JP2008154050A - 番組送出制御装置,番組送出制御方法,その方法を実装した番組送出制御プログラム及びそのプログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタル放送の伝送容量を低減し、デジタル放送番組を視聴する直前の待ち時間を短縮する。
【解決手段】入力されるデジタル放送番組を含むMPEG−2 TSを、蓄積対象TSパケットと該蓄積対象TSパケット以外の情報を格納したスルー送出TSパケットと、に選別する(132)。蓄積対象TSパケットをデータ放送として一定の処理周期毎にネットワークに送出できる帯域を算出する(134)。動作周期毎に、スルー送出TSパケットの送出帯域を割り当て、データ放送情報を伝送するメッセージを格納したTSパケットに関する入力パケット数を送出パケット数で除算した比率を計算し、該比率が大きい順に、データ放送情報を伝送するメッセージを格納したTSパケットの送出帯域を割り当てる(135)。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタル放送における番組情報送出技術に関するものである。
複数チャネルにおよぶ高品質で大容量のデジタル放送番組を放送波以外の他のネットワーク上で再送信する際には、伝送容量の増大が課題となる。映像に対してより圧縮率の高い符号化方式を適用することによって、情報内容の欠落や映像品質の劣化なしに伝送容量を低減できる。しかし、データ放送などのデータ伝送系ストリームは、符号化方式の変更で伝送容量を低減できない。
現在、データ放送の伝送容量を低減するための従来技術には、いくつか知られている方法がある。
例えば、図6に示すような方法(例えば、特許文献1参照)では、デジタル放送素材伝送時に、送信側(例えば、図6中の送信装置1)でデータ放送を伝送する送信元に入力される情報P1に含まれるDII(Download Info Indication;例えば、符号P11で示すもの)とDDB(Download Data Block;例えば、符号P12,P13で示すもの)を格納したTS(Transport Stream)パケットP1のうち、繰り返し伝送される冗長なものを削除し、その削除した旨を通知する信号(スキップ情報P21、ネットワーク100に伝送される情報P2に含まれる情報)を多重し、多重化TSパケットP2を送信する。
なお、前記DDBとDIIは、データカルーセルを構成するメッセージである。DDBは、モジュール化された実データが格納されている。DIIは、実データ(モジュール)の数、モジュール識別、バージョン、圧縮の有無などが記述されている。
受信側(例えば、受信装置2)では、受信したDIIおよびDDBを格納したTSパケットP2とスキップ情報P21から、送信側で削除したパケットを復元する。例えば、図6中の符号P3で示される情報が、受信側で復元された後の情報である。
デジタル放送サービスにおいて、データ放送の情報内容は、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses;社団法人電波産業会) STD−B24で規定されるカルーセル伝送方式によって伝送される。しかし、元々、放送サービスは片方向伝送であるため、カルーセル伝送方式は、個々の視聴者が任意のタイミングでデータ放送を利用できるように、同一の情報内容をある周期で繰り返し伝送する方式となっている。
特許文献1に記述される従来方式は、視聴者が任意のタイミングでデータ放送を受信することがない素材伝送時において、カルーセル伝送方式が有する情報の冗長性を不要と考え、送信側で不要なパケットを削除して、受信側で復元する方法にであって、素材伝送ネットワークにおける伝送容量を低減するものである。
特開2005−64556号公報(段落[0049]〜[0051]等)。
上述のような伝送方式を一般の視聴者向けの再送信サービスに適用する際の課題には、任意のタイミングでデータ放送を視聴できない可能性が非常に高い、ということが挙げられる。
上述のような伝送方式が対象としている素材伝送の場合とは異なり、一般視聴者に向けたデジタル放送の再送信では、視聴者毎にそれぞれの放送チャネルを受信開始するタイミングが異なる。このため、上述のような伝送方式では、選局直後に、DII,DDBを格納したTSパケットが伝送されていない可能性が高い。その結果、受信機は、DII,DDBを格納したTSパケットを受信開始できず、データ放送を全く視聴できない状況が継続されることになる。
さらに、上述のような伝送方式では、デジタル放送の伝送容量を低減すること自体は可能であるが、一般の視聴者向けに、任意のタイミングで視聴を開始できるデジタル放送番組の再送信サービスを提供することは極めて困難である。
本発明は、前記課題に基づいてなされたものであって、デジタル放送の伝送容量を低減し、デジタル放送番組を視聴する直前の待ち時間を短縮する番組送出制御装置,番組送出制御方法,その方法を実装した番組送出制御プログラム及びそのプログラムを記憶した記憶媒体を提供することにある。
前記課題の解決を図るために、請求項1記載の発明は、入力されるデジタル放送番組を含む多重化音響動画圧縮符号化ストリームを制御してネットワークへデジタル放送番組を送出する番組送出制御装置であって、データ放送を伝送するメッセージを格納したTSパケットと、イベントメッセージを格納したTSパケットのうちデータ放送を伝送するメッセージと同一PIDを有するTSパケットと、を合わせたTSパケットを蓄積対象パケットと見做し、前記入力される多重化音響動画圧縮符号化ストリームを、前記蓄積対象TSパケットと該蓄積対象TSパケット以外の情報を格納したスルー送出TSパケットと、に選別するPIDフィルタ部と、前記蓄積対象TSパケットを予め備えられた記憶部に蓄積するモジュール蓄積部と、前記蓄積対象TSパケットをデータ放送として一定の処理周期毎にネットワークに送出できる帯域を、デジタル放送番組をネットワークに再送信できる有効送出帯域からスルー送出TSパケットの伝送容量を減じて算出する送出パケット数算出部と、動作周期毎に、スルー送出TSパケットの送出帯域を割り当て、データ放送情報を伝送するメッセージを格納したTSパケットに関する入力パケット数と送出パケット数の