JP2008155265A - Forming die - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、鋳造や射出成形等に用いられる成形用金型に関し、より詳しくは、金型のキャビティ内に突出する鋳抜ピン等のピン部材を備える成形用金型に関する。 The present invention relates to a molding die used for casting, injection molding, and the like, and more particularly to a molding die provided with a pin member such as a cast pin protruding into a cavity of the die.
従来から、鋳造や射出成形等に用いられる成形用金型(以下単に「金型」ともいう。)においては、キャビティ内に充填される溶湯による損耗等のため、成形機(鋳造機)に対して交換可能な構成のものがある(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。具体的には、例えば、成形機側に設けられる固定プラテン及び可動プラテンに対し、金型を構成する固定型及び可動型がそれぞれクランプ機構等により着脱可能に設けられることで、金型が成形機に対して交換可能に構成される。そして、金型の交換に際しては、成形機に対して所定の経路で配されるレールやローラ等の搬送装置が用いられたり、クレーン等による吊上げ作業等が行われたりして金型の搬送・交換が行われる。 2. Description of the Related Art Conventionally, in a molding die used for casting, injection molding, etc. (hereinafter also simply referred to as “mold”), due to wear due to a molten metal filled in a cavity, etc., the molding die (casting machine) Are interchangeable (see, for example, Patent Document 1 and Patent Document 2). Specifically, for example, a fixed die and a movable platen provided on the molding machine side are detachably provided by a clamp mechanism or the like so that the die can be attached to the molding machine. It is configured to be replaceable. When exchanging the mold, a conveying device such as a rail or a roller arranged in a predetermined path with respect to the molding machine is used, or a lifting operation by a crane or the like is performed, so that the mold can be conveyed and Exchange is performed.
一方、鋳造や射出成形等に用いられる成形用金型においては、特許文献1や特許文献2にも示されているように、金型のキャビティ内に突出して鋳造品に穴部等を形成するための鋳抜ピン(ピン状の入子、中子ピン)や、鋳造品を離型させ型から押し出すための押出ピン等のピン部材を備える構成のものがある。
こうしたピン部材を備える成形用金型の従来構成について、図6を用いて説明する。図6には、成形用金型の例としてダイカスト鋳造用金型を示している。
On the other hand, in a molding die used for casting, injection molding, and the like, as shown in Patent Document 1 and
A conventional configuration of a molding die having such a pin member will be described with reference to FIG. FIG. 6 shows a die casting die as an example of the molding die.
図6に示すように、本例に係るダイカスト鋳造用金型は、固定型101と、この固定型101に対して近接離間方向に移動可能に設けられる可動型102とにより金型本体を構成する。可動型102の背面側には、ダイベース103が結合されている。ダイベース103は、鋳造機において移動可能に設けられる可動プラテン等の型締結機構(図示略)に固定され取り付けられる。これにより、可動型102が固定型101に対して近接離間するように移動する。また、固定型101は鋳造機に設けられる固定プラテン等の型締結機構(図示略)に固定され取り付けられる。
可動型102の固定型101に対する近接方向の移動により閉じられた状態(型閉じ状態)の両者の間には、鋳造空間としてのキャビティ104及びこのキャビティ104に連通する溶湯流路としてのランナ・ゲート105が形成される。なお、固定型101及び可動型102は、主型(固定主型101a、可動主型102a)と入子(固定入子101b、可動入子102b)とからなる分割構造となっており、前記キャビティ104は、固定型101及び可動型102それぞれの入子の部分により形成される。
As shown in FIG. 6, the die casting mold according to the present example includes a
Between the closed state of the
一方、固定型101の背面側には、キャビティ104内に溶湯を射出するための射出機構が構成されている。射出機構は、ランナ・ゲート105に連通するように固定型101の背面側に連結される射出スリーブ106と、この射出スリーブ106内においてプランジャロッド107を介して進退可能に構成され射出スリーブ106内を摺動可能に設けられるプランジャチップ108とを備える。射出スリーブ106内には、その給湯口106aを介して上方に設けられるラドル(給湯装置)109から溶湯110が注がれて供給される。かかる構成により、射出スリーブ106内に供給された溶湯110が、プランジャチップ108の前進移動によって、ランナ・ゲート105を介してキャビティ104内に高速・高圧で射出される。
On the other hand, an injection mechanism for injecting molten metal into the
そして、本例に係るダイカスト鋳造用金型は、キャビティ104内に突出して鋳造品に穴部等を形成するためのピン部材としての鋳抜ピン(111・112)を備える。本例においては、固定型101側に設けられる固定型鋳抜ピン111と、可動型102側に設けられる可動型鋳抜ピン112とが備えられている。
The die casting mold according to this example includes cast pins (111, 112) as pin members for projecting into the
固定型鋳抜ピン111及び可動型鋳抜ピン112は、固定型101及び可動型102それぞれにおいて、主型(固定主型101a、可動主型102a)と入子(固定入子101b、可動入子102b)との間に挟み込んで固定されるといういわゆる嵌め殺し方式により固定されている。
すなわち、各鋳抜ピン111・112の基端部には、ツバ部(大径部)111a・112aが形成されており、このツバ部111a・112aが、主型101a・102aと入子101b・102bとの間に挟み込まれることにより、固定型鋳抜ピン111及び可動型鋳抜ピン112が固定型101及び可動型102にそれぞれ固定される。
The fixed die casting pin 111 and the movable die casting pin 112 are respectively a main die (fixed main die 101a and a movable main die 102a) and a nest (
That is, flange portions (large diameter portions) 111a and 112a are formed at the base end portions of the respective casting pins 111 and 112, and the
また、本例に係るダイカスト鋳造用金型においては、キャビティ104にて形成された鋳造品を金型から押し出すためのピン部材としての押出ピン113が設けられている。押出ピン113(図6においては二本図示)は、可動型102をその近接離間方向に貫通するように設けられ、可動型102の背面側に突出する基端側が、ダイベース103内において移動可能に設けられる押出板114に固定される。押出板114は、図示を略す押出機構からダイベース103内に延設される押出ロッド115に連結され、前記押出機構の作動による押出ロッド115の移動にともなって移動する。押出板114は、鋳造時、つまり金型が型閉じ状態にあるときには、押出ピン113の先端面が可動型102のキャビティ形成面と一致する位置で位置決めされる。かかる構成により、キャビティ104内で凝固した鋳造品は、可動型102の離間方向の移動による型開きによって可動型102側に張り付いた状態で固定型101から脱型される。この状態で、押出板114の可動型102側への移動によって押出ピン113が可動型102のキャビティ形成面から突出することにより、可動型102から鋳造品が離型する。
Further, in the die casting mold according to this example, an
このような押出ピン113も、前述した鋳抜ピン111・112と同様に嵌め殺し方式により固定されている。
すなわち、押出ピン113を支持する押出板114は、押出ピン113の突出する側の前板114aとその反対側の後板114bとの合わせ板状に構成される一方、押出ピン113の基端部にはツバ部(大径部)113aが形成されており、このツバ部113aが、前板114aと後板114bとの間に挟み込まれることにより、押出ピン113が押出板114に固定される。
Such an
That is, the
このような鋳抜ピンや押出ピン等のピン部材、特に鋳抜ピンは、金型のキャビティ内に高速・高圧で充填される高温の溶湯に晒されるため、鋳造中のトラブルや寿命によって折損や曲がりが生じたり、多数回の使用により摩耗が生じたりし、高い頻度で交換を行う必要がある。
しかるに、前述のような従来の成形用金型においては、ピン部材が嵌め殺し方式により固定される構造となっているため、ピン部材の交換に際しては、金型の全体を成形機(鋳造機)から取り外して機外へ搬出した後、金型を分解する等の面倒な作業が必要となる。このため、ピン部材の交換には多大の時間と労力を要し、生産性の低下を招くという問題がある。
Such pin members such as cast pins and extrusion pins, especially cast pins, are exposed to high-temperature molten metal filled in the mold cavity at high speed and high pressure. Bending occurs and wear occurs due to multiple use, and it is necessary to perform replacement frequently.
However, the conventional molding die as described above has a structure in which the pin member is fixed by a fitting and killing method. Therefore, when replacing the pin member, the entire die is molded by a molding machine (casting machine). After removing from the machine and carrying it out of the machine, troublesome work such as disassembling the mold is required. For this reason, replacement of the pin member requires a great amount of time and labor, and there is a problem in that productivity is reduced.
