JP2008146655A - 社会集団の影響力のあるメンバーを特定し、勧誘し、登録するシステム及び方法 - Google Patents

Abstract

【課題】社会集団の影響力のあるメンバーを特定し、勧誘し、登録し、採点するためのシステム及び方法を提供する。
【解決手段】１つまたは複数のコンシューマー・イベントが、イベント・サーバー１０４により監視され、分析される。次に、これらのコンシューマー・イベントからのデータは、標準イベント・モデル及びカスタム・イベント・モデルに通される。これらのイベント・モデルを利用して、全体的社会ネットワーキング得点が、それぞれのコンシューマーに対して、一組の標準採点ルールとカスタム採点ルールを用いて算出される。この全体的得点は、ターゲット・マーケット集団内の個々のコンシューマーを比較し、高度の社会ネットワーキング値を持つコンシューマー・マーケティング・パネルを生成するために、使用される。次に、コンシューマー・マーケティング・パネルは区分され、様々なマーケティング・キャンペーンに使用される。
【選択図】図１

Description

本発明は、一般に、ピアツーピア・マーケティング・キャンペーン、さらに具体的に言えば、ピア・ベースのマーケティング・キャンペーンに使用される社会集団の影響力のあるメンバーを特定し、勧誘し、登録するシステム及び方法に関する。

口コミ（Word of mouth）（「ＷＯＭ」）、すなわち個人と個人との情報伝達は、個人的な推薦のことば、証言、うわさ話も含め、多くの形式で現われてくることがある。ＷＯＭは、社会集団のメンバー間の様々な社会的なきずなを通して、広がることが多い。これらのきずなの一部は、強いきずなであり（例えば、親しい友人間の社会的なきずな）、そこでは、ＷＯＭが自由に、かつ素早く広がることがある。他のきずなは、比較的に弱いきずな（例えば、同僚間の社会的なきずな）であり、そこでは、ＷＯＭは、よりゆっくりと広がり、また、躊躇しながら達成されることがある。マーケティングの分野では、弱い社会的なきずなを通して広げられるＷＯＭも価値がないわけではないが、強い社会的なきずなを通して広げられるＷＯＭは、新製品または新サービスの販売の成功、あるいは、既存の製品またはサービスの成長にとって、極めて有益であることはほとんど疑いない。

しかしながら、すべての社会集団メンバーが、確実なＷＯＭを作り出す傾向、あるいは、この社会集団の他のメンバーの購買決定に影響を与える傾向が等しいとは限らない。例えば、社会集団のいくつかの非常に影響力のあるメンバー、これは時には「インフルエンサー（影響者）」または「コネクタ（つなぎ役）」と呼ばれることもあるが、他の社会集団メンバーよりも広い社会活動範囲と、他の社会集団メンバーよりも強い説得力を持ち得る。これらの影響力のある社会集団メンバーはまた、彼らの該当分野における思想リーダー（thought leader）として認められることから、個人的な満足を得る。

インフルエンサーは、他の社会集団メンバーの購買決定に影響を与えることができるため、これらのインフルエンサーの特定及び勧誘は、マーケティング・キャンペーンに利用するためにマーケティング専門家にとって非常に望ましいことである。インフルエンサーはまた、市場に参入する前に、あるいは市場に参入した後で、新製品または新アイデアの採用を急速に加速させる可能性があるため、マーケターにとってとりわけ役に立つ。インフルエンサーを利用するマーケティング・キャンペーンは、ＷＯＭマーケティング・キャンペーン、社会マーケティング・キャンペーン、ピアツーピア・マーケティング・キャンペーン、またはバイラル・マーケティング・キャンペーンとよく呼ばれる。２００６年８月２１日に出願された、本発明の譲受人に譲渡された米国特許出願第１１／５０８，０３１号（その全体が参考として本明細書中に組み入れられる）にさらに詳細に記載されているように、インフルエンサーは、マーケティング・メッセージの効果を予測して、確実なＷＯＭを作り出すように利用されることができる。インフルエンサーはまた、マーケティング・メッセージを改善して、そのＷＯＭの潜在能力を最大にするためにも利用される。所与の任意のマーケティング・キャンペーン及び／またはマーケティング・キャンペーン・コンポーネント（marketing campaign component）の総合効果は、多くの要因を組み合わせた結果であるとはいえ、ＷＯＭマーケティング・キャンペーン、社会マーケティング・キャンペーン、またはバイラル・マーケティング・キャンペーンの効果は、大部分、このキャンペーン内で利用されるインフルエンサーの数と質によるものと考えられる。したがって、他のすべてが等しいとすると、多数の非常に有能なインフルエンサーを利用するＷＯＭマーケティング・キャンペーン、社会マーケティング・キャンペーン、またはバイラル・マーケティング・キャンペーンは、これよりも少ないインフルエンサー（あるいは、これよりも素質のないインフルエンサー）を利用するマーケティング・キャンペーンよりも成功率がさらに高くなる。

しかしながら、所与のインフルエンサーの潜在能力を正確に評価することは、社会集団内の所与の個人に関して一般に持っている情報の質により、困難であることが多い。例えば、素質のあるインフルエンサー自身により与えられる素質のあるインフルエンサーに関する情報は、１つまたは複数のインフルエンサー特性の実際の程度を誤って伝えることがある。このように誤って伝える行為は、意図的か、あるいは不注意であるかもしれず、その素質のあるインフルエンサーの、他の社会集団メンバーに実際に影響を与える能力を控えめに述べるか、あるいは、大げさに述べることもある。さらに、インフルエンサーを評価するのに使用される情報の一部は、他の社会集団メンバーとの、個人と個人との対話、あるいは電子形式の対話（例えば、インターネット・ベースの対話）に基づくことがあり、このような対話は、監視及び評価が極めて難しい場合がある。

よって、ターゲット人口学的集団または社会ネットワークの中で、インフルエンサーを正確に特定し、勧誘し、登録し、採点するためのさらに信頼できるシステム及び方法を提供することが望ましいであろう。その結果、これらのインフルエンサーは、所与のマーケティング・キャンペーン作業に利用されて、マーケティング・キャンペーンの効果と効率、及び、製品またはサービスに関して確実なＷＯＭを作り出すことのできる能力を向上させることができる。

本発明の原理により、社会集団の影響力のあるメンバーを特定し、勧誘し、登録し、採点するためのシステム及び方法が提供される。素質のあるインフルエンサーが、まず最初に、インフルエンサー選考コンポーネントにより、特定され、かつ選考される。いくつかの実施形態では、この選考コンポーネントは、素質のあるインフルエンサーにより完成されるべき少なくとも１つの電子調査を持つＷｅｂページを含む。電子調査は、消費習慣や購買習慣などのコンシューマー行動に関する質問だけでなく、社会人口学的質問も含むことがある。この調査はまた、素質のあるインフルエンサーの社会集団の他のメンバーに影響を与える、素質のあるインフルエンサーの能力に関して、１つまたは複数の質問も含むことがある。他の実施形態では、この選考コンポーネントは、素質のあるインフルエンサーにより明確に与えられる情報ではなくて、観察される行動に依存する場合がある。さらに他の実施形態では、選考は、ＰＯＳ（販売時点情報管理）システムで、キオスクにて、電話を使って、伝統的なダイレクトメールにより、電子メールにより、あるいは、テキスト（例えば、ＳＭＳ、ＭＭＳ）またはインスタント・メッセージ（ＩＭ）サービスを通じて、行われることがある。

次に、選考イベントと素質のあるインフルエンサーに関する情報が、採点エンジンに送られることがある。このインフルエンサー選考コンポーネントの完了に応じて、素質のあるインフルエンサーに対して、１つまたは複数の初期インフルエンサー特性得点（trait score）が算出される。これらの１つまたは複数の初期インフルエンサー特性得点は、インフルエンサー選考コンポーネントを介して得られたか、または観察された情報だけでなく、外部情報源（例えば、マーケターまたは他の第３者により提供される情報）から得られた情報からも引き出されることができる。この１つまたは複数のインフルエンサー特性得点は、素質のあるインフルエンサーに関連する１つまたは複数のインフルエンサー特性の推定レベルまたは予想レベルに関することがある。この１つまたは複数の初期インフルエンサー特性得点に基づいて、素質のあるインフルエンサーは、インフルエンサーとして、拒絶されるか、あるいは登録される。素質のあるインフルエンサーが拒絶される場合には、通知がまったく与えられないか、あるいは、この素質のあるインフルエンサーは、第３者のＷｅｂサイトに導かれる（あるいは、第３者から情報が送られる）場合がある。素質のあるインフルエンサーが登録される場合には、採点エンジンは、その登録インフルエンサーと、選考イベントの詳細を採点データベースに追加することがある。いくつかの実施形態では、インフルエンサーの段階レベル（例えば、段階１、段階２、または段階３）も、その登録インフルエンサーに結び付けられることがある。

インフルエンサーが登録された後で、このインフルエンサーの初期インフルエンサー特性得点の１つまたは複数が、有効と認められるか、あるいは、改善されることがある。いくつかの実施形態では、初期インフルエンサー特性得点は、在任期間（longevity）、新近性（recency）、参加回数（participation）、及び普及度（diffusion）のインフルエンサー特性のうち、１つまたは複数に関することがある。インフルエンサーに関連する初期インフルエンサー特性得点を有効と認めるか、あるいは改善するために、１つまたは複数のマーケティング・キャンペーンが生成される。これらのマーケティング・キャンペーンは、本物の製品またはサービスに関する実際のマーケティング・キャンペーン、あるいは、擬似製品または擬似サービスに関する模擬のマーケティング・キャンペーンであることができる。マーケティング・キャンペーンは具体的に生成されて、素質のあるインフルエンサーに関してさらに多くの情報を得、そのインフルエンサーに関連する上記インフルエンサー特性得点を、インフルエンサー行動の観察を通じて改善するか、あるいはそれを有効と認めることができる。ある実施形態では、インフルエンサー行動の観察には、マーケティング・キャンペーンの１つまたは複数におけるインフルエンサーの参加レベルを評価することが含まれる。

マーケティング・キャンペーンが生成された後で、イベント通知メッセージがインフルエンサーに配信されることがある。イベント通知メッセージは、実際のマーケティング・キャンペーンまたは模擬のマーケティング・キャンペーンへの参加の案内状を含む場合がある。案内状はまた、マーケティング・キャンペーンへのリンク、あるいは、そのマーケティング・キャンペーンを支援する他の情報も含むことがある。案内状とイベント通知メッセージは、例えば、電子メール、インスタント・メッセージ（ＩＭ）、テキスト・メッセージ、電話、または伝統的なダイレクトメールにより行うことも含め、様々なやり方で、インフルエンサーに配信されることができる。いくつかの実施形態では、イベント通知は、ＰＯＳ端末、キオスク、またはテレビ上で、インタラクティブ・オーバーレイまたはプロンプトにより、インフルエンサーに配信される。イベント・サーバーは、インフルエンサーのイベント活動をすべて監視し、この情報を採点エンジンに提供する。インフルエンサーのイベント活動から観察されたか、または得られた情報に基づいて、このインフルエンサーに関連するインフルエンサー特性得点が、有効と認められるか、あるいは改善されることができる。インフルエンサー特性得点は、１つまたは複数の後続するマーケティング・キャンペーンを利用して、絶えず、または定期的にさらに改善されることができる。

