JP2008144926A - 電磁開閉弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】弁動作音が小さく、静音性に優れたラッチ型の電磁開閉弁を提供する。
【解決手段】非磁性材製の筒状の弁ハウジングと、前記弁ハウジング内に固定装着され、前記弁ハウジングの軸線方向の一方の側に弁座面を有し、弁ポートを貫通形成された非磁性材製の弁座部材と、前記弁ハウジング内の前記弁座部材の一方の側に移動可能に設けられ、前記弁ポートを開閉する磁性材製のボール弁体と、前記ボール弁体を前記弁座面に押し付ける圧縮ばねと、前記弁ハウジングの径方向の一方側に当該弁ハウジングの外壁に接した状態で固定装着され前記弁ハウジングの軸線方向の両端部にS極N極の磁極部を有する永久磁石と、前記弁ハウジングの径方向の一方側に固定装着され電磁コイルを具備し、通電により磁化して前記永久磁石の前記磁極部に対応する部位に電磁磁極部を形成しコイル通電方向に応じて前記電磁磁極部のSN極性を反転する電磁コイルユニットとを有する。
【選択図】図1

Description

この発明は、電磁開閉弁に関し、特に、冷蔵庫の冷媒回路等に用いられるラッチ型の電磁開閉弁に関するものである。
冷蔵庫の冷媒回路の開閉に用いられる電磁開閉弁として、電磁コイルに対する通電を止めても弁閉状態あるいは弁開状態を維持(保持)するラッチ型(自己保持型)の電磁開閉弁が知られている(例えば、特許文献1、2)。
従来より知られているラッチ型の電磁開閉弁は、電磁コイル装置のプランジャに弁体が連結され、プランジャが電磁コイルに対する通電によって吸引子に磁気的に吸引されることにより、プランジャが軸線方向に移動して弁体がプランジャと共に弁座部材より離間する方向に開弁移動し、プランジャが吸引子に当接して当該当接状態が永久磁石の磁力によって保持されることにより、弁開状態が保持される。弁閉時には電磁コイルに弁開時とは逆方向に通電することにより、プランジャに対する永久磁石の磁力の作用度が低下し、弁閉ばねのばね力によってプランジャが吸引子より離れ、弁体が弁座部材に当接して弁閉状態となる。これを直動型のラッチ式電磁開閉弁と云う。
特開2002−188743号公報 特開2002−250457号公報
直動型のラッチ式電磁開閉弁では、弁開時にはプランジャが吸引子に衝突することにより当接音が生じ、弁閉時には弁体が弁座部材に衝突することにより当接音が生じる。この当接音は、吸引子と弁体の連結体が比較的大きい質量をもっていて、プランジャや弁座部材に衝撃的に当接するため、比較的大きい耳障りな音になる。また、直動型のラッチ式電磁開閉弁では、弁閉ばねのばね力による弁体の軸線方向移動によって瞬間的に弁閉状態になるため、液冷媒衝撃音(ウォータハンマ音)が大きい。また、弁閉時には、弁体が弁座面に衝突することによる当接音が生じる。
特に、家庭用の冷蔵庫では、弁動作音が小さく、静音性がよいことを要求されるから、上述したような直動型のラッチ式電磁開閉弁が家庭用の冷蔵庫の冷媒回路の開閉に用いられると、弁動作音が問題になり、静音性が損なわれる原因になる。
この発明が解決しようとする課題は、弁動作音が小さく、静音性に優れ、家庭用の冷蔵庫の冷媒回路の開閉に適したラッチ型の電磁開閉弁を提供することである。
この発明による電磁開閉弁は、非磁性材製の筒状の弁ハウジングと、前記弁ハウジング内に固定装着され、前記弁ハウジングの軸線方向の一方の側に弁座面を有し、弁ポートを貫通形成された非磁性材製の弁座部材と、前記弁ハウジング内の前記弁座部材の一方の側に移動可能に設けられ、前記弁ポートを開閉する磁性材製のボール弁体と、前記ボール弁体を前記弁座面に押し付ける圧縮ばねと、前記弁ハウジングの径方向の一方側に当該弁ハウジングの外壁に接した状態で固定装着され前記弁ハウジングの軸線方向の両端部にS極N極の磁極部を有する永久磁石と、前記弁ハウジングの径方向の一方側に固定装着され電磁コイルを具備し前記電磁コイルに対する通電により磁化して前記永久磁石の前記磁極部に対応する部位に電磁磁極部を形成しコイル通電方向に応じて前記電磁磁極部のSN極性を反転する電磁コイルユニットとを有し、前記電磁コイルに対する第1の方向の通電によって前記電磁磁極部が前記永久磁石の磁極部の極性と反対の極性に磁化することにより前記弁ポートを閉じている弁閉位置にある前記ボール弁体の配置部に吸引磁界を生成し、当該吸引磁界によって前記ボール弁体が前記弁閉位置より前記弁座面に接触した状態で前記圧縮ばねを圧縮変形させつつ前記弁ハウジングの径方向に移動して前記永久磁石に磁気的に吸引保持されることにより、前記ボール弁体が前記弁ポートを開く弁開位置に保持され、前記電磁コイルに対する前記第1の方向と反対の第2の方向の通電によって前記電磁磁極部が前記永久磁石の磁極部の極性と同一の極性に磁化することにより前記永久磁石による前記ボール弁体に対する磁気的な吸引保持力が低減し、前記圧縮ばねのばね力によって前記ボール弁体が前記弁開位置より前記弁座面に接触した状態で前記弁ハウジングの径方向に移動して前記ボール弁体が前記弁ポートを閉じる弁閉位置に保持される。
この発明による電磁開閉弁は、好ましくは、前記弁ハウジングは円筒管により構成され、円環状の前記弁座面の中央部に前記弁ポートが開口し、前記弁座面は前記中央部を底部とするテーパ面になっており、前記ボール弁体は前記テーパ面上を転動あるいは摺動して前記弁閉位置と前記弁開位置との間を変位する。
この発明による電磁開閉弁は、好ましくは、前記ボール弁体は前記弁座面の前記弁ポートに対する開口縁がなす角部を支点として回転して前記弁閉位置と前記弁開位置との間を変位する。
この発明による電磁開閉弁は、好ましくは、前記弁ハウジングは、銅系金属等、鉄系金属より制振性が高い非磁性の管材により構成されている。
この発明による電磁開閉弁は、好ましくは、前記圧縮ばねは、非磁性材製である。
この発明による電磁開閉弁によれば、開閉弁動作において、ボール弁体は弁座面より離れることがなく、ボール弁体はプランジャと弁体との連結体に比べて質量が小さいので、弁開時にボール弁体が弁ハウジングの内壁に衝突しても大きい衝突音が発生することがなく、弁閉時にボール弁体が弁座面に衝突することによる当接音の発生もない。また、ボール弁体は、弁ポートに対して横ずれすることにより、弁閉するから、弁体の軸線方向移動による弁閉に比べてゆっくり弁閉状態になるため、液冷媒衝撃音の発生が抑えられる。
これらのことにより、弁動作音が小さく、静音性に優れ、家庭用の冷蔵庫の冷媒回路の開閉に適したラッチ型の電磁開閉弁が得られる。
この発明によるラッチ型の電磁開閉弁の一つの実施形態を、図1〜図3を参照して説明する。
この実施形態による電磁開閉弁は、全体を符号10により示されている。電磁開閉弁10は、弁ハウジング11を有する。
弁ハウジング11は、直管による銅円筒管製のものであり、一端が入口ポート12が、他端が出口ポート13になっていて、入口側、出口側の継手管を兼ねている。弁ハウジング11は、内部に、入口ポート12と出口ポート13との間に延在する流路14を画定している。
弁ハウジング11内には、円柱状の弁座部材15が固定装着されている。弁座部材15は、黄銅等の非磁性材により構成されており、弁ハウジング11の軸線方向(図1、図2で見て左右方向)の入口ポート12の側(一方の側)に弁座面16を有し、弁ポート17を弁ハウジング11の軸線方向に貫通形成されている。弁座面16は円環状をなし、弁座面16の中央部に弁ポート17が開口しており、弁座面16は弁ポート17が明いている中央部を底部とするすり鉢状のテーパ面になっている。この弁座面16のテーパ角度θは、二次元断面において、ボール弁体20の弁座面16との接点における接線同士のなす角度よりも弁座面16のなす角度が大きくなるような、大きな開き角になっている。
弁座部材15の弁ハウジング11に対する固定装着は、弁座部材15の全周に形成された凹溝(周溝)18に、弁ハウジング11を外側から、全周に亘って、あるいは多方向から気密性と強度を確保すべく、かしめることにより行われている。弁座部材15の固定を行う弁ハウジング11のかしめ部19は外側から見て凹溝になっている。
弁ハウジング11内の弁座部材15の一方の側(弁ハウジング11の入口ポート12の側)にはボール弁体20が移動可能に設けられている。ボール弁体20は、ステンレス鋼球等、磁性材により構成されており、弁ポート17を開閉する。
