JP2008148313A - マルチメディア情報の伝送を可能にするための通信チャネルの確立を制御する方法およびシステム - Google Patents

マルチメディア情報の伝送を可能にするための通信チャネルの確立を制御する方法およびシステム Download PDF

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Abstract

【課題】マルチメディア・セッション管理に必要な情報以外の情報を配信する為の通信手段のインデックス化を可能とする。
【解決手段】第一端末(T1)と第二端末(T2)とが通信を確立し、該通信確立においては、第一端末(T1)が両端末間のデータ交換チャネルを選択し、セッションを開いて第一端末(T1)が第二端末(T2)にリクエスト発信し(53)、セッションを閉じるべく第二端末(T2)が使用不可を表す応答を送信する(54)のだが、該セッションの開始、終了は所定のシグナリング・プロトコルに従い行われる。前記リクエスト発信及び応答送信において、前記シグナリング・プロトコルに加え、マルチメディア・セッション管理に必要でないアプリケーション情報に対応する追加情報を、選択されたデータ交換チャネルにより伝送(55)する。該データ交換チャネルはセッションの特徴を専ら記述/説明するフィールドを介してアクセス可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、IP(インターネット・プロトコル)テレフォニープロトコルまたはマルチメディア・セッションを確立するプロトコルを用いた電気通信(telecommunication)に関するものであり、より特徴的には、事業主(operateur)によって管理されるネットワーク内での通信チャネルの確立を制御することを目的とした、マルチメディア・セッションの管理方法および管理システムに関するものである。
よく知られているデータ・ネットワークはインターネットである。IP(インターネット・プロトコル)ドメインでは、データ・ネットワークはオープンであり、このことは、どのような端末であっても、たとえば同一のシグナリング・プロトコルを用いていっしょに(deux a deux)通信ができることを意味している。したがって、マルチメディアタイプのセッションを、インターネット網を介し、二つの通信端末の間で作り出すことができる。ボイス・ネットワークとデータ・ネットワークの収束(convergence)は、適合化されたシグナリング・プロトコルを利用することで可能となる。
ボイス・オーバーIPの技術すなわちVoIPと、より一般的に、マルチメディア・セッションの確立を可能とする技術は、SIPプロトコル(Session Initiation protocol)を用いることが最も多く、該SIPは相互運用可能なオープンスタンダードである。たとえば、H323、MGCP(Media Gateway Control Protocol)およびMegaco(この後者のプロトコルはMedia Gatewaysというゲートウェイを制御するために3GPPによってUMTS規格で採用されている)といったその他のシグナリング・プロトコルもマルチメディア・セッションのために用いることができる。
SIPプロトコルはIETF(Internet Engineering Task Force)によって標準化され、特にRFC 3261に記載されている。SIPプロトコルは、H323プロトコルおよびMGCPプロトコルと同様に、マルチメディア・セッションを確立(etablir)、変更(modifier)および終了(terminer)するために設計された。該プロトコルは複数の参加者の認証(authentification)とローカライゼーション(localisation)を担当する。また、該プロトコルは、SDP(Session Description Protocol)メッセージをカプセル化(encapsuler)し、さまざまな参加者によって利用可能なメディア・タイプについての調整(negociation)も担当している。SIPプロトコルはセッションの間、音声や動画といった交換されるデータはトランスポート(transporter)しない。このプロトコルはデータの伝送から独立しているため、あらゆるタイプのデータおよびプロトコルをこの交換のために用いることができる。すなわち、音声セッションおよび動画セッションを保証するのはほとんどの場合においてRTPプロトコル(Real−time Transport Protocol)である。SIPプロトコルの利点は、ボイス・オーバーIPだけではなく、テレビ電話、インスタント・メッセージ、バーチャル・リアリティまたはテレビ・ゲームといった他の多くの応用も対象としていることである。
あらゆるシグナリング・プロトコルと同様に、SIPは、接続ネットワーク(reseau de rattachement)に宣言する段階と、マルチメディア・セッションの確立を要求する段階、要求されたサービスの特徴(caracteristique)を調整する段階、そして、マルチメディア・セッションを閉じる段階を含んでいる。SIPプロトコル(Session Initiation Protocol)の開始プロトコルによって、v2.0から、マルチメディア・セッションの前または間に、通信中のエンティティ間における情報の交換が可能となっている。それ自体は既知の方法により、この交換は以下のメソッドによって実現することができる。
−INFO:コール状態に影響を与えない情報の交換を可能にする(RFC 2976に記載)。ある場合には、このフィールドはDTMFトーンを転送するために用いられる。
−NOTIFY:イベント通知の送信を可能にする(RFC 3265)。
−SUBSCRIBE:イベント通知への参加を可能にする(RFC 3265に記載)。
−UPDATE:メディア・パラメータを更新するために用いられる(RFC 3311参照)。
−MESSAGE:RFC 3428「インスタント・メッセージへのSIPの拡張」で定義されているこのメソッドによって、二つの端末間でインスタント・メッセージを交換することが可能となる。
たとえば無線電話網では、このようなプロトコル(SIP/H323/MGCP)をマルチメディア・セッションに利用することによって、ボイス・チャネルに並行なデータ・チャネルを介する情報交換を可能にすることができる。しかし、これらの情報交換メソッドの不都合は、該メソッドが、基底(sous‐jacent)にあるネットワークおよび/または単純な端末では必ずしもサポートされていないということである。
また、特許文献1には、複数の端末間でアドレス体系が異なるネットワークに属するSIPサーバを経由してSIPのメッセージを送受信を行い、メディアの伝達を行うときに、NAT装置にかかる負荷を軽減することを目的とするSIP通信制御装置が記載されている。
しかし、係るSIP通信制御装置もまた、行っているのはSIPメッセージの送受信であり、該SIPメソッドが、基底にあるネットワークおよび/または単純な端末では必ずしもサポートされているとはいえない。
特許第3980562号明細書 RFC 3261 RFC 2976 RFC 3265 RFC 3311 RFC 3428
したがって、本発明は、このタイプのプロトコルをサポートするネットワークのインフラの潜在能力を最大限に利用し、シグナリング・プロトコルの新たな利用を可能にする方法を定義することで、先行技術の一つまたは複数の不都合な点を解消することを目的とする。
そのため、本発明による教示は、マルチメディア・セッションの確立に必要な基本メソッドを用いる方法と、該基本メソッドをネットワーク全体によって伝達させる方法を示すものである。規格に合致した新たな使用法を介して、たとえばこれらの単純なメソッドは、既に確立されているマルチメディア・セッションについて調整された質をリアルタイムで再調整するといった問題を解決することができる。
そのため、本発明は、電気通信ネットワークによって互いに接続された少なくとも二つの通信端末の間でマルチメディア情報の伝送を可能とするための交換チャネルの確立を制御する方法に関するものであり、第一の通信端末と第二の通信端末の間で、セッションの開始を可能にする所定のシグナリング・プロトコルを管理するそれぞれのアプリケーションを用いて通信を確立する過程を含み、第一端末が二つの端末の間における少なくとも一つのデータ交換チャネルを選択する過程を実行し、該選択過程がアプリケーション・レベルで行われることと、前記通信の確立過程が、
−所定のシグナリング・プロトコルにしたがってセッションを開くことにより、第一端末が第二端末に向けて少なくとも一つのリクエストを発信する過程と、
−所定のシグナリング・プロトコルにしたがってセッションを閉じるために、第二端末が、利用できない状態であることを表す応答を送信する過程
を含むことを特徴としており、
本方法は、前記発信過程および送信過程の際に、選択された前記データ交換チャネルを用いて、前記シグナリング・プロトコルに加えて追加情報を伝送する過程を含んでおり、このデータ交換チャネルは、セッションの特徴を専ら(purement)記述する/説明するフィールドを介してアクセス可能であり、前記追加情報はマルチメディア・セッションの管理に必要ではないアプリケーション情報に対応するものである。
