JP2008150138A - Handrail driving device for passenger conveyor - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、ステップを走行させる駆動機からの動力によって移動手摺を走行させる乗客コンベアの手摺駆動装置に関するものである。 The present invention relates to a handrail drive device for a passenger conveyor that travels a moving handrail by power from a drive device that travels a step.
一般的な乗客コンベアの手摺駆動装置では、駆動機からの動力が、複数組のスプロケット及び複数巻のチェーンを介して、手摺駆動装置内の複数の手摺駆動ローラに伝達される。そして、各手摺駆動ローラに伝達された動力によって、各手摺駆動ローラと押圧ローラとに挟み込まれた移動手摺が駆動される(例えば、特許文献1参照)。 In a handrail drive device for a general passenger conveyor, power from a driving machine is transmitted to a plurality of handrail drive rollers in the handrail drive device via a plurality of sets of sprockets and a plurality of winding chains. And the moving handrail pinched | interposed into each handrail drive roller and a press roller is driven with the motive power transmitted to each handrail drive roller (for example, refer patent document 1).
ここで、ステップの走行速度に対して相対的な移動手摺の走行速度(相対速度)は、駆動機から手摺駆動ローラまでの間に介在されるスプロケットの歯数と、各手摺駆動ローラ及び移動手摺の接触面に生じる滑りとによって決定される。
そして、乗客コンベア設計時の移動手摺の走行速度を設定する際には、滑りの大きさを予想した上で、ステップの走行速度と同一、又はステップの走行速度よりもやや速くなるように、各スプロケットの歯数が算出される。
しかしながら、乗客コンベア据付後における組み立て精度のばらつきや、各スプロケットの加工誤差等によって、移動手摺の走行速度の測定値が設計値からずれてしまうことがある。また、乗客コンベアの据付環境によって各手摺駆動ローラ及び移動手摺の接触面に生じる滑りの大きさが予想値からずれた場合にも、移動手摺の走行速度の測定値が設計値からずれてしまうことがある。
このように、移動手摺の走行速度の実測値が設計値からずれていると、手摺駆動ローラの設置個数を変更したり、各スプロケットの歯数を再調整したりする等の作業が必要となり、据付時に多大な手間が掛かってしまう。特に、スプロケットの歯数の組み合わせを変更した場合、移動手摺の走行速度が極端に速くなったり遅くなったりする場合があるため、移動手摺の走行速度の調整が困難であった。
Here, the traveling speed (relative speed) of the moving handrail relative to the traveling speed of the step is the number of sprocket teeth interposed between the driving machine and the handrail driving roller, and each handrail driving roller and moving handrail. And the slip generated on the contact surface.
And when setting the traveling speed of the moving handrail at the time of designing the passenger conveyor, after predicting the size of the slip, each of the traveling speed is the same as the traveling speed of the step or slightly faster than the traveling speed of the step. The number of sprocket teeth is calculated.
However, the measured value of the traveling speed of the moving handrail may deviate from the design value due to variations in assembly accuracy after installation of the passenger conveyor, processing errors of each sprocket, and the like. Also, when the size of the slip generated on the contact surface of each handrail drive roller and moving handrail deviates from the expected value due to the installation environment of the passenger conveyor, the measured value of the traveling speed of the moving handrail deviates from the design value. There is.
In this way, if the measured value of the traveling speed of the moving handrail deviates from the design value, it is necessary to change the number of installed handrail driving rollers, readjust the number of teeth of each sprocket, etc. It takes a great deal of time during installation. In particular, when the combination of the number of teeth of the sprocket is changed, the traveling speed of the moving handrail may become extremely fast or slow, which makes it difficult to adjust the traveling speed of the moving handrail.
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、移動手摺の走行速度を容易に調整することができる乗客コンベアの手摺駆動装置を得ることを目的とする。 The present invention has been made to solve the above-described problems, and an object thereof is to obtain a handrail drive device for a passenger conveyor that can easily adjust the traveling speed of a moving handrail.