弁ポート17よりも弁ハウジング11の軸方向の内側にはばね受け部材21が固定装着されている。ばね受け部材21は、黄銅等の非磁性材により構成されており、半球状のばね取付部22、径方向貫通孔23、軸線方向貫通孔24を形成されている。ばね受け部材21より入口ポート12の側とばね受け部材21より弁座部材15の側とは、軸線方向貫通孔24、径方向貫通孔23、ばね受け部材21と弁ハウジング11との円環状空隙25によって連通している。
ばね受け部材21の弁ハウジング11に対する固定装着は、ばね受け部材21の全周に形成された凹溝(周溝)26に、弁ハウジング11を外側から、全周に亘って、あるいは多方向から強度を確保すべく、かしめることにより行われている。ばね受け部材21の固定を行う弁ハウジング11のかしめ部27は外側から見て凹溝になっている。
ばね受け部材21のばね取付部22とボール弁体20との間には圧縮コイルばね28が取り付けられている。圧縮コイルばね28は、後述する永久磁石31、電磁コイル33の磁気的作用に影響を及ぼさないよう、リン青銅等の非磁性材により構成され、ばね力によってボール弁体20を弁座面16に押し付けている。
弁ハウジング11の径方向(図1、図2で見て上下方向で、前記軸線方向に直交する方向を云う)の一方側(上側)には、瓦形状の永久磁石31が弁ハウジング11の円弧面状の外壁に接した状態で装着されている。永久磁石31の弁ハウジング11に対する軸線方向に関する取付位置は、弁座部材15とばね受け部材21との間で、ボール弁体20の配置部相当である。永久磁石31は、弁ハウジング11の軸線方向の一方の側(入口ポート12の側)の端部がS磁極部31A、他方の側(出口ポート13の側)の端部がN磁極部31Bになっている。
弁ハウジング11の径方向の一方側(上側)には、電磁コイルユニット32が取り付けられている。電磁コイルユニット32は、円筒状の巻線による電磁コイル33と、電磁コイル33を絶縁モールドする樹脂モールド部34と、磁性鋼板製の外凾35と、電磁コイル33の中心部を貫通する軸状の内部磁路形成部材36とを有する。外凾35は、軸線方向に沿って互いの間に樹脂モールド部34を挟みこむ一対の磁性材ケース39,40を備え、これらの磁性材ケース39,40各々に電磁コイル33に対する通電により磁化して永久磁石31のS磁極部31A、N磁極部31Bに対応する部位に電磁磁極部37、38を形成している。電磁磁極部37、38のSN極性は、電磁コイル33に対する通電方向に応じて反転する。
永久磁石31は電磁コイルユニット32の樹脂モールド部34のモールド成形時に樹脂モールド部34に組付けられる形状に形成された部位に取り付けられる。永久磁石31と電磁コイルユニット32との弁ハウジング11の軸線方向の取付位置関係は、永久磁石31の軸線方向中央位置に対して電磁コイル33の軸線方向中央位置が出口ポート13の側に規定量だけ偏倚しており、入口ポート12の側の電磁磁極部37は永久磁石31のS磁極部31Aに直接接しているのに対して、出口ポート13の側の電磁磁極部38は永久磁石31のN磁極部31Bと規定隙間Woだけ離間して、出口ポート13側に位置付けられている。
電磁コイルユニット32の弁ハウジング11に対する取り付けは、外凾35の磁性材ケース39,40の軸線方向の両端に各々形成されたヨーク形状の取付脚部39A、40Aを、弁座部材固定用のかしめ部(凹溝)19、ばね受け部材固定用のかしめ部(凹溝)27に嵌め込んで弁ハウジング11に対する軸線方向の取付位置の位置決めを行い、樹脂モールド部34に一体に形成された取付脚部34A、34B(図3に示す)間に弁ハウジング11を位置付けて当該弁ハウジング11を取り囲むように取付金具41を係止することに行われる。なお、取付金具41は、圧縮コイルばね28と同様に、永久磁石31、電磁コイル33の磁気的作用に影響を及ぼさないよう、リン青銅等の非磁性材により構成されている。
つぎに、上述の構成による電磁開閉弁10の作用について説明する。
図1は、ボール弁体20が弁座部材15の中心位置にあって圧縮コイルばね28のばね力によって弁座面16に押し付けられ、弁ポート17を閉じる弁閉位置にある状態を示している。なお、この弁閉状態では、圧縮コイルばね28の軸長はLsであり、軸長Lsに応じたばね力(初期ばね力)を生じている。
この弁閉状態において、電磁コイル33に対して第1の方向による通電が行われると、電磁磁極部37、38が永久磁石31のS磁極部31A、N磁極部31Bの極性と反対の極性に磁化する。つまり、電磁磁極部37がN極に、電磁磁極部38がS極に磁化する。
