JP2008141715A - 無線通信方法及び無線通信装置 - Google Patents

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健史 中野
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Abstract

【課題】OFDMを用いて通信を行う場合において、SNR及びデータレートを低下させることなく、帯域内のサイドローブを低減する。
【解決手段】OFDMを用いて通信を行う無線通信システムにおいて、受信側との同期確立後に、前記受信側との通信環境を把握する通信環境把握手段と、前記通信環境に応じて、ガードインターバルにおける削減可能領域を決定する削減可能領域決定手段と、シンボル毎に、前記ガードインターバルの削減可能領域に所定の窓関数をかけると共に、ガードインターバル直後のデータ領域の一部から抽出したデータに所定の窓関数をかけて得られる拡張データをデータ領域の最後尾に付加する窓関数処理手段と、前記窓関数処理手段によって処理されたシンボル同士を、シンボルの先頭が、隣接するシンボルのデータ領域に重ならないように直列配置するシンボル配置手段とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、無線通信方法及び無線通信装置に関する。
近年、TDMA(Time Division Multiple Access)/TDD(Time Division Duplex)に加えてOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)を多元接続技術として採用してパケット通信を行う無線通信システムが次世代のブロードバンド移動体通信システムとして注目されている。このOFDMAとは、直交関係にあるサブキャリアを複数の端末で共有し、任意の複数のサブキャリアをサブチャネルとして位置づけ、任意の通信タイミング(TDMAを採用するシステムではこの通信タイミングはスロットなどに相当する)で各端末にサブチャネルを適応的に割り当てることにより多元接続を実現する技術である。
このようなOFDMAでは、シンボル間で不連続となる部分の影響によって帯域内のサイドローブが大きくなるという問題がある。この問題に対し、上述したシンボル間で不連続となる部分に窓関数をかけ、滑らかに変化させることによって帯域内のサイドローブを低減する技術としてECP(Extended Cyclic Prefix)処理がある。以下、図10と図11を参照してこのECP処理について具体的に説明する。
図10(a)は、OFDM信号の模式図である。この図10(a)に示すように、OFDM信号において、各シンボルはGI(Guard Interval)部とデータ部とから構成され、シンボル間に不連続点が発生している。ECP処理では、まず各シンボル毎に窓関数をかける対象となるデータ(以下、このデータを窓関数対象データと称す)をそれぞれのデータ部から抽出する。この窓関数対象データは、不連続点において連続性を有するデータである必要がある。例えば、図10(a)において、シンボル1からみた不連続点はデータ部D1の後半部分にあたり、この後半部分にはGI部g1の元データが存在する。従って、図10(b)に示すように、シンボル1からみた不連続点において連続性を有する窓関数対象データは、GI部g1の直後のデータ、つまりデータ部D1の先頭部分のデータとなる。このデータ部D1の先頭部分のデータをシンボル1の窓関数対象データd1として抽出する。そして、この窓関数対象データd1に所定の窓関数をかけ、データ部D1の最後尾に付加する。なお、窓関数をかけた後の窓関数対象データd1を拡張データd1’とする。
一方、シンボル2からみた不連続点はGI部g2の先頭部分にあたり、この先頭部分に対して連続性を有する窓関数対象データは、図10(c)に示すように、データ部D2においてGI部g2の元データの直前のデータである。このデータをシンボル2の窓関数対象データd2として抽出して所定の窓関数をかけ、GI部g2の先頭に付加する。なお、窓関数をかけた後の窓関数対象データd2を拡張データd2’とする。以上のような処理を各シンボル毎に行う。
次に、窓関数をかけた後の拡張データが付加されたシンボル同士の直列配置処理を行う。この直列配置処理には、IEEE802.11gの規格で定められた方法とIEEE802.20の規格で定められた方法とがある。図11(a)は、IEEE802.11gの規格で定められた方法によって、上述したシンボル1とシンボル2とを直列配置した場合を示したものである。この方法では、シンボル1の拡張データd1’がシンボル2のGI部g2に重なり、シンボル2の拡張データd2’がシンボル1のデータ部D1に重なることになる。一方、図11(b)は、IEEE802.20の規格で定められた方法によって、上述したシンボル1とシンボル2とを直列配置した場合を示したものである。この方法では、シンボル1の拡張データd1’とシンボル2の拡張データd2’とは重なるが、データ部D1やGI部g2には拡張データは重ならない。
