JP2008150793A - 液体貯留構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 少ない用地でより大きな容積を確保し易いと共に、排液後に残留する固形分を排出し易い液体貯留構造体を提供することを課題とする。
【解決手段】 貯留体本体15の内部がスラブ17a、17bにより上下に仕切られて複数の貯留室20a、20b、20cが区画された貯留構造体10であり、最上部に配置された貯留室20a内に外部から液体を流入する流入手段21と、上方に配置された貯留室20a、20bの天井近傍に溢流用開口36a、36bが開口し、貯留室20a、20bに貯留された液体を溢流用開口36a、36bから下方に隣接する貯留室20b、20cへ導く導液手段23a、23bと、各貯留室20a、20b、20c内に貯留された液体を外部へ排出する排出手段25と、各貯留室20a、20b、20c内の気体を貯留体本体15の外部へ排気すると共に外部から吸気する吸排気手段45a、45b、45cとを備えている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、大量の液体を貯留するために構築された液体貯留構造体に関する。
集中豪雨、台風等の多量で急激な降雨や洪水などのため河川や下水道等の水路の水量が集水(処理)能力を越えた場合、浸水被害が生じて都市機能や生活環境が損なわれることがある。その対策として、多量の水を一時的に貯留できる設備が必要であり、例えば自然の地形を利用した遊水池などが知られている。しかし、都市部や市街地ではそのような貯留設備を設けるための用地の確保が困難である。
そのため、例えば、公園や学校などの公共用地を利用した貯留設備なども試みられており、地下を有効活用し、地中に多量の水を収容するための巨大な貯留体を構築することが行われている。このような地中に構築された貯留体では、急激な降雨等によりに水量が急増した際、河川や下水道等の水路から貯留体に水を流入して一時的に貯留し、水路の水量が減少した後に再び排出できるように構成される。
このような地中の貯留体であれば、遊水地等のように広い用地を必要としないため、都市部や市街地の浸水対策として適しており、より少ない用地でより容積の大きい貯留体を構築することが望まれている。
しかしながら、限られた用地で貯留体の容積を大きくするために、貯留体を深く構築すると、次のような問題点が存在する。
例えば、貯留体に貯留される水には、通常、ゴミや土粒子等の大量の固形分が多量に混入しているため、貯留体から排水した後には、貯留体の内部に多量のゴミや土粒子等の固形分が堆積して残留する。これらの固形分を貯留体に残留させておくと、貯留体の一部が埋まり容積が減少する。また、貯留体の内部で腐敗して衛生上好ましくなく、更に、各種の成分により貯留体の構造自体が劣化し易い。そのため、排水後に堆積した固形分を貯留体から取り出す必要があるが、貯留体を深く構築すると、高低差が大きいため貯留体の内部から外部に固形分を取り出すのに非常に手間がかかり容易でない。
また、貯留体に貯留された水を排水する際には、通常、液体移送ポンプを使用するが、貯留体が深く構築されていると、排水する水路等に比べて貯留室の底部が著しく低くなるため、その高低差に応じて揚程の大きな液体移送ポンプが必要となる。ところが、液体移送ポンプは、排水量を同等とすると、揚程が大きいものほど大きな出力が必要であり、貯留室が深いほど、より大きな電気設備が必要となる。そのため、電力受電設備や使用電力量等が大きく、コストが嵩み易くなる。
しかも、液体移送ポンプは、一般に、高揚程(約20〜30m)、中揚程、低揚程(約10m以下)のように分類されて適正な揚程の範囲が設定されている。この適正な範囲外で稼働する場合、効率が悪化することが知られている。ところが、貯留体を深く構築すると、満水時や排水開始時の液面と排水終了時の液面との間の変位が大きくなるため、設置された液体移送ポンプの適正な揚程の範囲から大幅に外れた範囲でも稼働させなければならず、効率が極めて悪化し易い。
そこで、この発明では、少ない用地でより大きな容積を確保し易いと共に、排液後に残留する固形分を排出し易い液体貯留構造体を提供することを課題とする。また、少ない用地でより大きな容積を確保し易いと共に、小さい電気設備で排水時に効率よく稼働させ易い液体貯留構造体を提供することを他の課題とする。
上記課題を解決する請求項1に記載の発明は、貯留体本体の内部がスラブにより上下に仕切られることにより液体を貯留可能な複数の貯留室が区画された貯留構造体であり、最上部に配置された前記貯留室内に前記貯留体本体の外部から液体を流入する流入手段と、上方に配置された前記貯留室の天井近傍に溢流用開口が開口し、該貯留室に貯留された前記液体を前記溢流用開口から下方に隣接する前記貯留室へ導く導液手段と、前記各貯留室内に貯留された前記液体を前記貯留体本体の外部へ排出する排出手段と、前記各貯留室内の気体を前記貯留体本体の外部へ排気すると共に外部から吸気する吸排気手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、上下方向に延びる隔壁により前記各貯留室と区画された隔離室がそれぞれ設けられ、前記各隔離室に前記各液体移送ポンプが配置され、前記各液体移送ポンプから延びる前記各流路が前記隔壁を貫通して前記貯留室に望むことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、上下方向に延びる仕切壁により前記各貯留室と仕切られて前記各貯留室間を昇降可能に繋ぐ昇降通路を備え、前記仕切壁の前記各貯留室の天井近傍に前記貯留室と前記昇降通路とを連通する連通開口を設け、該連通開口を通して前記各貯留室から溢れる液体を前記昇降通路を経由して下方に隣接する前記貯留室に流下可能に構成すると共に、前記各貯留室内の気体を前記昇降通路を経由して吸排気可能に構成し、前記昇降通路を前記導液手段及び前記吸排気手段として使用することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一つに記載の構成に加え、前記貯留体本体とは離間した位置に前記液体を貯留可能な補助貯留体が設けられ、該補助貯留体が前記貯留体本体と連通路により連通されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、貯留体本体の内部がスラブにより上下に仕切られて複数の貯留室が区画され、上方に配置された貯留室の天井近傍に溢流用開口が開口して、その貯留室に貯留された液体を溢流用開口から下方に隣接する貯留室へ導く導液手段を備えているので、流入手段により最上部に配置された貯留室内に外部から液体が流入されると、上方の貯留室に一旦貯留されてから溢流用開口から流下することができ、液体中に混入されたゴミや土粒子等の比重の大きい固形分を上方の貯留室内で沈降させて分離することができる。