JP2008144589A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンのアイドル運転中にエアコン等の補機類の負荷によるトルク変動を応答良く抑制して、アイドル回転速度の落ち込みを効果的に防止できるようにする。
【解決手段】アイドル運転が継続したときに吸気バルブタイミングを進角させると共にスロットル開度を増量補正して吸入空気量を増加させるトルクリザーブ制御を実行することで、吸入空気量の増加によるトルク増加分を吸気バルブタイミングの進角によるトルク減少分でキャンセルしてトルクを略一定に維持しながら、補機類の負荷によるトルク損失を補うだけのトルク増加を吸気バルブタイミングの遅角補正によって実現できるようにする。このトルクリザーブ制御中に補機類による負荷が発生したときに吸気バルブタイミングを遅角させるトルク補正制御を実行して、補機類の負荷によるトルク損失を吸気バルブタイミングの遅角補正によるトルク増加で応答良く補う。
【選択図】図6

Description

本発明は、内燃機関の吸気バルブの開閉タイミングを変化させる可変バルブタイミング装置を備えた内燃機関の制御装置に関する発明である。
従来より、内燃機関のアイドル運転中にトルク増加要求があった際(例えば、エアコンやパワーステアリング等の補機類による負荷が発生又は増大したときや発進時等)に、スロットルバルブやISCバルブ(アイドルスピードコントロールバルブ)の開度を補正して吸入空気量を増加させることで、補機類の負荷によるトルク損失や発進時のトルク増加をスロットルバルブやISCバルブの開度補正によるトルク増加で補って補機類の負荷によるトルク変動(トルク低下)や発進時のトルク不足を抑制して、要求トルクに対する発生トルクの遅れを補正するようにしたものがある。
しかし、スロットルバルブやISCバルブの開度が変化してから実際に筒内充填空気量が変化してトルクが変化するまでの応答遅れが比較的大きいため、スロットルバルブやISCバルブの開度補正では、要求トルクの変動に対して発生トルクを応答良く制御することができず、アイドル回転速度の落ち込みを十分に防止できないという欠点があった。
そこで、特許文献1(特開平8−338273号公報)に記載されているように、内燃機関の吸気バルブや排気バルブを開閉駆動するカムを切り換えてバルブ開閉特性(作用角やリフト量)を切り換える可変バルブ装置を備えたシステムでは、バルブ開閉特性を切り換えることで応答良く筒内充填効率を変化させてトルクを変化させることができる点に着目して、アイドル運転中にエアコン等の補機類が作動したときに、吸気バルブや排気バルブを開閉駆動するカムを通常時用カムから補機作動時用カムに切り換えてバルブ開閉特性(作用角やリフト量)を切り換えることで、補機類の負荷によるトルク損失をバルブ開閉特性の切り換えによるトルク増加で応答良く補って、アイドル回転速度の落ち込みを防止するようにしたものがある。
特開平8−338273号公報(第5頁、第7図等)
しかし、内燃機関の吸気バルブの開閉タイミング(以下「吸気バルブタイミング」という)を変化させる可変バルブタイミング装置を備えたシステムでは、アイドル運転中に補機類による負荷が発生又は増大したときや発進時に、吸気バルブタイミングを通常のアイドル時の進角位置(アイドル運転に適した進角位置)から変化させても、トルク増加要求を補うのに必要なトルク増加を実現することができず、アイドル回転速度の落ち込みを十分に防止することができないという問題がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、従って本発明の目的は、可変バルブタイミング装置を備えたシステムにおいて、補機類の負荷等によるトルク変動を応答良く抑制して、回転速度の落ち込みを効果的に防止することができる内燃機関の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、内燃機関の吸気バルブの開閉タイミング(以下「吸気バルブタイミング」という)を変化させる可変バルブタイミング装置を備えた内燃機関の制御装置において、内燃機関のアイドル運転が継続した状態であるか否かをアイドル継続判定手段により判定して、アイドル運転が継続した状態であると判定されたときに、トルクリザーブ制御手段によって内燃機関の燃焼限界を越えない範囲内で吸気バルブタイミングを進角させると共に内燃機関の吸入空気量を増加させるトルクリザーブ制御を実行し、このトルクリザーブ制御中に補機類による負荷が発生若しくは増大したとき又は発進状態が検出されたときにトルク補正手段によって吸気バルブタイミングを遅角させるトルク補正制御を実行するようにしたものである。
この構成では、内燃機関のアイドル運転が継続した状態であると判定されたときに、内燃機関の燃焼限界を越えない範囲内で吸気バルブタイミングを進角させると共に内燃機関の吸入空気量を増加させるトルクリザーブ制御を実行することで、吸入空気量の増加によるトルク増加分を吸気バルブタイミングの進角によるトルク減少分でキャンセルしてトルクをほぼ一定に維持しながら、補機類の負荷等によるトルク損失を補うだけのトルク増加を吸気バルブタイミングの遅角補正によって実現することができる。この場合、単に吸気バルブタイミングを進角させただけでは燃焼状態が悪化する可能性があるが、吸気バルブタイミングの進角による燃焼状態の悪化を吸入空気量の増加によって防止することができて、良好な燃焼状態を維持することができる。しかも、吸入空気量の増加(吸気管圧力の上昇)によってポンピングロスを低減することができ、アイドル運転中の燃費を向上させることができる利点もある。
このトルクリザーブ制御中に補機類による負荷が発生若しくは増大したとき又は発進状態が検出されたときに、吸気バルブタイミングを遅角させるトルク補正制御を実行することで、補機類の負荷や発進によるトルク損失を吸気バルブタイミングの遅角補正によるトルク増加で応答良く補うことができる。これにより、アイドル運転時の補機類の負荷や発進によるトルク変動を応答良く抑制して、アイドル運転時や発進時の回転速度の落ち込みを効果的に防止することができる。
ところで、内燃機関の吸気管負圧を利用してブレーキを作動させるシステムでは、トルクリザーブ制御の際に吸気管圧力が上昇し過ぎると、十分なブレーキ負圧を確保できなくなる可能性がある。
この対策として、請求項2のように、トルクリザーブ制御の際に吸気管圧力が所定圧力を越えて上昇しないように吸気バルブタイミングの進角量を制限するようにしても良い。このようにすれば、トルクリザーブ制御中に吸気管圧力を所定圧力以下に抑えて十分なブレーキ性能を確保できる負圧状態に維持することができる。
また、請求項3のように、トルクリザーブ制御の際に内燃機関の実回転速度が目標アイドル回転速度から所定値以上変動しないように吸気バルブタイミングの進角量と吸入空気量の増加量を設定するようにしても良い。このようにすれば、トルクリザーブ制御中に内燃機関の実回転速度が目標アイドル回転速度から所定値以上変動することを防止できて、アイドル回転状態を安定させることができる。
また、内燃機関の燃焼限界を越えない範囲内でトルクリザーブ制御を実行する際には、請求項4のように、内燃機関の回転速度変動に基づいて燃焼限界を判定するようにしても良い。内燃機関の燃焼限界付近になると、内燃機関の燃焼状態が不安定になって回転速度変動が大きくなるため、内燃機関の回転速度変動を監視すれば、燃焼限界を精度良く判定することができる。
或は、請求項5のように、内燃機関の空燃比挙動に基づいて燃焼限界を判定するようにしても良い。内燃機関の燃焼限界付近になると、内燃機関の燃焼状態が不安定になって排出ガスの空燃比の変動が大きくなるため、内燃機関の排出ガスの空燃比挙動を監視すれば、燃焼限界を精度良く判定することができる。
また、請求項6のように、発進状態の検出時に吸気バルブタイミングを遅角させた後、目標スロットル開度を徐々にアクセル開度に基づいて設定されたアクセル要求スロットル開度に移行させるようにしても良い。このようにすれば、発進時に実スロットル開度をスムーズにアクセル要求スロットル開度に制御することができる。
更に、請求項7のように、発進状態の検出時に吸気バルブタイミングを遅角させた後、アクセル要求スロットル開度がトルクリザーブ制御手段による要求スロットル開度よりも大きくなってから目標スロットル開度をアクセル要求スロットル開度に移行させるようにしても良い。このようにすれば、発進時に実スロットル開度をよりスムーズにアクセル要求スロットル開度に制御することができる。
また、アイドル運転の継続を判定する際に、請求項8のように、アクセル開度に基づいてアイドル運転が継続した状態であるか否かを判定するようにしても良い。アクセル開度が全閉位置付近に戻されると、アイドル運転状態になるため、アクセル開度を監視すれば、アイドル運転が継続した状態であるか否かを精度良く判定することができる。