一実施形態では、プロセッサで実行するコンピュータプログラムが、社会集団の影響力のあるメンバーを特定し、勧誘し、登録し、採点するために提供される。このコンピュータプログラムは、社会集団のメンバーをインフルエンサーとして、強く求め、登録するように構成されたプログラム・ロジックを含む。このプログラム・ロジックはまた、マーケティング・キャンペーンのイベント通知を、あらかじめ定められた基準を満たすインフルエンサー集団に送るように構成されることができる。次に、プログラム・ロジックは、マーケティング・イベント対話情報を、イベント・サーバーから受け取り、インフルエンサー集団内のそれぞれのインフルエンサーに対して少なくとも１つのインフルエンサー特性得点を計算するか、あるいは改善することができる。プログラム・ロジックはさらに、さらなるマーケティング・キャンペーンのイベント通知を、インフルエンサー集団に定期的に送って、これらのインフルエンサーのインフルエンサー特性得点をさらに改善するように構成されることがある。いくつかの実施形態では、インフルエンサー特性得点は、在任期間、新近性、参加回数、及び普及度のインフルエンサー特性のうち、１つまたは複数に関することがある。

本発明の実施形態は、社会集団の影響力のあるメンバーを特定し、勧誘し、登録し、採点するためのシステム及び方法に関する。本発明の結果は、１つまたは複数の社会集団に属する個人の関心、及び彼らがそれらの社会集団または他の社会集団の他のメンバーに影響を与える能力を判断するのに役立つ。このマーケティングの分野では、他の社会集団メンバーに影響を与える能力は、様々な商品及びサービスの購買の認識、そのような購買への関心、または、購買の見込みに影響を及ぼす能力の重要な指標である。それゆえ、社会集団の影響力のあるメンバーを確実に特定することは、マーケティング専門家にとって極めて有益である。

以下でさらに詳しく説明されるように、社会集団内で非常に影響力のある個人は、本明細書では、「インフルエンサー（影響者）」または「コネクタ（つなぎ役）」と呼ばれる。インフルエンサーは、アイデアを他の社会集団メンバーと共有しそうな１つまたは複数の社会集団内の非常に結びつきの深い個人（例えば、多数の社会的なきずなを持つ個人）を含み得る。本発明の点から、インフルエンサーは、他の社会集団メンバーと比較すると、１つまたは複数の高度なインフルエンサー特性を持っている。インフルエンサー特性には、例えば、１）在任期間、すなわち、このインフルエンサーが、インフルエンサーとしてどのくらいの期間登録されてきたかを示すもの、２）新近性、すなわち、このインフルエンサーが、重要な活動をどれくらい最近に実行したかを示すもの、３）参加回数、すなわち、このインフルエンサーが、どのくらい頻繁にインフルエンサー活動（すなわち、マーケティング・キャンペーン・イベント）に参加するのかを示すもの、及び４）普及度、すなわち、このインフルエンサーが、情報を、このインフルエンサーの社会集団の他のメンバーに、どれくらいよく中継ぎして伝えるのかを示すものを挙げることができる。他の実施形態では、さらなるインフルエンサー特性が定義されることがある。インフルエンサー特性「得点」は、インフルエンサーが所与のインフルエンサー特性を持っている程度を数量化したものである。インフルエンサー特性得点は、以下で、さらに詳しく説明されるように、相対得点（例えば、このインフルエンサーの社会集団（１つまたは複数）の他のメンバーと比較した得点、例えば、パーセンタイル値、またはデシル値）、絶対得点、または複合得点を含み得る。

本明細書に使用されるとき、「社会集団」という語は、直接及び／若しくは間接の個人的関係、社会関係、家族関係、商業上の関係、並びに／または職業上の関係により結びつけられた任意の個人の集まりをさす。このような社会集団には、核家族や拡大家族、友人仲間、職業上の団体、及び同僚が挙げられるが、それらに限定されない。これらの関係は、期間が一時的である（例えば、パーティにいる人）か、期間が中くらいのもの（例えば、ワークプロジェクトまたは休暇などの限定された複数日の期間の間、働いているか、あるいは交流している人）、あるいは、期間が無期限であるもの（例えば、同僚または近所の人）である場合がある。この社会集団内の結びつき及び関係は、社会集団メンバーにとっての重要度（例えば、高い、中くらい、または低い）だけでなく、その強さ（例えば、弱い、穏やか、強い、激しい）も様々である。この社会集団内では、１つまたは複数のサブグループがあり得ること、及びより大きいサブグループ内の個人が、様々なサブグループの異なるメンバーと、多数のタイプの関係を持ち得ることも理解されよう。

インフルエンサーに関連するインフルエンサー特性得点は、一連の実際のキャンペーン「イベント」または模擬のキャンペーン「イベント」を通じて、有効と認められる。本発明に基づくキャンペーン・イベントは、調査への参加、電子メールの読み取り、Ｗｅｂサイトの訪問、往復はがきの郵送、あるいは、他の任意の活動など、社会集団メンバー（または、社会集団メンバーの友人）により実行されるいかなる対話（インタラクション）も含み得る。一部のユーザ・インタラクションは、オンライン・インタラクション（例えば、インターネット、あるいは他のプライベート・ネットワークまたはパブリック・ネットワークを介して、少なくとも部分的に行われる対話）であり、また、一部のユーザ・インタラクションは、オフライン・インタラクション（例えば、ダイレクトメールによる対話）であるかもしれないことが明確に理解されるはずである。インフルエンサー特性得点は、以下で図３〜図８に関してさらに詳しく説明されるように、多くのキャンペーン・イベントへの参加を通じて、定期的に、または絶えず監視され、有効と認められ、及び／または、改善されることができる。

図１は、本発明の一実施形態における例示的ネットワーク１００を示している。ネットワーク１００は、獲得サーバー（acquire server）１０２とイベント・サーバー１０４とを含む。獲得サーバー１０２とイベント・サーバー１０４は、任意のコンピューティング装置、ネットワーク・コンピュータ、または、データ処理機能を持つサーバーであることができる。獲得サーバー１０２とイベント・サーバー１０４は、１つまたは複数のプロセッサ、メモリ（例えば、ＲＡＭ、ＲＯＭ、及び／または、混成型のメモリ）、記憶装置（例えば、ハードディスクドライブ、テープドライブ、光ディスクドライブ）、及び様々なネットワーク接続装置を含むことができる。例えば、獲得サーバー１０２とイベント・サーバー１０４は、１つまたは複数のパブリック・ネットワークまたはプライベート・ネットワーク（インターネットなど）に接続するために、１つまたは複数のネットワーク・インターフェース・カード（ＮＩＣ）を含むことがある。獲得サーバー１０２とイベント・サーバー１０４はまた、１つまたは複数のＷｅｂページ、Ｗｅｂサイト、または、他のＷｅｂサービス、あるいは手操作入力データ・システム、コールセンターシステム、またはＰＯＳ（販売時点情報管理）システムを含む（ただし、それらには限定されない）非Ｗｅｂサービスもホストすることができる。獲得サーバー１０２とイベント・サーバー１０４は、図１の例に２つの別々の要素として示されているが、実際の実施においては、それらの機能を単一のサーバー、コンピュータ、またはプロセスに結合することができる。

獲得サーバー１０２は、主として、新たなインフルエンサーを勧誘して、登録することに関与し得る。新たなインフルエンサーは、多くの方法で勧誘されることができる。例えば、素質のあるインフルエンサーは、パブリック・ネットワークまたはプライベート・ネットワーク（例えば、インターネット）を介して、店内のキオスクにて、電話を使って、あるいは、他の任意の適切な機構を用いて、選考コンポーネント１０６にアクセスすることができる。いくつかの実施形態では、選考コンポーネント１０６は、社会集団メンバーに郵送する従来の紙を含む。他の実施形態では、選考コンポーネント１０６は、１つまたは複数のＷｅｂページ（one more webpages）を介してホストされる電子調査を含むことがある。いくつかの実施形態では、参加者は、選考コンポーネント１０６に参加するように、積極的に勧誘されることがある。例えば、ダイレクトメールまたは電子メールの案内状が、あらかじめ定められた基準を満たす選択されたコンシューマーに送られることがある。この案内状は、選考コンポーネント１０６にアクセスするリンクを含むことができるか、あるいは、選考が、モデレータ、また随意にユーザ・アクセス・コードによって容易に行われて、コンシューマーの特定に役立ち得る。

コンシューマーはまた、店内にいる間に、チェックアウト・カウンタにて、電話を使って、あるいは電子メッセージ（例えば、ＩＭ、テキスト・メッセージ、または電子メール・メッセージ）により、勧誘されることもある。例えば、キオスク１１６は、小売場所内に戦略的に位置づけられた少なくとも１つの対話型端末を含むことがある。いくつかの実施形態では、対話型端末は、それらの端末が使用されてない間、販売促進の製品またはサービスに関する目標とされる広告を表示することがある。この目標とされる広告はまた、所望のターゲット・マーケット集団（例えば、ティーンエージャーまたは母親）に合わせて、変えられる。コンシューマーは、選考コンポーネント１０６に参加するために、あるいは、他の適切な何らかの目的のために、キオスク１１６にある対話型端末に臨むことができる。ユーザは、付属キーボード、タッチスクリーンを使用して、あるいは、音声認識モジュールにより、その端末と対話することができる。選考コンポーネント１０６への参加を奨励するために、報奨物（incentive）（例えば、クーポン、リベート、ストア・クレジット、現金、宝くじ参加権）がコンシューマーに与えられることもできる。

他の例として、コンシューマーは、職員がいるか、または自動化されたチェックアウト端末またはキャッシュ・レジスタなどのＰＯＳ装置１１４にて、選考コンポーネント１０６に参加するように勧誘されることがある。あらかじめ定められた製品またはサービスのリストは、ＰＯＳ装置１１４のデータベースに格納されることができる。コンシューマーが、このデータベース中にリストされた製品またはサービスについて、購買または問合せを行うときに、選考コンポーネント１０６への参加の案内状が、そのコンシューマーに提示されることがある。データベースに含まれる製品またはサービスは、マーケターにより個々に選択されることができる。その代わりに、またはそれに加えて、商標（例えば、Ｔｉｄｅ）または製品タイプ（例えば、洗濯用洗剤）がこのデータベースに含まれて、その商標または製品タイプのすべての製品に一致させることができる。

この目標とされるコンシューマーは、ＰＯＳ装置１１４で連絡情報を提供し、後で、選考コンポーネント１１６に参加するか、あるいは、ＰＯＳ装置１１４の所にいる間に、選考コンポーネント１１６に参加することができる。連絡情報だけが提供される場合には、選考コンポーネント１０６の完了の案内状が、その提供された連絡情報を用いて、そのコンシューマーに配信されることができる。例えば、ユーザは、ユーザの連絡情報として、電子メール・アドレスまたは電話番号を提供し、電子メール案内状または音声案内状が、後で、その電子メール・アドレスまたは電話番号に配信されることができる。ユーザは、その電子メール案内状を開き、選考コンポーネント１０６にアクセスするリンクを選択することができる。ＰＯＳ装置１１４の所にいる間に、選考コンポーネント１０６が完了することになっている場合には、コンシューマーは、ＰＯＳ装置１１４に付けられた対話型端末、あるいはＰＯＳ装置１１４と一体化した対話型端末と対話することができる。このような対話は、任意の利用できる入力装置（例えば、タッチスクリーン、キーボード、または音声認識モジュール、あるいは、ヒトのファシリテータ）により生じ得る。