特表2003−535502号公報
上述したIEEE802.11gの規格で定められた方法によると、不連続点における不連続性が緩和され、帯域内のサイドローブを低減することができるが、シンボル2の拡張データd2’がシンボル1のデータ部D1に重なることになるため、SNR(Signal to Noise Ratio)が低下するという問題があった。また、上述したIEEE802.20の規格で定められた方法によると、SNRは低下しないが、シンボル時間が長くなるため、データレートが低下するという問題があった。また、ガードインターバルの期間は、余裕を持って長めに設定されているため基地局と無線通信端末との間で同期が確立した後でもシンボル長が長くなりデータレートを向上できなかった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、OFDMを用いて通信を行う場合において、SNR及びデータレートを低下させることなく、帯域内のサイドローブを低減することを目的とする。また、基地局と無線通信端末との間で同期が確立した後における、ガードインターバル期間のうちの削減可能な量を取得することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、無線通信制御方法に係る第1の解決手段として、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を用いて通信を行う無線通信システムにおいて用いられる無線通信制御方法であって、送信側と受信側との同期確立後に、前記送信側と前記受信側との間の通信環境を把握する通信環境把握工程と、前記通信環境に応じて、ガードインターバルにおける削減可能領域を決定する削減可能領域決定工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明では、無線通信制御方法に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、送信側と受信側との間の距離と、前記削減可能領域との対応関係を予め記憶する記憶工程とを含み、前記通信環境把握工程は、前記通信環境として、前記送信側と受信側との間の距離を把握し、前記削減可能領域決定工程は、前記通信環境把握工程において把握された前記距離と、前記記憶工程で記憶されている前記対応関係とに基づいて、前記距離に対応する削減可能領域を決定する、ことを特徴とする。
また、本発明では、無線通信制御方法に係る第3の解決手段として、上記第2の解決手段において、前記記憶工程は、前記送信側と前記受信側との間の見通し環境に応じた前記対応関係を記憶し、前記通信環境把握工程は、前記通信環境として、前記送信側と前記受信側との間の距離及び前記見通し環境を把握し、前記削減可能領域決定工程は、前記通信環境把握工程において把握された前記距離及び見通し環境と、前記工程で記憶されている前記見通し環境に応じた前記対応関係とに基づいて、前記距離及び見通し環境に対応する削減可能領域を決定する、ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明では、無線通信装置に係る第4の解決手段として、 OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を用いて通信を行う無線通信装置において、受信側との同期確立後に、前記受信側との通信環境を把握する通信環境把握手段と、前記通信環境に応じて、ガードインターバルにおける削減可能領域を決定する削減可能領域決定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によると、OFDMを用いて通信を行う場合において、SNR及びデータレートを低下させることなく、帯域内のサイドローブを低減することが可能である。また、ガードインターバル期間のうちの削減可能な量を取得することにより、削減可能量に応じた時間を削減でき、シンボル長を短くできるのでデータレートを向上することができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態についてOFDMA方式の通信システムを例に詳細に説明する。図1に示す通り、本実施形態の無線通信システムは、基地局CSと無線通信端末(以下端末と略す)PS及び図示しないネットワークから成り、基地局CSと端末PSは、時分割多重接続方式(TDMA)、時分割複信方式(TDD)に加えて直交周波数分割多重接続方式(OFDMA)を多元接続技術として用いて通信を行うものである。基地局CSは、一定の距離間隔で複数設けられ、複数の端末PSと多重接続を行い無線通信を行う。
なお、端末PS及び基地局CSは、本発明における無線通信装置に相当するが、本発明の特徴的な部分において両者は同じ構成を備えているため、以下では端末PSを代表的に用いて説明する。