こうして、本発明によって、ネットワーク事業主のインフラ(SIPまたは特にIMS)を先進的に/異例な方法で使用することを可能にするアプリケーション・レベルでの解決法の創出を制御することが可能となる。シグナリング・プロトコル(たとえばSIP)に内在的な機能の仕方が変化しないままであることで、世界規模の基本的なネットワークのインフラを利用することができるようになっている。本方法が、好適にはシグナリング・プロトコルのメソッドの使用を拡大し、たとえば、通信しているエンティティ間で割り当てられたデータ・チャネル(RTP)以外によって、サービスおよび/または該サービスの質および提供に関してシグナリング情報を交換することを可能にすることが分かる。この斬新な経路(コンテキスト・フィールドを介する)によるアプリケーション情報の交換によって、リアルタイムでのサービスを保証することができる。
もう一つの特徴によると、本方法は、第一端末によって、追加情報の伝送過程に用いることのできる少なくとも一つのデータ交換チャネルを識別する過程を含んでおり、該識別は交換チャネルの検索過程の結果行われるものであって、該識別過程において、第一端末は、専ら記述的なフィールドの一つに前記シグナリング・プロトコルに加えて追加情報が与えられたリクエストに対する第二端末の少なくとも一つの応答を分析する。
もう一つの特徴によると、交換チャネルの検索過程は、第二端末によって第一端末のリクエストに対する応答メッセージ全体を送信する過程を含んでいる。
もう一つの特徴によると、選択されたデータ交換チャネルはマルチメディア情報を最初から最後まで配信するために用いられる。
もう一つの特徴によると、選択過程は、追加情報の複数の伝送メソッドを並行して用いるために、複数のデータ交換チャネルを選択することを含んでいる。
もう一つの特徴によると、本方法は、シグナリング情報およびシグナリング・メッセージを介してアプリケーション・データを最初から最後まで伝達する能力を有した通信インフラを通して、第一端末のクライアントとサーバの間において通信手段をリアルタイムで調整する過程を含んでいる。
もう一つの特徴によると、以下のフィールドの少なくとも一つが、SIPプロトコルに加えて追加情報を伝送する過程のために用いられる。該フィールドとは、
−セッションの特徴が述べられたSIPパケットのヘッダー、
−応答コードの記述、
−Call_ID、
−Branch、
−TAG、
である。
もう一つの特徴によると、SIPプロトコルのMESSAGEメソッドに関連づけられた少なくとも一つのフィールドが、SIPプロトコルに加えて追加情報を伝送する過程のために用いられる。
もう一つの特徴によると、SIPの有効な記載(charge utile)であるSDP情報に関連づけられた少なくとも一つのフィールドが、SIPプロトコルに加えて追加情報を伝送する過程のために用いられ、SIPの有効な記載におけるこのSDPフィールドは、SIPプロトコルによってオプション的に定義され、あるいは、SIPプロトコルによって固定されていない構造および構文を有している。
もう一つの特徴によると、SIPプロトコルのCall_IDフィールドは、SIPプロトコルに加えて追加情報を伝送する過程のために用いられる。
もう一つの特徴によると、前記伝送過程の際に伝送されるマルチメディア・コンテンツの消費/使用条件は、SIPプロトコルを介して搬送される追加情報の受信において、およびそれらの追加情報を考慮して、マルチメディア・コンテンツを消費するマルチメディア・アプリケーションによって変更される。
もう一つの特徴によると、二つの通信端末の間で確立された伝送ストリームの消費/使用条件は、SIPプロトコルを介して搬送される追加情報の送信、受信において、およびそれらの追加情報を考慮して、各端末のマルチメディア・コンテンツを消費および送信するマルチメディア・アプリケーションによって変更される。
この考慮は、事前に二つのマルチメディア・アプリケーションによって共有されるプロトコルにしたがって計画することができる。
もう一つの特徴によると、本方法は、識別されたセッション外で交換チャネルの少なくとも一つに使用可能な帯域幅を評価する過程を含んでいる。
もう一つの特徴によると、本方法は、使用条件が、基底にあるSIPネットワークを介した追加情報の発信によって変更されたとき、マルチメディア・サービスの提供をリアルタイムで再調整する過程を含んでおり、該再調整過程は、第二端末によってこの使用条件の変更を、
−第二端末が使用可能なトランスポートネットワーク環境の変化(たとえばWifiネットワークあるいはローカル接続ネットワークおよび/またはパーベイシブ(pervasif)接続ネットワークの検出)、
−第二端末の地理的位置の条件(GPS位置測位タイプの情報、またはモバイル・ネットワークの接続セルまたは接続ネットワーク(roaming/ローミング)に基づく)、
−たとえば無線環境の変化、使用可能なエネルギー(バッテリ)の変化、第二端末内部で実行中のタスクの数に応じた前記第二端末の内部プロセッサの使用可能容量(disponibilite)の変化(とりわけ該端末がモバイル端末のとき)による、第二端末自体の作動条件、
−たとえば接続時間にしたがった時間の区切りによるペイメント(paiement)、表示解像度および描写色数に応じたペイメント、地理的な位置にしたがって劣化するサービス、第二端末が不確実なゾーンに位置したために補足の暗号化あるいは補足の認証を必要とするサービスのような、
サービスの使用条件および消費条件、
に応じて検出することを含んでいる。
もう一つの特徴によると、再調整過程は、ユーザの特定の動作にしたがってマルチメディア・サービスの提供条件を変更するために実現される。したがって、ユーザが、TV/動画のストリーミングのフローをアイコニファイ(iconifier)して、一時的に帯域幅の消費量を減少させることも可能である。換言すれば、たとえば第二端末のレベルで使用条件が変更されたとき、再調整過程によって、ディスプレイで視覚化できる動画ウィンドウのサイズを変更することが可能となる。
もう一つの特徴によると、本方法は、マルチメディア情報を伝送するためにセッション外で利用することのできる、識別された交換チャネルのリストを、二つの端末のそれぞれのメモリに記憶する過程を含んでいる。
もう一つの特徴によると、シグナリング・プロトコルはSIPプロトコルであり、前記プロトコルに加えて追加情報を伝送する過程は、
−第一端末によってリクエストをテキスト・フォーマットで記述する過程と、
−該リクエストをエンコードする過程と、
−エンコードされたリクエストをCall−IDフィールドに渡してINVITEメッセージを送信する過程、
を含んでいる。
もう一つの特徴によると、前記プロトコルに加えて追加情報を伝送する過程はさらに、
−一時的に利用できない状態であることを表す表示を含む応答メッセージであって、リクエストに対する応答が第二端末によって専ら記述的または説明的なフィールドに位置づけられているような応答メッセージを送信する過程と、
−SIPセッションの終了を確認する過程であり、第一端末が第二端末に同一のCall−IDフィールドを用いて肯定応答メッセージACKを送信することで、リクエストに対する応答(最終的な)を確実に受信したことを示す過程、
を含んでいる。
もう一つの特徴によると、専ら記述的または説明的な前記フィールドは「Reason」フィールド(通常、リクエストの拒絶理由または許可理由の役割を果たす)である。
補足的な目的の一つは、ネットワーク上の通信端末内に、シグナリング・プロトコルの新たな利用を、このタイプのプロトコルをサポートするネットワークのインフラの潜在能力を最大限に利用することによって可能にするアプリケーションを提案することである。
そのため、本発明は、ネットワークと通信する端末のメモリに直接搭載することのできる処理モジュールのプログラムに関するものであり、該プログラムは、前記プログラムが端末上で実行されたとき、本発明による方法の各過程を命令(commander)するようになっている。
本発明の特徴および利点は、非制限的な例示として示した添付図面に関連する説明を読むことでより明らかになるものであり、該添付図面において、
−図1は、本発明の一つの実施態様における方法の各過程の論理図を示し、
−図2は、基底にあるSIPネットワークとの干渉がない、端末のアプリケーションに固有のシグナリングの交換を確立する実施例を示し、
−図3は、本発明によるシステムのインジケータ(indicateur)を用いることで検出することができる第一のコール・シナリオを示しており、
−図4は、本発明によるシステムのインジケータを用いることで検出することができる第二のコール・シナリオを示しており、
−図5は、無線電話網の事業主のネットワークが、本発明の一つの実施態様にしたがってSIPリクエストを監視し、管理するシステムを備えている、IPマルチメディア・サブシステム(IMS)のコンテキストを概略的に示している。