この発明に係る乗客コンベアの手摺駆動装置は、移動手摺に外周面の一部が当接し、かつ直径が調節可能な手摺駆動ローラを有し、ステップを走行させる駆動機からの駆動力を受けて、その駆動力により手摺駆動ローラを回転させることによって移動手摺を走行させる手摺駆動機構を備えたものである。 A handrail drive device for a passenger conveyor according to the present invention has a handrail drive roller whose part of the outer peripheral surface is in contact with a moving handrail and whose diameter can be adjusted, and receives a driving force from a driving machine that runs a step. A handrail drive mechanism that travels the moving handrail by rotating the handrail drive roller by the driving force is provided.
この発明の乗客コンベアの手摺駆動装置は、手摺駆動ローラの直径が調節可能となっているので、直径が調節されることによって手摺駆動ローラの回転速度が一定のままで、1回転当りの手摺駆動ローラの移動手摺の押し出し量が増減することにより、移動手摺の走行速度を容易に調整することができる。 In the handrail drive device for passenger conveyors of this invention, the diameter of the handrail drive roller can be adjusted. Therefore, by adjusting the diameter, the rotation speed of the handrail drive roller remains constant. By increasing or decreasing the pushing amount of the moving handrail of the roller, the traveling speed of the moving handrail can be easily adjusted.
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエスカレータの端部の概略を示す側面図である(一部を切り欠いて示す)。
図において、建物のエスカレータの設置スペースには、階床間を跨るようにトラス1が架け渡されている。トラス1の上面には、一対の欄干2が立設されている。一対の欄干の間には、無端状に接続された踏段(図示せず)が走行可能に設けられている。また、各欄干2の表面には、手摺レール3が設けられている。手摺レール3には、無端状の移動手摺4が走行可能に設けられている。移動手摺4の走行は、手摺レール3によって案内される。
The best mode for carrying out the present invention will be described below with reference to the drawings.
Embodiment 1 FIG.
FIG. 1 is a side view showing an outline of an end portion of an escalator according to Embodiment 1 of the present invention (partially cut away).
In the figure, a truss 1 is bridged across the floors in the building escalator installation space. A pair of
また、トラス1の上階側の端部には、駆動機としてのエスカレータ駆動機(モータ)5と、案内スプロケット6とが設けられている。エスカレータ駆動機5の回転軸には、メインスプロケット7が取り付けられている。さらに、トラス1の傾斜部の上階側には、第1手摺駆動用スプロケット8と、一対の第2手摺駆動用スプロケット9と、各移動手摺4を駆動するための一対の手摺駆動装置10とが設けられている。
Further, an escalator driving machine (motor) 5 as a driving machine and a
第1手摺駆動用スプロケット8及びメインスプロケット7は、第1手摺駆動用チェーン11によって互いに接続されている。第1手摺駆動用チェーン11の経路は、案内スプロケット6によって案内される。第1手摺駆動用スプロケット8及び第2手摺駆動用スプロケット9は、同一回転軸上に配設されており、互いに一体となって回転する。第2手摺駆動用スプロケット9及び手摺駆動装置10は、第2手摺駆動用チェーン12によって互いに接続されている。
The first handrail driving sprocket 8 and the main sprocket 7 are connected to each other by a first handrail driving chain 11. The path of the first handrail driving chain 11 is guided by the