周知のようにOFDMA方式とは、直交関係にある全てのサブキャリアを全端末PSで共有し、任意の複数のサブキャリアの集まりを1つのグループとして位置づけ、各端末PSに1つ又は複数のグループを適応的に割り当てることにより多元接続を実現する技術である。本実施形態の無線通信システムでは、上記したOFDMA方式に、TDMA方式及びTDD方式をさらに組み合わせている。つまり、各グループをTDDとして時間軸方向に上り回線と下り回線に分け、さらにこれら上り回線と下り回線をそれぞれ4つのTDMAスロットに分割している。そして、本実施形態においては、各グループが時間軸方向にそれぞれTDMAスロットとして分割された1つの単位をサブチャネルと呼ぶことにする。図2に本実施形態の無線通信システムにおける周波数とTDMAスロットとサブチャネルの関係を示す。縦軸は周波数、横軸は時間を示している。図2が示すように、周波数方向28個、時間軸方向4個(4スロット)を掛け合わせた112個のサブチャネルが上り回線用と下り回線用にそれぞれ割り当てられる。
本実施形態の無線通信システムでは、図2に示すように、全サブチャネルのうち周波数方向の一番端のサブチャネル(図2では1番)を制御チャネル(CCH)として使用し、残りのサブチャネルをトラフィックチャネル(TCH)として使用している。以下では、このトラフィックチャネルをトラフィックサブチャネルという。そして、無線通信を行う基地局CSと端末PSには、上り回線と下り回線のそれぞれに属する全トラフィックサブチャネル(この場合、CCHを除いた27×4スロットの108サブチャネル)のうちから任意の1つ又は複数のトラフィックサブチャネルが割り当てられる。なお、通信チャネルとしての上り回線用及び下り回線用のトラフィックサブチャネルには、同じトラフィックチャネルが割り当てられる。
次に、端末PSの構成について説明する。図3に示すように、端末PSは、端末制御部1、無線通信部2、操作部3、表示部4、音声入出力部5及び記憶部(記憶手段)6を備えている。また、端末制御部1は、その機能要素として通信環境把握部(通信環境把握手段)1a及びGI削減可能領域決定部(削減可能領域決定手段)1bを備えている。
端末制御部1は、記憶部6に記憶されている端末制御プログラムや無線通信部2を介して取得した受信信号、操作部3から入力される操作信号に基づいて、本端末PSの動作を統括的に制御する。端末制御部1の通信環境把握部1aは、無線通信部2を介して基地局CSから取得した受信信号に基づいて、本端末PSと基地局CSとの間の距離及び見通し環境を把握する。具体的には、通信環境把握部1aは、端末PSと基地局CSとの間の距離を同期タイミングにより把握する。基地局CSは、通信相手である同期している端末PSに対し送信したフレームに対する、端末PSからの応答フレームが時間軸でどの程度本来のタイミングとずれているか(ずれ時間)を算出し、あらかじめ端末PSに対し前記ずれ時間を見込んだタイミングで送信するよう指示している。基地局CSは、前記ずれ時間に基づき端末PSとの距離を算出し把握することができる。たとえば、(端末PSと基地局CS間距離)=(ずれ時間)/(電波伝搬速度)により算出。また、見通し環境の把握とは、端末PSと基地局CSとの間の通信環境が、見通し環境が見通し内の環境なのかまたは見通し外の環境なのかを把握することを指す。
ここで、見通し内の環境とは、図4(a)に示すように、通信エリア内において端末PSと基地局CSとの間に障害物がなく、マルチパスの発生が少ない環境である。このような見通し内の環境では、図4(b)に示すように、端末PSと基地局CSとの間の距離に反比例してGI削減可能領域は小さくなる。これは、端末PSが基地局CSから遠距離の位置にあるほど、遅延時間が大きくなるためである。一方、見通し外の環境とは、図5(a)に示すように、通信エリア内において端末PSと基地局CSとの間に障害物があり、マルチパスが多発する環境である。このような見通し外の環境では、見通し内の環境よりも遅延波の電力が大きくなる場合があり、図5(b)に示すように、端末PSと基地局CSとの間の距離に対して指数関数的にGI削減可能領域は小さくなる。また、見通し内環境であるか、見通し外環境であるかは以下のように判断する。端末PSから基地局CSに到達する直接波のあとに到達する遅延波の受信信号レベルが直接波に比べ低い場合は、見通し内環境であるとし、遅延波が所定数より多く且つ直接波よりも信号レベルが高い遅延波が存在する場合を見通し外環境であると判断する。図4(b)及び図5(b)に示すような、見通し内の環境及び見通し外の環境における端末PSと基地局CSとの間の距離と、GI削減可能領域との対応関係(以下、この対応関係をGI削減情報と呼ぶ)は、記憶部6に予め記憶されている。このようなGI削減情報は、テーブル状のデータとして記憶しても良いし、関数として記憶しても良い。
