機種のユーザニーズも考慮する必要がある為、新旧機種命令語の互換性を意識・考慮した開発設計を実施する必要があり、保守ツール上は既存機種の命令語で扱える様にし、プログラムコントローラ用保守ツールに具備されているコンパイル処理等にてプログラムを既存命令語から新機種命令語用オブジェクトコードに変換する機能を設けるなどといった設計が必要である。よって結果的に開発期間とコストが増大化するといった問題点がある。
また、上記によりプログラムコントローラ用保守ツールが新規に開発・製作された場合は、新機種用のプラントコントローラ用保守ツールの操作方法、操作性に慣れる必要があり、時間が掛かるといった問題点があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、プラントコントローラ内部に旧機種と新機種間のオブジェクトコード変換機能を付加することにより、オブジェクトコードレベルで互換性が取れ、プラントコントローラの機種が更新され命令語が異なった場合でも、機種に応じたプログラム設計を実施する必要が無く、かつ新規命令語仕様の理解/習得を特に必要としないプラントコントローラを得ることを目的とする。
この発明は、オブジェクトコード変換を通常のプログラム書換え機能の一部としてプラントコントローラの内部機能として付加することにより、旧機種から新機種へ命令語を置き換える際に、人の手に委ねること無く、命令語置き換えによる誤り/プログラムバグを発生させない、プラントコントローラを得ることを目的とする。
この発明は、特に新機種のプラントコントローラ用保守ツールを開発・製作することなく、既存機種のプラントコントローラ用保守ツールが有効に使用でき、また既存機種用との操作互換性を特に意識する必要も無い、プラントコントローラを得ることを目的とする。
この発明に係るプラントコントローラは、プラントコントローラ用保守ツールから転送されたオブジェクトコードを受信し、受信したオブジェクトコードを旧機種オブジェクトコードとして扱う旧機種オブジェクトコード手段と、旧機種オブジェクトコードを変換処理するオブジェクトコード変換処理手段と、オブジェクト変換処理手段で変換処理されたオブジェクトコードをプラントコントローラ用保守ツールが持っているオブジェクトコードとは異なる形態の新機種オブジェクトコードへと展開する新機種オブジェクトコード手段とを内部に備えたものである。
この発明に係るプラントコントローラは、プラントコントローラの内部処理機能であるプログラムメモリ書換処理手段の一機能として、オブジェクトコード変換処理機能を設け、オブジェクトコート変換処理の為に特別なタイミングを準備することなく、プログラムメモリ書換のタイミングで併せてオブジェクトコード変換が実施できるようにしたものである。
この発明に係るプラントコントローラは、オブジェクトコード変換処理手段は、オブジェクトコード体系の異なるオブジェクトコードを変換する機能を備え、オペコード変換処理部およびオペランド変換処理部から構成され、旧機種オブジェクトコードを新機種オブジェクトコード体系列に変換するものである。
この発明によれば、プラントコントローラ内部でオブジェクトコード変換処理をする機能を備えたため、プラントコントローラ機種が更新されたことにより、プラントコントローラ保守ツール側で扱うオブジェクトコード形態が異なっても、旧来の機種に応じたオブジェクトコード即ち旧来の命令語でプログラム設計が可能であるとともに、新規命令語仕様の理解/習得を改めて必要としないことにより、理解の為の作業期間および費用の削減を実現したプラントコントローラを得られる効果がある。
また、プラントコントローラ内部でオブジェクトコード変換処理をする機能を備えたため、プラントコントローラ保守ツールでのアプリケーションプログラムの編集も、旧来の命令語で扱える。よって今までのアプリケーションプログラムリソースを活用できるプラントコントローラが得られる効果がある。
また、人為的な新旧機種間での命令語置き換え作業が不要となり、自動的にオブジェクトコードレベルでコード変換処理が可能となることから、命令語置換え誤りによるプログラムバグの発生が抑制されるとともに、新設プラントコントローラの制御実行結果を評価する為のシミュレーション用アプリケーションソフトウェアを必要としないプラントコントローラを得られる効果がある。
また、オブジェクトコード変換をプログラムコントローラに搭載されているプログラム書換機能部の一部として備えたので、わざわざプログラムコントローラ外部で命令語の変換処理を準備することなく、また特別なタイミングを必要としない形で、オブジェクトコードに変換される機能を実現するとともに、命令語互換の為のツール装置や、プラントコントローラに対応したプラントコントローラ用保守ツールを新規に開発・製作する必要が無い為、開発費用の大幅な削減が実現された、プラントコントローラを得られる効果がある。
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。図1はこの発明の実施の形態1を概略的に示すプラントコントローラのブロック構成図である。