図6に示すダイカスト鋳造用金型の構成を用いて、ピン部材の交換手順の具体例について、鋳抜ピン(固定型鋳抜ピン111、可動型鋳抜ピン112)の場合を例に説明する。
鋳抜ピン111・112の交換に際しては、まず、金型が鋳造機から降ろされる。つまり、固定型101、及び可動型102に結合されるダイベース103の、鋳造機における型締結機構に対する固定が解除され、ダイベース103を含む金型(固定型101及び可動型102)が鋳造機から取り外される。取り外された金型は、鋳抜ピン111・112の交換作業が行われる場所となる保全スペースへと運搬される。
保全スペースに運搬された金型は、固定型101または可動型102が下側となるように横倒しにされ、上側の型が持ち上げられることにより固定型101と可動型102とが分離される。続いて、各型において主型101a・102aと入子101b・102bとが分離される。この際、例えば、型内冷却を行うため主型から入子にかけて配される冷却管等の補助部品が取り外されるという作業が、必要に応じて行われる。
こうした一連の作業、つまり金型の鋳造機からの取外しや運搬、固定型101と可動型102との分離、及び主型と入子との分離(分解)には、クレーン作業が用いられる。
A specific example of the replacement procedure of the pin member using the configuration of the die casting mold shown in FIG. 6 will be described by taking the case of a cast pin (fixed cast pin 111, movable cast pin 112) as an example. .
When replacing the casting pins 111 and 112, first, the mold is lowered from the casting machine. That is, the
The mold conveyed to the maintenance space is laid down so that the
Crane work is used for such a series of operations, that is, removal and transportation of the mold from the casting machine, separation of the
そして、前記のとおり各型において主型と入子とが分離された状態で、鋳抜ピン111・112の交換が行われる。つまり、折損等の生じた鋳抜ピン111・112が、そのツバ部111a・112a側から取り外されて交換される。
鋳抜ピン111・112の交換が行われた後は、再びクレーン作業により金型が元の状態に戻される。すなわち、分離(分解)する際と逆の手順による主型101a・102aと入子101b・102bとの組付け、固定型101と可動型102との組付け、金型の鋳造機への運搬、及び鋳造機に対する金型の取付けが行われ、金型が鋳造機に戻される。
As described above, the casting pins 111 and 112 are exchanged in a state where the main mold and the insert are separated in each mold. That is, the cast pins 111 and 112 in which breakage or the like has occurred are removed from the
After the casting pins 111 and 112 are replaced, the mold is returned to the original state again by crane work. That is, assembly of the
このように、従来の金型における鋳抜ピンの交換に際しては、金型を鋳造機から取り外す必要があり、大きな手間と工数を要する。つまり、鋳抜ピンが金型に対して嵌め殺し方式により固定される構造であるため、金型のキャビティ面側からの鋳抜ピンの着脱は不可能であり、また、鋳造機上での金型の分離・分解作業も構造上不可能であることから、鋳抜ピンの交換に際し鋳抜ピンを金型から取り出すため、金型の運搬や金型の分離・分解やそれにともなう冷却管等の補助部品の着脱等の作業が必要となる。
なお、前述した押出ピンについても同様に、嵌め殺し方式により固定される構造であるため、その交換に際しては金型を鋳造機から取り外す必要があり、大きな手間と工数を要することとなる。
Thus, when exchanging the casting pin in the conventional mold, it is necessary to remove the mold from the casting machine, which requires a lot of labor and man-hours. In other words, since the cast pin is fixed to the mold by a fitting method, the cast pin cannot be attached or detached from the cavity surface side of the mold. Since the separation and disassembly work of the mold is also impossible due to the structure, in order to take out the casting pin from the mold when replacing the casting pin, the transportation of the mold, separation / disassembly of the mold, and the cooling pipe etc. Work such as attaching and detaching auxiliary parts is required.
Similarly, the above-described push pin has a structure that is fixed by a fitting and killing method. Therefore, when replacing the push pin, it is necessary to remove the mold from the casting machine, which requires much labor and man-hours.
また、鋳抜ピンや押出ピン等のピン部材の固定構造については、いわゆる裏止め方式により固定される構造が知られている。具体的には、鋳抜ピンの場合、型(固定型や可動型)の背面側から入子の部分にかけて鋳抜ピンが挿入される孔部が形成され、この孔部に挿入されて先端側がキャビティ内に突出した状態の鋳抜ピンが、基端側(後側)から、棒状の部材を介する等してネジやプラグ等の締結部材が用いられて固定される。
このような裏止め方式による固定構造においては、鋳抜ピンの交換に際し、型における主型と入子との分解作業は不要となるものの、鋳抜ピンの着脱時には、型の背面側から作業を行う必要があり、また、型の背面側に十分な作業スペースが必要となる。このため、金型を鋳造機から取り外す必要性は生じ、大きな手間と工数を要することとなる。
Moreover, about the fixing structure of pin members, such as a casting pin and an extrusion pin, the structure fixed by what is called a backing system is known. Specifically, in the case of a cast pin, a hole is formed in which the cast pin is inserted from the back side of the mold (fixed mold or movable mold) to the nest part, and the tip side is inserted into this hole. The cast pin in a state of projecting into the cavity is fixed from the base end side (rear side) using a fastening member such as a screw or a plug through a rod-like member.
In such a fixing structure with a backing system, when replacing the casting pin, it is not necessary to disassemble the main die and the insert in the die, but when removing or removing the casting pin, work from the back side of the die. In addition, a sufficient working space is required on the back side of the mold. For this reason, it is necessary to remove the mold from the casting machine, which requires a lot of labor and man-hours.
このように、鋳抜ピン等のピン部材については、金型自体を交換する頻度よりも高い頻度で交換する必要が生じる場合があるところ、従来の金型においては、ピン部材が嵌め殺し方式や裏止め方式等により固定される構造であるため、金型を成形機から取り外す必要がある等、ピン部材の交換にともなう作業が面倒であり、大きな手間と工数を要する。そこで、生産性の向上を図るため、ピン部材の交換に際しての作業性の向上が望まれている。
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、簡単な構成により、金型を成形機から取り外すことなく、金型の開閉動作を利用して鋳抜ピン等のピン部材の交換を行うことが可能となり、ピン部材の交換に際しての作業性を向上することができる成形用金型を提供することにある。 The present invention has been made in view of the above-described problems of the prior art, and the problem to be solved is to open and close the mold without removing the mold from the molding machine with a simple configuration. Therefore, it is possible to replace a pin member such as a cast pin using the above, and to provide a molding die that can improve workability when replacing the pin member.
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 The problem to be solved by the present invention is as described above. Next, means for solving the problem will be described.
すなわち、請求項1においては、相対的に近接離間方向に移動可能に対向配設される一対の型と、該型の少なくともいずれかに設けられ該型を含む型要素により形成されるキャビティ内に突出するピン部材とを備える成形用金型であって、前記型に対して前記近接離間方向に挿入されるとともに基端側が該型の背面側に突出した状態で移動可能に設けられ、先端側に前記ピン部材を着脱可能に保持する棒状のピン保持部材と、前記ピン保持部材の基端側が固定されるとともに、該ピン保持部材が、前記ピン部材が前記型に対して成形時における位置状態となる通常状態から、前記ピン部材が前記通常状態よりも前記キャビティ側に移動し該ピン部材の前記ピン保持部材に対する着脱操作が可能となる位置状態である着脱可能状態となる範囲で、前記型の背面側にて該型に対して相対的に前記近接離間方向に移動可能に設けられるピン押出部材と、前記型に対して前記近接離間方向に挿入されるとともに基端側及び先端側が該型の背面側及び前記キャビティ側にそれぞれ突出した状態で移動可能に設けられ、基端側が前記ピン押出部材に固定される一方、先端側突出部が相手側の型に設けられる嵌合穴に対して嵌合可能に設けられる棒状の作動部材と、前記作動部材を、前記ピン保持部材が前記通常状態となる位置で前記型に対して固定する第一の固定手段と、前記作動部材を、前記一対の型の型閉じ状態で前記嵌合穴に嵌合した状態となる前記先端側突出部を介して前記相手側の型に対して固定する第二の固定手段と、を備えるものである。 That is, according to the first aspect of the present invention, a pair of molds that are opposed to each other so as to be relatively movable toward and away from each other and a cavity formed by a mold element that is provided in at least one of the molds and includes the molds. A molding die including a projecting pin member, and is inserted in the approaching and separating direction with respect to the mold and provided so as to be movable in a state in which a base end side projects toward the back side of the mold, A pin-shaped pin holding member that detachably holds the pin member and a proximal end side of the pin holding member are fixed, and the pin holding member is in a position state when the pin member is molded with respect to the mold. In the range where the pin member moves from the normal state to the cavity side than the normal state and becomes a detachable state, which is a position state where the pin member can be attached to and detached from the pin holding member. A pin push-out member provided on the back side of the mold so as to be movable relative to the mold in the approaching / separating direction, and being inserted in the approaching / separating direction with respect to the mold; It is provided so as to be movable in a state of projecting to the back side and the cavity side of the mold, and the base end side is fixed to the pin pushing member, while the tip side projecting portion is a fitting hole provided in the mating mold. A rod-like actuating member provided so as to be able to fit, a first fixing means for fixing the actuating member to the mold at a position where the pin holding member is in the normal state, and the actuating member, And a second fixing means for fixing the paired molds to the mating mold via the tip side protruding portion that is in a state of being fitted into the fitting hole in the mold closed state. .