この場合、請求項9のように、アクセル開度が所定値以下で且つ内燃機関の実回転速度と目標アイドル回転速度との偏差が所定値以下のときにアイドル運転が継続した状態であると判定するようにしても良い。このようにすれば、アイドル運転が継続した状態を精度良く判定することができる。
或は、請求項10のように、目標アイドル回転速度を実現するスロットル開度(ISC要求スロットル開度)と、実スロットル開度又は目標スロットル開度との偏差に基づいてアイドル運転が継続した状態であるか否かを判定するようにしても良い。目標スロットル開度がISC要求スロットル開度に設定されて、実スロットル開度がISC要求スロットル開度に制御されると、アイドル運転状態になるため、ISC要求スロットル開度と実スロットル又は目標スロットル開度との偏差を用いれば、アイドル運転が継続した状態であるか否かを精度良く判定することができる。
また、請求項11のように、可変バルブタイミング装置は、ハウジング内に形成された複数のベーン収納室内をそれぞれベーンによって進角室と遅角室とに区画し、少なくとも1つのベーン収納室の進角室の油圧供給油路と遅角室の油圧供給油路に、それぞれ各油圧室(「油圧室」とは「進角室」と「遅角室」のいずれかを意味する)からの作動油の逆流を防止する逆止弁を設けると共に、各油圧室の油圧供給油路に、それぞれ逆止弁をバイパスするドレーン油路を並列に設け、各ドレーン油路にドレーン切替弁を設けた構成にしても良い。
この構成にすれば、吸気バルブを開閉駆動するときに、吸気バルブからカム軸が受けるフリクショントルクの変動がベーンロータに伝わって、ベーンロータがトルク変動を受けても、遅角室や進角室からの作動油の逆流を逆止弁によって防止することで、可変バルブタイミング制御中にベーンロータが目標変位角の方向とは逆方向に戻されることを防止して、低油圧時でも可変バルブタイミング制御の応答性を向上させることができる。このように低油圧でも応答性を確保できる可変バルブタイミング装置を用いれば、オイルポンプから供給される油圧が低いアイドル運転中(低回転運転中)でも、吸気バルブタイミングを進角させるトルクリザーブ制御や吸気バルブタイミングを遅角させるトルク補正制御を応答良く実行することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を具体化した一実施例を説明する。
まず、図1に基づいてエンジン制御システム全体の概略構成を説明する。内燃機関であるエンジン51の吸気管52の最上流部には、エアクリーナ53が設けられ、このエアクリーナ53の下流側に、吸入空気量を検出するエアフローメータ54が設けられている。このエアフローメータ54の下流側には、モータ55によって開度調節されるスロットルバルブ56と、このスロットルバルブ56の開度(スロットル開度)を検出するスロットル開度センサ57とが設けられている。
更に、スロットルバルブ56の下流側には、サージタンク58が設けられ、このサージタンク58に、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサ59が設けられている。また、サージタンク58には、エンジン51の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド60が設けられ、各気筒の吸気マニホールド60の吸気ポート近傍に、それぞれ燃料を噴射する燃料噴射弁61が取り付けられている。また、エンジン51のシリンダヘッドには、各気筒毎に点火プラグ62が取り付けられ、各点火プラグ62の火花放電によって筒内の混合気に着火される。
また、エンジン51には、吸気バルブ67のバルブタイミング(開閉タイミング)を可変するベーン式の可変バルブタイミング装置11が設けられている。一方、エンジン51の排気管63には、排出ガスの空燃比又はリッチ/リーン等を検出する排出ガスセンサ64(空燃比センサ、酸素センサ等)が設けられ、この排出ガスセンサ64の下流側に、排出ガスを浄化する三元触媒等の触媒65が設けられている。
また、エンジン51のシリンダブロックには、冷却水温を検出する冷却水温センサ66や、エンジン51のクランク軸が所定クランク角回転する毎にパルス信号を出力するクランク角センサ44が取り付けられている。このクランク角センサ44の出力信号に基づいてクランク角やエンジン回転速度が検出される。更に、アクセルセンサ68によってアクセル開度(アクセルペダルの踏込量)が検出される。
これら各種センサの出力は、制御回路(以下「ECU」と表記する)43に入力される。このECU43は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された各種のエンジン制御プログラムを実行することで、エンジン運転状態に応じて燃料噴射弁61の燃料噴射量や点火プラグ62の点火時期を制御する。
次に、図2に基づいてベーン式の可変バルブタイミング装置11の構成を説明する。可変バルブタイミング装置11のハウジング12は、図示しない吸気側のカム軸の外周に回動自在に支持されたスプロケットにボルト13で締め付け固定されている。これにより、エンジンのクランク軸の回転がタイミングチェーンを介してスプロケットとハウジング12に伝達され、スプロケットとハウジング12がクランク軸と同期して回転する。ハウジング12内には、ベーンロータ14が相対回動自在に収納され、このベーンロータ14がボルト15によりカム軸の一端部に締め付け固定されている。
ハウジング12の内部には、ベーンロータ14の外周部の複数のベーン17を進角方向及び遅角方向に相対回動自在に収納する複数のベーン収納室16が形成され、各ベーン収納室16が各ベーン17によって進角室18と遅角室19とに区画されている。
進角室18と遅角室19に所定圧以上の油圧が供給された状態では、進角室18と遅角室19の油圧でベーン17が保持されて、クランク軸の回転によるハウジング12の回転が油圧を介してベーンロータ14に伝達され、このベーンロータ14と一体的にカム軸が回転駆動される。エンジン運転中は、進角室18と遅角室19の油圧を油圧制御弁21で制御してハウジング12に対してベーンロータ14を相対回動させることで、クランク軸に対するカム軸の変位角(カム軸位相)を制御して吸気バルブ67のバルブタイミングを可変する。
また、いずれか1つのベーン17の両側部には、ハウジング12に対するベーンロータ14の相対回動範囲を規制するストッパ部22,23が形成され、このストッパ部22,23によってカム軸の変位角の最遅角位置と最進角位置が規制されている。また、いずれか1つのベーン17には、エンジン停止時等にカム軸の変位角を所定のロック位置でロックするためのロックピン24が設けられ、このロックピン24がハウジング12に設けられたロック穴(図示せず)に嵌り込むことで、カム軸の変位角が所定のロック位置でロックされる。このロック位置は、始動に適した位置(例えばカム軸変位角の調整可能範囲の略中間位置)に設定されている。
可変バルブタイミング装置11の油圧制御回路には、オイルパン26内のオイル(作動油)がオイルポンプ27により油圧制御弁21を介して供給される。この油圧制御回路は、油圧制御弁21の進角圧ポートから吐出されるオイルを複数の進角室18に供給する油圧供給油路28と、油圧制御弁21の遅角圧ポートから吐出されるオイルを複数の遅角室19に供給する油圧供給油路29とが設けられている。
そして、進角室18の油圧供給油路28と遅角室19の油圧供給油路29には、それぞれ各室18,19からの作動油の逆流を防止する逆止弁30,31が設けられている。本実施例では、1つのベーン収納室16の進角室18と遅角室19の油圧供給油路28,29についてのみ逆止弁30,31が設けられている。勿論、2つ以上のベーン収納室16の進角室18と遅角室19の油圧供給油路28,29にそれぞれ逆止弁30,31を設ける構成としても良い。
各室18,19の油圧供給油路28,29には、それぞれ逆止弁30,31をバイパスするドレーン油路32,33が並列に設けられ、各ドレーン油路32,33には、それぞれドレーン切替弁34,35が設けられている。各ドレーン切替弁34,35は、油圧制御弁21から供給される油圧(パイロット圧)で閉弁方向に駆動されるスプール弁により構成され、油圧が加えられないときには、スプリング41,42によって開弁位置に保持される。ドレーン切替弁34,35が開弁すると、ドレーン油路32,33が開放されて、逆止弁30,31の機能が働かない状態となる。一方、ドレーン切替弁34,35が閉弁すると、ドレーン油路32,33が閉鎖されて、逆止弁30,31の機能が有効に働く状態となり、油圧室18,19からのオイルの逆流が防止されて油圧室18,19の油圧が保持される。