他の例として、コンシューマーは、インターネットＷｅｂサイト１１８を訪問しているときに、選考コンポーネント１０６に参加するように勧誘されることがある。オンラインの間（すなわち、インターネット、あるいは、他のプライベート・ネットワークまたはパブリック・ネットワークに接続されている間）に、コンシューマーを、選考コンポーネント１０６に参加するように勧誘できる方法が多数ある。例えば、個人は、情報検索システム、データベース、または検索エンジンに情報請求を提示することで、情報の検索を開始することができる。適切な検索システムは、インターネットを含むコンピュータ・ネットワーク上で利用できるものなど、コンピュータ対応の検索システムを含め、独自仕様のシステムまたはパブリック検索システム、あるいは、それらを組み合わせたものをいくつでも含んでよい。

適切な独自仕様ネットワークは、パブリック・インターネット上で、あるいは独自仕様の接続装置を通じて利用できるレクシスネクシス（Lexis-Nexis）（登録商標）、ダン・アンド・ブラッドストリート（Dunn and Bradstreet）（登録商標）などのような情報データベースを含むことができよう。適切なパブリック検索システムは、インターネット・コンテンツを検索し、検索結果を表示するグーグル（Google）（登録商標）、ヤフー（Yahoo）（登録商標）などのようなインターネット検索エンジンをいくつでも含むことができよう。情報検索のタイプにかかわらず、ユーザは、キーワード、フレーズ、または検索用語が入っている情報請求を提示することができる。次に、この情報請求を、データベース、または他の記憶機構に格納されているあらかじめ定められた情報用語リストと比較することができる。このあらかじめ定められた情報用語リストは、情報を特定するか、検索するか、あるいは突き止めるために個人が使用することができる１つまたは複数の単語、用語、及び／またはフレーズを含んでよい。これらの情報用語は、特定の情報検索エンジンに対してフォーマットされるか、あるいは、プレーン・テキストまたは構文解析されたテキストとしてアンフォーマットされてよい。情報用語は、情報を検索するために個人により選択され、使用される用語を含むか、あるいは、それに加えて、またはその代わりに、個人が探し求めている情報を記述するために使用される用語であって、その情報検索結果の配信及び／若しくは表示よりも前に、またはその配信及び／若しくは表示と同時に生成される用語である。

次に、個人が提示する情報請求は、あらかじめ定められた情報用語リストと比較されることがある。この比較は、構文解析できる情報請求の単語、文字、フレーズ、記号、または他の任意の適切な単位で行われてよい。このような比較から、情報請求が、あらかじめ定められた情報用語リスト中の用語に一致する（随意に、許容できる誤差または隔たりの範囲内で）と判定された場合には、情報請求の結果は、選考コンポーネント１０６への参加の案内状といっしょに、個人に提供される。例えば、この情報請求の結果は、１つのページ、フレーム、ウィンドウ、またはアプリケーションに提示され、また、案内状は、他のもので提示されてもよい。案内状はまた、要望があれば、１つのページ、フレーム、ウィンドウ、またはアプリケーションに、情報請求の結果と同時に（例えば、その結果の近くに）表示されてもよい。当然のことながら、案内状の作成及び表示は、情報請求結果の作成及び／または表示とともに行われる必要はなく、後の時点で行われてもよい。案内状と情報請求結果が、異なるフォーマットで、あるいは異なる伝送機構または伝送チャネルを通じて提供され得ることも理解されよう。例えば、情報請求結果は、インターネットＷｅｂサイト１１８によって提示されることがあるが、一方、案内状は、郵便、音声メール、ＩＭ、またはテキスト・メッセージにより、個人に配信される。

いくつかの実施形態では、素質のあるインフルエンサーは、行われる特定の購買、または実行される検索を含め、上述のものなどの明白な行動に基づいてだけでなく、アクセスされるシステムの種類及びタイプ（例えば、独自仕様またはパブリックのデータベース及び検索システム）、訪問される場所（例えば、小売店や娯楽施設）、観察される媒体（例えば、テレビや印刷物）、または他の観察可能な適切な行動などの間接的な行動、並びに、これらの行動の順序と期間にも基づいて、選考コンポーネント１０６に参加するように勧誘され得ることに留意されたい。

獲得サーバー１０２は、どの社会集団メンバー（すなわち、素質のあるインフルエンサー）が、インフルエンサーとして登録されるべきか、また、どの社会集団メンバーが登録されるべきでないか決定するために、選考コンポーネント１０６の結果を利用することがある。いくつかの実施形態では、すべての社会集団メンバーが、選考コンポーネント１０６との対話の結果に関係なく、インフルエンサーとして登録されることがある。以下の図５と図６は、新たなインフルエンサーを、さらに細かく登録するための例示的プロセスを説明している。選考コンポーネント１０６は、獲得サーバー１０２の外に示されているが、選考コンポーネント１０６は、１つまたは複数のＷｅｂサービス、アプリケーション処理、あるいは、少なくとも部分的に獲得サーバー１０２にて、または、ネットワーク１００上の別の装置若しくはシステムにて実行するソフトウェア・ルーチンを含むことがある。

いくつかの実施形態では、選考コンポーネント１０６（あるいは、本明細書に述べられるアプリケーションまたはアプリケーション処理の他の任意のもの）は、クライアント・サーバーまたは分散型アーキテクチュアを用いて実行することがあり、そこでは、このアプリケーションまたはアプリケーション処理の一部が、クライアント処理の形式でクライアント・マシン上でローカルに実施され、また、このアプリケーションまたはアプリケーション処理の一部が、遠隔地にて、サーバー処理の形式で実施される。このアプリケーションまたはアプリケーション処理はまた、要望があれば、複数の装置、マシン、またはシステムの間で分散されることがある。１回の処理ごとに１つのマシン、１回の処理ごとに複数のマシン、あるいは、１つのマシンごとに複数の処理があり得る。

例えば、実際の実施においては、選考コンポーネント１０６は、部分的に、獲得サーバー１０２上でサーバー処理の形式で実施され、また、部分的に、ＰＯＳ装置１１４、キオスク１１６、及び／または、インターネットＷｅｂサイト１１８上で、クライアント処理の形式で実施されることがある。選考コンポーネント１０６とのユーザ・インタラクションは、獲得サーバー１０２に配信されるか、あるいは、獲得サーバー１０２により処理される。例えば、いくつかの実施形態では、選考コンポーネント１０６は、一連のＷｅｂページとしてホストされる１つまたは複数の対話型調査の形式を取っている。ユーザは、これらのＷｅｂページと対話して、それにより、クライアント・ネットワーク・ソケットは、ユーザ返答を、選考コンポーネント１０６に送り、次に、獲得サーバー１０２に送ることができる。次に、選考コンポーネント１０６及び／または獲得サーバー１０２上の対応するサーバー・ソケットは、そのデータを、クライアント・ソケットから受け取ることができる。ＰＯＳ装置１１４、キオスク１１６、インターネットＷｅｂサイト１１８のそれぞれは、１つまたは複数のクライアント・アプリケーション処理を実行することができる。

選考コンポーネント１０６は、１つ若しくは複数のユーザ調査書、または他の任意のデータ収集手段を含むことがある。それぞれのユーザ調査書または収集手段は、一連の社会人口学的質問（例えば、年齢、収入、家族の規模、所在地）、コンシューマーの関心と消費習慣に関する質問、さらにインフルエンサー特性に関する質問も含むことができる。インフルエンサー特性に関する質問は、例えば、この選考コンポーネントに参加するユーザに対して１つまたは複数の初期インフルエンサー特性得点を算出するか、あるいは導き出すために使用される質問を含み得る。例えば、インフルエンサー特性に関する質問は、「あなたは、自分が好きな製品、アイデア、またはサービスを、最近、いつ見つけ出し、また、そのことについて何人の人に知らせましたか？」、「以前にあなたの推薦のことばで、人は大抵何を為してきましたか？」、「あなたは、毎日、約何人の人に話しかけますか？」、「あなたは、いくつのクラブまたは組織体に参加していますか？」などの質問を含み得る。もちろん、前述の質問は、単に例示にすぎず、選考コンポーネント１０６には、任意の適切な数及びタイプの質問が含まれることができる。これらの質問は、その参加者の社会集団のつながりの数と質だけでなく、その参加者が他の社会集団メンバーに影響を与える能力も決定するのに役立つ。

選考コンポーネント１０６は、保存された質問、返答選択、あらかじめ定められた情報用語リスト、及び、選考コンポーネント１０６と同じ場所に配置されるか、あるいは遠隔地に格納される選考データベースからの他の任意の選考データにアクセスすることができる。選考コンポーネント１０６はまた、ユーザ返答、ユーザ連絡情報、及び他の個人情報を、この選考データベースに保存することができる。いくつかの実施形態では、この選考データベースは、獲得サーバー１０２、ネットワーク１００上の適切な記憶装置、または第３者の場所に配置されることがある。

ＰＯＳ装置１１４、キオスク１１６、及びインターネットＷｅｂサイト１１８は、選考コンポーネント１０６とインターフェースで接続するために使用されるもっとも一般的なタイプの装置を表し得るが、これらの装置は、例示のためのみに提示されている。個人はまた、伝統的な電話または携帯電話、ＰＤＡ（例えば、ブラックベリー（Blackberry）装置）などのような他の通信装置を介して、勧誘され、選考されることができる。例えば、個人は、電話装置上のボタンを押して、選考コンポーネント１０６と対話することができる。電話装置を使用して、個人を勧誘するか、または個人を選考する場合には、調査質問は、デジタル・オーディオとして（例えば、ＷＡＶファイル、ＭＩＤＩファイル、またはＭＰ３ファイルとして）自動的に変換されるか、あるいは記録されて、選考データベースに保存されることができる。

ネットワーク１００は、イベント・サーバー１０４も含む。イベント・サーバー１０４は、主として、オンライン及びオフラインのユーザ・インタラクション１１２を監視することに関与し得る。イベント・サーバー１０４は、イベント・サーバー１０４と同じ場所に配置されるか、実際／模擬のキャンペーン・コンポーネント１０８に、ネットワーク１００上の他の任意の適切な装置に、あるいは、第３者の場所に配置される、イベント・データベースにキャンペーン・イベントを格納することができる。代表的な使用シナリオでは、ユーザが選考コンポーネント１０６を介して登録された後で、１つまたは複数のキャンペーン・イベント通知が、その登録ユーザに配信されることができる。キャンペーン・イベント通知は、電子メッセージ（例えば、電子メール、ＩＭ、またはテキスト・メッセージ）を含む多くの形式、あるいは、実際のキャンペーン・イベントまたは模擬のキャンペーン・イベントへの参加を強く求めるより伝統的な通信形式（例えば、電話、音声メール・メッセージ、または郵便物）を取ることができる。キャンペーン・イベント通知は、キャンペーンの簡単な説明と、イベントに参加する方法についての指示を含み得る。例えば、キャンペーン・イベント通知は、新しい映画の説明と、ユーザがこの新しい映画に関するオンライン調査を完成できるＷｅｂサイトへのリンクとを含んでよい。他のキャンペーン・イベントの例は、以下でさらに詳しく説明される。イベント・サーバー１０４は、キャンペーン・イベントだけでなく、イベントとのユーザ・インタラクションも調整する。オンライン及びオフラインのユーザ・インタラクション１１２は、このキャンペーン・イベント通知に応えて実行される任意のユーザ・インタラクションまたは活動を含むことがある。例えば、オンライン及びオフラインのユーザ・インタラクション１１２は、電子メールを開くこと、Ｗｅｂサイトへの訪問、オンライン調査の完成、特定の電話番号の呼び出し、電子メールまたは他の電子メッセージの送信、少なくとも１人の友人または社会集団メンバー（あるいは、所定の数の友人または社会集団メンバー）へのイベント通知の発送、あるいは、他の任意の適切な活動を含むことができる。