請求項2においては、前記作動部材を、前記ピン保持部材が前記着脱可能状態となる位置で前記型に対して固定する第三の固定手段を備えるものである。 According to a second aspect of the present invention, there is provided third fixing means for fixing the operating member to the mold at a position where the pin holding member is in the detachable state.
請求項3においては、前記型の背面側に開口するように設けられるガイド穴部と、基端側が前記ピン押出部材に固定されるとともに先端側から前記ガイド穴部に挿入された状態で該ガイド穴部に対して摺動可能なガイド部材と、を備えるものである。 According to a third aspect of the present invention, the guide hole provided so as to open to the back side of the mold, and the guide end in a state where the base end side is fixed to the pin pushing member and is inserted into the guide hole portion from the distal end side. And a guide member slidable with respect to the hole.
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
すなわち、本発明によれば、簡単な構成により、金型を成形機から取り外すことなく、金型の開閉動作を利用して鋳抜ピン等のピン部材の交換を行うことが可能となり、ピン部材の交換に際しての作業性を向上することができる。
As effects of the present invention, the following effects can be obtained.
That is, according to the present invention, with a simple configuration, it is possible to exchange a pin member such as a cast pin using the opening / closing operation of the die without removing the die from the molding machine. Workability at the time of replacement can be improved.
次に、発明の実施の形態を説明する。
以下に説明する実施の形態においては、本発明に係る成形用金型として、ダイカスト鋳造用金型を例に説明するが、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、低圧鋳造や重力鋳造等の各種鋳造に用いられる金型や、射出成形やブロー成形等に用いられる金型等の各種成形用金型に適用することができる。
Next, embodiments of the invention will be described.
In the embodiment described below, a die casting mold will be described as an example of the molding mold according to the present invention, but the present invention is not limited to this. That is, the present invention can be applied to various molds such as molds used for various castings such as low pressure casting and gravity casting, and molds used for injection molding, blow molding and the like.
本実施形態に係るダイカスト鋳造用金型(以下単に「金型」ともいう。)は、相対的に近接離間方向に移動可能に対向配設される一対の型である固定型1及び可動型2と、これらの型の少なくともいずれかに設けられこれらの型を含む型要素により形成されるキャビティ4内に突出するピン部材としての鋳抜ピン11とを備える。
A die casting die (hereinafter also simply referred to as “die”) according to the present embodiment is a pair of dies that are opposed to each other so as to be relatively movable toward and away from each other. And a
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る金型は、固定型1と、この固定型1に対して近接離間方向(図における左右方向)に移動可能に設けられる可動型2とにより金型本体を構成する。なお、図示においては、説明の便宜上、金型の一部分(上半部)を表している。
固定型1は、図示を省略する鋳造機に設けられる固定プラテン1pに固定され取り付けられる。可動型2の背面側(図における左側)には、ダイベース3が結合されている。ダイベース3は、鋳造機において固定プラテン1pに対して対向配設され移動可能に設けられる可動プラテン(図示略)に固定され取り付けられる。かかる構成により、鋳造機にて対向配設される一対の型としての固定型1及び可動型2において、可動型2が固定型1に対して近接離間するように移動する構成となる。
As shown in FIGS. 1 and 2, the mold according to the present embodiment includes a fixed mold 1 and a
The fixed mold 1 is fixed and attached to a fixed
可動型2の固定型1に対する近接方向(図における右方向)の移動により閉じられた状態(型閉じ状態)の両者の間には、鋳造空間としてのキャビティ4が形成される(図2参照)。なお、本実施形態においては、キャビティ4は、金型を構成する型要素としての固定型1及び可動型2によって形成されるが、これに限定されるものではない。つまり、金型は、固定型1及び可動型2以外に他の型要素を備える構成(三つ以上の型要素を備える構成)であってもよく、その場合、キャビティは、それら三つ以上の型要素により形成されることとなる。
A cavity 4 is formed as a casting space between the
固定型1及び可動型2は、それぞれ主型と入子とからなる分割構造となっている。すなわち、固定型1は、固定主型1a及びこれに組み込まれる固定入子1bを有し、可動型2は、可動主型2a及びこれに組み込まれる可動入子2bを有する。そして、固定型1及び可動型2それぞれの入子1b・2bの部分によりキャビティ4が形成される。このキャビティ4内に鋳抜ピン11が突出する。
鋳抜ピン11は、本実施形態では可動型2に設けられている。つまり、前記のとおりキャビティ4を形成する可動入子2bのキャビティ形成面から突出するように、鋳抜ピン11が設けられる。
The fixed mold 1 and the
The
以上のような構成において、図2に示すような鋳造時の状態(型閉じ状態)の金型において形成されるキャビティ4に対し、固定型1の背面側等に構成される射出機構により、キャビティ4に連通する溶湯流路等を介して溶湯が高速・高圧で射出され、鋳造が行われる。そして、成形された鋳造品には、その所定の位置に鋳抜ピン11によって鋳抜かれた穴部等が形成される。
In the configuration as described above, the cavity is formed by the injection mechanism configured on the back side of the fixed mold 1 or the like with respect to the cavity 4 formed in the mold in the casting state (mold closed state) as shown in FIG. The molten metal is injected at a high speed and a high pressure through a molten metal flow path or the like communicating with 4, and casting is performed. And the hole etc. which were cast by the casting