比率を求め、該比率に基づき、かつ、送出されていないTSパケットを優先した特定の順序で、データ放送情報を伝送するメッセージを格納したTSパケットの送出帯域を割り当てる送出TS構築制御部と、を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記送出TS構築制御部が、スルー送出TSパケットを入力時と同一のタイミングで送出するように送出帯域を割り当てる手段と、前回の動作周期で送出した蓄積対象TSパケットがセクション送出途中までの場合は、その残り分に送出帯域を割り当てる手段と、イベントメッセージを格納したTSパケットのうち、データ放送情報を伝送するメッセージと同一PIDを有するTSパケットに、入力TSと同等の送出タイミングとなるように送出帯域を割り当て、一度割り当てたイベントメッセージは割り当て後に削除する手段と、データ放送情報を伝送するメッセージを格納したTSパケットのPID毎の入力パケット数と送出パケット数に基づき、該入力パケット数を該送出パケット数で除算して第1比率を求め、データ放送情報を伝送するメッセージ種別毎の入力パケット数と送出パケット数に基づき、該入力パケット数を該送出パケット数で除算して第2比率を求める手段と、データ放送情報を伝送するメッセージを格納したTSパケットについて、送出帯域の合計がデータ放送情報を送出できる帯域に至るまで、前記第1比率及び第2比率が大きいTSパケットから順に送出帯域を割り当てる手段と、を備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記デジタル放送番組を含むTSパケットを再送信できる有効送出帯域を設定する手段、を備えることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記入力される多重化音響動画圧縮符号化ストリームがMPEG−2 TSであることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、デジタル放送番組を含む多重化音響動画圧縮符号化ストリームのTSパケットを選別するPIDフィルタ部と、記憶部を有し選別されたTSパケットを蓄積するモジュール蓄積部と、送出すべきパケット数を算出する送出パケット数算出部と、送出するTSパケットの構築を制御する送出TS構築制御部と、を備える装置に適用し、入力される前記多重化音響動画圧縮符号化ストリームを制御してネットワークへデジタル放送番組を送出する番組送出制御方法であって、前記PIDフィルタ部が、データ放送を伝送するメッセージを格納したTSパケットと、イベントメッセージを格納したTSパケットのうちデータ放送を伝送するメッセージと同一PIDを有するTSパケットと、を合わせたTSパケットを蓄積対象パケットと見做し、前記入力される多重化音響動画圧縮符号化ストリームを、前記蓄積対象TSパケットと該蓄積対象TSパケット以外の情報を格納したスルー送出TSパケットと、に選別するフィルタステップと、前記モジュール蓄積部が、前記蓄積対象TSパケットを前記記憶部に蓄積するモジュール蓄積ステップと、前記送出パケット数算出部が、蓄積対象TSパケットをデータ放送として一定の処理周期毎にネットワークに送出できる帯域を、デジタル放送番組をネットワークに再送信できる有効送出帯域からスルー送出TSパケットの伝送容量を減じて算出するデータ放送帯域算出ステップと、前記送出TS構築制御部が、動作周期毎に、スルー送出TSパケットの送出帯域を割り当て、データ放送情報を伝送するメッセージを格納したTSパケットに関する入力パケット数と送出パケット数の比率を求め、該比率に基づき、かつ、送出されていないTSパケットを優先した特定の順序で、データ放送情報を伝送するメッセージを格納したTSパケットの送出帯域を割り当てる送出帯域割当ステップと、を有することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記送出帯域割当ステップが、スルー送出TSパケットを入力時と同一のタイミングで送出するように送出帯域を割り当てるステップと、前回の動作周期で送出した蓄積対象TSパケットがセクション送出途中までの場合は、その残り分に送出帯域を割り当てるステップと、イベントメッセージを格納したTSパケットのうち、データ放送情報を伝送するメッセージと同一PIDを有するTSパケットに、入力TSと同等の送出タイミングとなるように送出帯域を割り当て、一度割り当てたイベントメッセージは割り当て後に削除するステップと、データ放送情報を伝送するメッセージを格納したTSパケットのPID毎の入力パケット数と送出パケット数に基づき、該入力パケット数を該送出パケット数で除算して第1比率を計算し、データ放送情報を伝送するメッセージ種別毎の入力パケット数と送出パケット数に基づき、該入力パケット数を該送出パケット数で除算して第2比率を計算するステップと、データ放送情報を伝送するメッセージを格納したTSパケットについて、送出帯域の合計がデータ放送情報を送出できる帯域に至るまで、前記第1比率及び第2比率が大きいTSパケットから順に送出帯域を割り当てるステップと、を有することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項5または6に記載の発明において、前記デジタル放送番組を含むTSパケットを再送信できる有効送出帯域を設定するステップ、を有することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項5乃至7のいずれかに記載の発明において、多重化音響動画圧縮符号化ストリームとしてMPEG−2 TSが入力されるステップ、を有することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、番組送出制御プログラムであって、請求項5乃至8のいずれかに記載の番組送出制御方法を、コンピュータで実行可能なコンピュータプログラムとして記述したことを特徴とする。
請求項10記載の発明は、記憶媒体であって、請求項5乃至8のいずれかに記載の番組送出制御方法を、コンピュータで実行可能なコンピュータプログラムとして記述し、そのコンピュータプログラムを記憶したことを特徴とする。