各ドレーン切替弁34,35は、電気的な配線が不要であるため、逆止弁30,31と共に可変バルブタイミング装置11内部のベーンロータ14にコンパクトに組み付けられている。これにより、各油圧室18,19の近くにドレーン切替弁34,35が配置され、進角・遅角動作時に各ドレーン油路32,33を各油圧室18,19の近くで応答良く開放/閉鎖できるようになっている。
一方、油圧制御弁21は、リニアソレノイド36によって駆動されるスプール弁により構成され、進角室18と遅角室19に供給する油圧を制御する進角/遅角油圧制御機能37と、各ドレーン切替弁34,35を駆動する油圧を切り替えるドレーン切替制御機能38(油圧切替弁)とが一体化されている。この油圧制御弁21のリニアソレノイド36に通電する電流値(制御デューティ)は、ECU43によって制御される。
このECU43は、クランク角センサ44及びカム角センサ45の出力信号に基づいて吸気バルブ67の実バルブタイミング(実変位角)を演算すると共に、吸気管圧力センサ59、冷却水温センサ66等のエンジン運転状態を検出する各種センサの出力に基づいて吸気バルブ67の目標バルブタイミング(目標変位角)を演算する。そして、ECU43は、後述する可変バルブタイミング制御用の各ルーチンを実行することで、実バルブタイミングを目標バルブタイミングに一致させるように可変バルブタイミング装置11の油圧制御弁21の駆動電流をフィードバック制御(F/B制御)する。これにより、進角室18と遅角室19の油圧を制御してハウジング12に対してベーンロータ14を相対回動させることで、カム軸の変位角を変化させて実バルブタイミングを目標バルブタイミングに一致させる。
ところで、エンジン運転中に吸気バルブ67を開閉駆動するときに、吸気バルブ67からカム軸が受けるトルク変動がベーンロータ14に伝わり、それによって、ベーンロータ14に対して遅角方向及び進角方向へのトルク変動が作用する。これにより、ベーンロータ14が遅角方向にトルク変動を受けると、進角室18の作動油が進角室18から押し出される圧力を受け、ベーンロータ14が進角方向にトルク変動を受けると、遅角室19の作動油が遅角室19から押し出される圧力を受けることになる。このため、油圧供給源であるオイルポンプ27の吐出油圧が低くなる低回転領域では、逆止弁30,31が無いと、進角室18に油圧を供給してカム軸の変位角を進角させようとしても、ベーンロータ14が上記トルク変動により遅角方向に押し戻されてしまい、目標変位角に到達するまでの応答時間が長くなってしまうという問題があった。
これに対して、本実施例では、進角室18の油圧供給油路28と遅角室19の油圧供給油路29に、それぞれ各室18,19からのオイルの逆流を防止する逆止弁30,31を設けると共に、各室18,19の油圧供給油路28,29に、それぞれ逆止弁30,31をバイパスするドレーン油路32,33を並列に設け、各ドレーン油路32,33に、それぞれドレーン切替弁34,35を設けた構成となっている。これにより、図3に示すように、遅角動作、保持動作、進角動作に応じて各室18,19の油圧が次のように制御される。
[遅角動作]
実バルブタイミングを遅角側の目標バルブタイミングに向けて遅角させる遅角動作中は、進角室18のドレーン切替弁34への油圧供給を停止することで、進角室18のドレーン切替弁34を開弁して進角室18の逆止弁30を機能させない状態にすると共に、遅角室19のドレーン切替弁35へ油圧切替弁38から油圧を加えることで、遅角室19のドレーン切替弁35を閉弁して遅角室19の逆止弁31を機能させる状態にする。これにより、低油圧時でも、ベーンロータ14の進角方向へのトルク変動に対して遅角室19からのオイルの逆流を逆止弁31により防止しながら効率良く遅角室19に油圧を供給して遅角応答性を向上させる。
[保持動作]
実バルブタイミングを目標バルブタイミングに保持する保持動作中は、進角室18と遅角室19の両方のドレーン切替弁34,35へ油圧切替弁38から油圧を共に加えることで、両方のドレーン切替弁34,35を共に閉弁して、進角室18と遅角室19の両方の逆止弁30,31を機能させる状態にする。この状態では、吸気バルブ67からカム軸が受けるトルク変動によってベーンロータ14に対して遅角方向及び進角方向へのトルク変動が作用しても、進角室18と遅角室19の両方のオイルの逆流を逆止弁31により防止して、ベーン17をその両側から保持する油圧が低下するのを防止して、保持安定性を向上させる。
[進角動作]
実バルブタイミングを進角側の目標バルブタイミングに向けて進角させる進角動作中は、進角室18のドレーン切替弁34へ油圧切替弁38から油圧を加えることで、進角室18のドレーン切替弁34を閉弁して進角室18の逆止弁30を機能させる状態にすると共に、遅角室19のドレーン切替弁35への油圧供給を停止することで、遅角室19のドレーン切替弁35を開弁して遅角室19の逆止弁31を機能させない状態にする。これにより、低油圧時でも、ベーンロータ14の遅角方向へのトルク変動に対して進角室18からのオイルの逆流を逆止弁30により防止しながら効率良く油圧を進角室18に供給して進角応答性を向上させる。
ところで、エンジン51のアイドル運転中にエアコンやパワーステアリング等の補機類による負荷が発生・増大したときや発進状態になったときに、補機類の負荷や発進によってトルク変動(トルク低下)が発生すると、エンジン回転速度の落ち込みが発生する可能性がある。
この対策として、ECU43は、後述する図10乃至図19のVVT(可変バルブタイミング)制御用の各ルーチンやスロットル開度制御用の各ルーチンを実行することで、特許請求の範囲でいうトルクリザーブ制御手段及びトルク補正手段としての役割を果たし、次のような制御を行う。
図4のタイムチャートに示すように、実アクセル開度APがアイドル判定値ID1 (例えば全閉位置付近に設定された開度)以下になり、且つ、実エンジン回転速度がアイドル判定値ID2 以下(実エンジン回転速度と目標アイドル回転速度との偏差が所定値以下)になった時点t1 で、アイドル継続判定カウンタCIDLのカウントアップを開始し、アイドル継続判定カウンタCIDLのカウント値が所定値kIDLを越えた時点t2 で、エンジン51のアイドル運転が継続した状態であると判定して、アイドル継続判定フラグXIDLを「1」にセットする。この機能が特許請求の範囲でいうアイドル継続判定手段としての役割を果たす。
この後、図5のタイムチャートに示すように、アクセル開度がアイドル判定値ID1 を越えた時点t3 (又は実エンジン回転速度がアイドル判定値ID2 を越えた時点)で、アイドル運転が終了して発進状態になったと判断して、アイドル継続判定フラグXIDLを「0」にリセットすると共に、アイドル継続判定カウンタCIDLのカウント値を「0」にリセットする。尚、アイドル継続判定カウンタCIDLのカウント値は、所定の上限ガード値でガード処理するようにしても良い。
また、図6及び図7のタイムチャートに示すように、アイドル継続判定フラグXIDLが「1」にセットされて所定のVVTアイドル時進角制御実行条件が成立した時点t4 で、吸気バルブタイミング(吸気バルブ67のバルブタイミング)を進角させると共にスロットル開度を増量補正して吸入空気量を増加させるトルクリザーブ制御を実行する。これにより、吸入空気量の増加によるトルク増加分を吸気バルブタイミングの進角によるトルク減少分でキャンセルしてトルクをほぼ一定に維持しながら、補機類の負荷等によるトルク損失を補うだけのトルク増加を吸気バルブタイミングの遅角補正によって実現できるようにする。この場合、吸気バルブタイミングの進角によるトルク減少分が、吸気バルブタイミングの遅角補正によって発生可能なリザーブトルク量となる。尚、トルクリザーブ制御中は、通常運転時と同様に吸気バルブタイミングの進角量に応じて点火時期や筒内充填効率等の補正(排気バルブタイミングの補正、EGR率の補正等)を行うようにしても良い。
このトルクリザーブ制御の際には、図6のタイムチャートに示すように、吸気管圧力PMが所定圧力kPM(十分なブレーキ性能を確保できる吸気管負圧の上限値又はそれよりも少し低い値)を越えないように吸気バルブタイミングの進角量やスロットル開度を制限することで、トルクリザーブ制御中に吸気管圧力を所定圧力kVVTPM以下に抑えて十分なブレーキ性能を確保できる負圧状態に維持する。
更に、トルクリザーブ制御の際には、図7のタイムチャートに示すように、エンジン回転速度変動に基づいてエンジン51の燃焼限界を判定し、エンジン51の燃焼限界を越えないように吸気バルブタイミングの進角量やスロットル開度を制限する。