そのため、下方の貯留室に導入される液体中の固形分を少なく抑えることができ、下方の貯留室内に固形分が導入され難い。その結果、少ない用地でより大きな容積を確保するために、貯留体本体の高さを高くしても、排液後に比重の大きい固形分が上方の貯留室に多く堆積するため、固形分の排出が容易である。
請求項2に記載の発明によれば、上下方向に延びる隔壁により各貯留室と区画された隔離室をそれぞれ備え、各隔離室に各液体移送ポンプが配置されているので、貯留室に液体が貯留されていても、液体移送ポンプが貯留された液体中に配置されることがない。そのため、液体や混入されている固形分との接触による劣化や破損等を防止でき、また、メンテナンスを容易に行うことが可能である。
請求項3に記載の発明によれば、昇降通路を導液手段として使用するので、液体を各貯留室まで導くための導液手段を別に設けることなく液体貯留構造体を構成することができ、また、昇降通路を吸排気手段として使用するので、吸排気手段を簡略化することができ、構成の簡素化を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、貯留体本体とは離間した位置に液体を貯留可能な補助貯留体が設けられ、この補助貯留体が貯留体本体と連通路により連通されているので、貯留体本体に十分な容積を確保できない場合であっても、補助貯留体により十分な容積を確保することができ、用地が不足するような場合であっても十分な水量を貯留し易くできる。
以下、この発明の実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
図1は、この実施の形態1の液体貯留構造体を示す。
この貯留構造体10は、底板部11、頂板部12及び側壁部13を有して地中に埋設された貯留体本体15を備え、その内部が略水平方向の複数のスラブ17a、17bにより上下に仕切られ、複数の貯留室20a、20b、20cが区画された構成を有している。
貯留構造体10の上部には外部の河川や下水道等の水路などから水を最上部の貯留室20aに流入させるための流入手段21が設けられ、上下に隣接する貯留室20a、20b間及び貯留室20b、20c間には、それぞれ上方の貯留室20a、20bに貯留された水を下方の貯留室20b、20cに導くための導液手段23a、23bが設けられている。
また、これらの上下に隣接する貯留室20a、20b間及び貯留室20b、20c間には、下方の貯留室20b、20cに貯留された水を上方の貯留室20a、20bに汲上げる内部汲上手段26a、26bが設けられると共に、貯留構造体10の上部側には、最上部の貯留室20aに貯留された水を外部の河川や下水道等の水路や水処理設備などに排出するための上部排出手段27が設けられ、内部汲上手段26a、26bと上部排出手段27とにより、全ての貯留室20a、20b、20c内の水を排出可能な排出手段25が構成されている。
更に、各貯留室20a、20b、20cには、水を導入又は排出する際に、各貯留室20a、20b、20c内の気体を吸排気するための吸排気手段28a、28b、28cが外部と連通して設けられる。
このような貯留構造体10において、まず、貯留体本体15はウエル工法、ケーソン工法、地下連続壁工法等により液密に構築されており、内部の全貯留室20a、20b、20cの容積全体で十分な水量を貯留できるように強度が確保されている。この貯留体本体15の形状は特に限定されず、円筒形状であってもであっても、角筒形状であってもよいが、ここでは角筒状に形成されている。
また、頂板部12の一部には、作業者の出入り、内部に堆積した固形分の取出しや各種の物品の出入れ等が可能な開口部12aが設けられており、その上部には地面Gから地上に突出して上屋14が設けられ、電源や制御装置、荷役設備等が収容されている。なお、詳細な図示は省略されているが、この貯留体本体15には、作業者の昇降設備も設けられている。
各スラブ17a、17bは、貯留体本体10の内部を略均等に仕切る位置に液密に構築されており、この実施の形態1では各貯留室20a、20b、20cの深さが10m以下とされている。なお、各スラブ17a、17bには、貯留体本体15の頂板部12の開口部12aに対応して開口部18a、18bが設けられ、ハッチ18c、18dにより液密に閉塞されている。
流入手段21は、貯留体本体15の貯留室20a周囲の側壁部13を貫通する流入管31と、流入管31に接続された導水部材32とを備えている。流入管31の上流側は図示しない呑口が河川や下水道等の水路等から採水可能に開口されており、スリット等が配設されることにより粗大ゴミ等の流入が阻止されている。下流側の吐口21bは導水部材32に接続されている。
導水部材32は、流入管31に接続された呑口33a、及び貯留室20aの底部近傍に開口した流入吐口33bを備えた鉛直外筒33と、この鉛直外筒33の内部に配置された図示しない螺旋はねとにより、所謂、ドロップシャフトと称される装置が構成されている。この導水部材32では、流入管31側から流入した水が、螺旋はねにより下降速度を調整されつつ下降し、流入吐口33bから貯留室20a内に流入することで、貯留室20a内に流入する衝撃を緩和して貯留されている水の攪拌を抑制するようになっている。