本発明による方法は、SIPプロトコルまたはその他のシグナリング・プロトコルの特性(specificite)を用いて、アプリケーション・レベルでのシグナリングの交換メソッドを提案することを目的とするが、世界規模のネットワークのインフラを利用できるようにするために、シグナリング・プロトコルに内在的な作動を侵害することは決してない。図2の実施例では、用いられるアプリケーションに固有のシグナリングの交換は端末(T1、T2、4)のアプリケーション(A1、A2、A4)の間で確立されなければならない。シグナリング情報は、基底にあるSIPネットワークと干渉せずにこれらのアプリケーション(A1、A2、A4)の間で交換することができる。本方法には、単純な通信シナリオにおける情報交換の複数の可能な手段を識別することが用意されており、非制限的な例示としてはINVITE、応答、ACKとBYEである。
INVITEメソッドは、SIPの特定されたURLアドレスに対応するアプリケーション(すなわちユーザ)がセッションに参加するよう招待されていることを示し(メッセージのボディはこのセッションを記述し、たとえばコールする側によってサポートされるメディアを記述する)、肯定応答の場合、招待された側はサポートするメディアを特定しなければならない。また、RE−INVITEメソッドも存在している。
SIPメッセージのフォーマットは変わらないままである。ここで、SIPメッセージがクライアント(コールする端末)によるサーバ(コールされる端末)へのリクエストであると同時に、サーバによるクライアントへの応答でもありうることが思い出される。たとえば、クライアントによるサーバへのSIPリクエストは以下のように表すことができる。
Figure 2008148313
サーバによるクライアントへのSIPリクエストは以下のように表すことができる。
Figure 2008148313
リクエストの場合、(メッセージの)ボディが、用いられるメソッドに応じて加えられる、または加えられない。たとえばINVITEメソッドであるとき、INVITEリクエストのメッセージ・ボディはリクエストの進行を示す情報を含んでいる。応答の場合、メッセージ・ボディは義務的である。したがって、INVITEリクエストへの応答はメッセージ・ボディにセッションの記述を含んでいる。
端末(T1)を介してSIPインフラを用いる加入者は、通常、該インフラに接続している。該加入者は認証段階をパスしており、SIPプロキシ・サーバ(3)に登録を済ましている。本発明による方法の原理を用いてサービスを確立しようとする加入者は、クライアントと呼ばれる自身の端末(T1)のアプリケーション(A1)を起動することになり、該アプリケーションは、用いられるSIPインフラの潜在能力を“スキャン”する第一の段階に入る。これを行うため、加入者の搭載クライアントはリクエストの全体を、サービスを提供するサーバ(3)に発信し、あるいは、リクエストされるサービスがピアツーピア「Peer to Peer」(P2P)タイプであれば、別の加入者(端末T2)に発信する。
SIPプロトコルはテキスト・フォーマットのリクエストの送信に基づいている。リクエストは、INVITE、OPTIONS、ACK、BYE、REGISTER、CANCELあるいはMESSAGE(RFCの拡張で定義されている)といったプロトコルのRFCで定義されたメソッドを用いる。各リクエストは複数のヘッダー(一般的には10程度だが、数は拡張できる)と、場合によってはメッセージ・ボディを含んでいる。付属文書1は電話コールを確立するSIPリクエストの実施例を示している。付属文書1に記載されている手続きは図3に示された一連の過程に関わるものである。この実施例において、コールが確立するということは、SIPインフラの挙動に影響を与えることに注意しなければならない。
Call−ID、branch、tagのフィールドは送信端末(T1)によって選択され、SIPインフラによって受信端末(T2)まで伝達される。これらのフィールドはフォーマットにほとんど制約がないため、送信端末(T1)の追加情報を受信端末(T2)に送信するために簡単に用いることができる。本発明の一つの実施態様では、本方法を実施するために、規格によって用意されているこの簡便さを利用する手段が用意されている。そのため、送信端末(T1)は、これらのフィールドの利用を可能にするスクリプトを備えた処理エージェントを含んでいる。
また、第二の端末である受信端末(T2)が、第一端末(T1)にプロトコルに加えて情報を発信できるようにするための説明コンテキスト・フィールドを利用できることも分かる。第一端末(T1)によって発信された値が与えられているCall_IDフィールドを備えたステータス・メッセージの受信は、「Call−ID」フィールドに搬送されてきたデータが第二端末(T2)によって確かに考慮されたことに関する情報を与える。並行して、第一端末(T1)は第二端末(T2)に肯定応答ACKを返し、該第二端末に「from」フィールドに関連づけられたTAGを介して応答が確実に考慮されたことを伝えることができる。
図2を参照すると、SIPネットワーク(N)はルーティング・オプション(点線)のトポロジーの利用を可能にする、IPプロトコル(Internet Protocol)の第一ドメイン(15)と、無線電話網(16)に対応する第二のドメインを含んでいる。RTC(Reseau Telephonique Commute)タイプのドメインもSIPネットワーク(N)の一部を構成することができる。
好ましい実施態様では、図2に示されたSIPネットワーク(N)はIMSサブシステム(IP Multimedia Subsystem)を備えたサービス・アーキテクチャを用いており、該サブシステムによってボイス・オーバーIP技術を展開することが可能となっている。SIPネットワーク(N)はステーションを備えた無線電話網(16)と有線接続部分を含むように表示しているが、ネットワーク(N)ではどのような無線接続を用いることもできることが理解されるものであり、該ネットワーク(N)は無線接続(無線、WiFi、Wimax、Bluetooth(登録商標)など)のみを用いることもできる。
図2の実施例において、IPドメイン(15)は複数のネットワーク要素を備えており、とりわけ、メディア・ゲートウェイ(2)(media gateway)、プロキシ・サーバ(3)ならびに第一および第二のユーザ端末(T1、T2)を備えている。各端末(T1、T2)は、無線電話網(16)を介して接続された無線通信端末(4)、たとえば携帯電話との通信を確立する際、ルーティング・オプションのトポロジーの一部を用いることができる。この場合、プロキシ・サーバ(3)およびゲートウェイ(2)が用いられる。したがって、第一および第二の端末は、SIPプロキシ・サーバ(3)を利用することで、この場合はゲートウェイ(2)を使わずに互いに通信することができる。
図1を参照すると、本方法はシグナリング・プロトコルを介してアクセス可能なデータ交換チャネルを利用することで、マルチメディア・セッションの管理に必要となる情報以外の情報を最初から最後まで配信するようにすることを計画している。本方法によって、電気通信ネットワーク(N)によって互いに接続された通信端末(T1、T2、4)の間でマルチメディア情報の伝送を可能にするための交換チャネルの確立が制御される。
図1および図2を参照すると、第一の通信端末(T1)と第二の通信端末(T2)の間における通信を確立する過程(51)は、シグナリング・プロトコルを管理するそれぞれのアプリケーション(A1、A2)を用いることで実現される。第一端末(T1)は二つの端末(T1、T2)の間の交換チャネルを検索する過程(500)を実行する。したがって、この交換チャネルの検索過程(500)は、アプリケーション情報を交換することが可能な手段をインデックス化することを可能にし、交換チャネルは後の選択過程(52)で選択されることができる。少なくとも一つの交換チャネルを第一端末(T1)によって識別する過程(50)は、第一端末(T1)によって、たとえば検索過程(500)の際に発信されたリクエストの一つに対する応答メッセージを受信するごとに実現することができる。
通信の際、本方法は、
−所定のシグナリング・プロトコルにしたがってセッションを開くことにより、第一端末(T1)から第二端末(T2)に向けて一つまたは複数のリクエストを発信する過程(53)と、
−所定のシグナリング・プロトコルにしたがってセッションを閉じるために、第二端末(T2)によって利用できない状態であることを表す応答を送信する過程(54)、
を含むことができる。
本発明の実施態様では、本方法は選択された前記交換チャネルを用いることで、マルチメディア情報を伝送する過程(55)を含んでいる。この交換チャネルを利用することは、マルチメディア情報の転送開始がSIPリクエストのメッセージ・ボディを用いて実行される従来のセッションの際に用いられる経路にはまったく相当しないことが分かる。有利には、このチャネルを介した追加情報の伝送過程(55)は、前記発信過程および送信過程(53、54)の際に、前記シグナリング・プロトコルに加えて行われる。