また、トルクリザーブ制御の際に、実エンジン回転速度が目標アイドル回転速度から所定値以上変動しないように吸気バルブタイミングの進角量と吸入空気量の増加量を設定するようにしても良い。これにより、トルクリザーブ制御中に実エンジン回転速度が目標アイドル回転速度から所定値以上変動することを防止してアイドル回転速度を安定化させることができる。
この後、図8及び図9のタイムチャートに示すように、トルクリザーブ制御中に補機負荷がオン(補機類による負荷が発生した状態)となって補機負荷オンフラグXLOADが「1」にセットされた時点t5 で、トルク補正制御を実行する。
このトルク補正制御では、図8のタイムチャートに示すように、リザーブトルク(吸気バルブタイミングの遅角補正によって発生可能なトルク)が補機負荷要求トルク(補機負荷によるトルク損失を補うのに必要なトルク)以上の場合には、まず、補機負荷要求トルクに相当する遅角量だけ吸気バルブタイミングを遅角補正して、一時的に補機負荷によるトルク損失を吸気バルブタイミングの遅角補正によるトルク増加で応答良く補う。これにより、アイドル運転時の補機負荷によるトルク変動を応答良く抑制して、アイドル回転速度の落ち込みを防止する。
更に、定常的に補機負荷によるトルク損失をスロットル開度の増量補正によるトルク増加で補うために、吸気バルブタイミングを遅角補正した時点t5 で、スロットル開度を徐々に増量させる増量補正を開始する。このスロットル開度の増量補正を開始した時点t5 (つまり吸気バルブタイミングを遅角補正した時点)から所定時間kLOADが経過した時点t6 で、スロットル開度の増量補正により実際に筒内充填空気量が増加してトルクが増加すると判断して、再び吸気バルブタイミングを進角補正する。これにより、それまで吸気バルブタイミングの遅角補正によるトルク増加分で補っていた補機負荷によるトルク損失をスロットル開度の増量補正によるトルク増加分で補う。その際、スロットル開度の増量補正を開始する直前のスロットル開度又はスロットル開度の増量補正量を記憶しておく。
この後、補機負荷がオフ(補機類による負荷が発生しない状態)となって補機負荷オンフラグXLOADが「0」にリセットされた時点t7 で、スロットル開度を減量補正して、スロットル開度の増量補正を開始する直前のスロットル開度に戻す。
一方、図9のタイムチャートに示すように、補機負荷オンフラグXLOADが「1」にセットされた時点t5 で、リザーブトルクが補機負荷要求トルクよりも小さい場合には、まず、リザーブトルクに相当する遅角量(トルクリザーブ制御による進角補正分)だけ吸気バルブタイミングを遅角補正すると共に、補機負荷要求トルクに対するリザーブトルクの不足分(補機負荷要求トルクとリザーブトルクとの差)に相当する過渡時補正用開度だけスロットル開度を増量補正して、一時的に補機負荷によるトルク損失を吸気バルブタイミングの遅角補正及びスロットル開度の増量補正によるトルク増加で応答良く補う。
また、トルクリザーブ制御中にアイドル運転が終了して発進状態が検出されたときには、リザーブトルクに相当する遅角量(トルクリザーブ制御による進角補正分)だけ吸気バルブタイミングを遅角補正して、一時的に発進によるトルク損失を吸気バルブタイミングの遅角補正によるトルク増加で応答良く補う。これにより、発進によるトルク変動を応答良く抑制して、発進時のエンジン回転速度の落ち込みを防止する。
以上説明したトルクリザーブ制御とトルク補正制御は、ECU43によって図10乃至図19の各ルーチンに従って実行される。以下、図10乃至図19の各ルーチンの処理内容を説明する。
[VVT制御ルーチン]
図10に示すVVT制御ルーチンは、ECU43の電源オン中に所定周期で実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、運転状態(例えばエンジン回転速度、負荷、筒内充填効率、冷却水温等)を検出した後、ステップ102に進み、検出した運転状態に基づいて所定のVVT制御実行条件が成立しているか否かを判定する。その結果、VVT制御実行条件が成立していないと判定された場合には、ステップ103以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。
これに対して、上記ステップ102で、VVT制御実行条件が成立していると判定れた場合には、ステップ103に進み、クランク角センサ44の出力信号と、これに続いて発生するカム角センサ45の出力信号との間の位相差により吸気バルブタイミングの実進角量(最遅角位置から現在位置までの進角量)を算出した後、ステップ104に進み、後述する図11の目標進角量算出ルーチンを実行して、現在の運転状態等に基づいて吸気バルブタイミングの目標進角量VTTを算出する。
この後、ステップ105に進み、図示しないVVT制御モード判定ルーチンを実行して、現在の運転状態等に基づいて、VVT制御モードが、フィードバック制御モード、保持制御モード、クリーニングモード等のうちのいずれの制御モードであるかを判定する。
この後、ステップ106に進み、現在のVVT制御モードに応じて吸気バルブタイミングの実進角量が目標進角量VTTに一致するようにOCV目標電流を算出した後、ステップ107に進み、油圧制御弁21(OCV)の制御電流をOCV目標電流に制御するための制御デューティを算出して、本ルーチンを終了する。
[目標進角量算出ルーチン]
図11に示す目標進角量算出ルーチンは、前記図10のVVT制御ルーチンのステップ104で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ201で、エンジン回転速度と負荷(吸入空気量や吸気管圧力等)を検出した後、ステップ202に進み、基本目標進角量VTTbsのマップを参照して、エンジン回転速度と負荷とに応じた基本目標進角量VTTbsを算出する。この基本目標進角量VTTbsのマップは、アイドル運転時に基本目標進角量VTTbsが「0」になるように設定されている。
この後、ステップ203に進み、後述する図12及び図13のアイドル継続時目標進角量算出ルーチンを実行して、アイドル継続時の目標進角量VTTidを算出した後、ステップ204に進み、基本目標進角量VTTbsにアイドル継続時の目標進角量VTTidを加算して、最終的な目標進角量VTTを求める。
VTT=VTTbs+VTTid
[アイドル継続時目標進角量算出ルーチン]
図12及び図13に示すアイドル継続時目標進角量算出ルーチンは、前記図11の目標進角量算出ルーチンのステップ203で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ301で、運転状態(例えばエンジン回転速度、負荷、筒内充填効率、冷却水温等)を検出した後、ステップ302に進み、後述する図18のアイドル継続判定ルーチンを実行して、アイドル運転が継続した状態であるか否かを判定し、その判定結果に応じてアイドル継続判定フラグXIDLをアイドル運転が継続した状態であることを意味する「1」にセットするか又は「0」にリセットする。
この後、ステップ303に進み、VVTアイドル時進角制御実行条件が成立しているか否かを、例えば、アイドル継続判定フラグXIDLが「1」にセットされ且つ通常のISC(アイドル回転速度制御)実行条件が成立しているか否か等によって判定する。
このステップ303で、VVTアイドル時進角制御実行条件が成立していると判定された場合には、ステップ304に進み、補機負荷がオン(補機類による負荷が発生した状態)であるか否かを判定する。このステップ304で、補機負荷がオフ(補機類による負荷が発生していない状態)であると判定された場合には、ステップ313に進み、補機負荷オンフラグXLOADを「0」に維持するか又はリセットすると共に、後述する遅角量不足分ΔVTloadを「0」にリセットする。
この後、図13のステップ314に進み、吸気管圧力PMが所定圧力kPMよりも低いか否かを判定する。ここで、所定圧力kPMは、十分なブレーキ負圧を確保できる吸気管負圧の上限値又はそれよりも少し低い値に設定されている。
このステップ314で、吸気管圧力PMが所定圧力kPMよりも低いと判定された場合には、十分なブレーキ負圧を確保できると判断して、ステップ315に進み、アイドル継続時の目標進角量VTTidを所定量ΔVT1 だけ増量補正する。
VTTid=VTTid+ΔVT1
この後、ステップ316に進み、後述する図19の燃焼限界判定ルーチンを実行して、エンジン回転速度変動に基づいて燃焼限界であるか否かを判定し、その判定結果に応じて燃焼限界フラグXBRNLMTを燃焼限界を意味する「1」にセットするか又は「0」にリセットする。