前記請求項1,5記載の発明は、ネットワークに対するデジタル放送番組の伝送容量を低減する。
前記請求項2,6記載の発明は、イベントメッセージを排除し、ネットワークに対するデジタル放送番組の伝送容量を低減する。第1比率及び第2比率を求めることができる。
前記請求項3,7記載の発明は、任意の有効送出帯域を設定できる。
前記請求項4,8記載の発明は、請求項1,2,3,5,6,7の発明において、多重化音響動画圧縮符号化ストリームとしてMPEG−2 TSを対象にできる。
前記請求項9記載の発明は、請求項4乃至6のいずれかに記載の番組送出制御方法をコンピュータプログラムとして記載できる。
前記請求項10記載の発明は、請求項4乃至6のいずれかに記載の番組送出制御方法を実装したコンピュータプログラムを記憶媒体に記録できる。
以上示したように請求項1,2,5,6の発明によれば、デジタル放送番組の伝送容量を低減するとともに、該デジタル放送番組選択し、該デジタル放送番組を視聴する直前の待ち時間を短縮できる。
請求項3,7の発明によれば、任意の有効送出帯域に基づいて、蓄積対象TSパケットをデータ放送としてネットワークに送出できる帯域を算出できる。
請求項4,8の発明によれば、多重化音響動画圧縮符号化ストリームとしてMPEG−2 TSを対象として、請求項1,2,3,5,6,7の発明を実施できる。
請求項9の発明によれば、番組送出制御方法を実装したコンピュータプログラムを提供できる。
請求項10の発明によれば、番組送出制御方法を実装したコンピュータプログラムを記録した記憶媒体を提供できる。
これらを以ってデジタル放送技術分野に貢献できる。
以下、本発明の実施形態を図面等に基づいて詳細に説明する。本実施形態は、データカルーセルTSパケットの送出周期を利用可能な伝送帯域に従って制御するものである。
本実施形態では、冗長性を有するデータ放送伝送用のTS(Transport Stream)パケットの送出を利用可能な伝送帯域以下に制限し、伝送容量を低減する。例えば、データ放送における送出を制限する対象として、映像や音声との再生同期性が求められるイベントメッセージは除外し、さらに、イベントメッセージのトリガとした提示制御タイミングの同一性を保証する。また、データ放送の内容更新が発生した場合に、更新前のデータ放送の送出を停止し、更新後のデータ放送を直ちに送出する。
ここで、本実施形態における基本的な番組送出制御方法を図7に基づいて説明する。
まず、外部から設定される、デジタル放送番組をネットワークに再送信できる送出帯域(以下、有効送出帯域という)を保持する(S101)。
次に、外部から入力されるMPEG−2 TS(Moving Picture Experts Group phase 2 Transport Stream)を受信する(S102)。なお、MPEG−2 TSは、多重化された音響及び動画の圧縮された符号化情報である多重化音響動画圧縮符号化ストリームの一種である。
次に、データ放送を伝送するメッセージ(即ち、DII,DDB)を格納したTSパケットと、イベントメッセージを格納したTSパケットのうちDII及びDDBと同一PID(Packet Identifier)を有するTSパケットと、を合わせた(合算した)TSパケット(以下、蓄積対象TSパケット)と、それ以外の情報を格納したTSパケット(以下、スルー送出TSパケットという)をPIDで選別する(S103)。
蓄積対象TSパケットを蓄積する(S104)。なお、データ放送内容が更新された場合には、更新前の蓄積対象TSパケットを破棄して、再蓄積する。
蓄積対象TSパケットのうち、一定の処理周期(動作周期)毎にネットワークにデータ放送を送出できる帯域を、有効送出帯域からスルー送出TSパケットの伝送容量を減じることで算出する(S105)。各TSパケットの送出タイミング(送出帯域)の決定手順は、動作周期毎に実行する以下の手順である。
まず、スルー送出TSパケットを入力時と同一のタイミングで送出するように送出帯域を割り当てる。
続いて、前回の動作周期で送出した蓄積対象TSパケットがセクション送出途中までの場合は、その残り分に送出帯域を割り当てる。
続いて、イベントメッセージを格納したTSパケットのうち、DII及びDDBと同一PIDを有するTSパケットに、入力TSと同等の送出タイミングとなるように送出帯域を割り当てる。
一度割り当てたイベントメッセージは割り当て後に削除する。(S106,S107)
最後に、DII,DDBを格納したTSパケットについて、送出帯域の合計がデータ放送を送出できる帯域に至るまで、以下の手順で帯域を割り当てる。
次に、DII,DDB格納TSパケットのPID毎の入力パケット数と送出パケット数から、入力パケット数を送出パケット数で除算して比率を計算する(求める)。(S106)
また、DII,DDB格納TSパケットのDII,DDB毎の入力パケット数と送出パケット数から、入力パケット数を送出パケット数で除算して比率を計算する(S107)。
これらの比率が大きいTSパケット(送出パケット数が入力パケット数に比べて小さいもの)から順に送出帯域を割り当てる(S106,S107)。なお、送出パケット数が0であるESまたはメッセージは、最優先で送出するように割り当てる。
また、送出パケット数を受信パケット数で除算して得られた比率の小さい順から帯域を割り当てても良い。即ち、入力パケット数と送出パケット数の比率に基づき(あるいは、その比率を比較し)、送出されていないものから、送出帯域を割り当てる。
最後に送出帯域に割り当てに従ってTSパケットを送出する(S108)。
本実施形態は、受信したデジタル放送のうち、データ放送信号の送信タイミングを制御し、デジタル放送番組の伝送容量を低減して送出する番組送出制御システム内で動作する番組送出制御装置である。
前記番組送出制御システムでは、DII,DDB,イベントメッセージの送信を、入力される番組の伝送状況に応じて制御し、伝送容量を低減し、かつ、受信機で再生されるデータ放送内容の同一性を保持する。