この伝送過程(55)は、たとえば交換チャネルの選択過程(52)の後に実現される。これら二つの過程(52、55)はそれぞれ、たとえばアプリケーション・レベルで開始される。交換チャネルの検索過程(500)は、第二端末(T2)によって、第一端末(T1)のリクエストに対する応答メッセージの全体を送信する過程(510)を含むことができる。このことによって、それぞれのアプリケーション(A1、A2)のレベルで、使用可能な並行チャネルを識別し、インデックス化することが可能となる。
通信チャネルの転用利用の原理の基底にある複数のメソッドをこれから説明することとする。記載した実施例はSIPプロトコルに焦点をあてているが、その他のシグナリング・プロトコル(SIP、H323、MGCP、Megaco)に拡張することも可能であると理解されるものである。
未定義フィールドのメソッド
提案する技術は、SIPプロトコルによって提案されるエンコーディングの簡便性を巧く利用し、信号の上でアプリケーション・レベルのデータを交換することに基づいている。単純に交換するために利用可能な四つのメソッドに焦点をあて、それらを多かれ少なかれ結合させる、つまり、すべての使用ケースを一般化することができる。制御方法はこれら四つのメソッドに制限されるものではないと理解されるものである。なぜなら、本解決法は、進行中のストリーミングのフローの消費量がいくらであれ、より一般的に、常に存在する信号トランスポートを用いることを対象としているからである(付属文書1および付属文書2におけるBobとAliceの間における交換の記述を参照)。以下の四つのメソッドを挙げることができる。すなわち、
−SIPパケットのヘッダー(セッションの特徴)、
−応答コードの記述(req200 OK)、
−Call ID(<CSeq>)、
−TAG(またはBRANCH)、
である。
このように、プロトコル(SIPまたはその他)で提案され、セッションの特徴をより詳細化するためのメッセージに含むことのできる複数のヘッダーは、情報を信号に転移させることができる。同様に、任意のプロトコルにおけるリクエストに対する応答は、コードとコード記述(たとえば、SIPについて200はOK、301はMoved Permanently、404はNot Foundなど)で構成され、情報を信号に転移させることができ、たとえば、「応答 200 Bonjour」となる。
MESSAGEメソッドの内部に含まれるメソッド
端末(T1)のアプリケーション(A1)はSIPプロトコルのMESSAGEメソッドにおいてトランスポートされるリクエストを作成するのだが、該リクエストのフォーマットは、該端末がアクセス/通信しようとしているサーバ/受信者との間で事前に確立されている。このとき、搭載されたエージェントは記述情報のサーバ(3)と通信できるかどうかテストする。SIPネットワーク(N)がMESSAGEメソッドを伝達するのであれば、それは二人のユーザ(BobとAlice)の間におけるアプリケーション(A1、A2)の間でトランスポートし、データ交換を確立する最も単純な方法である。MESSAGEメソッドの唯一の不都合は、基底にあるネットワークがインスタント・メッセージ・サービスを実施している場合に、我々の問題意識としては、マルチメディア・コンテンツの提供の質に関する条件の再調整がシグナリング行為については課金されるべきではないのに、該メソッドが課金される可能性があることである。
本発明の一つの実施態様では、通信チャネルの確立を制御する方法によって、交換される情報の性質、したがってシグナリングの性質をリアルタイムで変更するために、シグナリング情報を交換することが可能となる。提供中のサービスに関するシグナリングを確立し、交換するために、課金の対象になるチャネルを使わなくてはならないのは損失となる可能性があるのである。
SIPプロトコルのSDP ペイロード(payload)(SIPの有効な記載)の使用に基づくメソッド
SDPプロトコル(Session Description Protocol)はRFC 2327[2.]に記載されており、セッションの告知または招待においてマルチキャスト・セッションを記述するために用いられる。これらの記述がすべてのフィールド、とりわけオプション・フィールドの構造および構文を必ずしも固定するわけではない。これら任意のフィールドの中には、構文的に記述されておらず、したがって開発されたサービスの意思にしたがって利用できるものもある。このことは付属文書4に巧く記載されている。非制限的な例としては、いかなるセッションも確立されていなくとも、INVITEメッセージおよび特定の200およびACKに含まれるSIPの有効な記載、すなわちSDPペイロードを、データを転送するために用いることができる。たとえば、SDPペイロードのs=フィールドはセッションを記述するネームであり、並行してデータを伝送するために用いることができる。
INVITEメッセージにおけるCall IDメソッドへの応用
これらのフィールドにフォーマットがないことにより、エージェント/クライアント(A1)は自身の固有のデータを生成し、フィールドの統一性を全体として保証することを可能にする一意のデータを該固有のデータに加えることが可能となる。CALL−IDフィールドの内部において、
<unique id><command/request><associated data>、
というタイプの構造の利用が容易に想像できる。
この識別子「unique−id」は、加入者すなわちエージェントの識別情報と、一意の値の変数「toto_MSISDN@sfr.fr−unique data(time)」によって構成することができ、たとえば、
toto_03360313130202@sfr.fr−197.118.0.10_12h3047GMT、
のように構成することができる。
有利な実施例は以下の通りである。(事前に確立されている)ストリーミングでのコンテンツ配信の際、ストリーミングのフローを受信する端末(T2)のクライアント(A2)は、サーバ(3)または発信者(T1)に対し、クライアント(A2)のレベルで処理ユニットCPUの使用可能容量のために一時的にストリームの質を下げる必要性があることを知らせようとしている。動画の質を値7に5分間変更するリクエストは、動作の記述フィールドに対するAAの間と、パラメータの記述フィールドに対するPPの間でコードすることができ、AAvideoAAPP7_5PPとなる。
サーバ(3)または離れた加入者のクライアント(A2)に情報を転送するために、call IDフィールドをtoto_03360313130202@sfr.fr−197.118.0.10_12h3047GMT_AAvideoAAPP7_5PPと記述するようにすることができる。付属文書2は第一端末(T1)のアプリケーション(A1)によって発信されたリクエストのフォーマットを示している。このとき、相手はCALL−IDを再コピーし、応答コードの記述フィールドを介して応答またはパラメータを返送することができる。したがって、「リクエスト 動画 7 5 処理中(requete video 7 5 en traitement)」というメッセージは第一端末(T1)によって受信することができる。この実施例は、タイムラグの概念またはRTPフレームによるリードタイムのプログラム化あるいは画像シーケンスという概念を組み込むことで複雑にすることができる。
プロトコルは質問/応答または命令/応答の形式で実現される。次の構造<unique−id><command/request><associated data>によって、どのようなアプリケーション層にでも伝送媒体(ベアラ)を提供することが可能となる。このように、CALL−IDチャネルの使用によって作動し、INVITEメッセージを通して応答コードを記述する、ファイルの転送モジュールを再構成することは非常に単純である。INVITEの考慮が否定であれば、SIPサーバ(3)のレベルではいかなるセッションも確立されず、構成されることもないことに注意すべきである。したがって、ファイル転送モジュールはINVITEメッセージを発信することができ、CALL−IDのところでは、<toto@MSISDN@frnce@sfr.net><modify video quality><7,5>というリクエスト、つまり、レベル7を選択して動画の画質を5分間にわたって変更するリクエストを伴う。サーバの応答の実施例は付属文書2の最後に示している。
この実施例においては、クライアントがあまり確かではない環境に位置している場合、INVITEリクエストを用いて、サーバ(3)はユーザに高いセキュリティ手段を有効化するように即座に要求することができる。
FROMフィールドはどのようなエイリアス値についても使用可能であるため、サービスのサーバと直接対話するために該フィールドを用いることができることも注目される。このフィールドは自身の内容に拘束されないため、規格による構造の義務にしたがって事前に取り決められたいかなる構造を与えることができる。FROMフィールドのもう一つの利点は、一般的には、このフィールドの内容が端末による受信時に表示されることである。したがって、発信された処理要求の受信時に、この要求が配信中のマルチメディア・コンテンツのサービスの質を再調整することに関係していても関係していなくても、ユーザのアクションを要求する(相互的な)サービス提供を構築することができる。