これにより、規定隙間Woだけ離間している電磁磁極部38と永久磁石31のN磁極部31Bとの間の磁路によって弁閉位置にあるボール弁体20の配置部に吸引磁界が生じ、当該吸引磁界によってボール弁体20が、弁閉位置より弁座面16に接触した状態で、図2に示されているように、圧縮コイルばね28を圧縮変形させつつテーパ形状の弁座面16上を転動あるいは摺動して弁ハウジング11の径方向上側に移動し、永久磁石31に磁気的に吸引保持される。このようにしてボール弁体20が弁ポート17に対して横ずれすることにより、弁ポート17が開かれる。この弁開状態では、圧縮コイルばね28の軸長は弁閉時の軸長Lsより短い軸長Loになっており、初期ばね力より強いばね力を生じている。
ボール弁体20が永久磁石31に磁気的に吸引保持されることにより、弁開のための通電開始より規定時間経過後に、電磁コイル33に対する通電を停止しても、ボール弁体20は、永久磁石31の磁気的吸引作用によって、図2に示されているように、弁ポート17を開く弁開位置に保持(ラッチ)される。
この弁開動作において、ボール弁体20は弁座面16より離れることがなく、ボール弁体20は従来型の電磁開閉弁のプランジャと弁体との連結体に比べて質量が小さいので、弁開時に弁ハウジング11の内壁に衝突しても、大きい衝突音が発生することがない。
しかも、弁ハウジング11が銅系金属等、鉄系金属より制振性が高い非磁性の管材によって構成されていることにより、吸音性が得られ、ボール弁体20が弁ハウジング11の内壁に衝突しても無音に近い状態を得ることができる。
この弁開状態において、電磁コイル33に対して第1の方向と反対の第2の方向による通電が行われると、電磁磁極部37、38が永久磁石31のS磁極部31A、N磁極部31Bの極性と同一の極性に磁化する。つまり、電磁磁極部37がS極に、電磁磁極部38がN極に磁化する。
これにより、永久磁石31によるボール弁体20に対する磁気的な吸引保持力が低減し、ボール弁体20に作用する永久磁石31による磁気吸引保持力より圧縮コイルばね28のばね力が打ち勝つようになる。これにより、ボール弁体20は、圧縮コイルばね28のばね力によって弁開位置より弁座面16に接触した状態で、テーパ形状の弁座面16上を転動あるいは摺動して弁座面16の中心側に移動(弁ハウジング11の径方向に移動)し、図1に示されているように、ボール弁体20が弁ポート17を閉じる弁閉位置に位置する。
弁閉のための通電開始より規定時間経過後に、電磁コイル33に対する通電を停止しても、ボール弁体20は、圧縮コイルばね28のばね力によって、図1に示されているように、弁ポート17を閉じる弁閉位置に保持(ラッチ)される。
この弁閉動作において、ボール弁体20は、弁座面16より離れることがなく、テーパ形状の弁座面16上を転動あるいは摺動して弁閉するから、弁閉時にボール弁体20が弁座面16に衝突することによる当接音が発生することがない。また、ボール弁体20は、弁ポート17に対して横ずれすることにより、弁閉するから、弁体の軸線方向移動による弁閉に比べてゆっくり弁閉状態になり、液冷媒衝撃音の発生が抑えられる。
これらのことにより、本実施形態の電磁開閉弁10は、優れた静音性を示すことになる。また、圧縮コイルばね28が、永久磁石31、電磁コイル33の磁気的作用に影響を及ぼさないよう、非磁性材により構成されていることにより、上述した開閉弁作動が安定した状態で行われる。
また、本実施形態の電磁開閉弁10は、以下のような利点も有する。
弁ハウジング11自体が継手管を兼ねていることにより部品点数の削減が行われる。弁座部材15、ばね受け部材21が、ろう付けによらずに、弁ハウジング11にかしめ結合されているので、生産性が向上する。これらのことによってコスト低減を図ることができる。
電磁コイルユニット32の弁ハウジング11に対する取り付け、取り外しは、かしめ部19、27に対する取付脚部39A、40Aの弁ハウジング径方向の抜き差し、取付脚部34A、34Bに対する取付金具41の弁ハウジング径方向の着脱により行われるので、電磁開閉弁10の配管取付後においても、電磁開閉弁10を配管より取り外すことなく行うことができる。