図2は、図1の手摺駆動装置10を拡大して示す側面図である。手摺駆動装置10は、トラス1に固定された取付板13、複数の手摺駆動機構14、テンションスプロケット15、複数の板ばね16、及び複数の圧接ローラ17を有している。各手摺駆動機構14及びテンションスプロケット15は、それぞれ取付板13に、回動可能に取り付けられている。また、各手摺駆動機構14は、外周面の一部と移動手摺4の裏面とが互いに当接する手摺駆動ローラ(伝動ローラ)14aを有している。
FIG. 2 is an enlarged side view showing the
各手摺駆動機構14及びテンションスプロケット15は、第2手摺駆動用チェーン12によって、第2手摺駆動用スプロケット9に接続されている。第2手摺駆動用チェーン12の張力は、テンションスプロケット15によって、一定に保持される。従って、エスカレータ駆動機5からの動力は、メインスプロケット7、第1手摺駆動用チェーン11、第1手摺駆動用スプロケット8、第2手摺駆動用スプロケット9及び第2手摺駆動用チェーン12を介して、手摺駆動機構14に伝達される。手摺駆動機構14に伝達された駆動力によって、手摺駆動ローラ14aが回転する。
Each
板ばね16の中間部は、取付板13に固定されている。板ばね16の両端部は、それぞれ圧接ローラ17に接続されている。圧接ローラ17は、その外周面の一部と移動手摺4の表面とが互いに当接するように配置されている。また、各圧接ローラ17は、板ばね16による手摺駆動ローラ14a側への押圧力(ばね力)を受けている。即ち、移動手摺4は、手摺駆動ローラ14a及び圧接ローラ17に表裏両面から挟み込まれている。そして、手摺駆動ローラ14aが回転することによって、移動手摺4は押し出されて駆動される。
An intermediate portion of the
次に、手摺駆動機構14について具体的に説明する。図3は、図2のIII−III線に沿う断面図である。図4は、図2の手摺駆動機構14の分解状態を示す分解図である。取付板13には、移動手摺4側へ突出する円筒状の軸受ハウジング部13aと、軸受ハウジング部13aの位置に対応する軸挿通用開口部13bとが設けられている。軸受ハウジング部13aの内壁の移動手摺4側の端部には、止輪用溝13cが全周に渡って設けられている。軸受ハウジング部13a内には、一対の軸受(ベアリング)18と一対の軸受18間に介在されたカラー19が設けられている。各軸受18及びカラー19は、軸挿通用開口部13bの周縁部と止輪用溝13cに嵌め込まれたC型止輪20とによって、軸受ハウジング部13aの内壁に固定されている。
Next, the
軸挿通用開口部13b、各軸受18及びカラー19には、主軸(メイン軸)21が挿通されている。主軸21の軸受ハウジング部13aの先端部に対応する位置、及び軸挿通用開口部13bに対応する位置には、それぞれ止輪用溝21aが設けられている。各止輪用溝21aには、C型止輪22が嵌め込まれている。軸受18の軸方向の揺動は、各C型止輪22によって規制されている。また、主軸21の反移動手摺4側の端部には、第2手摺駆動用チェーン12に接続(咬合)された第3手摺駆動用スプロケット23が固着されている。
A main shaft (main shaft) 21 is inserted through the shaft insertion opening 13b, each bearing 18, and the
さらに、主軸21の反第3手摺駆動用スプロケット23側の端部(先端部)には、速度調整用の目盛部21bが設けられている。さらにまた、主軸21の移動手摺4の幅方向中心に対応する位置には、複数のねじ穴21cが周方向に互いに間隔をおいて設けられている。また、主軸21には、第3手摺駆動用スプロケット23側に配置された第1押さえ部材24、内輪としての第1ホイール部材25、及び反第3手摺駆動用スプロケット23側に配置された第2押さえ部材26が挿入されている。第1押さえ部材24には、周方向に互いに間隔をおいて複数のねじ孔24aが設けられている。
Further, a speed adjusting
第1ホイール部材25及び第2押さえ部材26の各ねじ孔24aに対応する位置には、それぞれ取付孔25a,26aが設けられている。取付孔25a,26aには、ボルト27が挿通されており、そのボルト27は、ねじ孔24aに螺合されている。即ち、第1押さえ部材24、第1ホイール部材25及び第2押さえ部材26は、ねじ穴24aにボルト27が螺合されることによって、一体になっている。第1ホイール部材25の外周面には、内周面まで貫通する複数の取付穴25bが周方向に互いに間隔をおいて設けられている。取付穴25bには、六角穴付きボルト28が挿通されており、その六角穴付きボルト28は、ねじ穴21cに螺合されている。即ち、第1ホイール部材25は、ねじ穴21cに六角穴付きボルト28が螺着されることによって、主軸21に固定されている。
第1ホイール部材25の外周面には、ドーナツ状の軟質材(例えばゴム及びビニール等)の外輪(伝動ローラ)29が取り付けられている。外輪29は、第1及び第2押さえ部材24,26によって両側面から挟み込まれている。また、外輪29の外径は、第1及び第2押さえ部材24,26による両側面からの押圧力に応じて、外周方向へ伸縮するように変形する。即ち、外輪29は、径方向へ伸縮可能となっている。ここで、主軸21、第3手摺駆動用スプロケット23、第1押さえ部材24、第1ホイール部材25、第2押さえ部材26及び外輪29は、手摺駆動機構14を構成しており、また、第1ホイール部材25及び外輪29は、手摺駆動ローラ14aを構成している。