付属文書3を参照すると、シグナリング・プロトコルのフィールドの本発明にしたがったSIPシグナリングの並行利用の枠組みでは、他の二つのフィールド、つまり、「警告(warning)フィールド」と「理由(reason)フィールド」も好適である。RFCの記載内容を読むことで、これらのフィールドがテキスト・タイプであり、失敗した際または警告の際、特にRTP(Real Time Protocol)の対話者間でデータ交換セッションを確立しないように求められるイベントでは義務的であることが分かる。
最も巧みな手段の一つは、自由なまま残されている規格フィールド全体についてアプリケーション・レベルでフォーマット規則を確立し、テキストでの説明(人間の読める:「理由フレーズは人間に解読可能でなければならない」)を与えるようにすることである。このように、情報は、通過するサーバ、ゲートウェイおよびプロキシ(2、3)のレベルではいかなる変更もなく、SIPインフラによって最初から最後まで搬送される。この情報はSIP応答およびメソッドに存在する。
データ・チャネルの確立を始動させないために、失敗に至るようなリクエストを発信することが避けられるようになっていることにも注目すべきである。実際、新しいデータ・チャネルは有利には二つの端末(T1、T2)の間あるいは二つ以上の端末(T1、T2、4)の間で確立し、用いることができる。
図5の実施態様は異なる二つの無線電話の事業主によるインフラを示しており、該インフラには、CSCF(Call Session Control Function)サーバ(31、32)を介するこれらのネットワークの間での通信があり、該サーバは、たとえば加入者データを入手するためにHSS(Home Subscriber Server)データベースを備えている。これらの無線電話網(16、16’)のそれぞれに用意されているゲートウェイ(21、21’)とスイッチ(22、22’)によって、メッセージを無線通信のモバイル端末(T1、T2)まで伝達することが可能となっている。GTPプロトコル(GPRS Tunnel Protocol)により、GGSN(Gateway GPRS Support Node)タイプのゲートウェイ(21、21’)とSGSN(Serving GPRS Support Node)タイプのスイッチ(22、22’)の間で通信することが可能となる。ファイアウォール(FW)を無線電話網(16)の少なくとも一つとインターネット・タイプのドメイン(15)の間のインタフェースに配置することができる。
図5に示されたようなIMSアーキテクチャによって、モバイル端末または固定端末から、IP上のSIPプロトコルを用いてマルチメディア・サービスにアクセスすることが可能となる。IMSサブシステムは三層で構成され、該三層とは、
−携帯電話についてはGGSN、ADSLについてはDSLAMなどといったように、IMSへのアクセス手段を指示するトランスポート層と、
−セッション・コントローラ(Call/Session Control FunctionすなわちCSCF)であり、とりわけ、
・プロキシ−CSCFサーバであり、すべてのシグナリング・メッセージが該サーバを通過し、GGSNとの間にIPSecトンネルを確立する、SIPプロキシの役割を果たすサーバと、
・Serving−CSCFサーバであり、SIPレジストラ(registrar)の役割を果たし、シグナリング・ポリシーを確立することを可能にし、また、ルーティング機能を保証する、ドメイン管理(administrer)を可能にするサーバ(すべてのメッセージは該サーバも通過する)と、
・Interrogating−CSCFであり、他のドメインからきたSIPパケットが通過し、そのアドレスがDNSシステム(Domain Name System)で公開されている、ドメインのエントリー・ポイントであるサーバ、
を含んだ層と、
−サービスを実行するアプリケーション・サーバ、
である。
図3によってシグナリング・プロトコルを用いたコール・シナリオの慣習的な展開を確認することができる。単純な通信シナリオでは、INVITE、ACK、BYEといったSIPリクエストが用いられる。SIPクライアントの端末(T1)はINVITEメッセージを用いてもう一つの端末(T2)にコールする。送信されたメッセージはコールする側のクライアント端末(T1)に向けてメディアのストリームを確立することを可能にする情報を含んでいる。以下の実施例はSIPプロトコルにしたがった招待メッセージを示している。
INVITE sip christian@domain.fr SIP/2.0
Via:SIP/2.0/UDP{my private address:port};branch={branch}
Max_forwards:70
From:{“Christian”}<sip:{christian@domain.fr}>;
To:{Paul}<sip:{paul@domain.fr}>
Call−ID:{2966324558−edc−6548−fg8g9}
CSeq:{1}INVITE
Expires: 1800
Content−Length:{187}
SIPサーバ、たとえばドメイン「domain.fr」のプロキシ・サーバ(3)は、一つまたは複数の応答を用いてSIPリクエストに応答する。応答の大半はコードが2xx、3xx、4xx、5xxおよび6xxの形式をしており、「最終」応答であって、現在のトランザクションを終了させる。1xxの形式をした応答は暫定応答である。応答例を以下に示す。
SIP/2.0 100 Trying
Via:SIP/2.0/UDP{my private address:port};branch={branch}
From:{“Christian”}<sip:{christian@domain.fr}>;
To:{Paul}<sip:{paul@domain.fr}>
Call−ID:{2966324558−edc−6548−fg8g9}
CSeq:{1}INVITE
図3の実施例において、
−応答コード「100」は処理中「Trying」を意味し、
−応答コード「180」は進行中の呼び出し音「Ringing」を意味し、
−応答コード「200」は「OK」を意味する。
トランザクションとメッセージの再伝送の概念を理解するために、ここでは、SIPダイアログは「From」、「To」、Call−IDおよびシーケンス番号「Cseq」というフィールドの組み合わせによって識別されることを確認する必要がある。ダイアログが確立されると、すべてのリクエストおよび応答はこれらのヘッダー・フィールドを含むことになる。各トランザクションはヘッダー「Cseq」の共通の値によって識別される(メソッドの名称とシーケンス番号は一致しなければならない)。本発明によるシステムは各トランザクションにおいて、関連づけられた応答を含む発信されたリクエストのタイプを分析し、トランザクションを互いに比較することを可能にする。
図4を参照すると、SUBSCRIBEおよびNOTIFYのような汎用的なリクエストも、マルチメディア情報の伝送過程(55)の際に制御し、利用することができる。SUBSCRIBEリクエストおよびNOTIFYリクエストを用いることによって、マルチメディア・セッションの管理に必要な情報以外の情報を最初から最後まで配信することが可能となる。これら二つの汎用的なリクエストは、ヘッダー「From」および「To」を用いてプロキシ・サーバ(3)によってルーティングすることができ、応答によって肯定応答が返送される(acquitter)。SUBSCRIBEリクエストは、あるイベントを受信しようとしているクライアント端末(T1)によって、イベントを生成するサーバ(3)に送信される(たとえば、友人のリスト「buddy list」タイプのアプリケーションに対する存在情報要求)。SUBSCRIBEリクエストはヘッダーに、登録期間を示す「Expires」を含んでいる。NOTIFYリクエストはイベント通知を送信する役割を持つ。これらSUBSCRIBEおよびNOTIFYリクエストはSIPダイアログを生成することができ、該リクエストはINVITEリクエストを必要とせず、非同期的にどのような瞬間にも送信することができる。
このように、SIPインフラ上に、質問/応答に基づく通信システムを実現することは非常に容易である。call−IDフィールドの実施例では、第一端末(T1)がたとえば第二端末(T2)に、データベースを検索するための基本的なリクエストを発信しようとすれば、
−第一端末(T1)はテキスト形式で基本的なリクエストを記述し、
−次に、該端末はベース64(base−64)でリクエストをエンコードし、そして、
−該端末は、エンコードされたリクエストをCALL−IDに入れてINVITEメッセージを第二端末(T2)に送信する。