GI削減可能領域決定部1bは、通信環境把握部1aによって把握された端末PSと基地局CSとの間の距離及び見通し環境と、記憶部6に記憶されているGI削減情報とに基づいて、端末PSと基地局CSとの間の距離及び見通し環境に対応するGI削減可能領域を決定する。端末制御部1は、GI削減可能領域決定部1bが決定したGI削減可能領域とECP処理開始要求とを、後述するECP処理部16に出力する。
無線通信部2は、端末制御部1による制御の下、端末制御部1から出力される制御信号またはデータ信号の誤り訂正符号化、変調及びOFDMによる多重化を行い、多重化信号(OFDM信号)をRF周波数帯に周波数変換した後、送信信号として基地局CSに送信する。
具体的に説明すると、図6に示すように無線通信部2の送信機側は、誤り訂正符号化部10、インタリーバ11、シリアル−パラレル変換部12、デジタル変調部13、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部14、GI(Guard Interval)付加部15、ECP(Extended Cyclic Prefix)処理部16及び送信部17を備えている。
誤り訂正符号化部10は、例えばFEC(Forward Error Correction)エンコーダであり、 上記端末制御部1に指示された符号化レートに基づいて、端末制御部1から入力される制御信号またはデータ信号のビット列に冗長情報である誤り訂正符号を付加し、インタリーバ11に出力する。インタリーバ11は、上記誤り訂正符号化部10によって誤り訂正符号が付加されたビット列にインタリーブ処理を施す。シリアル−パラレル変換部12は、上記インタリーブ処理後のビット列を、端末制御部1に指示されたサブチャネルに含まれるサブキャリア毎にビット単位で分割して各デジタル変調部13に出力する。
デジタル変調部13は、サブキャリアと同数設けられており、各サブキャリア毎に分割されたビットデータを、当該ビットデータに対応するサブキャリアを用いてデジタル変調し、変調信号をIFFT部14に出力する。なお、各デジタル変調部13は、上記端末制御部1に指示された変調方式、例えばBPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM等を用いてデジタル変調を行う。IFFT部14は、各デジタル変調部13から入力される変調信号を逆フーリエ変換して直交多重化することによりOFDM信号を生成し、当該OFDM信号をGI付加部15に出力する。GI付加部15は、上記IFFT部14から入力されるOFDM信号にガードインターバル(GI)を付加してECP処理部16に出力する。
ECP処理部16は、窓関数処理部16a及びシンボル配置部16bから構成され、端末制御部1から入力されるECP処理開始要求によってECP処理を開始する一方、ECP処理開始要求が入力されない場合、GI付加後のOFDM信号を無処理で送信部17に出力する。窓関数処理部16aは、端末制御部1から入力されるGI削減可能領域に基づき、GI付加後のOFDM信号に含まれるシンボル毎に、GI削減可能領域に所定の窓関数をかけると共に、GI直後のデータ部の先頭部分から抽出した窓関数対象データに所定の窓関数をかけて得られる拡張データをデータ部の最後尾に付加する。シンボル配置部16bは、窓関数処理部16aによって処理されたシンボル同士を、シンボルの先頭が、隣接するシンボルのデータ部に重ならないように直列配置して送信部17に出力する。送信部17は、シンボル配置部16bから入力されるOFDM信号をRF周波数帯に周波数変換し、送信信号として基地局CSに送信する。
一方、図示は省略するが無線通信部2の受信機側は、上記送信機側と逆動作を行う構成要素を備える。すなわち、無線通信部2の受信機側は、基地局CSから受信した受信信号をIF周波数帯に周波数変換して受信OFDM信号を抽出し、当該受信OFDM信号から窓関数をかけた部分及びGIを除去し、FFT処理、デジタル復調、パラレル−シリアル変換処理、デインタリーバ処理及び誤り訂正復号処理を行うことでビット列を再構築し、端末制御部1に出力する。
続いて、図3に戻って説明する。操作部3は、電源キー、各種ファンクションキー、テンキー等の操作キーから構成されており、これら操作キーによる操作入力に基づいた操作信号を端末制御部1に出力する。表示部4は、例えば液晶モニタまたは有機ELモニタ等であり、端末制御部1から入力される表示信号に基づいて所定の画像や文字を表示する。音声入出力部5は、マイク及びスピーカから構成されており、マイクを介して外部から入力された音声をデジタル信号に変換して端末制御部1に出力する一方、端末制御部1から入力される音声データをスピーカを介して外部に出力する。記憶部6は、上記の端末制御部1で使用される端末制御プログラムやGI削減情報など各種データを記憶すると共に、再送制御等に使用されるバッファとしての機能を有する。
次に、上記のように構成された端末PSの動作について図7のフローチャートを用いて説明する。