なお、本実施形態における番組送出制御システムに入力される番組(例えば、図8中の符号D1で示されるMPEG−2 TS)は、サービスD11とPSI/SI(Program Specific Information/Service Information) D12から構成され、さらに、サービスD11は、映像コンポーネントD111,音声コンポーネントD112,字幕コンポーネントD113,PCR(Program Clock Reference) D114,データ放送コンポーネントD115及びD116などから構成されるものとする。さらに、データ放送信号(データ放送コンポーネント)は、DII,DDB,イベントメッセージから構成されるものとする。なお、各々のコンポーネントには、個別のPIDが設定されているものとする。
ここで、デジタル放送におけるデータ放送の伝送形式を図8に基づいて説明する。データ放送の内容物であるモジュールファイル(例えば、BML(Broadcast Markup Language)ファイルや静止画等)F1は、固定長のDDBフォーマット(例えば、図8中のDDB P12及びP13)に分割した上で、セクション化(例えば、図8中のセクションヘッダH1を付与してセクション化)、TSパケット化(例えば、図8中のTSヘッダH2を付与してTSパケット化)し、伝送されているものとする。
DII(例えば、符号P11で示されるDII)には、伝送しているモジュールのID(Identifier)やサイズなどを記述し、同様にセクション化、TSパケット化して伝送されているものとする。
本実施形態における番組送出制御システムの構成を図1,図2に基づいて説明する。なお、図2は、番組送出制御システムの全体構成図である。図1は、番組送出制御装置の構成図である。
本実施形態における番組送出制御システムは、図2中の復調装置11,映像符号変換装置12,番組送出制御装置13,IP(Internet Protocol)パケット格納装置14から構成される。図1中の番組送出制御装置13は、TS入力部131,PIDフィルタ部132,モジュール蓄積部133,送出パケット数算出部134,送出TS構築制御部135,送出TS構築部136,TS出力部137から構成する。なお、番組送出制御装置13は、例えば、制御部(例えば、CPU(Central Processing Unit))を有するコンピュータで実現し、番組送出制御装置13を構成する各部を前記制御部で制御してもよい。番組送出制御装置13は、記憶部(例えば、メモリ133aなど)を備え、番組送出制御装置13の各部で処理される情報を記憶する領域(例えば、バッファ)を前記記憶部に各々設けられているものとする。即ち、メモリ133aは、記憶部における記憶領域として実装しても良い。
復調装置11は、デジタル放送を伝送する放送波を受信して復調し、MPEG−2 TSを出力する機能を有する。
映像符号変換装置12は、MPEG−2映像をH.264/AVC(Advanced Video Coding)符号による映像に符号変換する機能を有する。IPパケット格納装置は、MPEG−2 TSをIPパケットに格納して送出する機能を有する。
番組送出制御装置13における各機能を以下に説明する。
TS入力部131は、入力されるデジタル放送番組のTSパケットを受信し、PIDフィルタ部132へ受け渡す。TS入力部131では、TSパケットヘッダをチェックし、正常もしくは異常の判定を行う。異常と判定されたTSパケットは、後段の処理において処理対象とせず、破棄される。また、全入力TSパケットについて、TSパケット数を計測し、送出パケット数算出部134に受け渡す。
PIDフィルタ部132は、TS入力部131から受け渡されるTSパケットからPAT(Program Associate Table),PMT(Program Map Table)を構築し、情報内容を解析する。その解析した結果に応じて、以下のように番組を構成するTSパケットを他の機能に振り分けて受け渡す。
(1)データ放送を伝送するメッセージ(即ち、DII,DDB)を格納したTSパケットと、イベントメッセージを格納したTSパケットのうちDII及びDDBと同一PID(Packet Identifier)を有するTSパケットと、を合わせたTSパケット(以下,蓄積対象TSパケットと呼ぶ)をモジュール蓄積部に受け渡す。
(2)上記(1)以外の情報(映像,音声,字幕,文字スーパー,PCR,PSI/SI,DII及びDDBと別PIDのイベントメッセージ等)を格納したTSパケット(以下、スルー送出TSパケットと呼ぶ)を送出TS構築制御部135に受け渡す。
なお、スルー送出TSパケットについて、入力TSパケット数を計測し、送出パケット数算出部134に受け渡す。
モジュール蓄積部133は、番組に含まれる複数のDII,DDB,DII及びDDBと同一PIDのイベントメッセージを格納したTSパケットを蓄積領域に蓄積する。なお、前記蓄積領域は、メモリ(記憶部)133aに確保されるものとする。また、DII及びDDBを格納したTSパケットに、PID毎,DII及びDDB毎に入力TSパケット数を計測し、送出パケット数算出部134に受け渡す。
送出パケット数算出部134は、一定の動作周期毎に、モジュール蓄積部133に蓄積したDII,DDB,DII及びDDBと同一PIDのイベントメッセージを格納したTSパケットの送出パケット数を求める。
また、送出パケット数算出部134は、以下のパケット数を受け取り、記憶部の所定の記憶領域に保持する。
(1)TS入力部131から受け渡される全入力TSパケット数。
(2)PIDフィルタ部132から受け渡されるスルー送出TSパケットの入力パケット数。
(3)モジュール蓄積部133から受け渡されるDII及びDDBを格納したTSパケットのPID毎の入力パケット数。
(4)モジュール蓄積部133から受け渡されるDII及びDDBを格納したTSパケットのDII及びDDB毎の入力パケット数。
(5)送出TS構築部136から受け渡されるDII及びDDBを格納したTSパケットのPID毎の送出パケット数。
(6)送出TS構築部136から受け渡されるDII及びDDBを格納したTSパケットのDII及びDDB毎の送出パケット数。
また、以下の装置操作者の設定値として、送出TSパケットからNULLパケットを除いたTSパケットの合計送出帯域(以下、有効送出帯域と呼ぶ)を記憶部の所定の記憶領域に保持する。例えば、当該装置に接続されたキーボード装置(図示省略)などを含む入力手段から入力されて前記記憶領域に設定される。