このような構成を備える本実施形態に係るダイカスト鋳造用金型においては、図1及び図2に示すように、鋳抜ピン11を保持するピン保持部材としてのピン保持棒(連結棒)21と、このピン保持棒21を支持し移動させるためのピン押出部材としてのピン押出板22と、金型の開閉動作をピン保持棒21及びピン押出板22を介して鋳抜ピン11の出没動作に変換するための作動部材としての押出板作動棒23と、押出板作動棒23を可動型2に対して固定するための第一の固定手段としての可動型側ロック機構24と、押出板作動棒23を固定型1に対して固定するための第二の固定手段としての固定型側ロック機構25とが備えられる。
これらの構成のうち、ピン保持棒21、ピン押出板22、押出板作動棒23、及び第一の固定手段(可動型側ロック機構24)は、鋳抜ピン11が設けられる側の型、つまり本実施形態では可動型2に設けられ、第二の固定手段(固定型側ロック機構25)は、鋳抜ピン11が設けられる側の型に対する相手側の型、つまり本実施形態では固定型1に設けられる。
In the die-casting mold according to this embodiment having such a configuration, as shown in FIGS. 1 and 2, a pin holding bar (connecting bar) 21 as a pin holding member that holds the
Among these configurations, the
ピン保持棒21は、可動型2に対してその近接離間方向(以下「型移動方向」とする。)に挿入されるとともに基端側が可動型2の背面側に突出した状態で移動可能に設けられ、先端側に鋳抜ピン11を着脱可能に保持する棒状の部材である。
ピン保持棒21は、円柱状や角柱状等の棒状に構成され、可動型2の、鋳抜ピン11が設けられる部分において可動型2に対して型移動方向に貫設形成される保持棒用孔部26に挿入された状態で、軸方向(型移動方向)に摺動する状態で移動可能に設けられる。つまり、可動型2の、鋳抜ピン11が突出する部分において、可動主型2a及び可動入子2bを連続して貫通するとともにピン保持棒21の径(軸方向視の形状)と略同一の径(形状)を有する保持棒用孔部26が設けられ、この保持棒用孔部26にピン保持棒21が摺動可能に挿入される。
The
The
可動型2の背面側に突出するピン保持棒21の基端側(図において左側)は、ピン押出板22に固定される。
本実施形態では、ピン押出板22は、鋳抜ピン11の突出する側(図において右側)の前板22aとその反対側の後板22bとの合わせ板状に構成される一方、ピン保持棒21の基端部にはツバ部(大径部)21aが形成されており、このツバ部21aが、前板22aと後板22bとの間に挟み込まれることにより、ピン保持棒21がピン押出板22に固定される。
The base end side (left side in the figure) of the
In the present embodiment, the
ピン保持棒21の先端側には、鋳抜ピン11が着脱可能に保持される。鋳抜ピン11のピン保持棒21に対する着脱構成は特に限定されるものではないが、その着脱構成としては、例えば、鋳抜ピン11とピン保持棒21とのいずれか一方に雄ネジ部が設けられ、他方に雌ネジ部が設けられることによる締結構造等が用いられる。
このようにピン保持棒21に対して着脱可能に構成される鋳抜ピン11は、鋳造品に対して作用する部分である機能部11aと、ピン保持棒21に対する着脱に際して操作される部分を含む部分である着脱操作部11bとを有する。つまり、鋳抜ピン11において、その機能部11aは、金型の鋳造時における状態でキャビティ形成面から突出する部分であり、その突出する部分が、鋳造品に形成する穴部等に対応する所定の形状を有する。また、着脱操作部11bは、機能部11aに対して鋳抜ピン11の基端側に構成される。
The
The
鋳抜ピン11の着脱操作部11bは、ピン保持棒21の移動にともなって保持棒用孔部26内を移動可能な形状に構成される。つまり、着脱操作部11bは、ピン保持棒21が有する棒状の形状に略連続する形状(棒状の形状を略延長させる形状)を有し、ピン保持棒21の保持棒用孔部26内の移動(摺動)を妨げない形状に構成される。
また、着脱操作部11bは、前記のとおり鋳抜ピン11のピン保持棒21に対する着脱に際して操作される部分(以下「操作部分」という。)を含む。ここで、着脱操作部11bの操作部分としては、例えば、前述のように鋳抜ピン11のピン保持棒21に対する着脱構成に締結構造が用いられる場合は、六角柱状等の部分が用いられる。つまりこの場合、六角柱状等の部分となる操作部分に対してレンチ等の工具が用いられることによって鋳抜ピン11の回転操作が行われ、鋳抜ピン11のピン保持棒21に対する着脱が行われることとなる。
ただし、着脱操作部11bにおける操作部分は、鋳抜ピン11が鋳造時の位置にある状態(機能部11aがキャビティ形成面から突出した状態)で、保持棒用孔部26内に溶湯が入り込まないように設けられる。つまり、着脱操作部11bにおける操作部分は、鋳抜ピン11が鋳造時の位置にある状態で、キャビティ形成面の部分に位置することのないように、着脱操作部11bにおける軸方向中途部や基端部に設けられる。
The attaching / detaching
Moreover, the attachment /
However, the operation part of the attaching / detaching
このように、ピン保持棒21は、その保持する鋳抜ピン11における着脱操作部11bの部分とともに保持棒用孔部26内を移動(摺動)する。
以下では、鋳抜ピン11について、その可動型2に対する鋳造時(成形時)における位置状態、つまり機能部11aのみがキャビティ形成面から突出した状態を「鋳造時状態」とする(図1及び図2等参照)。また、同じく鋳抜ピン11について、その鋳造時状態よりもキャビティ4側に移動し鋳抜ピン11のピン保持棒21に対する着脱操作が可能となる位置状態、つまり着脱操作部11bがキャビティ形成面から突出した状態を「露出状態」とする(図3(b)等参照)。
Thus, the
In the following description, the state of the
ピン押出板22は、ピン保持棒21の基端側が固定されるとともに、ピン保持棒21が所定の状態となる範囲で、可動型2の背面側にてこの可動型2に対して相対的に型移動方向に移動可能に設けられる部材である。ここで、ピン保持棒21について、前記所定の状態となる範囲とは、鋳抜ピン11が可動型2に対して鋳造時における位置状態(鋳造時状態)となる通常状態(図1及び図2等参照)から、鋳抜ピン11が前記通常状態よりもキャビティ4側に移動し鋳抜ピン11のピン保持棒21に対する着脱操作が可能となる位置状態(露出状態)である着脱可能状態(図3(b)等参照)となる範囲である。つまり、ピン押出板22は、ピン保持棒21が通常状態から着脱可能状態となる範囲で、可動型2に対して相対的に型移動方向に移動可能に設けられる。
The
また、ピン押出板22は、前記のとおり前板22aと後板22bとの合わせ板状に構成される。そして、本実施形態では、ピン押出板22は、ピン保持棒21の前記通常状態で、後板22bの後面(可動型2側と反対側の面)がダイベース3において可動型2の背面側との間に所定の間隔を隔てて形成される受け面3aに接した状態となり、ピン保持棒21の前記着脱可能状態で、前板22aの前面(可動型2側の面)が可動型2の背面側に接した状態となることで、可動型2に対する相対的な移動範囲が制限される。
つまり、可動型2の背面側とダイベース3との間には、ピン押出板22が前述した範囲(ピン保持棒21が通常状態から着脱可能状態となる範囲)で移動可能に収容される空間が形成され、可動型2の背面側とダイベース3の受け面3aとの間における所定の間隔が、ピン押出板22の前述した範囲での移動を許容する範囲となるように設定される。
以下では、ピン押出板22の可動型2に対する相対的な位置について、ピン保持棒21が通常状態となる位置を「後端位置」とし、ピン保持棒21が着脱可能状態となる位置を「前端位置」とする。
Moreover, the
That is, between the back side of the
Hereinafter, regarding the relative position of the
押出板作動棒23は、可動型2に対して型移動方向に挿入されるとともに基端側及び先端側が可動型2の背面側及びキャビティ4側にそれぞれ突出した状態で移動可能に設けられ、基端側がピン押出板22に固定される一方、先端側突出部が相手側の型である固定型1に設けられる嵌合穴(以下「作動棒嵌合穴」とする。)27に対して嵌合可能に設けられる棒状の部材である。
押出板作動棒23は、円柱状や角柱状等の棒状に構成され、可動型2の所定の部分(本実施形態ではピン保持棒21が設けられる部分よりも上方の部分)において可動型2に対して型移動方向に貫設形成される作動棒用孔部28に挿入された状態で、軸方向(型移動方向)に摺動する状態で移動可能に設けられる。つまり、可動型2の所定の部分において、この可動型2(可動主型2a)を貫通するとともに押出板作動棒23の径(軸方向視の形状)と略同一の径(形状)を有する作動棒用孔部28が設けられ、この作動棒用孔部28に押出板作動棒23が摺動可能に挿入される。