この後、ステップ317に進み、燃焼限界フラグXBRNLMTが「1」にセットされているか否かを判定し、燃焼限界フラグXBRNLMTが「0」であると判定された場合には、上記ステップ314で吸気管圧力PMが所定圧力kPM以上であると判定されるか又は上記ステップ317で燃焼限界フラグXBRNLMTが「1」にセットされていると判定されるまで、アイドル継続時の目標進角量VTTidを所定量ΔVT1 ずつ増量補正する処理を繰り返して、アイドル継続時の目標進角量VTTidを徐々に増加させる。これにより、アイドル継続判定時に吸気バルブタイミングを徐々に進角させる。
その後、上記ステップ314で、吸気管圧力PMが所定圧力kPM以上であると判定されたときには、ステップ318に進み、アイドル継続時の目標進角量VTTidを所定量ΔVT2 だけ減量補正することで、吸気管圧力PMが所定圧力kPMを越えて上昇しないようにアイドル継続時の目標進角量VTTidを制限して、吸気バルブタイミングの進角量を制限する。
また、上記ステップ317で、燃焼限界フラグXBRNLMTが「1」にセットされていると判定されたときには、ステップ318に進み、アイドル継続時の目標進角量VTTidを所定量VT2 だけ減量補正することで、燃焼限界を越えないようにアイドル継続時の目標進角量VTTidを制限して、吸気バルブタイミングの進角量を制限する。
このようにしてアイドル継続時の目標進角量VTTidを増量補正して吸気バルブタイミングを進角した後、図12のステップ304で、補機負荷がオンであると判定された場合には、ステップ305に進み、補機負荷がオフからオンに切り換わった直後であるか否かを判定し、補機負荷がオフからオンに切り換わった直後であると判定されれば、ステップ306に進み、例えば補機の種類毎に作成したマップを参照して、補機の作動状態等に応じた補機負荷要求遅角量VTloadを算出する。この補機負荷要求遅角量VTloadは、補機負荷要求トルク(補機負荷によるトルク損失を補うのに必要なトルク)を実現するための吸気バルブタイミングの遅角量である。
この後、ステップ307に進み、現在のアイドル継続時の目標進角量VTTidが補機負荷要求遅角量VTload以上であるか否か(つまりリザーブトルクが補機負荷要求トルク以上であるか否か)を判定し、アイドル継続時の目標進角量VTTidが補機負荷要求遅角量VTload以上(つまりリザーブトルクが補機負荷要求トルク以上)であると判定された場合には、ステップ308に進み、アイドル継続時の目標進角量VTTidを補機負荷要求遅角量VTloadだけ減量補正すると共に、補機負荷オンフラグXLOADを「1」にセットする。
VTTid=VTTid−VTload
XLOAD=1
これにより、補機負荷オン判定時に補機負荷要求トルクに相当する補機負荷要求遅角量VTloadだけ吸気バルブタイミングを遅角補正して、一時的に補機負荷によるトルク損失を吸気バルブタイミングの遅角補正によるトルク増加で応答良く補う。
一方、上記ステップ307で、アイドル継続時の目標進角量VTTidが補機負荷要求遅角量VTloadよりも小さい(つまりリザーブトルクが補機負荷要求トルクよりも小さい)と判定された場合には、アイドル継続時の目標進角量VTTidを「0」まで減量補正しても、補機負荷要求遅角量VTloadを確保できないため、ステップ309に進み、補機負荷要求遅角量VTloadからアイドル継続時の目標進角量VTTidを差し引いて、補機負荷要求遅角量VTloadに対する遅角量不足分ΔVTloadを求めると共に、アイドル継続時の目標進角量VTTidを「0」まで減量補正して、補機負荷オンフラグXLOADを「1」にセットする。
ΔVTload=VTload−VTTid
VTTid=0
XLOAD=1
これにより、補機負荷オン判定時にリザーブトルクに相当する遅角量(アイドル継続時の目標進角量VTTid分)だけ吸気バルブタイミングを遅角補正する。
このようにして、アイドル継続時の目標進角量VTTidを減量補正して吸気バルブタイミングを遅角した後、ステップ310に進み、補機負荷がオンになってからの経過時間を計測するためのカウンタCLOADのカウント値を所定値kLOADに設定した後、ステップ311に進み、カウンタCLOADのカウント値を「1」だけカウントダウンする。その後、上記ステップ305で、補機負荷がオフからオンに切り換わったた直後ではないと判定された場合には、上記ステップ306〜310の処理を飛び越して、ステップ311に進み、カウンタCLOADのカウント値を「1」ずつカウントダウンする。この際、カウンタCLOADのカウント値は、下限ガード値(例えば0)でガード処理するようにしても良い。
この後、図13のステップ312に進み、カウンタCLOADのカウント値が0以下であるか否かを判定し、カウンタCLOADのカウント値が0よりも大きいと判定された場合には、ステップ314以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。これにより、スロットル開度の増量補正による筒内充填空気量の増加(トルクの増加)が始まるまでは、吸気バルブタイミングの再度の進角補正を禁止する。
この後、上記ステップ312で、カウンタCLOADのカウント値が0以下であると判定された時点(所定時間kLOADが経過した時点)で、スロットル開度の増量補正により実際に筒内充填空気量が増加してトルクが増加すると判断して、ステップ314〜318の処理を実行することで、吸気管圧力PMが所定圧力kPMを越えて上昇しないように且つ燃焼限界を越えないように吸気バルブタイミングの再度の進角補正を実行する。
その後、図12のステップ303で、VVTアイドル時進角制御実行条件が成立していないと判定された場合には、アイドル運転が終了して発進状態になったと判断して、ステップ319に進み、アイドル継続時の目標進角量VTTidを「0」にリセットして、補機負荷オンフラグXLOADを「0」にリセットすると共に、遅角量不足分ΔVTloadを「0」にリセットする。これにより、リザーブトルクに相当する遅角量(アイドル継続時の目標進角量VTTid分)だけ吸気バルブタイミングを遅角補正して、一時的に発進によるトルク損失を吸気バルブタイミングの遅角補正によるトルク増加で応答良く補う。
[スロットル開度制御ルーチン]
図14に示すスロットル開度制御ルーチンは、ECU43の電源オン中に所定周期で実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ401で、運転状態(例えばアクセル開度、エンジン回転速度、異常フラグ等)を検出した後、ステップ402に進み、検出した運転状態に基づいて所定のスロットル開度制御実行条件が成立しているか否かを判定する。その結果、スロットル開度制御実行条件が成立していないと判定された場合には、ステップ403以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。
これに対して、上記ステップ402で、スロットル開度制御実行条件が成立していると判定れた場合には、ステップ403に進み、スロットル開度センサ57の出力信号に基づいて実スロットル開度を検出した後、ステップ404に進み、後述する図15の目標スロットル開度算出ルーチンを実行して、現在の運転状態等に基づいて目標スロットル開度TAを算出する。
この後、ステップ405に進み、図示しないスロットル開度制御モード判定ルーチンを実行して、現在の運転状態等に基づいて、スロットル開度制御モードが、通常制御モード、リンプホーム制御モード等のうちのいずれの制御モードであるかを判定した後、ステップ406に進み、現在のスロットル開度制御モードに応じて実スロットル開度が目標スロットル開度TAに一致するようにスロットルバルブ54のモータ55の制御デューティを算出して、本ルーチンを終了する。
[目標スロットル開度算出ルーチン]
図15に示す目標スロットル開度算出ルーチンは、前記図14のスロットル開度制御ルーチンのステップ404で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ501で、アクセルセンサ68の出力信号に基づいたアクセルセンサ検出値APmad を読み込んだ後、ステップ502に進み、図示しないアクセル全閉位置学習ルーチンを実行して、アクセル全閉位置AP0 を学習する。
この後、ステップ503に進み、学習したアクセル全閉位置AP0 を用いてアクセルセンサ検出値APmad を補正して実アクセル開度APを求める。
AP=APmad −AP0
この後、ステップ504に進み、図示しないアクセル要求スロットル開度算出ルーチンを実行して、実アクセル開度AP等に応じたアクセル要求スロットル開度TAapを算出する。
この後、ステップ505に進み、図示しないISC要求空気量算出ルーチンを実行して、目標アイドル回転速度等に基づいてISC要求空気量Qisc を算出した後、ステップ506に進み、図示しないISC要求スロットル開度算出ルーチンを実行して、ISC要求空気量Qisc 等に応じたISC要求スロットル開度TAisc を算出する。