まず、端末制御部1は、操作部3からデータ送信を指示する操作信号が入力された場合、無線通信部2を制御して基地局CSから送信されている制御チャネル(CCH)をサーチし、捕捉に成功し且つ受信状態が最も良い制御チャネルを送信している基地局CSと通信接続の確立処理を行う。ここで、端末制御部1は、制御チャネルを介して基地局CSに対してリンクチャネル(トラフィックサブチャネル)の割り当て要求を行ったり、制御チャネルに含まれる同期情報に基づいて基地局CSとの同期を確立する(ステップS1)。
基地局CSとの同期確立が終了すると、通信環境把握部1aは、無線通信部2を介して基地局CSから取得した受信信号に基づいて、本端末PSと基地局CSとの間の距離及び見通し環境(見通し内の環境か、または見通し外の環境)を把握する(ステップS2)。具体的には、端末PSと基地局CSとの間の距離を同期タイミングにより取得することで把握する。そして、端末PSから基地局CSに到達する直接波のあとに到達する遅延波の受信信号レベルが直接波に比べ低い場合は、見通し内環境であるとし、遅延波が所定数より多く且つ直接波よりも信号レベルが高い遅延波が存在する場合を見通し外環境であると判断する。続いて、GI削減可能領域決定部1bは、通信環境把握部1aによって把握された端末PSと基地局CSとの間の距離及び見通し環境と、記憶部6に記憶されているGI削減情報とに基づいて、端末PSと基地局CSとの間の距離及び見通し環境に対応するGI削減可能領域を決定する(ステップS3)。具体的には、例えば通信環境把握部1aによって把握された見通し環境が見通し外の環境であった場合、GI削減可能領域決定部1bは、図5(b)に示すGI削減可能領域と、端末PSと基地局CSとの間の距離との対応関係に基づいてGI削減可能領域を決定する。
そして、端末制御部1は、基地局CSに送信すべきデータ信号のビット列を誤り訂正符号化部10に出力すると共に、ECP処理開始要求及びGI削減可能領域決定部1bが決定したGI削減可能領域を示す信号をECP処理部16に出力する。データ信号のビット列は、誤り訂正符号化部10、インタリーバ11、シリアル−パラレル変換部12、デジタル変調部13、IFFT部14及びGI付加部15を経てGIが付加されたOFDM信号に変換されてECP処理部16の窓関数処理部16aに入力される。ここで、窓関数処理部16aは、端末制御部1からECP処理開始要求及びGI削減可能領域を示す信号が入力されているので、GI付加部15から入力されるOFDM信号に対してECP処理を開始する(ステップS4)。
以下、このECP処理部16における窓関数処理部16a及びシンボル配置部16bによるECP処理について詳細に説明する。GI付加部15から入力されるOFDM信号は、従来と同様に図10(a)で示すことができる。図8は、この図10(a)で示されるOFDM信号からシンボル1を抽出したものである。図8に示すように、窓関数処理部16aは、シンボル1のGI部g1におけるGI削減可能領域r1に所定の窓関数(例えば三角関数)をかけ、また、GI部g1直後のデータ部D1の先頭部分から抽出した窓関数対象データr2に所定の窓関数をかけて得られる拡張データr2’をデータ部D1の最後尾に付加する。これにより、シンボル1の先頭にはGI削減可能領域r1に窓関数をかけて得られたデータr1’が付加され、シンボル1の最後尾には拡張データr2’が付加されることになる。そして、図9に示されるように、シンボル2についても同様の処理を行い、シンボル2には、シンボル2のGI部g2におけるGI削減可能領域に所定の窓関数をかけた結果得られるデータr1”と、GI部g2の直後のデータD2の先頭部分から抽出した窓関数対象データr2に所定の窓関数をかけた結果得られる拡張データr2”とがそれぞれ付加される。このように窓関数処理部16aは、全てのシンボルに対して上記と同様な処理を行う。
そして、図9に示すように、シンボル配置部16bは、窓関数処理部16aによって処理されたシンボル同士を、シンボルの先頭が、隣接するシンボルのデータ部に重ならないように、具体的には、拡張データr2’とデータr1”だけが重なるように直列配置して送信部17に出力する。送信部17は、シンボル配置部16bから入力されるOFDM信号をRF周波数帯に周波数変換し、送信信号として基地局CSに送信する(ステップS5)。つまり、図11(b)に示す従来のIEEE802.20の規格と同様な方法によって隣り合うシンボル同士を直列配置するのである。ここで、本実施形態と従来とで大きく異なる点は、GI部においてGI削減可能領域分だけ削減することにより、GI長を短縮したことである。これによりシンボル時間が短縮され、データレートの低下を抑えることができる。すなわち、SNRの低下だけでなく、データレートの低下を抑えつつ、帯域内のサイドローブを低減することが可能となる。