An outer ring (transmission roller) 29 of a donut-shaped soft material (for example, rubber and vinyl) is attached to the outer peripheral surface of the
ここで、隙間寸法tと外輪29の外径寸法φDとの関係について説明する。まず、第1及び第2押さえ部材24,26間の隙間寸法tが大きい場合、第1及び第2押さえ部材24,26から外輪29の両側面に作用する押圧力が弱く、図5に示すように、外輪29の形状が厚さ方向に伸びるような形状となる。一方、図5に示す状態から、ボルト27を締め付けて、第1及び第2押さえ部材24,26間の隙間寸法tを小さくした場合、第1及び第2押さえ部材24,26から外輪29の両側面に作用する押圧力が強くなり、図6に示すように、外輪29は、厚さ方向に縮み、かつ径方向に伸びるように弾性変形する。つまり、第1及び第2押さえ部材24,26から外輪29の両側面に作用する押圧力を強めることによって、外輪29の外径寸法φDは、図5に示す外輪29の外径寸法φDよりも大きくなり、手摺駆動ローラ14aの直径も大きくなる。
Here, the relationship between the clearance dimension t and the outer diameter dimension φD of the
また、外輪29の外径寸法φDが調節する前の外径寸法φDよりも大きくなる、即ち手摺駆動ローラ14aの直径が調節する前の直径よりも大きくなることにより、手摺駆動ローラ14aの一回転当たりの移動手摺4の押し出し量が増加する。さらに、手摺駆動ローラ14aの回転速度は、手摺駆動ローラ14aの直径の大きさに係わらず一定であり、手摺駆動ローラ14aの一回転当たりの移動手摺4の押し出し量が増加することによって、移動手摺4の走行速度が直径を調節する前の走行速度よりも速くなる。
Further, the outer diameter dimension φD of the
一方、手摺駆動ローラ14aの直径が調節する前の直径よりも小さくなることにより、手摺駆動ローラ14aの一回転当たりの移動手摺4の押し出し量が減少する。そして、手摺駆動ローラ14aの一回転当たりの移動手摺4の押し出し量が減少することによって、移動手摺4の走行速度が直径を調節する前の走行速度よりも遅くなる。ここで、手摺駆動ローラ14aの直径が変化しても、その直径の変化分が板ばね16の変形の許容範囲内であれば、その直径の変化に追従するように板ばね16が変形することにより、手摺駆動ローラ14aの外周面と移動手摺4との当接状態が維持される。
On the other hand, when the diameter of the
上記のようなエスカレータの手摺駆動装置では、手摺駆動ローラ14aの直径が調節可能となっているので、その直径が調節されることによって手摺駆動ローラ14aの回転速度が一定のままで、1回転当りの手摺駆動ローラ14aの移動手摺4の押し出し量が増減することにより、移動手摺4の走行速度を容易に調整することができる。
In the escalator handrail drive device as described above, the diameter of the
また、移動手摺4の走行速度の調整が可能となったことにより、エスカレータの設置環境毎に変化する移動手摺4の走行速度を容易に調整することができるとともに、エスカレータの組み立て精度のばらつきにより変化する移動手摺4の走行速度を容易に調整することができる。
Further, since the travel speed of the
さらに、主軸21の先端部に目盛部21bが設けられているので、作業員による移動手摺4の走行速度調整作業において、複数の手摺駆動ローラ14aのうち、任意の1つの手摺駆動ローラ14aの直径を調整後、残りの未調整の手摺駆動ローラ14aの直径を調整する際に、調整済の手摺駆動ローラ14aの目盛部21aの数値を読み取り、未調整の手摺駆動ローラ14aの目盛部21aの数値が調整済の手摺駆動ローラ14aの目盛部21aの数値となるように、未調整の手摺駆動ローラ14aの直径を調整することによって、全ての手摺駆動ローラ14aの直径を均一に調整可能となり、移動手摺4の走行速度調整の作業効率をさらに向上させることができる。
Further, since the
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について説明する。
図7は、実施の形態2による手摺駆動機構14を示す断面図である(図2のVII−VII線に沿う断面図)。図8は、図7の手摺駆動機構14の分解状態を示す分解図である。図において、実施の形態1では、断面形状が円形状の主軸21を用いたが、実施の形態2では、断面形状が6角形状の主軸31を用いている。主軸31の軸受ハウジング部13aの先端部に対応する位置(主軸31の中間部)には、止輪用溝31a及び、長孔状のピン挿入孔31bが設けられている。また、主軸31には、先端部から中間部に渡って、軸方向に延在するねじ棒挿入穴31cが設けられている。ピン挿入孔31b及びねじ棒挿入穴31cは、互いに接続されている。また、主軸31の先端部とピン挿入孔31bとの間には、周方向に互いに間隔をおいて複数のねじ穴31dが設けられている。
Next, a second embodiment of the present invention will be described.