第二端末(T2)はコード480(一時的に利用不可)で応答し、データベースへのリクエストの応答を理由コードのフィールドに位置づける。そこから第一端末(T1)は肯定応答ACKを同一のCall−IDを用いて返すことで、SIPセッションの終了とリクエストに対する結果を確かに受信したことを確認するようになっている。SIPのインフラは、コールがまったく通じず、セッションが終わったと見なすことになるが、リクエストはSIPのインフラを通して処理されたことになる。
CALL−IDのようなフィールドレベルに一連のリクエストを載せるためにプロトコルを複雑化することが容易であることが分かる。当業者であれば、第一のパケットを識別し、N番目のパケットおよび最後のパケットを識別するためには規則を確立するだけで十分であることが分かるだろう(SIP INVITEの定義参照。RFC 2543およびRFC 3261)。図3の実施例によって、INVITE/ACKおよびBYEの使用による通信シナリオが比較的単純であることが確認できる。
本発明の一つの実施態様では、本方法はオープンなチャネルを精査/スキャンすることを計画している。先に挙げたほとんどの実施例ではリクエストを搬送するために単純にCall−IDフィールドが用いられ、それはSIPプロトコルのパワーによって双方向的である。しかし、Call−IDの情報を最初から最後までは伝達しないSIPのインフラもあり、特にSIPプロキシ・サーバ(3)がこれらのデータを上書きするときには伝達しない。これはSIPプロトコルのレベルでは起こりうることであり、それは、唯一の制約が、TO、FROMおよびCALL IDで構成される情報が一意のピアツーピア接続を識別しなければならないことにあるためである。
交換開始者として「from」フィールドを使用することが必要となる可能性がある。容量の制限のためにSIPプロキシ・サーバ(3)によって「from」フィールドも束縛される場合には、TOフィールドの使用に基づくスキーマを考えることもできる。
FROMフィールドを使用する枠組みでは、リクエストは該フィールドにエンコードされ、call−IDを用いて示されるスキーマは同一のままである(付属文書1〜2参照)。TOフィールドの枠組みでは、Bobによって用いられる受信端末(T2)はAliceの端末(T1)にリクエストを行うが、Aliceの特定のエイリアス(ニックネーム)を標的にしており、リクエストを通すことを可能とするために、該Aliceの端末に再コールするように要求する。したがってAliceが再コールし、返ってきたところで、Bobの端末(T2)は与えられたコンテキスト・フィールドの一つに入れたリクエストをトランスポートする。つまり、応答は肯定応答ACKのところに戻ることになり、このメソッドがネットワーク内で使用可能でなければ、リクエストの拒絶のところで、リクエストの識別子を仲介して、BobがAliceに再コールすることで、Aliceにリクエストの識別子を伝送し、Aliceが拒絶時にBobに応答をすることが適切となることもある。
したがって、SIPプロトコルのパワーを巧く引き出すためには複数のメソッドが可能であるが、これらのメソッドのどれを用いるのか取り決めを行い、特に、SIPネットワーク(N)で利用できるものを検出することが必要であり、それが自動的になされることが必要である。スキャン(精査)の作動原理はメソッド全体を連続的に、そのインフラでオペレーション可能なメソッドを検出するまで利用することに基づいている。
使用可能な並行チャネルを発見する段階では、搭載されたエージェント/クライアントはINVITEリクエストを受信者に向けて発信して使用可能なフィールドを連続的に教え、相手に到達するために使用可能な並行通信手段のマップを作成することができる。拡張することによって、エージェントはN個の相手またはサーバに到達するために使用可能な並行通信手段のマップを作成することができ、拡張により、受信者のグループの概念も、やはりマップ作成された並行通信手段に関連して、管理することができる。
並行通信手段の発見に必要なテストの記述は連続的に事前にエンコードすることができる。文法(grammaire)によって、アプリケーション(A1、A2)またはエージェントが利用し、評価できるようになるシグナリング・プロトコルのフィールドのリストを記述することができる。いったんマップが実現されると、並行チャネルのそれぞれに対して使用可能な帯域幅を、マップ作成された並行チャネルの利用可能性について反復的な一連のテストを行うことで評価することも考えられる。
複数のオプションが可能であり、クライアント(A1、A2)は第一の操作可能なメソッドにとどまる。該クライアントはすべての既知のメソッドをテストし、乱数的な基準、序数的な基準あるいは、相手と交換しようとしている情報の性質に応じて、自身の選択によってメソッドを選択する。SIPインフラがこれらのメソッドのうち複数を許可し、各メソッドを十分に詳細化されたサービスのサブ・タイプに割り当てる/特有化させることができれば、クライアント(A1、A2)は複数のメソッドを並行して用いる。
2人またはN人のユーザの間におけるピアツーピア・サービスの枠組みにおけるクライアント(A1、A2)、または、最初の場合におけるサーバ(3)とクライアント(A1、A2)は、分かりやすさを保つために、事前に、プロトコル規則と、交換される情報の構造に関して取り決めを行っていることが十分に理解される。結果的に得られる利点は、RTPを介したマルチメディア・データの交換を確立するために最適な仕方でSIPのインフラを用いることである。SIPのインフラを利用し続け、さらに、既に確立されたRTPデータの接続を別の接続を確立するために中断しようとすることなく、既に確立されたRTPデータの接続を介して性質、質、さらには交換されるサービスまでを変更することに到達する。したがって、クライアントおよびサーバあるいはピアツーピアにあるユーザのクライアントが、伝送/交換の制御(モニタリング)のレベルで使用可能な帯域幅の変質を検出すれば、コンテンツの提供における質の劣化を強制することもできる。このタイプの変更は、現在では実施するのが非常に難しく、ほとんどの場合において、別のセッションを再構築するために確立済のセッションを中断することを要していた。
帯域幅の消費量を減らすために、受信端末(T2)はたとえば、動画の表示サイズをアイコン化または小さくし、必要な帯域幅をその分だけ減らす(したがってTV/動画のストリーミングのフローを削減)ことができる。図5に示した実施例では、小さくしたウィンドウ(I)が受信したマルチメディア・コンテンツ(画像/動画)の視覚化に用いられている。このウィンドウ(I)は受信端末(T2)のディスプレイ(E)のサイズよりもかなり小さなサイズを有しており、コンテンツは低い解像度でも視覚化することができ、このことによって帯域幅を節約できるようになっている。たとえば、帯域幅の消費量は、映画の予告編の配信のいくつかの段階、たとえばクレジットタイトルのときに、故意に減少させることができる。帯域幅の消費量を自動的に調整するために、マルチメディア・コンテンツの受信における利用条件を考慮することができる。
本発明の利点の一つは、とりわけテレビ電話、ボイス・オーバーIP、ファイル交換、メッセージングといったマルチメディア・サービスの管理において用いられる新しいプロトコルの支配が可能となることである。特に、本発明による方法によって、ボイス・オーバーIPのプロトコルにおける並行チャネルの使用を制御できるようになり、また、柔軟で、アクセス媒体(ベアラ)から独立したシグナリングの実施によって、消費されるサービスの質、サービスのレベルおよびサービスのタイプを変更する可能性をユーザに提供する通信チャネルをリアルタイムで実施できるようになる。さらに、サービスのアプリケーション層は、有利には、基底にあるシグナリング・サーバのフィルタリング・ポリシーや機能容量とは独立して、中央サーバとの通信手段をアプリケーションに提供するように用意することができる。
本発明による方法は、たとえばプッシュメールサービス、新しいメディアの消費における双方向サービス(たとえば、インタラクティブなテレビ、あるいは、コミュニティ内部におけるピアツーピア・タイプの交換)、サービスの質をリアルタイムで調整するサービスのような、複数のサービスに応用することができる。
当業者には、本発明が、特許請求した本発明の適用範囲を離れることなく、他の多くの特徴的な態様における実施態様を可能とするものであることは明らかである。したがって、本実施態様は例示として捉えるべきものであって、付属の特許請求の範囲に定義された範囲で変更することができ、また、本発明は上述された詳細に限定されるものではない。
付属文書1
INVITE sip:bob@fr.sfr.com SIP/2.0
Via: SIP/2.0/UDP 197.118.0.10:5060;branch=z9hG4bK894348304
From: <sip:alice@fr.sfr.com>;tag=EX4EvRd7LY
To: <sip:bob@fr.sfr.com>
Cseq: 1 INVITE
Call−ID: uutnq5001qwJiG@197.118.0.10
Max−Forwards: 70
user−agent: X−lite
Content−Type: application/sdp
Content−Length: 370