ところで、単純にGI部にECP処理を行った場合、SNR及びデータレートの低下を抑制することできるが、GI部においてECP処理を行った部分は元のデータと異なることになるため、GI部の効果がなくなってしまい、信号の遅延によるシンボル間干渉が発生しやすくなる。しかし、同期確立後の信号の遅延は前回の通信状況により想定することができ、GIで規定される最大の遅延よりもはるかに少ないものと考えられる。従って、本実施形態のように、同期確立後の通信において、GI部にECP処理を行うことにより、SNR及びデータレートの低下を抑えつつ、帯域内のサイドローブを低減することが可能となる。また、ガードインターバル期間のうちの削減可能な量を取得することにより、削減可能量に応じたガードインターバル時間を削減でき、通信フレームのシンボル長を短くできるので通信におけるデータレートを向上することができる。
なお、上記実施形態では、OFDMA方式の通信システムについて述べたが、OFDMAだけでなく、OFDM方式を用いた通信システムにも広く適用することができる。また、無線通信装置として端末PSを例示して説明したが、これに限定されず、同様な構成を基地局CSまたは他のOFDMを用いて通信を行う無線通信装置に適用することができる。
本発明の一実施形態における無線通信システムの構成概略図である。 本発明の一実施形態における無線通信システムの周波数、スロット及びサブチャネルの関係を示す模式図である。 本発明の一実施形態における無線通信端末(端末)PSの構成ブロック図である。 本発明の一実施形態におけるGI削減可能領域と端末PS−基地局CS間の距離との対応関係を示す第1の説明図である。 本発明の一実施形態におけるGI削減可能領域と端末PS−基地局CS間の距離との対応関係を示す第2の説明図である。 本発明の一実施形態における無線通信部2の詳細説明図である。 本発明の一実施形態における無線通信端末(端末)PSの動作フローチャートである。 本発明の一実施形態におけるECP処理を示す第1の説明図である。 本発明の一実施形態におけるECP処理を示す第2の説明図である。 従来のECP処理を示す第1の説明図である。 従来のECP処理を示す第2の説明図である。
符号の説明
CS…基地局、PS…無線通信端末(端末)、1…端末制御部、2…無線通信部、3…操作部、4…表示部、5…音声入出力部、6…記憶部(記憶手段)、1a…通信環境把握部(通信環境把握手段)、1b…GI削減可能領域決定部(削減可能領域決定手段)、10…訂正符号化部、11…インタリーバ、12…シリアル−パラレル変換部、13…デジタル変調部、14…IFFT部、15…GI付加部、16…ECP処理部、17…送信部、16a…窓関数処理部、16b…シンボル配置部

Claims (4)

  1. OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を用いて通信を行う無線通信システムにおいて用いられる無線通信制御方法であって、
    送信側と受信側との同期確立後に、前記送信側と前記受信側との間の通信環境を把握する通信環境把握工程と、
    前記通信環境に応じて、ガードインターバルにおける削減可能領域を決定する削減可能領域決定工程と、
    を含むことを特徴とする無線通信制御方法。
  2. 送信側と受信側との間の距離と、前記削減可能領域との対応関係を予め記憶する記憶工程とを含み、
    前記通信環境把握工程は、前記通信環境として、前記送信側と受信側との間の距離を把握し、
    前記削減可能領域決定工程は、前記通信環境把握工程において把握された前記距離と、前記記憶工程で記憶されている前記対応関係とに基づいて、前記距離に対応する削減可能領域を決定する、
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信制御方法。
  3. 前記記憶工程は、前記送信側と前記受信側との間の見通し環境に応じた前記対応関係を記憶し、
    前記通信環境把握工程は、前記通信環境として、前記送信側と前記受信側との間の距離及び前記見通し環境を把握し、
    前記削減可能領域決定工程は、前記通信環境把握工程において把握された前記距離及び見通し環境と、前記工程で記憶されている前記見通し環境に応じた前記対応関係とに基づいて、前記距離及び見通し環境に対応する削減可能領域を決定する、
    ことを特徴とする請求項2記載の無線通信制御方法。
  4. OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を用いて通信を行う無線通信装置において、
    受信側との同期確立後に、前記受信側との通信環境を把握する通信環境把握手段と、
    前記通信環境に応じて、ガードインターバルにおける削減可能領域を決定する削減可能領域決定手段と、
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
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