図1において、プラントコントローラ用保守ツール1は、以下に示すソフトウェアブロック概要となっている。プラントコントローラ用保守ツール1は汎用パーソナルコンピュータ上に実現されており、ハードディスク2に格納されたアプリケーションプログラム3は、プログラム編集処理部5にて編集が可能となっているが、プログラムコンパイル処理部6を介して、オブジェクトコード4が生成されるようになっている。オブジェクトコード4の情報はプログラム転送処理部7から、通信経路(イーサネット(登録商標)等)8を経由し、プラントコントローラ9と接続されるようになっている。
図1において、プラントコントローラ9は、以下に示すソフトウェアブロック概要となっている。上述のオブジェクトコード4はプラントコントローラ9の要求処理部10にある受信部11にて取り込まれようになっており、旧機種オブジェクトコード13として扱われるが、要求処理部10の内部構成としては、旧機種オブジェクトコード13を新機種オブジェクトコード15に変換するオブジェクトコード変換処理部14から構成され、制御プログラム17が格納されているプログラムメモリ16と接続されている。なお、プログラム実行部18は、このプログラムメモリ16と接続されており、それとは別にデータメモリ19とも接続されている。
次に、図1に示したこの発明の実施の形態1による動作について説明する。まず、プラントコントローラ用保守ツール1のハードディスク2に格納されたアプリケーションプログラム3は、プログラム編集処理部5にてプログラムの追加、変更、削除などの編集操作が可能となっている。生成されたプログラムはオブジェクトコード4の体系でプラントコントローラ9へ転送する必要があり、プログラム編集処理部5のプログラムコンパイル処理部6にてコンパイル処理され、オブジェクトコード4に展開される。オブジェクトコード4の情報は、プラントコントローラ用保守ツール1の操作者により、プラントコントローラ9への転送処理が要求された時、プログラム転送処理部7により、通信経路(イーサネット(登録商標)等)8を経由し、プラントコントローラ9へと転送されるようになっている。
上述にてプラントコントローラ用保守ツール1のプログラム転送処理部7にて転送されたオブジェクトコード4はプラントコントローラ9の要求処理部10にて処理されるが、通信経路(イーサネット(登録商標)等)8から受信した情報は、先ず受信部11にて受信され、プログラム書換処理部12へ展開される。
プログラム書換処理部12では受信したオブジェクトコード4を旧機種オブジェクトコード13として扱い、オブジェクトコード変換処理部14にて新機種オブジェクトコード15へと展開されるように実現されており、プラントコントローラ用保守ツール1で持っているオブジェクトコード4とは全く異なる形態のオブジェクトコードに置き換えることができる。
変換されたオブジェクトコードは新機種オブジェクトコード15としてプログラム書換え可能なタイミングにて制御プログラム17として、プログラムメモリ16の内部に展開されるが、プログラム実行部18にてこの情報を展開してプログラム実行されるようになっており、制御プログラム17の内容によりデータメモリ19が読み書きされるようになっている。
上記実施の形態1では、プラントコントローラ9の内部に、オブジェクトコード変換処理部14の機能を備えたため、プラントコントローラ機種が更新され、プラントコントローラ用保守ツール1側で扱うオブジェクトコード4の形態と新機種オブジェクトコード15との相違が発生しても、オブジェクトコード同士の変換ができる。よって、旧来の機種に応じたオブジェクトコード4に対応した旧来のアプリケーションプログラム3でプログラム設計ができるとともに、プラントコントローラ9に依存した命令語仕様の理解/習得を不要とすることができる。
また、プラントコントローラ9の内部でオブジェクトコード変換処理部14を設けたため、プラントコントローラ用保守ツール1でのアプリケーションプログラムの編集も、旧来の命令語で扱えるため、今までの命令言語形態でのアプリケーションプログラムリソースを活用することができる。
また、プラントコントローラ9の内部でオブジェクトコード変換処理部14を設けたため、人為的な新旧機種間での命令語置き換え作業が不要となり、自動的にオブジェクトコードレベルでコード変換処理が可能となることから、命令語置き換え誤りによるプログラムバグの発生が抑制されるとともに、新設プラントコントローラの制御実行結果を評価する為のシミュレーション用アプリケーションソフトウェアを不要とすることができる。
また、オブジェクトコード変換処理部14をプラントコントローラ9のプログラム書換処理部12の一部として備えたので、わざわざプラントコントローラ9の外部で命令語の変換処理を準備することなく、また特別なタイミングを必要としない形で、旧機種オブジェクトコード13を新機種オブジェクトコード15に変換できる。
また、プラントコントローラ9の内部でオブジェクトコード変換処理部14を設けたため、命令語互換の為のツール装置や、プラントコントローラ9に対応したプラントコントローラ用保守ツール1を新規に開発・製作することを不要とすることができる。
実施の形態2.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。図2はこの発明の実施の形態2を概略的に示すプラントコントローラ内のオブジェクトコード変換処理部のブロック構成図である。
図2において、図1で示すオブジェクトコード変換処理部14の内部構成としては、以下に示すソフトウェアブロック概要となっている。旧機種オブジェクトコード体系例20は32Bit構成となっており、実際にはオペコード(13Bit)、オペランド(19Bit)から構成されるコード体系となっている。オブジェクトコード変換処理部21はオペコード変換処理部22、オペランド変換処理部23から構成され、新機種オブジェクトコード体系例24に展開するような構成となっている。