送出TS構築制御部135は、PIDフィルタ部から受け取ったスルー送出TSパケットとモジュール蓄積部133にて蓄積した蓄積対象TSパケットの送出タイミングを決定する。スルー送出TSパケットは、入力時と同一の送出タイミングで送出するように制御する。モジュール蓄積部133に蓄積した蓄積対象TSパケットは、送出パケット数算出部134において計算した送出パケット数分のTSパケットを順次選択し、送出TS構築部136に引き渡す。なお、送出TS構築制御部135は、以下の優先度に従って、各TSパケットの送出タイミングを決定する。なお、優先度番号が小さいもの程、優先度が高い。
優先度1は、スルー送出TSパケットは,入力時と同一の送出タイミングとなるよう制御する。
優先度2は、DII及びDDBと同じPIDのイベントメッセージは、入力時に最も近い送出位置に優先的に配置する。
優先度3は、DII及びDDBが格納されたTSパケットについて、PID毎の入力TSパケットと送出TSパケットの比率が同一となるように、送出すべきTSパケットを選択する。その選択においては、送出パケット数算出部134に保持されたDII及びDDBを格納したTSパケットに設定されたPID毎の入力TSパケット数および送出TSパケット数を用いる。
優先度4は、DII及びDDBが格納されたTSパケットについて、DII及びDDB毎の入力TSパケットと送出TSパケットの比率が同一となるように、送出すべきTSパケットを選択する。その選択においては、送出パケット数算出部134に保持されたDII及びDDBを格納したTSパケットにおけるDII及びDDB毎の入力TSパケット数および送出TSパケット数を用いる。
送出TS構築部136は、送出TS構築制御部135から受け取った情報から送出TSパケットストリームを構築する。
TS出力部137は、送出TS構築部136で構築された送出TSパケットストリームを外部に出力する。
本実施形態における番組送出制御システムの動作を図2に基づいて以下に説明する。
まず、復調装置11は、デジタル放送を伝送する放送波を受信して復調し、MPEG−2 TSを出力する。
次に、映像符号変換装置12は、復調装置から入力されたMPEG−2 TSを受け取り、当該MPEG−2 TSに含まれるMPEG−2映像信号をH.264/AVC映像に符号変換して出力する。
次に、番組送出制御装置13のTS入力部131において以下の処理を実行する。
まず、映像符号変換装置12からデジタル放送番組のTSパケットを受信する。
続いて、受信したTSパケットのヘッダをチェックする。即ち、特定の条件(同期バイト(0x47)の不正,トランスポートエラーインジケータビットが‘1’,アダプテーションフィールド制御が‘00’(未定義))を満たす場合は、受信したTSパケットが異常であると判定する。前記条件を満たさない場合は、正常であると判定する。
また、異常と判定された場合は、受信したTSパケットを破棄する。また、正常と判定された場合は、受信したTSパケットをPIDフィルタ部132に受け渡す。そして、全入力TSパケットについて、TSパケット数を計測し、送出パケット数算出部134に受け渡す。
次に、番組送出制御装置13のPIDフィルタ部132において以下の処理を実行する。
TS入力部132から受け渡されたTSパケットを受け取る。PAT固有のPIDでTSパケットを抽出し、抽出したTSパケットのペイロードを連結してPATセクションを構築する。
続いて、構築したPATセクションに記述されるPMTのPID(PMT_PID)に基づいてTSパケットを抽出し、抽出したTSパケットのペイロードを連結してPMTセクションを構築する。なお、構築時には、PAT,PMTを図3の項目に基づいてチェックし、判定し、処理を行う。例えば、図3中のチェック項目はチェック項目ck1、判定項目は異常と判定するケースck2,処理項目は異常時の処理ck3である。
また、チェック結果が異常の場合は、セクション構築処理を中止または構築したセクションを破棄する。チェック結果が正常の場合は、PMTセクションに記述された番組構成要素(コンポーネント)のうち、PMT中でストリーム形式識別(stream_type)がDII,DDB,イベントメッセージを伝送する場合に付与するストリーム形式識別(0x0d)またはDII,DDBのみを伝送する場合に付与するストリーム形式識別(0x0b)と指定されたコンポーネントを蓄積対象TSパケットとして、モジュール蓄積部133に受け渡す。
ただし、DII,DDB,イベントメッセージを伝送する場合に付与するストリーム形式識別(0x0d)のコンポーネントの場合は、当該コンポーネントのPIDが付与されたイベントメッセージを受信した際に、同一PIDの他の蓄積データが存在しないこと、および、同時に受信した全てのTSパケット中に同一PIDのDII及びDDBが存在しないこと、という条件を確認する。存在しない場合(前記条件が成立する場合)はスルー送出TSパケットとして扱う。
また、PMT中でストリーム形式識別がDII,DDB,イベントメッセージを伝送する場合に付与するストリーム形式識別(0x0d)またはDII,DDBのみを伝送する場合に付与するストリーム形式識別(0x0b)以外と指定されたコンポーネントをスルー送出TSパケットとして、送出TS構築制御部136に受け渡す。スルー送出TSパケットの数を計測し、送出パケット数算出部134に受け渡す。
次に、番組送出制御装置13のモジュール蓄積部133は以下の処理を実行する。
PIDフィルタ部からのTSパケットを受け取り、受け取ったTSパケットのヘッダ,セクションヘッダ,DII,DDB,イベントメッセージのヘッダを解析する。
続いて、解析したヘッダから以下のように受信したパケットの蓄積処理を実行する。なお、処理の過程で計測したDII,DDBを格納したTSパケットのPID毎,DII,DDB毎のパケット数は、送出パケット数算出部134に受け渡す。
続いて、受信したDII,DDB,DII及びDDBと同一PIDのイベントメッセージが未蓄積の場合は、これらを構成する全TSパケットを受信して蓄積する。蓄積したTSパケットについて、PID毎の入力パケット数とDII,DDB(モジュールID,ブロック番号)毎の入力パケット数を計測する。