上述の通り、キャンペーン・イベントは、実際のマーケティング・キャンペーン、あるいは模擬の擬似マーケティング・キャンペーンに関係し得る。キャンペーンに関する情報は、キャンペーン・コンポーネント１０８と同じ場所に配置されるか、イベント・サーバー１０４に、またはネットワーク１００上の他の任意の適切な場所に格納され得る、キャンペーン・データベースに格納されることができる。キャンペーン・データベース中の情報には、例えば、調査質問、返答選択、グラフィックス、ビデオ、製品及び／またはサービスの説明、価格設定情報、在庫情報、広告、あるいは、他の任意の適切なキャンペーン情報を挙げることができる。イベント・サーバー１０４は、以下の図７〜図９に関して以下でさらに詳しく説明されるように、キャンペーン情報にアクセスして、登録インフルエンサーにキャンペーン・イベント通知を配信することができる。

イベント・サーバー１０４はまた、採点エンジン１１０と通信していてもよい。採点エンジン１１０は、登録インフルエンサーに対するインフルエンサー特性得点を計算することができる。図３と図４にさらに詳しく説明されるように、採点エンジン１１０は、採点データベースにアクセスして、１つまたは複数のインフルエンサー特性得点、あるいは他のインフルエンサー情報を読み取るか、更新するか、あるいは改善することができる。採点データベースは、採点エンジン１１０と同じ場所に配置されるか、イベント・サーバー１０４、あるいは、ネットワーク１００上の任意の適切な記憶装置に配置されることができる。いくつかの実施形態では、採点エンジン１１０は、イベント・サーバー１０４上で実行するアプリケーション、アプリケーション処理、またはサブルーチンである。登録インフルエンサーはそれぞれ、多くのインフルエンサー特性得点に関連するか、あるいは、一群の登録インフルエンサーが、同一得点を共有することがある。いくつかの実施形態では、参加回数、新近性、普及度、及び在任期間（あるいは、他の任意の適切な特性）のインフルエンサー特性のうち、１つまたは複数に対するインフルエンサー特性得点が、以下でさらに詳しく説明されるように、それぞれの登録インフルエンサーに対して計算される。

インフルエンサーが、その社会集団内の他のインフルエンサーに影響を与える能力は、個人のインフルエンサー特性（及び、その結果として、インフルエンサー特性得点）によって測られる。インフルエンサー特性は、一般に、個人の人格特性と行動特性とを組み合わせたものから得られ、これらは個人の私的な動機づけ、及び社会集団の少なくとも一部に属する他の個人と対話できる能力に寄与する。インフルエンサー特性、または適切な程度のインフルエンサー特性を持つ個人は、個人の社会集団全体または一部で、商品及びサービスの購買に対する関心をもたらし（すなわち、「うわさ」または確実なＷＯＭ（口コミ））、かつ／または、そのような購買に影響を与える能力を有する。

図２は、マーケティング・プログラムをサポートする、個々のコンシューマーを関与させ、特定し、区分し、次に再び関与させる例示的タイムライン２００を示している。コンシューマーは、会社、マーケティング・プログラム、あるいは、会社及び／またはマーケティング・プログラムの共同体（コンソーシアム）にさらされる任意の個人を含み得る。本発明に基づいて、コンシューマーの観察された（すなわち、実際の）、及び定められた行動が監視され、かつ／または評価されて、分析のために上記採点エンジンに提供される。

上述の通り、コンシューマーは、インターネット（例えば、電子メール、ＨＴＴＰ／Ｗｅｂベースの技術、クライアント・サーバー・アプリケーション、ピアツーピア・アプリケーション、及びインスタント・メッセージ・アプリケーション）、電話装置または電話サービス（コールセンター、ＩＶＲシステム、及び携帯（モバイル）装置／無線装置）、ダイレクトメール（商用返信郵便物、調査書、及び他の直接返答資料）、対話型テレビまたは対話型キオスク、及び人間またはコンピュータで支援されるインタビューを含む（ただし、それらに限定されない）様々な異なるルートを通じて、インターセプトされることがある。コンシューマーは、時間２０２にて、前述のルートの１つまたは複数を介して、インターセプトされる。

時間２０２からしばらくたった後であるかもしれない時間２０４にて、これらのルートの１つまたは複数を介してコンシューマーに関するデータが収集され、分析される。例えば、選考コンポーネント１０６（図１）は、広範なルートを介して、コンシューマー情報を収集するために使用されることができる。次に、時間２０４からしばらくたった後であるかもしれない時間２０６にて、このデータが採点エンジン（例えば、図１の採点エンジン１１０）に提供される。時間２０４の間に、それぞれのコンシューマーに対して、コンシューマー・プロファイル（Ｔ１）も作成される（あるいは、すでに保存されている場合には、アクセスされる）ことができる。コンシューマー・プロファイルは、前に取り込まれたデータ、及び、コンシューマーが属する集団（population）、このコンシューマーが居住するか、または買物をする地理的領域、このコンシューマーに関する社会人口学的情報、連絡情報、あるいは、他の任意の適切な情報などの情報を含み得る。様々なルートを介して収集されたデータは、時間２０４からしばらくたった後であるかもしれない時間２０６にて、単独で、あるいは、以前にコンシューマー・プロファイル（Ｔ１）から取り込まれたデータとともに、採点エンジンに提供されることができる。この採点エンジンは、採点エンジン１１０（図１）を含むことができる。採点エンジンは、このデータを使用して、コンシューマー数値評価、すなわちコンシューマー用のインフルエンサー「得点」を算出または改善する。このインフルエンサー得点は、コンシューマーが、そのコンシューマーの社会集団内の他の個人に影響を与える能力を表し得る。この得点は、直ちに、マーケティング目的で利用できるようになり、また、後で使用するために、新規のまたは更新されたコンシューマー・プロファイル（Ｔ２）に取り込まれることができる。例えば、時間２０６からしばらくたった後であるかもしれない時間２０８にて、コンシューマー・プロファイル（Ｔ２）は、コンシューマー・プロファイルＴ１データと、新たに収集された任意のデータを用いて作成されることができる。コンシューマー・プロファイル（Ｔ２）中のデータが編成されて、次に、マーケターに報告される。その代わりに、またはそれに加えて、時間２０８にて、コンシューマーは、図９に関して以下でさらに詳しく説明されるように、任意の適切な区分基準に基づいて、１つまたは複数のグループまたはサブグループに区分されることがある。最後に、時間２０８からしばらくたった後であるかもしれない時間２１０にて、将来のマーケティング・キャンペーンにおいて、上記区分されたインフルエンサーが使用され得る。

例示的タイムライン２００におけるステップの１つまたは複数が、１回または複数回、繰り返されてもよいことに留意することが重要である。例えば、いくつかの実施形態では、コンシューマー・データは、様々なルートを通じて、絶えず、または少なくとも定期的に収集される。このようにして、採点エンジンは、つねに現時の最新情報を有し、それに対して、正確なコンシューマー数値評価（すなわち、インフルエンサー得点）を算出することができる。

図３は、影響力のあるコンシューマー（すなわち、素質のあるインフルエンサー）を採点するための例示的プロセス３００を示している。この採点エンジンは、観察可能な、または要求される任意のコンシューマー行動（すなわち、「イベント」）（過去と現在）を表すデータを受け入れ、また、このデータを解釈することによりコンシューマー数値評価、すなわちインフルエンサー「得点」を提供する。イベントは、ステップ３０２において観察されるか、あるいはシステムに入力される。例えば、コンシューマーは、１つまたは複数のオンライン調査に参加するか、Ｗｅｂサイトを訪問するか、電子メールを読み取るか、ＩＶＲシステムまたはコールセンターを呼び出すか、ダイレクトメールを郵送するか、あるいは、店内キオスクと対話することができる。現在のコンシューマー・インターセプトを反映するイベントからのデータが、ステップ３０４のイベントから得られる。例えば、オンライン調査に対するコンシューマーの返答が読み取られ、その返答が、選考コンポーネント１０６の選考データベース（図１）などのデータベースに保存されることができる。イベント・サーバー１０４（図１）は、コンシューマー・イベント活動（consumer even activity）をすべて監視することができる。いくつかの実施形態では、ステップ３０４において、このイベントからのデータが、手操作でイベント・サーバー１０４（図１）に入力される。このデータが、ステップ３０６のコンシューマー・プロファイル・データと組み合わされて、標準イベント・モデル３０８及びカスタム・イベント・モデル３１０の１つまたは複数に通されることがある。データは、これらのイベント・モデルに応じて解釈され、それによって、測られた数値をもっともよく表す測度により、このデータを評価することができる。社会ネットワーキング値を表す標準測度により、コンシューマーの行動を評価するために、標準イベント・モデル３０８が使用されることがある。カスタム・イベント・モデル３１０は、具体的な集団（population）（例えば、ティーンエージャーまたは母親）、特定のコンシューマー集団（例えば、ニューヨーク市に居住するティーンエージャー）、特定の事業部門（例えば、健康・美容の製品及び／またはサービス）、あるいは、特定のマーケターに合わせて変えられる改善された標準イベント・モデルを含むことができる。

標準イベント・モデル３０８とカスタム・イベント・モデル３１０により定められる測度は、普及度３１２、参加回数３１４、新近性３１６、及び在任期間３１８の個々の測度を含む、全体的得点の構成要素である。いくつかの実施形態において、好ましくは、これら４つの測度が使用されるが、これらの測度の１つまたは複数が除去されてもよい（あるいは、図４に関して、さらに詳しく説明されるように、任意の適切な重み（weight）が与えられてもよい）。さらに、他の適切な社会ネットワーキング側度が、他の要因（other dimension）３２０にて定められてもよい。

一組の標準採点ルール３２２とカスタム採点ルール３２４に応じて、普及度３１２、参加回数３１４、新近性３１６、及び在任期間３１８の個々の測度（及び、他の要因３２０からの他の任意のオプション測度）のそれぞれに対応する構成要素得点がもたらされることができる。標準採点ルール３２２は、以下の図４に関してさらに詳しく説明されるが、社会ネットワーキング値の標準尺度により、コンシューマーを評価するために使用されることがある。これらの標準ルールが、個々の集団（population）、事業部門、またはマーケターに対して改善され、カスタム・ルール３２４が作られることがある。例えば、特定のコンシューマー・イベントに重み（weight）が割り当てられ、それにより、以下でさらに詳しく説明されるように、選択された構成要素得点に、多かれ少なかれ、影響が及ぼされ得る。

標準採点ルール３２２とカスタム採点ルール３２４を使用して、採点エンジン３２６（図１の採点エンジン１１０を含むことがある）は、それぞれのコンシューマーに対して、数値評価すなわち得点を算出することができる。この数値評価は、後でコンシューマー・プロファイル３３０で使用するために保存され、マーケティング目的で直ちに利用できる。この数値評価はまた、区分モデル３３２を作成して、コンシューマーの継続的な分析をサポートし、また、報告・分析ステップ３３４にて、標準集団（population）モデル３３６と比較するためにも使用される。次に、この分析を使用して、カスタム・イベント・モデル３１０とカスタム採点ルール３２４を両方とも改善し、こうして、採点精度を向上させることができる。