7 is a cross-sectional view showing the
主軸31の中間部と第3手摺駆動用スプロケット23との間には、筒状のカラー32が挿し込まれている。カラー32は、止輪用溝31a及びC型止輪33によって、主軸31に固定されている。また、カラー32の軸受ハウジング部13aの先端部に対応する位置、及び軸挿通用開口部13bに対応する位置には、それぞれ止輪用溝32aが設けられている。さらに、カラー32は、各止輪用溝32a及びC型止輪34によって、軸方向の揺動を規制される。即ち、主軸31は、カラー32を介して軸受18によって支持されている。
A
ねじ棒挿入穴31cには、ねじ棒35が挿入されている。ねじ棒35の先端部(反第3手摺駆動用スプロケット23側の端部)には、ねじ山が形成されたボルト部35aが設けられている。ねじ棒35の第3手摺駆動用スプロケット23側の端部の近傍には、ピン挿入孔35bが設けられている。ピン挿入孔31b,35bには、ねじ棒抜け止めピン36が挿通されている。即ち、主軸31及びねじ棒35は、ピン挿入孔31b,35b及びねじ棒抜け止めピン36によって、互いに一体に組み合わされている。また、ねじ棒35は、ねじ棒挿入穴31c内を摺動可能となっている。
A
主軸31には、ねじ棒抜け止めピン36の上下方向の両端部に当接する第2ホイール部材(一対の内輪の一方)37、ばね受け部材38、及び反第3手摺駆動用スプロケット23側に配置された第3ホイール部材(一対の内輪の他方)39が挿入されている。第2及び第3ホイール部材37,39の内周部の径方向の断面形状は、六角形状であり、主軸31上を摺動可能となっている。また、第2及び第3ホイール部材37,39の形状は、一方から他方へ向けて外周面(円錐面)が先細りとなるようなテーパ状(円錐状)である。さらに、第2及び第3ホイール部材37,39の外周面には、それぞれ滑り止め溝37a,39aが形成されている。
The
第2ホイール部材37の反第3手摺駆動用スプロケット23側の面には、ねじ穴37bが設けられている。第3ホイール部材39のねじ穴37bに対応する位置には、取付穴39bが設けられている。第2ホイール部材37の反第3手摺駆動用スプロケット23側の面、及び第3ホイール部材39の第3手摺駆動用スプロケット23側の面には、互いに対向するようにばね取付穴37c,39cが設けられている。第3ホイール部材39の反第3手摺駆動用スプロケット23側の面には、周方向に互いに間隔をおいて複数のねじ穴39dが設けられている。
The surface of the
ばね受け部材38には、周方向に互いに間隔をおいて複数の取付孔38aが設けられている。また、ばね受け部材38の各取付孔38aの間には、外周方向へ向けて突出する仕切板部38bが設けられている。取付孔38aには、六角穴付きボルト40が挿通され、その六角穴付きボルト40は、ねじ穴31dに螺合されている。即ち、ばね受け部材38は、ねじ穴31dに六角穴付きボルト40が螺合されることによって、主軸31上に固定されている。第2及び第3ホイール部材37,39の外周面には、ドーナツ状の軟質材からなる外輪41が互いを跨って設けられている。外輪41の外周面の一部は、移動手摺4に当接している。また、外輪41の内周部の断面形状は、両側面から厚さ方向中心及び径方向中心に向けて細くなるV字状である。ここで、外輪41と第2及び第3ホイール部材37,39とは、手摺駆動ローラ14aを構成している。
The
取付穴39bには、棒状の目盛部材42が挿通されている。目盛部材42の先端部には、手摺速度調整用の目盛部42aが設けられている。また、目盛部材42の他端部には、ボルト部42bが設けられている。さらに、目盛部材42の中間部には、ナット状の回し部42cが設けられている。各ばね取付穴37c,39cには、それぞればね43の一端部が挿入されている。各ばね43の他端部は、仕切板部38bと当接している。即ち、第2及び第3ホイール部材37,39には、ともに同じ大きさのばね43のばね力が作用しており、そのばね力によって、第2ホイール部材37とばね受け部材38との間の隙間寸法、及び第3ホイール部材39とばね受け部材38との間の隙間寸法がともに等しくなるように保持される。