The push
The push-out
可動型2の背面側に突出する押出板作動棒23の基端側(図において左側)は、ピン押出板22に固定される。
本実施形態では、押出板作動棒23は、ピン保持棒21と同様にしてピン押出板22に対して固定される。すなわち、押出板作動棒23の基端部にはツバ部(大径部)23aが形成されており、このツバ部23aが、ピン押出板22における前板22aと後板22bとの間に挟み込まれることにより、押出板作動棒23がピン押出板22に固定される。
The base end side (left side in the figure) of the push
In the present embodiment, the push
可動型2のキャビティ4側に突出する押出板作動棒23の先端側(図において右側)は、固定型1に設けられる作動棒嵌合穴27に嵌合する。つまり、押出板作動棒23の先端側は、可動型2における型合わせ面2cから突出し、この突出部分が金型の型閉じにより挿嵌されるように、作動棒嵌合穴27が固定型1の型合わせ面1cに開口する。
作動棒嵌合穴27は、押出板作動棒23の径(軸方向視の形状)と略同一の径(形状)を有する。つまり、固定型1の型合わせ面1cと可動型2の型合わせ面2cとが接する金型の型閉じ状態において、作動棒用孔部28と作動棒嵌合穴27とは連続した形状となる。
The distal end side (the right side in the figure) of the push-out
The operating rod
また、作動棒嵌合穴27は、少なくとも、ピン押出板22が後端位置にある状態で、押出板作動棒23の型合わせ面2cから突出する部分が嵌合可能な大きさ(深さ)に形成される。つまり、ピン押出板22が後端位置にある状態における、押出板作動板23の型合わせ面2cからの先端側突出部により、金型の型閉じ(型合わせ面1c・2c同士の接触)が妨げられることのないように(型閉じが可能となるように)、作動棒嵌合穴27が形成される。
本実施形態では、作動棒嵌合穴27の大きさ(深さ)は、金型の型閉じ状態(型合わせ面1c・2c同士の接触状態)で、押出板作動棒23の先端面が作動棒嵌合穴27の底面に接するように(底付きするように)設定されている。
Further, the operating rod
In this embodiment, the size (depth) of the operating rod
可動型側ロック機構24は、押出板作動棒23を、ピン保持棒21が通常状態となる位置で可動型2に対して固定するための手段である。
本実施形態における可動型側ロック機構24においては、押出板作動棒23に設けられる第一ロック用孔部23bに対して、ロックピン29が挿通されることにより、押出板作動棒23が可動型2に対して固定される。
The movable-type
In the movable mold
第一ロック用孔部23bは、押出板作動棒23において、そのピン保持棒21が通常状態となる位置(以下この押出板作動棒23の位置を「第一固定位置」とする。)で、作動棒用孔部28内にある部分における所定の位置に設けられる。
第一ロック用孔部23bは、本実施形態では、押出板作動棒23の軸方向(図における左右方向)に対して垂直方向(本実施形態では図示において上下方向)に貫通するように形成される。第一ロック用孔部23bは、ロックピン29が挿通可能な径(形状)に形成される。
The
In the present embodiment, the first
また、可動型2においては、第一固定位置にある押出板作動棒23の第一ロック用孔部23bに対応する位置に、ロックピン29を挿入するための可動型ロック穴30が設けられる。可動型ロック穴30は、ロックピン29が挿入される部分となる挿入部30aと、可動型2の外側面(本実施形態では図示において上面)に開口する部分となる開口部30bとを有する。
可動型ロック穴30の挿入部30aは、第一固定位置にある押出板作動棒23の第一ロック用孔部23bに対応する位置に設けられ、ロックピン29の第一ロック用孔部23bを介する押出板作動棒23に対する貫通を許容するように形成される。つまり、可動型ロック穴30の挿入部30aは、第一ロック用孔部23bの径(形状)と略同一の径(形状)を有し、第一ロック用孔部23bとともに連続した穴部を形成する。この挿入部30aと第一ロック用孔部23bとが連続した状態の穴部に、ロックピン29が挿入されることで、押出板作動棒23が第一固定位置で可動型2に対して固定される。
ここで、ロックピン29は、その可動型ロック穴30及び第一ロック用孔部23bに対する挿脱に際しての操作部等に用いられる頭部(拡径部)29aが設けられており、ロックピン29が可動型ロック穴30を介して第一ロック用孔部23bに挿入された状態で、頭部29aは、可動型ロック穴30の開口部30bに埋没した状態となる。
In the
The
Here, the
このように構成される可動型側ロック機構24により、押出板作動棒23が可動型2に対して固定され、押出板作動棒23の第一固定位置での移動(摺動)が規制される。これにより、押出板作動棒23の第一固定位置でのピン押出板22、つまり後端位置でのピン押出板22の移動が規制される。この結果、ピン保持棒21及びこれに保持される鋳抜ピン11の可動型2に対する移動が規制される。
このように、可動型側ロック機構24は、押出板作動棒23を介することにより、これと一体的に構成されるピン押出板22とピン保持棒21と鋳抜ピン11とを、可動型2に対して移動できない状態に固定する。
The movable plate
In this manner, the movable mold
固定型側ロック機構25は、押出板作動棒23を、金型の型閉じ状態で作動棒嵌合穴27に嵌合した状態となる押出板作動棒23の先端側突出部を介して相手側の型である固定型1に対して固定するための手段である。
固定型側ロック機構25は、可動型側ロック機構24と略同一の構成により、押出板作動棒23を固定型1に対して固定する。すなわち、本実施形態における固定型側ロック機構25においては、押出板作動棒23に設けられる第二ロック用孔部23cに対して、ロックピン31が挿通されることにより、押出板作動棒23が固定型1に対して固定される。
The fixed mold
The fixed mold
第二ロック用孔部23cは、押出板作動棒23において、作動棒嵌合穴27に嵌合する部分(第一固定位置で型合わせ面2cから突出する部分)における所定の位置に設けられる。
第二ロック用孔部23cは、本実施形態では、押出板作動棒23の軸方向(図における左右方向)に対して垂直方向(本実施形態では図示において上下方向)に貫通するように形成される。第二ロック用孔部23cは、ロックピン31が挿通可能な径(形状)に形成される。以下、押出板作動棒23が作動棒嵌合穴27に嵌合した状態にある押出板作動棒23の位置を「第二固定位置」とする。
The
In the present embodiment, the second
また、固定型1においては、第二固定位置にある押出板作動棒23の第二ロック用孔部23cに対応する位置に、ロックピン31を挿入するための固定型ロック穴32が設けられる。固定型ロック穴32は、ロックピン31が挿入される部分となる挿入部32aと、固定型1の外側面(本実施形態では図示において上面)に開口する部分となる開口部32bとを有する。
固定型ロック穴32の挿入部32aは、第二固定位置にある押出板作動棒23の第二ロック用孔部23cに対応する位置に設けられ、ロックピン31の第二ロック用孔部23cを介する押出板作動棒23に対する貫通を許容するように形成される。つまり、固定型ロック穴32の挿入部32aは、第二ロック用孔部23cの径(形状)と略同一の径(形状)を有し、第二ロック用孔部23cとともに連続した穴部を形成する。この挿入部32aと第二ロック用孔部23cとが連続した状態の穴部に、ロックピン31が挿入されることで、押出板作動棒23が第二固定位置で固定型1に対して固定される。
ここで、ロックピン31には、その固定型ロック穴32及び第二ロック用孔部23cに対する挿脱に際しての操作部等に用いられる頭部(拡径部)31aが設けられており、ロックピン31が固定型ロック穴32を介して第二ロック用孔部23cに挿入された状態で、頭部31aは、固定型ロック穴32の開口部32bに埋没した状態となる。
In the fixed mold 1, a fixed
The
Here, the
このように構成される固定型側ロック機構25により、押出板作動棒23が固定型1に対して固定され、押出板作動棒23の第二固定位置での移動(摺動)が規制される。これにより、押出板作動棒23の第二固定位置でのピン押出板22の移動、つまりピン押出板22の固定型1に対する移動が規制される。この結果、ピン保持棒21及びこれに保持される鋳抜ピン11の固定型1に対する移動が規制される。