各貯留室20a、20b、20c間に設けられた各導液手段23a、23bは、上下に隣接する貯留室20a、20b間又は貯留室20b、20c間を連通するようにそれぞれスラブ17a、17bを貫通して設けられた導水部材34a、34bから構成されている。この導水部材34a、34bは、スラブ17a、17bを貫通する鉛直外筒35a、35bと、この鉛直外筒35a、35bの内部に配置された図示しない螺旋はねとにより、所謂、ドロップシャフトと称される装置が構成されている。鉛直外筒35a、35bは、上方の貯留室20a、20bの天井近傍に開口された溢流用開口36a、36bと、下方の貯留室20b、20cの底部近傍に開口した導入吐口36c、36dとを有している。
ここでは、導水部材34a、34bは上述の流入手段21の吐口21bとは離間した位置に配置されている。また、溢流用開口36a、36bには、網やスリット等からなるスクリーニング部36eが設けられることにより貯留室20a、20b内に浮遊する比重の軽いゴミ等の固形分が下方の貯留室20b、20cに流下されることが阻止されている。
このような導液手段23a、23bでは、上方の貯留室20a、20b内に貯留される水の液面が貯留室20a、20bの天井近傍に到達すると、溢流用開口36a、36bから鉛直外筒35a、35b内に流下し、螺旋はねにより下降速度が調整されつつ下降し、導入吐口36c、36dから下方の貯留室20b、20c内に導かれるようになっている。ここでも、導水部材32と同じく、貯留室20b、20c内に導入する衝撃を緩和して貯留されている水の攪拌を抑制するようになっている。
排出手段25の内部汲上手段26a、26bは、上下に隣接する貯留室20a、20b間及び貯留室20b、20c間を連通するようにそれぞれスラブ17a、17bを貫通して設けられており、下方の貯留室20b、20cの底部近傍に開口した吸込口37c、37dと、上方の貯留室20a、20bの底部近傍に開口された吐口37e、37fとを備えた内部汲上流路としての内部汲上配管37a、37bを備えると共に、吸込口37c、37dに設けられて、スラブ17b又は貯留体本体15の底板部11に設置された内部液体移送ポンプ38a、38bとを備えている。
なお、内部汲上配管37a、37bには逆流を防止するための図示しない逆止弁が設けられている。この逆止弁は内部液体移送ポンプ38a、38bの作動時に開き、貯水時には閉塞するようにしてもよい。また、吐口37e、37fの貯留された水を吸込む部位には内部液体移送ポンプ38a、38bの故障の原因となる固形分等の侵入を防止するための網やスリットが設けられている。
この内部汲上手段26a、26bにより、それぞれ下方の貯留室20b、20c内の水を隣接する上方の貯留室20a、20bまで汲上可能となっている。
一方、排出手段25の上部排出手段27は、最上部に配置された貯留室20aと外部との間を連通するように貯留体本体15を貫通して設けられ、図示しない外部の河川や下水道等の水路や水処理設備などに開口する排水管39と、この排水管39に接続され、貯留室20aの底部近傍に開口する吸込口41aを備えた上部排出配管41とにより上部排出流路が構成されており、上部排出配管41の吸込口41aには、スラブ17aに設置された上部液体移送ポンプ42が装着され、貯留された水を吸込む部位にはポンプの故障の原因となる固形分等の侵入を防止するための網やスリットが設けられている。この上部排出手段27により、貯留室20a内の水を外部の河川や下水道等の水路や水処理設備に排出可能となっている。
この実施の形態1の排出手段25の場合、内部液体移送ポンプ38a、38b、上部液体移送ポンプ42は何れも同等の揚水能力を有する低揚程用の機械式ポンプであり、ここでは何れも適正な揚程が10m程度のものが用いられている。
貯留構造体10の吸排気手段28a、28b、28cは、各貯留室20a、20b、20cと地面G上の外部との間をそれぞれ連通する管状体からなり、各スラブ17a、17b及び貯留体本体15の頂板部12を貫通し、一端部が各貯留室20a、20b、20cの天井部に開口し、他端部が地面G上に開口して構成されている。この吸排気手段28a、28b、28cは、各貯留室20a、20b、20c内に水が貯留されたり、排出される際に、内部の気体を放出或いは吸引することが可能となっている。
次に、以上のような構成の貯留構造体10を用いて、多量の水を貯留する方法について説明する。
集中豪雨や台風等のように多量で急激な降雨などで、河川や下水道等の水路の水量が急増した際、流入手段21の流入管31を開放し、図示しない呑口から流入管31に水を流入させ、使用を開始する。呑口にスリット等が配設されることで、流入管31に流入される水から粗大ゴミ等が除去される。
この流入管31からの水が導水部材32を通して流下し、流入吐口33bから貯留室20a内に流入し、貯留室20aに貯留される。貯留室20aでは水量が増加するに伴い、液面45aが上昇する。このとき、貯留室20a内に存在していた空気は、吸排気手段28aから地上に放出される。
そして、流入手段21から流入する水量が多い場合、貯留室20aに貯留される水量が増加し、液面45aが上昇して導液手段23bの導水部材34aの溢流用開口36aに達する。すると、溢流用開口36aから導水部材34aを通して隣接する下方の貯留室20bへ水が順次流下する。
このとき、流入手段21から流入した水が一旦貯留室20aに貯留されることで、比重差により固形分が分離される。その際、流入吐口33bが貯留室20aの底部近傍に開口すると共に、鉛直外筒33の内部の螺旋はねにより下降速度が調整されているので、流入吐口33bから流入する水の衝撃により既に貯留室20aに貯留された水を激しく攪拌することなく、静的に水が貯留されて固形分が分離される結果、比重差により固形分を効率よく分離される。
この貯留室20aでは、重いゴミや土粒子等の比重が大きい固形分は、貯留室20a内で沈降するため溢流用開口36aに到達せず、貯留室20a内に堆積される。一方、軽いゴミ等の比重の小さい固形分は貯留室20a内で浮上するが、溢流用開口36aにスクリーニング部36eが設けられているため、溢流用開口36aへの侵入が阻止される。その結果、溢流用開口36aから流下する水は、混入する固形分の量が大幅に減少されている。
このような溢流用開口36aから導水部材34aを通して流下した水は、導入吐口36cから貯留室20b内に導入され、貯留室20bに貯留される。