続いて、蓄積済みのDIIのトランザクション識別子(transaction_id)と、受信したTSパケットに含まれるDIIのトランザクション識別子(transaction_id)に差異があった場合は、当該DIIが含まれるデータ放送の内容にバージョンアップが発生したと判定する。バージョンアップが発生した場合は、DII,DDB毎の入力パケット数の計測値を0にクリアし、該当のPIDの蓄積済みDII,DDBを破棄し、当該DII,DDBについて再蓄積を行う。蓄積したTSパケットについて、PID毎の入力パケット数とDII,DDB(モジュールID,ブロック番号)毎の入力パケット数を計測する。
そして、データ放送内容のバージョンアップ発生時以外にも、次の契機で蓄積済みのDII,DDBを破棄する。PATのバージョンアップにより蓄積対象のサービスが無くなった場合,該当するサービスの蓄積データはすべて破棄する。PMTのバージョンアップにより蓄積対象のデータ放送コンポーネントが無くなった場合、該当するPIDの蓄積データはすべて破棄する。いずれの場合も、PID毎の入力パケット数の計測数は0にクリアする。
以上が、モジュール蓄積部133の処理である。
次に、番組送出制御装置13の送出パケット数算出部134において以下の処理を一定の動作周期毎に実行する。
まず、蓄積対象TSパケットの送出可能パケット数を求める。その送出可能パケット数の算出式を以下に示す。
comp=Nvalid−Nthrough …… (式1)
valid=Integer(Ntotal×Rvalid/Rtotal) …… (式2)
また、(式1),(式2)より、
comp=Integer(Ntotal×Rvalid/Rtotal)−Nthrough …… (式3)
となる。
なお、Ncompは蓄積対象TSパケットの送出可能パケット数、NvalidはNULLパケット以外の送出TSパケット数、Nthroughは送出パケット数算出部134で保持するスルー送出TSパケット数、Ntotalは送出パケット数算出部134で保持する全入力TSパケット数、Rvalidは送出パケット数算出部で保持する有効送出帯域、RtotalはNULLパケットを含む全送出レート(例えば、固定値で29.96Mbps(Mega bit per second))、Interger(X)はXを超えない最大の整数、である。
次に、番組送出制御装置13の送出TS構築制御部135において以下の処理を一定動作周期毎に実行する。
まず、送出パケット数算出部134に保持される有効送出帯域分の送出スロットを作成する。PIDフィルタ部132から受け渡されたTSパケットを入力時と同一の配置位置で送出スロットに割り当てる。送出パケット数算出部134にて算出された蓄積対象TSパケットの送出可能パケット数を取得する。前回動作周期までに送出した蓄積対象TSパケットがセクション送出途中までの場合は,その残り分を送出スロットに割り当てる。
続いて、モジュール蓄積部133に蓄積されたイベントメッセージを割り当てる。一度スロットに割り当てたイベントメッセージは割り当て後にモジュール蓄積部133から削除する。
続いて、送出パケット数算出部134に保持されたDII,DDB格納TSパケットのPID毎の入力パケット数と送出パケット数から、入力パケット数を送出パケット数で除算して比率を計算する。また、送出パケット数算出部134に保持されたDII,DDB格納TSパケットのDII,DDB毎の入力パケット数と送出パケット数から、入力パケット数を送出パケット数で除算して比率を計算する。これらの比率が大きいTSパケット(送出パケット数が入力パケット数に比べて小さいもの)から順にDII,DDBを送出可能パケット数に至るまで送出スロットに割り当てる。そして、送出スロット割り当て結果を送出TS構築部136に受け渡す。なお、送出パケット数が0であるESまたはメッセージは、最優先で送出するように割り当てる。
次に、番組送出制御装置13の送出TS構築部136において、以下の処理を一定動作周期毎に実行する。
まず、送出TS構築制御部135からの送出スロット割り当て結果に従って、スルー送出TSパケット,前回動作周期から配置中のTSパケット,DII及びDDBと同じPIDのイベントメッセージのTSパケット,DII,DDBを格納したTSパケットを送出用のバッファ上に配置する。
最後に、空きのバッファにNULLパケットを配置し、全てのTSパケットのヘッダの連続性指標が連番となるように修正する。構築した送出バッファをTS出力部137に受け渡す。
前記送出バッファの構築例を図4に基づいて説明する。
まず、スルー送出パケットPtを入力TSパケットと同じ位置に配置する(S201)。
続いて、DII及びDDBと同じPIDのイベントメッセージPeを配置する(S202)。
続いて、前動作周期で送出途中のセクションPsの続きを配置する(S203)。
続いて、空き位置に一定間隔をあけてDII及びDDB Pdを配置する(S204)。
そして、残りをヌルパケットPnで埋める(S205)。
次に、番組送出制御装置13のTS出力部137において、以下の処理を一定動作周期毎に実行する。送出TS構築部136から受け渡された送出バッファ中のTSパケットを順に外部に出力する。
そして、IPパケット格納装置は、番組送出制御装置13から出力されるTSパケットを受信する。受信したTSパケットのうち、NULL以外のTSパケットをIPパケットに格納して、IPネットワークへ送出する。
なお、図1で示した装置における各手段の一部もしくは全部の機能をコンピュータのプログラムで構成し、そのプログラムをコンピュータを用いて実行して本発明を実現することができること、図1で示した装置に関する処理の手順をコンピュータのプログラムで構成し、そのプログラムをコンピュータに実行させることができることは言うまでもなく、コンピュータでその機能を実現するためのプログラムを、そのコンピュータが読み取り可能な記録媒体(記憶媒体)、例えばFD(Floppy(登録商標) Disk)や、MO(Magneto−Optical disk)、ROM(Read Only Memory)、メモリカード、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、リムーバブルディスクなどに記録して、保存したり、配布したりすることが可能である。また、上記のプログラムをインターネットや電子メールなど、ネットワークを通して提供することも可能である。