このように、固定型側ロック機構25は、押出板作動棒23を介することにより、これと一体的に構成されるピン押出板22とピン保持棒21と鋳抜ピン11とを、固定型1に対して移動できない状態に固定する。言い換えると、固定型側ロック機構25による押出板作動棒23の固定型1に対する固定によって一体的となる、押出板作動棒23・ピン押出板22・ピン保持棒21・鋳抜ピン11は、可動型2の移動にかかわらず固定型1に対して位置決めされた状態となる。
By the fixed mold
In this way, the fixed mold
なお、可動型側ロック機構24及び固定型側ロック機構25の構成は、本実施形態に限定されるものではない。すなわち、可動型側ロック機構24及び固定型側ロック機構25は、押出板作動棒23を可動型2及び固定型1に対して第一固定位置及び第二固定位置にそれぞれ固定することができる構成であればよい。具体的には、例えば、本実施形態のように、ロックピン29・31を用いる場合であっても、その押出板作動棒23に対する挿入方向や挿入位置等は限定されず、また、ロック機構24・25の他の構成としては、押出板作動棒23を型(固定型1・可動型2)に対して固定するため、押出板作動棒23にネジ穴を形成する等してボルト締結構造を用いること等が考えられる。
In addition, the structure of the movable type | mold
また、本実施形態に係るダイカスト鋳造用金型においては、可動型2の背面側に開口するように設けられるガイド穴部41と、基端側がピン押出板22に固定されるとともに先端側からガイド穴部41に挿入された状態でこのガイド穴部41に対して摺動可能なガイド部材としての押出板ガイド棒42とが備えられている。
Further, in the die casting mold according to the present embodiment, the
ガイド穴部41は、本実施形態では、穴部形成部材としての押出板ガイドブッシュ43が、可動型2の背面側に開口する嵌合穴2dに挿嵌されることにより構成される。つまり、押出板ガイドブッシュ43は、全体として筒状に構成される部材であり、その内周面によりガイド穴部41が形成される。
In the present embodiment, the
押出板ガイド棒42は、ガイド穴部41に対して摺動する状態で移動可能な形状、つまりガイド穴部41の径(形状)と略同一の径(形状)を有する棒状の部材である。
本実施形態では、押出板ガイド棒42は、ピン保持棒21や押出板作動棒23と同様にしてピン押出板22に対して固定される。すなわち、押出板ガイド棒42の基端部にはツバ部(大径部)42aが形成されており、このツバ部42aが、ピン押出板22における前板22aと後板22bとの間に挟み込まれることにより、押出板ガイド棒42がピン押出板22に固定される。
押出板ガイド棒42は、ガイド穴部41に対応する位置においてピン押出板22に固定され、先端側からガイド穴部41に摺動可能に挿入された状態で設けられる。つまり、押出板ガイド棒42は、ピン押出板22が後端位置にある状態では、少なくとも先端部が挿入された状態となる。
The push-out
In the present embodiment, the push
The push-out
ガイド穴部41及び押出板ガイド棒42は、ピン保持棒21及び押出板作動棒23と干渉しない位置に設けられ、ピン押出板22の移動を妨げないように構成される。すなわち、ガイド穴部41及び押出板ガイド棒42においては、ピン押出板22の後端位置と前端位置との間の範囲での移動が許容されつつ、押出板ガイド棒42のガイド穴部41に対する摺動によってピン押出板22の移動がガイドされるように、ガイド穴部41の深さ及び押出板ガイド棒42の長さが設定される。
なお、本実施形態に係る金型おいては、一組のガイド穴部41及び押出板ガイド棒42が設けられているが、これに限定されず、ガイド穴部41及び押出板ガイド棒42が複数組設けられる構成であってもよい。
The
In addition, in the metal mold | die which concerns on this embodiment, although a pair of
このように、可動型2に対してガイド穴部41を、ピン押出板22に対して押出板ガイド棒42をそれぞれ設けることにより、例えばピン押出板22が重量物である場合等であっても、ピン押出板22の型移動方向への移動をガイドすることができ、ピン押出板22の移動の安定化を図ることができる。これにより、ピン押出板22並びにこれに固定されるピン保持棒21及び押出板作動棒23の、可動型2に対する移動を円滑なものとすることができる。
Thus, by providing the
本実施形態に係る金型においては、ピン押出板22は、前板22aと後板22bとの合わせ板状に構成される分割式の構造となっているが、これに限定されず、一体式(一枚板)の構造であってもよい。この場合、ピン保持棒21、押出板作動棒23、及び押出板ガイド棒42のピン押出板22に対する固定に際しては、例えば、ピン押出板22とこれに固定される部材(ピン保持棒21・押出板作動棒23・押出板ガイド棒42)とのいずれか一方に雄ネジ部が設けられ、他方に雌ネジ部が設けられることによる締結構造等が用いられる。
In the mold according to the present embodiment, the
以上のような構成を備えるダイカスト鋳造用金型における、鋳抜ピン11の交換に際しての動作フローについて、図3〜図5を加えて説明する。なお、図示においては便宜上、金型の動作フローを図3〜図5に分けて表しているが、これらは図3(a)〜図5(c)まで一連の動作として行われる。
以下に説明する金型の動作フローにおいては、金型の開閉動作、つまり可動型2の固定型1に対する相対的な移動が用いられるため、型移動方向における可動型2の固定型1に対する相対的な位置について、可動型2の型合わせ面2cの位置を基準として用い、次のように定める。すなわち、金型が型開き状態となる可動型2の位置を、型合わせ面2cが図中P1で示す位置となる「型開き限位置」とし、金型が型閉じ状態(型合わせ面2cが固定型1の型合わせ面1cに接する状態)となる可動型2の位置を、型合わせ面2cが図中P2で示す位置(型合わせ面1cの位置)となる「型閉じ限位置」とし、可動型2の型開き限位置と型閉じ限位置との間における所定の停止位置を、型合わせ面2cが図中P3で示す位置となる「中間停止位置」とする。
そして、可動型2が型開き限位置にあって、金型の鋳造待機状態、つまり図1に示すように、使用可能な鋳抜ピン11がピン保持棒21に装着され、固定型側ロック機構24により押出板作動棒23の第一固定位置での固定が行われ、ピン押出板22が後端位置、ピン保持棒21が通常状態、鋳抜ピン11が鋳造時状態にある金型の状態を「原位置状態」とする。
An operation flow when replacing the
In the operation flow of the mold described below, since the opening / closing operation of the mold, that is, the relative movement of the
Then, the
通常の鋳造に際しては、図1に示す金型の原位置状態から、図2に示すように可動型2が型閉じ限位置まで移動することにより金型の型閉じが行われ、固定型1と可動型2との間にキャビティ4が形成される鋳造時の状態となる。ここで、押出板作動棒23は、作動棒嵌合穴27に対して底付きした状態となる。
During normal casting, the mold is closed by moving the
そして、キャビティ4に対する溶湯の供給等の鋳造工程が行われることにより、図3(a)に示すように、鋳抜ピン11の交換の原因の一例として機能部11aの折損が生じたとする。
この状態から、鋳抜ピン11の交換に際しては、まず、図3(a)に示すように、可動型側ロック機構24による押出板作動棒23を介するピン押出板22の固定が、固定型側ロック機構25による押出板作動棒23を介するピン押出板22の固定に切り替えられる。つまり、可動型ロック穴30に挿入されるロックピン29による押出板作動棒23の第一固定位置での固定が解除され、固定型ロック穴32にロックピン31が挿入されることによる押出板作動棒23の第二固定位置での固定が行われる。これにより、ピン押出板22は、押出板作動棒23を介して固定型1に対して固定された状態となる。
なお、本実施形態においては、可動型側ロック機構24と固定型側ロック機構25とは略同一の構成であるため、ロックピン29とロックピン31とが兼用されているが、各ロック機構24・25の構成等によっては異なるものが用いられる。
Then, as a result of the casting process such as the supply of molten metal to the cavity 4 being performed, as shown in FIG.