ここでは、貯留室20aと同様に、貯留室20bの貯留量が増加するに伴い、、貯留室20b内に存在していた空気が吸排気手段28bから地上に放出されつつ、液面45bが上昇する。
そして、導水部材34aを通して導入される水量が多い場合、貯留室20bに貯留される水量が増加し、液面45bが上昇して導液手段23bの導水部材34bの溢流用開口36bに達する。すると、溢流用開口36bから導水部材34bを通して隣接する下方の貯留室20cへ水が順次流下する。
このとき、貯留室20bに導入された水は、貯留室20aにおいて固形分が十分に低減されているが、この貯留室20bにおいても一旦貯留されるため、比重差により更に固形分が分離される。その際、導入吐口36cから流入する水の衝撃により既に貯留室20bに貯留された水の攪拌も抑制されており、静的に水が貯留されて貯留室20b内の固形分が分離される結果、溢流用開口36bから流下する水に混入する固形分は更に減少されていてる。
導水部材34bの溢流用開口36bから導水部材34bを通して流下した水は、導入吐口36dから貯留室20c内に導入され、空気を吸排気手段28cから地上に放出しつつ、貯留室20cに貯留される。
このようにして、複数の貯留室20a、20b、20cの容積に応じて貯留構造体10内に十分な水を一時的に貯留することにより、河川や下水道等の水路の水量が集水(処理)能力を越えることが防止される。
次に、このように貯留構造体10に貯留された水は、その後、例えば河川や下水道等の水路等の水位が低下した段階で排出される。
貯留構造体10に貯留された水を排出するには、まず、貯留室20a内の水を上部排出手段27により排出する。ここでは、上部液体移送ポンプ42を稼働させることにより、上部排出配管41の吸込口41aから吸込み、上部排出配管41及び排水管39を経由して、地上の近傍にある河川や下水道等の水路や水処理設備などに排出する。この排水を分級処理や脱水処理等の各種の水処理を行うことが可能な水処理設備に排出してもよく、固形分をマッドケーキなどにして処理することにより、環境への負荷を低減することができる。
貯留室20aに貯留された水を十分に排出させた後、内部汲上手段26aを用いて、隣接する下方の貯留室20bに貯留された水を貯留室20aに汲み上げる。ここでは、内部液体移送ポンプ38aを稼働させ、吸込口37cから内部汲上配管37aを通して移送し、吐口37eから貯留室20aに流入させることにより汲み上げる。その際、上部液体移送ポンプ42を稼働させた状態で、貯留室20a内の水を上部排出手段27により排出しつつ行うことができる。このとき、貯留室20aの液面45aと貯留室20bの液面45bとの差が内部液体移送ポンプ38aの適正な揚程の範囲内に維持されるのが好ましい。
貯留室20bに貯留された水を十分に貯留室20aに汲上げた後、内部汲上手段26bを用いて、隣接する下方の貯留室20cに貯留された水を貯留室20bに汲み上げる。ここでは、内部液体移送ポンプ38bを稼働させ、吸込口37dから内部汲上配管37bを通して移送し、吐口37fから貯留室20bに流入させることにより汲み上げる。その際、内部液体移送ポンプ38a及び上部液体移送ポンプ42を稼働させた状態で、貯留室20b内の水を内部汲上手段26aにより汲上げると共に、貯留室20a内の水を上部排出手段27により排出しつつ行うことができる。このとき、貯留室20bの液面45bと貯留室20cの液面45cとの差が内部液体移送ポンプ38bの適正な揚程の範囲内に維持されるのが好ましい。
このようにして、貯留構造体10内に貯留された全ての水が貯留体本体15の外部に排出された後には、貯留室20a、20b、20c内に土粒子等の比重の大きい固形分が多量に残留して堆積すると共に、軽いゴミ等の比重の小さい固形分が残留して堆積する。このとき、上方の貯留室20a側ほど多くの固形分が堆積する。
そのため、この堆積された固形分を、上屋14の荷役設備等を利用し、開口部18a、18bから地上に取り出す。その後、各貯留室20a、20b、20cの内部を水洗い等により洗浄してもよく、その場合、洗浄水に混入している土粒子は粘土分程度の微粒子であるため、軽微な負担で液体移送ポンプ38a、38b、42により排出することができる。また、この洗浄時の泥水を別途のバキューム車により回収して外部の処理設備に移送して処理することも可能である。
以上のような貯留構造体10によれば、貯留体本体15の外部から流入した水を、順次、上方の貯留室20a、20bに一旦貯留してから下方に隣接する貯留室20b、20cに流下するため、水に混入されたゴミや土粒子等の比重の大きい固形分をより上方側の貯留室20a、20b内で沈降させて堆積させることができ、下方の貯留室20b、20cに導入される固形分を少なく抑えることができる。
そのため、排水後に下方側の貯留室20b、20cから取り出す固形分を少なく抑えることができ、貯留構造体10から排水後に堆積した固形分を地上に取り出し易くすることが可能である。その結果、少ない用地であっても、貯留構造体10深く構築してより大きな容積を確保し易い。
また、この貯留構造体10によれば、最上部に配置された貯留室20aでは、その底部近傍から外部まで上部液体移送ポンプ42により排出するので、上部液体移送ポンプ42として最上部に配置された貯留室20aと外部の排出場所との高低差に相当する揚程のものを用いることができる。また、それ以外の貯留室20b、20cでは、各貯留室20b、20cの底部近傍からそれぞれ隣接する上方の貯留室20a、20bまで内部液体移送ポンプ38a、38bにより汲み上げるので、内部液体移送ポンプ38a、38bとして上下に隣接する貯留室20a、20b間又は貯留室20b、20c間の高低差に相当する揚程のものを用いることができる。
そのため、貯留構造体10を深く構築しても、スラブ17a、17bにより各貯留室20a、20b、20cの高さが調整されているので、出力の大きな液体移送ポンプを用いることなく、貯留構造体10内に貯留されている水を全て排出することができ、ポンプに合わせた小規模の電力設備でよく、大きな電力設備が不要である。
また、貯留室20a、20b、20cを略均等の高さにしているので、液体移送ポンプ38a、38b、42として同等の揚程のものを使用することができるため、エネルギー効率を高くし易い。