次に、図2に示したこの発明の実施の形態2による動作について説明する。旧機種オブジェクトコード体系例20は32Bit構成であり、内容はオペコード13Bit、オペランド19Bitのコード体系となっている。オブジェクトコード変換処理部21において、オペコード部をオペコード変換処理部22で、オペランド部をオペランド変換処理部23でそれぞれ新機種オブジェクトコード体系例24に展開する。なお、新機種オブジェクトコード体系例24は64Bit構成であり、内容はオペコード32Bit、オペランド32Bitのコード体系となっている。
なお、上記実施の形態2では、32Bit構成である旧機種オブジェクトコード体系例20から、64Bit構成である新機種オブジェクトコード体系例24へと、コードの長さや体系の異なるオブジェクトコード同士を変換することができる。
また、オブジェクトコード変換処理部21において、オペコード部をオペコード変換処理部22で、オペランド部をオペランド変換処理部23でそれぞれ新機種オブジェクトコード体系例24に、命令語コード部(オペコード)、ソースアドレス部(オペランド)それぞれの変換が個別に対応できる。
尚、ここでは32Bit構成のコード体系について述べたが、他のコード体系の場合でもオペコード変換処理部22及びオペランド変換処理部23を変更する事で対応可能となることは言うまでも無い。
上記実施の形態2では、オブジェクトコード体系の異なるオブジェクトコード同士を変換する機能を備えており、命令語コード部(オペコード)、ソースアドレス部(オペランド)それぞれの変換ができる機能も備えたものである為、プラントコントローラ内部で既存機種との命令実行に対する置き換え互換性が柔軟に取られている。従い、コード長、体系の異なるオブジェクトコードを自動的に展開することを実現したプラントコントローラが得られる効果がある。
この発明の実施の形態1に係るプラントコントローラを示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態2に係るプラントコントローラ内のオブジェクトコード変換処理部を示すブロック構成図である。
符号の説明
1 プラントコントローラ用保守ツール、2 ハードディスク、3 アプリケーションプログラム、4 オブジェクトコード、5 プログラム編集処理部、6 プログラムコンパイル処理部,7 プログラム転送処理部、8 通信経路(イーサネット(登録商標)等)、9 プラントコントローラ、10 要求処理部、11 通信処理受信部、12 プログラム書換処理部、13 旧機種オブジェクトコード、14 オブジェクトコード変換処理部、15 新機種オブジェクトコード、16 プログラムメモリ、17 制御プログラム、18 プログラム実行部、19 データメモリ、20 旧機種オブジェクトコード体系例、21 オブジェクトコード変換処理部、22 オペコード変換処理部、23 オペランド変換処理部、24 新機種オブジェクトコード体系例

Claims (5)

  1. プラントコントローラ用保守ツールから転送されたオブジェクトコードを受信し、受信したオブジェクトコードを旧機種オブジェクトコードとして扱う旧機種オブジェクトコード手段と、
    前記旧機種オブジェクトコードを変換処理するオブジェクトコード変換処理手段と、
    前記オブジェクト変換処理手段で変換処理されたオブジェクトコードを前記プラントコントローラ用保守ツールが持っているオブジェクトコードとは異なる形態の新機種オブジェクトコードへと展開する新機種オブジェクトコード手段と、
    を内部に備えたことを特徴としたプラントコントローラ。
  2. プラントコントローラの内部処理機能であるプログラムメモリ書換処理手段の一機能として、オブジェクトコード変換処理機能を設け、オブジェクトコード変換処理の為に特別なタイミングを準備することなく、プログラムメモリ書換のタイミングで併せてオブジェクトコード変換が実施できるようにしたことを特徴とする請求項1記載のプラントコントローラ。
  3. コンパイル処理にてプログラム命令語をオブジェクトコードに変換する機能やプログラム編集機能を設けた、既存機種のプログラムコントローラ用保守ツールを用いて、プラントコントローラ機種が更新されてもそのままツールが使用可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のプラントコントローラ。
  4. プログラムコントローラ用保守ツールや汎用パーソナルコンピュータ等で新旧命令語の変換コンバータ機能を持たせることなく、プラントコントローラ内部にオブジェクトコード変換手段を設け、新機種のオブジェクトコードに変換することを特徴とする請求項1記載のプラントコントローラ。
  5. オブジェクトコード変換処理手段は、オブジェクトコード体系の異なるオブジェクトコードを変換する機能を備え、オペコード変換処理部およびオペランド変換処理部から構成され、旧機種オブジェクトコードを新機種オブジェクトコード体系列に変換することを特徴とする請求項1記載のプラントコントローラ。
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