図４は、本発明の一実施形態における例示的採点テーブル４００を示している。採点テーブル４００は、集団テーブル４０２、インフルエンサー・テーブル４０４、新近性得点テーブル４０６、在任期間得点テーブル４０８、イベント・テーブル４１０、及びイベント・タイプ・テーブル４１２のうち、１つまたは複数を含むことができる。前述のテーブルのすべては、採点エンジン１１０での採点データベース（図１）か、あるいは、採点エンジン１１０（図１）から遠隔の他の任意の適切な場所に格納されることができる。図４の例では、それぞれのテーブルに対する主要データベース・キーは、「ＰＫ」でリストされ、また、それぞれのテーブルに対する外部キー（１つまたは複数）は、「ＦＫ」でリストされている。ボールド体のフィールドは必須のフィールドであるが、正規書体のフィールドは、オプション・フィルードである場合がある。図４の例に示されるものよりも多いか、または少ないテーブルが、他の実施形態において、上記フィールドよりも多いか、または少ないフィールドを用いて（また、異なる主要キーと外部キーを用いて）定められることがある。

集団テーブル４０２は、いっしょに採点されることになっている一組のインフルエンサーに関する情報を含む。例えば、一実施形態では、「母親」または「ティーンエージャー」が、適切な集団であることがある。それぞれの集団は、集団の識別子、名前、及び説明に関連し得る。集団テーブル４０２はまた、普及度や参加回数などの様々なインフルエンサー特性に対して採点重み（例えば、０〜１、または指定されたパーセンテージ値）を含むことがある。集団テーブル４０２にインフルエンサー特性採点重みを含めることで、所与の集団に関連するすべてのインフルエンサーに重みが適用され得る。例えば、「母親」集団は、「ティーンエージャー」集団とは異なる採点重みを持ち得る。いくつかの実施形態では、個々のインフルエンサーは、２つ以上の集団に属することがあり得ることから、インフルエンサーは、どの集団にインフルエンサーが採点されているかに応じて、同一のインフルエンサー特性に対して、複数の得点に関連することがある。一実施形態では、採点重みは、イベントが行われたにちがいない過去の日数とともに、普及度及び／または参加回数のインフルエンサー特性得点を減らすパーセンテージを示すことがあり、この得点を、その指定されたパーセンテージだけ減らす。他のインフルエンサー特性得点に対する重みも定められる。

集団テーブル４０２はまた、重要度しきい値を含むことがある。この値を使用して、重要なイベントと、つまらないか、あるいはあまり重要でないイベントとを区別することができる。以下で説明されるように、イベントは、重要度数値（例えば、０から９までの整数）に関連し得る。重要度しきい値は、イベントが、インフルエンサーの新近性インフルエンサー特性得点（あるいは、他の任意のインフルエンサー特性得点）に影響を及ぼすくらい重要であるかどうか判定することができる。集団テーブル４０２中の重要度しきい値をカスタマイズすることにより、異なる集団は、異なる重要度しきい値を有し得る。重要度しきい値の値は、マーケターにより選択され、必要に応じて、動的に変えられることができる。

インフルエンサー・テーブル４０４は、登録インフルエンサーに関する情報を含む。登録インフルエンサーはそれぞれ、インフルエンサー・テーブル４０４中に、行記入項目を持つことがある。インフルエンサーはまた、段階レベル（例えば、段階１、段階２、または段階３）に関連することもある。この段階レベルは、選考コンポーネント１０６（図１）の結果、及び、インフルエンサーに関して知られているか、あるいは観察された他の任意の適切な情報に基づいて、インフルエンサーに割り当てられることができる。例えば、段階１のインフルエンサーは、段階２のインフルエンサーよりも高い能力（インフルエンサーの初期インフルエンサー特性得点（１つまたは複数）の測度として）を有することができる、などといった具合である。インフルエンサーはまた、１つまたは複数の集団、一意のインフルエンサー識別子、採点エンジン１１０（図１）とインターフェースで接続している外部システムにより使用される外部識別子、及び、このインフルエンサーがその集団に追加された時間に結びつけられることもある。

いくつかの実施形態では、インフルエンサー・テーブル４０４には、それぞれのインフルエンサーに関する個人情報（例えば、名前、住所、年齢、電話番号）も入っている。他の実施形態では、すべての個人情報は、インフルエンサー・テーブル４０４とは別に保存されて、これらのインフルエンサーのプライバシーを保証する。この個人情報は、採点エンジン１１０（図１）によりアクセスできないセキュア・マーケティング・サイトにも保存されることがある。このような実施形態では、採点エンジンは、インフルエンサーの一意の識別子だけにより、それぞれのインフルエンサーに対するインフルエンサー特性得点を参照して、報告することができる。

イベント・テーブル４１０は、インフルエンサー（あるいは、インフルエンサーの友人または社会集団メンバー）が参加したあらゆる活動または対話（interaction）に関する情報を含むことがある。イベント・テーブル４１０は、それぞれのイベントに対する一意のイベント識別子、イベント・タイプ（イベント・タイプ・テーブル４１２に述べられるイベント・タイプなど）、イベントに関連するインフルエンサー識別子、イベントの重要度、参加回数のインフルエンサー特性の増分得点、普及度のインフルエンサー特性の増分得点、並びに、このイベントが行われたか、またはこのイベントが完了した時間及び／または日付を含むことがある。イベントに関連するこれらの増分得点を使用して、生のインフルエンサー特性得点を計算することができる。いくつかのインフルエンサー特性得点は、単に、このインフルエンサーがもたらした（すなわち、参加した）イベントに関連するすべての増分得点数値の合計である可能性がある。例えば、インフルエンサーに対する参加回数と普及度のインフルエンサー特性得点は、次式に基づいて、算出されることができる。

ここで、Ｎは、イベント・テーブル４１０中の該当インフルエンサーに関連するイベントの総数であり、ｗ_iは、このイベントに割り当てられたある重み（例えば、０〜１）であり、さらに、ｖ_iは、このイベントに関連する参加回数または普及度の増分値である。イベント・テーブル４１０に示されるように、「参加回数値（ParticipationValue）」フィールドと「普及度値（DiffusionValue）」フィールドは、それぞれ、インフルエンサーの参加回数のインフルエンサー特性得点と普及度のインフルエンサー特性得点に対する増分値を保持する。それぞれのイベントに対する重みに用いられる値は、このイベントに関連する重要度（例えば、イベント・テーブル４１０中の「重要度」フィールドに格納される）から得られるか、あるいは、このイベントの年齢に依存し得る。

例えば、いくつかの実施形態では、参加回数及び／または普及度のインフルエンサー特性得点は、イベントがいつもたらされたかに基づいて、調整される。このような調整は、インフルエンサーが、他の社会集団メンバーに影響を与える能力の現実をより正確に反映する得点を生成することができる。例えば、集団テーブル４０２は、イベントの参加回数及び／または普及度の増分値が減らされる前にこのイベントが行われたに違いない過去の日数を定めることができる。集団テーブル４０２の例では、これらの値は、「普及度減少日数（diffusionDecreaseDays）」フィールドと「参加回数減少日数（participationDecreaseDays）」フィールドに格納される。イベントが、これら２つのフィールドのいずれかに指定された日数よりも多く行われた場合には、このイベントに関連する対応するインフルエンサー特性増分得点は、集団テーブル４０２に指定されたパーセンテージだけ減らされることがある。いくつかの実施形態では、得点は、指定されたパーセンテージの倍数または何分の１かだけ減らされることがある。例えば、イベントが、「普及度減少日数」フィールドまたは「参加回数減少日数」フィールドに指定された日数の２倍よりも多く行われた場合には、この得点は、指定されたパーセンテージの２倍だけ減らされ得る。採点エンジンは、次式に基づいて、その減らされた得点を算出することができる。

ここで、現在日は、この得点算出が行われる日であり、またイベント日は、このイベントの日である。他の実施形態では、この得点の年齢に基づいてインフルエンサー特性得点を調整する他の適切なアルゴリズムが使用されることがある。

在任期間得点テーブル４０８は、登録インフルエンサーに対する在任期間のインフルエンサー特性得点を算出するために使用されることがある。在任期間得点テーブル４０８は、在任期間得点テーブル４０８中の情報を、インフルエンサーに対して記録された第１のイベントからの日数に対するフィールド、及び、対応する在任期間を持つインフルエンサーに関連する得点に対するフィールドに結びつける、１つまたは複数の集団識別子を含み得る。例えば、在任期間得点テーブル４０８は、以下の表１の情報を含んでもよい。いくつかの実施形態において、採点エンジン１１０（図１）は、表１から直接、インフルエンサーの在任期間得点を調べることができる。表１中の数値は、単に例示にすぎない。要望される得点粒度（granularity of score）に基づいて、適切な値であればいかなるものでも使用できる。

新近性得点テーブル４０６は、インフルエンサーの新近性のインフルエンサー特性得点を計算するために使用されることがある。在任期間得点テーブル４０８と同様に、新近性得点テーブル４０６は、１つまたは複数のインフルエンサー集団に関連する。本テーブルは、インフルエンサーに対して記録された最後のイベントからの日数に対するフィールドと、対応する新近性を持つインフルエンサーに関連する得点に対するフィールドを含むこともある。例えば、新近性得点テーブル４０６は、以下の表２の情報を含んでもよい。いくつかの実施形態において、採点エンジン１１０（図１）は、表２から直接、インフルエンサーの新近性得点を調べることができる。表２中の数値は、単に例示にすぎない。要望される得点粒度に基づいて、適切な値であればいかなるものでも使用できる。

最後に、イベント・タイプ・テーブル４１２は、イベント・テーブル４１０中に記録されたイベントのタイプを定めるために使用されることがある。イベント・タイプ・テーブル４１２は、一意のイベント・タイプ識別子、イベント・タイプに対する名称、及び、イベント・タイプに対する説明を含み得る。前述の通り、イベントは、キャンペーン・イベント通知に応じた任意のユーザ・インタラクションまたは活動を含むことができる。イベントはまた、インフルエンサーを任命することや、実際のキャンペーン通知または模擬のキャンペーン通知をインフルエンサーに配信することなど、システムで生成されるか、あるいは自動化されるイベントも含んでよい。イベントはまた、調査を開始するインフルエンサーまたはインフルエンサーの友人（あるいは、社会集団メンバー）、調査を完成させるインフルエンサーまたはインフルエンサーの友人、Ｗｅｂページにアクセスするか、またはＷｅｂページを見るインフルエンサーまたはインフルエンサーの友人、電子メールにアクセスするか、または電子メールを見るインフルエンサーまたはインフルエンサーの友人、製品またはサービスを購入するインフルエンサーまたはインフルエンサーの友人など、オフライン及びオンラインのユーザ・インタラクション、あるいは、マーケターが監視し、またこのインフルエンサー特性採点処理に含めたいと思う他の任意の適切なイベントを含んでもよい。

図５は、本発明の一実施形態において、素質のあるインフルエンサーを勧誘するための例示的プロセス５００を示している。ステップ５０２において、個人は、製品またはサービスに関するオンラインまたはオフラインのコンシューマー活動を開始する。例えば、個人は、製品登録カードを郵送し、マーケター、製造者、またはサービス・プロバイダの音声自動応答（ＩＶＲ）システムを呼び出し、オンライン情報検索、または他の任意の適切なコンシューマー活動を開始することができる。ステップ５０４において、個人の活動が、あらかじめ定められた基準を満たすかどうかの判定を行う。例えば、上述のように、あらかじめ定められた情報検索用語のリストがデータベースに格納されることができる。個人の情報請求と、上記あらかじめ定められたリスト中の用語が一致する場合には、基準が満たされ得る。他の例として、コンシューマーが、製品登録カードを送るか、あるいはＩＶＲシステムを呼び出して、特定の製品またはサービスに関する情報を請求する場合には、あらかじめ定められた基準が満たされ得る。