しかも、液体排水ポンプ38a、38b、42の稼働時には、各貯留室20a、20b、20c毎に液面45a、45b、45cが変位するため、液面45a、45b、45c変位の範囲を小さく抑えることができ、各液体移送ポンプ38a、38b、42を適正な揚程の範囲から大きく外れた範囲で稼働させる必要がなく、効率よく稼働させ易い。
なお、上記実施の形態1では、水を一次的に貯留する例について説明したが、この発明は水以外の他の液体を貯留する貯留構造体としても使用することが可能である。その場合、上記実施の形態1と同様に、貯留構造体10に流入する液体中に液体より比重の重い固形分が混入されているときには、上記と同様の作用効果が得られ、特に好適である。
また、上記実施の形態1では、貯留体本体15の全てが地中に埋設された例について説明したが、貯留体本体15の一部や全部が地上に露出された状態で設置されるものであっても同様に適用可能である。
更に、上記では貯留体本体15が3つの貯留室20a、20b、20cを備えてるが、貯留室の数は適宜選択することができる。
また、上記では、全ての貯留室20a、20b、20cに水を貯留し、排出する例について説明したが、流入手段21から流入する水量が少ない場合には、貯留室20aだけ、或いは貯留室20a、20bだけで貯留し、排出することは当然に可能である。
更に、上記では、貯留室20a、20b、20c内の気体を吸排気するために吸排気手段28a、28b、28cを外部と連通して設けた例について説明したが、貯留体本体15や各部材等に形成された間隙などにより、各貯留室20a、20b、20c内の気体を吸排気することが可能であれば、外部と連通する吸排気手段28a、28b、28cの一部或いは全部を設けることなく貯留構造体10を構成することも可能である。
[実施の形態2]
図2は、実施の形態2の貯留構造体を示す。
この貯留構造体50は、排出手段25が異なる他は、実施の形態1と同様の構成を有している。
この排出手段25は、全ての貯留室20a、20b、20cに上下方向に貫通して延びる連続配管51と、連続配管51の下流側に接続されて貯留体本体15を貫通して外部まで連通する排水管39とからなる連続排出流路52を備え、連続配管51には、各貯留室20a、20b、20cの底部近傍にそれぞれ開口した吸込口53a、53b、53cが設けられている。吸込口53a、53b、53cの貯留された水を吸込む部位には固形分等の侵入を防止するための網やスリットが設けられている。
各吸込口53a、53b、53cの下流側近傍には、連続排出流路52にそれぞれ直列となるように液体移送ポンプ54a、54b、54cが貯留室20a、20b、20c毎に設けられている。最上部に配置された貯留室20aに配置された液体移送ポンプ54aは吸込口53aと図示しない河川や下水道等の水路や水処理設備などに開口した排水管39の吐口との高低差を移送可能な揚程を有し、それ以外の液体移送ポンプ54b、54cは上下に隣接する貯留室20a、20b間及び貯留室20b、20c間の高低差を移送可能な揚程を有しており、ここでは各液体移送ポンプ54a、54b、54cの適正な揚程が同等となっている。
また、最下部に配置された貯留室20c以外の貯留室20a、20bに開口された吸込口53a、53bはそれぞれ開閉弁55a、55bにより開閉可能にされており、連続排出流路52の吸込口53a、53bの上流側近傍は、各液体移送ポンプ54a、54b、54c間を開閉する開閉弁56a、56bにより開閉可能となっている。これらの開閉弁55a、55b及び開閉弁56a、56bとを組み合わせて開閉することにより、吸込口53a、53b、53cと排水管39の吐口とが択一的に連通されるように構成されている。
このような構成の排出手段25を有する実施の形態2の貯留構造体50では、貯留構造体50内に貯留された液体を排出するには、例えば次のように行う。
まず、貯留室20aに貯留された水を排出するには、貯留室20aに設けられた吸込口53aを開閉弁55aにより開放すると共に、連続排出流路52の吸込口53aの下流側近傍に設けられた開閉弁56aを閉塞する。そして、貯留室20aに貯留された水を液体移送ポンプ54aにより吸込口53aから吸込んで貯留体本体15の外部に排出することにより、貯留室20bに貯留された水を排出することができる。
次に、貯留室20bに貯留された水を排出するには、貯留室20bに設けられた吸込口53bを開閉弁55bにより開放すると共に、貯留室20aに設けられた吸込口53aを開閉弁55aにより閉塞し、更に、連続排出流路52の吸込口53bの下流側近傍に設けられた開閉弁56bを閉塞する。
そして、貯留室20bに貯留された水を液体移送ポンプ54bにより吸込口53bから吸込むと共に、隣接する上方の貯留室20aに設けられた液体移動ポンプ54aまで連続排出流路52内で汲上げ、この水を液体移送ポンプ54aにより貯留体本体15の外部に排出する。これにより貯留室20bに貯留された水を排出する。
次に、貯留室20cに貯留された水を排出するには、貯留室20a、20bに設けられた吸込口53a、53bを開閉弁55a、55bにより閉塞し、連続排出流路52の吸込口53a、53bの下流側近傍に設けられた開閉弁56a、56bを開放する。
そして、貯留室20cに貯留された水を液体移送ポンプ54cにより吸込口53cから吸込むと共に、隣接する上方の貯留室20bに設けられた液体移動ポンプ54bまで連続排出流路52内で汲上げ、この水を液体移送ポンプ54bにより隣接する上方の貯留室20aに設けられた液体移動ポンプ54aまで連続排出流路52内で汲上げ、更に、この水を液体移送ポンプ54aにより貯留体本体15の外部に排出する。これにより貯留室20cに貯留された水を排出する。
以上のような排出手段25を備えた貯留構造体50によれば、各貯留室20a、20b、20cの吸込口53a、53b、53cの下流側近傍の連続排出流路52に、それぞれ直列となるように液体移送ポンプ54a、54b、54cが設けられているため、各液体移送ポンプ54a、54b、54cにより順次水を移送することで、各貯留室20a、20b、20cに貯留された水を外部に排出することができる。そのため、貯留体本体15の高さを高く構築しても、各貯留室20a、20b、20cの高さをスラブ17a、17bにより設定すれば、出力の大きな液体移送ポンプを用いることなく、貯留体本体15内に貯留されている水を全て排出することが可能であり、大きな電力設備などが不要である。また、排出時の各貯留室20a、20b、20c毎の液面変位も小さくでき、各液体移送ポンプ54a、54b、54cを効率よく稼働させ易い。