この後、ステップ507に進み、後述する図16及び図17のアイドル継続時目標スロットル開度算出ルーチンを実行して、アイドル継続時の目標スロットル開度TAvvt を算出する。
この後、ステップ508に進み、スロットル開度センサ57の出力信号に基づいたスロットル開度センサ検出値TAmad を読み込んだ後、ステップ509に進み、図示しないスロットル開度全閉位置学習ルーチンを実行して、スロットル開度全閉位置TA0 を学習する。
この後、ステップ510に進み、アクセル要求スロットル開度TAapとISC要求スロットル開度TAisc とアイドル継続時の目標スロットル開度TAvvt とスロットル開度全閉位置TA0 とを用いて次式により最終的な目標スロットル開度TAを求める。
TA=TAap+TAisc +TAvvt +TA0
[アイドル継続時目標スロットル開度算出ルーチン]
図16及び図17に示すアイドル継続時目標スロットル開度算出ルーチンは、前記図15の目標スロットル開度算出ルーチンのステップ507で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ601で、運転状態(例えばエンジン回転速度、負荷、筒内充填効率、冷却水温等)を検出した後、ステップ602に進み、後述する図18のアイドル継続判定ルーチンを実行して、アイドル運転が継続した状態であるか否かを判定し、その判定結果に応じてアイドル継続判定フラグXIDLをアイドル運転が継続した状態であることを意味する「1」にセットするか又は「0」にリセットする。
この後、ステップ603に進み、VVTアイドル時進角制御実行条件が成立しているか否かを、例えば、アイドル継続判定フラグXIDLが「1」にセットされ且つ通常のISC(アイドル回転速度制御)実行条件が成立しているか否か等によって判定する。
このステップ603で、VVTアイドル時進角制御実行条件が成立していると判定された場合には、ステップ604に進み、補機負荷がオン(補機類による負荷が発生した状態)であるか否かを判定する。このステップ604で、補機負荷がオフ(補機類による負荷が発生していない状態)であると判定された場合には、ステップ612に進み、後述する補機負荷補正用開度TAloadを所定量ΔTA3 だけ減量補正する。
この後、図17のステップ613に進み、吸気管圧力PMが所定圧力kPMよりも低いか否かを判定し、吸気管圧力PMが所定圧力kPMよりも低いと判定された場合には、ステップ614に進み、吸気バルブタイミングの進角補正(アイドル継続時の目標進角量VTTid)に対応したVVT連動開度TAvvtbを所定量ΔTA4 だけ増量補正する。
TAvvtb=TAvvtb+ΔTA4
この後、ステップ615に進み、後述する図19の燃焼限界判定ルーチンを実行して、エンジン回転速度変動に基づいて燃焼限界であるか否かを判定し、その判定結果に応じて燃焼限界フラグXBRNLMTを燃焼限界を意味する「1」にセットするか又は「0」にリセットする。
この後、ステップ616に進み、燃焼限界フラグXBRNLMTが「1」にセットされているか否かを判定し、燃焼限界フラグXBRNLMTが「0」であると判定された場合には、上記ステップ614で吸気管圧力PMが所定圧力kPM以上であると判定されるか又は上記ステップ616で燃焼限界フラグXBRNLMTが「1」にセットされていると判定されるまで、VVT連動開度TAvvtbを所定量ΔTA4 ずつ増量補正する処理を繰り返して、VVT連動開度TAvvtbを徐々に増加させる。これにより、アイドル継続判定時にスロットル開度を徐々に増加させる。
その後、上記ステップ614で、吸気管圧力PMが所定圧力kPM以上であると判定されたときには、ステップ617に進み、VVT連動開度TAvvtbを所定量ΔTA5 だけ減量補正することで、吸気管圧力PMが所定圧力kPMを越えないようにVVT連動開度TAvvtbを制限して、スロットル開度を制限する。
また、上記ステップ616で、燃焼限界フラグXBRNLMTが「1」にセットされていると判定されたときには、ステップ617に進み、VVT連動開度TAvvtbを所定量ΔTA5 だけ減量補正することで、燃焼限界を越えないようにVVT連動開度TAvvtbを制限して、スロットル開度を制限する。
この後、ステップ618に進み、VVT連動開度TAvvtbに補機負荷補正用開度TAloadを加算してアイドル継続時の目標スロットル開度TAvvt を求める。
TAvvt =TAvvtb+TAload
このようにしてアイドル継続時の目標スロットル開度TAvvt を増量補正してスロットル開度を増量補正した後、図16のステップ604で、補機負荷がオンであると判定された場合には、ステップ605に進み、前記図12のステップ309で算出したVVTの遅角量不足分ΔVTloadが「0」よりも大きい(つまりアイドル継続時の目標進角量VTTidが補機負荷要求遅角量VTloadよりも小さくて、リザーブトルクが補機負荷要求トルクよりも小さい)か否かを判定する。
このステップ605で、VVTの遅角量不足分ΔVTloadが「0」よりも大きいと判定された場合には、アイドル継続時の目標進角量VTTidを「0」まで減量補正しても、補機負荷要求遅角量VTloadを確保できないため、ステップ606に進み、VVTの遅角量不足分ΔVTloadに応じた過渡時補正用開度TAloadc をマップ等により算出する。この過渡時補正用開度TAloadc は、VVTの遅角量不足分ΔVTloadのトルクに相当するスロットル開度補正量であり、吸気の応答遅れ分を補償するためのものである。
この後、ステップ607に進み、補機負荷補正用開度TAloadを過渡時補正用開度TAloadc だけ増量補正して、VVTの遅角量不足分ΔVTloadを「0」にリセットする。
TAload=TAload+TAloadc
ΔVTload=0
これにより、VVTの遅角量不足分ΔVTloadが「0」よりも大きい(つまりリザーブトルクが補機負荷要求トルクよりも小さい)と判定された場合には、補機負荷オン判定時にリザーブトルクに相当する遅角量(アイドル継続時の目標進角量VTTid分)だけ吸気バルブタイミングを遅角補正すると共に、補機負荷要求トルクに対するリザーブトルクの不足分(VVTの遅角量不足分)に相当する過渡時補正用開度TAloadc だけスロットル開度を増量補正して、一時的に補機負荷によるトルク損失を吸気バルブタイミングの遅角補正及びスロットル開度の増量補正によるトルク増加で応答良く補う。
この後、ステップ608に進み、例えば補機の種類毎に作成したマップを参照して、補機の作動状態等に応じた定常時補機負荷要求開度TAloadb を算出する。この定常時補機負荷要求開度TAloadb は、補機負荷要求トルク(補機負荷によるトルク損失を補うのに必要なトルク)に相当するスロットル開度であり、定常状態になったときに収束させるスロットル開度である。
この後、ステップ609に進み、補機負荷補正用開度TAloadが定常時補機負荷要求開度TAloadb よりも小さいか否かを判定し、補機負荷補正用開度TAloadが定常時補機負荷要求開度TAloadb よりも小さいと判定された場合には、ステップ610に進み、補機負荷補正用開度TAloadを所定量ΔTA1 だけ増量補正する。この際、補機負荷補正用開度TAloadは、上限ガード値(例えば定常時補機負荷要求開度TAloadb )でガード処理するようにしても良い。
TAload=TAload+ΔTA1
その後、上記ステップ609で、補機負荷補正用開度TAloadが定常時補機負荷要求開度TAloadb 以上であると判定された場合には、ステップ611に進み、補機負荷補正用開度TAloadを所定量ΔTA2 だけ減量補正する。この際、補機負荷補正用開度TAloadは、下限ガード値(例えば0)でガード処理するようにしても良い。
TAload=TAload−ΔTA2
このようにして、補機負荷補正用開度TAloadが定常時補機負荷要求開度TAloadb にほぼ一致するように補機負荷補正用開度TAloadを増量補正する。これにより、スロットル開度を増量補正して、それまで吸気バルブタイミングの遅角補正によるトルク増加分で補っていた補機負荷によるトルク損失をスロットル開度の増量補正によるトルク増加分で補う。
この後、上記ステップ604で、補機負荷がオフ(補機類による負荷が発生していない状態)であると判定されたときに、ステップ612に進み、補機負荷補正用開度TAloadを所定量ΔTA3 だけ減量補正する。この際、補機負荷補正用開度TAloadは、下限ガード値(例えば0)でガード処理するようにしても良い。
TAload=TAload−ΔTA3
これにより、スロットル開度を減量補正して、スロットル開度の増量補正を開始する直前のスロットル開度に戻す。