一実施形態では、個人によりもたらされる情報請求は、印刷された製品広告が提供される、顧客による情報請求カードとして、情報請求書の形式を取っている。この情報請求を受け取ると、この情報請求が、一組の情報用語と比較される。この比較により、その情報請求が、これらの情報用語と充分に関連していると判定される場合には、あらかじめ定められた基準が満たされ得る。

ステップ５０４において、あらかじめ定められた基準が満たされる場合には、ステップ５０６において、案内状が個人に差し出されることがある。あらかじめ定められた基準が満たされない場合には、例示的プロセス５００は、ステップ５０２に戻って、オンラインまたはオフラインの別のコンシューマー活動を待ち受けることができる。「案内状」という用語は、マーケティング・キャンペーン、イベント、または選考処理への参加を奨励するか、または可能にするために、個人に提示される任意の懇請（書）を含み得る。案内状は、広告、文章（テキスト）、静的なグラフィックスまたはイラスト、動的なグラフィックスまたはイラスト、ビデオ、アプリケーション、及び、それらを組み合わせたものを含んでもよい。案内状はまた、ステップ５０２において、初期コンシューマー活動に関連する製品またはサービスに関する追加情報、あるいは、見るか、聞くか、ダウンロードするか、リンクするなどして、この追加情報を得るための指示を含んでもよい。案内状は、選考コンポーネント１０６（図１）に自動的にアクセスするためのリンクを提供することで、参加を可能にすることができる。

いくつかの実施形態では、案内状に、「ランディング・ページ」のリンクまたはアドレスが載っている。このランディング・ページは、インフルエンサーとして、１つまたは複数のマーケティング活動またはキャンペーン・イベントに参加することに関する情報を含むことがある。ランディング・ページはまた、個人にとって関心のありそうな影響力のあるマーケティング・プログラムに関する追加情報も含むことがある。影響力のあるマーケティング・プログラム情報は、一般的な性質のものであるか、あるいは、個人について具体的に知られている情報（例えば、個人的に識別できる情報）、個人の１つまたは複数の人口学的特色について具体的に知られている情報（例えば、年齢、性別、人種／民族性、居住場所、国籍、職業／専門職、教育、家族の規模、婚姻関係の有無、所有権（例えば、家、車、ペットなど）、言語、社会的流動性、及び、ライフサイクル（出産、死亡、移住など））、個人の１つまたは複数の個人的特徴について具体的に知られている情報（例えば、趣味、活動、関心、経験など）、並びに、それらを組み合わせた情報に基づいて、カスタマイズされてもよい。

案内状、及びランディング・ページ（１つまたは複数）は、電子形式、印刷形式、聴覚形式、視覚形式、あるいは、それらを組み合わせた形式を含め、様々なフォーマットで存在してよい。一実施形態では、この案内状及び／またはランディング・ページは、配信されるなどして個人に提供される印刷されたハードコピー文書または一組の文書を含む。他の実施形態では、この案内状及び／またはランディング・ページは、配信されるなどして個人に提供される電子メールなどの電子文書、あるいは、インターネット上のウィンドウ、フレーム、ページ、またはアプリケーションに組み入れられる。さらに他の実施形態では、この案内状及び／またはランディング・ページは、個人に配信されるコンピュータ読み取り可能媒体装置（例えば、ＣＤ、ＤＶＤ、またはＵＳＢフラッシュ・ディスクドライブ）の一部として取り入れられる。案内状及び／またはランディング・ページ自体に加えて、コンピュータ読み取り可能媒体はまた、個人に、案内状を受け入れるか、あるいはランディング・ページにアクセスするように誘うか、あるいは奨励することを目的とした追加要素も含むことがある。これらの追加要素は、無料の、または割引される製品またはサービス向けの提供物（offering）、クーポン、宝くじ参加権、あるいは、他の任意の報奨物を含み得る。

ステップ５０８では、個人がこの案内状を受け入れたかどうかを判断する。例えば、ユーザは、案内状に組み込まれたリンクを選択するか、またはクリックして、この案内状を受け入れることができる。個人は、往復はがきを郵送して、この案内状を受け入れるか、ランディング・ページ（例えば、インターネットＷｅｂサイト）を訪問するか、あるいは、ローカルでアプリケーションを実行するか、またはインストールしてもよい。ステップ５０８で個人がこの案内状を受け入れる場合には、ステップ５１０において、その個人は最初にインフルエンサー特性について選考されることがある。例えば、個人は、選考コンポーネント１０６（図１）に案内されることができる。ステップ５０８で個人が案内状を受け入れない場合には、例示的プロセス５００は、ステップ５０２に戻ることができる。

実際には、プロセス５００において示される１つまたは複数のステップが、繰り返されるか、他のステップと組み合わされるか、任意の適切な順序で行われるか、並行して（例えば、同時に、またはほぼ同時に）行われるか、あるいは除去されることがある。

図６は、本発明の一実施形態において、素質のあるインフルエンサーを選考するための例示的プロセス６００を示している。ステップ６０２では、素質のあるインフルエンサーに関して、さらに多くの情報が収集される。例えば、複数の質問を含む伝統的な、またはインターネット・ベースの調査書または質問票が、素質のあるインフルエンサーに提示されることがある。この調査書または質問票は、素質のあるインフルエンサーから１つまたは複数のインフルエンサー特性に関する追加情報を収集することを目的とすることができる。この調査書または質問票はまた、社会人口学的情報、関心と趣味の情報、コンシューマーの習慣などのような他の情報も収集することができる。この調査書または質問票は、いくつかの部分またはコンポーネントで存在するマルチコンポーネント情報収集手段であり、それぞれのコンポーネントにより、特定の情報が収集される。一実施形態では、この情報収集手段は、一連のリンクされたＷｅｂページを介して、コンピュータ・ネットワーク上に提示されるマルチパート調査書（multi-part survey）である。調査書のそれぞれのコンポーネントは、異なるＷｅｂページに対応し、特定の情報を収集することができる。

収集された情報は、ステップ６０４において分析されることがある。例えば、選考コンポーネント１０６または獲得サーバー１０２（両方とも図１）は、情報を収集し、保存し、かつ／またはリレーショナル・データベースの１つまたは複数のテーブルに分類することができる。ステップ６０６において、この収集された情報が、最小限の登録基準を満たしているかどうかを判断する。例えば、情報収集手段、調査書、または質問票中のいくつかの質問は、有効な登録返答選択を有する登録質問に指定されることがある。素質のあるインフルエンサーが、１つまたは複数の有効な登録返答選択で返答しない場合には、ステップ６０６において、この素質のあるインフルエンサーが、その登録基準を満たしていないと判断される。言い換えれば、素質のあるインフルエンサーが、登録基準を満たすためには、この素質のあるインフルエンサーは、調査書、質問票、または情報収集手段中の１つまたは複数の質問に、特定のやり方で返答することが求められることがある。登録基準の質問（１つまたは複数）は、１つまたは複数のインフルエンサー特性、参加に対する法的要件（例えば、年齢）、関心と趣味、社会的なつながり、あるいは、社会集団への影響力のあるマーケティングに関する他の任意の基準に関わり得る。他の実施形態では、素質のあるインフルエンサーはすべて、ステップ６０６の結果に関係なく、最初に登録される。

素質のあるインフルエンサーが、登録基準を満たすことができない場合には、ステップ６０８において、拒絶されるインフルエンサーに、拒絶メッセージが提示され、また、ステップ６１０において、その拒絶されたインフルエンサーが、代替プログラムにおいて登録されるか、あるいは、第３者の情報に導かれることがある。例えば、拒絶されたインフルエンサーは、スポンサー、マーケター、または広告主のＷｅｂサイトに導かれることがある。それに加えて、またはその代わりに、拒絶されたインフルエンサーは、その拒絶されたインフルエンサーの関心、またはその拒絶されたインフルエンサーにより提供される情報に関連する第３者のＷｅｂサイトに導かれるか、あるいは、その第３者から伝達情報を受け取ることがある。

その一方、素質のあるインフルエンサーが、登録基準を満たす場合には、このインフルエンサーは採点データベースに追加され、また、ステップ６１２において、その登録インフルエンサーに対して少なくとも１つの初期インフルエンサー特性得点が計算されることがある。一実施形態では、採点エンジン１１０（図１）は、在任期間、参加回数、普及度、及び新近性のインフルエンサー特性のうち、１つまたは複数について、登録インフルエンサーのインフルエンサー特性得点を計算する。これらの得点の初期値は、ステップ６０２において収集され、かつ、ステップ６０４またはステップ６０６において分析された情報に少なくとも部分的に基づき得る。インフルエンサーを登録した後で、ステップ６１４において、このインフルエンサーから、追加情報が収集されることがある。この情報は、後で、その登録インフルエンサーにキャンペーン・イベント通知が配信されるように、連絡情報（これまで収集されていない場合）を含むことがある。

本発明のいくつかの実施形態では、インフルエンサーが登録された直後に、このインフルエンサーは、このインフルエンサーの初期インフルエンサー特性得点の１つまたは複数を有効と認めるか、あるいは改善するのを助けるために、１つまたは複数のキャンペーン・イベントに参加するように勧められることがある。上述の通り、コンシューマーにより提供される情報は、一般に、たいして信頼できないため、インフルエンサー特性得点を有効と認める、あるいは改善することは、信頼できる正確な結果にとって極めて重大である。得点は、定期的に、絶えず、あるいは、他の任意の適切なスケジュールで有効と認められるか、あるいは改善されることができる。

実際には、プロセス６００において示される１つまたは複数のステップが、繰り返されるか、他のステップと組み合わされるか、任意の適切な順序で行われるか、並行して（例えば、同時に、またはほぼ同時に）行われるか、あるいは除去されることがある。例えば、いくつかの実施形態では、ステップ６０６が除去され、参加することに関心のある素質のあるインフルエンサーはすべて、収集された情報が登録基準を満たしているかどうかに関係なく、登録される。

図７は、登録インフルエンサーに関連する１つまたは複数のインフルエンサー特性得点を有効と認めるための例示的プロセス７００を示している。ステップ７０２において、登録インフルエンサーに、第１のイベントの通知メッセージが送られる。第１のイベントの通知メッセージは、電子メッセージ（例えば、電子メール・メッセージ、テキスト・メッセージ、ＩＭ）、電話（すなわち、音声メッセージ）、またはペーパー・メッセージであることもある。このメッセージは、登録インフルエンサーに、模擬のマーケティング・キャンペーン・イベントまたは実際のマーケティング・キャンペーン・イベントに参加するように勧めてもよい。このメッセージはまた、登録インフルエンサーに、彼等がマーケティング・プログラムに参加するように選定されていること、並びに第１のマーケティング・プログラムに関する追加情報及び／または指示が、登録メンバーのページを訪問して得られることを知らせてもよい。この登録インフルエンサーのページは、登録インフルエンサー、及びこの登録インフルエンサーが現在参加している、また前に参加したことがあるプログラムに関する情報のために設けられるプライベート・コンピュータ・ネットワークまたはＷｅｂサイトの個人化された部分及び／またはカスタマイズされた部分を含んでもよい。