また、排水の際、実施の形態1のように下方の貯留室20b、20cに貯留された水を、それぞれ隣接する上方の貯留室20a、20bに汲上げてから、一旦、各貯留室20a、20b内に吐出することなく、連続的に排出するため、効率よく排出を行うことが可能である。
更に、各貯留室20a、20b、20cに貯留された水の排出順序が限定されず、貯留室20a、20b、20cの何れからでも排出させることが可能であり、使い勝手がよい。
なお、上記では、各貯留室20a、20b、20cに貯留された水を排出する際、上方の貯留室20aから順に下方の貯留室20cまで排出した例について説明したが、この実施の形態2では、各液体移送ポンプ54a、54b、54cが直列に配置され、また、各吸込口53a、53bや連続排出流路52に開閉弁が設けられているため、排出順序は限定されず、例えば下方の貯留室20cから順に上方の貯留室20aまで排出することも可能である。
[実施の形態3]
図3(a)(b)は実施の形態3を示す。
この実施の形態3の貯留構造体60では、貯留体本体15の各スラブ17a、17bで上下に仕切られた各階に、上下に延びる隔壁61a、61b、61cにより各貯留室20a、20b、20cと区画された隔離室62a、62b、62cがそれぞれ設けらている。この実施の形態3では、各隔離室62a、62b、62cは上下に隣接して形成されている。
各隔離室20a、20b、20cには、排出手段25の内部液体移送ポンプ38a、38b及び上部液体移送ポンプ42が配置されると共に、これらに接続されている内部汲上配管37a、37b及び上部排出配管41がそれぞれ隔壁61a、61b、61cを貫通し、吐口37e、37f及び吸込口37c、37d、41aが各貯留室20a、20b、20cに望むように設けられている。吐口37e、37fには逆止弁37g、37hが設けられている。
その他は実施の形態1と同様である。
このような構成の貯留構造体60では、実施の形態1と同様の作用効果が得られると共に、各隔離室62a、62b、62cに内部液体移送ポンプ38a、38b及び上部液体移送ポンプ42が配置されているので、各貯留室20a、20b、20cに水が貯留されても、各液体移送ポンプ38a、38b、42が貯留された水中に埋没されることがない。そのため、水や混入されている固形分に接触することにより生じる劣化や破損等を防止でき、また、メンテナンスや故障の際に、作業者が水中で作業を行う必要がなく、作業を迅速に容易に行うことが可能である。
[実施の形態4]
図4(a)、(b)は実施の形態4を示す。
この貯留構造体70では、貯留体本体72が二重スラブニューマチックケーソンにより構築されており、最下部に配置された貯留室20cの底部が作業室スラブ71により構成されている。
図4(a)、(b)に詳細に示されるように、貯留体本体72の内部には、互いに直行する3方向に延びる多数の梁部材73a、73b、73cが配設されており、互いに対向する2対の側壁部13間に架設されると共に、最下部の作業室スラブ71、各貯留室20a、20b、20cを上下に区画するスラブ17a、17b、頂板部12の各間に架設されている。このような梁部材73a、73b、73cは、上記実施の形態1乃至3においても同様に架設されていてもよい。
この実施の形態4の貯留構造体70では、二重スラブニューマチックケーソンの作業室スラブ71の上方に設けられた上部スラブ74が、上下に貫通する複数の開口部75を備えて形成されており、この上部スラブ74により最下部に配置された貯留室20cの梁部材73cの一部が構成されている。
また、この貯留構造体70では、実施の形態3と同様に、上下に延びる隔壁61a、61b、61cにより各貯留室20a、20b、20cと区画された隔離室62a、62b、62cがそれぞれ設けられ、各隔離室62a、62b、62cが上下に隣接して形成されている。また、各隔離室20a、20b、20cには、排出手段25の液体移送ポンプ54a、54b、54cが配置されると共に、これらに接続されている連続排出流路52が配置されており、隔壁61a、61b、61cを貫通して吸込口53a、53b、53cが各貯留室20a、20b、20cに望んでいる。
その他は実施の形態2と同様の構成を有している。
なお、図4(a)では、各貯留室20a、20b、20cの底部に、それぞれ排出手段25の吸込口53a、53b、53cの部位が最も低くなるように勾配が設けられているが、このような勾配についても、上記実施の形態1乃至3において同様に構成されていてもよい。
以上のような構成を有する実施の形態4の貯留構造体70によれば、実施の形態2及び実施の形態3と同様の作用効果が得られる上、貯留体本体72が二重スラブニューマチックケーソンからなるので、貯留体本体72の下部側の液密性を確保し易い上に、特に強度が要求される貯留体本体72の下部側に作業室スラブ71と上部スラブ74とを備えることにより、その下部側の強度を確保し易くでき、下部側を補強する手間を少なく抑えて貯留体本体72を構築することができる。
[実施の形態5]
図5(a)〜(c)は実施の形態5を示す。
この貯留構造体80では、貯留体本体15の内部が複数のスラブ17a、17bにより上下に仕切られて複数の貯留室20a、20b、20cが区画されており、更に、上下方向に延びる隔壁61a、61b、61cにより各貯留室20a、20b、20cと区画された隔離室62a、62b、62cがそれぞれ設けられると共に、各隔離室62a、62b、62cの横に隣接して、上下に延びる仕切壁81a、81b、81cにより各貯留室20a、20b、20cと仕切られて、貯留室20a、20b、20c間を上下に繋ぐ昇降通路としての昇降階段82が設けられている。