A rod-shaped
ねじ棒35の先端部には、第3ホイール部材39の反第3手摺駆動用スプロケット23側の面と当接するキャップ部材44が挿入されている。キャップ部材44には、周方向に互いに間隔をおいて複数の取付孔44aが設けられている。また、キャップ部材44は、各取付孔44aにねじ45が挿通されて、そのねじ45がねじ穴39dに螺合されることによって、第3ホイール部材39に取り付けられている。さらに、キャップ部材44の形状は、ハット状であり、内周部が外周部から突出している。ボルト部35aには、2つのナット(ダブルナット)46が螺着されている。なお、図9は、図7の主軸31及びねじ棒35を拡大して示す斜視図である。図10は、図7のばね受け部材38を拡大して示す斜視図である。他の構成は実施の形態1と同様である。
A
ここで、第2及び第3ホイール部材37,39間の隙間寸法tと外輪41の外径寸法φDとの関係について説明する。まず、第2及び第3ホイール部材37,39間の隙間寸法tが大きい場合、第2及び第3ホイール部材37,39から外輪41の内周部に作用する押圧力が弱く、図11に示すような状態となる。そして、図11に示す状態から、ナット46が締め付けられることによって、図12に示すように、ねじ棒抜け止めピン36が長孔状のピン挿入孔31b内で摺動され、ばね受け部材38を中心として、第2及び第3ホイール部材37,39間の隙間寸法tが小さくなる。そして、第2及び第3ホイール部材37,39間の隙間寸法tが小さくなることにより、第2及び第3ホイール部材37,39の外周面と外輪41の内周面との当接範囲が広くなって、第2及び第3ホイール部材37,39から外輪41の内周部に作用する押圧力が強くなり、外輪41は、第2及び第3ホイール部材37,39によって、径方向へ押し広げられるように弾性変形する。つまり、第2及び第3ホイール部材37,39から外輪41の内周部に作用する押圧力に応じて、外輪41の外径寸法φDが変化する。
Here, the relationship between the gap dimension t between the second and
上記のようなエスカレータの手摺駆動装置では、外輪41の内周部に作用する押圧力に応じて外輪41が径方向に変形する場合であっても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
In the handrail drive device for the escalator as described above, even when the
また、第2及び第3ホイール部材37,39の外周面にそれぞれ滑り止め溝37a,39aが形成されているので、第2及び第3ホイール部材37,39の外周面と、外輪41の内周面との接触箇所での滑りの発生を抑制することができる。
Further, since
実施の形態3.
なお、実施の形態2では、断面形状が6角形の主軸31を用いたが、図13に示すように、スプライン形状の主軸51を用いてもよい。これに伴い、内周の形状がスプライン形状の第2及び第3ホイール部材52,53を用いてもよい。また、6角形に限るものではなく、例えば4角形等の多角形であればよい。
In the second embodiment, the
さらに、実施の形態1〜3では、エスカレータの手摺駆動装置について説明したが、この発明は、動く歩道の手摺駆動装置にも適用できる。 Furthermore, although the handrail drive device of the escalator was demonstrated in Embodiment 1-3, this invention is applicable also to the handrail drive device of a moving sidewalk.