第１のマーケティング・プログラムは、登録インフルエンサーから、この登録インフルエンサーの１つまたは複数のインフルエンサー特性に関する情報を直接及び間接に収集することを目的としている。第１のマーケティング・プログラムはまた、登録インフルエンサーから情報を直接及び間接に収集して、登録処理の間に収集された登録インフルエンサーの１つまたは複数のインフルエンサー特性に関する自己報告された情報を有効と認めることも目的としている。上述の通り、模擬のマーケティング・プログラムまたは実際のマーケティング・プログラムは、登録インフルエンサーに、Ｗｅｂサイトの訪問、調査の完成、または他の任意の適切な活動など、何らかの処置を取るように求めることがある。

ステップ７０４において、登録インフルエンサーは、時間ｔ₀にて、第１のイベントの通知を受け取った。次に、ステップ７０６において、登録インフルエンサーは、この第１のイベントに関する追加的な情報または詳細を要請することができる。ステップ７０８において、登録インフルエンサーは、時間ｔ₁にて、第１のイベントの詳細を受け取ることができる。例えば、イベント・サーバー１０４（図１）は、キャンペーン・コンポーネント１０８（図１）のキャンペーン・データベースにアクセスし、イベントの詳細を登録インフルエンサーに送ることができる。登録インフルエンサーは、時間ｔ₂にて、第１のイベントへの参加を開始することができる。例えば、登録インフルエンサーは、Ｗｅｂサイトを訪問し、キャンペーン調査に取りかかることができる。このイベントに参加している間に、調査返答などの参加情報がステップ７１２において収集されてもよい。ステップ７１４では、登録インフルエンサーは、時間ｔ₃にて、第１のイベントを完了することができる。次に、ステップ７１２において収集された情報が、ステップ７１６において分析される。例えば、情報は、採点エンジン１１０（図１）またはイベント・サーバー１０４（図１）により、自動的に、または手操作で分析されてもよい。次に、これらのコンポーネントの１つは、ステップ７１８において、登録インフルエンサーに関連する１つまたは複数のインフルエンサー特性得点を、第１のイベントの参加情報に基づいて、調整するか、または改善してもよい。例えば、重要なイベントの完了は、登録インフルエンサーの参加回数、在任期間、新近性、または普及度のインフルエンサー特性得点の１つまたは複数に影響を及ぼし得る。マーケティング・プログラムのコンポーネントとコンポーネントとの間の時間も監視される場合がある。例えば、いくつかの実施形態では、前述の時間値のいずれか（あるいは、前述の時間値のいずれかの間の時間間隔）を使用して、インフルエンサー特性得点を調整することができる。

ステップ７２０において、登録インフルエンサーにより提供される情報の一部が、所定の基準を満たしていないと判断される場合には、ステップ７２２において、この登録インフルエンサーが登録抹消されることがある。例えば、インフルエンサー特性得点の１つまたは複数が、あらかじめ定められたしきいレベルよりも下がったか、そうでなければ、登録インフルエンサーが、継続参加に必要とされる有効な返答で、調査質問に返答しなかったかもしれない。ステップ７２２において、インフルエンサーの登録を抹消するために、採点テーブル４００（図４）から、１つまたは複数の記入項目が除去され得る。次に、ステップ７２４において、登録インフルエンサーに、退去メッセージ（exit message）が与えられる。一実施形態では、退去メッセージは、登録抹消されたメンバーが導かれるコンピュータ・ネットワークの一部である退去ページ（例えば、Ｗｅｂページ）に含まれる。退去ページはまた、登録メンバー、及び、第１のマーケティング・プログラムへのこの登録メンバーの参加に関する追加情報も含むことがある。他の実施形態では、退去メッセージは、インフルエンサーに送られる郵便物または電子メールの伝達情報に含まれる。退去メッセージはまた、ファクシミリ、電話などのような、通信媒体の他の何らかの形態により配信されることもある。それに加えて、またはその代わりに、ステップ７２６において、インフルエンサーは、退去メッセージを受け取るあたりの時点にて、あるいは、この退去メッセージの代わりに、代替プログラムに登録されるか、このインフルエンサーの関心、またはこのインフルエンサーにより提供される情報に関する第３者のＷｅｂサイトに導かれるか、あるいは、その第３者から伝達情報を受け取ることがある。いくつかの実施形態では、退去メッセージが与えられた後で、インフルエンサーは、第３者のＷｅｂサイトに導かれ、そこで、このインフルエンサーは、マーケティング・プログラムへの参加の恩典として、無料の、または割引される商品及びサービス向けのクーポンまたは引換券（あるいは、他の報奨物）を受け取ることがある。

ステップ７２０において継続参加の要件が満たされる場合には、ステップ７２８において、第１のマーケティング・プログラムの無事終了（successful completion）を示すメッセージが、登録インフルエンサーに与えられることがある。一実施形態では、無事終了メッセージは、登録インフルエンサーが導かれるＷｅｂページなどのコンピュータ・ネットワークの一部である無事終了ページ上に含まれる。無事終了ページはまた、登録インフルエンサー、及び、第１のマーケティング・プログラムへのこの登録インフルエンサーの参加に関する追加情報も含むことがある。他の実施形態では、無事終了メッセージは、登録インフルエンサーに送られる郵便物または電子メールの伝達情報に含まれる。無事終了メッセージはまた、ファクシミリ、電話などの、通信媒体の他の何らかの形態により配信されることもある。それに加えて、またはその代わりに、登録インフルエンサーは、無事終了メッセージを受け取るあたりの時点にて、第１のマーケティング・プログラム、あるいは、この登録インフルエンサーの関心、またはこの登録インフルエンサーにより提供される情報に関する第３者のＷｅｂサイトに導かれるか、あるいは、その第３者から伝達情報を受け取ることがある。いくつかの実施形態では、第１のマーケティング・プログラムの無事終了後に、インフルエンサーは、第３者のＷｅｂサイトに導かれ、そこで、この登録メンバーは、このマーケティング・プログラムの無事終了の報酬として、無料の、または割引される商品及びサービス向けのクーポン（あるいは、他の報奨物）を受け取ることがある。

実際には、プロセス７００において示される１つまたは複数のステップが、繰り返されるか、他のステップと組み合わされるか、任意の適切な順序で行われるか、並行して（例えば、同時に、またはほぼ同時に）行われるか、あるいは除去されることがある。

図８は、インフルエンサーの普及度のインフルエンサー特性得点を有効と認めるための例示的プロセス８００を示している。図７に示される第１の有効性確認処理と同様に、この第２の有効性確認処理は、模擬のマーケティング・プログラムまたは実際のマーケティング・プログラムを含むことがある。しかしながら、この処理は、登録インフルエンサーの対話（インタラクション）だけでなく、この登録インフルエンサーの友人または社会集団メンバーの対話も含む。よって、例示的プロセス８００は、普及度のインフルエンサー特性得点を改善するか、あるいは有効と認めるのに役立つ。

第２のマーケティング・プログラムへの登録インフルエンサーの参加は、このインフルエンサーに第２のイベントの通知メッセージが送られるステップ８０２で開始することができる。ステップ８０４において、登録インフルエンサー（inflamer）は、時間ｔ₄にて、イベント通知メッセージを受け取ることができる。伝達情報は、第２のマーケティング・プログラムへの登録インフルエンサーの参加に関する情報及び指示を含んでもよい。一実施形態において、登録インフルエンサーには、登録時に（あるいは、その後の任意の時点に）この登録メンバーが提供する電子メール・アドレスにて電子メールの伝達情報が送られる。電子メールの伝達情報は、登録メンバーに、彼等がマーケティング・プログラムに参加するように選定されていること、並びに第２のマーケティング・プログラムに関する追加情報及び／または指示が、この登録メンバーのページを訪問して得られることを知らせてもよい。ステップ８０６において、登録インフルエンサーがイベントの詳細を要請し、ステップ８０８において、時間ｔ₅にて、イベントの詳細がこの登録インフルエンサーに与えられてもよい。

ステップ８１０において、登録インフルエンサーは、時間ｔ₆にて、キャンペーン・イベントへの参加を開始することができる。例えば、インフルエンサーは、時間ｔ₆にて、調査を始めることができる。ステップ８１２において、インフルエンサーは、時間ｔ₇にて、参加情報を社会集団メンバーに発送することができる。例えば、インフルエンサーは、電子メールのイベント通知メッセージを、１人または複数の友人、同僚、または他の任意の社会集団メンバーに発送するように求められることがある。この時点で、その社会集団メンバー（１人または複数）と、このインフルエンサーの参加が、双方とも、イベント・サーバー１０４（図１）により監視され得る。次に、社会集団メンバーには、イベント通知メッセージが送られ、社会集団メンバーのイベントに参加するように要請される。ステップ８２８において、社会集団メンバーは、時間ｔ₁₀にて、その社会集団メンバーのイベントへの参加を開始することができる。この社会集団メンバーのイベントは、第２のキャンペーン・イベントと同一か、または異なるキャンペーンに関係してもよい。ステップ８３０において、この社会集団メンバーから情報を収集することができ、また、ステップ８３２において、社会集団メンバーは、時間ｔ₁₁にて、この社会集団メンバーのイベントを完了させることができる。次に、社会集団メンバーのイベントからの情報が、ステップ８３４において分析されることがある。例えば、イベントに関する情報をイベント・テーブル４１０（図４）に追加してもよい。いくつかの実施形態では、社会集団メンバーも、インフルエンサーとして登録するために、分析されることがある。

インフルエンサーが、ステップ８１２において、社会集団メンバーに参加案内状を発送した後で、登録インフルエンサーは、ステップ８１４において、時間ｔ₈にて、第２のキャンペーン・イベントを完了させてもよい。次に、この登録インフルエンサーが、参加を継続するために所定の基準を満たしたかどうかが、ステップ８１６において判断される。ステップ８１６において、この登録インフルエンサーにより提供される情報の一部が、所定の基準を満たしていないと判断される場合には、ステップ８１８において、このインフルエンサーは登録抹消され、ステップ８２０において、退去メッセージが与えられることがある。図７に関して上で説明される通り、登録抹消されたインフルエンサーは、ステップ８２２において、代替プログラムに登録されるか、あるいは、第３者に導かれることがある。

ステップ８１６において、追加マーケティング・プログラムへの継続参加の要件が満たされる場合には、ステップ８２６において、第２のマーケティング・プログラムの無事終了を示すメッセージを、この登録インフルエンサーに与えることがある。社会集団メンバーのイベントまたは第２のキャンペーン・イベントからの、いずれか、または両方の参加情報を使用して、ステップ８３６において、このインフルエンサーに関連するインフルエンサー特性得点の１つまたは複数を改善することができる。いくつかの実施形態では、この改善は、第２のマーケティング・プログラムのコンポーネントとコンポーネントとの間の時間に少なくとも部分的に基づいている。例えば、ステップ８３６において、前述の時間値のいずれか（あるいは、前述の時間値のいずれかの間の時間間隔）を使用して、インフルエンサー特性得点を調整するか、あるいは改善することができる。

登録インフルエンサーに関する自己報告されたか、または収集された情報を有効と認めることを目的とした追加的な実際のマーケティング・プログラムあるいはキャンペーン・イベント及び／または模擬のマーケティング・プログラムあるいはキャンペーン・イベントは、上述のマーケティング・プログラムと同時に、あるいは、上述のマーケティング・プログラムの後で、計画されて、実行されることができる。適切な一手法では、インフルエンサーの登録期間を通じて、イベント通知メッセージが、登録インフルエンサーに定期的に（例えば、週に一度）配信される。インフルエンサー、及び／またはインフルエンサーの社会集団メンバーに関して、さらに多くの情報が収集されるにつれて、インフルエンサー特性得点が、時間とともに自動的に改善され得る。このようにして、インフルエンサーは、つねに、最新の信頼できるインフルエンサー特性得点に結び付けられることができる。