さらに、上述の番組送出制御装置に関する方法を記述したコンピュータプログラムを、その方法に必要とされる入出力データを格納したメモリや外部記憶部等にアクセスするように実装してもよい。
以上のように本実施形態は、再送信ネットワークにおけるデジタル放送番組の伝送容量を低減できる。また、受信機で、チャネル選局直後からデータ放送の受信を開始できる。
更に、詳述すると、デジタル放送番組中に含まれるデータ放送のTSパケットのうち、DIIおよびDDBの送出頻度を制御することによって、他のTSパケットの帯域利用状況に応じて、デジタル放送の再送信に利用できる有効送出帯域以下で、最大限、データ放送を送出できる。
本実施形態における送出帯域制御の効果を図5に基づいて説明する。
送信元に入力される情報St1がネットワークに伝送される前に所定のDDBが省略されて、ネットワークに伝送される情報St2に構成される。即ち、入力に対して有効送出帯域が小さい場合、伝送量が圧縮されることになる。
また、送信元に入力され、TSパケット帯域が減少している情報St3がネットワークに伝送される前に、減少したTSパケット帯域を利用して、ネットワークに伝送される情報St4に構成される。即ち、入力に対して有効送出帯域が大きい場合、伝送容量が伸張される。
以上の図5に関する説明のように、有効送出帯域の値を小さく設定することによって、伝送容量を低減できる。また、一時的に映像などの他のTSパケットの帯域が減少した場合、減少した分の帯域を利用してデータ放送を通常よりも速く送出できる。
データ放送を他の映像、音声などを伝送して残った帯域でできるだけ高い頻度で送出できるため、従来方式とは異なり、伝送容量の低減しつつ、視聴者は、チャネル選局直後からデータ放送の受信を開始して視聴することができる。
また、データ放送の伝送容量が圧縮または伸張しても、各データ放送コンポーネントおよびモジュールファイルの相対的な伝送比率を元の放送番組と同等にすることができ、番組製作者が意図する伝送比率を維持できる。
さらに、データ放送に含まれるイベントメッセージについては、送出頻度の低減対象とはせず、入力と同等のタイミングで送出できる。
また、入力されるデータ放送の内容が更新された場合も、ただちに、更新後のデータ放送を再送信することができ、伝送容量の圧縮または伸張を行った場合も、映像,音声との表示同期性を保持できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は説明した実施形態に限定されるものでなく、各請求項に記載した範囲において各種の変形を行うことが可能である。
例えば、実施形態における送出処理では、高速な処理が要求されるため、送出バッファに高速な送出バッファ装置を用いても良い。
また、実施形態における送出可能パケット数を求める処理を高速に処理するため、専用のプロセッサを用いても良い。
本実施形態における番組送出制御装置の構成図。 本実施形態における番組送出制御システムの構成図。 セクション構築におけるチェック項目の一例を示す図。 送出バッファの構築例を示す図。 伝送容量制御の効果を示す図。 一般的な伝送容量圧縮を示す図。 基本的な番組送出制御方法を示す流れ図。 データ放送伝送の信号形式の構成図。
符号の説明
1…送信装置
2…受信装置
11…復調装置
12…映像符号変換装置
13…番組送出制御装置
14…IPパケット格納装置
100…ネットワーク
131…TS入力部
132…PIDフィルタ部
133…モジュール蓄積部
133a…メモリ
134…送出パケット数算出部
135…送出TS構築制御部
136…送出TS構築部
137…TS出力部
D1…MPEG−TS
D11…サービス
D12…PSI/SI
D111…映像コンポーネント
D112…音声コンポーネント
D113…字幕コンポーネント
D114…PCR
D115,D116…データ放送コンポーネント
F1…モジュールファイル
P1…送信元に入力される情報
P2…ネットワークに伝送される情報
P3…受信側で復元された後の情報
P11…DII
P12,P13…DDB
P21…スキップ情報
t…スルー送出パケット
e…DII及びDDBと同じPIDのイベントメッセージのTSパケット
s…前動作周期で送出途中のセクションのTSパケット
d…DII,DDBを格納したTSパケット
n…ヌルパケット
H1…セクションヘッダ
H2…TSヘッダ
t1,St3…送信元に入力される情報
t2,St4…ネットワークに伝送される情報
ck1…チェック項目
ck2…判定項目
ck3…処理項目

Claims (10)

  1. 入力されるデジタル放送番組を含む多重化音響動画圧縮符号化ストリームを制御してネットワークへデジタル放送番組を送出する番組送出制御装置であって、
    データ放送を伝送するメッセージを格納したTSパケットと、イベントメッセージを格納したTSパケットのうちデータ放送を伝送するメッセージと同一PIDを有するTSパケットと、を合わせたTSパケットを蓄積対象パケットと見做し、前記入力される多重化音響動画圧縮符号化ストリームを、前記蓄積対象TSパケットと該蓄積対象TSパケット以外の情報を格納したスルー送出TSパケットと、に選別するPIDフィルタ部と、
    前記蓄積対象TSパケットを予め備えられた記憶部に蓄積するモジュール蓄積部と、
    前記蓄積対象TSパケットをデータ放送として一定の処理周期毎にネットワークに送出できる帯域を、デジタル放送番組をネットワークに再送信できる有効送出帯域からスルー送出TSパケットの伝送容量を減じて算出する送出パケット数算出部と、
    動作周期毎に、スルー送出TSパケットの送出帯域を割り当て、
    データ放送情報を伝送するメッセージを格納したTSパケットに関する入力パケット数と送出パケット数の比率を求め、該比率に基づき、かつ、送出されていないTSパケットを優先した特定の順序で、データ放送情報を伝送するメッセージを格納したTSパケットの送出帯域を割り当てる送出TS構築制御部と、
    を備えることを特徴とする番組送出制御装置。
  2. 請求項1に記載の番組送出制御装置において、