これにより、配管済みの電磁開閉弁10のメンテナンス等における電磁コイルユニット32の交換等が容易に行われるようになる。
また、電磁コイルユニット32の弁ハウジング11に対する円周方向の配置位置は、永久磁石31と共に、360度、自由な位置に設定できる。これにより、電磁開閉弁10の設置位置の自由度が増す。しかも、電磁コイルユニット32は弁ハウジング11の径方向の片側にのみ出っ張って位置するから、電磁開閉弁10の配管の自由度が増し、電磁開閉弁取り付けの配管位置を壁面に近付けることができる。
他の実施形態として、図4、図5に示されているように、ばね受け部材21にボール29を取り付け、ボール29によって圧縮コイルばね28を受け止めるようにし、弁開閉動作時の圧縮コイルばね28の傾動が低抵抗で行われるようにして作動性を改善することもできる。
なお、図4は図1と同等の弁閉状態を、図5は図2と同等の弁開状態を各々示しており、図4、図5において、図1、図2に対応する部分は、図1、図2にに付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この発明によるラッチ型の電磁開閉弁の他の実施形態を、図6を参照して説明する。なお、図6において、図1、図2に対応する部分は、図1、図2に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態では、ボール弁体20は、弁座面16の弁ポート17に対する開口縁がなす角部16Aを支点として、てこの原理にて回転して弁閉位置と弁開位置との間を変位するように構成されている。
この実施形態でも、開閉弁動作において、ボール弁体20は弁座面16より離れることがなく、ボール弁体20は従来型の電磁開閉弁のプランジャと弁体との連結体に比べて質量が小さいので、弁開時にボール弁体20が弁ハウジング11の内壁に衝突しても大きい衝突音が発生することがなく、弁閉時にボール弁体20が弁座面16に当接することによる衝突音の発生もない。また、ボール弁体20は、弁ポート17に対して横ずれすることにより、弁閉するから、弁体の軸線方向移動による弁閉に比べてゆっくり弁閉状態になり、液冷媒衝撃音の発生が抑えられる。これらのことにより、本実施形態の電磁開閉弁10でも優れた静音性が得られる。
上述の実施形態による電磁開閉弁10を冷凍・冷蔵庫の省エネルギ回路用開閉弁として用いた使用例を、図7、図8(a)、(b)を参照して説明する。
冷凍サイクル装置による冷凍・冷蔵庫の冷媒回路は、圧縮機101、蒸発皿102、凝縮器103、キャピラリ104、蒸発器105を有し、蒸発器105は冷凍・冷蔵庫の冷凍室に対して設置される。
この冷媒回路には、省エネルギ回路のために、凝縮器103とキャピラリ104との間に上述の実施形態による電磁開閉弁10が設けられ、蒸発器105と圧縮機101との間に逆止弁106が設けられる。
圧縮機101が動作している冷却運転時には、電磁開閉弁10が弁開し、図8(a)に示されているように、冷媒が、圧縮機101→蒸発皿102→凝縮器103→電磁開閉弁10→キャピラリ104→蒸発器105→逆止弁106→圧縮機101と云う循環路を流れる。この冷却運転時にはダンパ107は冷気を制御し冷蔵室にも流れる。
これに対し、圧縮機101の運転停止時には、電磁開閉弁10が弁閉し、逆止弁106の逆止作用と相まって、図8(b)に示されているように、冷媒流れで見て、蒸発器105が、圧縮機101、蒸発皿102、凝縮器103より切り離される。
運転停止時は、圧縮機101の吐出側から電磁開閉弁10の間は高温・高圧の液またはガス冷媒状態になり、圧縮機101内は、前記冷媒状態で低圧側への漏れを生じるが、電磁開閉弁10の弁閉と逆止弁106の逆止作用と相まって、冷媒流れで見て、蒸発器105が、圧縮機101、蒸発皿102、凝縮器103より切り離されることにより、冷媒(熱)移動による蒸発器(庫内)105の温度上昇が防止される。このことにより、圧縮機101の運転停止時間の延長化と、運転時間の短縮が図られ、省エネルギ化に貢献することになる。