インフルエンサー特性得点は、多くの方法で報告されることができる。例えば、採点データベースのデータベース・クエリーは、インフルエンサー特性得点を検索することができる。このデータベースは、特定のインフルエンサーに対して、あるいは集団に対する得点を示す多くのビューを含み得る。複合得点ＲＰＤ（新近性、参加回数、及び普及度）と複合得点ＲＰＤＬ（新近性、参加回数、普及度、及び在任期間）は、３桁または４桁の得点として定義され、複合得点のそれぞれの桁は、異なるインフルエンサー特性得点を表している。例えば、ＲＰＤＬ複合得点「９８７６」は、新近性の得点が９であり、参加回数の得点が８であり、普及度の得点が７であり、在任期間の得点が６であるインフルエンサーを表し得る。複合得点は、このようなやり方で、あるいは、他の任意の適切な手法を用いて生成されることができる。一般に、より高い得点は、他の社会集団メンバーに影響を与える能力がより高いインフルエンサーに対応する。これらのインフルエンサーは、ＷＯＭのマーケティングとの関連において、より価値がある可能性がある。

実際には、プロセス８００において示される１つまたは複数のステップが、繰り返されるか、他のステップと組み合わされるか、任意の適切な順序で行われるか、並行して（例えば、同時に、またはほぼ同時に）行われるか、あるいは除去されることがある。

図９は、本発明の一実施形態において、インフルエンサーのコンシューマー・マーケティング・パネルを生成するための例示的プロセス９００を示している。ステップ９０２では、選考調査を生成して、行うことができる。例えば、ユーザは、店内のキオスクにて、電話を使って、あるいは、インターネットを介して、選考コンポーネント１０６（図１）と対話することができる。この選考調査に基づいて、ユーザは、ステップ９０４において、コンシューマー・マーケティング・パネルへの参加のために登録される。次に、ステップ９０６において、登録ユーザに少なくとも１つの案内状が送られる。この案内状は、上述のように、１つまたは複数の実際のマーケティング・キャンペーンまたは模擬のマーケティング・キャンペーンに参加するようにユーザに強く求めることがある。いくつかの実施形態では、一集団内で利用可能なインフルエンサーのサブセットを選択するために、２つ以上のタイプの案内状が送られることがある。送られる案内状のタイプは、インフルエンサーが、完全なキャンペーン、またはキャンペーンの短縮したもの（あるいは、他の方法で変更されたもの）に参加するかどうかを決定し得る。いくつかの実施形態では、送られる案内状のタイプは、インフルエンサーのインフルエンサー特性得点の１つまたは複数、あるいは、このインフルエンサーに関する他の任意の知られているか、観察されたか、あるいは算出された情報により決定される、インフルエンサーがＷＯＭを推し進める能力によって決まる。例えば、段階１のインフルエンサーに指定されたインフルエンサーには、例えば、製品の無料サンプルまたは無料サービス用のクーポンを有する郵便物コンポーネントを含み得る、完全なマーケティング・キャンペーンへの参加を勧誘する案内状が送られる。段階２のインフルエンサーには、例えば、割引値段（無料ではない）の製品またはサービス用のクーポンを有する郵便物コンポーネントを含み得る、キャンペーンの短縮したもの（あるいは、他の方法で変更されたもの）への参加を勧誘する案内状が送られる。段階３のインフルエンサーには、キャンペーンのオンラインのものだけへの参加を勧誘する、例えば、電子（例えば、電子メール）案内状が送られる。このようにして、非常に影響力のある個人には投資を多くし、また、より影響力の少ない個人には投資を少なくすることで、投資収益率を最大にできる。その１つまたは複数のマーケティング・キャンペーンに関する参加情報に基づいて、ステップ９０８において、少なくとも１つのインフルエンサー特性得点が算出されるか、あるいは改善される。例えば、初期インフルエンサー特性得点は、選考調査の結果に基づいて算出され、また、その初期得点は、その後の１つまたは複数のマーケティング・キャンペーンを利用して、改善されることができる。

ステップ９１０において、マーケターは、所望のインフルエンサー特性得点を選択して、それを、特定のキャンペーン向けに、コンシューマー・マーケティング・パネルに含めてもよい。いくつかの実施形態では、マーケターにより、最小限の得点が選択されるが、一方、他の実施形態では、ステップ９１０において、得点の範囲が選択される。例えば、「８８８」のＲＰＤ複合インフルエンサー特性得点が、コンシューマー・マーケティング・パネルに含められるべき最小限のインフルエンサー特性得点として、マーケターにより選定されることができる。別の例として、「７６６」〜「８８８」のＲＰＤ複合インフルエンサー特性得点範囲が、マーケターにより選択されて、コンシューマー・マーケティング・パネルに含められることができる。選択された得点（あるいは、得点範囲）に関係なく、ステップ９１０においてデータベース・クエリーが行われて、選択されたインフルエンサー特性得点に一致するか、またはこのインフルエンサー特性得点を超える登録ユーザを特定することができる。マーケターは、次にステップ９１２において、特定されたインフルエンサーを、１つまたは複数のサブパネルに区分することができる。区分は、年齢、人種、収入、製品及び／またはサービスの関心、消費習慣、あるいは、他の任意の社会人口学的基準を含め、任意の適切な基準に基づいてよい。区分はまた、１つまたは複数のインフルエンサー特性得点または段階レベルに基づいてもよい。次に、インフルエンサーのコンシューマー・マーケティング・パネルを、社会マーケティング、ＷＯＭ、またはバイラル・マーケティング・キャンペーンに使用することができる。２００６年８月２１日に出願され譲受人に譲渡された米国特許出願第１１／５０８，０３１号にさらに詳しく記載されているように、インフルエンサーは、マーケティング・メッセージを改善して、そのＷＯＭ潜在能力を最大にするために使用され得る。インフルエンサーはまた、新製品または新サービスの採用及び／または認識を促進するためにも利用され得る。

実際には、プロセス９００において示される１つまたは複数のステップが、繰り返されるか、他のステップと組み合わされるか、任意の適切な順序で行われるか、並行して（例えば、同時に、またはほぼ同時に）行われるか、あるいは除去されることがある。

本明細書に開示される大きさ（dimension）と数値は、列挙される通りの数値に厳密に限定されると解してはならない。それよりむしろ、特に指定しなければ、このような大きさはそれぞれ、その列挙された数値と、その数値を取り巻く機能的に同等な範囲とを両方とも意味することになっている。例えば、「４０ｍｍ」として開示された大きさは、「約４０ｍｍ」を意味することになっている。

本発明の「発明を実施するための最良の形態」に引用されたあらゆる文書は、その関連部分が参考として本明細書中に組み入れられており、いかなる文書の引用も、その文書が本発明に対して従来技術であることを承認するものと解してはならない。本文書中の用語のいずれかの意味または定義が、参考として組み入れられた文書中の用語のいずれかの意味または定義と矛盾する場合には、本文書中の用語に割り当てられた意味または定義が適用されるものとする。

本発明の特定の実施形態が図示され、かつ説明されてきたが、本発明の精神及び範囲から逸脱せずに、他の様々な変更及び修正を実行できることが、当業者には明らかであろう。それゆえ、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

本発明による例示的ネットワーク・トポロジーのブロック図。 本発明による例示的インフルエンサー特定タイムライン。 本発明による例示的インフルエンサー採点処理。 本発明による例示的インフルエンサー採点テーブル。 本発明による、インフルエンサーを特定し、勧誘し、登録するための例示的プロセス。 本発明による、素質のあるインフルエンサーを選考し採点するための例示的プロセス。 本発明による、インフルエンサーに関連する新近性のインフルエンサー特性得点を有効と認め改善するための例示的プロセス。 本発明による、インフルエンサーに関連する普及度のインフルエンサー特性得点を有効と認め改善するための例示的プロセス。 本発明による、コンシューマー・マーケティング・パネルを生成するための例示的プロセス。

Claims (10)

1. 社会集団の影響力のあるメンバーを特定するための方法であって、
   少なくとも１つのルートを介して、少なくとも１人のコンシューマーからコンシューマー・データを収集するステップと、
   前記収集されたコンシューマー・データを分析して、少なくとも１つの社会ネットワーキング測度を得るステップと、
   前記収集されたコンシューマー・データに少なくとも部分的に基づいて、前記少なくとも１人のコンシューマーに対して少なくとも１つの社会ネットワーキング得点を算出するステップと、
   少なくとも１つのマーケティング・イベントに参加するよう前記少なくとも１人のコンシューマーに案内状を送るステップを含む、前記少なくとも１つの社会ネットワーキング得点を改善するステップと、
   を含むことを特徴とする方法。
2. 前記少なくとも１つのマーケティング・イベントへの前記少なくとも１人のコンシューマーの参加を監視するステップをさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 前記収集されたコンシューマー・データを分析するステップが、あらかじめ定められたコンシューマーしきい値基準を前記少なくとも１人のコンシューマーが満たすことができないかどうか判定するステップを含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
4. 前記少なくとも１人のコンシューマーに対して少なくとも１つの得点を算出するステップが、普及度、参加回数、在任期間、及び新近性の前記社会ネットワーキング測度のそれぞれに対して、少なくとも１つの得点を算出するステップを含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
5. 前記少なくとも１人のコンシューマーに対して少なくとも１つの得点を算出するステップが、普及度、参加回数、在任期間、及び新近性の得点から、複合得点を生成するステップを含むことを特徴とする請求項６に記載の方法。
6. 少なくとも１つのマーケティング・イベントに参加するよう案内状を送るステップが、擬似製品または擬似サービスに関する模擬のマーケティング・イベントに参加するよう少なくとも１つの案内状を送るステップを含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
7. 前記少なくとも１人のコンシューマーが、２人以上のコンシューマーから成る１集団からなるものであって、
   前記１集団内の特定の集団の指示を受け取るステップと、
   前記特定の集団の前記受け取られた指示に基づいて、コンシューマー・マーケティング・パネルを生成するステップと、
   前記コンシューマー・マーケティング・パネルの特定を第３者のマーケターに出力するステップと、
   をさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
8. 前記少なくとも１つの社会ネットワーキング得点をマーケターに出力して、前記少なくとも１つの社会ネットワーキング得点を改善した後で、コンシューマー・マーケティング・パネルを生成するのに使用するステップをさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
9. 社会集団の影響力のあるメンバーを特定するためのシステムであって、
   少なくとも１つのルートを介して、少なくとも１人のコンシューマーからコンシューマー・データを収集し、
   前記収集されたコンシューマー・データを分析して、少なくとも１つの社会ネットワーキング測度を得る
   ように構成された獲得サーバーと、
   前記収集されたコンシューマー・データに少なくとも部分的に基づいて、前記少なくとも１人のコンシューマーに対して少なくとも１つの社会ネットワーキング得点を算出し、
   前記少なくとも１人のコンシューマーに、少なくとも１つのマーケティング・イベントの案内状を送ることで、前記少なくとも１つの社会ネットワーキング得点を改善する
   ように構成された採点エンジンを持つイベント・サーバーと、
   を備えることを特徴とするシステム。
10. 前記採点エンジンが、普及度、参加回数、在任期間、及び新近性の前記社会ネットワーキング測度のそれぞれに対して、少なくとも１つの得点を算出するように構成されていることを特徴とする請求項９に記載のシステム。

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