この後、上記ステップ603で、VVTアイドル時進角制御実行条件が成立していないと判定された場合には、アイドル運転が終了して発進状態になったと判断して、ステップ619に進み、実アクセル開度AP等に応じたアクセル要求スロットル開度TAapがアイドル継続時の目標スロットル開度TAvvt 以上であるか否かを判定する。
このステップ619で、アクセル要求スロットル開度TAapがアイドル継続時の目標スロットル開度TAvvt よりも小さいと判定された場合には、ステップ620に進み、アイドル継続時の目標スロットル開度TAvvt を所定量ΔTA6 だけ減量補正する。
TAvvt =TAvvt −ΔTA6
この後、上記ステップ619で、アクセル要求スロットル開度TAapがアイドル継続時の目標スロットル開度TAvvt 以上であると判定されたときに、ステップ621に進み、アイドル継続時の目標スロットル開度TAvvt を「0」にリセットする。
これにより、発進状態の検出時に吸気バルブタイミングを遅角させた後、アクセル要求スロットル開度TAapがアイドル継続時の目標スロットル開度TAvvt 以上になってからアイドル継続時の目標スロットル開度TAvvt を「0」にして、最終的な目標スロットル開度TAをアクセル要求スロットル開度TAapに移行させることで、発進時に実スロットル開度をスムーズにアクセル要求スロットル開度TAapに制御する。
尚、発進状態の検出時に吸気バルブタイミングを遅角させた後、アクセル要求スロットル開度TAapが実スロットル開度よりも大きくなってから最終的な目標スロットル開度TAをアクセル要求スロットル開度TAapに移行させることで、発進時に実スロットル開度をスムーズにアクセル要求スロットル開度TAapに制御するようにしても良い。
或は、発進状態の検出時に吸気バルブタイミングを遅角させた後、最終的な目標スロットル開度TAをなまし処理等によって徐々にアクセル要求スロットル開度TAapに移行させるようにしても良い。
[アイドル継続判定ルーチン]
図18に示すアイドル継続判定ルーチンは、前記図12のステップ302及び前記図16のステップ602で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ701で、実アクセル開度APを検出した後、ステップ702に進み、実アクセル開度APがアイドル判定値ID1 (例えば全閉位置付近に設定された開度)以下であるか否かを判定する。
このステップ702で、実アクセル開度APがアイドル判定値ID1 以下であると判定された場合には、ステップ703に進み、実エンジン回転速度を検出した後、ステップ704に進み、実エンジン回転速度がアイドル判定値ID2 以下(実エンジン回転速度と目標アイドル回転速度との偏差が所定値以下)であるか否かを判定する。
上記ステップ702で実アクセル開度APがアイドル判定値ID1 以下であると判定され、且つ、上記ステップ704で実エンジン回転速度がアイドル判定値ID2 以下(実エンジン回転速度と目標アイドル回転速度との偏差が所定値以下)であると判定されたときに、ステップ705に進み、アイドル継続判定カウンタCIDLのカウント値を「1」ずつカウントアップする処理を開始する。
この後、ステップ706に進み、アイドル継続判定カウンタCIDLのカウント値が所定値kIDL以上であるか否かを判定し、アイドル継続判定カウンタCIDLのカウント値が所定値kIDL以上であると判定されたときに、ステップ707に進み、エンジン51のアイドル運転が継続した状態であると判定して、アイドル継続判定フラグXIDLを「1」にセットする。
これに対して、上記ステップ702で実アクセル開度APがアイドル判定値ID1 よりも大きいと判定された場合、又は、上記ステップ704で実エンジン回転速度がアイドル判定値ID2 よりも大きい(実エンジン回転速度と目標アイドル回転速度との偏差が所定値よりも大きい)と判定された場合には、ステップ708に進み、アイドル継続判定カウンタCIDLのカウント値を「0」にリセットして、アイドル継続判定フラグXIDLを「0」に維持するか又はリセットする。
尚、図18のルーチンでは、実アクセル開度APがアイドル判定値ID1 以下で且つ実エンジン回転速度がアイドル判定値ID2 以下(実エンジン回転速度と目標アイドル回転速度との偏差が所定値以下)になった状態が所定時間継続したときにアイドル運転が継続した状態であると判定するようにしたが、アイドル運転継続状態の判定方法は、適宜変更しても良く、例えば、実アクセル開度APがアイドル判定値ID1 以下になった状態が所定時間継続したときにアイドル運転が継続した状態であると判定するようにしても良い。アクセル開度が全閉位置付近に戻されると、アイドル運転状態になるため、アクセル開度を監視すれば、アイドル運転が継続した状態であるか否かを精度良く判定することができる。
また、ISC要求スロットル開度と実スロットル開度(又は目標スロットル開度)との偏差が所定値以下になった状態が所定時間継続したときににアイドル運転が継続した状態であると判定するようにしても良い。目標スロットル開度がISC要求スロットル開度に設定されて、実スロットル開度がISC要求スロットル開度に制御されると、アイドル運転状態になるため、ISC要求スロットル開度と実スロットル(又は目標スロットル開度)との偏差を評価すれば、アイドル運転が継続した状態であるか否かを精度良く判定することができる。
[燃焼限界判定ルーチン]
図19に示す燃焼限界判定ルーチンは、前記図13のステップ316及び前記図17のステップ615で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ801で、実エンジン回転速度を検出した後、ステップ802に進み、エンジン回転速度変動NEfluct を算出する。この場合、例えば、実エンジン回転速度の前回値と今回値との差をエンジン回転速度変動NEfluct として算出するようにしても良い。或は、所定期間における実エンジン回転速度の最大値と最小値との差をエンジン回転速度変動NEfluct として算出するようにしても良い。
エンジン51の燃焼限界付近になると、エンジン51の燃焼状態が不安定になってエンジン回転速度変動NEfluct が大きくなるため、エンジン回転速度変動NEfluct を監視すれば、燃焼限界を精度良く判定することができる。
この後、ステップ803に進み、エンジン回転速度変動NEfluct が燃焼限界判定値kBRN以上であるか否かを判定し、エンジン回転速度変動NEfluct が燃焼限界判定値kBRN以上であると判定された場合には、エンジン51の燃焼限界であると判断して、ステップ804に進み、燃焼限界フラグXBRNLMTを「1」にセットする。
これに対して、上記ステップ803で、エンジン回転速度変動NEfluct が燃焼限界判定値kBRNよりも小さいと判定された場合には、ステップ805に進み、燃焼限界フラグXBRNLMTを「0」に維持するか又はリセットする。
尚、図19のルーチンでは、エンジン回転速度変動NEfluct に基づいて燃焼限界を判定するようにしたが、燃焼限界の判定方法は適宜変更しても良く、例えば、エンジン51の空燃比挙動に基づいて燃焼限界を判定するようにしても良い。エンジン51の燃焼限界付近になると、エンジン51の燃焼状態が不安定になって排出ガスの空燃比の変動が大きくなるため、例えば排出ガスの空燃比変動を監視すれば、燃焼限界を精度良く判定することができる。
以上説明した本実施例では、アイドル運転が継続した状態であると判定されたときに、吸気バルブタイミングを進角させると共にスロットル開度を増量補正して吸入空気量を増加させるトルクリザーブ制御を実行するようにしたので、このトルクリザーブ制御によって吸入空気量の増加によるトルク増加分を吸気バルブタイミングの進角によるトルク減少分でキャンセルしてトルクをほぼ一定に維持しながら、補機類の負荷等によるトルク損失を補うだけのトルク増加を吸気バルブタイミングの遅角補正によって実現可能にすることができる。この場合、単に吸気バルブタイミングを進角させただけでは燃焼状態が悪化する可能性があるが、吸気バルブタイミングの進角による燃焼状態の悪化を吸入空気量の増加によって防止することができ、良好な燃焼状態を維持することができる。しかも、吸入空気量の増加(吸気管圧力の上昇)によってポンピングロスを低減することができ、アイドル運転中の燃費を向上させることができる利点もある。
そして、このトルクリザーブ制御中に補機類による負荷が発生したとき又は発進状態が検出されたときに吸気バルブタイミングを遅角させるトルク補正制御を実行するようにしたので、補機類の負荷や発進によるトルク損失を吸気バルブタイミングの遅角補正によるトルク増加で応答良く補うことができる。これにより、アイドル運転時の補機類の負荷や発進によるトルク変動を応答良く抑制して、アイドル運転時や発進時の回転速度の落ち込みを効果的に防止することができる。