この発明による電磁開閉弁の一つの実施形態の弁閉状態を示す断面図である。 この発明による電磁開閉弁の一つの実施形態の弁開状態を示す断面図である。 図2の線III−IIIに沿った断面図である。 この発明による電磁開閉弁の他の実施形態の弁閉状態を示す断面図である。 この発明による電磁開閉弁の他の実施形態の弁開状態を示す断面図である。 この発明による電磁開閉弁のもう一つの実施形態を示す断面図である。 この発明による電磁開閉弁の使用例を示す冷凍・冷蔵庫の冷媒回路である。 (a)はこの発明による電磁開閉弁の使用例を示す冷凍・冷蔵庫の冷却運転時の状態を示す説明図、(b)は同じく運転停止時の状態を示す説明図である。
符号の説明
10 電磁開閉弁
11 弁ハウジング
12 入口ポート
13 出口ポート
14 流路
15 弁座部材
16 弁座面
17 弁ポート
18 凹溝
19 かしめ部
20 ボール弁体
21 ばね受け部材
22 ばね取付部
23 径方向貫通孔
24 軸線方向貫通孔
25 円環状空隙
26 凹溝
27 かしめ部
28 圧縮コイルばね
31 永久磁石
31A S磁極部
31B N磁極部
32 電磁コイルユニット
33 電磁コイル
34 樹脂モールド部
34A、34B 取付脚部
35 外凾
36 内部磁路形成部材
37、38 電磁磁極部
39A、40A 取付脚部
41 取付金具
101 圧縮機
102 蒸発皿
103 凝縮器
104 キャピラリ
105 蒸発器
106 逆止弁

Claims (5)

  1. 非磁性材製の筒状の弁ハウジングと、
    前記弁ハウジング内に固定装着され、前記弁ハウジングの軸線方向の一方の側に弁座面を有し、弁ポートを貫通形成された非磁性材製の弁座部材と、
    前記弁ハウジング内の前記弁座部材の一方の側に移動可能に設けられ、前記弁ポートを開閉する磁性材製のボール弁体と、
    前記ボール弁体を前記弁座面に押し付ける圧縮ばねと、
    前記弁ハウジングの径方向の一方側に当該弁ハウジングの外壁に接した状態で固定装着され、前記弁ハウジングの軸線方向の両端部にS極、N極の磁極部を有する永久磁石と、
    前記弁ハウジングの径方向の一方側に固定装着され、電磁コイルを具備し、前記電磁コイルに対する通電により磁化して前記永久磁石の前記磁極部に対応する部位に電磁磁極部を形成し、コイル通電方向に応じて前記電磁磁極部のSN極性を反転する電磁コイルユニットとを有し、
    前記電磁コイルに対する第1の方向の通電によって前記電磁磁極部が前記永久磁石の磁極部の極性と反対の極性に磁化することにより前記弁ポートを閉じている弁閉位置にある前記ボール弁体の配置部に吸引磁界を生成し、当該吸引磁界によって前記ボール弁体が前記弁閉位置より前記弁座面に接触した状態で前記圧縮ばねを圧縮変形させつつ前記弁ハウジングの径方向に移動して前記永久磁石に磁気的に吸引保持されることにより、前記ボール弁体が前記弁ポートを開く弁開位置に保持され、
    前記電磁コイルに対する前記第1の方向と反対の第2の方向の通電によって前記電磁磁極部が前記永久磁石の磁極部の極性と同一の極性に磁化することにより前記永久磁石による前記ボール弁体に対する磁気的な吸引保持力が低減し、前記圧縮ばねのばね力によって前記ボール弁体が前記弁開位置より前記弁座面に接触した状態で前記弁ハウジングの径方向に移動して前記ボール弁体が前記弁ポートを閉じる弁閉位置に保持されることを特徴とするラッチ型の電磁開閉弁。
  2. 前記弁ハウジングは円筒管により構成され、円環状の前記弁座面の中央部に前記弁ポートが開口し、前記弁座面は前記中央部を底部とするテーパ面になっており、前記ボール弁体は前記テーパ面上を転動あるいは摺動して前記弁閉位置と前記弁開位置との間を変位することを特徴とする請求項1に記載の電磁開閉弁。
  3. 前記ボール弁体は前記弁座面の前記弁ポートに対する開口縁がなす角部を支点として回転して前記弁閉位置と前記弁開位置との間を変位することを特徴とする請求項1に記載の電磁開閉弁。
  4. 前記弁ハウジングは、銅系金属等、鉄系金属より制振性が高い非磁性の管材により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁開閉弁。
  5. 前記圧縮ばねは、非磁性材製であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電磁開閉弁。
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