    前記送出TS構築制御部が、
    スルー送出TSパケットを入力時と同一のタイミングで送出するように送出帯域を割り当てる手段と、
    前回の動作周期で送出した蓄積対象TSパケットがセクション送出途中までの場合は、その残り分に送出帯域を割り当てる手段と、
    イベントメッセージを格納したTSパケットのうち、データ放送情報を伝送するメッセージと同一PIDを有するTSパケットに、入力TSと同等の送出タイミングとなるように送出帯域を割り当て、一度割り当てたイベントメッセージは割り当て後に削除する手段と、
    データ放送情報を伝送するメッセージを格納したTSパケットのPID毎の入力パケット数と送出パケット数に基づき、該入力パケット数を該送出パケット数で除算して第1比率を求め、
    データ放送情報を伝送するメッセージ種別毎の入力パケット数と送出パケット数に基づき、該入力パケット数を該送出パケット数で除算して第2比率を求める手段と、
    データ放送情報を伝送するメッセージを格納したTSパケットについて、送出帯域の合計がデータ放送情報を送出できる帯域に至るまで、前記第1比率及び第2比率が大きいTSパケットから順に送出帯域を割り当てる手段と、
    を備えることを特徴とする番組送出制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の番組送出制御装置において、
    前記デジタル放送番組を含むTSパケットを再送信できる有効送出帯域を設定する手段、
    を備えることを特徴とする番組送出制御装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の番組送出制御装置において、
    前記入力される多重化音響動画圧縮符号化ストリームがMPEG−2 TSであることを特徴とする番組送出制御装置。
  5. デジタル放送番組を含む多重化音響動画圧縮符号化ストリームのTSパケットを選別するPIDフィルタ部と、記憶部を有し選別されたTSパケットを蓄積するモジュール蓄積部と、送出すべきパケット数を算出する送出パケット数算出部と、送出するTSパケットの構築を制御する送出TS構築制御部と、を備える装置に適用し、
    入力される前記多重化音響動画圧縮符号化ストリームを制御してネットワークへデジタル放送番組を送出する番組送出制御方法であって、
    前記PIDフィルタ部が、データ放送を伝送するメッセージを格納したTSパケットと、イベントメッセージを格納したTSパケットのうちデータ放送を伝送するメッセージと同一PIDを有するTSパケットと、を合わせたTSパケットを蓄積対象パケットと見做し、前記入力される多重化音響動画圧縮符号化ストリームを、前記蓄積対象TSパケットと該蓄積対象TSパケット以外の情報を格納したスルー送出TSパケットと、に選別するフィルタステップと、
    前記モジュール蓄積部が、前記蓄積対象TSパケットを前記記憶部に蓄積するモジュール蓄積ステップと、
    前記送出パケット数算出部が、蓄積対象TSパケットをデータ放送として一定の処理周期毎にネットワークに送出できる帯域を、デジタル放送番組をネットワークに再送信できる有効送出帯域からスルー送出TSパケットの伝送容量を減じて算出するデータ放送帯域算出ステップと、
    前記送出TS構築制御部が、動作周期毎に、スルー送出TSパケットの送出帯域を割り当て、
    データ放送情報を伝送するメッセージを格納したTSパケットに関する入力パケット数と送出パケット数の比率を求め、該比率に基づき、かつ、送出されていないTSパケットを優先した特定の順序で、データ放送情報を伝送するメッセージを格納したTSパケットの送出帯域を割り当てる送出帯域割当ステップと、
    を有することを特徴とする番組送出制御方法。
  6. 請求項5に記載の番組送出制御方法において、
    前記送出帯域割当ステップが、
    スルー送出TSパケットを入力時と同一のタイミングで送出するように送出帯域を割り当てるステップと、
    前回の動作周期で送出した蓄積対象TSパケットがセクション送出途中までの場合は、その残り分に送出帯域を割り当てるステップと、
    イベントメッセージを格納したTSパケットのうち、データ放送情報を伝送するメッセージと同一PIDを有するTSパケットに、入力TSと同等の送出タイミングとなるように送出帯域を割り当て、一度割り当てたイベントメッセージは割り当て後に削除するステップと、
    データ放送情報を伝送するメッセージを格納したTSパケットのPID毎の入力パケット数と送出パケット数に基づき、該入力パケット数を該送出パケット数で除算して第1比率を計算し、
    データ放送情報を伝送するメッセージ種別毎の入力パケット数と送出パケット数に基づき、該入力パケット数を該送出パケット数で除算して第2比率を計算するステップと、
    データ放送情報を伝送するメッセージを格納したTSパケットについて、送出帯域の合計がデータ放送情報を送出できる帯域に至るまで、前記第1比率及び第2比率が大きいTSパケットから順に送出帯域を割り当てるステップと、
    を有することを特徴とする番組送出制御方法。
  7. 請求項5または6に記載の番組送出制御方法において、
    前記デジタル放送番組を含むTSパケットを再送信できる有効送出帯域を設定するステップ、
    を有することを特徴とする番組送出制御方法。
  8. 請求項5乃至7のいずれかに記載の番組送出制御方法において、
    多重化音響動画圧縮符号化ストリームとしてMPEG−2 TSが入力されるステップ、
    を有することを特徴とする番組送出制御装置。
  9. 請求項5乃至8のいずれかに記載の番組送出制御方法を、コンピュータで実行可能なコンピュータプログラムとして記述したことを特徴とする番組送出制御プログラム。
  10. 請求項5乃至8のいずれかに記載の番組送出制御方法を、コンピュータで実行可能なコンピュータプログラムとして記述し、そのコンピュータプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
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