尚、トルクリザーブ制御中に補機類による負荷が急激に増大したときにも、トルク補正制御を実行するようにしても良いことは言うまでもない。
ところで、エンジン51の吸気管負圧を利用してブレーキを作動させるシステムでは、トルクリザーブ制御の際に吸気管圧力が上昇し過ぎると、十分なブレーキ負圧を確保できなくなる可能性がある。
その点、本実施例では、トルクリザーブ制御の際に吸気管圧力が所定圧力を越えて上昇しないように吸気バルブタイミングの進角量とスロットル開度を制限するようにしたので、トルクリザーブ制御中に吸気管圧力を所定圧力以下に抑えて十分なブレーキ性能を確保できる負圧状態に維持することができる。
また、本実施例では、低油圧でも応答性を確保できる構成(逆止弁30,31やドレーン切替弁34,35等を備えた構成)の可変バルブタイミング装置11を用いるようにしたので、オイルポンプ27から供給される油圧が低いアイドル運転中(低回転運転中)でも、吸気バルブタイミングを進角させるトルクリザーブ制御や吸気バルブタイミングを遅角させるトルク補正制御を応答良く実行することができる。
尚、可変バルブタイミング装置11の構成は適宜変更しても良く、例えば、逆止弁30,31やドレーン切替弁34,35等を省略したベーン式の可変バルブタイミング装置やベーン式以外(例えばヘリカル式)の可変バルブタイミング装置等、種々の油圧駆動式の可変バルブタイミング装置を搭載したシステムに本発明を適用しても良い。
その他、本発明は、ベーン式の可変バルブタイミング装置を搭載したシステムに限定されず、電動式の可変バルブタイミング装置を搭載したシステムに適用しても良い等、種々変更して実施できる。
本発明の一実施例におけるエンジン制御システム全体の概略構成図である。 可変バルブタイミング装置とその油圧制御回路を概略的に示す図である。 可変バルブタイミング装置の遅角動作、保持動作、進角動作を説明するための図である。 アイドル継続判定を説明するためのタイムチャートである。 発進状態判定を説明するためのタイムチャートである。 トルクリザーブ制御を説明するためのタイムチャート(その1)である。 トルクリザーブ制御を説明するためのタイムチャート(その2)である。 トルク補正制御を説明するためのタイムチャート(その1)である。 トルク補正制御を説明するためのタイムチャート(その2)である。 VVT制御ルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 目標進角量算出ルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 アイドル継続時目標進角量算出ルーチンの処理の流れを説明するフローチャート(その1)である。 アイドル継続時目標進角量算出ルーチンの処理の流れを説明するフローチャート(その2)である。 スロットル開度制御ルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 目標スロットル開度算出ルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 アイドル継続時目標スロットル開度算出ルーチンの処理の流れを説明するフローチャート(その1)である。 アイドル継続時目標スロットル開度算出ルーチンの処理の流れを説明するフローチャート(その2)である。 アイドル継続判定ルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 燃焼限界判定ルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。
符号の説明
11…可変バルブタイミング装置、12…ハウジング、14…ベーンロータ、16…ベーン収納室、17…ベーン、18…進角室、19…遅角室、21…油圧制御弁、27…オイルポンプ、28,29…油圧供給油路、30,31…逆止弁、32,33…ドレーン油路、34,35…ドレーン切替弁、43…ECU(アイドル継続判定手段,トルクリザーブ制御手段,トルク補正手段)、44…クランク角センサ、45…カム角センサ、51…エンジン(内燃機関)、56…スロットルバルブ、57…スロットル開度センサ、61…燃料噴射弁、62…点火プラグ、66…冷却水温センサ、67…吸気バルブ、68…アクセルセンサ

Claims (11)

  1. 内燃機関の吸気バルブの開閉タイミング(以下「吸気バルブタイミング」という)を変化させる可変バルブタイミング装置を備えた内燃機関の制御装置において、
    内燃機関のアイドル運転が継続した状態であるか否かを判定するアイドル継続判定手段と、
    前記アイドル継続判定手段で前記アイドル運転が継続した状態であると判定されたときに内燃機関の燃焼限界を越えない範囲内で前記吸気バルブタイミングを進角させると共に内燃機関の吸入空気量を増加させるトルクリザーブ制御を実行するトルクリザーブ制御手段と、
    前記トルクリザーブ制御中に補機類による負荷が発生若しくは増大したとき又は発進状態が検出されたときに前記吸気バルブタイミングを遅角させるトルク補正制御を実行するトルク補正手段と
    を備えていることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記トルクリザーブ制御手段は、前記トルクリザーブ制御の際に吸気管圧力が所定圧力を越えて上昇しないように前記吸気バルブタイミングの進角量を制限することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記トルクリザーブ制御手段は、前記トルクリザーブ制御の際に内燃機関の実回転速度が目標アイドル回転速度から所定値以上変動しないように前記吸気バルブタイミングの進角量と前記吸入空気量の増加量を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記トルクリザーブ制御手段は、前記トルクリザーブ制御の際に内燃機関の回転速度変動に基づいて燃焼限界を判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記トルクリザーブ制御手段は、前記トルクリザーブ制御の際に内燃機関の空燃比挙動に基づいて燃焼限界を判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記トルク補正手段により前記発進状態の検出時に前記吸気バルブタイミングを遅角させた後、目標スロットル開度を徐々にアクセル開度に基づいて設定されたアクセル要求スロットル開度に移行させる手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記トルク補正手段により前記発進状態の検出時に前記吸気バルブタイミングを遅角させた後、アクセル開度に基づいて設定されたアクセル要求スロットル開度が前記トルクリザーブ制御手段による要求スロットル開度よりも大きくなってから目標スロットル開度を前記アクセル要求スロットル開度に移行させる手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記アイドル継続判定手段は、アクセル開度に基づいて前記アイドル運転が継続した状態であるか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  9. 前記アイドル継続判定手段は、アクセル開度が所定値以下で且つ内燃機関の実回転速度と目標アイドル回転速度との偏差が所定値以下のときに前記アイドル運転が継続した状態であると判定することを特徴とする請求項8に記載の内燃機関の制御装置。
  10. 前記アイドル継続判定手段は、目標アイドル回転速度を実現するスロットル開度と、実スロットル開度又は目標スロットル開度との偏差に基づいて前記アイドル運転が継続した状態であるか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  11. 前記可変バルブタイミング装置は、ハウジング内に形成された複数のベーン収納室内をそれぞれベーンによって進角室と遅角室とに区画し、少なくとも1つのベーン収納室の進角室の油圧供給油路と遅角室の油圧供給油路に、それぞれ各油圧室(「油圧室」とは「進角室」と「遅角室」のいずれかを意味する)からの作動油の逆流を防止する逆止弁を設けると共に、各油圧室の油圧供給油路に、それぞれ前記逆止弁をバイパスするドレーン油路を並列に設け、各ドレーン油路にドレーン切替弁を設けた構成であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
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