In this state, when the
In the present embodiment, since the movable
次に、図3(b)に示すように、金型の型開きが行われ、可動型2が、中間停止位置まで型開き方向(固定型1に対する離間方向)に移動する。これにより、鋳抜ピン11が露出状態となる。つまり、可動型2の型開き方向への移動により、押出板作動棒23を介して固定型1に固定されされているピン押出板22に対して、可動型2のみが後退移動することとなるので、その移動により、ピン押出板22が前端位置となり、ピン保持棒21が着脱可能状態となり、鋳抜ピン11が露出状態となる。
したがって、可動型2の型移動方向の位置について、型開き限位置と型閉じ限位置との間における所定の停止位置である中間停止位置とは、可動型2が、その型閉じ限位置から、固定型1に対して位置決めされて可動型2に対して後端位置にあるピン押出板22が前端位置となるまで型開き方向に移動した位置となる。
Next, as shown in FIG. 3B, the mold is opened, and the
Therefore, with respect to the position of the
続いて、図3(c)に示すように、固定型側ロック機構25による、押出板作動棒23を介するピン押出板22の固定型1に対する固定が解除される。つまり、ロックピン31の固定型ロック穴32からの抜取りが行われ、ピン押出板22が固定型1に対して移動可能な状態となる。
Subsequently, as shown in FIG. 3C, the fixing of the
次に、図4(a)に示すように、金型の型開きがさらに行われ、可動型2が、型開き限位置まで移動する。これにより、前記のとおり固定型1に対して移動可能な状態となったピン押出板22は、可動型2に対して前端位置にある状態で可動型2の移動にともなって移動する。
この結果、金型は型開き状態となり、固定型1と可動型2との間に生じるスペースが作業スペースとして用いられ、鋳抜ピン11の交換作業が行われる。すなわち、図4(a)に示すように、折損の生じた鋳抜ピン11がピン保持棒21から取り外されて除去された後、同図(b)に示すように、代替の鋳抜ピン11がピン保持棒21に装着される。
Next, as shown in FIG. 4A, the mold is further opened, and the
As a result, the mold is in an open state, and the space generated between the fixed mold 1 and the
このような鋳抜ピン11の交換作業、つまり鋳抜ピン11のピン保持棒21に対する着脱作業に際しては、金型に、押出板作動棒23を、ピン保持棒21が着脱可能状態となる位置で可動型2に対して固定する第三の固定手段が備えられることが好ましい。本実施形態に係る金型においては、図4(a)、(b)に示すように、第三の固定手段として、着脱作業用ロック機構45が備えられている。
着脱作業用ロック機構45は、可動型側ロック機構24や固定型側ロック機構25と略同一の構成により、押出板作動棒23を可動型2に対して固定する。すなわち、本実施形態における着脱作業用ロック機構45においては、押出板作動棒23に設けられる第三ロック用孔部23dに対して、ロックピン46が挿通されることにより、押出板作動棒23が可動型2に対して固定される。
In such a replacement operation of the
The attachment / detachment
そして、本実施形態に係る着脱作業用ロック機構45においては、ロックピン46の第三ロック用孔部23dに対する挿通に際しては、可動型側ロック機構24を構成する可動型ロック穴30が用いられる。
したがって、第三ロック用孔部23dは、押出板作動棒23において、そのピン保持棒21が着脱可能状態となる位置(以下この押出板作動棒23の位置を「第三固定位置」とする。)で、可動型ロック穴30に対応する位置に設けられる。
In the attaching / detaching
Therefore, the
なお、着脱作業用ロック機構45における固定構造は、可動型側ロック機構24や固定型側ロック機構25と略同一であるため、その説明を省略する。
また、本実施形態においては、可動型側ロック機構24を構成する可動型ロック穴30が用いられるとともに、押出板作動棒23に第三ロック用孔部23dが設けられることにより、着脱作業用ロック機構45が構成されているが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、可動型側ロック機構24を構成する押出板作動棒23の第一ロック用孔部23bが用いられるとともに、可動型2において、押出板作動棒23が第三固定位置にある状態での第一ロック用孔部23bに対応する位置に、可動型ロック穴30と同様なロック用の穴部が設けられることにより、着脱作業用ロック機構45が構成されてもよい。さらに、着脱作業用ロック機構45が構成されるに際し、可動型側ロック機構24を構成する可動型ロック穴30や第一ロック用孔部23bが用いられることなく、別途に、押出板作動棒23側のロック用孔部、及び可動型2側のロック用の穴部が設けられてもよい。
また、着脱作業用ロック機構45は、可動型側ロック機構24や固定型側ロック機構25と同様に、押出板作動棒23を可動型2に対して第三固定位置に固定することができる構成であれば、その構成は限定されるものではない。さらに、ロックピン46は、可動型側ロック機構24のロックピン29や固定型側ロック機構25のロックピン31と兼用することもできる。
なお、図示について、本実施形態において着脱作業用ロック機構45を構成する第三ロック用孔部23d及びロックピン46は、便宜上、図4(a)、(b)のみに示している。
Note that the fixing structure of the attaching / detaching
In the present embodiment, the
In addition, the detachment
For the sake of convenience, the
このように構成される着脱作業用ロック機構45により、押出板作動棒23が可動型2に対して固定され、押出板作動棒23の第三固定位置での移動(摺動)が規制される。これにより、押出板作動棒23の第三固定位置でのピン押出板22、つまり前端位置でのピン押出板22の移動が規制される。この結果、ピン保持棒21及びこれに保持される鋳抜ピン11の可動型2に対する移動が規制される。
このように、着脱作業用ロック機構45は、押出板作動棒23を介することにより、これと一体的に構成されるピン押出板22とピン保持棒21と鋳抜ピン11とを、可動型2に対して移動できない状態に固定する。
The push-out
In this manner, the attaching / detaching
このように、第三の固定手段としての着脱作業用ロック機構45を設けることにより、鋳抜ピン11の交換作業に際し、鋳抜ピン11のピン保持棒21からの着脱作業の作業性を向上することができる。
つまり、着脱作業用ロック機構45による押出板作動棒23の可動型2に対する固定により、ピン押出板22を介してピン保持棒21が可動型2に対して位置決めされるので、鋳抜ピン11がその可動型2に対する出没方向に移動することが防止される。これにより、鋳抜ピン11のピン保持棒21に対する着脱に際し、所定の位置に対して操作を行うことができ、作業性が向上する。
Thus, by providing the attaching / detaching
That is, the
鋳抜ピン11が交換された後は、図4(c)に示すように、金型の型閉じが行われ、可動型2が、中間停止位置まで型閉じ方向(固定型1に対する近接方向)に移動する。ここで、押出板作動棒23は、作動棒嵌合穴27に対して底付きした状態となる。
この状態から、図5(a)に示すように、金型の型閉じがさらに行われ、可動型2が、型閉じ限位置まで移動する。この際、前記のとおり押出板作動棒23が作動棒嵌合穴27に対して底付きした状態であるため、ピン押出板22はそれ以上固定型1に対して近接移動することができず、可動型2のみが前進移動することとなる。これにより、ピン押出板22は、可動型2に対して後端位置へと移動することとなる。
After the
From this state, as shown in FIG. 5A, the mold is further closed, and the
その後、図5(b)に示すように、可動型側ロック機構24による押出板作動棒23を介するピン押出板22の固定が行われる。つまり、可動型ロック穴30にロックピン29が挿入されることによる押出板作動棒23の第一固定位置での固定が行われる。これにより、ピン押出板22は、押出板作動棒23を介して可動型2に対して固定された状態となる。
そして、可動型側ロック機構24によりピン押出板22が可動型2に対して固定された状態から、図5(c)に示すように、金型の型開きが行われ、可動型2が、型開き原位置まで移動する。つまり、金型が原位置状態となる。これにより、金型における鋳抜ピン11の交換に際しての一連の動作フローが終了する。
Thereafter, as shown in FIG. 5B, the
Then, from the state where the
以上のように、本発明に係る金型においては、簡単な構成により、金型を成形機から取り外すことなく、金型の開閉動作を利用して鋳抜ピン等のピン部材の交換を行うことが可能となり、ピン部材の交換に際しての作業性を向上することができる。
すなわち、鋳抜ピン11を保持するピン保持棒21が固定されるピン押出板22の可動型2に対する移動に際しては、例えばシリンダ装置等の駆動装置を用いることが考えられるが、本発明に係る金型においては前記のとおり金型の開閉動作を利用することができるので、特別な駆動装置の追加を必要とせず、簡単な構成を実現することができる。
また、鋳抜ピン11の交換に際し、金型のキャビティ面側からの鋳抜ピンの着脱が可能となり、金型を成形機から取り外す必要がないので、作業性の向上が図れ、手間と工数を大幅に削減することができることから、生産性の向上を図ることができる。
As described above, in the mold according to the present invention, the pin member such as the cast pin is exchanged by using the opening and closing operation of the mold without removing the mold from the molding machine with a simple configuration. Therefore, workability at the time of exchanging the pin member can be improved.