SIP/2.0 180 Ringing
From: <sip:alice@fr.sfr.com>;tag=EX4EvRd7LY
To: <sip:bob@fr.sfr.com>
Cseq: 1 INVITE
Call−ID: uutnq5001qwJiG@197.118.0.10
Max−Forwards: 70
user−agent: X−lite
Content−Type: application/sdp
Content−Length: 370

SIP/2.0 200 OK
From: <sip:alice@fr.sfr.com>;tag=EX4EvRd7LY
To: <sip:bob@fr.sfr.com>
Cseq: 1 INVITE
Call−ID: uutnq5001qwJiG@197.118.0.10
Max−Forwards: 70
user−agent: X−lite
Content−Type: application/sdp
Content−Length: 370

ACK sip:bob@fr.sfr.com SIP/2.0
Via: SIP/2.0/UDP 197.118.0.10:5060;branch=z9hG4bK894348304
From: <sip:alice@fr.sfr.com>;tag=EX4EvRd7LY
To: <sip:bob@fr.sfr.com>
Cseq: 1 INVITE
Call−ID: uutnq5001qwJiG@197.118.0.10
Max−Forwards: 70
user−agent: X−lite
Content−Type: application/sdp
Content−Length: 370
付属文書2
サーバまたは離れた加入者のエージェントに情報を伝送するため

call ID:
toto_03360313130202@sfr.fr−
197.118.0.10_12h3047GMT_AAvideoAAPP7_5PP
INVITE sip:bob@fr.sfr.com SIP/2.0
Via: SIP/2.0/UDP 197.118.0.10:5060;branch=z9hG4bK894348304
From: <sip:alice@fr.sfr.com>;tag=EX4EvRd7LY
To: <sip:bob@fr.sfr.com>
Cseq: 1 INVITE
Call−ID: toto_03360313130202@sfr.fr−
197.118.0.10_12h3047GMT_AAvideoAAPP7_5PP

Max−Forwards: 70
user−agent: X−lite
Content−Type: application/sdp
Content−Length: 370

CALL−IDを再コピーしながら、応答コードの記述フィールドを介して応答またはパラメータを返送するため

SIP/2.0/ 180 request video 7 5 処理中
From: <sip:alice@fr.sfr.com>;tag=EX4EvRd7LY
To: <sip:bob@fr.sfr.com>
Cseq: 1 INVITE
Call−ID: toto_03360313130202@sfr.fr−
197.118.0.10_12h3047GMT_AAvideoAAPP7_5PP
Max−Forwards: 70
user−agent: X−lite
Content−Type: application/sdp
Content−Length: 370

サーバの応答
CALL ID: <toto@MSISDN@frnce@sfr.net><modify video quality><7,5>
400KO <request acknowledgement:video quality modified from 14 to 7>
SIP/2.0 400 request video 7 5 考慮済
From: <sip:alice@fr.sfr.com>;tag=EX4EvRd7LY
To: <sip:bob@fr.sfr.com>
Cseq: 1 INVITE
Call−ID: toto_03360313130202@sfr.fr−
197.118.0.10_12h3047GMT_AAvideoAAPP7_5PP
Max−Forwards: 70
user−agent: X−lite
Content−Type: application/sdp
Content−Length: 370
付属文書3
新しいデータ・チャネルの確立(自由なまま残された規格のフィールドを参照)

Warning method
Warning: 307 isi.edu “Session parameter ‘foo’ not understood ”
Warning: 301 isi.edu “Incompatible network address type ‘E.164’”

Reason method
The Reason header field MAY appear in any request within a dialog, in any CANCEL request and in any response whose status code explicitly allows the presence of this header field. The syntax of the header field follows the standard SIP parameter syntax.

Reason = “Reason” HCOLON reason−value (COMMA reason−value)
reason−value = protocol (SEMI reason−params)
protocol = “SIP” / “Q.850” / token
reason−params = protocol−cause / reason−text
/ reason−extension
protocol−cause = << cause >> EQUAL cause
cause = 1DIGIT
reason−text = “text” EQUAL quoted−string
reason−extension = generic−param
Reason: SIP ;cause=580 ;text=”Precondition Failure”
付属文書4
SDPによるセッションの記述

v=(protocol version)
o=(owner/creator and session identifier) username session id version network type address type address
s=(session name)
{i=(session information)
u=(URI of description : link to more information)
e=(email address of the person responsible of the session −>
e=mjh@isi.edu(Mark Handley) or e=Mark Handley mjh@isi.edu)
p=(phone number −> p=+44−171−380−7777 or p=+1 617 253 6011)
c=(connection information − not required if included in all media) c=network type address type connection address/TTL
b=(bandwidth information)b=modifier:bandwidth−value
一つまたはそれ以上の時間の記述(下記参照)
z=(time zone adjustments) z=adjustment time offset adjustment time offset .... eg z=2882844526 −1h 2898848070 0
k=(encryption key) k=method[:encryption key]
a=(zero or more session attribute lines) a=attribute[:value]}
ゼロまたはそれ以上のメディアの記述(下記参照)

時間記述
t=(time the session is active) t=start time stop time data values according to the format of NTP protocol
{r=(zero or more repeat times) r=repeat interval active duration list of offsets from start−time}
メディア記述
m=(media name and transport address) m=media port[/number of ports]transport fmt list(ポートは連続的)
{i=(media title)
c=(connection information − optional if included at session−level)
b=(bandwidth information)
k=(encryption key)}

”{}”で囲ってある属性は任意である。SDPによって記述される情報はSAP(service advertising protocol)フレームのタイプによって異なる。これら任意のフィールドには、構文的に記述されず、したがって開発されたサービスの意志にしたがって利用できるものもある。
本発明の一つの実施態様における方法の各過程の論理図である。 基底にあるSIPネットワークとの干渉がない、端末のアプリケーションに固有のシグナリングの交換を確立する実施例を示す図である。 本発明によるシステムのインジケータを用いることで検出することができる第一のコール・シナリオを示す図である。 本発明によるシステムのインジケータを用いることで検出することができる第二のコール・シナリオを示す図である。 無線電話網の事業主のネットワークが、本発明の一つの実施態様にしたがってSIPリクエストを監視し、管理するシステムを備えている、IPマルチメディア・サブシステム(IMS)のコンテキストを概略的に示す図である。
符号の説明
T1、T2、4 端末
A1、A2、A4 アプリケーション
N ネットワーク
2 ゲートウェイ
3 プロキシ・サーバ
15 IPドメイン
16、16’ 無線電話網
21、21’ ゲートウェイ
22、22’ スイッチ
31、32 サーバ
I ウィンドウ
E ディスプレイ

Claims (23)