さらにまた、実施の形態1〜3では、一対の押さえ部材24,26による押圧力、又は一対のホイール部材37,39による押圧力に応じて外輪29,41が径方向へ伸縮するように変形し、その変形によって、手摺駆動ローラ14aの直径が調節可能となっていたが、この例に限るものではなく、手摺駆動ローラの直径が調節可能となっていればよい。
Furthermore, in the first to third embodiments, the outer rings 29 and 41 are deformed so as to expand and contract in the radial direction according to the pressing force by the pair of pressing
4 移動手摺、5 エスカレータ駆動機、14 手摺駆動機構、14a 手摺駆動ローラ、21,31,51 主軸、21b,42a 目盛部、24 第1押さえ部材、25 第1ホイール部材(内輪)、26 第2押さえ部材、29,41 外輪、37,52 第2ホイール部材(内輪)、39,53 第3ホイール部材(内輪)、37a,39a 滑り止め溝。 4 Moving handrails, 5 Escalator driving machine, 14 Handrail driving mechanism, 14a Handrail driving roller, 21, 31, 51 Main shaft, 21b, 42a Scale part, 24 First pressing member, 25 First wheel member (inner ring), 26 Second Holding member, 29, 41 Outer ring, 37, 52 Second wheel member (inner ring), 39, 53 Third wheel member (inner ring), 37a, 39a Non-slip groove.
Claims (7)
を備えていることを特徴とする乗客コンベアの手摺駆動装置。 A handrail driving roller whose part of the outer peripheral surface abuts on the moving handrail and whose diameter is adjustable, receives the driving force from the driving machine that runs the step, and rotates the handrail driving roller by the driving force. A handrail drive device for a passenger conveyor, comprising: a handrail drive mechanism that causes the moving handrail to travel.
上記外輪は、上記手摺駆動機構から押圧力を受け、その押圧力に応じて径方向へ弾性変形することによって、上記手摺駆動ローラの直径が伸縮することを特徴とする請求項1記載の乗客コンベアの手摺駆動装置。 The outer periphery of the handrail drive roller is composed of an outer ring made of a soft material,
The passenger conveyor according to claim 1, wherein the outer ring receives a pressing force from the handrail driving mechanism and elastically deforms in a radial direction in accordance with the pressing force, whereby the diameter of the handrail driving roller expands and contracts. Handrail drive device.
上記手摺駆動機構は、上記内輪を貫通し、上記駆動機からの動力を受けて上記内輪及び上記外輪を回転させる主軸と、上記外輪を両側面から挟み込むように上記主軸に設けられた一対の押さえ部材とをさらに有しており、
上記外輪は、上記一対の押さえ部材による両側面からの押圧力に応じて径方向へ伸縮するように変形することを特徴とする請求項2記載の乗客コンベアの手摺駆動装置。 The inner peripheral portion of the handrail driving roller is configured by a circular inner ring in which the inner periphery of the outer ring fits on the outer periphery,
The handrail driving mechanism includes a main shaft that passes through the inner ring and receives the power from the driving machine to rotate the inner ring and the outer ring, and a pair of pressers provided on the main shaft so as to sandwich the outer ring from both side surfaces. And further having a member,
The handrail drive device for a passenger conveyor according to claim 2, wherein the outer ring is deformed so as to expand and contract in a radial direction in accordance with a pressing force from both side surfaces by the pair of pressing members.
上記手摺駆動機構は、上記一対の内輪を貫通し、駆動機からの動力を受けて上記一対の内輪及び上記外輪を回転させる主軸をさらに有しており、
上記一対の内輪の形状は、互いに一方から他方へ向けて外周面が細くなるテーパ状であり、
上記一対の内輪の外周面には、それぞれ滑り止め溝が設けられており、
上記外輪の内周部の断面形状は、両側面から厚さ方向中心へ向けて細くなるV字状であり、
上記外輪は、上記一対の内輪の外周面に跨って配設されており、上記一対の内輪による内周部からの押圧力に応じて、径方向へ伸縮するように変形することを特徴とする請求項2記載の乗客コンベアの手摺駆動装置。 The inner peripheral portion of the handrail driving roller is composed of a pair of inner rings facing each other at an interval,
The handrail drive mechanism further includes a main shaft that passes through the pair of inner rings and receives power from a driving machine to rotate the pair of inner rings and the outer ring.
The shape of the pair of inner rings is a tapered shape in which the outer peripheral surface becomes thinner from one to the other,
Non-slip grooves are provided on the outer peripheral surfaces of the pair of inner rings,
The cross-sectional shape of the inner periphery of the outer ring is a V-shape that narrows from both side surfaces toward the thickness direction center,
The outer ring is disposed across the outer peripheral surfaces of the pair of inner rings, and is deformed so as to expand and contract in the radial direction in accordance with the pressing force from the inner peripheral portion by the pair of inner rings. The handrail drive device for a passenger conveyor according to claim 2.
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