That is, for the movement of the
In addition, when replacing the
また、可動型2に対して摺動可能に設けられる押出板作動棒23と、固定型1に設けられ押出板作動棒23がその先端側から嵌合可能な作動棒嵌合穴27とにより、金型の開閉動作に際しての固定型1及び可動型2の相手型に対する位置決めを行うためのガイド機能が得られる。
すなわち、押出板作動棒23における作動棒嵌合穴27に嵌合する部分の長さ(作動棒嵌合穴27の深さ)や押出板作動棒23の径等は、金型において前記のようなガイド機能が発揮されるように設定され、押出板作動棒23及び作動棒嵌合穴27は、それぞれ相手型に対するガイドピン及びガイドブッシュとして機能する。
このように、押出板作動棒23及び作動棒嵌合穴27について、それぞれ相手型に対するガイドピン及びガイドブッシュとしての機能を兼ね備えるものとすることができることから、金型の開閉動作に際しての固定型1及び可動型2間におけるガイド機能を得るための構成を別途設ける必要がない。この点からも、金型の簡単な構成を実現することができる。
Further, an extrusion
That is, the length of the portion (the depth of the working rod fitting hole 27) that fits the working
As described above, the pusher
以上説明した本実施形態に係る金型においては、鋳抜ピン11が可動型2側に設けられる構成であり、この鋳抜ピン11を交換するための構成、つまりピン保持棒21やピン押出板22や押出板作動棒23等が、可動型2側に設けられる構成であるが、本発明は、鋳抜ピンが固定型1側に設けられる構成であっても適用することができる。
この場合、ピン保持棒21、ピン押出板22、押出板作動棒23、及び第一の固定手段(可動型側ロック機構24参照)は、鋳抜ピン11が設けられる側の型となる固定型1に設けられ、第二の固定手段(固定型側ロック機構25参照)は、鋳抜ピン11が設けられる側の型に対する相手側の型となる可動型2に設けられることとなる。
In the metal mold | die which concerns on this embodiment demonstrated above, it is the structure by which the
In this case, the
すなわち、本発明に係る金型において、鋳抜ピン11の交換に際して利用される金型の開閉動作は、対向配設される固定型1と可動型2との近接離間方向の相対的な移動動作であるため、固定型1側に鋳抜ピンが設けられる構成であっても、前述した実施形態と同様にして、本発明に係る鋳抜ピンを交換するための構成を固定型1側に設けることで、本発明を適用することができる。この場合、固定型1の背面側に、ピン押出板22が所定の範囲で移動できるスペースが確保される。
また、固定型1及び可動型2の両側に鋳抜ピンが設けられる構成であっても、鋳抜ピンを交換するための構成を、互いに干渉することのないように配設すること等により本発明を適用することができる。
さらに、前記のとおり鋳抜ピン11の交換に際して利用される金型の開閉動作は、対向配設される型の近接離間方向の相対的な移動動作であるため、対向配設される型のいずれもが移動可能な可動型である金型構造であっても本発明を適用することができる。
That is, in the mold according to the present invention, the opening / closing operation of the mold used when replacing the
Further, even if the casting pin is provided on both sides of the fixed die 1 and the
Further, as described above, the opening / closing operation of the mold used when replacing the
また、本実施形態に係る金型においては、交換対象となる、金型におけるキャビティ4内に突出するピン部材を鋳抜ピン11としているが、キャビティ4内に突出するピン部材としては、射出成形用金型において成形品に穴部等を形成するための成形ピンや、キャビティ4にて形成された鋳造品を金型から押し出すための押出ピン等であってもよい。すなわち、例えば押出ピンについて、その先端部が交換可能な構成であれば、本発明を適用することができる。
したがって、キャビティ4内に突出するピン部材について「突出する」とは、必ずしも金型の鋳造時(成形時)においてピン部材がキャビティ4内に突出することだけでなく、キャビティ4内に突出可能に設けられることも含む。
Moreover, in the metal mold | die which concerns on this embodiment, although the pin member which protrudes in the cavity 4 in a metal mold | die used as replacement | exchange object is used as the
Therefore, “protruding” with respect to the pin member protruding into the cavity 4 does not necessarily mean that the pin member protrudes into the cavity 4 at the time of casting (molding) of the mold, but can protrude into the cavity 4. It also includes being provided.
1 固定型(型)
2 可動型(型)
4 キャビティ
11 鋳抜ピン(ピン部材)
21 ピン保持棒(ピン保持部材)
22 ピン押出板(ピン押出部材)
23 押出板作動棒(作動部材)
24 可動型側ロック機構(第一の固定手段)
25 固定型側ロック機構(第二の固定手段)
27 作動棒嵌合穴(嵌合穴)
41 ガイド穴部
42 押出板ガイド棒(ガイド部材)
43 押出板ガイドブッシュ
45 着脱作業用ロック機構(第三の固定手段)
1 Fixed type (type)
2 Movable type (type)
4
21 Pin holding rod (pin holding member)
22 pin extrusion plate (pin extrusion member)
23 Extrusion plate working rod (working member)
24 Movable side lock mechanism (first fixing means)
25 Fixed mold side locking mechanism (second fixing means)
27 Actuator rod fitting hole (fitting hole)
41
43 Extrusion
Claims (3)
前記型に対して前記近接離間方向に挿入されるとともに基端側が該型の背面側に突出した状態で移動可能に設けられ、先端側に前記ピン部材を着脱可能に保持する棒状のピン保持部材と、
前記ピン保持部材の基端側が固定されるとともに、該ピン保持部材が、前記ピン部材が前記型に対して成形時における位置状態となる通常状態から、前記ピン部材が前記通常状態よりも前記キャビティ側に移動し該ピン部材の前記ピン保持部材に対する着脱操作が可能となる位置状態である着脱可能状態となる範囲で、前記型の背面側にて該型に対して相対的に前記近接離間方向に移動可能に設けられるピン押出部材と、
前記型に対して前記近接離間方向に挿入されるとともに基端側及び先端側が該型の背面側及び前記キャビティ側にそれぞれ突出した状態で移動可能に設けられ、基端側が前記ピン押出部材に固定される一方、先端側突出部が相手側の型に設けられる嵌合穴に対して嵌合可能に設けられる棒状の作動部材と、
前記作動部材を、前記ピン保持部材が前記通常状態となる位置で前記型に対して固定する第一の固定手段と、
前記作動部材を、前記一対の型の型閉じ状態で前記嵌合穴に嵌合した状態となる前記先端側突出部を介して前記相手側の型に対して固定する第二の固定手段と、
を備えることを特徴とする成形用金型。 Molding provided with a pair of molds arranged opposite to each other so as to be relatively movable toward and away from each other and a pin member projecting into a cavity formed by a mold element provided in at least one of the molds and including the mold Mold,
A rod-shaped pin holding member that is inserted in the proximity and separation direction with respect to the mold and is movably provided in a state in which the proximal end protrudes toward the back side of the mold, and detachably holds the pin member on the distal end side When,
The base end side of the pin holding member is fixed, and the pin holding member is moved from the normal state in which the pin member is in a molding state with respect to the mold, so that the pin member is more in the cavity than the normal state. In the range in which the pin member can be attached to and detached from the pin holding member, the proximity and separation direction relative to the die on the back side of the die A pin pusher member movably provided on
Inserted in the approach and separation direction with respect to the mold, and provided so that the base end side and the tip end side can be moved in a state of projecting to the back side and the cavity side of the mold, and the base end side is fixed to the pin pushing member. On the other hand, a rod-like actuating member provided so that the tip side protruding portion can be fitted into a fitting hole provided in the counterpart mold,
First fixing means for fixing the actuating member to the mold at a position where the pin holding member is in the normal state;
A second fixing means for fixing the actuating member to the counterpart mold via the tip side protruding portion that is in a state of being fitted into the fitting hole in the mold closed state of the pair of molds;
A mold for molding, comprising:
基端側が前記ピン押出部材に固定されるとともに先端側から前記ガイド穴部に挿入された状態で該ガイド穴部に対して摺動可能なガイド部材と、
を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の成形用金型。 A guide hole provided to open on the back side of the mold;
A guide member that is slidable with respect to the guide hole in a state where the base end side is fixed to the pin pushing member and is inserted into the guide hole from the distal end side;
The molding die according to claim 1, wherein the molding die is provided.
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010110806A (en) * | 2008-11-10 | 2010-05-20 | Toyota Motor Corp | Attaching/detaching structure for core pin and die casting mold |
JP2011092974A (en) * | 2009-10-29 | 2011-05-12 | Toyota Motor Corp | Die casting mold, and pin for hole as cast mounting/removing structure |
CN102652997A (en) * | 2012-04-26 | 2012-09-05 | 太仓市弧螺机电有限公司 | Pull rod discharging mechanism |
CN108907141A (en) * | 2018-08-22 | 2018-11-30 | 苏州广型模具有限公司 | A kind of push plate position limiting structure |
-
2006
- 2006-12-25 JP JP2006348468A patent/JP2008155265A/en active Pending
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