  1. 電気通信(telecommunication)ネットワーク(N)によって互いに接続された少なくとも二つの通信端末(T1、T2、4)の間でマルチメディア情報の伝送をするための、交換チャネルの確立の制御方法であって、
    該方法が、第一の通信端末(T1)と第二の通信端末(T2)とが、セッションの開始を可能にする所定のシグナリング・プロトコルを管理するアプリケーションをそれぞれ用いて通信を確立する、通信確立過程(51)を含んでおり、
    第一端末(T1)が二つの端末(T1、T2)の間における少なくとも一つのデータ交換チャネルを選択する、データ交換チャネル選択過程(52)を実行し、
    前記データ交換チャネル選択過程(52)はアプリケーション・レベルで行われるものであり、
    前記通信確立過程(51)が、
    −第一端末(T1)が、所定のシグナリング・プロトコルにしたがってセッションを開くことにより、少なくとも一つのリクエストを第二端末(T2)に向けて発信する、リクエスト発信過程(53)と、
    −第二端末(T2)が、所定のシグナリング・プロトコルにしたがってセッションを閉じるために、一時的に利用できない状態であることを表す応答を送信する、応答送信過程(54)を含んでおり、
    前記リクエスト発信過程および前記応答送信過程(53、54)には、選択された前記データ交換チャネルを用いて、前記シグナリング・プロトコルに加えて追加情報を伝送する過程(55)が含まれており、
    このデータ交換チャネルは、セッションの特徴を専ら(purement)記述する/説明するフィールドを介してアクセス可能なチャネルであり、
    前記追加情報は、マルチメディア・セッションの管理に必要ではないアプリケーション情報に対応する情報であることを特徴とする、交換チャネルの確立の制御方法。
  2. 第一端末(T1)が、前記追加情報の伝送過程(55)に用いることのできる少なくとも一つのデータ交換チャネルを識別する、データ交換チャネル識別過程(50)を含み、
    該識別は交換チャネルの検索過程(500)の結果行われるものであり、
    該データ交換チャネル識別過程において、第一端末(T1)が、専ら記述的なフィールドの一つに前記シグナリング・プロトコルに加えて追加情報が与えられたリクエストに対する第二端末(T2)の少なくとも一つの応答を分析することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記交換チャネルの検索過程(500)が、第二端末(T2)が第一端末(T1)のリクエストに対する応答メッセージの全体を送信する過程(510)を含むことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 選択されたデータ交換チャネルがマルチメディア情報を最初から最後まで配信するために用いられることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の方法。
  5. 前記データ交換チャネル選択過程(52)において、追加情報の複数の伝送メソッドを並行して用いるために、複数のデータ交換チャネルが選択されることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載の方法。
  6. シグナリング情報およびシグナリング・メッセージを介してアプリケーション・データを最初から最後まで伝達する能力を有した通信インフラを介して、第一端末(T1)のクライアント(A1)と、サーバ(3)との間において通信手段をリアルタイムで調整(negociation)する過程をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれか一つに記載の方法。
  7. SIPプロトコルに加えて追加情報を伝送する過程(55)のために、
    −セッションの特徴が述べられたSIPパケットのヘッダー、
    −応答コードの記述、
    −Call_ID、
    −Branch、
    −TAG、
    というフィールドの少なくとも一つが用いられることを特徴とする、請求項1〜請求項6のいずれか一つに記載の方法。
  8. SIPプロトコルのMESSAGEメソッドに関連づけられた少なくとも一つのフィールドが、SIPプロトコルに加えて追加情報を伝送する過程(55)のために用いられることを特徴とする、請求項1〜請求項7のいずれか一つに記載の方法。
  9. SIPの有効な記載(charge utile)であるSDP情報に関連づけられた少なくとも一つのフィールドが、SIPプロトコルに加えて追加情報を伝送する過程(55)のために用いられ、SIPの有効な記載におけるこのSDPフィールドがSIPプロトコルによってオプション的に定義され、あるいは、SIPプロトコルによって固定されていない構造および構文を有していることを特徴とする、請求項1〜請求項8のいずれか一つに記載の方法。
  10. SIPプロトコルのCall_IDフィールドがSIPプロトコルに加えて追加情報を伝送する過程(55)のために用いられることを特徴とする、請求項1〜請求項9のいずれか一つに記載の方法。
  11. 前記の追加情報を伝送する過程(55)の際に伝送されるマルチメディア・コンテンツの消費/使用条件が、SIPプロトコルを介して搬送される追加情報の受信において、およびそれらの追加情報を考慮して、マルチメディア・コンテンツを消費するマルチメディア・アプリケーションによって変更されることを特徴とする、請求項1〜請求項10のいずれか一つに記載の方法。
  12. 前記の追加情報を伝送する過程(55)の際に伝送されるマルチメディア・コンテンツの前記消費/使用条件が、第二端末(T2)が使用可能なトランスポートネットワークの環境の変化に応じて変更されることを特徴とする、請求項1〜請求項11のいずれか一つに記載の方法。
  13. 前記の追加情報を伝送する過程(55)の際に伝送されるマルチメディア・コンテンツの前記消費/使用条件が、第二端末(T2)の地理的位置の条件の変化に応じて変更されることを特徴とする、請求項1〜請求項12のいずれか一つに記載の方法。
  14. 前記の追加情報を伝送する過程(55)の際に伝送されるマルチメディア・コンテンツの前記消費/使用条件が、第二端末(T2)に内在的な作動条件の変化に応じて変更されることを特徴とする、請求項1〜請求項13のいずれか一つに記載の方法。
  15. 前記の追加情報を伝送する過程(55)の際に伝送されるマルチメディア・コンテンツの前記消費/使用条件が、第二端末(T2)によって受信されるサービスの提供条件の変化に応じて変更されることを特徴とする、請求項1〜請求項14のいずれか一つに記載の方法。
  16. 二つの通信端末(1,2)の間で確立された伝送ストリームの消費/使用条件が、SIPプロトコルを介して搬送される追加情報の送信、受信において、およびそれらの追加情報を考慮して、各端末のマルチメディア・コンテンツを消費および送信するマルチメディア・アプリケーションによって変更されることを特徴とする、請求項1〜請求項15のいずれか一つに記載の方法。
  17. 識別されたセッション外で交換チャネルの少なくとも一つに使用可能な帯域幅を評価する過程を含むことを特徴とする、請求項1〜請求項16のいずれか一つに記載の方法。
  18. 第二端末(T2)のレベルで使用条件が変更されたときにサービスをリアルタイムで再調整する過程であって、ディスプレイで視覚化される動画ウィンドウのサイズを変更することで帯域幅の消費を減少させるために実現される再調整過程を含むことを特徴とする、請求項1〜請求項17のいずれか一つに記載の方法。
  19. マルチメディア情報を伝送するためにセッション外で利用することのできる、識別された交換チャネルのリストを、二つの端末(T1、T2)のそれぞれのメモリに記憶する過程を含むことを特徴とする、請求項1〜請求項18のいずれか一つに記載の方法。
  20. シグナリング・プロトコルはSIPプロトコルであり、前記プロトコルに加えて追加情報を伝送する過程(55)が、
    −第一端末(T1)がリクエストをテキスト・フォーマットで記述する過程と、
    −該リクエストをエンコードする過程と、
    −エンコードされたリクエストをCall−IDフィールドに渡してINVITEメッセージを送信する過程を含んでいることを特徴とする、
    請求項1〜請求項19のいずれか一つに記載の方法。
  21. 前記プロトコルに加えて追加情報を伝送する過程(55)がさらに、
    −一時的に利用できない状態であることを表す表示を含み、リクエストに対する応答が第二端末(T2)によって専ら記述的または説明的なフィールドに位置づけられている応答メッセージを送信する過程と、
    −SIPセッションの終了を確認する過程であり、第一端末(T1)が第二端末(T2)に同一のCall−IDフィールドを用いて肯定応答メッセージACKを送信することで、リクエストに対する応答を確実に受信したことを示す過程を含んでいることを特徴とする、
    請求項20に記載の方法。
  22. 専ら記述的または説明的な前記フィールドが「Reason」フィールドであることを特徴とする、請求項21に記載の方法。
  23. ネットワーク(N)との通信端末(T1、T2、4)のメモリに直接搭載することのできる処理モジュールのプログラムであり、前記プログラムが端末(T1、T2、4)上で実行されたときに請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の方法における各過程を命令(commander)するようになっていることを特徴とするプログラム。
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