各隔離室20a、20b、20cには、詳細な図示は省略されているが、実施の形態3と同様に、排出手段25の内部液体移送ポンプ38a、38b及び上部液体移送ポンプ42が配置されると共に、これらに接続されている内部汲上配管37a、37b及び上部排出配管41がそれぞれ隔壁61a、61b、61cを貫通し、吐口37e、37f及び吸込口37c、37d、41aが各貯留室20a、20b、20cに望むように設けられている。吐口37e、37fには逆止弁37g、37hが設けられている。
また、各隔離室62a、62b、62cと昇降階段82との間の隔壁61a、61b、61cには、内部液体移送ポンプ38a、38b及び上部液体移送ポンプ42が設置された各貯留室20a、20b、20cの底部相当位置に出入り可能なハッチ83a、83b、83cが設けられている。これらのハッチ83a、83b、83cは液密に閉塞状態を維持できる構造となっている。
そして、この貯留構造体80では、貯留室20a、20b、20cとの間を仕切る仕切壁81a、81b、81cには、各貯留室20a、20b、20cの天井近傍の位置に連通開口84a、84b、84cが開設されている。この連通開口84a、84b、84cは、貯留室20a、20b、20cと昇降階段82との間で水の出入りが可能となるように構成されている。
また、昇降階段82の連通開口84a、84b、84cに対応する位置には、図5(b)、(c)に示すように、連通開口84a、84b、84cの下端縁84eより高い段82aと、下端縁84eと略同等の段82b及び低い段82cとを仕切るように、昇降階段82の全幅にわたり立設された堰部材85が設けられている。この堰部材85は、昇降階段82の上方側から高い段82aに流下する水を連通開口84a、84b、84cへ案内して各貯留室20a、20b、20cへ導入するように構成されると同時に、各貯留室20a、20b、20cから連通開口84a、84b、84cを介して溢れる水を昇降階段82の略同等の段82b又は低い段82cに導いて下方側へ案内するように構成されている。
そのため、この貯留構造体80では、仕切壁81a、81b、81cにより仕切られた昇降階段82、連通開口84a、84b、84c及び堰部材85などにより、上方の各貯留室20a、20bに貯留された水を下方に隣接する貯留室20b、20cへ導く導液手段が構成されている。
なお、この実施の形態5では貯留室20a、20b、20cと外部と連通する吸排気手段28a、28b、28cが設けられていない。
その他は、実施の形態3と同様の構成を有している。
このような実施の形態5の貯留構造体80によれば、実施の形態3と同様の作用効果が得られる上、作業者等の昇降用の昇降階段82を導液手段として用いるので、水を各貯留室20a、20b、20cまで導くための導液手段を別に設けることなく、貯留構造体80の構成の簡素化を図ることが可能である。
また、各貯留室20a、20b、20c内に水を貯留或いは排出する際には、吸排気手段28a、28b、28cを設けていなくても、内部の気体昇降階段82を経由して外部との間で吸排気することができるため、構成をより簡略化することが可能である。
[実施の形態6]
図6は実施の形態6を示す。
この貯留構造体90は、実施の形態2の貯留構造体50と同様の構造を有する主貯留構造体50Aが地中に埋設されていると共に、この主貯留構造体50Aとは離間した位置に補助貯留体91が地中に埋設され、この補助貯留体91が主貯留構造体50Aと連通路92a、92b、92cにより連通された構成を有している。
ここでは、補助貯留体91は、補助貯留体本体93の内部が略水平方向の複数のスラブ94a、94bにより上下に略均等に仕切られ、複数の補助貯留室95a、95b、95cが区画されている。また、ここではスラブ94a、94bはそれぞれ主貯留構造体50Aのスラブ17a、17bと略同等の高さに形成され、補助貯留室95a、95b、95cが主貯留構造体50Aの貯留室20a、20b、20cと略同等の深さに形成されている。
補助貯留体本体93の頂板部93aには、作業者の出入りや堆積物等の取出し等のための開口部93bが設けられており、その上部に地面Gから地上に突出して上屋93cが設けられて荷役設備等が収容されている。また、各スラブ94a、94bには、頂板部93aの開口部93bに対応して開口部94c、94dが設けられ、ハッチ94e、94fにより液密に閉塞されている。
更に、補助貯留体91の各補助貯留室95a、95b、95cには、それぞれ外部と連通して気体を吸排気するための吸排気手段96a、96b、96bが設けられている。
このような補助貯留体91と主貯留構造体50Aとを連通する連通路92a、92b、92cは、それぞれ地中に埋設された略水平方向に延びる筒状体からなり、各連通路92a、92b、92cの一端側の連通用開口97a、97b、97cがそれぞれ主貯留構造体50Aの貯留室20a、20b、20cに望むと共に、他端側の連通用開口98a、98b、98cがそれぞれ補助貯留体91の補助貯留室95a、95b、95cに望んでいる。連通用開口98a、98b、98cはそれぞれ各補助貯留室95a、95b、95cの底部近傍に開設されている。
このような貯留構造体90では、主貯留構造体50Aの各貯留室20a、20b、20cに水が貯留されて、液面45a、45b、45cが各連通路92a、92b、92cの連通用開口97a、97b、97cの下縁を超えると、各貯留室20a、20b、20cから各連通路92a、92b、92cを通して補助貯留室95a、95b、95cにも導入され、貯留される。
補助貯留室95a、95b、95cでは、吸排気手段96a、96b、96bから内部の気体を排気しつつ、各貯留室20a、20b、20cの液面45a、45b、45cの上昇に従って液面99a、99b、99cが上昇し、主貯留構造体50Aの各貯留室20a、20b、20cに流入手段21又は導液手段23a、23bから導入された水が、各貯留室20a、20b、20c、各補助貯留室95a、95b、95c及び各連通路92a、92b、92c内で貯留される。
一方、主貯留構造体50Aの各貯留室20a、20b、20cから排出手段25により水を外部に排出すれば、各貯留室20a、20b、20c、各補助貯留室95a、95b、95c及び各連通路92a、92b、92c内に貯留された水を排出することができる。このとき、各補助貯留室95a、95b、95cが貯留室20a、20b、20cと同等の深さで形成されており、しかも、連通路92a、92b、92cの連通用開口98a、98b、98cがそれぞれ各補助貯留室95a、95b、95cの底部近傍に開設されているので、貯留室20a、20b、20cから貯留された水を十分に排出すれば、各補助貯留室95a、95b、95c及び各連通路92a、92b、92cに貯留された水も十分に排出することができる。
以上のような貯留構造体90によれば、主貯留構造体50Aの貯留体本体15から離間した位置に補助貯留体91が設けられ、これらが連通路92a、92b、92cにより連通されているので、十分な用地が確保できず、主貯留構造体50Aだけでは十分な容積を確保できないような場合であっても、別の位置に用地を確保できれば補助貯留体91により十分な容積を確保することができ、十分な貯水量を得ることが可能である。
特に、主貯留構造体50Aの複数の貯留室20a、20b、20c毎に連通路92a、92b、92cにより補助貯留体91の補助貯留室95a、95b、95cと連通されているので、補助貯留体91の補助貯留室95a、95b、95c同士間に水の移送手段などを設けることなく、各貯留室20a、20b、20c及び補助貯留室95a、95b、95c毎に貯水量を確保し易い。
なお、上記実施の形態6では、主貯留構造体50Aに対して1つの補助貯留体91を設けた例について説明したが、補助貯留体91を複数異なる位置に設け、主貯留構造体50A或いは補助貯留体91と連通路92a、92b、92cにより連通させることも可能である。
また、補助貯留体91として、主貯留構造体50Aと同じ数の補助貯留室95a、95b、95cを備えた例について説明したが、補助貯留室の数や深さなどが異なるものであってもよい。更に、補助貯留体91の構造も適宜変更可能であり、例えば、導液手段23a、23bや排出手段25等を設けることも可能である。
この発明の実施の形態1の貯留構造体を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態2の貯留構造体を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態3の貯留構造体を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態3の貯留構造体を示し、図3aのA−A横断面である。 この発明の実施の形態4の貯留構造体を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態4の貯留構造体を示し、図4aのB−B横断面である。 この発明の実施の形態5の貯留構造体を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態5の貯留構造体を示し、図5aのC−C横断面である。 この発明の実施の形態5の貯留構造体を示し、図5aのD−D要部断面図である。 この発明の実施の形態6の貯留構造体を示す縦断面図である。
符号の説明
10、50、60、70、80、90 貯留構造体
15、72 貯留体本体
17a、17b スラブ
20a、20b、20c 貯留室
21 流入手段
23a、23b 導液手段
25 排出手段
26a、26b 内部汲上手段
27 上部排出手段
28a、28b、28c 吸排気手段
32、34a、34b 導水部材
36a、36b 溢流用開口
37a、37b 内部汲上配管
38a、38b 内部液体移送ポンプ
41 上部排出配管
42 上部液体移送ポンプ
45a、45b、45c 液面
50A 主貯留構造体
52 連続排出流路
54a、54b、54c 液体移送ポンプ
55a、55b、56a、56b 開閉弁
61a、61b、61c 隔壁
62a、62b、62c 隔離室
71 作業室スラブ
73a、73b、73c 梁部材
74 上部スラブ
75 開口部
81a、81b、81c 仕切壁
82 昇降階段
84a、84b、84c 連通開口
85 堰部材
91 補助貯留体
92a、92b、92c 連通路
93 補助貯留体本体
94a、94b スラブ
95a、95b、95c 補助貯留室
99a、99b、99c 液面

Claims (4)

  1. 貯留体本体の内部がスラブにより上下に仕切られることにより液体を貯留可能な複数の貯留室が区画された貯留構造体であり、
    最上部に配置された前記貯留室内に前記貯留体本体の外部から液体を流入する流入手段と、
    上方に配置された前記貯留室の天井近傍に溢流用開口が開口し、該貯留室に貯留された前記液体を前記溢流用開口から下方に隣接する前記貯留室へ導く導液手段と、
    前記各貯留室内に貯留された前記液体を前記貯留体本体の外部へ排出する排出手段と、
    前記各貯留室内の気体を前記貯留体本体の外部へ排気すると共に外部から吸気する吸排気手段とを備えたことを特徴とする液体貯留構造体。
  2. 上下方向に延びる隔壁により前記各貯留室と区画された隔離室がそれぞれ設けられ、前記各隔離室に前記排出手段が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の液体貯留構造体。
  3. 上下方向に延びる仕切壁により前記各貯留室と仕切られて前記各貯留室間を昇降可能に繋ぐ昇降通路を備え、前記仕切壁の前記各貯留室の天井近傍に前記貯留室と前記昇降通路とを連通する連通開口を設け、該連通開口を通して前記各貯留室から溢れる液体を前記昇降通路を経由して下方に隣接する前記貯留室に流下可能に構成すると共に、前記各貯留室内の気体を前記昇降通路を経由して吸排気可能に構成し、前記昇降通路を前記導液手段及び前記吸排気手段として使用することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体貯留構造体。
  4. 前記貯留体本体とは離間した位置に前記液体を貯留可能な補助貯留体が設けられ、該補助貯留体が前記貯留体本体と連通路により連通されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の液体貯留構造体。
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